子どもの 子どもの規範意識のの向上向上をめざして- 4-3 提言...

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Page 1: 子どもの 子どもの規範意識のの向上向上をめざして- 4-3 提言 奈良県の子どもたちの現状で器物損壊の占める割合が高いのは、公共物を大切にす

子子子子どものどものどものどもの規範意識規範意識規範意識規範意識のののの向上向上向上向上をめざしてをめざしてをめざしてをめざして

「「「「子子子子どものどものどものどもの規範意識向上推進委員会規範意識向上推進委員会規範意識向上推進委員会規範意識向上推進委員会」」」」提言提言提言提言

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は じ め には じ め には じ め には じ め に

文部科学省「平成20年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」

において、奈良県の小・中・高等学校の児童生徒1,000人当たりの暴力行為発生件数

は10.1件で、全国平均4.2件に対して、高い発生率となりました。また、「平成21年

度全国学力・学習状況調査」の結果においても、規範意識や生活習慣等の質問にお

いて、肯定的な回答率が全国平均を大きく下回りました。

このような状況の中、平成21年6月に県教育委員会教育長から、「子どもの規範意

識向上に向けて、奈良県教育への提言及び生徒指導に関するガイドライン」につい

て諮問を受け、子どもの規範意識向上推進委員会及び小委員会において2年間の審

議を重ねてきました。

昨年度は、「提言の中間報告」と「小・中学校生徒指導ガイドライン」を県教育委

員会教育長に提出し、本年度さらに議論を深め、この「提言」と「高等学校生徒指

導ガイドライン」をまとめることができました。

「提言」の中では、子どもたちの規範意識の醸成・向上を目指して、「子どもたち

の規範意識の醸成・向上に向けたアプローチ」と「暴力行為等の問題行動の減少に

向けたアプローチ」の両面から提言をしています。

また、ガイドラインは各学校で利用いただき、規範意識の向上と、生徒指導の充

実に役立てていただきたいと思います。

これまでの審議に出席いただいた委員の皆様に感謝を申し上げるとともに、この

提言と2冊のガイドラインを合わせて答申とさせていただきます。

平成23年3月

子どもの規範意識向上推進委員会

委 員 長 森 田 洋 司

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1 子どもたちの規範意識の低下

(1) 暴力行為の増加

文部科学省の「平成21年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」

によると全国の小・中・高等学校の暴力行為の発生件数は、前年度比約1,000件増の

60,913件にのぼり、データを集計しはじめた昭和58年度以来最多となった。その内、

高校は10,083件(前年度比2.9%減)となったものの、小学校の7,115件(同9.7%増)、

中学校の43,715件(同2.2%増)は、それぞれ過去最高の件数に上った。このことは、

警察庁の少年非行概況に示されている少年非行の低年齢化に呼応している。

また、文部科学省が暴力行為の発生状況を集計し始めた昭和58年度当時の校内暴力

では、非行グループによる暴力行為が目立ち、その原因や理由は比較的分かりやすか

ったが、現在では、表面的に問題のなさそうな「普通の子」が「突然キレる」ことも

少なくない。

(2) 規範意識

生徒指導の観点からは、規範を「人間が行動したり判断したりする時に従うべき価

値判断の基準」と捉え、「そのような規範を守り、それに基づいて判断したり行動し たり

しようとする意識」が規範意識であると考えられる。具体的には、「自他の生命 や権利を

尊重し、自他を身体的にも心理的にも傷つけてはいけない」または、「公共 物を壊しては

いけない」などの社会的基準を守り、それに基づいて、規律ある行動 をとることが規範

意識を備えた姿である。

(3) 規範意識低下の社会的背景 -子どもは大人の鏡-

暴力行為等の発生状況から見られる子どもたちの規範意識の低下は、人々が安心し

て暮らせるよりよい社会をつくっていくためはもとより、子どもたちの健やかな成長

を促し、子どもたちを自立した社会人に育てるため、看過できない問題である。現代

社会における大人の社会規範の揺れ、不正やルール違反を許容する風潮、義務と責任

を忘れ、自由と利己主義をはき違える風潮、そして、正直さ・誠実さ・まじめさなど

の価値を軽視する風潮など、社会全体のモラルの低下が子どもの規範意識の育ちに影

響を与えている。

また、これらの社会的風潮は、家庭や地域社会が今日に至るまでに果たしてきた教

育機能を弱めている。すなわち、基本的なしつけや人間として、してはならないこと

への指導や善悪の判断などは本来家庭や地域で育まれてきた。しかし、大人には自信

をもってそれらを子どもに伝え教えることを躊躇する傾向も見られる。

2 奈良県の現状

(1) 規範意識の低さ・基本的生活習慣の乱れ

「全国学力・学習状況調査」において、「学校の規則を守っていますか」「いじめは

どんな理由があってもいけないことだと思いますか」といった規範意識に関する質問

に、「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と肯定的に答えた本県の児童生徒

の割合は、平成19年度の調査以来、常に全国平均を下回っている。平成22年度の調査

において、「学校の規則を守っていますか」に対して肯定的に答えた割合は、全国と

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比べると小学校で45位、中学校で46位であり、「いじめはどんな理由があってもいけ

ないことだと思いますか」に対して肯定的に答えた割合は小学校で43位、中学校で45

位であった。

また、「学校に持って行くものを、前日か、その日の朝に確かめていますか」「毎日、

同じくらいの時刻に寝ていますか」「家の手伝いをしていますか」といった基本的生活

習慣に関する質問についても、「している」「どちらかといえばしている」と肯定的に

答えた児童生徒の割合も全国平均を下回っている。

(2) 1,000人当たりの暴力行為発生件数ワースト3位

平成21年度における本県の児童生徒1,000人当たりの暴力行為発生件数は9.2件と全

国ワースト3位であった。校種別の暴力行為の発生件数は、小学校が385件、中学校

が936件、高等学校が80件となっており、中学校が全体の約7割を占めている。

(3) 急増する小学生の暴力行為

過去5年間の暴力行為の発生件数の推移を見ると、小学校における発生件数は増加

傾向にあり、平成21年度は平成17年度の74件の約5倍と急増しており、大きな課題とな

っている。

小学校における暴力行為の発生件数が急増している原因の一つとして、児童生徒1

人当たりの暴力行為発生件数を見ると、中・高校生については、ほぼ全国平均と同じ

数値であるが、小学生は全国平均1.14件に対して、本県は1.77件と高い数値となって

おり、特定の児童が暴力行為を繰り返すケースが全国に比べて多くなっていることが

考えられる。 県内公立小・中・高校生1人当たりの暴力行為発生件数小 学 校 中 学 校 高等学校全 国 1.14 1.08 0.82奈良県 1.77 1.06 0.78

文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より

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(4) 「器物損壊」の発生率が高い

「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における暴力行為は、

「対教師暴力」、「生徒間暴力」、「対人暴力」、「器物損壊」の四形態からなっている。

暴力行為の発生件数が多い都道府県は、「器物損壊」の多い傾向がみられるが、本県

の小・中・高校生1,000人当たりの「器物損壊」の発生件数は、平成20年度は4.2件で

全国ワースト1位、平成21年度は2.8件に減少したものの全国ワースト2位となって

おり、本県の暴力行為の特徴とも言える。

なお、平成21年度の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」及

び「全国学力・学習状況調査」において、調査対象の児童生徒数が100人以上の市町

村に関して、児童生徒1,000人当たりの「器物損壊」発生件数と、「学校の規則を守っ

ていますか」の問いに「当てはまらない」と答えた生徒の割合との相関をみたところ、

中学校においては相関係数が0.49となり、かなりの相関が認められた。このことから

も、「器物損壊」等の暴力行為を減少させるためには、規範意識の醸成が不可欠であ

ると言える。

(5) 体力向上から暴力行為の減少へ

本県の子どもたちの体力の状況も、文部科学省が平成20年度から実施している「全

国体力・運動能力、運動習慣等調査」において全国と比較した場合、小・中学校とも

低位にある。

平成20年度の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」及び「全

国体力・運動能力、運動習慣等調査」において、暴力行為発生件数の少ない県等では

体力テストの得点が高い傾向にあったため、本県の市町村別の暴力行為発生件数と体

力テスト得点との相関をみたところ、中学校においては、相関係数が0.43となり、か

なりの相関が認められた。このことから、規範意識と体力の改善を図ることで相乗的

な効果が期待できると考えられる。

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3 提言

奈良県の子どもたちの現状で器物損壊の占める割合が高いのは、公共物を大切にす

るという規範意識が低いことが原因の一つと考えられる。また、暴力行為等の問題行

動を減少させることが、規範意識を向上させる環境作りには欠かせない。規範意識の

醸成・向上と暴力行為等の問題行動の減少は相互に深く関連している。

規範意識を醸成・向上させるための提言として、「子どもの規範意識の醸成・向上に

向けたアプローチ」と「暴力行為等の問題行動の減少に向けたアプローチ」の両面か

ら児童生徒の発達段階に合わせ、適切に組み合わせていくことが大切である。

((((1111))))子子子子どものどものどものどもの規範意識規範意識規範意識規範意識のののの醸成醸成醸成醸成にににに向向向向けたけたけたけたアプローチアプローチアプローチアプローチ

①①①① 社会性社会性社会性社会性やややや忍耐力忍耐力忍耐力忍耐力のののの育成育成育成育成とととと豊豊豊豊かなかなかなかな人間関係人間関係人間関係人間関係のののの構築構築構築構築

・ 子どもたちの社会性の育成に向けて、児童会や生徒会における児童生徒の主体的な活動

の一層の活性化に努める。そのために、高校生が社会へ参画する活動を推進し、小・中学

校へ広げるなど、幅広い取組を展開する。

・ 奈良県道徳教育振興会議と連携して、道徳教育を通じた規範意識の醸成や公共心の育成

を推進する。

・ 体験活動等の機会を活用し、自他の存在のかけがえのなさを認め合う豊かな人間関係づ

くりに努めるとともに、体力の向上を図る。

暴力行為等の問題行動を起こす児童生徒は、特定の子どもだけではなく、「普通の」

子どもが突発的に起こすケースも多く、子どもたちの社会性や耐性の醸成が必要であ

る。また、規範意識の低下や問題行動の増加の要因の一つとして、子どもたちのコミ

ュニケーション能力の低下が考えられる。様々な機会を利用し、より豊かな人間関係

を構築させたい。

②②②② 家庭家庭家庭家庭のののの教育力教育力教育力教育力のののの充実充実充実充実

・ 基本的生活習慣を子どもたちに身に付けさせる取組を一層推進する。

・ 学校と家庭の連携・協働を進める取組を推進する。

・ 保育所や幼稚園に通う子どもや保護者だけでなく、就学前の子どもと子育ての状況を把

握し、問題を抱える子どもと家庭への支援を行う。

規範意識の醸成は家庭教育が基本である。しかし、現状ではその基本が十分に機能

しておらず、家庭の教育力を取り戻す必要がある。就学前の子どもをもつ家庭を含め、

規範意識の基礎となる基本的生活習慣や自己肯定感を培う家庭教育を充実させる必要

がある。

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③③③③ 学校学校学校学校とととと地域社会地域社会地域社会地域社会とのとのとのとの連携連携連携連携・・・・協働協働協働協働

・ 学校が家庭や地域と問題意識を共有する。

・ 学校・家庭・地域の連携を図り、地域の行事等に子どもたちを積極的に参加させること

を通じて、様々な年齢の人たちと関わり、豊かな人間関係を築くきっかけを与える。

・ PTAや地域の行事等に、教員が積極的かつ自主的に参加できる環境づくりをする。

子どもたちの規範意識の醸成のためには、学校のみならず、社会のすべての大人が

協働して子どもたちに向き合うことが必要である。その際、教員、保護者、地域の大

人が、自らの規範意識を省みつつ、身をもって子どもたちに規範を示す必要がある。

④④④④ 学校学校学校学校とととと関係機関等関係機関等関係機関等関係機関等とのとのとのとの連携連携連携連携・・・・協働協働協働協働

・ 非行被害防止教室をはじめ、様々な学校・地域行事においてスクールポリスオフィサー

やスクールサポーター、少年サポートセンターと連携する。

・ 携帯電話のフィルタリングを関係機関と連携して推奨する等、子どもを有害環境から守

る取組を行う。

子どもたちを取り巻く社会環境はますます複雑化している。そのため、学校だけで

は解決の困難な問題に対しては、関係機関と積極的に協力して問題解決に当たる必要

がある。

((((2222))))暴力行為等暴力行為等暴力行為等暴力行為等のののの問題行動問題行動問題行動問題行動のののの減少減少減少減少にににに向向向向けたけたけたけたアプローチアプローチアプローチアプローチ

①①①① 組織的組織的組織的組織的なななな生徒指導体制生徒指導体制生徒指導体制生徒指導体制のののの強化強化強化強化

・ 子どもの情報を共有し、どの教員も共通の認識に立ちつつ、個々の子どもに合わせた指

導ができるような組織的生徒指導を行う。

・ 校長のマネジメント能力を向上させるとともに、組織としての生徒指導力を強化する。

各学校では生徒指導体制を充実・強化させることが重要である。学校の全体的な対

応の仕組みを強化し、教員が、一人で問題を抱え込むことなく、組織として対応する

ことが大切である。

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②②②② 学校学校学校学校やややや教員教員教員教員へのへのへのへの支援支援支援支援

・ 各学校が抱える個々のケースに対して、学校への助言や支援を充実する。

・ 生徒指導に関する研修内容を充実させるとともに、学校現場へ指導主事が出向き研修を

実施するなど教員の研修機会の充実を図る。

各学校が抱える解決の困難化しているケースに対して、機動的直接的な学校への助

言や支援などによる課題解決を促す取組が必要である。

また、問題行動を未然に防ぐための開発的、予防的な生徒指導(積極的な生徒指導)

が大切であり、そのためには、生徒指導に関する研修講座等の一層の充実を図り、教

員一人一人が生徒指導力を高めることにより学校全体の指導力を高める必要がある。

加えて、教員が児童生徒に向き合う時間を確保し、心身ともに健康な状態で、児童

生徒の指導に当たることができるようにする必要がある。

さらに、学校現場において十分な生徒指導体制が組める人員が確保できるよう配慮

することが望まれる。

((((3333))))県民県民県民県民へのへのへのへのアピールアピールアピールアピールとととと取組取組取組取組のののの検証検証検証検証

・ 子どもの規範意識向上に関わる県の各部局や関係諸機関の取組に統一性をもたせ

ることにより、様々な取組の実効性を高めるとともにそれらが目指すところを明確

にして、広く県民にアピールする。

・ 提言の実施状況や子どもたちの規範意識の向上について、評価・検証する機会を

設ける。

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平成平成平成平成17171717年度年度年度年度平成平成平成平成18181818年度年度年度年度平成平成平成平成19191919年度年度年度年度平成平成平成平成20202020年度年度年度年度平成平成平成平成21212121年度年度年度年度平成平成平成平成17171717年度年度年度年度平成平成平成平成18181818年度年度年度年度平成平成平成平成19191919年度年度年度年度平成平成平成平成20202020年度年度年度年度平成平成平成平成21212121年度年度年度年度平成平成平成平成17171717年度年度年度年度平成平成平成平成18181818年度年度年度年度平成平成平成平成19191919年度年度年度年度平成平成平成平成20202020年度年度年度年度平成平成平成平成21212121年度年度年度年度

文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」より暴力行為の状況 ※※※※    数値数値数値数値はははは公立小公立小公立小公立小・・・・中中中中・・・・高等学校高等学校高等学校高等学校1111    暴力行為暴力行為暴力行為暴力行為のののの発生件数発生件数発生件数発生件数のののの推移推移推移推移

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293293293293 398398398398 563563563563 28528528528527272727 36363636 70707070 12512512512585858585333333333333 27272727141414141818181813131313 111111110000100100100100200200200200300300300300400400400400500500500500600600600600平成平成平成平成17171717年度年度年度年度 平成平成平成平成18181818年度年度年度年度 平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度

小学校 中学校 高等学校

44441111 4444 3333 4444 1010101017171717 22222222 23232323 25252525 202020208888 8888 6666 6666000055551010101015151515202020202525252530303030

平成平成平成平成17171717年度年度年度年度 平成平成平成平成18181818年度年度年度年度 平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度小学校 中学校 高等学校

Page 11: 子どもの 子どもの規範意識のの向上向上をめざして- 4-3 提言 奈良県の子どもたちの現状で器物損壊の占める割合が高いのは、公共物を大切にす

規範意識の状況文部科学省「全国学力・学習状況調査」より小学校  学校の規則を守っていますか(当てはまる、どちらかと言えば当てはまる)86.484.182.982.8 89.188.586.486.2

78808284868890

平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度% 奈良県全国

小学校 友達との約束を守っていますか(当てはまる、どちらかと言えば当てはまる)96 96.6 96.696.2 96.796.4 96.59695.695.896.096.2

96.496.696.8平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度

%奈良県全国

小学校 いじめはどんな理由があってもいけないことだと思いますか(当てはまる、どちらかと言えば当てはまる)93.9 94 93.9 94.29594.994.794.7

93.293.694.094.494.895.2

平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度%

奈良県全国

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中学校 学校の規則を守っていますか(当てはまる、とちらかといえば当てはまる)84.783.882.880.185.3 87.2 88.6 89.7

727680848892

平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度%

奈良県全国中学校 友達との約束を守っていますか(当てはまる、どちらかと言えば当てはまる)

95.895.595.89595.6 96.1 96 96.694.094.595.095.596.096.597.0

平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度%

奈良県全国中学校 いじめはどんな理由があってもいけないことだと思いますか(当てはまる、どちらかと言えば当てはまる)84.9 87.3 87.6 89.290.890.289.387.6

80828486889092

平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度%

奈良県全国

Page 13: 子どもの 子どもの規範意識のの向上向上をめざして- 4-3 提言 奈良県の子どもたちの現状で器物損壊の占める割合が高いのは、公共物を大切にす

基本的生活習慣基本的生活習慣基本的生活習慣基本的生活習慣のののの状況状況状況状況文部科学省文部科学省文部科学省文部科学省「「「「全国学力全国学力全国学力全国学力・・・・学習状況調査学習状況調査学習状況調査学習状況調査」」」」よりよりよりより小学校小学校小学校小学校    学校学校学校学校にににに持持持持ってってってって行行行行くものをくものをくものをくものを、、、、前日前日前日前日かかかか、、、、そのそのそのその日日日日のののの朝朝朝朝にににに確確確確かめていますかかめていますかかめていますかかめていますか((((当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる、、、、どちらかとどちらかとどちらかとどちらかと言言言言えばえばえばえば当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる))))86.286.286.286.284.284.284.284.283.583.583.583.582.882.882.882.887.187.187.187.186.586.586.586.585.385.385.385.385.285.285.285.2

808080808181818182828282838383838484848485858585868686868787878788888888

平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度 平成平成平成平成22222222年度年度年度年度

%奈良県奈良県奈良県奈良県全国全国全国全国

小学校小学校小学校小学校    毎日毎日毎日毎日、、、、同同同同じくらいのじくらいのじくらいのじくらいの時刻時刻時刻時刻にににに寝寝寝寝ていますかていますかていますかていますか ( ( ( (当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる、、、、どちらかとどちらかとどちらかとどちらかと言言言言えばえばえばえば当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる))))73.073.073.073.071.571.571.571.568.868.868.868.866.966.966.966.975.575.575.575.575.175.175.175.172.772.772.772.771.971.971.971.9

626262626464646466666666686868687070707072727272747474747676767678787878

平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度 平成平成平成平成22222222年度年度年度年度

%%%%奈良県奈良県奈良県奈良県全国全国全国全国

小学校小学校小学校小学校    家家家家のののの手伝手伝手伝手伝いをしていますかいをしていますかいをしていますかいをしていますか((((当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる、、、、どちらかとどちらかとどちらかとどちらかと言言言言えばえばえばえば当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる))))79.479.479.479.475.875.875.875.874.574.574.574.576.076.076.076.080.280.280.280.278.578.578.578.577.577.577.577.578.478.478.478.4

7272727273737373747474747575757576767676777777777878787879797979808080808181818182828282

平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度 平成平成平成平成22222222年度年度年度年度

%%%% 奈良県奈良県奈良県奈良県全国全国全国全国

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中学校中学校中学校中学校    学校学校学校学校にににに持持持持ってってってって行行行行くものをくものをくものをくものを、、、、前日前日前日前日かかかか、、、、そのそのそのその日日日日のののの朝朝朝朝にににに確確確確かめていますかかめていますかかめていますかかめていますか((((当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる、、、、どちらかとどちらかとどちらかとどちらかと言言言言えばえばえばえば当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる))))79.479.479.479.4 79.479.479.479.4 79.779.779.779.7 79.979.979.979.983.183.183.183.1 83.383.383.383.3 83.883.883.883.8 84.584.584.584.5

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平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度 平成平成平成平成22222222年度年度年度年度

%奈良県奈良県奈良県奈良県全国全国全国全国

中学校中学校中学校中学校    毎日毎日毎日毎日、、、、同同同同じくらいのじくらいのじくらいのじくらいの時刻時刻時刻時刻にににに寝寝寝寝ていますかていますかていますかていますか ( ( ( (当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる、、、、どちらかとどちらかとどちらかとどちらかと言言言言えばえばえばえば当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる))))65.965.965.965.964.664.664.664.662.762.762.762.761.861.861.861.871.071.071.071.069.469.469.469.468.268.268.268.266.966.966.966.9

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平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度 平成平成平成平成22222222年度年度年度年度

%%%%奈良県奈良県奈良県奈良県全国全国全国全国

中学校中学校中学校中学校    家家家家のののの手伝手伝手伝手伝いをしていますかいをしていますかいをしていますかいをしていますか((((当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる、、、、どちらかとどちらかとどちらかとどちらかと言言言言えばえばえばえば当当当当てはまるてはまるてはまるてはまる))))61.861.861.861.860.660.660.660.657.357.357.357.360.860.860.860.8 64.864.864.864.863.063.063.063.060.660.660.660.663.363.363.363.3

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平成平成平成平成19191919年度年度年度年度 平成平成平成平成20202020年度年度年度年度 平成平成平成平成21212121年度年度年度年度 平成平成平成平成22222222年度年度年度年度

%%%% 奈良県奈良県奈良県奈良県全国全国全国全国

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子どもの規範意識向上推進委員会(平成21年度)

委 員 (敬称略)委 員 (所 属)学 識 経 験 者 大阪樟蔭女子大学学長(日本生徒指導学会会長) 森田 洋司 委員長奈良女子大学文学部人間科学科准教授 西村 拓生 副委員長知 事 部 局 協働推進課長 森川 裕一警 察 関 係 少年課長 粉川 啓一保 護 者 奈良県PTA協議会会長 吉川 敬代市町村教育委員会 都市教育長協議会会長 (大和高田市) 楠 征洋町村教育長会会長 (斑鳩町) 栗本 裕美小 学 校 小学校生徒指導研究会長(大淀希望ヶ丘小学校長) 保田 茂樹中 学 校 中学校生徒指導研究会長 (飛鳥中学校長) 市川 守高 等 学 校 高等学校生徒指導研究協議会長 (高田高等学校長)上明代 康男県 教 育 委 員 会 人権・社会教育課長 福田 裕光事 務 局 学校教育課 生徒指導係規範意識向上推進小委員会 委 員 (所 属)委 員 長 上明代康男・保田茂樹小 学 校 関 係 松田元司(平群北小)・中島浩一(真菅小)・綿谷圭介(前栽小)中 学 校 関 係 佐藤政幸(片塩中)・村瀬一樹(富雄中)・井上直規(香芝東中)高 等 学 校 関 係 北野定雄(登美ケ丘高)・徳地末広(榛生昇陽高)・小西 満(吉野高)県 教 委 学校教育課生徒指導係不登校対策小委員会 委 員 (所 属)委 員 長 市川 守・吉川敬代小 学 校 関 係 中島浩一(真菅小)中 学 校 関 係 村瀬一樹(富雄中)高 等 学 校 関 係 山白育枝(奈良高)県 教 委 教育研究所教育相談部、保健体育課、学校教育課生徒指導係

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子どもの規範意識向上推進委員会(平成22年度)

委 員 (敬称略)委 員 (所 属)学 識 経 験 者 前大阪樟蔭女子大学学長(日本生徒指導学会会長) 森田 洋司 委員長奈良女子大学文学部人間科学科教授 西村 拓生 副委員長知 事 部 局 協働推進課長 上山 幸寬警 察 関 係 少年課長 竹田 昌司保 護 者 奈良県PTA協議会会長 吉川 敬代市町村教育委員会 都市教育長協議会会長 (大和高田市) 楠 征洋町村教育長会会長 (斑鳩町) 栗本 裕美小 学 校 小学校生徒指導研究会長(大淀緑ヶ丘小学校長) 保田 茂樹中 学 校 中学校生徒指導研究会長 (飛鳥中学校長) 市川 守高 等 学 校 高等学校生徒指導研究協議会長 (五條高等学校長)丸山 正博県 教 育 委 員 会 人権・社会教育課長 福田 裕光事 務 局 学校教育課生徒指導第一係・第二係規範意識向上推進小委員会 委 員 (所 属)委 員 長 丸山正博・保田茂樹小 学 校 関 係 松田元司(平群北小)・中島浩一(真菅小)・綿谷圭介(前栽小)中 学 校 関 係 村田 貴(真美ヶ丘中)・村瀬一樹(富雄中)・井上直規(香芝東中)高 等 学 校 関 係 北野定雄(登美ケ丘高)・徳地末広(榛生昇陽高)・小西 満(吉野高)県 教 委 学校教育課生徒指導第一係・第二係