taguma kumamoto oecd
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熊本の経済社会発展のための未来予想図とそのための子育てシステムの充実
熊本の未来を熊本の市民で考える
OECD教育局
教育訓練政策課
デボラローズベアール
田熊美保
本日のOutline
1. OECDの見解のご紹介、特に地方の取り組み
2. 国家の成長戦略に沿った、かつ、地方による、地方のための、特色のある地方の子育てシステム構築に向けて、諸外国の「手法」の紹介
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本日のOutline
1. OECDの見解のご紹介、特に地方の取り組み
2. 国家の成長戦略に沿った、かつ、地方による、地方のための、特色のある地方の子育てシステム構築に向けて、諸外国の「手法」の紹介
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子ども子育て新システムについて
1. 質の高い保育・幼児教育へ公的支出を
2. 子ども手当て
3. 幼児教育とその他の政策との競合性
4. 幼保一体化
5. 市町村のキャパシティービルディング
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本日のOutline
1. OECDの見解のご紹介、特に地方の取り組み
2. 国家の成長戦略に沿った、かつ、地方による、地方のための、特色のある地方の子育てシステム構築に向けて、諸外国の「手法」の紹介
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地域発モデルづくり、手法、4つの手順
1. 熊本の政策課題を考える。その内、3つの最優先課題を選ぶ。
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2. 3つの政策課題、それぞれについて、何をしなければならないかを考える。What needs to be done?
3. 2で考えた「するべきリスト」のうち、以下のカテゴリーに選別する。
自分たち(地域)の手で変えられるもの What we can change
ourselves? 。
自分たちの手のみでは変えられないが、その他の人によって変え得るもの What we need to ask someone else to change?
誰の手によっても、短期で変化を期待するのは難しいもの What do
we need to accept?
4. 3の「自分たちで変えられるもの」のうち、実行可能な範囲で、何をプライオリティーとしてすべきか。実行のための(いつ、誰が、何をするか)行動指針を考える。 What are we going to do? Who+What+When?
ステップ1:
熊本の最優先である(プライオリティー)政策課題の3つは何か?
• 都市部の待機児童
• 熊本県内における地方と都市部の子育て事情の差
• 熊本の産業活性化とその人材育成
• 幼保一体化(子ども指針とカリキュラム、こども園移行など)
• 子ども手当て
• 人口増加(他県から熊本へ住民を増やす)
• 小学校の空き教室(その他の目的に利用、又は、統合・廃止)
• 保育・幼児教育への公的投資の確保
• 移民の子どもの増加
• 高齢化
• その他
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例
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熊本人口を増加させる!
新幹線の開通により福岡市から福岡市からの通勤圏となり、九州のベッドタウンとしての住民↑。平野部も広く居住空間としては良好。
⇒ 人口↑
⇒ 住民税↑
⇒ 子育て環境の充実も図るべき
「観光都市熊本」として地位を確立!
熊本の観光名所(阿蘇山、熊本城等)。観光都市として地元企業の振興。観光都市として国際競争に備える
⇒ 消費需要↑(個人の家計↑ 所得税↑ 消費税↑)
⇒ 法人税↑
⇒ 幼児期から必要な人材を育成すべき(地元に残る・戻ってくる地域への愛着心、国際競争に勝ち抜くスキル・発想など)
⇒ 医者・看護士人材不足
⇒ 幼児期から必要な人材を育成すべき(「あそび」に理数系の導入、世代間交流の促進など)
⇒ 高度な技術を持つ移民を大学に研究者として受け入れ (MEXT Global 30など)
安心して住める高齢社会熊本を目指す!
都市部の待機児童解消
⇒ 女性の就業率↑ 所得税↑
⇒ 女性が働きたいと思う女性にとって働きやすい子育てシステムを構築すべき
都市部の待機児童を解消して、女性の働きやすい町・熊本を目指す!
⇒ 水ビジネス=法人税・所得税↑
⇒ 大学の科目に環境ビジネス科目を充実
⇒ 幼児期から必要な人材を育成すべき(環境教育をカリキュラムに導入)
環境先進地・熊本をめざす!
ステップ2:
3つの政策課題、それぞれについて、
何をしなければならないかを考える。
What needs to be done?
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例)
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都市部の待機児童解消
⇒ 女性の就業率↑ 所得税↑
⇒ 女性が働きたいと思う女性にとって働きやすい子育てシステムを構築すべき
都市部の待機児童を解消して、女性の働きやすい町・熊本を目指す!
• 女性が働きやすい仕事の創造
• 保育所アクセスの拡充
• 延長幼稚園の拡充
• 幼稚園・保育園の質の向上
• 幼稚園・保育園の家計負担の軽減
• ワークライフバランスの推進
• ワークシェアの導入
• 育児休暇の拡充
• 人口動向
• など
ステップ3: 「するべきリスト」のうち、
以下のカテゴリーに選別する。
1. 自分たち(地域)の手で変えられるもの
What we can change ourselves?
2. 自分たちの手のみでは変えられないが、その他の人によって変え得るもの
What we need to ask someone else to change?
3.誰の手によっても、短期で変化を期待するのは難しいもの
What do we need to accept?
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例
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We can change ourselves:
We need to ask someone to change:
We have to accept:
• 延長幼稚園の拡充
• 女性の雇用創造
• 幼稚園・保育園の家計への経済負担の軽減
• 人口動態(都市部への流入をとめる、都市部からから流出を促す)
• 保育所のアクセス拡充 • 幼稚園・保育園の質の向上 • ワークライフバランスの推進 • 育児休暇の拡充
ステップ4:
「自分たちで変えられるもの」のうち、実行可能な範囲で、何をプライオリティーとしてす
べきか。
実行のための(いつ、誰が、何をするか)行動指針を考える。
What are we going to do?
Who+What+When?
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例)
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Target Who What When
幼稚園・保育園の質の向上 (子ども指針)
幼稚園 • 熊本ならではの、新しいカリキュラムに取り入れたい内容を考える • など
保育園
親
地方行政
大学・研究機関
政治家先生 • 熊本の特色あるカリキュラムを発信 • など
メディア
その他
保育所アクセスの拡充、、、