ワイヤレス・パワーポイントを用いた対話型講義
DESCRIPTION
active learning with Wireless PowerPoint.TRANSCRIPT
ワイヤレス・パワー ポイントを用いた 対話重視の講義
2012.3
小野 正人
対話重視のねらい ◎目的を◎目的を基礎知識の定着基礎知識の定着にしぼるにしぼる。
①受講者を講義に参加講義に参加させる、引き込む。無関心層に興味を持たせる。
②質問の多用質問の多用によって、講義に緊張感を持続させる。
③『動き動き』』とと『『変化変化』』を取り入れる。 →教員のポジション、映像と動画。
基本手法
①講義はパワーポイントのスライド①講義はパワーポイントのスライド のみで運営。のみで運営。
・講義のスピード調整が可能。 ・受講者に復習させることが可能。 ・クイズ、映像、動画を入れられる。 ②教員はワイヤレスマウス・マイクを②教員はワイヤレスマウス・マイクを使い、使い、教室を動いて教室を動いて講義する。講義する。
・受講者に飽きさせない、緊張感を持続させる、面白さを与える。
パワーポイントの効用
①講義に①講義に、、にぎわいにぎわい、、動き動き、、多様性多様性を取り入れを取り入れられるられる。。
②内容修正②内容修正、、受講者や他教員受講者や他教員へ配布可能へ配布可能。。 ③パワポ情報を蓄積し、次年度講義の改善③パワポ情報を蓄積し、次年度講義の改善やテキストブック化が簡単にできるやテキストブック化が簡単にできる。。
④スライドのストリップ・アニメーションストリップ・アニメーション(空欄剥がし)を使って、受講者に無作為に質問できる。
ワイヤレス化
①パワーポイント・スライドを、 ワイヤレスマウスで遠隔操作遠隔操作。
・教壇で話す必要がない。・教壇で話す必要がない。
・教室の真ん中で、ワイヤレス・ハンドフリー・教室の真ん中で、ワイヤレス・ハンドフリーマイクで話し、スライドも操作する。マイクで話し、スライドも操作する。
②受講者にとっては、教員がいつ近くに来るかわからない、質問するかもしれないという緊張感が出る緊張感が出る。
教員が動きまわる効果
講義事例
「ミクロ経済学 入門」
ミクロ経済学入門
「「需給と需給と価格価格」」
今日のテーマ今日のテーマ
1.オイルショックと価格
2.価格規制と影響
オイルショック(石油危機)の歴史
①第一次オイルショック(①第一次オイルショック(19731973年~)年~) ・1973年10月、イスラエルとアラブ諸国の間に第4次中東戦争が勃発。
・アラブ諸国で構成する石油輸出国機構(OPEC)は、原油輸出公示価格を3.01ドル/バレルから11.65ドルへ、3.53.5倍の価格引き上げ倍の価格引き上げを発表した。
②第二次オイルショック(②第二次オイルショック(19791979年~)年~) ・1979年2月、イランで革命が起こりイランでの原油生産がストップ。その後1980年9月にはイラン・イラク戦争が勃発。
・OPECは相次いで原油輸出価格を引き上げ、原油価格は9ドル前後から急騰し、35ドルを突破した。
原油価格の推移 第一次 オイルショック
第二次 オイルショック
第一次オイルショックは1973年、第二次は1979年。
日本の経済成長率 オイルショック後に、成長率が大きく低下。
日本の消費者物価 第一次オイルショック後に20%の上昇(狂乱物価狂乱物価)。
日本への影響
第一次オイルショック 第二次オイルショック
経済成長率(GDP) ▲0.5%(1974年) +2.6%(1980年)
消費者物価上昇率 +23.2%(1974年) +7.7%(1980年)
・生活必需品買いだめ ・官庁の冷暖房温度・狂乱物価 の設定と徹底・マイカー自粛 ・省エネルック・大口電力使用規制 ・省エネ法施行・ネオンサイン自粛・企業の減量経営
77.4% 71.5%1次エネルギー供給に占める石油の割合
社会への影響と対応
・「狂乱物価」 ・「省エネ」、「減量経営」。
第一次オイルショック:供給曲線の変化
原油の供給数量
原油
価格
中東戦争勃発後の供給曲線
中東戦争前の供給曲線
P0
Q0 Q1
☆以前は、価格P0でQ0の原油供給が あったものが、中東戦争で原油出荷が減り、 需給の均衡がAからBにシフトし、均衡価格が P0からP1に上昇した。
原油の需要曲線
P1 B
A
オイルショック時の需要供給
・世界中の原油が、3ドル/バレルから35ドルに10倍以上に値上がりした原因を、「需要と供給の関係」から説明すると・・・、
①OPECの原油供給量が急に 減少 した。 ②この結果、原油供給曲線は、左 側にシフトした。
③また世界中で原油価格が上昇すると考える予想 が増え、需要曲線も右にシフトした。
ビデオ(15分)
「中東戦争と オイルショック」
石油危機の影響と対応(まとめ)
①1973年、石油輸出国機構の OPEC が協調して原油価格を引き上げた。
②原油の供給曲線が 左 側にシフトした。
③この結果、原油の均衡価格が 上昇 した。
④日本では、 トイレットペーパ ーの買占め騒ぎ。
⑤消費者物価は20%以上上昇= 狂乱物価 。
⑥ネオンサインの消灯、マイカー自粛、電力使用規制
= 省エネ の国民運動。
⑦企業はコスト削減のため、 減量経営 に
努めた。
その他の措置 ①各講義のホームページ各講義のホームページを開設。受講者は、自分でホームページの更新メールを購読。
②出席カードは使わず、受講者にネット上で受講者にネット上で作業させる。作業させる。
・講義開始直後に、各自の携帯メールから各自の携帯メールから専用アドレスに「件名=学籍番号」のメールをさせて、教員のパソコンで出席管理をする。 ・講義で設問を出し、各自の携帯メールから「件名=学籍番号」、「本文=解答の番号」のメールでメールで解答させる解答させる。
講義ホームページ
講義の効果?
①経済理論のような非日常的・観念的な①経済理論のような非日常的・観念的な講義を、画像・映像・要約を取り入れて講義を、画像・映像・要約を取り入れて「「難しく感じさせないようにする難しく感じさせないようにする」」効果。効果。
②受講者が②受講者が、、目で目で緊張感を保てる緊張感を保てる効果。効果。 ・板書の授業では・板書の授業では、、他に関心が行き他に関心が行き、、私語に走る私語に走る(中高の授業でそれに慣れている)。(中高の授業でそれに慣れている)。
③強制や威嚇は長続きせず③強制や威嚇は長続きせず、、効果が薄い。効果が薄い。目的意識が薄い受講者が多い以上目的意識が薄い受講者が多い以上、、講義講義の面白さとの面白さと教員との対話教員との対話で関心が長続きで関心が長続きするするのではないかのではないか?。?。
課題 ①最初の準備に①最初の準備に手間と時間がかかる手間と時間がかかる。。 ・また、パワーポイント処理技能・また、パワーポイント処理技能、、PCPC情報収集情報収集能力が不十分だと作成できない。能力が不十分だと作成できない。
・次年度以降の講義がかなり楽になる。・次年度以降の講義がかなり楽になる。
②コミュニケーションに対する教員の②コミュニケーションに対する教員の意意識識とと経験ノウハウ経験ノウハウが乏しいと難しいが乏しいと難しい?。?。
・教員が・教員が、、受講者の関心・今考えていることに踏受講者の関心・今考えていることに踏み込んでいく。み込んでいく。→→インタビューに近い。インタビューに近い。
③教室インフラの整備。③教室インフラの整備。 ・PC、プロジェクターがスム-ズに使用でき・PC、プロジェクターがスム-ズに使用できる教室が不足。る教室が不足。
THE END