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Drug Information Department of Pharmacy
Vo.14No.2
(通巻 83 号)
2013 年 7 月
発行:薬剤部
DI 担当
1. 薬事委員会報告 ---- 1
(1)新採用 エリキュース錠 2.5mg
アボルブカプセル 0.5mg
メインテート錠 0.625mg
(2)削除薬 レニベーゼ錠 2.5
2. 薬剤部からのお知らせ ---- 5
1. 注射剤の遮光について
2. 当院採用新規抗凝固薬について
3. 採用薬の添付文書改訂情報(DSU №220) ---- 7
4. 副作用報告(2013 年 1 月 21 日~5 月 20 日) ---- 14
5. 採用医薬品集更新情報(2013 年 7 月) ---- 14
~~医医薬薬品品情情報報~~
1
1. 薬事委員会報告
(1) 新採用薬
(2) 削除薬
(参考) 薬事委員会要綱(抜粋)
第11条 委員会は次の各号に該当する医薬品について、削除の決定をすることができる。
(1) 1 年以上使用又は購入の実績がなかったもの
(2) 製造又は販売中止となるもの
(3) 同種同効薬等の採用により不要となるもの
(4) その他委員会が認めるもの
2 委員会における削除の決定は仮削除とし、少なくとも 14 日間公示し、異議申立の期間とする。
削除の効果は、前項に規定する期間内に異議申立がなされない場合、又は、申し立てた異議について
委員会において改めて審議し、決定したときに確定する。
薬品名称 理 由
レニベーゼ錠 2.5 全ロット自主回収となり、再開の見込みがないため
2
<新採用薬紹介>
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2. 薬剤部からのお知らせ
1. 注射剤の遮光について
注射剤の中には、光により変化してしまうため、投与時に遮光が必要な薬剤があります。
主にビタミン剤がこれに該当します。
上記の件ですが、KCL注には均一に希釈するための目安として、リボフラビンリン酸
エステルナトリウム(ビタミンB2)が添加されています。このリボフラビンリン酸エス
テルナトリウムはあくまでも着色剤であるため、保存中は遮光が必要ですが、KCL注の
有効成分である塩化カリウムは光に安定なため、投与中は遮光の必要がありません。
投与中に遮光が必要な採用薬について表にまとめます。(各薬剤添付文書より)
投与中に遮光が必要な採用薬 専用遮光袋の有無等
エルネオパ 1 号輸液 専用遮光袋有 (1000mL 用 )
エルネオパ 2 号輸液 専用遮光袋有 (1000mL 用 )
ケイツー N 静注 10mg 専用遮光袋有 (200~ 250mL 用 )
ビタジェクト注キット 輸液バッグに合わせた遮光袋 (※ )を使用
ファンガード点滴用 50mg
調製後、点滴終了までに 6 時間を超える場
合には点滴容器を遮光する。[点滴チュー
ブを遮光する必要はありません。]
メチコバール注射液 500μ g 専用遮光袋有 (500mL 用 )
※ 上記の他、ハイカリック RF 輸液 500mL 用、IVH バッグ 2000mL 用の遮光袋があります。
※ ビタメジン静注用については、溶解後は光分解に注意してすみやかに使用します。
必ずしも遮光袋は必要ありません。
なぜ??
塩化カリウムは光に安定なので、KCL注は投与中
の遮光が必要ないですよ。
KCL注は黄色い液体だし、パッケージにも遮光っ
て書いてあるから、投与中に遮光が必要よね。
遮光袋は薬剤部にあるかしら?
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2. 今回採用の新規抗凝固薬エリキュースについて
今回採用の新規抗凝固薬 エリキュースについて、ワルファリン、ヘパリンやそれぞれの新規抗凝固薬から
の切り替え時の注意についてまとめました。
エリキュースは、血液凝固活性化第Ⅹ因子(FⅩa)を可逆的に阻害する経口抗凝固薬です。
通常、成人にはアピキサバンとして 1回 5mg を 1日 2回経口投与しますが、次の基準の 2つ以上に該当す
る場合には、出血のリスクが高く、血中濃度が上昇するおそれがあるため、1回 2.5mg1日 2回経口投与とし
ます。
エリキュースに切り替え
・ワルファリン ワルファリン中止後、PT-INR が 2.0 未満となった段階で
エリキュースの投与開始
・ヘパリン持続静注 持続静注中止時にエリキュースの投与開始
・イグザレルト イグザレルトの次回投与予定時期にエリキュースの投与開始
・プラザキサ プラザキサの次回投与予定時期にエリキュースの投与開始
・ワルファリン エリキュース投与中にワルファリンを開始し、PT-INR が治療域の
下限を超えた段階でエリキュースの投与を中止
・ヘパリン静注 エリキュースの次回投与予定時期にヘパリンの投与開始
・イグザレルト エリキュースの次回投与予定時期にイグザレルトの投与開始
・プラザキサ エリキュースの次回投与予定時期にプラザキサの投与開始
エリキュースから切り替え
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3. 添付文書改訂情報 (DSU №220)
医薬品安全対策情報(Drug Safety Update:DSU)は日本製薬団体連合会発行の、「使用上の注意」改訂に
関する情報です。重要度が3種類(最重要、重要、その他)に分類されています。
このうち、DIニュースでは当センター採用薬を抜粋して掲載しています。その他の薬品の添付文書改訂項
目は、薬剤部にファイリングしてあるDSUの原本、または、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 医薬品
医療機器情報ホームページ (http://www.info.pmda.go.jp) > 医薬品関連情報 > DSU(医薬品安全対策情
報)をご覧ください。
№220
イーケプラ錠(ユーシービージャパン=大塚製薬)
8
ロキソプロフェン錠「EMEC」(サンノーバ=エルメッドエーザイ)
パキシル錠(グラクソ・スミスクライン)
ワーファリン錠(エーザイ) ワルファリンカリウム錠「HD」(ニプロファーマ=田辺三菱製薬)
ブリディオン静注(MSD)
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№220
イーケプラ錠(ユーシービージャパン=大塚製薬)
ロキソプロフェン錠「EMEC」(サンノーバ=エルメッドエーザイ)
10
リリカカプセル (ファイザー)
コソプト配合点眼液(MSD=参天製薬)
アロチノイル錠(大正薬品工業=テバ製薬)
11
フルバスタチン錠「サワイ」(沢井製薬)
ベタニス錠(アステラス製薬)
ヨウ化カリウム「ヨシダ」(日医工)
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13
ワーファリン錠(エーザイ) ワルファリンカリウム錠「HD」(ニプロファーマ=田辺三菱製薬)
フェキソフェナジン塩酸塩錠「SANIK」(日医工サノフィ=日医工)
ゲンタマイシン硫酸塩注射液「日医工」(日医工)
フェンタニル注射液「第一三共」(第一三共プロファーマ=第一三共)
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4. 副作用報告(2013 年 1 月 21 日~5 月 20 日)
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づき当センターより報告を行った事例について概要を掲載し
ます。
詳細につきましては、Garoon ファイル管理>情報提供>薬剤部からのお知らせ>副作用報告をご覧くだ
さい。当センターで発見された副作用を疑う事例について、経過中のものも含め、随時更新します。
報告日 被擬薬 副作用
2013/04/10 セフトリアキソンナトリウム静注用 1g「NP」 顔面膨隆疹
2013/04/23 イムラン錠 50mg 嘔気
2013/04/25 ブロチゾラム OD 錠 0.25mg「JG」 一過性健忘
2013/04/30 アルプロスタジル注 10μg シリンジ「サワイ」 血管炎
5. 採用医薬品集更新情報 (2013 年 7 月)
○ 今回の薬事委員会の結果を反映した最新版採用医薬品集は、
Garoon ファイル管理>全員共用>情報提供>採用医薬品集
でご覧頂けます。(採用医薬品集は毎年 4 月に配付しています。)
○ 当院採用薬は、電子カルテの医薬品情報参照では青色で表示されます。