学 習 要 項 · 2017. 3. 29. · 学 習 要 項 - 3 年次生用-...

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平 成 29 年 度 学 習 要 項 ( 3 年次生用) 佐賀大学医学部看護学科

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  • 佐賀大学医学部看護学科

    平 成 29 年 度

    学 習 要 項

    ( 3 年次生用)

    佐賀大学医学部看護学科

  • 学 習 要 項 - 3 年次生用-(医学部看護学科)

    編 集発 行 佐 賀 大 学

    〒849-8501 佐賀市鍋島五丁目1番1号電話 (0952) 31-6511 (代表)

    平成18年3月15日 制定

  • 目 次

    平成29年度学事予定表 1

    医学部の基本理念・看護学科の教育目的・看護学科の教育目標 2

    看護学科の教育方針 3

    看護学科の教育課程について 6

    医学部看護学科カリキュラム模式図(平成27年度入学生) 8

    看護学科チェアパーソン及びコーディネーター表 9

    平成29年度前期・後期授業時間割表 10

    授業科目開設表(平成27年度入学生)11

    保健師国家試験の受験資格の取得について 14

    助産師国家試験の受験資格の取得について 15

    佐賀大学医学部試験の実施等に関する取扱要項 16

    進級について 18

    卒業について・佐賀大学成績判定等に関する規程(抜粋)19

    佐賀大学学生の成績評価の異議申立ての手続きに関する要項 20

    選択科目の履修について・オフィスアワーとは 21

    授業科目の学習指針等(シラバス)とは 22

    授業科目の学習指針(シラバス)等

    専門基礎科目

    疫学Ⅰ 23

    生活行動支援論 25

    臨床栄養学 28

    看護の機能と方法

    フィジカルアセスメントⅠ 31

    クリティカルケア 34

    看護研究入門 37

    看護とカウンセリング 40

    ライフサイクルと看護

    発達看護論演習Ⅰ(成人・老年)43

    発達看護論演習Ⅱ(母性・小児)47

    長寿と健康 50

    地域における看護

    在宅看護援助論 53

    精神看護援助論 56

    臨地実習

    成人看護実習 74

    小児看護実習 82

    母性看護実習 86

    精神看護実習 90

    老年看護実習 93

    地域看護実習 100

    公衆衛生看護コース

    疫学Ⅱ 103

    集団と地域の健康支援論 105

    公衆衛生看護実習Ⅰ 108

    オフィスアワー一覧 119

  • ― 1 ―

    日月

    12

    34

    56

    78

    910

    1112

    1314

    1516

    1718

    1920

    2122

    2324

    2526

    2728

    2930

    31

    4 月土

    日土

    日土

    日土

    日休

    5 月休

    休休

    土日

    土日

    土日

    土日

    6 月土

    日土

    日土

    日土

    7 月土

    日土

    日土

    日休

    土日

    土日

    8 月土

    日休

    土日

    土日

    土日

    9 月土

    日土

    日土

    日休

    休日

    10 月日

    土日

    休土

    日土

    日土

    11 月休

    土日

    土日

    土日

    休土

    12 月土

    日土

    日土

    日休

    日土

    1 月休

    土日

    休土

    日土

    日土

    2 月土

    日土

    休休

    土日

    土日

    3 月土

    日土

    日土

    日休

    土日

    入学式

    春季休業

    前学期

    開講

    新入生・

    在校生

    オリエ

    ンテー

    ション

    夏季休業

    夏季休業

    夏季休業

    夏季休業

    夏季休業

    開学

    記念日

    冬季休業

    センター試験

    備考

    ①医学部学生の各季休業については,上記の予定表によらないことがある。

    ②平成30年度入学者選抜試験の実施日は臨時休業とすることがあるが,日程については予定である。

    ③台風等のため休講となった場合は代替日(予備日)を設けることがある。

    *春季休業

    29.

    4.

    1∼29.

    4.6

    *夏季休業

    29.

    8.

    8∼29.

    9.30

    *冬季休業

    29.12.26∼30.

    1.

    8

    平成

    29年

    度学

    事予

    定表

    臨時

    休業

    (午後)

    オープ

    ンキャ

    ンパス

    冬季休業

    定期試験

    定期試験

    後期日程入学試験

    学位記

    授与式

    定期試験

    新入生

    オリエ

    ンテー

    ション

    夏季休業

    後学期

    開講

    夏季休業

    夏季休業

    定期

    試験

    前期日程入学試験

  • 医学部の基本理念

    ― 2 ―

    医学部に課せられた教育・研究・診療の三つの使命を一体として推進することによって,社会の要請に応えうる

    良き医療人を育成し,もって医学・看護学の発展並びに地域包括医療の向上に寄与する。

    看護学科の教育目的

    高い倫理観に基づき健康についての問題を包括的にとらえ,柔軟に解決する実践能力をもった看護職者を育成す

    る。

    看護学科の教育目標

    1.看護職者にふさわしい豊かな感性を備え,ひとを尊重する態度を身につける。

    2.的確な看護実践ができるように看護の知識と技術を修得する。

    3.看護の多様な問題に対処できるように,自ら考え解決する習慣を身につける。

    4.社会に対する幅広い視野をもち,地域における保健医療福祉の活動に貢献できる基本的能力を養う。

    【学位授与の方針】

    教育目的・教育目標を実現するために,佐賀大学学士力を踏まえ,学生が身に付けるべき以下の具体的学習成果

    の達成を学位授与の方針とする。また,学則に定める卒業の認定の要件を満たした者には,教授会の議を経て,学

    長が卒業を認定し,学位記を授与する。

    1.知識と技能

    ⑴ 文化・自然・現代社会と生活に関する授業科目を履修・修得し,それらの知識を基に,医療職者としての自

    己の存在を歴史・社会・自然・人間生活と関連付けて理解できる。

    ⑵ 言語・情報・科学リテラシーに関する授業科目を履修・修得し,日本語と英語を用いたコミュニケーショ

    ン・スキルを身に付け,情報通信技術(ICT)などを用いて,多様な情報を収集・分析して適正に判断し,モ

    ラルに則って効果的に活用することができる。

    ⑶ 看護学・医療分野の基礎的な知識・技術を体系的に修得し,看護職者としての業務を遂行する職業人として

    必要な実践能力を有する。

    2.課題発見・解決能力

    ⑴ 実践演習型学習や多面的な臨地実習の学習を通して地域における保健・医療・福祉をめぐる動向等を含む現

    代的な課題に関心・理解を持ち,解決に必要な情報を収集・分析・整理し,科学的・論理的な思考に基づいて,

    その問題の解決に取り組むことができる。

    ⑵ 専門的な看護実践の学習を通して看護理論やエビデンスの検証を基盤にした保健・医療の進歩における看護

    学研究の必要性を理解し,課題解決に向けての基本的研究技能と研究マインドを身に付ける。

    ⑶ グループ学習や臨地実習を通して人間理解に立った良い人間関係の形成,医療チームの一員としての協調・

    協働した行動,リーダーシップを発揮する率先した行動,後輩等に対する指導力などを身に付け,実践できる。

    3.看護を担う社会人としての資質

    ⑴ 看護過程の展開における課題解決(型)学習などを通して自己学習の習慣を身に付け,絶えず看護の質の向

    上に向けて生涯学習を行う意欲と態度を有する。

    ⑵ 4年間の教育課程を通して高い倫理観と豊かな人間性を育み,看護職者の責務への十分な自覚のもとに,自

    らを律して社会および看護職者の規範に従って行動できる。

  • 看護学科の教育方針

    ― 3 ―

    1.1年次から4年次まで段階的に行う臨地実習を通して,教室での授業と臨地実習が効果的に相互活用できるよ

    うに理論と実践を組み合わせた教育を行い,病院や地域社会での保健医療福祉の高度化・多様化に対応できる能

    力を育てる。

    2.スモールグループ学習を多く取り入れ,一人一人が自律して問題解決を行う学習態度を育てる。

    3.国際化・情報化社会に対応できるように,授業や実習において情報機器,視聴覚機材を活用し,保健医療情報

    の修得やプレゼンテーションができる能力を育てる。

    【教育課程編成・実施の方針】

    教育方針を具現化するために,以下の方針の下に教育課程を編成し,教育を実施する。

    1.教育課程の編成

    ⑴ 効果的な学習成果を上げるために,教養教育科目と専門教育科目を順次的・体系的に配置した 4年一貫の教

    育課程を編成する。

    ⑵ 教養教育科目において,文化・自然・現代社会と生活などに関する授業科目(基本教養科目),言語・情

    報・科学リテラシーに関する授業科目(外国語科目,情報リテラシー科目),現代的な課題に関する授業科目

    (インターフェース科目)を,選択必修として幅広く履修できるように配置する。

    ⑶ 教養教育における言語・情報・科学リテラシーに関する教育は,初年次から開講し,基礎的な汎用技能を修

    得した上で,専門課程における応用へと発展的な学習に繋げる。

    ⑷ 看護職者として必要な素養,知識,技術を身に付けるための基本的事項を学習する専門教育科目を,「専門

    基礎科目」と「看護の機能と方法」「ライフサイクルと看護」「地域における看護」「臨地実習」「公衆衛生看護

    コース」「助産コース」の 6 つの小区分をもつ「看護専門科目」に大別し, 1 ∼ 4 年次まで段階的に配置する。

    ・「専門基礎科目」:看護学に必要な基礎的知識として人体の構造と機能及び病態・疾病と治療を学ぶ授業科目

    (解剖学・生理学,生化学,微生物学,病理学,薬理学,病態・疾病論,リハビリテーショ

    ン,放射線診療)と,関連領域の基礎的理解(心理,保健,福祉,行政,地域)や専門的技

    能を学ぶ授業科目(疫学,統計,プレゼンテーション技法など)で構成する。

    ・「看護専門科目」:看護についての専門的な知識・技能に関する総合的な内容を系統的に学修する授業科目で構

    成し,知識の修得とともに,自己学習の習慣を身につけ,科学的論理的思考に基づいた問題

    解決に努めることを目標として実践演習型学習や少人数グループ学習を取り入れ実施する。

    「看護の機能と方法」「ライフサイクルと看護」「地域における看護」を構成する授業科目で

    は,医療における看護の役割と責務について理解し,看護の対象の理解や展開される環境に

    おいて必要な看護の基礎的実践能力を修得する。

    「臨地実習」は看護学の知識・技術ならびに看護職者としての実践能力を修得するととも

    に,地域社会に要請されている医療における看護の意義を理解し,看護職者の責務への自覚

    を培うキャリア教育の場として,チーム医療の一員として他者と共感して良い人間関係を作

    る実践の場として,医学部附属病院と地域の医療機関との連携の下に実施する。

    「公衆衛生看護コース」は保健師として必要な素養、知識、技術を身につけるための基本

    的事項を学修する専門教育科目で構成し実施する。

    「助産コース」は助産師として必要な素養,知識,技術を身に付けるための基本的事項を

    学修する専門教育科目で構成し実施する。

  • 佐賀大学学士力と科目区分との対応表

    2.教育の実施体制

    ⑴ 授業科目の教育内容ごとに,その分野の授業を行うのに適した専門性を有する教員が講義・実習等を担当す

    るよう担当教員を配置する。

    ⑵ 各授業科目に教科主任を置き,複数の担当教員により実施する授業の一貫性を担保するなど,授業科目を統

    括する。

    ⑶ 授業科目の各区分にチェアパーソンおよびコーディネーターを置き,区分内および区分間の教育内容および

    実施の整合性・統合性を図る。

    ― 4 ―

    学士力(大項目) 学士力(小項目) 科目区分

    1 基礎的な知識と技能

    ⑴ 文化と自然 基本教養科目

    ⑵ 現代社会と生活 基本教養科目

    ⑶ 言語・情報・科学リテラシー

    基本教養科目

    初修外国語科目

    情報リテラシー科目

    専門基礎科目

    ⑷ 専門分野の基礎的な知識と技能

    専門基礎科目

    看護専門科目(看護の機能と方法)

    看護専門科目(ライフサイクルと看護)

    2 課題発見・解決能力

    ⑴ 現代的課題を見出し,解決の方法を

    探る能力

    大学入門科目

    インターフェース科目

    専門基礎科目

    看護専門科目(看護の機能と方法)

    ⑵ プロフェッショナルとして課題を発

    見し解決する能力

    看護専門科目(ライフサイクルと看護)

    看護専門科目(地域における看護)

    看護専門科目(公衆衛生看護コース)

    看護専門科目(助産コース)

    選択科目

    ⑶ 課題解決につながる協調性と指導力

    大学入門科目

    インターフェース科目

    看護専門科目(看護の機能と方法)

    看護専門科目(臨地実習)

    3 個人と社会の持続的

    発展を支える力

    ⑴ 多様な文化と価値観を理解し共生に

    向かう力

    インターフェース科目

    看護専門科目(臨地実習)

    ⑵ 持続的な学習力と社会への参画力

    インターフェース科目

    看護専門科目(看護の機能と方法)

    看護専門科目(ライフサイクルと看護)

    看護専門科目(地域における看護)

    看護専門科目(公衆衛生看護コース)

    看護専門科目(助産コース)

    看護専門科目(臨地実習)

    選択科目

    ⑶ 高い倫理観と社会的責任感インターフェース科目

    看護専門科目(臨地実習)

  • 3.教育・指導の方法

    ⑴ 講義による知識の学習と実験・実習による実証的学習や体験学習とをバランスよく組み合わせて学習成果を

    高める。

    ⑵ グループダイナミクスによる自己学習と問題解決法の獲得などの効果を狙った実践演習型学習や多面的な臨

    地実習の学習を積極的に取り入れる。

    ⑶ 少人数の学生グループごとに指導教員(チューター)を配置し,きめ細かな履修指導や学習支援を行う。

    4.成績の評価

    ⑴ 各授業科目の学修内容,到達目標,成績評価の方法・基準を学習要項(シラバス)等により学生に周知し,

    それに則した厳格な成績評価を行う。

    ⑵ 各学年の終了時に,各学生の学修到達度を評価し,進級判定を行う。

    ⑶ 3 年次における臨地実習適格認定審査および各学年に段階的に配置されている臨地実習において看護職者と

    して必要な実践能力(統合された知識,技能,態度・行動に基づく統合的問題解決能力)の修得状況を判定す

    る。

    ― 5 ―

  • 看護学科の教育課程について

    佐賀大学医学部看護学科は,平成 5 年 4 月に医学部看護学科として開講し,現在まで20学年の卒業生を送り出し

    てきました。平成 9 年 4 月には看護学専攻(修士課程)の大学院も開講し,これまでに多数の看護学修士の学位

    を取得した学生を輩出しています。本学科は看護学の専門教育を行う場として,高い評価の基に将来に向けて着実

    に発展しています。深い教養と高度の専門知識を持った看護専門職者を育成するためには,カリキュラムの充実が

    大変重要です。これまで,平成 9 年 4 月,平成16年 4 月に計画的に見直しが行われ,改訂が図られてきました。

    さらに平成15年10月の佐賀大学との統合を機に,教養教育科目を充実させました。平成21年 4 月,平成24年 4 月,

    及び平成25年 4 月には 3 ・ 4 ・ 5回目のカリキュラム改訂が行われました。このようにめまぐるしく変化する看

    護教育のカリキュラムには社会の要請に対応した看護実践能力を更に高めるための課程が構築されています。 4年

    間でみなさんが身につけるべき学習内容は,従来の授業科目をふまえて系統的に整理・統合され,内容の重複を避

    けて簡素化(コア化)された必修科目と選択科目で構成されていることが一つの特徴です。これにより,平成 5年

    度開講時のカリキュラムと比較すると,卒業要件の単位数,授業時間が明らかにこれまでより少なくなっています。

    その反面学習内容をコア化したことで,学生にとっては実際に講義された授業内容のみを把握するだけでは不十分

    であり,その前提として自己の責任において学習範囲を広げて自ら学習することが求められます。すなわち自律

    的・自主的な学習を行うことが必要であり,自ら考え学ぶ姿勢を身につけていただきたいと思います。そのための

    自己学習,グループ学習に際しては,教員が全面的に協力してくれるはずです。また,開設されている授業には,

    自分の判断で選んで学習する選択科目が数多く設定されています。自分でよく考え,この 4年間で何を学ぶのかを

    決めてください。

    8ページのカリキュラム模式図を参照してください。教育内容の区分が学年を超えて分布しているのがわかるで

    しょう。その理由は,みなさんに必要な看護の知識,医学の知識,そして自然科学,社会科学,語学等の一般教育

    科目の知識を, 4 年間一貫して,重複をさけ,効率よく学習できるように教育システムが構成されているからです。

    以下,学年進行及びカリキュラム模式図に添って説明します。

    1.大学入門科目

    大学入門科目は,みなさんがこれから学ぶ看護学の全体像を把握し,看護は医療のなかでどの様な役目を果た

    すべきかを考え,看護を行う上で共通となる基本的な概念を学ぶ授業です。 1年前期に開講されます。

    2.外国語科目

    外国語科目は,英語を必修とし,独語,仏語,中国語,朝鮮語の中から 1か国語を選択し学ぶことができます。

    3.情報リテラシー科目

    情報リテラシー科目では,情報に満ちあふれているこの社会に適応できるように,情報とは何か,情報を処理

    するにはどんな技術があるのか等を学びます。パソコンの使い方や,電子メールの利用法なども学習することが

    できます。

    4.基本教養科目・インターフェース科目

    基本教養科目は,「世界を認識するための幅広い知識」や「健全な社会や健康的な生活に関する知識」を修得

    し,高い市民性を培うことを教育目標としています。「自然科学と技術分野」・「文化の分野」・「現代社会の分野」

    から選択して履修することができます。

    インターフェース科目は,専門の知識・技術・技能を身につけたみなさんが,そうした知識・技術・技能を社

    会に活かすための能力,社会に出て生きてゆくために必要な力を培うための科目で選択して履修することができ

    ます。

    ― 6 ―

  • 基本教養科目・インターフェース科目の詳細については「全学教育機構履修の手引き」を参照してください。

    5.専門基礎科目

    看護学を学ぶ上で必要な,人体の構造と機能及び病態と疾患について理解することで,看護職者にとって必要

    とされる医学的知識を修得します。この区分の授業は 1年生の前期から開始されます。大学生となってそれほど

    時間が経過していない時期に,医学の専門的な講義が開始されることに戸惑いを感じるかもしれません。しかし,

    看護を専門とする者にとっては生涯が学習の連続です。早くその自覚を抱いて新しい学習にチャレンジしてくだ

    さい。また,国際化に対応するため「英書で読む看護」「看護英語」を設け, 1単位以上を選択必修することで,

    より専門的な文献を理解できるようにしています。

    6.看護専門科目

    看護についての専門的な知識を学習する科目であり,必修単位数も一番多くなっています。「看護の機能と方

    法」「ライフサイクルと看護」「地域における看護」「臨地実習」及び選択学生のための「公衆衛生看護コース」

    「助産コース」の 6 つの区分があります。「看護の機能と方法」で学習することは,看護は医療のなかでどの様な

    役割を果たすべきかを知り,看護を行うための総論的な学習で, 1 年生の前期から始まります。「ライフサイク

    ルと看護」「地域における看護」ではより専門的に,看護の対象,看護の場の別に各論的な学習をします。とく

    に「ライフサイクルと看護」では人間の一生,すなわち小児,成人,母性,老年の各時期における看護について

    学習します。上記の各教科は 3 年前期までに全ての科目を修了します。

    「臨地実習」の概念は病院における実習と,地域・在宅における実習を一つにしたものです。 1 年前期の早期

    体験学習, 2 年前期の実習, 3 年後期の実習及び 4 年前期の実習で構成されています。 3 年後期の臨地実習を

    行う学生は Student Nurse(S.N.)の認定を受けた後に実習に入ります。S.N.の資格は 3 年前期までの全ての

    必修科目の単位の認定を受けた学生に与えられます。S.N.の認定を受けた学生は医療チームの一員として実習

    を行います。 4 年の実習では看護研究と結びつけ,自らテーマを設定し,そのテーマに沿って行う実習です。

    「公衆衛生看護コース」は保健師をめざす者のための選択コースで,保健師の国家試験の受験に必要な科目を

    学習します。

    「助産コース」は助産師をめざす者のための選択コースで,助産師の国家試験の受験に必要な科目を学習しま

    す。なお,両コースは選択性をとっているので自分の希望や適正を考え,履修を検討してください。

    最初にも述べましたが,看護の勉学は生涯続けるものであり,学生時代の学習はそのスタートにすぎません。

    したがって,自ら問題意識を持ち,その解決に必要な情報を集め,整理し,適切な判断と処理ができるように習

    慣づける必要があります。単に知識を修得するのではなく,如何にして必要な知識や理論を応用し,問題を解決

    していくかを考えて学習してください。本学看護学科のカリキュラムの特徴は,自らの責任において学習し行動

    することが基本となります。目標をたて,それに向かって学び,そして自己の能力を評価できる力を養ってくだ

    さい。みなさんが自らの主体性を大いに育て,積極的な学びの姿勢を身につけられることを望みます。

    7.コース選択

    2 年次の終わりに「看護コース」「公衆衛生看護コース」「助産コース」のコース選択を行います。

    ― 7 ―

  • ― 8 ―

    医学部看護学科カリキュラム模式図

    (平

    成27

    年度

    入学

    生)

    1年

    次2

    年次

    3年

    次4

    年次

    前期

    後期

    前期

    後期

    前期

    後期

    前期

    後期

    大学

    入門

    科目

    2(1)(

    3)看

    護の

    機能

    と方

    1(3),2(1)(

    3),3(1)(

    2)

    臨地

    実習

    (成

    人)

    (小

    児)

    (母

    性)

    (精

    神)

    (老

    年)

    (*

    地域

    2(3),3(1)(

    2)

    看護

    の機

    能と

    方法

    1(3),2(1)(

    3),3(1)(

    2)情報

    リテ

    ラシ

    ー科

    1(2)

    外国語

    科目

    ライ

    フサ

    イク

    ルと

    看護

    1(3),2(2),3(1)(

    2)臨

    地実

    (在

    宅)

    (統

    合)

    2(3),3(1)(

    2)

    ライ

    フサ

    イク

    と看

    1(3),2(2),3(1)(

    2)

    1(2)

    基本

    教養

    科目又

    イン

    ター

    フェ

    ース

    科目

    1(1)(

    2),2(1)(

    3),3(1)(

    2)

    臨地

    実習

    (基

    礎)

    2(3),3(1)(

    2)

    基本

    教養

    科目又

    イン

    ター

    フェ

    ース

    科目

    1(1)(

    2),2(1)(

    3),3(1)(

    2)

    専門

    基礎

    科目

    1(3),2(1)

    専門

    基礎

    科目

    1(3),2(1)

    地域

    にお

    ける

    看護

    2(2),3(1)(

    2)

    地域

    にお

    ける

    看護

    2(2),3(1)(

    2)

    臨地

    実習

    (基

    礎)

    2(3),3(1)(

    2)

    公衆

    衛生

    看護

    コー

    ス2(2),3(1)(

    2)公

    衆衛

    生看

    護コ

    ース

    2(2),3(1)(

    2)

    看護

    コー

    ス2(2),3(1)(

    2)

    助産

    コー

    ス2(2),3(1)(

    2)

    24単位

    23単位

    14単位

    25単位

    15単位

    19単位

    5単位

    3単位

    ※上

    記の単位数

    は標準

    習得単位数

    。項

    目に付

    した番号

    は、

    学位

    授与

    の方

    針。

    *(選

    択コ

    ース

    )以外

    の者

    及び

    助産

    コー

    ス選

    択必

  • ― 9 ―

    看護学科チェアパーソン及びコーディネーター表

    区 分平成29年度

    チェアパーソン細 区 分

    平成29年度

    コーディネーター

    大学入門科目 長 家 智 子 長 家 智 子

    共通基礎教育科目 新 地 浩 一外国語科目

    新 地 浩 一情報リテラシー科目

    基本教養科目・

    インターフェース科目新 地 浩 一 新 地 浩 一

    専門基礎科目 河 野 史 河 野 史

    看護専門科目 古 賀 明 美

    看護の機能と方法 鈴 木 智惠子

    ライフサイクルと看護 田 渕 康 子

    地域における看護 藤 野 成 美

    臨地実習 古 賀 明 美

    公衆衛生看護コース 有 吉 浩 美

    助産コース 佐 藤 珠 美

  • ― 10 ―

    平成29年度前期授業時間割表

    1 ・ 2 3 ・ 4 5 ・ 6 7 ・ 8 9 ・10

    8:50∼ 10:20 10:30∼ 12:00 13:00∼ 14:30 14:40∼ 16:10 16:20∼ 17:50

    月精神看護援助論

    (藤野)看護とカウンセリング(村久保)

    疫学Ⅰ(新地)疫学Ⅱ(新地)

    発達看護論演習Ⅱ(母性・小児)(佐藤)

    集団と地域の健康支援論(有吉)生活行動支援論

    (松尾)

    水 基本教養科目基本教養科目・

    インターフェース科目在宅看護援助論(福山)

    木基本教養科目・

    インターフェース科目看護研究入門(藤野)

    フィジカルアセスメントⅠ(古賀)

    金臨床栄養学(河野) クリティカルケア

    (古賀)発達看護論演習Ⅰ(成人・老年)

    (田渕)長寿と健康(室屋)

    (注)1 ( )内は教科主任名を示す。

    2 上段,下段は を示す。前半後半

    (3年次)

    時限

    曜日

    時間

    平成29年度後期授業時間割表

    1 ・ 2 3 ・ 4 5 ・ 6 7 ・ 8 9 ・10

    8:50∼ 10:20 10:30∼ 12:00 13:00∼ 14:30 14:40∼ 16:10 16:20∼ 17:50

    臨 地 実 習

    (成人・小児・母性・精神・老年・地域・公衆衛生看護実習)

    成人看護実習(古賀)小児看護実習(鈴木)母性看護実習(佐藤)精神看護実習(藤野)老年看護実習(田渕)地域看護実習(藤野)公衆衛生看護実習(有吉)

    (注)後期の臨地実習については,別途指示する。

    (3年次)

    時限

    曜日

    時間

  • ― 11 ―

    授 業 科 目 開 設 表(平成27年度入学生)

    看護学科

    教養教育科目

    区 分 授 業 科 目単位数

    修得区分履 修 年 次 時

    間数

    備 考1年次 2 年次 3 年次 4 年次前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期

    大 学 入 門 科 目大学入門科目Ⅰ(看護学入門) 2 必修 2 30

    必修 2単位小 計 2 2 30

    共通基礎科目

    外国語科目英語 4 必修 2 2 120

    必修 6単位ドイツ語Ⅰ,フランス語Ⅰ,中国語Ⅰ,朝鮮語Ⅰ 2 選必 1 1 60小 計 6 6 180

    情報リテラシー科目

    情報基礎概論 2 必修 2 30必修 2単位

    小 計 2 2 30基本教養科目

    自然科学と技術の分野12 選必 12 180 各分野から2単位以上文化の分野

    現代社会の分野小 計 12 12 180

    インターフェース科目 8 選必 8 120小 計 8 8 120教養教育科目合計 30

    専門教育科目

    区 分 授 業 科 目単位数

    修得区分履 修 年 次 時

    間数

    備 考1年次 2 年次 3 年次 4 年次前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期

    プレゼンテーション技法 1 必 1 20 必修29単位

    「英書で読む看 護」及 び「看護英語」から 1単位以上選択必修

    解剖学・生理学 4 必 4 75生化学 1 必 1 15微生物学・寄生虫学 1 必 1 15看護統計学 1 必 1 30リハビリテーション概論 1 必 1 15保健学 2 必 2 30社会福祉 1 必 1 15保健医療福祉行政のしくみ 1 必 1 15病理学 1 必 1 20女性の健康学 2 必 2 40子どもの育ち 1 必 1 20病態・疾病論Ⅰ 4 必 4 80病態・疾病論Ⅱ 3 必 3 60公衆衛生学 1 必 1 15疫学Ⅰ 1 必 1 15臨床薬理学 1 必 1 22臨床心理学 1 必 1 30放射線診療 1 必 1 15英書で読む看護 1 選必 1 30看護英語 1 選必 1 30

    専門基礎科目計 31 29 2 20 9 1 1 607

    看護の機能と方 法

    基礎的看護技術Ⅰ(日常生活援助技術) 3 必 3 75 必修14単位

    看護コースの者は看護セミナー選択必修

    基礎的看護技術Ⅱ(コミュニケーション) 1 必 1 30基礎的看護技術Ⅲ(診療に関する援助技術1) 1 必 1 30基礎的看護技術Ⅳ(診療に関する援助技術 2 ) 1 必 1 30看護過程の展開の基礎 1 必 1 30健康教育と集団指導の技術 1 必 1 30家族看護論 1 必 1 15フィジカルアセスメントⅠ 1 必 1 30クリティカルケア 1 必 1 30看護研究入門 1 必 1 30看護制度・管理 1 必 1 30看護倫理 1 必 1 15看護セミナー 3 選必 3 90

    小 計 17 14 3 4 6 3 4 465

    ライフサイクル と 看 護

    発達看護論Ⅰ(成人・老年) 1 必 1 30 必修13単位発達看護論Ⅱ(母性・小児) 1 必 1 30急性期・回復期の成人看護 1 必 1 30慢性期・終末期の成人看護 1 必 1 30老年看護援助論 1 必 1 30

  • ― 12 ―

    区 分 授 業 科 目単位数

    修得区分履 修 年 次 時

    間数

    備 考1年次 2 年次 3 年次 4 年次前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期

    ライフサイクル と 看 護

    小児看護援助論 1 必 1 30

    母性看護援助論 1 必 1 30

    看護診断実践論 1 必 1 15

    発達看護論演習Ⅰ(成人・老年) 2 必 2 45

    発達看護論演習Ⅱ(母性・小児) 1 必 1 30

    がん看護 1 必 1 15

    緩和ケア 1 必 1 15

    小 計 13 13 1 9 3 0 330

    地域における看 護

    公衆衛生看護学概論 2 必 2 30 必修10単位

    公衆衛生看護活動展開論 2 必 2 30

    在宅看護援助論 2 必 2 45

    精神保健看護論 1 必 1 15

    精神看護援助論 1 必 1 30

    災害看護論 1 必 1 15

    国際保健看護論 1 必 1 15

    小 計 10 10 0 5 3 2 180

    臨 地 実 習

    基礎看護実習 3 必 0.6 2.4 135 必修22単位

    看護コースの者及び助産コースの者は地域看護実習選択必修

    成人看護実習 6 必 6 270

    小児看護実習 2 必 2 90

    母性看護実習 2 必 2 90

    精神看護実習 2 必 2 90

    老年看護実習 3 必 3 135

    在宅看護実習 2 必 2 90

    地域看護実習 1 選必 1 45

    統合実習 2 必 2 90

    小 計 23 22 1 0.6 2.4 16 4 1,035

    選 択 科 目選択授業科目 4 選 看護コースの者は

    選択 4 単位以上小 計 4 4

    公衆衛生看護コ ー ス

    保健医療福祉行政論 1 選必 1 15 *

    疫学Ⅱ 1 選必 1 15 *

    個人と家族の健康支援論 1 選必 1 30 *

    集団と地域の健康支援論 2 選必 2 30 *

    地域ケアシステム論 1 選必 1 15 *

    公衆衛生看護管理論 2 選必 2 30 *

    健康危機管理論 2 選必 2 30 *

    学校保健活動論 1 選必 1 15 *

    産業看護活動論 1 選必 1 15 *

    保健統計学 2 選必 2 45 *

    公衆衛生看護実習Ⅰ 3 選必 3 135 *

    公衆衛生看護実習Ⅱ 2 選必 2 90 *

    小 計 19 0 19 0 1 6 12 465

    助産コース

    基礎助産学 2 選必 2 60 **

    助産診断・技術学Ⅰ 2 選必 2 45 **

    助産診断・技術学Ⅱ 2 選必 2 45 **

    助産診断・技術学演習 2 選必 2 45 **

    地域母子保健 1 選必 1 15 **

    助産管理 2 選必 2 30 **

    ヒトの遺伝の基礎と遺伝相談 1 選必 1 20 **

    助産実習Ⅰ 1 選必 1 45 **

    助産実習Ⅱ 3 選必 3 135 **

    助産実習Ⅲ 9 選必 9 405 **

    小 計 25 0 25 0 0 0 25 845

    看護専門科目計 111 107⑷ 5.6 23.4 31 47 3,320

    専門教育科目合計 142 138⑷ 25.6 32.4 32 48 3,927

    (注)1.科目(合)計欄の( )は,選択科目の単位数を示し,外数。

    2.専門教育科目は、必修科目88単位及び選択必修科目を含む選択科目から10単位以上の合計98単位以上を修得すること。

    3.*印は公衆衛生看護コースに必要な選択科目を示す。

    4.**は助産コースに必要な選択科目を示す。

    ※卒業要件 128単位以上を修得すること。この内,10単位以上は次頁により修得すること。

  • ― 13 ―

    ☆ 看護コースの者

    区分 科 目 備 考

    1選択科目「選択授業科目」( 4単位以上)(公衆衛生看護コース及び助産コースの選択科目は含まない)看護セミナー( 3単位)及び地域看護実習( 1単位)は選択必修とする

    左記の中から10単位以上を修得しなければならない。ただし,「英書で読む看護」及び「看護英語」から 1単位以上修得しなければならない。2

    健康危機管理論( 2単位),学校保健活動論( 1単位),産業看護活動論( 1単位),基礎助産学( 2単位),助産診断・技術学Ⅰ( 2単位),助産診断・技術学Ⅱ( 2単位),地域母子保健( 1単位),助産管理( 2単位)

    ☆ 公衆衛生看護コースの者

    科 目 備 考

    保健医療福祉行政論( 1単位),疫学Ⅱ( 1単位),個人と家族の健康支援論( 1単位),集団と地域の健康支援論( 2単位),地域ケアシステム論( 1単位),公衆衛生看護管理論( 2単位),健康危機管理論( 2単位),学校保健活動論( 1単位),産業看護活動論( 1単位),保健統計学( 2単位),公衆衛生看護実習Ⅰ

    ( 3単位),公衆衛生看護実習Ⅱ( 2単位)

    左記の中から10単位以上を修得しなければならない。ただし,「英書で読む看護」及び「看護英語」から 1 単位以上修得しなければならない。*保健師国家試験受験資格要件としては19単位の修得が必要である。

    ☆ 助産コースの者

    区分 科 目 備 考

    1*「臨地実習」地域看護実習( 1単位)は選択必修とする

    左記の中から10単位以上を修得しなければならない。ただし,「英書で読む看護」及び「看護英語」から 1 単位以上修得しなければならない。*助産師国家試験受験資格要件としては26単位の修得が必要である。

    2

    *助産コース選択科目基礎助産学( 2単位),助産診断・技術学Ⅰ( 2単位),助産診断・技術学Ⅱ( 2単位),助産診断・技術学演習( 2単位),地域母子保健( 1単位),助産管理( 2単位),ヒトの遺伝の基礎と遺伝相談( 1単位),助産実習Ⅰ( 1単位),助産実習Ⅱ( 3単位),助産実習Ⅲ( 9単位)

    平成27年度入学生

    ☆ 選択科目(選択授業科目)

    *英語で読む看護及び看護英語から 1単位以上選択しなければならない。

    **看護コースの者は選択必修。

    ***看護コースの者及び助産コースの者は選択必修。

    区 分 授 業 科 目 単位数 時間数 開 講 年 次

    専門基礎科目

    生活行動支援論 1 15H 3 年前期

    臨床栄養学 1 15H 3 年前期

    ヒトの遺伝の基礎と遺伝相談 1 20H 4 年前期

    保健医療福祉の最近の話題 1 15H 4 年後期

    *英書で読む看護 1 30H 4 年後期

    *看護英語 1 30H 2 年前期

    労働とメンタルヘルス 1 20H 4 年前期

    看護の機

    能と方法

    看護とカウンセリング 1 20H 3 年前期

    セルフケア 1 15H 2 年前期

    フィジカルアセスメントⅡ 1 20H 4 年前期

    **看護セミナー 3 90H 4 年通年

    ライフサ

    イクルと

    看護

    生活主体発達援助論 1 30H 2 年前期

    小児看護臨床実践論 1 30H 4 年後期

    長寿と健康 1 15H 3 年前期

    地域における看護 在宅療養者のヘルスアセスメント 1 15H 4 年後期

    地域実習 ***地域看護実習 1 45H 3 年後期

    合 計 16科目 3科目 4科目 5科目(通年含む) 5 科目(通年含む)

  • 保健師国家試験の受験資格の取得について

    1)保健師国家試験の受験資格の取得を希望する者は,卒業要件を満たす科目の単位修得に加えて,次の選択科目

    を履修し,その単位を修得しなければならない。

    保健医療福祉行政論 1単位

    疫学Ⅱ 1単位

    個人と家族の健康支援論 1単位

    集団と地域の健康支援論 2単位

    地域ケアシステム論 1単位

    公衆衛生看護管理論 2単位

    健康危機管理論 2単位

    学校保健活動論 1単位

    産業看護活動論 1単位

    保健統計学 2単位

    公衆衛生看護実習Ⅰ 3単位

    公衆衛生看護実習Ⅱ 2単位

    (12科目 19単位)

    ― 14 ―

  • 助産師国家試験の受験資格の取得について

    1)助産師国家試験の受験資格の取得を希望する者は,卒業要件を満たす科目の単位修得に加えて,次の選択科目

    を履修し,その単位を修得しなければならない。

    地域看護実習 1単位

    基礎助産学 2単位

    助産診断・技術学Ⅰ 2単位

    助産診断・技術学Ⅱ 2単位

    助産診断・技術学演習 2単位

    地域母子保健 1単位

    助産管理 2単位

    ヒトの遺伝の基礎と遺伝相談 1単位

    助産実習Ⅰ 1単位

    助産実習Ⅱ 3単位

    助産実習Ⅲ 9単位

    (11科目 26単位)

    ― 15 ―

  • 佐賀大学医学部試験の実施等に関する取扱要項

    ⎡⎜⎜⎣

    平成16年 4月 1日

    制 定

    ⎤⎜⎜⎦

    (趣旨)

    第 1 医学部履修細則第 5条における各授業科目の試験の実施及び医学部履修細則第 6条における授業科目等の履

    修に係る資格要件に関する取扱いについては,この要項の定めるところによる。

    (試験の実施時期)

    第 2 試験を実施する場合は,試験実施の告示を原則として実施日の 2週間前に掲示するものとする。

    (試験の種別)

    第 3 各授業科目ごとに実施する試験の種別は,本試験,追試験及び再試験とする。

    2 試験は,各授業科目の担当教員(教科主任を含む。)が実施するものとする。

    (本試験)

    第 4 本試験を受験できる者は,当該各授業科目の担当教員から受験資格を認められた者とする。ただし,複数の

    教員が担当する授業科目の場合は,当該授業科目の教科主任がその認定を行うものとする。

    2 前項の規定により,本試験の受験資格を認められなかった者は,再履修をしなければならない。

    3 前項の規定により,再履修を課せられた者は,再履修届を提出しなければならない。

    (追試験)

    第 5 追試験は,本試験の受験資格を有し,かつ,傷病その他やむを得ない理由により本試験を欠席した者で,当

    該授業科目の担当教員(教科主任を含む。)が認めた者に限り,受験することができるものとする。

    2 前項の理由に該当し,本試験を欠席する者は,あらかじめ試験欠席届及び医師の診断書又は理由書(その理由

    を記載し,説明できるもの)を提出しなければならない。ただし,やむを得ない事情により,事前に提出できな

    かった者は,遅延理由書を添付して,可及的速やかに手続を行わなければならない。

    3 追試験は,当該年度において実施される当該授業科目の再試験の際に行うものとする。

    (再試験)

    第 6 再試験は,本試験又は追試験の不合格者のうち,あらかじめ再試験受験願を提出した者で,当該授業科目の

    担当教員(教科主任を含む。)が認めた者に限り,受験することができるものとする。ただし,本試験(追試験

    該当者を除く。)を無断で欠席した者は,当該学期において実施される当該授業科目の再試験は受験することが

    できない。

    2 再試験は,当該授業科目の開講期内に原則として 1回のみ行うものとする。

    3 再試験における合格の評価は,「可」とする。ただし,次年度以降に当該授業科目を受講した場合において,

    その授業科目の担当教員(教科主任を含む。)が教育上の見地から必要と判断したときに限り,「可」より上位の

    評価を与えることができる。

    (追試験又は再試験の不合格者の取扱)

    第 7 当該学期内に実施される追試験又は再試験を受験し,不合格となった者は,次年度以降に実施される試験を,

    再試験として受験させることができる。

    2 前項の規定により,再試験を受験する者は,各試験科目ごとに再試験受験願を提出しなければならない。

    ― 16 ―

  • (医学科の 2 年次に開講される授業科目を履修するための資格要件)

    第 8 2 年次に開講される授業科目を履修することができるのは, 1年次の学年末までに開講される科目のうち,

    別表Ⅰに定める単位数を修得した者とする。

    2 前項により資格を認められなかった者は,原級に留まり,原則として未修得の科目を再履修しなければならな

    い。

    (医学科の 3 ・ 4 年次に開講される授業科目を履修するための資格要件)

    第 9 3 年次及び 4 年次に開講される授業科目を履修することができるのは, 2年次の学年末までに開講される科

    目のうち,別表Ⅱに定める単位数を修得した者とする。

    2 前項により資格を認められなかった者は,原級に留まり,原則として未修得の科目を再履修しなければならな

    い。

    (看護学科の 3 年次に開講される授業科目を履修するための資格要件)

    第10 3 年次に開講される授業科目を履修することができるのは, 2年次の学年末までに開講される科目のうち,

    専門教育科目の必修科目を修得した者とする。

    2 前項により資格を認められなかった者は,原級に留まり,未修得の科目を修得しなければならない。

    (医学科の臨床実習を行うための資格要件)

    第11 5 年次以降に実施される臨床実習を行うことができる者は,次の各号のいずれかに該当し,かつ,健康診断

    の結果,実習に支障がないと認められた者とする。

    ⑴ 4 年次の学年末までに開講される授業科目のうち,別表Ⅲに定める単位数を修得し,かつ,共用試験の

    CBT及びOSCEに合格した者

    ⑵ 前号のほか,教授会において,特にその資格を認められた者

    2 前項各号のいずれかに該当し,その資格を認められた者には,「Student Doctor(略称:S.D.)」の呼称を与

    え,臨床実習適格認定書を授与す

    3 臨床実習を行う場合は,ネームプレートを常時着用するものとする。

    4 第 1 項により資格を認められなかった者は,原級に留まり,原則として未修得の科目を再履修しなければなら

    ない。

    (看護学科の臨地実習を行うための資格要件)

    第12 3 年次後学期以降に実施される臨地実習を行うことができる者は,次の各号のいずれかに該当し,かつ,健

    康診断の結果,実習に支障がないと認められた者とする。

    ⑴ 3 年次前学期までに開講される授業科目のうち,教養教育科目の全て及び専門教育科目の必修科目を修得し

    ている者

    ⑵ 前号のほか,教授会において,特にその資格を認められた者

    2 前項各号のいずれかに該当し,その資格を認められた者には,「Student Nurse(略称:S.N.)」の呼称を与

    え,臨地実習適格認定書を授与する。

    3 臨地実習を行う場合は,ネームプレートを常時着用するものとする。

    4 第 1 項により資格を認められなかった者は,原級に留まり,未修得の科目を修得しなければならない。

    (不正行為の取扱)

    第13 各授業科目の試験において,不正行為があった場合は,次により措置する。

    ⑴ 試験において,不正行為と認められる行為があったときは,当該学生がその年度において受講する全ての授

    業科目の履修(受講)及び試験を無効とし,原級に留めおく。ただし,前年度以前に履修(受講)した授業科

    ― 17 ―

  • 目については,試験のみを無効とすることがある。

    ⑵ 不正行為の内容によっては、佐賀大学学則第39条の規定により処分することがある。

    ⑶ 本項の適用に疑義があるときは,教育委員会において審議する。

    (試験の結果)

    第14 試験結果は「○(合格)」又は「×(不合格)」の表示で掲示する。

    2 その他試験に関する詳細なことについては,適宜掲示する。

    3 試験上の注意

    ⑴ 試験室内では,試験室担当教員の指示による座席又は座席表で指定された座席に,各自,試験開始までに着

    席しておくこと。

    ⑵ 試験時間中は指定された座席の机上に,各自「学生証」を呈示しておくこと。

    ⑶ 各自「ネームプレート」を着用しておくこと。

    ⑷ 試験中は,筆記用具以外の物は,机上に置かないこと。

    附 則

    この要項は,平成16年 4月 1日から実施する。

    附 則(平成25年 1月16日改正)

    この要項は,平成25年 4月 1日から実施する。

    但し,平成25年 3月31日において現に在学する者(以下「在学者」という。)及び在学者の属する年次に転入学,

    編入学又は再入学する者については,なお従前の例による。

    附 則(平成26年 6月18日改正)

    この要項は,平成26年 6 月18日から実施し,平成26年4月 1日から適用する。

    附 則(平成27年10月21日改正)

    1 この要項は,平成28年 4 月 1 日から実施する。ただし,別表Ⅰ,Ⅱ及びⅢの表中の専門基礎科目,基礎医学

    科目については,平成27年 4 月 1 日から適用する。

    2 平成28年 3 月31日において現に在学する者(以下「在学者」という。)及び在学者の属する年次に転入学,

    編入学又は再入学する者については,なお従前の例による。

    附 則(平成28年10月19日改正)

    1 この要項は,平成29年 4 月 1 日から施行する。

    2 平成29年 3 月31日において現に在学する者(以下「在学者」という。)及び在学者の属する年次に転入学,

    編入学又は再入学する者については,なお従前の例による。

    進級について

    【進級要件】

    看護学科においては, 3 年次後学期の臨地実習を行うための資格要件が定められています。

    資格を認められた者には,Student Nurse(略称:S.N.)の呼称が与えられ,認定書が授与されます。

    資格を認められなかった者は,原級に留まり,未修得の科目を修得しなければなりません。

    [本冊子「佐賀大学医学部試験の実施等に関する取扱要項」参照]

    ― 18 ―

  • 【進級判定】

    臨地実習適格認定は, 9 月の教授会において行います。その結果については, 9月中旬に掲示にて通知します。

    卒業について

    【卒業要件】

    看護学科を卒業するには, 4 年以上在学(休学期間は含めない。)し,所定の単位(教養教育科目30単位,専門

    教育科目98単位の合計128単位以上)を修得しなければなりません。

    [本冊子「授業科目開設表」参照]

    【卒業判定】

    卒業判定は, 3 月の教授会において行います。その結果については, 3月上旬に掲示にて通知します。

    佐賀大学成績判定等に関する規程(抜粋)

    (平成16年 4月 1日制定)

    (趣旨)

    第 1条 成績判定及び試験等に関する事項は,佐賀大学学則(平成16年 4 月 1 日制定)に定めるもののほか,この

    規程の定めるところによる。

    (成績の判定・評価基準)

    第 2条 成績判定は,平素の学修状況,学修報告,論文及び試験等によって行う。

    2 成績の評語(評価)は,評点又は評価基準に基づき判定するものとし,評点及び評価基準は次の表に掲げると

    おりとする。

    3 前項の表の評語(評価)のうち,秀,優,良及び可を合格とし,不可を不合格とする。

    ― 19 ―

    評語(評価) 評 点 評 価 基 準

    秀 90点以上100点満点 学修到達目標を十分に達成し,極めて優秀な成果を上げている。

    優 80点以上90点未満 学修到達目標を十分に達成している。

    良 70点以上80点未満 学修到達目標を概ね達成している。

    可 60点以上70点未満 学修到達目標を最低限達成している。

    不可 60点未満 学修到達目標を達成していない。

  • 佐賀大学学生の成績評価の異議申立ての手続きに関する要項

    (平成19年 1月30日制定)

    ― 20 ―

    (趣旨)

    第 1 この要項は,佐賀大学成績判定等に関する規程(平成16年 4 月 1 日制定)第 2条第 2 項により行われる

    佐賀大学(以下「本学」という。)の学生の成績評価について,本学の学生(学生であったものを含む。以下

    同じ。)が自身の成績評価に対して異議を申し立てる場合の手続き等に関し必要な事項を定めるものとする。

    (異議の申立て)

    第 2 学生が,自身の成績評価に対して異議がある場合は,成績通知後 1 月以内(やむを得ない事情がある場

    合には, 2 月以内)に,授業科目を開講する当該学部等(以下「当該学部等」という。)の学部長等(教養教

    育科目にあっては,全学教育機構長,大学院の授業科目にあっては研究科長とする。以下同じ。)に異議を申

    立てることができる。

    2 前項の申立ては,学務部教務課又は医学部学生課の担当窓口において,所定の様式により行うものとする。

    (異議申立てへの対応等)

    第 3 学部長等は,第 2 の手続きにより学生から異議申立てがあった場合には,当該学部等の教育に関する委

    員会(以下「委員会」という。)に異議申立ての内容等の調査・検討を行わせるものとする。

    2 前項の委員会による調査・検討は,当該授業科目の試験問題,答案,課題,学生が提出したレポートその

    他授業及び成績評価に用いた資料(以下「成績評価資料等」という。)並びに当該授業科目を担当した教員に

    対するヒアリングにより行うものとし,委員会は,その調査結果を学部長等に報告しなければならない。

    3 第 1 項の委員会による調査・検討は,異議申立てがあった日から起算して,原則, 1 月以内に終えるもの

    とする。

    4 本学において授業を担当する教員は,教育活動の正当性を証明するとともに,前項の調査・検討の可能性

    を確保するため,当該授業科目の成績評価資料等を 1年間保存・管理しなければならない。

    第 4 学部長等は,第 3 の委員会による調査・検討結果の結果報告に基づき,教授会(教養教育科目にあって

    は,全学教育機構運営委員会,大学院の授業科目にあっては,研究科委員会(工学系研究科にあっては研究

    科教授会))の議を経て,異議の認否及び成績評価の取扱いを決定し,速やかに当該学生及び授業担当教員に

    通知するものとする。

    (再度の異議の申立て)

    第 5 学生は第 4 の決定に対して,再度,異議を申し立てることはできない。

    (雑則)

    第 6 この要項に定めるもののほか,必要な事項は,当該学部等において別に定める。

    附 則

    この要項は、平成19年 2 月 1 日から実施する。

    附 則

    この要項は,平成22年 4 月 1 日から実施する。

    附 則

    この要項は,平成25年 4 月 1 日から実施する。

    附 則(平成26年 2 月 1 日改正)

    この要項は,平成26年 4 月 1 日から実施する。

    附 則(平成27年12月21日改正)

    この要項は,平成27年12月21日から実施する。

  • 選択科目の履修について

    ※授業開始後の履修登録の取り消し又は変更については,所定の「履修変更期間」終了後は一切認めません。

    オフィスアワーとは

    「オフィスアワー」とは,各教員が学生からの個別相談(授業や学生生活についての質問や相談)に応じるため

    に設定している時間のことです。授業や学習に関する質問や学生生活・進路相談などについての相談があれば,教

    員は随時相談に応じることとなっていますが,他の授業や会議,診療などで席を離れるため,常に教員室や研究室

    に居るとは限りません。

    そこで,学生の方々の来訪に備えて教員室や研究室で待機し,相談に応じるのに都合が良い時間帯を「オフィス

    アワー」として,教員ごとに設定しています。

    巻末に,医学部全教員の「オフィスアワー」を示した表を掲載してあります。

    「オフィスアワー」の曜日,時間帯,連絡先(メールアドレス,内線番号)などが記載されていますので,各教

    員を訪ねる際に活用してください。なお,部屋番号は「学生便覧」巻末の建物配置図(医学部)の部屋ごとに表示

    してあるので,参照してください。

    ― 21 ―

  • ― 22 ―

    授業科目の学習指針等

    (シラバス)

    シラバスとは

    シラバス[syllabus]は,個々の授業科目の目的,内容,目標,予定,成績評価方法など授業の概要を書き示

    したもので,この学習要項では「授業科目の学習指針等」として掲載してあります。

    各授業科目は,医学部の教育目的・目標に沿って年次ごとに開講,配置されていますが,その教育課程における

    個々の授業科目の位置付け(開講目的)や学習内容・到達目標,成績の評価基準・開示方法等をシラバスで明示す

    ることにより,教育課程の内容を保証するとともに,学生が,いつ,何を,何のために,どのようにして学び,ど

    こまで到達すべきかを知る学習指針として,重要な役割を果たすものです。

    シラバスに記載されている項目の説明

    【教科主任】 各授業科目の担当責任者で,教科主任の下に講義・実習等の編成,担当者の配置ならびに試験の実

    施と成績判定が行われます。

    【G. I. O.(General Instructional Objective):一般学習目標】 各学科の教育課程における当該授業科目の位

    置付け(開講目的)を示すとともに,この授業により何ができるようになるか(すなわち,この授業

    の学習がなぜ重要なのか,それによって学習者のニーズがどのように満たされるか)の総括的な目標

    が掲げられています。

    【講義・実習項目】 授業科目を構成する講義・実習等の項目と,それぞれを担当する教員名が示されています。

    【S. B. O.(Specific Behavioral Objective):個別行動目標】 当該授業科目の一般学習目標(G. I. O.)を達

    成するためには,どのようなことができればよいのか,具体的な行動の表現で個別の行動目標が示さ

    れています。

    【学士力番号】 本学では,本学の学生が入学から卒業までに順次身に付けてゆくべき体系的な能力を「佐賀大学

    学士力」として定めています。本学の授業科目はそれぞれ,この佐賀大学学士力の体系の中に位置付

    けられています。授業科目を履修する際には,学士力番号によってその授業科目がどのような能力の

    獲得を目指しているのかを確認し,それを意識しつつ授業に臨むことが大切です。

    【評価の方法と基準】 当該授業科目の成績評価の方法,成績判定の基準と評価結果の開示方法が示されています。

    【履修上の注意】 各授業科目を履修する上での心構え,注意等が示されています。

    【テキスト等】 当該授業に必要な参考書を,次の区分に分けて紹介してあります。

    1 )テキスト:教科書として用いるもので,必ず手に入れておく必要があるもの。

    2 )指定図書:重要な参考書として利用頻度が高く,手に入れておくことが望ましいもの。これにつ

    いては,原則的に附属図書館医学分館に配架されています。

    3 )参考書:上記以外の参考書として挙げられています。

    【日 程 表】 当該授業科目における講義・実習等の授業形態及び試験の日程,担当者の明示とともに,講義項目

    のキーワードが示されています。講義を受ける際の準備や自己学習などに活用してください。

    注:医学部のシラバスは,「医学部ホームページ⇒学部内関連情報(学部学生)」にも掲載してあるので,利用して

    ください。

    また,「教養教育科目」のシラバスは,「佐賀大学ホームページのオンラインシラバス」に掲載されています。

  • 授業科目の学習指針等

    専門基礎科目

    疫学Ⅰ 23

    生活行動支援論 25

    臨床栄養学 28

  • 疫 学 I

    教科主任 新 地 浩 一

    1 .G.I.O.(General Instructional Objective:一般学習目標)

    疫学に関する基本的事項を習得する。集団の健康問題の発生状況を知り、またそれを引き起こしている原因を解

    明し、その原因に基づいて対策を立てるという、集団に対する公衆衛生看護活動を展開する上で必要な疫学の基本

    的な考え方について習得する。疫学研究の実例を学び、疫学を活用して健康問題に迫る力量を学修する。

    2 .講義・演習項目 (担当者)

    1.疫学の定義と歴史 統合基礎看護学講座 新 地 浩 一

    2.衛生統計と既存資料 〃 福 山 由 美

    3.疫学指標:疾病頻度の指標 〃 〃

    4.疫学研究手法Ⅰ 〃 〃

    5.疫学研究手法Ⅱ 〃 〃

    6.疫学研究手法Ⅲ 〃 〃

    7.集団検診の原理と方法 〃 〃

    8.総括講義 〃 新 地 浩 一

    3 .S.B.O.(Specific Behavioral Objective:個別学習目標)

    1 .疫学の定義を述べることができる。

    2.疫学の歴史を述べることができる。

    3.人口動態統計,医療統計等について,列挙し,説明できる。

    4.疫学指標について定義や特徴,計算方法を説明できる。

    5.疫学の研究方法について理解し,説明できる。

    6.事例に応じて研究方法を選択できる。

    7.疫学的研究に関連した簡単な統計学的検定・推定を行うことができる。

    8.集団検診の原理と方法を説明できる。

    4 .学士力番号

    1 ( 3)

    5 .評価の方法と基準

    1 )評価方法

    ・授業終了後の筆記試験と出席状況による総合評価

    2)評価基準

    ・筆記試験の評価は,佐賀大学成績判定等に関する規程第 2条に準ずる。

    ・授業の出席状況は2/3以上の出席を合格最低基準とする。

    3)試験問題のうち開示する資料及び開示方法等

    ・試験問題,解答例及び配点を国際保健看護学研究室前に掲示する。掲示期間は平成29年10月 2 日∼10月 4 日

    ― 23 ―

  • までとする。

    6 .履修上の注意

    1 )本講義では,疫学のコアとなる内容を講義するので,必ずテキストを購入して自学自習を行うことが大切で

    ある。

    2)出席状況を重視する。

    3)国家試験においても重要な事項が多く含まれるので,テキストや参考書等を利用して,よく復習を行うこと。

    7 .テキスト等

    1 )テキスト

    はじめて学ぶやさしい疫学 改訂第 2版 日本疫学会編 南江堂 2013 ¥2,000+税

    2 )参 考 書

    国民衛生の動向 2016年 厚生統計協会 ¥2,400(税込み)

    8 .疫学I 日程表

    ― 24 ―

    №月日(曜)

    時限目 項 目 科 担当者 キーワード授業形態

    備 考(教室等)

    14 月11日㈫

    1疫学の定義と歴史

    統合基礎看護学

    新地 疫学の定義,分類

    講義講義室⑷5101室

    2 2衛生統計と既存資料

    福山

    人口動態統計,保健・医療統計,ICD

    34 月18日㈫

    1 疫学指標疾病頻度の指標(死亡率・罹 患 率・有 病 率・致 命率)・率と比

    4 2 疫学研究手法Ⅰ記述疫学・年齢調整死亡率,標準化死亡比

    5

    4 月25日㈫

    1 疫学研究手法Ⅱ

    生態学的研究・横断的研究・コホート研究・前向き調査・相対危険・寄与危険・症例対照研究・後ろ向き調査・オッズ比・介入研究

    6 2 疫学研究手法Ⅲ

    疫学研究における妥当性と精度・偏り(バイアス)・交絡の制御・疫学的因果関係

    75 月 2 日㈫

    1集団検診の原理と方法

    スクリーニング・敏感度・特異度・陽性反応適中度・スクリーニングを行う要件

    8 2 総括講義

    新地

    総括講義(基本的な疫学に関する講義のまとめ)

    96 月19日㈪

    4 筆記試験 筆記試験

  • 生活行動支援論

    教科主任 松 尾 清 美

    1 .G.I.O.(General Instructional Objective:一般学習目標)

    看護職に求められていることは,看護や医療に関する知識や技術のみならず,人間としてバランスのとれた人間

    性や社会性である。年齢や身体機能,生活環境,家族構成,職種など,様々な状況の下にいる患者の疾病や傷病の

    看護方法を検討し,退院後の社会生活や在宅生活の実情を理解して看護しなければならない。特に,現在の医学で

    は完治させることのできない疾病や障害そして加齢に伴う老化などでは,身体に障害を残して生活せざるを得ない

    ため,介護の対象として考えられることが一般的である。例えば,歩行できない高齢者では,移動できないという

    理由だけで全介助での生活を行っている場合が多い。しかし,歩けなくても車いすなどの移動補助器具を適合し,

    住環境を整備して自立した生活を送っている方も多いのである。そこで,生活行動支援論では,医学的な治療後も

    身体機能に後遺障害が残る高齢者・障害者(児)・傷病者に対して行ってきた,福祉用具の適合と住環境整備での

    自立(律)生活支援事例や介護負担の軽減を目的とした支援事例などを通して,在宅や社会環境での生活行動支援

    の考え方と関わり方を教育する。また,前述した方々の在宅や社会生活を楽しいものにし,誇らしい生活を送るた

    めの支援方法を伝達する。座学と実習による授業を受けた結果として,高齢者や障害者などの自立(律)動作を増

    やし,自信を持って生きていくための支援方法および介助をする必要とする方の介助者負担を軽減するための支援

    方法について,看護学生が説明でき,看護の現場で生活行動支援を遂行することを目標とする。

    2 .講 義 項 目

    1 .総論(生活行動支援の考え方と高齢者や障害者の生活)

    2.生活行動支援におけるコミュニケーション動作の補完方法

    3.福祉用具の活用で自立促進と介助負担の軽減(起居と移乗)

    4.福祉用具の活用と住環境改善で自立促進と介助負担の軽減(移動)

    5.福祉用具の活用と住環境改善で自立促進と介助負担の軽減(排泄と入浴)

    6.福祉用具の活用で自立促進と介助負担の軽減(褥瘡予防,食事,衣類,楽しみ)

    7.住環境と社会環境,バリアフリーとユニバーサルデザイン

    8 .試験

    3 .S.B.O.(Specific Behavioral Objective:個別行動目標)

    1 .人間は,生まれて老いて,死に至る。したがって,一生の間には,必ず能力障害や社会的不利を経験するの

    である。医療職となる看護師は,「患者に能力障害やハンディキャップがある場合は,他人事ではない。自分

    もその可能性がある」という認識を持って患者に接することが大切である。

    2.身体に後遺障害を残す患者が,自分の機能障害を受け入れて生活するための支援技術を学修する。

    3.機能障害によって生じる能力障害を補い自立(律)生活するための補助器具の選び方・使い方および住環境

    の改善方法を学修する。

    4. 3 によっても自立できない身体機能の場合,介助者の介助負担を軽減するための補助器具の選び方・使い

    方および住環境の改善方法を学修する。

    5.高齢者や障害者の能力障害を福祉用具や住宅改修で補完する方法,および社会的不利を受けない社会環境に

    改善していかなければならない。その方法を考え説明できるようになる。

    ― 25 ―

  • 4 .学士力番号

    1 ( 3), 1( 4)

    5 .成績評価の方法と基準

    課題レポート,毎回配布するミニッツペーパーでのレポート,期末定期試験,出席状況にて評価する。

    試験答案の採点結果,配点,成績等の解説と個別指導を行う。希望者は,試験結果発表後 1月程度の期間内に,

    オフィスアワー等の時間帯を利用して担当教員を訪ねること。

    6 .履修上の注意

    福祉用具の実習などを行うので,動きやすい服装で受講すること。福祉用具などの機器具は,扱い方を間違うと

    怪我をするので,真摯な気持ちで履修し,注意事項などを良く聞くこと。講義前に講義資料を配付するので,ファ

    イリングして,予習と復習をすること。

    7 .テキスト等

    講義資料は,レジメなどを配付して進めるが,以下は参考図書として推薦する書籍である。

    参考書:「福祉用具支援論 自分らしい生活を作るために」財団法人テクノエイド協会 市川 他著 2006

    4,200円

    :「テクニカルエイド−生活の視点で役立つ選び方・使い方」,三輪書店,作業療法ジャーナル増刊号,

    2012.

    :「障害受容はいのちの受容 頸髄損傷からの社会復帰」ヒポ・サイエンス出版株式会社,丸山柾子,松

    尾清美 著,2016,本体1,300円+税.

    ― 26 ―

  • 8 .生活行動支援論 日程表

    ― 27 ―

    月日(曜)

    コマ 項 目 担当 キーワード授業形態

    備考(教室等)

    16 月 6 日㈫

    3総論(生活行動支援の考え方と高齢者や障害者の起居と移動)

    松尾・生活行動支援・生活姿勢と動作

    講義と実習

    講義室⑴5210室

    26 月13日㈫

    3生活行動支援におけるコミュニケーションの考え方

    井手

    ・自立促進・介護負担の軽減・コミュニケーション

    36 月20日㈫

    3生活行動支援におけるコミュニケーション動作の補完方法

    ・自立促進・介護負担の軽減・コミュニケーション

    46 月27日㈫

    3福祉用具の活用で自立促進と介助負担の軽減(起居と移乗)

    松尾

    ・自立促進・介護負担の軽減・起居・移乗

    57 月 4 日㈫

    3福祉用具の活用と住環境改善で自立促進と介助負担の軽減(排泄と入浴)

    ・自立促進・介護負担の軽減・排泄・入浴

    67 月11日㈫

    3

    福祉用具の活用で自立促進と介助負担の軽減(褥瘡予防,食事,衣類,楽しみ)

    ・自立促進・介護負担の軽減・褥瘡予防・その他の生活

    77 月18日㈫

    3住環境と社会環境,バリアフリーとユニバーサルデザイン

    ・住環境・社会環境・UDと BF

    87 月25日㈫

    3 試験 ・試験

  • 臨 床 栄 養 学

    教科主任 河 野 史

    1 .G.I.O.(General Instructional Objective:一般学習目標)

    看護には正しい栄養学の知識をもち,判断する能力が求められている。臨床に視点をあてた栄養の基礎知識,栄

    養管理の実際を学び,健康における栄養の意義を理解する。

    2 .講義項目 (担当者)

    1 .臨床栄養の基礎 西九州大学 久 野 一 恵

    2 .疾病と栄養 〃 〃

    内 科 学 坂 田 資 尚

    〃 池 田 裕 次

    外 科 学 井 手 貴 雄

    3 .食事指導の実際 生涯発達看護学講座 古 賀 明 美

    4.病院食の実際 栄養管理部 立 花 美那穂

    5 .食行動と健康 統合基礎看護学講座 柿 原 奈保子

    3 .S.B.O.(Specific Behavioral Objective:個別行動目標)

    1 .臨床栄養の基礎

    ・健康に必要な栄養素について説明できる。

    ・栄養の摂取メカニズムについて説明することができる。

    ・経口摂取以外の栄養摂取の方法を述べることができる。

    ・日本人の食事摂取基準について述べることができる。

    ・栄養アセスメントの必要性や方法について説明できる。

    ・栄養と運動との関連について説明できる。

    ・口腔内の状態の悪化が栄養摂取におよぼす影響について説明できる。

    2.疾病と栄養

    ・ライフステージからみた健康問題と栄養との関連について説明できる。

    ・ライフステージにおける健康問題と栄養療法について説明できる。

    ・消化器疾患と栄養療法について説明できる。

    ・内分泌・代謝疾患と栄養療法について説明できる。

    ・循環器系疾患と栄養療法について説明できる。

    ・腎疾患と栄養療法について説明できる。

    ・術前術後の栄養管理について説明できる。

    ・化学療法時の栄養管理について説明できる。

    ・放射線療法時の栄養管理について説明できる。

    ・栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)の取り組みを通して,栄養に対するチーム医療の

    あり方考えることができる。

    ・栄養アセスメントの方法を学び,看護ケアプランへの活用を考えることができる。

    ― 28 ―

  • ・検査のための食事について述べることができる。

    ・病院が提供している食事の基準について述べることができる。

    ・病院食と診療報酬制度のしくみについて述べることができる。

    3.食事指導の実際

    ・健康増進のための食事指導について説明できる。

    ・食習慣改善のための食事指導について説明できる。

    ・食事のエビデンスを学び,食事ケアに用いることができる。

    4.食行動と健康

    ・食欲のリズムが発生する要因を説明できる。

    ・食文化の背景を説明できる。

    ・咀嚼運動・嚥下運動のメカニズムを説明できる。

    ・口腔内の状態と栄養摂取の関係性を説明できる。

    ・中枢神経による摂食の調節と異常のメカニズムを説明できる。

    4 .学士力番号

    1( 3),1( 4)

    5 .成績評価の方法と基準

    1 )評価方法

    ・出席状況,課題レポートによる総合評価。

    2)評価基準

    ・授業の出席状況は2/3以上の出席を合格最低基準とする。

    ・レポートの評価は,求められた課題を論理的な記述により明確にしていることを合格基準とする。

    3)試験問題等のうち開示する資料及び開示方法等

    ・レポートの課題及び出題の意図を開示する。閲覧を希望する者は,レポート結果発表後 2週間以内に電子

    メールで,教科主任に申し込むこと。

    6 .履修上の注意

    ・開講時にはテキストを必ず用意しておくこと。

    ・出席を重視する。出席の確認の際に不正(代返・代筆など)があれば,試験における不正行為として取り扱う

    ことがある。

    7 .テキスト等

    1 )テキスト

    ナーシンググラフィカ 疾病の成り立ち(4):臨床栄養学 關戸啓子編 第 4 版 メディカ出版 2015

    ¥2,800+税

    ― 29 ―

  • 8 .臨床栄養学 日程表

    ― 30 ―

    №月日(曜)

    コマ 項 目 科 担当者 キーワード授業形態

    備考(教室等)

    14 月 7 日㈮

    1 臨床栄養の基礎

    生涯発達看護学

    古賀

    栄養とは,栄養素,日本人の食事摂取基準,栄養アセスメント,運動と栄養

    講義講義室⑴(5210号室)

    24 月14日㈮

    1疾病と栄養 1(ライフステージ別)

    乳幼児期(先天性代謝異常,アレルギー),学童期,青年期(貧血,摂食障害),成人期,妊娠・授乳期(つわり,妊娠高血圧症候群),高齢期(骨粗鬆症,褥創)

    34 月21日㈮

    1 疾病と栄養 2 内科学 坂田

    消化・吸収,排泄,栄養投与法(経管栄養法,高カロリー輸液法),消化器疾患(胃・十二指腸潰瘍,潰瘍性大腸炎,クローン病,急性膵炎,慢性膵炎,便秘,下痢)

    45 月 2 日㈫

    5疾病と栄養 3NST

    外科学 井手

    術前・術後の栄養管理,化学療法時,放射線療法時栄養アセスメント,必要量,投与法,チーム医療

    55 月 9 日㈫

    3 疾病と栄養 4 内科学 池田

    消化器疾患(肝臓疾患,胆石症,胆嚢炎),内分泌・代謝疾患(肥満,糖尿病,高脂血症,高尿酸血症),循環器系疾患(高血圧症,動脈硬化症,うっ血性心不全),腎疾患(急性腎炎症候群,慢性腎炎症候群,ネフローゼ症候群,慢性腎不全)

    65 月19日㈮

    1 食行動と健康統合基礎看護学

    柿原食欲のリズム,食文化,歯・口腔粘膜・舌の役割と栄養摂取,五感と食欲

    75 月26日㈮

    1 病院食の実際 栄養管理部 立花医療保険・診療報酬制度と食事,院内約束食事基準,粥,形態,検査食

    86 月 2 日㈮

    1 食事指導の実際生涯発達看護学

    古賀健康増進,食習慣改善,セルフケア食品交換表,特殊食品

  • 授業科目の学習指針等

    看護の機能と方法

    フィジカルアセスメントⅠ 31

    クリティカルケア 34

    看護研究入門 37

    看護とカウンセリング 40

  • フィジカルアセスメントⅠ

    教科主任 古 賀 明 美

    1 .G.I.O.(General Instructional Objective:一般学習目標)

    さまざまな健康レベルにある人間に適切な看護や生活指導を行うためには,客観的かつ正確な健康状態の把握が

    不可欠である。とくに看護活動を的確に行うために必要な身体情報を把握することができるようになるために,正

    常あるいは病的状態にある人間において理学的所見の正確な把握の方法とその記載法,またベッドサイドで行われ

    る簡単な検査の方法と結果の解釈,さらに正しい病歴のとり方とその記載法を身につける。このうち,フィジカル

    アセスメントⅠでは,とくに正常な理学的所見を正しく把握することができるようになることをおもな目的とする。

    2 .講義・実習項目 (担当者)

    Ⅰ 病歴のとり方とその記載 生涯発達看護学講座 古 賀 明 美

    Ⅱ フィジカルアセスメントとその記載 〃 鈴 木 智惠子

    Ⅲ ベッドサイドで行われる簡単な検査の技術の修得 〃 末 次 典 恵

    〃 武 富 由美子

    〃 浅 田 有 希

    〃 川久保 愛

    〃 松 永 由理子

    看 護 部 中 島 有 望

    3 .S.B.O.(Specific Behavioral Objective:個別行動目標)

    Ⅰ 病歴のとり方とその記載

    1 )患者の病態に則した病歴を的確に聞き出し,それを正確かつ要領よくまとめることができる。

    2)患者の既往歴,家族歴,生活習慣を的確に聞き出し,それを正確かつ要領よくまとめて記載することがで

    きる。

    3)病歴より,患者の現在の身体的・精神的・社会的問題点を正確に抽出することができる。

    Ⅱ フィジカルアセスメントとその記載

    1 )健康人における全身の理学的所見を各部位別に的確にとり,かつ正確に記載することができる。

    2)人体モデルを使って,基本的な異常所見を的確に把握し,その基本的な病態を述べることができる。

    3)小児のフィジカルアセスメントを行う際に注意すべきことを列挙することができる。

    Ⅲ ベッドサイドで行われる簡単な検査の技術の修得

    1)心電図を正確にとる方法,かつその波形の意味するところを述べることができる。

    2)簡易動脈血酸素飽和度検査,簡易血糖検査を正確に行い,それぞれの正常値を述べることができる。

    4 .学士力番号

    1( 4)

    5 .成績評価の方法と基準

    1 )評価方法

    ・出席状況と筆記試験および実技試験による総合評価

    2)評価基準

    ・原則として,すべての実習に出席することが必要である。実技試験は,心音・呼吸音等の聞き取りを含む

    フィジカルアセスメントの実際について評価する(詳細は講義時に伝える)。

    3)試験結果の開示

    ・試験の採点結果,配点,成績等を開示する。閲覧を希望する者は,試験結果発表後 1ヵ月程度の期間内に,

    オフィスアワー等の時間を利用して教科主任を訪ねる