中小企業生産性革命推進事業 資料5】 平成 年度第 次補正予算案 ... ·...

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中小企業生産性革命推進事業 平成30年度第2次補正予算案額 1,100.0億円 事業の内容 条件(対象者、対象行為、補助率等) 民間団体等 定額補助 事業イメージ 事業目的・概要 中小企業・小規模事業者等が、認定支援機関と連携して、生産性向上に 資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための 設備投資等を支援します。また、設備投資等とあわせて専門家に依頼する 費用も支援します。 小規模事業者がビジネスプランに基づいた経営を推進していくため、商工会・ 商工会議所と一体となって経営計画を作成し、販路開拓や生産性向上に 取り組む費用等を支援します。 ITの導入支援にあたり、セキュリティにも配慮したITツール及びその提供事業 者の成果を公開し、IT事業者間の競争を促すとともに、横展開を行うプラット フォームの構築等を通じて、中小企業・小規模事業者によるIT投資を加速 化させ、我が国全体の生産性向上を実現します。 成果目標 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業により、事業終了後5年以 内に事業化を達成した事業が半数を超えることを目指します。 小規模事業者持続的発展支援事業により約20,000者の販路開拓及び 生産性向上を支援し、販路開拓につながった事業の割合を80%とすることを 目指します。 サービス等生産性向上IT導入支援事業により、補助事業者の生産性を向 上させ、サービス産業の生産性伸び率を2020年までに2.0%を実現すること に貢献します。 中小企業等 補助 2/3,1/21.ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業 (補助上限額:1,000万円、補助率1/2中小企業・小規模事業者等が行う革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセ スの改善に必要な設備投資等を支援します。 小規模な額で中小企業・小規模事業者等が行う革新的なサービス開発・試作品 開発・生産プロセスの改善を支援します。(設備投資を伴わない試作品開発も支 援)(この場合の補助上限額は500万円。また、小規模事業者の場合は補助率 2/3小規模事業者が商工会・商工会議所と一体となって取り組む販路開拓や生産性 向上の取組を支援します。 中小企業・小規模事業者等の生産性向上を実現するため、バックオフィス業務の効 率化や新たな顧客獲得等の付加価値向上(売上向上)に資するITツールの導入 支援を行います。 複数社が連携した共同設備投資等は補助上限500万円(50万円×10) 展示会開催支援 2.小規模事業者持続的発展支援事業 (補助上限額:50万円、補助率2/33.サービス等生産性向上IT導入支援事業 (補助上限額:450万円、補助率1/2スマートものづくり応援隊、ITコーディネータ、ロボットシステムインテグレータ、 技術士等、事業の遂行に必要な専門家を活用する場合は、補助上限額を 30万円アップ 先端設備等導入計画の認定又は経営革新計画の承認を取得して一定の 要件(※)を満たす者は、補助率2/3 ※労働生産性年率3%以上向上を含む経営革新計画または先端設備等導入計画 20181221日以降に申請し、承認・認定を受けた場合 1.中小企業庁 技術・経営革新課 03-3501-1816 2.中小企業庁 小規模企業振興課 03-3501-2036 2.商務・サービスG クールジャパン政策課 03-3501-1750 3.商務・サービスG サービス政策課 03-3501-3922 【資料5】

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Page 1: 中小企業生産性革命推進事業 資料5】 平成 年度第 次補正予算案 ... · 2019-03-01 · 1 中小企業生産性革命推進事業 平成30. 年度第. 2. 次補正予算案額

中小企業生産性革命推進事業平成30年度第2次補正予算案額1,100.0億円

事業の内容

条件(対象者、対象行為、補助率等)

国 民間団体等定額補助

事業イメージ事業目的・概要中小企業・小規模事業者等が、認定支援機関と連携して、生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援します。また、設備投資等とあわせて専門家に依頼する費用も支援します。

小規模事業者がビジネスプランに基づいた経営を推進していくため、商工会・商工会議所と一体となって経営計画を作成し、販路開拓や生産性向上に取り組む費用等を支援します。

ITの導入支援にあたり、セキュリティにも配慮したITツール及びその提供事業者の成果を公開し、IT事業者間の競争を促すとともに、横展開を行うプラットフォームの構築等を通じて、中小企業・小規模事業者によるIT投資を加速化させ、我が国全体の生産性向上を実現します。

成果目標 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業により、事業終了後5年以内に事業化を達成した事業が半数を超えることを目指します。

小規模事業者持続的発展支援事業により約20,000者の販路開拓及び生産性向上を支援し、販路開拓につながった事業の割合を80%とすることを目指します。

サービス等生産性向上IT導入支援事業により、補助事業者の生産性を向上させ、サービス産業の生産性伸び率を2020年までに2.0%を実現することに貢献します。

中小企業等

補助(2/3,1/2)

1.ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(補助上限額:1,000万円、補助率1/2)

• 中小企業・小規模事業者等が行う革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資等を支援します。

• 小規模な額で中小企業・小規模事業者等が行う革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を支援します。(設備投資を伴わない試作品開発も支援)(この場合の補助上限額は500万円。また、小規模事業者の場合は補助率2/3)

• 小規模事業者が商工会・商工会議所と一体となって取り組む販路開拓や生産性向上の取組を支援します。

• 中小企業・小規模事業者等の生産性向上を実現するため、バックオフィス業務の効率化や新たな顧客獲得等の付加価値向上(売上向上)に資するITツールの導入支援を行います。

• 複数社が連携した共同設備投資等は補助上限500万円(50万円×10者)• 展示会開催支援

2.小規模事業者持続的発展支援事業(補助上限額:50万円、補助率2/3)

3.サービス等生産性向上IT導入支援事業(補助上限額:450万円、補助率1/2)

• スマートものづくり応援隊、ITコーディネータ、ロボットシステムインテグレータ、技術士等、事業の遂行に必要な専門家を活用する場合は、補助上限額を30万円アップ

• 先端設備等導入計画の認定又は経営革新計画の承認を取得して一定の要件(※)を満たす者は、補助率2/3

※労働生産性年率3%以上向上を含む経営革新計画または先端設備等導入計画を2018年12月21日以降に申請し、承認・認定を受けた場合

1.中小企業庁 技術・経営革新課 03-3501-18162.中小企業庁 小規模企業振興課 03-3501-20362.商務・サービスG クールジャパン政策課 03-3501-17503.商務・サービスG サービス政策課 03-3501-3922

【資料5】

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小規模事業者持続化補助金小規模事業者が、商工会・商工会議所と一体となって経営計画を作成し、取り組む販路開拓(例:看板作成、HP作成、チラシ作成)等を支援します。アンケートでは96%の事業者が売上の増加を実感しています。

補 助 率 : 2/3補助上限額 : 50万円

500万円(複数の事業者が連携した共同事業)※(50万円 × 事業者数)

販路拡大に資する取組を支援します。例えば、HP作成・看板・チラシ作成・内装の改装などに使えます。

販路開拓新規顧客の獲得

小規模事業者

商工会・商工会議所(経営指導員)

①現状の整理 ②経営計画の策定 ③経営計画に基づく取組の実施

現状分析~計画策定~事業の実行まで伴走して支援

結果

事業の流れ1

補助率等2

補助対象例3

お申し込み先4

お近くの商工会・商工会議所へおたずねください。※お近くの商工会・商工会議所は、商工会検索サイト・商工会議所検索サイトでご確認いただくか、全国商工会連合会・日本商工会議所にお電話で問い合わせください。

全国商工会連合会 電話:03-6268-0088検索サイト

http://www.shokokai.or.jp/?page_id=1754

日本商工会議所 電話:03-3283-7823検索サイト

http://www5.cin.or.jp/ccilist/search vv

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小規模事業者持続化補助金で商品開発➡クラウドファンディングで量産化Profile 創業20年の商店街のパン屋さん

経営者夫婦と従業員1人でパンを製造販売

Business Plan 近隣農家が新たに栽培開始した新品種の野菜を使った総菜パンを開発

自社店舗での小売販売だけではなく、ネット通販も開始

Roadmap野菜を栽培する農家も交え専門家に相談商談コンセプト立案

専門家に支払う助言謝金は、持続化補助金の対象

トライ&エラーを繰り返しながら、商品開発!

新商品開発のための試作費・原材料費は、持続化補助金の対象

新商品PR用のショートムービー作成

BRANDSTORY

広報宣伝のためのコンテンツ作成費は、持続化補助金の対象

クラウドファンディングサイトにショートムービーを掲載新商品の試食権をリターンとした資金提供者募集!

消費者の反応把握 見込み客数の把握 量産化に向けたイニシャルコスト調達

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小規模事業者持続化補助金で事業者連携 (50万×数社)⇒ 地域の魅力をアピールして観光客誘致

Business Plan✓地域の魅力をアピールするショートムービー作成

✓ランチができるベンチの設置や体験教室を開催するための設備導入、自社の認知度向上等を計画(個店事業)

一方で、バイパス道路開通による交通利便性の向上に合わせ、沿線にお客を呼び込むためのツールを共同作成Roadmap【個店事業】

個店の状況に応じた販路開拓事業を実施。

例:ベンチの設置体験教室用の設備導入看板設置 等

機械装置等の導入は、持続化補助金の対象

Profile レストラン

とうふ店

お醤油屋さん

洋菓子店

パン屋さん

観光ガイド

【共同事業】

地元産品を活かした「食」に関する事業者が集まり、地域の魅力を踏まえたショートムービーを作成。

STORY

広報宣伝のためのコンテンツ作成費は、持続化補助金の対象

自社環境の整備によるリピート客増加

自社の強みのPR、認知度向上による新規顧客の獲得

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小規模事業者持続化補助金でデザイン支援➡リブランディングによる販路拡大

Profile 伝統産業の日用刃物屋さん

250年の歴史をもつ刃物商品

Business Plan 歴史ある刃物を再認知させ販路拡大

伝統ある刃物商品を再認知させるとともに、

専門家(地域デザイナー等)によるデザイン支援

既存商品のイメージを一新(パッケージデザイン

広報媒体の作成(グラフィックデザイン)

店舗・展示会での訴求(空間デザイン)

デザイン支援等の実施

販路開拓支援、地域ブランド支援として専門家に支払う助言謝金は、持続化補助金の対象

市場の情報把握 認知度向上 商談率の向上 等

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持続化補助金成果事例

【事業者概要】大正12年に創業。剣道用品に使用される皮革素地の製造・販売を行っていたが、持続化補助金を転機としてファッション分野へ進出し、世界トップクラスのファッションブランドに採用された。平成28年9月には世界最高峰のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン2016」で日本企業として初となる「ハンドル賞」を受賞した。

【事業の内容】 安価な海外製の剣道防具に押され、受注が減少する中、自社の特徴である姫路黒桟革を新たな分野で活用するべく、ファッション分野へのアプローチを行った。

姫路黒桟革の魅力を訴求するべく、姫路黒桟革を使用した鞄・靴・ベルト等の試作品開発を行った。

展示商談会への出展と当社情報を発信する会社パンフレットの作成を行った。

【事業の効果】 鞄・靴などの最終製品に加工して展示する事により、当社が新たなターゲットとしているアパレル業界のバイヤーに当社商品(素地)を使用した製品の最終イメージを伝える事ができ、効果的な営業を行うと共に新たな取引需要の拡大に繋がった。

本事業開始から1年間で新規取引は約20件獲得でき、売上高は前年比100%の増加となり、数年前までの業績に回復した(現在、ファッション関係の売上が70%を占めている)。

【事業者の声】 本補助事業を実施する事で自社では気付かなかった当社の強みを活かした新たな可能性をイメージする事が出来ました。経営計画を作成する事で将来のビジョンを意識するようになり、事業承継について考えるようになりました。また本補助金以外にも会議所の支援を受けて海外展示会への出展と商標権の取得等を行い、加速度的に事業の具現化が進みました。

坂本商店(兵庫県姫路市)

サムライの魂を受け継ぐ伝統技術「姫路黒桟革」を活かした異分野への進出について

プルミエール・ヴィジョンでの受賞風景

高級剣道防具での使用

持続化補助金で作成した試作品

【事業者概要】平成26年8月、夫の両親との同居をきっかけに、初めての地域である現在地にて創業した美容室。色褪せが少なく長持ちすると評判の「カラーリンング(白髪染め)」や頭皮をケアする「ヘッドスパ」が人気のメニュー。モットーは「地域のお客様ひとりひとりに寄り添い、末永く『美』をサポート」。将来的には「出張美容」をしたいと考えている。

【事業の内容】 店舗の認知度を高めようとオープン以来立てていなかった看板の設置を行った。

当店を効果的に知ってもらうために、1周年を記念したクーポン付きのチラシ作成を行った。

顧客の囲い込みを図るための会員カード、新規顧客獲得を図るための紹介カードを作成した。

ターゲット層からニーズの高い美容機器を導入した。

【事業の効果】 看板の設置により、「美容室」である事を認知してもらうことができた。また、ターゲットに訴求しようと女性目線をとことん追求したクーポン付きのチラシを配布したところ、新規顧客を獲得することができた。これにより、事業開始から7ヵ月間で、新規顧客56名獲得、月平均の売上56%、客数67%増加。今では2倍以上の売上を計上することができた。

【事業者の声】 看板の設置、チラシの配布により地域の潜在的なニーズを掘り起こすことができた。また、仮説と検証を繰り返したことで経営者として成長することができた。これからも、PDCAサイクルを回しながら経営と向き合い新たな挑戦をして持続的発展をしていきたい。

ヘアメークおれんじ(秋田県秋田市)

CI戦略による看板・チラシの作成で認知度向上 新規顧客を獲得