日文清掃基本ver2

12
1 清掃の基本 清掃を効率的に無駄なく行うためのノウハウを紹介 作成:クレイン テクノ コンサルティング 作成日:2013年8月20日 URLhttp://crane-techno.com/

Upload: crane-techno-consultant

Post on 12-Jul-2015

1.275 views

Category:

Business


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 日文清掃基本Ver2

1

清掃の基本

清掃を効率的に無駄なく行うためのノウハウを紹介

作成:クレイン テクノ コンサルティング

作成日:2013年8月20日

URL: http://crane-techno.com/

Page 2: 日文清掃基本Ver2

2

目次

1. 掃除のポイント ・・・・・・・P3

2.洗剤使用時のポイント ・・・・・・P4

3.汚れの種類 ・・・・・・・P5

4.汚れの付着状態 ・・・・・・P6

5.汚れの進化 ・・・・・・・P7

6.大掃除の手順 ・・・・・・・P8

7.清掃用具 ・・・・・・P9,10,11

8.各清掃方法の効果 ・・・・・・P12

Page 3: 日文清掃基本Ver2

3

1.掃除のポイント 1) 上から下へ

高いところから低いところへ順にお掃除します。

ホコリや汚れが下に落ちてくるだけではなく、洗剤も効率よく使えます。

2) 奥から手前へ

奥から手前へ順にお掃除します。汚れを手前にかき出すことで楽に掃除ができます。

3) 隅や狭い面から

洗剤や道具を使う時には、隅の方や狭い面で汚れ落ちを確認してから全体を掃除します。

広い中央から始めると、失敗した時にかえって汚れが目立つことに。

4) あせるな洗剤、まずホコリ取り いきなり.洗剤を使う前に、掃除機などでホコリを取ってから洗剤を使うようにして下さい。 せっかくの洗剤の効果がホコリで弱められてしまいます。

5) 「四角いものは四角く、丸いものは丸く」 例えば四角い部屋をほうきで掃く際に丸く掃くと、部屋の四隅に埃が残ります。

丸いテーブルは、弧を描くように拭き、四角テーブルは直線を描くように拭きます。

Page 4: 日文清掃基本Ver2

4

2.洗剤使用時のポイント

1) 洗剤は「薄くから濃く」 洗剤を作るときにははじめは薄く作りその後落ちにくい場合などは濃くしていく。

ここでいう洗剤を作るということは、バケツに洗剤をいれて水で薄めて洗剤水

をつくる事です、洗剤をそのまま使うことはあまりしません。

2) 水拭きしてから乾拭きする 例えばドアを拭くときのことを考えましょう。 まず、全体の汚れの状態を見てから洗剤の濃さを考え洗剤を作ります。

洗剤に雑巾をひたし、しぼってからドアを拭き汚れを浮き上がらせます。 それを今度は別の雑巾で二回ほど水拭きします。

その後生乾きのうちに乾拭きします。

なぜそうするかというと、水拭きしたあとそのまま乾燥させると雑巾の

すじが残ってしまいます。

そうならないために生乾きのときに乾拭きするのです。 窓ガラスがいい例です。水拭きの後生乾きのうちに乾拭きすれば格段に

綺麗になります。

Page 5: 日文清掃基本Ver2

5

お掃除はただ一生懸命やってもだめです。まず相手である汚れを良く知ることから始めてください。 相手に応じた清掃方法にしないと労力の無駄になるだけでなく、余分な洗剤を買ったりして経済的にも無駄です。

不適切な清掃は、さらに汚れを手ごわくしてしまいます。

1) 水性の汚れ(ジュース、コーヒー、しょうゆ、酒、ヤニなど) →→水+洗剤+力(ブラシかけなどによる手作業)

2) 油性の汚れ(口紅、バター、ガム、インク、油、手あかなど) →→ 溶剤(シンナー、ベンジン、アルコールなど)+力 3) 両性の汚れ(チョコレート、ミルクなど) →→ 上記洗剤の組み合わせ+力 4) 不溶性の汚れ(水あか、泥、砂、セメント、さびなど) →→ 削り、ほうき、はたき、掃除機など

3.汚れの種類

Page 6: 日文清掃基本Ver2

6

4.汚れの付着状態

1) 分子間の引力によるもの(ゴミ、ホコリ)

2) 静電気によるもの(ガラス、照明のまわり、テレビ画面などの汚れ)

3) 汚れが素材に浸透しているもの(液状シミの汚れ)

4) 汚れが素材にからまっているもの(服の泥汚れ)

5) 汚れと素材が化学的な結合状態にあるもの(サビ)

Page 7: 日文清掃基本Ver2

7

5.汚れの進化

汚れは 「浮遊段階→付着段階→吸着段階→粘着段階→染着(しみ)状態」というように、時間の経過とともに素材との結びつきを強めて、落ちにくくなります。

また日光に含まれる紫外線や酸化作用などの影響を受けて化学変化したり、他の汚れと化学変化することにより落ちにくくなっていきます。 汚れの段階が進行するにつれてより強い洗剤、薬剤が必要となり、 結果的に素材をいためることになります。 汚れが進化する前のお手入れが、経済的で無駄のない スマートなお掃除なのです。

Page 8: 日文清掃基本Ver2

8

6.大掃除の手順

掃除の基本は、「上から下の順にきれいにしていく」ことです。 最初は天井から始めます。

①照明器具はなるべく外して、ベランダなどで水拭きして下さい。 このとき、電気コードの接続部にはかからないように注意してください。 タバコのヤニの付着は、住居用洗剤+スポンジ+歯ブラシなどを用いて、 晴れた日にすると、自然乾燥で早く仕上がります。 ②天井が終わったら、ガラスやキッチンの換気扇、壁、備品などへ移ります。 外せるものは外して、漬け置きが効率的です。 ③漬け置きの間に、各小部屋、トイレ、洗面所などのお掃除をします。 ここの掃除が終わったら、前記の漬け置きしたものを拭いてから取り付けます。 ④最後の最後に『掃除機、床の拭き掃除』という手順が良いでしょう。

天井→窓→窓のサン→棚→テーブルや机→最後に床。

こうして上から順に掃除すれば、落ちた埃などで二度手間を防げます。

さらには順番を守ることで、掃除のやり残しを防ぐことが出来ます。

Page 9: 日文清掃基本Ver2

9

7.清掃用具Ⅰ 名称 写真 内容

●ダストクロス型モップ

近年開発された乾式のモップで、使い捨ての不織布(科学繊維)を頭部に固定して使う。 床を押して使うことにより、ホコリ・塵を不織布に付着させて除塵する。 広い面積の床の除塵に効率がよく、ハンドルが自由に曲がるのでスムーズに作業ができる。 近年幅広く普及している。

●自在ぼうき

自在ぼうきは日本人が考案したもので、頭部のブラシと柄の部分が動くようになっている。 ブラシは馬毛で薄く繊細にできているので、細かい部分まで掃くことができるが、凹凸のある場所では不向きであり、静電気を帯びやすい。

●小箒

小型のほうきで家具や細かい部分のホコリを払うのに使う。 古くから使われている子ぼうきは毛が天然草で、腰が柔らかい。 ドアやサッシなどの溝の掃除に使用される。 毛の種類は多種類ある。

●文化ちりとり

立てると中のゴミが外に出ない仕組みになっており、移動しながらの掃き掃除に適している。 比較的細かいゴミも取れるように掃き込み口が繊細にできている。 最近は細部に工夫がされたプラスチック製のものがよく使われている。

●スポンジ

水分を保持しながら汚れを物理的に落とす道具で、大きさや材質は多種多様。洗浄面に対して汚れ具合や建材の傷つきやすさを考慮して使い分ける。

●亀の子束子(パームたわし)

汚れを擦り洗うときに使用する。 流し台、洗面、浴槽、タイル面の清掃に使われる。 水分との併用で洗浄効果が発揮される。 素材はシダやナイロンのものもあり、使用目的により使い分ける。

●歯ブラシ

細かい部分の汚れを擦ったり、かき出したりして使用する。サッシや機械の溝など、繊細な部分の掃除に便利で、日常使っている歯ブラシでも清掃道具としては重要な役割を果たす。

Page 10: 日文清掃基本Ver2

10

7.清掃用具Ⅱ 名称 写真 内容

●窓用スクイジー

窓ガラスのクリーニングに使用し、汚れや水滴をゴム部分でかくことにより効率的に窓ガラスの清掃ができる。 柄は真ちゅうかステンレスが主流で、良質のゴムがついている。 幅は30センチから50センチの数種類がある。 専用の長い柄をつけると高所のガラスにも使える。

●カミソリホルダー(三枚刃)

ガラスや磁器質の建材を清掃する時又は、固着物を落とすときに使用する。 カミソリをアクリルの板に挟んで固定している。表面が平らな建材にのみ有効な道具で、傷がつかないよう刃の取り扱いには注意を要する。 三枚刃が最もよく使われる幅になるが、一枚刃や四枚刃なども使われる。

●クリーンルーム用真空掃除機

高性能な特殊フィルターを装着した乾式の掃除機で、病院や精密機械工場などの除塵用に使われる。 多重の高性能フィルターで、微細なホコリでもまき散らすことがなく、強い集塵力を有する。

●真空掃除機(ドライ型)

ゴミやホコリを吸い上げるバキュームで家庭でも一般的に普及している。 ホコリや塵をモーターとファンで機内に送り込みフィルターで除去し、繊維や狭い隙間のゴミも除去できる。 一般のものは微細なホコリについては空気中にまき散らしてしまう。 コードレスのものや肩掛け式の真空掃除機もあり、機種は様々である。

●床みがき機(ポリッシャー)

モーターによって円形のパットやブラシを回転させ、床面をこすって洗浄する機械。 または、床のワックスの研磨(バフ)やドライクリーニング法にも使用する。 サイズ、回転数とも多種類あり、一般的に使われるのは円径12インチ~16インチのもの。ブラシを2つ・3つ装着するタイプもある。 ハンドルの角度は何段階かに倒れ、操作により前後左右自由に移動できるが、ある程度の熟練が必要である。

●パッド

床洗浄のポリシャーに用いる。 通常、白・黄・赤・青・緑・茶・黒の色があり、白になるほど粒子が細かく、黒いなるほど粒子が粗く、研磨力が強くなる。 バフ作業は粒子の細かいバーニッシュ用パッド、表面洗浄は中程度の粒子のパッド、剥離洗浄は粗い粒子のパッドを使用する。 サイズも各種ある。

●飛散防止カバー

床洗浄作業でポリッシャーの回転により洗浄液がまわりに飛び散るのを防止するために、ポリシャーの外周い装着する。 マジックテープになっている。

Page 11: 日文清掃基本Ver2

11

7.清掃用具Ⅲ 名称 写真 内容

●フロアースクイジー

床の汚水を集め取るために使用する。 頭部はゴムで汚水を引き集めるように使い、水取りなどに回収する。 床の表面洗浄の作業の道具として多く使われている。 両端が曲がっているものは押して使うタイプのスクイジーで広い場所で効率的に作業できる。 ゴムの角度が調節できるタイプもある。

●水取り

フロアースクイジーとセットで使用する汚水回収用ちりとり。形状は鉄道型チリトリだが、先端にゴムがついており床面の汚水を回収・保持しやすい構造になっている。

●高圧洗浄機

耐久性のあるホースを排水管に差し込んで行き、高い水の圧力で排水の詰まりなどを直したり、水の高い圧力により表面洗浄を行う場合に使う。 持ち運びし易いものから大型のコンプレッサーを積んだものまである。

●ダストクロス・ぞうきん・タオル・ウエス

ホコリや汚れを除去する為の最も基本的な道具であり、あらゆる汚れを拭き取るために広く利用されている。 通常は綿100%のものを使用し、使用頻度や織り方などにより若干使い勝手が変わる。 どんな作業にも最低限必要な道具である。 糊加工された新品のタオルより吸水性のよい古タオルの方が使いやすい場合もある。

●ポリバケツ

金属バケツに代わって普及してきた。 容積などを量れる目盛りがついているものは洗剤の希釈などに便利である。 容量は10リットル~15リットルが多い。

●ラバーカップ

台所、洗面、浴室などの排水口が詰まったとき使用する。 排水口に穴を塞ぐようにあてて、押し付け、勢いよく引き上げる。 繰り返すと詰まりが直る場合がある。 洋式便器用はゴムの先が細くとがた形状になっている

●脚立

高所作業を行う場合の足場に使用する。 スチール製、アルミ製、木製と高さも各種あるが、使用にあたっては転落事故などに十分注意を払って使用する。 その他、はしごや大規模な場合にはローリングタワーで高所の作業を行うことがある。

●スクレイバー(皮すき)

床についた固着物をこそぎ取るのに使用する。 刃先は鋭利な状態になっているものもあるので、専用ケースに収納しておく。 物理的な力が加えやすい。

Page 12: 日文清掃基本Ver2

12

8.各清掃方法の効果

一方向水拭きが一番効果あり