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●派遣期間:平成 23 年 9 月 29日~ 10 月 31日
●派遣団体:大阪府豊中市 ● 派遣者名:豊中市危機管理室 辻村 知子
被災地派遣報告~岩手県大船渡市~
被災地派遣報告~岩手県大船渡市~
岩手県大船渡市 人口: 3 万 9,560 人 世帯: 1 万 4,490 世帯
被害状況( H23.11.1 現在) 死者: 339 人 行方不明: 98 人 建物被害: 5,308 世帯 全壊 2,765 大規模半壊・半壊 1,127 一部損壊 1,416
派遣期間:平成 23年 9 月 29日 ~ 10月 31日
被災地の様子被災地の様子 (10(10 月月 ))
赤崎小学校赤崎小学校
盛小学校盛小学校
支援業務について支援業務について
大船渡市役所 義援金受付窓口大船渡市役所 義援金受付窓口
受付業務の様子受付業務の様子
義援金の状況義援金の状況(( H23H23 年年 1212 月現在)月現在)
○ 日本赤十字社 3,050億 1,357万 9,912円○ 中央募金会 378億 8,938万 3,399円うち岩手県への配分 319億 4,230万 9 千円 ⇒大船渡市への配分 55億 1,512万 6 千円
○ 岩手県災害義援金募集委員会 165億 4,219万 7 千円
○ 大船渡市災害義援金 4 億 5,442万円
県配分委員会より ○人的義援金 138万 8 千円 ○住家義援金 全壊 152万円 半壊 92万 3 千円
市配分委員会より ○人的義援金 8 万円 ○住家義援金 全壊 8 万円 半壊 4 万 7 千
円 ○未成年者災害見舞金 50万円 ○重度障害者等災害見舞金 10万円
義援金支払い業務義援金支払い業務
義援金支払いまでの流れ り災証明書の発行 ↓ 義援金申請受付 ↓ 義援金審査 ↓ 義援金支払い
義援金支払い業務 当初義援金支払い業務 当初
発災後、生活福祉部保健福祉課での対応が決まる
昼夜届く義援物資の受入、避難所への物資輸送に追われ、まったく人手が足りない
「終わりの見えない作業に加え、新たな作業の発生。どうしたらいいか考える暇もない」
義援金支払い業務 開始義援金支払い業務 開始
第一陣支援職員到着 4 月初旬
義援金の受付準備・マニュアル化
義援金受付開始 4 月下旬
「役所でも避難所でも休む間は一切なく、心身ともに緊張・疲労状態が続いた」
義援金支払い業務 現在義援金支払い業務 現在奥州市、越谷市、相模原市、堺市、和
歌山市、美作市、光市 大船渡市臨時職員
合計 14 名
合言葉は、「市民のため
に!」「職員のため
に!」
被災地で学んだ教訓被災地で学んだ教訓
平時からの取り組み①平時からの取り組み①
○ ハード面での対策吉浜地区(3月)
平時からの取り組み②平時からの取り組み②○ ソフト面での対応 「自然現象は大きな不確定要素を伴
うことから、被害やシナリオには一定の限界があることに留意」(防災基本計画より)
⇒「想定外」は今後も起こりうる
起こる前に・・・起こる前に・・・○情報を知る(いつ逃げるか) すぐ逃げた人、逃げなかった人? 「前の津波のときはここは大丈夫だった」
○逃げ方を知る(どこに逃げるか) 地域特性知っていますか? 「こんなに海が近いと思わなかった」
○ 日ごろからの訓練(どうやって逃げるか)
何を持って、誰と一緒に逃げる?「津波がそこまで来ているのに気付いていない人がたくさん」
起こったら・・・起こったら・・・
○ とにかく生き延びる。 ⇒家族が3日間食べていけるだけの準備を!
「お金があっても、物が手に入らない」
○デマにまどわされない。 ⇒情報収集の手段(ラジオ)が必須! 「どこからも情報が入らないのが一番怖
かった」
個人で備える①個人で備える①「地震は絶対来る」
「命は自分で守るしかない」
「非常食はキャラメルやチョコがいい」
「家族でカセットコンロを囲んで食事していた」
個人で備える②個人で備える②「携帯電話はずっと電源切っていた」
「コンタクトレンズはずっとはめっぱなし」
「懐中電灯は家の中を移動するのにずっと必要。懐中電灯が1本しかなかったので、家族が一緒に移動」
地域で備える地域で備える
「近所の人が声をかけてくれて一緒に避難した」
「食べ物を持ち寄って、3日間持ちこたえた」
「避難所では、最初はみんな助け合っていたけど、だんだんといろんな
もめごとが増えていった」
派遣業務を通して派遣業務を通して 感じたこと 感じたこと
今私たちにできることを①今私たちにできることを①
○ 時間経過とともに拡がる格差⇒刻々とニーズは変化している。 生活再建に向け、本当に必要な支援とは?
○ 「何もない」風景⇒ 現地に立つと「何もない」のではなく、「あったものが失われた」ことを実感。目で見て、耳を傾け、心を寄せる大切さ。
陸前高田市「奇跡の一本松」
今私たちにできることを②今私たちにできることを②
○ 被災地支援の継続 ○教訓を活かす
「助けること」は「助かること」
豊中市として豊中市として「混乱期には、応援職員やボランティアが来ても、何をしてほしいかすらわからなかった」
⇒自己完結型の支援のあり方
「応援職員が来なかったらどうなっていたかわからない。本当に感謝している」
⇒情報・タイミングの重要性
陸中海岸国立公園 碁石海岸 穴通磯
ともに創る 三陸の地に輝き躍動するまち 大船渡
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