tama river 201608
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季節の移り変わり
「雑木林」「雑木林」近くの水溜り
「大木の水場」「大木の水場」と周辺での出会い
ひとつの区切り
トレイルカメラに撮影された動物
2016年8月
- 季節の移り変わり
クズ
ソバナ
マルバダケブキ
8月は雨の日が多く、後半は台風接近、ゲリラ豪雨もあった。だが雨量は少なく奥多摩湖の⽔位低い。セミの声はハルゼミからツクツクボウシ、ミンミンゼミに変
わった。ソバナ、ミズヒキ、クズやホタルブクロの花、ススキも⾒
られるようになった。トンボの姿もあり秋が始まった。鳥はカケス、コガラ、アオバト、カラスの声が聞こえ、キ
ツツキのドラミング音もあった。
2016年8月
- 「雑⽊林」
雑⽊林へ⾏く途中でニホンカモシカに出会った。人工林の緩やかな斜⾯で採⾷していたようだが、ゆっくりと上へ登っていってしまった。雑⽊林ではもやがかかり、
⽊の葉に溜まった⽔滴が落ちて落ちてきた。その音ともやのおかげで動物の気配が読み取れず、終始緊張しながらトレイルカメラのチェックをしていた。
ニホンカモシカ
2016年8月
- 「雑⽊林」近くの⽔溜り
4月に⽔溜りでオオタカの⽻根を⾒つけ、どんな鳥が⽔浴びに来るかとカメラを設置してみた。しかし鳥の姿は少なく哺乳類が通り過ぎる姿が多い。時期的なものかもしれないが、⽔飲みをする姿も少ない。川までの距離はあるが、⽔溜りは他にも多くあるため、
⽔溜りとしてよりも歩きやすい道としての価値が⾼いのだろうか。
ホンドキツネ
ホンドテン
ニホンタヌキ2頭
2016年8月
- 「大⽊の⽔場」
8月は鳥の姿が全く映っていなかったが、⽔場の⽔が少ないためかもしれない。ネズミは多数映っていた。雨の中やってきたツキノワグマの姿が
あった。⽔場から⾒渡せる範囲で新しいクマ剥ぎ痕があり、このクマの仕業かもしれない。
ニホンカモシカ
ツキノワグマニホンジカ
2016年8月
- 「大⽊の⽔場」と周辺での出会い
大⽊近くの窪みに⽔はあるが、他の窪みは干上がっていた。それでもハチが⽔飲みに来ていた。⽔場へ⾏く途中でヤマ
ドリ2⽻と遭遇した。尾⽻がなかったのでメスか若い個体のようだった。いつものことだが、逃げ足が速く、写真は撮れない。
大⽊の⽔場
2016年8月
- ひとつの区切り
2013年8月から始めたトレイルカメラでの記録は「⽔場」から始まった。しかし、人工林の保全のため2016年7月をもって撤去することになった。3年間、野⽣動物たちには迷惑をかけてしまった。だが私にとってはかけがえのない3年間だった。初めてカメラの設置に⾏った時に音もなくホンドテンが⽔場に現れ、私を⾒て去っ
ていった。その出会いで野⽣動物が撮影できる確信し、ツキノワグマが映っていた時には心躍った。その後も野⽣動物たちの映像に興奮することばかりだった。そして私の活動に多くの人々が協⼒や応援をしてくれた。「⽔場」は⼀旦、終了することになったが、記録をまとめていきたいと思っている。
「雑⽊林」と「大⽊の⽔場」はまだ継続する。私の中では「⽔場」はとても大事な場所
になっていて、いろいろな感情が頭の中を駆け巡っている。ただ、今後も定期的に訪れていきたい。「⽔場」 に⽣きる全ての命に感謝を込
めて! 最後にトレイルカメラに映ったホンドテン
2016年8月
- ひとつの区切り(おまけ)
⽔場のトレイルカメラを撤去した日、2つの出会いがあった。1つ目はメスジカだ。こちらを⾒ているのに逃げずに座り込ん
でしまった。何とも無防備だ。猟師さんには気をつけるんだよ。2つ目はツキノワグマ
だ。雑⽊林の奥で物音がした。朽⽊をバリッと剥がしとっていた。おそらく蟻を探していた。
そして悠々と去って⾏った。
ツキノワグマ
2016年8月
- トレイルカメラに撮影された動物
【⽔場】(8/1-7)○ホンドテン○ツキノワグマ・ニホンカモシカ・カケス・ヤマドリ・ニホンジカ
【デジカメ動画】◎ニホンジカ
「多摩川水源に生きる」 http://tama-forest.seesaa.net/
○はこのスライド内で公開している静止画。◎は公開している動画(動画は映像の状況により公開/非公開としています。)
【雑⽊林】◎○ホンドキツネ◎ニホンイノシシ◎ニホンザル○ニホンタヌキ○ホンドテン・アカハラ・カケス・カラス・ヤマドリ・ニホンアナグマ・コウモリ・ニホンジカ・ハクビシン
【大⽊の⽔場】◎ニホンリス○ニホンジカ○ニホンカモシカ○ツキノワグマ・ニホンイノシシ・ニホンタヌキ・ホンドテン・コウモリ・ネズミの仲間