アルヴァロ・シザのパヴィリオン sakai

3
アルヴァロ・シザのパヴィリオン 2005 年) 素材は主に、合板とガラスのように見える部 分はポリカーボネートというプラスチック の一種でできている。 壁と天井にも付いている丸いものは太陽電 池と照明。 合板同士は組んだあとボルトで留められて いる。 外観はなだらかな格子の入ったパネルの面 が印象的。 内観は木の梁が印象的。 なんといってもゆったりとうねる天井が印 象的。 言葉にするなら「ウェーブ」でしょうか。 木でできた格子が柔らかな面に見える。 擦りガラスのようなパネルで覆われており、 影をつくるのは格子の部分しかないので大 きな強い影がなくて内部はとても明るい。 網のような線でできているが、自由な面の面 白さを出したかったのかなと思った。

Upload: kazwow

Post on 25-Jul-2015

37 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

アルヴァロ・シザのパヴィリオン

(2005年)

素材は主に、合板とガラスのように見える部

分はポリカーボネートというプラスチック

の一種でできている。

壁と天井にも付いている丸いものは太陽電

池と照明。

合板同士は組んだあとボルトで留められて

いる。

外観はなだらかな格子の入ったパネルの面

が印象的。

内観は木の梁が印象的。

なんといってもゆったりとうねる天井が印

象的。

言葉にするなら「ウェーブ」でしょうか。

木でできた格子が柔らかな面に見える。

擦りガラスのようなパネルで覆われており、

影をつくるのは格子の部分しかないので大

きな強い影がなくて内部はとても明るい。

網のような線でできているが、自由な面の面

白さを出したかったのかなと思った。

建設中ですが照明が少しだけ点いた写真が見られます↓

http://www.0lll.com/archgallery2/siza_serpentine/050616/index.htm

その他建設中の写真↓

http://www.0lll.com/archgallery2/siza_serpentine/index.htm

内部にはカフェがあって、サンドイッチやコーヒーやワインを楽しめたらしい。

これが設置されたのはイギリスなので、夏でも暑すぎず、強い日差しも入らずのんびりと過ごせただろ

うと思われる。

全天から日光が入るので、ただの光を遮る屋根よりも解放感があって、天気などの外をより感じられた

だろう。

外観のつるりとした印象をもって中へ入るとうねる

梁の天井がまっている。

重なる梁の曲線にはっとするのではないだろうか。

壁があるのはこの天井を外から見えないようにする

ためかもしれない。

【気になったこと】

・英国の斜めから入るだろう日差しは、幅の広い梁にあたってどのくらい影を作るのか

・なぜ壁の下方を開けたのか

シザのドローイング→

離れて見るとテントのような閉じた場所に感じるが、天井と壁をつくっているパネルは接地しておらず、

地面に近い部分は空いている。大体の場所は大人が立っている状態では視線はパネルで遮られ、外を歩

く人からは内はみえづらいが、椅子に座ると視線が遮られない。しかも柱となるのは合板だけなのでほ

ぼ内から外を見渡す事が出来る。

そのため広場で遊ぶ子供を見つつ、親はアフタヌーンティーを楽しむ。ということもできる。

ガレージなど屋根だけの空間よりは閉じているが、四方を完全に閉ざされた建物よりは開いた空間にな

っている。