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2.1.2 Excel(表計算) 統合型表計算ソフト、Microsoft Excel の利用方法を説明します。 1.Excelの起動 Excelは、次の操作で起動します。 (1) 「スタートメニュー」「すべてのプログラム」「Microsoft Office」 「Microsoft Office Excel 2003」をクリックします。 (2)Excelを起動させると下記のような初期画面が表示されます。 - 58 - 九州産業大学総合情報基盤センター

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Page 1: 2.1.2 Excel(表計算) - 九州産業大学 総合情報基盤 ...2.1.2 Excel(表計算) 統合型表計算ソフト、Microsoft Excelの利用方法を説明します。

2.1.2 Excel(表計算)

統合型表計算ソフト、Microsoft Excel の利用方法を説明します。

1.Excelの起動

Excelは、次の操作で起動します。

(1)「スタートメニュー」→「すべてのプログラム」→「Microsoft Office」

→「Microsoft Office Excel 2003」をクリックします。

(2)Excelを起動させると下記のような初期画面が表示されます。

- 58 - 九州産業大学総合情報基盤センター

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2.Excelの画面構成

② ③ ①

- 59 - 九州産業大学総合情報基盤センター

① タイトルバー

作成中の表のファイル名が表示されます。

② メニューバー

Excel に何かをさせるときに選択する命令(メニュー)が集合している部分です。

③ ツールバー

Excel の命令をボタンで表したツールが集合している部分です。

④ 数式バー

数式バーの左端(名前ボックス)にはアクティブセルの位置が表示されています。(アクティブセル

は⑧参照)また、データを入力したり、データが入力されているセルにアクティブセルを移動する

と、数式バー上にデータの内容が表示されます。

⑤ ワークシート

ワークシートとは、小さなマス目に区切られた計算紙のイメージです。ひとつひとつのマス目に数

字、文字、数式などを書き込んで計算表を作ります。

いま画面に表示されているのは、大きなワークシートの左上の部分です。

ワークシート全体は、横が256列、縦が65,536行あります。

⑥ 列番号

ワークシートの各列の番号で、AからIVまでの番号が各行の上端に表示されています。

⑦ 行番号

ワークシートの各行の番号で、1から65,536までの番号が各行の左端に表示されています。

⑧ ⑨

⑩ ⑫ ⑪

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⑧ アクティブセル

現在選択されているセルです。太い枠線で囲まれて表示されます。アクティブセルを移動する場合

は、対象セルをマウスでクリックするか、矢印キー(↑↓→←)を使います。

⑨ フィルハンドル

ドラッグして連続するセルへ先頭セルの内容を複写、または連続データを作成します。

⑩ セル

ワークシートの基本単位です。

⑪ マウスポインタ

マウスを動かすとマウスの動きに合わせて画面上で や 等が動きます。このマークのこと

をマウスポインタと呼び、画面上の位置によってマウスポインタの形状が変わります。

⑫ シート見出し

指定したシートに移動することができます。

【ツールバーについて】

Excel には、数種類のツールバーが用意されています。今回使用するのは、[標準]ツールバーと[グラフ]

ツールバーです。

[標準]ツールバー(書式設定を含む)

標準以外のツールバーを表示させるには、「表示」→「ツールバー」→任意のツールバーを選択します。

もしも、標準のツールバーが表示されていない時は、同様に「標準」、「書式設定」を選択します。

[グラフ]ツールバー

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次の章からは、実際に以下のような表を作成します。

商品名 単価 数量 金額

シャープペン 200 50 10,000

消しゴム 100 20 2,000

万年筆 2,250 1 2,250

合計 14,250

3.表計算の基本操作

3-1.データの入力

(1)文字データの入力

項目の名前や、商品の名前を入力します。

1)日本語入力状態にします。

「Alt」キー+「半角/全角」キーを押します。

画面右下の日本語入力のツールバーが、日本語入力

状態になったことを示します。

日本語入力については「1.13 日本語入力について」

の項目を参照して下さい。

2)A1 のセルにアクティブセル(太い枠線のセル)が

ある状態で「商品名」と入力し、 キーを押します。

A1 のセルに 「商品名」 と入力されます。

3)同様の操作で B1から D1の各セルに項目の名前を、

A2 から A4 の各セルに商品の名前等を入力します。

A B C D

1 商品名 単価 数量 金額

2 シャープペン

3 消しゴム

4 万年筆

5 合計

アクティブセルの移動は、矢印キーを使って

も行えます。

(2)数値データの入力

金額を除く、単価と数量の数値データを入力します。

1)数値データを入力する場合は、日本語入力の状態

を解除します。

「Alt」キー+「半角/全角」キーを押します。

2)B2のセルにアクティブセルを移動後、200 と入力

し キーを押します。

数式バー及びB2のセルに 200 と表示され入力が

確定されます。

3)同様の操作で、B3 から B4 の各セルに単価のデータ

を、C2 から C4 の各セルに数量のデータを入力しま

す。

A B C D

1 商品名 単価 数量 金額

2 シャープ 200 50

3 消しゴム 100 20

4 万年筆 2250 1

5 合計

?? セルに入力したデータを消去するには ??

①消去したいデータが入力されているセルをアクティ

ブセルにします。

キーを押します。 ② DEL

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3-2 計算式の入力と複写

(1)計算式の入力

金額は、計算式を入力して値を表示します。

金額を表示したいセルに「単価」×「数量」の計算式を入力します。

1)金額を出したいセル D2 にアクティブセルを

移動します。

2)=を入力した後、単価のセルB2を

クリックします。

B2のセルが点滅した点線で囲まれます。

数式バー及び D2 のセルに =B2 と表示され

ます。

3)記号 * を入力した後、C2 をマウスでクリ

ックします。

C2のセルが点滅した点線で囲まれます。

数式バー及びD2のセルに =B2*C2 と表示

されます。

4) キーを押します。

D2 のセルに金額が算出されます

?? 演算記号について ??

計算式には次の演算記号を使います。

+ たし算 * かけ算

- ひき算 / わり算

注意!! 計算式を入力するときは、先頭に必ず = を入力します。

この = を含めて演算記号は必ず半角で入力します。

- 62 - 九州産業大学総合情報基盤センター

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(2)計算式の複写

D3からD4までの金額は、D2に入力した計算式をコピーし

て算出します。

1)D2 のセルにアクティブセルを移動します。

2)アクティブセルの右下角にある黒い四角形(フィルハ

ンドル)にマウスポインタをあわせます。ポインタが

十字になります。

3)マウスポインタを十字にした状態でマウスの左ボタン

を押ししたまま D4 までマウスを動かして範囲を指定

します。

4)マウスの左ボタンを離します。

D2 の計算式が、指定した範囲に複写されると同時に、

全ての金額が算出されます。

- 63 - 九州産業大学総合情報基盤センター

(3)合計の計算 D5に金額の合計を求めます。合計を求めるには、SUM関

数を使いますが、ツールバーの<オートSUM>ツール を使

うと簡単に合計を求めることができます。

1)金額の合計を出したいセルD5にアクティブセルを移

動してください。

2) をクリックします。数式バーに「=SUM(D2:D4)」

と自動的に表示されます。

(これは、「D2からD4のセルに入力されているデータの

合計を求める」という意味。)

同時にD2からD4のセルが点滅した点線で囲まれます。

3)もう一度 をクリックすると、金額の合計値が算

出されます。

?? <オートSUM>ツールについて ??

<オートSUM>ツールを使った場合には、縦方向または横方向に集

計範囲を自動的に判断して範囲指定します。基本的には値

を返すセルの左方向または上方向のセルが優先されます。

ただし、空白のセルがあったり罫線が引かれている場合

は、その手前のセルまでを範囲として判断しますので正

しく範囲指定されない場合があります。

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4.表の編集

4-1.セル幅の変更

商品名のデータ全体が表示されるようにセルの幅を広

くします。

セルの幅を変更する場合、マウスを使うと簡単に変更す

ることができます。

マウスを列番号(アルファベット)の境界線上に移動す

ると、カーソルは左右の矢印の形が になります。その

状態で左ボタンを押したままマウスを左右に動かすと幅

の変更ができます。

1)商品名のセル幅を広くするため、マウスを列番号Aと

列番号Bの境界線上に移動してください。

マウスポインタの形が の形に変わります。

1

2

3

4

5

A B C D

商品名

シャープ

消しゴム

万年筆

合計

単価 数量 金額

200

100

2250

50

20

1

10000

2000

2250

14250

2)マウスの左ボタンを押したままマウスを右に動かして

セル幅を広くします。

1

2

3

4

5

A B C D

商品名

シャープ

消しゴム

万年筆

合計

単価 数量 金額

200

100

2250

50

20

1

10000

2000

2250

14250

3)マウスの左ボタンを離すとセル幅が変更されます。

1

2

3

4

5

A

商品名

シャープペン

消しゴム

万年筆

合計

B

単価

200

100

2250

C

数量

50

20

1

D

金額

10000

2000

2250

14250

4-2. 罫線

作成した表に罫線を引きます。

1)表全体の罫線をひくため、A1からD5までをマウス

の左ボタンを押したまま範囲指定。

(この場合、A1を起点としてD5の方向にマウスの左ボタ

ンを押したままマウスを動かします。)

2)【書式(T)】メニューをクリックした後、【セル(E)...】

をクリックします。

3)セル書式の設定画面が表示されます。

この画面の上部の罫線の部分をクリックします。

4)罫線の設定画面が表示されます。

外枠用の線(スタイル)を選択し、「外枠」をクリッ

クします。

内枠用の線(スタイル)を選択し、「内枠」をクリッ

クします。

罫線を消す場合は、「なし」をクリックします。

5)「OK」ボタンをクリックすると、指定した範囲に罫

線が引かれます。

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4-3.配置の変更

セル内の表示位置(中央揃え、右詰め、左詰め)は、ツ

ールバーで簡単に変更できます。

ここでは、ツールバーの ツールを使って1行目の

項目名を中央に表示させます。

1) 商品名等の項目名の、A1 から D1 までをマウスの左ボ

タンを押したまま範囲指定(ドラッグ)します。

2) ツールバーの をクリックします。左詰めで入力

されていた商品名等の項目名がセル内の中央に表示

されます。

4-4.表示形式(桁区切り)

数値を見やすくするために、3桁ごとに桁区切りのカン

マを表示させます。

Excelで数値データを入力する際、はじめからカンマをつけ

て入力する必要はありません。

1)数値データに 1000 単位にカンマをつけるため、B2 か

ら D5 までマウスの左ボタンを押したまま範囲指定

(ドラッグ)します。

2)ツールバーの「桁区切りスタイル」をクリックします。

- 65 - 九州産業大学総合情報基盤センター

3)指定範囲の数値に1000単位でカンマが挿入されます。

5.印刷

これまでに作成した表を印刷してみます。

印刷する前に、印刷イメージを画面で確認ができます。

この印刷イメージをプレビューと呼びます。

1)印刷のイメージを表示してみます。

【ファイル(F)】メニューをクリックした後、【印刷プ

レビュー】をクリックします。

すると、印刷プレビュー画面が表示されます。この画

面で印刷イメージを確認します。

2)次に印刷を実行します。このプレビュー画面の上部に

ある ボタンをクリックします。

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3) 印刷の設定画面が表示されます。

ボタンをクリックします。

印刷が開始されます。

4)出力するプリンタを変更する。

「プリンタ」-「名前」のプルダウンメニューでプリ

ンタを変更します。

プリンタはそれぞれ名前が付けられていますので、空

いているプリンタを選んで印刷する事が出来ます。

6.ファイルの保存

今回作成した表をフロッピィディスクに「URIAGE」とい

う名前で保存します。

使用するフロッピィはフォーマット(初期化)済みのも

のを使用します。

1)「ファイル」-「名前を付けて保存」をクリックしま

す。

- 66 - 九州産業大学総合情報基盤センター

2)ファイル名を付けて保存の画面が表示されますので、

保存先のドライブを指定します。

今回は 3.5 インチFDを選びます。

3)[ファイル名(N):]ボックスには「Book1.xls」が自動

的に表示されています。

このファイル名でも保存はできますが、ここでは

「URIAGE」という名前を付けます。

「Book1.xls」というファイル名を「BackSpace」また

は、「Delete」キーで削除して

ファイル名「URIAGE」を入力して「OK」ボタンをクリ

ックします。

?? ファイルの再保存について ??

一度ファイル名をつけて保存したものを再度保

存する場合は、<保存>ツール をクリックする

だけで、上記2)以下の操作は必要ありません。

「ファイル」-「上書き保存」でもOKです。

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7.Excelの終了

前章でExcelの表の作成、印刷、保存まで説明しま

した。

ここで一旦、Excel を終了させます。

1)【ファイル】メニューの【終了】をクリックします。

Excelが終了しWindowsの画面が表示されます。

8.ファイルの呼び出し 前章で保存した「URIAGE」を画面に表示してみます。

Excelが起動されていない場合はまずExcelを起動して

から以下の操作を行ってください。

1) ファイル名「URIAGE」が保存されている、フロッピ

ーをフロッピーディスクドライブに差し込みます。

2)ファイルの場所:3.5 インチFDを選択し、

「URIAGE.xls」をクリックして、「開く」ボタンをク

リックします。

画面に「URIAGE.xls」のワークシートが呼び出されます。

9.グラフ作成の基本操作

9-1 グラフの作成

前章で呼び出した「URIAGE」から、商品別の売上実績の

棒グラフを作成してみます。

1)グラフを作成するデータの範囲指定を行います。

A1からA4までをドラッグし、続けて CTRLキーを押し

ながらD1からD4までをドラッグします。

2) ツールバーから<グラフウィザード>ツール をクリ

ックします。

3) グラフの種類、形式を選択し、「次へ」をクリックし

ます。

4) プレビューを確認し、よければ「次へ」をクリック

- 67 - 九州産業大学総合情報基盤センター

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します。

- 68 - 九州産業大学総合情報基盤センター

5) グラフタイトルに「売上実績」を入力します。

6)グラフの場所を指定し、「完了」をクリックします。

7)ワークシートにグラフが表示されます。

9-2.グラフの編集

グラフの大きさや位置はマウスを使って簡単に変更す

ることができます。

(1) 拡大、縮小

1)グラフを拡大してみます。グラフの枠線上にあ

るハンドル( )にマウスを移動するとマウスポイ

ンタの形が矢印( 等)に変わります。

2)マウスの左ボタンを押したままドラッグします。

3)マウスの左ボタンを離します。

以上で、グラフが拡大されます。縮小する場合も同

様です

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(2)グラフの移動

1) グラフの枠線にマウスを移動します。マウスポイン

タは矢印 の形です。

- 69 - 九州産業大学総合情報基盤センター

2) マウスの左ボタンを押したままドラッグすると、マ

ウスポインタが になります。

マウスポインタが になっている状態で移動

します。

3)マウスの左ボタンを離すとグラフの移動が終了しま

す。

(3)グラフ種類の変更

1)横棒グラフに変えてみます。

グラフの枠の中にマウスポインタを持っていき、マ

ウスの右ボタンをクリックすると、グラフメニュー

が表示され、メニューからグラフの種類をクリック

します。

2)グラフの種類と形式を選択して「OK」ボタンをク

リックします。

3)横棒グラフに変更されました。

以上で、Excel の基本的な操作説明を終わります。Excel

には、非常に沢山の関数があります。また、同じ操作を繰

り返し実行する時に便利なマクロ機能、複雑なクロス集計

を行うピボットテーブルなど使い込めば、非常に便利なア

プリケーションであることがわかると思いますので、ぜひ、

色々な使い方にチャレンジしてください。