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調調調Special Report 12 11 11 調11 調綿12 調15 西13 JEANS & CASUAL REPORT

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Page 1: Special Report さて次の一手は・・・利益効率の復 …...甲 賀 一 郎 カジュアル大手の近況、さて次の一手は・・・利益効率の復調に成果は上がっているが、

甲 賀 一 郎

利益効率の復調に成果は上がっているが、

さて次の一手は・・・

カジュアル大手の近況、ユニクロの世界制覇の夢はどうなる?

 政権交代によって我が国の経済状態が好転しそうな期待感もあるが、冷静に考えて個人消費が活発になるような状況はま

だ先だろう。カジュアル衣料は2009年ころの「安値」指向から脱却できた安堵感もあり、大手の決算にみるように客単

価の向上や収益率の回復には一定の効果も出てきている。では、今後はどのような発展戦略を打てば良いのか、各社の模索

が続いている。業態やブランドの多様化がその基本戦略であろうが、一方でユニクロやハニーズのように海外展開を主眼と

する方針も本格化してきた。最近のジーンズカジュアル大手の動向を見て行こう。

 政権交代によって我が国の経済状態が好転しそうな期待感もあるが、冷静に考えて個人消費が活発になるような状況はま

だ先だろう。カジュアル衣料は2009年ころの「安値」指向から脱却できた安堵感もあり、大手の決算にみるように客単

価の向上や収益率の回復には一定の効果も出てきている。では、今後はどのような発展戦略を打てば良いのか、各社の模索

が続いている。業態やブランドの多様化がその基本戦略であろうが、一方でユニクロやハニーズのように海外展開を主眼と

する方針も本格化してきた。最近のジーンズカジュアル大手の動向を見て行こう。

寒冷気候で乱高下の年末商戦

中国反日デモ影響の明暗

甲 賀 一 郎

利益効率の復調に成果は上がっているが、

さて次の一手は・・・

カジュアル大手の近況、ユニクロの世界制覇の夢はどうなる?

甲 賀 一 郎

利益効率の復調に成果は上がっているが、

さて次の一手は・・・

カジュアル大手の近況、ユニクロの世界制覇の夢はどうなる?

Special Report

 恒例により2012年末の商戦の

実績を見よう。本誌編集の時期では、

各業界団体の12月売り上げ昨年対比

数値は発表されていない。11月のデ

ータと個別企業の速報値を図表(1)

と(2)に示した。それによると20

12年11月は各業態ともに好調で、

特に百貨店は7ヶ月ぶりに昨年対比

でプラスになった。昨年の気候は猛

暑から秋が短いまま、寒い冬に移行

した感があり、11月の防寒衣料の出

足が良かったのが衣料部門好調の主

な原因であった。この要因は他のメ

ンズ系重衣料や、ジーンズカジュア

ルも同様であり、各社とも中綿防寒

などの活発な売れ行きを報告してい

る。

 しかし、12月は一転して昨対マイ

ナスに転じた傾向のようだ。寒さは

依然として厳しかったのにだ。やは

り今の景気、シーズン初めは先行し

ても実需期に入ると、その勢いが減

衰する「中折れ」傾向があるようだ。

消費景気の底の浅さを感じさせる。

そんな中でも、ユニクロ(国内)は得

意のヒートテックや防寒外衣の好調

さの勢いの良さは止まっていないよ

うだ。

 尖閣諸島の領有権をめぐる一連の

騒動も2012年の重要な事案であ

った。8月に始まった騒動とその後

の一応の沈静化は今後の中国におけ

る小売チェーンの展開についてのリ

スクを考える契機となった。参考ま

でにカジュアル系2社の明暗につい

てみておこう。上海地区のデモは、

8月15日の朝に異様な雰囲気から始

まったようだ。同市南西部の人民北

路地区でユニクロ周辺を示威する恐

怖の雰囲気にのまれてユニクロの店

13 JEANS & CASUAL REPORT

Page 2: Special Report さて次の一手は・・・利益効率の復 …...甲 賀 一 郎 カジュアル大手の近況、さて次の一手は・・・利益効率の復調に成果は上がっているが、

長は自主的に「尖閣は中国の領土で

あることを支持します」という張り

紙をウインドーに貼りつけた。一説

では地元警察の指示によるもであっ

たという。ともあれこのことは大き

な波紋を呼びユニクロ本社は、あく

まで現地での単独行為であり、本社

は政治的な言動は行うはずがないと

コメントした。

 一方の「ハニーズ」はどうだった

か。同社はユニクロよりも一桁多い

「開元地中海広場」SC店9月15日の状況「魚釣島(尖閣)は中国固有の領土です」との張り紙を「自主的に」掲げた。

中国42全店のユニクロは一時的に閉鎖された。

ユニクロ上海松江区店

ハニーズ上海大悦城店

8月

9月

10月

11月

147.1

100.0

153.1

130.4

92.7

110.4

109.6

98.2

全中国進出415店の内 上海、南京地区に191店舗(当時)

中国地区店舗の売上昨年対比(%)デモのあった8月もそれ以降も売上への影響はなかった。

ハニーズは影響受けず

全店 既存店

図表(3)中国の反日デモの影響事例

ジーンズ系3社の

利益回復の裏側

図表(4)ジーンズカジュアル3社の復調と来期予測の比較

売上、(売上)総利益、経常利益、当期(純)利益は2011年決算を100とした対比(対数)イメージ *2013年は各社の実績予想値

売上

売上総利益

経常利益

当期純利益

ジーンズメイト2011年2月

142.8

63.7

△10.9

△29.6

2012年2月

115.3

56.4

△1.8

△11.5

2013年2月

113.5

△0.2

△1.8

単位:億円

店舗の刷新、新業態の開発などに努力しながら、粗利益率は改善、経費の大巾カットで利益は上昇傾向にある。

2011 2012 2013

売上

売上総利益

経常利益

当期純利益

マックハウス2011年2月

424.1

184.5

△4.7

△21.0

2012年2月

404.5

187.0

21.2

19.0

2013年2月

392.0

27.5

14.0

単位:億円

2011 2012 2013

売上

総利益

経常利益

当期利益

売上

総利益

経常利益

当期利益

劇的な収益力の回復は持続。

社外アナリストの予測では13年2月売上405億

純利益19億へ(2012年11月発表データ)

売上

売上総利益

経常利益

当期純利益

ライトオン2011年8月

806.7

375.3

21.6

△17.9

2012年8月

853.6

396.3

40.1

18.9

2013年8月

860.0

410.0

41.0

21.0

単位:億円

2011 2012 2013

2013年8月の業績予想は売上は

860億と横ばいながら純利益は21億へ。

(12年12月発表)

売上

総利益

経常利益

当期利益

約300店もの店舗を中国で運営し

ているが、何らの被害らしきものは

無かったようだ。無印良品などとと

もに出店している上海大悦城のショ

ッピングセンターも一切平穏だった。

この立地(曲阜路)はレディスファ

ションのショッピングビルであった

こと、そもそもハニーズは日本の企

業であることが認知されていなかっ

たからなどの理由もあったようだ。

ともあれ、現地で消費層から反感を

買わない店の運営技術もイメージさ

れなければならないようだ。

 話を本筋に戻して、ジーンズカジ

ュアル系の3社の収益性の動向を見

てみよう。図表(4)の数値やグラフ

では、ジーンズ系の上場大手3社、

ジーンズメイト、マックハウス、ラ

イトン(50音順)の過去2期の実績

と、発表されている間近の13年2月

決算予想を表示している。グラフの

方は時系列的な増減の比較を相対的

増減パーセントのイメージ

増減パーセントのイメージ

増減パーセントのイメージ

Special Report Special Report

14JEANS & CASUAL REPORT15 JEANS & CASUAL REPORT

図表(1)2012年終末11月の売上対比 

百貨店

 内「衣料品」

コンビニエンスストア(既存店)

チェーンストア(スーパー)

 内「衣料品」

エイチツーオー(阪急、阪神)

三越伊勢丹

ジェイフロント(大丸、松坂屋)

12月(単月)の百貨店大手3グループの実績速報(昨対%)

110.0

98.0

100.6

区 分

2010年

11月実績

昨対(%)

2011年

11月実績

2012年

11月実績 準 拠

5,556億円

1,958億円

6,163億円

10,137億円

1,172億円

99.5

99.1

101.1

99.5

107.4

昨対(%)

5,465億円

1,908億円

6,888億円

10,400億円

1,219億円

88.1

97.4

111.8

102.6

103.3

昨対(%)

5,542億円

1,960億円

6,713億円

10,299億円

1,283億円

102.2

103.4

97.5

99.9

105.2

日本百貨店協会(7か月ぶりの好調)

チェーンストア協会

コンビニ協会

・コンビニ11年数値は事後修正発表・チェーンストの昨年対比は新旧店舗調整数値による。

11月、百貨店は防寒コートなど冬物衣料が動き、7ヶ月ぶりの好調。スーパーもメンズがリードして善戦。12月データはまだ未発表。阪急梅田本店は改装景気に沸く。

図表(2)専門店系大手の2012年11~12月の売上昨年対比

メンズ重衣料

11月 12月

青山

アオキ

コナカ

単純平均

昨年対比(%)、既存店ベース

98.4

100.0

99.6

99.3

109.0

114.8

106.2

110.0

ジーンズカジュアル系

ジーンズメイト

マックハウス

ライトオン

単純平均

101.1

96.8

98.9

98.9

107.4

108.4

107.3

107.7

その他カジュアル系(当記事関連)

コックス

国内ユニクロ

しまむら

ハニーズ

パレモ

ポイント

単純平均

101.2

104.599.5

96.0

91.6

100.5

98.9

101.8

113.7

102.7

100.4

97.2

103.6

103.2

112

110

108

106

104

102

100

98

96

94

92

メンズ重衣料

11月

ジーンズ系その他カジュアル

12月は前月の反動か、客足遠のく。

業態3区分平均昨対%

12月

・・・・

Special Report

※アオキ:オリヒカ含むファッション事業

Page 3: Special Report さて次の一手は・・・利益効率の復 …...甲 賀 一 郎 カジュアル大手の近況、さて次の一手は・・・利益効率の復調に成果は上がっているが、

に示したもので、数値そのもののグ

ラフではないイメージ図である。そ

の折れ線グラフは、上から売上高、

バーゲン後の最終粗利益(売上総利

益)、経費や営業外の収支を引いた経

常利益(損失)、さらに特別損失など

の他の項目を差し引いた純利益(損

失)の4つの数値の増減の模様であ

る。

 総じて言えることは売上の推移の

グラフ線は伸び悩みか、一部下降し

ているにも関わらず、下側の2本の

グラフ線である経常利益や最終(純)

利益のほうは右上がりの様相を見せ

ている。主に各社の経費の合理化施

策の努力がここに表れていると見て

よい。

 ジーンズメイトは約6年越しの売

り上げ減収と、5年間の当期利益の

マイナスを続けてきたが、ここへき

て不採算店舗のスクラップの効果が

出始め、新業態の「ワケあり本舗(ア

ウトレット)」や「ハッピードア」、「

コットンテラス」などの店舗の収益

期待が下支えになり始めている。同

社の長年のビジネスモデルであった

大都市圏のメンズ消費者へのドミナ

ント戦略は、ジーンズ単品の劣性と

いう時代の大きな逆流に大きく影響

された。今後は改良された品揃えへ

の努力が報われる段階を迎えようと

しているようだ。

 マックハウスも増益のお手本のよ

うな数値傾向を示している。不採算

店舗のスクラップで売り上げは減少

傾向ながら、「リークーパー」など一

部PBブランドの新設による補強、

経費の合理化などで利益面の回復力

はめざましい。13年2月予想の数値

については、外部株式アナリストが

さらに上乗せの予想を行っているよ

うでもある。

 ライトオンも07年から3年間売

上1,000億を超えた実績を持っ

ていたが、その後の景気低迷、出店

数減速などでややジリ貧傾向にあっ

た。しかし、同社も季節感に応じた

ボトムス企画(特に機能素材使い、

ワーク調パンツ)や「フラッシュリポ

ート」、「チャイム」などの新業態で

底入れを図る一方、比例費である人

件費の膨張を抑える工夫や粗利益率

の向上への努力を地道に行っている。

13年8月決算はまだ遠い先だが、増

収、増益を期待されている。

 このようにジーンズ系各社の努力

は、どちらかというと既存商品のロ

ス削減、粗利益率改善、経費合理化

などの内向きな施策が主眼であった

と言えよう。新業態やPBブランド

の開発なども、大まかに見てまだ緒

についたばかりで、その投資効果の

実現には時間がかかりそうでもある。

消費景気が大きく改善することを期

待できないだけに、今後の打つ手は

内向きの努力からは前へ一歩抜け出

した戦略を立てねばなるまい。ショ

ッピングセンターの開発も活発では

ないし、現下の環境では新しい路面

型の出店も難しい。日本のジーンカ

ジュアル小売の市場パイに限度を感

じる向きも多いようだ。そうなると

勢い、次の一手は新業態の開発か海

外への進出ということになる。しか

し、これらの努力の前には企業力、

特に資金力や人材力の課題などが横

たわる。

 そこで一つのベンチマーク(先行

する参考事例)として、今回もユニ

クロ(ファーストリテイリング)の

動向を分析したい。まず国内ユニク

ロの業績を見よう。図表(5)に見る

ように同社国内部門は11年には減収

減益というやや不名誉な結果を余儀

なくされたが、12年決算では何とか

売り上げを回復した。しかし、経費

増もあって営業利益は微減となって

いる。

 その経費構造の推移をたどったも

のが図表(6)である。売り上げ総利

益率(荒利率)は48〜49%とほぼ高

水準を保っているものの、販管費の

売り上げ対比の比率がジリジリと上

昇し、営業利益率を圧迫している現

象が読み取れる。

 国内ユニクロの状況は理解できた。

では、海外ユニクロや他の事業(「セ

オリー」や「コントワ・デ・コトニエ」)

を含めたファーストリテイリング連

結の最近の状況はどうか?図表(7)

で、13年8月の予想を含めた数値を

内部努力は一段落、

次の一手は?

ユニクロの世界制覇という

野望は実現できるか?

図表(5)国内ユニクロ業績推移

売上高

売上総利益

販管費

営業利益

2010年8月

億円

6,151

3,026

1,749

1,277

100.0

49.2

28.4

20.8

2011年8月

億円

6,001

2,949

1,886

1,062

100.0

49.1

31.4

17.7

2012年8月

億円

6,201

2,995

1,971

1,023

100.0

48.3

31.8

16.5

2011年の減収減益からは回復、2012年は売上は回復している。

単位;億円

示した。総合年商が13年8月決算で

は、一つの通過点である「1兆円」を

超えるようだ。それは朗報ではある

が、その利益構造には弱含みもある。

本誌前号でも指摘した課題だが、さ

らに再度確認しよう。13年8月の予

想値で見ても、国内ユニクロの売り

上げ構成比率61%に対して、その営

業利益の構成比は74%。これは海外

や他の事業収益性が国内ユニクロに

 

図表(6)国内ユニクロの経費構造推移

総利益(%)

対売上比率(%)

営業利益率(%)

販管費(億円)

人件費

広告宣伝費

賃借料

減価償却

その他

合計

52

24

40

3

29

148

9.6

4.5

7.4

0.6

5.4

27.5

2009年

48.1

27.5

20.6

62

28

47

4

33

174

10.1

4.6

7.6

0.7

5.4

28.4

2010年

49.2

28.4

20.8

59

27

42

6

53

186

9.8

4.4

6.9

1.0

9.2

31.4

2011年

49.1

31.4

17.7

57

28

44

7

61

197

9.2

4.6

7.1

1.1

9.8

31.8

2012年

48.3

31.8

16.5

単位:億円、%

営業利益率

経費率

50

45

40

35

30

25

20

15

10

5

009年 10年 11年 12年

25.00

20.00

15.00

10.00

5.00

0.00

図表(7)ユニクログループ(ファーストリテイリング、連結)の業績(実績と予想)

売上高

営業利益

全社営業利益率(%)

国内営業利益率(%)

注:合計にはその他事業及び調整計算を含む。2010年データは同社による事後修正。本誌基礎表は別途数値。

事業区分

国内ユニクロ

海外ユニクロ

その他グローバル事業

調整

全社合計

国内ユニクロ

海外ユニクロ

その他グローバル事業

調整

全社合計

74.3

8.9

16.5

100.0

97.9

4.8

3.7

100.0

2010年8月

単位;億円、%

6,055

727

1,348

18

8,148

1,295

63

49

-84

1,323

2010年8月

億円 構成比

73.2

11.4

15.1

100.0

91.7

7.7

7.7

100.0

2011年8月

6,001

937

1,240

8,203

1,062

89

87

1,163

億円 構成比

66.7

16.5

16.5

100.0

80.9

8.6

11.5

100.0

2012年8月

6,201

1,531

1,530

-6

9,286

1,023

109

145

-13

1,264

億円 構成比

61.1

21.4

17.3

100.0

74.0

13.6

12.5

100.0

2013/8/1(修正予想)

6,530

2,290

1,850

20

10,690 1,090

200

185

1,475

億円 構成比

16.2021.40

14.2017.70

13.6016.50

13.8016.70

2010年 2011年 2012年 2013年(予想)

国内営業利益率全社営業利益率

総利益率は横ばいだが、経費率アップによる利益圧迫が増えそう。営業利益率は4%の低下。

中長期目標の足がかり1兆円に達するが、海外の利

益率は低く全社的利益構造は下がる傾向。

Special Report Special Report

16JEANS & CASUAL REPORT17 JEANS & CASUAL REPORT

Page 4: Special Report さて次の一手は・・・利益効率の復 …...甲 賀 一 郎 カジュアル大手の近況、さて次の一手は・・・利益効率の復調に成果は上がっているが、

劣るということである。その肝心の

国内ユニクロの効率も徐々に劣化し

ているわけだから、今後の全体的な

収益構造は今ほどには良いものでは

無いことになるだろう。

 さて、最近リリースされた同社の

長期ビジョンによると、今から7年

後の2020年での売り上げは5兆

円、その時の店舗数は全世界で4,0

00店(全業態込み)だそうだ。図表

(9)に見るように、現状世界の小売

SPAの売り上げトップはインディ

テックス(「ZARA」)の約1・5兆

円だ。ユニクログループはその約3

倍以上の規模を狙うという。わが日

本発の企業が世界のトップに立つこ

とは関連企業の成長、活性化にもつ

ながる大きな意義を持つと期待した

い。

 しかし、ユニクロ業態でのビジネ

スモデルと世界のトップをリードす

る「ZARA」や「H&M」のそれと

はいささかおもむきが異なると指摘

する意見も多い。周知のように、ユ

ニクロのビジネスモデルの模範はア

メリカの「GAP」だ。GAPの商品

はいわば汎用でシーズンのほぼ全期

間にまたがる「準定番」の布帛やニ

ットのトップス、ジーンズなどだ。

一方のZARAやH&Mの得意分野

はレディスファッションのワンピー

スを含むドレッシーライン、流行を

追いかけて週単位でめまぐるしく変

わる「ファスト(迅速)ファッション」

の分野だ。ZARAなどは先端ファ

ッションを追いかけるためのデザイ

ン人材や、少々コストは高くともQ

Rの効くEU圏内に自社運営工場を

持つ一種の頭脳企業だ。商品リスク

も在庫を切らさぬフォロー型という

よりも「売り切りゴメン」の方式で

ロスもない。一方のGAPやユニク

ロはサイズや色の品切れを恐れるフ

ォロー型だ。コストの安い途上国で

の生産だからリード期間も長く、常

に当たり外れが多いリスク型のビジ

ネスモデルを運営しているといえる。

 コスト安で迫ってくるコピー商品

の追従を振り切れるかも課題だ。も

ちろんユニクロはその辺のことは承

知している。しかし5兆という規模

はいったい「GAP」型の延長上に

あるのか、それとも「ZARA」型の

モデルが有利なのかまだ定かではな

い。願わくば国内ユニクロの収益性

が健常なうちに世界戦略実現の橋渡

カジュアル小売とは何か、

そのビジネスモデル

図表(8)ユニクログループの世界制覇構想

ユニクロその他アジア

ユニクロ欧米

2020年:目標売上高5兆円

ジーユーユニクロ国内

ユニクログレーターチャイナ

アフォーダブルラグジュアリー 同社資料よりセオリー・ODC・PTTなど

ファーストリテイリングの長期ビジョン

国内ユニクロ

海外ユ二クロ

(内アジアユニクロ)

(内欧米ユニクロ)

ユニクロ以外業態

合計

12年8月実績

売り上げ 店舗数

6,215億円

1,570億円

1,480億円

9,286億円

(調整値含) ほぼ達成

845店

292店

(275)

(17)

1,137店

13年8月予想

売り上げ

6,520億円

2,290億円

1,850億円

10,690億円

(同左) はたして?

2020年構想

店舗数

1,000店

3,000店

(2,000)

(1,000)

4,000店

(全業態込)

50,000億円当記事は連載されています。店舗数や経費構造などの情報については、バックナンバーの記事やデータもご参照ください。

しとなる何か、・・・おそらくファス

ト系レディスファッションだと思わ

れるが・・をものにして欲しいもの

だ。

 ジーンズカジュアルという概念は

今後も大きく変化するだろう。ジー

ンズ業界も自らの力で新しい地平を

切り開かなければなるまい。今のZ

ARAやH&M、ファーストリテイ

リンングの企業努力とその中身には

大いに参考になる戦略のモデル想定

が含まれていると言えそうだ。

カジュアル衣料は千変万化

図表(9)世界のSPA(製造小売り)主要企業とビジネススキーム

インディテックス(ZARA)

H&M

GAP

リミテッド

ファーストリテイリング

ポロ ラルフローレン

ネクスト

エスプリ

スペイン

スウェーデン

アメリカ

アメリカ

日本

アメリカ

英国

香港

企業名(ブランド) 本社 最近年商(円換算)

1.5兆円

1.4兆円

1.3兆円

0.9兆円

0.9兆円

0.5兆円

0.4兆円

0.3兆円

主力商品ライン 企画、生産スキーム

コンセプト 重衣料 中、軽衣料

ファストファッション

ファストファッション

カジュアル

婦人カジュアル系

カジュアル

高級カジュアル

総合

婦人カジュアル

流行追い納期QR生産

流行追い納期QR生産

準定番先行生産型

中級系流行追従生産

準定番先行生産型

高級定番系持続企画型

オールラウンド型生産

中流企画、納期重視

Special Report Special Report

18JEANS & CASUAL REPORT19 JEANS & CASUAL REPORT

Page 5: Special Report さて次の一手は・・・利益効率の復 …...甲 賀 一 郎 カジュアル大手の近況、さて次の一手は・・・利益効率の復調に成果は上がっているが、

20JEANS & CASUAL REPORT21 JEANS & CASUAL REPORT

Special Report Special Report

コックス

図表(10)各社最近の動向

ジーンズメイト

マックハウス

ライトオン

しまむら

ハニーズ

パル

パレモ

ポイントファーストリテイリング(海外含む全社)

12年決算前半はミドルエイジ中心のファミリーカジュアル 「IKKA」のメンズ部門好調に支えられて好調ながらも、下期は秋物の不振などで低迷した。 通期(13年 2月)予想は売上235億円、営業利益△8億円。イオングループの「4つのメガトレンド」に戦略シフト中。「アジアへのシフト」、「都市部へのシフト」、「シニア層へのシフト」、「デジタル(WEB小売)へのシフト」 今期新規出店を約 60店と目論んでいたが、実際は約 40店にとどまったことも下方修正の原因。 中国進出はほぼ順調で現在26店舗(12年11月現在)。 中国での業態は主に「VENCE EXCHANGE」(20~30歳代のレディスカジュアル) 地球環境配慮「CIQUETO(チキュート)」企画展開中。

各種の施策を講じながら収益力の回復に努力する。 「今後の運転資金は十分に確保できている」とコメント。 「コットン テラス」ブランド(レディストータルファッション)を立ち上げ活路を見出そうと努力中。低価格業態「ワケあり本舗」も一定の収益性に貢献。不採算店の撤退(今期約20店前後)や、物流合理化などを継続努力中。既存店ベースの客単価は12月までの累計で103%、昨年はそれ以前の反動で約117%であった。

最近決算年商   246億円同営業利益  △10.6億円

直近半期決算売上 117億円同昨年同期間比  91%

主力の「しまむら」業態の秋冬ものはほぼ順調推移。吸湿、抗菌などの機能性商品も動く。 メイン業態「しまむら」が約7割、他に「アベイル」(若者)、「バースデイ」(キッズ)、「デイバロ」(靴)、「シャンブル」(雑貨)など。 台湾の事業「思夢楽」(35店)は黒字化達成も、出店ペースは停滞。中国進出は現状2店舗にとどまる。

最近決算年商 4,664億円同営業利益   440億円直近半期決算売上 2,415億円同昨年同期間比  111%

店舗数 1,773店舗    (2012/8)

12年後半の商戦は売上は既存店ベース98.8%と未達だったが、商品力強化で利益率はアップ。業態名は「ハニーズ」で統一、ブランドは「シネマクラブ」、「コルザ」、「コンフォートベーシック」など。一方で、パンツ専門の新業態「パンツワールド」を13年 3月に1号店オープン予定。中国出店ペースは継続。11月中間での売上は45.1億と全社の約15%、しかし現地の出店経費ふくらみ粗利益率は悪い。次年度も純増約170店を計画。新たな生産拠点としてミャンマーの工業団地に進出、当面2,000人規模で操業予定。

最近決算年商 598億円同営業利益   51億円

直近半期決算売上 301億円同昨年同期間比  103%店舗数 1,195店舗    (海外込 国内は834店)    (2012/5)

12年後半商戦は既存店の活性化努力、業態の刷新、精緻なMDスケジュール管理等により、増益確定。株主配当を100円に67%アップ。多様なコンセプト、例えば“フレンチカジュアル”、“ユニクスセックス”、“タウン”など約40の業態を運営。その大半は社員のボトムアップ提案によるもの。出店ペースは衰えていないが、今後は関東圏を強化、近い内に現在約40%から50%を超える比率まで拡大か。依然として子会社「ナイスクラップ」 (売上約 107 億円)の業績効率化が課題。

最近決算年商 854億円同営業利益   78億円

直近半期決算売上 437億円同昨年同期間比  112%

店舗数 675店舗    (2012/8)

12年2月鈴丹と合併完了。約220店舗を引き継いだ。そのため売り上げは一時的にふくらんだ。一方で、立地重複店、不採算店のスクラップは進む。衣料ブランド業態「ギャルフィット」、「ライムストーン」、雑貨業態「シーベレット」、「インセンス」など。雑貨部門売上約30%。合計17業態で展開。商品アイテム比率は、カットソー約22%、ブラウス約10%、パンツ約9%など。他に雑貨が約25%と多い。量販系SC立地が多い。イオン系、ユニー系各SCなど。都心型大型出店も視野に入れた展開を模索。

最近決算年商 280億円同営業利益   6億円

直近半期決算売上 208億円同昨年同期間比  146%

店舗数 797店舗    (2012/8)

直近半期(8月)は海外増収(24%)、国内増収(4%)、結果合計では5%増だが、販管費要因(計算方法変更)により営業利益は減少した。業態は合計17、中心の「グローバルワーク」と「ローリーズファーム」は堅調ながら新業態も伸長。好調の背景にはMD精度の改善要因もある。複合店「コレクトポイント」含み客数増加がカギを握る。海外店舗(台湾31、香港20、中国12、シンガポール2)継続出店中。さらにペースを上げる予定。「世界市場で躍進する」と方針を明示。

最近決算年商 1,151億円同営業利益   124億円

直近半期決算売上 552億円同昨年同期間比  105%店舗数 852店舗    (海外込 国内は787店)    (2012/8)

最近決算年商 115億円同営業利益  △2億円

直近半期決算売上 55億円同昨年同期間比  95%

店舗数 111店舗    (2012/8)

12年2月本決算、8月中間ともに減収ながら増益へ。不採算退店による減収を、在庫回転向上、PB強化などで粗利益率向上。販管費の節減も効果も大きい。業態はマックハウス系2、ゴールウエイ、アウトレットJなど。商品面では抗菌・防臭のジーンズに人気集中。海外提携ブランド「LEE COOPER」を発表。余勢をかって店舗コンセプト改装などを実施。東北などで地域支援活動など実施。店頭での使用済み衣料の回収実績拡大(年間40万点、200トンへ、リサイクルなどで環境貢献。

最近決算年商 404億円同営業利益   21億円

直近半期決算売上 185億円同昨年同期間比  97%

店舗数 477店舗    (2012/8)

12年8月は昨期対比で増収、大幅な増益であった。以降の12月までの新しい期は温暖気候により秋物不振で売上昨対約98%と若干の出遅れ。「ジーンズショップへの回帰」、「NB商品の充実」の施策は継続。効果は出ている。在庫回転率の向上が見られる。本誌データでは 3.6ケ月から3.3ケ月へ。新業態「ソルトアンドペッパー」(重衣料系メンズカジュアル)が2店舗でスタートしている。今後新たにレディス部門の強化の打ち出し開始へ。

最近決算年商 854億円同営業利益   40億円

店舗数 481店舗    (2012/8)

全社(海外含む)は増収(+13%)、増益(+8%)と昨年の微増収、減益からは回復。しかし国内ユニクロは増収(+3%)ながらも、減益(営業利益マイナス4%)国内ユニクロ12年冬物は「ヒートテック」好調。(12月既存店売上106.8% 客数107.0%)系列「ジーユー」は拡大基調、年商500億円を視野。反日デモにめげず中国中心に東アジアへの進出を加速する方針。

最近決算年商 9,287億円同営業利益  1,265億円

店舗数 2,088店舗    (2011/8)

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22JEANS & CASUAL REPORT23 JEANS & CASUAL REPORT

Special Report Special Report基礎データ カジュアル大手10社の中間決算(一部本決算)基礎データ カジュアル大手10社の中間決算(一部本決算)

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

23,57311,42011,03612,53753.2

12,52453.1130.1149

△27823,69716,24871.162522189458

前々期本決算11年2月

12,7746,0096,1676,60751.77,38657.8△771ー

△666△1,16621,88215,36770.24581617397

昨期中間11年8月

24,59212,05611,52813,06457.4

14,12657.4

△1,061ー

△890△1,84821,04414,91970.945827160325

前期本決算12年2月

11,6515,2095,0766,57556.46,71157.6

     △136ー

△23△15421,28015,16671.3

今期中間12年8月

【1】(株)コックス(東京都江東区 日証協)

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

14,2847,2627,9116,37444.67,49652.5

△1,122ー

△1,089△2,9617,5499,59778.6112916105

前々期本決算11年2月

5,7682,6652,8902,87749.92,90250.3△25ー△9

△6746,8458,99876.1116916105

昨期中間11年8月

11,5335,4335,8935,64048.95,85350.8△212ー

△175△1,1546,3828,52474.91052614117

前期本決算12年2月

5,4742,7162,8622,61247.72,67248.8△60ー

△51△996,2658,32775.2117410111

今期中間12年8月

【2】(株)ジーンズメイト(東京都渋谷区 東証一部)

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

42,41122,40623,95918,45243.5

19,08545.0△633ー

△466△2,10227,50112,11945.25421437519

前々期本決算11年2月

18,9539,47610,1208,81546.68,15143.16633.5696△79

25,57112,20447.7519312510

昨期中間11年8月

40,44920,48021,75318,69646.2

16,63241.12,0645.1

2,1121,89528,53414,17849.7519946482

前期本決算12年2月

18,4639,5419,6168,84647.97,77942.21,0495.7

1,126676

27,10414,55153.7482914477

今期中間12年8月

【3】(株)マックハウス(東京都杉並区 日証協)

【6】(株)しまむら(埼玉県さいたま市 東証一部)

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

前々期本決算11年2月

昨期中間11年8月

前期本決算12年2月

今期中間12年8月

440,116298,776296,822143,27832.6

104,38223.7

39,8489.1

41,04823,507258,348205,08479.71,617664

1,677

224,012152,333152,02771,98432.1

53,06423.6

19,3908.7

19,97410,712273,079213,37478.11,677385

1,710

466,405313,070314,258152,14632.6

109,14923.4

43,9549.4

45,26325,213277,647225,61181.31,678739

1,742

241,455163,322163,02278,43232.5

57,36923.8

21,5668.9

22,57713,037290,279235,89181.31,742343

1,773

【7】(株)ハニーズ(個別)(福島県いわき市 東証一部)

店舗数( )内は海外店含む

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

前々期本決算11年5月

直近本決算12年5月

55,62923,56123,53032,09857.7

28,52351.33,5756.4

3,6721,31735,20024,55169.7

881(1,026)2965

851(1,059)

59,86125,85625,32434,53757.7

29,39449.15,1438.6

5,2142,64037,39427,30773.0

851(1,059)20(190)37(54)

834(1,195)

【8】(株)パル

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

前々期本決算11年2月

昨期中間11年8月

前期本決算12年2月

今期中間12年8月

77,39534,25034,06043,33656.0

36,56147.26,7748.8

6,838316653,47926,43349.45857054601

38,98517,51016,97122,01356.5

19,32749.62,6856.9

2,705778

54,92926,52048.36017542634

85,36037,55936,91248,44856.8

40,63947.67,8089.1

7,8483,43760,39229,26048.560112574652

43,71419,55118,66125,05257.3

21,75349.83,2997.5

3,3401,77961,41630,31649.46523916675

【9】パレモ 10年8月以降は非連結表示

*16 今期中間出店数には合併による店舗増を含む。

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

前々期本決算11年2月

昨期中間11年8月

前期本決算12年2月

今期中間12年8月

29,90213,94513,92015,98253.4

14,81349.511683.9

1,212288

12,5426,00847.95733835576

14,2596,5676,6697,58953.27,04449.45453.8564

△11412,6815,84346.15762418582

27,97813,26313,10014,87853.2

14,24750.96312.3675

△19012,2005,73147.05764032584

20,82410,3309,69211,13353.5

10,60150.95312.65311,68318,7897,61540.5584*24532797

【10】(株)ポイント(茨城県水戸市 東証一部)

店舗数( )内は海外含む

123456789101112131415161718

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円百万円百万円%店店店店

売   上   高当 期 仕 入 原 価当 期 売 上 原 価売 上 総 利 益売   上   比販   管   費売   上   比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当 期 純 利 益 額総 資 産 額資 本 合 計 額自 己 資 本 比 率前 繰 越 店 舗 数期間中新出店数期 間 中 退 店 数各期末(中間)店舗

前々期本決算11年2月

昨期中間11年8月

前期本決算12年2月

今期中間12年8月

105,89345,35142,53363,36059.8

48,03045.4

15,32914.5

15,5048,40062,08937,33060.1

627(658)10(112)23(23)706(747)

52,55021,35721,69430,85658.7

26,17849.84,6778.9

4,2532,39558,51638,06165.0

706(747)71(76)19(23)

758(800)

115,05847,83947,51067,54758.7

55,18548.0

12,36110.7

12,5226,78962,77141,19165.6

706(747)101(118)39(42)

766(821)

55,15222,38622,68332,46958.9

28,70852.13,7616.8

3,8442,16960,54640,20666.4

766(821)43(56)22(25)

787(852)

【4】(株)ライトオン(茨城県つくば市 東証一部)

123456789101112131415

1617181920212223

2627282930*313233

35363738394041*42434445

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円%百万円百万円%

百万円%百万円%百万円%百万円%

百万円ケ月百万円百万円(日)百万円(日)(日)

㎡㎡百万円千円店店店店人千円歳

売 上 高当期仕入原価当期売上原価売上総利益売 上 比販 管 費売 上 比営 業 利 益売 上 比経常利益額当期純利益額売 上 比総 資 産 額資本合計額自己資本比率

ボトムス売上(キッズ含)売 上 比レディス売上売 上 比当期人件費売 上 比支払賃借料売 上 比

期末商品在庫在庫月数(試算)預け保証金額期末買掛金額同日数(試算)期末支払手形同日数(試算)項目30+32日数

全店総面積一店舗平均一店舗平均売同月坪 売 上前期末店舗数期中新出店数期中退店数期末店舗数期中平均人数一人平均売上正社員平均年齢

2009年8月 2010年8月 2011年8月 2012年8月

*項目31 ファクタリング制度分含む

100,60654,31753,93246,67346.4

43,89743.62,7752.8

2,7478490.9

60,48632,49753.7

34,14133.9

12,70912.6

12,35712.3

12,1782.71

13,9912,22515.0

11,80179.394.3

296,434612.5207.993.346832164844,58821,92827.2

86,97545,09545,66141,31347.5

39,98446.01,3291.5

1,213△472ー

60,36931,71852.5

27,61831.8

11,56213.3

11,84713.7

11,8783.12

13,6372,82622.9

11,44192.6115.5

295,464606.7178.681.048422194874,07121,36427.1

80,66644,05143,13937,52646.5

35,24343.72,2832.8

2,162△1,792

ー58,27329,97451.4

26,82233.3

10,93413.6

11,05213.7

13,0453.63

12,4851,27010.58,48470.180.6

288,139601.5168.475.948715234793,84021,00627.4

85,35744,94345,73039,62646.4

35,63641.83,9894.7

4,0091,8872.2

59,53531,80153.4

28,94633.9

11,78713.8

11,23513.2

12,4243.26

11,6761,78814.58,61470.084.5

281,333584.8177.582.028727254814,11820,72727.1

(株)ユニクロは海外(英国、中国など)の別会社を含まない国内「ユニクロ」業態。項目18は連結ベース、店舗数;最近の物は「靴」業態含む

【5】(株)ユニクロ(国内ユニクロ事業)2009年8月 2010年8月 2011年8月 2012年8月

123456789101112131415

1617181920212223

2627282930313233

3536373839404142434445

百万円百万円百万円百万円%百万円%百万円%百万円百万円

百万円百万円%

百万円%百万円%百万円%百万円%

百万円ケ月百万円百万円(日)百万円(日)(日)

㎡㎡百万円千円店店店店人千円歳

売 上 高当期仕入原価当期売上原価売 上 総 利 益売 上 比販 管 費売 上 比営 業 利 益売 上 比経 常 利 益 額当期純利益額

総 資 産 額資 本 合 計 額自己資本比率

ボトムス売上(キッズ含)売 上 比レディス売上売 上 比当 期 人 件 費売 上 比支 払 賃 借 料売 上 比

期末商品在庫在庫月数(試算)預け保証金額期末買掛金額同日数(試算)期末支払手形同日数(試算)項目30+32日数

全 店 総 面 積一 店 舗 平 均一店舗平均売同 月 坪 売 上前期末店舗数期中新出店数期 中 退 店 数期 末 店 舗 数期中平均人数一人平均売上正社員平均年齢

538,187

259,00048.1

148,20027.5

110,70020.6

169,97631.6

51,8009.6

40,0007.4

523,620680.0698.9282.67595645770

15,75032,268

615,149

302,60049.2

174,90028.4

127,70020.8

287,98646.8

62,20010.1

46,7007.6

574,684711.6731.9289.67707840808

18,65730,654

600,148

294,90049.1

188,60031.4

106,20017.7

275,79146.0

58,9009.8

41,6006.9

619,516773.0695.9251.18086227843

18,79830,084

620,063

299,50048.3

197,10031.8

102,30016.5

286,07946.1

57,3009.2

43,9007.1

663,588808.0709.6243.78432523845

18,04432,594