vmware vsphere 6.7 アップグレード · 停止した可能性などが挙げられます。...

40
VMware vSphere 6.7 への アップグレード アップグレードを成功させるためのプランニング および実施のヒントとテクニック

Upload: others

Post on 17-Sep-2019

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

VMware vSphere 6.7 へのアップグレードアップグレードを成功させるためのプランニング および実施のヒントとテクニック

目次VMware vSphere 6.7 の新機能 .......................................... 3

この eBook を最大限に活用する方法 ................................ 5

フェーズ 1:アップグレード前 ................................................ 6

フェーズ 2:アップグレード ................................................... 10アップグレード手順の概要................................................................... 10

アップグレードのステップ................................................................... 16

リソース .................................................................................................... 16

フェーズ 3:アップグレード後 ............................................... 35vCenter Server Converge Tool .................................................... 35

クロスドメイン再ポイント................................................................... 36

ファイルベースのバックアップとリストア ..................................... 36

vCenter Server High Availability(VCHA) ................................ 37

vSphere Client への移行 .................................................................... 37

リソース リスト ......................................................................... 38

執筆者について .......................................................................... 39

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 2

VMware vSphere 6.7 の新機能vSphere:ハイブリッド クラウド向けの効率的でセキュアなプラットフォームVMware vSphere® は、ニーズの増加やインフラストラクチャの複雑化に対処しながら、新しいワークロードやユースケースにも対応できるプラットフォームです。

vSphere 6.7 には、アップグレードをおすすめする豊富な機能が搭載されています。世界各地のあらゆる規模の組織が、ハイブリッド クラウドでアプリケーションを実行、管理、接続、保護するための共通の運用環境の構築に向けて vSphere 6.7 への移行を進めています。

vSphere 6.7 への アップグレードを おすすめする 10 の理由

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 3

大規模環境のシンプルかつ 効率的な管理拡張リンク モードを使用する効率化されたトポロジーにより、複数の VMware vCenter Server® Appliances ™ をリンクしてシームレスに可視化できます。また、vCenter の 1 秒あたりのオペレーション パフォーマンスが 2 倍に高速化、メモリ使用量が 3 分の 1 に削減、DRS 関連の処理(仮想マシンのパワーオンなど)が 3 倍に高速化されるメリットがあります。Single Reboot によるアップグレードと VMware vSphere Quick Boot ™ の導入により、パッチ適用と更新に要する時間も削減できます。

組み込みの包括的な セキュリティvSphere 6.7 のリリースには、TPM 2.0 への対応、仮想 TPM、 仮想化ベースのセキュリティ(VBS)、Cross vCenter vMotion の暗号化、および仮想マシンの暗号化ワークフローの改善が含まれます。

ユニバーサル アプリケーション プラットフォームvSphere は、HPC、AI、ML などのインテリジェントなワークロードをサポートするユニバーサル アプリケーション プラットフォームです。vSphere 6.7 では、NVIDIA GRID v C P U、V M wa re v S p h e re Persistent Memory™、ネイティブ 4K ディスクのサポート、RDMA のサポート、インスタント クローン テクノロジーなどが強化されています。

シームレスなハイブリッド クラウド環境vCenter Server の新しいハイ ブリッド リンク モードにより、単一の管理画面からオンプレミス環境と VMware Cloud™ on AWS 環境の管理を行えるようになります。仮想マシン単位の Enhanced vMotion Compatibility(EVC)や、クラウド間のコールド マイグレーション/ホット マイグレーションにより、よりシームレスなワークロードの移行が可能です。

vSphere 6.7 へのアップグレードをおすすめする理由vSphere 6.7 が提供する主な機能により、IT 部門は、次のような重要なトレンドから生まれる IT インフラストラクチャへの新しい要件に対応できるようになります。

• ビジネス クリティカルなアプリケーションから最新のインテリジェントなワークロードにわたる、様々なアプリケーション要件

• ハイブリッド クラウド環境とユースケースの急速な拡大

• オンプレミス データセンターやエッジのグローバル規模における成長と拡大

• もっとも重要なインフラストラクチャとアプリケーションのセキュリティ対策

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 4

この eBook を最大限に活用する方法この eBook は、vSphere 管理者の皆さまにアップグレードのプランニングや実施に役立つ情報をお届けすることを目的として構成されています。

参照シナリオのページでは、vSphere 6.0 および vSphere 6.5 から vSphere 6.7 へのアップグレードをはじめ、さまざまな状況に応用できるアップグレードの基礎知識を紹介しています。

この eBook では、アップグレード手順を 3 つのフェーズに分けて説明します。

VMware vSphere 6.7 へのアップグレードに役立つリソースは、巻末の「リソース リスト」をご確認ください。

フェーズ 1:アップグレード前アップグレード前に行う作業

フェーズ 2:アップグレードすべての構成要素を把握し、 アップグレードの詳細な手順を 計画

フェーズ 3:アップグレード後アップグレードの完了後に行う作業

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 5

フェーズ 1:アップグレード前フェーズ 1 では、アップグレードを始める前に重要な情報の確認を行います。これには製品リリース ノート、製品ドキュメント、相互運用性マトリックス、VMware 互換性ガイドの確認が含まれます。また、健全性チェック機能を使用した環境の確認や、移行やアップグレードで問題が発生した場合に実行するロールバックについて把握しておくことも重要です。

製品リリース ノートVMware 製品のリリース ノートは、最初に確認する必要がある重要な資料です。

この eBook 全体を通して参照している、vCenter Server 6.7 の製品リリース ノートの内容は次のとおりです。

• 新機能:本リリースにおける新機能の主な特徴

• vCenter Server 6.7 の以前のリリース:以前のリリースのリリース ノートへのリンク

• 本リリースに含まれるパッチ:パッチのファイル名、ビルド、ダウンロード サイズ、チェックサムなどの情報を含む、VMware ナレッジベースの記事へのリンク

• 本リリースのアップグレードに関する注意点:vCenter Server 6.5 Update 2 からは vCenter Server 6.7 にアップグレードできないなど、本リリースでサポートされないアップグレード方法や移行パスについての重要な説明

• 解決した問題:製品リリースで解決したすべての問題や、セキュリティ アップデートで対処したセキュリティ関連の問題を掲載

• 既知の問題:アップグレード前に検討が必要な、アップグレード後に環境に影響を与える可能性のあるものについての概要

製品ドキュメントインストール、アップグレード、パッチ適用の操作を始める前に、製品ドキュメントを必ず確認してください。製品ドキュメントには、製品リリース ノートへのリンク、構成の上限、vCenter および VMware ESXi™ のインストールとアップグレード ガイドなどが記載されています。作業手順はリリースにより異なるため、製品ドキュメントの確認は、更新されたワークフローや廃止されたワークフローの把握に役立ちます。

詳細については、 ナレッジベースの記事「VMware 製品の相互 運用性マトリックスの使用」(KB2006028)をご確認ください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 6

相互運用性マトリックスVMware の相互運用性マトリックスは、アップグレードの成功の鍵となる要素です。アップグレード方法や製品バージョンと、実施するアップグレードとの間に、互換性があるかを確認するのに役立ちます。

相互運用性マトリックスには、製品、データベース、アップグレード方法の 3 種類があります。

• 製品の相互運用性マトリックスでは、2 つの VMware 製品バージョン間に互換性があるかどうかを確認できます。

-例:vCenter Server 6.0 Update 3 と Site Recovery Manager 8.1 に互換性があるかどうか

• データベースの相互運用性マトリックスでは、外部データベースを必要とするソリューションで、使用している外部データベースのバージョンとエディションがサポート対象かどうかを確認できます。

- 例:vCenter Server で Microsoft SQL Server 2016 を使用できるかどうか

• アップグレード方法の相互運用性マトリックスでは、実施するアップグレードが、インプレース アップグレードのサポート対象のバージョンかどうかを確認できます。

- 例:vCenter Server 6.5 Update 2 から vCenter Server 6.7 にアップグレードできるかどうか

VMware 互換性ガイドvSphere 診断時のクラッシュのもっとも一般的な原因が、ファームウェアやドライバのバージョンに互換性がないためであることはご存知でしょうか。『VMware 互換性ガイド』をご確認頂くと、お持ちの物理ハードウェアが、アップグレード予定の ESXi バージョンと互換性があるかどうかを判断することができます。このツールの使用にあたり、まず各アダプターのデバイス ID を取得する必要があります。ナレッジベースの記事『KB1027206』では、その詳しい手順と、esxcfg vCLI コマンドを使用したドライバやファームウェアのバージョンの取得方法について説明しています。周辺機器のハードウェア情報を収集後、ハードウェア互換性ガイドに入力し、ハードウェアに必要なファームウェアやドライバのバージョンなど、サポート対象のバージョンを確認します。

この手順は自動で行うこともできます。VMware は VMware Fling である ESXi Compatibility Checker をリリースしており、この Fling を使用すると、vSphere 環境に接続し、サーバのハードウェアを VMware ハードウェア互換性ガイドに従って自動的に検証できます。

注:多くのハードウェア ベンダーは、適切なハードウェアの互換性を確保するため、アップグレードのプランニング時に参照するハードウェア互換性ガイドを用意しています。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 7

サードパーティ製ソリューションの互換性vSphere 環境と関連付けられているバックアップ ツールや監視ツールなど、VMware 以外による他社製ソフトウェアについても考慮する必要があります。アップグレード予定の vSphere のバージョンとの互換性については、各ベンダーにお問い合わせください。

健全性チェックvSphere のアップグレードの実施時には、健全性チェックを行うことが推奨されています。健全な状態でない環境では、ロールバックを必要とするエラーが発生する可能性があります。

チェックの失敗の原因となる一般的なエラーには、無効な DNS や NTP の設定、ハード ディスクの容量不足、重要なサービスが停止した可能性などが挙げられます。vSphere 環境の健全性を確認できることは、時間の節約につながるほか、未知の問題に関する情報を把握し、さらなるエラーの発生を防ぐことにもつながります。

健全性チェックは、VMware vRealize® Operations ™ やコミュニティベースの vCheck などのツールの活用のほか、VMware プロフェッショナル サービスの利用や VMware パートナーからのサポートの活用も推奨されています。

環境のバックアップアップグレード前に、vSphere 環境のバックアップの実施を行い、バックアップが正常に行われていることを確認することが極めて重要です。Platform Service Controller や vCenter Server のみでなく、ESXi の構成や分散仮想スイッチに加え、VMware NSX® や VMware Horizon® などその他のVMware 製品も含めたすべてのコンポーネントを、漏れなく確実にバックアップすることが重要です。

vCenter Server Appliance で vSphere 6.5 または vSphere 6.7 を実行している環境では、組み込みのファイルベースのバックアップが推奨されています。vCenter Server for Windows を実行している環境では、サポートされているイメージベースの バックアップ ツールを使用したバックアップが推奨されています。vCenter Server の移行やアップグレードで発生した問題は、リストアではなくロールバックにより容易に修正できます。vCenter Server for Windows から vCenter Server Appliance(VCSA)への移行では、ロールバックは簡単に行うことができます。新たに展開された VCSA をシャットダウンしてインベントリから削除し、vCenter Server for Windows をパワーオンし、Active Directory にサーバを再登録するだけのシンプルな操作です。VCSA から VCSA へのアップグレードにおいても、ロールバックの手順は同様です。新しいアプライアンスをシャットダウンし、元のアプライアンスをパワーオンします。

vCenter Server for Windows のロールバックを行う際、キャッシュされたドメインの認証情報は使用せず、ローカルの管理者アカウントにアクセスできることをご確認ください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 8

ESXi サーバの構成も、バックアップを行うことで、アップグレードやパッチ適用の手順で変更を加えるのに失敗した場合に、正常なバックアップから構成をリストアできるようになります。現在、バックアップをトリガーできるのは CLI ツールのみです。ESXi ホストの構成のバックアップについて詳しくは、VMware ナレッジベースの記事『KB2042141』をご覧ください。

リソース• vSphere Central の vSphere 6.7 のアップグレードに関する FAQ

• vCheck vSphere

• vSphere Optimization Assessment(仮想化健康診断)

• ファイルベースのバックアップの解説

• vSphere アップグレード センター

• クラウド インフラストラクチャ Blog

• VMware プロフェッショナル サービス:VMware プロフェッショナル サービス チームの認定を受けた担当者が、お客様の vSphere 環境の健全性チェックを行います。詳しくは VMware の担当者にお問い合わせいただくか、こちらの Web サイトをご覧ください。

この図表に対して、競合する変更リクエストを受けています。本当に最新の Word 文書に合わせてよいですか?

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 9

フェーズ 2:アップグレードフェーズ 2 では、VMware 製品をそれぞれ取り上げた 4 種類のアップグレード シナリオを例として見ていきます。ただし、これらは vSphere のあらゆる環境を反映したものではないことにご留意ください。

アップグレード手順の概要vSphere のアップグレード順序は、重要でありながらも見落とされることの多い事項です。この概要では、アップグレード手順を次の 6 つのステップに分けて説明します。

6

5

4

3

12

ステップ 1:Platform Services Controllerステップ 2:vCenter Server

ステップ 4:VM Tools/互換性

ステップ 6:仮想分散スイッチ

ステップ 3:ハイパーバイザー:ESXi

ステップ 5:ストレージ:VMFS

VMware vCenter Server VMware Platform ServicesController

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 10

Platform Services Controller と vCenter ServervSphere のアップグレード手順のステップ 1 とステップ 2 では、Platform Services Controllers(PSC)と vCenter Servers のアップグレードを行います。アップグレード順序の説明に入る前に、組み込みの展開と外部展開の違いについて説明します。

vSphere 6.5 Update 2 および vSphere 6.7 以前のバージョンでは、拡張リンク モードを利用するには外部 PSC を使用する必要がありました。しかし、組み込みリンク モードのサポートの導入により、組み込みの Platform Services Controller が使用できるようになりました。

外部 PSC を拡張リンク モードで使用する vCenter

組み込み PSC を拡張リンク モードで使用する vCenter

仮想マシン

Platform ServicesController

Platform ServicesController

vCenterServer

vCenterServer

vCenterServer

Platform ServicesController

vCenterServer

仮想マシン 仮想マシン

仮想マシン 仮想マシン

外部 PSC を使用している場合、vCenter Server をアップグレードする前に、まず vSphere のシングル サインオン(SSO)ドメイン内の PSC をアップグレードする必要があります。複数の外部 PSC からなるトポロジーの場合は、同じ SSO ドメイン内のすべての PSC をアップグレードしてから、その SSO ドメイン内の vCenter Server をアップグレードする必要があります。

ブログ記事:vCenter Server の 導入におけるバージョンの混在の影響について 理解する

ヒント:同じ SSO ドメインにある Platform Services Controller と vCenter Server は、ESXi ホストのアップグレードを行う前に、同一の vSphere バージョンにする必要があります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 1 1

組み込みのトポロジーで展開している vCenter Server では、PSC は独立した仮想マシンではなくなり、vCenter Server 内の一連のサービスとして動作するようになります。組み込みの vCenter Server では、ステップ 2 からアップグレードを開始し、Platform Services Controller と vCenter Server のアップグレードを 1 つの手順として完了させる必要があります。

環境内の vCenter Server や PSC のバージョンが合わない状態を、バージョンの混在と呼びます。vCenter Server の構成におけるバージョンの混在は、アップグレード中にのみサポートされ、本番環境では許容されません。バージョンの混在は、外部 PSC を使用している vCenter Server のアップグレードで発生します。このような理由から、すべての外部 PSC は、vCenter Server のアップグレード前にアップグレードする必要があります。組み込み PSC の vCenter Server を拡張リンク モードで使用する場合も、バージョンが混在している構成と見なすことができます。可能な場合には、こちらのアップグレードも同一のメンテナンス期間中に行ってください。

ハイパーバイザー:ESXi ホストVMware ESXi ホストのアップグレードは、vSphere のアップグレード手順全体ではステップ 3 で行います。ESXi ホストの アップグレード前に、『ハードウェア互換性ガイド(HCL)』を参照して、アップグレード予定のバージョンとハードウェアの互換性が確保されるかどうかを確認することが重要です。ESXi ホストのアップグレードは、複数の方法から選択でき、それぞれ要件や考慮事項が異なります。選択可能な ESXi ホストのアップグレード方法は次のとおりです。

• vSphere Update Manager(VUM)

• CD/DVD または USB ドライブによる対話型アップグレード

• vSphere Auto Deploy

• esxcli コマンド

いずれの方法を選択する場合も、それぞれの要件を確認する必要があります。vSphere Update Manager を使用して vSphere 環境のホストに対するパッチ適用とアップグレードを自動的に行う方法が推奨されています。

ヒント:vSphere Update Manager を使用したホストのアップグレードは、vCenter Server のバージョンへのアップ グレードのみに対応して いることに十分注意して ください。以前の ESXi バージョンにアップグレード する場合、対話型アップ グレードまたは esxcli に よる方法を選択する必要があります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 12

VMware Tools と仮想マシンの互換性VMware Tools と仮想マシンの互換性は、アップグレード後の仮想マシン(VM)に大きく影響します。互換性のある仮想マシンのアップグレードは、細心の注意を払い検討する必要があります。互換性のある仮想マシンのアップグレードは必ずしも必要ではない場合もあるためです。

VMware Tools は、VMware 製品のさまざまな機能を利用してゲスト OS をより効果的に管理し、ユーザーがゲスト OS をシームレスに操作できるようにするサービスやモジュールのセットです。ゲスト OS は VMware Tools なしでも実行できますが、最新の機能やアップデートを利用するためには、ゲスト OS で常に最新バージョンの VMware Tools を実行することが推奨されています。これを行うには、次のような方法があります。

• 仮想マシンのステータス バーに表示される、新しいバージョンが利用可能になったというメッセージから行う方法。

• VMware vSphere Client™ を使用して手動でアップデートを開始する方法。

• VUM を使用して、仮想マシンが再起動時にチェックとインストールを行うように設定する、または PowerCLI で行う方法。

• 最新のメジャーな Linux ディストリビューションで open-vm-tools を使用している場合は、yum や apt などのパッケージ マネージャを使ってアップグレードする必要があります。

仮想マシンの互換性により、仮想マシンから利用できる仮想ハードウェアが決まります。これは、vSphere ホストが利用できる物理ハードウェアに対応しています。互換性レベルをアップグレードすると、仮想マシンで追加機能が利用できるようになります。たとえば、vSphere 6.7 で導入されたハードウェア バージョン 14 は、256 台の仮想ディスクと、仮想マシン単位の Enhanced vMotion Compatibility(EVC)をサポートしています。

注:機能強化により新しいバージョンのドライバが必要となる場合に備えて、仮想マシンの互換性をアップデートする前に、VMware Tools のアップデートを行ってください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 13

ストレージ:Virtual Machine File System(VMFS)データストアSphere 6.7 で利用できる Virtual Machine File System(VMFS)データストアには、VMFS-5 と VMFS-6 の 2 つのバージョンがあります。

VMFS-6 は、領域の再利用および大きなスナップショットのサポートに関する複数の機能強化を提供します。VMFS-6 へのアップグレード前に、必ずすべてのホストを ESXi 6.5 以降へアップグレードしてください。

特徴/機能 VMFS-6(6.5/6.7) VMFS-5(5.x/6.x)

ESXi 6.5/6.7 ホストへのアクセス ○ ○

バージョン 6.0 以前の ESXi ホストへのアクセス × ○

ホストあたりのデータストア数 512 512

自動的な領域再利用 ○ ×

ゲスト OS からの領域再利用 ○ 限定的

MBR ストレージ デバイスのパーティショニング × ○

ブロック サイズ 1 MB 1 MB

デフォルトのスナップショット SEsparse VMFSsparse(仮想ディスク < 2 TB)SEsparse(仮想ディスク ≧ 2 TB)

VMFS-5 から VMFS-6 へのアップグレードでは、データストアの移行が必要となっており、次の 2 つの方法で行うことができます。

• 既存のストレージ アレイに十分な容量がある場合は、新しいデータストアを作成して、vSphere Storage vMotion により仮想マシンを古いデータストアから新しいデータストアに移行できます。

• 容量が不足している場合は、Storage DRS を使って既存のデータストアを空にします。この時点で、空にしたデータストアを削除して、VMFS-6 バージョンのデータストアを改めて作成できます。Storage vMotion を使用して関連する仮想マシンを移行します。すべてのデータストアのアップグレードが完了するまでこの操作を繰り返します。この操作は GUI を使用して手動で行うこともできますが、これを自動で行う PowerCLI コマンドレット、Update-VMFSDatastore も用意されて います。

詳細については、VMware ナレッジベースの記事 「VMFS 6 データストアへの VMFS 5 データストアの移行(KB2147824)」をご確認ください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 14

ネットワーク:仮想分散スイッチ(VDS)仮想分散スイッチは、vSphere 6.7 へのアップグレード前に、必ず 6.x 以降のバージョンにアップグレードする必要があり、これを行わない場合、アップグレードは失敗します。

vSphere 6.7 の分散仮想スイッチの作成またはアップデートでは、3 つのオプションが選択できます。

1. vSphere 6.0

2. vSphere 6.5

3. vSphere 6.6

ネットワーク関連のアップデートのほとんどは ESXi のアップグレードですでに完了していますが、一部の機能の利用には、前述のように VDS のアップグレードが必要です。vCenter および ESXi のバージョンをアップグレードした後は、最新機能が利用できるよう、VDS も必ず最新バージョンにアップデートしてください。

VDS バージョン 6.0 または 6.5 へのアップグレードは中断なしで行えます。ただし VDS バージョン 6.6 へのアップグレードでは、追加のステップが必要になります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 15

VDS バージョン 6.6 へのアップグレードについての詳細は、VMware ナレッジベースの記事『DVS バージョン 6.6 にアップグレードする際の既知の問題(52621)』をご覧ください。

VDS バージョン 6.7 は存在しません。これは、vSphere 6.7 が VMware Cloud on AWS と類似のコードをベースにしており、バージョンの変更を要する新機能の導入がなかったためです。

アップグレードのステップvSphere のアップグレードの成功には、次の 5 つのステップが重要です。

1. 環境の検出と評価:ここでは、vSphere 環境内のすべてのコンポーネントを検出し、それぞれの現在のバージョンとアップグレード バージョンを適切に把握することに重点を置きます。

2. 要件の把握と意思決定:アップグレードの成功に欠かせない、もう 1 つの重要なステップです。関係者と対話し、意思決定に向けて把握しておくべき要件をリストアップします。この要件には、シングル サインオン(SSO)ドメイン アーキテクチャのほか、VMware vCenter Server High Availability の拡張リンク モードなど新機能の導入が含まれます。

3. 互換性:ステップ 1 では既存のすべてのコンポーネントを適切に検出することに重点を置きました。そこで収集したデータに基づき、このステップでは相互運用性マトリックスを使用して互換性を確認します。

4. アップグレード順序:環境の把握、関係者との対話を通じた要件の特定、バージョンの互換性の検証完了後に行う、アップグレード順序を計画するステップです。これは、vSphere とそのサポート対象製品の更新手順を示したナレッジベースの記事を使って確認できます。

5. 検証:最終的にアップグレードが成功したかどうかを確認する、検証のステップです。アップグレード前に行った健全性評価の一部の手順に従って、すべての機能が引き続き正常に動作しているかどうかを確認します。

リソース• 分散スイッチのドキュメント

• ESXi ホストのアップグレード

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 16

シナリオ 1:vCenter Server for Windows の vSphere 6.0 Update 3 を vCenter Server Appliance の vSphere 6.7 Update 1 に移行する

環境の検出と評価このシナリオでは、お客様は現在、vCenter Server for Windows を使用して vSphere 6.0 Update 3 を実行しています。vCenter Server には vSphere Update Manager(VUM)がインストールされており、環境内の VUM サーバおよびすべての ESXi ホストは、現在 vSphere 6.0 Update 3 です。

SSO トポロジーは、環境内に外部のシングル サインオン(SSO)サーバを持たない組み込みのトポロジーです。

要件および意思決定検出のステップで、環境内の vCenter Server、vSphere Update Manager(VUM)、および ESXi の現在のバージョンを特定できました。現在お客様は vCenter Server for Windows を使用しており、計画には vCenter Server をアプライアンス(VCSA)に移行する手順を含める必要があることがわかります。

VUM を使用した移行では、現在のベースラインを保存して、再利用できるように VCSA に移行します。インストール ファイル(VIB、ISO など)の移行は、アップグレードと移行所要時間の増大につながるため、この作業では行いません。

製品 現在のバージョン アップグレード バージョン

vCenter Server for Windows 6.0 Update 3 6.7 Update 1

vSphere Update Manager 6.0 Update 3 6.7 Update 1

ESXi 6.0 Update 3 6.7 Update 1

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 17

互換性アップグレードを成功させるためには、すべての製品の互換性を事前に確認しておくことが推奨されています。製品の相互運用性の確認が不足すると、アップグレード中やアップグレード後の問題の発生につながります。さらに、システムのロールバックの必要性が生じる可能性もあります。

アップグレード順序アップグレード順序は、前述のとおりアップグレードの手順のなかで重要な要素です。最初に vCenter Server をアップグレードし、その後 ESXi ホストをアップグレードします。vCenter Server Appliance(VCSA)には VUM が組み込まれるようになったため、vCenter Server のアップグレードと移行により VUM が利用できるようになります。この環境の vCenter Server は Windows で実行されているため、これを vCenter Server Appliance に移行する必要があります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 18

アップグレードを始めるにあたり、vCenter Server Appliance インストーラーの ISO をダウンロードし、管理マシンにマウントします。この ISO のインストーラーを実行し、vCenter Server for Windows を新しい vCenter Server Appliance に移行するワークフローを開始します。移行ウィザードが完了すると、一時的な IP を使用した新しいアプライアンスが展開されます。続いて Windows 上の vCenter Server インスタンスからデータがエクスポートされ、新しい vCenter Server Appliance にインポートされます。ここでアプライアンスは、FQDN、IP、証明書、すべての参照 ID など以前と同じ情報を使用するように再構成されます。

次のステップとして、ESXi ISO を vSphere Update Manager にインポートし、既存のホストを最新バージョンに修正するアップグレード ベースラインを作成します。

既存のホストを ESXi 6.7 にアップグレードしたのち、分散スイッチのバージョンを vSphere 6.6 にアップグレードします。vSphere のアップグレードはこれで完了です。

検証アップグレードと移行の実施前に、vSphere の健全性評価を完了し、vSphere 6.0 Update 3 を実行していた環境の問題は検証済みで、サードパーティのツールや、VMware Site Recovery Manager ™(SRM)または View Composer などの VMware 製品の存在も確認済みです。検出された製品は、アップグレードの実施前に外部に設置されます。

アップグレード後の環境を検証するため、vSphere 健全性評価ツールを使って同様の手順を行い、vSphere 6.7 Update 1 環境に新しい問題が発生していないかを確認します。また、偶発的な電源操作によるリスクを低減するため、VCSA への移行が済んだ元の vCenter Server for Windows は名前を変更し、仮想マシンのネットワーク カードも取り外すか切断しておくことが推奨されています。

検証中に問題を発見した場合への対処には複数のオプションがあります。問題の重要度およびメンテナンス時間の長さによっては、グローバル サポート サービス(GSS)にサポートをリクエストできます。その他の解決策に、ロールバックの実行があります。ただし環境全体のアップグレードが済んでいるため、影響がより大きくなる可能性があることに注意してください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 19

シナリオ 2:vCenter Server Appliance を vSphere 6.5 Update 2 から vSphere 6.7 Update 1 にアップグレードする

環境の検出と評価このシナリオでは、お客様は現在、vCenter Server High Availability を使って vSphere 6.5 Update 2 を実行しています。すべての ESXi ホストの現在のバージョンも 6.5 Update 2 です。

SSO トポロジーは、環境内に外部のシングル サインオン(SSO)サーバを持たない組み込みのトポロジーです。

製品 現在のバージョン アップグレード バージョン

vCenter Server Appliance 6.5 Update 2 6.7 Update 1

ESXi 6.5 Update 2 6.7 Update 1

要件および意思決定この環境のトポロジーと構成はすでに希望のものになっているため、要件はシンプルです。この環境のバックアップは従来、ファイルベースのバックアップとリストアで行っていたため、管理者は新しい組み込みスケジューラを使用してバックアップ ジョブを再構成する必要があります。

また、vCenter Server HA 向けに vCenter Server 6.5 を構成していたため、適切な手順を把握する必要があります。vSphere 6.7 Update 1 へのアップデートでは、vCenter Server HA が有効化されているかどうかを検出する機能が利用できるようになりました。vCenter Server HA が有効化されている場合は、アップグレード時に自動的に無効化され、アップグレードの完了後に再度有効化されます。ただし vSphere 6.7 GA にアップグレードする場合、vCenter Server HA クラスタがインプレースによるアップグレードをサポートしていないリリースであるため、先に vCenter Server HA クラスタを破棄する必要があります。vCenter Server HA の基本展開モデルを使用している場合は、vCenter Server HA を削除する際に、パッシブ ノードおよびウィットネス ノードが自動的にシャットダウンされ、削除されます。一方、vCenter Server HA の詳細展開モデルを使用している場合は、vCenter Server HA を削除する際に、パッシブ ノードおよびウィットネス ノードのシャットダウンと削除を手動で行う必要があります。

注:6.5 Update 2 から 6.7 GA へのサポートされているアップグレード方法はありません。6.7 Update 1 以降にアップグレード する必要があります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 20

互換性vSphere 6.7 GA は vSphere 6.5 Update 2 より前にリリースされたため、これまでサポートされているアップグレード方法がありませんでした。vSphere 6.7 Update 1 のリリース以降は、最新リリースに更新するためのアップグレード方法がサポートされています。

アップグレード順序組み込みの Platform Services Controller を使用する vCenter Server のシンプルな展開により、アップグレードは容易になりました。また、アプライアンスに組み込まれるようになった VMware vSphere Update Manager により、ワンステップでの操作が可能になりました。

アップグレードを始めるにあたり、vCenter Server Appliance インストーラーの ISO をダウンロードし、管理マシンにマウントします。この ISO のインストーラーを実行し、アプライアンスをアップグレードするワークフローを開始します。アップグレード ウィザードが完了すると、一時的な IP を使用した新しいアプライアンスが展開されます。続いて vCenter Server 6.5 インスタンスからデータをエクスポートし、新しい vCenter Server 6.7 にインポートします。ここでアプライアンスは、FQDN、IP、証明書、すべての参照 ID など以前と同じ情報を使用するように再構成されます。

次のステップとして、ISO を vSphere Update Manager にインポートし、既存のホストを最新バージョンに修正するアップグレード ベースラインを作成します。バージョン 6.5 からバージョン 6.7 へのアップグレードでは、Single Reboot によるアップグレードの機能強化を利用してメンテナンス時間を短縮できます。

既存のすべてのホストを ESXi 6.7 へアップグレード後、分散スイッチのバージョンを 6.6 にするアップグレードに進みます。このアップグレードでは中断が発生する可能性があるため、先ほど挙げた考慮事項に留意してください。

vSphere のアップグレードはこれで完了です。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 21

検証アップグレードと移行の実施前に vSphere の健全性評価を完了し、環境に問題はなく、vSphere Client へのログインにも成功しました。

アップグレード後の環境を検証するため、健全性評価ツールを使って同様の手順を行い、vSphere 6.7 Update 1 環境に新しい問題が発生していないかを確認します。検証で問題がなければ、アップグレードは完了です。

検証中に問題を発見した場合への対処には複数のオプションがあります。問題の重要度およびメンテナンス時間の長さによっては、グローバル サポート サービス(GSS)にサポートをリクエストできます。その他の解決策に、ロールバックの実行があります。ただし環境全体のアップグレードが済んでいるため、影響がより大きくなる可能性があることに注意してください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 22

シナリオ 3:Horizon 7 の View を使用している vSphere 6.0 Update 3 環境を vSphere 6.7 にアップグレードする

環境の検出と評価このシナリオでは、お客様は現在、vCenter Server Appliance(VCSA)で vSphere 6.0 Update 3 を実行しています。また、外部の vSphere Update Manager(VUM)および VMware Horizon® 7 バージョン 7.2 を使用しています。

SSO トポロジーは、環境内に外部の Platform Services Controller(PSC)を持たない組み込みのトポロジーです。

環境の概要検出のステップで、環境内の vCenter Server、VUM、ESXi、および Horizon 7 の現在のバージョンを特定し、現在 vCenter Server Appliance を使用しているため、計画には vCenter Server の移行を含める必要がないことがわかりました。VUM サーバは当然 VCSA に対して外部のサーバであり、アップグレード中に vCenter Server 6.7 に移行する必要があります。VUM を使用した移行では、現在のベースラインを保存して、再利用できるように VCSA に移行します。インストール ファイル(VIB、ISO、EXE など)の移行は、アップグレードと移行所要時間の増大につながるため、この作業では行いません。

製品 現在のバージョン アップグレード バージョン

vCenter Server Appliance 6.0 Update 3 6.7 Update 1

vSphere Update Manager 6.0 Update 3 6.7 Update 1

ESXi 6.0 Update 3 6.7 Update 1

Horizon 7 7.2 7.5

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 23

要件および意思決定社内の主要な関係者との対話を通じて、期待される結果を話し合い、お客様の要件を的確に把握しました。この環境の要件は次のとおりです。

1. Horizon 7 および vSphere 6.7 での インスタント クローン のサポート

お客様は Horizon 7 の インスタント クローン テクノロジーを利用した展開速度の向上に関心があり、リンク クローンや View Composer からの転換を検討しています。また、vSphere 6.7 のサーバ ワークロードでの インスタント クローン の利用にも関心があります。

インスタント クローン は Horizon 7 で導入されてから久しいものの、vSphere 6.7 での API の変更は Horizon 7.4 の インスタント クローン に影響します。お客様はアップグレードにより Horizon 7 バージョン 7.4 を使用する計画でしたが、互換性マトリックスと製品リリース ノートを確認したところ、Horizon 7.4 は現在 vSphere 6.7 との互換性がないことが判明しました。関係者との協議の結果、vSphere 6.7 と インスタント クローン をサポートするようにアップデートされた Horizon 7 バージョン 7.5 を使用することが決まりました。

2. 組み込み PSC で拡張リンク モードを使用するシンプルなアーキテクチャ

関係者は、余計な複雑さのないシンプルなアーキテクチャを要望していることがわかりました。既存の組み込みの vCenter Server トポロジーが良好に動作しており、お客様は組み込みの利用を続ける予定です。また、これにより将来的に VDI インフラストラクチャをスケールアウトする場合に、組み込み PSC で拡張リンク モード(ELM)を利用できる柔軟性も提供されます。

3. vCenter Server のバックアップ

経営陣は、障害の発生時に vCenter Server を容易にリストアする手段を必要としています。

vSphere 6.7 では、組み込みのファイルベースのバックアップおよびリストア ユーティリティが大幅に改善されました。外部の HTTP/S、FTP/S、SCP ディレクトリに既存の PSC および vCenter Server をバックアップする手段に加えて、vSphere 6.7 では組み込みのスケジューラとバックアップ保持が利用できるようになりました。

4. ESXi のアップデートのオーケストレーション

バージョン 6.5 以降のアプライアンスには VMware Update Manager(VUM)が含まれます。お客様は現在、環境内に外部の VUM サーバを設置しています。vCenter Server 6.0 Update 3 から vCenter Server 6.7 Update 1 にアップグレードすると、VCSA で VUM が利用できるようなります。また、6.0 サーバにあったVUM のベースラインはすべて新しい 6.7 の VCSA に移行され、アップグレードとパッチ適用に使用できます。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 24

互換性最初の試行でアップグレードを成功させるためには、製品の互換性を確認しておくことが重要です。確認が遅れると、ロールバックの必要性が生じることになります。

最初のステップは、バージョン間の互換性の確認です。VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照すると、vCenter Server 6.0 U3 は vCenter Server 6.7 にアップグレードでき、Horizon 7 バージョン 7.2 はバージョン 7.5 にアップグレードできることがわかります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 25

また、Horizon 7 バージョン 7.5 は VMware vSphere ESXi 6.7 と互換性があることもわかります。以上の確認により、アップグレードを進める前に vSphere 6.7 および Horizon 7 バージョン 7.5 の互換性について確証が得られました。

アップグレード順序アップグレード順序を把握することは、vSphere のアップグレードにおいてもっとも重要な作業の 1 つです。アップグレード順序に加え、バックアップの検証も非常に重要です。アップグレード対象のシステムにおけるバックアップに漏れがないか確認する必要があります(例:View Composer データベース、View Composer の TLS/SSL 証明書、Horizon Connection Server の LDAP データベース、Horizon Connection とセキュリティ サーバの仮想マシン、vCenter Server)。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 26

正しいアップグレード順序を把握するには、VMware ナレッジベースの記事「vSphere 6.7 およびその互換性のある VMware 製品の更新手順(KB53710)」、および『Horizon 7.5 のアップグレード ガイド』をご確認ください。Horizon 7 の一部のコンポーネントは、vCenter Server と ESXi ホストのアップグレード前にアップグレードする必要があります。それらの順序を確認して進めることがアップグレードを成功させるために重要です。

1. View Composer のアップグレード

a. リンク クローンを使用しているデスクトップ プールのプロビジョニングを無効化します。

b. ログアウト時にオペレーティング システム ディスクを更新する設定のデスクトップ プールがあれば、設定を変更します。[Delete or refresh machine on logoff] を [Never] に変更します。

c. View Composer のインストーラーを実行し、Composer の操作が要求されたらポート 18443 を確認します。

2. Connection Server のアップグレード

a. vdmexport.exe ユーティリティを使って LDAP データベースをエクスポートします。

b. アップグレードする Connection Servers がロード バランサーの背後に配置されている場合は、Horizon Administrator を使って Connection Server を無効化します。

c. アップグレードする Connection Server から Connection Server のインストーラーを実行します。

d. Horizon Administrator によりインストールされた新しい Horizon 7 のバージョンを確認します。

e. アップグレードした Connection Server がロード バランサーの背後に配置されている場合は、Horizon Administrator で Connection Server を再び有効化し、次の Connection Server のアップグレードに移ります。

3. セキュリティ サーバのアップグレード

a. Horizon Administrator を使用して、ペアリングされているセキュリティ サーバの IPSec ルールを無効化または削除します。また、ロードバランシング グループに割り当てられているサーバがある場合は削除します。

b. Connection Server のインストーラーを実行し、アップグレード中のメニューからセキュリティ サーバを選択します。

c. 必要に応じて、サーバを元のロードバランシング グループに割り当て直します。

d. Horizon Administrator を使って、インストールされた新しいセキュリティ サーバのバージョンを確認します。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 27

4. vSphere Update Manager(VUM)の移行

a. VUM サーバで Migration Assistant ツールを実行し、必要なベースラインを移行する準備を行います。

5. vCenter Server 6.0 Update 3 から 6.7 Update 1 へのアップグレード

a. vCenter Server 6.7 Update 1 の VCSA の ISO を使用してインストーラーを起動し、アップグレード オプションを選択します。これにより、vCenter Server 6.7 Update 1 の新しいアプライアンスが展開され、古いアプライアンスの構成が新しいアプライアンスにインポートされます。また、VUM のベースラインも移行されます。

6. Horizon 7 の ADMX テンプレートのアップデート

a. Active Directory 内で Horizon 7 のグループ ポリシーの設定を提供するすべての ADMX ファイルをダウンロードし、アップデートします。

7. ESXi 6.0 Update 3 から 6.7 Update 1 へのアップグレード

a. VUM は移行が完了し、新しい VCSA 6.7 で使用できます。Update Manager を使用してすべての ESXi ホストをアップグレードします。

b. ESXi 6.7 Update 1 の ISO をアップロードします。その後、この ISO と、必要に応じて追加のパッチや機能拡張を含めたアップグレードのベースラインを作成し、既存のホストにインストールして最新バージョンへ移行します。

c. すべての ESXi 6.0 Update 3 ホストを vSphere 6.7 Update 1 に修正します。

検証アップグレードと移行の実施前に、vSphere の健全性評価を完了し、vSphere 6.0 Update 3 を実行していた環境の問題は検証済みで、サードパーティ製ツールの存在や、Site Recovery Manager(SRM)や View Composer などの VMware 製品の存在も確認済みです。検出された製品は、アップグレードの実施前に外部に設置されます。

アップグレード後の環境を検証するため、vSphere 健全性評価ツールを使って同様の手順を行い、vSphere 6.7 Update 1 環境に新しい問題が発生していないかを確認します。また、偶発的な電源操作によるリスクを低減するため、VCSA への移行が済んだ元の vCenter Server for Windows は名前を変更し、仮想マシンのネットワーク カードも削除または切断しておくことが推奨されています。

検証中に問題を発見した場合への対処には複数のオプションがあります。問題の重要度およびメンテナンス時間の長さによっては、グローバル サポート サービス(GSS)にサポートをリクエストできます。その他の解決策に、ロールバックの実行があります。ただし環境全体のアップグレードが済んでいるため、影響がより大きくなる可能性があることに注意してください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 28

シナリオ 4:Site Recovery Manager を使用している vSphere 6.0 Update 2 環境を vSphere 6.7 にアップグレードする

環境の検出と評価このシナリオでは、お客様は現在、vCenter Server Appliance を使用して vSphere 6.0 Update 2 を実行しています。

現在、本番環境とディザスタ リカバリ サイト向けに、拡張リンク モードで外部展開を使用しています。

環境の概要検出のステップで、環境内にある vCenter Server、ESXi、および SRM の現在のバージョンを特定しました。また、ESXi ホストのアップグレードを CLI で行っていたため、お客様が現在 VUM を使用していないことも把握しました。なお、 お客様は現在、vCenter Server Appliance を使用しているため、計画には移行手順を含める必要がないことがわかります。

製品 現在のバージョン アップグレード バージョン

外部 Platform Services Controller アプライアンス 6.0 Update 2 6.7 Update 1

vCenter Server Appliance 6.0 Update 2 6.7 Update 1

ESXi 6.0 Update 2 6.7 Update 1

Site Recovery Manager 6.1.1 8.1

要件および意思決定主要な関係者との話し合いを通じて把握できた、この環境に求められる新しい要件は次のとおりです。

1. vCenter Server High Availability

SRM を使用するため、経営陣からは vCenter に高可用性が求められています。vCenter に障害が発生すると、環境は機能が低下した状態になります。要件を満たすために vCenter Server HA を使用します。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 29

2. 組み込みリンク モードを使用するシンプルなアーキテクチャ

最初の要件は、vCenter Server HA の使用です。現在外部 PSC を使用しているため、vCenter Server HA を使用するには別の PSC を展開してロード バランサーを実装する必要があります。関係者との話し合いでは、余計な複雑さのないシンプルなアーキテクチャが必要とされていることがわかっています。

vSphere 6.7 Update 1 以前は、外部 PSC に手を加えて組み込みの PSC にする手段がありませんでした。組み込みリンク モードが使用できるのは新規導入または拡張導入のみでした。6.7 Update 1 では、Converge Tool を使用して外部 PSC を組み込みできるようになりました。この機能更新により、組み込み PSC を使用して、vCenter Server HA と拡張リンク モードを利用できます。

3. vCenter Server のバックアップ

経営陣は、障害の発生時に vCenter Server を容易にリストアできる手段を求めていますが、vSphere 6.7 では VMware Data Protection が廃止されているため、別のソリューションが必要です。

vSphere 6.7 では、組み込みのファイルベースのバックアップおよびリストア ユーティリティが大幅に改善されました。外部の HTTP/S、FTP/S、SCP ディレクトリに既存の PSC および vCenter Server をバックアップする手段に加えて、vSphere 6.7 では組み込みのスケジューラとバックアップ保持が利用できるようになりました。

4. ESXi のアップデートのオーケストレーション

バージョン 6.5 以降のアプライアンスには VMware Update Manager(VUM)が含まれます。現在の環境には VUM がインストールされていません。vCenter Server 6.0 Update 2 から vCenter Server 6.7 Update 1 へのアップグレードで VUM がインストールされ、ベースラインを使用してアップグレードとパッチ適用を行えるようになります。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 30

互換性最初の試行でアップグレードを成功させるためには、製品の互換性を確認しておくことが重要です。確認が遅れると、ロールバックの必要性が生じることになります。

このシナリオでは、バージョンの互換性があるかを確認します。以下の 1 つ目の表を見ると、vCenter Server 6.0 U2 から vCenter Server 6.7 U1 へのアップグレードは可能です。しかし、2 つ目の表を見ると、SRM 6.1.1 から SRM 8.1 には直接アップグレードできず、6.1.2 が必要なことがわかります。

最初の互換性の確認で、初めに解決すべき問題を特定できました。vCenter の互換性マトリックスを見ると、SRM 6.1.2 は vCenter Server 6.0 U2 との互換性がなく、vCenter Server 6.0 U3 が必要なこともわかります。幸い SRM 8.1 は vCenter Server 6.0 U3 および vCenter Server 6.7 U1 のいずれとも互換性があるため、最初の問題を解決できれば、アップグレード自体には互換性があります。これらの情報に基づいて、互換性を確保できる正しいアップグレード順序を組み立てます。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 31

アップグレード順序互換性の確認結果から、SRM 8.1 にアップグレードする前に、SRM 6.1.2 にする必要があることを確認できたほか、SRM 6.1.2 にするには、先に vCenter Server を 6.0 U2 から 6.0 U3 にアップグレードする必要があることも把握しました。vCenter を vCenter Server 6.7 U1 にするまではこの環境で VUM が使用できないため、パッチ適用は最終ステップまで保留します。ESXi 6.0 U2 は vCenter Server 6.0 U3 および vCenter Server 6.7 U1 と互換性があります。

アップグレード順序を正しく把握するため、VMware ナレッジベースの記事「vSphere 6.7 およびその互換性のある VMware 製品の更新手順(53710)」をご確認ください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 32

1. vCenter Server 6.0 Update 2 から 6.0 Update 3 へのアップグレード

a. vCenter Appliance Management Interface(VAMI)を使用して、vCenter Server 6.0 Update 2 を 6.0 Update 3 にアップデートします。

2. Site Recovery Manager 6.1.1 から 6.1.2 へのアップグレード

a. SRM 6.1.1 を 6.1.2 にアップグレードするため、実行ファイルをダウンロードしてインストールします。互換性のない SRA アダプターは、必ずアップグレードします。

3. Site Recovery Manager 6.1.2 から 8.1 へのアップグレード

a. SRM 6.1.2 を 8.1 にアップグレードするため、実行ファイルをダウンロードしてインストールします。互換性のない SRA アダプターは、必ずアップグレードします。

4. vCenter Server 6.0 Update 3 から 6.7 Update 1 へのアップグレード

a. vCenter Server 6.7 Update 1 の VCSA の ISO を使用してインストーラーを起動し、アップグレード オプションを選択します。これにより、vCenter Server 6.7 Update 1 の新しいアプライアンスが展開され、古いアプライアンスの構成が新しいアプライアンスにインポートされます。

5. ESXi 6.0 Update 2 から 6.7 Update 1 へのアップグレード

a. 環境には VUM がインストールされています。Update Manager を使用してホストをアップグレードします。ESXi 6.7 Update 1 の ISO をアップロードします。その後、この ISO と、必要に応じて追加のパッチや機能拡張を含めたベースラインを作成し、既存のホストにインストールして最新バージョンへ移行します。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 33

検証アップグレードの実施前に、健全性評価を正常に完了でき、環境に問題がないこと、および Site Recovery Manager を使用してサイト間でワークロードのフェイルオーバーが正常に機能することを確認済みです。

アップグレード後の環境を検証するため、健全性評価ツールを使って同様の手順を行い、vSphere 6.7 Update 1 環境に新しい問題が発生していないかを確認します。また、ここで SRM ワークロードのフェイルオーバーのテストも行い、すべての機能が正常に動作することを確認します。これで問題がなければ、アップグレードは完了です。

検証中に問題を発見した場合への対処には 2 つのオプションがあります。問題の重要度およびメンテナンス時間の長さによって、サポートをリクエストできます。もう 1 つの解決策は、ロールバックの実行です。ただしすべてのコンポーネントのアップグレードが済んでいるため、この時点のロールバックは影響が大きくなる可能性があることに注意してください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 34

フェーズ 3:アップグレード後アップグレード完了後の次のステップは、最適な vSphere 6.7 の使用環境を確保する「導入後の運用」です。

vCenter Server Converge Tool vCenter Server 6.7 および 6.5 Update 2 では、新規環境での拡張リンク モード(ELM)を使用した組み込みの展開がサポートされるようになりました。vCenter Server の組み込み展開は、今後推奨されるトポロジーになりました。これまで、拡張リンク モード(ELM)を実現するには Platform Services Controller(PSC)を使用した外部展開が唯一の方法でした。

vSphere 6.7 Update 1 では、Converge Tool が提供されます。Converge Tool を使用すると、複数の仮想マシンとなっていた PSC を単一の仮想マシンとして VCSA ノードに組み込むことで、外部 PSC のトポロジーをより単純な組み込みのトポロジーに転換することができます。

このツールは、vCenter Server Appliance 6.7 Update 1 インストーラーおよび ISO からのみ使用できます。この新しいツールを使用すると、管理者は、vCenter Server のアーキテクチャを簡素化して、外部 Platform Services Controller(PSC)を組み込み PSC トポロジーに移行できます。Converge Tool を利用するには、いくつかの要件を考慮する必要があります。Converge Tool は、6.7 Update 1 のコードを実行している場合には、VCSA および PSC のみでサポートされています。そのため、vCenter Server for Windows を使用している環境では、VCSA に移行してからでないとコンバージェンスを利用できません。その他の要件として、vCenter Server High Availability(VCHA)を使用している場合は、ツールの実行前にこれを無効化する必要があります。PSC と通信する可能性のある、環境内のほかの VMware 製品(Horizon、NSX、SRM、vRealize Operations など)もよく確認することが重要です。これらは PSC のコンバージェンス後、かつ最終的な運用終了処理の完了前に再登録する必要があります。

上記は Converge Tool の機能と要件の一部です。詳細は vCenter Server のドキュメントをご確認ください。

Converge Tool の詳しい 使用方法については、 http://www.vmware.com/go/vSphere 67u1ConvergeTool を ご確認ください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 35

クロスドメインの再ポイントvCenter Server 6.7 では、vSphere のシングル サインオン(SSO)ドメインを統合する手段が提供されます。vSphere 5.5 では当初、SSO ドメインの統合はアップグレード前に行う必要がありました。vSphere 6.7 のリリースでは、すべての Platform Services Controller および vCenter Server のコンポーネントで vSphere 6.7 が実行されている場合に、vSphere SSO ドメインの統合が利用できるようになりました。vSphere 5.5 とは異なり、vSphere 6.7 での SSO ドメインの統合は、すべてのコンポーネントを vSphere 6.7 にアップグレードした後に行う必要があります。vSphere 6.7 GA では、外部 PSC を使用する vSphere SSO ドメインの統合が利用できるようになり、vSphere 6.7 Update 1 では、組み込み PSC でも vSphere SSO ドメインの統合が利用できるようになりました。

統合の際、新しい SSO ドメインの展開と構成を行う必要はなくなりました。クロスドメインの再ポイント ツールは、2 つの既存 SSO ドメインの統合とマージをサポートしています。cmsso-util を使用すると、タグ、タグ カテゴリ、ライセンス、ロールなどが競合していないかを事前に確認できます。

注:新しい SSO ドメインを再ポイントする場合、グローバル権限はすべて失われるため、再度作成する必要があります。ただし、既存の SSO ドメインを再ポイントする場合にはグローバル権限が継承されます。

この方法は、企業買収の際に利用すると便利です。2 つの異なる vSphere 環境または異なる SSO ドメイン名がある場合に、これらを共通の SSO ドメインにマージすることで、拡張リンク モードのメリットを活用することができます。

ファイルベースのバックアップとリストアvCenter Server Appliance(VCSA)の障害時の保護に関しては、組み込みのファイルベースのバックアップとリストアが利用できます。この機能は重要で、障害の発生時に Platform Services Controller(PSC)および vCenter Server を確実にリストアすることができます。vSphere 6.7 ではバックアップとリストアの手順が改善され、バックアップの保持をサポートする組み込みのスケジューラや、リストア用の新しいファイル エクスプローラなどの新機能が追加されました。

vCenter Server HA クラスタでは、ファイルベースのバックアップとリストアの使用が推奨されています。これは、構成を適切にバックアップする組み込みロジックを備え、リストア時に単一のスタンドアローン ノードのリストアが可能になるためです。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 36

vCenter Server High Availability(VCHA)vCenter Server Appliance(VCSA)には独自の機能として、vCenter Server HA が備わっています。VCHA では、高可用性を提供する vCenter Server クラスタを作成し、vCenter Server を障害から保護することができます。HA クラスタにはピア ノードとウィットネス ノードが含まれます。この構成により、データベースの同期レプリケーションと、ファイルと構成の非同期レプリケーションが行われます。このようなレプリケーション方式のため、インベントリやデータベースのサイズにより異なりますが、VMware ではニアゼロの目標復旧ポイント(RPO)と 5 分間の目標復旧時間(RTO)を推奨しています。アクティブな vCenter Server に障害が発生すると、VCHA はピア ノードへの自動フェイルオーバーを行います。

vSphere Client への移行vSphere 6.7 Update 1 の HTML5 ベースのクライアントには優れた新機能が導入され、ワークフローも改善、パフォーマンスが向上しています。

vSphere Client には vCenter High Availability(vCenter HA)のサポートが追加され、HCI 環境を改善するクラスタのクイックスタートや、vSphere Update Manager の改良が含まれます。その結果、vSphere Web Client(Flash)は vSphere 6.7 以降、提供終了となりますため、すべてのユーザーの皆様へ vSphere Client への移行をお願いしております。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 37

リソース リストアップグレード前の参考資料アップグレードの準備やプランニングに役立つブログ記事の一覧です。

VMware vSphere 6.7 へのアップグレード時の考慮事項

vCenter Server Appliance 6.5 から 6.7 へのアップグレード

vSphere のアップグレードに関するテクニカル Web キャスト シリーズ

vSphere のアップグレードに関する FAQ の公開

vSphere のアップグレード シリーズ パート 1:アップグレードの準備

vSphere のアップグレードの自動化

アップグレードに関するリソース

アップグレードの実施にあたっては、以下のドキュメントをご確認ください。

vSphere のアップグレード

vSphere のアップグレード シリーズ パート 2:vCenter Server のアップグレード

Site Recovery Manager と vSphere Replication を使用している vSphere 環境のアップグレード

vCenter Server 6.5 から 6.7 へのアップグレード

vSphere のアップグレードの自動化についての概要

アップグレード後の参考資料アップグレード後のタスクについては、以下のドキュメントをご確認ください。

vCenter Server のアップグレードまたは移行後

vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップとリストア

vCenter High Availability

vSphere 環境における暗号化の使用

アップグレードまたは移行後に vCenter Server デプロイ タイプを変更

外部の Platform Services Controller を持つ vCenter Server の Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server への再構成

ナレッジベースの記事VMware vSphere のアップグレード ポリシー(2149713)

vSphere 6.7 へのアップグレードを行う前の重要な情報(53704)

vSphere 6.7 およびその互換性のある VMware 製品の更新手順(53710)

vCenter Server 6.7 へのアップグレードのベスト プラクティス(54008)

VMware vSphere 6.5 でサポートされるトポロジーと廃止されたトポロジー(2147672)

vSAN 6.6 でサポートされるアップグレード パス(2149840)

VMFS 6 データストアへの VMFS 5 データストアの移行(2147824)

vSphere 6.7 のリソースvSphere 6.7 Update 1 の新機能

vSphere 6.7 テクニカル ホワイトペーパー

vSphere 6.7 製品ドキュメント

vSphere 6.7 構成の上限

vSphere 6.7 のトレーニング

vSphere のアップグレードに関する Web キャスト

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 38

執筆者についてナイジェル・ヒッキー (Nigel Hickey)

ナイジェル・ヒッキーは、VMware の クラウド プラットフォーム事業部門の テクニカル マーケティング エンジニアであり VCIX7-DTM を取得しています。 また、vSphere のアップグレードに 関する対象分野の専門家であり、VMware のお客様とパートナー様 へのアドバイザーを務めています。 ブログは nigelhickey.com、Twitter は @vCenterNerd をご覧ください。

デイビット・ステイマン (David Stamen)

デイビット・ステイマンは、VMware のクラウド プラットフォーム事業部門の テクニカル マーケティング エンジニアであり VCIX6.5- DCV を取得しています。

vCenter Server および ESXi の各コンポーネントのインストール、パッチ適用、アップグレード、構成を含む vSphere のライフサイクルに関する責任者を務めています。

ブ ロ グ は http://davidstamen.com、Twitter は @davidstamen をご覧ください。

VMware vSphere 6 .7 へのアップグレード | 39

ヴイエムウェア株式会社 〒105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5 浜松町スクエア 13F www.vmware.com/jpCopyright © 2018 VMware, Inc. All rights reserved. 本製品は、米国および国際的著作権法および知的財産法によって保護されています。VMware 製品は、http://www.vmware.com/go/patents のリストに表示されている 1 件または複数の特許対象です。VMware は、米国およびその他の地域における VMware, Inc. の登録商標または商標です。他のすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。アイテム No.:VMW-EB-UPGRADEVSPHE67-A4-20181102-WEB E:2018/11 J:2019/04