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Windows Server 2012 R2 Hyper-V SMB 共有 Live Migration 環境構築 ガイド 2014-05 Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2

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Windows Server 2012 R2 Hyper-V

SMB共有 Live Migration 環境構築 ガイド

2014-05

Windows Server 2012

Windows Server 2012 R2

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2014 年 5 月 発行: レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社 担当: System x Technical Sales

お願い

ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」 の事

項を必ずご確認ください。

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本書をご利用になる前に

当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex Systemなどを活用することを目的として作成しました。

詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。

当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社および Lenovo Enterprise Solutions (以下総称して、

LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、LES はその正確性または完全性については

いかなる責任も負いません。

当技術資料の個々の項目は、LES にて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結果が得られる

保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身の環境にこれらの技術を適用

される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いいたします。

Copyright 201Y レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社

Lenovo、Lenovo ロゴ、および ThinkServer は、Lenovo の米国およびその他の国における商標です。

IBM、IBM ロゴおよび ibm.com は、International Business Machines Corp.の米国およびその他の国における商標です。

Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。

Microsoftおよび Windows は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

VMware、VMware ロゴ、Virtual SMP および vMotion は VMware,Inc の米国およびその他の国における登録商標または商標

です。

当ガイドにて使用している 各種ホスト名、ドメイン名、IPアドレス、e-mail アドレス などの設定値等は、全て架空のものです。

実際に設置環境に合わせて、使用されるものに置き換えてください。

当ガイドでの操作および設定は、Administrator , root権限のユーザーで行う事を前提としています。

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INDEX

Windows Server 2012 R2 Hyper-V SMB共有 Live Migration 環境構築 ガイド ... 1

要約 ········································································································································································································ 5

1. はじめに .............................................................................................. 6

1.1 Live Migration とは ··································································································································································· 6

1.2 SMB 共有 Live Migration の動作要件 ······························································································································· 7

2. 事前の確認と準備 ................................................................................. 8

2.1 ハードウェア構成 ······································································································································································ 9

2.2 ネットワーク構成 ·····································································································································································10

2.3 当ガイドで参照する各種導入ガイド ··································································································································12

2.4 SMB ファイル共有を利用した Live Migration 環境構築の流れ ···············································································13

3. 事前準備 ........................................................................................... 14

3.1 Active Directory 環境 ···························································································································································14

3.2 Hyper-V ノードと xNAS のセットアップ ·····························································································································15

3.3 各種ネットワークの設定と Active Directory 環境への参加 ·····················································································16

4. 共有フォルダの作成と委任の設定 .......................................................... 18

4.1 グループの作成 ······································································································································································18

4.2 共有の有効化とアクセス権の設定 ···································································································································20

4.3 コンピューターアカウントの委任の設定 ··························································································································22

5. 仮想マシンの作成と Live Migrationの実行 ............................................... 24

5.1 仮想マシンの作成 ··································································································································································24

5.2 Live Migration の有効化 ·······················································································································································27

5.3 Live Migration の実行 ····························································································································································29

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要約

Windows Server 2012 Hyper-V (以降 Hyper-V) は、Windows Server 2012 の一部として提供される仮想化機能です。

Hyper-Vを使うことによって、1つの物理的ハードウェア(1 台のサーバー)上に複数の仮想化された環境を作成し、

Windows / Linux などの複数の OSを同時に稼働させることができます。複数の異なる OSを 1つのコンピューター上で

実行できるため、サーバーの統合を実現することが可能です。

Live Migration とは Windows Server 2008 R2 以降の Hyper-Vの機能の 1 つであり、動作している仮想環境を停止させ

ることなく別のサーバーへ移動させます。Live Migration 機能を活用することで、ユーザーからのアクセスを切断すること

なく物理的ハードウェア間の移動ができるため、負荷に応じた仮想環境の再配置や物理的ハードウェアの計画停止など

を比較的容易に実行することが出来るようになります。

Windows Server 2008 R2 での Hyper-Vでは、Live Migration 機能を実行するために Windows Server Failover Cluster

(WSFC)と呼ばれるクラスター環境が必要でした。WSFC 環境には外部の共有ストレージが必要であるため、SAN環境

構築のための設備的なコストとスキル面でのハードルが存在しました。

Windows Server 2012 では Server Message Block(SMB)と呼ばれるファイル共有プロトコルが改良され、Hyper-V用の共

有記憶域として SMB ファイル共有を使用できるようになりました、また、Live Migration 機能を実現するため前提として

WSFC が必須ではなくなったため、Live Migration を実現する環境構築のための設備投資や運用コストを抑えることが可

能です。

当ガイドでは Hyper-Vの導入環境構成例として System x 3650 M4 (7915)、ファイル共有用のサーバーに System x

3630 M4(7158)を使用して手順を記載しておりますが、基本的には一部(uEFI設定など)を除いて、異なる機種にてご利

用いただく場合も同様の手順となります。その場合は機種名を適宜読み替えて当ガイドをご利用ください。

活用局面: □ 提案時 ■ 構築時 □ 運用時

情報: □ Marketing ■ Technical

シリーズ: ■ 単発 □ 定期発行

対象サーバモデル: ■ 全機種 □ 特定機種

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1.1 Live Migration とは

Live Migration の概要と詳細については、Microsoft社の Webサイトよりご確認頂くことができます。

【Microsoft】仮想マシンのライブマイグレーションの概要

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831435.aspx

・Live Migration について

Windows Server 2008 R2, Windows Server 2012, Windows Server 2012 R2 Hyper-Vに含まれる機能の 1 つです。Live

Migration 機能によって仮想環境を停止することなく別の物理ハードウェア環境(サーバー)に移動することが出来ます。

移動に伴って仮想環境へのユーザーからのネットワーク接続が切断されないため、基本的に仮想環境上で実行してい

るサービスを稼働したまま移動することができます。このため、「メンテナンスなどでサーバーを停止する必要がある場合

に、一時的に別のサーバーに移動しておく」、「仮想環境が増えて負荷が増大したサーバーから、より低負荷のサーバー

へ仮想環境を移動する」、などといった運用が比較的容易に実行可能です。

・Live Migration の機能強化について

Windows Server 2012 の Hyper-Vでは、次のように機能強化されています。

-Live Migration の高速化と複数同時実行の強化

Live Migration を迅速に完了できるように、より広いネットワーク帯域幅を使用できるようになりました。また、複数の Live

Migration の同時実行も可能になり、仮想マシンの可動性とシステム運用の柔軟性を向上させます。

-クラスター環境を必須としない Live Migration

Windows Server 2012 では仮想マシンが SMB ファイル共有に格納されるように構成でき、非クラスター環境のサーバー

間で Live Migration が可能になりました。

また、仮想マシン用にローカル記憶域だけを使用している場合でも Live Migration が実行できます。この場合、仮想マシ

ンの記憶域がネットワーク経由で移行先サーバーにミラー化されてから仮想マシンが移行されます。

詳細に関しては Microsoft 社の Webサイトにてご確認ください。

・Windows Server 2008 R2 の Live Migration 環境の構築について

WSFC を利用した Windows Server 2008 R2 の Live Migration 環境の構築については、以下のガイドをご参照ください。

Live Migration 環境構築ガイド for Hyper-V

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-0040D8E

・Active Directory 環境

クラスター環境の有無に関わらず、Live Migration を行うためには Hyper-Vを実行している、移行先・移行元のサーバー

が同じ Active Directory ドメインに属しているか、相互に信頼関係にあるドメインに属している必要があります。

1. はじめに

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1.2 SMB 共有 Live Migration の動作要件

SMB ファイル共有 Live Migration 環境を構築・利用にするにあたって、以下のすべての要件を満たしている必要があります。

・Hyper-Vを実行していて、以下の条件を満たす 2 台(以上)のサーバー:

-ハードウェア仮想化をサポートしている

-同じ製造元のプロセッサを使用している(すべて AMD 製、すべて Intel 製など)。

-同じ Active Directory ドメインに属しているか、相互に信頼関係にあるドメインに属している。

・物理ディスクでなく、仮想ハードディスクまたは仮想ファイバーチャネルディスクを使用するように仮想マシンが構成されて

いる。

・Live Migration のネットワークトラフィックには、「プライベートネットワーク」の使用が推奨。

・仮想マシンを構成するすべてのファイル(仮想ハードディスク、スナップショット、構成など)が SMB 共有に格納されている。

・SMB 共有のアクセス許可が、Hyper-Vを実行しているすべてのサーバーのコンピューターアカウントへのアクセスを許可

するように構成されている。

詳細に関しては以下をご参照ください。

クラスター化されていない仮想マシンでのライブ マイグレーションの構成と使用

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj134199.aspx

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SMB 共有 Live Migration 環境を構築するために、事前に準備を整えておく必要があります。

この項では、2 台の System x3650 M4(7915)と、ファイル共有用のサーバーに 1 台の System x 3630 M4(7158)を使用して、

SMB 共有 Live Migration 環境(下記の構成イメージ図を参照)を構成するために必要となるハードウェアや、ネットワーク設定、

構築手順の概要などを記載しています。

2. 事前の確認と準備

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2.1 ハードウェア構成

当ガイドでは、以下のハードウェアを使用しています。

下記以外にも、各サーバー間を接続するための各種ケーブル(Ethernetケーブル、SASケーブルなど)やネットワークスイッチ

が適宜必要となります。

コンピューター名 NodeA NodeB x3630M4

OS Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 R2 Windows Storage Server

2012 R2

機種 System x 3650 M4 (7915) System x 3650 M4 (7915) System x 3630 M4(7158)

CPU Intel Xeon E5-2680 2.70GHz

× 2

Intel Xeon E5-2680 2.70GHz

× 2

Intel Xeon E5-2440 2.40GHz

× 2

RAID コントローラー ServeRAID-M5110e ServeRAID-M5110e ServeRAID-M5110

HDD 500GB SAS HDD ×2

(RAID 1)

C:ドライブ

500GB SAS HDD ×2

(RAID 1)

C:ドライブ

1TB SATA HDD ×2

256GB SATA SSD ×1

(記憶域プール Simple)

V:ドライブ

ネットワークカード Intel 4 ポート オンボード Gb

Emulex 10Gb VFA III

Intel 4 ポート オンボード Gb

Emulex 10Gb VFA III

Intel 4 ポート オンボード Gb

Qlogic 2 ポート 10Gb SFP+

VFA

※Windows Storage Server 2012 R2 は、Windows Server 2012 R2 をベースに、ネットワーク接続された記憶域デバイスの利

用に最適化されたストレージ専用のオペレーティングシステム(OS)です。弊社では、System xサーバーと Windows Storage

Server 2008 R2 / 2012 / 2012 R2 の OS と組み合わせた、System x NAS(xNAS)を提供しています。

Windows Storage Server OSに関しては Microsoft社の Webサイトにてご確認ください。

【Microsoft】Windows Storage Server 2012

http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windows-storage-server/default.aspx?Search=true

xNASについては以下の Webサイトをご参照ください。

System x NASシリーズ

http://www.ibm.com/systems/jp/x/product/nas/

System x NASはじめての導入セットアップガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-0136F38

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2.2 ネットワーク構成

当ガイドでは、各機種の構成を行う際に、それぞれ次の表の IPアドレスを固定で割り当てて、ネットワーク接続を構成します。

※それぞれ、ご利用になる環境に合わせて設定を行う必要があります。

■Active Directory 用ネットワーク構成

Active Directory ドメインコントローラー AD DS

IPアドレス 192.168 .5.100

サブネットマスク 255.255.255.0

System x3650 M4 (7915) Node A Node B

IPアドレス 192.168.5.21 192.168.5.22

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

優先 DNSサーバー 192.168.5.100 192.168.5.100

System x3630 M4 (7158) xNAS

IPアドレス 192.168.5.11

サブネットマスク 255.255.255.0

優先 DNS サーバー 192.168.5.100

■仮想マシン用ネットワーク構成

System x3650 M4 (7915) Node A Node B

IPアドレス 10.10.5.10 10.10.5.20

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

仮想スイッチの設定 外部ネットワーク “External” 外部ネットワーク “External”

NIC チーミング VMteam VMteam

■ホスト管理用ネットワーク構成

System x3650 M4 (7915) Node A Node B

IPアドレス 10.7.32.191 10.7.32.192

サブネットマスク 255.255.0.0 255.255.0.0

NIC チーミング HOSTteam HOSTteam

System x3630 M4 (7158) xNAS

IPアドレス 10.7.33.191

サブネットマスク 255.255.0.0

NIC チーミング Management

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■SMB 共有通信用ネットワーク構成

System x3650 M4 (7915) Node A Node B

IPアドレス 10.10.10.21 10.10.10.22

サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0

NIC チーミング STORAGEteam STORAGEteam

System x3630 M4 (7158) xNAS

IPアドレス 10.10.10.11

サブネットマスク 255.255.255.0

NIC チーミング Service

■ Live Migration 用ネットワーク構成

System x3650 M4 (7915) Node A Node B

IPアドレス 172.16.1.21 172.16.1.22

サブネットマスク 255.255.0.0 255.255.0.0

※Windows 環境でのチーミングについては、以下のガイドをご参考ください。

System xネットワークチーミングガイド(Windows 版)

http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-02E46CF

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2.3 当ガイドで参照する各種導入ガイド

当ガイドでは、例として 2 台の System x3650 M4 + Windows Server 2012 R2 Datacenter Edition と、1 台の System x3630 M4

+ Windows Storage Server 2012 R2 Standard Edition (xNAS)を使用して SMB 共有 Live Migration 環境を構築しています。

構築手順の一部は Hyper-V実行環境の構築など、Live Migration 機能に直接依存しない作業内容です。

そのため、以下の手順に関しては既存のガイドを参照するものとし、基本的には SMB 共有 Live Migration 環境構築時の補足

のみを行っています。

・OSの導入作業については、以下のガイドをご参照ください。

System x3650 M4 (7915)-Microsoft Windows Server 2012 導入ガイド(R2 対応版)

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-024C5BD

他の機種の導入ガイドに関しては、以下の Webサイトにリンクが掲載されております。

System x はじめての導入セットアップガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-03D24FE

・xNASの初期設定に関しては、以下の Webサイトをご参照ください。

System x NASはじめての導入セットアップガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-0136F38

・Hyper-V実行環境の構築については、以下のガイドをご参照ください。

System x – Windows Server 2012 Hyper-V 導入ガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-035A27D

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2.4 SMB ファイル共有を利用した Live Migration 環境構築の流れ

当ガイドにおける環境構築の作業概要を記載します。

■事前準備

・SMB ファイル共有を利用した Live Migration 環境が Active Directory に参加できるように準備を行っておきます。

参加可能な Active Directory 環境が存在しない場合には、事前に Active Directory 環境を構築しておく必要があります。

当ガイドでは Active Directory環境については既に構築済みの環境に参加することを前提としています。

・SMB ファイル共有を利用した Live Migration の前提条件である Active Directory 環境に各ノードを参加させます。

・Hyper-Vのノードとなる 2 台の System x3650 M4に Hyper-Vの役割を追加します。

当ガイドでは既に役割は追加されています。

■共有フォルダの作成と委任の設定

・仮想マシンの保存先となる共有フォルダの作成と、アクセス権の設定を行います。その後、SMB ファイル共有を利用した

Live Migration の実行のためユーザーアカウントの委任の設定を行います。

■仮想マシンの作成

・仮想マシンを共有フォルダ上に作成します。

■Live Migration の有効化

・Live Migration の設定を変更し、有効化します。

〈SMB ファイル共有を利用した Live Migration 環境構築の流れ〉

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3.1 Active Directory 環境

Live Migration 環境を構築するためには、Active Directory 環境への参加が必須となります。

■Active Directory 環境の準備

事前に Live Migration を実行するノードが参加可能な Active Directory 環境を準備しておく必要があります。

※参加可能な Active Directory環境が無い場合は、新規に構築する必要があります。

当ガイドでは、Active Directory環境については既に構築済みの環境に参加することを前提としています。

そのため、Active Directory 環境の構築手順については記述しておりません。

■ユーザーアカウントの作成

使用するユーザーアカウントに適切なアクセス許可が設定されているか確認します。以下の条件が満たされているか確認して

ください。

・制約付き委任を構成するために使用するアカウントは、Domain Administrator グループのメンバーである。

・Live Migration の構成または Live Migration の実行に使用するアカウントは、移行元コンピューターと移行先コンピューター

の両方で、ローカルの Hyper-V Administrators グループまたは Administrators グループのメンバーである。

3. 事前準備

参考:Active Directory について

Active Directory 環境の設定や、ユーザーアカウント作成などに関しては、Windows のオンラインヘルプや、Microsoft社

の公開情報などをご参照ください。

Active Directory については、Microsoft社の公開情報などをご参照ください。

Active Directory (アクティブ ディレクトリ) 技術情報

http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/bb466131.aspx

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3.2 Hyper-V ノードと xNAS のセットアップ

Hyper-V ノードと xNASのセットアップに関しては、以下のガイドをご参照ください。

・OSの導入作業については、以下のガイドをご参照ください。

System x3650 M4 (7915)-Microsoft Windows Server 2012 導入ガイド(R2 対応版)

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-024C5BD

他の機種の導入ガイドに関しては、以下の Webサイトにリンクが掲載されております。

System x はじめての導入セットアップガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-03D24FE

・xNASの初期設定に関しては、以下の Webサイトをご参照ください。

System x NASはじめての導入セットアップガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-0136F38

・Hyper-V実行環境の構築については、以下のガイドをご参照ください。

System x – Windows Server 2012 Hyper-V 導入ガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-035A27D

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3.3 各種ネットワークの設定と Active Directory 環境への参加

Live Migration 環境で利用する、各種ネットワーク構成の設定を行います。

その後、Hyper-V実行環境となる各 System x 3650 M4 と、System x 3630 M4 を、Active Directory 環境に参加させます。当

ガイドでは、「2.2 ネットワークの構成」の表に従って IPアドレスを固定で割り当てて設定を行っています。それぞれのネットワ

ークに関してはご利用になられる環境に合わせた設定を行ってください。

※Live Migration 用ネットワークが低速な場合は移動にかかる時間も増加することになります。そのため、Live Migration 専用

に Gb Ethernetネットワークを構成することが推奨されます。

参考:Windows Server 2012 環境における、ネットワーク接続設定手順について

1. 「サーバーマネージャー」中央ペインに表示されているネットワークアダプタをクリックすると「ネットワーク接続」が表示

されます。

2. ネットワークケーブルが接続されていることを確認し、設定を行うアダプタを右クリックします。表示されるメニューより

[プロパティ]を選択してください。

3. 表示されたウィンドウで、「この接続は次の項目を使用します」の項に表示される一覧から[インターネットプロトコルバ

ージョン 4(TCP/IPv4)]を選択して、[プロパティ]ボタンを押します。

4. 「インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)」ウィンドウが表示されます。「次の IPアドレスを使う」の項にチェッ

クを入れて、ご利用の環境に合わせた IPアドレスを設定し、[OK]ボタンをクリックしてください。

以上で、Windows Server 2012 のネットワーク接続の設定が出来ます。ping コマンドや ipconfig コマンドなどを利用して、

設定が正しく行われていること、通信が正しく行えることを確認してください。

※初期状態では Windows ファイアウォールが有効になっています。通信の確認時にはご注意ください。

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以下は、Active Directory 環境への参加手順の概略です。

1. 「サーバーマネージャー」中央ペインの「コンピューター名」をクリックします。

2. 「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されますので、[変更]ボタンを押します。

3. 「コンピューター名/ドメイン名の変更」ウィンドウが表示されます。「所属するグループ」の項で、「ドメイン」にチェックを入

れます。参加するドメイン名を入力して、[OK]ボタンをクリックします。ここでは「xTSlab.com」ドメインに参加します。

4. 事前に「3.1 Active Directory 環境」で作成したユーザーアカウントとパスワードを入力します。正常に Active Directory 環

境に参加できたら、サーバーを再起動してください。

5. 再起動後、「3.1 Active Directory 環境」で作成したユーザーアカウントとパスワードで Active Directory 環境にログオンし

ます。

※ログオン時に、ユーザー名の後に”@ドメイン名”をつける(例:[email protected])ことで、対象の Active

Directory 環境に明示的にログオンできます、

以上で、Active Directory 環境への参加が完了しました。ドメインへの参加が正常に行えない場合は、ドメインコントローラーと

の通信が正常に行えているか、優先 DNSの設定が正しく行われているか、Windows ファイアウォールの設定(初期設定では

Windows ファイアウォールが有効になっています)などを確認してください。

以降、各ノードにて行われる作業について当ガイドでは Active Directory 環境にログオンしている状態で行います。

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仮想マシンの保存先となる共有フォルダの作成と、アクセス権の設定を行います。その後、SMB ファイル共有を利用した Live

Migration の実行のためユーザーアカウントの委任の設定を行います。

4.1 グループの作成

Hyper-V コンピューター用のグループを作成します。この作業はドメインコントローラーで行います。

1. ドメインコントローラーで、「サーバーマネージャー」-「ツール」-「Active Directory ユーザーとコンピューター」を起動します。

2. User コンテナに「Hyper-V Computers」グループを新規作成します。

4. 共有フォルダの作成と委任の設定

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3. Hyper-V Computersグループに、Hyper-Vがインストールされた Node A と Node B のコンピューターアカウントをメンバ

ーとして追加します。「Hyper-V Computers」を右クリックし、[プロパティ]を選択します。「Hyper-V Computers のプロパテ

ィ」ウィンドウで「メンバー」タブを表示し、[追加]をクリックします。

4. 「オブジェクトの種類の選択」に「コンピューター」が含まれていることを確認し、「選択するオブジェクト名を入力してくださ

い」項に「Node A」と入力し[名前の確認]をクリックし、[OK]をクリックします。同様に「Node B」もメンバーに追加します。

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4.2 共有の有効化とアクセス権の設定

仮想マシンの保存先となる共有フォルダの共有の有効化を行います。コンピューターアカウントがファイルサーバーの共有フ

ォルダを記憶域として使用する場合には、共有フォルダに対するフルアクセス権限が必要となります。この作業は xNASで行

います。

1. xNASに新規フォルダを作成します。ここでは、「V ドライブ」に「Hyper-VonSMB」フォルダを作成します。右クリックから[プ

ロパティ]をクリックします。「共有」タブを選択し、[共有]をクリックします。

2. 「ファイルの共有」ウィンドウで矢印をクリックし、「ユーザーの検索」をクリックします。

3. 「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウで、「4.1 グループの作成」で作成した「Hyper-V Computers」グループを追

加します。

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4. 「Hyper-V Computers」の「アクセス許可のレベル」を「読み取り/書き込み」に変更し、[共有]をクリックします。[終了]をクリ

ックします。

5. 「Hyper-VonSMB のプロパティ」ウィンドウで、「セキュリティ」タブを選択し[詳細設定]をクリックします。

6. 「アクセス許可」タブで「Hyper-V Computers」にフルコントロールが設定されていることを確認し、「共有」タブで

「Everyone」にフルコントロールが設定されていることを確認します。[OK]をクリックします。

※ 当ガイドでは共有のアクセス権は「Everyone」に設定し、NTFSアクセス権に「Hyper-V Computers」メンバーを追加す

ることでアクセス制御しています。

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4.3 コンピューターアカウントの委任の設定

Live Migration を Kerberos 認証で使用する場合、Live Migration を使用する Hyper-Vホストのコンピューターアカウントに対し

て委任を構成する必要があります。当ガイドでは Hyper-Vホストである Node A、Node B に Active Directory 管理ツール群を

インストールして作業します。この作業は Node A、Node B のそれぞれで行います。

1. Hyper-Vホストのデスクトップのタスクバーにある Windows PowerShell アイコンを右クリックし、「ISEを管理者として実行

する」を選択します。

2. PowerShell コンソールから以下のコマンドを入力し、Active Directory 管理ツール群をインストールします。1 分程度でイ

ンストールは完了します。

Add-WindowsFeature RSAT-ADDS -IncludeAllSubFeature

3. サーバーマネージャーの「ツール」メニューから「Active Directory ユーザーとコンピューター」を開きます。

4. 右ペインの xTSlab.com を展開し、Computers を開きます。

5. 中央ペインに表示されているコンピューターアカウント「Node A」を右クリックし「プロパティ」を開きます。

6. 「委任」タブを開きます。

7. 「指定されたサービスへの委任でのみこのコンピューターを信頼する」、「Kerberos でのみ使う」を選択し、「追加」ボタンを

クリックします。

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8. 「ユーザーまたはコンピューター」をクリックします。

9. オブジェクト名に「Node」と入力して「OK」をクリックします。

10. 表示されているすべてのコンピューターアカウントを選択して「OK」をクリックします。

11. 選択したコンピューターアカウントの、どのサービスに委任を与えるかを選択します。ここでは「CIFS」、「Microsoft Virtual

System Migration Service」を選択します。

12. 選択が完了したら「OK」をクリックします。

13. 同様に xNAS とドメインコントローラーに関しても追加します。

※ すべてのコンピューターの「CIFS」と「Microsoft Virtual System Migration Service」を選択してください。ただし、ドメイ

ンコントローラーと xNAS には Hyper-Vがインストールされていないため「Microsoft Virtual System Migration

Service」が存在しません。

14. 一覧に委任先となるサービスとコンピューター名が全て表示されることを確認して「OK」をクリックします。

15. Node B に関しても同様の設定を行い、Node A と Node B の再起動を行います。

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VHDX ファイルの格納先を xNAS(ファイルサーバー)上に指定し、Hyper-V上に仮想マシンを作成します。

5.1 仮想マシンの作成

Node Aに新しい仮想マシンを作成します。この作業は Node Aで行います

1. Hyper-Vマネージャーを起動し、画面右の操作ペインから「新規」-「仮想マシン」を選択します。

2. 仮想マシンの新規作成ウィザードが起動するので、「次へ」をクリックします。

仮想マシンの名前を入力します。ここでは「VM01」としました。

3. 「仮想マシンを別の場所に格納する」をチェックし「場所」に共有フォルダを指定し、「次へ」をクリックします。ここでは

「\\x3630m4\Hyper-VonSMB\」としました。

4. 仮想マシンの世代を選択して「次へ」をクリックします。※Windows Server 2012 R2 の場合

5. 仮想マシンの作成と Live Migration の実行

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5. 「起動メモリ」を入力し、[次へ]をクリックします。ここでは「4096MB」とし、「この仮想マシンに動的メモリを使用します」を

チェックしました。

6. 「ネットワークの構成」で、あらかじめ作成した「External」仮想スイッチを選択します。

7. 「仮想ハードディスクの接続」で、「仮想ハードディスクを作成する」を選択し、「名前」、「場所」、「サイズ」を入力します。

※ 既定では容量可変の VHDX形式にて仮想ハードディスクが作成されます。容量固定の仮想ハードディスクを別途作

成して仮想マシンにアサインする場合は、「後で仮想ハードディスクを接続する」を選択します。

8. 「インストールオプション」を選択し、[次へ]をクリックします。

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「要約」を確認し、[完了]をクリックします。

続いて仮想マシン「VM01」に OSのインストールを行います。ここでは、Windows Server 2012 R2 をインストールしました。

仮想マシンへの OS インストール方法に関しては、以下のガイドをご参照ください。

System x – Windows Server 2012 Hyper-V 導入ガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-035A27D

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5.2 Live Migration の有効化

Live Migration を有効にするための設定を行います。この作業は Node A と Node B にて行います。

1. Hyper-Vマネージャーを開き、操作ペインから「Hyper-Vの設定」をクリックします。

2. 左ペインから「ライブマイグレーション」を選択します。

3. 「ライブマイグレーションでの送受信を有効にする」をチェックします。

4. 「ライブマイグレーションの受信」で「次の IPアドレスをライブマイグレーションに使用する」を選択します。

5. 「追加」をクリックし、「172.16.1.21/32」の IPアドレスを追加します。

※ 「/32」は Live Migration に使用する NIC を特定するために明示的に入力しています。

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6. 左側のペインで、「ライブマイグレーション」の下にある「高度な機能」を選択します。

7. 「認証プロトコル」として「Kerberos を使用する」を選択します。

8. 「パフォーマンスオプション」として「圧縮」が選択されていることを確認し、[OK]をクリックします。

同様の作業を Node B でも行います。

※「5.」の作業で IPアドレスを追加する際には「172.16.1.22/32」の IPアドレスを追加します。

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5.3 Live Migration の実行

「5.1 仮想マシンの作成」にて作成した仮想マシンを、Live Migration にて Node Aから Node B に動的に移行します。この作業

は Node Aにて行います。

1. Hyper-Vマネージャーを開き、作成した仮想マシン「VM01」を右クリックして「移動」を選択します。

2. 「”VM01”の移動ウィザード」が開始されます。[次へ]をクリックします。

3. 「仮想マシンを移動する」が選択されていることを確認して[次へ]をクリックします。

4. 宛先コンピューターに、移動先となるコンピューターを入力します。ここでは「Node B」と入力します。

5. 「仮想マシンのみを移動する」を選択して[次へ]をクリックします。

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6. 要約画面が表示されます。[完了]をクリックすると移動が始まります。

7. Hyper-Vマネージャーで「サーバーに接続」を選択します。

8. 移動先のコンピューターである「Node B」を入力して[OK]をクリックします。

9. Node B に VM01 が移動していることを確認します。

10. 再度 VM01 を右クリックして「移動」を選択し、Node Aに戻します。

11. PowerShell コンソールを開き、以下のコマンドを実行してコマンドラインから移動できることを確認します。

Move-VM –Name VM01 –ComputerName NodeA –DestinationHost NodeB