9. ac-dcコンバータ(整流回路)(1 · ac-dcコンバータ(整流回路 ......

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9. AC-DCコンバータ(整流回路)(19. AC-DC Converter (Rectification Circuit) ( 1 ) 講義内容 講義内容 1. 単相半波ダイオード整流回路 2. 誘導性負荷の場合 3. モード解析法による動作解析

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9. AC-DCコンバータ(整流回路)(1)9. AC-DC Converter (Rectification Circuit) ( 1 )

講義内容講義内容

1. 単相半波ダイオード整流回路2. 誘導性負荷の場合3. モード解析法による動作解析

AC-DCコンバータ 2

商用電源100[V]

50/60[Hz]AC-DC

Converter

家電製品等

家電製品は基本的に直流 で動作し,それらに内蔵されているバッテリなども直流 であるため,家庭用コンセントからの供給 ・充電などを行う際は交流 から直流 に変換する必要がある.交流 から直流 に変換することを整流 と呼ぶ

単相半波ダイオード整流回路 3

Ts

TON TOFF

vs

D

vo R

io

正弦波の負 の電圧 が0 となっている

vs

io

vo

θ

θ

θ

ダイオードの電圧を含んだ場合 4

TON TOFF

vs

io

Ts

vo

vD

D

vo= 0

vs

D

vo= vs

vD = 0

vs

vD = vs

ON 時

OFF 時 io = 0

io= vo / R

R

R

0

0

0

θ

θ

θ

誘導性負荷(平滑リアクトル)の場合 5

TON TOFF

0

誘導性負荷となったことでダイオードの ON期間 が増えている

0

0π 2π

π+βvs

D

vo

vL

io

vR

L

R

vD

vs

vo

vD

vR (io)

vL

※ オームの法則 より,io省略

θm

θm π π+β 2π

θ

θ

θ

モード解析法 6

モード解析法:波形からスイッチング回路の解析を行う一手法

複雑なスイッチング動作をする回路(周囲の回路のほとんど)の動きを見極める方法.波形(シミュレーション,実験)を単発過渡現象に分解することで,簡単な等価回路に落とし込んで動作を考える手法

一発ずつの過渡現象を表す等価回路は,さらに瞬時等価回路に分解して簡単になる。これにより,簡単かつ明確に回路動作が見え,製品の故障原因解明や新型回路の提案に大いに役立つ

※DC-DCコンバータの際に行ったON時とOFF時も一種のモード解析法である

モード解析法による動作解析:Mode.1 7

0

0

02π

θm

π+β

vs

vo

vD

vR (io)

vL

π

① ② ③ ④ ⑤

Mode.1:0 < θ < θm

D:順バイアスにより,D = ON . L: vL = 0 になるまで平滑リアクトル(L)にエネルギ充電.θ = θm時が充電エネルギが最大なため,ioが最大値となる.

R:Lにより,電流の立ち上がりが遅れる.

D

vo

vL

io

vR

L

R

vs

θ

θ

θ

モード解析法による動作解析:Mode.2 8

0

0

02π

θm

π+β

vs

vo

vD

vR (io)

vL

π

① ② ③ ④ ⑤

Mode.2:θm < θ < π

D:順バイアスにより,D = ON . L: vL < 0 となり,充電 から放電 に移行.エネルギ放出により,ioの傾きも変化

R: ioの向きの変化により,vRも変化.

D

vo

vL

io

vR

L

R

vs

θ

θ

θ

モード解析法による動作解析:Mode.3 9

0

0

02π

θm

π+β

vs

vo

vD

vR (io)

vL

π

① ② ③ ④ ⑤

Mode.3:π < θ < π+β

D:逆バイアスだが,Lが電流源 として動作し,導通し続けるため,D = ON.

L:エネルギがゼロになるまで電流源動作.βはLとRの大きさによって変化(時定数)

R:電流が流れるため前のモードと同様.

D

vo

vL

io

vR

L

R

vs

θ

θ

θ

モード解析法による動作解析:Mode.4 10

0

0

02π

θm

π+β

vs

vo

vD

vR (io)

vL

π

① ② ③ ④ ⑤

Mode.4:θ = π+β

D: io = 0 となり,導通しなくなったため,ターンオフ.さらに,逆バイアスによるブロッキングのため,開放状態とみなせる.

L:充電エネルギが ゼロ となり,vL = 0. R:電流が流れなくなったため,vR = 0 .

vs

D

L

R

vD

θ

θ

θ

モード解析法による動作解析:Mode.5 11

0

0

02π

θm

π+β

vs

vo

vD

vR (io)

vL

π

① ② ③ ④ ⑤

Mode.5:π+β < θ < 2π

D:逆バイアスによりブロッキングされ,電源からのエネルギの供給が断たれている為,vS > 0 となるまで D = OFF .

L:電流が流れないため前のモードと同様. R:電流が流れないため前のモードと同様.

vs

D

L

R

vD

θ

θ

θ

モード解析法による動作解析 12

Mode.3

Mode.1 Mode.2

Mode.4,5

vs

D

vo

vL

io

vR

L

Rvs

D

vo

vL

io

vR

L

R

vs

D

vo

vL

io

vR

L

Rvs

D

L

R

vD