trade facilitation in african landlocked countriesintroduction① the objectives lldcs(landlocked...
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Trade Facilitationin African
Landlocked countries
Tokyo University of Foreign StudiesFrench major, 3rd grade
IMAMURA YURI
Introduction①The objectives
★LLDCs(Landlocked Developing Countries)固有の、貿易における問題点を明らかにし、その解決策を考える。
まずIntroductionでは、10本の論文を参考に、
アフリカ貿易(WTO体制)の長所と短所
アフリカ貿易(地域協定)の長所と短所
LLDCsとは何か。
を述べる。
Introduction②アフリカ貿易における長所・短所
WTO体制(1)貿易障壁を撤廃するため、生産に対するインセンティブを増加
(2)輸出産業の成長、海外からの技術移転
(3)紛争処理の役割
(1)海外の保護主義政策
(2)LDCsとDeveloping countriesの区別なし。
(3)他より貿易コストが高い(Figure1)
地域協定(1)小国が集まることにより、発言力増加。
(2)国際競争力を上げる役割
(3)貿易創造効果
(1)貿易転換効果→余剰を減少
(2)Spaghetti Bawl Phenomenon(Figure2)
(3)自由貿易へのコミットメント減少
(Figure1)アフリカは他の地域に比べて貿易コストが高い。
(Figure2)「スパゲッティーボール現象」
Introduction③LLDCsとは何か。
スワジランド/レソト/ボツワナ/ジンバブエ/ザンビア/マラウイ/ブルンジ/ルワンダ/ウガンダ/エチオピア/中央アフリカ/チャド/ニジェール/マリ/ブルキナファソ
(下線はLDCsでもある国)
About nine tenths of transit freight is carried by road.(UNCTAD,2008)
→アフリカの貿易において、道路インフラが輸出に影響してくる。
→LLDCs(内陸国、陸封国)は地理的に不利な立場にある。
Introduction③-2
(LLDCsは沿岸国より輸出コストが高い。)Source:”Trade Cost in Africa”, the World bank 2008
Methods:
・LLDCsの加盟する地域協定の中で、COMESA
のデータに焦点を当てて分析する。地域協定に注目する理由は、他国のインフラに依存するLLDCs貿易にとって地域協定は重要な役割を果たしているからである。
・COMESAに焦点を当てる理由は、COMESA加盟国19ヶ国中7ヶ国がLLDCsであり、LLDCsが占める割合が高いからである。
Data:COMESAに関して、使用するデータ
Common Market for Eastern and Southern
Africa
(1)域内・域外貿易の割合、取引量(Figure3)
(2)貿易コスト(Figure4)
(3)貿易コストと輸出額の相関関係(Figure5)
(4)アフリカ大陸のインフラ状況(Figure6)
(Figure3)COMESA域内貿易
重力モデル
(Figure4)COMESA加盟国の貿易コスト
(Figure5)
X軸:輸出コスト(USD:Doing Business)
Y軸:輸出額(US million Dollar:WTO2008)
エジプトとアンゴラを除いた、COMESA加盟国の
輸出額と輸出コストの関係
相関関係は見られなかった。
500 1000 1500 2000 2500 3000 3500
0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
9000
10000
(Figure6)アフリカ大陸のインフラ状況
←アフリカの
道路
(UNCTAD,2008)
↓西アフリカにおけるチェック
ポイントの数
Analysis
(1)COMESAの輸出は年々増大しているが、域内貿易の割合は低いままであり、域外(特にEUと)貿易の占める割合が高い。
(2)輸出コストと輸出額に相関関係は見られなかった。
→輸出コストは輸出額に直接の影響を与えない。
→もしくは、輸出コストが高くても大きな輸出額が期待できる国がある。
(ex.)輸出コストは高いが輸出額も大きい。
Angola…①石油②ダイヤモンド③石油製品
Sudan…①石油②石油製品③綿花など
Zambia…①銅②コバルト③電力
(3)なぜ貿易コストが高いのか→複雑な制度(特に原産地規則)・道路の絶対数が少ないうえに、道路インフラの未整備・煩雑な越境取引(チェックポイントが多い)
Concluding Remarks
(1)地域協力を推進する:特に移動の自由化、取引手続きの簡素化、インフラに対する地域協力を中心に進めていく。
(2)南南協力の可能性を模索:中国・インドのFDIは影響大。中国は産油国で、インドは市場となる国でインフラ整備に投資している。その波及効果を狙う。
(3)国際社会による協力:「LLDCs」の国々に特化した援助。インフラの整備、「One Border One Stop」プロジェクトなどに国際機関が協力していく。
Concluding Remarks
(1)LLDCsは経済規模が小さい国を多く含むため、貿易コスト・インフラの問題に一国で取り組むことが難しい。
(2)しかしCOMESAを例に取ると、物資移動の自由化は達成しておらず、LLDCsの貿易を促進する動きが見られなかった。
(3)またCOMESAのデータから域内貿易が少ないことがわかったので、LLDCsはアフリカ内貿易だけでなく、世界との貿易を促進していくことがこれから必要である。
(4)そこでLLDCs固有の問題を考えた地域協力、国際協力が必要である。
(5)中国やインドの力も利用した発展が見込める。