ui/ux に影響の大きい watchos 2 の新機能 3つ
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UI/UX に影響の大きい watchOS 2 の新機能 3つ
堤 修一 @shu223 2015.6.17 UI Crunch #5
• iOS専業フリーランス
• ブログ『Over&Out その後』
• 著書
- 『iOS×BLE Core Bluetoothプログラミング』
- 『iOSアプリ開発 達人のレシピ100』
堤 修一
お手伝いしたプロダクト(BLE関連)
Music for the Deaf
お手伝いしたプロダクト(Watch関連)
よしだっち(DLE)
鷹の爪団の吉田君を育成するアプリ
WatchMe(Pocket Supernova) Watch に最適化されたビデオメッセージングアプリ。ウォッチで動画メッセージのプレビュー、素早い返信ができる
※お手伝いしたのは開発の初期、ウォッチ側
メール、Facebookメッセージ、TwitterのDM等を一元管理するアプリ
Swingmail(BHI)
※ウォッチ機能は現在開発中
watchOS 2 とは?
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• 先週のWWDC15で「watchOS 2」が発表された
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• 先週のWWDC15で「watchOS 2」が発表された
- 以前のものは「watchOS 1」ということになった
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• 先週のWWDC15で「watchOS 2」が発表された
- 以前のものは「watchOS 1」ということになった
• ネイティブ動作するアプリがつくれるように
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• 先週のWWDC15で「watchOS 2」が発表された
- 以前のものは「watchOS 1」ということになった
• ネイティブ動作するアプリがつくれるように
- 以前のウォッチアプリの「処理」はiPhone側で行われていた
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• 先週のWWDC15で「watchOS 2」が発表された
- 以前のものは「watchOS 1」ということになった
• ネイティブ動作するアプリがつくれるように
- 以前のウォッチアプリの「処理」はiPhone側で行われていた
- ネイティブアプリ・・・ウォッチ側で「処理」されるアプリ
• Mac の OS = OS X iPhone / iPad / iPod touch の OS = iOSApple Watch の OS = watchOS
• 先週のWWDC15で「watchOS 2」が発表された
- 以前のものは「watchOS 1」ということになった
• ネイティブ動作するアプリがつくれるように
- 以前のウォッチアプリの「処理」はiPhone側で行われていた
- ネイティブアプリ・・・ウォッチ側で「処理」されるアプリ
• 多くの新機能も追加された
watchOS 2 の新機能
※スクリーンショット類は全てAppleの公開ドキュメントからの引用です
ピッカー
ピッカー
メディア再生
ピッカー
メディア再生 マイク録音
ピッカー
メディア再生 マイク録音
アラート
ピッカー
メディア再生 マイク録音
アラート アクションシート
・・・数が多いので、
・・・数が多いので、
ウォッチアプリのUI/UXに大きく影響する新機能
・・・数が多いので、
ウォッチアプリのUI/UXに大きく影響する新機能を3つに絞って紹介します
1. Complication
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
• 動作のもっさり感/画面の小ささとあいまって、タッチ操作してまでウォッチでやりたいことがそんなにない
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
• 動作のもっさり感/画面の小ささとあいまって、タッチ操作してまでウォッチでやりたいことがそんなにない
• Glance は「上にスワイプ」というひと手間があるだけで、圧倒的に使用機会が減る
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
• 動作のもっさり感/画面の小ささとあいまって、タッチ操作してまでウォッチでやりたいことがそんなにない
• Glance は「上にスワイプ」というひと手間があるだけで、圧倒的に使用機会が減る
→ 真に実用的なのは Complication !!
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
• 動作のもっさり感/画面の小ささとあいまって、タッチ操作してまでウォッチでやりたいことがそんなにない
• Glance は「上にスワイプ」というひと手間があるだけで、圧倒的に使用機会が減る
→ 真に実用的なのは Complication !!
• (個人的には)実際のところ、使ってるのは「ワークアウト」だけ
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
• 動作のもっさり感/画面の小ささとあいまって、タッチ操作してまでウォッチでやりたいことがそんなにない
• Glance は「上にスワイプ」というひと手間があるだけで、圧倒的に使用機会が減る
→ 真に実用的なのは Complication !!
• (個人的には)実際のところ、使ってるのは「ワークアウト」だけ
- 左腕を上げるだけで消費カロリーを確認できる
現行のサードパーティ製Watchアプリの課題
• 動作のもっさり感/画面の小ささとあいまって、タッチ操作してまでウォッチでやりたいことがそんなにない
• Glance は「上にスワイプ」というひと手間があるだけで、圧倒的に使用機会が減る
→ 真に実用的なのは Complication !!
• (個人的には)実際のところ、使ってるのは「ワークアウト」だけ
- 左腕を上げるだけで消費カロリーを確認できる
• でもサードパーティ製アプリは Complication をつくれなかった
ClockKit
ClockKit• Complecation を作成・管理するためのフレームワーク。watchOS 2 で新たに追加された。
ClockKit• Complecation を作成・管理するためのフレームワーク。watchOS 2 で新たに追加された。
→ サードパーティも Complication の作成が可能に!
ClockKit• Complecation を作成・管理するためのフレームワーク。watchOS 2 で新たに追加された。
→ サードパーティも Complication の作成が可能に!
• 技術的な参考資料:WWDC15 セッション 209 “Creating Complecation with ClockKit”
ClockKit• Complecation を作成・管理するためのフレームワーク。watchOS 2 で新たに追加された。
→ サードパーティも Complication の作成が可能に!
• 技術的な参考資料:WWDC15 セッション 209 “Creating Complecation with ClockKit”
• watchOS-2-Sampler にも後日追加予定
2. Watch Connectivity
Watch Connectivity とは?• Phone - Watch 間通信を行うためのフレームワーク
• 機能
- バックグラウンド送信
- 双方向メッセージング
バックグラウンド送信• コンテンツをバックグラウンドで送信する
• 3つのタイプ
• 3つのタイプ
- Application Context
- User info transfer
- File transfer
• 3つのタイプ
- Application Context
- User info transfer
- File transfer
・・・要は、データやファイルがバックグラウンドで送れる!
• 3つのタイプ
- Application Context
- User info transfer
- File transfer
・・・要は、データやファイルがバックグラウンドで送れる!
→ Watch App 起動時点でデータを Phone 側と同期しておける(Glance にも便利そう)
Phone - Watch 間で相互にメッセージやデータを送れる
双方向メッセージング
Phone - Watch 間で相互にメッセージやデータを送れる
双方向メッセージング
watchOS 1 の頃は Watch → Phone しかできなかった(ただし Phone から Reply を返すことは可)
Phone - Watch 間で相互にメッセージやデータを送れる
双方向メッセージング
watchOS 1 の頃は Watch → Phone しかできなかった(ただし Phone から Reply を返すことは可)
→ 親アプリ(Phone側)を起点にウォッチ側に何かをさせることが可能に
メッセージ送信が可能なケース その1:
両者共にフォアグラウンド
メッセージ送信が可能なケース その2:
iOS側だけバックグラウンド
✴ つまり、Watch 側はフォアグラウンドで起動している必要がある
3. センサへのアクセス
watchOS 1 時代
watchOS 1 時代
(お客さん)「こんなアプリつくりたいんですけど」
watchOS 1 時代
(お客さん)「こんなアプリつくりたいんですけど」
(堤)「すいません、それサードパーティ製アプリではできないんです・・・」
watchOS 1 時代
(お客さん)「こんなアプリつくりたいんですけど」
(堤)「すいません、それサードパーティ製アプリではできないんです・・・」
- 手を挙げたときに~するアプリ(加速度センサ利用)
watchOS 1 時代
(お客さん)「こんなアプリつくりたいんですけど」
(堤)「すいません、それサードパーティ製アプリではできないんです・・・」
- 手を挙げたときに~するアプリ(加速度センサ利用)
- ウォッチに呼びかけると~するアプリ(マイク利用)
watchOS 1 時代
(お客さん)「こんなアプリつくりたいんですけど」
(堤)「すいません、それサードパーティ製アプリではできないんです・・・」
- 手を挙げたときに~するアプリ(加速度センサ利用)
- ウォッチに呼びかけると~するアプリ(マイク利用)
- etc…
watchOS 1 時代
(お客さん)「こんなアプリつくりたいんですけど」
(堤)「すいません、それサードパーティ製アプリではできないんです・・・」
- 手を挙げたときに~するアプリ(加速度センサ利用)
- ウォッチに呼びかけると~するアプリ(マイク利用)
- etc…
→ 諦めたアイデアの多くがセンサ類を利用するものだった
watchOS 2 でアクセス可能なセンサ・アクチュエータ
• 生(に近い)値を取得可能
- 加速度センサの値
- 歩数情報・・・ウォッチだけ持って歩いても変化する
• 制約付きで利用可能
- Taptic Engine・・・決められた9種の「タイプ」から選択できる
- マイク/スピーカー・・・既成UIから利用可能
- Bluetooth Headset からのオーディオファイル再生
- 心拍数・・・HealthKit からデータ取得可能(※watchOS 1 の頃から可能)
まとめUI/UXに影響の大きい watchOS 2 の新機能3つ
• Complication (ClockKit)
- アプリ起動不要、Glanceのようにスワイプも不要- → ユーザーにとって最も利用ハードルが低く、実用度向上が期待できる
• Watch Connectivity
- バックグラウンドでのデータ送信 → 起動時点での親アプリとのデータ同期が可能に
- 双方向メッセージング → 以前はできなかた Phone → Watch の制御が可能に
• センサへのアクセス- 加速度センサや歩数情報が取得できるように → アプリの企画の幅が広がる
watchOS-2-Sampler
GitHub: shu223/watchOS-2-Sampler
Blog: watchOS 2 の新機能のサンプルコード集『watchOS-2-Sampler』
watchOS 2 新機能のサンプルコード集 - Accelerometer - Gyroscope - Pedometer - Heart Rate - Table Animations - Animated Properties - Audio Rec & Play - Picker Styles - Taptic Engine - Alert - Animation with Digital Crown - Interactive Messaging - Open System URL - Audio File Player