本の読み方 t onoda

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本の読方 How To Read a Book2008/9 T_onoda http://www.idipj.com/esprit/

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Page 1: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 ~How To Read a Book~

2008/9 T_onoda

http://www.idipj.com/esprit/

Page 2: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 目次

• 読書の意味

• 読書のレベル

– 初級読書

– 点検読書

– 分析読書

– シントピカル読書

• 良書が与えてくれるもの

Page 3: 本の読み方 T Onoda

• 読書の目的・意味は、知識の為の読書と、理解の為の読書である。

– 知識の為の読書とは

新聞、雑誌のようなものを読む場合で、読み手の読書力や理解力に応じて

すぐに内容が理解できる。しかし、この種のものは、情報量を増やしてくれるだけで

理解を深めるには役に立たない。

– 理解の為の読書とは

前に読んで完全に理解できなかったものに、いま一度挑戦する場合である。

つまり、自分の理解を上まわる本を読み直すことによって、

読み手は理解を深めていくのである。

• 「読む」という行為には、いかなる場合も、ある程度、積極性が必要である。

受け身の読書などない。

本の読み方 – 読書の意味

Page 4: 本の読み方 T Onoda

「書物には味わうべきものと、

呑みこむべきものとがある。

また、わずかだが、

よくかんで消化すべきものもある」

~~~~Francis Bacon ~

Page 5: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 読書のレベル

読書には4つのレベルがある。

ここでのレベルとは、一つずつ積み重ねてゆく読書法である。

一つのレベルは、次のレベルに吸収され累積されていく

もっとも高度な第四レベルには、前三つのレベルが

含まれていることになる。

初級読書初級読書初級読書初級読書

点検読書点検読書点検読書点検読書

分析読書分析読書分析読書分析読書

シントピカル読書シントピカル読書シントピカル読書シントピカル読書

難易度難易度難易度難易度

理理理理 解解解解 力力力力

Level:1

Level:2

Level:3

Level:4

Page 6: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 初級読書

• 母国語が読める

• 単語が理解できる

• 速読なども初級レベルに含まれる

• 高度の読書技術を習得できる

準備が整っている

Page 7: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 点検読書

• 点検読書とは

下読み(拾い読み)や表面読みをして、

「本の種類はなにか?」

「全体をとおして著者が言いたいことはなにか?」

「どのような構成か?」という、

本の大枠をつかむ読み方ができる事を指します

Page 8: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 点検読書

・ 点検読書のすすめ 1.表題や序文を見ること

サブタイトルサブタイトルサブタイトルサブタイトルや、その本の目的目的目的目的や取り扱う範囲取り扱う範囲取り扱う範囲取り扱う範囲など。

2.本の構造を知る

構造を知るために、目次を調べる目次を調べる目次を調べる目次を調べる

目次を作る際に著者は、相当の時間をかけて目次を作っている為

その本の意図を汲み取る意図を汲み取る意図を汲み取る意図を汲み取ることが出来る。

3.カバーに注目する

たいていは、その本を一言で表す重要なヒント重要なヒント重要なヒント重要なヒントが隠されている。

4.ところどころ拾い読みをしてみる

大体、パラグラフ(段落)を一つか二つ、長くても二、三ページぐらい

本全体を、拾い読み拾い読み拾い読み拾い読みする。

結びの部分結びの部分結びの部分結びの部分や、最後の数ページで要約要約要約要約している部分など。

※上記を、注意力と集中力をもって、一時間程でまとめる。

Page 9: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 分析読書

• 分析読書とは 本に書かれている「事実」「事実」「事実」「事実」と「推論」「推論」「推論」「推論」と「主張」「主張」「主張」「主張」を

切り分けて読む読書が、この段階。

つまり、

「事実」「事実」「事実」「事実」については信頼性を、

「推論」「推論」「推論」「推論」については妥当性を、

「主張」「主張」「主張」「主張」については説得力を

批判的に評価していく為の読書レベルです。

Page 10: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 分析読書

・ 分析読書のすすめ 1.何についての本であるか見分ける

・種類と主題によって、本を分類分類分類分類する

・その本全体が何に関するものかを、できるだけ簡潔できるだけ簡潔できるだけ簡潔できるだけ簡潔に述べる

・著者が解決しよう著者が解決しよう著者が解決しよう著者が解決しようとしている問題問題問題問題が何であるかを明らかにする

2.内容を解釈する

・キーワードキーワードキーワードキーワードを見つけ、著者と折り合い折り合い折り合い折り合いをつける

・著者が解決した問題解決した問題解決した問題解決した問題はどれで、解決していない問題解決していない問題解決していない問題解決していない問題はどれか、

見極める。未解決の問題未解決の問題未解決の問題未解決の問題については、

著者が自覚しているか自覚しているか自覚しているか自覚しているかどうかを見定める。

理想的な読書に近づくには、本の上っ面だけを見るのではなく

上記のような規則を守って、よく読む事が大切です。

しかし、それが熟読するべきものかどうかは、

点検読書の段階で、選別しておく必要がある。

Page 11: 本の読み方 T Onoda

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Page 12: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – シントピカル読書

• シントピカル読書とは

同じテーマに関して2冊以上の本を読むと言う読書法。

シントピカルの「シン」というのはシンクロナイズとかの

シンと同じ意味で、「同じ」とか「共に」とい う意味。

「トピカル」というのは「トピック」「主題」の意味である。

要するに,シントピカルとは、「同一主題」という意味である。

Page 13: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – シントピカル読書

• シントピカル読書のすすめ 1.事前準備

・主題に関連する文献一覧表を作る

・文献表の書物を全部点検して、どれが主題に密接な関連を、

もつか調べ、主題の観念を明確につかむ

2.深層箇所の洗出し

事前作業で関連した書物を点検し、

もっとも関連の深い箇所を発見する。

3.共通の質問をする

一連の質問をしてどの著者にも偏らない命題をたてる

この質問には、大部分の著者から答えを期待できるようなもので

なければならない。

Page 14: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – シントピカル読書

• シントピカル読書のすすめ 4.論点を明確にする

さまざまな質問に対する著者の答えを整理して、論点を明確にする

5.主題を理解する

主題をできるだけ、多角的に理解できるように、

質問と論点を整理し、論考を分析する。

各論点がどのように関連しているかを明確にすること。

Page 15: 本の読み方 T Onoda

• 良書が与えてくれるもの

すぐれた読者になる為には、無差別に本を読んでも

あまり意味は無い。

楽に読める本ばかり読んでも、読者としては成長しづらい。

努力をし、理解をし、身に付けた読書こそ

心を広く豊かにしてくれると思います。

「心が豊かにならなければ学んだとは言えない」

M・Jアドラー

本の読み方 – まとめ

Page 16: 本の読み方 T Onoda

本の読み方 – 出典

• 本を読む本(英題:How To Read a Book)

著:M・Jアドラー

• 脳が活性する本の読み方(日経BP) http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kenkou/katunou_070531.html

• 上手な本の読み方していますか?(日経BP)

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/powerup/manabi/080808_4th/