z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構...

43
離散時間システムの構成 (教科書4.5節 83ページ~91ページ) Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構成法 (目的:素子数の低減、演算時間の短縮 参考:論理回路の構成法)

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Page 1: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

離散時間システムの構成

(教科書4.5節 83ページ~91ページ)

Z伝達関数で表わされた

離散時間システムを実現する回路構成法

(目的:素子数の低減、演算時間の短縮

参考:論理回路の構成法)

Page 2: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

システムの構成要素

)31.4(

)1(

)(

)29.4(][][][

1

0

10

        伝達関数 :

入出力関係:

LTIシステム:

N

n

n

n

M

m

m

m

N

k

k

M

k

k

zb

za

zH

knybknxany

Page 3: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

非再帰形システムの構成:直接形構成

)71.4(][][

)70.4(][][][

1

0

1

0

     

Z伝達関数:

   

入出力関係:

N

n

n

N

n

znhzH

knxnhny

乗算器:N個 加算器:N入力

乗算器:N個 加算器:2入力N-1個

)]))1[]2[(

(

]2[(]1[(]0[

][][

11

1

11

1

0

NhzNhz

z

hzhzh

znhzHN

n

n

   

   

   

Z伝達関数:

Page 4: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

非再帰形システムの構成:直線位相フィルタ

の数を半減できる。の制約を使うと乗算器

    

直線位相フィルタ:

)73.4(]1[][ nNhnh

Page 5: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

演習課題70

直線位相フィルタには、以下の4タイプがある。

場合1:Nが奇数、偶対称 h[n] = h[N – n – 1]

場合2:Nが偶数、偶対称 h[n] = h[N – n – 1]

場合3:Nが奇数、奇対称 h[n] = – h[N – n – 1]

場合4:Nが偶数、奇対称 h[n] = – h[N – n – 1]

各タイプのフィルタの回路構成を示しなさい。

Page 6: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

非再帰形システムの構成:縦続形構成

)74.4())()(1())(1(

)71.4(][][

2

2

1

11

1

11

1

0

21

     

因数分解

     

Z伝達関数:

zkzkzkA

znhzH

N

k

N

k

N

n

n

Page 7: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

演習課題71

式(4.74)のように因数分解された伝達関数が

図4.13のような縦続形構成で実現できることを示し

なさい。

また、縦続形構成では部分回路の接続の順序に任意

性がある。接続順序は何を基に決めればよいかを考

えなさい。

Page 8: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

演習課題72

図4.11(a)(b)、図4.12、図4.13の回路において、

t=0で信号が入力されてから出力が得られるまでの

時間(システムのlatency:処理遅延時間)がどのよう

になるかを求めなさい。

Page 9: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

)76.4(

)1(

)(

)75.4(][][][

1

0

10

        伝達関数 :

入出力関係:

:再帰形LTIシステム

N

n

n

n

M

m

m

m

N

k

k

M

k

k

zb

za

zH

knybknxany

再帰形システムの構成:縦続形構成

乗算器:M+1+N個 加算器:M+1入力 N入力 Latency:???

y0を計算するには、y-1,y2,・・・,y-Nの 初期値が必要!

Page 10: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

再帰形システムの構成:標準系

)82.4(][])[1(

1

][][)81.4(])[1(

1][

)76.4(

)1(

)(

10

1

0

           

                

        

関数 再帰形システムの伝達

zPzQ

zbzQzazPzQ

zP

zb

za

zH

N

n

n

n

M

m

m

m

N

n

n

n

M

m

m

m

Page 11: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

演習課題73

式(4.81)の伝達関数が図4.15のような構成で

実現できることを示しなさい。

Page 12: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

再帰形システムの構成:標準系

)82.4(][])[1(

1)(         

関数 再帰形システムの伝達

zPzQ

zH

Page 13: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

再帰形システムの構成:縦続形構成

)85.4()()(1

)()(1][)84.4(

)(1

)(1][

)83.4(][

)76.4(

)1(

)(

2

2

1

1

2

2

1

1

1

1

1

1

1

1

0

   あるいは    

ここで、

               

因数分解

        

関数 再帰形システムの伝達

zizi

zizizH

zi

zizH

zHA

zb

za

zH

ii

i

K

i

N

n

n

n

M

m

m

m

Page 14: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

再帰形システムの構成:並列形構成

)88.4()()(1

)()(][

)87.4()(1

)(][

)89.4(][

)86.4(][][

)76.4(

)1(

)(

2

2

1

1

1

20

1

1

0

0

1

1

0

     

あるいは

         

           

とするとここで、

            

部分分数展開

        

関数 再帰形システムの伝達

zizi

ziizH

zi

izH

zrzR

NM

zHzR

zb

za

zH

i

i

NM

k

k

k

N

k

i

N

n

n

n

M

m

m

m

Page 15: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

演習課題74

図4.17のような縦続構成と図4.18のような

並列構成の特徴の比較を行いなさい。

・回路素子数

・latency

・計算誤差

Page 16: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

2次元離散時間システムの構成

Page 17: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

線形推移(位置)不変フィルタ

入力信号とシステムのインパルス応答の畳み込み

2次元離散システム

Page 18: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

システムの並列・縦続接続

],[],[

],[**],[*],[],[

211

21

2121221121

zzHzzH

nnhnnhnnhnnh

i

N

i

N

Page 19: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

2次元離散時間信号の因果性

は より前

と定義

2次元LSIシステムは、その出力y[m,n]が、 入力x[m,n]およびそれより前の入力によってのみ

決定されるとき、因果的であるという。 ↓

最も単純な移動平均フィルタは因果的でない!

1

1

1

1

],[9

1],[

i

i

j

j

jnimxnmy

Page 20: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

因果的な2次元FIRフィルタ

0],[

00

21

21

nnh

nn  に対して または 

応答フィルタのインパルス因果的な2次元FIR

1

1

2

20 0

22112121 )71.5(],[],[],[N

k

N

k

knknukkhnny   

Page 21: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

因果的な2次元IIRフィルタ

1

1

2

2

21

1

1

2

2

21

0 0

002211

0 0

221121 )77.5(0],[],[],[N

p

N

p

pp

N

p

N

p

pp bpnpnuapnpnybnny   

Page 22: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

因果的な2次元IIRフィルタにおける計算順序

1

1

2

2

21

1

1

2

2

21

0 0

002211

0 0

221121 )77.5(0],[],[],[N

p

N

p

pp

N

p

N

p

pp bpnpnuapnpnybnny   

y[n1,n2]を計算する前に、 「過去の」出力データy[n1-p1,n2-p2]が計算されていなければならない。

Page 23: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

因果的な2次元IIRフィルタにおける計算順序

y[n1,n2]を計算する前に、 「過去の」出力データy[n1-p1,n2-p2]が計算されていなければならない。

初期値として事前に与える必要がある!

1

1

2

2

21

1

1

2

2

21)77.5(0],[],[],[ 002211221121

N

p

N

p

pp

N

p

N

p

pp bpnpnuapnpnybnny   

Page 24: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

2次元FIRフィルタの回路構成

1

1

2

2

21

0 0

212121 )34.6(],[],[N

k

N

k

kkzzkkhzzH   

FIRフィルタの伝達関数

Page 25: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

2次元IIRフィルタの回路構成

IIRフィルタ

の伝達関数 )36.6(0,

1

],[ 00

0 0

21

0 0

21

211

1

2

2

21

21

1

1

2

2

21

21

   

b

zzb

zza

zzHN

p

N

p

pp

pp

N

p

N

p

pp

pp

)46.6(,,2,1,0,)(

)45.6(,,2,1,0,)(

)44.6(

)(1

)(

],[

11

0

2

1

2

'

11

0

2

1

2

'

0

1

1

2

'

0

1

1

2

'

21

2

2

2

211

2

2

2

211

1

1

1

1

1

1

1

1

   

   

  

Npzbzb

Npzaza

zzb

zza

zzH

N

p

p

ppp

N

p

p

ppp

N

p

p

p

N

p

p

p

Page 26: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

2次元IIRフィルタの回路構成

1次元IIRフィルタの回路構成

図4.16(b)参照

Page 27: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

2次元IIRフィルタの回路構成

Page 28: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

演習課題75

図6.5と図6.6の回路構成の特徴を比較しなさい。

・回路素子数

・latency

・計算誤差

Page 29: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

講義のまとめ

Page 30: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

フーリエ変換(大域的信号解析) アナログ信号 ・フーリエ変換とラプラス変換

・デルタ関数の導入によるフーリエ変換の拡張

・2次元フーリエ変換(2次元周波数)

・畳み込み演算、相関関数

・CTの原理(1次元フーリエ変換と2次元フーリエ変換の関係)

・逆フィルタ

標本化 ・デルタ関数の周期系列

・標本化定理(折り返し歪み・エイリアシング) ・2次元標本化定理

・補間関数

離散フーリエ変換 ・離散フーリエ変換の基本定理

・2次元離散フーリエ変換

・離散畳込みと循環畳込み

・FFTアルゴリズム(時間間引き、周波数間引き、2次元FFT)

・離散フーリエ変換の行列表現→直交変換

・離散コサイン変換

Page 31: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

数学の世界 実世界

対象

実世界対象

自動車

不動産

情報の世界

情報世界対象

数値

文字

図形

グラフ

木構造

計測 信号

)(tx

ディジタル化

ディジタル信号

][nx

標本化信号

)(txs

標本化

量子化(符号化)

離散時間信号の

数学モデル

)(txc

コンピュータの内部世界

ビット列

Page 32: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

離散フーリエ変換の基本定理I (教科書61ページ)

0

)(~

nTf

t NT0

)(~

kF

N

m

s

m

p

mFF

mTtftf

Ftf

)()(~

)()(~

)()(

のとき、周期関数化

を表すここで、

)式 (教科書

とすると、

、:任意の整数に対して:任意の正整数、

Nj

N

N

k

kn

N

ssp

eW

WkFN

nTfT

NTNTNTT

nN

2

1

0

(3.82) 61.p)(~1

)(~

/2/ ,/2 ,/

)( pTtf )(tf )( pTtf

Page 33: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

信号の時間周波数解析(局所的処理) 窓関数

・有限波形の切り出しと両端での周期性の調整

・ハニング窓、ハミング窓

・ガウス関数とフーリエ変換

ウェーブレット変換

・局所的スペクトルの分析

・Gaborウェーブレット

・離散ウェーブレット変換

短時間フーリエ変換

・非定常信号のスペクトル(変化)分析

・サウンドスペクトログラム

・Gabor変換

・信号の最小単位

多重解像度解析

・大局的構造と局所的構造

・零交差とスケール・スペース

Page 34: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

声紋(サウンドスペクトログラム)

音声信号

f(t)

スペクトログラム

F(t,ω)

時間

周波数

時間

信号強度

Page 35: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

ウェーブレット変換への展開

ウェーブレット

Gabor変換

相関

 

dttfeebF tj

bt

)(2

1),(ˆ

2

2

4

)(

ガウス関数を窓関数として、部分波形を切り出して

フーリエ変換

 dxxfa

bx

aabfW )(

||

1),)((

 としてjt

t

eet

2

2

4

2

1

周波数 とは独立

Page 36: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

相関関数を使った信号・画像処理 (パターン・マッチング)

・音声/画像認識・位置合わせ

・ステレオ視 ・オプティカルフロー

Page 37: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

信号の持つ情報分析

照合(マッチング)

・相関関数の最大値探索

【応用】 ① パターン認識

② ステレオ視による3次元距離計測

③ 動画像からの運動計測

主成分分析

・信号の統計的分析

① 意味のある情報(特徴)抽出

② 高次元信号の低次元化

信号の符号化

【文字列照合】

① WEB検索

② DNA分析

③ パターン照合

④ ユニフィケーション

【情報抽出】

① 独立成分分析

② 判別分析

Page 38: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

×

× ×

× ×

× ×

× ×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

× ×

1x

2x

1z

2z

特徴ベクトルデータの分布と主成分を表す軸

nnxaxaxaz 12121111

nnxaxaxaz 22221212

nmnmmm xaxaxaz 2211

*

212

*

111

* xaxa xa1

*

2

*

1*

x

xx

12

11

a

a1a

主成分分析法の幾何学的意味

次元ベクトルの

は軸を示す単位ベクトル

はスカラー値

【注意】

paaa

z

z

p

i

i

),,,,( 21

Page 39: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

ディジタル信号の符号化

波形符号化

・スカラ量子化

PCM(パルス符号化) DPCM(差分符号化) LPC(線形予測符号化)

・ベクトル量子化

変換符号化

・直交変換:DCT

・主成分分析

メディア符号化

・音声・音楽・音響 :MP3

・2値画像(文書画像、図面) :FAX

・濃淡画像(写真) :JPEG

・動画像(ビデオ) :MPEG

Page 40: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

離散時間システムによるディジタル信号処理

ディジタルフィルタの設計 1.直線位相FIRフィルタの設計 2.窓関数法によるFIRフィルタの設計 3.アナログフィルタを基にしたディジタルIIRフィルタの設計法(I) 4.アナログフィルタを基にしたディジタルIIRフィルタの設計法(II) 5.双2次フィルタ

定係数線形差分方程式 ・システム伝達関数(零点と極、安定性)

・振幅特性、位相特性、位相歪み

線形時不変システム ・FIRフィルタ

・IIRフィルタ

・因果的なシステム

・Z変換

ディジタルフィルタの構成 ・FIRフィルタの構成

・IIRフィルタの構成

・2次元FIR、IIRフィルタの構成

Page 41: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

LTI離散時間システムの基礎式

LTIシステムの入出力信号の関係: 応答は

→入力信号 とシステムのインパルス応答

の離散たたみ込み(交換可能)

)8,7.4(][][][][][

kk

knxkhknhkxny

)13,12.4(][][][][][ nxnhnhnxny

][nx

Page 42: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

LTI離散時間システムを記述する式

乗算と加算で演算可

安定で因果的なLTIシステムを規定する (不安定、非因果的なシステムも含む)→境界・安定条件が必要

定係数線形差分方程式

)18.4(][][][10

N

k

k

M

k

k knybknxany

)21.4(]1[][

)20.4(][][][

)19.4(]1[][][

    ②           

      に対する出力】 ① 【

(例)

nubny

nubnyn

nbynxny

n

n

フィードバック項

Page 43: Z伝達関数で表わされた 離散時間システムを実現する回路構 …1次元IIRフィルタの 回路構成 図4.16(b)参照 2次元IIRフィルタの回路構成

ディジタルフィルタの設計法

0.逆フィルター

1.直線位相FIRフィルタの設計

2.窓関数法によるFIRフィルタの設計

3.アナログフィルタを基にした ディジタルIIRフィルタの設計法(I)

4.アナログフィルタを基にした ディジタルIIRフィルタの設計法(II)

5.双2次フィルタ

6.カルマンフィルター