一人一人の特性を生かした 支援の工夫

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『 学習障がい( LD ) 』. 一人一人の特性を生かした 支援の工夫. 大分県教育センター 特別支援教育部. 大分県教育センター 「 LD ・ADHD等教育研修」 LD 分科会資料より抜粋. LD 児支援のための 知っておきたいトラブル. ことばのトラブル ことばを話したり,人の話を聞いたりすることやコミュニケーションがうまくできない 。. 運動のトラブル 運動が苦手なタイプ。文字がうまく書けない,書くのが遅いなど,手先の運動が苦手(不器用)な場合もある。. LD かどうかを判断し,さらにそれを踏まえて学習を指導する場合には,様々な要因を考慮する必要があります。. - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

一人一人の特性を生かした支援の工夫

一人一人の特性を生かした支援の工夫

大分県教育センター特別支援教育部

『学習障がい( LD)』『学習障がい( LD)』

大分県教育センター 「 LD・ADHD等教育研修」

   LD分科会資料より抜粋

Page 2: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

LD児支援のための知っておきたいトラブル

LD児支援のための知っておきたいトラブル

ことばのトラブル

ことばを話したり,人の話を聞いたりすることやコミュニケーションがうまくできない。

ことばのトラブル

ことばを話したり,人の話を聞いたりすることやコミュニケーションがうまくできない。

運動のトラブル運動が苦手なタイプ。文字がうまく書けない,書くのが遅いなど,手先の運動が苦手(不器用)な場合もある。

運動のトラブル運動が苦手なタイプ。文字がうまく書けない,書くのが遅いなど,手先の運動が苦手(不器用)な場合もある。

教科理解のトラブル

やる気がない,サボるなどの問題がないのに ,学力が伸びない。教科によってばらつきがある子どももいれば,全体的に伸びない子どもなど様々。

教科理解のトラブル

やる気がない,サボるなどの問題がないのに ,学力が伸びない。教科によってばらつきがある子どももいれば,全体的に伸びない子どもなど様々。

対人関係のトラブル

集団行動ができない,ルールや順番を守れないなどで,クラスの中でも問題を起こしがち。

対人関係のトラブル

集団行動ができない,ルールや順番を守れないなどで,クラスの中でも問題を起こしがち。

医学上の学習障がい読み書きに困難がある「ディスレクシア」や計算が極端に苦手なタイプ。

医学上の学習障がい読み書きに困難がある「ディスレクシア」や計算が極端に苦手なタイプ。

LDかどうかを判断し,さらにそれを踏まえて学習を指導する場合には,様々な要因を考慮する必要があります。

LDかどうかを判断し,さらにそれを踏まえて学習を指導する場合には,様々な要因を考慮する必要があります。

Page 3: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

・コミュニケーションがうま くとれない・対人関係がうまくいかない・決まった行動やこだわった 行動をしてしまう 高機能自閉症等(0.8%)

アスペルガー障がいコミュニケーションに極端な困難性がなく知的障がいのない自閉症

分からないよぉ。できないよぉ・・・LD(学習障がい)

(4.5%)学習面の困難性 

分かっているんだけど,できないなぁ・・・

ADHD (2.5%)行動面の困難性

教室での指導で何らかの困難を伴う子ども  6.3%

名称によるくくりよりも具体的な対応を重視!

ADHDや高機能自閉症は,注意が散漫,知覚に偏りがあるなどの特徴が学習に支障を来しやすい。

LD全体から見て,行動面に困難のある子どもはかなりたくさんいる。しかし,そうでないタイプは「おとなしい LD」として見落とされがち。目立ちにくいので発見が遅れる場合がある。

LD全体から見て,行動面に困難のある子どもはかなりたくさんいる。しかし,そうでないタイプは「おとなしい LD」として見落とされがち。目立ちにくいので発見が遅れる場合がある。

Page 4: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

LDを正しく理解しましょうLDを正しく理解しましょう

Q1.しつけの問題ではないですか?

Q2.遺伝は関係しますか?

Q3.新しい障がいですか?

ありません。  LDの子ども達は,もののとらえ方,理解する仕組みに少し癖があるために,他の子ども達と同じ方法で学ぶのが苦手だったり,時間がかかるのです。しつけや心構えの問題ではありません。育児・環境はほとんど関係しません。

ありません。  LDがなぜ起こるか,はっきりわかっていません。極端な低体重で生まれたり,出生後のケガなどが関係するという説はありますが,遺伝を裏付ける研究はありません。

ありません。  LDということばが正式に定義されたのは, 1999年文部省(当時)によってですが,通常の学級の中で特別な教育的配慮を必要とする子ども達は以前から存在していました。

原因追及よりまず対応を!

Page 5: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

脳は高度なコンピュータ

検索システムが少し調子の悪いところがある

収納箱が少し使いにくい

不具合により苦手なことが異なる

情報

脳の検索システム

LDは,

手助けの必要な個性

Page 6: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

① 読み・書き・算数がなかなかうまくいかない

① 読み・書き・算数がなかなかうまくいかない

読みや書き(書字)は,学習に欠かせない力なので,たとえ能力があっても教科全般の学力が伸びない。

算数が苦手だと,計算問題だけでなく,いくつかの条件から結論を導く「推論」などの思考ができない。

 

現れる困難は様々

が 

っ 

こ 

ga

k

ko

u

漢字が正確に書けない

音読み,訓読みが苦手

音と文字のつながりが苦手

表記上のルールを守れない

文字のつながりを区切れな

ことばの理解に問題はない

Page 7: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

② ことばの使い方,聞き取り方にかたよりがある

② ことばの使い方,聞き取り方にかたよりがある

聞き取るのが苦手

記憶や筋道を立てるのが苦手

話すのが苦手

インプットとアウトプットががうまくいかない

コミュニケーションが苦手な場合もある

反語やからかい,洒落がわかりにくい

話題が飛ぶ 話したいことしか話さない

雰囲気や表情を読めない 相手の返事にあまり注意を払わない

原因を見極めないと対処が難し

Page 8: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

③ 友だち同士のルールがわからない,守れない

③ 友だち同士のルールがわからない,守れない

ルールを決める,守る

社会性のトラブルは,LDの定義には含まれないが,二次的に起こる問題

の一つ

乱暴でケンカっ早い

社会性を身につけるのも学習の

一つ話し合う

共感する

自分の考えを相手に伝えさせる,納得させる

学校は子ども同士で社会性を学ぶ場でもある

集団生活でよく見られるサイン

適切な言葉遣いができない

あまり他人とかかわらない 極端にマイペース

友だちが少ない,できにく

Page 9: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

④ 運動が苦手で,不器用な子どももいる

④ 運動が苦手で,不器用な子どももいる

全身を協調させて動かすのが苦手

運動 ≠ スポーツ

細かいものを作れない

運動が苦手

基本的な動作がゆっくりになる

字が下手

体を動かす遊びや団体競技に参加しにく

勉強以外での達成感を得にくい

自尊心や達成感を得る機会が少なくなる

「○ちゃんがいるとゲームがうまくいかない!」

「下手だね!」

差が見えやすいので,本人がつらくならない配慮

リコーダーが苦手

Page 10: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

⑤ 落ち着きがない,その場に適した行動がとれない子ども

⑤ 落ち着きがない,その場に適した行動がとれない子ども

両極端の行動パターンがある

多動性●少しの間も

じっとしていられない

● 次に何をするか予測できない

寡動性●動きがゆっくりで反応が鈍い

● 無気力 どちらも場面に適した行動がとれない

ADHDを合併しているタイプ

動作が極端にゆっくりなタイプ

クラスで目立つ子どもたち

気持ちの状態にムラがある

気分が変わりやすく,不安定

しなければならないことに向ける注意力が弱い

したいことや自分なりのルールへのこだわりが強い

外から入ってくる刺激を受け取る注意力が鋭い 要因は

さまざま

Page 11: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

対応例

○文字を示す場合には,一角ずつ,へんやつくりを色分けして示す。

○ 絵や写真を示す場合は,見てほしいところに印をつける。○はじめに全部を提示するのではなく,必要な部分のみを

示す。○理解を助ける助 言をする。

見る

見て書く力

○△や○の手本に,トレーシングペーパーなどの薄い紙を載せて形をなぞらせる。

○ 黒板の文章と同じ手本で見て書かせる。○書く文章を声を出して読みながら書かせる。

Page 12: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

対応例

○マス目の入った用紙を使う。大きめのマス目にする。○文のモデルを示し,それを参考にしながら書かせる。○ ワープロなどを用いて,書くことの負担を軽減する。○子どもが話したことを先生が聞き取って文章にする。

徐々に補助を 減らす。○書いたものを発表するときは,事前にアドバイスをする。

安心して発表でき,成功体験が自信につながる。

文章を書く力

読む

○読みやすくするために,単語ごとに区切って示す。●よみやすくするためにたんごごとにくぎってしめす。→よみやすく するために たんご ごとに くぎって しめす。

Page 13: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

教育サポートの考え方教育サポートの考え方理解の程度,認知の癖,やる気の3つをチェックしよう理解の程度,認知の癖,やる気の3つをチェックしよう

認知

理解の程度

やる気

つまずきの原因を見極めて対策を立てる

つまずきの原因を見極めて対策を立てる

認知に特徴的なクセがあるタイプ

認知に特徴的なクセがあるタイプ

やる気が損なわれているタイプ

やる気が損なわれているタイプ

●どんなことが苦手か ?

●勉強嫌いになるきっかけがあったか ?

●現在どんな指導を受けているか ?

●どんなことが苦手か ?

●勉強嫌いになるきっかけがあったか ?

●現在どんな指導を受けているか ?

●どんな認知が苦手か ?

●どんな特徴があるか ?

●現在はどうやっている ?

●どんな認知が苦手か ?

●どんな特徴があるか ?

●現在はどうやっている ?

ゆっくっり学ぶタイプもいる

ゆっくっり学ぶタイプもいる

Page 14: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

理解度,やる気を出させる支援の工夫理解度,やる気を出させる支援の工夫

指示の出し方の工夫注意をうながす教室を落ち着いた雰囲気にする前の方に座らせる答えられる質問をする教材を工夫するいろいろな方法で伝える

①プリントをやる②先生に出す③着替える④体育館へ行く

Page 15: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

子どものやり方に合わせる工夫も必要子どものやり方に合わせる工夫も必要どんなに時間をかけても,細かく教えても子どもが理解できる方法でないと効果は上がりません。

子どもにあった方法を活かす子どもの方法を否定しない子どもにあった方法を活かす子どもの方法を否定しない

国国大きめのマスにする大きめのマスにする

外の枠が意識できるように色をつける外の枠が意識できるように色をつける

形がとりやすいようになぞらせる形がとりやすいようになぞらせる

♪たて書いて~横書いて下~♪♪たて書いて~横書いて下~♪

通常の方法でできないと思ったら ,指導の方法の転換を図りましょう通常の方法でできないと思ったら ,指導の方法の転換を図りましょう

学校での 取組,事前準備等を家庭と連携をとりましょう

学校での 取組,事前準備等を家庭と連携をとりましょう

書く書く

Page 16: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

やる気になることばかけが必要やる気になることばかけが必要

・マスからでないこと・濃く書くこと・書き順に気をつけて・止めやハネに気をつけて

・マスからでないこと・濃く書くこと・書き順に気をつけて・止めやハネに気をつけて

マスから出ないように,なぞって書いてね

マスから出ないように,なぞって書いてね

そんなにいっぱいできないよ!そんなにいっぱいできないよ!

僕にもできそうだな。やってみよう!

僕にもできそうだな。やってみよう!

LDの子どもたちは,みんなと同じ目標では高すぎることがあります。とにかく漢字を覚えさせようと思ったら,筆順にこだわらないようにするなどの配慮も必要です。「どうせやってもできない」と思っている子どもも多くいます。「やればできる」と思うようにほめる場面を作っていきましょう。

LDの子どもたちは,みんなと同じ目標では高すぎることがあります。とにかく漢字を覚えさせようと思ったら,筆順にこだわらないようにするなどの配慮も必要です。「どうせやってもできない」と思っている子どもも多くいます。「やればできる」と思うようにほめる場面を作っていきましょう。

Page 17: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫
Page 18: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫
Page 19: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫
Page 20: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

視知覚の認知に困難がある子どもの対応視知覚の認知に困難がある子どもの対応見えているはず,読めるはずのプリントが読めないこともある「○年生だから読めるはず」という先入観は持たない

例:ひらがな,漢字が読めない :単語を一語として読めない :拗音や長音を一音として読めない :文節読みができない ,音読が苦手

読む読む

・形の特徴を表現する・意味と結びつける・形の特徴を表現する・意味と結びつける

・分かち書き・拡大プリント・指で追わせながら読ませる など

・分かち書き・拡大プリント・指で追わせながら読ませる など

Page 21: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

ことばでうまく伝えられない子どもの対応ことばでうまく伝えられない子どもの対応「わからない,もう一回」など必要以上の繰り返しをさせない話そうとする意欲をほめる

例:ことばが少ない :「行く」「来る」「あげる」「もらう」を間違う :て,に,お,は 等の簡単な助 詞を間違う :会話が一方的で,話題が飛びやすい

話す話す

・子どもの話を聞き取り,抜けた要素を補って話す

・話す機会を設ける(話しやすい話題にする)

・子どもの話を聞き取り,抜けた要素を補って話す

・話す機会を設ける(話しやすい話題にする)

・問いを短く・話につまったら,補って続けさせる

・話の内容をカードに書く

・問いを短く・話につまったら,補って続けさせる

・話の内容をカードに書く

Page 22: 一人一人の特性を生かした 支援の工夫

引用参考文献引用参考文献

LD(学習障害)のすべてがわかる本  上野一彦 監修  講談社学習障害( LD)及びその周辺の子どもたち

 -特性に対する対応を考える-  同成社中学・高校における LD・ ADHD・高機能自閉症等の指導

 自立をめざす生徒の学習・メンタル・進路指導  東洋館出版社