文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎...

24
文学研究科は、日本文学、英文学、仏文学、独文学、演劇 学、文芸メディア、史学(日本史学、アジア史、西洋史学、 考古学の4専修)、地理学、臨床人間学(臨床心理学、臨床 社会学の2専修)から構成され、いずれの専攻・専修にお いても、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代 社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与する ことを目的にしている。豊かな感性と鋭い理性を備え、高 邁な精神文化と科学的な時間・空間認識を会得した優れ た人材育成(博士前期課程では専門的知識を有する社会 人を、後期課程では専門的に研究に携わる研究者の養成) を目標とする。 文学研究科では、専攻を9つの系列に大別し、専攻 ごとに独自のカリキュラムを組み、複雑多様化する人 文科学の諸分野をカバーし、研究指導を行っています。 文学研究科は、日本文学・英文学・仏文学・独文学・演 劇学・史学・地理学・臨床人間学専攻・文芸メディア専 攻の9つの専攻から成り立っています。史学専攻にお いては、日本 史 学・アジア史・西 洋 史 学・考 古 学の4専 修、臨床人間学専攻においては、臨床心理学・臨床社会 学の2専修に分かれています。 これらの各専攻・専修は、それぞれの専門分野を深く 極められることが出来るようにカリキュラムが組まれ ており、約100名の専任教員が担当しています。また、 専任教員でカバー出来ないところは、兼任教員によっ て補充しており、少人数教育による指導を徹底してい ます。各専攻・専修での縦断教育のみならず、専攻の枠 を超えた横断教育も行い、広い視野から専門を据え直 すとともに、新しい研究領域の開拓を目指しています。 【博士前期課程・修士課程】 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科 学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄 与することができる人材を育成することを目指しています。このため、 本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入 れます。 当該専攻・専修で必要とされる思考力、知識、語学力を学士課程です でに養っていることに加えて、世界・社会のヴィヴィッドな動向への 幅広い視野と関心,及び身近な日常的事象に対する鋭敏な感性と問題 発見能力、常識に囚われない「自明性」を懐疑し得る自由な着眼力、大 胆な仮説に基づき、これらを緻密かつ誠実に分析・考察し得る論証能 力、さらには専門分野だけに偏らない深い教養、また、以上のことを 的確に表現し得る高度に洗練された言語能力等を兼ね備えた者。 将来、専攻領域及び関連分野の高度な専門的知識と確かな技能を持って、 地域社会及び国際社会の一員として活動する意志と覚悟を有する者。 以上の求める学生像に基づき、学内選考入学試験、一般入学試験、外 国人留学生入学試験、社会人特別入学試験、飛び入学試験を実施し、入 学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準を以下の通り示します。 学士課程において修得すべき思考力、知識、語学力を充分に備えてい ること。 自分を世界・社会のなかに位置づけ、幅広い教養を得ながら、自分自 身で追究し、またその成果を文章に表すことができること。 【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程は、現代社会における人間存在の普遍的な課 題の解明に寄与しつつ、豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化 的教養と精緻な科学的認識を会得した優れた人材を育成することを目 指しています。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持 つ学生を積極的に受け入れます。 当該専攻・専修博士前期課程修了のために必要とされる知識と思考力 と語学力を備え、指導教員が必要水準以上と判断した修士号請求論文 を提出し論文審査に合格した者、あるいはそれと同等の能力を所有す る者。 博士学位請求論文提出の意欲を持ち、そのために必要な高度な学習や 実習に加えて、海外への長期留学、各種学会での発表、紀要論文等の 執筆を着実に遂行することができ、かつ、世界的水準での自立した研 究者、教育者として、日本および海外諸国で貢献できるまでの困難な 道程を歩む気概と具体的戦略図を持った者。 以上の求める学生像に基づき、一般入学試験、外国人留学生入学試験 を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準を以下の通り示します。 博士前期課程修了のために、必要とされる知識、思考力、および言語能 力(語学力を含む)を備え、修士号論文審査の合格を有していること。 博士学位論文提出に向け、さらなる研究への探求とそれを進めるため の技術的なスキル、目的遂行能力を備えていること。 文学研究科の人材養成 その他教育研究上の目的 専 攻 文学研究科では、専攻横断的、総合的研究領域の創 設を目指し、博士前期課程に「総合文学研究」「総合史 学研究」、博士後期課程に「文化継承学Ⅰ~Ⅲ」を各専 攻共通科目として設置しています。 共通科目の設置 入学者受入方針 Admission Policy 独自のカリキュラムを持つ 9 つの専攻により 文学・歴史・地理・人間の領域に挑む Graduate School of Arts and Letters 事務取扱時間 (グローバルフロント5F平 日9 00 11 30 12 30 18 30 土曜日9 00 12 30 電 話03-3296-4143 Eメール文学研究科 Web ページ 明治大学大学院 文学研究科 dai_in@ mics.meiji.ac.jp 検索 060 Meiji University Graduate School

Upload: others

Post on 06-Oct-2020

3 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

文学研究科は、日本文学、英文学、仏文学、独文学、演劇学、文芸メディア、史学(日本史学、アジア史、西洋史学、考古学の4専修)、地理学、臨床人間学(臨床心理学、臨床社会学の2専修)から構成され、いずれの専攻・専修においても、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することを目的にしている。豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化と科学的な時間・空間認識を会得した優れた人材育成(博士前期課程では専門的知識を有する社会人を、後期課程では専門的に研究に携わる研究者の養成)を目標とする。

文学研究科では、専攻を9つの系列に大別し、専攻

ごとに独自のカリキュラムを組み、複雑多様化する人

文科学の諸分野をカバーし、研究指導を行っています。

文学研究科は、日本文学・英文学・仏文学・独文学・演

劇学・史学・地理学・臨床人間学専攻・文芸メディア専

攻の9つの専攻から成り立っています。史学専攻にお

いては、日本史学・アジア史・西洋史学・考古学の4専

修、臨床人間学専攻においては、臨床心理学・臨床社会

学の2専修に分かれています。

これらの各専攻・専修は、それぞれの専門分野を深く

極められることが出来るようにカリキュラムが組まれ

ており、約100名の専任教員が担当しています。また、

専任教員でカバー出来ないところは、兼任教員によっ

て補充しており、少人数教育による指導を徹底してい

ます。各専攻・専修での縦断教育のみならず、専攻の枠

を超えた横断教育も行い、広い視野から専門を据え直

すとともに、新しい研究領域の開拓を目指しています。

【博士前期課程・修士課程】 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することができる人材を育成することを目指しています。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入れます。

当該専攻・専修で必要とされる思考力、知識、語学力を学士課程ですでに養っていることに加えて、世界・社会のヴィヴィッドな動向への幅広い視野と関心,及び身近な日常的事象に対する鋭敏な感性と問題発見能力、常識に囚われない「自明性」を懐疑し得る自由な着眼力、大胆な仮説に基づき、これらを緻密かつ誠実に分析・考察し得る論証能力、さらには専門分野だけに偏らない深い教養、また、以上のことを的確に表現し得る高度に洗練された言語能力等を兼ね備えた者。

将来、専攻領域及び関連分野の高度な専門的知識と確かな技能を持って、地域社会及び国際社会の一員として活動する意志と覚悟を有する者。

 以上の求める学生像に基づき、学内選考入学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人特別入学試験、飛び入学試験を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準を以下の通り示します。

学士課程において修得すべき思考力、知識、語学力を充分に備えていること。

自分を世界・社会のなかに位置づけ、幅広い教養を得ながら、自分自身で追究し、またその成果を文章に表すことができること。

【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程は、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与しつつ、豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化的教養と精緻な科学的認識を会得した優れた人材を育成することを目指しています。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入れます。

当該専攻・専修博士前期課程修了のために必要とされる知識と思考力と語学力を備え、指導教員が必要水準以上と判断した修士号請求論文を提出し論文審査に合格した者、あるいはそれと同等の能力を所有する者。

博士学位請求論文提出の意欲を持ち、そのために必要な高度な学習や実習に加えて、海外への長期留学、各種学会での発表、紀要論文等の執筆を着実に遂行することができ、かつ、世界的水準での自立した研究者、教育者として、日本および海外諸国で貢献できるまでの困難な道程を歩む気概と具体的戦略図を持った者。

 以上の求める学生像に基づき、一般入学試験、外国人留学生入学試験を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準を以下の通り示します。

▲博士前期課程修了のために、必要とされる知識、思考力、および言語能力(語学力を含む)を備え、修士号論文審査の合格を有していること。

博士学位論文提出に向け、さらなる研究への探求とそれを進めるための技術的なスキル、目的遂行能力を備えていること。

【博士前期課程・修士課程】 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することが出来る人材を輩出することを目指しています。この人材養成目的を踏まえ、本研究科の定める修了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文に基づき、以下に示す資質や能力を備えたと認められる者に対し修士(文学、史学、地理学または人間学)の学位を授与します。

主体的に学び研究する意欲があり、幅広い学識、並びに、語学力等の言語コミュニケーション能力と研究能力とを備えていること。

問題を発見してそれを粘り強く解こうとする目的遂行力、自らの考えを他者に的確に伝え得る文章表現能力などが評価できる資質及び能力。

学士課程よりも高度な課程で学習する自分を世界、社会のなかに位置づけ、自分に何が成し得るかを客観的かつ謙虚に振り返り、自己を対象化できる資質及び能力。

【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程は、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与しつつ、豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化的教養と精緻な科学的認識を会得した優れた人材を輩出することを目指しています。この人材養成目的を踏まえ、本研究科の定める修了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文に基づき、以下に示す資質や能力を備えたと認められる者に対し博士(文学、史学、地理学または人間学)の学位を授与します。

当該分野での研究の国際的水準に達し、かつ研究者として今後自立して活動でき、そのための知識、語学力、思考力、目的遂行力を備えた資質及び能力。

後進の研究者たちや他の人々と向き合ってみずからの研究成果を伝えうる資質や指導力。

【博士前期課程・修士課程】  文学研究科博士前期課程及び修士課程の教育理念・目標である、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与する能力を実現するために、以下に示す方針に基づきカリキュラムを編成しています。

各専攻・専修での学部課程での学習、実習成果を更に発展させつつより深い学識を身につけさせることで、先端的な専門知識への道を開き示すと共に、他方、苦手な分野では基礎的な学習と作業へと立ち戻らせ、また、「総合文学研究」、「総合史学研究」、「特別講義」、学術講演会などを通じて専門外の多様な知識にも広く触れさせる。そのために客員教員、特任教員等の制度も活用する。

専攻によっては早期の長期留学を奨励して、そのための実践的語学演習を提供する。

これらの方針を踏まえ、研究指導においても、修士学位論文の執筆についてはきめ細かな指導を行ない、中間発表などで口頭発表、論文作成の基礎習得を重視した指導体制を構築しています。

【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程の教育理念・目標である、専門的に研究に携わる研究者として豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化的教養と精緻な科学的認識を会得することを実現するために、以下に示す方針に基づきカリキュラムを編成しています。

各専門分野において、自己の研究を客観的に位置づけ、その意義、成果と問題点を世界的水準で認識し、それについて内外の研究者たちと闊達に議論でき、また、国際シンポジウムなど、研究の国際的協力体制を築くことができる能力を、専攻横断的でかつ受講者参加型の「文化継承学」などを通じて養成する。

学内・学外のGP、大型共同研究にも積極的に参加して経験を積み、高度な学問的研鑽の社会的責務を宿した知的倫理性を養成する。

これらの方針を踏まえ、研究指導においても、指導教員を中心としながら、当該分野での最も困難な問題、それを解明するための最も高度な知識、最も先端的な方法を提示し、各専攻・専修において、博士学位請求論文完成までの明確なガイドラインにのっとった指導体制を構築しています。

文学研究科の人材養成その他教育研究上の目的

■ 専 攻文学研究科では、専攻横断的、総合的研究領域の創

設を目指し、博士前期課程に「総合文学研究」「総合史

学研究」、博士後期課程に「文化継承学Ⅰ~Ⅲ」を各専

攻共通科目として設置しています。

■ 共通科目の設置

■ 専 攻

入学者受入方針 Admission Policy

Diploma Policy

Curriculum Policy

学位授与方針

教育課程編成・実施方針

日本文学専攻

独自のカリキュラムを持つ 9 つの専攻により文学・歴史・地理・人間の領域に挑む

文学研究科

Graduate School of A

rts and Letters

事務取扱時間

(グローバルフロント5F)

平 日▶ 9:00 ~ 11:30

12:30 ~ 18:30

土曜日▶ 9:00 ~ 12:30

電 話▶ 03-3296-4143

Eメール▶

文学研究科Webページ

明治大学大学院 文学研究科

[email protected]

検索

各時代別の文学および時代を限定しない国語学を研究するための科目を中心とし、更に日本文学史・日本文学特殊講義・漢文学など関係領域科目を設置。

英文学専攻 文学では、1500年代から現代に至るまでの演劇、小説、批評を中心としたイギリス文学、アメリカンルネサンス期から現代に至るまでの小説や詩のほか、多岐にわたるジャンルのアメリカ文学、ならびに身体論、ジェンダー論、文化論などの理論を、英語学では、統語論、形態論、語用論、認知言語学、意味論、音声学・音韻論、文体論、語彙論、辞書学、日英対照言語学などを研究。

仏文学専攻 フランス文学、文法論的研究をはじめ、19・20世紀フランス思想、ルネサンス、近代の散文の分析、近・現代の詩の解明を対象とし、プルーストやフランス演劇なども研究。

独文学専攻 近代現代文学を研究対象とし、思想、芸術、政治などの関わりで文学現象を考察出来る視点を持つよう指導。語学能力向上のための徹底した訓練も実施。

演劇学専攻 日本演劇と西洋演劇について広い視野を持って歴史的、論理的に研究する基礎を築きつつ、専門領域においての探究を深めるよう指導。

文芸メディア専攻(修士課程のみ) 思想から風俗に至る文化的諸状況、特にメディア状況と文芸テキストの関係を総合的に考究する。具体的には、メディアと大衆文化、都市・都市文化と文学、源氏物語をはじめとする古典文芸の受容、仏教思想・国学思想と文芸、近世文芸と近世メディア、出版史・出版研究、文芸思潮研究、創作特論、翻訳研究、表象文化論など。

史学専攻 社会的存在としての人間が営々と培ってきた諸国の歴史と、その結果もたらされたものの分析、更には各時代の文化の特質などを、研究対象に設置。【日本史学専修】 古代から現代史までの幅広い領域を対象。【アジア史専修】 アジア全域の全時代を対象。【西洋史学専修】 西欧や国際関係史など幅広い領域での研究を展開。【考古学専修】 東アジアでの日本の位置付けについても研究。

地理学専攻 地形・気候・環境などの自然地理分野、経済・社会・文化などの人文地理学分野、国内外を対象とした地域研究などを実施。

臨床人間学専攻 「社会、歴史、政治の文脈を見失わない臨床心理学専修」と「心、身体、倫理への視座を手放さない臨床社会学専修」による実践学の発展を目指す。【臨床心理学専修】【臨床社会学専修】 臨床社会学コース╱臨床教育学コース

P.062

P.063

P.064

P.065

P.066

P.067

P.070

P.068-069

P.071-072

060 Meiji University Graduate School

Page 2: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

文学研究科は、日本文学、英文学、仏文学、独文学、演劇学、文芸メディア、史学(日本史学、アジア史、西洋史学、考古学の4専修)、地理学、臨床人間学(臨床心理学、臨床社会学の2専修)から構成され、いずれの専攻・専修においても、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することを目的にしている。豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化と科学的な時間・空間認識を会得した優れた人材育成(博士前期課程では専門的知識を有する社会人を、後期課程では専門的に研究に携わる研究者の養成)を目標とする。

文学研究科では、専攻を9つの系列に大別し、専攻

ごとに独自のカリキュラムを組み、複雑多様化する人

文科学の諸分野をカバーし、研究指導を行っています。

文学研究科は、日本文学・英文学・仏文学・独文学・演

劇学・史学・地理学・臨床人間学専攻・文芸メディア専

攻の9つの専攻から成り立っています。史学専攻にお

いては、日本史学・アジア史・西洋史学・考古学の4専

修、臨床人間学専攻においては、臨床心理学・臨床社会

学の2専修に分かれています。

これらの各専攻・専修は、それぞれの専門分野を深く

極められることが出来るようにカリキュラムが組まれ

ており、約100名の専任教員が担当しています。また、

専任教員でカバー出来ないところは、兼任教員によっ

て補充しており、少人数教育による指導を徹底してい

ます。各専攻・専修での縦断教育のみならず、専攻の枠

を超えた横断教育も行い、広い視野から専門を据え直

すとともに、新しい研究領域の開拓を目指しています。

【博士前期課程・修士課程】 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することができる人材を育成することを目指しています。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入れます。

当該専攻・専修で必要とされる思考力、知識、語学力を学士課程ですでに養っていることに加えて、世界・社会のヴィヴィッドな動向への幅広い視野と関心,及び身近な日常的事象に対する鋭敏な感性と問題発見能力、常識に囚われない「自明性」を懐疑し得る自由な着眼力、大胆な仮説に基づき、これらを緻密かつ誠実に分析・考察し得る論証能力、さらには専門分野だけに偏らない深い教養、また、以上のことを的確に表現し得る高度に洗練された言語能力等を兼ね備えた者。

将来、専攻領域及び関連分野の高度な専門的知識と確かな技能を持って、地域社会及び国際社会の一員として活動する意志と覚悟を有する者。

 以上の求める学生像に基づき、学内選考入学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人特別入学試験、飛び入学試験を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準を以下の通り示します。

学士課程において修得すべき思考力、知識、語学力を充分に備えていること。

自分を世界・社会のなかに位置づけ、幅広い教養を得ながら、自分自身で追究し、またその成果を文章に表すことができること。

【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程は、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与しつつ、豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化的教養と精緻な科学的認識を会得した優れた人材を育成することを目指しています。このため、本研究科では主に次のような資質や意欲を持つ学生を積極的に受け入れます。

当該専攻・専修博士前期課程修了のために必要とされる知識と思考力と語学力を備え、指導教員が必要水準以上と判断した修士号請求論文を提出し論文審査に合格した者、あるいはそれと同等の能力を所有する者。

博士学位請求論文提出の意欲を持ち、そのために必要な高度な学習や実習に加えて、海外への長期留学、各種学会での発表、紀要論文等の執筆を着実に遂行することができ、かつ、世界的水準での自立した研究者、教育者として、日本および海外諸国で貢献できるまでの困難な道程を歩む気概と具体的戦略図を持った者。

 以上の求める学生像に基づき、一般入学試験、外国人留学生入学試験を実施し、入学者選抜を行ないます。 なお、修得しておくべき知識等の内容・水準を以下の通り示します。

博士前期課程修了のために、必要とされる知識、思考力、および言語能力(語学力を含む)を備え、修士号論文審査の合格を有していること。

博士学位論文提出に向け、さらなる研究への探求とそれを進めるための技術的なスキル、目的遂行能力を備えていること。

【博士前期課程・修士課程】 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科学を修得しつつ、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与することが出来る人材を輩出することを目指しています。この人材養成目的を踏まえ、本研究科の定める修了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文に基づき、以下に示す資質や能力を備えたと認められる者に対し修士(文学、史学、地理学または人間学)の学位を授与します。

主体的に学び研究する意欲があり、幅広い学識、並びに、語学力等の言語コミュニケーション能力と研究能力とを備えていること。

問題を発見してそれを粘り強く解こうとする目的遂行力、自らの考えを他者に的確に伝え得る文章表現能力などが評価できる資質及び能力。

学士課程よりも高度な課程で学習する自分を世界、社会のなかに位置づけ、自分に何が成し得るかを客観的かつ謙虚に振り返り、自己を対象化できる資質及び能力。

【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程は、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与しつつ、豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化的教養と精緻な科学的認識を会得した優れた人材を輩出することを目指しています。この人材養成目的を踏まえ、本研究科の定める修了要件を満たし、かつ、学業成績ならびに学位論文に基づき、以下に示す資質や能力を備えたと認められる者に対し博士(文学、史学、地理学または人間学)の学位を授与します。

当該分野での研究の国際的水準に達し、かつ研究者として今後自立して活動でき、そのための知識、語学力、思考力、目的遂行力を備えた資質及び能力。

後進の研究者たちや他の人々と向き合ってみずからの研究成果を伝えうる資質や指導力。

【博士前期課程・修士課程】  文学研究科博士前期課程及び修士課程の教育理念・目標である、現代社会における人間存在の普遍的な課題の解明に寄与する能力を実現するために、以下に示す方針に基づきカリキュラムを編成しています。

各専攻・専修での学部課程での学習、実習成果を更に発展させつつより深い学識を身につけさせることで、先端的な専門知識への道を開き示すと共に、他方、苦手な分野では基礎的な学習と作業へと立ち戻らせ、また、「総合文学研究」、「総合史学研究」、「特別講義」、学術講演会などを通じて専門外の多様な知識にも広く触れさせる。そのために客員教員、特任教員等の制度も活用する。

専攻によっては早期の長期留学を奨励して、そのための実践的語学演習を提供する。

これらの方針を踏まえ、研究指導においても、修士学位論文の執筆についてはきめ細かな指導を行ない、中間発表などで口頭発表、論文作成の基礎習得を重視した指導体制を構築しています。

【博士後期課程】 文学研究科博士後期課程の教育理念・目標である、専門的に研究に携わる研究者として豊かな感性と鋭い理性を備え、高邁な精神文化的教養と精緻な科学的認識を会得することを実現するために、以下に示す方針に基づきカリキュラムを編成しています。

各専門分野において、自己の研究を客観的に位置づけ、その意義、成果と問題点を世界的水準で認識し、それについて内外の研究者たちと闊達に議論でき、また、国際シンポジウムなど、研究の国際的協力体制を築くことができる能力を、専攻横断的でかつ受講者参加型の「文化継承学」などを通じて養成する。

学内・学外のGP、大型共同研究にも積極的に参加して経験を積み、高度な学問的研鑽の社会的責務を宿した知的倫理性を養成する。

これらの方針を踏まえ、研究指導においても、指導教員を中心としながら、当該分野での最も困難な問題、それを解明するための最も高度な知識、最も先端的な方法を提示し、各専攻・専修において、博士学位請求論文完成までの明確なガイドラインにのっとった指導体制を構築しています。

文学研究科の人材養成その他教育研究上の目的

■ 専 攻文学研究科では、専攻横断的、総合的研究領域の創

設を目指し、博士前期課程に「総合文学研究」「総合史

学研究」、博士後期課程に「文化継承学Ⅰ~Ⅲ」を各専

攻共通科目として設置しています。

■ 共通科目の設置

■ 専 攻

入学者受入方針 Admission Policy

Diploma Policy

Curriculum Policy

学位授与方針

教育課程編成・実施方針

日本文学専攻

独自のカリキュラムを持つ 9 つの専攻により文学・歴史・地理・人間の領域に挑む

文学研究科

Graduate School of A

rts and Letters

事務取扱時間

(グローバルフロント5F)

平 日▶ 9:00 ~ 11:30

12:30 ~ 18:30

土曜日▶ 9:00 ~ 12:30

電 話▶ 03-3296-4143

Eメール▶

文学研究科Webページ

明治大学大学院 文学研究科

[email protected]

検索

各時代別の文学および時代を限定しない国語学を研究するための科目を中心とし、更に日本文学史・日本文学特殊講義・漢文学など関係領域科目を設置。

英文学専攻 文学では、1500年代から現代に至るまでの演劇、小説、批評を中心としたイギリス文学、アメリカンルネサンス期から現代に至るまでの小説や詩のほか、多岐にわたるジャンルのアメリカ文学、ならびに身体論、ジェンダー論、文化論などの理論を、英語学では、統語論、形態論、語用論、認知言語学、意味論、音声学・音韻論、文体論、語彙論、辞書学、日英対照言語学などを研究。

仏文学専攻 フランス文学、文法論的研究をはじめ、19・20世紀フランス思想、ルネサンス、近代の散文の分析、近・現代の詩の解明を対象とし、プルーストやフランス演劇なども研究。

独文学専攻 近代現代文学を研究対象とし、思想、芸術、政治などの関わりで文学現象を考察出来る視点を持つよう指導。語学能力向上のための徹底した訓練も実施。

演劇学専攻 日本演劇と西洋演劇について広い視野を持って歴史的、論理的に研究する基礎を築きつつ、専門領域においての探究を深めるよう指導。

文芸メディア専攻(修士課程のみ) 思想から風俗に至る文化的諸状況、特にメディア状況と文芸テキストの関係を総合的に考究する。具体的には、メディアと大衆文化、都市・都市文化と文学、源氏物語をはじめとする古典文芸の受容、仏教思想・国学思想と文芸、近世文芸と近世メディア、出版史・出版研究、文芸思潮研究、創作特論、翻訳研究、表象文化論など。

史学専攻 社会的存在としての人間が営々と培ってきた諸国の歴史と、その結果もたらされたものの分析、更には各時代の文化の特質などを、研究対象に設置。【日本史学専修】 古代から現代史までの幅広い領域を対象。【アジア史専修】 アジア全域の全時代を対象。【西洋史学専修】 西欧や国際関係史など幅広い領域での研究を展開。【考古学専修】 東アジアでの日本の位置付けについても研究。

地理学専攻 地形・気候・環境などの自然地理分野、経済・社会・文化などの人文地理学分野、国内外を対象とした地域研究などを実施。

臨床人間学専攻 「社会、歴史、政治の文脈を見失わない臨床心理学専修」と「心、身体、倫理への視座を手放さない臨床社会学専修」による実践学の発展を目指す。【臨床心理学専修】【臨床社会学専修】 臨床社会学コース╱臨床教育学コース

P.062

P.063

P.064

P.065

P.066

P.067

P.070

P.068-069

P.071-072

Meiji University Graduate School 061

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

Page 3: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

062 Meiji University Graduate School

文学研究科

宮越 勉 教授

教員情報 P.074

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

日本古代文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD日本古代文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD日本中世文学演習A・B・C・D日本近世文学演習A・B・C・D日本近代文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD日本近代文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD日本近代文学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD国語学演習A・B・C・D漢文学演習A・B・C・D

主要科目

日本文学特別指定講義Ⅰ日本史学特別指定講義Ⅱ

特定科目

日本古代文学特論ⅠA・ⅠB日本古代文学特論ⅡA・ⅡB日本中世文学特論A・B日本近世文学特論A・B日本近代文学特論ⅠA・ⅠB日本近代文学特論ⅡA・ⅡB日本近代文学特論ⅢA・ⅢB国語学特論A・B日本文学特殊講義ⅠA・ⅠB 日本文学特殊講義ⅡA・ⅡB 日本文学史特論A・B漢文学特論A・B日本演劇特論ⅠA・ⅠB日本演劇特論ⅡA・ⅡB総合文学研究ⅠA・ⅠB ~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB ~ⅥA・ⅥB

特修科目

学部三年生のゼミで高校時代にも授業で読んだはずの志賀直哉「城の崎にて」を改めて読み直したとき、自分でも信じ難いほどこの作品に惹かれました。作品は私たちの既に持っている何かを壊します。率直に言ってそのような体験が私の進学を志したきっかけです。現在は中島敦の私小説と言われる作品を対象に研

究を続けています。中島の作品は「山月記」や「李陵」といった代表作からもわかるように原典に拠るものがその多くを占めていますが、『わが西遊記』以前にはいわゆる私小説と呼ばれる作品をいくつか残しています。言い換えれば、それ以降は私小説の形式で作品を描くことをやめたということです。中島に特有の描き方へと彼を向かわせた難問を考えることが私

の研究テーマと言えます。進学の決断は人生の大きな分岐点となることかもしれません。その一方の道について私から示せることは、大学院という恵まれた環境が私たちの主体的な営みを後押ししてくれているということです。近代文学の一端を共に深めていきましょう。

■ 院生からのメッセージ

近代文学に魅せられて

佐藤 和也SATO Kazuya

日本文学専攻博士前期課程 2年

師事している教員は?

宮越勉先生に指導を仰いでいます。研究は明治後期から昭和前期まで幅広い作家作品を対象とすることができます。授業は演習を中心としており、毎授業での発言が求められます。建設的な論文指導をしてくださるので、考察の不十分な点やさらに深めるべき点を確認しながら研究を進められています。

博士前期課程 Master’s Program

■ 2018年度 修士論文テーマ

日本文学専攻

日本文学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

日本文学専攻は、古典から現代までの日本文学全般を多様な視座から究明するとともに、その統一的把握を目指す。従来の文献研究・テキスト批評を堅固な基礎としつつ、歴史に対する幅広い関心を持って新しい研究領域を切り開き、文学と社会の関連を明らかにする。このような実践を通して、日本文学の専門的研究者・教育者及び日本文化に関する高度な素養を身につけた教養人の育成を行う。

■ カリキュラム一覧

安部公房の創造意識 ―「デンドロカカリヤ」から「壁―S・カルマ氏の犯罪―」へ―▲

待ち続けた時代 ―太宰治の中期・後期―▲

室生犀星文学における<視覚>と<音><声>の関わり ―初期小説からの射程―▲

有島武郎の<少女>像探究 ―初期・中期作品を中心に―▲

日本語のモダリティにおける「意志性」と「推量性」 ―「シヨウ」と「シヨウトスル」を中心に―▲

志賀直哉 ―東洋的なものとの関わりを中心に―▲

谷崎潤一郎作品研究 ―「刺青」「富美子の足」「瘋癲老人日記」を<保障>の視座から読み解く―▲

『平家物語』における「天人相関」 ―延慶本を中心に―▲

『スプートニクの恋人』におけるミュウの歴史的身体 ―語られるものと語られないもの―▲

川端康成文学におけるノスタルジア ―「雪」から「故郷」までの幻想空間を巡る―

Page 4: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 063

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

野田 学 教授

教員情報 P.075

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

英文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD英文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD英文学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD英文学演習ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD英文学演習ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD米文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD米文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD米文学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD米文学演習ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD米文学演習ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD英語学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD英語学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD英語学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD

主要科目

英文学特別指定講義Ⅰ 英文学特別指定講義Ⅱ

特定科目

英文学特論ⅠA・ⅠB英文学特論ⅡA・ⅡB英文学特論ⅢA・ⅢB米文学特論ⅠA・ⅠB米文学特論ⅡA・ⅡB米文学特論ⅢA・ⅢB英語学特論A・B英語教職特論ⅠA・ⅠB英語教職特論ⅡA・ⅡB英語教職特論ⅢA・ⅢB英語教職特論ⅣA・ⅣB総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

特修科目

岡田 稔也OKADA Toshiya

英文学専攻博士前期課程 2年

師事している教員は?

英文学専攻は大人数ではないため、院生同士の交流する機会が多く、多角的な視点を持つことができます。また、授業も少人数で行うことが多いため、時間をかけて教授と議論をすることができるのでより深い研究につながります。

■ 2018年度 修士論文テーマ

アーネスト・ヘミングウェイ作品の主人公が抱く思い ―『海流のなかの島々』のトマス・ハドソンに見る―

英文学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

英文学専攻博士前期課程は、4専修から構成される。英文学・米文学・英語学専修では、各分野についての専門知識を身につけて後期課程に進学し、研究者への道を歩む人材の養成を目的とし、英語教職専修では、高度な専門知識を有する中高英語教員の養成を目指す。博士後期課程は、英文学・米文学・英語学の3専修から構成され、身につけてきた知識を基盤に各自の研究を発展させて博士論文を完成させ、その後も自立した研究を積み重ねていく人材を育てる。

博士前期課程 Master’s Program

英文学専攻

■ カリキュラム一覧

私は、英国初期近代演劇における道化について研究しています。道化の作中における機能やその成立の歴史的経緯と発展過程について、中世の道徳劇からシェイクスピアの時代まで研究しています。教職希望なので、修了時に与えられる教職課程の専修免許は励みになります。私は、学部生時代から英文学に興味をもち、シェイクスピアについて研究してきていますが、もっと深く研究したいと思い、大学院に進学しました。学会発表の場も設けられているのでそこに向かって研究を進めていくことができます。文学作品についての問いに対して正解はありませ

んが、それを追い続けていくのが文学研究だと思っています。シェイクスピアなどの文学作品を分析していく過程は、自分を新たに発見する足掛かりにも

なります。大学院での生活は忙しく、どのように過ごすかによって得られるものが大きく変わってくると思います。英文学専攻では研究に集中できる場所が整っており、教授方も多くの気づきを与えてくださいます。このような素敵な場で皆さんと一緒に研究を進めていくことができるように願っています。

■ 院生からのメッセージ

終わりなき研究に挑む

Page 5: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

064 Meiji University Graduate School

文学研究科

根本 美作子 教授

教員情報 P.076

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

近代仏文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD近代仏文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD近代仏文学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD近代仏文学演習ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD現代仏文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD現代仏文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD現代仏文学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD現代仏文学演習ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD仏語学演習A・B・C・D

主要科目

仏文学特別指定講義Ⅰ仏文学特別指定講義Ⅱ

特定科目

近代仏文学特論ⅠA・ⅠB近代仏文学特論ⅡA・ⅡB近代仏文学特論ⅢA・ⅢB近代仏文学特論ⅣA・ⅣB近代仏文学特論ⅤA・ⅤB現代仏文学特論ⅠA・ⅠB現代仏文学特論ⅡA・ⅡB現代仏文学特論ⅢA・ⅢB現代仏文学特論ⅣA・ⅣB仏語学特論A・B総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

特修科目

青木 久瑠美AOKI Kurumi

仏文学専攻博士前期課程 2年

師事している教員は?

授業の概要は、近代の芸術における現実描写について「考える」です。テクストを読み、その時おりのテーマについて皆で考え、さらに先生に詳しく解説をしていただきます。文学を学びながら歴史や宗教、芸術に至るまで自分の専門外の新しい知識がたくさん増えるので、毎回の授業が新鮮で飽きることがありません。

博士前期課程 Master’s Program

仏文学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

フランスとその文化は、一方ではギリシャ-ローマ、他方ではユダヤ-キリスト教の伝統に深く根ざしながら、常に様々な分野で斬新な創造を続けてきた。その役割は今も縮小してはおらず、EU及び世界50ヶ国に及ぶフランス語圏の中心として、そこから学ぶべきものが多々ある。そのような状況の中で、仏文学専攻では、高度なフランス語運用力、フランス文化・思想・文学に関する広範な知識、繊細かつ大胆な国際感覚と実践力を備えた研究者、社会人、文化人の育成を目指す。

Doctoral Program

仏文学専攻

■ 2018年度 修士論文テーマ

パトリック・モディアノ『ドラ・ブリュデール』における「私」の声と語り

■ カリキュラム一覧

文学は、今日、何ができるのか。大学院に入って最初にぶち当たった壁が、この問いでした。世界のグローバル化、デジタル領域の拡大、テクノロジーの進化など、今日、時代の流れと文学は、明らかに逆行しているようにも考えられます。大学院進学だけに留まらず、これから就職をする人や研究職を目指す人など、なぜいま文学なのか、ということを考えながら挑戦してもらいたいです。大学院生活は、正解のない問いを探し続ける途方

もない旅をしなければなりません。ですが、興味があること、疑問に思うことに、とことん向き合う生活は苦しくもあり、膨大な知の海を一人で泳げるようになったときには楽しくもあります。一口に仏文学専攻といっても、文学、文法論、言語学、哲学、演劇、詩、

ルネサンスについてなど、多様な分野の先生方がいらっしゃいます。また自分とは異なる専門分野の先輩たちの話を聞くことで新しい知識や意見を得ることもできます。明治大学大学院は、研究を満足にするための環境や設備が整い、自己を見つめ社会を映す目を養える最適の場所です。自分の興味をとことん追求し「文学の可能性」を探しにいきませんか。

■ 院生からのメッセージ

思考の旅へ

Page 6: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 065

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

岡本 和子 教授

教員情報 P.076

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

近代独文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD近代独文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD現代独文学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD現代独文学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD現代独文学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢDドイツ文芸思想史演習A・B・C・D独語学演習A・B・C・D

主要科目

独文学特別指定講義Ⅰ独文学特別指定講義Ⅱ

特定科目

近代独文学特論ⅠA・ⅠB近代独文学特論ⅡA・ⅡB現代独文学特論ⅠA・ⅠB現代独文学特論ⅡA・ⅡBドイツ文芸思想史特論A・Bドイツ古典文学特論A・B総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

特修科目

山口 歩YAMAGUCHI Ayumi

独文学専攻博士前期課程 2年

師事している教員は?

岡本和子先生の研究室では十九世紀末のドイツの市民社会を描いた文学を読み、市民生活の変貌をどのような言葉で描いているのかを考察しています。一語も漏らさず正確に読解し、意見交換することによって、当時のドイツ市民について理解を深めるとともに、自らの考えを明確にし表現する力が養われ、論文執筆に大いに役立っています。

博士前期課程 Master’s Program

独文学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

ドイツ文学を歴史的コンテクストと現代的アクチュアリティを視野に入れながら研究することによって、ドイツの文化と社会についての理解を深め、日独の交流に役立つような人材を養成することを目的とする。このためには、学術的な討論ができる程度にドイツ語の運用能力を高め、同時にまた、日本のことをドイツ語で語ることができるような日本の文化についての深い教養を培う。

独文学専攻

■ 2018年度 修士論文テーマ

レオンスの二つの「退屈」について  ―ゲオルク・ビューヒナー『レオンスとレーナ』のMüßiggangとLangeweileをめぐって―

カスパー・ダーフィット・フリードリヒ『山上の十字架』にまつわる論争

■ カリキュラム一覧

私が大学院進学を決意したのは、学部4年生の卒業論文を執筆している時でした。3年次にはドイツ留学をし、ドイツに関する知識やドイツ語には自信があったため、それを生かしてドイツの作家トーマス・マンについてさらに研究したいと思いました。大学院の生活で学んだことは、ドイツ語を一字一句

丁寧に読んでいく大切さです。母語ではない言葉の文章を精読するということは、時間がかかり忍耐力を必要とすることですが、「なぜ作者はこの言葉を選んだのだろう」「作者は何を伝えたいのだろう」と考えながら一冊の本を読み切ることによって、邦訳書を読むだけでは出会えなかった新しい発見に出会うことができ、達成感を味わうことができます。独文学専攻は人数が少ない分院生同士仲が良く、切

磋琢磨しながらお互いの研究を進めています。また先生方も親身になってアドバイスをくださり、研究を支えてくださいます。ドイツ語で文学や言語を研究するための素晴らしい環境が整っています。独文学専攻で皆さんとお会いできる日を心より楽しみにしています。

■ 院生からのメッセージ

一字一句にこめられた作家の思いを追及する。

Page 7: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

066 Meiji University Graduate School

文学研究科

井上 優 准教授

教員情報 P.077

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

演劇学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD演劇学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD演劇学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD日本演劇演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD日本演劇演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD

主要科目

演劇学特別指定講義Ⅰ演劇学特別指定講義Ⅱ

特定科目

演劇学特論ⅠA・ⅠB演劇学特論ⅡA・ⅡB日本演劇特論ⅠA・ⅠB日本演劇特論ⅡA・ⅡB西洋劇文学史特論ⅠA・ⅠB西洋劇文学史特論ⅡA・ⅡB西洋劇文学史特論ⅢA・ⅢB言語芸術論特論A・B総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

特修科目

川野 真樹子KAWANO Makiko

演劇学専攻博士後期課程 2年

師事している教員は?

主にシェイクスピアに関する作品を幅広く対象とする研究室に所属しています。授業では学生の研究発表とそれに対する議論が行われます。シェイクスピアという巨大な対象だけあって所属学生の関心領域も様々で、シェイクスピアの新たな魅力を発見できる刺激的な環境です。また先生のご指導もきめ細かく、研究に深みが出たと思います。

博士後期課程 Doctoral Program

演劇学専攻

■ カリキュラム一覧

私はイギリスのエクセター大学で演劇学の、首都大学東京で表象文化論の修士課程を修了した後、明治大学の演劇学専攻博士後期課程に進学しました。現在はシェイクスピア作品の明治期日本における受容について研究しています。演劇を専門に研究できる環境であり、また、私が研究対象としているシェイクスピアや明治時代の演劇を専門に研究されている先生方のもとで学びたいという動機から本学に進学を決めました。大学院では演劇について様々な角度から学びなが

ら、自らの研究も進めていきます。授業も研究もより専門的になり、主体的な姿勢で向き合うことが求められます。ただ何よりもまず研究の基本にあるのは、演劇が好きだという気持ちだと思います。

また、様々なジャンルの演劇に興味を持った大学院生が集まっているため、議論の中で思いもよらない発見があるのも魅力のひとつです。研究活動というのは一見孤独なものに見えますが、お互いの研究について議論を交わすことで深みがでるものです。皆さんと一緒に演劇を探求する日を楽しみに待っています。

■ 院生からのメッセージ

学生から研究者へ

演劇学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

演劇学専攻では、博士前期課程においては、高度な専門的知識を修得した研究者の養成に加え、幅広く劇作家、演出家、戯曲・演劇の歴史的・理論的著作の翻訳家、演劇制作者などを目指す人材の養成を目的とする。博士後期課程においては、課程博士号の取得を目指す者を含めて、演劇学研究者を目指す人材の養成を目的とする。

■ 2018年度 修士論文テーマ

宝塚歌劇における『夏の夜の夢』の翻案 ―『PUCK』を中心に―

サミュエル・ベケットの劇作における閉塞的表現について

ニコラス・ハイトナーと英国ナショナルシアター

Page 8: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 067

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

内村 和至 教授

教員情報 P.077

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

文芸メディア演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD文芸メディア演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD文芸メディア演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD文芸メディア演習ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD文芸メディア演習ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD文芸メディア演習ⅥA・ⅥB・ⅥC・ⅥD

主要科目

文芸メディア特別指定講義Ⅰ文芸メディア特別指定講義Ⅱ

特定科目

文芸メディア特論ⅠA・ⅠB文芸メディア特論ⅡA・ⅡB文芸メディア特論ⅢA・ⅢB文芸メディア特論ⅣA・ⅣB文芸メディア特論ⅤA・ⅤB文芸メディア特論ⅥA・ⅥB日本文芸史特論A・B表象文化特論A・B表現創作特論A・B総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

特修科目

鈴木 貴裕SUZUKI Takahiro

文芸メディア専攻修士課程2019年3月修了

師事していた教員は?

近世文学の影印本を中心に「テクストをテクストとして読む」ことを行い、自らの文学の発見を目指します。原本の精読は読解のみならず、近世の風俗知識や時代感覚が必要とされます。時空間を超える「テクスト」というものを常に意識し、内部に潜む文字の欲動を汲み取ることは常に刺激的です。

修士課程 Master’s Program

文芸メディア専攻

■ カリキュラム一覧

この問いと対峙すべく、私が大学院進学を志したのは学部3年の後期のことでした。学部より深い視点でテクストの可能性を探ってみたくなったのです。文芸メディア専攻は「文字(=テクスト)」という「メ

ディア」を中心にして広がる「かつてそこにあった、いたモノ、コト」の「痕跡」を研究していきます。具体的には各時代の文学を中心に芸術学、批評、表現、創作、果てにはメディア論や出版論まで、そこに「文字」がある限り研究の対象としています。授業は少人数で展開され発表や討論を中心に行わ

れます。共通のテクストに異なる専門の個人が各々対峙することにより、自分とは異なるテクストの「読み」が常に提示され、広い視野で互いに学び合うことができます。

文学作品は相克する性質を内在している点で我々人間と似ております。その作品に立ち向かうことで、自らと作品の超克を目指すこと、文字テクストの可能性を押し広げること、それこそが文学研究の醍醐味だと私は考えます。テクストを通し、その背後にある「文学」ひいては「自分」という存在に立ち向かいませんか。

■ 修了生からのメッセージ

文学とは、そして自分とは何か。

■ 2018年度 修士論文テーマ

川端康成作品研究 ―<もののあはれ>の抒情詩的展開―▲

高校国語教科書における「近代」と教材としての近現代文学に関する研究 ―新学習指導要領批判序説―▲

日本のテレビ産業に対する動画配信サービスの影響▲

井原西鶴『好色五人女』論 ―金銭と超無常―▲

テレビ表現における異文化コミュニケーション  ―「外国・外国人関連バラエティ番組」を中心に―▲

地下アイドルのオーディエンスに対する接触イベントの機能 ―文献調査と社会調査による―

文芸メディア専攻の人材養成その他教育研究上の目的

文芸メディア専攻は、「メディア環境の中の文芸」という立場を設定し、メディアとは何かという問題意識を重く踏まえた上で、「文芸というメディア」及び「メディアとしての文芸」の視座から文芸研究・メディア研究に取り組む。文芸への深い知識と教養を兼ね備えながら、言語テキストとそれが置かれたメディア環境の相互的関連を視野に収める専門的知識人の育成を目指す。

Page 9: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

068 Meiji University Graduate School

文学研究科

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

日本史学研究ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD日本史学研究ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD日本史学研究ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD日本史学研究ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD日本史学研究ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD日本史学研究ⅥA・ⅥB・ⅥC・ⅥD日本史学研究ⅦA・ⅦB・ⅦC・ⅦD日本史学研究ⅧA・ⅧB・ⅧC・ⅧD日本史学研究ⅨA・ⅨB・ⅨC・ⅨD

【日本史学専修】

考古学研究ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD考古学研究ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD考古学研究ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD考古学研究ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD考古学研究ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD

【考古学専修】

日本史特論ⅠA・ⅠB日本史特論ⅡA・ⅡB文化史特論A・B思想史特論A・Bアジア史特論ⅠA・ⅠBアジア史特論ⅡA・ⅡB西洋史特論ⅠA・ⅠB西洋史特論ⅡA・ⅡB考古学特論ⅠA・ⅠB考古学特論ⅡA・ⅡB考古学特論ⅢA・ⅢB考古学フィールドワークA考古学フィールドワークB総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

史学特別指定講義Ⅰ史学特別指定講義Ⅱ

特定科目

特修科目主要科目

アジア史研究ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠDアジア史研究ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡDアジア史研究ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢDアジア史研究ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣDアジア史研究ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD

【アジア史専修】

西洋史学研究ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD西洋史学研究ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD西洋史学研究ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD西洋史学研究ⅣA・ⅣB・ⅣC・ⅣD西洋史学研究ⅤA・ⅤB・ⅤC・ⅤD西洋史学研究ⅥA・ⅥB・ⅥC・ⅥD

【西洋史学専修】

史学専攻

史学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

史学専攻は、日本史・アジア史・西洋史・考古学の4専修から構成され、研究素材である各種史資料の分析に基礎を置く実証主義と歴史を生み出したフィールドを重視する実践主義を教育・研究の柱とし、学際的・国際的視点を伝統的に重視している。近年は、専攻が属す研究科の特性を生かし、文学研究科諸専攻との学際協力も緊密である。その研究・教育を通じ、史学専攻は、歴史学の専門研究者及び教育者並びに豊かな歴史への素養を身につけた高度教養人を育成することを目的とする。

日本史学専修は、日本の歴史を多様な視座から究明するとともに、その統一的把握を目指す。その研究・教育は、各種史資料の批判的検討やフィールドワーク等による実証を基礎とするとともに、視野を隣接諸科学にも広げ、また、国際的視野に立つことを目指す。日本史学専修ではそのような教育・研究の実践を通じ、日本史学の専門的研究者・教育者及び日本史学の高度な素養を身につけた教養人の育成を目標とする。

アジア史専修は、中国・朝鮮の東アジア史研究を大きな柱に、西アジア史をもう一つの柱に据え、文献資料や出土史料の分析だけでなく、現地調査や外国研究者との交流も積極的に推進して研究を進める。博士前期課程ではアジア諸地域に対する深い学識を持った高度教養人を、博士後期課程では国際的発信力を持った研究者を養成する。

西洋史学専修は、人間社会の歴史的探求をその本旨とするが、中でも西洋の古代から現代までを見通してそれを行う。また、世界に対する幅広い見識と歴史についての深い理解と教養を身につけて、それを基に自分自身をしっかりと表現でき、人類の発展に寄与できる人間形成を目指す。

考古学は、遺跡・遺物といった物質資料に基づき文字の無い時代を含めた歴史の再構築を目指す学問である。その教育・研究は、発掘・測量調査又は遺物実測などによる現場性・実証性を基礎に置くと同時に、視野を隣接諸分野・諸外国に広げ、考古学的研究成果を歴史学の大きな枠組みの中に位置づけることを目指す。本専修では地道な基礎研究に加えて、学際的・国際的研究活動に参加することを通じて、考古学の専門的研究者、地方自治体の文化財担当者、博物館学芸員、教育者及び考古学の高度な素養を身につけた教養人の育成を目的とする。

■ カリキュラム一覧

日本史学専修

アジア史専修

西洋史学専修

考古学専修

Page 10: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 069

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

中川 匠美NAKAGAWA Takumi

史学専攻 日本史学専修博士前期課程 2年

謝 譲XIE Rang

史学専攻 アジア史専修博士前期課程 2年

中村 友一 准教授

高田 幸男 教授

教員情報 P.078

教員情報 P.078

師事している教員は?

師事している教員は?

研究室では、『三浦和田文書』などの史料を解釈し、報告と議論を行っています。史料を読み、そこから自分なりの考察を広げることが求められます。先生や先輩方からの指摘で気づかされることも多く、多面的な視野を持って考察し、質の高い研究をするための能力が身に付きます。

ゼミでは自らの研究テーマを、一定の間隔で発表し、皆から質問・意見を頂く形となっています。学会に赴いて聴講や発表をするチャンスも、少なくありません。このような国籍・分野を超えた交流は、史料の解読に多様な視点を提供し、視野を広げると同時に、インスピレーションを得るきっかけとなります。

博士前期課程 Master’s Program

博士前期課程 Master’s Program

大学院では受動的な姿勢を捨て、能動的に動き自分で必要な論文や史料を探す姿勢が求められます。先生や先輩方は厳しくも愛のある指導で私達が研究者として成長するのを支えてくださいます。ぜひ大学院でより質の高い研究をして「真の学問」を究めてみませんか。

格段に増えた自由な時間を如何に活用することが、大学院生活のカギです。面白く感じる分野を研究し、その分野からさらに面白さを引き出すことができれば、自ずから時間効率が良くなるでしょう。その姿勢を支える施設、教員、学友といった環境が、ここに備わっていると信じます。

■ 院生からのメッセージ

研究者としての自覚を持って日々精進を

研究を効率よく進めるためには

■ 2018年度 修士論文テーマ

植木枝盛の「革命」と「主権」 ―蔵書書込分析を通して―▲

国家総動員準備と大日本国防義会 ―「国民国防」の模索と限界―▲

日本陸軍における国際協調路線の展開と崩壊▲

1920年代以降の陸軍大学校の指導者教育改革  ―総力戦・国家総動員体制構築の動きとの関連で―▲

近衛将監を中心とした衛府下級官人の動向に見る平安前・中期六衛府の様相▲

日本古代における葬送従事者について▲

中華民国時期中国人留日学生の経費、生活について ―1923~1937年―▲

元代山東地域の儒教祭祀 ―曲阜孔廟の碑文分析を中心に―▲

フランス公教育制度にみる「同質性」と「差異」 ―アルジェリアとの比較から―▲

20世紀初頭のドイツ領南西アフリカにおけるドイツ人女性の理想像 ―ドイツ植民地協会女性連盟による「第二のドイツ」の創造―

ペルミのステファンの宣教事業 ―14世紀ロシアにおける「正教会の復興」とモスクワの北方進出―▲

13-14世紀フィレンツェにおける宗教的権威と司教・都市政府・聖堂参事会▲

古典期スパルタの海軍におけるペリオイコイ  ―海上軍事行動への直接的・間接的寄与―▲

東日本における縄文・弥生移行期の土器系統 ―縄文伝統の継承と「型式」の解体―▲

古墳時代東国における埴輪生産の一様相 ―常陸国域を対象として―▲

東日本における木本植物資料から見た縄文時代の資源利用

伊丹 聡一朗ITAMI Soichiro史学専攻 西洋史学専修博士前期課程2019年3月修了

豊川 浩一 教授

教員情報 P.079

師事していた教員は?

私が所属する研究室は、西洋近世史(主にロシア・東欧)を対象としており、授業では外国語文献の講読や院生による報告などをおこなっています。私の専門はロシア中世史なので、授業では自身の専門と離れた時期を扱うことになりますが、そこで得た様々な知識や新しい視角は、自らの研究に深めるのに大きく役立っています。

博士前期課程 Master’s Program

論理的思考力や発想力は、生きていく上で重要な能力であり、どのような進路を選ぶにせよ役立つものです。大学院という場所は、それを養うためにうってつけの環境を提供してくれます。また、好きなことを追求するのは楽しいものです。ぜひ大学院で好きな学問を存分に追求してみてください。

好きなことを好きなだけ探求する

蒲生 侑佳GAMO Yuka

史学専攻 考古学専修博士前期課程 2年

阿部 芳郎 教授

教員情報 P.079

師事している教員は?

明治大学の考古学研究室の歴史は長く、学史に残る研究も数多くあります。ここで培われてきた精緻な研究方法とその時代の最先端の研究を行う姿勢をこの研究室に所属し感じています。明治大学では授業以外でも自分の研究を聞いてもらえる場が多くあり、様々な専門の研究者の方との意見交換が活発に行われています。

博士前期課程 Master’s Program

私は縄文時代の漆利用について研究しています。漆の研究では自然科学分野との連携が欠かせません。大学院では考古学的な知見も高めながら、理系の研究者との意見交換も行い、文理の枠を超えた研究を行っています。このような研究環境あることが明治大学への進学を決めた理由の一つです。

文理の枠をこえて

■ 修了生からのメッセージ

Page 11: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

070 Meiji University Graduate School

文学研究科

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

自然地理学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD自然地理学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD人文地理学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD人文地理学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD人文地理学演習ⅢA・ⅢB・ⅢC・ⅢD地誌学演習ⅠA・ⅠB・ⅠC・ⅠD地誌学演習ⅡA・ⅡB・ⅡC・ⅡD地理学合同演習

主要科目

地理学特別指定講義Ⅰ地理学特別指定講義Ⅱ

特定科目

自然地理学特論ⅠA・ⅠB自然地理学特論ⅡA・ⅡB人文地理学特論ⅠA・ⅠB人文地理学特論ⅡA・ⅡB地誌学特論ⅠA・ⅠB地誌学特論ⅡA・ⅡB地理学フィールドワークA・B総合文学研究ⅠA・ⅠB~ⅤA・ⅤB総合史学研究ⅠA・ⅠB~ⅥA・ⅥB

特修科目

地理学専攻

■ カリキュラム一覧

■ 2018年度 修士論文テーマ

東京郊外で生きる若者のローカル化と将来展望 ―東京都調布市周辺の事例―

ファッションストリートとしての中目黒の形成と変化

九州南部の阿多溶結凝灰岩台地に発達する河谷における遷急点の形成と後退

訪日中国人観光空間の変容と農村観光の発展 ―白川郷を事例に―

地理学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

地理学専攻は、グローバルな空間的視野を重視しつつ、都市や村落及びその複合体の地域構造を、社会・文化・経済・産業・行政・自然条件等の観点から実証的に探究する能力を持つ人材の育成を目的とする。その方策として、深い専門知識獲得のための体系的な学習指導を徹底し、かつ、フィールドワークによる継続的な実地教育と研究指導を実践する。

田嶋 玲TAJIMA Rei

地理学専攻博士前期課程 2年

大城 直樹 教授

教員情報 P.080

師事している教員は?

地理学教室には一口で言い表すことのできない、様々なテーマを研究している人が集まっているのが特徴です。地理学は大きく人文と自然に分けられますが、研究室ではそういった垣根を超えてアドバイスを頂けます。ここでの出会いは自分が思いもしなかったような気付きを生み、さらなる知見の広がりをもたらしてくれるでしょう。

博士前期課程 Master’s Program

調べることの楽しさ、フィールドワークすることの楽しさを知ったのは、学部生時代に地理学を学んだ経験からでした。そうした経験をさらに続けたいと考えたことが、大学院進学を決意するきっかけとなりました。地理学はその名の通り「地の理学」であり、地球上

にある様々な物事をテーマとする学問です。そのため先生方や院生の研究テーマも多岐に渡るものとなっています。その中でも私は、福島県の檜枝岐歌舞伎を例として、現代社会における地域伝統芸能の変容について研究を続けています。研究に打ち込む生活は順調なことばかりではあり

ません。むしろ、行き詰まりを覚えたり、自分の不勉強さを痛感したりすることの方が多いぐらいです。

そんな時、先生方や他の院生との距離が近い地理学教室には、気軽に意見交換のできる環境があります。いただいたアドバイスが新たな知見を生むきっかけとなり、研究を進めるうえでの大切な支えとなっています。目の前の場所をどう捉えるのか。地理学教室で、こうした問いへ立ち返ってみませんか。

■ 院生からのメッセージ

問い直しの日々が生む知的な発見

Page 12: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 071

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

  臨床人間学総合演習A~D

専攻必修科目

 [A群] 心理学研究法特論(心理的アセスメントに関する理論と実践Ⅳ)  心理統計法特論(心理的アセスメントに関する理論と実践Ⅲ) [B群] 発達心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開Ⅱ)  人格心理学特論(心理的アセスメントに関する理論と実践Ⅱ) [C群] 社会心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)  犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開) [D群] 精神医学特論Ⅰ(保健医療分野に関する理論と支援の展開Ⅰ)  精神医学特論Ⅱ  心身医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開Ⅱ)  障害者(児)心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開Ⅰ) 健康心理学特論(心の健康教育に関する理論と実践) [E群] 心理療法特論   グループアプローチ特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践Ⅰ)  コミュニティアプローチ特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践Ⅱ)  学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開)  投映法特論A  投映法特論B  臨床心理特別実習ⅠA・ⅠB(心理実践実習ⅡA・ⅡB)  臨床心理特別実習ⅡA・ⅡB(心理実践実習ⅢA・ⅢB)

選択必修科目

臨床心理学特論A  臨床心理学特論B   臨床心理面接特論Ⅰ(心理支援に関する理論と実践)  臨床心理面接特論Ⅱ  臨床心理基礎実習A・B  臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習Ⅰ)・臨床心理実習Ⅱ  臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメントに関する理論と実践Ⅰ)  臨床心理査定演習Ⅱ

専修必修科目

臨床人間学専攻 臨床心理学専修

臨床心理学専修

臨床心理学専修は、今日の社会において緊急性の高いニーズである「心のケア」、すなわち、うつ病や不安障害等の心の病気、不登校やいじめ、無気力等の学校不適応、育児ストレス、児童虐待、家庭内暴力等の家族関係の問題など、あらゆる世代の個人及び様々な集団において生じる心理・社会的諸現象への専門的対処に直接的かつ具体的にアプローチする臨床心理学の専門家の養成と実践的な研究の推進を目指す。

■ カリキュラム一覧

■ 2018年度 修士論文テーマ

母親のアイデンティティの形成過程 ―子どもとの関わりや育児不安に着目して―▲

過敏性腸症候群の予期不安尺度と対処行動尺度作成の試み▲

親の離婚を経験し母子家庭で育つ青年の離婚経験に対する意味づけプロセスの検討 ―社会や他者との関わりが持つ意味に着目して―▲

自閉症児者のきょうだいが困難を抱え込むプロセス ―親との関係性に焦点を当てて―▲

障がいのある人の創作活動が社会的評価を受けることによる,障がい当事者及び周囲の人々への心理社会的影響に関する研究 ―周囲の人々の語りの分析―▲

教師やスクールカウンセラーに対する中学生のHelp-seeking ―被相談者の特性や関係の構築に焦点を当てた回想法を用いて―▲

自己愛傾向と攻撃性および抑うつとの関連 ―ソーシャルスキル・アレキシサイミアの調整効果の検討―▲

青年期にある娘の母親との関係性に影響を与える要因の検討 ―母親への「親密性」に着目して―▲

心理療法家の成長において実存的苦悩体験が持つ意味  ―熟達した心理療法家へのインタビュー調査を通して―▲

東海村と東海原発の関連性および東海村公立学校と非原発自治体公立学校(川崎市)との比較研究 ―原子力分野に関する諸問題―▲バーチャルミュージアムの研究

臨床人間学専攻の人材養成その他教育研究上の目的

今日の人間社会は、政治・経済・文化・教育の構造的変化を伴う未曾有の変動期を迎え、既成の価値観や人間関係の在り方を根底から揺るがす変化と混乱の事態に直面している。臨床人間学専攻は、現代社会が直面するこうした状況における心理・社会的危機の克服に向けて、個々の地域社会や個人を実践的に支援する専門家及び公的セクターで貢献する実践者を育成するとともに、直面する危機的状況のメカニズムを解明するための研究者を育成することを目的とする。

佐藤 瑞城SATO Mizuki

臨床人間学専攻臨床心理学専修博士前期課程 2年

濱田 祥子 准教授

教員情報 P.081

師事している教員は?

児童期、思春期の心理的問題、行動上の問題を研究されている濱田祥子先生のご指導のもと、修士論文に取り組んでいます。学生の意見にしっかりと耳を傾けて、些細なことでも一緒に考えてくださいます。その上で、研究において何を明確にすべき点をご指導頂き、研究を行う上で重要なことにたくさん気づかされます。

博士前期課程 Master’s Program

私が大学院に入って実感したことは、体験することがいかに大切かということです。例えば、人の話を聴くことの難しさを分かってい

るようでも体験してみるとより多くのことが身に染みて分かります。それと同時に人に話す、聴いてもらうことがどんなことなのかということも体験することになります。こうした体験が専門的な学びの第一歩であるように感じます。大学院では授業、修士論文をはじめ学内外での実

習など様々なことに取り組むことができます。研究と臨床の両立は難しいことばかりですが、指導教員だけでなく研究室の垣根を越えてすべての先生方がそれぞれのご専門の視点からいつでも親身になってご指導くださいます。

明治大学は研究と臨床の両方を支えてくれる場所です。研究での気づきが、臨床現場で活用できることもあればその逆もあります。そうした重要な気づきは共に学ぶ中にあると思います。先生方からのご指導をはじめ、先輩方や友人と共に学ぶ中で自分が持っていなかった視点を得るたびに充実した大学院生活を送ることができていると実感します。皆さんもぜひ一緒に明治大学で学びましょう。

■ 院生からのメッセージ

体験するということ

Page 13: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

072 Meiji University Graduate School

文学研究科

※2019年4月1日時点のものです。今後変更や見直しを行う場合があります。

 臨床人間学総合演習A ~D専攻必修科目

 臨床社会学演習ⅠA・ⅠB 臨床社会学演習ⅡA・ⅡB 臨床社会学演習ⅢA・ⅢB 臨床社会学演習ⅣA・ⅣB 臨床社会学演習ⅤA・ⅤB 臨床教育学演習ⅠA・ⅠB 

臨床教育学演習ⅡA・ⅡB臨床教育学演習ⅢA・ⅢB臨床教育学演習ⅣA・ⅣB臨床教育学演習ⅤA・ⅤB臨床教育学演習ⅥA・ⅥB臨床教育学演習ⅦA・ⅦB

選択必修科目

 共生ネットワーク論 バイオポリティックス論 社会福祉論 NPO 市民活動論 コミュニティビジネス論 コミュニティ人間関係論 コミュニティ・デザイン論 地域開発論 地方自治論 教育システム論 思春期・青年期論 教師教育論 教育人間学

教育社会史特論社会教育実践論生涯学習特論博物館学特論博物館史特論博物館経営論特論博物館教育論特論博物館資料論特論博物館展示論特論図書館情報学特論専門図書館特論 情報サービス特論図書館経営特論

選択科目

 臨床社会学実習Ⅰ 臨床社会学実習Ⅱ専修必修科目

石 雨鑫SHI Yuxin

臨床人間学専攻臨床社会学専修博士後期課程 3年

矢島 國雄 教授(2019年3月退職) 師事していた教員は?

矢島國雄教授に指導を仰いでいました。博物館学や先史考古学等、私が関心を持っている分野について造詣が深く、そして日本だけではなく、海外の学術事情も詳しく、どのような疑問にも丁寧に答えてくださいました。またゼミでは、物事を多角的に捉えながら学ぶ環境も整っていて、博物館学の研究に興味がある方には最適だと思います。

博士後期課程 Doctoral Program

臨床社会学専修

臨床社会学専修は、臨床社会学コースと臨床教育学コースから構成されており、共生を通じての社会的連帯の回復を課題として、市民活動の活性化、地域コミュニティの再編成に役立つ人材の養成を目的としている。臨床社会学コースは、人間的・社会的連帯の回復と社会の活性化にかかわる分野の研究者と、共生的な社会形成を支える臨床的実践に携わる人材を養成する。臨床教育学コースは、横断する学問体系を総合的に学び、人間形成における教育の理念、社会的機能と課題について明らかにすることを目的とする。

臨床人間学専攻 臨床社会学専修

私は、臨床社会学専修で博物館学を専門に研究しています。特に、日本の考古遺跡の保存と活用及び付設されている遺跡博物館運営について、史跡整備と文化財マネジメントのあり方を探究することを目的とします。社会学や教育学を学ぶだけではなく、「臨床的な研究」を重視することは本専修の大きな特徴だと思います。大学院生の生活では、様々な文献を読みながら、現

地調査の研究も併せて行います。そして、国内外の学会や研究会で研究者たちと議論を重ねること、または学術論文や学会発表に成果を出すこと等、「自分磨き」に参加する事で、研究と人生を豊かにするヒントを沢山吸収できます。専攻は人数が少ないのですが、その分、先生方や先

輩後輩方とのより深い交流と強い結びつきを得ることができます。ここが本専攻の魅力なのではないかと思います。

■ 院生からのメッセージ

日々の刺激の中で視野を広げ、研究を深めていく。

■ カリキュラム一覧

Page 14: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 073

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

2018年度メンバー石川 日出志 (教授・考古学)佐々木 憲一 (教授・考古学)山﨑 健司 (教授・日本文学)牧野 淳司 (教授・日本文学)湯淺 幸代 (准教授・日本文学)若狭 徹 (准教授・考古学)中村 友一 (准教授・日本史学) 

木材・産地・流通製作技術

埋蔵過程

年代

釈読

万葉集

信仰・伝承

万葉木簡の場合 分野を横断する学際性

■ 複眼的日本古代学研究の人材育成プログラム

高度な史・資料(作品)の横断的研究と古代学を牽引する専門研究者

異種史・資料の分析・総合の素養をもつ文化財調査者・博物館学芸員

複眼的視点による過去の幅広い社会像に高い関心をもつ高校教員

日本古代学教育・研究センター・研究推進員・RA、海外の研究機関

主となる研究領域 副となる研究領域

1年次

2年次

3年次

4年次

5年次

+

+

+

+

+

博士前期課程

博士後期課程

隣接領域 副となる研究領域

副となる研究領域

国際性隣接領域

主となる研究領域 主となる研究領域

隣接領域と接点がない個別研究

隣接領域との回路をもつ学際的研究

MC:総合史学研究、DC:文化継承学、MC・DC:フィールド・プログラムなど

本プログラムの趣旨

特別公開講義

複眼性 古代学

学際性 国際性

研究の視界を広げる = 複眼的古代学

● 確実なステップアップを支える仕組み● 新しいかたちの大学院教育の展開!

そのためのプログラムを複数用意

プロジェクト型研究により実践的研究力をもつ複眼的研究者を養成する必要

いま、大学院教育と研究の本格的改革が求められている。

+

博士学位論文の執筆・学位の取得

複眼的日本古代学の学修と実践

国内・海外フィールドワーク(東北・南西日本・韓国・中国等プログラム)

文学読解・研究(古事記・風土記・万葉集・源氏物語・平家物語など)

考古資料分析・研究(都城・寺院・集落・窯跡・遺物など)

歴史史料読解・研究(続日本紀・令集解・墨書土器・木簡など)

文化継承学

総合史学研究Ⅱ・Ⅳ

専攻・専修選択科目

専攻・専修必修科目

専攻・専修選択科目

専攻・専修必須科目

学術誌への論文投稿

学術誌への論文投稿

学術誌への論文投稿

学術誌への論文投稿

学術誌への論文投稿(約80枚)

修士論文提出(約150~ 200枚)

紀要等への論文投稿(原稿用紙約80枚)

博士学位論文執筆資格(特別演習12単位)

単位取得

単位取得

単位取得

単位取得

南カリフォルニア大学プログラム特別公開講義講師:ヴァン・フーテム・エレン先生

南西日本プログラム特別公開講義講師:小笠原好彦明治大学特任教授(当時)

6つのフィールド・プログラム

東北日本プログラム

南西日本プログラム

慶北大学校プログラム

高麗大学校プログラム

中国プログラム

南カリフォルニア大学(USC)プログラム

改革のキーワード:

現状① どの学問分野も、個別化・細分化が著しく、一般化が困難に

現状② 博士号取得までの年数が長い

複眼性とは?

複眼的日本古代学研究:具体例

徳島県観音寺遺跡出土

(徳島県埋文センター2002『観音寺遺跡Ⅰ』より)

【難波津木簡】

トンボのような複眼視

複眼的視点による歴史的評価

Page 15: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

074 Meiji University Graduate School

文学研究科

越川 芳明KOSHIKAWA Yoshiaki

教授 研究分野 アメリカ合衆国の現代文学

【最終学歴】筑波大学大学院 【担当授業科目】米文学演習Ⅰ 【研究テーマ】ポストモダン文学の研究/ボーダー文化・文学の研究 【主な著書・論文】『周縁から生まれるボーダー文学論』(彩流社)/『あっけらかんの国キューバ 革命と宗教のあいだを旅して』(猿江商会)/『壁の向こうの天使たち ボーダー映画論』(彩流社)/『トウガラシのちいさな旅 ボーダー文化論』(白水社)/『ギターを抱いた渡り鳥 チカーノ詩礼賛』(思潮社)/『アメリカの彼方へ─ピンチョン以降の現代アメリカ文学』(自由国民社)

小野 正弘ONO Masahiro

教授 研究分野 日本語の史的研究(文字・語彙・意味)

【最終学歴】東北大学大学院 【担当授業科目】国語学演習/国語学特論 【研究テーマ】意味変化の研究(特に、中立的意味のプラス・マイナス化) 【主な著書・論文】『オノマトペがあるから日本語は楽しい』(平凡社)/『日本語 オノマトペ辞典』(小学館)/『ケーススタディ 日本語の歴史』(おうふう)/『感じる言葉オノマトペ』(角川学芸出版)/『くらべてわかるオノマトペ』(東洋館出版)

宮越 勉MIYAKOSHI Tsutomu

博士(文学)教授

研究分野

日本近代文学(主に明治末・大正・昭和期の小説研究)

山﨑 健司YAMAZAKI Kenji

博士(文学)教授

研究分野 日本古代の歌と漢詩

【最終学歴】筑波大学大学院 【担当授業科目】日本古代文学演習Ⅰ/日本古代文学特論Ⅰ 【研究テーマ】萬葉集の編纂と伝来/大伴家持の作品/古代日本における文体・ジャンル/国風暗黒時代 【主な著書・論文】『大伴家持の歌群と編纂』(塙書房・2010年)/「うら悲しき景」(『国語と国文学』94巻4号・2017年)/「萬葉歌の女性表現としての『ゑむ』『ゑまふ』をめぐって」(『女性・ことば・表象』大阪教育図書・2017年)/「仙覚本における『読み』の展開」(『萬葉』221号・2016年)/「梅花歌三十二首再読」(『萬葉集研究』36集・塙書房・2016年)

甲斐 雄一KAI Yuichi

博士(文学)講師

研究分野 唐宋詩を中心とする中国古典文学

【最終学歴】九州大学大学院 【担当授業科目】漢文学演習 【研究テーマ】宋代における、出版文化を背景とした文学作品の流通と受容について 【主な著書・論文】『南宋の文人と出版文化―王十朋と陸游をめぐって―』(九州大学出版会・2016年)/「『名公妙選陸放翁詩集』所収の陸游詩について」(論文・『日本宋代文学学会報』1・2015年)

杉田 昌彦SUGITA Masahiko

博士(文学)教授

研究分野 日本近世文学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】日本近世文学演習/日本近世文学特論 【研究テーマ】江戸時代の国学、とりわけ本居宣長の研究 【主な著書・論文】『宣長の源氏学』(新典社・2011年11月)

牧野 淳司MAKINO Atsushi

博士(文学)教授

研究分野 平家物語と中世寺院文化研究

【最終学歴】名古屋大学大学院 【担当授業科目】日本中世文学演習/日本中世文学特論 【研究テーマ】延慶本平家物語の注釈的研究/中世寺院資料と唱導説経についての基礎的研究 【主な著書・論文】「延慶本『平家物語』と寺社の訴訟文書」(『中世文学』五十二号)/『真福寺善本叢刊 法儀表白集』(共著・臨川書店)/「国立歴史民俗博物館蔵『転法輪鈔』翻刻と解題」(共著・『国立歴史民俗博物館研究報告』第188集)

竹内 栄美子TAKEUCHI Emiko

博士(人文科学)教授

研究分野 日本近代文学

【最終学歴】お茶の水女子大学大学院 【担当授業科目】日本近代文学演習Ⅰ/日本近代文学特論Ⅰ 【研究テーマ】プロレタリア文学や戦後文化運動を戦争・ジェンダー・植民地の観点から研究している。 【主な著書・論文】『中野重治・堀田善衛往復書簡1953-1979』(共編著・影書房・2018年)/『アジアの戦争と記憶』(共著・勉誠出版・2018年)/『大衆とサークル誌』(ゆまに書房・2017年)/『社会文学の三〇年』(共編著・菁柿堂・2016年)/『中野重治と戦後文化運動―デモクラシーのために』(論創社・2015年)/『女性作家が書く』(日本古書通信社・2013年)

生方 智子UBUKATA Tomoko

博士(文学)教授

研究分野 日本近代・現代文学

【最終学歴】成城大学大学院 【担当授業科目】日本近代文学演習Ⅲ/日本近代文学特論Ⅲ 【研究テーマ】近代小説に描かれる欲望と幻想の形態 【主な著書・論文】『精神分析以前 無意識の日本近代文学』(翰林書房・2009年)/「上演される〈西洋〉とリアリティの更新─第二次「新思潮」における青年文化の展開」(『文学・語学』218・2017年)

■ 教員一覧

日本文学専攻

英文学専攻

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】日本近代文学演習Ⅱ/日本近代文学特論Ⅱ 【研究テーマ】「白樺」派の文学、特に志賀直哉研究/芥川・太宰研究 【主な著書・論文】『志賀直哉─青春の構図─』(単著・武蔵野書房・1991年)/『志賀直哉 暗夜行路の交響世界』(単著・翰林書房・2007年)/「漱石と有島・武者小路」(『解釈と鑑賞』889・2005年)/「武者小路実篤「愛慾」を読む」(『解釈と鑑賞』923・2008年)/「志賀直哉が読んだ明治の文学」(『文学・語学』195号・2009年)/「志賀直哉の影響圏─太宰治の場合─」(『文芸研究』124号・2014年)/「座談会「歓楽極まりて哀情多し」について」(『太宰治研究』24・和泉書院・2016年)

湯淺 幸代YUASA Yukiyo

博士(文学)准教授

研究分野 『源氏物語』を中心とする平安文学

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】日本古代文学演習Ⅱ/日本古代文学特論Ⅱ 【研究テーマ】物語文学に描かれる王権構造の特質と表現。古注釈をはじめとする『源氏物語』受容史 【主な著書・論文】『源氏物語の史的意識と方法』(新典社・2018年)/「江戸中期の源氏物語注釈書・土肥経平『花鳥芳囀』について」(原岡文子・河添房江編『源氏物語煌めくことばの世界Ⅱ』翰林書房・2018年)/「湯浅兼道筆『源氏物語聞録』について」(日向一雅編『源氏物語注釈史の世界』青 舎・2014年)

Page 16: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 075

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

野田 学NODA Manabu

教授 研究分野

英国演劇・言語身体論・演技受容史(特に18世紀英国)

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】英文学演習Ⅱ 【研究テーマ】英国演劇(初期近代、18-19世紀および現代)/演技・演出論および演技身体論、身体受容を巡る科学史、18世紀の英国経験主義を中心とした言語哲学 【主な著書・論文】“The Fabric of Traditional Theatre: Archived Memories and the Question of Cultural Ownership” (Critical Stages 7, 2012年12月,web)/「演劇性という思考:ウィリアム・ハズリットのキーン評と開かれた自己」(『文芸研究』明治大学文学部紀要129号・2016年).

竹内 理矢TAKEUCHI Masaya

Ph.D.准教授

研究分野 アメリカ文学・小説

【最終学歴】Kent State University 【担当授業科目】米文学演習Ⅲ 【研究テーマ】南部文学、近代以降の人間と家族 【主な著書・論文】『<日本幻想>表象と反表象の比較文化論』(共著)2015年/「『響きと怒り』、「聖家族」の崩壊―近代の顕現」『アメリカ文学研究』第53号(日本アメリカ文学会)2017年/「フォークナーと太宰治―近代と育ての<母>」『フォークナー』第18号(日本ウィリアム・フォークナー協会)2016年/「フォークナーと「近代」―エミリーへの薔薇」、憧憬と回帰」第17号(日本ウィリアム・フォークナー協会)2015年

新城 真里奈ARASHIRO Marina

講師 研究分野 英語音声学

【最終学歴】東京外国語大学 【担当授業科目】英語学演習Ⅰ 【研究テーマ】英語音声学(特にウェールズ英語) 【主な著書・論文】“A Descriptive Study of Intonation in Welsh English: Preliminary Investigations of Statements and Yes/No Questions” Arashiro, Marina. 東京外国語大学大学院博士後期課程論叢『言語・地域文化研究』第20号 pp.179-192./“An Acoustic Study on the Durational Correlates of Stress in Welsh English” Arashiro, Marina. LEXICON No. 43. Iwasaki Linguistic Circle. pp.54-74.

ワトソン,アレックスWATSON, Alex

D. Phill准教授

研究分野

英国ロマン主義、ポストコロニアル理論、文学理論、英国の映画、ゴシック文学

【最終学歴】University of York 【担当授業科目】英文学演習Ⅳ 【研究テーマ】ロマン主義作品の注釈、ロマン主義のアジアでの受容、19世紀太平洋地域の英文学 【主な著書・論文】Alex Watson and Laurence Williams (eds.) British Romanticism in Asia: The Reception, Translation, and Transformation of Romantic Literature in India and East Asia (Singapore: Palgrave Macmillan, 2019), 564 pp./Alex Watson, Romantic Marginality: Empire and Nation on the Margins of the Page (London: Routledge, 2012), 202 pp.

石井 透ISHII Toru

Ph.D.教授

研究分野 理論言語学

【最終学歴】カルフォルニア大学アーバイン校大学院 【担当授業科目】英語学演習Ⅱ 【研究テーマ】統語理論・比較統語論 【主な著書・論文】“The Phase Impenetrability Condition,the Vacuous Movement Hypothesis,and That-t Effects,”in Lingua Vol.114 Issue 2,Elsevier,2004./“A Nonuniform Analysis of Overt Wh-Movement,”in Linguistic Inquiry,Vol.37 Issue 1,MIT Press,2006./“On the Relaxation of Intervention Effects,” in L. Cheng and N. Corver (eds.), Wh-movement Moving on, MIT Press, 2006.

久保田 俊彦KUBOTA Toshihiko

准教授 研究分野 計量的な言語研究

【最終学歴】ロンドン大学・明治大学大学院 【担当授業科目】英語学演習Ⅲ 【研究テーマ】コーパスをはじめとする計量的手法による言語研究 【主な著書・論文】“Lexical Richness and Semantic Loading Capacity of Nouns” in English Corpus in Japan(Rodopi,2002).

大山 るみこOYAMA Rumiko

Ph.D.教授

研究分野 映像記号論/文体論(英語)

【最終学歴】ロンドン大学大学院 【担当授業科目】英文学演習Ⅲ 【研究テーマ】Multimodal Texts分析、文学におけるMultimodality 【主な著書・論文】’Visual Meaning: a Social semiotic Approach’ in The Handbook of Visual Analysis(共著)Sage, UK(2000);『日英広告における映像文法』明治大学人文科学研究所紀要55号(2004);「言語化されないことの意味─カズオ・イシグロA Pale View of Hillsにおけるテクストの「空白」を考察する」(『文体論研究(第58号)日本文体論学会創立50周年記念号』日本文体論学会・2012年)

小島 久和KOJIMA Hisakazu

教授 研究分野 ルネサンス文化

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】近代仏文学演習Ⅲ 【研究テーマ】ルネサンス期の思想 【主な著書・論文】マルシリオ・フィチーノ著『プラトン神学─霊魂の不死性について─』(『文芸研究』に翻訳掲載中)

仏文学専攻

サトウ,ゲイル K.SATO Gayle K

Ph.D.教授

研究分野

Asian American literature, 20th century American literature, war memory

【最終学歴】Brown University, Ph.D. in English 【担当授業科目】米文学演習Ⅱ 【研究テーマ】Transpacific, transnational, and multi-media narratives of WWII 【主な著書・論文】“Witnessing Atrocity through Auto-bio-graphy: Wing Tek Lum’s The Nanjing Massacre: Poems,” Inter-Asia Cultural Studies 13.2 (June 2012): 211-225./“Lunchbox-Toolbox: GKS1350021 and Nuclear Engineers,” Reflections on the Fukuhsima Daiichi Nuclear Accident: Toward Social-Scientific Literacy and Engineering Resilience, ed. Joonhong Ahn, et al., (Springer, 2015), 413-434. (02 Dec 2014)

梶原 照子KAJIWARA Teruko

博士(文学)教授

研究分野 アメリカ文学・文化

【最終学歴】立教大学大学院 【担当授業科目】米文学演習Ⅳ 【研究テーマ】アメリカ文学、特に、アメリカ詩における身体的な言説の系譜、文学ジャンルとモダニティの関係を探求。Walt Whitmanに焦点 【主な著書・論文】「叙事詩、抒情詩、モダニティ―ジャンルからみるWhitmanの初期の詩学―」(日本英文学会『英文学研究』第88巻・2011年)/「詩は“The Wound-Dresser”になるのか?―Walt Whitmanと南北戦争」(『ヘンリー・ソロー研究論集』第38号・日本ソロー学会・2012年)/「絶望からの創造的飛翔―The Pisan CantosのEzra PoundとWalt Whitman」. Ezra Pound Review第15号・2013年

合田 正人GODA Masato

教授 研究分野 19・20世紀フランス思想

【最終学歴】東京都立大学大学院/パリ第8大学大学院 【担当授業科目】現代仏文学演習Ⅰ 【研究テーマ】19・20世紀の独仏思想交渉史/近代ユダヤ思想史/境界論 【主な著書・論文】『レヴィナス』(ちくま学芸文庫・2000年)/『ジャンケレヴィッチ─境界のラプソディー』(みすず書房・2003年)/『フランスを読む』(法政大学出版局・2003年)/『サルトル「むかつき」ニートという冒険』(みすず書房・2006年)

Page 17: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

076 Meiji University Graduate School

文学研究科

根本 美作子NEMOTO Misako

学術博士教授

研究分野

フランス文学/20世紀文学/フランス現代批評/表象文化論

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】現代仏文学演習Ⅲ 【研究テーマ】言葉とアイデンティティ、個人と近代、オートマチズムと個人、「日本」と近代 【主な著書・論文】『眠りと文学─プルースト、カフカ、谷崎は何を描いたか』(中公新書・2004年)/「オートマチズムと個人の孤独─ピエール・パシェの個人をめぐって」(『文学』岩波書店・2008年)

冨重 与志生TOMISHIGE Yoshio

教授 研究分野 18世紀および現代ドイツ文学・芸術

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】近代独文学演習Ⅱ 【研究テーマ】特にカール・フィリップ・モーリッツ、レッシングそして20世紀の表現主義・ダダイズム以降の芸術・文学を研究 【主な著書・論文】ジョルジュ-アルチュール・ゴルトシュミット『隔離の風景』(訳書・同学社)/『はじめて学ぶドイツ文学史』(共著・ミネルヴァ書房)

福間 具子FUKUMA Tomoko

博士(文学)教授

研究分野 ユダヤ系ドイツ語文学と言語哲学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】現代独文学演習Ⅰ 【研究テーマ】ユダヤ系ドイツ語文学、特に現代詩。ウィーンのユダヤ文化 【主な著書・論文】『具有される異性─パウル・ツェランの内なる詩学』(著書・2004年)/『日付と偶然─文献学的ツェラン研究超出の試み─』(論文・2007年)

独文学専攻

岡本 和子OKAMOTO Kazuko

博士(文学)教授

研究分野 ドイツ近現代文学・芸術批評

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】現代独文学演習Ⅲ 【研究テーマ】ベンヤミンの芸術批評理論、近代ドイツ文学における幼年時代の記述可能性、都市ベルリンと文学 【主な著書・論文】Briefsammlung als Zeugnis des deutschen Bürgertums - Versuch einer Annäherung an Benjamins Deutsche Menschen - (Neue Beiträge zur Germanistik. Bd. 16/1, 2017)/「異質なものが作り出す磁場―ナポレオン軍による占領前後のベルリン文学風景」(『ベルリン─砂上のメトロポール』(竹林舎)所収・2015年)

【最終学歴】パリ第7大学/早稲田大学文学学術院 【担当授業科目】現代仏文学演習Ⅳ 【研究テーマ】詩(ポエジー)/歴史と記憶/戦争の表象 【主な著書・論文】フローベール『三つの物語』翻訳・解説(光文社新訳古典文庫・2018年)/「シャルロット・デルボ──アウシュヴィッツを「聴く」証人」(『声と文学』平凡社・2017年)/「ユベール・マンガレリ『冬の食事』──ホロコーストにおける「草の根」の執行者たち」(『フランス文化研究』第46号・2015年)/ルネ・ドーマル『大いなる酒宴』翻訳・解説(風濤社・2013年)/『ジョゼフ・シマ 無音の光』(水声社・2011年)/「ミシェル・レリス〈偽=ゲームの規則〉の発見」(『フランス語フランス文学研究』第90号・2007年)

井戸田 総一郎ITODA Soichiro

Dr.phil.教授

研究分野

近代ドイツ文学/演劇史/比較文化論

【最終学歴】慶應義塾大学大学院/アーヘン工科大学大学院 【担当授業科目】近代独文学演習Ⅰ 【研究テーマ】古典生成と文学の規範化/演劇および文字の歴史を通した比較文化論/メディア文化論 【主な著書・論文】Berlin & Tokyo-Theater und Hauptstadt (indicium Verlag):Theorie und Praxis des literarischen Theaters bei Karl Leberecht Immermann in Düsseldorf 1834-1837(Carl Winter)/『果てなきファンタジーとゲーテ崇拝』(「文学」・岩波書店)/『「誘惑」の文体─ニーチェとゲーテ』(「文学」・岩波書店)/『文学するニーチェ─少年期の無題八行詩』(「文学」・岩波書店)

奥 香織OKU Kaori

博士(フランス文学・文明)講師

研究分野

舞台芸術、劇文学、演劇美学/18世紀フランス文学・文化

【最終学歴】パリ第4大学大学院 【担当授業科目】近代仏文学演習Ⅳ 【研究テーマ】演劇を中心とした18世紀フランス文学・文化/戯曲、理論、上演の関係にみる演劇美学の変容(17-19世紀)/オペラ=コミックの生成と変容 【主な著書・論文】Théâtralités : tradition et innovation(共著・Philippe Piquier・2015年)/「感覚の知を表象する場としてのマリヴォー劇―「恋の不意打ち」の構造と機能をめぐって―」(『総合社会科学研究』28号・2016年)/『キーワードで読む オペラ/音楽劇 研究ハンドブック』(共著・アルテスパブリッシング・2017年)

谷口 亜沙子TANIGUCHI Asako

博士(文学)准教授

研究分野 現代フランス文学

渡辺 学WATANABE Manabu

教授 研究分野

日独言語文化研究、社会言語学、メディア言語学、異文化コミュニケーション

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】独語学演習 【研究テーマ】言語文化史を踏まえながら現代ドイツ語の語彙・文体等を日本語と対照しつつ調査分析 【主な著書・論文】「ドイツ語の社会語用論」(共編著・ひつじ書房・2014年2月)/「言語意識と社会 ドイツの視点・日本の視点」(共編著・三元社・2011年2月)/「メディアと言語の関係をどうとらえるか──オンラインデジタルメディアを中心に──」(論文・『ドイツ文学』第136号pp.1-22・日本独文学会・2008年3月)

マンデラルツ,ミヒャエルMANDELARTZ Michael

Dr.phil.教授

研究分野

文学方法論/ゲーテ研究/ロマンティク

【最終学歴】アーヘン工科大学大学院 【担当授業科目】ドイツ文芸思想史演習 【研究テーマ】ワイマール古典、ロマン主義/文学と哲学の関係、自伝、メディア論 【主な著書・論文】Goethe, Kleist. Literatur, Politik und Wissenschaft um 1800 (2011)/Camera obscura ... Zur Geschichte der neuzeitlichen Subjektivität (2015)/Die Einheit der Person und ihr Preis. Goethes Theorie der Autobiographie und Salomon Maimons Lebensgeschichte (2017)

杉山 利恵子SUGIYAMA Rieko

教授 研究分野 フランス語学/フランス語教育

【最終学歴】東京大学大学院/パリ・ディドロ(パリ第7)大学大学院 【担当授業科目】仏語学演習 【研究テーマ】現代フランス語の統辞論 【主な著書・論文】『仏検合格のための傾向と対策 1級』(エディシヨン・フランセーズ)/『NHK 初めてのフランス旅行会話』(NHK出版)/『フランス語でつづる私の毎日』(三修社)/『中級をめざす人のフランス語文法』(NHK出版)/『現地収録!フランス語でめぐるPARIS』(ジャパンタイムズ)/「《tout+ジェロンディフ》の用法」(『文芸研究』89号)/「《tout+形容詞》の意味と制約」(『文芸研究』91号)

田母神 顯二郎TAMOGAMI Kenjiro

文学博士教授

研究分野 フランス近・現代詩

【最終学歴】パリ第8大学大学院 【担当授業科目】現代仏文学演習Ⅱ 【研究テーマ】フランス近現代詩 【主な著書・論文】Le corporel et l’incorporel dans les premières œuvresd’Henri Michaux (パリ第8大学博士論文)/Fragments & Wholes(編著・L’improviste・2013年)

Page 18: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 077

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

柳町 時敏YANAGIMACHI Tokisato

教授 研究分野 平安文学・思想研究

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】文芸メディア演習Ⅰ/文芸メディア特論Ⅰ 【研究テーマ】源氏物語を中心とした平安文学の研究 【主な著書・論文】「斉明天皇に崇る鬼:『書記』の方法についての覚書」(『文芸研究』77号)/「『源氏物語』の大臣─八の宮物語の系譜」(鈴木日出男編『ことばが拓く日本文学史』)

内村 和至UCHIMURA Katsushi

教授 研究分野

日本近世文学・思想/明治初期戯作文学

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】文芸メディア演習Ⅱ/日本文芸史特論/文芸メディア特論Ⅱ 【研究テーマ】上田秋成研究・禅思想研究・国学思想研究・戯作文芸研究 【主な著書・論文】『異形の念仏行者』(青土社・2016年)/「萩原乙彦研究序説」(『文芸研究』112号・2010年)/『上田秋成論』(ぺりかん社・2007年)

伊藤 氏貴ITO Ujitaka

博士(芸術学)准教授

研究分野 現代における文藝思潮

【最終学歴】日本大学大学院 【担当授業科目】文芸メディア演習Ⅵ/文芸メディア特論Ⅵ 【研究テーマ】「文学の終焉」と「藝術の終焉」との関係、またさらにそこへの「自我の終焉」のかかわり 【主な著書・論文】『告白の文学』(鳥影社)/『名作は隠れている』(共著・ミネルヴァ書房)/『美の日本』(明治大学出版会)

武田 清TAKEDA Kiyoshi

博士(文学)教授

研究分野

1920年代の西洋演劇と日本の新劇の比較演劇研究

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】演劇学演習Ⅲ/西洋劇文学史特論Ⅰ 【研究テーマ】西洋と日本の近代演劇比較研究、およびロシア演劇の演出家メイエルホリドとエヴレイノフの仕事を研究している。 【主な著書・論文】『新劇とロシア演劇─築地小劇場の異文化接触』(而立書房)/「デルサルトの表現システムについてⅠ」/「カチャーロフの演技論」/クレイグとスタニスラフスキー

伊藤 真紀ITO Maki

教授 研究分野 近代日本演劇

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】日本演劇演習Ⅰ/日本演劇特論Ⅱ 【研究テーマ】日本における近代演劇の展開を、同時代の社会全体との関わりから考察する。 【主な著書・論文】「小山内薫と『霊魂の彫刻』─『象徴的演劇』としての能」(『文芸研究』98号)/『岸田國士の世界』(共著・翰林書房)

井上 優INOUE Masaru

准教授 研究分野 演劇学/西洋演劇史

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】演劇学演習Ⅰ/西洋劇文学史特論Ⅲ 【研究テーマ】近代における西洋の上演体制の革新 【主な著書・論文】ラッセル・ジャクソン編『シェイクスピア映画論』(共訳・開文社出版)/毛利三彌編『演劇論の変貌』(共訳・論創社)/『演劇の課題』(共著・三声社)/『演劇の課題2』(共著・三声社)/『シェイクスピアと日本』(編著・風間書房)

大林 のり子OBAYASHI Noriko

准教授 研究分野

近現代欧米の上演・演出・舞台美術の歴史

【最終学歴】大阪大学大学院 【担当授業科目】演劇学演習Ⅱ/西洋劇文学史特論Ⅱ 【研究テーマ】ドイツ語圏の演出家マックス・ラインハルトとその周辺の演劇をプロダクションにおける協働性という視点から再考する 【主な著書・論文】「1910年代のラインハルト演出に関する舞台美術批評」(近現代演劇研究会紀要2号 近現代演劇研究会・2009年)/「ラインハルト演出『強制結婚』とモリエールのコメディ・バレエ」(演劇学論叢13号 大阪大学大学院文学研究科演劇学研究室紀要・2013年)

神山 彰KAMIYAMA Akira

教授 研究分野 近代日本演劇

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】日本演劇演習Ⅱ/日本演劇特論Ⅰ 【研究テーマ】日本の「近代化」の流れのなかで「演劇」という概念が形成され、変質する過程を他分野や他国も視野に入れて研究する。 【主な著書・論文】『近代演劇の来歴』(森話社)/『近代演劇の水脈』(森話社)/『河竹黙阿弥集』(岩波書店)/『映画のなかの古典芸能』(森話社)/『忘れられた演劇』(森話社)/『商業演劇の光芒』(森話社)/『交差する歌舞伎と新劇』(森話社)

演劇学専攻 文芸メディア専攻

中江 桂子NAKAE Keiko

博士(社会学)教授

研究分野

文化社会学 メディア文化論 生活文化論 身体と社会

【最終学歴】法政大学大学院 【担当授業科目】文芸メディア演習Ⅳ/表象文化特論 【研究テーマ】文芸とコミュニケーションの社会史的研究。生活文化と社会心理の重層的なかかわりについての社会史的研究。身体とメディアに関する社会学 【主な著書・論文】『不協和音の宇宙へ モンテスキューの社会学』(単著・新曜社・2017年)/『昭和文化のダイナミクス』(編著・ミネルヴァ書房・2016年)/『ダイナミズムとしてのジェンダー』(共編著・風間書房・2016年)/『メディアと文化の日韓関係』(共編著・新曜社・2016年)/『日本の社会と文化』(共著・世界思想社・2010年)ほか

相良 剛SAGARA Go

講師 研究分野 出版論

【最終学歴】ロンドン大学大学院 【担当授業科目】文芸メディア演習Ⅴ/文芸メディア特論Ⅴ 【研究テーマ】電子分野を含む出版メディアの分析 【主な著書・論文】「メディアは第三世界の民主化とどうかかわるのか─東南アジアの新聞から読みとれる問題」(羽場・増田編『21世紀国際社会への招待』有斐閣・2003年)/「文芸メディアとしての新聞「読書面」研究序説」(『文芸と言語メディア』蒼丘書林・2005年)/「大切なことを目に見せる─『星の王子さま』という企画をよむ」(『文芸研究』123号)

Page 19: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

078 Meiji University Graduate School

文学研究科

髙村 武幸TAKAMURA Takeyuki

博士(史学)准教授

研究分野 中国古代史(秦漢史)

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】アジア史研究(演習)/アジア史研究(講義) 【研究テーマ】秦漢時代の文献・簡牘史料を用いた制度・社会の研究 【主な著書・論文】『漢代の地方官吏と地域社会』(汲古書院・2008年)/『秦漢簡牘史料研究』(汲古書院・2015年)/『周縁領域からみた秦漢帝国』(編著・六一書房・2017年)/「肩水金関を往来した人々と前漢後半期の辺郡・内郡」(『東洋学報』99-3・2017年)

落合 弘樹OCHIAI Hiroki

博士(文学)教授

研究分野 日本近代史(明治維新史)

【最終学歴】中央大学大学院 【担当授業科目】日本史学研究(演習)/日本史学研究(講義) 【研究テーマ】幕末維新期における国家の担い手の変動を、旧藩士族の存在を基軸に研究をすすめている。 【主な著書・論文】『明治国家と士族』(単著・吉川弘文館・2001年)/『西郷隆盛と士族』(単著・吉川弘文館・2005年)/『西南戦争と西郷隆盛』(単著・吉川弘文館・2013年)/『秩禄処分─明治維新と武家の解体─』(単著・講談社学術文庫・2015年)

松山 恵MATSUYAMA Megumi

博士(工学)准教授

研究分野 日本近代史(都市史、文化史)

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】日本史学研究(演習)/日本史学研究(講義) 【研究テーマ】日本近代都市史。おもに幕末から明治期にかけての日本都市の特質について、空間・社会・文化の諸相から総合的に考察 【主な著書・論文】『江戸・東京の都市史』(単著・東京大学出版会・2014年)/『伝統都市1 イデア』(共著・東京大学出版会・2010年)/「明治初年東京における「諸神社遥拝所」の簇生について」(『駿台史学』142号、pp.1-24・2011年)/「再考・銀座煉瓦街計画」(『建築史学』50号、pp.32-62・2008年)

野尻 泰弘NOJIRI Yasuhiro

博士(史学)准教授

研究分野 日本近世史(村落史、地域史、藩研究)

【最終学歴】学習院大学大学院 【担当授業科目】日本史学研究(演習)/日本史学研究(講義) 【研究テーマ】近世日本の支配・被支配の関係について藩領域を中心に研究 【主な著書・論文】「近世初期における境目争論と「天平元年」の古文書」(『駿台史学』158・2016年)/『近世日本の支配構造と藩地域』(単著・吉川弘文館・2014年)/『藩地域の農政と学問・金融』(共著・岩田書院・2014年)/「近世地域史研究の潮流」(『歴史評論』731・2011年)/『畿内の村の近世史』(共著・清文堂出版・2010年)/『藩地域の政策主体と藩政』(共著・岩田書院・2008年)

中村 友一NAKAMURA Tomokazu

博士(史学)准教授

研究分野 日本古代史(政治史・法制史・地域史)

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】日本史学研究(演習)/日本史学研究(講義) 【研究テーマ】日本古代の慣習法・律令法の形成・展開と政治史・地域史の総合的研究 【主な著書・論文】『日本古代の氏姓制』(単著・八木書店・2009年)/『日本古代の地域と交流』(共著・臨川書店・2016年)/『日本古代の王権と地方』(共著・大和書房・2015年)/「国家成立期の氏族・部と系譜」(単著・『歴史評論』809号・2017年)

清水 有子SHIMIZU Yuko

博士(史学)准教授

研究分野 近世日本の政治・外交・キリシタン史

【最終学歴】東京都立大学大学院 【担当授業科目】日本史学研究(演習)/日本史学研究(講義) 【研究テーマ】16~17世紀における統一政権と諸外国との交流関係に着目し、キリシタン禁制やいわゆる鎖国など、近世日本を特色づけた政策、法制、思想の形成過程を解明すること 【主な著書・論文】『近世日本とルソン―「鎖国」形成史再考』(単著・東京堂出版・2012年)/「豊臣秀吉政権の神国宣言―伴天連追放令の基本的性格と秀吉の宗教政策を踏まえて―」(『歴史学研究』958・2017年)ほか

江川 ひかりEGAWA Hikari

教授 研究分野 トルコ近代史

【最終学歴】お茶の水女子大学大学院 【担当授業科目】アジア史研究(演習)、アジア史研究(講義) 【研究テーマ】オスマン帝国社会経済史。具体的なテーマは、土地問題、人口・家族史、遊牧民を含めた地方社会の変容、演劇史 【主な著書・論文】『世紀末イスタンブルの演劇空間─都市社会史の視点から─』(永田雄三と共著・白帝社・2015年)/「オスマン帝国における遊牧民の墓地と墓標─19・20世紀初頭西北アナトリアにおけるヤ-ジュ・ベディルの事例から─」(単著・『明治大学人文科学研究所紀要』74・pp.37-72・2014)

櫻井 智美SAKURAI Satomi

博士(文学)准教授

研究分野 モンゴル時代中国の政治制度と文化

【最終学歴】京都大学大学院 【担当授業科目】アジア史研究(演習)/アジア史研究(講義) 【研究テーマ】11~15世紀中国の政治制度・文化について考察し、東~内陸アジアの変容を跡づける 【主な著書・論文】元代の南海廟祭祀(『駿台史学』163・2018年)/元代的岳瀆祭祀:以済瀆祭祀為中心(『元史論叢』14・2014年)/元代集賢院の設立(『史林』83-3・2000年)

史学専攻アジア史専修

山田 朗YAMADA Akira

博士(史学)教授

研究分野

日本現代の政治史/天皇制研究/歴史教育論

【最終学歴】東京都立大学大学院 【担当授業科目】日本史学研究(演習)/日本史学研究(講義) 【研究テーマ】15年戦争期から戦後占領期を中心とする国家と軍事の関係、天皇制の役割、植民地支配に関する研究 【主な著書・論文】『昭和天皇の軍事思想と戦略』(校倉書房・2002年)/『軍備拡張の近代史』(吉川弘文館・1997年)/『世界史の中の日露戦争』(吉川弘文館・2009年)/『日本は過去とどう向き合ってきたか』(高文研・2013年)/『近代日本軍事力の研究』(校倉書房・2015年)/『兵士たちの戦場』(岩波書店・2015年)/『昭和天皇の戦争』(岩波書店・2017年)

高田 幸男TAKADA Yukio

教授 研究分野

中国近現代史─特に教育史・江南地域社会史─

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】アジア史研究(演習)/アジア史研究(講義) 【研究テーマ】20世紀中国における政治・社会・教育文化の変容─江南地域社会を中心に─/近代東アジア教育交流史 【主な著書・論文】『戦前期アジア留学生と明治大学』(編著・東方書店・2019年)/「中華民国教育部(1912年-1949年)の人員構成」(『駿台史学』148号・2013年)/『新史料からみる中国現代史』(共編著・東方書店・2010年)/『シリーズ20世紀中国史2』(共著・東京大学出版会・2009年)

史学専攻日本史学専修

Page 20: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 079

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

青谷 秀紀AOTANI Hideki

博士(文学)准教授

研究分野 西洋中世史

【最終学歴】京都大学大学院 【担当授業科目】西洋史学研究(演習)/西洋史学研究(講義) 【研究テーマ】中世ヨーロッパの歴史叙述と歴史意識/中世ネーデルラント都市の宗教社会史 【主な著書・論文】朝治啓三他編『中世英仏関係史 1066-1500:ノルマン征服から百年戦争終結まで』(共著・創元社・2012年)/『記憶のなかのベルギー中世 ―歴史叙述にみる領邦アイデンティティの生成―』(単著・京都大学学術出版会・2011年)/(論文)「プロセッションと市民的信仰の世界」(『西洋中世研究』2・2010年)

水野 博子MIZUNO Hiroko

Dr.Phil.教授

研究分野 西洋近現代史

【最終学歴】オーストリア・グラーツ大学 【担当授業科目】西洋史学研究(演習)/西洋史学研究(講義) 【研究テーマ】「オーストリア国民」形成の歴史と文化、消防団の社会史、記憶文化史、境界領域研究 【主な著書・論文】(共編著)大津留厚・水野博子・河野淳・岩崎周一編『ハプスブルク史研究入門─歴史のラビリンスへの招待─』(昭和堂・2013年)/「戦後オーストリアにおける戦犯追及のゆくえ─国家反逆罪と人民裁判─」(『歴史学研究』第896号pp.1-21、52、2012年9月)など

史学専攻西洋史学専修

豊川 浩一TOYOKAWA Koichi

博士(文学)教授

研究分野 ロシア近代の国家・社会・民族問題

【最終学歴】早稲田大学大学院 【担当授業科目】西洋史学研究(演習)/西洋史学研究(講義) 【研究テーマ】ロシア近代史。とくに近代の民衆運動と諸民族の動向に焦点をあてて、それらと政治構造や社会制度との関係を考える。 【主な著書・論文】Оренбург и оренбургское казачествово время восстания Пугачева 1773-1774 гг. M.,1996./『ロシア帝国民族統合史の研究─植民政策とバシキール人』(北海道大学出版会・2006年)/『18世紀ロシアの探検と変容する空間認識─キリーロフのオレンブルク遠征とヤーロフ事件─』(山川出版社・2016年)

林 義勝HAYASHI Yoshikatsu

Ph.D.教授

研究分野 アメリカ外交史

【最終学歴】カリフォルニア大学サンタバーバラ校大学院 【担当授業科目】西洋史学研究(演習)/西洋史学研究(講義) 【研究テーマ】アメリカ独立革命期と20世紀転換期の外交史が主要なテーマ 【主な著書・論文】マイケル・ホーガン編(林義勝訳)『アメリカ 大国への道』(彩流社・2006年)/『アメリカ史研究入門』(共著・山川出版社・2009年)/『アジア周縁から見たアメリカ 1850年~1950年』(共著・彩流社・2010年)/マイケル・D・ゴーディン(共訳)『原爆投下とアメリカ人の核意識』(彩流社・2013年)/ジェフリー・ペレット(共訳)『老兵は死なず―ダグラス・マッカーサーの生涯』(鳥影社・2016年)

佐藤 清隆SATO Kiyotaka

教授 研究分野 イギリス社会史

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】西洋史学研究(演習)/西洋史学研究(講義) 【研究テーマ】イギリス社会史を「民衆文化」・「移民」・「多民族社会」などをキーワードに考察する。 【主な著書・論文】『結びあうかたち』(共著・山川出版社・1995年)/『巨大都市ロンドンの勃興』(共著・刀水書房・1999年)/『西洋史の新地平』(共著・刀水書房・2005年)/『英国を知る』(共著・同学社・2016年)/Memory and Narrative Series 1~9,Ⅱ -1, RCHRCD(Tokyo),2010~2016, Journal of Punjab Studies, vol.19, no.1, 2012.

古山 夕城FURUYAMA Yugi

准教授 研究分野 西洋古代史/ギリシア古代史

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】西洋史学研究(演習)/西洋史学研究(講義) 【研究テーマ】ギリシア世界における周縁地域の政治社会構造と異文化交渉/ギリシア古代における葬祭礼と国家 【主な著書・論文】「クレタにおける文字表象とポリスの法―法碑文の数量分析からの考察―(『明大人文研紀要』第83冊・2018年)/「アルカイック期クレタにおける法碑文のコスモロジ―形式・形態分析と現象論―」(『駿台史学』第147号・2013年)/「古典期アテネにおける「墓標なき五十年」―ギリシア古代における葬礼と国家―」(『「生と死」の東西文化史』方丈堂出版・2008年)

史学専攻考古学専修

石川 日出志ISHIKAWA Hideshi

教授 研究分野

日本考古学 日本考古学史縄文~弥生時代・続縄文時代

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】考古学研究(演習)/考古学研究(講義) 【研究テーマ】縄文時代から弥生時代への社会変化と、弥生時代の多様な地域性と周辺世界との関わりの解明 【主な著書・論文】『農耕社会の成立』(岩波新書・2010年)/『「弥生時代」の発見─弥生町遺跡』(新泉社・2008年)/『考古資料大観1 弥生・古墳時代土器1』(共編著・小学館・2003年)

阿部 芳郎ABE Yoshiro

博士(史学)教授

研究分野

先史考古学・縄文時代・生業論・資源利用史

【最終学歴】明治大学大学院 【担当授業科目】考古学研究(演習)/考古学研究(講義)/総合史学研究Ⅵ 【研究テーマ】学際的研究を通じて生業や社会構造から縄文文化の特質を描き出す 【主な著書・論文】『ハマ貝塚と縄文社会』(雄山閣・2014年)/『土偶と縄文社会』(雄山閣・2012年)/「「藻塩焼く」の考古学」(『考古学研究』第63巻第1号)/「縄文時代における製塩行為の復元」(『駿台史学』第149号・2014年)/『人類史と時間情報』(雄山閣)/『考古学の挑戦』(岩波書店・2010年)/『失われた史前学』(岩波書店・2004年)

佐々木 憲一SASAKI Ken’ichi

Ph.D.教授

研究分野 国家形成期の考古学(古墳時代)

【最終学歴】ハーヴァード大学大学院 【担当授業科目】考古学研究(演習)/考古学研究(講義)/総合史学研究Ⅱ 【研究テーマ】在地社会の主体性・自立性を重視し、周縁地域が国家に向けて進化していく過程を追求する。 【主な著書・論文】『雪野山古墳─未盗掘石室の発見』(単著)/『関東の後期古墳群』(編著)/『古墳から寺院へ』(共編著)/『常陸の古墳群』(共編著)/『信濃大室積石塚古墳群の研究Ⅳ』(共編著)/『霞ヶ浦の前方後円墳』(編著)/Early Korea Japan Interactions(共編著)

藤山 龍造FUJIYAMA Ryuzo

博士(史学)准教授

研究分野 先史考古学/考古学の方法論

【最終学歴】慶應義塾大学大学院 【担当授業科目】考古学研究(演習)/考古学研究(講義)/総合史学研究Ⅵ 【研究テーマ】先史時代の自然環境と資源開発/考古学の方法論/考古学的方法の領域横断的な可能性 【主な著書・論文】「縄文時代の考古学」(共著・同成社・2007年)/「環境変化と縄文社会の幕開け」(単著・雄山閣・2009年)/「移動と流通の縄文社会史」(共著・雄山閣・2010年)

Page 21: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

080 Meiji University Graduate School

文学研究科

岡安 孝弘OKAYASU Takahiro

博士(心理学)教授

研究分野

教育臨床心理学/健康心理学/認知行動療法

【最終学歴】上智大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/健康心理学特論/臨床心理実習 【研究テーマ】思春期・青年期における精神的健康に関する研究 【主な著書・論文】「学校、職場、地域におけるストレスマネジメント実践マニュアル」(共著・北大路書房)/「健康心理アセスメント概論」(共著・実務教育出版)/「健康心理学」(共著・培風館)/「生徒指導と学校カウンセリング」(共著・ナカニシヤ出版)ほか

諸富 祥彦MOROTOMI Yoshihiko

博士(教育学)教授

研究分野

学校カウンセリング、人間性/トランスパーソナル心理学

【最終学歴】筑波大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床心理基礎実習/臨床心理面接特論/学校臨床心理学特論 【研究テーマ】面接調査に関する質的分析/いじめ、不登校、ひきこもりなど学校臨床の諸問題/教師の悩みとその支援/フォーカシング/トランスパーソナル心理学 【主な著書・論文】「自己成長の心理学」(コスモスライブラリー)/「教師の悩みとメンタルヘルス」(図書文化)/「学校現場で使えるカウンセリングテクニック」(誠信書房)ほか

松橋 公治MATSUHASHI Koji

教授 研究分野 経済地理学/工業地域構造研究

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】地誌学演習Ⅱ/地理学合同演習 【研究テーマ】工業立地のグローバル化に伴う地域構造および産業集積地域の再編に関連する研究 【主な著書・論文】『空間分業─イギリス経済社会のリストラクチャリング』(D.B.マッシィ/富樫幸一と監訳・古今書院・2000年)/『現代経済地理学─その潮流と地域構造論』(分担執筆・矢田俊文・松原宏編著・ミネルヴァ書房・2000年)/『地域構造論の軌跡と展望』(分担執筆・矢田俊文編・ミネルヴァ書房・2005年)/『日本経済と地域構造』(分担執筆・山川充夫編・原書房・2014年)

川口 太郎KAWAGUCHI Taro

博士(理学)教授

研究分野

都市地理学・社会地理学/社会空間論・生活空間論

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】人文地理学演習Ⅰ/地理学合同演習 【研究テーマ】都市における空間資源の利活用。人口減少時代の大都市社会空間の変容。ワークライフスタイルと住まいの選択 【主な著書・論文】「都市の空間と時間─生活活動の時間地理学」(共著・古今書院・1996年)/「日本の人口移動─ライフコースと地域性」(共編著・古今書院・2002年)/「新版 都市社会地理学」(共訳・古今書院・2005年・2013年)/「よくわかる都市地理学」(分担・ミネルヴァ書房・2014年)/「変わりゆく日本の大都市圏」(分担・ナカニシヤ出版・2015年)

梅本 亨UMEMOTO Tohru

理学博士教授

研究分野 気候学・自然地理学

【最終学歴】東京都立大学大学院 【担当授業科目】自然地理学演習Ⅰ/地理学合同演習 【研究テーマ】日本列島の山地の気候と植生を中心とした自然景観の研究。スカンジナビアの気候と植生を主体とする北極圏の自然地理学 【主な著書・論文】『日本の気候景観─風と樹 風と集落─』(共編著・古今書院・2000年)/『景観の分析と保護のための地生態学入門』(分担執筆・古今書院・2002年)

大城 直樹OSHIRO Naoki

博士(文学)教授

研究分野 文化地理学/地理思想史

【最終学歴】大阪市立大学大学院 【担当授業科目】人文地理学演習Ⅱ/地理学合同演習 【研究テーマ】地域文化の生産・流通・消費。近現代における都市と身体の関係性の変容 【主な著書・論文】『人文地理学への招待』(共著・ミネルヴァ書房・2015年)/『モダニティと空間の物語』(共著・東信堂・2011年)/『モダン都市の系譜・地図から読み解く社会と空間』(共著・ナカニシヤ出版・2008年)/『郷土・表象と実践』(共編著・嵯峨野書院・2003年)/『空間から場所へ;地理学的想像力の探求』(共編著・古今書院・1998年)

中澤 高志NAKAZAWA Takashi

博士(学術)教授

研究分野 経済地理学/都市地理学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】人文地理学演習Ⅲ/地理学合同演習 【研究テーマ】日本における「労働の地理学」の実証的展開/世代交代に伴う大都市圏の構造変容 【主な著書・論文】『職業キャリアの空間的軌跡―研究開発技術者と情報技術者のライフコース』(大学教育出版・2008年)/『労働の経済地理学』(日本経済評論社・2014年)

荒又 美陽ARAMATA Miyo

博士(社会学)教授

研究分野 人文地理学/フランス社会論

吉田 英嗣YOSHIDA Hidetsugu

博士(環境学)准教授

研究分野 自然地理学/地形学/地形発達史

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】自然地理学演習Ⅱ/地理学合同演習 【研究テーマ】火山体の巨大崩壊とそれに伴う土砂移動に関する地形学的研究 【主な著書・論文】“Size-distance relationships for hummocks on volcanic rockslide-debris avalanche deposits in Japan”(共著・Geomorphology、Vol.136、 Issue 1 pp.76-87・2012年)/「土砂供給源としてみた日本の第四紀火山における巨大山体崩壊」(単著・地学雑誌 第119巻第3号 pp.892-899・2010年)

地理学専攻

【最終学歴】一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程中退 【担当授業科目】地誌学演習 I 【研究テーマ】近現代フランスにおける都市計画事業の思想的背景に関する研究 【主な著書・論文】アルマン、シルヴァン編、荒又美陽・立見淳哉訳2017『私はどうして地理学者になったのか―フランス地理学者からのメッセージ』学文社/荒又美陽2016「変容する移民地区―パリ・グットドールの居住者層と多文化性の表象をめぐって」山下清海編『世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会』明石書店、pp.101-127/荒又美陽2011『パリ神話と都市景観―マレ保全地区における浄化と排除の論理』明石書店

臨床人間学専攻臨床心理学専修

若狭 徹WAKASA Toru

博士(史学)准教授

研究分野

日本考古学・古墳時代・社会構造論・遺跡の保存活用

【最終学歴】明治大学 【担当授業科目】考古学研究(演習)/考古学研究(講義)/総合史学研究 【研究テーマ】農業経営、渡来人の移入と地域開発、首長居館と古墳の関係などから古墳時代社会構造の解明を追及している 【主な著書・論文】『前方後円墳と東国社会』(単著・吉川弘文館・2017年)/『東国から読み解く古墳時代』(単著・吉川弘文館・2015年)/『古墳時代ガイドブック』(単著・新泉社・2013年)/『はじめて学ぶ考古学』(共著・有斐閣2011年)/『もっと知りたいはにわの世界』(単著・東京美術・2009年)/『古墳時代の水利社会研究』(単著・学生社・2007年)

Page 22: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 081

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

竹松 志乃TAKEMATSU Shino

准教授 研究分野 臨床心理学

【最終学歴】上智大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床心理面接特論/臨床心理基礎実習 【研究テーマ】イメージを媒介とする心理療法の研究・実践/デス・エデュケーションに関する臨床心理学的研究・実践 【主な著書・論文】『はじめての臨床心理学』(共編・北樹出版)/『チック・強迫症状を呈した中学生男子の事例』(心理臨床学研究12巻2号)/『日本の学校教育におけるデス・エデュケーション』(明大人文研紀要48冊)ほか

加藤 尚子KATO Shoko

博士(コミュニティ福祉学)教授

研究分野 臨床心理学/コミュニティ心理学

【最終学歴】立教大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床心理実習/コミュニティアプローチ特論 【研究テーマ】心理コンサルテーション/アタッチメント・トラウマの心理療法/虐待を受けた子どもの養育支援 【主な著書・論文】「虐待から子どもを守る」/「施設心理士という仕事~児童養護施設と児童虐待への心理的アプローチ~」/「児童養護施設における心理コンサルテーションの機能に関する研究」(心理臨床学研究第31巻第4号)/対人援助のためのグループワーク①~③

寺田 良一TERADA Ryoichi

教授 研究分野 環境社会学/臨床社会学

【最終学歴】東京都立大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床社会学演習Ⅲ/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ 【研究テーマ】環境運動・環境NPOの国際比較研究/環境リスク論と環境正義論 【主な著書・論文】『環境リスク社会の到来と環境運動』(単著・晃洋書房)/『よくわかる環境社会学』(ミネルヴァ書房)/『講座・社会変動 第2巻 産業化と環境共生』(ミネルヴァ書房)/『現代社会学への誘い』(朝日新聞社)/『講座・環境社会学・第5巻・アジアと世界─地域社会からの視点─』(有斐閣)/『廃棄物問題の環境社会学的研究』(東京都立大学出版会)(共著)

臨床人間学専攻臨床社会学専修/臨床社会学コース

濱田 祥子HAMADA Shoko

博士(心理学)准教授

研究分野 児童期、思春期の臨床心理学

【最終学歴】名古屋大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床心理学特論/臨床心理基礎実習 【研究テーマ】児童期、思春期の心理的問題、行動上の問題についての研究 【主な著書・論文】「高校生の自傷行為の特徴―行為ごとの経験率と自傷行為前後の感情に着目して―」,2009年,『児童青年精神医学とその近接領域』第50巻5号,pp 504-515./“Association of nervous habits and stereotyped behaviors with anxiety and depression in Japanese primary school children.” 2009 年,Japanese Journal of Child and Adolescent Psychiatry,50(Supplement),pp.14-22.

大畑 裕嗣OHATA Hiroshi

教授 研究分野 臨床社会学(市民運動・市民活動)

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床社会学演習Ⅱ/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ 【研究テーマ】コリアと日本の社会運動と市民社会 【主な著書・論文】『現代韓国の市民社会論と社会運動』(単著・成文堂・2011年)/『日韓関係史 1965-2015 Ⅲ 社会・文化』(共著・東京大学出版会・2015年)/「フレーミングの別の顔と経路依存性──1960年代の日本人による日韓会談反対運動を事例として」(『大原社会問題研究所雑誌』699号・2017年)

内藤 朝雄NAITO Asao

准教授 研究分野 社会学/臨床社会学/心理社会学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床社会学演習Ⅳ/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ 【研究テーマ】学校や職場や地域などのいじめ/民族・宗教紛争/自由な社会の構想/心理-社会的な秩序の生態学モデル/進化理論の応用 【主な著書・論文】単著『いじめの社会理論』(柏書房)/『いじめの構造─なぜ人が怪物になるのか』(講談社)/『いじめと現代社会』(双風舎)/『〈いじめ学〉の時代』(柏書房)/共著『「ニート」って言うな!』(光文社)/『いじめの直し方』(朝日新聞出版)/『学校が自由になる日』(雲母書房)/「学校の秩序分析から社会の原理論へ」『岩波講座 現代第8巻 学習する社会の明日』(岩波書店)

【最終学歴】慶應義塾大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床心理学特論B 【研究テーマ】多様な性に対する臨床心理学的支援 【主な著書・論文】トランスジェンダーの心理学 ―多様な性同一性の発達メカニズムと形成―(単著・晃洋書房・2017年 )/ Genetic and Environmental influences on Traits of Gender identity disorder: A Study of Japanese Twins across Developmental Stages. Archives of Sexual Behavior, 45, 1681-1695.(筆頭著者・2016年)/性別違和をもつ子どもと周囲への心理教育(単著・『ホルモンと臨床』63(4)pp.263-270・医学の世界社・2017年)

高瀬 由嗣TAKASE Yuji

博士(心理学)教授

研究分野 臨床心理学/心理査定

【最終学歴】中京大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床心理基礎実習/臨床心理査定演習 【研究テーマ】心理テストの科学的基盤の検討 【主な著書・論文】『臨床心理学の実践』(共著・金子書房・2013年)/「可視性の概念に基づくロールシャッハ人間運動反応の内容分析の意味」(単著・『包括システムによる日本ロールシャッハ学会誌』20巻、49-61・2016年)/「心理テストにおける量的アプローチと質的アプローチの関係」(単著・『明治大学心理社会学研究』11巻、159-170・2016年)/「ロールシャッハ相互自律性(MOA)尺度の評定基準と信頼性」(単著・『ロールシャッハ法研究』19巻pp.65-74・2015年)

佐々木 掌子SASAKI Shoko

博士(教育学)准教授

研究分野 臨床心理学/性科学/性心理発達 平山 満紀

HIRAYAMA Maki准教授 研究

分野セクシュアリティ論/身体論/関係性と文化の社会学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床社会学演習Ⅴ/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ 【研究テーマ】セクシュアリティの近現代史、コンピュータ化時代における性的身体、健康と病 【主な著書・論文】「性の戦後史概略─1950年~1980年」(『明治大学心理社会学研究第10号』・2014年)/『母性社会の行方』(紀伊國屋書店・2010年)

伊藤 直樹ITO Naoki

博士(人間学)教授

研究分野 学生相談・教育相談・特別支援教育

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】思春期・青年期論/臨床人間学総合演習/心理学研究法特論/臨床心理実習 【研究テーマ】思春期・青年期における学校での適応の改善に関する研究 【主な著書・論文】『学生相談活動の発展に寄与する要因についての研究』(著書・風間書房・2018年)/『教育臨床論』(編著・批評社・2009年)/『教師をめざす人のための青年心理学』(編著・学陽書房・2006年)/『スクールカウンセリングの基礎知識』(分担執筆・新書館・2002年)

昔農 英明SEKINOU Hideaki

博士(社会学)講師

研究分野 国際社会学、多文化共生論

【最終学歴】慶應義塾大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床社会学演習 I/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ 【研究テーマ】移民・難民保護の比較社会学的研究 【主な著書・論文】『「移民国家ドイツ」の難民庇護政策』(単著・慶應義塾大学出版会・2014年)/「セキュリティ対策としての移民統合─2000年代におけるドイツの事例」(『社会学評論』2014年)

Page 23: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

082 Meiji University Graduate School

文学研究科

高野 和子TAKANO Kazuko

教授 研究分野 教師教育/教育行政学

【最終学歴】京都大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床教育学演習Ⅲ/教師教育論 【研究テーマ】日英の教師教育についての比較制度史的研究 【主な著書・論文】『教職論』(共編著・学文社・2012年)/『教育実習』(共編著・学文社・2010年)/『地域教育の構想』(分担執筆・同時代社・2010年)/『教育改革の社会学 市場・公教育・シティズンシップ』(G.Whitty著・共訳・東京大学出版会・2004年)ほか

齋藤 泰則SAITO Yasunori

教授 研究分野 図書館情報学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床教育学演習Ⅵ/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ/情報サービス特論/図書館情報学特論 【研究テーマ】レファレンスサービスの理論 【主な著書・論文】『利用者志向のレファレンスサービス─その原理と方法─』(単著・勉誠出版・2009年)/『学習指導と学校図書館』(編著・樹村房・2016年)/『論考図書館とレファレンスサービス』(単著・樹村房・2017年)

青柳 英治AOYAGI Eiji

博士(図書館情報学)教授

研究分野 図書館情報学

【最終学歴】筑波大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ/臨床教育学演習Ⅱ/図書館経営特論/専門図書館特論 【研究テーマ】図書館専門職員の人的資源管理/専門図書館のサービス活動と管理運営 【主な著書・論文】『専門図書館の役割としごと』(共編著・勁草書房・2017年)/『ささえあう図書館:「社会装置」としての新たなモデルと役割』(編著・勉誠出版・2016年)/『専門図書館の人的資源管理』(単著・勉誠出版・2012年)ほか

駒見 和夫KOMAMI Kazuo

博士(歴史学)教授

研究分野 博物館学、歴史考古学

【最終学歴】東洋大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/博物館教育論特論/臨床教育学演習Ⅳ 【研究テーマ】生涯学習社会に位置づく博物館の役割と機能の検討 【主な著書・論文】『博物館教育の原理と活動』(単著・学文社・2014年)/『特別支援教育と博物館-博学連携のアクティブラーニング』(編著・同成社・2016年)/『だれもが学べる博物館へ-公教育の博物館学』(単著・学文社・2008年)/「博物館の理念的認識の推移について」(國學院雑誌118-11・2017年)

平川 景子 HIRAKAWA Keiko

教授 研究分野 社会教育

【最終学歴】早稲田大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床教育学演習Ⅰ/社会教育実践論 【研究テーマ】女性の主体形成。労働者の主体形成。社会教育実践分析。学習支援者の力量形成。 【主な著書・論文】「社会教育士養成の展望と課題」(日本社会教育学会編『社会教育職員養成と研修の新たな展望』東洋館出版社・2018年)/「労働組合運動における学習論の再検討―ジェンダーと省察的実践論の視点から―」(日本社会教育学会編『労働の場のエンパワメント』東洋館出版社・2013年)

小林 繁KOBAYASHI Shigeru

教授 研究分野 社会教育学

【最終学歴】東京大学大学院 【担当授業科目】臨床人間学総合演習/臨床教育学演習Ⅴ/生涯学習特論/臨床社会学実習Ⅰ・Ⅱ 【研究テーマ】生涯学習をめぐる諸問題の検討/障がいをもつ人の学習権保障の課題 【主な著書・論文】『学びのオルタナティヴ』(編著・れんが書房新社)/『学びのトポス』(クレイン)/『現代社会教育』(クレイン)/『障害をもつ人の学習権保障とノーマライゼーションの課題』(れんが書房新社)/『地域福祉と生涯学習』(編著・現代書館)ほか

臨床人間学専攻臨床社会学専修/臨床教育学コース

Page 24: 文学研究科 - 明治大学 · 2020. 7. 23. · いても、多角的な人文科学の基礎 科学 ... 文学研究科博士前期課程及び修士課程は、多角的な人文科学の基礎科

Meiji University Graduate School 083

Graduate School of Arts and Letters

Meiji U

niversity Graduate School

Graduate School of Arts and Letters

文学研究科

課程博士

博士(文学) 志賀直哉文学における人的関係描出の変遷 2012年度博士(文学) 『源氏物語』中世注釈史の展開と達成 ─『光源氏物語抄』の準拠説と儒教的注釈言説を中心に─ 2012年度博士(史学) 戦時下日本の知識人による戦争協力の論理と構造 ─日中戦争期を中心に─ 2012年度博士(史学) 戦間期における日本海軍水路部の研究 ─測量と図誌供給を中心に─ 2012年度博士(史学) 日本国内における戦後補償運動の歴史的展開と「加害者認識」の形成過程 2012年度博士(史学) 北周政治構造の研究 2012年度博士(史学) 日本近世農村債務史の研究 2012年度博士(史学) オスマン帝国における「王の祝祭」に関する歴史学的研究:1582 年祝祭を事例として 2012年度博士(史学) 関東地方における終末期古墳の研究 ―横穴式石室からみた在地勢力の動態― 2012年度博士(人間学) 青年期の過剰適応傾向の低減に関する研究 ─プログラム開発に向けた基礎的研究─ 2012年度博士(文学) 芥川龍之介 ─初期テクストの構造分析 2013年度博士(文学) 近代日本語における欧文の直訳による表現の研究 2013年度博士(文学) 近代日本文学における「科学」的な文学論の研究 2013年度博士(文学) 江戸・東京語における連体形準体法ならびに準体助詞ノの研究 2013年度博士(文学) M.ユルスナールの創作原理と初期作品 ─『キマイラの庭』から『アレクシス』まで 2013年度博士(史学) アメリカ合衆国における原爆投下認識 ─歴史教科書とエノラ・ゲイ論争の分析─ 2013年度博士(人間学) 看護学生を対象としたストレスマネジメントプログラムの開発に関する研究 2013年度博士(人間学) 抑うつ脆弱性に対するメタ認知的知覚の効果に関する研究 2013年度博士(人間学) 地域社会教育施設の歴史的研究 ―公民館への継承と断絶─ 2013年度博士(文学) 『伊勢物語』とその周辺の研究 ─主人公像の史的享受を中心として─ 2014年度博士(文学) 泉鏡花研究 ─近代小説における異相の言葉─ 2014年度博士(文学) 江戸・東京語における否定表現構造の研究 2014年度博士(文学) 『太平記』所引の『白氏文集』諸本について 2014年度博士(史学) 唐代村落制度の基礎的研究 2014年度博士(史学) 日本近世における寺社参詣の研究 ─民衆と寺社の関係を中心に─ 2014年度博士(人間学) 大学生のストレス過程におけるレジリエンスの作用機序に関する研究 2014年度博士(人間学) 公害被害補償と障害福祉の関連についての環境社会学的研究 ─胎児性・小児性水俣病患者の自立の条件とその支援の課題に焦点を当てて─ 2014年度博士(人間学) デューイにおける「成長の哲学」の形成と展開 ─実験的探求と創造的知性─ 2014年度博士(史学) 戦後日本における男性同性愛への「寛容」と嫌悪 2015年度博士(史学) 日本列島におけるナイフ形石器文化の生成 2015年度博士(史学) 大正・昭和戦前期の日本における視覚メディアと皇室 ─撮影規定の設定とその運用を中心に─ 2015年度博士(文学) 志賀直哉文学における宗教観及び世界観の考察 2016年度博士(文学) 『千載佳句』と平安朝朗詠集の研究 ―旧鈔本における唐詩本文― 2016年度博士(人間学) 日本型セルフヘルプ・グループにおける参加者の回復メカニズムと組織構造に関する臨床心理学的検討 2016年度博士(文学) 平安・鎌倉期における男性文人の物語創作と享受をめぐって ―漢籍受容の問題― 2017年度博士(文学) 山東京伝の読本研究 ―創作意識と人物造型を中心に― 2017年度 博士(文学) 明治前期におけるルビの日本語学的研究 2017年度博士(文学) 本文資料としての書跡「白氏文集」について 2017年度博士(史学) 東アジア国際政治をめぐる日本海軍の対英米観と政策・戦略 ―満州事変終結後から太平洋戦争開戦まで― 2017年度博士(史学) 中国官窯史の研究 ―官窯の管理・運営体制を中心に― 2017年度博士(人間学) 統合型HTP法の分析・解釈の精緻化および臨床心理学的援助への応用 2017年度博士(文学) 『源氏物語』の女性描写と表現 ―ウズベク語訳に向けて― 2018年度博士(文学) 芥川龍之介晩期文芸観の研究 ―「詩的精神」と「「話」らしい話のない小説」― 2018年度博士(文学) 太宰治研究 ―「思惟」と「表現」の相克― 2018年度博士(文学) 川端康成文学の研究 2018年度博士(文学) 芥川龍之介文学と知識人 2018年度博士(文学) 石川達三研究 ─戦前から戦後へ、その抵抗精神の行方─ 2018年度博士(史学) 「大正デモクラシー」期における知識人の社会的視野 ―大衆社会化論の批判的再検討― 2018年度博士(史学) 特撮ヒーロー番組の制作過程に見る思考様式の変遷 ―戦後社会を規定する人びとの「記憶」― 2018年度

学位の種類 授与年度論文タイトル

論文博士博士(史学) 近代日本の戦争遺跡研究 ―地域史研究の新たな視点:群馬県の事例を中心に― 2012年度博士(文学) 新劇とロシア演劇 ―築地小劇場の異文化接触 2012年度博士(史学) 氏族仏教と国家仏教の相克 ―南山城における仏教の受容と展開― 2014年度博士(史学) 東アジア交流史のなかの遣唐使 2015年度博士(人間学) 学生相談活動の発展に寄与する要因についての研究 ―学生相談機関の利用の促進と組織的発展に関する諸要因の検討― 2015年度博士(史学) 医学における「正統」と「異端」 ―ヴィクトリア朝イギリスにおける科学的医学の形成過程― 2016年度博士(史学) 近世寺院経営史の研究 2016年度博士(史学) 縄紋時代早期押型紋土器の広域編年研究 2016年度博士(史学) 東アジア盤上遊戯史研究 2016年度博士(史学) 唐初の氏族政策と「門閥」勢力 ―隋唐政権形成史の研究― 2017年度博士(人間学) 支援者支援学の構築に関する研究 ―共感疲労概念を中心として― 2018年度博士(人間学) 日本赤十字社参考館の研究 2018年度

■ 近年の博士学位授与