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ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute
ヒートアイランド研究の現状と課題
~適応と緩和の両面からのアプローチ~
環境研究グループ 足永 靖信
1
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute2
ヒートアイランド対策の歩み(国)
2004年 ヒートアイランド対策大綱(政府)
2004年 ヒートアイランド現象緩和のための建築設計ガイドライン(国土交通省)
2009年 ヒートアイランド対策ガイドライン(環境省)
2013年 ヒートアイランド現象緩和に向けた都市づくりガイドライン(国土交通省)
2017年 CASBEE-HI改定(国土交通省)
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute3
地球温暖化問題における緩和策と適応策
緩和策CO2排出抑制GHG排出抑制CO2貯留
適応策海面上昇:堤防を高くする渇水:貯水能力を増す都市の気温上昇(UHI):緑陰をつくる
熱設備容量を増す
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute
ヒートアイランド問題における緩和策と適応策
4
(出典:環境省ヒートアイランド対策マニュアル)
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute
都市の熱環境対策評価ツール
5
CFD on EXCEL
✎ EXCEL上で作動するフリーソフトウエア
✎マウスを利用する簡便な操作
✎開発機関 : 国総研・国交省都市局
体感温度(SET*)をシミュレート
http://www.nilim.go.jp/lab/icg/hyouka-tool.htm
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute6
広域CFD解析技術の開発気温[K]
(建築研究資料,NO.123)
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute7
5km
百葉箱の観測結果(東京都) 計算結果
気温[℃]
5km
353433323130
(2005.7.31 14:00)
7
百葉箱の計測結果と計算結果の比較
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute8
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute9
街路灯の観測結果
2km0 2km0
353433323130
隅田川
浜離宮庭園東京湾
目黒川
古川
皇居 日本橋川
計算結果
(2005.7.31 14:00)
9
気温[℃]
街路灯の観測結果と計算結果の比較
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1010
スーパーコンピュータの計算結果
都市開発計画
東京 風の道マップ
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1111
Imperial Palace
Tokyo Station
Sumida River98
CFD
Wind tunnel
Observation
A3
B2
B3
B4
C1
C2
C3
C4
B1
A1
A2
Nihonbashi riverEitai street
Yaesu street
A4
B5
C5
N100
CFD
風洞実験
現地観測
A3
B2
B3
B4
C1
C2
C3
C4
B1
A1
A2
日本橋川
永代通り
八重洲通
A4
B5
C5東京駅
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1212
海からの風
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1313
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1414数値解析による都市再開発の評価事例
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
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解析エリア(1000m×1000m)
ミスト
保水性舗装・遮熱性舗装等
自然換気
遮光ネット
1515
マラソンコースの体感温度評価事例
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute
遮熱舗装(再帰型)
16
(2013.8.19 13:00)現在の対策状況と表面温度の計算結果
40 50 60 表面温度[℃]
遮熱舗装により表面温度が10℃以上低下
16
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute17
(2013.8.19 10:00)表面温度の鳥瞰図
17
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1818
(2013.8.19 13:00)気温の計算結果(地上付近)
26
30
3436
気温[℃]A
B
風通しの気温影響は大きい
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute1919
(2013.8.19 13:00)風速の計算結果(地上付近)
26
30
3436
気温[℃]A
B
晴海通りに風の通り道が形成されている
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute2020
(2013.8.19 13:00)体感温度の計算結果(地上付近)
28
30
33
35
SET*[℃]
体感温度に日陰日向の影響が大きい
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute2121
(2013.8.19 9:00)体感温度の計算結果(地上付近)
28
30
33
35
SET*[℃]
朝方の体感温度は日中より3℃以上低減
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute
Rooftop garden(25%)+high reflection roof(25%)
No entry zone by car
1km×1km
20
70
300
40
60
50
22
暑熱対策検討のための仮想的プラン
遮光ネット
散水
保水性舗装
再帰遮熱舗装
ミスト
樹木
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute23
(2013.8.19 13:00)気温の低下量の計算結果(地上付近)
対策個所を中心に気温が0.5~1℃低下
気温[℃]
-1
+1
0
上昇
低下
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute24
(2013.8.19 13:00)体感温度の低下量の計算結果(地上付近)
遮光ネットと保水性舗装の組み合わせで体感温度が2~3℃低下
SET*[℃]
-3
+3
0
暑
涼
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research InstituteExample using net to the streets (Malaga, Spain) 2525
(2013.8.19 13:00)体感温度の低下量の計算結果(地上付近)
晴海通り
ミスト
遮熱舗装とミストの気温低減効果
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute2626
L HI: 敷地外に対するヒートアイランド負荷
Q HI:
敷地
内歩
行者
空間
の暑
熱環
境緩
和
0
50
100
0 50 100
BEEHI= 3.0 BEEHI= 1.5 BEEHI= 1.0
BEEHI= 0.5
S
C
B+A
B-
36
63 BEEHI = 1.7
(QHI-1 + QHI-2 + QHI-3)(LHI-1 + LHI-2 + LHI-3)
BEEHI=
=0.5
(東北大持田灯教授提供)
S : excellentA : very goodB+: goodB- : rather poorC : poor
コントロールボリューム
( 建物敷地)
L
Q
CASBEE-HI(国交省)
ヒートアイランド研究の現状と課題 平成29年度建築研究所講演会
国立研究開発法人 建築研究所 Building Research Institute2727
まとめ
・適応策への対応から、近年は体感温度の対策が重要視されている。
・気温、体感温度への効果を踏まえた適切なヒートアイランド対策を立案する必要がある。