アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

109
アジャイル型開発における プラクティス活用 リファレンスガイド概説 2014/01/31 合同会社カルチャーワークス 懸田 剛

Upload: takeshi-kakeda

Post on 14-Dec-2014

738 views

Category:

Technology


2 download

DESCRIPTION

2014/01/31 「アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイドの勘所と活用方法」

TRANSCRIPT

Page 1: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイル型開発における プラクティス活用

リファレンスガイド概説2014/01/31

合同会社カルチャーワークス 懸田 剛

Page 2: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

懸田 剛

Agile459アジャイルプロセス協議会四国支部 代表/支部長

twitter: @kkd facebook: takeshi.kakeda blog: http://kkd.github.io

合同会社カルチャーワークス 共同代表

Page 3: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

直面する課題

Page 4: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

開発者視点だと…

顧客の要求がころころ変ってし

まう…

Page 5: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

開発者視点だと…

要求が決めきれずにずるずると

Page 6: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

開発者視点だと…

結局スケジュールを大幅に超過してしまった…

Page 7: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

開発者視点だと…

急いだために品質が悪いものを納めてしまった

….

Page 8: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

発注者視点だと…

見積り通りにできた試しがない。

Page 9: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

発注者視点だと…

品質の悪いシステムを納められて

困っている

Page 10: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

発注者視点だと…

要求を決めろと言われても、そんな簡単に決まらない

Page 11: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

発注者視点だと…

決めきられないから全部やってもらおうとすると高す

ぎる

Page 12: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

発注者視点だと…

要求変更をしようとすると「別料金で」と言われる

Page 13: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

サービサー視点だと…たとえ決めて作ってもそれが本当にユーザーに受け入れられるのかわか

らない

Page 14: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

サービサー視点だと…コストに限りがあり、素早く市場に出さないといけな

Page 15: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

一番の困り事は…

不確実性

決められない 正しいかわからない

変わるかもしれない わからないこと ばかり

Page 16: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説
Page 17: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

スクラムXP

DSDMクリスタル

達人プログラマー

Page 18: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

スクラムXP

DSDMクリスタル

達人プログラマー

アジャイル

Page 19: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

どうするか…目的・価値の明確化と それに基づく順序付け

短期間での実現と 繰り返し

顧客・ユーザーとの 協調とフィードバック

自律的な 職能横断チーム

継続的な改善と学習

技術の卓越性

Page 20: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

タイムボックスやること(内容)ではなく時間を固定する

時間が一番貴重なリソース

中身(時間内でやること)の量を可変にする

大事なものからタイムボックスに入れる

Page 21: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

一週間 一週間

Page 22: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める

一週間 一週間

Page 23: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める

一週間 一週間

Page 24: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

一週間 一週間

Page 25: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

一週間 一週間

Page 26: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

ゴールと作業を決める

一週間 一週間

Page 27: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

ゴールと作業を決める

一週間 一週間

Page 28: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

ゴールと作業を決める

成果を確認する

一週間 一週間

Page 29: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

ゴールと作業を決める

成果を確認する

改善案を考える

一週間 一週間

Page 30: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

ゴールと作業を決める

成果を確認する

改善案を考える

一週間 一週間

Page 31: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(スプリント)

ゴールと作業を決める 成果を確認する

改善案を考える

ゴールと作業を決める

成果を確認する

改善案を考える

一週間 一週間

ゴールと作業を決める

Page 32: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)

Page 33: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

Page 34: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

Page 35: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 36: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 37: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

Page 38: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

Page 39: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 40: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 41: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

Page 42: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

Page 43: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 44: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 45: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

Page 46: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

Page 47: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイルのリズム(日々)昨日の作業を

共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

昨日の作業を共有する

今日の予定を共有する

困り毎を共有し作戦を立てる

Page 48: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

経緯(2011年)

http://www.ipa.go.jp/sec/reports/

20120328.html

Page 49: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説
Page 50: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説
Page 51: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

日本の企業環境に 固有の工夫を集めたい

(H23年度)「非ウォーターフォール型開発の普及要因と適用領域の拡大に関する調査」報告書(国内の中・大規模プロジェクト事例)より

Page 52: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

http://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/reports/20130319.html

日本のアジャイルの 事例と工夫の収集 (2012年度)

Page 53: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

成果物概要報告書 調査編 ガイド編

49 23139

Page 54: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

成果物概要報告書 調査編 ガイド編

49 23139

Page 55: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

26�� ���������

������������

���������

� !�����

�������������

!�'������

!�'���&��������� ��

�"'��$%������

�"'�����������

�#������

� ��������

�������

���������

��������

���� ����

調査事例数 (国内)

Page 56: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

利用 プラクティス数

���

����

����

���

���

�����

otHV8#T*�

������

$8RV.NT�yHV8#T*�

$8RV.NT�

}Umq�7VQ�

n�d��DV0�

5VI^Z�W���

>VT4%T5KV:�

30)EV;�30)'V;��

M=6:80:��ab�

$T8*RV.NTixG.T�

�g���&V<V.6B�

�k~�b5VI�

��{$T8*RV.NT�

~�� ���"/K$Q03$

0BPT:>6)S*�

PPV0�yHV8#T*�

A!.P8V3�0)OIG0

���A#V;>6)�

+V9#T*�|�

MV-V0:VPV�

BS4):>6)S*�[\�Y

CS.8#�u�

PA!)3PT*�

_���j�

BS4):&V<V�

0BPT:R@LV�

�ab���fl80:�

BOT=T*FV'V�

.TBQ9-$T�

s��BS10�

80:�a�z�

&T,$:�h�

Xr�SV8V.NT�

D"BS*OHT*�

0?$)U2PLV.NT�

"/K$Q+V5�

c]80:�

�hBS(.�

>*p�`w80:�

�t��e�

$T1B.NT96(�

=+=+'RT4V�

� � �

.08IJ3A!�

BO)8#0�xv�������45

Page 57: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

RRX:��KX?1V5�2?TX9PV��KX?1V5�2?TX9PV���KX?1V5�+-&%-�

:HRVATFNX�:HRVAD>4U5�

HU=4AD>4U5Y�� ��'Z�HU=4A3XBX�

G/9R?X<Y:4QLJ:<XZ�

OX8X:AXRX�����(IX:�I0HU5QKV5�?:A"����OC>A?:A*����?:A�9:?LM<G/�:E24W;RNX9PV�RG/4<RV5�9VHS@82V����2V?5TX9PV���),.3XBX9>H�6X@1V5���3V72A! ���*���

$#*60HQ4?1:�

:4QL*60HQ4?1:� ��*�HQ4?1:�

スクラムはプロセス、役割、成果物

XPはプロセス、エンジニアリングテクニック、環境

Page 58: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

231読みこなして 活用するには

ハードルが高い

ページ数が膨大

Page 59: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

リファレンスガイドの 構成

Page 60: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

プラクティス解説

活用事例

活用のポイント

よくある問題

Page 61: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

プラクティス解説

プラクティスのやり方だけでなく、動機、留意点、実際に利用していた事例の具体例もわかる!

どの事例がプラクティスを有効に使っていたか

関連して実施しておくのがよいプラクティスを探す

Page 62: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

「何をするか」だけでなく「なぜするか」「注意点」

「事例事の利用例」などの情報を整理して掲載プラクティス解説

項目 概要

名前 プラクティスの日本語名/英語名

キャッチコピー プラクティスを表す一行コピー

写真 プラクティスをイメージさせる写真

別名 プラクティスの別名

要約 プラクティスの要約。(Aの時にBするとCになる)

状況 プラクティスが利用されるにあたっての状況説明

問題 ある状況においての困り事。プラクティスを使う動機。

フォース 問題を解決するにあたって考慮しないといけない点。

解決策 プラクティスの内容。具体的に何をするかを解説。

留意点 プラクティスを実施する際に留意しなければならない点。

効果 プラクティスを実施することで得られる効果。

利用例 調査事例でのプラクティスの具体的な利用例。うまくいかない点も記載。

関連プラクティス 関連するプラクティス。

参考文献 プラクティスに固有の参考文献を記載。

Page 63: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

「プラクティス」というまとめ方の課題

問題

解決策

望ましい結果  (目的)

✓問題の背景は文脈によって異なる

✓その解決策を選んだ根拠がわからない

✓「実施する」ことが目的になることが多い

←プラクティス

Page 64: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

解決策の周辺を見る(パターン)

問題

解決策

望ましい結果

状況

フォース

望ましくない

解決策を選択する上で決め手になった事項・制約

Page 65: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

困っている、なんとかした

いこと

問題が起きている背景、文脈、周辺状況

具体的な問題の解決策

解決策を実施した結果、どういうことが起きたのか?

問題を解決する際に考慮しないといけな

い点

問題の解決を難しくしてい

る点

この解決策の名前

Page 66: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前 日次ミーティング

Page 67: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

チーム全員が一日毎に短時間で問題点を

共有する

日次ミーティング

Page 68: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

時間が空いてしまうと、共有時間が長く

なる

日次ミーティング

自発的に問題を言ってもらおうとしても頑張っ

てしまう

Page 69: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

チームは時間が不足しがち

である。

時間が空いてしまうと、共有時間が長く

なる

日次ミーティング

自発的に問題を言ってもらおうとしても頑張っ

てしまう

Page 70: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

チームは時間が不足しがち

である。

時間が空いてしまうと、共有時間が長く

なる

日次ミーティング

情報共有している時間はほとんどない。

自発的に問題を言ってもらおうとしても頑張っ

てしまう

Page 71: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

情報共有の遅れが問題を大

きくするチームは時間が不足しがち

である。

時間が空いてしまうと、共有時間が長く

なる

日次ミーティング

情報共有している時間はほとんどない。

自発的に問題を言ってもらおうとしても頑張っ

てしまう

Page 72: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

情報共有の遅れが問題を大

きくするチームは時間が不足しがち

である。

問題の影響を小さく治めた

時間が空いてしまうと、共有時間が長く

なる

日次ミーティング

情報共有している時間はほとんどない。

自発的に問題を言ってもらおうとしても頑張っ

てしまう

Page 73: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

状況 問題 解決策 結果

フォース

名前

情報共有の遅れが問題を大

きくするチームは時間が不足しがち

である。

チーム全員が1日毎に短時間で問題点を

共有する

問題の影響を小さく治めた

時間が空いてしまうと、共有時間が長く

なる

日次ミーティング

情報共有している時間はほとんどない。

自発的に問題を言ってもらおうとしても頑張っ

てしまう

Page 74: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

カテゴリ 概要

プロセス・プロダクト

反復や日々の計画づくりや状況把握、目的・要件の把握

技術・ツール 設計・開発の効率化、品質向上

チーム運営・組織・チーム環境

チームや組織のコミュニケーションの効率化、作業効率化に役

立つ環境

発見されたプラクティス

事前の調査項目には含まれていないが、調査事例の中でよく実

施されていた

Page 75: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

RRX:��KX?1V5�2?TX9PV��KX?1V5�2?TX9PV���KX?1V5�+-&%-�

:HRVATFNX�:HRVAD>4U5�

HU=4AD>4U5Y�� ��'Z�HU=4A3XBX�

G/9R?X<Y:4QLJ:<XZ�

OX8X:AXRX�����(IX:�I0HU5QKV5�?:A"����OC>A?:A*����?:A�9:?LM<G/�:E24W;RNX9PV�RG/4<RV5�9VHS@82V����2V?5TX9PV���),.3XBX9>H�6X@1V5���3V72A! ���*���

$#*60HQ4?1:�

:4QL*60HQ4?1:� ��*�HQ4?1:�

Page 76: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

調査事例に共通して見られたアジャイル型開発の実

施上にぶつかる課題を取り上げ、どのように各事例

で乗り越えてきたかを紹介する。

よくある問題

どんな障害がありそうかを知る

事例がどう乗り越えて来たかを知る

Page 77: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

カテゴリ 概要

問題名 問題の一行表現

問題各事例における、問題の具体的な状況

を紹介する。

予想される結末この問題を放置しておくと起り得るで

あろう結末を紹介する。

解決策各事例で、どのように問題を解決してきたのか、どこに気をつければよいか

を解説する。

Page 78: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

カテゴリ 具体例(P122)

問題名分散拠点で円滑なコミュニケーションがとれない

問題

分散拠点で開発していくには、同一拠点と比べて特に拠点間のコミュニケーションの円滑化に注意する必要がある。!

G社事例(9)では、プロダクトオーナーが別拠点におり、さらに開発期間中に開発者1名が別拠点に移動した。そのため従来実施してきた同一拠点での日次ミーティングを、分散拠点に対応させなければならなかった。

Page 79: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

カテゴリ 具体例(P122)

予想される結末

分散拠点で円滑なコミュニケーションが実現できない場合に起り得る問題は「コミュニケーション齟齬」である。意図や意味が思うように伝わらず、その結果、作業にズレが生じて、期待する成果がでてこない。

解決策

大半の事例では、リアルタイムでのコミュニケーション手段として、ネット電話会議システムを用いていた。日常的なコミュニケーションのためにも利用されていた。

Page 80: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

26調査事例のアジャイル型採用の背景、詳細な情

報、特徴的なプラクティス、うまくいかなかったプ

ラクティスを紹介する

活用事例

似ている背景・属性を持つ事例を探す

うまくいかないプラクティスを探す

使っているプラクティスを探す

Page 81: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

カテゴリ 概要

事例名 調査事例を 番号とアルファベット一文字の略称で表現。

事例プロフィール事例の背景や、どのようにアジャイル型を実施したのか、プロジェクトの規模などの詳細情報を記載。

使用プラクティス群事例の利用プラクティスのうち、特徴的なもの(うまくいっている、独自の工夫をしている)と、うまくいかなかったものを抜粋して記載。

契約形態との関係プロジェクトが顧客とどのような契約形態で行っていたかを記載。

チーム編成・ チームメンバ研修との関係

メンバーをどうやって教育したか、チームを編成したかの工夫を記載

使用ツール 開発や管理にどのようなツールを利用していたかを記載。

Page 82: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

具体例(事例(5) D社)SNSのサービス開発における事例。アジャイル型開発経験者が皆無の状態で、社内アジャイルトレーナーが支援しながら開発を進めた。 開発者は若手が多くスキルが低いため、エンジニアリングの基本を教えながらの開発にならざるを得なかった。

Page 83: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

具体例(事例(5) D社)メンバーが若手中心であり、元々はスクラムを中心にアジャイル型開発を導入していたが、エンジニアリング面が弱いとうまくいかないことがわかり、XPに代表される開発プラクティスを中心に導入する方向性に切り替えた。 他方、XPで代表されるテスト駆動開発などは取り上げず、ユニットテストの自動化ではなく、受入テストをシナリオベースで自動化して品質を担保しているのが特徴的である。 また、社内における人材教育の側面も強い事例であった。

Page 84: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

具体例(事例(5) D社)特徴的なプラクティス •イテレーション •教育という観点があるので一週間程度の短さでないと、問題が長く滞留しそうで不安である。

!

うまくいかなかったプラクティス •バーンダウンチャート •タスクの時間を見積っていないので使えていない。バグ数をバーンダウンチャートで管理している。

Page 85: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

利用者の抱える課題に対して、どのプラクティスに

着目して利用すればよいかを調査結果に基づいてお

勧めする。

活用の ポイント

課題に適したプラクティスを探す

課題に該当する活用事例を探す

Page 86: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

取り扱う現場の特性

短納期・開発期間が短かい初めての技術領域や業務知識を扱

スコープの変動が激しい初めてチームを組むメンバーが多

求められる品質が高い オフショアなど分散開発を行う

コスト要求が厳しい初めてアジャイル型開発に取り組

チームメンバーのスキルが未成熟

Page 87: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

具体例(スコープ変動が激しい)開発中に要求の変更が頻繁に発生するプロジェ

クトでは、チームが扱う要求が全体として何が

あり、現在のイテレーションでどの要求を開発

することになっているか、要求の状態が管理で

き、柔軟に優先順位を変えられるプラクティス

が求められる。

Page 88: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

具体例(スコープ変動が激しい)この場合、活用するプラクティスは、プロダクトに関する要

求全体を管理するプロダクトバックログと、現在のイテレー

ションで開発対象となる要求を管理するスプリントバックロ

グである。

プロダクトバックログは、イテレーション毎に整理を行い、

チーム全員で優先順位と内容を合意すると良い(B社事例

(2))。なお、プロダクトバックログの優先順位に責任を持

つ、プロダクトオーナーを設置することも、プロダクトバッ

クログとセットで活用するべきプラクティスである。 (…)

Page 89: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

プラクティス解説

活用事例活用の

ポイント

よくある問題

プラクティスを利用している事例

特徴的/うまくいかないプラクティス

課題に対して有効な プラクティス

問題が発生していた事例

問題解決の工夫をしているプラクティス

課題に対応した 事例を紹介

関連プラクティス

Page 90: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

どのように活用するか?

Page 91: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

3つのケースで考えるアジャイル型開発にこれから取り組もう

としている

どう 始めればよいか?

プロジェクトで実践しているがうまく

行っていない

他の事例は どうしているか?

スクラムを導入し初めたばかりで回すの

に手一杯だ

どんな利点や 注意点があるか?

Page 92: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

アジャイル型開発にこれから取り組もう

としている

どう 始めればよいか?

目的・課題に合うのは?

何から始めたらよい?

目的・課題に合うのは?活用の

ポイント

具体的には?利点は?

落とし穴は?

プラクティス 解説

よくある問題

活用事例

似たような事例はないか?

Page 93: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.185 「5.活用のポイント」

Page 94: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.185 「5.活用のポイント」

「アジャイルコーチ」や「ふりかえり」というプラクティスが有効なのか

Page 95: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.92「アジャイルコーチ」

Page 96: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.92「アジャイルコーチ」

「事例(9)」が発足当初から社外アジャイルコーチを呼んで実践していたらしい。

Page 97: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.149「事例(9)」

Page 98: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.149「事例(9)」

イテレーションの工夫が気になる

Page 99: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.14「イテレーション」

Page 100: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

P.14「イテレーション」

イテレーションの長さを考えるヒントが書いてあった!

Page 101: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

プラクティス解説

活用事例活用の

ポイント

よくある問題

プラクティスを利用している事例

特徴的/うまくいかないプラクティス

課題に対して有効な プラクティス

問題が発生していた事例

問題解決の工夫をしているプラクティス

課題に対応した 事例を紹介

関連プラクティス

Page 102: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

まとめ国内26事例45プラクティスを調査 プラクティスの現場の工夫を紹介 事例から課題と対応策、独自の工夫を紹介 日本のアジャイルの貴重な現場事例 現場の状況に応じて多用な使い方ができま

アジャイル実践のお供に是非活用を!

Page 103: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

ダイアログ(対話)

http://greenz.jp/main/wp-content/uploads/2013/05/s_002.jpg

Page 104: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

意味や体験を 分ちあい

枠組みを外し 発見し共有する

Page 105: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

尊重 傾聴

判断保留 探究

Page 106: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

勘所?(1)三味線などで、音調を整えるために指で弦を

押さえるところ。つぼ。

(2)はずすことのできない大事なところ。肝心な

ところ。急所。「―を心得た仕事ぶり」

Page 107: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

勘所総括目的や状況を明らかにする

状況に応じた工夫

仮説検証の繰り返し

やってみることを恐れない

Page 108: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

意見の交換

枠を越えた思考

試してみる勇気

Page 109: アジャイル型開発におけるプラクティス活用リファレンスガイド概説

チャタムハウスルール本会で得られた情報を利用できる

話で参考になった工夫などを実施してみる その情報の発言者やその他の参加者

の身元および所属に関して秘匿する(明示的にも黙示的にも明かにしない)