アルヴァロ・シザのパヴィリオン sakai
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アルヴァロ・シザのパヴィリオン
(2005年)
素材は主に、合板とガラスのように見える部
分はポリカーボネートというプラスチック
の一種でできている。
壁と天井にも付いている丸いものは太陽電
池と照明。
合板同士は組んだあとボルトで留められて
いる。
外観はなだらかな格子の入ったパネルの面
が印象的。
内観は木の梁が印象的。
なんといってもゆったりとうねる天井が印
象的。
言葉にするなら「ウェーブ」でしょうか。
木でできた格子が柔らかな面に見える。
擦りガラスのようなパネルで覆われており、
影をつくるのは格子の部分しかないので大
きな強い影がなくて内部はとても明るい。
網のような線でできているが、自由な面の面
白さを出したかったのかなと思った。
建設中ですが照明が少しだけ点いた写真が見られます↓
http://www.0lll.com/archgallery2/siza_serpentine/050616/index.htm
その他建設中の写真↓
http://www.0lll.com/archgallery2/siza_serpentine/index.htm
内部にはカフェがあって、サンドイッチやコーヒーやワインを楽しめたらしい。
これが設置されたのはイギリスなので、夏でも暑すぎず、強い日差しも入らずのんびりと過ごせただろ
うと思われる。
全天から日光が入るので、ただの光を遮る屋根よりも解放感があって、天気などの外をより感じられた
だろう。
外観のつるりとした印象をもって中へ入るとうねる
梁の天井がまっている。
重なる梁の曲線にはっとするのではないだろうか。
壁があるのはこの天井を外から見えないようにする
ためかもしれない。
【気になったこと】
・英国の斜めから入るだろう日差しは、幅の広い梁にあたってどのくらい影を作るのか
・なぜ壁の下方を開けたのか
シザのドローイング→
離れて見るとテントのような閉じた場所に感じるが、天井と壁をつくっているパネルは接地しておらず、
地面に近い部分は空いている。大体の場所は大人が立っている状態では視線はパネルで遮られ、外を歩
く人からは内はみえづらいが、椅子に座ると視線が遮られない。しかも柱となるのは合板だけなのでほ
ぼ内から外を見渡す事が出来る。
そのため広場で遊ぶ子供を見つつ、親はアフタヌーンティーを楽しむ。ということもできる。
ガレージなど屋根だけの空間よりは閉じているが、四方を完全に閉ざされた建物よりは開いた空間にな
っている。