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VDI ソソソソソソソソ Hyper-V ソソソソソソソ Microsoft Corporation 発発発: 2011 発 3 発 発発 発発発発発発 発発発発発発Virtual Desktop Infrastructure (VDI) 発発発発発発 発発発発発 Microsoft® Hyper-V™ 発発発発発 ソソソソソ 発発発発発 発発発 、。 発発発発発 発発発発発発発発 、。、。 発発発発発発発発発発 発発発発発 発 。、、 発発発発発発発発発発

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VDI ソリューションに Hyper-V を選択する理由Microsoft Corporation

発行日: 2011 年 3 月

要約このホワイト ペーパーでは、Virtual Desktop Infrastructure (VDI) ソリューションを設計して実装する場合に、ハイパーバイザーとして Microsoft® Hyper-V™ を選択すべき理由について説明します。

著作権情報このドキュメントに記載されている情報は、このドキュメントの発行時点におけるマイクロソフトの見解を反映したものです。マイクロソフトは市場の変化に対応する必要があるため、このドキュメントの内容に関する責任を問われないものとします。また、マイクロソフトは発行日以降に発表される情報の正確性を保証できません。

このホワイト ペーパーは情報提供のみを目的としています。明示、黙示または法律の規定にかかわらず、これらの情報についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。

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目次

概要..........................................................................................................................................4

VDI の仕組みとその選択理由..................................................................................................5

デスクトップ仮想化と VDI...................................................................................................5

Citrix とマイクロソフトによる統合ソリューション...........................................................6

VDI 用ハイパーバイザーの選択..............................................................................................8

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 を使用した VDI の VM 密度テスト...................................10

テスト方法の概要...............................................................................................................10

Windows 7 SP1 64 ビット版をゲストとした場合のテスト結果.......................................12

Windows 7 SP1 32 ビット版をゲストとした場合のテスト結果.......................................14

Windows XP をゲストとした場合のテスト結果................................................................15

Citrix とマイクロソフトによる VDI のテスト結果............................................................16

VDI テストによるその他の所見.........................................................................................18

ハイパーバイザーの標準エクスペリエンス...................................................................18

ハイパーバイザーの障害復旧時間..................................................................................18

VDI 用の Hyper-V を選択することによるビジネス価値への影響........................................19

まとめ....................................................................................................................................20

関連情報.................................................................................................................................21

付録 A: Login Consultants Medium Session Workload..........................................................22

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概要VDI ソリューションを展開するためのハイパーバイザーを選択する際には、考慮すべき重要事項が数多くあります。Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 をハイパーバイザーとして使用した仮想化テクノロジを選択することにより、それらの考慮事項をすべて満たすことができます。また、Microsoft System Center 製品ファミリや、Citrix などのパートナーによるデスクトップ仮想化テクノロジと併せて実装することにより、ビジネス要件を満たしながらコストを抑えた統合 VDI ソリューションを構築することが可能です。費用対効果の高い VDI ソリューションを実現するために重要なのは、ハイパーバイザーがサポートする仮想マシン (VM) の密度を最大化することです。

内部でのベンチマーク テストの結果では、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は Microsoft Hyper-V 2008 R2 と比較した場合、HP または Dell のハードウェア上で単一の仮想化ホストが稼働し Windows 7 SP1 (64 ビット版) をゲストとする VDI 環境において、少なくとも 40 % も高い VM 密度が達成されています。また VDI 環境における別のテスト結果では、Windows 7 SP1 64 ビット版の代わりに Windows 7 SP1 32 ビット版をゲストに使用した場合、さらに高い VM 密度が達成されることが示されています。

また、Windows XP ゲストが Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 の動的メモリ機能を活用できないことから、メモリの割り当て量が固定された Windows XP SP2 をゲストとして使用した場合の VDI のテストも実施しました。動的メモリ機能を活用可能な Windows 7 SP1 をゲストとした場合のテスト結果を見ると、VDI ソリューション用のゲスト オペレーティング システムに、Windows XP ではなく Windows 7 を選択すべきであるという理由が明確に浮かび上がってきます。

Citrix とマイクロソフトによる共同のテクノロジを使用して構築された VDI 環境でのテストも実施され、最小限のハードウェア構成で稼働する場合でも、VDI 環境における非常に高い VM 密度が達成されました。これは Citrix とマイクロソフトによる統合 VDI の優れた性能を明確に示しています。最後に、サードパーティのハイパーバイザーとの比較結果では、次の点が明らかになりました。1 つは、Hyper-V はチューニングをほとんど必要とせず、標準状態のままでも優れた性能を発揮するということ、そしてもう 1 つは、Hyper-V はホストの突然の予期しないシャットダウンが発生した場合にも、ユーザーの VDI 環境のすばやい回復を可能にするということです。

VDI ソリューションに最適なハイパーバイザーとは、IT 部門が容易に設計、チューニング、管理、サポートを実施でき、費用対効果の高い VDI ソリューションを実装、提供できるものとなります。内部テストの結果、および VM 密度がデータセンターのコスト構造に多大な影響を及ぼすことを考慮すると、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 と System Center を含む Citrix とマイクロソフトの統合 VDI ソリューションが VDI の計画と実装において、他に類を見ない優れたビジネス価値を提供するソリューションであることが明らかになります。

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VDI の仕組みとその選択理由Virtual Desktop Infrastructure (VDI) は集中型のデスクトップ コンピューティングの代替策の 1 つであり、データセンターに配置されたサーバー (仮想化ホスト) 上で稼働する仮想デスクトップ コンピューティング環境 (仮想デスクトップ) へのユーザー アクセスを可能にします。仮想デスクトップでは、VDI ソリューションの実装方法に基づき、ユーザーにプール (共有) または個人 (各ユーザーに 1 つ) の作業環境が提供されます。

従来の PC 展開と比較すると、特に集中型のデスクトップ管理、セキュリティ確保、法令遵守がビジネス上の重要な考慮事項である場合、VDI は大きなメリットをもたらします。たとえば VDI は、記憶域と Windows デスクトップの実行と管理をデータセンター内に一元化する集中型デスクトップ配信アーキテクチャにより、デスクトップ管理を簡素化します。また VDI は、完全に隔離された作業環境をユーザーに提供する一方、機密性の高いビジネス データはデータセンター内に安全に保持されるため、セキュリティが強化されます。さらにユーザーは、IT 部門の管理下にあるか否かにかかわらず、標準的な PC、シン クライアント、タブレット/スレート、モバイル スマートフォンなどのあらゆるデバイスから、自身のデスクトップ アプリケーションやユーザー状態 (個人用の設定とデータ) にアクセスできるため、ビジネスの迅速性が高まります。さらに VDI では、ユーザーのデバイスの障害、紛失、盗難に際しても、ユーザーの仮想デスクトップはデータセンターに存在し、他のデバイスから直ちにアクセスすることが可能なため、ビジネス継続性を高め、障害復旧を簡素化することができます。

VDI はある種のビジネス シナリオにおいて大きなメリットをもたらしますが、明らかに望ましい方法ではない場合もあります。たとえば、個人用設定の必要がほとんどなく、限られたアプリケーションのみにアクセスを必要とする作業環境においては、Windows Server 2008 R2 の成熟技術であるリモート デスクトップ サービス (以前のターミナル サービス) の利用が適しています。リモート デスクトップ サービスは拡張性に非常に優れているため、プール型 VDI よりも高い費用対効果を発揮します1。また、VDI はユーザーのデバイスとデータセンターの間のネットワークの常時接続を必要とするため、移動時のオフライン使用を必要とするモバイル ワーカーにも適しません。モバイル ワーカーがデバイスを企業ネットワークに接続していない際にも仮想デスクトップまたは仮想アプリケーションへのアクセスを必要とする場合には、Citrix XenClient、Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V)、Microsoft Application Virtualization (App-V) などの他のデスクトップ仮想化テクノロジを実装することができます。ビジネス要件を満たす最適な方法を選択するためには、利用可能なデスクトップ仮想化ソリューションの選択肢を十分に理解している必要があります。

デスクトップ仮想化と VDIデスクトップ仮想化とは、Windows デスクトップ環境の複数の層を基礎ハードウェアから分離することを意味します。たとえば標準的な PC では、システムのハードウェアとインストール済みのソフトウェアは密接に結合してパッケージ化されており、1 つのセットとして展開し管理する必要があります。デスクトップの仮想化によって、ユーザーのオペレーティング システム、アプリケーション、ユーザー状態 (個人用の設定とデータ) を PC ハードウェアから分離することができます。これにより、ユーザーにサービスを提供するための新たなモデルを確立したり、デスクトップとアプリケーションの展開を簡素化することでビジネスの迅速性を高めることができます。

デスクトップ仮想化ソリューションは、ビジネス要件に応じて次のようなさまざまな方法で実装することが可能です。

サーバー ホスト型 – サーバー ベースのデスクトップ仮想化であり、VDI で使用されている方法です。集中型のデスクトップ管理、セキュリティ確保、および法令遵守がビジネス上の重要な考慮事項である場合、このサーバー ホスト型のデスクトップ仮想化は適した選択肢となります。また、ハイパーバイザーの選択によっては、ユーザーがメディアリッチなエクスペリエンスと高度な個人用の設定を必要とする場合、標準 PC の代替となる選択肢です。

1 プール型 VDI とリモート デスクトップ サービスの拡張性の詳細な比較については、http://www.microsoft.com/downloads/en/details.aspx?displaylang=en&FamilyID=391c0118-56f7-4026-8283-d5689d25518f ( 英語 ) からホワイト ペーパー「Microsoft VDI とセッションの仮想化を通じたビジネス価値の実現」を参照してください。

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セッションの仮想化 – 旧式のサーバー ベースのデスクトップ仮想化の方法であり、ユーザーは Windows デスクトップ全体にアクセスするか、またはリモートのデータセンター サーバーで稼働しているアプリケーションのいずれかにアクセスします。セッションの仮想化は、多数のタスク ワーカーのサポートが必要なビジネスに適した選択肢となります。また、プロビジョニングと分離が容易なことから、契約社員のサポートが必要なビジネスにも適しています。

クライアント ホスト型 – この方法によるデスクトップ仮想化では、ハイパーバイザーを使用可能なユーザー デバイスを使って、データセンターのサーバー上で一元的に保存、管理されている仮想デスクトップをホストします。クライアント ホスト型のデスクトップ仮想化は、アプリケーションと OS 間に互換性の問題がある場合に有用です。ユーザーは企業の PC 上で個人用のスペースを安全に使用することができます。また、モバイル ワーカーをサポートする場合や、開発、テスト、デモのシナリオに使用する場合にも適しています。

アプリケーションの仮想化 – アプリケーションの仮想化は、1 つのアプリケーションを他のアプリケーションから分離して実行することを可能にする技術です。アプリケーションの仮想化では、アプリケーションはユーザーの PC 上の仮想 “サンドボックス“ 環境内で実行されるため、PC 上でローカルにインストールされることはありません。そのため、アプリケーションの競合が発生することはありません。これは、ユーザーの PC 上の基礎となるファイル システムとレジストリ設定がまったく変更されないためであり、ユーザーのオペレーティング システムは元の状態のまま残ります。この方法では、ユーザーの PC にアプリケーションを動的にストリーミングすることにより、柔軟性を強化し、展開を促進し、アプリケーションの展開と更新に必要な IT 部門の負荷を大幅に低減することができます。

Citrix とマイクロソフトによる統合ソリューションCitrix® とマイクロソフトは、デスクトップ仮想化の実装形態を問わず、さまざまなビジネス ニーズに対応する幅広い統合ソリューションを共同で提供しています。Citrix はアプリケーション配信基盤の市場リーダーであり、デスクトップ、アプリケーション、サーバー仮想化を活用したエンドツーエンドの配信ソリューションを提供します。これによって Windows ベースのアプリケーションの迅速性、パフォーマンス、およびセキュリティの向上を実現しながら、運用コストを大幅に削減することができます。一方、マイクロソフトはデスクトップ コンピューティングの市場リーダーであり、デスクトップ、アプリケーション、およびユーザー状態の仮想化技術を提供することで、VDI を含む幅広いデスクトップ仮想化シナリオを可能にします。Microsoft Hyper-V™ ハイパーバイザーは、デスクトップの仮想化を実装するための鍵となるマイクロソフトのテクノロジです。Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 および Microsoft Hyper-V Server 2008 R2 Service Pack 1 では、次の 2 つの新機能を伴って拡張されました。

動的メモリ – ホスト上で利用可能な物理メモリをプールし、そのメモリを必要なワークロードに応じて仮想マシンに動的に割り当てることができます。動的メモリは、物理メモリのリソースのより効率的な活用を可能にし、これによりパフォーマンスに影響を与えることなく、より多くの VM を同時に仮想化ホスト上で稼働させることができます。仮想デスクトップを多数ホストする場合にも、データセンターにはより少数のハイパーバイザーを使用したサーバーしか必要とならないため、VDI の活用シナリオにとって重要な機能となります。

Microsoft RemoteFX™ – サーバーの役割であるリモート デスクトップ サービス (RDS) の機能です。RemoteFX はさまざまなユーザーのデバイスから仮想デスクトップにアクセスする際に、ユーザーに対して優れたユーザー エクスペリエンスを提供します。たとえば、VDI 環境で RemoteFX を使用すると、ユーザーはリモートからあらゆるデバイスを通じて Windows Aero™ デスクトップ環境を使用したり、高画質の動画を視聴したり、Silverlight のアニメーションを使用したり、3D アプリケーションを実行することができます。

実装するデスクトップ仮想化シナリオによっては、マイクロソフトの他のテクノロジの活用を検討できます。これにはたとえば、ユーザー デバイスへのオンデマンドによる動的な Windows アプリケーション配信を可能にする Microsoft Application Virtualization (App-V)、クライアント ホスト型の仮想デスクトップを集中的に管理して展開する Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V)、接続されたあらゆるデバイスから個人データやアプリケーション設定へのアクセスを可能にする Windows 機能であるフォルダー リダイレクトと移動ユーザー プロファイル、そして RemoteApp™ プログラムとセッション ベースのデスクトップへのアクセスを可能にする RDS の役割サービスであるリモート デスクトップ セッション ホスト (RDSH) があります。マイクロソフトの仮想化テクノロジとソリューションに関する詳細情報については、http://www.microsoft.com/japan/virtualization を参照してください。

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Citrix はマイクロソフトの主要パートナーの 1 つであり、これまで 20 年以上にわたってデスクトップ、アプリケーション、ユーザー状態の仮想化に関する幅広いテクノロジを提供しています。とりわけ鍵となるのは Citrix XenDesktop™ であり、これは Citrix HDX™ (High Definition User Experience) テクノロジを使用して、メディアリッチな仮想デスクトップとアプリケーションをオンデマンドでユーザーのデバイスに配信します。デスクトップ仮想化シナリオによっては、Citrix の他のテクノロジの活用を検討できます。これにはたとえば、ネットワークを介して Windows アプリケーションをユーザーのデバイスに配信する Citrix XenApp™、あらゆる種類のデバイスで仮想デスクトップとアプリケーションのプロビジョニングを行う Citrix Receiver、ユーザーの個人用の設定のデータと設定を集中管理する Citrix ユーザー プロファイル マネージャー、そしてクライアント ホスト型の仮想デスクトップのプロビジョニングを行う Citrix XenClient™ があります。Citrix のソリューションとテクノロジに関する詳細情報については、www.citrix.co.jp/ を参照してください。

マイクロソフトと Citrix が提供するあらゆるデスクトップ仮想化テクノロジを統合した Microsoft System Center 製品ファミリは、企業が抱える物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャの両方の一元的な管理を実現します。System Center は、次のような幅広いビジネス ニーズに対応することが可能です。

仮想デスクトップとアプリケーションの管理 – System Center Configuration Manager は、個人の物理および仮想デスクトップの資産、アプリケーション、使用法、必要な構成の管理をサポートします。

VDI インフラストラクチャのエンドツーエンド管理 – System Center Operations Manager は、システムの状態、正常性、パフォーマンスを監視することで、稼働の維持と全体の管理コスト削減をサポートします。

サードパーティの VDI の管理 – Citrix VDI ソリューションを使用している場合、System Center Virtual Machine Manager は、仮想マシンとデータセンター全体のサーバーの稼働を管理します。Operations Manager と統合した Virtual Machine Manager では、VDI シナリオの拡張管理が実行され、これによりパフォーマンスとリソースに応じた仮想マシンの割り当てが可能になります。

法令遵守への対応 – System Center Service Manager と IT GRC Process Management Pack は、Configuration Manager、Operations Manager、Active Directory が収集した情報を使用して、VDI 環境に関する統合レポートと法令遵守のための情報を提供します。

System Center 製品ファミリに関する詳細情報については、www.microsoft.com/japan/systemcenter を参照してください。

VDI 用ハイパーバイザーの選択ハイパーバイザーは VDI ソリューションにおける重要コンポーネントであり、自社の VDI ソリューションを計画する際には、適切なハイパーバイザーを選択することが最も重要な考慮事項となります。VDI に適したハイパーバイザー プラットフォームは、次の要件を満たしている必要があります。

セキュリティ、拡張性、利用可能性に優れた VDI ソリューションの実装が可能であること。 さまざまなハードウェア上で高いパフォーマンスを発揮し、最新の高性能プロセッサの高

度な能力を活用可能であること。 仮想マシンの記憶域への高速なアクセスと高いネットワーク スループットを実現すること。 標準の PC で使い慣れた方法を忠実に再現した仮想デスクトップ エクスペリエンスを、幅広

いデバイス上でユーザーに提供すること。 追加構成を必要とせず、標準状態のままでも最適なエクスペリエンスを提供し、高いパ

フォーマンスを発揮すること。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 を詳細に調査すると、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 の機能と VDI のハイパーバイザーに求められる要件の間には、次のように高い関連性があることがわかります。

要件: セキュリティ、拡張性、利用可能性に優れた VDI ソリューションの実装が可能であること。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は、この VDI ハイパーバイザーの要件に次のように対応しています。

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セキュリティの強化と管理の簡素化を目的として、Hyper-V の役割を Windows Server 2008 R2 の Server Core インストール オプションとして利用できます。Server Core オプションでは最小限の機能に限定された環境が提供されます。これにより、攻撃を回避してセキュリティを高め、更新回数を減らしてメンテナンス要件を軽減できます。

拡張性の向上を目的として、Windows Server 2008 R2 の Hyper-V は、ホスト プロセッサ プールで最大 64 個の論理プロセッサをサポートします。また Windows Server 2008 R2 SP1 の新機能である動的メモリと組み合わせることで、Hyper-V ホスト上で非常に密度の高い仮想マシンを実現します。

利用可能性の向上を目的として、Windows Server 2008 R2 の Hyper-V は、仮想マシンの稼働時に仮想ハードディスク (VHD) ファイルのホットプラグとホット削除、およびパス スルー ディスクをサポートします。これにより、短時間で仮想マシンを再構成し、環境におけるワークロード要件の変化にすばやく対応することが可能になります。また、Windows Server 2008 R2 の Hyper-V はライブ マイグレーションをサポートします。このため、サービスを中断することなく、2 つの仮想化ホスト間で仮想マシンを移動させることができます。ライブ マイグレーションは、Windows Server 2008 R2 のフェールオーバー クラスタリングの新機能であるクラスターの共有ボリューム (CSV) を使用します。これにより、動的な I/O リダイレクトをサポートし、クラスターで稼働する仮想マシンのクラスター ノードの接続性のフォールト トレランスを改善します。

要件: さまざまなハードウェア上で高いパフォーマンスを発揮し、最新の高性能のプロセッサの高度な能力を活用可能であること。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は、この VDI ハイパーバイザーの要件に次のように対応しています。

パフォーマンスの向上を目的として、Windows Server 2008 R2 の Hyper-V は、Second Level Address Translation (SLAT) に対応したハイエンドのサーバー上で、より高い仮想マシンのパフォーマンスを発揮します。また、Windows Server 2008 R2 の新しい Core Parking 機能により、仮想マシンの消費電力が軽減されます。さらに、幅広いハードウェアへの対応として、Windows Server 2008 R2 の Hyper-V の新しいプロセッサ互換性モードによって、同一ファミリの別プロセッサにライブ マイグレーションを行うことが可能です。たとえば、Intel Core 2 から Intel Pentium 4、あるいは AMD Opteron から AMD Athlon へライブ マイグレーションを行うことができます。

要件: 仮想マシンの記憶域への高速なアクセスと高いネットワーク スループットを実現すること。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は、この VDI ハイパーバイザーの要件に次のように対応しています。

Windows Server 2008 R2 では記憶域のソリューションに関して、多くのパフォーマンスの改良がなされています。これは、Hyper-V で構築されたソリューションに直接影響を与えるものです。たとえば、サーバーと記憶域の間に複数の経路が存在する場合のパフォーマンス、iSCSI 接続の記憶域への接続パフォーマンス、また記憶域の I/O プロセスのパフォーマンスが向上します。さらにプロセッサ使用率の低減により、回線の最高速度での記憶域パフォーマンスが達成されます。

Hyper-V は Windows Server 2008 R2 の新しいネットワーク テクノロジを活用して、仮想マシンの全体的なネットワーク パフォーマンスを向上しています。たとえば、新しい Virtual Machine Queue (VMQ) 機能は、ルーティング オーバーヘッドの低減と直接メモリ アクセス (DMA) を併せて活用することにより、特に 10GbE ネットワークにおいて、ネットワーク スループットを向上させ、ホスト上での CPU 使用率を低減させます。

Hyper-V は Windows 7 SP1 をゲストとした場合、論理プロセッサあたり最大 12 個の単一プロセッサ仮想マシンをサポートします。

要件: 標準の PC で使い慣れた方法を忠実に再現した仮想デスクトップ エクスペリエンスを、幅広いデバイス上でユーザーに提供すること。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は、この VDI ハイパーバイザーの要件に次のように対応しています。

Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 で導入された新しい RemoteFX 機能は、前に説明したとおり、Windows 7 を実行する標準 PC のユーザー エクスペリエンスに忠実な仮想デスクトップを提供する VDI ソリューションの実装に使用することができます。RemoteFX によって VDI とセッションの仮想化によるメリットは、ハイエンドのデスクトップ PC から液晶ディスプレイ デバイスなどのローコスト クライアントに至る、幅広いデバイスにまで拡張されま

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す。その結果、ユーザーのニーズを満たすサーバー ホスト型のデスクトップを使用するうえで必要な柔軟性が向上し、選択肢が増えます。

要件: 追加構成を必要とせず、標準状態のままでも最適なエクスペリエンスを提供し、高いパフォーマンスを発揮すること。

次のセクションで解説するベンチマーク テストおよび分析は、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 がこの VDI ハイパーバイザーの要件を満たしていることを示しています。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 を使用した VDI の VM 密度テストこのホワイト ペーパーの以降の部分では、VDI ソリューション用のハイパーバイザーに重要な要件の 1 つに注目します。それは、ホスト上で高い VM 密度を達成することであり、これによりユーザーあたりのコスト指標を削減することが可能になります。このハイパーバイザーの要件は VDI にとって非常に重要です。ホストあたりの仮想デスクトップの数が増加すれば必要なホスト マシンの数が減少するためであり、これがソリューションの実装コストの削減につながります。続くセクションでは、内部でのベンチマーク テストの実証結果を示し、Hyper-V がこの分野において優れている点を解説します。ここでは Citrix とマイクロソフトのテクノロジを使用し、単純な VDI ソリューションと複雑な VDI ソリューションの両方のケースについて、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 のホストで実現可能な最大の VDI 密度を検証します2。

テスト方法の概要VDI 用の複数のハイパーバイザーの拡張性を検証するために、マイクロソフトのエンジニアは、概念実証用の大規模な実験環境を作成し、複数のベンダーのハードウェア上で一連のテストを実施しました。同一ハードウェア上で稼働する Windows Server 2008 R2 SP1 Release Candidate を使用して Hyper-V のテストを実施し、実現可能な最大の VDI 密度を比較検証しました。

実験環境では 2 つの基本的なタイプの VDI テスト環境が設置されました。1 つは、それぞれが単一の仮想化ホストを持つ複数の環境で、ここでは異なるハイパーバイザーの拡張性のテストを行いました。これらの環境でテストされたハイパーバイザーには、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 と他のベンダーによるサードパーティのハイパーバイザーがあります。もう 1 つは、単一の非常に複雑な環境として 8 個の Microsoft Hyper-V 2008 R2 2008 SP1 ホスト、System Center Virtual Machine Manager、Citrix Desktop Delivery Controller、Citrix Provisioning Server、Citrix Web Server、Citrix License Server を設定し、マイクロソフトと Citrix による共同の VDI ソリューションの拡張性の検証を行いました3。

各テスト環境で最初のテストを行い、適したハイパーバイザーの構成が設定されました。続いて、ワークロードの増加テストを実施し、目標の VM 密度が達成されるか、またはワークロードの完全負荷により達成できないかを検証しました。実現可能な最大の VM 密度を測定するこのテスト方法には、次のツールによる検証を利用しています。

Login VSI v 2.1.2 – Login Consultants による VDI ワークロード生成ツール。VDI セッションを起動し、実際の仮想デスクトップの使用をシミュレーションするためのスクリプトに基づくワークロードを開始します。これはシステムが飽和するか、ワークロードのスクリプトが完了するまで実行されます。このツールはユーザー ワークロードの生成ツールの業界標準として認められているため、このテストに採用されました。このツールの新しいバージョンでは若干異なるワークロード プロファイルを利用することができ、テストの時点ではベータ バージョンが利用可能でしたが、多くのベンダーはテストにバ―ジョン 2.1.2 を使用してるため、今回のテストでは業界の他の例にならうこととしました。このテストで使用

2 実験環境のベンチマーク テストは、必ずしも現実世界の分析を表すものではありません。マイクロソフトはこのホワイト ペーパーに含まれるベンチマーク データに基づいてお客様が講じるいかなる措置に関しても責任を負いません。マイクロソフトはお客様の VDI 展開のパイロット段階において、お客様ご自身でベンチマーク テストと分析を行うことを推奨します。

3 比較のために、Windows Server 2008 R2 SP1 のリモート デスクトップ セッション ホストによるセッション仮想化ソリューションの拡張性を測定するための環境を作成しましたが、このテストによる結果はこのホワイト ペーパーの趣旨に沿うものではありません。

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したワークロードに関する詳細情報は、このホワイト ペーパーの最後の付録 A に記載されています。

パフォーマンス モニター – Windows Server 2008 R2 SP1 に含まれるツール。Hyper-V ホストと仮想マシンのパフォーマンスに関連する主なパフォーマンス カウンターを測定するために使用しました。

Dell SAN Headquarters SNMP Monitoring – SAN におけるパフォーマンスを直接分析するためのツール。ディスクの IOP とキューの長さ、そして iSCSI ネットワーク パフォーマンスを把握するために使用しました。今回は Dell によるハードウェアのテストにおいてのみ使用しました。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 VDI 環境で行われたテストの結果を下記に示します4。このテスト結果により、動的メモリが VDI ソリューションに大きなメリットをもたらすことが明らかになりました。つまり、Microsoft Hyper-V 2008 R2 RTM と比較して、ホストあたりの VM 密度が大幅に高くなることが示されています。

図 1 は、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 の VDI 環境で実現可能な最大の VM 密度を検証するために使用した構成を示しています。最初のテストは、デュアル クアッド ハイパー スレッディング (Nehalem) プロセッサに 96 GB を備えた HP DL 380 G6 サーバーに、最大の読み書きスループットのための RAID 0 を構成した 42 台のディスク アレイを iSCSI 接続して実施しました。次のテストは、仮想マシンのための仮想ハードディスクを格納した Dell EqualLogic SAN を iSCSI 接続した単一の Dell M610 ブレード サーバーを使用して実施しました。図 1 は後者のハードウェア プラットフォームを使用して Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 の VM 密度のテストを実施した VDI 環境の詳細を示しています。

図 1: Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 をハイパーバイザーとして使用した VDI 環境の詳細

Windows Server 2008 R2 Hyper-V (RTM) では、32 ビット版または 64 ビット版の Windows 7 をゲストとした VDI 環境での VM あたりの最小サポート メモリは 1 GB でした。実際、このテストで使用したような 96 GB RAM を備えた仮想化ホストでは、ホスト自身の容量も考慮すると、最大で 85 ~ 87 台ほどの VM を同時稼働できるということです。Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 と Windows 7 SP1 ゲストによる動的メモリを使用すると、VM をわずか 512 MB のメモリで構成してサポートでき、そのメモリは動的メモリとして必要に応じて使用されます。比較のために、32 ビット版と 64 ビット版の Windows 7 Enterprise Service Pack 1 をゲスト オペレーティング システムとする VM を使用したテストも別途実施しました。

4 マイクロソフトによる今後のホワイト ペーパーで他の VDI テスト環境の結果にも触れていく予定です。

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Windows 7 SP1 64 ビット版をゲストとした場合のテスト結果Windows 7 SP1 64 ビット版で稼働する VM は 512 MB RAM で正常に開始されますが、テストが実行されると、VM ごとに動的メモリを使用可能な完全負荷の状況下においては、平均で 725 MB のシステム メモリを消費しました。したがって、ホストが適切に機能するように、次の計算式によって Windows 7 SP1 64 ビット版の最初の VM 密度の目標を設定しました。

96 GB (システム メモリ) – 9 GB (ヘッドルーム) = 87 GB (VM に利用可能)

87 GB /725 MB = 120 VM (見積り値)

図 2 は、Windows 7 SP1 64 ビット版 120 ゲストの場合の Login VSI の応答時間のテスト結果を示しています。このグラフは、"ユーザー" が仮想デスクトップへのログオンに次第に成功し、"作業" を実施していく際の最小、最大、平均の応答時間の変化を示しています (ユーザーと作業のいずれも Login VSI ツールでシミュレーションされています)。グラフの青い線は、応答時間の測定ツールが生成したインデックスであり、ワークロードが実行された際のユーザーの待ち時間を示しています。応答時間の測定単位はミリ秒で、0 から最大で約 2,000 ミリ秒にまで及びます。このテストにおける最大許容応答時間 (VSImax) は 2 秒と定義されました5。テストの実施中に VSImax に 6 回以上達すると、Login VSI はホストが飽和に達したと判断し、目標の VM 密度は達成されないことになります。

図 2: Windows 7 SP1 64 ビット版 120 ゲストの場合の Login VSI のテスト結果

上の図 2 が示すように、応答時間は比較的安定していますが、ユーザーが仮想デスクトップにログオンするにつれて緩やかに増加し、ホスト上の負荷を着実に増加させます。この図には、Windows 7 SP1 仮想デスクトップによって 120 VM という目標の VM 密度が容易に達成されたことが明確に示されています。最大 VM 密度が 40% 以上も向上しており、これは Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 の新機能である動的メモリを使用した効果と言えます。

5 Login VSI は VSImax の既定値として 2,000 ミリ秒を使用します。実際の VDI 環境では、許容されるユーザーの待ち時間はユーザーのワークロードに依存します。これは展開のパイロット段階で決定する必要があります。

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図 3: Windows 7 SP1 64 ビット版 120 ゲストの場合のパフォーマンス モニター ログ

上の図 3 は、このテスト中に Hyper-V ホスト上で収集されたパフォーマンス モニターのログを示しています。赤い線は、表示されているゲストのメモリを示しています。これはテスト中の VM の 1 つの動的メモリを利用しています。RAM の 512 MB から 730 MB への動的な追加は、この VM 自身がテスト サイクルを開始した時点で発生しています。青い線は、ホスト上で利用可能なメモリ全体の量を示しています。各 VM がテストサイクルを開始し動的にシステム リソースを要求するにつれて、利用可能なシステム メモリの量が低下することがわかります。また、テスト パスが完了すると、各 VM がメモリをホストに対して解放していることもわかります。緑の線は、合計実行時間の割合を示しています。これはホストの論理プロセッサの平均使用時間の合計値です。このカウンターはテストの完了近くの地点で約 88% でピークに達し、テスト サイクルがすべて完了した後即座に低下しています。合計実行時間の割合がこのテスト中に 1 度も 100% に達していないことは、このホストにおいて、さらに高い VM 密度の達成が可能であることを示しています。ただし、これはユーザーが許容する応答時間にも依存します6。

Windows 7 SP1 32 ビット版をゲストとした場合のテスト結果Windows 7 SP1 64 ビット版の VM と同様のテストを実施したところ、Windows 7 SP1 32 ビット版で稼働する VM は、完全負荷で動的メモリが使用可能な場合に、平均で 540 MB のシステム メモリしか必要としないことが示されました。これは 64 ビット版の代わりに 32 ビット版をゲストとして使用することで、プロセッサの容量とディスクに十分なリソースが存在する場合、さらに高い VM 密度レベルを達成できる可能性があることを示しています。ここで比較のために、先程の Windows 7 SP1 64 ビット版のテストと同じ 120 VM という VM 密度を目標として、Windows 7 SP1 32 ビット版をゲストとする拡張性テストを実施しました。

6 Hyper-V のパフォーマンス カウンターに関する詳細情報については、http://blogs.msdn.com/b/tvoellm/archive/tags/hyper_2d00_v+performance+counters/ ( 英語 ) を参照してください。

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図 4: Windows 7 SP1 32 ビット版 120 ゲストの場合の Login VSI のテスト結果

上の図 4 は、Windows 7 SP1 32 ビット版 120 ゲストの場合の Login VSI のテスト結果を示しています。前回同様、青い線はワークロードが実行された際の応答時間、つまりユーザーの待ち時間を示しています。前回の 64 ビット版をゲストとした場合のテストと同様に、応答時間は比較的安定しており、ユーザーがログオンするにつれて緩やかに増加しています。ここでも同じく、目標の VM 密度である 120 VM は容易に達成できました。先述のとおり、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 の動的メモリの効果によって、最大 VM 密度が 40% 以上も向上しました。

図 5: Windows 7 SP1 32 ビット版 120 ゲストの場合のパフォーマンス モニター ログ

上の図 5 は、この 32 ビット版のテスト中に Hyper-V ホスト上で収集されたパフォーマンス モニターのログを示しています。赤い線は再び、テスト中の VM の 1 つの表示されているゲストのメモリを示しています。また 512 MB から 540 MB への増加が、その VM がテスト サイクルを開始した時点で発生しています。青い線は、ホスト上で利用可能なメモリ全体の量を示しています。120 ゲストによる完全負荷の状態にあっても、ホストはなお 30 GB の利用可能な RAM を保持していることに注目してください。緑の線も前回と同じく、合計実行時間の割合を示しています。これはホストの論理プロセッサの平均使用時間の合計値です。このカウンターもやはり、テストの完了近くで約 88% でピークに達しています。利用可能な RAM が 30 GB あること、そして合計実行時間の割合がこのテストの実施中に 1 度も 100% に達していないことは、明らかにこのホストにおいて、さらに高い VM 密度の達成が可能であることを示しています。この場合も、ユーザーが許容する応答時間に依存します。

Windows XP をゲストとした場合のテスト結果上記の Windows 7 SP1 でのテストと同様に、Windows XP ゲストでのテストは、96 GB RAM を備えた単一の Dell M610 ブレード上で Hyper-V 役割をインストールした Windows Server 2008 R2 SP1 が稼働

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する環境で実施しました。Windows XP のように古いオペレーティング システムでは動的メモリがサポートされないため、このテスト シナリオは Windows XP SP2 32 ビット版の 120 ゲストに Hyper-V Manager でそれぞれ 768 MB の固定 RAM を割り当てて実施しました。ワークロード セッションは安定しており、VSIMax にも達せず、すべてのテストは合格でした。

図 6: Windows XP SP2 32 ビット版 120 ゲストの場合のプロセッサの使用率 (緑) と利用可能なシステム メモリ (ピンク)

上の図 6 は、プロセッサの使用率 (緑) と利用可能なシステム メモリ (ピンク) を示しています。これらの結果は、ホストが最大密度にあり、メモリの飽和に近い状態にあることを示しています。Windows XP ゲストでのテスト結果から、先に述べた構成のハードウェアで稼働する Microsoft Hyper-V 2008 R2 の単一ブレード サーバー上にある 120 の Windows XP 仮想マシンに対して、120 の同時 VDI ワークロード レベル セッションを持つことが可能であることがわかりました。Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 では、標準構成のままで使用しても全体的に良好なパフォーマンスが発揮されますが、Windows XP は動的メモリをサポートしないため、VM 密度レベルは静的であり、システム メモリに依存します。ただし、ホストが最近の CPU アーキテクチャを持ち、クライアントあたり少なくとも 768 MB を割り当てる場合には、Windows XP ゲストに対する VM 密度レベルは良好になります。Windows XP ゲストでは動的メモリを活用できないため、Windows Server 2008 R2 の Service Pack 1 がリリースされたことは、企業が VDI ソリューションを検討する場合に、VDI 用のゲスト オペレーティング システムとして Windows 7 を選択する強い理由となります7。

Citrix とマイクロソフトによる VDI のテスト結果VM 密度テスト用の複雑な環境は、通常の企業ネットワークの規模に匹敵する VDI 規模となるように設計されました。このテスト環境を構築するにあたって、Citrix XenDesktop 4 ソフトウェアを環境に加え、ブレードと EqualLogic SAN を増強し、仮想マシンがホストからクライアントまでプロビジョニング可能なように編成しました。当初の目的は、Microsoft Hyper-V 2008 R2 RTM を使用して 1,000 ユーザーを 12 ブレードで稼働していた Dell のリファレンス アーキテクチャを改善し、8 ブレードにまで減少させることでした。これは既にテスト済みのホストあたり 120 VM の構成を考慮したものです。Citrix Provisioning Server を使って Windows 7 SP1 をゲスト OS とした単一 VM から XenDesktop を使用してすべての仮想マシンのインスタンスをプロビジョニングしました。この方法によって、VM のレプリケーションと展開時間、および VM に必要な記憶域の容量を大幅に減少させることができました。テストは 22 個の Login VSI 起動ワークステーションから実施し、システムが完全負荷に達するまで行いました。図 7 は、このテスト環境の設定を示しています。

7 VDI のために Hyper-V を選択してもなお Windows XP ゲストが必要である場合には、VM 密度の拡張性の分野における Citrix の投資を活用した Citric とマイクロソフトの統合 VDI ソリューションを検討することができます。マイクロソフトのこの分野における Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 への投資は、Windows 7 およびそれ以降で稼働する VDI ゲストを対象としています。

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図 7: Citrix XenDesktop と Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 を使用した VDI 環境の詳細

図 8 は、Citrix XenDesktop と Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 を組み合わせた非常に複雑な VDI インフラストラクチャにおける Login VSI のテスト結果を示しています。このテストでは、ブレードあたり 120 VM がプロビジョニングされた 8 個の Dell M610 ブレードによって 960 VM を稼働するという目標が達成されました。この良好なテスト結果には、許容される VDI ユーザー エクスペリエンスの提供が可能な最小限のハードウェアで稼働する場合にも、企業レベルのインフラストラクチャとして優れた性能を発揮していることが示されています。

図 8: Citrix とマイクロソフトの VDI インフラストラクチャで稼働する Windows 7 SP1 32 ビット版 960 ゲストの Login VSI でのテスト結果

VDI テストによるその他の所見このテストの主な目的は、さまざまな VDI 環境において高い VM 密度を達成することでしたが、これらのテストを実施する過程で他にもさまざまな所見が明らかになりました。このセクションでは、VDI ソリューション用のハイパーバイザーを選択する際に併せて考慮すべき事項について説明します。

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ハイパーバイザーの標準エクスペリエンスMicrosoft Hyper-V 2008 R2 SP1 を使用した VDI テストでは、まったくチューニングをせずに目標の VM 密度を達成することができました。この結果は、SP1 以前の Microsoft Hyper-V 2008 R2 ホストで達成されていた VM 密度より 40% 以上高いものです。つまり、動的メモリが使用可能な Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 ハイパーバイザーは、標準のままでも十分にチューニングされており、高い VM 密度を達成しながら応答時間を 2 秒未満に抑え、許容されるユーザー エクスペリエンスを確保するという大きな結果をもたらすということです。

また、物理的にインストールされたサーバーと比較すると、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 はプロセッサ、メモリ、ディスク IO などのあらゆる点で、ネイティブまたはネイティブに近いパフォーマンスを示します。ディスク IO のパフォーマンスは密度の達成にかかわる重要な要素であるため、内部でハイパーバイザーのパフォーマンス分析を行う場合には、ディスク IO のパフォーマンス、特にディスク キューの長さとディスク IO の遅延に細心の注意を払うことが重要です。Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 はこの分野で非常に強力であり、SAN への投資を大幅に削減しながら VDI 密度を増加させることが可能です。

ハイパーバイザーの障害復旧時間VDI 用のハイパーバイザーを選択するにあたって、もう 1 つ重要な考慮事項が明らかになりました。それは、ホストの予期せぬフェールオーバーがあった場合に、障害復旧としてホストを再起動し、すべての VM にログオンするためにかかる時間です。この障害復旧時間は、VDI ソリューションを使用するビジネスの継続性の能力に影響するため重要です。たとえば、電源の喪失などによって仮想化ホストが予期せず停止した場合、またライブ マイグレーションが利用不可になった場合には、サービスの停止時間を定義する必要があります。VDI 環境で Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 ホストのシャットダウンを含むテストを一度実施したところ、ホストを再起動し、ホスト上のすべての VM を再起動し、それらの VM にユーザーがログオンして業務を再開できるようになるまでに約 15 分かかることがわかりました。再起動に 15 分というのは長いようにも思えますが、他のハイパーバイザーではこの速さで完全な状態で再起動することは困難であり、特に高密度で使用し、多くのメモリ コミットを行っている場合にはさらに難しくなります。一方、動的メモリは、メモリ管理という価値を直ちに発揮することができるほか、他の競合ソリューションとは異なり、追加でメモリの増加の計算する必要がありません。フェールオーバーの状況はビジネスの生産性に多大な影響を与えるため、これはハイパーバイザーを選択するにあたって慎重な検討を要する明らかな重要事項と言えます。

VDI 用の Hyper-V を選択することによるビジネス価値への影響コスト削減は、VDI を採用するための理由としてよく挙げられます。それは VDI を使用することで、低コストのユーザー デバイスを通してユーザーに優れたデスクトップ エクスペリエンスを提供できると考えられるためです。しかしこうしたアプローチで VDI の実装の価値を測ると、多くの重要な要素が無視されることになります。

従来型の総保有コスト (TCO) の方法論では、通常、テクノロジへの投資の直接コストの影響を評価します。これは主にハードウェアおよびソフトウェアのコストと、IT 関連の人件費です。VDI の TCO を評価する場合には、エンド ユーザー環境をサポートするハードウェアとソフトウェアのコストや IT 関連の人件費だけでなく、データセンターのハードウェアとソフトウェアのコストと IT 関連の人件費を考慮する必要があります。

特定の構成の詳細を考慮することなく、コストの影響を定量化することはできません。ハードウェアの構成、ソフトウェアのライセンス モデル、ベスト プラクティスの採用は、コスト構造に直接影響します。またこれは直線的な相関関係でないことも多くあります。しかしながら、VDI 用の Hyper-V を選択する際の TCO への影響に関する一般的な所見を示すことは可能です。

VM 密度は、データセンターのコスト構造に大きな影響を与えます。ある数の VDI クライアントに対して、購入、管理、サポートするサーバーの容量を決定する際、VM 密度は決定的な要素となります。単純または複雑な展開のいずれにおいても、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は SP1 以前の Microsoft Hyper-V 2008 R2 ホストと比較して非常に高い VM 密度を提供する

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ことが、テストを通じて実証されました。いかなる規模の展開であっても、こうした密度の向上により、SP1 以前のホストと比べてハードウェアとソフトウェアにかかるコストを削減することができます。

ハードウェアとソフトウェアのコストは、通常は展開時における一度限りの作業を評価しますが、IT 関連の人件費はソリューションが寿命に至るまでの期間全般にわたって発生します。技術的な作業と構成作業を先行して行う必要があるソリューションには、コストに影響する 2 つの懸念事項があります。1 つは技術作業への先行投資が必要になること、もう 1 つはソリューションの実装が不十分なために、継続的に運用とサポートのコストが発生することです。今回のテスト結果によると、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は標準の構成のままでも十分にチューニングされているため、先行投資は最小限で済み、継続的なパフォーマンス チューニングもほとんど必要としない安定したプラットフォームであることが示されています。そのため展開と管理を低い人件費で実現する、一石二鳥の優れたソリューションであると言えます。

通常の TCO 分析において、コストに影響を及ぼす 3 つ目の懸念事項としては、障害発生時のサポートと救済措置にかかるコストがあります。この種のコストはサービスの復旧作業を行う IT 担当者の人件費だけでなく、障害の影響を受けたユーザーとその業務プロセスについても考慮する必要があります。テスト結果によると、障害が発生した場合にも Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 でホストされる VDI サービスはすばやく復旧できたことが示されています。そのため、IT 部門の作業とエンド ユーザーへの影響といういずれの点でも、コストが削減されることがわかりました。障害からの復元力やサービス回復の迅速性が、実装のライフサイクル全般にわたる TCO のメリットとして、他のソリューションとの差別要因となります。

TCO 分析は、たとえ詳細に行われたものであっても、テクノロジ投資のすべての影響を反映することはできません。TCO は予算計上項目への影響のみに着目しているため、このモデルには、財務面ではない、”ビジネス価値” という側面が織り込まれることはありません。マイクロソフトの “War on Cost” チ―ムの研究によると、テクノロジ投資がビジネスに及ぼす影響の中には、IT 予算項目には表われなくとも、ビジネスに価値をもたらす可能性のある非常に重要な領域が存在します。これには、次のような点があります。

迅速な運用 ‐ TCO 分析は、IT 部門の視点からテクノロジに着目したものですが、最も多大な影響を持つテクノロジ投資とは、ビジネス部門が状況、要件、優先事項の移り変わりに対して機敏に対応できるようにするための投資です。Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 でホストされる VDI サービスでは、標準のままでも確かなパフォーマンスを発揮し、構成を即座にチューニングでき、システム リソースを動的に活用することが可能なため、IT 部門はかつてないほど迅速にサービスをオンデマンド提供し、さまざまなビジネス ニーズに対応できるようになります。これらのサービスは高い信頼性、拡張性、効率性を備え、IT 部門による最小限の追加作業のみで提供することができます。これは IT 部門がビジネス部門の戦略的サポート パートナーとなる絶好の機会であることを意味します。

サービスの品質 ‐ 先述のとおり、復元力とサービス回復の迅速性は、TCO 分析におけるコストに直接影響します。またこれらは、財務面以外のメリットももたらします。テストの結果、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 でホストされた VM ゲストは、非常に優れたパフォーマンスをエンド ユーザーに提供し、ユーザーの満足度の向上と生産性の改善に寄与することがわかりました。ビジネス プロセスが重視される環境において、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は非常に優れたエクスペリエンスの提供を可能にします。さらに、Hyper-V は System Center 管理ツール製品ファミリと完全に統合されているので、単一のインターフェイスを使用してサ―ビスの品質を監視し、管理することができます。

リスク管理 ‐ 災害復旧、つまり最悪の事態の発生時にエンド ユーザーのサービスを迅速に回復することは、あらゆる VDI の実装において重要なシナリオです。Hyper-V SP1 を System Center Virtual Machine Manager と組み合わせて使用することにより、IT 部門は仮想マシンを幅広いハードウェア プラットフォーム上にすばやくプロビジョニングし、物理および仮想インフラストラクチャ リソースを単一の統合管理プラットフォームを通して一元的に管理することができます。たとえば新しいプロセッサ互換モードでは、同一ファミリの異なるバージョンのプロセッサ間でサービスを回復させ、ライブ マイグレーションを行うことが可能です。これにより、まったく同一の構成によるハードウェアを予備として持つ必要性が軽減されます。

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まとめVDI を実装することで得られるビジネス価値は、単に展開コストを計算するだけでは計り切れません。実際には、継続的なコスト、運用コスト、そして迅速な運用、サービスの品質、リスク管理といった、ビジネス価値を支えるさまざまな側面を総合的に考慮する必要があります。VDI ソリューションに最適なハイパーバイザーとは、IT 部門が容易に設計、チューニング、管理、サポートを実施でき、費用対効果の高い VDI ソリューションを実装、提供できるものと考えられます。

Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 で提供されるパフォーマンスと密度の向上は、他の VDI ソリューションと比較して間違いなく多大なコスト削減をもたらしますが、ビジネス価値のあらゆる側面を考慮すると、その価値はさらに大きなものになります。あるお客様から、最近次のようなご意見をいただきました。「Hyper-V と動的メモリを採用したことで、当社ではデータセンターの設置面積を 50% 以上も集約しながら、サーバー容量を約 35% 増強し、電力コストを 33% 低減することができました」(Alan Bourassa、最高情報責任者、EmpireCLS Worldwide Chauffeured Services)8。

VDI に対する Citrix とマイクロソフトの共同の取り組みにより、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 によって向上した VM 密度がさまざまなビジネスにもたらされます。これにより企業は RemoteFX を使用して Windows 7 の優れたエクスペリエンスをユーザーに提供し、System Center を使用して物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャの両方を IT 部門において安全に管理することが可能になります。Windows Server 2008 R2 と System Center の管理機能の強固な統合、そしてパートナーである Citrix のテクノロジにより、Microsoft Hyper-V 2008 R2 SP1 は他に類を見ない最も優れた VDI ソリューションとしてエンドツーエンドのビジネス価値を提供します。

関連情報マイクロソフトのエンドツーエンドの VDI ソリューションの概要については、http://www.microsoft.com/japan/windows/enterprise/solutions/virtualization/operating-system/ を参照してください。

VDI に関するケース スタディについては、http://www.microsoft.com/casestudies/Case_Study_Search_Results.aspx?Type=1&Keywords=VDI&LangID=46 ( 英語 ) を参照してください。

VDI Standard Suite ライセンスおよび VDI Premium Suite ライセンスの詳細については、http://www.microsoft.com/windowsserver2008/en/us/rds-vdi.aspx ( 英語 ) を参照してください。

Windows Server 2008 R2 Hyper-V の機能の詳細については、http://www.microsoft.com/windowsserver2008/en/us/hyperv-main.aspx ( 英語 ) を参照してください。

Microsoft System Center 製品ファミリの詳細情報については、http://www.microsoft.com/systemcenter/en/us/default.aspx ( 英語 ) を参照してください。

System Center Virtual Machine Manager を VDI 展開用にチューニングする方法のヒントについては、http://blogs.technet.com/b/vishwa/ ( 英語 ) を参照してください。

Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 の新機能である動的メモリの技術概要については、http://download.microsoft.com/download/D/1/5/D15951B6-B33C-4A57-BCFB-76A9A6E54212/Implementing_and_Configuring_Dynamic_Memory_WP_SP1_final.pdf ( 英語 ) から、ホワイト ペーパー「動的メモリの技術概要」をダウンロードして参照してください。

Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 の新機能である RemoteFX の詳細情報については、http://www.microsoft.com/windowsserver2008/en/us/rds-remotefx.aspx ( 英語 ) を参照してください。

Citrix のデスクトップ仮想化製品とテクノロジの詳細情報については、Citrix の Web サイト http://www.citrix.co.jp を参照してください。

8 http://www.microsoft.com/casestudies/Microsoft-Active-Directory-Domain-Services/EmpireCLS-Worldwide-Chauffeured-Services/Chauffeur-Service-Attains-Seven-Nines-Uptime-Less-IT-Work-by-Using-Virtualization/4000009115 ( 英語 ) を参照してください。

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付録 A: Login Consultants Medium Session Workloadここでは、Login Consultants Medium Session Workload Tool (Login VSI v 2.1.2) を使用して各 VDI 仮想デスクトップに対して実行したワークロードのスクリプトの詳細を記載しています。

Office、IE、PDF を使用して、中負荷の作業をエミュレート。 セッションが開始された後、中負荷の作業を 12 分ごとに繰り返し実行。 各ループ中に、2 分ごとに応答時間を測定。 中負荷の作業で同時に最大 5 個のアプリケーションを開く。 各文字の入力速度は 160 ミリ秒。 実際のユーザーをシミュレーションするために、約 2 分間のアイドル時間を設定。 各ループでは、次のアプリケーションで作業を実行する。

o Outlook 2007 - 10 通の電子メールを閲覧。o Internet Explorer - 1 つのインスタンスで BBC.co.uk を開いた状態にし、1 つのインス

タンスで Wired.com、Lonelyplanet.com、gettheglass.com (重い Flash アプリケーションあり) を閲覧 (MediumNoFlash ワークロードでは使用しない)。

o Word 2007 - 1 つのインスタンスで応答時間を測定し、1 つのインスタンスで文書を閲覧/編集。

o Bullzip PDF Printer および Acrobat Reader - Word 文書を印刷し、PDF を作成。o Excel 2007 - 非常に大きいランダムな表を開く。o PowerPoint 2007 - プレゼンテーションを閲覧/編集。o 7-zip - コマンドライン版を使用してセッションの出力を zip 化。