平成 18 年第 2回みどり 市議会定例会会議録第 1号 - …-2- 出席議員 (41...

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-1- 平成18年第2回みどり市議会定例会会議録第1号 平成18年9月5日(火曜日) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 議事日程 第1号 平成18年9月5日(火曜日)午前10時開議 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 一般質問 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件 議事日程に同じ

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Page 1: 平成 18 年第 2回みどり 市議会定例会会議録第 1号 - …-2- 出席議員 (41 人) 1番 常 見 詔 子 2番 髙草木 良 江 3番 荻 野 忠 4番 根 岸

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平成18年第2回みどり市議会定例会会議録第1号

平成18年9月5日(火曜日)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

議事日程 第1号

平成18年9月5日(火曜日)午前10時開議

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 会期の決定

日程第3 一般質問

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

本日の会議に付した事件

議事日程に同じ

Page 2: 平成 18 年第 2回みどり 市議会定例会会議録第 1号 - …-2- 出席議員 (41 人) 1番 常 見 詔 子 2番 髙草木 良 江 3番 荻 野 忠 4番 根 岸

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出席議員(41人)

1番 常 見 詔 子 2番 髙草木 良 江

3番 荻 野 忠 4番 根 岸 哲 男

6番 斎 藤 文 雄 7番 加 部 喜 成

8番 宮 﨑 武 9番 山 口 慶 一

10番 赤 石 守 一 11番 古田島 和 茂

12番 小 林 孝 志 13番 古美門 君 夫

14番 金 子 信 男 15番 金 谷 正 男

16番 加 川 三 平 17番 坂 本 清

18番 椎 名 祐 司 19番 小 内 信 一

20番 星 野 勝 由 21番 腰 塚 正

22番 松 島 茂 23番 前 原 良 一

24番 黒 田 武 夫 25番 竹 村 正 雄

26番 新 井 康 一 27番 近 藤 仁 一

28番 原 田 好 雄 29番 須 藤 逸 雄

30番 金 子 繁 雄 31番 須 永 榮 治

32番 田部井 多 市 33番 伊 藤 正 雄

35番 阿左美 守 36番 新 井 巖 雄

37番 鏑 木 孝 怡 38番 上 岡 克 己

39番 深 澤 富四郎 40番 小松﨑 貞 雄

41番 大 澤 賢 一 42番 武 井 清

43番 藤 生 吉 雄

欠席議員(1人)

5番 大 澤 映 男

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説明のため出席した者

市 長 石 原 条 副 市 長 松 山 治 子

収入役職務代理 関 口 渉 教 育 長 岡 﨑 紀 夫

総 務 部 長 赤 石 俊 雄 民 生 部 長 六本木 充

経 済 部 長 杉 山 英 行 都市建設部長 鏑 木 芳 雄

観光政策部長 吉 原 秀 雄 競艇事業局長 松 井 芳 夫

水 道 局 長 蔵 新 一 教 育 部 長 荻 原 敏 雄

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事務局職員出席者

事 務 局 長 瀬 谷 茂 男 局 長 補 佐 小 室 啓 二

係 長 松 島 君 子 書 記 岩 﨑 公 治

書 記 石 原 孝 泰

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◎議長あいさつ

○議長(藤生吉雄) 皆さんおはようございます。開会の前に一言ごあいさつ申し上げます。

我が敬愛する前原昇作議員が突然の逝去ということで、驚愕しているわけでございます。悲しみの

中での平成18年みどり市議会第2回定例会の開会となりますが、この決算議会の重要性並びに議員

の使命ということに思いをいたしまして、粛々と会議を進めさせていただきます。どうぞよろしくお

願い申し上げます。

―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――

◎市長あいさつ

○議長(藤生吉雄) 石原市長からもごあいさつをお願いします。

石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条君) こんにちは。いよいよ9月定例議会の開会であります。前段で先ほど申しま

したように、前原昇作様のご冥福を謹んで心からお祈り申し上げたいと思っております。長きにわた

りまして地方自治にご貢献されたことに対しましても、敬意と感謝を添えたいと思っております。な

お、皆様方におかれましても季節の変わり目でございます。くれぐれもお体の方をご自愛くださいま

すようお願い申し上げたいと思っております。よろしくお願いします。

―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――

◎開会・開議

午後10時10分開議

○議長(藤生吉雄) ただいまから平成18年みどり市議会第2回定例会を開会いたします。

直ちに本会議を開きます。

―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――

◎諸般の報告

○議長(藤生吉雄) 議事に入ります前に、諸般の報告をいたしたいと存じます。

請願書でございますが、今定例会の招集告示日までに受理いたしました請願書は2件ございまして、

お手元に配付の請願文書表のとおり所管の委員会に付託したいと存じます。よろしゅうございますか。

〔「異議なし」の声あり〕

○議長(藤生吉雄) 本日の議題は、あらかじめお手元に配付いたしましたとおりでございます。

日程に入らせていただきます。

―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――

◎日程第1 会議録署名議員の指名

○議長(藤生吉雄) 日程第1、会議録署名議員の指名でございます。会議録署名議員は、会議規則

第81条の規定によりまして4番根岸哲男議員、38番上岡克己議員を指名したいと存じます。

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◎日程第2 会期の決定

○議長(藤生吉雄) 日程第2、会期の決定を議題といたします。

今定例会の会期は、本日から9月22日までの18日間といたしたいと存じます。これにご異議ご

ざいませんか。

〔「異議なし」の声あり〕

○議長(藤生吉雄) 異議なしと認めます。

よって、会期は18日間と決定いたしました。

―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――

◎日程第3 一般質問

○議長(藤生吉雄) 日程第3、一般質問を行います。

通告がありましたので、順次質問を許します。

最初に、38番上岡克己議員の発言を許可いたします。

38番上岡克己議員。

〔38番 上岡克己議員発言〕

○38番(上岡克己) 一般質問を始める前に、前原昇作議員の突然の訃報に接し、まだ信じられな

い気持ちでいっぱいでございますが、前原昇作議員のご冥福を心からお祈り申し上げまして、一般質

問に入らせていただきます。

一般質問を通告いたしましたところお許しをいただきましたので、地球温暖化問題について質問を

させていただきます。地球は約46億年の月日を経て人間が快適に住める環境ができ上がりました。

18世紀の産業革命以前は、空気中の二酸化炭素の濃度は280ppm程度で、地球上の平均気温は

15℃ぐらいに保たれておりましたが、現在は便利な生活と引き換えにたくさんの温室効果ガスを出

しているため、濃度は370ppmぐらいまで上昇し、地球上の平均気温も上昇しています。このた

め南極大陸の棚氷が崩壊したり、アラスカやヒマラヤの氷河が解け出したりしています。また、気温

の上昇は海水の膨張につながり、海面が上昇するなど、海面に近い場所に住む人々が被害を受けてお

る現在でございます。さらに、地球規模で見られる異常気象やアメリカを襲ったハリケーンなども地

球温暖化の影響ではないかと言われております。

世界の危機を食い止めるため、日本は2005年2月16日発効した京都議定書により温室効果ガ

スを出す量を6%削減することを世界に約束しました。石炭・石油・天然ガスなど、物を燃やしたと

きに二酸化炭素が出ることはよく知られておりますが、電気をつくり出すときにもたくさんの二酸化

炭素を出しています。また、水をきれいにするときにもたくさんの電気が使われておりますので、私

たち一人一人が毎日の生活の中でガソリン・灯油・ガス・電気や水道の水を余分に使わないようにす

ることで二酸化炭素を出す量を減らすことができるわけであります。また、金属やプラスチック、コ

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ンクリートなどをつくるときにもたくさんの電気や水が使われておりますので、金属などのかわりに

木材を使用することで二酸化炭素の量を減らすこともできます。できることから地球温暖化対策に取

り組むことが大切であると考えております。

また、我が国は、世界的にも海洋の影響を受け、比較的高温多雨で、自然と水に恵まれております。

人々は、森に緑に心の潤いを求め、森林浴という言葉で親しみ、街路や自宅の庭、ベランダに木や花

をいっぱいあしらって楽しみ、緑への関心が高い国であります。しかし、今日懸念されることは、日

本の国土は植林意欲を失って、山の荒廃、破壊が進み、緑豊かな山野・山林がピンチに立たされてい

ると言わなければなりません。森林は、地球温暖化の元凶である二酸化炭素を吸収し、多様な生物を

育て、水資源の確保に重要な役割を果たしております。さらに、山林は洪水も防止し、川を通して有

機物を運び、これがプランクトンとなって沿岸漁業の振興に欠かせない環境材、緑のダムと言われて

おります。

近年、この貴重な資源が乱開発や災害、さらに川の汚れ、大都市から搬出される産業廃棄物の不法

投棄などでむしばまれております。いまや環境問題は国土全体、地球規模に及んで大きな難問題を抱

えるまでになっております。現代人は、富と豊かさだけを追い、自然の恵みを忘れてしまった。人間

は自然を見直し、森を健全に守り育てなければならないと言われながら、人間はまことに勝手なもの

であります。現状は、残念ながら自然を理解し森林を守ろうという住民運動が全く見られないことで

あります。森林を守ることは、水資源を確保することであります。古来から、日本人は「水はただ」

と言って育ち、感謝の気持ちは全くありません。水は、地中海沿岸諸国のイタリア・ギリシャ・エジ

プト等では、ボトル一杯の水を金で買っております。水は貴重な資源であるわけであります。これに

比較すれば、日本人は、蛇口をひねればいつでも欲しいだけの水を使える自然に恵まれた国でありま

す。こんな恵まれた環境に生活している日本人は、ついに水のありがたさ、大切さを忘れてしまった

のであります。水も限られた貴重な資源であります。この豊富な資源を絶えることなくきれいなまま

次の世代に残すことは、我々の大きな役目であると思います。これがため、森林の育成に関心を高め、

川の汚れを防ぎ、大切に使う意識がなければ、その責任は果たせません。深い山で谷川の冷たい、お

いしい水を貴重な財産として後世に伝えなければならない義務があると考えます。

地球温暖化問題は、私たちの快適さや便利さを求める気持ちと密接に関係していることから、解決

することは非常に難しい問題であります。特定の誰かが、また特定の国や地域が何かをすれば解決す

るという問題ではありません。私たち一人一人がエネルギーの使い方を工夫し、廃棄物を減らし、森

林を守り育てていく必要があります。今の子供たちや、これから生まれてくる子供たちが少しでも安

心して暮らせるように皆さんと一緒になって、できることから取り組むことが肝要であると考えてお

ります。

これらをかんがみて、温暖化問題に対する住民理解の深化と働きかけをどう推進していくのか。2

つ目といたしまして、地球における温暖化対策についてはどのようにお考えになっておられるのか。

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3番目といたしまして、まず行政が率先垂範して実行すべきだと考えておりますが、これについても

どうお考えになっているのか質問いたしまして、第一質問とさせていただきます。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) まず初めに、温暖化問題に対する住民理解の深化と働きかけについてで

ございますが、ご案内のとおり平成17年2月16日に京都議定書が発効して以来、我が国全体で地

球温暖化に対して大変関心が高まっているところでございます。みどり市におきましても、これまで

ごみの減量化あるいはアイドリングストップの啓発、またマイバッグ運動の推進等地球温暖化対策に、

まことに地味ではございますが、取り組んできたところでございます。住民への啓発につきましては、

地球温暖化問題に対する基本的認識も含め、広報、それからホームページ等を広く活用しまして行っ

ていく予定でございます。とりあえずといたしまして、市の基本となります環境基本計画の策定が前

提になるのではないかと思っております。その中で具体的に地球温暖化対策の実行計画を位置づけて

いきたいと考えていますので、ご理解いただきたいと思います。

次に、地球における温暖化対策についての協議推進についてのご質問でございますが、今月、県の

東部県民局において、地域に密着した地球温暖化対策について、地域住民・事業者・団体・行政等に

よる東部県民局地球温暖化対策地域協議会が発足いたします。その中で、第二次群馬県地球温暖化対

策推進計画に基づきまして、市としての啓発活動等を展開してまいりたいと考えております。

最後に、行政による率先実行についてのご質問でございますが、地球温暖化の防止は、もちろん身

近な廃棄物対策ばかりでなく、企業への啓発、産業部門、運輸部門、エネルギーのあり方等、あらゆ

る分野での取り組みが求められております。組織機構の問題もありますけれども、職員一人一人の啓

発も含めて庁内の横断体制による推進組織の検討もしようと考えております。引き続き庁舎をはじめ

各公共施設の省エネの推進、それからいわゆるグリーン購入法によりますエコマーク商品の調達等を

心がけていきたいと思っております。

以上のことを踏まえまして市民の皆様のご協力をいただき、地球温暖化対策に取り組んでまいりた

いと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。

以上でございます。

○議長(藤生吉雄) 続いて、市長の方からお願いします。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 大変高尚な質問でありまして、地球温暖化というのはもちろん我々だけではな

く全世界的に取り組む問題だと思っております。とはいえ、やるのは全部個人になるわけでありまし

て、それぞれの地域や、最後には家庭、個人においてきちんとした理解のもとに取り組んでいくのが

大事であります。今、夏で暑い中、こうして議会でもネクタイをしなくてもいいとか、あるいは軽装

でいいとかということも、実はこれも環境対策になると思っておりますし、いきなり難しい話をして

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もなんですので、できることから始めていく。しかも、これはやはり教育が大事だと思っております。

小学校あるいは保育園・幼稚園のうちから、こういう環境の問題については取り組んでいきたいとい

うことが大事なのかなというふうには思っております。

そして、今言ったように、質問の中では住民理解、そして2番目には地域ということなのですけれ

ども、それが今のような話になるわけで、行政においても、先ほど部長の答弁の中では企業とか、い

わゆる産業の中でという話をしましたけれども、今、言ったように、場合によっては教育の中での環

境問題、これは温暖化のみならずになると思うのですれけども、環境問題については教育の中でもぜ

ひ盛り込んでいければなというふうには思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 38番上岡克己議員。

〔38番 上岡克己議員発言〕

○38番(上岡克己) 今、答弁をいただいたのですが、本に、どこにも書いてあるような答弁なの

で、非常に落胆しているような感じでありますが、もっと力を入れてやっていただきたいなと私は思

ったわけです。さりとて、非常に難しい問題であることは確かであります。しかしながら、やはりや

る気を起こさなければ決してできない問題だと私も考えておりますので、部長の答弁につきましては、

非常にどこにもあるような、広報で、そしてホームページでやるような、そういうことについて住民

の理解を得るということでありますが、今は新聞を見ればどこでも毎日毎日環境問題については載っ

ております。ですから、先ほど市長がおっしゃった、今のこの環境問題について、これを環境教育と

してとらえて、それを各団体なり、また地域におろしていける、また教育の一環として取り組んでい

けるかということが、私は大きなことかと考えておるわけでありますが、しかしながら、ではどのよ

うにして、今、市長がおっしゃったような環境問題が大事であるということを子供たちに、幼稚園や

保育園の小さいころから教えていく、そういうことで具体的にどのような形でやろうとしているのか、

そのあたりを具体的な例があればお聞かせ願いたいと思っております。

住民に対する理解の深化と働きかけについては、広報やホームページだけではなくて、例えば館林

市の例を見ますと、館林市内の幼稚園や保育園、それから養護学校・小学校・中学校の18カ所にお

いて、緑のカーテンと言って、つるのあるアサガオだとか、そういう植物を育てて、それによって温

暖化を防ぐというようなこともいろいろやっておるわけであります。ですから、そういうことを具体

的に何か示していただきたい。広報だけではない、何か具体的なものをお聞かせ願いたいと考えてお

ります。ぜひこんなことをやってみたいという具体的な問題についてお話をいただかないと、次の質

問になかなかいけません。

もう一点は、どういうふうにして市が率先してやっていくのか。これはどこにでも転がっているよ

うな問題だと思うのですね。例えば週に2回、8キロ車で来るところを歩くなり、バスなり、そうす

ることによって二酸化炭素の排出が少なくなる、こういう具体例もあるわけです。これから第3の質

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問のときに申し上げたいと思いますが、そういうこともあるわけです。何かそういうことを聞かせて

いただきたい。よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) みどり市として何か具体的な方策はないかということでございます。先

ほども申し上げましたように、まだ取り組みが始まったばかりということでございまして、先ほど上

岡議員の方から提案のありました館林市等の先進地の事例等も研究いたしまして、できるものから取

り組んで地球温暖化対策の一助になればということで考えております。

そんな中では、やはりやる気ということで一人一人の個人の意識が上がってやらなければ、かけ声

だけで終わってしまうということもありますので、それらも含めまして、今後検討していきたいと考

えております。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 環境教育なのですけれども、これはわかりやすいことが大事でありまして、小

学生に行くまで、未就学児もそうなのですけれども、子供たちにわかるということは当然大人もわか

るという話になりますから、わかりやすい表現で、ある意味絵を使ったり、いろいろな具体例を示し

ながら、わかりやすいようなものを配布するなり、現場でやるなりしていきたいと思っております。

ただ、小学校に上がりますと、今、多分環境問題については、かなり市としても取り組んでおりまし

て、現場でもしています。ですから、私事なのですけれども、私の家庭でも小学生の子供が2人おり

ますけれども、僕が不十分なことをしていると、逆に子供の方からしかられることも実は多々ありま

して、それはしっかり身についているかなと思っております。

当然全市的に広がれば一番いいのですけれども、少なくとも役所内においては、これから具体策も

きちんと盛り込みながら、担当部局とも相談しながら、具体的に何ができるかということを率先して

考えていきたいと思っております。もちろんその中には、今言ったように通勤について、冬場はいず

れにしても夏場の気持ちのいいときは自転車を使ったり、ちょっと早く出て歩いてきたりということ

も、それもいい案かもしれません。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 38番上岡克己議員。

〔38番 上岡克己議員発言〕

○38番(上岡克己) まず、県では二酸化炭素削減のためにいろいろな施策を各市町村におろして

おります。非常に具体的に、県では「ゆうまちゃんの県民エコDo」ということで、こういう資料を

つくっているのですね。もちろん各市町村の地球温暖化対策推進員の皆さんにはお配りしてあると思

うのです。その中にも、電気のコースとか、水道のコース、そしてごみのコースと3つに分かれてお

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ります。例えば電気のコースなどを開けてみますと、エアコンの冷房温度は1度高くし、また暖房温

度は1度低くすることによって削減できる。また、家庭において見ていないのにテレビをつけたまま

にしないとか、冷蔵庫のドアを開ける回数はなるべく少ない方がいいとか、いろいろあるわけです。

水道の場合については、歯磨きをするときには水を流し放しにしないとか、シャワーをするときには

こまめに止めるとか、洗濯はお風呂の残り水を使うとか、ごみのコースでは、買い物袋を持って買い

物に行きレジ袋はもらわないであるとか、そういうこと。それから、シャンプーなどについても、詰

め替えの用意をするとか、どの家庭においてもすぐできるような問題であります。

また、市としては、太田市ではまほろば事業の一環として二酸化炭素削減のために家庭用の給湯器

については助成金などを設けております。館林市は、先ほどお話ししました緑のカーテンでニガウリ

やアサガオ等のつる性植物を窓辺にはわせて、日差しをやわらげて室温の上昇を抑えてくれる、こう

いうこともいろいろやっております。ぜひそういうことを、そんなに難しいものを考えないで、でき

るところからやっていただくことが一番いいことで、今、市長が答弁の中で、何ができるかというこ

とをこれからいろいろとお考えいただいて、一つでもそういうことで、大切な地球であります。我々

一人一人がお互いに工夫していかなければ大変なことになってしまうことでありますので、これは

我々には関係ないという問題ではありません。ぜひそういうことで、みどり市もほかの市に負けない

先進地になっていただきたい、こんなことを考えておるわけでありますので、ぜひ何ができるかとい

う具体的な問題を、ぜひ教育行政と合わせながらやっていただきたい、こんなふうに考えております。

もしコメントをいただければいただいて、私の質問は終わります。よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) そうです。あまり難しくとらえると切りがなくなってしまう問題なものですか

ら、まず自分たちに何ができるかということですね。個人として何ができるか、あるいは家族ででき

るか、地域でできるか、職場でできるかということをそう気張らずに考えて、できるものから率先し

てやっていきたいと思っています。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 38番上岡克己議員の一般質問を終わりたいと思います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 次に、27番近藤仁一議員の発言を許可します。

近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 質問の前に、前原昇作さんのご冥福をお祈りいたします。

それでは、質問に入らせていただきます。子育てを考えるということで、その問題については多岐

にわたるわけですが、4つに絞りましてお尋ねしていきたいと思っております。4月下旬に小泉首相

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は、首相官邸で鯉のぼりを上げました。鯉のぼりを上げて、首相が来たときに、鯉のぼりが1匹首相

官邸の玄関で泳いでいました。小泉首相は何を言ったかといいますと、鯉のぼりは3匹、要するに子

供は3人がいいよねと、そこにいる人たちに言いました。次の日に、鯉のぼりが天空に3匹舞ってい

ました。1941年に、政府の方から子供をもっと産みなさいということで、1軒の家で5人以上産

みなさいということで、うちのかみさんの家などでは、その話をまともに受けまして9人産みました。

それで、やっと私もかみさんをもらえたわけですが、感謝しております。それから、1949年、昭

和24年には、今度は逆に、戦争からみんな軍人が帰ってきまして、子供がばかすか産まれるので、

今度は3人以内にしなさい、そういうおふれが出ました。それから今の小泉さんの話で、できれば3

人まで産んでくださいよというような情勢になっております。

それでまず、副市長にお聞きしたいのですが、副市長のお宅は子供さんが結婚しまして、今、いる

わけですが、この間の新聞ではありませんが1.25、イタリアと同じような、先進国で10番目に

なってしまったというような形になっております。それについて、ぜひとも副市長のうちでは、早目

にコウノトリが舞い降りるようにぜひ頑張ってもらいたいと思います。まず、副市長に子育ての支援

というのはどういうことなのか、ビジネスウーマンとしての経験をまずお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 松山副市長。

〔副市長 松山治子発言〕

○副市長(松山治子) 質問の前に、私の家族に対して大変温かい心をいただきましてありがとうご

ざいます。おかげさまで結婚しましたけれども、まだ産まれていませんので、毎日神にコウノトリが

来るようにということでお祈りしている母親でございます。

質問でございますけれども、私の子育て支援についてどういうふうに考えるかというご質問でござ

いますけれども、先人が歌に残している「銀も金も玉も何せむにまされる寶子に如かめやも」という

ような歌がございますけれども、まさにそれは時代が変わりましても「子は宝」として私は思ってい

るところでございますけれども、この大事な宝、この宝である、当事者である子供を大切に、そして

何よりも子供が幸せであるようにということを第一に考え、また親を含めた子育ての当事者が地域社

会の中でも、家庭の中でも安心して子供を育てていける、そういうことを行政としては支援するとい

うことでございます。子育ての支援ということでは、そういうふうに考えております。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 次に、今の件で市長に伺いたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 個人的には、私のうちは2.0なので、あまり生意気なことは言えないので、

本当に申しわけなく思っております。ただ、子育て支援の中で子育てが楽しいという環境をつくると

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いうのが僕は一番大事かなというふうには思っております。そのために何ができるかということもあ

るわけでありますし、行政として何ができるかという話になりますと、今、ただ単にお金を出したり、

優遇措置をとったりということだけではなくて、日々の中で子育てはこんなに楽しいのだよと思える

ような、実感できるような環境づくりが大事だと思っております。それはやはり行政だけではなくて

民間、例えば母親、父親が勤めている企業の理解も必要です、地域の理解も必要です。もちろんおじ

いちゃん、おばあちゃんの理解も必要であると思っております。父親としてどうかと言われてしまい

ますと、私も反省することばかりで、現在、まだ子育ての真っ最中なものでありますから、個人的に

はいろいろ思うところはあるのですけれども、日々反省しながら子育てはしているところなので、そ

れ以上の生意気なことも言えないし、逆に皆さん方は大先輩ですので、契機に値するような話も聞き

たいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 次は、教育長に一言お願いいたします。

○議長(藤生吉雄) 教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) 今、副市長、それから市長の方からもお話がありましたけれども、自分はお

かげさまで子供の方はとりあえず終了いたしまして、かといって結婚したわけではないのですけれど

も、なかなか子育ての中では大変かなと。ただ、私が思うのには、子供と一緒にいられる家庭、いら

れる時間をつくってほしい、こんなふうに思います。その中には市長から話がありましたように楽し

い、そういう時間帯ですね。でもなかなかそれが現実には結ばれないのではないかな。やはり共働き

というのが非常に多いものですから、どうしても生活がかかってしまうとなかなか子供といる時間は

お父さんの方が少ない、あるいは逆にお母さんの方が少ないという場面ができてしまうのかな、こん

なふうに私は思っております。要するに、子供と一緒にいる時間、そういうものが欲しい、こんなふ

うに思っておりますが、よろしいでしょうか。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 次は、子供を育てるための、いわゆる児童手当、それからその正反対である

扶養控除、それから保育園・幼稚園、それに携わる人たち、それについて子供たちがどのくらいいて、

どのくらい経費がかかっているのか、その点を民生部長にお聞きいたします。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) 保育事業にどのくらいの経費が必要かという質問でよろしいでしょうか。

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平成17年度の実績で申しますと、保育園が10園ありまして、それを全部トータルいたしますと、

1人当たり約80万円ほどでございます。それは民間とか公立で若干の差はありますけれども、全部

を平均しますと約80万円ということでございます。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 市長にお伺いしたいのですが、子供に対する予算というのは、110万人ぐ

らいの子供がいるわけですが、4兆円ぐらいだと。それで、高齢者に給付しているお金というのは4

4兆円だと。10分の1のお金しか子供たちには来ていない。そういう形に対して、市長のお考えを

お聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 一概に金額でくくってしまうと、また難しいところも実はあるのですが、ただ

一般論として受ける感覚として、高齢者の保護政策の方が手厚いような気はいたしております。それは

国の政策もそうですし、当然国の政策がベースにあって県や市町村という話になってくるものですか

ら、後追いになってしまう。現在、みどり市においても、小学校に上がるまで医療費が無料であった

りとかしているのですけれども、実質は、これは国の政策が多分3歳だと思います。県がそれに乗っ

かっていて、残り分を実は町が見ているという3段階方式になっておりまして、必ずしも全部が国の

政策どおりにやっているわけではなくて、地方自治体が負担しているというケースが多いというふう

には感じております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 時間がないので2番目に移らせてもらいます。大間々町にはながめ余興場と

いうのがありまして、落語家が随分来ます。百人一首ではありませんが、「瀬をはやみ岩にせかるる滝

川の われてもすゑに逢はむとぞ思ふ」という 70代天皇崇徳院の歌がありまして、男と女の人が上

野の清水堂の所で会って、それでお互いに恋焦がれて細身になっていく話で、長屋の熊さんがそれを

受けまして、長屋3軒くれるから、ぜひあの女の人を見つけてくれという落語ですが、これは三代目

桂三木助の十八番なのですが、そういう話で、家族の復権というのですか、コミュニティーの中の復

権というのが江戸の末期にありましたが、それと同じようなことをこれからみどり市でも、家族の復

権というと逆に窮屈だという面もありますが、そういう点を市長は考えているかどうか、その点をま

ずお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

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○市長(石原 条) 家族の復権という単語ですと、非常にこれは奥が深い話になって、そんな一朝

一夕にできるものではないと思います。もちろん時代とともに変化をし、日本の生活様式も明治維新

から始まりまして、ヨーロッパ・アメリカ化をしてきたという中の環境的な問題も当然あろうかと思

っております。ただ、自分なりに家族の復権という言葉を理解させていただきますと、家族の保水力

というのですか、それをどういうふうにするかということだと思っております。

私の家の話ばかりして恐縮なのですけれども、やはり父親と母親が仲良くすることというのが一番

大事でありまして、家に帰って、年じゅう子供がお父さんの悪口ばかりお母さんから聞いているよう

では、これはだめだというふうに思っております。うちのお父さんみたいになるんじゃないんだよと

いうような教育をしてはいけないと私は思っております。それは逆にだんなもそうでありまして、子

供に対してうちのお母さんは年じゅううるさいなというようなことを言っているようでは、それを聞

いている子供たちは、大人は冗談や信頼の気持ちを込めて言ったとしても、子供たちは素直にとりま

すので、子供たちにとっては、ああいうお父さんになってはいけないのかなとか、ああいう口うるさ

いお母さんではいけないのかなと、もしかしたら思うかもしれません。いろいろな意味でお父さんや

お母さんそれぞれが尊敬し合うということが一番大事であるし、それが結果として、その家族という

絆が復権したり、家族という単位が精神的に非常に強固につながるというふうに考えております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) その関連なのですが、例えば今は子供が生まれて、0歳児で保育園にやって

しまいます。それから、5歳まで保育園にいます。そうすると、お母さんというのは何なのだろう、

そういうことも懸念されます。その遠因で秋田県であったような事件だとか、子供をいなくしてしま

って自分は東京で働きましょうとか。子供とのつながりを経済の面だけで割り切っていいのだろうか

と思いますが、民生部長、その点はどう思っていますか。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) 難しい質問でございますが、お金だけで割り切っていいのかということ

でございますが、お金ではない、心であると思います。子育ては、家庭があって、そこでお父さんと

かお母さんとか、おじいさんとかおばあさんとか、そういう人がいて、その姿を見ながら育つのがい

いのではないかと思っております。しかしながら、時代の変遷によりまして環境が変わってきて、お

母さんも社会に出て働くようになった、それを支援するということで各種の事業とか手当が支給され

るようになっているのではないかと思いますけれども、時代の変化でやむを得ないのかなと思ってお

ります。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

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〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) その点について、子供が産まれて3歳児ぐらいまでは母乳で育てて抱いてや

るというのが基本ではないかと思うのですが、副市長、そういう点は女性としてどうですか。

○議長(藤生吉雄) 副市長。

〔副市長 松山治子発言〕

○副市長(松山治子) 動物としての人間が子供を育てるということは、母乳で、そして3歳ぐらい

までというのは、私も育てた経験からよく理解できます。しかしながら、現在の家族のあり方という

のは非常に変わってきておりましていろいろ議論されているところでございまして、それがかなわな

いという状況がどうしてもあるわけです。離婚の問題でありますとか、事故で親をなくし第三者が育

てているとか、いろいろな状況がありまして、それはそれで、それをだめだということも言えません

し、そういう環境があれば、それは大変いいことである。しかし、子供の人格、人権ということから

いいますと、それは固定的なものではないと考えます。例えば集団生活も経験させる中でしっかりと

母親が子供と向き合う、そういうこともあっていいのかなと思いますので、しっかりと母乳で育てな

がらも、しかし社会生活の一つの経験としての集団生活も、これは見過ごせないものであると考えて

おります。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 結局は人科の人間なので、猿だとか皆同じで、牛だの羊だの、生まれたらす

ぐ育つようなものではなくて、ネオテニーで、要するに幼生成熟なのだから、ぜひとも3歳ぐらいま

では親のもとにおいて、夫婦でちゃんと育てていく、そういう社会をつくるような、企業もそうです

が、そういう形の部分がこのみどり市として、先駆的なものだと思いますが、市長、そういうところ

の考え方はどうですか。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 家庭で完結するということは、僕も一つそれは非常に大事なことだと思ってお

ります。それが3歳までなのか、5歳までなのかというのはちょっとわかりませんが、いずれにしま

しても母親の愛をきちんと受けるというのは、子供を育てていく上で非常に大事なことだということ

は未来永劫変わらないし、今までも変わらない話だと思っております。そのためには、政策的にどう

するかというと、先ほど副市長の答弁がありましたように、好きで一緒になったとはいえ、ではあし

た食う米はどうするのだ、あるいは着がえなどはどうするのだという話も現実として出てくるわけで

あります。それをやはりハンディキャップを負わないための政策というのが実は必要でありまして、

現実に即した形で進めていきたいとは思っておりますけれども、今の近藤議員のおっしゃるような話

というのはよく理解するつもりです。

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○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 次に、3問目に入ります。最近の上毛新聞ですが、認定子供園というのが新

聞紙上をにぎわしております。県の12月議会に提案するのだということがあるのですが、実際、市

長の考えで、幼稚園、保育園、認定子供園と三元化というような感じがするのですが、この点はどう

ですか。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 三元化という言葉そのものが、多分まだでき上がっていない言葉だと思うので

すけれども、今、幼保一元化ということをやっておりまして、この近くでも多分新里の大空かな、あ

そこで幼保一元化をやっております。ただ、まだ幼稚園と保育園の本当の意味での融合というのはで

きていないような気がしております。ただ単に親が預けるという意識についても、さっき言ったよう

にそれぞれ千差万別で、いろいろな状況の中で、私のうちは幼稚園がいい、私のうちは保育園がいい

という言っております。それと、今の認定保育所というのと並行して、今、幼稚園特区という話も多

分出ているのかなと思っておりまして、3歳未満児でも、幼稚園でも預かれるよというような特区制

度、これは国の制度ですけれども、国の制度にのっとった幼稚園特区という制度もできておりまして、

多分これも遠くない将来、群馬県としての特区になるかわかりませんけれども、群馬県でもなるのか

なと。そうしますと、多分これは三元、四元という話になると思いますので、多分将来的には三元化

というよりも3つ、4つ、5つが一元化するような方向になるのかなというふうには思っております。

ただ、ニーズがあるので、一元化することによってニーズに対してこたえられない部分も実はあるか

もしれません。本当に多様化した現代ですので、三元化という表現については何とも言えないですけ

れども、そのような解釈でもいいのかなというふうには思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 次は、教育部長にお聞きしたいのですが、幼稚園と保育園の差は子供を預か

る時間で、基本的には幼稚園は4時間、保育園は11時間、そういう話ですね。でも、最近の幼稚園

は一時預かりという形で、文部科学省の方から補助金が出まして、父兄が負担するのが1日当たり1

00円です。それで当然幼稚園の需要と保育園の需要というのが、今、雲泥の差になっています。だ

から、幼稚園はどういう特徴があるか。それは教育六法を見ればわかるのですが、要するに、そこの

職員が民間にみんな委託してしまうと、園長の方針で教員が全部変わるという可能性もあります。公

立幼稚園のよさというのがあるのだし、子供を4時間見るというのは、これは十分です。それが朝6

時から保育園に預けて、それで6時になったらもうおしまいだからと思うと、その後はベビーシッタ

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ーを頼んで夜中の12時まで。だから、自分の子供がどこへ行ってしまったのだと。それで、すばら

しく育成される子供ができるかといえば、私はできないと思いますよ。そういう点をどう考えている

か部長にお聞きしたいです。

○議長(藤生吉雄) 教育部長。

〔教育部長 荻原敏雄発言〕

○教育部長(荻原敏雄) 答弁になるかどうかわかりませんけれども、幼稚園と保育園。幼稚園は学

校教育法に基づいたところの幼稚園でございまして、それなりの法に問題がありまして、それで努め

てやっているところでございます。みどり市の方は公立幼稚園が1園ありまして、そういう趣旨に基

づきまして、今、やっているところでございますけれども、近藤議員は経費の問題についてお話が過

去にあったと聞いておりますので、そういう面ではどうしても公立の方が値段は高くなるわけでござ

います。ちなみに笠懸町で今までやってきた公立と私立の比較になりますと、大体3.22倍ぐらい。

私立が1に対して公立がそのくらいになると思います。また、保育料の問題についても、群馬県内の

公立と私立の比較ですけれども、私立が1に対して公立が大体3.5くらいの保育料になるところで

ございます。このような状況で、より一層法に基づくような幼稚園教育を進めさせていただきたいと

いうのがうちの考えでございます。答えになるかどうかわかりませんけれども、よろしくお願いいた

します。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 実は、うちのせがれがすし屋をやっておりますので、おれとかみさんと2人

で4歳までずうっと見ていたのですが、恥ずかしい話なのですが、目をぱちくりぱちくり始めました。

それで厚生病院に行って小児科の先生にみてもらったら、「親との接触が少な過ぎるのですよ」と一言

言われました。それで、今度は、子供たちは、商売の邪魔になるのですが、商売のすぐそばに子供を

置いて、お母さんがいつも抱くようにして、今は半年以上経ったのですが、不思議なことに、そのぱ

ちくりが治りました。いかに母性というのが大事なのかというのがわかったのですが、そういう点に

ついて、副市長、どうですか。

○議長(藤生吉雄) 松山副市長。

〔副市長 松山治子発言〕

○副市長(松山治子) 今、いろいろと問題がある状況を見て、いろいろな評論があるわけですけれ

ども、今おっしゃったチック症状といいますか、それも一つの母親との接触不良ということは言われ

ているところでありまして、やはり必要なときに母親がしっかり胸に抱いてやるということは、本当

に基本的な行いで、やはり時間をとって、それは母親として、母親だけではいけないのですけれども、

一時期的な保育をする者の責任としては、それはしっかりやらなければならないというふうに感じて

おります。

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○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) それでは、時間が来ましたので、4に移らせてもらいます。

子育て支援ということで、実際は出生率の回復を目指すよりも、子供やその家族を支援する方が、

遠回りだけれども、そういう政策を重視する方が近道ではないかと思うのですが、市長、その点どう

ですか。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) それも一つのご意見だとは思います。ただ、ここまで多様化し、高度化するニ

ーズの中で、きめの細かいサービスを心がけていかなければならないということからすると、いろい

ろな政策を、行政としてもオプションとして持っていなければいけないという気持ちは持っておりま

す。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) また、教育長にお伺いします。よく学校で「あいさつをしましょう」と言い

ますが、あいさつというのは家庭でしつけるもので、学校でしつけるものではありません。それで、

世代を担う子供の養育は社会全体で責任を持って育てるようにするのが当たり前だと思いますが、今

の生徒の動向というのはどうですか。みどり市の中でどのような形になっているかお聞きします。

○議長(藤生吉雄) 木暮教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) 今、近藤議員の方から、あいさつは、学校の方ではできるだけしない方がい

いというような、あるいは家庭の方であいさつは教えるのだというお話がありましたけれども、今の

子供たちの実態を見てみますと、大変複雑な言い方をして申しわけないのですけれども、今現在で、

時折学校であいさつをする運動というのが、よくありますね。子供がどうしても他人に声をかけられ

ない、そういう子供たちを何とか救い上げてあげよう、そういう意図もあるのですけれども、元気よ

く声を出そう、そういうことも含まれていながら、あいさつ、片や今、いろいろな危機が迫っており

ますので、やたらな人には声をかけるなというような、こんな指導も、今、されておるわけですね。

だから、一概にどちらというふうには言えないのですけれども、でき得れば、私ども大人も同じな

のですけれども、議員が言うように家庭で本当にしつけていただければ、これはありがたいことなの

ですけれども、結構自分のうちなどで例えてみますと、「おはよう」とこっちが言っても、「おはよう」

と返ってくるときもあれば、「おう」なんて、幾らか大人になるとそういうふうにあいさつが変わって

きている、そんな場面もときどきあるのですけれども、今、小学生、あるいは中学生、高校生と見た

ときには、学校の方でも指導が行き届いているせいか小学校の方では大変あいさつの成果が目立つ。

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例えば、朝、旗振りのおじさんやおばさんたちに大きな声でかけ声をかけて「おはようございます」

あるいは「ごくろうさま」、やはり言われるのと言われないのでは、また違うと思いますので、大人側

からもそういう目で見てほしいと思います。やはり学校でも必要に応じて呼びかけ、「おはよう」ある

いは「さようなら」これぐらいは最低でもかけられるように、今現在も進めております。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 最後の質問です。市長と副市長と民生部長と3人にお聞きしまして終わりま

す。

「ただいま子育て中」そういうキャッチフレーズで子供を育てる。堂々とそういうふうに言える。

ただいま子育て中と言えるには、どのような形に行政でやっていったらいいのか、そのことを一言ず

つお聞きして終わりにしたいと思います。お願いします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) ただいま子育て中、まさに自分がそのとおりなのですけれども、堂々と言って

います。子供を育てることは、何度も言うように楽しいことであるということですね。この環境づく

りが大事であると思うし、それにはやはり夫婦が仲良くなくてはならないと思っております。ちょっ

と話は逸れてしまうかもしれないのですけれども、やはり父親が気を使うべきだと、実は僕は思って

おりまして、子供に物を買ってあげれば子供が喜ぶと思ったら、実は大きな間違いというのが、最近

やっとわかりまして、母親を大事にすると子供が父親になつくというのが、最近やっとわかりました。

そんな中で、子育てというものを、まず父親が、男がきちんと理解する。日本というのは、まだまだ

男性社会なものですから、女性についての認識が足りない部分が、もちろん僕も含めてあろうかと思

っております。その中で、社会としてきちんと子育てというのはこういうものだということを、特に

男性我々が理解する社会を構築するということが大事であると私は思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 松山副市長。

〔副市長 松山治子発言〕

○副市長(松山治子) やはり社会の中の子供は宝だという認識を企業も地域も、そして当事者も持

つ、そしてそれを実践することに対しての勇気と、受け入れることの判断、支援ということが重要で

あると考えております。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) 同じようなことになってしまうのですけれども、子育てはやはり社会全

体で取り組まなければならないと思っています。皆さんお仕事を持っておりますので、企業の方々の

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理解ですね。例えば育児休業があってもなかなか取得できない、難しいという状況もありますので、

そういった事業者側の理解、そういうものをいただいて環境の整備をしていくことが必要ではないか

と思っております。

○議長(藤生吉雄) 近藤仁一議員。

〔27番 近藤仁一議員発言〕

○27番(近藤仁一) 市長の強いリーダーシップをお願いしまして、終わります。

○議長(藤生吉雄) 以上で近藤仁一議員の一般質問を終わります。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) ここで暫時休憩いたします。

午前11時16分休憩

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

午前11時30分再開

○議長(藤生吉雄) 休憩を解いて会議を再開します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 一般質問を続行します。

議席35番阿左美守議員の一般質問を許します。

阿左美守議員。

〔35番 阿左美 守議員発言〕

○35番(阿左美 守) 一般質問に入る前に議長にお許しをいただいて、同僚議員の前原昇作氏の

ご冥福をお祈りしたいと思います。

それでは、通告に基づきまして私の一般質問をさせていただきます。みどり市が誕生してはや6カ

月が過ぎ、市民の間には新しい地域として、またまちとして一体感が生まれてきつつあると思います。

そこで、私は、ライフマップは生活に関するいろいろな市の情報等を載せて住宅地図をつくった方が

いいのではないかと思います。今までは業者や町や、また商工会等で作成して、各町村にはあると思

いますが、新しく誕生した新みどり市として、全体としてのライフマップが今ではありません。合併

1年を記念して取り組んで作成した方がよいと思いますが、それを作成をするに当たっていろいろな

調査委員会を設け、そして行政に対し市民が関心を持つような地図をつくった方がいいのではないか

と思いますけれども、市長は、合併記念としてこういう考えを持っておるかお伺いしたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 今、阿左美議員の話の中でのライフマップなのですけれども、これが旧笠懸町

でつくった町制10周年記念と商工会法施行40周年を記念してつくった、商工会と青年部も協賛し

ているという形なのでしょうか、ライフマップということであります。ライフマップというのは、こ

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の名前のとおり、この地域の中に病院とか学校はもちろんですけれども、いろいろなこういう宣伝も

入れながら地図をつくっておりまして、もちろんこの後は、いわゆる普通の住宅地図が入っているも

のであります。これは旧笠懸町だけで、旧大間々町と旧東村については、記憶では多分つくっていな

かったような気がいたしております。これは非常に便利でありまして、私はもちろん地図は自宅にも

一つ持っているのですけれども、全体として、あるいは合併したのでみどり市としての地図が欲しい

というのは、これはもちろんでありますし、民間ベースでは多分もうみどり市の地図は出ているかと

思っております。ただ、非常に値段も高価でありまして、決して安いものではないのですけれども、

今の阿左美議員の考え方も、僕は一つはあると思っております。ただ、細かい数字的な裏づけも必要

でありますので、細かい数字の裏づけについて、担当部長の方から説明をさせていただきます。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) このときの経費ということでございますが、当時、笠懸町のこのライフマ

ップをつくりましたのは、商工会が中心になりまして、総費用は1,100万円ほどかかっておりま

す。そのうちの450万円を町が補助しておりまして、商工会の事業費として100万円、そして広

告費として各協賛会社382社から560万円ほどお金を集めてこの事業を行っております。部数に

つきましては8,800部。当時の笠懸町の全戸に配布できた数となっております。そのほかにも4,

500円で販売もしていたようですけれども、そういった内容になっていますので、もしみどり市が

つくりますと、当然倍以上に戸数が増えておりますので、それなりの費用がかかるということは、2,

000万円から3,000万円ぐらいかかるのではないかと思っておりますので、それらを商工会あ

るいは企業がどう協賛していただけるかということにかかるかなと思っております。

○議長(藤生吉雄) 阿左美守議員。

〔35番 阿左美 守議員発言〕

○35番(阿左美 守) 私が質問するかなと思ったところを市長が全部答えてくれたのですけれど

も、このライフマップというのは、笠懸町では市長がお話ししたように、町制10周年、それで商工

会の40周年、また青年部ということで10年というような区切りでつくったわけなのですけれども、

赤石部長が言いましたように、町の補助金が450万円というようなことで作成したのですけれども、

これは非常に地域性があって、一目見ただけで行政に関すること、また商売に関すること等が電話帳

のごとくわかるわけです。そして、地理関係、こういうことも非常に見やすいというようなことで、

これは、私は、費用は先ほど部長が言いましたように、そんなにかからないわけです。というのは、

これは笠懸町では8,800部つくったのですけれども、これだけが税別で4,500円ということ

で、計算してみますと1冊1,100円ぐらいの事業費でこのマップが作成できるのかなと思います。

費用としては、倍以上つくるわけなのですけれども、これを見るとその地域の一体感というか、それ

が出てくるかな。例えば笠懸の人が東に行って童謡ふるさと館、それとかプール、こういうものは意

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外と知られていないのです。知っているのは富弘だとか、サンレイク草木というようなことで、また

大間々地区を見ますと、ながめだとか、そういうのは近隣の人はよくご承知なのですけれども、コノ

ドント館だとか、浅原体験村は非常に知られていない。むしろ小平の里の方が数段知られているとか、

また笠懸を見てもいろいろな施設があるのですけれども、どこに何があるのだろう。これは大間々地

区なり、東地区の人は確認をしなければ、なかなかそうやって地域の特徴ある観光地だとか歴史文化、

そういうものがわからないので、私は、これはぜひ必要かなと思います。

行政に対してもこういうことを市が率先してやると、市民もいろいろな考えをもってくれるかなと。

例えばこの地図の中に落とさなくても、マップ的に地図を公共施設の建物には入れる、福祉協議会だ

とか温泉センターだとか、そういうものを地図の中ではなくて、別の冊子として組み入れて作成すれ

ば、そしてまた私が委員会をつくったらいいのではないかというようなことは、そういう民間の人た

ちも入れてやれば、赤石部長が言ったように宣伝広告費もいただけて、財政負担にもそんなにかかわ

りなくできるかと思いますけれども、委員会をつくったりすることに対し、市長はどのようにお考え

ですか。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) そのような機運があって、そのような状況が醸成されるのであれば、それはつ

くることは大いに結構であるというふうには考えております。

○議長(藤生吉雄) 阿左美守議員。

〔35番 阿左美 守議員発言〕

○35番(阿左美 守) こういう専門的な地図になると、この地図の大手はゼンリンだと思います。

そういうことで民間の人がこの地域にはどういうものがあるよ、ぜひ見てください、例えば東村にお

いては、一番山の方には、白ヤシオが時期になると最高にいい、ここはハイキングコースとか、そう

いうものにも非常に活用できるかな。そしてまた、笠懸地区で言えばカタクリ、桜というようなこと

で、北関東でも非常に有名になってきております。そういう観光的なものも含めた中で、そして市民

が参加することにおいてこういう委員会も盛り上がり、また行政に関心を持ってくれるかなと思うの

で、ぜひ市長には、行政執行部だけでやるのではなく、そういう対策を、委員会をつくってやること

によって行政に市民の声も反映できるかなと思うので、ぜひお願いしたいと思います。

最後になりますが、もしこの地図を作成なり、その事業として取り組んでいただけるのであれば、

これはみどり市世帯全戸に配布をお願いしたいなと思います。先ほども金額の面で聞きましたけれど

も、先ほど赤石部長が話してくれたのですけれども、この作成費が868万円ぐらいです。そのほか

には広告費だとか、そういうものが入るのですけれども、実際には900万円ぐらいというと、8,

800部だから1,100円ぐらい。そして、数をつくれば、そんなに支出はしなくても済むかな。

こういうことが私に言わせれば、みどり市が誕生し1周年、また10周年とか、そういう区切りにお

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いていろいろな事業をすることが、市民と一体となった行政運営に進めるかなと思いますので、無料

ということに関し、市長はどのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) もちろんやるという前提であれば無料ということにこしたことはないというふ

うには考えます。ただ、もちろん現実に、では幾らかかるのか細部の計算をしていないものですから、

まだどこまでかかるのかというのは確認しておりません。ただ、無料がいけないということは、それは

思っていませんので、無料でできるような条件が整うのであれば、それはそれとして大いに結構なこ

とであると私は思っております。

○議長(藤生吉雄) 阿左美守議員。

〔35番 阿左美 守議員発言〕

○35番(阿左美 守) 無料というようなことなのですけれども、これは市の記念行事として発行

するのであれば市民も納得してくれるかなと感じますので、ぜひお願いしたいと思います。簡単です

が、このライフマップ、生活に関連する地図をどうしても作成し、各世帯に配布をお願いするという

ことをお話しいたしまして、一般質問を終わりますので、よく執行部で煮詰めて、後で返事をいただ

きたいと思います。以上で終わります。

○議長(藤生吉雄) 以上で阿左美守議員の一般質問を終了しました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 次に、議席2番高草木良江議員の一般質問を許します。

高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 議長より許可をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただき

ます。

初めに、花火大会の負担金の1,500万円についてであります。桐生競艇開設50周年並びにみ

どり市誕生記念として、共催で行われる花火大会の開催費の負担金として、今年度予算に計上してい

た1,500万円を、市の負担ゼロにしていただきましたことに、改めて感謝申し上げます。市長の

柔軟性のある対応と決断力に感動し、誠実な心に触れた思いがしました。今後とも市長のかじ取りに

大いに期待いたします。新市の健全な財政の構築のために、限られた財源で最大の効果を発揮できる

ような市政運営を行っていかなければなりません。そこで、花火大会の開催費用の負担金の1,50

0万円は、今後、どのようにお考えでしょうか。1,500万円の使用方法について、市長のお考え

をお聞かせください。

私としては、AEDの購入を要望いたします。各小・中学校や公共施設、パルやながめ等、人が集

まる所に早期に設置していただきたいのですが、いかがでしょうか。県内でも桐生市や渋川市では、

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配備に向けているようです。今春から改正された救急蘇生ガイドラインにより、AEDが小学校低学

年を含む小児、1歳から8歳未満に使えるようになりました。AEDの使用方法と心臓マッサージや

人工呼吸との組み合わせの認識を拡充することは重要です。小・中学校に設置し、全教職員はもちろ

ん、学生たちに心肺蘇生法の講習会を開催して、学校での救急救命体制づくりを推進する、この取り

組みを通じて、子供たちに命の大切さを指導していければ、すばらしい心の教育になるのではないで

しょうか。タウンミーティングの中でも、あるお母さんから、東地区は医療機関から遠く、救急車を

呼んでも時間がかかるのでAEDを設置してほしいとの要望がありました。市を挙げて救命救急体制

づくりを推進していくことは重要と思います。市長、教育長のお考えをお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 時間の都合で、私の方で、高草木良江議員の1問目の質問に関連することに区

切りをつけてお昼にしたいと思います。

答弁をお願いします。

石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) まず、花火の負担金の話でありますけれども、技術的には、特別会計である競

艇事業の方の関係から一般会計の方に繰り入れをするという手続が実は必要なわけでありまして、多

少タイムラグがあります。使い道についてですけれども、高草木議員も多分ほぼ全会場出られたと思

うのですれけども、どうもありがとうございました。タウンミーティングの中で全員の話をほぼ聞い

ていたかと思うのですけれども、そこの中で、もちろん自分がいいと思って提案したことについて温

度差があり、必ずしも一致していない部分も実はあったりして、僕としては非常に勉強になりました。

自分の思っていることと、また実際現場での話というのは違うというのもよくわかったし、またそれ

に対しては柔軟に対応していきたいと思っております。ですから、1,500万円がイコール、すぐ

に一般会計に入ってAEDの購入という図式ではないとは思うのですけれども、それとこれとはまた

別に考えていただきたいと思っております。1,500万円の使い道については、今言ったようにタ

ウンミーティングの話を中心に、その中であえて言えばAEDの話も出ましたから、それは一つの部

分としてあるというのは認めますけれども、イコールということではないのですが、タウンミーティ

ングの話の中で、自分でも軸はぶれませんけれども、ステップする方向は多少変えるところも実はあ

るかと思いますので、一番ニーズの高いもの、あるいは緊急性のあるものなどをこれから精査してい

きたいと思っております。

それと、AEDにつきましては、細かい話はしませんけれども、基本的には必要である、私はそう

思っております。僕は見たことがあるのですけれども、以前ですと、作業的に非常に難しいところが

あって、今までの機械ですと、値段もさることながら、取り扱いが非常に難しいということもあった

のですが、現在では小学生にも使えるというようなことになっておりますので、かなり値段も安くな

りましたし、使い勝手もよくなったということを認識しておりますので、もちろん費用の問題もある

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のですけれども、検討はしていきたいと思っておりますので、細かいところにつきましては担当部長

の方から説明させます。

○議長(藤生吉雄) 教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) AEDのことでちょっとお話を申し上げたいと思います。

AED、すなわち自動体外式除細動器という、あまり聞きなれない言葉だと思いますけれども、体

の外側に装置して行うという器械なわけです。これは何らかの事故等で突然に心停止した者に対して

電気ショックを与えることで正常な心臓の働きを取り戻すための有効な器具である。心臓への緊急措

置は、一刻の猶予も許されないことから、先ほどお話がありましたように公共施設での導入も徐々に

進められているようです。中学校においては、特に部活動などスポーツなどが盛んなため、この器具

が導入されることは望ましいと思いますので、先ほど市長からもお話がありましたけれども、前向き

に検討を進めていくつもりです。これまでみどり市立小・中学校の養護教諭は、桐生消防署の普通講

習AED使用を受講し、講習修了書も授与されています。AEDの導入に際しては、いざという場合

に備え心肺蘇生法とあわせて、AEDの適切な扱いができるように全教職員を対象に、消防署や日本

赤十字社の協力を得て研修を進めていきたいと考えております。

そこで、AEDの使用の留意点をちょっとお話し申し上げたいと思います。この器械を使うのには

少し心配もあるのですけれども、先ほど、小さい子から使えるよと、こういうふうに変わってきてお

ります。そこで、体が濡れている場合、汗とか、あるいは水から上がってきて濡れているような場合

には、まずよく拭くということ。それはどうしてかというのは後ほど言います。それから、貴金属は

外す。それから、パッチですね。ピップエレキバンだとか張ってある、そういうものははがしてほし

い。それから、ペースメーカー、こういうものを着用している場合もできます。ただし、ずらして行

う、こういうことです。その辺を見極めるのがちょっと素人は難しいかなと思います。それから、特

にメンテナンスも含めてこれから購入をしようと考えておりますけれども、AEDを設置するに当た

っては使用方法の講習を必ずやる、こういうことに基づいてこれから、先ほどお話がありましたよう

に入れていく方向、特に先ほど議員からお話がありましたように、人の集まる所、こういうところを

中心に前向きに考えていきたいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 教育長のお話でよくわかりましたが、教育長の方にお願いしたいのですが、

そのAEDの講習の充実、拡充させる活動の中で、教育者として、またそういう担当の人たちに、特

に子供たちには命の大切さというものを深く深く浸透していけるようなやり方もしていっていただき

たいと思います。

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○議長(藤生吉雄) 1問目の質疑が終わったという解釈でよろしゅうございますか。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) はい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) それでは、高草木議員の1問目の質問が終わったところで、昼食のため暫時休

憩いたします。

午前11時57分休憩

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

午後1時2分再開

○議長(藤生吉雄) 休憩をといて会議を開きます。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 一般質問を続行します。

午前中に引き続きまして高草木良江議員の2問目からの質問に入ります。

高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) それでは、午前中に引き続きまして質問させていただきます。

タウンミーティングについてですが、7月9日から16日にかけて市内の小学校単位の8会場で行

われ、私も出席させていただきましたが、市長は具体的な数字で国保税などの滞納状況を示して、収

納率アップにつながるようなお話から入り、財政の現状を市民に理解していただき、要望だけを訴え

るのではなく、まさしく市民参加のまちづくりをしようとしていることに感銘を受けました。しかし、

ちょっと残念だったのは参加人数です。各会場とも平均約20人足らずでした。行政側の対応人数、

時間から判断するなら、もう少し集客率を図られることが今後の課題ではないでしょうか。内容から

は、ただただもったいない、とても残念というのが私の感想です。今後は、タウンミーティングもよ

いのですが、子供議会等を開催して、子供たちの純粋な意見や要望に耳を傾けてはいかがでしょうか。

タウンミーティングでのいろいろな意見や要望を市政に反映できますように、今後、ご尽力をお願い

したいと思いますので、私から改めてこの場で4点目についてお伺いします。

1点目は、ポリスボックスについてです。タウンミーティングも終わり、そろそろ市長の頭の中で

は具体的になっているのではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 本当にご参加ありがとうございました。人数が少なかったというのは、そうか

なという気もするのですけれども、決して動員をかけたり強制的に出てこいという話をしないで、一

定の告知はさせてもらったのですけれども、ある意味今回は子育てというテーマに絞ったこともあっ

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たかもしれません。ただ、内容については、非常に濃かったと私は思っております。それと、子供議

会などというのも、イベントとしてはおもしろいなと思っておりますので、これは夏休みの期間とか、

あるいは学校の授業の一環でやるというのは、ちょっとまた問題があろうかと思うのですけれども、

これは非常に前向きに考えていきたいと思っております。

最後のポリスボックスの話なのですけれども、私も、よかれと思って提案をさせていただきまして、

私の考えは、小・中学校すべての校門に交番を、交番といっても1人用の電話ボックスタイプの交番、

ポリスボックスを置こうという事業なのですね。予算とすると、有料ボランティアというような話を

させていただきまして、約1,000万円ぐらいで全校に設置できるというような考えでありました。

そこで、こういう説明をさせていただきまして、そのミーティングの中で父兄の方々、地域の方々等々

に話を聞かせていただいたところ、必ずしも自分のイメージとはイコールにならなかったというのは

感じました。ただ、最近では青色灯を回した地域のパトカーとか、あるいは大間々町の第9区に至っ

ては、蛍光色のグリーンのジャケットとグリーンの帽子を使った地域の防犯パトロールというのを県

からの指定も受けまして、これは県内に警察署が20署あるのですけれども、大間々署管内で大間々

町第9区というのは指定を受けまして、今、地域でその地域のボランティア方々、これは多分区長を

はじめ老人会の皆さん方が中心になると思うのですけれども、地域で目立つ格好をしてパトロールも

していただいております。

そんなことで自分なりに考えを、今、固めている最中なのですけれども、当初自分がイメージした

ものとはちょっと変形するかとは思っております。ただ、人の配置や地域の状況から考えて、その特

色も出していきたいと思っております。一律同じものをすべての学校に設置したり、同じ考えでやる

ということはありません。いろいろな地域の実情もありますし、地域の特色もありますので、それに

沿った形での安全対策を考えております。ポリスボックスというのは、あくまで具体的な話を挙げた

わけでありまして、その幹となる部分というのは子供の安全、学校の安全、地域の安全ですから、そ

の軸は全然ぶれてはいません。ですから、そのために何が必要かということを、これからもう少し時

間をいただきたいと思っておりますが、ポリスボックスも含めて具体的な政策を、そう遠くないうち

にご提示したいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 2点目は、学童保育の費用が支払えないことで、学童の部屋に入れないとい

う差別が生じているということを伺い、胸が痛みました。私は、これまで学童保育の拡充を訴えてき

ましたが、費用までは気がつきませんでしたので、とても反省いたしました。そのような家庭に配慮

できるシステムづくりは必要と思いますが、学童保育料に助成をという意見に、今後の具体策はお考

えでしょうか、お伺いいたします。

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○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) 学童保育の保育料につきましては、月額1万円ということになっており

ます。第2子以降については5,000円ということでございます。減免措置といたしましては、母

子・父子家庭あるいは市民税の非課税世帯については5,000円ということで、半額ということで

ございます。生活保護世帯については無料ということになっております。学童保育については、保護

者の方が仕事で子供さんの面倒を見られないという方を対象にしておるところでございます。今申し

上げましたような助成制度というのはございますけれども、先ほど高草木議員がおっしゃったような

払えない家庭ということでございますが、現段階では、制度的には該当はないので難しいとは思って

おります。ただ、どうして払えないのかというところまでは私も聞きませんでしたので、その内容に

よって助成が必要なものであれば検討する余地があるのではないかと思っております。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) ぜひご配慮をよろしくお願いいたします。

3点目は、第2子以上の出産時や親が病気で子供の面倒を見られないとき等の支援に、家事手伝い

のシステムをという意見がありました。以前、私が一般質問の中で要望した際に、大間々町の町長か

ら、大間々社協で行っている助け合い事業の有償ボランティアサービスの中で子育て支援を行う提供

者の登録を進め、サービスが提供できる体制準備を要望していきたいという答弁をいただきました。

その後、いろいろあったのだと思いますが、若いお母さんの直接の声を聞いた以上は何らかの対応策

を検討していただきたいと思いますので、今後のお考えについてお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) 家事手伝いのシステムというご質問でございます。ご案内のようにお母

さん方が病気のときには保育園で預かる制度として一時保育というものがございますが、今回の質問

に当たるシステムというのは、子供の面倒を見られないので、その家庭に行って手助けをするという

ホームヘルパー的なものではないかと思います。この制度が、制度としてなじむのか、あるいはどう

いうところまでお手伝いをすべきなのか、その辺を十分研究しなければならないのではないかと思っ

ております。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) ちょっと補足させていただきますけれども、全体的な話としまして、子供が病

気のときにお母さんにかわってという話がタウンミーティングで出ました。これは先ほどの近藤議員

の質問にも実は通じるところがあるのですれけども、病気をしたから他人に見てもらうよりも、病気

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をしたからお母さんに見てもらった方が本当はいいという意見も実はあって、さっきの話ではないけ

れども、他人ではわからないものがお母さんだったらほっとして治ったかもしれません。お薬を飲ま

せるのも大事だけれども、お母さんの胸の中で寝ることが、もしかしたら一番言いお薬かもしれませ

ん。その辺は一概に制度だけではなくて、そういった状況も整えていきたいとは思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 一時保育、病時、病後時保育といろいろありますが、今回、お母さん方から

の質問の中では、私の今回の意見の中では家事手伝いということで、お母さんが緊急入院とか、そう

いったときに母子家庭の場合はだれが子供を見ていただくのか、そういう緊急時とか、そういったも

のが切実に、今、家庭の中で心配なされているのですね。そういうときのための家事手伝いのシステ

ムということをお母さんからの話が出たのだと思います。

4点目は、インフルエンザの予防接種も、子供が多い家庭では大きな負担となっているようです。

受診する医療機関によっても金額の違いがあるのですが、何らかの対応策を考えていただけないかと

いう意見がありました。インフルエンザの予防接種に助成をということについて、今後のお考えをお

聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) そのような意見が確かに出まして、老人医療については確かにあるわけであり

ます。実は、先般、桐生市医師会の中のみどり市の医師会の皆さん方と話す機会を設けました。その

中で、議題というと大げさなのですけれども、インフルエンザの予防接種についての制度的な問題、

例えば子供に対して今のような例を挙げて言えば、1,000円で一律何とかしてくれないかと。一

律というのは、1,000円で済むわけではありませんから、今、医者によってインフルエンザの費

用というのはまちまちなのですね。安いところが2,000円ぐらい、高いところは5,000円ぐ

らい行くところもあるといいます。そうすると、1,000円支払っても、負担が2,000円のと

ころもあれば4,000円のところもある。できれば統一して定額、あるいは指定してやっていただ

ければ行政としても援助することも考えたいのですというような話を、非公式にですけれども、ぶつ

けましたところ、実は医師法の話や、あるいは独占禁止法、価格等々の問題があるということが提示

されまして、今のところ研究しているところであります。

あと、医学的に見てインフルエンザを例えば小学校低学年の子が年に2回することが、結果として

本当にインフルエンザにならないことになるのかというところの検証が、まだ医学的にもそんなに根

拠があるわけではない。成人に比べれば、まだそこまでの検証ができていないということも実はあっ

たりしまして、費用対効果が必ずありますよとは言い切れませんという話も実は受けているものです

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から、もう少し考えていきたいと思っておりますし、医師会ともその辺は密に連絡をとっております

から、情報交換をしながらもう少し煮詰めた話をしていきたいと思っております。

あと、細かい数字がよろしければ部長の方から答弁させます。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 次に、旧3町村で使用していたマイクロバスが3台ありますが、今後の使用

方法についてお考えをお伺いいたします。また、各地域にあるバスを利用して、みどり市誕生記念の

この時期に、わたらせ渓谷鉄道と連携してみどり市めぐり等に利用してはいかがでしょうか。市民の

皆様や小学生にみどり市史跡めぐり等で我が市を改めて知っていただくことは大切なことであり、市

民の中に一体感と郷土愛も生まれ、誇りが持てるようになるのではないでしょうか。これまではマイ

クロバスの使用に対していろいろな規制があり、市民の皆様から不満の声もありました。せっかくの

財産を市民と共有できるようにならないでしょうか。今後は、市民が活用できるようなシステムづく

りを要望したいのですが、いかがでしょうか。市長の考えをお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) バスの利用につきましては、旧町村とも、これは営業している方の問題も

ありますので、無制限にこれを利用するということは、そういった面でも問題があるということで、

多分旧町村それぞれ、市の方から委託あるいは委嘱を受けている方等々の規制があったと思うのです

けれども、みどり市でも、合併に伴いまして3月27日にバスの管理及び使用規定というのをつくり

ました。これは、今言ったような使用の原則を設けたものでございます。ただ、合併して間もないと

いうことでございますので、平成18年度につきましては旧町村の利用の方法で対応しております。

この平成18年度の状況を見まして平成19年度のバスの利用の仕方を考えていこうということで、

現在、財政の方で考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

ただ、今、議員からご提案のあった、わたらせ渓谷鉄道との連携になりますと、乗る方が指定され

ていない、だれでも乗れるとなると、これは全く許可がいる路線バスというか、観光バス的なものに

なってしまうのではないかと思っていますので、その辺については十分研究しないと、市のバスでは

無理かと思っております。

また、最後に提案のありましたみどり市内をめぐるような、そういったものについては、団体等か

ら希望があれば十分検討していきたいと思っています。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) よろしくお願いいたします。

次に、移送サービスについてですが、新市になって国土交通省の法の改正等から、大間々社協で行

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っていた移送サービスが中止となっており、市民は大変困っています。福祉タクシーの利用について

も地域差があり、今後、見直さなければならないシステムと思います。また、東地域は黒保根のグル

ープ28に委託し、移送サービスが利用できるように継続されているようですが、これも問題がある

ようです。沢入から大間々町の医療機関まで来るのに、往復約4,000円程度かかり、夫婦2人で

受診の場合では、掛ける2になってしまいます。なかなか医者にもかかれないというのが現状だそう

です。関係部署としてはいろいろ模索しているようですが、時間がかかればかかるほど高齢者にしわ

寄せとなりますので、早期に手を打っていただきたいと思います。現在の福祉バスも利用が少なく、

今後、走らせる範囲を広げるには問題があります。

そこで、私はデマンド方式の乗り合いタクシーを提案したいのですが、いかがでしょうか。デマン

ド方式の乗り合いタクシーは前橋市や太田市でも運行されておりますが、10人乗りのジャンボタク

シーが利用者の需要に応じて自宅まで迎えに来て、目的地まで送ってくれるドア・ツー・ドアの送迎

が可能なシステムです。今、時代に即した、特にみどり市には不可欠な地域住民の新たな足の確保と

なる事業と思います。バスでは入って行けない狭い道もワゴン車を使用することで、市内ほぼ全域で

運行が可能になります。バス停までは行けない人でも電話一本で自宅まで来てくれるとても便利なド

ア・ツー・ドアの送迎が可能になるようなデマンド方式の乗り合いタクシーの実現を要望いたします。

桐生市では、NPO法人わたらせライフサービスや沼田タクシーでヘルパー運転手の介護保険が利用

できる介護タクシーを実施したりしていますが、このような事業所との交渉等で委託は考えられない

でしょうか。移送サービスについて、今後の対応策とデマンド方式の乗り合いタクシーについて、市

長のご所見をお伺いいたします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) デマンド方式、多分これは白ナンバーでもできるやつですね。今、自分も研究

はさせてもらっております。細かいことにつきましては部長の方から答弁させますので、ご了解くだ

さい。

○議長(藤生吉雄) 民生部長。

〔民生部長 六本木 充発言〕

○民生部長(六本木 充) 移送サービスについてでございますけれども、笠懸のボランティアグル

ープがしたり、あるいは大間々と東では社会福祉協議会の方で平成17年度までは行っておりました

けれども、道路運送法の改正によりまして、現在は廃止されておるところでございます。これにかわ

るサービスとしまして、NPO等の非営利法人等に依頼して、福祉有償運送を実施してもらう方法が

考えられるわけですが、この場合につきましては、対象者が福祉ということでございますので、要介

護認定者や障害者手帳の交付を受けている方に限られるということでございまして、多くの方は対象

外になってしまうということがございます。また、笠懸地区では福祉タクシーを実施しておりますけ

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れども、高齢者のみの非課税世帯に限られているということがございまして、これらも見直しをする

必要があるのではないかと思っております。今後の動きとしましては、通院や買い物にも、だれでも

利用できる方法が一番いいとは思うのですけれども、なかなかいい方法がないということがございま

す。先ほどのデマンド方式のタクシー、そういうのも一端だと思います。

なお、福祉関係につきましては、10月にもう少し条件を緩めた助け合い福祉輸送というのですか、

そういうような制度もできるようなことも聞いておりますので、それらを研究いたしましてよりよい

方向を探っていきたいと思っております。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) デマンドバスについてご質問がありましたが、前橋市がやっておりますデ

マンドバスというのはドア・ツー・ドアではなくて、あくまでも停留所が決められております。これ

は路線を事前に決めておいて、例えば市内に幾つの停留所というのを設けておいて、その停留所まで

出てもらうということでございますので、ドアまで行くということではありません。デマンドバスに

つきましては、今言ったように前橋市がやっているフルデマンドバスあるいは大胡がやっております

のは予約制ですよね。事前に電話で予約してもらって、そこに定時に迎えに行くということでござい

ますので、今、議員が言っている要望にかなうかどうかというのは、導入については検討する必要が

あるだろうと思います。また、東地区でやっております市内バス、これについても路線によっては病

院に通うために固定客の方もいるということでございますので、そのバスの存続とデマンドバスにす

るのかあるいはNPOでやっている、そういった送迎のバスにするのかということは十分検討したい

と思っています。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) ぜひドア・ツー・ドアということを頭に入れていただければと思っておりま

す。

次に、環境問題について。先日、環境アドバイザーの人たちと一緒に、桐生市清掃センターと森産

業の生ごみを液肥処理するアゼリアという機械を視察してきました。うれしいことに、以前、私の一

般質問で「桐生広域センターにペットボトルの売却を」と提案しましたが、今年度より1キログラム

当たり38円で売却を始め、収益となっているということを伺いまして、視察の中で、自分の提案が

実現できた喜びを感じました。また、前回、ミックスペーパーの導入を提案しましたが、それに関し

て可能か質問したところ、清掃センター独自で、現在、事務関係から出たペーパーを分別して、キロ

2円で毎月売却しているそうです。みどり市も独自でミックスペーパーの導入を開始し、ごみの削減

と自主財源の確保を試みる取り組みも大事だと思いました。そのほか清掃センターでの説明では、桐

生市民1人が1日に出すごみの量は約1,400グラム、前橋市、高崎市では1,100グラム、太

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田市では1,000グラムと、桐生市清掃センターのごみの排出量は多いそうです。新市のCO2削

減目標を示すなど、行政による取り組みも重要です。このように環境問題に対してはCO2削減や行

政改革と、市を挙げて取り組むべき重要な仕事でありますので、今後、みどり市としても環境係では

なく、独自の環境課として設置していただき、大いに力を発揮していただきたいと思うのですが、い

かがでしょうか。

また、液肥処理するアゼリアという機械は500万円程度で設置でき、生ごみをアミノ酸醗酵させ、

24時間で100キログラムが処理できる機械です。液肥は高値で売却できるそうです。このような

ことも今後研究してみてはいかがでしょうか。環境課の設置や生ごみの処理について、市長のご所見

をお伺いいたします。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) 今、議員が言ったように、環境問題、ごみ問題は非常に大きな問題になっ

ています。現在、合併でできました組織について見直しを行っております。10月1日から機構改革

として、今、議員が言ったような方向で検討しておりますので、よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 今の部長の答弁のとおりなのですけれども、環境問題というのは大事な話なの

で、市役所としても、今時なのでISOなどにも取り組んでいく方がいいのかなとか、その辺はまだ

研究する課題がいっぱいあると思いますので、ISOの取得なども視野に入れながら勉強していきた

いと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 余談ではありますが、これから建設を予定している社会福祉体育館等の施設

にも太陽光発電等を考えるなど、維持費の削減等も研究、検討する必要があるのではないでしょうか。

次に、雇用対策についてお伺いします。みどり市民にも働きたくても仕事がなくて困っている人がた

くさんおります。平成16年12月の議会での私の質問に対して、町長は、国の緊急地域雇用創出特

別基金事業も平成16年で終了と聞いておりますので、新たな雇用の創出に向けての事業を改めて

国・県に要望していきたいとの答弁でした。新たな雇用の創出に向けた事業は、新市の中ではどのよ

うにお考えでしょうか。みどり市としても、今後、若者、中高年、子育て世代の母親や女性への就労

対策に市を挙げて取り組んでいただきたいと思います。そして、周辺の企業等に強く働きかけをして

いただき、また助成等を考えたりするなど、雇用支援に力を入れていただきたいことを要望いたしま

す。ご所見をお伺いいたします。

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○議長(藤生吉雄) 経済部長。

〔経済部長 杉山英行発言〕

○経済部長(杉山英行) お答えいたします。

平成16年12月ということでございますが、緊急雇用創出事業については、これは既に廃止とな

ってございますので、そのとおりだと思いますが、ではかわりの事業をどうするかというのは、国・

県の支援策と、市としても相乗りの形で進めるのがいいのかなあと考えてございます。そういった意

味と現状をちょっと申しますと、雇用支援という格好では、若者や中高年、あるいは女性ということ

でいろいろな仕事をしてみたいあるいは働いてみたいという意欲のある方に、求職者向け情報として

県のUターン就職情報だとか、若者の就職支援センターまたは中高年就職支援事業の、このような情

報等を流してございますので、就職の問題でいろいろあると思いますが、そのような場合には、就職

能力サポート教室というものも県が開いてございます。そのようなことを積極的に市の方に問い合わ

せがあれば指導していきたいということでございますが、若者就職支援センターについては県内に3

カ所ありまして、1カ所が桐生市内にあります。また、就職能力サポート教室については、2カ所の

うちの1カ所が太田市内にあるということで、比較的近場にあるということでございますので、この

ようなところでいろいろ自分の求職活動に向けての仕事の適正だとか、書類のつくり方、あるいはそ

のような情報提供ということもありましょうし、みどり市にも職業訓練校がありますので、こういう

ところに入校していただいて、技能の習得をしていただいて、ご自身の技能を発揮できるような形を

とっていただければと考えてございます。

簡単ですが、現状はそのようなところです。

○議長(藤生吉雄) 高草木良江議員。

〔2番 高草木良江議員発言〕

○2番(高草木良江) 新市になった以上は、やはり市独自のものというのも考える必要があるかと

思います。先ほど、お話の中に出ましたが、太田市では子育てのマザーズハローワーク、子育ての女

性に対しての支援などもやり始めたようです。そういったことも頭に入れていただければと思います。

市長は前回の議会の中で、「弱い者、報われない人のために政治はある。」と思っていると言われま

した。私は、とても深い共感と親近感を覚えました。ぜひ私の提案に対して、実現に向けてのご尽力

を賜りたいと思います。

以上で私の一般質問を終わりにします。

○議長(藤生吉雄) 議席2番高草木良江議員の一般質問を終了いたします。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 次に、議席18番椎名祐司議員の一般質問を許します。

椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

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○18番(椎名祐司) 質問に入る前に一言申し上げたいと思います。市政クラブの代表でありまし

た前原昇作議員が急逝し、会派としても大きな虚脱感にさいなまれております。しかしながら、前原

議員の分まで、今後とも頑張りたいと思っております。前原議員のご冥福を心からお祈り申し上げた

いと思います。

それでは、議長よりお許しをいただきましたので、初めに電子メールによる情報配信システムにつ

いてお尋ねいたします。現在、子供たちを取り巻く社会環境は、悪化の一途をたどっております。大

阪の池田小学校、これも風化しつつありますけれども、そのほかに寝屋川小学校、奈良での女児殺害

事件、長崎県佐世保の小学生殺人事件、秋田連続児童殺人事件等々、新聞紙上でも毎日のように痛ま

しい事件が相次いでおります。警察庁によれば、昨年殺人、殺人未遂事件の被害に遭った小学生は2

7人に上るということであります。このような事件は、はるか遠くの出来事ではなく、報道される事

件は、いまや対岸の火事ではなくなってきているということです。

子供たちの夏休み期間であった8月の1カ月間にみどり市で発生した事件は3件ございました。8

月の1カ月間に強盗事件が2件、小学生が手首をつかまれた事件が1件発生しており、この状況を考

えると、子供たちを取り巻くみどり市の社会環境は決して安心できるものではないと考えております。

現在、みどり市における地域安全情報は、みどり市のホームページ上で管理され、情報発信されて

おりますが、地域の安全情報や災害時の防災情報等を携帯電話やパソコンにメール配信するシステム

を導入し、安全で安心できる地域づくりを構築する必要があると思いますが、このことについてのお

考えをお聞かせいただきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) 今の議員の質問にお答えしたいと思います。

昨今、通学路に不審者が出たり、学校区内で強盗事件が発生したりするなど、登下校時における児

童・生徒の安全が脅かされる状況が増加してきております。また、子供たちを取り巻く家庭状況も変

化してきており、共働き家庭が増える中で、緊急連絡を家庭にした場合、必ずしも保護者に連絡が通

るとは決まっておりません。そこで、保護者へ迅速かつ正確に情報を伝えるために、緊急連絡網の見

直しを再度検討するとともに、メールによる連絡が有効と考え、メール一斉配信システムの導入を行

いました。

メール一斉配信システムの導入の状況につきましては、平成17年度末までに大間々町のすべての

小・中学校、小学校6校と中学校2校に導入しております。それから、平成18年7月には笠懸町の

小学校1校が導入しました。また、残った小学校3校、笠懸町、東町中学校3校、笠懸町、東町につ

いては、平成18年9月補正予算で措置を行い、順次活用してまいります。

メールシステムを導入した効果でありますけれども、例えば今までは情報を連絡しようとした場合、

通知や電話による連絡で各家庭に情報を流してきましたけれども、例えば1クラス30名程度の電話

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連絡網では約3時間かかっており、緊急時に対応できておりません。しかし、このメール配信システ

ムを入れることで、正確かつ迅速に保護者へ情報が伝えられるようになりました。

このシステムの活用の場面としては、緊急連絡網のかわりとしての活用以外に、先ほどお話があり

ましたように通学路等の不審者情報や夏期休業中のプールの中止連絡、保護者に必ず見てほしいプリ

ントを配布したときの補足としてのお知らせ。中学校などは特にそうですね。各部活の練習時間の変

更、それから行事の時間変更、中止の連絡等、さまざまな場面で非常に役立っています。現在、この

システムを利用している保護者の反応はどうかということで聞いてみたのですけれども、非常に好評

です。保護者にメール連絡の告知を行い、登録希望を募ったところ、70%程度の保護者が登録して

おります。今後は、メールを利用していない人に対しても、正確な情報が迅速に伝達されるよう工夫

し、また個人情報の管理に配慮しながら、十分な活用を図っていきたいと考えております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) 議員の質問は、みどり市としてのホームページ上の管理ということがござ

いまして、市としては、この9月補正予算の中に費用を計上いたしまして、地域の安全情報や災害時

の防災情報を配信したいという体制で考えておりますので、よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) 今、教育長あるいは総務部長から、この9月の補正で対応される、特にみど

り市の全小・中学校にこのメール配信システムが導入されるということで大変感謝をしたいと思って

おります。

先ほどもみどり市で発生した事件の話をしましたけれども、これが3件ありまして、ホームページ

上にこの3件の事件が載ったのが、実は発生の2日後でありました。8月7日の事件が8月9日に、

それから8月26日の事件は8月30日に掲載されておりました。市長のブログというのに同時に掲

載されて、これは毎日のように更新されて、これを見ている人が圧倒的に多くて、これだけみどり市

のホームページを見ているということになると、こういったところの地域安全情報というのは、事件

発生と同時に更新されて、ここに最新情報が載らなければならないと思っております。このことにつ

いて、再度質問しようと思ったのですが、実は9月4日にも、午前4時に笠懸町阿左美にコンビに強

盗が入りました。この情報がホームページ上ですぐ、9月4日に更新されておりまして、これも最新

情報の取り扱いが改善されたのでよかったと思い、改めて担当の方には感謝し、そのことを評価した

いと思っておりますので、ぜひ今後も速やかな情報発信というのをぜひお願いしたいと思っています。

それについてのコメントがあればお願いします。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

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〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) 先ほど予算を計上したということでございますけれども、この予算を計上

した目的は、市の職員は当然でございますけれども、これは登録を希望する市民あるいは関係団体、

特に消防あるいは区長会、防犯委員、交通関係の機関の役員、そういった方々に、このシステムに登

録していただきまして、市の方から一斉に、先ほどの犯罪だけではなくて、防災、災害の方も流せる

ようなシステムにしていきたいと考えております。ですから、結果的には教育委員会のPTAを中心

にしたものと、市が発するホームページを活用したシステムと、2つのことが重なってできるわけで

すけれども、これは情報が届かないことよりも重複した方が、より安全性が確保できるということか

ら考えて、そうしていきたいと思っております。

また、言い訳で大変申しわけないのですけれども、先ほど、ホームページの掲載が遅いということ

がございましたけれども、これはホームページの情報管理をするということで、現在、ホームページ

の更新ができるのは広報担当の市の職員2名と限定しております。その職員がたまたまあの事件のと

きは出張でいなかったものですから掲載が遅れてしまいました。今、議員が言ったように、次の事件

については、たまたまそういうふうに対応が早くできたということでございますので、今後は、そう

いった勤務時間外の事件等をどういう方法でホームページに載せていくかという対応も、今後、研究

していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) 小・中学校のメール配信が、今現在ですと、大間々地域はみんな入っていま

す。先ほどもちょっと申し上げましたけれども、8月7日の事件については、大間々中学校、大間々

東中学校はすぐに登録してある保護者にはメール配信ができたのですね。そういった点では、先ほど

申し上げましたけれども、これが各学校で配信されるということは、大変いいなと思っております。

ただし、問題は、こういった事案がこれからメール対応ができるのですけれども、今後もこういった

事件が起こると、みどり市の教育委員会が各小・中学校にどのような対応をしたのかという点で、8

月7日の事件については、教育委員会の対応について一言聞かせていただければと思っておりますの

で、よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) 8月7日の件でございますけれども、笠懸町鹿の郵便局強盗があったわけで

すけれども、そのときの事件発生後すぐに、みどり市総務課より事件発生の電話連絡を受け、緊急性

のある、現場に近い笠懸地区の小・中学校に電話にて事件発生と犯人逃亡中の情報を流しました。続

いて、犯人の特徴などの情報を笠懸地区と大間々地区にファックスにて送信しました。幸い夏休み中

の午後5時ごろだったこともありまして、既に学校に児童・生徒はいませんでしたけれども、メール

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配信システム導入済みの学校では、教育委員会から送られたファックスをもとに、事件発生と犯人の

特徴、それに対する注意喚起のメールを保護者に送信しました。事件発生から1時間、ファックス送

信からわずか30分以内にメール登録してあるすべての保護者に情報が届いたことは、今までの電話

連絡網では考えられないことだったと思います。今回のように、一刻を争う緊急情報をたくさんの人

に迅速に知らせる方法として、かなり効果のあるシステムだと考えております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) 旧大間々町のときなのですけれども、セキチューでキャッシュコーナーが壊

された事件があって、そのときにあそこの地域が東中学校と東小学校だったのですけれども、子供を

午前中で、午後帰すという事案があったのですけれども、先ほどの話のように、共働きで連絡がつか

ない、要するに緊急連絡がつかなくて、保護者が子供を迎えに来られないという事案があったのです

ね。そういう点では、先ほどお話がありましたように、学校の電話連絡網では、なかなか情報が伝達

されないというケースがありますので、ぜひそういった子供たちの安全に直接かかわる情報は速やか

に配信されるよう、これは強くお願いしたいと思っております。よろしくお願いします。

続いて、デマンドバスの導入についてお伺いしたいと思います。みどり市における市内循環バスの

問題あるいはデマンドバスの問題につきましては、6月議会でも武井議員、常見議員が取り上げてお

りました。また、今、高草木議員から話が出ておりましたので重複する部分があると思いますが、お尋

ねしたいと思います。資料としては、平成14年の資料でありますけれども、関東各都県の旅客輸送

分担率の中で、群馬県の自家用車が占める割合は92.5%、バスが占める割合は0.9%となって

おります。栃木県は、同じく自家用車が91.2%、バスが1.6%、茨城県では自家用車88.9%、

バス2.4%となっておりまして、群馬県が関東各都県の中でも最も自動車に強く依存していること

がわかっております。家に車が何台あっても車を運転できなかったり、家族の方が通勤、通学に使っ

てしまって、通院や買い物に自由に行くことのできない高齢者の方が気軽に利用できるデマンドバス、

10人乗りのワゴン車の導入について、調査研究を行うためのプロジェクトチームをつくる必要があ

ると思いますが、その点についてのお考えをまずお聞かせいただきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) デマンドバスにつきましては、先ほど、高草木議員からも質問がありましたけ

れども、現在の状況ですと、人々の移動パターンというのはかなり煩雑、複雑化しております。当然、

群馬県にいる場合は自家用車の利便性がいいわけで、いいということは当然増加するという話になり

ます。もちろん我が町でもバスや鉄道が走っているわけでありまして、公共交通機関というのは大量

輸送ということからすれば非常にメリットがあるということであります。そうすると、二律背反して

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しまうのですけれども、郊外化、それと分散化という対応しにくい状況にもあるわけであります。市

民の声からも、バス停が遠いとか、乗りたいのだけれども時間が合わないというような意見もありま

して、辛らつな方は、「空気を運んでいる」と言う人もたまには聞くのですけれども、ただ潜在的には

需要があるとは思っております。

デマンド方式、これは横文字なので、どういうふうに日本語に訳するのか、僕もあまり詳しくない

のでわかりませんけれども、いずれにしても、いつでもどこでも、最初からという意味でしょうけれ

ども、デマンドという言葉が結構はやっていまして、デマンドバスとか、ビデオデマンドとか、今、

こういう言葉がはやっております。ただ、そのデマンドということの中で、基本路線のほかに利用者

がいる場合には、それ以外の迂回ルート、これは実は法律的な問題もあって、第何条かは忘れました

けれども、道路運行法何条かで、いわゆる白ナンバーでもできるというような条文があります。その

辺なども利用させていただきたいと思っておりますし、今後は、そういうデマンドバスを含めて市内

の路線バス運行を効率的に行うために、もちろん路線の見直し、これは必須であります。全体的に見

直しをさせていただきまして、当然その中で委員会あるいはプロジェクトチームというのが必要であ

れば組織をしていきたいと考えております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) 先ほど高草木議員のときに、前橋市の事例を総務部長が話ししましたので、

ちょっとその話をします。今、市長に見せたのが前橋市大胡でやっているものですけれども、前橋市

では大胡、宮城、粕川地区にデマンドバスの試運転というのが7月18日から開始されました。これ

は従来の定時、定路線といった従来型のバス運行形式から、路線も時刻も自由に決められるフルデマ

ンド方式というものであって、全国的にも導入事例が少なくて、県内でも初めての試みとなっている

ということでございました。

この運用に当たっては、大胡駅前にある赤城タクシーというところの中で、モニター画面が2台、

それに携帯電話が1台を活用して、専従者が1人でこれを運用しています。デマンドバスの乗降ポイ

ントというのがそちらの裏にありますけれども、大胡エリアが71カ所、宮城エリアが58カ所、粕

川エリアが62カ所となっていて、料金は大人200円、中学生以下100円となっています。

実際に、その赤城タクシーに施設の見学をしに行ってまいりました。画面操作というのを実際に行

ってまいりましたが、実に簡単でありまして、実際に問い合わせが来て、乗りたい場所、それから降

りたい場所、それから人数を言えば、本当に数十秒で、今電話をかけてきた相手に伝えられるのです

ね。電話を受けてから30秒以内に返事ができるシステムにしないと、公衆電話から10円を入れて

かけた場合に切れてしまうというので、30秒以内にそのシステムでどこに乗るという、例えば石原

さんという人がここから乗りたいといってかけてきたときに、数十秒で、では何分後にそのバス停に

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来ますよというシステムが、そのデマンドの前橋方式というのですか、これがそうであります。

その乗降ポイントの決め方でありますけれども、大胡・宮城・粕川の各区長を中心に、地域の声を

反映して決めたということでありましたが、声としては、毎月通院している高齢者の方やバスの利用

者の声をもっと反映させることが大事である。つまり、普段路線バスに乗っていると、あそこのおじ

いちゃんとかおばあちゃんが通院しているというのは、もうわかっているのですね。ところが、デマ

ンドになった場合に、いつも乗っているそこの所から外れてしまって、今の話で、行きたくても行け

ないのだよという声もあったらしいのです。そういう意味では、先ほど話がありましたように、利用

者の声、高齢者の声を反映するシステムというのをこれから研究していただきたいと思います。

先ほど、市長の方からバスの話があったので、バスの話をしますけれども、みどり市における平成

18年度の乗り合いバス月別輸送実績集計表というのを見せていただきました。4月から7月の4カ

月間における乗車人員については、小平線が、1日平均が約80人、町内巡回線が1日平均約40人、

桐原阿左美線、1日平均38人、小中線、これが1日平均約17人、美術館巡回線、1日平均約34

人、沢入線、1日平均約30人ということになっていました。特に小中線では、毎月一日じゅうだれ

も乗らない日が出ている。0人というのがありまして、これを考えた場合、本当に利用したい時間と

バスの時間が合わないのではないかと考えていまして、本当にバスの時間の設定は何に基づきこれが

設定されて、利用者の声を反映されているのかどうか。先ほど、市長が、その辺の見直しの話をした

のですが、ぜひこの辺の考え方を再度お聞かせいただきたいと思っております。

それから、ぜひ東地域、ここだけは早急に、バスの時刻表を定めずに、標準ルートも定めないフル

デマンド方式を取り入れたデマンドバスの導入を研究する必要があると思っておりますので、その辺

についてのお考えもあわせてお聞かせいただきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) 議員がおっしゃっているバスの時刻表の設定でございますけれども、当然

基準は地域の方が一番利用しやすい時間をということが基準になっていますけれども、ただ東地区に

つきましては、一つのバスで全地区を回っているということがございまして、小中線は朝晩を中心に

回っておりますし、美術館循環線というのは朝晩よりも昼間の美術館を利用する方のためにというこ

とで、そういったことを基準に時刻表の方は設定しております。基本的には、そういった面ではより

多くの方が利用できる時間を基本にと考えております。ただ、今言ったようにバスが1台という規制

がございますので、そのやりくりについてはなかなか難しい問題も残っているというのが現実でござ

います。

また、今、2つ目に出ました東地域だけでも早急にデマンド方式ということでございますけれども、

これにつきましては、特に小中線は週に3回病院に通う方が使っているということでございますので、

そういった面からもバスの経済効果を、デマンド方式にした方が効果的なのか、あるいはデマンド方

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式にしたために、バスの時間に合わない時間に乗れる方が出ますので、利用者が増えるかということ

もあると思うのですね。そういったことも含めて今後研究していきたいと思っていますので、よろし

くお願いします。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) 大間々で有名な目医者がありまして、そこは7時半までに受け付けをしない

ととてもかかれないというような目医者があるのですが、たまたま駅前で朝掃除をしていましたら、

電車に乗ったお客さんが7時に朝日タクシーを待っているのですけれども、なかなか来ない。どんど

ん時間が過ぎて、帰りがあっちだから乗せていきましょうかと話をしましたけれども、利用者という

のは、公共交通とアクセスができていないということを考えると、いろいろな面が考えられると思い

ますけれども、その辺をきちっと研究していただきたいと思っております。

次に、3番目の、和風文化ホールとしてのながめ余興場とパルの位置づけについてお尋ねしたいと

思っております。ながめ余興場と笠懸野文化ホール「パル」にいては、ながめ余興場が収容人数65

0人、回り舞台、花道を持つ木造の劇場、芝居小屋であります。パルは、収容人数1,016人の多

目的ホールで、本格的なコンサートにも対応できる音響を充実し、ピアノはスタンウェイというのが

入っています。このように規模や形態が違っているものの、私は公共ホールとしての役割は同じであ

ると考えておりますが、平成18年度の催し物開催委託料、これについてはパルが1,600万円、

ながめ余興場80万円と、これには大きな差があります。本年9月以降のパルのイベントの予定数と

いうのが、例えば9月10日の桐生吹奏楽団の定期演奏会、9月24日の岩崎宏美ライブ2006ナ

チュラル、9月28日、第10回笠老連高齢者芸能発表会等々で9月が3回、10月が2回、11月

が1回、12月が2回、1月が1回、2月が1回というふうになっています。一方、ながめ余興場の

イベント数というのは、この間、3日ですけれども、渋川半田の歌舞伎が行われた「花くらべながめ

競演」というのを皮切りに、9月、10月、12月と大変入っておりまして、9月が4回、10月が

7回、11月が10回、12月が3回、1月が3回というふうになっています。単純にイベントの回

数だけでは比較できないのですけれども、ながめ余興場は少ない予算でホールとしての稼働率は高く

なっていると考えております。今後、同じ公共ホールとして位置づけ、連携をとりながら事業展開す

る必要があると思いますが、その辺についてのお考えを聞かせていただきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) それでは、お答えいたします。

今、少し椎名議員の方からお話が出たように、ダブる面もあろうかと思いますけれども、お許しく

ださい。笠懸野文化ホールは本格的、また専門的な多目的ホールとして市民の皆様が、中央の進んだ

文化を身近に見聞し、学び、感じ、お楽しみいただける施設として運営しております。また、市民の

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皆様ご自身に幅広くご利用いただける状態での運営を心がけています。なお、ながめ余興場は193

7年に建設され、手動式の回り舞台が備えられ、桟敷席、花道などもあり、先ほどお話が出たように

650人収容できます。昭和時代には、芝居のほか浪曲、映画、歌謡ショーなど連日開催されていま

した。しかし、娯楽や生活様式の多様化により、昭和62年に一たん閉館した経過があります。その

後、大間々町では近代化遺産であるながめ余興場を買収し、1995年には町指定重要文化財に指定

し、ながめ余興場の保存と利活用を目的に支援団体を立ち上げ、多彩な催しを展開しております。今

後も市民の親しみやすい歴史的建造物を生かした取り組みを市民とともに取り組んでいきたいと考え

ております。

そのように、同市の関連施設も地域の文化や要望に合う開設目的で建設運営がされていますので、

予算規模、事業内容、運営方法は異なることとなりますけれども、みどり市の施設として連携するこ

とは望ましいことであり、事業情報交換、広報活動協力、それからチケット販売協力などの実務など

から始めたいと考えております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) ホールとしての位置づけということを考えた場合に、今後も連携しながらチ

ケットの問題あるいは広報の問題も含めて、同じような扱いをしていただければと思っています。

特に先ほど委託料についての話をしましたけれども、パルの場合は、どこにどのような形で、この

1,600万円、決算も平成17年度は1,500何がしなのですけれども、この辺の委託先はどう

なっているのかについてお尋ねします。先ほど話をしましたが、9月の岩崎宏美のコンサートあるい

は来年1月に小遊三・楽太郎二人会の落語についての開催委託金は幾らなのか、その辺について、わ

かればお話をしていただきたい。

それから、先ほども話しましたけれども、自主事業というのと貸館事業の割合はどうなっているの

は、その辺についてお聞かせいただきたいと思っています。

○議長(藤生吉雄) 教育長。

〔教育長 岡﨑紀夫発言〕

○教育長(岡﨑紀夫) お答えいたします。

今、椎名議員の方からお話がありましたけれども、委託についてはどうかということでのお尋ねが

ございました。委託料については、出演料、交通費、ケータリング、出前みたいなものですね。照明

設備設定、それから音響設備設定費等アーティストの演奏に支障が出ないよう一括して音楽事務所と

契約しています。そして、岩崎宏美コンサートは委託料525万円、小遊三と楽太郎二人会は170

万円です。ただし、共催のために2分の1負担になっております。黒子の会にもチケット販売の協力

をいただいております。

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今年度の自主事業ですが、現在、15本、15日を予定しております。貸館事業については、前年

度実績で70本、140日でした。本年度についても同様以上の使用申し込みがあります。イベント

情報については、市広報紙や広告媒体を通じて伝達させていただいております。ホームページの掲載

はさまざまな要因が重なり作成が遅れている状況にありますが、今年度より作成が可能になりました

ので、できるだけ早くすべての情報を掲載できるように努力していきたいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 椎名祐司議員。

〔18番 椎名祐司議員発言〕

○18番(椎名祐司) 委託料の話ですけれども、525万円が高いか安いかは言いませんけれども、

いろいろな形の中で、それが採算ベースで多分全然合わないだろうと思いますね。4,500円のチ

ケットですから、1,000人入っても450万円ですから、100万円近くはもともと赤字になっ

てしまうというのは、単純な発想ですけれども、初めから赤でもいいのかなというところが実は文化

行政にあって、この10月の菊花寄席のときに9日間ながめを使ったイベントをやりますけれども、

若手の落語家に払うお金は1回8万円です。9回やって72万円プラスアルファが今度は委託金の中

で出るという話もありますけれども、実はその中で何が言いたいかというと、毎年毎年この菊花大会

のときにながめでイベントをやっているのですけれども、この実績が問われるのです。実は、一番初

めにやったときが6日間で4,800人、翌年に5,800人、今度は6,500人というふうに、

文化行政ではなくて、これは観光施設なものですから、いかに観光客が入ったか。そこのイベントは、

実は昨年まで大間々町長にすごく言われて、いかに入ったかによってお金も出すということになって、

これは観光政策課になりますけれども、担当者も大変苦労しながら、人をいかに入れるか、いかにマ

スコミを使ってながめに人を入れるかということで苦労しているのですね。

額ではありませんけれども、安易とは言えないのだけれども、お金が初めにすごくあって、赤字で

も大丈夫ではないか、初めからパルはそういう採算ベースになっていないよみたいなところがあると

とても困ると思います。文化行政は文化行政で努力はしているのだと思うけれども、やはりそこは採

算ベースの中でやって、やはりペイできるようなシステムというのは、同じ土俵の中でやるのだった

ら、どうも違うような気がして、今回あえて質問させていただきました。

先ほど、近藤議員がながめで落語をやっているという話をしました。平成13年に群馬県で国民文

化祭が行われました。そのときにながめ余興場は全国演芸祭の会場になったのですね。そのときに全

国の大道芸大会と全国落語競演会を開いて、国民文化祭の趣旨を正しく伝えて、この火を消さないよ

うにながめ余興場では、実は落語という文化を開かせようということで、あのときから落語会をやり

始めたのですね。それで、先ほど来言っていますように年4回の定例落語会と菊花大会の落語会、定

例落語会は21回、それから菊花寄席が41回になります。そういったことでは、ホールの持つそれ

ぞれの特徴があるので、好楽とか楽太郎がパルでやるのもいいのですけれども、そういった文化があ

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るところを協調しながら、いかに安くやるかというシステムをもうちょっと考えていただければ、パ

ルもながめも、今度はおなじみどり市民の共有の財産でありますので、その辺を切にお願い申し上げ

て、一般質問を終わりにします。

○議長(藤生吉雄) 議席18番椎名祐司議員の一般質問が終了しました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) ここで暫時休憩したいと思います。

午後2時12分休憩

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

午後2時27分再開

○議長(藤生吉雄) 休憩を解いて会議を開きます。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 一般質問を続行します。

議席37番鏑木孝怡議員の一般質問を許します。

鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 議長の許可を得ましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。

私は2問ありますけれども、都市計画基盤整備という形の中で将来を考えると、やはりこれが一番

住民にとって大切な事業だと思っています。市道、それから下水、舗装についての考え方をお尋ねし

たいと思います。

道路の整備は身近な課題となっております。安全で快適として、便利な生活道路の整備を進めてい

く必要があると思います。また、自然環境の保全には下水道の整備は重要であります。その中で、3

路線の道路をお願いしたいと思うのですけれども、一つは、長年の懸案でありましたけれども、町道

という中で舗装も下水もなかった。そのために堀ができたり、住民感情の中でアクセス道路、こうい

う異名ができるような道路であった。ときたま住民の人たちにも、よくしてもらうには寄附するから

やってくれというような話の中で、大間々町の町長が受けて、市道としてやっていただいた。

今回の質問に対しては、大間々町の下水道の第1工区域内なのだ、だから、この事業が遂行してい

くには、下水道に取り組んでいただいて推進していただくということが住民の要望であろう、こうい

うふうに考えるわけでございます。

それから、うちの方も2校、小・中、それから保育園という学校があるわけでございますけれども、

8分団から入ってきた通学道路もバラス道で、雨期のときには穴が開いたりして、これも通学にはそ

うとう支障を来している、こんな道路もあるわけであります。

それから、一番重要な問題は、8区も面積があるわけですけれども、尾島線から西の整備が遅れて

いる、そういう中で住宅もまばらにできてきて、恐らく予定されるようなところにも住宅地が建ち並

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んできた。そういう状況の中で、市長と都市建設部長にお尋ねしたいと思っています。第1問といた

します。

○議長(藤生吉雄) 都市建設部長。

〔都市建設部長 鏑木芳雄発言〕

○都市建設部長(鏑木芳雄) 鏑木議員の質問にお答えさせていただきますが、市道路、下水道、舗

装についての事業推進についてということでご質問がございました。具体的に、中野自動車部品の付

近の道路の関係、舗装、下水道の関係、また大間々東中学校の通学路、保育園の裏の第8分団詰所付

近の道路の整備の関係、また尾島線から西、第8区の西裏の道路の新設整備ということでご質問がご

ざいましたので、お答えさせていただきます。順次説明をさせていただきます。

ご質問のとおり道路、下水道等は重要な都市施設であります。我々市民が生活していく上で欠かす

ことのできない施設でございます。また、環境意識がますます高まる中で、下水道の整備は、水質保

全の面からも早急に整備を進めなければならない事業であると考えております。道路事業とともに計

画的に推進していかなければならないと考えているわけでございます。

最初のご質問でございますが、大間々町の県道太田大間々線でございますが、赤城駅を南下してい

ただきますと、右側に中野自動車部品という会社がございます。そこの道路でございますが、この道

路はいまだ完全に寄附されていません。まだ一部私道になっているわけでございます。市といたしま

しても、下水道の整備、舗装工事等につきましては、地権者の寄附をいただいた中で整備をしていき

たいと考えておりますので、早急に手続をしていただければと思いますので、ご協力をお願い申し上

げます。

次に、同じく大間々町の東中学校、第8分団の詰所の通学路の件でございますが、この件につきま

しては平成15年に用地買収を行いまして、5.5メートルで整備されているわけでございますが、

舗装工事等については、みどり市の道路計画の中で検討していきたいと考えております。議員がおっ

しゃるとおり通学路の指定になっているわけでございますので、できる限り早い時期に舗装化ができ

ればと思っておりますが、市の中の道路計画で検討させていただくということでご了解願いたいと思

います。

また、この地区の下水道につきましては、現在、下水道の方では管路網ですべて織り込める状況で

整備しております。一部ここに農地がございますが、この農地が将来宅地化になった時点で、必要と

なった場合に下水道の整備をさせていただきますが、周辺は宅地化が進んでおります。それらについ

ては網羅できるように整備をしておりますので、議員がご質問の、一部残っている農地の下水道の整

備でございますが、ここについては必要になった時点で整備をさせていただくということでご了解願

いたいと思います。

3点目になりますが、8区の西裏の新設の延長でございますが、鏑木議員がご質問の主要地方道前

橋大間々桐生線は、ご承知のとおり朝晩は非常に混雑している状況でございます。また、火災等が発

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生した場合、非常に渋滞が想定されるわけでございますが、ご質問の赤城駅から県道尾島大間々線を

右の方へ南下していただきますと、須藤勝さんという家が右側にございます。そこから次の西中通り

までは整備が済みました。そして、その先、水道の庁舎の縦の通りがあるわけでございますが、そこ

の手前まで。1軒住宅があって、その1軒の方の了解が得られないということで、そこの1軒手前で、

南北に道路が整備されるわけでございますが、ご承知のとおり大間々町の特徴でございますが、南北

の道路というのは国・県道を含めてかなりの路線があるのですけれども、東西の路線が非常に少ない

わけでございます。この役場の裏の通りや大間々庁舎の通りがある、そしてまた122号線等がある。

それを行きますと、今度は一番南の前橋大間々桐生線、その県道しか正式に抜けるような道路はござ

いません。

そんな関係で、確かに尾島線から清水街道という2級の19号線という市道がございますが、新里

町と大間々町の境にある、南北に走っている白でございますが、そこに1本抜ければ県道の渋滞緩和

に大いに役立つわけでございますが、諸町付近も住宅化が進み、簡単に拡幅できる状態ではございま

せん。そのために、先ほどちょっと説明させていただきましたが、須藤勝さん宅から水道庁舎の縦の

通りの1本手前まで道路を整備させていただきました。そして、そこの行き止まりに関係する所は、

南北に行けるようにも整備しております。ですから、直線ではございませんが、道路を通っていただ

いて、主要地方道前橋大間々桐生線の交通渋滞の緩和策といたしまして、それらの市道を有効に利用

していただいて、通っていただければと思いますが、その拡幅については、今後、検討させていただ

きたいということで答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。

以上でございます。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 今、部長に説明いただいたのですけれども、中野部品の所は私道が一部ある。

そういう中において、手続き上、まだちょっと難しい、こういうお話ですけれども、やはりここらあ

たりも含み、行政の方も指導願いながらやっていただくことがいいかと思っているし、あの通りの通

学路に対して農地が1カ所ある。宅地に変わる時点においては、問題点が解決する方法を考える、こ

ういう形なのですけれども、それから今、第8区の西裏という中で、今の部長の話によると、確かに

住宅が混んでくるとなかなか難しい。だけれども、やはり住宅に住んでいる方々からすれば、やはり

それは願うわけでありますから、ぜひお答えしていくためには、これから行政側に取り組んでいただ

かないと、その目的が達成できませんので、みどり市がよくなるというのは、地域のそういうものが

よくなっていくということがみどり市の発展につながるのだ、そういうふうに確信できるわけなので

すけれども、できればいつごろの予定を組みながら、これは難しいと思うのですけれども、道路事情

というのは1番から10番ぐらいまであると思うのだけれども、今お話ししている中においては、こ

こ一、二年内に考えていただけるか、3年後になってしまうか。できれば期日がある程度目鼻が立つ

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のだったらお話し願いたいと思います。市長、ひとつお願いします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 明確な時期をここで申し上げることは難しいと思うのですけれども、いずれに

しても実際の生活に使う大事な道路という認識は持っております。今の部長の答弁にもありましたと

おり、地権者あるいは地域の合意のもと、できるだけ速やかに実行していきたいと思っておりますの

で、来年、再来年という話になって、ではいつかと言われるとちょっとここで明快には答えられませ

んけれども、今の気持ちは十分理解して事を進めていきたいと思っております。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 市長からも、とにかく理解していると明言いただいて、そういう考え方でぜ

ひ進めていただければ結構だと思っているのですけれども、それに付随して、できるという仮定の上

で考えたときに、災害が発生すれば、先ほど部長からも話していただいたけれども、では日石周りか、

下の1-1号線かというと、なかなか初期消火というわけにはいかない。災害時には交通渋滞が当然

あるわけですから、だからそういう重要なときに、今お話の西裏の開発というものは避けて通れない

問題も一部あると思います。そんな考え方で、そうすると今いろいろな犯罪が呈しているわけではな

いけれども、やはりそういう道路ができることによって将来、将来という言葉を使わせていただきま

すけれども、通学道路として、それから東小から来るから、当然尾島線という問題の県道があるのに

横断して学校へ行くわけですから、将来的には、やはり十字路、信号という問題も含めて児童の安全

という方向づけを考えていただければと思うのですれけども、市長、その点をどういうふうに考えま

すか。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) もちろんできた前提でという話をすると、また飛躍し過ぎる部分があるかもし

れませんけれども、今おっしゃる意味はよくわかります。当然物をつくるということは、それにかか

わる問題がいっぱい出てきますので、よろしければまた細かい答弁を部長の方からさせていただきた

いと思っています。

○議長(藤生吉雄) 都市建設部長。

〔都市建設部長 鏑木芳雄発言〕

○都市建設部長(鏑木芳雄) お答えさせていただきますが、8区西裏の新設の延長の整備の関係で

ございますが、みどり市におきましては、かなりの大型事業がございます。それらの優先順位等もあ

るわけでございますので、私も鏑木議員と同じ諸町地内に住んでおりまして、特に私事ではございま

すが、私の家のすぐ裏は前橋大間々桐生線ということで、先ほどもお話しさせていただきましたが、

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交通量が非常に多く、朝晩渋滞する場所でございますので、私もこの職によりまして、できる限り早

く諸町地内にもう一本東西に抜ける道路が欲しい、そんな気持ちでいっぱいでございますが、限られ

た予算でございます。財政的に厳しい状況の中で、道路事業も、下水道事業も、ほかの事業も多々進

行していかなければならない状況でございますので、この点をひとつご了解願いたいと思います。将

来は、交通量が増えれば尾島大間々線の交差点の所も信号機等を設置していかなければならないとは

十分認識しておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。

以上でございます。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 今、部長からのお話で、また市長からも考えるということでありますので、

私の方から、やはり一つは、やる以上は計画性という問題も含めて、調査研究という形で住民の要望

に答えていただくためにも行政にお願いして、そういうものから一つ一つ入っていっていただければ

と考えております。計画がそういうものであったとしたら、ある程度は計画の上ですから徐々に事業

としての取り入れ方の内容についてできるのではないか、この点をちょっと聞きたいのです。

○議長(藤生吉雄) 都市建設部長。

〔都市建設部長 鏑木芳雄発言〕

○都市建設部長(鏑木芳雄) お答えさせていただきます。

調査研究ということでございますが、まず道路を拡幅する過程におきまして、地権者の同意が得ら

れなければどうにもなりません。議員がおっしゃる路線については、希望どおりのある程度の直線で

いきますとかなりの住宅にぶつかります。そうした場合、この方々の同意が得られるか、またそのほ

かに土地所有者の同意も必要でございます。ですから、調査研究もいいのですけれども、その前に、

ぜひ地元でそれらの地権者の方々に、もし必要であれば我々も地域に出向いて説明等はさせていただ

きますが、やはりその地区の方々の同意がなければなかなか一歩が進まないかと思いますので、そう

いうことでぜひ地区の方々の意見をまとめていただきたい。地区には、8区の活性化委員等もござい

ますので、そういう方々が事前に地権者の方々にお話をさせていただいた中で、そしてある程度話が

まとまれば、我々も行って説明をさせていただきます。そういうことでございますので、ひとつ地元

の方々がまとまっていただきたいということをこちらから切にお願い申し上げまして、ご答弁とさせ

ていただきます。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) まことに申しわけないのですけれども、できれば同歩調でこれからは、区長

もおりますけれども、どこの地域でも、はっきり言って素直にいくという事業はないのですよ。だか

ら、みんな頭を使い、汗を流して、それで推進していくのだというのが現実ではなかろうかと思いま

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す。そういう意味で、ひとつ私どももこの問題については地権者とか地元の地域の活性化という問題

を含めて総体で論議しながら進めていきたいと思っています。道路問題については、一応これで終了

いたします。

2番目のこの問題は、やっぱり農林省から出た問題で、平成18年度の農地・水・環境保全向上対

策の本格的な着手に先駆けて、全国で6,000地域のうち関東農政局内92で実験的に取り組む支

援実験事業であります。この実験事業を行うに当たっては、それぞれの地域内に農地、農業用水等の

資源、農業環境の保全、その他の質の向上をどのようにしていくか精査して、記載して、活動計画を

つくる必要があります。

このパンフレットは、幾つかの地域で取り組まれている、また取り組んでいる活動計画をモデル的

に評価したものであります。「各地域の皆さんが地域のために夢のある活動、計画づくりに取り組んで

いただくようご活用ください。」こういう形でパンフレットができてきています。先般も早川の問題で

評価はどうかという中で申し上げたのですけれども、早川貯水池周辺水辺空間の環境整備整備し、多

目的効果を高め周辺地域の活性に資するとともに、市民の楽しめるレクリエーション空間と自然学習

の場として、家族連れのピクニック、サイクリング、森林浴などが楽しめる場を創造し、自然環境を

保全し、景観を損なわないよう計画するのが目的だ。この目的の事業については、水路とか歩道の草

刈りとか、手づくりの方法で、ではどういう人たちがやるかというと、周辺のボランティア活動では

ないですけれども、ネットワークとして農業者とかJAとか、それから住民とか自治会、それから学

校のPTAとか商工会、いろいろとこれを徐々に呼びかけていきたいと思っています。そういう形で

今後、どのような方法で取り組んでいただけるか、経済部長にひとつお願いしたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 経済部長。

〔経済部長 杉山英行発言〕

○経済部長(杉山英行) お答えいたします。

ただいまの質問では、国が、この平成18年度からモデル事業として全国で600地域だと思いま

す。それで、群馬県で13地域ありまして、東毛地域では笠懸町吹上地区あるいは太田市待矢場地区、

この2地区が東毛地区で指定されて、モデル事業として取り組んでおります。そういった意味で、早

川貯水池ということでございますが、この貯水池につきましては、早川用水の土地改良区が管理して

ございます。そういった中で受益地に対する農業用水を適正に供給しながら、大間々用水土地改良区

の調整池として共同利用されています。それと、国がねらっていますのは、近年、農業者の高齢化や

後継者不足、あるいは農畜産物の輸入によりまして、現状でも厳しい農業経営がさらに厳しくなって

いるというような状況であり、また消費者からは安全、安心な食料の供給が求められている中で、農

家もさらなる農業経営の努力が必要になってきている情勢があります。このような中で、農業用施設

の管理等が、農業者が手いっぱいだ、そういう状況があります。全国的な中で農林水産省が新たな施

策として、農業や農業施設を農業者だけでなく、非農家の人たちにも参加と協力を求めて、地域で大

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切な農業の理解や貴重な自然を含めて農業施設を守りながら、地域の環境づくりの事業を今年度から

試験的に全国で展開しているというものでございます。

先ほど言いました中で、例えば笠懸地区ですと、上鹿田村づくり推進協議会が資源保全を事業とし

て、秋のヒマワリを栽培して、遊休農地の解消を図りつつ、農地保全に協力しているということもご

ざいますし、あわせまして、このヒマワリが咲く9月下旬から10月上旬に、地域住民の方によりま

す手づくりのヒマワリまつりも、市の観光部と連携して実施してございます。また、鹿田山を中心と

しました所に、大間々用水土地改良区としても鹿田山ネットワークという組織がございまして、この

組織と共同して農業施設の保全を含めて、地域資源の保全活動を行っております。一例といたしまし

ては、清水新沼で地域や渡良瀬養護学校の生徒さんたちと住民一体となって遊歩道の整備などを行っ

てございますし、この夏ごろにはクリンソウやオミナエシ、キキョウなども、この整備した遊歩道に

植えたりということで努力しております。

また、この遊歩道につきましては、今年度に鹿田山頂上部へ抜ける計画でございますので、抜けて

一周できる道路ということになりますと、さらなる利用効果も期待されるのではないかということで

ございます。そういった意味で、早川貯水池周辺の整備を行うということになりますと、早川用水土

地改良区の関係者だとか地域住民の組織化を図っていただいて、そこからスタートしていくというこ

とが必要ではないかと考えております。

このことは、来年度からは、国が大幅に全国展開をしていくということで、大分国も地域の中にそ

のような団体を育成してほしいということで市の方にも、また働きかけが出てくると思いますので、

そういったときに向けて何地区か指定して努力していただくような方向があろうかと思いますが、こ

の農地、水、農村環境保全向上支援事業につきましては、農地や農業用施設の維持管理、保全と活用

に、農家や地域住民が一体となって取り組みながら、あわせまして地域の自然も整備しながら活用を

図るという趣旨がございますので、早川用水関連でいきますと、具体的に申せば、直接受益地となる

農地の対処をどういうふうにするのかとか、ちょっとまだ調べてみないと不明なところがあるわけで

ございますが、来年度になりますとこの辺をもっと、大間々用水あるいは早川用水それぞれの改良区

と協議しながら、いい方法ができればと考えてございます。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 早川の地権というのは、面積については沼を東西というわけではないけれど

も、西側が新川、東側が大間々だと。ただし、水利権からいきますと、大間々の権限はないのだと。

ではどこにあるのかというと、新里町、それから笠懸町、それから赤堀町だと。こういう所の対象と

いう形も考えていかなくてはならないのかな。先ほど部長がお話しになり、農業に携わる人たち、後

継者がなかなかできないから、一般市民の参加も交えて、土地を安定させた保全地域、こういうもの

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が目的であろうと思うのですけれども、幸い、ちょっと調べて、出ている形からいうと、補助率が国

が50で、それで県が25、地元が25だと。そういう意味で、これをどういう形で対象という形に

なってくると、今言った、田か、畑か、草地か、こういう問題で入るわけですけれども、田の場合だ

と4,400円、畑でいくと2,800円、草地だというと400円。こういうことが一つのベース

になって、それで国が支援策の中で打ち出してきた。そうすると、では我々が言っているのはなかな

かまだ呼びかけができないので、けさの新聞では、10月1日から創設を立ち上げる。そういう意味

では、重ねていい線で進んでいけるのかなという想像もできた中に、新川、それから笠懸、それから

赤堀町。幸い大間々町に大間々用水という事務所がありますから、そういう方たちとネットワークを

組んで、行政とタイアップしながら進めていくことも幸いかなと思っています。この点について、一

言部長にお願いします。

○議長(藤生吉雄) 経済部長。

〔経済部長 杉山英行発言〕

○経済部長(杉山英行) お答えいたします。

先ほど申したとおり、受益農地をどうとるかというのが非常に難しいところでございまして、今言

われたように市の区域がまたがっておりまして、そういうふうになりますと、やはり早川用水あるい

は大間々用水のそれぞれの改良区の役員や事務局を含めて、まず対象の地域をどうするのかという事

務作業から始めていかないと、これは補助申請にならないと思いますし、確かに補助率も国・県を合

わせて75%ということで、大変いい内容でございますので、市町村は25%だけを負担して、その

でき上がった組織に補助金を出すという格好になります。補助金の中身につきましては、地域で必要

な砂利だとか、水路の簡易な補修、あるいは今言われた散策道路のための材料やちょっとした委託工

事の費用だとか、機械の借り上げ、あるいは勉強会のための講師を呼んだときのお茶菓子代やら講師

の謝礼と、幅広く使えるわけでございますので、こういう組織をいっぱいつくって環境整備を図れば、

大変効率的ないい地域ができるのではないかとは考えてございます。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 部長のお話の中で、今度は地域で言うと大間々用水、また行政、そういう意

味では3町の立ち上げも不可能ではない。こういう目的で事業が遂行できるということはいいことだ、

こういうお話だと思いますので、よろしくお願いいたします。

それから、瀬戸ヶ原という道路も念願でありましたけれども、平成20年には完成する。それから、

早川の下に走っている国道353号線も新里の所まで来ている。それから、将来的には、まだ時間が

かかると思うけれども、早川の横を通るアクセス道路、こういう想定ができたときに、将来像がかな

り公園化というイメージもできる、それで憩いの場である。そうしたら、やはり真剣に我々も行政と、

また大間々用水も含め、また地域の人たちと取り組んで、すばらしい早川周囲を開発して、住民の人

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たちの憩の場とするという考えの上で、もう一言できればお願いしたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 経済部長。

〔経済部長 杉山英行発言〕

○経済部長(杉山英行) お答えいたします。

ただいまの質問のとおりでございまして、これからこの事業が始まってすぐ終わるというような内

容ではございませんので、いずれにしても平成19年度から全国展開といえば、相当な箇所数、地区

数が国・県から実施してくださいということがありますので、そういう啓発を含めて平成19年度か

ら本格的にしなければならない。そういった意味では、今回、補正予算にもそのような地区の団体指

導費ということで市町村にも事務費がついてきますので、そういったことを含めて、将来展望の中で

どうしましょうかということはやっていけると思いますので、ご理解いただきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 鏑木孝怡議員。

〔37番 鏑木孝怡議員発言〕

○37番(鏑木孝怡) 今の説明ですと、国の方から下調査するために事務費がつく、そういうお話

で、ありがたいことだと思います。それで、平成19年8月末までに申請する、これが行事決定のも

とになっていますので、うちの方もあと11カ月、その中で書類作成やいろいろなものを討議しなが

らよりよい方法で進んでいったらいいかなと思いますので、農林行政の一環の上に乗せていただいて、

お願いしたいと思います。これで終わりたいと思います。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 議席37番鏑木孝怡議員の一般質問が終わりました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

○議長(藤生吉雄) 次に、議席19番小内信一議員の一般質問を許します。

小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) まず初めに、前原昇作議員の冥福をお祈りしたいと思います。

それでは、議長のお許しを得ましたので、3問質問させてもらいます。まず初めに、競艇事業につ

いてということで質問させてもらいます。私が、今、一番喜んでいることは、昨日の8月30日に会

派代表者会議の結果報告をファックスいただきまして、本当に私は喜んでおります。平成18年度を

含め、平成19年度に向けて交渉を行うという市長の方針を聞いて、私はうれしく思っています。ま

た、さかのぼりますけれども、この交渉に当たって今まで市長から答弁をいただいておりませんので、

二、三質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。

それよりさきに、局長の平成18年度の競艇事業の推移、それから平成17年度の結果等の比較表

などありましたら発表してもらいたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 競艇事業局長。

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-53-

〔競艇事業局長 松井芳夫発言〕

○競艇事業局長(松井芳夫) 9月3日には、SGのモーターボート記念が終了いたしました。今、

小内議員がおっしゃったとおり、おかげさまで予定をオーバーし、また目標額もオーバーいたしまし

た。これは関係者の皆様の努力と、それからいかに今度のレースに皆さんの関心があったかというこ

とでございます。

まず、一般のレースの状況でございますが、平成18年度と平成17年度を途中経過までの比較を

させていただきたいと思います。まず、平成18年度ですが、9月4日現在ということで、SGが終

わった後の経過でございます。開催につきましては、ナイターレースで76日間開催いたしました。

それで、桐生の本場で全部トータルして、売れましたのが201億3,665万9,000円。1,

000円未満は四捨五入させていただいております。それで、平成17年度が9月20日まで、これ

は開催が遅かったものですから、日数を加えると20日になるのですが、これが74日間開催いたし

まして、220億4,502万7,000円ということでございます。それから、全部のトータル、

なんぶから、それから場間場外から全部入れますと222億2,497万6,000円。それで、平

成17年9月20日までが241億6,334万7,000円。これを見ますと、日数は若干違うに

いたしましても、差し引きで19億3,800万円ほど去年より減になっております。これは、関係

者一同大変努力はしているのですが、なかなかその努力が報われないというのが現状でございます。

特に気になるのが本場、自場の開催でございますけれども、自場の開催につきましては、日数が違

うことは別としまして、8億4,000万円ばかり減りまして、1日1,400万円ぐらい減額にな

っている。桐生競艇場では、収益を出す一番頼みの綱になっております本場がかなりの減になってお

る。ただ、場間場外の受託を増やしたり、それから委託をお願いして増やしたりしておりますので、

19億円でおさまったかなと。かなり受託と委託を増やしております。そういうことでここにおさま

っているものでございます。ただ、今後ちょっと期待できますのは、昨年と比較しまして、今年につ

いては、この後、周年レースがナイターで残っております。昨年は、同じG1ですが、地区選が2月

で昼間だったものですから、昼と夜の差額を期待しているわけでございます。もう一つは、ナイター

レースを増やしておりますので、そのナイターレースを自場だけでも三十何日間増やしておりますの

で、それで何とか挽回したいという考え方でございます。

また、今のお話に出ましたSGでございます。これはちょっと明るいニュースになりますけれども、

目標が165億円だったのですが、結果的には売れまして、171億9,800万円ということで、

目標はオーバーいたしました。また、昨年のオーシャンカップから見ますと、去年のオーシャンカッ

プが170億100万円ということで170億円をオーバーしたのですけれども、今年は171億9,

800万円ということで、大分オーバーしましたので、これは今まで私が下がる話ばかりしていたの

ですが、一つ明るいニュースということでお聞き取り願いたいと思います。

以上です。

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○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 今、局長が発表してくれました。私は、まだ、平成18年度は前年度に近づ

く要素があると思います。まだ周年レースが入っておりません。昨年は、これは入っていたと思いま

すので、私の予想でありますと、昨年並みにいくのではないかと思っております。それはまだ結果が

後で出てこようかと思っておりますので、よろしくお願いします。

そういう中で、市長にお聞きしたいのですけれども、6月27日、28日ごろ、定かでないのです

けれども、関東開発の会長とのトップ会談があったと私は聞いております。それはどのような内容だ

ったのかお知らせ願いたいと思うのですけれども、よろしくお願いします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 6月の末、27日、28日、多分その辺はほぼ毎日、あるいは午前、午後と一

日に2回、3回会う日もあったやに記憶しております。当時、私はそのとき、今でもそうでございます

が、市長になったばかりでございまして、まだまだ要領を得ていない部分があったものですから、議

会の協力も得まして、そのときも多分交渉委員、名称はいずれにしても交渉を非公式に水面下でさせ

ていただいたという経緯もあるわけであります。

私は、当時社長でありました、今の競走会の会長の笹川和弘氏と今のように何度となくお会いさせ

ていただきました。そこで、議会の意向も踏まえまして交渉させていただきました。当然のことなが

ら、それについては、みどり市としては平成17年度と同じ額で交渉してまいりました。そして、当

然、会社との交渉時には、責任のある社長ですけれども、社長の言葉をかりますと、会社は売り上げ

を伸ばすために常に投資をしていくということですね。それで、現在もそういう意味では、以前ほど

の収益がなくて大変な時期である、そして競艇事業存続のための今の経費削減に一生懸命取り組んで

いる最中であって、収益が出る状況ではありませんというような話をされました。細々とした枝葉の

部分というか、言葉尻は多少違ってきますけれども、そういう内容だったわけであります。

ですから、結果として、当然払える状況ではないという説明を繰り返し、多少数字も示されて、当

然聞いたわけであります。私も、何度も申し上げておりますとおり、競艇事業はみどり市における大

事な企業でありまして、この企業を育成と言うと言葉が過ぎるかもしれませんけれども、市としても

協力していきたいという気持ちは、ほかの企業と何ら変わるところはありません。その中で信頼関係

を築いて、より長く競艇事業を存続させていただくために話し合いを持ったわけでありまして、その

結果、先日のような結果になったわけですけれども、現在、冒頭小内議員に申し上げましたとおり、

議長・副議長・委員長を中心とした交渉委員に、現在、平成18年度分の交渉も同時進行でさせてい

ただいておるという状況でございます。

以上です。

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○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 今、市長のお話を聞きますと、まだ交渉中ということでございます。それに

先立ちまして、もう何度も全協の中で話し合いが行われております。基本合意書が取り交わされてい

るということで、市長は何度かこれに目を通していただいていると思うのですけれども、その中で、

今回1億5,000万円と2,500万円の駐車場会計を協力いただける根拠を今後の交渉委員に勉

強していただいて、ぜひこの基本合意書のもとに、その真ん中辺に協力金ということで、別途協議と

いう形があって、先般の全協の中で常見議員が読み上げました文章を私も持っておるのですけれども、

それにのっとって交渉をしていただければ、ゼロ回答ということはあり得ないのではないかと私は思

っているのですけれども、市長の考えを聞かせてください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 今、議会の同意のもとに議長・副議長・委員長が交渉している最中でございま

すので、それ以上のコメントは差し控えたいと思っております。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) そうしますと、今度の交渉委員にお願いしたいということでございます。そ

うしたときに、なぜ何度か私が、多分6月29日だと思うのですけれども、お願いしてきました交渉

方針をしっかり皆さんと出し合って、弁護士等の第三者を入れて交渉してくれということでお願いし

たのですけれども、そのことについて市長のお考えを聞かせてください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 弁護士につきましては、やっと最近顧問弁護士が決定しまして、今特に案件が

あってお願いしたわけではないのですけれども、こういうことも含めて弁護士が入るような余地があ

るのであれば、きちんと専門家にも入ってもらって、契約についてはこれに限らずですけれども、さ

せていただきたいと考えております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 今、2問の方の阿左美水園競艇組合の解散に伴うみどり市移行に関する覚書

ということで、市長は読んでいただきましたでしょうか。これを読ませてもらいます。「競艇事業施行

者の阿左美水園競艇組合が合併により当然解散し、阿左美水園競艇組合議会がみどり市市議会へ移行

することに伴い、次の事項を確認し、覚書を締結する。」ということの中で、1として、執行部は、競

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艇事業の運営、契約等全般にわたって、議会に対し協議し、理解を得て執行に当たることを合意する。

2として、本内容は、みどり市市長に引き継ぐものとするということでございます。これは平成18

年3月17日に作成されてあるわけですので、これをもとに市長が執行していただけたならば、もう

ちょっとスムーズな交渉ができたのではないかと思っております。私が言いたいのは、なぜ6月末ま

で締結に持っていけなかったのかと思っているのですけれども、そのことに関して市長のご意見を聞

かせてください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 締結というのは、契約をですか。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) そうです。ですから、もっと早く市長が書面を見ていただいて交渉していた

だけたら……。私は、今はもとに戻っているような気がしてならないのです。8月30日の結果を市

長が全協の中で発表しておりましたが、代表者会議、それが5月なり6月上旬に話し合いが行われた

ら、もっとスムーズにいったかなと思ったものですから、このことについてお伺いします。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) それを言うと逆なでするような話になってしまうのですけれども、だったら3

月末までに決めてもらった方が新市の執行としては助かったという話に、実はなるわけであります。

ただ、それを言ってしまうと、またどっちがいい悪いという話になりますからそんなことを言うつも

りはないのですが、ただと自分としても議会の総意として話を受けて交渉したつもりであります。こ

こに書いてあるとおり、執行部が競艇事業の運営、契約全般にわたって議会に対し協議し、理解を得

て執行に当たったというふうに、実は僕はそういうふうに感じてやったのですけれども、そうとられ

ていなかったとすると、ちょっと残念なところもあるかもしれません。もしかしたら、それは僕が反

省するべきところかもしれません。ただ、現在、こうやって誠意を持って対応させてもらっていると

いうことは、ぜひご理解いただきたいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) そういうことで、ぜひ交渉なり、また交渉委員と協議し平成18年度の交渉

をしていただきたい。冒頭で私がお話ししましたように、平成18年度が決定してしまうと平成19

年度の交渉が難航すると私は思っていましたから、ここのところずうっと皆さんにお願いしたと思っ

ております。

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それでは、3の市民に対して責任説明をどうするのか。1億7,000万円が未収金になりつつあ

るものですから、それは市長が多分まだ決まっていないからという説明になろうかと思うのですけれ

ども、それをある程度わかりつつ、またこのことについて市長に、今後そういう欠損が出たときに住

民に説明するのかお聞きしたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) もちろんそれは、今の交渉の結果を見てという話になるのは当然ですけれども、

ただ、さっきの覚書を出せば、せっかく一緒にやろうと言っているわけですから、市長がどうするの

だということではなくて、議会側もどうするのですかという提案も当然必要になってくると思います。

ですから、私はこう思うのだということも、ぜひあわせて提案していただければ話し合いもできるし、

その結果、市民に対し説明責任があるとすれば、当然執行部も議会も一緒になってやっていくと言っ

ているわけですから、お互いにお互いの説明責任は発生すると思っておりますので、そうなったらま

たそのときにきちんと考えたいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) そうしましたときに、ちょっと局長にお願いしたいのですけれども、阿左美

水園土地改良区、岡登土地改良区、待矢場土地改良区の協力費とか、そのお金があると思うのですけ

れども、平成17年度に執行した金額を教えていただけますか。

○議長(藤生吉雄) 競艇事業局長。

〔競艇事業局長 松井芳夫発言〕

○競艇事業局長(松井芳夫) 申しわけございませんけれども、その金額は持ち合わせてございませ

んが、全部で1億2,500万円の金額を、昨年は5%を三者に、5,000万円、5,000万円、

2,500万円。阿左美が2,500万円ですね。消費税は入るのですけれども、5%をダウンして

ご理解をいただいております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) そうしますと、総務部長にお聞きしたいのですけれども、阿左美土地改良区

協力金として1,500万円ほど出ていると思うのですけれども、これはどういうお金なのでしょう

か。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

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○総務部長(赤石俊雄) これは競艇場の建物をつくるときに沼を埋めて、阿左美土地改良区が持っ

ている水利権を縮小したわけですね。その見返りとして払っているものです。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 今、いろいろ数字が出てきたと思うのですね。この競艇を開催することによ

っていろいろな経費が出ているということを皆さんも、職員の方も、執行部の方も、これはわかって

いるかと思うのですけれども、やはりここで皆さんと一緒に再認識していただかないと、入ってくる

ものが入ってこなくて、出るものだけ出るということになると、本当にみどり市の財政を圧迫してく

ると私は思っております。ですから、今後、もし1億7,500万円が欠損になったときには、この

改良区や駐車場の地主との協議をどう進めていくか市長にお伺いしたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) もちろんまじめな姿勢で、誠意を持ってやるしかないわけでありますから、結

果が出た段階で話をしますけれども、姿勢はそういう姿勢、まじめに、真摯に、正直にやっていくと

いうことになります。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) やはりまだ結果が出ていないということで、明快な答弁はいただけないので

すけれども、ぜひともそういうことを踏まえた中で交渉に当たっていただかないと大変なことになる

と思いますので、ぜひとも平成18年度の1億7,500万円のお金を協力していただけるように努

力していただきたいし、そしてまた平成19年度は間違いなくそのお金をぜひ協力金として交渉して

いただきたいと思っております。そのためにも、やはり我々議員も関東開発の売り上げには協力すべ

きかと思いますけれども、ぜひともそういう姿勢でやらなければみどり市の財源は確保できないので

はないかと思っていますので、競艇をしてくださいという意味ではございませんので、よろしくお願

いいたします。

それでは、2問目の方の、今、広島地方では水道管が破裂して大変な事態になっていると思います。

このライフラインが止まることによって、住民の生活が圧迫されるということは目に見えております。

そのことに関しまして、上水道設備の委託契約についてなのですけれども、1として、みどり市管工

事協同組合と締結していた「公道上における上水道設備修繕業務の委託契約」を一方的に解除したと

いうことについて、水道局長の方から答弁をお願いしたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 水道局長。

〔水道局長 蔵 新一発言〕

○水道局長(蔵 新一) それでは、お答えさせていただきます。

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この委託契約に関しましては、議会においてもご報告をさせていただきましたとおり、平成18年

3月3日に控訴事件が発生いたしました。約4カ月半後の7月26日に和解となりました。その間、

新聞報道等において、その経過等が伝えられていたことで、行政側が全面的に非を認めたということ

は周知のことと思います。その後の修繕体制を早期に整えたいと考えまして、みどり市管工事協同組

合に対しまして、解除通告ではございません、解約の通知をしたということでございます。解約の案

内を即時通知した次第でございます。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 裁判がなくなって、いい体制にいっているのかなという解釈でいたわけでご

ざいます。そうした中で、私は、その話し合いがまた元へ戻っているような気がしてならないのです

けれども、なぜその話し合いが行われなかったのかと思うのですけれども。

○議長(藤生吉雄) 水道局長。

〔水道局長 蔵 新一発言〕

○水道局長(蔵 新一) 今の話は、原告との話ではなくて、もともと契約を締結しているみどり市

管工事協同組合に対して、原告の渡良瀬水道組合の方々が修繕工事に加わることになりましたという

ことの文面でお出ししたわけでございます。そのために、やはりちょっと指摘された部分もございま

すので、契約の形も変えたいということで、新たな契約を結ぶために、前の契約を解約したいという

ことでございます。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 解約するといいますと、また次に新たに再契約とか、そういうことを早く行

わなければ、ライフラインの水道を預かっているので、もし大きな災害でも起きると大変なことにな

るかと思うのですけれども、そのことについて、再契約とか、その移行はどうなっていますか。

○議長(藤生吉雄) 水道局長。

〔水道局長 蔵 新一発言〕

○水道局長(蔵 新一) 当然に、現在の契約がまだ生きております。新たな契約が結ばれると同時

に、今の契約が消滅するというご案内を差し上げております。ですから、途切れることはないという

ことでございます。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) それから、当番制があるということを聞いております。そして、それが9月

16日までしか契約がされていないということなのですけれども、本当にあと10日ぐらいでこの契

約が切れるとなると、大変なことになるのではないかと思うのですが、そのことに関して。

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○議長(藤生吉雄) 水道局長。

〔水道局長 蔵 新一発言〕

○水道局長(蔵 新一) お答えいたします。

9月16日めどで私どもは契約を解約させていただいて、新たな契約にという目途でございました

が、新たに加わる業者の方の準備がまだ整っていないということで、9月末まで今の当番体制を続け

ていただきたいということで、今、お願いしております。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) やはりそういう綱渡り的なことをやっているということは、こういうことを

住民が聞いたときには、心配でしょうがないのではないかと私は思うのですけれども、市長にお聞き

したいのですけれども、ライフラインを守るためにどういう方向性で、時間がございませんので次の

質問もしてしまいますけれども、ぜひともみどり市管工事組合と渡良瀬水道組合の一本化の指導を、

誠意を持って公正、公平に一本化の指導をしていただきたいと思うのですけれども、まず局長と市長

にこのことに関してお聞きいたします。

○議長(藤生吉雄) 水道局長。

〔水道局長 蔵 新一発言〕

○水道局長(蔵 新一) 1つ飛んだようでございますが、みどり市管工事組合と渡良瀬水道組合の

一本化ということの指導についてというご案内をいただいております。ご案内のとおり、この一本化

をあせったためにこの事件が発生してしまったということで、私どももこれから、より慎重に対応し

ていかなければならないということが1点ございます。しかしながら、やはり先ほど議員からおっし

ゃっていただきましたように、ライフラインの根幹をなすものでございますので、まず水道業者全部

が一体となって、災害時等を含めて立ち向かっていただくということが肝要かと思います。私どもも

その努力をしていきたいと思います。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 細かい部分はいずれにいたしましても、ローテーションそのものはきっちり回

っている状況でして、緊急事態については何ら心配ないという報告は受けております。もちろん一本

化するために私が話をしてということであれば、どんどんやっていきたいと思っておりますし、現に

7月26日に和解が成立となったのも、自分のことを言うのも何なのですけれども、きちんと自分が

入って和解をさせていただいたということであります。当然、そうは言っても人間ですので、多少の

感情あるいは軋轢もあるやに聞いておりますので、多少の時間が必要だと思いますけれども、安全と

いう意味からすれば、業者も我々も気持ちは一緒であります。そういう意味で、市民の生活の安全を

第一に考えておりますので、それだけは申し上げたいと思っております。

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以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) 何度も言うようですけれども、市民のライフラインは必ず守っていただきた

い。ぜひとも市長の仲立ちで、うまく早期の一本化をお願いしたいと思います。

次に移りたいと思います。公共施設の土地の賃貸借についてということで、時間があまりございま

せんので、ある程度私がお話ししますので、後から各部長の答弁をお願いしたいと思います。

まず、市の公共施設の賃貸借が旧3町村によって大分差があると聞いております。大間々地区が、

大分筆数とか、金額等も出していただきましたけれども、その値段の差とかも大分あります。そのこ

とに関して、各部署の賃貸借の状況をお知らせください。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) それでは、私の方で取りまとめをしましたので、概要についてお答えさせ

ていただきます。

みどり市になりましたので、ある程度まとめました。建設関係、これは道路用地等も含めてでござ

いますけれども、10万4,861平米、約2,560万円ほどの賃貸料となっております。それか

ら、観光関係でございます。これはながめも含んでおりますけれども、9万7,180平米、2,4

55万6,000円ほどとなっております。それから、農林関係、3万4,125平米、398万円

ほどになっております。それから、民生部、1万9,343平米、1,477万円ほどとなっており

ます。それから、水道関係、2万357平米、1,460万円ほどとなっております。教育関係、こ

れは学校関係ですけれども、4万150平米、2,421万円ほどとなっております。それから、総

務関係、これは管財の方へ持っていきます、例えば笠懸の職員の駐車場等ですけれども、4,502

平米、167万8,000円ほどとなっております。多少の漏れはあるかもしれませんけれども、合

計で32万518平米、総額で1億940万円ほどとなっております。

この中に、今小内議員が言っております単価の問題でございますけれども、建設関係では、坪で1

27円から3,883円ほど、観光では坪49円から3,500円、それから、水道関係では1,1

04円から3,800円ほど、また農林関係では坪20円から1,200円、民生関係は2,633

円から4,635円。ただ、沢入の診療所は平米で190円となっております。それから、教育関係

では250円から4,669円、総務関係では250円から2,400円、このように非常に坪単価

に差があるということは事実でございます。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

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○19番(小内信一) そこで、これから調整に入るのだと思うのですけれども、市長にお聞きした

いのですけれども、このことに関しまして、どういうお考えでいるかお聞かせください。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 当然、基本的には全部自前にするのが一番いいわけでありまして、全部が全部

精査をしていないので何とも言えないのですけれども、基本的には全部自前にするという方向で進め

ていきたいとは思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 小内信一議員。

〔19番 小内信一議員発言〕

○19番(小内信一) これを買い上げるという形になると、大変な金額も要しますし、大変年数も

かかるのではないかと思います。聞くところによりますと、月当たり賃貸借しているところもあると

いう話も聞いております。私は細かいところまでわかりませんけれども、なるべく経費削減し、賃貸

借といいますと地主の意向が強くなる。駐車場ぐらいならまだいいかなと思うのですけれども、建物

までありますと大変なことになってきますので、なるべく早くというお願いしかできないかと思いま

すけれども、よろしくお願いします。

その次に、代替地も大分新市の中にあろうかと思います。私が今回お願いしたいのは、赤道や死地

の賃貸借を、今は結構フリーで使っていただいているような形があろうかと思いますので、ぜひとも

これを精査して、赤道や死地は売却してもよろしいかと思うのですけれども、そのことに関して、部

長と市長のお考えを聞いて、私の質問を終わらせていただきます。

○議長(藤生吉雄) 総務部長。

〔総務部長 赤石俊雄発言〕

○総務部長(赤石俊雄) 赤道を含めた普通財産の処分ということだと思うのですけれども、これに

ついては合併に伴いまして2町1村の町村ごとに、平成17年度につきましては大間々の普通財産の

整理が済みました。これにつきましては、面積でいきますと、合計で8万300平米ほどありますけ

れども、こういったものについて、今後、平成18年度が笠懸地区、それから平成19年度が東地区

ということで、システム化いたしまして、できれば公売あるいは、必要によってはそういったことで

処分していきたいと思っております。

○議長(藤生吉雄) 石原市長。

〔市長 石原 条発言〕

○市長(石原 条) 今の話に尽きるのですけれども、代替地とか赤道、死地という表現をしました

けれども、これらの有効利用につきましては、賃貸借の予算が今言ったように、かなり多額になるの

ですね。ですから、当然これは検討に値します。現段階の方針としては、借地がどの程度有効に活用

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されているか精査をしなくてはならないと思っておりますし、数字だけ見てもかなり膨大な面積と膨

大な量になるわけです。当然、担当課であります管財等とも調整しながら、なるべく早い段階で進め

ていきたいと思っております。

以上です。

○議長(藤生吉雄) 議席19番小内信一議員の一般質問が終了いたしました。

―――――――――――――――――◇―――――――――――――――――

◎散 会

○議長(藤生吉雄) 以上で本日の日程は全部終了となりました。

本日は、これにて散会いたします。

午後3時45分散会

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