み 組 り 取 の り く づ 校 学 く づ と も に 念 理 の d s e...、 は に 月 七...

幼稚園 姿姿姿使姿― (http://mailsrv.nara-edu. ac.jp/~suzukiy//syokuikugp/toppage. html) 5 6 4 3 ESDASP6 ACCUACCUESDESDESD1987ESDESDEducation for Sustainable Development 中学校 小学校 写真① 奈良教育大学 イメージキャラクター 「食育なっきょん」 平和のつどい(平和宣言) !みんなで楽しくマラソン 14 SPRING 2009 ならやま 15 ならやま SPRING 2009

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Page 1: み 組 り 取 の り く づ 校 学 く づ と も に 念 理 の D S E...、 は に 月 七 年 昨 。 す ま り な に 目 年 四 、 で さ 認 承 が 盟 加 の

幼稚園

附属幼稚園

教諭 石田晶子

おはようたいそう

朝、ほとんどの子どもたちが登園すると、

園内には「おはよう〜おはよう〜♪」と明

るい音楽が鳴り響きます。子どもたちは一斉

に園庭に飛び出し、友達と顔を合わせて歌

を口ずさみます。みんなが揃うと「おはよ

うたいそう」の始まりです。からだの曲げ

伸ばし、正中交差などさまざまな動きを体

操の中に取り入れ、無理なく楽しんで取り

組んでいます。

朝からしっかりとからだを動かしたり、声

を出したりすることで、からだのさまざまな

感覚に刺激を与え、頭もからだもすっきり目

覚めます。「おはようたいそう」によって、遊

びに対する意欲も増し、友達と誘い合って元

気に遊び出す姿が目につきます。

マラソンでからだづくり

体操の後には、マラソンをすることも

あります。広い園内や〝子どもの森〞を

走ります。〝子どもの森〞には木の根っこ

があったり、でこぼこや坂道があったり

しますが、慣れてくると子どもたちは足

を取られることなく、ぴょんぴょん上手

に走っていきます。年長児は、園内だけ

でなく時には門から外へ出かけ、附属小

学校や大学近くまで走ります。そんな年

長児の姿は、年中・年少児にとって憧れ

でもあります。また、親子でマラソンを

する機会を設け、保護者には子どもたち

の日頃の姿や頑張る様子を知らせていま

す。家庭でも一緒に体を動かして遊ぶきっ

かけとなるよう願っています。

園内の環境を生かして

このように、日頃から体を動かす機会

広い園庭を使った

からだづくりに取り組んでいます

は、何が入っているの?」「これは、体をつ

くるものが入っているから、ちょっとでも

食べてみよう。」というような積極的に食べ

ようとする姿勢が子どもたちに見られ、給

食の残食量も少なくなりました。(写真①)

食育オフィスと連携して

2008年度、本学の「教員養成

大学による地域食育推進プログラム

食育オフィスの開設と食育リーダー

の育成

―(http://m

ailsrv.nara-edu.ac.jp/~suzukiy//syokuikugp/toppage.htm

l)

」が文部科学省の「質の高い大学教

育推進プログラム」に採択されました。そ

のプログラムに関連し設置された食育オ

フィスと連携し、大学や附属校園の先生方、

県下の公立小・中学校教員や栄養職員の

方々と食育に関する教材開発研究を進めて

います。これからも子どもたちの「食」に

ついての研究をさらに進めていきます。

『食に関する指導の計画』  

  (食育プログラムの作成)

今回告示された新小学校学習指導要領

で『食育』を「保健体育、家庭科、特別活

動などにおいても、それぞれの特質に応

じて適切に指導を行うよう努めること」

と明記されました。附属小学校では家庭

科部会を中心にして『食に関する指導の

計画』を作成し、子どもたちに健康で豊か

な食生活を考えさせることを目標にしま

した。学校給食を活用しつつ、給食時間

だけではなく各教科や学級活動・児童会

活動などでも指導を行います。5・6年

の家庭科での食物領域の栄養学習との系

統性を考えつつ、低学年や中学年の学級

活動で食育に取り組みます。おうちの方

とは、学校保健委員会での給食の納入業

者との話し合いや、産地見学、食に関する

講演会などで共に食について学び、給食

試食会などで食に関する意識を高め、理

解や協力を得ていきます。

授業の実際・・・中学年(4年)

の実践「食べ物のはたらき」

第二次性徴を目前にした子どもたちにカ

ルシウムを意識して積極的に摂ってほしい、

という願いで取り組みました。学級担任と

栄養教諭とのチームティーチングの形で授

業を組み立てました。給食では、毎日牛乳

や乳製品がよく出されます。子どもたちは、

その理由を体の中でのカルシウムの働きの

理解を通じて学びました。この授業をスター

トに食べ物の体の中での働きを3つに分け

て学習しました。学習後、「この食べ物に

ユネスコ・スクールへの  

      

加盟と国際交流

本校では、「*ESDの理念にもとづく

学校づくり」を研究テーマに取り組ん

で、四年目になります。昨年七月には、

ユネスコ・スクールへの加盟が承認さ

れ、今回の加盟を機に、昨年八月には次

のような活動に参加することができま

した。まず、ユネスコ・スクールネット

ワーク(ASPネット)主催の、日本と

インドネシアの中高生による国際交流

ワークショップ(東京)、「持続可能な未

来を創るアジア少年ワークショップ〜

未来を選択するのはわたしたち〜」に代

表生徒6名が参加しました。このワーク

ショップでは、日本の中高生とインドネ

シアの高校生とが、共に「よりよい未来

を創るために」をテーマに交流を深めま

した。教員対象の活動としては、ユネス

コ・アジア文化センター(ACCU)主

催の「ACCU国際教育交流事業韓国政

府日本教職員招へいプログラム」に参加

する機会を得て、ユネスコスクールの善

隣中学校・果川高等学校・南星女子高等

学校で行われているESDの素晴らしさ

に、直接触れることができました。また

「世界遺産教育を進めるための視察」と

して、シルクロード方面の現状視察に行

く機会も得ました。これらの活動を通し

て得られた貴重な経験を、今後のESD

の取り組みに生かしていきたいと考えて

います。

「平和のつどい」の     

     

取り組みを通して

附属中学校がESDで取り組んでい

るテーマには、世界遺産教育や環境教

育、人権教育、多文化共生教育、平和教

育等があります。1987年から生徒

会が中心になり、戦争、貧困、差別、環

境破壊などに苦しむ世界の多くの人々

の状況を知り、それを救済するために

はどのような活動が必要なのかを全校

で考える「平和のつどい」を行ってい

ます。現在、日本ユネスコ協会連盟が

行っている「世界寺子屋運動(世界中の

学校に行けない子どもや、学校に行け

ずに大人になり、文字の読み書きがで

きない人々が「学びの場=寺子屋」で読

み書きや算数を学べるように、教育の

機会を提供する運動)」をはじめとする

ESDの取り組みを行っています。一

月には、日本ユネスコ協会連盟事務局

の木村まり子氏から、「地球上の同世代

の子どもたちがどのような状況に置か

れているのか〜児童労働・少年兵・識

字〜」をテーマに講演をしていただき、

次の週に生徒会主催でワークショップ・

平和宣言・全校合唱の発表等を行い、

それまでに取り組んできた内容をさら

に深めました。今後は、生徒会を中心に

したESDの取り組みが、一層活発に

行われるよう取り組んでいきたいと考

えています。

*ESD(Education for Sustainable Developm

ent

…持続可能な未来のための教育)

中学校

ESDの理念にもとづく学校づくりの取り組み

附属中学校

主幹教諭 井村 

健 

小学校

附属小学校における食育

附属小学校

教諭 谷口 

明子 

写真①

奈良教育大学イメージキャラクター「食育なっきょん」

平和のつどい(平和宣言)

を取り入れることで、自ら選んで遊ぶ活

動の中でも、「おにごっこしよう!」と

子どもたちから声が上がります。園庭の

真ん中にある円形の芝生は広さもちょう

どよく、その中で追いかけたり逃げたり

するため敏捷性も培われます。

子どもたちの体力低下や、遊び場所が

少なくなってきていると言われる中、幼

児期から体を動かす楽しさを十分に感じ

て欲しいと考えています。園内の環境を

生かしながら、丈夫なからだづくりを大

切にしていきたいと思います。

みんなで楽しくマラソン

14SPRING 2009 ならやま15 ならやま SPRING 2009