デザイン指向クラウドオーケストレータ cloudconductor
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2014/5/9のクラウドオーケストレーションセミナーで発表したCloudConductorの資料です。 OSSコンソーシアム クラウド部会 http://www.osscons.jp/cloud/ セミナー案内 http://atnd.org/events/49546 CloudConductor http://cloudconductor.org/TRANSCRIPT
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デザイン指向クラウドオーケストレータ
CloudConductor
2014年5月9日
TIS株式会社 松井 暢之
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松井 暢之(まつい のぶゆき)
TIS株式会社 コーポレート本部 戦略技術センター
Github
https://twitter.com/n_matsui
https://www.facebook.com/nbyk.matsui
https://github.com/nmatsui
~2003 2003~2008 2009 2010~2012
2013~
現場PJでアーキテクト兼モデラー兼プログラマ兼…を歴任 基盤技術センター(現 戦略技術センター)に異動するも、 不芳PJの火消しに奔走 なぜか全社生産性向上の企画策定に従事 オープンでエッジな技術の獲得と、それらを活用した事業企画に従事 なかなか実らず…
CloudConductorの企画開発を開始
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Agenda
1. CloudConductorとは
2. CloudConductorが目指す世界
3. CloudConductorとオープンソース
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こんな悩みはありませんか…?
そろそろウチのシステムも
クラウド化すべきだよな…
新しいこともやりたいし、
柔軟性やコスト削減
災害対策などを考えると
でもインフラ・運用担当は
いつも忙しくて手が空かないし イロイロ手を入れてるので
設計書と乖離してしまってるし
そもそもクラウド化して
アレコレ大丈夫なのかな…?
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CloudConductorが相談に乗ります
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1. CloudConductorとは
2. CloudConductorが目指す世界
3. CloudConductorとオープンソース
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CloudConductorとは
CloudConductorとは、以下3つの特徴を備える(予定の)
① Infrastructure Design Patterns as Code
② Everyone, EveryTime & EveryCloud
③ OnDemand Service Level
である。
インフラストラクチャ・アーキテクチャ・デザイン指向
クラウドオーケストレータ
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CloudConductorとは
① Infrastructure Design Patterns as Code
-インフラストラクチャ・アーキテクチャの設計に関する
ノウハウを、個別の要件へ分解して依存関係を整理
□「業務の実現」「データ保全」「負荷分散」「業務継続」等
-定められた仕様に従い抽象化して形式知化
□専門家の暗黙知に頼っていたインフラ・運用設計をパターン化
-形式知化されたパターンを集積し集合知を形成
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CloudConductorとは
① Infrastructure Design Patterns as Code
Build
Scripts
Bootstrap
Scripts
Pattern Repository
Configuration
Parameters
Build
Scripts
Other
Resources
Bootstrap
Scripts
Optional
Patterns
アプリケーションやデータに
必要な要件を満たす
インフラ構成の基本パターン
インフラ・運用のノウハウを
個別の要件へ分解してパターン化
Platform
Pattern
非機能要件の
パターン
ここには気を使いたい
・可用性
・性能・拡張性
・運用・保守性
・移行性
・セキュリティ
追加の非機能要件を
実現するパターン
Test
Codes
Configuration
Parameters
Test
Codes
こういうアプリを動かしたい
こういうデータを保管したい
基本構成の
パターン
パターン
要件をシステム化するための解決策や望ましい設計などのノウハウと、それらを実現するために
実際に必要となるスクリプト等のリソースを、部分的に再利用可能なように整理したもの
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CloudConductorとは
② Everyone, EveryTime & EveryCloud
-パターンの集合知から必要なパターンを組み合わせれば、
誰でも容易に最適なインフラ設計を獲得
-パターンの組み合わせから各クラウドにとって最適な
テンプレートを生成し、自動的にインフラ・運用を構築
-Immutable InfrastructureとUbiquitous Dataにより、
いつでもどのクラウドでもシステムを再現
□Immutable Infrastructure 構築済みのシステムに直接手を加えること無く、必ずパターンから システムを構築すること
□Ubiquitous Data システムが保全すべきデータをクラウドを越えて保持すること
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CloudConductorとは
② Everyone, EveryTime & EveryCloud
テンプレート
複数のパターンに含まれるノウハウを「システム」として稼動させるために、それらのパターンを
一つに結合し、クラウド上で構築すべき機器構成とその設定内容を整理して一つにまとめたもの
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CloudConductorとは
③ OnDemand Service Level
-必要に応じてRASIS(信頼性、可用性、保守性、完全性、機密性)に関するパターンを個別適用してシステム再現
□「負荷分散」「可用性」「業務継続」等、必要なパターンを 適用したシステムを新規に作って乗り換える
-事前定義してあるパラメータの上限・下限の範囲内で、
システムがバランスを取りサービスレベルを自律調整
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CloudConductorとは
③ OnDemand Service Level CloudConductor
System
Template
Distributed FileSystem
Web/AP DB Monitorin
g
冗長化
分散配置
前回のパターン
Web/AP DB Monitorin
g FileSystem FileSystem
データ
アクセス
データ
アクセス
データの競合書き込みを適切に
制御する仕組みを導入
変更を反映した構成を
新規構築
旧環境 新環境
Log
追加パターン
動作確認後
旧環境は廃棄
今のシステムにアクセスログを保存
して分析する機能を追加したい
future releases
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CloudConductorとは
リポジトリを中心としたエコシステム シンプルなシステム
高可用&高性能なシステム
必要に応じて サービスレベル を向上
Load Balancing
High Availability
Disaster Recovery
オンプレミスを リバースエンジニアリングして パターン化
高レベルなシステムへ再構築 (サービスレベルアップ)
パターンから最小限の システムを構築
新規にパターン作成
Cloud上のシステムを カスタマイズしてパターン化
Pattern Repository
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CloudConductorとは
CloudConductorは経済産業省の
に採択され開発がスタート
平成25年度「産業技術実用化開発事業費補助金
(ソフトウェア制御型クラウドシステム技術開発プロジェクト)」
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CloudConductorとは
ソースコードやサンプルパターン、ホワイトペーパー等を OSSやCreative Commonsとして公式サイトやGithubで公開 (最新版は 2014/04/21公開の version 0.2.1)
公式サイト :http://cloudconductor.org Github :https://github.com/cloudconductor/
ロゴ作成中…
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CloudConductorとは
version 0.2.1 がカバーする範囲 シンプルなシステム
高可用&高性能なシステム
必要に応じて サービスレベル を向上
Load Balancing
High Availability
Disaster Recovery
オンプレミスを リバースエンジニアリングして パターン化
高レベルなシステムへ再構築 (サービスレベルアップ)
パターンから最小限の システムを構築
新規にパターン作成
Cloud上のシステムを カスタマイズしてパターン化
Pattern Repository
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CloudConductorとは
version 0.2.1 のデモ
Web APP DB Monitor
Internet
CloudConductor
Pattern
Repository
Github
①テンプレート作成
②テンプレート取得
③テンプレートからシステムを自動構築
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1. CloudConductorとは
2. CloudConductorが目指す世界
3. CloudConductorとオープンソース
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CloudConductorが目指す世界
パターンによるクラウドオーケストレーションを通じて…
I. 一度構築すると移設が困難だった従来のシステム基盤から、
今、最適なクラウドへ柔軟に切替可能なシステム基盤へ
II. システムの構築・運用に労力を費やす『守り』のITから、
企業価値を高めるシステムへ注力する『攻め』のITへ
III. システムの構築・運用を受託開発する人月ビジネスから、
形式知化したパターンを付加価値とするビジネスの創出へ
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CloudConductorが目指す世界
機能性や費用から現時点で最適なクラウドへ切り替えられる
柔軟なプラットフォーム・ポートフォリオの獲得
クラウドを跨ってデータを遍在化 (Ubiquitous Data)
抽象的なパターンからシステムを自動構築 (Immutable Infrastructure)
I. 一度構築すると移設が困難だった従来のシステム基盤から、
今、最適なクラウドへ柔軟に切替可能なシステム基盤へ
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CloudConductorが目指す世界
インフラ・運用・クラウドの専門知識を持った人材を
企業価値を高める『攻め』のITへ転換
既存システムの保守運用に 要する手間の削減
システムの新規構築に 要する手間の削減
適切なパターンを必ず経由することで、システム構築・運用の
自動化・自律化・標準化が進み、設計と現実の乖離が消滅
II. システムの構築・運用に労力を費やす『守り』のITから、
企業価値を高めるシステムへ注力する『攻め』のITへ
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III. システムの構築・運用を受託開発する人月ビジネスから、
形式知化したパターンを付加価値とするビジネスの創出へ
CloudConductorが目指す世界
インフラ・運用・クラウドの専門知識が形式知化された
パターンを元にした新しいビジネスの創出
再利用性が高く自律的な運用が込められた
パターン自身に高い付加価値
毎回ワンオフで設計・構築するのではなく
パターンを再利用することでシステムを構築
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1. CloudConductorとは
2. CloudConductorが目指す世界
3. CloudConductorとオープンソース
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CloudConductorとオープンソース
クラウドオーケストレーション『市場』は着目されている
The InfoPro Wave 5Cloud Computing Study https://451research.com/images/stories/Marketing/press_releases/cloud_wave_5_press_release_final.pdf
http://www.forbes.com/sites/louiscolumbus/2013/09/04/predicting-enterprise-cloud-computing-growth/
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CloudConductorとオープンソース
一方で、様々なオーケストレーション『ツール』が利用可能
-有償 or 無償/オープンソース or クローズドソース
-ターゲットとしている領域
-パターンやテンプレートの提供有無
-…
AWS CloudFormation
OpenStack Heat
IBM SmartCloud Orchestrator
VMWare vCenter Orchestrator
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CloudConductorとオープンソース
クラウドオーケストレーション市場で価値を持つものは何か?
クラウドオーケストレーションツール自身
ノウハウが込められたパターン
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CloudConductorとオープンソース
●CloudConductorの戦略
-CloudConductorのソースコードや有用なパターン等を
オープンにすることで、クラウドオーケストレーション
という市場そのものを醸成
-それにより、
□CloudConductorを用いたソリューションのアセスメントや
コンサルティング、受託開発・運用
□(CloudConductorが有名になり利用者が増加すれば)
CloudConductor自身の有償サポート
□(特定業種・業界のノウハウが込められたパターンが蓄積されれば)
パターン自身のマーケットプレイス
-等のビジネス展開が見込まれる
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ご清聴ありがとうございました
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