東京海洋大学 海洋科学部 海洋生物資源学科 · 1 海洋科学部 大学院...

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東京海洋大学 海洋科学部 海洋生物資源学科 東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 博士前期課程 海洋生命科学専攻 博士後期課程 応用生命科学専攻

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Page 1: 東京海洋大学 海洋科学部 海洋生物資源学科 · 1 海洋科学部 大学院 海洋科学技術研究科 上記講座・専攻分野の研究室 p9⃝水族生理学

●〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学 入試課●電話:03-5463-0510 ●E-mail:[email protected]●ホームページ:http://www.kaiyodai.ac.jp(大学本部)        http://www.s.kaiyodai.ac.jp/seibutsuHP/index.html(生物資源学科)        http://www.s.kaiyodai.ac.jp/seibutsuHP/kaiyoseimeitop.htm(海洋生命科学専攻)        http://www.g.kaiyodai.ac.jp/camb6/(応用生命科学専攻)

[交通手段]・JR線・京浜急行線 品川駅港南口(東口) から徒歩約10分・東京モノレール天王洲アイル駅から 「ふれあい橋」を渡り正門まで約 15分・りんかい線天王洲アイル駅から「ふれあ い橋」を渡り正門まで約20分

【交通案内】

《学生募集に関するお問い合わせ》

東京海洋大学 海洋科学部

海洋生物資源学科東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科博士前期課程 海洋生命科学専攻博士後期課程 応用生命科学専攻

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海洋科学部

大学院 海洋科学技術研究科

上記講座・専攻分野の研究室 ⃝水族生理学     P9 ⃝集団生物学     P14 ⃝ゲノム科学       P19

 ⃝水族病理学     P10 ⃝増殖生態学     P15 ⃝先端魚類防疫学     P20

 ⃝水族栄養学     P11 ⃝資源解析学     P16 ⃝応用微生物学      P21

 ⃝水族養殖学     P12 ⃝魚群制御学     P17 ⃝水圏資源利用学     P22

 ⃝応用藻類学     P13 ⃝生産システム学   P18 ⃝先端科学技術センター  P23

上記専攻分野の連携大学院研究室※

 ⃝魚類生理機能学   P24 ⃝応用資源動態学   P25 ⃝深海生物学       P26

 ⃝水産生物機能学   P24 ⃝水産資源生態学   P25

東京海洋大学の学部・大学院東京海洋大学の学部・大学院

海洋環境学科海洋生物資源学科食品生産科学科海洋政策文化

海洋生命科学専攻食機能保全科学専攻海洋環境保全学専攻海洋システム工学専攻海運ロジスティック専攻食品流通安全管理専攻海洋管理政策学専攻

応用生命科学専攻応用環境システム学専攻

講 座

専攻分野

専攻分野博士前期課程

博士後期課程

紹介ページP2−4

P5−8

水圏生物科学(連携大学院研究室を含む)生物資源学(連携大学院研究室を含む)

海洋生物工学

応用生物科学(連携大学院研究室を含む)

応用生物工学

生物生産学生物資源学海洋生物工学

※本専攻では(独)水産総合研究センターと(独)海洋研究開発機構の機関と連携大学院を形成しています

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 東京海洋大学海洋科学部に属する学科です。生物生産学、生物資源学および海洋生物工学の 3 つの専門分野があります。

⃝海洋生物資源学科のアドミッションポリシー 河川・湖沼から磯や海浜、そして沿岸・沖合から深海に生きる生物を対象として、生態系のなかでの多様性を保全しつつ、持続的に利用するための「生命科学」と「資源生物学」について幅広く教育・研究しています。その内容は遺伝子、細胞、個体レベルから、集団、生態系レベルまでをカバーしています。水に生きる動植物をつくり育てるための生理、病理、遺伝育種、バイオテクノロジー、そして生物多様性に配慮して資源を増やし、守りながら利用するために、その生態や変動、維持の仕組みを学び、技術として応用することに興味のある学生を求めています。

学 科 紹 介学 科 紹 介

海洋生物資源学科

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⃝学部の専門科目 海洋植物学、海洋動物学、水族生理学、分子生物学、生物化学概論、集団生物学、動物生態学、動物発生学、動物遺伝学、動物組織学、藻類生態学、遺伝子工学、微生物学概論、陸水学、漁法学、魚群行動学、鯨類資源論、生産システム学、漁具学、漁業解析学、生物資源統計学、生物資源解析学、応用保全生物学、保全増殖学、水族薬理学、応用藻類学、応用微生物学、水族養殖学、水族育種学、水族病理学、水族栄養学、公衆衛生学、食品衛生学、食品加工学、その他、各科目の実験・実習・演習など。さらに卒業研究があります。

⃝実験・実習 本学科では、フレッシュマンセミナー(磯での生物採集、干潟調査、漁獲調査、水産試験場見学)、海洋生物学実習、動物組織学の実験、漁業科学実習、動物生態学の実習、潜水調査実習、生物集団や資源の記述や解析のための演習・実習、藻類の生理・生態実習、魚類の生理学や栄養・飼料に関する実験、魚の養殖や育種、病理の実習、魚介類への遺伝子導入や遺伝子操作実験、微生物の利用に関する実験、試験研究機関や企業へのインターンシップを通して調査研究から産業に至る課程について理解する実務実習など、多彩な実験・実習カリキュラムを用意しています。学生による授業評価でも、高い評価を受けています。

⃝卒業研究とは 4 年次では、興味を持った研究テーマを選び、卒業論文研究に取り組みます。卒業研究は、先生方の指導で、約 1 年間集中的に行います。文献調べ、実験計画立案について教員と相談、実験・調査、結果の再現性の確認、論文作成 → 内容・書き方の検討 → 論文完成 → 発表会 → 卒業。卒業研究を達成するためにこのパンフレットに載っている教員スタッフが皆さんを応援します。 このパンフレットでは研究室ごとに教員スタッフを紹介します。

学科の授業・実験・実習の紹介

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 食品や製薬などの大手の企業のみならず、水族館や研究機関に就職する学生もいます。本学科は大学院への進学率が高い傾向にあり、毎年約 50 名が博士前期課程(修士課程)に進学しています。 また、学部卒業後 1 年間の水産専攻科に進学すると、海技免許も取得できます。

取得可能な資格 ■技術士補 ■高等学校教諭1種免許状(理科・水産) ■学芸員 ■三級海技士(航海)

主な就職先 味の素、海遊館、キユーピー、極洋、小林製薬、水産総合研究センター、全国豊かな海づくり推進協会、東京動物園協会 ( 東京都葛西臨海水族園 )、東都水産、東洋水産、都道府県水産試験場、名古屋みなと振興財団 ( 名古屋港水族館 )、ニチレイフーズ、日揮、日本食品、分析センター、日本水産、日本製粉、日本ハム、ハウス食品、丸善、マルハニチロ、明治、山崎製パン、理研ビタミン など

卒業後の進路

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 東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科に属する博士前期課程の専攻です。専攻分野は、水圏生物科学、生物資源学および海洋生物工学があります。

⃝海洋生命科学専攻のアドミッションポリシー 海洋生物資源の保全と持続的利用を目指し、海洋生物の特殊な生命活動の仕組みの解明やその特徴を活用した研究に興味があり、これら技術の応用展開に意欲をもって学び、自立して研究を進める能力のある学生を求めます。

海洋生命科学専攻

専 攻 紹 介専 攻 紹 介

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博士前期課程(海洋生命科学専攻)の専攻分野と主な授業科目名⃝水圏生物科学

海洋生物の生命現象の解明とその生命システムなどの理解を通じて、高度利用の可能な生物生産の教育研究を行う。・授業科目水族発生工学、水族感染症学、水族培養細胞学、水族分子遺伝学、魚類栄養学、水族飼料学、水圏養殖学、 水族育種学、応用藻類機能学、応用藻類特性学、海洋生命科学基礎論、*魚類生殖生理学

⃝生物資源学水生生物の生活史、系群構造と行動および資源変動機構の解明、資源の保全と増殖、漁獲過程、選択漁獲などの水産資源管理システムの構築を目指した教育研究を行う。

・授業科目保全生態学、集団維持学、栽培漁業学、生態生命情報学、魚群行動学、漁業生産学、漁業解析学、生産システム工学、海洋生命科学基礎論、環境生物学、*資源変動学、*資源評価学、*初期生態学、*比較生態学、*深海生物学

⃝海洋生物工学水産学と工学が融合したバイオエンジニアリングやバイオテクノロジーの先端的技術について、その基礎を幅広く理解するための教育研究を行う。

・授業科目微生物工学、微生物化学、毒性病理学、分子環境毒性学、水族病態生理学、遺伝生化学、魚介類ゲノム科学、海洋生命科学基礎論、*水産生物細胞機能学、*水産生物分子機能学

*連携大学院科目

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専 攻 紹 介専 攻 紹 介

 東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科に属する博士後期課程の専攻です。専攻分野は、応用生物科学と応用生物工学の 2 つがあります。

⃝応用生命科学専攻のアドミッションポリシー 海洋生物資源、食資源など応用生命科学に係る諸問題の解決、さらにそれら資源の保全と持続的利用を目指して、これらの機能性の解明、生物活動の特徴と営みの解明もしくは利用の研究に関心を持ち、自らそれらの課題設定を行い、解決と応用展開が出来る意欲ある学生を求めています。

応用生命科学専攻

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⃝応用生物科学海洋生物資源の持続的利用を目的として、生態系と環境との係わりを重視した海洋生物資源の確保・持続的管理、安全かつ高品質の水産食資源の増産、海洋生物の特異機能を利用した有用物質生産等に関する先端的な教育研究を行う。

・授業科目水族生理学特論、水族病理学特論、水族栄養学特論、水族養殖学特論、応用藻類学特論、集団生物学特論、保全増殖学特論、資源解析学特論、魚群制御学特論、生産システム学特論、*魚類生理機能学特論、*応用資源動態学特論、*水産資源生態学特論、*深海生物学特論

⃝応用生物工学海洋に存在する水産生物や海底資源を有効に利用するための先端的応用技術についての教育研究を行う。

・授業科目ゲノム科学特論、先端魚類防疫学特論、応用微生物学特論、*水産生物機能学特論

*連携大学院科目

博士後期課程(応用生命科学専攻)の専攻分野と主な授業科目名

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水族生理学研究室

各研究室・教員の紹介各研究室・教員の紹介

研究室の概要:卵や精子のもとになる生殖細胞を異種間で移植する代理親魚養殖や、凍結細胞から魚を作り出すことで、絶滅しそうな魚たちを保護する研究をしています。また、分子レベルの新たな育種技術を用いて EPA や DHA を自力で生産できる海産魚の作出を目指しています。

学部主要科目:水族生理学、動物発生学、水族生理学実験、水族養殖・育種学実習Ⅰ大学院授業科目:水族発生工学

研究室のスタッフと研究テーマ吉崎 悟朗:教授(YOSHIZAKI,Goro) 卵や精子のおおもとの細胞である生殖細胞の発生学と、これを用いたバイオテクノロジー技術の開発。分子情報を利用した新たな育種技術の開発。卵や精子の成熟機構の解明。魚類の脂肪酸代謝系の解明とその改変。主な研究内容は、 ①  生殖細胞の異種間移植による代理親魚養殖技術の開発。この技術により、近い将来マグロを生むサバを

作り出すことができそうです。②  液体窒素の中で凍結保存した生殖細胞を宿主に移植することで、凍結細胞に由来する卵や精子を生産す

る技術の開発。絶滅しそうな魚から生殖細胞を取り出して凍結保存しておけば、もしその魚が絶滅しても、近縁の魚を代理親魚に用いることで、絶滅種を復活させることが可能です。

③  生殖細胞を試験管内で無限に増殖させる技術の開発。この技法が確立すれば、試験管内の細胞からサバを代理親魚としてマグロを作り出すことや、胚性幹細胞(ES 細胞)の代用として利用することが可能です。

矢澤 良輔:助教(YAZAWA,Ryosuke) 魚類の繁殖生理や病態生理において個体レベルのみならず、細胞・分子レベルにおいても理解を深め、得られた情報を利用することで水産増養殖の効率化につながる技術の開発を目指しています。主な研究内容は、①  代理親魚養殖技術を用いたクロマグロ種苗生産:“ サバにマグロを生ませる ” 技術の開発。クロマグロと

比べ、小型かつ短期間で成熟するサバやスマ等の近縁種にクロマグロ配偶子を生産させることで、クロマグロ親魚の維持にかかる労力やコストの大幅な削減が可能になります。3倍体化処理等による不妊宿主を作出し、より効率良くクロマグロの精子や卵を、代理親から生産させるための技術開発に現在取り組んでいます。

②  海産魚を対象とした病気に強い養殖を目指した技術開発。サバ類に存在する抗病性の種間差を生み出す分子メカニズムを利用した感染症防除技術の開発や、抗微生物物質の産生による耐病性トランスジェニック魚の作出等の技術開発により、“ 病気に強い養殖魚 ” を作出することを最終目標とした研究に取り組んでいます。

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水族病理学研究室 水族病理学研究室では、魚介類の病気(ウイルス病・細菌病・寄生虫病)に関連した研究を行っています。病原体の特性解明、ワクチン開発や効率良く病原体を分離するための新規培養系の確立、また、宿主の粘膜免疫系等の免疫機構や耐病性機構の解明など、病原体と宿主の両面からのアプローチによる新たな技術開発を通じて、病気による被害の軽減を目指しています。

研究スタッフと研究テーマ

佐野 元彦(SANO, Motohiko) : 教授魚介類病原体の病原性や生態などの特性、検出・診断法やワクチン開発などの防除技術の開発の研究を行っています。担当授業科目 学 部:水族病理学・水族病理学実習       大学院:水族感染症学・水族病理学特論

ウイルスの感染で起こった腎臓の壊死

ウイルスの接種によって現れた培養細胞の変性

PCR で魚から検出された病原ウイルスのDNA

羽曽部 正豪(HASOBE, Masahide):准教授魚類培養細胞の培養条件の変化に伴う、細胞生理、細胞病理の仕組みの研究を行っています。担当授業科目 学 部:生物学・動物組織学・動物組織学実験・水族病理学実習       大学院:水族培養細胞学・水族病理学持論

加藤 豪司(KATO, Goshi):助教魚類の粘膜免疫系と病原体の相互作用を解析し、どんな魚にでも投与できる水産用ワクチンデリバリーシステムの開発を目指した研究を行っています。担当授業科目 学 部:水族病理学実習        大学院:水族感染症学・水族病理学特論

魚類細胞を浮遊培養している専用ボトル

鰓粘膜の抗原取り込み細胞(黄色)

細胞培養プレートに接着・伸展して増殖する魚類細胞

腸管粘膜の抗原取り込み細胞(緑)

クリーンベンチでの無菌操作

細菌性冷水病に罹患したアユの稚魚

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水族栄養学研究室水族栄養学研究室では、持続可能で環境にやさしい水産養殖を実現するための環境負荷低減飼料の開発や魚の健康に役立つ栄養素の機能に関する研究を行っています。 

教授 佐藤 秀一(SATO,Shuichi)【キーワード】ベジタリアンマグロ、環境にやさしい飼料、環境負荷低減

学部担当授業:生物化学概論・水族栄養学・水族栄養学実験大学院担当授業:魚類栄養学・水族飼料学・魚類栄養学特論

准教授 芳賀 穣(HAGA,Yutaka)【キーワード】ベビーフードの開発、微粒子飼料、遺伝子発現、骨の蛍光染色学部担当授業:化学・水族栄養学・水族栄養学実験・海洋生物学実習大学院担当授業:魚類栄養学

卒業生の進路:水産庁・青森県職員・JA(全農)・科学飼料研究所・日本水産・日本農産工業・キョクヨー・昭和産業・(財)食品分析センター・(財)日本分析センター・キューピー・カルピス・マルハニチロ

詳細は、研究室 HP まで : http://www2.kaiyodai.ac.jp/~haga/

飼料開発用の機器

ヒラメの蛍光骨格染色像

人工飼料を摂餌したクロマグロ

飼育実験室の風景

環境にやさしい飼料の開発

ヴェジタリアン マグロの開発

人工飼料の開発飼料の消化と吸収を改善して、排泄を減らす

畑の作物から、大トロを作る

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水族養殖学研究室 ブリ、クロマグロ、ウナギなどでは、養殖業のほとんどに天然種苗を用いていることから、天然魚から短期間で耐病性や高成長などの優良形質を保持する人工種苗を作出する育種技術開発が必要とされています。また、養殖魚飼育による環境負荷と魚病被害の軽減が可能な閉鎖生態系循環式の養殖システムが期待されています。 水族養殖学研究室では、近年目覚ましい進展をしている次世代ゲノム情報解析技術を活用し、養殖魚のゲノム情報を用いて、天然魚から優良形質を保持した人工種苗を育種するための研究開発および閉鎖生態系循環式など効率的な養殖システム構築のための技術開発を行っています。

研究スタッフと研究テーマ

助教 遠藤雅人(Masato Endo、Ph.D.)

教授 坂本 崇(Takashi Sakamoto、Ph.D.)

● 研究テーマ 1. クリーンエネルギーを利用した海水魚の閉鎖循環式養殖システムに関する研究2. 閉鎖生態系循環式養殖システムの開発およびその物質移動に関する研究 3. 自動制御による魚類養殖システムの効率化に関する研究

● 研究テーマ 1. ゲノム情報を利用した養殖魚のマーカー選抜育種技術に関する研究2. 水産生物(魚類&エビ類)の耐病性メカニズムの解明に関する研究3. 天然魚を利用した新しい分子遺伝育種技術の開発に関する研究

魚を育てて野菜や海藻を作るアクアポニックス

●担当授業科目 学部:情報リテラシー、海洋生物学実習、海洋生物資源学入門、           水族養殖・育種学実習 I・II、水族養殖学、水族栄養学実験       大学院:水圏養殖学

●担当授業科目 学部:動物遺伝学、水族育種学、水族養殖学、        水族養殖・育種学実習 I・II       大学院:水族分子遺伝学、水圏養殖学、水族養殖学特論

クエの飼育水で育てた塩生植物アイスプラント(左)とクビレズタ (海ぶどう: 右)

餌を与えながら魚を育てる水産養殖の問題点として魚の排せつ物による自然環境の汚染があります。閉鎖循環式養殖システムを用いれば飼育水を循環させることで環境への水質汚濁物質の直接的な排出を防ぐことができますが、蓄積した物質の処理がこれまで課題でした。そこで私たちはこの物質を野菜や海藻の肥料として有効利用する方法について研究を行っています。

ティラピアとバジルのアクアポニックス

閉鎖循環式養殖システムで育つ高級魚クエ

世界初となるマーカー選抜育種技術による耐病性養殖魚(ヒラメ)の実用化例

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応用藻類学研究室

世界の沿岸で基礎生産を担う海藻。コンブ、ホンダワラ、テングサなどは海の中で藻場を形成し、魚介類を育みます。近年、海況変動や乱獲・乱開発のために、藻場が減少する「磯焼け」が全国各地で深刻化しています。豊かな沿岸を取り戻すためには、藻場の回復が必須です。海藻のお世話になっているのは魚介類だけではありません。日本人の食卓には、焼きノリやワカメの味噌汁、ヒジキの煮物や海藻サラダ、昆布だしの鍋料理など、海藻の料理が欠かせません。今、世界的な健康食ブームで海藻が見直されています。研究室ではこれらの海藻を培養して生活史や生理特性を明らかにしたり、実際に養殖試験を行って生長を調べたり、潜水して群落の構造や動物との関係を調べたり、藻場回復実験を行ったりしています。

<担当授業科目>学 部:海と生命、フレッシュマンセミナー、海洋植物学、藻類生態学、    海洋生物学実習、応用藻類学、応用藻類学実習大学院:藻類特性学、藻類機能学、応用藻類学特論<卒業生の進路>地方職員(山形県、石川県、東京都、長崎県、水戸市、館山市)、全漁連、全国豊かな海づくり推進協会、日本気象協会、中小企業基盤整備機構、八景島シーパラダイス、ベネッセコーポレーション、(財)水産土木建設技術センター など

磯焼け対策ガイドライン、磯焼け対策シリーズを刊行、全国各地の研究者・漁業者・市民・学生と藻場を調べ、藻場回復に取り組んでいます。

 海藻の生理・生態学、養殖に関する研究、海藻群落の分布、構造および機能、植食動物の生態など様々な面から藻場生態系の保全や藻場造成、回復に関する研究を行っています。    

研究室スタッフと研究テーマ藤田 大介 (FUJITA, Daisuke) ○磯焼け維持機構の解明と回復技術に関する研究○海藻植生の分布、構造および維持機構に関する研究 ○有用海藻の増養殖および利用技術に関する研究

【キーワード】 磯焼け、藻場、有用海藻、植食動物、海洋深層水

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集団生物学研究室Laboratory of

Population Biology

研究テーマ:①魚類の再生産機構に及ぼす地球温暖化の影響      ②魚類の性分化機構(遺伝・環境依存型性決定機構)      ③高水温による魚類生殖細胞のアポトーシスと退行変性      ④耳石の微量元素解析による天然魚の温度履歴推定      ⑤繁殖工学を用いた魚類の保全・駆除      ⑥魚類配偶子・受精卵の生物学と凍結保存      ⑦トウゴロウイワシ目魚類の生物学と増養殖キーワード: 温暖化、再生産機構、温度依存型性決定、性分化、性制御、アポトーシス、耳石、      凍結保存、希少種、外来種

生物資源の現状把握、将来予測と調整教授:ストルスマン ・カルロス ・アウグスト(STRUSSMANN,CarlosAugusto)

准教授:横田 賢史(YOKOTA,Masashi)

助教:山本洋嗣(YAMAMOTO,Yoji)

ホームページhttp://www2.kaiyodai.ac.jp/PopulationBiology/

個体の生理現象レベルから個体群動態レベルまで、幅広い研究活動を行っています

研究テーマ:①遺伝的多様性の保全に関する理論的研究      ②数値シミュレーションによる集団の持続性解析      ③外来侵入種・伝染病の動態予測 , リスク評価キーワード:水産資源学、集団遺伝、伝染病、生物多様性、数理モデル

研究テーマ:①異常水温が海産魚性決定機構に与える影響を評価する指標魚の確立      ②環境ストレスが魚類の生殖機能に与える影響キーワード:環境ストレス、環境影響評価、環境生理学、繁殖、フィールド調査

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増殖生態学研究室■ 増殖生態保全領域水産資源の保護増殖と維持保全のための理論や技術について、人工繁殖技術、生態学、水産資源学、集団遺伝学などを基に学際的な教育研究を行っています。生物の採集・飼育、種苗生産技術の開発や生息環境の調査を行い、生活史、摂餌生態、行動、成長、繁殖生態、個体群維持戦略などを明らかにします。種苗放流や外来種が野生資源に及ぼす影響、希少種の保全方策、集団の遺伝的分化や進化などについてもフィールド調査とデータサイエンスの両面から取り組んでいます。

4. 魚介類の人工繁殖と初期生活史に関する研究希少種であるヤシガニ、オカヤドカリ類の保護増殖、水産有用種であるガザミ類、イセエビ、ハタ類、カンパチなどの増殖を目的とした人工繁殖に関する研究に取り組んでいます。また、希少種を保全する基礎として、実験室と野外で初期生態を調査しています。

3. 多様性評価と資源保全マダイ、サワラ、ヤシガニなどを対象に遺伝的・生態的モニタリングを行い、多様性や集団構造、有効集団サイズ、外来遺伝子侵入、集団の動態などを明らかにします。

2. データ解析手法の開発遺伝的分化、集団構造、有効集団サイズ、混合率、繁殖成功率などの推定に取り組んでいます。

1. 種苗放流の可能性評価人工繁殖技術を適切に利用するため、種苗放流効果を科学的に推測するとともに、野生集団への影響を明らかにします。

■ 生態機能領域海洋生態系の構造と機能的役割について、生態学や海洋学を基に教育研究を行っています。生物の採集・飼育、航海や潜水などによる調査を行い、生活史、摂餌生態、行動、成長、繁殖生態、個体群動態などを明らかにします。

ミズクラゲの生態ミズクラゲは、内湾域で夏季を中心に大規模な群れを形成し、沿岸産業などに多大な影響を与えています。そのため、発生機構や生態系内での役割、また未知の分野である野外でのポリプ期の個体群動態などを調べています。

DHC を用いたクラゲ類の飼育海洋深層水(DHC)は、多くの栄養塩類を含み、細菌なども少なく、海産生物の飼育に適しています。特に、体内に藻類を共生させているタコクラゲ、サカサクラゲなどの成長には最適と考えられ、その効果について調べています。

教授 北田修一(KITADA, Shuichi)

准教授 浜崎活幸(HAMASAKI, Katsuyuki)

助教 石井晴人(ISHII, Haruto)

・【研究領域】種苗放流、集団遺伝、資源保全、データサイエンス・【授業】学部:海洋科学通論、保全増殖学、動物生態学実習など、大学院:生態生命情報学、保全増殖学特論など

・【研究領域】人工繁殖、繁殖生態、種苗放流、資源保全・【授業】学部:海洋科学通論、生物資源学入門、動物生態学、保全増殖学、動物生態学実習など、大学院:栽培漁業学、保全増殖学特論など

・【研究領域】海洋生態、個体群動態、海洋深層水利用、繁殖生態・【授業】学部:生物学、海洋動物学、生物資源学入門、保全増殖学演習など 大学院:環境生物学など

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資源解析学研究室

過去の卒論・修論タイトルの例・ ハマトビウオの年齢査定と成長に関する研究・ サバ類の TAC 算定法に関する数理的研究・ 駿河湾サクラエビに関するプール制管理の研究・ 南極海生態系モデリングに関する統計的研究・ ライントランセクト法による鯨類資源量推定・ 生態系内相互作用を考慮した資源管理の研究 など

北西太平洋ニタリクジラの浮上の様子。国際水産資源研究所と資源量推定の共同研究を行った。

インド洋メカジキの資源状態を表現する KOBEプロット。横軸は資源量が MSY レベルを大きく上回り、縦軸は漁獲のインパクトが低く、この資源が健全な状態であることを様子を示している。

(上)ニジマスの年齢査定のために鱗と耳石の採集。(下)資源量推定実験のためにニジマスに標識を装着。

 水産資源は適切な漁獲枠を設定することで、理論上は持続的かつ効率的に利用することが可能です。しかしながら水産資源は、陸上の生物とは異なり、資源量やその変動要因、そして分布パターン、系群の特定、生態系構造などを把握することが容易ではありません。そこで我々の研究室では、国内の資源にとどまらず、高度回遊性のマグロ類や鯨類等の国際資源をも対象に、資源動態、集団構造、生態系など資源管理を行う上での土台となる数理的・統計的モデルを構築に関する研究を行っています。また、適切な資源利用のための資源管理に関する研究も行っています。

教育研究内容

スタッフ

教授 田中栄次Eiji Tanaka 【研究テーマ】1) 成長式、生残率、再生産、資源量などの統計的推定 ; 2) 漁獲努力量、漁獲性能、漁獲率、

選択率などの漁獲の理論に関する数学モデル ; 3) 水産資源の持続的利用と管理に関するシミュレーション【キーワード】水産資源学、資源管理学、資源解析学、統計学、クジラ類、マグロ類、国際漁業、沿岸漁業【授業科目】 (学部)生物資源解析学、鯨類資源論、統計学、生物資源解析学実習ほか (大学院)資源動態・管理論ほか【その他】元国際捕鯨委員会科学委員会日本代表、日本水産学会賞奨励賞 受賞 など

助教 岩田繁英Shigehide Iwata 【研究テーマ】1)資源評価で必要なパラメータ類(再生産関係に関するパラメータ、自然死亡率など)の推

定手法に関する研究; 2)資源動態及び資源管理の効果の推定手法に関する研究; 3)資源動態、資源管理及び生態系を対象とする数理モデルの理論研究【キーワード】 資源解析学、資源管理学、資源評価、数理生物学、生態学、マグロ類、数理モデル、個体群動態【授業科目】 (学部) 統計学、生物資源解析学実習ほか【その他】北太平洋におけるマグロ類及び類似種に関する国際科学者委員会(ISC)太平洋クロマグロ作業部会

准教授 北門利英Toshihide Kitakado 【研究テーマ】1) 資源量および資源動態推定のためのモデリングと推測方法の開発(主に鯨類やマグロ類など);

2)統計学遺伝的モデリングによる時空間集団構造の推定 ; 3)鯨類などを対象とした生態モデリングに関する研究【キーワード】資源解析学、資源管理学、統計遺伝学、資源量推定、ライントランセクト法、生態モデリング、鯨類資源、マグロ類

【授業科目】 (学部)生物資源統計学、生物資源解析学演習、統計学、水圏環境リテラシー (大学院)生物資源解析学ほか【その他】IWC 科学委員会生態系モデリング分科会議長、インド洋マグロ類委員会手法作業部会副議長

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魚群制御学研究室 Fish Behavior Dynamics水産資源の持続的な利用をめざして以下の研究に取り組んでいます。1.漁業技術への応用をめざした魚群の行動に関する研究2.魚群行動のメカニズムを解明するための生理学的研究3.漁業技術の一般化、適正化および設計、開発に関する研究

研究室スタッフ

教授 有元貴文  【担当科目】学部;魚群行動学、漁業科学実験、漁業科学実習ARIMOTO,Takafumi 大学院;魚群行動学、魚群制御学特論         【研究テーマ】

1.魚類の遊泳行動と漁獲技術への応用2.魚類の視覚機能と漁獲技術への応用3.魚類の心電図測定とストレスに関する研究4.混獲防除と選択漁獲に関する行動生理学的研究5.途上国への定置網技術移転に関する国際技術協力6.クロマグロの行動生理に関する研究【お勧め図書】魚はなぜ群れで泳ぐか(大修館書店) 魚類の行動研究と水産資源管理(恒星社厚生閣)【ホームページ】 http://www2.kaiyodai.ac.jp/~tarimoto/

准教授 稲田博史  【担当科目】学部;漁具学,漁業科学実験,漁業科学実習,海洋科学通論INADA,Hiroshi 大学院;漁業生産学,魚群制御学特論          【研究テーマ】

1. 漁業労働の安全性 ・ 生産性の向上と資源 ・ 環境の保全とを両立する「漁業生産技術」の研究

2.省エネ ・ 軽労働化を図る漁具 ・ 装置 ・ 操法の開発3. 操業過程における漁具 ・ 漁船の操法の合理化と対象種

の行動制御 ・ 漁獲物選別技術への応用4.漁灯(旧称:集魚灯)の開発 ・ 普及5. 漁業生産技術の一般化6. 漁業の中のムリ ・ ムダ ・ ムラを省き,後継者を育成す

るための技術開発          【お勧め図書】漁灯を活かす技術 ・ 制度の再構築へ(恒星社厚生閣)  日本周辺の豊かな海(世界第 6 位の EEZ 面積 450 万 km2)を活かす漁業生産技術の研究 ・ 開発を共に!

准教授 秋山清二  【担当科目】学部;漁法学、漁業科学実験、漁業科学実習、潜水調査実習AKIYAMA,Seiji 大学院;魚群行動学、魚群制御学特論         【研究テーマ】

1.漁具に対する魚群行動の水中観察2.定置網漁業の操業合理化3.水中映像遠隔監視システムの開発4.混獲投棄とゴーストフィッシングの実態5.食植性魚類アイゴの資源生態と駆除方法6.クロアナゴとダイナンアナゴの資源生態7.エアーバブルカーテンの魚群制御効果【ホームページ】http://www2.kaiyodai.ac.jp/~akiyama/

世界初 ! LED 漁灯全装サンマ棒受網漁船 第 1 太喜丸

定置網に入網するスズキ

漁業科学実習(まき網操業)

養殖生簀内のクロマグロ

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生産システム学研究室 海洋生物資源を適切に管理・保全しながら持続的に利用することをめざして、その資源をモニターするための採集具の開発や、その特性の解明、および混獲や投棄を削減するための漁具や漁獲方法の開発・改良に取り組んでいます。

教 授 東海 正 (TOKAI, Tadashi) ○生物資源の最適漁獲システムの研究 ○漁獲選択性の評価に関する研究【キーワード】 漁獲機構、魚種選択、大きさ選択、混獲削減、システム分析、漁獲性能 担当講義科目 2 年後期:統計学Ⅱ、       3 年後期:生産システム学

准教授 胡 夫祥 (HU, Fuxiang) ○漁具と関連装置の開発と評価、 流体力学的特性に関する研究○仔稚魚採集漁具の開発研究【キーワード】漁具設計、模型実験、網位置制御、仔稚魚採集、流体力特性、魚群行動 担当講義科目 3 年前期:漁業解析学

助 教 塩出 大輔(SHIODE, Daisuke) ○漁業における混獲問題に関する研究○標本採集用漁具の開発と評価【キーワード】混獲防止、漁獲特性、まぐろ延縄、定置網、採集効率担当講義科目 3 年後期:漁業科学演習

大型回流水槽での実験風景

海洋生物資源を適切に管理するための漁獲方法の開発と評価“ 江戸前あなご " を獲り続けるために、水抜き孔を拡大することによる小型のメソアナゴを保護する効果を調べました。

網目選択性推定のための魚体胴周長の計測(上)海鷹丸におけるトロール網での種判別風景(下)

東京湾のあなご筒

マアナゴを獲る筒漁具の中に水中カメラを取り付けて、小型のマアナゴが水抜き孔から上手に逃げ出すことを確認できました。

海洋生物を採集するための装置の開発とその評価

自律開閉型 仔稚魚定量採集トロール網の実験

高揚力オッターボード(上)とカイト式トロール(下)

乗船して、実際に試験しながら性能を調べます。

希少生物の混獲を削減する装置の開発や漁具の改良

ウミガメの生息層(100m 以浅)を避けて釣針を設置する中立ブイ・システム 定置網におけるウミ

ガメ混獲防除

研究室スタッフと研究テーマ 研究内容

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ゲノム科学研究室

 ゲノム科学研究室では、遺伝子工学的な手法を用いて水産業において重要な魚介類の免疫および生体防御システムについての研究を行っています。現在、タイやフィリピン、台湾をはじめ世界各国の研究機関と共同で研究を進めており、学生も世界中から集まります。研究室に所属する学生たちは、グローバルな環境の中で日々精力的に研究に勤しんでいます。

研究室 HP → http://www2.kaiyodai.ac.jp/~h-kondo/

指導教員廣野 育生(HIRONO,Ikuo)

教授【専門】 魚介類ゲノム科学 魚介類免疫学

近藤 秀裕(KONDO,Hidehiro)准教授 【専門】 魚介類ゲノム科学 魚類生理学

【学部】 分子生物学 微生物学概論 遺伝子工学 遺伝子工学実験

【大学院】 遺伝生化学 魚介類ゲノム科学

◀ キャピラリーシークエンサーによる塩基配列の決定

 魚類では主にヒラメ、ブリ、ニジマスおよびコイを、甲殻類ではクルマエビを対象に研究を行っています。 魚介類では細菌やウイルスなどの病原微生物に感染したとき、どのような免疫システムが働き、病原微生物に対抗するのかはまだ明らかになっていません。魚介類の免疫システムを解明するため、EST 解析やマイクロアレイ法、RNA 干渉といった先端的な手法を駆使し、解析を行います。

▲ マイクロアレイ法での網羅的遺伝子解析

▲ヒラメ

魚介類の免疫生体防御システムの解析

 基礎研究だけでなく、研究成果を養殖現場で活用するための応用研究にも力を注いでいます。遺伝子導入法を用いた高成長性や耐病性を有する魚介類を作出する技術の確立、病原微生物に対する新たな医薬品やDNA ワクチンの開発について研究しています。

▲飼育実験設備

▼ マイクロインジェクション法を用いた遺伝子導入魚の作出

耐病性魚の作出ワクチン開発

 養殖現場で問題となる魚介類感染症の原因菌やウイルスのゲノム解析を行い、その感染メカニズムを明らかにするための研究を行っています。得られた成果は、効果的なワクチンの開発や治療方法の確立に役立てることができます。

微生物・ウイルスゲノム解析および感染メカニズムの解明

クルマエビ▶

担当科目

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先端魚類防疫学研究室 先端魚類防疫学研究室では、食品としての安全性の観点から健康な魚を育てるために、プロバイオティクスが魚のホルモン・免疫・成長に与える効果、水産用ワクチンの有効性評価、および残留農薬のモニタリングシステムの開発などについて、病理組織学、生理学、免疫学、分子生物学などのアプローチから研究を行っています。

研究室スタッフ教授:延東 真

(ENDO, Makoto) ○環境汚染、魚病○病理組織、魚類免疫【キーワード】病理組織学、診断、魚病対策

教授:舞田 正志 (MAITA, Masashi)

○養殖魚の健康評価に関する研究○養殖魚の安全性に関する研究【キーワード】血液診断学、HACCP、リスク評価

助教:片桐 孝之 (KATAGIRI, Takayuki)

○ 環境汚染と免疫毒性に関する研究

○ 健康な養殖魚を作るための技術開発

【キーワード】魚病学、免疫学、分子生物学

助教:二見 邦彦 (FUTAMI, Kunihiko)

○ 核内レセプターを介した薬物応答に関する研究

○ 組織透明化技術を用いた 3D 病理解析および 1 細胞解析

【キーワード】薬物代謝、病態生理学

マクロファージが活性化 好中球も活性化

三次元〜 1 細胞レベルの病理解析

プロバイオティクス

残留農薬のモニタリングシステム河川上流から流入した農薬は、魚を介して私たちの体に取り込まれているかも・・・

▼ そんな不安を解決するため・・・魚類薬物受容体の転写活性を利用した簡便なモニタリングシステムの開発(右)薬物受容体 PXR の細胞内局在 (下)ツーハイブリッドシステムによる農薬曝露後の薬物受容体 AhR と Arntの相互作用の解析

ロイコマラカイトグリーンの経口曝露により発現が上昇する遺伝子の網羅的解析

プロバイオティクスとは、宿主の腸内菌叢の制御を通じて宿主に有益な影響をもたらす生菌と定義されています。魚類にはどのような効果があるのでしょうか?

レーザーマイクロダイセクションにより 1 〜数細胞を分取→ リアルタイム PCR による免疫関連遺伝子の発現解析

■三次元レベルの解析

■二次元(組織切片)〜1細胞レベルの解析

組織透明化技術によりキンギョを丸ごと透明化→ 蛍光標識した病原体の局在などを可視化

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応用微生物学研究室 応用微生物学研究室は品川キャンパス 6 号館の 6 階にあります。種々の環境から微生物(細菌、放線菌、糸状菌など)を分離し、これらを様々な産業分野に直接あるいは間接的に応用することを中心に、教育・研究活動を進めています。また、他大学や様々な企業との共同研究も進めており、精力的な活動を行っています。

教授:今田 千秋 主な担当科目:(学部)応用微生物学、応用微生物学実験        (大学院)微生物化学研究テーマ 1.新しい抗生物質や香粧品を生産する海洋微生物の探索と諸産業への応用 2.微生物の遺伝子組み換えと物質代謝 3.海洋深層水の有効利用 4.難分解性産業廃棄物の海洋微生物による分解 5.新しい海洋微生物の採集と分離ならびに培養方法の検討 6.微生物を用いた迅速簡便な有用物質のスクリーニング方法の開発 7.海洋における微生物の群集構造解析

准教授:小林 武志 主な担当科目:(学部)微生物学概論、応用微生物学、応用微生物学実験        (大学院)微生物工学研究テーマ 有用微生物の生態を解析し、諸産業へ利用、応用をはかること 1.アジアを中心とした世界の水産系発酵食品における乳酸菌の機能解析 2.プロバイオテックス乳酸菌を用いた環境に優しい魚の養殖 3.特殊環境から分離される新奇(新規)微生物の分類や生物機能の研究  (たとえば、海底メタンハイドレートと微生物の関わりに関する研究) 4.水産系発酵食品などから分離される有用微生物の分類や生物機能(抗菌物質など)の研究 5.その他(たとえば、生分解プラスチックや生分解フィルム等に関する共同研究)

助教:寺原 猛 主な担当科目:(学部)応用微生物学実験、フレッシュマンセミナー

研究テーマ 微生物の機能を活用して、環境・エネルギー問題の解決を目指す 1.重金属除去・レアメタル回収に向けた海洋微生物の探索と応用 2.海洋微生物の新規分離手法の検討 3.微生物燃料電池のバイオフィルム構成微生物の解析(共同研究)

各教員の紹介

海泥の採取 水産系発酵食品 微生物の分離 微生物の培養 有用物質の抽出

(IMADA, Chiaki)

(KOBAYASHI, Takeshi)

(TERAHARA, Takeshi)

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 水圏環境における生物資源の有効利用に際し、生化学、微生物学および工学的アプローチを用いた学際的な教育研究を行っています。特に、生物資源を食品と捉えた場合の「安全・安心な水産物のフードシステムの構築」を目標とし、①漁場の水質浄化技術の開発 ②環境に優しい生鮮魚介類の流通管理技術の開発 ③水産物の品質保持と危害物質の低減化に関する研究を行っています。また、開発した技術や食品が社会に受容されるためのリスク管理に関する研究にも取り組んでいます。

教授:濱田 奈保子(Naoko HAMADA-SATO) 主な研究テーマ 1.耐塩性微生物を用いたバイオレメディエーションに関する研究 2.微生物によるバイオマス変換に関する研究 3.海藻の高機能化・高付加価値化に関する研究 4.生鮮食品の鮮度保持と鮮度管理に関する研究 5.生鮮魚介類のトレーサビリティシステムに関する研究

助教:小林 征洋(Yukihiro KOBAYASHI) 主な研究テーマ 1.生物資源のアレルギーに関する研究 2.食品の機能性と安全性に関する研究

研究室スタッフ紹介

水圏資源利用学研究室

バイオサーモメーターを活用した生鮮魚介類の品質管理

市場における鮮魚の鮮度計測

バイオレメディエーションに基づく水質浄化技術

耐塩性糸状菌によるオフィス紙の分解(左:SEM 写真、右:耐塩性糸状菌)

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先端科学技術研究センター

【主な研究テーマ】 ・代理親魚(借り腹)技術の海産魚への応用― クロマグロ、ブリ、トラフグ、ヒラメ等の水産上有

用海産魚を用いて精原細胞の異種間移植実験を行っています。 ・遺伝子組換え海産魚を利用した遺伝子の機能解析― 当研究室は、現在、世界で唯一、遺伝子組換え海産

魚の作出技術を有しており、目的遺伝子の機能解析実験に利用しています。 ・RNA 干渉実験系を用いた貝類の不稔化技術の開発― アワビやマガキなどの食用貝類を不稔化(種無し)

することで、成長や身質の優れたブランド品種の作出を目指しています。本テーマは、岩手大と海洋大の三陸復興支援研究として釜石で行っています。 館山に常駐して研究を行うため、不便な点もありますが、最高の研究環境(機器・材料)を準備して、世界に通用する水産研究者を育てたいと考えています。

館山ステーション(坂田)を利用して、海洋生物の発生や性成熟、増養殖に関する研究をしています(関連分野:分子生物学・発生学・繁殖生理学)

竹内 裕(TAKEUCHI,Yutaka)

(准教授・水族発生工学)

研究室メンバー

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中央水産研究所 水産物応用開発研究センター 安全性評価グループ教授 山下 倫明(YAMASHITA, Michiaki)

「セレノメタボロミックスの構築」 有機セレンによる低酸素適応の分子機構を解明するとともに、魚食の健康長寿における意義を明らかにします。

中央水産研究所 水産物応用開発研究センター 衛生管理グループ教授 鈴木 敏之(SUZUKI, Toshiyuki) 質量分析計や核磁気共鳴装置を駆使し、貝毒や魚毒など海洋生物毒の分析法の開発、新規毒の化学構造の解明、毒性や生理活性に関する研究を行っています。海洋生物の毒や機器分析に興味がある方はどなたでも大歓迎です。

魚類生理機能学研究室

水産生物機能学研究室

 魚類生理機能学研究室では養殖や放流に用いる魚介類の種苗の安定供給や、魚類の資源変動機構のより正確な把握を目的として、以下の研究開発を行っています。① 魚介類の卵、精子形成や代謝を調節する様々なホルモン

の産生・分泌とその制御機構の解明② 卵を入手することや健全な種苗を生産することが困難な

魚介類の種苗生産技術の開発③ 正確な資源量評価を目的とした、沿岸、沖合で漁獲され

る魚類の生殖機能に関する研究

淡路 雅彦(AWAJI, Masahiko) (増養殖研究所・育種研究センター・グループ長・教授)

清水 昭男(SHIMIZU, Akio) (中央水産研究所・水産遺伝子解析センター・グループ長・教授)

風藤 行紀(KAZETO, Yukinori) (増養殖研究所・育種研究センター・主任研究員・准教授)

「人為催熟したウナギからの採卵」

連携大学院講座 研究室の紹介連携大学院講座 研究室の紹介

中央水産研究所 水産遺伝子解析センター 機能研究グループ准教授 尾島 信彦(OJIMA, Nobuhiko) 次世代 DNA シーケンサーなどを用いて水産生物のゲノム解析やトランスクリプトーム解析を行うとともに、タンパク質の発現解析等も行っています。主な研究テーマは、魚介類における環境ストレス応答の分子機構の解明です。

研究室メンバー

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応用資源動態学研究室

水産資源生態学研究室

 個体群動態・水産資源管理・魚類生態学・数理生物学・保全生物学を研究分野としています。(1) 個体から生態系まで様々なレベルの生態学的プロセスを理解すること、(2) その動態を予測し管理することを研究の大きな目的としています。研究室は、横浜と上田にあります。陸水から深海までフィールドや水産業に直結した研究を行えること・研究室・研究施設が広いこと・幅広いテーマを提示できること(理論・実験・野外調査)が本講座の利点です。

 水産資源生態学研究室は、水産海洋学・水産資源生態学を研究分野として、水産総合研究センター東北区水産研究所・中央水産研究所・北海道区水産研究所が参画した連携大学院です。水産業上重要な研究課題について、調査船調査等によって標本・データを得て、その解析結果を基に研究を進めています。結果の解釈や仮説の検証には、海外との共同研究や飼育実験・バイオロギングの活用等、幅広い研究活動が不可欠です。

 専   門 担当授業

栗田 豊(KURITA, Yutaka)

教授

水産生物学・ 生活史(繁殖・摂餌・成長)と生物・物理環境

の関係・ 産卵親魚個体群の繁殖能力と加入量変動の関係

初期生態学比較生態学水産資源生態学特論

山村 織生(YAMAMURA, Orio)

准教授

水産生物学・海洋生態学・ 亜寒帯生態系における捕食ー被捕食関係が資源

動態へ及ぼす影響・マイクロネクトン群集の機能・北海道沿岸における海棲哺乳類の生態

比較生態学水産資源生態学特論

髙須賀 明典(TAKASUKA, Akinori) 准教授

水産生物学・初期生活史の成長-生残メカニズム・ 初期生態・産卵生態に基づく魚種交替の生物学

的過程

初期生態学比較生態学水産資源生態学特論

専   門 担当授業

片野 修(KATANO, Osamu)[email protected]

教授

生態学・資源学・魚類学(淡水魚)・アユを中心とした河川の水産資源と群集の動態・外来魚の繁殖抑制技術の研究・魚類の個体の行動と資源動態との関係解析

資源変動学

資源評価学

応用資源動態学清田雅史

(KIYOTA, Masashi)[email protected]

教授

生態学・資源生物学・生態系を考慮した漁業管理・海山魚類の資源生物研究、深海サンゴの保全・オットセイや海鳥を指標とした生態系評価・ハビタット解析、生態系モデリング

箱山 洋(HAKOYAMA, Hiroshi)

[email protected]准教授

魚類生態学・水産資源学・数理生物学・保全生物学・フナ類有性型/無性型の個体群動態・ウナギ等の水産資源学的研究・水産資源管理におけるモデル選択理論

採集されたカタクチイワシ稚魚

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深海生物学研究室

 深海は全海洋容積の95%を占め、暗黒、高圧、低温、低酸素濃度という極限の世界です。そこは一様な環境ではなく、比高数千mもの海山がつらなる海底山脈、水深1万mを超える海溝、水温300℃を越える海水が沸き立つ熱水噴出域、メタンや硫化水素とともに海水が染み出す湧水域など実に様々です。そのような過酷な環境でも単細胞の微生物から多細胞動物まで様々な生物がたくましく生息しており、それらの生物が、どのような営みを、どのように保ち、極限環境に適応し進化してきたのかー我々は、有人潜水船「しんかい6500」、無人探査機「ハイパードルフィン」、「かいこう7000II」などを活用し、深海生物の適応メカニズム、生態、多様性、進化などの研究に取り組んでいます。特殊な機能および生態をもった非モデル生物の研究を通して、普遍的な自然の法則を導き出す意欲のある野心的な学生を募集します。

【キーワード】化学合成生態系、真核生物進化、細胞内共生、環境適応、トップ・プレデター

担当教官海洋研究開発機構海洋生物多様性研究分野http://www.jamstec.go.jp/bdive/j/bio-diveHP教 授 藤原 義弘(YoshihiroFujiwara)      [email protected]

教 授 瀧下 清貴(KiyotakaTakishita)      [email protected]

准教授 土田 真二(ShinjiTsuchida)      [email protected]

准教授 吉田 尊雄(TakaoYoshida)      [email protected]

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●〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学 入試課●電話:03-5463-0510 ●E-mail:[email protected]●ホームページ:http://www.kaiyodai.ac.jp(大学本部)        http://www.s.kaiyodai.ac.jp/seibutsuHP/index.html(生物資源学科)        http://www.s.kaiyodai.ac.jp/seibutsuHP/kaiyoseimeitop.htm(海洋生命科学専攻)        http://www.g.kaiyodai.ac.jp/camb6/(応用生命科学専攻)

[交通手段]・JR線・京浜急行線 品川駅港南口(東口) から徒歩約10分・東京モノレール天王洲アイル駅から 「ふれあい橋」を渡り正門まで約 15分・りんかい線天王洲アイル駅から「ふれあ い橋」を渡り正門まで約20分

【交通案内】

《学生募集に関するお問い合わせ》

東京海洋大学 海洋科学部

海洋生物資源学科東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科博士前期課程 海洋生命科学専攻博士後期課程 応用生命科学専攻