add 9 - 国土交通省 4) 調査項目 世帯票 ・...
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9-1
事例-09;交通機関利用意識調査(宇都宮都市圏,H12)
1) 事例の特徴 ○ PT の結果を利用し、現況の交通行動及び課題を抽出した上で、それに対応した計画案の策定、調査を行っている
○ 新交通システムを導入するに当たり、日常の交通行動と仮想的な条件のもとでの行動に
ついての調査(SP 調査)を行い、それをもとに交通手段選択行動をモデル化し分析することで、導入すべき最適なシステムや路線について提案、検討を行っている
2) 調査のねらい ○ 新交通システムを導入するにあたり、“日常の交通行動”や“想定条件下における各交
通手段の選択意思”を把握し、この結果を基に新交通システムを含む交通手段分担モデ
ルを作成する ○ 得られたデータを集計・分析の上、新交通システムを含む交通手段の分担モデル(所要
時間や運賃などの変数を用いた関数)を作成し、各ケース(ルート、方式)について需
要予測を行う 3) 調査概要 ○ 調査対象
・ 利用可能性のある地域の居住者、従業者、大学の学生
○ 調査方法
・ 居住者→調査員が各戸に訪問配布・訪問回収
・ 事業所→各個人へ依頼配布・依頼回収(企業経由)
・ 作新大学→面接方式(調査員が説明しながら記入してもらう)
・ 宇都宮大学→集会方式(クラス単位で調査員が説明してから記入してもらう)
○ 調査票構成
・ 居住者→世帯票・通勤票・私事票
・ 事業所→世帯票・通勤票
・ 大学→世帯票・通学票
○ サンプル数
・ 居住者調査通勤票→533票(配布数 570,回収率 93.5%)
・ 居住者調査私事票→574票(配布数 672,回収率 85.4%)
・ 事業所調査通勤票→191票(配布数 198,回収率 96.5%)
・ 学校調査通学票→113票(配布数 113,回収率 100%)
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-2
4) 調査項目 ○ 世帯票 ・ 世帯票構成(性別、年齢、職業など)、自動車保有状況など ○ 通勤票 ・ 日常の移動の状況(通勤先、交通手段、所要時間、費用など) →普段の通勤手段の他に、その手段の選択理由、道路の混雑状況、費用とその負担者
などを調査 ・ 想定条件(所要時間、費用)下での交通手段の選択意思 →勤務先まで、新交通システム、バス直行、自動車直行の 3つのモードの所要時間・費用を設定し、選択手段を尋ねる。条件を変えて全部で 3パターン
○ 私事票 ・ 普段の行動(買物場所、頻度、交通手段など) ・ 想定条件(所要時間、費用)下での交通手段の選択意思 ○ 通学票 ・ 日常の移動の状況(通学先、交通手段、所要時間、費用など) ・ 想定条件(所要時間、費用)下での交通手段の選択意思 ○ 端末交通手段選択
→新交通の端末手段として、所要時間と費用を設定し、徒歩か自転車かを選択。条件
を変えて全部で 4パターン 5) 調査結果 ○ 主な集計結果
・ 居住地域及び属性ごとに各交通手段の選択順位結果をまとめており、例えば、沿線
圏居住者の通勤票の選択順位をみると、新交通を 1番とする人が 54%となっている
32.2 26.6 38.7 2.5
11.4 40.8 45.0 2.8
54.0 29.9 13.4 2.8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
新交通
バス
自動車
1番 2番 3番 無回答
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-3
6) 分析・評価への活用 ○ 交通手段分担モデルの推定
・ H12モデルは沿線と非沿線を分けて作成され、H13は統合することも検討している
・ 説明変数は以下のものを設定している
1) 定数項:各交通手段固有のダミー変数(新交通=0と仮定している)
2) アクセス時間:新交通駅や路線バスのバス停までのアクセス時間
3) 待ち時間:新交通駅や路線バスのバス停での待ち時間
4) 乗車時間:各交通手段の乗車時間(バス、自動車は混雑がない場合の所要時間)
5) 遅れ時間:道路混雑による遅れ分の所要時間(路線バスと自動車のみ)
6) 運賃・駐車料金:新交通と路線バスの運賃、自動車の駐車料金
7) 乗換回数:端末バス・自動車から新交通、及び新交通から端末バスへの乗換
8) 新交通端末合成変数:各アクセス手段やイグレスバスの効用を合成したもの
<推定結果>
・ パラメータ→次頁参照
・ 総乗車時間評価値
通勤 26円/分、通学 17円/分、私事 14円/分
(参考:多摩モノレール→通勤 41円、通学 15円、私事 17円/分)
・ 新交通乗換え抵抗値
通勤 8.3分/回、通学 7.7分/回、私事 11.2分/回
・ 的中率
通勤 71.8%、通学 69.5%、私事 69.0%
○ 需要予測
・ 導入計画代替案別に結果を算出し、利用者が最も多くなった場合で約 549(百人トリ
ッ/日)となった
表 OD別利用者数
(単位:百人トリップ/日)
着発
JR駅西側 JR駅東側 合 計
JR駅西側 260 105 365
JR駅東側 110 75 185
合 計 370 179 549
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
表 代表交通機関分担モデルパラメータ
効用式
Vk=aok+a1k×X1k+a2k×X2k+・・・・・・
ここで、VK:交通手段Kの効用
a:パラメータ
x:各交通手段のLOS(サービス水準値)
なお、交通手段の効用は、移動目的別に推定する。
上段:パラメータ 下段:t値
目的 代表交通手段定数項
(a0)
新交通端末
合成変数1)
(a1)
アクセス時間+待ち時間
(a2)待ち時間
(a3)乗車時間
(a4)遅れ時間
(a5)
新交通
乗換回数2)
(a6)費用(a7)
自動車
調整項4) 統計指標通勤 新交通 - 0.2717 - -0.0450 -0.0129 - -0.1041 -0.0108 -
(2.91) (-2.26) (-2.76) (-1.50) (-8.25) サンプル自動車 0.1751 - - - -0.0129 -0.0400 - -0.0108 ○○ 2,532
(1.25) (-2.76) (-9.04) (-8.25) 的中率バス -1.0065 - -0.0450 - -0.0129 -0.0400 - -0.0108 - 71.8%
(-7.20) (-2.26) (-2.76) (-9.04) (-8.25)通学 新交通 - 0.1839 - -0.0203 -0.0506 - -0.3566 -0.0323 -
(2.50) (-1.60) (-5.40) (-1.72) (-5.46) サンプル自動車 0.3553 - - - -0.0506 -0.0587 - -0.0323 ○○ 873
(1.45) (-5.40) (-8.09) (-5.46) 的中率バス - - -0.0203 - -0.0506 -0.0587 - -0.0323 - 69.5%
(-1.60) (-5.40) (-8.09) (-5.46)私事 新交通 - 0.1211 - -0.1253 -0.0393 - -0.4494 -0.0237 -
(2.04) (-5.19) (-6.92) (-4.99) (-6.77) サンプル自動車 0.4271 - - - -0.0393 -0.0285 - -0.0237 ○○ 1,560
(2.19) (-6.92) (-5.68) (-6.77) 的中率バス - - -0.1253 - -0.0393 -0.0285 - -0.0237 - 69.0%
(-5.19) (-6.92) (-5.68) (-6.77) X1=新交通端末合成変数(別表参照)
x2=アクセス時間+待ち時間(分)
X3=待ち時間(分)
X4=乗車時間(分)
X5=遅れ時間(分)
X6=新交通の乗換回数
X7=費用(円)
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-5
400 以上
300 ~ 400
200 ~ 300
100 ~ 200
100 未満
(単位:百台/日)
1.75 以上
1.50 ~ 1.75
1.25 ~ 1.50
1.00 ~ 1.25
1.00 未満
(単位: - )
図 将来配分結果の一例
4949
75
44
75
75
120
180246
218
124
73
116
270257
60
260
309
25
27
32
41
15
9071
323337
640
654
49
251
298
9148
153
498
77
65
63
257 259
13
264
64
13
13
58121
103
57
101
7
53
104
36 138
98
0
52
85
142
104
142
1059
743
62
106
93
313333
327303
1493
8063
31
238143
137107
14
0
2626
63
28
67
165
1
222
1
457
5932
113
66
94
130
130
262
297
310
260
427427
289
135107
229
254
288288
91
48
70
262
260
9292112
102
103
103
98
54
365
456
105
346329
469430
367
0 128226226
76 76
142116
142
292
306 3323320
135399
160196
363399
90
406406466124
124
335
7294
189
155
335
57
57
63
337
61 398
316
0
0
59
59
394
68127
36455377
369331266393
377
328
22
187
29851
26346383
119119119
338
68
381
381
391
381
381
391
125
125
125
68
125
125
125105
125
81
264 204
326326
75
75153
333214214
383399
347
36
388
36
241
310
356
71254
1152
1016
194
150
27
9363
12
60
12
212
44
29
29
394
272
62
0
5
307301
351
301323
10568
210372
125
125
297
35
389
81
110
371
4
349
47
47
356
193
349
683
84240
394
251 217
401
240
305
126
277
226
269
269372
483
372
374
42
374 45
272
123
84
128152
80
153
108
34
123
119
94
152
46
93
47
410
41
12
150
23
3627029
117
159
145270
266
305
95
242
247
430
753
227
12
258
175
9
766
158274
104734
710
606
128
683
206
646
13
303
303
606
61
104
32
84
307
146
516
17
47
247
113
63
241
251
4
250250
3728
8199
87
58
234
11
525
248
1
115
67
38
41
61
132
164
81
824
799
75
73
218
339
83
83
133
937
61
57
220 0
339
296
103
95
38
84
355
12334
333
95
49581
57
410
48
218
61
73
334
72
85
136
210
156
98
436
48
210 185
82
130
63
289
348
47
498
597 581
290 292
365
106
119
123
47
101
111
123
13
9999 178
178
86
46
24
24
2722
119
436
264
170
149
111
188
27
86
17
49
273
289
104
87
269
498
32
32
78
108
90
150
118
19
19
25
28
31
20
23
65
64
155
92
3276
26
24
19
57
144
64 39 39 2
231
161
272
182
58
63
38
54
86
9
28
53
53
900
27
0
498
12
19
106
394
358
363
75
31
9
39
33
400
165121
311
88
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-6
○ 評価考察
・ 将来交通量に推移した場合における各地域、道路、交通手段の状況を配分結果から
分析し、それらの課題への対策について提案している
<鬼怒川断面>
・ 新渡河道路(2号橋)として、国道 4号と宇都宮向田線の中間位置に、4車線の新設
道路が必要である
・ 新都河道路(4号橋)の計画は当面見送り、今後の交通量の推移を検証しつつ必要に
応じて再検討することとする
・ 新交通システム導入のみでは、道路混雑解消には不十分であり、新都河道路を整備
してもなお新交通システムは必要である
<新 4号バイパス断面>
・ 宇都宮向田線平行路線の強化が必要となる
<国道 4号断面>
・ 宇都宮向田線について、新交通システム導入による容量減少があるものの、特に支
障があるものとは見られない
<JR断面>
・ 断面の物理的限界を考慮すると、新交通システム導入による公共交通への転換に加
え、さらなる交通量の抑制・転換策が求められる
<都心部断面>
・ 大通りは、新交通システムに加えてトランジットモール化を図る場合には、県庁前
通りの 4車線化が必要となる
<総括>
・ 地表式新交通システムを導入した場合について、マクロ的な視点で検討する限り、
現在計画中の各道路が整備されれば、交通処理上、特に大きな支障は認められない
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-7
○ 計画案の比較検討
・ システム代替案及びルート代替案についてそれぞれ比較検討を行い、最適案の選定
を行っている
表 検討の視点
視 点 評価項目 システム代替案
の比較
ルート代替案
の比較
主要地点間所要時間 ● ━
時間短縮効果 時間短縮ランク別該
当人口 ━ ●
需要 輸送人キロ ● ●
交通円滑化 自動車交通量削減量 ● ●
イメージ 街づくりへの影響 ● ━
物理的課題 物理的課題 ● ━
・ まず仮の 1ルート(Bルート)を仮定し、3システムを比較検討してシステムの優位
性を決定する
表 Bルートに仮定した場合のケース設定 道路NW
ケース システム 起終点 ルート 2号橋 4号橋
備 考
1 AGT
2 基幹バス
3 LRT
桜十文字 | 芳賀 工業団地
B 4車線 (無料)
専用軌道 のみ
新交通ルー
トと被る向
田線は2車
鬼怒テクノ
は4車
<主要地点間所要時間(時間短縮効果)>
・ 駅昇降時間があるものの AGTが最も表定速度が速いため、長距離帯において優位と
なるが、中短距離帯では LRTが優位となる
表 各ケースにおける主要地点間の所要時間
地点 地点間距離
(km) AGT (分)
基幹バス
(分)
LRT (分)
芳賀工業団地
~JR宇都宮駅10.3 34 36 35
清原工業団地
~JR宇都宮駅9.2 26 27 25
青陵高校
~JR宇都宮駅8.2 22 21 20
清原台団地
~JR宇都宮駅8.9 30 31 29
※ 網掛け:最短所要時間となるシステム
※ 基幹バス・LRTは乗車時間、AGTは乗車時間+昇降時間
※ 将来ネットワークの経路探索結果に基づく算出結果である
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-8
<輸送人キロ(需要)>
・ 輸送人キロは LRTが優位であり、AGTより約1割多くなっている
表 各ケースにおける総輸送人キロ
ケース 総輸送人キロ
(千人・km/日)参考比率
(AGT=1.00) AGT 179 1.00 基幹バス 159 0.89
LRT 216 1.21
※算出式 [ ]∑∑ ×= ijij DTjiX ここに、X:輸送人キロ(千人・km/日) T:駅間利用者数(トリップ数)(人/日) D:駅間距離(km) i, j:駅番号
179159
216
0
50
100
150
200
250
ATG 基幹バス LRT
千人・km/日
図 各ケースにおける総輸送人キロ
<自動車交通量削減量(交通円滑化)>
・ 自動車交通量の削減量については、新交通導入無しと比較して、AGTが 12%減、基
幹バスが 8%減、LRTが 13%減となっており、LRTが優位である
表 各ケースにおける自動車交通量
ケース 自動車交通量
(千台/日) 参考比率
(新交通無し=1.00) 新交通無し 159 1.00
AGT 140 0.88 基幹バス 141 0.89
LRT 134 0.84 ※算出方法:需要予測結果より自動車利用人トリップ数を算出し、
平均乗車人員 1.2(人/台)で台トリップに換算する ※新交通利用出現 ODペアのみについて集計
140 141159 134
0
50
100
150
200
250
新交通無し ATG 基幹バス LRT
千台/日
図 各ケースにおける自動車交通量
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-9
<システム分析結果>
・ 以上の結果及び街づくりへの影響(イメージ)や物理的課題を整理した上で結果を
まとめると、総合評価としては、LRTが優位となった
表 各視点における評価
主要地点間 所要時間
(時間短縮効果)
輸送人キロ
(需要)
自動車交通
量削減量 (交通円滑化)
街づくりへ
のイメージ
(イメージ)
物理的課題
総合 評価
AGT ○ ○ ◎ ○ △ ○ 基幹バス △ △ △ ○ △ △ LRT ◎ ◎ ◎ ◎ △ ◎
○ ルートの優位性の検証
・ システムを LRTに決定し、2つのルート案について比較検討している。
<時間短縮ランク別該当人口(時間短縮効果)>
・ 新交通整備による時間短縮ランク別の該当人口(新交通がない場合とのOD所要時
間の差をとり、差のランク別にODの発地人口と着地人口を積み上げたもの)をみ
ると、Bルートが優位となっている。
表 所要時間短縮ランク別該当人口の比較
Aルート Bルート 差(B-A)(千人) (千人) (千人)
0-9分 7,574 9,498 1,924
10-19分 4,943 4,595 ▲ 348
20-29分 1,276 1,490 214
30-39分 144 259 115
40-49分 84 149 65
50-59分 76 84 8
60分以上 0 8 8
小計 14,096 16,084 1,988
※人口:H32人口フレーム
※所要時間:アクセス時間+待ち時間+乗車時間+イグレス時間
※算出方法:
将来ネットワークの経路探索結果により、新交通無しの場合のバス所要時間
との差を算出し、該当ODペアの発地・着地人口(夜間人口、従業人口)を積み上げる。
時間短縮ランク
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
10,000
0-9分 10-19分 20-29分 30-39分 40-49分 50-59分 60分以上
時間短縮
人口
(千人
)
Aルート Bルート
図 所要時間短縮ランク別該当人口の比較
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)
9-10
<輸送人キロ(需要)>
・ 輸送人キロはBルートが優位であり、Aルートより約1割多くなっている。 表 各ケースにおける総輸送人キロ
ケース 総輸送人キロ
(千人・km/日)参考比率
(AGT=1.00) A ルート 198 1.00 B ルート 216 1.09
※算出式 [ ]∑∑ ×= ijij DTjiX ここに、X:輸送人キロ(千人・km/日) T:駅間利用者数(トリップ数)(人/日) D:駅間距離(km) i, j:駅番号
198 216
0
50
100
150
200
250
Aルート Bルート
千人・km/日
図 各ケースにおける総輸送人キロ
<自動車交通量削減量(交通円滑化)>
・ 自動車交通量の削減量については、新交通導入無しと比較して、A・Bルートともに
16%減となっている。
表 各ケースにおける自動車交通量
ケース 自動車交通量
(千台/日) 参考比率
(新交通無し=1.00) 新交通無し 159 1.00
A ルート 134 0.84 B ルート 134 0.84
※算出方法:需要予測結果より自動車利用人トリップ数を算出し、 平均乗車人員 1.2(人/台)で台トリップに換算する。
※新交通利用出現 ODペアのみについて集計。
159 134 134
0
50
100
150
200
250
新交通無し Aルート Bルート
千台/日
図 各ケースにおける自動車交通量
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<分析結果のまとめ>
・ 総合評価としては、Bルートが優位と考えられる。
・ つまり、LRTを Bルートに導入する案が最も優位であるという結論を得た。
表 ルート優位性の検証
時間短縮ランク別
該当人口
(時間短縮効果)
輸送人キロ
(需要)
自動車交通量
削減量
(交通円滑化)
総合
評価
Aルート ○ ○ ◎ ○
Bルート ◎ ◎ ◎ ◎
○ 効果と課題
・ 得られた案について、以下の視点からその導入効果を検討している。
サービス向上の視点
交通円滑化の視点
環境負荷軽減の視点
まちづくり等への寄与の視点
・ 得られた案について、以下の視点からその投資効果を検討している。
費用対効果(B/C)
・ 得られた案について、以下の視点からその課題を検討している。
沿道環境への影響(騒音、振動、日照)
道路構造上の課題
JR駅部通過の課題
関連プロジェクトとの関係
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9-12
交通機関利用意識調査
問1 世帯票問1でのあなたの個人番号(①~⑥)をお答え下さい。〔 〕番 問2 勤務先の所在地をお答え下さい。〔 〕市・町・村〔 〕町〔 〕丁目 問3 通勤のとき、利用している交通手段についてお尋ねします。 ①主な交通手段は何ですか。(1つ) 1.自動車 2.バス 3.バイク 4.自転車 5.鉄道 6.その他〔 〕
②主な交通手段が使えない場合、代わり
となる交通手段は何ですか。(複数可) 1.自動車 2.バス 3.バイク 4.自転車 5.鉄道 6.その他〔 〕
問4 通勤のときの、自宅からの出発時刻及び勤務先への到着時刻についてお尋ねします。 問5 (問3の①で「1.自動車」と答えた方のみ)通勤のとき、自動車を利用している理由をお答え下さい。(複数可) 問6 通勤のときの、問3の①で選んだ主な交通手段について、それぞれ以下の質問にお答え下さい。 問7 あなたの勤務先の通勤手当の支給状況(規則)をお答え下さい。(複数可)
通勤A-1
・ 路線バス、もしくは自動車で通勤している方のみ記入して下さい。 ・ あなたのふだんの通勤状況について記入して下さい。 ・ 回答欄に番号がついている場合は、該当する番号を○で囲んで下さい。 ・ 回答欄に[ ]がついている場合は、具体的な数字や文字で記入して下さい。
記入についてのお願い
①バス停までの交通手段〔1.徒歩 2.自転車 3.家族が車を運転 4.自分で車を運転 5.その他〔 〕〕
②バスの乗車時間〔道路が空いているとき〔 〕分 道路が混んでいるとき〔 〕分〕
③通勤時に道路が渋滞している回数〔1. 週 4回以上 2. 週 2~3回位 3. 週1回 4. 渋滞しない〕
問3の①で「2.路線バス」を選んだ場合
①自動車の乗車時間〔道路が空いているとき〔 〕分 道路が混んでいるとき〔 〕分〕
②通勤時に道路が渋滞している回数〔1. 週 4回以上 2. 週 2~3回位 3. 週1回 4. 渋滞しない〕③勤務先での駐車場所〔1. 月極駐車場 2. 勤務先の無料駐車場 3. その他〔 〕〕
1. バスだと、時間がかかるから 6. バスの運行本数が少ないから
2. バスの料金が高いから 7. 仕事でよく自動車を使うから
3. バスの乗り換えがめんどうだから 8. 自動車の運転が好きだから
4. バスの始発時刻が遅い、または終了時刻が早いから 9. 通勤先に駐車場があるから
5. バス路線が通っていないから 10. その他〔 〕
問3の①で「1.自動車」を選んだ場合
個人票・通勤用
①出発時刻〔1. 午前・午後〔 〕時〔 〕分ごろ 2. 決まっていない〕
②到着時刻〔1. 午前・午後〔 〕時〔 〕分ごろ 2. 決まっていない〕
1. 支給されていない 4. バス定期代が支給
2. 自動車のガソリン代が支給 5. その他〔 〕
3. 駐車料金が支給(勤務先の無料駐車場を含む)
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9-13
問8 以下の条件を想定し、3通りの質問(問8-1、問8-2、問8-3)にお答え下さい。 問8-1 ご自宅から勤務先まで、次のような料金と時間であったとします。このとき、下の①~③の交通手
段について、通勤で利用すると思う順に1~3の番号を に記入して下さい。
①.新交通 =新交通駅まで徒歩か自転車で行き、新交通に乗って勤務先に行く
駅まで 待ち時間 乗車時間 勤務先まで
運 賃
5 分 8 分 10 分 5 分
260 円/片道
①.新交通
総所要時間 28分
運賃 260 円/片道
②.バス =バス停まで徒歩か自転車で行き、バスに乗って勤務先に行く
バス
バス
バス停まで 待ち時間 乗車時間 勤務先まで
運 賃
5 分 2 分 40 分(うち渋滞での遅れ20分) 5 分
300 円/片道
②.バス
総所要時間 52分
(うち遅れ時間 20分)
運賃 300円/片道
③.自動車 =自動車で自宅を出発し、勤務先に行く
乗車時間 月極駐車場 勤務先まで
35 分(うち渋滞での遅れ20分) 20,000 円/月 5 分
(500円/片道)
③.自動車
総所要時間 40分(うち遅れ時間 20分)
月極駐車場 20,000円(500円/片道)
番
・ 新交通システムがあなたのお住まいの近くから宇都宮中心部まで(約5キロ)開通していると仮定し
て下さい。
・ あなたが、通勤で、自宅から宇都宮中心部に行くと想定して下さい。
・ 利用可能な交通手段は、①新交通、②路線バス、③自動車の3種類を想定して下さい。 ・ バス・新交通運賃については、あなたの会社のバス通勤手当の支給状況と同じと想定して下さい。 ・ 駐車料金については、あなたの会社の支給状況と同じと想定して下さい。
想定条件
番
番
番
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問8-2 ご自宅から勤務先まで、次のような料金と時間であったとします。このとき、下の①~③の交通手
段について、通勤で利用すると思う順に1~3の番号を に記入して下さい。
①.新交通 =新交通駅まで徒歩か自転車で行き、新交通に乗って勤務先に行く
駅まで 待ち時間 乗車時間 勤務先まで
運 賃
10 分 3 分 10 分 5 分
300 円/片道
①.新交通
総所要時間 28分
運賃 300 円/片道
②.バス =バス停まで徒歩か自転車で行き、バスに乗って勤務先に行く
バス
バス
バス停まで 待ち時間 乗車時間 勤務先まで
運 賃
5 分 2 分 40 分(うち渋滞での遅れ20分) 5 分
300 円/片道
②.バス
総所要時間 52分
(うち遅れ時間 20分)
運賃 300円/片道
③.自動車 =自動車で自宅を出発し、勤務先に行く
乗車時間 月極駐車場 勤務先まで
15 分(うち渋滞での遅れ0分) 25,000 円/月 5 分
(625円/片道)
③.自動車
総所要時間 20分(うち遅れ時間 0分)
月極駐車場 25,000円(625円/片道)
番
番
番
番
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問8-3 ご自宅から勤務先まで、次のような料金と時間であったとします。このとき、下の①~③の交通手
段について、通勤で利用すると思う順に1~3の番号を に記入して下さい。
①.新交通 =新交通駅まで徒歩か自転車で行き、新交通に乗って勤務先に行く
駅まで 待ち時間 乗車時間 勤務先まで
運 賃
15 分 5 分 10 分 5 分
300 円/片道
①.新交通
総所要時間 35分
運賃 300 円/片道
②.バス =バス停まで徒歩か自転車で行き、バスに乗って勤務先に行く
バス
バス
バス停まで 待ち時間 乗車時間 勤務先まで
運 賃
5 分 2 分 30 分(うち渋滞での遅れ10分) 5 分
300 円/片道
②.バス
総所要時間 42分
(うち遅れ時間 10分)
運賃 300円/片道
③.自動車 =自動車で自宅を出発し、勤務先に行く
乗車時間 月極駐車場 勤務先まで
15 分(うち渋滞での遅れ0分) 25,000 円/月 5 分
(625円/片道)
③.自動車
総所要時間 20分(うち遅れ時間 0分)
月極駐車場 25,000円(625円/片道)
問9 ご自宅から新交通駅まで、次のような4通りの料金と時間の設定があったとします。通勤の際に、あな
たはどちらの交通手段(1.徒歩または2.自転車)を選びますか。(それぞれの質問に○をつけて下さい)。
交 通 手 段問9-1 問9-2 問9-3 問9-4
1.徒歩=新交通駅まで徒歩で行く
1.徒歩
駅まで 10分
1.徒歩
駅まで 10分
1.徒歩
駅まで 15分
1.徒歩
駅まで 15分
2.自転車=新交通駅まで自転車で行く
2.自転車
駅まで 5分
駐輪場 500円/月
(13円/片道)
2.自転車
駅まで 5分
駐輪場1,000円/月
(25円/片道)
2.自転車
駅まで 8分
駐輪場 500円/月
(13円/片道)
2.自転車
駅まで 8分
駐輪場1,000円/月
(25円/片道)
新交通システムについて何かご意見、ご希望等がございましたら、ご記入下さい。
番
番
番
番
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交通機関利用意識調査交通機関利用意識調査
問1 世帯票問1でのあなたの個人番号(①~⑥)をお答え下さい。〔 〕番 問2 あなたがよく買物に行く場所をお答え下さい。(下記の図を参照し、1つお選び下さい) 問3 問2で選んだ場所に平均して月に何回位買物に行きますか。〔 〕回/月
問4 買物のとき、同行者は何人いますか。〔 〕人
問5 買物のとき、よく利用している交通手段についてお尋ねします。(1つ) 問6 (自動車で買物している方のみ)自動車を利用している理由をお答え下さい。(複数可) 問7 (自動車で買物している方のみ)駐車場利用状況をお答え下さい。(複数可)
個人票・宇大用
1. 東武宇都宮駅及び馬場通り周辺 3. 郊外の幹線道路沿道
2. JR宇都宮駅周辺 4. その他〔 〕
・ 主婦の方または休日によく買物に出かける方で、路線バス、もしくは自動車で買物している場合のみ記入して下さい。
・ ここでいう「休日」とは、土曜、日曜、祝日、年末年始の休みなど、一般的な休日を指します。 ・ 回答は、 の部分(回答欄)に記入して下さい。 ・ 回答欄に番号がついている場合は、該当する番号を○で囲んで下さい。 ・ 回答欄に[ ]がついている場合は、具体的な数字や文字で記入して下さい。
記入についてのお願い
1. バスが不便だから 3. 買物の同行者がいるから
2. 荷物がいっぱいだから 4. その他〔 〕
1. 自動車 2. 路線バス 3. タクシー 4. バイク 5. 自転車 6. その他〔 〕
1. 店舗の駐車場を利用 2. 時間貸駐車場を利用 3. 路上駐車 4. その他〔 〕
個人票・私事用
国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市交通調査室(平成16年3月)