wo! vol.37 事例から発想する人工知能系サービスの可能性

8
THINKJAM.が「を!」と思った 記事・セミナー・展示会などの 情報を3分でわかるくらい コンパクトにまとめてお届けします。 z in three minutes 【WO】 を! 事例から発想する 人工知能系サービスの可能性 201506 vol.037

Upload: thinkjam

Post on 04-Aug-2015

697 views

Category:

Documents


4 download

TRANSCRIPT

THINKJAM.が「を!」と思った

記事・セミナー・展示会などの

情報を3分でわかるくらい

コンパクトにまとめてお届けします。

z

in three minutes

【WO】を !

事例から発想する人工知能系サービスの可能性

201506

vol.037

©2015 THINKJAM.Inc. Page 1

いま、なぜ人工知能(AI)が話題になっているのか?

「データ」 と 「テクノロジー」 が揃ったことで人工知能が、ここ数年で格段に進化

実用化・商用化の動きも出てきてメディアにもよく取り上げられるようになった

取り扱えるデータがものすごく増えた!

データから自己学習するテクノロジーが進んだ!

ディープ・ラーニングの登場

ビッグデータ時代の到来

ネット上のデジタルデータライフログ、ダイアログ

各種センシングデータなど

©2015 THINKJAM.Inc. Page 2

ディープ・ラーニング(深層学習)とは?

画像認識を例にとると‥(あくまでも画像認識は例です。画像認識のことをディープ・ラーニングというわけではありません)

画素 人間の顔部位線

従来の手法では、入力画像の画素を解析して画像認識

ディープ・ラーニングでは、この中間層を増やすことで(つまり深層化)「部分」と「集合」との複雑な関連性(特徴付け)を学習できるようになった

これまで与えたことのないデータをインプットしても、特徴を検知して

何の画像なのか?を認識できる

データを与えれば与えるほど自動学習して(特徴を抽出して関連付け)

精度が高まっていく

さらにだから

参考メモ 「ILSVRC 2012」をはじめ、いろいろな画像認識コンペティションで、ディープ・ラーニングを用いたチームが優勝したことで、一気に注目が集まることになった

※人工知能の専門家の見地からまとめているものではないため一部正確性に欠ける表現が含まれている可能性があります。

©2015 THINKJAM.Inc. Page 3

最近の「人工知能」系ニュース

ますます盛り上がりを見せる「人工知能」。具体的にはどのようなことが、できるようになってきているのだろうか?

2015年06月11日 2015年06月20日

東大発の人工知能ベンチャー企業

「プリファード・ネットワークス」softbankの人工知能ロボット

「pepper」が一般発売

発売から1分で

1,000台完売!

「人」と「人工知能(ロボット)」との距離が縮まり抵抗感なくコミュニケーションする時代へ

身近な製品そのものや、その製造過程においても人工知能が欠かせないものに

と自動運転やIoT関連で協業

と産業用ロボット領域で共同研究スタート

©2015 THINKJAM.Inc. Page 4

イメージ認識エンジン 「VISION」

事例①画像データを扱う人工知能

今後は‥カロリーだけでなく、栄養素の推定量を算出したり

アレルギー物質含有の可能性も事前に判断できるようになるかもしれない

www.metamind.io

高精度でイメージを解析し、写っているオブジェクトを2万2000の区分に分類ディープ・ラーニングにより、猫や犬というレベルではなく「トラネコ」などの種類まで認識可能なエンジン

単に「スパゲッティ」ではなく、87%の確率で「スパゲッティボロネーゼ」と認識たとえば、スマートフォンで食事を撮影すれば、食事内容を把握し、カロリー量を自動計算することも可能

(MetaMind社)

©2015 THINKJAM.Inc. Page 5

事例②動画データを扱う人工知能

自動運転カー支援システム 「DRIVE PX」

今後は‥子供の飛び出しに反応して瞬時に回避したり、緊急車両が近づいてきたら自動で端に寄るなど

臨機応変な状況にも対応した、自動運転が可能になると推測できる

www.nvidia.co.jp/object/drive-px-jp.html

(NVIDIA社)

ディープ・ラーニングで精度が上がっていく自動運転コンピュータシステムAudi、ホンダ、BMW、Teslaなどの自動車メーカーが、研究開発プロジェクトにて活用中

12台のカメラの映像入力をディープ・ラーニングで高速処理できる

プロセッサを搭載

学習を重ねることで、周囲の物体の種別を判断できるようになる(トラック、パトカー、救急車、乗用車、歩行者、自転車‥など)

©2015 THINKJAM.Inc. Page 6

リアルタイム翻訳アプリ 「Skype Translator」

事例③音声データを扱う人工知能

今後は‥話し方のクセ・なまり、方言、流行の言いまわしなども認識したり

「言葉×抑揚」などから、話し手の感情を推し量ったうえで、翻訳できるようになることも考えられる

www.skype.com/ja/translator-preview/

音声・ビデオ通話がほぼリアルタイムで翻訳される有名なサービス(現在はプレリリース版)毎日何万人ものユーザーから多言語音声データを取得できるため、ディープ・ラーニングによる精度向上が期待できる

現時点で音声認識をサポートする言語は英語、イタリア語、スペイン語、中国語の4つ

(Skype社)

©2015 THINKJAM.Inc. Page 7

THINKJAM.がイメージする人工知能のある暮らし

自宅 移動中

お店 仕事中

スマホで空の様子を撮影するだけで雲の動きや流れ、光の具合などから

降水確率を予測してくれるセルフ天気予報

食材・料理・状態(色や量など)を正確に把握できればたとえば電子レンジの自動タイマーセットや

冷蔵庫の在庫切れ予報をスマホにPUSH通知

万引き犯の行動特徴を学習させることで防犯カメラの動画データから

予備軍を検知し、店員に自動でアナウンス

いままでのメールのやりとりを学習させることで相手に合わせたメールの返信文を、自分らしい文体で

自動で作成してくれるゴーストライター機能