回産業技術フォーラム 日(月)開催€¦ ·...

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平成 25 年度の鶴岡高専地域共同テクノセンター活動も、おかげ様で無事すべての行事を終了いたしまし た。「テクノセンターニュース vol.16」は平成 25 年度下半期の活動を中心にご紹介しております。平成 26 年度も皆様に少しでも役立てるような活動を行って参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。 「産業技術フォーラム」は、各界で研究実績を積まれてきた研究者・技術者による専門分野の最先端情 報を企業・市民の方に解りやすく解説する講座で、鶴岡高専技術振興会と共催しております。 ●第 38 回産業技術フォーラム 11 8 日(金)開催 酒田産業会館にて、エネルギー変換工学を専門とし、主に風力発電などの再生可能エネルギーの 研究に従事している足利工業大学 学長の牛山 泉氏をお迎えし、「風力発電が世界を救う~小型風 力発電から洋上大規模発電まで~」をご講演いただきました。 福島原子力発電所の事故以降、導入が期待されている再生可能エネルギー。その中でも大きな伸 びを示している風力発電について、小型風力発電から大型の洋上風力発電まで、様々な例を挙げな がら、国内外の動向や将来展望をお話頂きました。 39 回産業技術フォーラム 12 9 日(月)開催 庄内産業振興センターにて、「電気自動車とこれからの社会」と題し、慶應義塾大学名誉教授の 清水 浩氏にご講演頂きました。 本講演では、「地球温暖化」のメカニズムから、なぜ電気自動車が必要なのかを、参加者に赤外 線を感じる体験を交えながらご説明頂いたり、これから必要な電気自動車の条件や電気自動車を普 及させるための条件を、現在までに試作した電気自動車の動画や様々なデータ資料を基に、解りや すくご説明頂きました。 電気自動車を使用する側、造る側、環境問題に携わっている方、様々な参加者がいる中で、大変 貴重な興味深いお話をして頂き、講演後には約 30 分に渡り、活発な質疑応答が交わされました。

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Page 1: 回産業技術フォーラム 日(月)開催€¦ · マイクロバブル、ナノバブルの今後の展開について: 次世代自動車の基盤技術となる電気・電子回路やその制御、電池や電磁気に関する技術、組込み

平成 25年度の鶴岡高専地域共同テクノセンター活動も、おかげ様で無事すべての行事を終了いたしまし

た。「テクノセンターニュース vol.16」は平成 25年度下半期の活動を中心にご紹介しております。平成

26 年度も皆様に少しでも役立てるような活動を行って参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

「産業技術フォーラム」は、各界で研究実績を積まれてきた研究者・技術者による専門分野の最先端情

報を企業・市民の方に解りやすく解説する講座で、鶴岡高専技術振興会と共催しております。

●第 38 回産業技術フォーラム 11 月 8 日(金)開催

酒田産業会館にて、エネルギー変換工学を専門とし、主に風力発電などの再生可能エネルギーの

研究に従事している足利工業大学 学長の牛山 泉氏をお迎えし、「風力発電が世界を救う~小型風

力発電から洋上大規模発電まで~」をご講演いただきました。 福島原子力発電所の事故以降、導入が期待されている再生可能エネルギー。その中でも大きな伸

びを示している風力発電について、小型風力発電から大型の洋上風力発電まで、様々な例を挙げな

がら、国内外の動向や将来展望をお話頂きました。

●第 39 回産業技術フォーラム 12 月 9 日(月)開催

庄内産業振興センターにて、「電気自動車とこれからの社会」と題し、慶應義塾大学名誉教授の

清水 浩氏にご講演頂きました。 本講演では、「地球温暖化」のメカニズムから、なぜ電気自動車が必要なのかを、参加者に赤外

線を感じる体験を交えながらご説明頂いたり、これから必要な電気自動車の条件や電気自動車を普

及させるための条件を、現在までに試作した電気自動車の動画や様々なデータ資料を基に、解りや

すくご説明頂きました。 電気自動車を使用する側、造る側、環境問題に携わっている方、様々な参加者がいる中で、大変

貴重な興味深いお話をして頂き、講演後には約 30 分に渡り、活発な質疑応答が交わされました。

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11 月 7 日(木)に夢メッセみやぎ(仙台市)において、「ビジネス

マッチ東北 2013」が開催されました。東北地区信用金庫協会、東北経

済連合会などの主催で、東北地域におけるビジネスマッチングの創出

を目的として 2006 年から開催しており、8 回目となる今回は、400 を

超える過去最大の出展数となりました。 本校は、企画出展エリアにブースを設

置し、機械工学科の田中浩研究室が「電解砥流制御技術を用いた刃

先研磨加工による工具の寿命向上技術」について、パネル展示とビ

デオ映像紹介、工具サンプル展示を行いました。 また、会場内の特設コーナーにて、同研究のプレゼンテーション

も行い、多くの来場者に研究を PR することができました。

「出前講座」は、社員教育や技術改善等のご相談をいただいた会社に、鶴岡高専教職員が出向いて行う

講座で、鶴岡高専技術振興会と共催しております。

●10月 30 日(水)~31日(木)開催

本校の機械実習工場にて、教育研究技術支援センターの佐藤大

輔技術職員、木村英人技術職員が出前講座を行いました。今回は、

秋山鉄工(株)様より普通旋盤加工の基本講座の依頼を受け、技能

検定2級取得に向けてのスキルアップのため、加工歴の浅い旋盤

加工者に切削の段取り、安全作業を含めた基本を講習しました。

●3月 18 日(火)開催

水澤化学工業(株)水沢工業にて、「プラスチック材料の改質と評

価~プラスチック添加剤、ポリマーブレンドに見られる研究事例

を中心に~」と題し、物質工学科の佐藤司准教授が出前講座を行

いました。添加剤を含むプラスチックや高分子複合材料の研究事

例について現在研究中の内容も交えながらお話しました。質疑応

答も活発に行われ、今後の産学連携に繋がる講座となりました。

鶴岡工業高等専門学校では、来年度も引き続き「技術相談」「出前講座」を無料で承ります! 「出前講座」は、高専教職員が会社に伺い、出前授業を行います。企業の人材育成や社員教育とし

てもぜひご活用下さい。「技術相談」は技術的課題の解決や各種調査研究、学術情報の交換・提供

など何でも結構です。鶴岡高専の専門教職員が対応いたしますので、どうぞご利用ください。

<出前講座受付> 鶴岡高専技術振興会事務局(庄内産業振興センター内)

TEL : 0235-23-2200(平日 8:45~17:45)

H P : http://www.shonai-sansin.or.jp/TKGS/Demae/demae.html

<技術相談受付> 鶴岡工業高等専門学校 企画室(産学連携コーディネーター)

※平成 26年 4月より総務課 企画・連携係となります。

Mail : [email protected](24時間) TEL : 0235-25-9453(平日 8:30~17:00)

http://www.tsuruoka-nct.ac.jp/ctc/kenkyu-gijyutu/gijutu/

平成 26 年度も「出前講座」「技術相談」承ります

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3月6日(木)に鶴岡駅前マリカ東館3階の庄内産業振興センター

研修室において、鶴岡高専産学連携研究発表会(主催:鶴岡高専、

共催:鶴岡高専技術振興会、後援:山形県・鶴岡市・酒田市)を開

催いたしました。 このイベントは、本校教職員と共同研究、技術相談、特別講義等

を通して本校と関わりの深い地元企業研究者・技術者による合同研

究発表を行うことで、高専シーズの発信、企業ニーズとのマッチン

グの機会として、地域の産学連携・相互協力が活発に行われることを目的としています。今回は、

3 名の鶴岡高専教員と庄内地区の企業 3 社が発表し、60 名程の多くの方にご参加いただきました。

終了後の情報交換会でも活発な意見交換・情報交換が行われ、今後の更なる連携に期待できる会と

なりました。

発 表 者 題 目

鶴岡高専 機械工学科 教授 當摩 栄路

21 世紀型 品質工学手法(パラメータ設計)の実践的活用法 ~小型ロケット(イプシロン)とMTシステム~

鶴岡高専 制御情報工学科 准教授 安田 新 赤外発光ダイオードの開発とその応用

鶴岡高専 機械工学科 教授 末永 文厚

エネルギーマネジメント -施設のエネルギー診断と家庭の省エネ-

株式会社佐藤鉄工所 エンジニアリング室 齋藤 輝弥 氏 軽量廉価のトレーラー補助脚開発

スズモト株式会社 品質保証部 菅原 鋭二 氏 射出成形に依る車載用熱硬化性樹脂プーリーの製作

グッドファーマー技研株式会社 代表取締役社長 大川 好久 氏 マイクロバブル、ナノバブルの今後の展開について

次世代自動車の基盤技術となる電気・電子回路やその制御、電池や電磁気に関する技術、組込み

システムの開発と情報ネットワークの活用等について学ぶ研修を(公財)庄内地域産業振興セン

ターとの連携により実施しており、鶴岡高専からは各分野の教員・職員が講師として派遣されてい

ます。 【次世代自動車産業技術者養成講座】

講 座 名 担 当 教 員 開 催 日 程 受講者

組込みシステム講座 電気電子工学科 教授 佐藤 淳 9/9~10/7 5 回 8 名

自動車部品の加工技術講座 機械工学科 教授 田中 浩 9/17~10/15 5 回 18 名

自動車の電動化と電子制御技術 物質工学科 教授 佐藤貴哉 電気電子工学科 教授 神田和也 教育研究技術支援センター 一条和洋

10/2~30 5 回 7 名

軽量化を支える自動車部品 -プラスチック化学から表面処理まで

物質工学科 准教授 佐藤 司 電気電子工学科 准教授 宝賀 剛 11/6~27 4 回 10 名

【職業能力開発講座】 講 座 名 担 当 教 員 開 催 日 程 受講者

シーケンス制御基礎講座 電気電子工学科 准教授 保科紳一郎 教育研究技術支援センター 鈴木大介 11/6~27 4 回 5 名

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鶴岡高専技術振興会(会長・榎本政規鶴岡市長)が、平成 24 年度より鶴岡工業高等専門学校に

おける学術研究活動や地域連携(地域貢献)活動等において特に顕著な業績をあげた学生、学生団

体に鶴岡高専技術振興会会長賞を贈り、今後の学業推奨を図ることを目的に設置したものです。 第 2 回目の平成 25 年度は、鶴岡高専校長・鶴岡高専地域共同テクノセンター長の推薦に基づき

以下 2 団体に決定し、3 月 18 日(火)鶴岡市役所庁議室において表彰式を行いました。

【表彰者】 ◆学術研究活動において、特に顕著な業績を挙げた学生又は学生団体 ○鶴岡工業高等専門学校物質工学科 4年 NIMS リサーチアシスタントチーム

(推薦理由:NIMS((独)物質・材料研究機構)で初となる高専生を対象とした短期リサーチア

シスタントとして参加し、積極的な姿勢、科学技術への探求心、組織的な連携が高く評価され、

本校の第 2 回 GREEN 拠点賞・特別表彰受賞の大きな原動力となった。)

◆産学連携活動及び地域連携(地域貢献)活動において、特に顕著な業績を挙げた学生又は学生団体 ○鶴岡工業高等専門学校 地域支援サークル (推薦理由:ペットボトルキャップ回収、校内の除雪、地域福祉、被災者支援、地域興し等の補

助ボランティアを行っており、エコキャップ回収運動に対し感謝状が授与された。学生が自発

的に組織を結成し積極的に参加している。)

本校は、新たな 50 年に向けて、研究する高専、地域に貢献する高専、国際通用性を有するエン

ジニアを育成する高専をビジョンに掲げ、今まで以上に発展していきたいと考えております。また、

これまでの国際交流の活性化、飛島の家電修理ボランティア活動等に加え、地域企業の支援を得て、

キャリア教育・CO-OP 教育を展開しております。 これらの活動をより展開しやすくするために、平成 26 年度より「地域共同テクノセンター」を

「地域連携センター」と名称変更し、センター内に地域連携部門(産官学連携及び科学技術教育)

と、人材育成部門(CO-OP 教育及びキャリア支援)の 2 部門を設置致します。 このような活動に対して、鶴岡高専技術振興会を始めとする地域内外の多くの関係団体・企業か

ら教育研究活動活性化のための研究助成を頂いており、これら多くの関係団体・企業からのご支

援・ご協力に対して心から厚く御礼申し上げると共に、今後も変わらぬご厚誼を宜しくお願い申し

上げます。 編集・発行 鶴岡高専地域共同テクノセンター 〒997-8511 鶴岡市井岡字沢田 104 Tel:0235(25)9453 E-mail:[email protected] 鶴岡高専技術振興会((公財)庄内地域産業振興センター 内) 〒997-0015 鶴岡市末広町 3 番 1 号 Tel:0235(23)2200 E-mail:[email protected]

平成26年度から新体制になります