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インストールサーバ構築ガイド I/O デバイスドライバ編 [7 ] (SPARC Enterprise) C120-E443-07Z2(A) 20092SPARC Enterprise

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インストールサーバ構築ガイド I/O デバイスドライバ編 [第 7 版] (SPARC Enterprise)

C120-E443-07Z2(A)2009年2月

SPARC Enterprise

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まえがき

まえがき

本書の目的 本書は、SPARC Enterprise に LAN カードや SCSI/SAS カードを搭載し、ネットワークインストー

ルや、外付け増設ファイルユニットから OS の起動を行う環境を構築する手順を示しています。

本書の読者 本書は、SPARC Enterprise のシステムの構築者および運用管理者を対象にしています。

本書の構成 本書の構成と内容は、以下のとおりです。

第 1章 概要

インストールサーバの概要について説明します。

第 2章 ハードウェア/ソフトウェア構成

インストールサーバのハードウェア/ソフトウェア構成について説明します。

第 3章 構築方法

インストールサーバの構築方法について説明します。

本書の表記について 本書で使用している表記法は以下のとおりです。

• 実際のコマンド入力は太字で記述しています。

# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Tools <RETURN>

略称

本書では、以下の製品の正式名称を略称で表記しています。

正式名称:Solaris(TM) Operating System

略称 :Solaris OS

正式名称:Solaris(TM) 10 Operating System

略称 :Solaris 10 OS

正式名称:SPARC Enterprise M3000/M4000/M5000/M8000/M9000

略称 :SPARC Enterprise Mxxxx シリーズ

正式名称:SPARC Enterprise T1000/T2000/T5120/T5220/T5140/T5240/T5440

略称 :SPARC Enterprise Txxxx シリーズ

登録商標について • Sun、Sun Microsystems、Sun ロゴ、Solaris およびすべての Solaris に関連する商標およ

びロゴは、米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc.の商標または登

録商標であり、同社のライセンスを受けて使用しています。

富士通株式会社

平成 21 年 2月

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まえがき

平成 21 年 2月 第 7版

お願い

● 本書を無断で他に転載しないようお願いします。

● 本書は予告なしに変更されることがあります。

Copyright 2007-2009 FUJITSU LIMITED

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改版履歴

改版履歴

版数 発行日 改版内容

1 2007/2/15 新規作成

2 2007/3/28 ドライバパッチの適用手順を追記

3 2008/2/29 「3.2 カスタム JumpStart の設定」に FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 の設定手順

を追記

4 2008/5/19 Serial Attached SCSI カードについての設定手順を追記

5 2008/8/29 「2.1 ハードウェア環境」の備考に FUJITSU PCI GigabitEthernet の版数を追加

「2.1 ハードウェア環境」、「3.1.2 インストールサーバの設定」、「3.2 カスタム

JumpStart の設定」、「3.3 OS インストール」に Quad Gigabit Ethernet カード SE0X7GQ2F

を追記

6 2008/11/13 Solaris 10 10/08 対応

「3.1.2 インストールサーバの設定」、「3.2.2 カスタム JumpStart ファイルの設定」、

「3.2.3 インストールサーバへの追加」に新しい適用手順を追記

7 2009/2/9 10 Gigabit Ethernet カードについての設定手順を追記

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改版履歴

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目次

目次

第1章 概要······························································· 1

第2章 ハードウェア/ソフトウェア構成 ····································· 3 2.1 ハードウェア環境 ·····························································4 2.2 ソフトウェア環境 ·····························································5

第3章 構築方法··························································· 7 3.1 インストールサーバの作成 ·····················································8

3.1.1 Solaris OSの複写 ························································· 8 3.1.2 インストールサーバの設定 ················································· 8

3.2 カスタムJumpStartの設定 ·····················································14 3.2.1 カスタムJumpStartディレクトリの作成 ····································· 14 3.2.2 カスタムJumpStartファイルの設定 ········································· 16 3.2.3 インストールサーバへの追加 ·············································· 20

3.3 OSインストール ······························································22

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目次

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第 1 章 概要

SPARC Enterprise サーバは、ひとつの本体装置を複数の独立したシステムに分割して運用できま

す。その際に、標準 I/O(内蔵ディスク)を利用せずに、オプションカードとオプション I/O でシ

ステムボリュームを構成することが可能です。オプションカード用のドライバプログラムを boot

プログラムおよびシステムボリュームに組み込む際に、専用のインストールサーバを構築し事前

設定を行う必要があります。また、「2.1 ハードウェア環境」に記載される LAN カードからネッ

トワークブートを実施する場合にも、同様に専用のインストールサーバを構築する必要がありま

す。

次章以降で、対象となるオプションカードとドライバプログラムの情報およびインストールサー

バの構築方法について記載します。

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第 2 章 ハードウェア/ソフトウェア構成

LAN カードまたは SCSI/SAS カードを使用し、ネットワークインストールまたは外付け増設ファイ

ルユニットから OS の起動を行うためには、本章に記載されたハードウェア構成およびソフトウ

ェア構成が必要です。

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第2章 ハードウェア/ソフトウェア構成

2.1 ハードウェア環境 次の本体装置、LAN カード、SCSI カード、および SAS カードが使用可能です。

種別 装置名 備考

本体装置 SPARC Enterprise

LAN カード

Dual Gigabit Ethernet カード SE0X7GD1F、SE0X7GD2F

Quad Gigabit Ethernet カード SE0X7GQ1F、SE0X7GQ2F

10 Gigabit Ethernet カード SE0X7HE1F

SCSI カード デュアルチャネル Ultra320 SCSI カード SE0X7SC1F、

SE0X7SC2F

SAS カード Serial Attached SCSI カード SE0X7SA1F

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2.2 ソフトウェア環境

2.2 ソフトウェア環境 次のソフトウェアが必要です。

ソフトウェア 版数 備考

Solaris(TM)オペレーティング

システム Solaris(TM) 10 オペレーティングシステム

Solaris 10 OS 11/06

以降

FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降または 4.0 以降 4.0 以降は Solaris 10

OS 8/07 以降

FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降 Solaris 10 OS 5/08 以

FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus

Adapter Driver 2.0 Update1 以降

SE0X7SA1F は 2.1 以

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第 3 章 構築方法

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第3章 構築方法

3.1 インストールサーバの作成 ネットワークインストールのためのインストールサーバの設定を行います。インストールサーバ

の作成方法の詳細については、"Solaris 10 インストールガイド(ネットワークインストール)"

を参照してください。

Solaris 10 10/08 以降の OS を使用して、ディスクアレイ装置およびファイルユニットにディス

クを作成する場合は、インストールサーバを Solaris 10 10/08 以降にするか、Solaris 10 10/08

以降相当のパッチ(137137-09 以降)を適用してください。

3.1.1 Solaris OSの複写

以下に、インストールサーバ上で Solaris OS のイメージを作成する手順を記述します。

ここでは、Solaris 10 OS の DVD-ROM を使用し、OS イメージを/export/install/Sol10 ディレク

トリ配下に複写する場合の例を記述します。

(1) インストールサーバ上でスーパーユーザになります。

% su - <RETURN>

Password: password

(2) Solaris 10 OS のイメージを複写するディレクトリを作成します。

# mkdir -p /export/install/Sol10 <RETURN>

(3) Solaris 10 OS の DVD-ROM を挿入します。

(4) Solaris 10 OS のイメージを複写します。

# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Tools <RETURN>

# ./setup_install_server /export/install/Sol10 <RETURN>

(5) Solaris 10 OS のイメージの複写が完了したら、DVD-ROM を取り出します。

# cd / <RETURN>

# eject cdrom <RETURN>

3.1.2 インストールサーバの設定

インストールサーバのディスク装置に複写した、Solaris OS イメージのミニルート(ネットワー

クブートが可能な最小の Solaris OS ルートファイルシステム)に、以下のドライバをインスト

ールします。

• FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降または FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0

以降

• FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降

• FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降

(SE0X7SA1F は 2.1 以降)

この手順を行うことで、ネットワークインストール時に、Solaris OS イメージのミニルート上で、

インストール対象となる SPARC Enterprise サーバに搭載された以下のカードを認識できるよう

になります。

• Dual Gigabit Ethernet カード(SE0X7GD1F、SE0X7GD2F)

• Quad Gigabit Ethernet カード(SE0X7GQ1F、SE0X7GQ2F)

• 10 Gigabit Ethernet カード(SE0X7HE1F)

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3.1 インストールサーバの作成

• デュアルチャネル Ultra320 SCSI カード(SE0X7SC1F、SE0X7SC2F)

• Serial Attached SCSI カード(SE0X7SA1F)

[FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降または FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降

のインストール]、[FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降のインストール]と[FUJITSU ULTRA LVD

SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降のインストール]は一度にまとめて手順を実施

することができます。

[FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降のインストール]

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の CD-ROM

を挿入します。Solaris OS イメージのミニルート上に、CD-ROM のルートディレクトリに配置さ

れている FJSVgid_3.0 ディレクトリ配下のパッケージおよびパッチをインストールします。

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のようになり

ます。

Solaris 10 5/08 以前の場合

# cd /cdrom/cdrom0/FJSVgid_3.0/10 <RETURN>

# pkgadd -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot -d . FJSVgid.u <RETURN>

# pkgadd -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot -d . FJSVgid.v <RETURN>

# patchadd -C /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot Patch-ID <RETURN>

Patch-ID には、SPARC Enterprise 用のパッチ番号を指定します。パッチ番号の詳細につい

ては、FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降のインストールガイドを参照して

ください。

FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update3 / 4.0 Update1 の CD-ROM を使用する場合は以

下のようになります。

# patchadd -C /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot 914568-05 <RETURN>

Solaris 10 10/08 以降の場合

(1) ミニルート展開用の作業ディレクトリを作成します。

# mkdir /tmp/work <RETURN>

(2) root_archive(1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。

/tmp/work/tmp/AdDrEm.lck がない場合は、無視して次の手順に進んでください。

# /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Sol10 /tmp/work

<RETURN>

# rm /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck <RETURN>

unpackmedia 実行時にエラーメッセージが表示されますが、無視して次の手順に進ん

でください。

umount: /tmp/mnt29984 使用中です。

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

lofiadm: ファイル /export/install/Sol10/boot/sparc.miniroot をアンマップで

きません: デバイスは使用中です

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

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第3章 構築方法

(3) ミニルートを展開した作業ディレクトリに、パッケージおよびパッチをインストール

します。

# cd /cdrom/cdrom0/FJSVgid_3.0/10 <RETURN>

# pkgadd -R /tmp/work -d . FJSVgid.u <RETURN>

# pkgadd -R /tmp/work -d . FJSVgid.v <RETURN>

# patchadd -C /tmp/work Patch-ID <RETURN>

Patch-ID には、SPARC Enterprise 用のパッチ番号を指定します。パッチ番号の詳細につい

ては、FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降のインストールガイドを参照して

ください。

FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update3 / 4.0 Update1 の CD-ROM を使用する場合は以

下のようになります。

# patchadd -C /tmp/work 914568-05 <RETURN>

(4) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。

# mkdir –p /tmp/media/Solaris_10 <RETURN>

# /boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work <RETURN>

(5) /tmp/media 配下のファイルと、インストールサーバ上の OS インストールイメージ配

下のファイルを置き換えます。

“umount –f”,”lofiadm –d”は”df –k”で確認してから実行してください。

# cd /tmp/media <RETURN>

# find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio –pdum /export/install/Sol10 <RETURN>

# umount –f /dev/lofi/1 <RETURN>

# lofiadm –d /dev/lofi/1 <RETURN>

インストールが完了した後、CD-ROM を取り出します。

インストール時に、パッケージ名が「FJSVgid.2」、「FJSVgid.3」と表記されますが、問題ありま

せん。

[FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降のインストール]

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降の CD-ROM を挿入し

ます。Solaris OS イメージのミニルート上に、CD-ROM のルートディレクトリに配置されている

FJSVgid_4.0 ディレクトリ配下のパッケージおよびパッチをインストールします。

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のようになり

ます。

Solaris 10 5/08 以前の場合

# cd /cdrom/cdrom0/FJSVgid_4.0/10 <RETURN>

# pkgadd -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot -d . FJSVgid.u <RETURN>

# pkgadd -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot -d . FJSVgid.v <RETURN>

Solaris 10 10/08 以降の場合

(1) ミニルート展開用の作業ディレクトリを作成します。

# mkdir /tmp/work <RETURN>

(2) root_archive(1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。

/tmp/work/tmp/AdDrEm.lck がない場合は、無視して次の手順に進んでください。

# /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Sol10 /tmp/work

<RETURN>

# rm /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck <RETURN>

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3.1 インストールサーバの作成

unpackmedia 実行時にエラーメッセージが表示されますが、無視して次の手順に進ん

でください。

umount: /tmp/mnt29984 使用中です。

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

lofiadm: ファイル /export/install/Sol10/boot/sparc.miniroot をアンマップで

きません: デバイスは使用中です

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

(3) ミニルートを展開した作業ディレクトリに、パッケージおよびパッチをインストール

します。

# cd /cdrom/cdrom0/FJSVgid_4.0/10 <RETURN>

# pkgadd -R /tmp/work -d . FJSVgid.u <RETURN>

# pkgadd -R /tmp/work -d . FJSVgid.v <RETURN>

(4) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。

# mkdir –p /tmp/media/Solaris_10 <RETURN>

# /boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work <RETURN>

(5) /tmp/media 配下のファイルと、インストールサーバ上の OS インストールイメージ配

下のファイルを置き換えます。

“umount –f”,”lofiadm –d”は”df –k”で確認してから実行してください。

# cd /tmp/media <RETURN>

# find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio –pdum /export/install/Sol10 <RETURN>

# umount –f /dev/lofi/1 <RETURN>

# lofiadm –d /dev/lofi/1 <RETURN>

インストールが完了した後、CD-ROM を取り出します。

インストール時に、パッケージ名が「FJSVgid.2」、「FJSVgid.3」と表記されますが、問題ありま

せん。

[FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降のインストール]

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降の CD-ROM を挿入し

ます。Solaris OS イメージのミニルート上に、パッケージおよびパッチをインストールします。

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のようになり

ます。

Solaris 10 5/08 以前の場合

# cd /cdrom/cdrom0 <RETURN>

# ./install -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot <RETURN>

Solaris 10 10/08 以降の場合

(1) ミニルート展開用の作業ディレクトリを作成します。

# mkdir /tmp/work <RETURN>

(2) root_archive(1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。

/tmp/work/tmp/AdDrEm.lck がない場合は、無視して次の手順に進んでください。

# /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Sol10 /tmp/work

<RETURN>

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第3章 構築方法

# rm /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck <RETURN>

unpackmedia 実行時にエラーメッセージが表示されますが、無視して次の手順に進ん

でください。

umount: /tmp/mnt29984 使用中です。

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

lofiadm: ファイル /export/install/Sol10/boot/sparc.miniroot をアンマップで

きません: デバイスは使用中です

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

(3) ミニルートを展開した作業ディレクトリに、パッケージおよびパッチをインストール

します。

# cd /cdrom/cdrom0 <RETURN>

# ./install -R /tmp/work <RETURN>

(4) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。

# mkdir –p /tmp/media/Solaris_10 <RETURN>

# /boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work <RETURN>

(5) /tmp/media 配下のファイルと、インストールサーバ上の OS インストールイメージ配

下のファイルを置き換えます。

“umount –f”,”lofiadm –d”は”df –k”で確認してから実行してください。

# cd /tmp/media <RETURN>

# find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio –pdum /export/install/Sol10 <RETURN>

# umount –f /dev/lofi/1 <RETURN>

# lofiadm –d /dev/lofi/1 <RETURN>

インストールが完了した後、CD-ROM を取り出します。

[FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降のインストール]

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0

Update1 以降の CD-ROM を挿入します。Solaris OS イメージのミニルート上に、CD-ROM のルート

ディレクトリに配置されている ultra_lvd_driver ディレクトリ配下のパッケージおよびパッチ

をインストールします。

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のようになり

ます。

Solaris 10 5/08 以前の場合

# cd /cdrom/cdrom0/ultra_lvd_driver/10 <RETURN>

# pkgadd -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot -d . FJSVulsa.u <RETURN>

# pkgadd -R /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot -d . FJSVulsa.v <RETURN>

# patchadd -C /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot Patch-ID <RETURN>

Patch-ID には、SPARC Enterprise 用のパッチ番号を指定します。パッチ番号の詳細につい

ては、FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降のインストー

ルガイドを参照してください。

FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 CD-ROM を使用する場合

は以下のようになります。

# patchadd -C /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot 914572-01 <RETURN>

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3.1 インストールサーバの作成

Solaris 10 10/08 以降の場合

(1) ミニルート展開用の作業ディレクトリを作成します。

# mkdir /tmp/work <RETURN>

(2) root_archive(1M) コマンドを使用して、ミニルートを作業ディレクトリに展開します。

/tmp/work/tmp/AdDrEm.lck がない場合は、無視して次の手順に進んでください。

# /boot/solaris/bin/root_archive unpackmedia /export/install/Sol10 /tmp/work

<RETURN>

# rm /tmp/work/tmp/AdDrEm.lck <RETURN>

unpackmedia 実行時にエラーメッセージが表示されますが、無視して次の手順に進ん

でください。

umount: /tmp/mnt29984 使用中です。

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

lofiadm: ファイル /export/install/Sol10/boot/sparc.miniroot をアンマップで

きません: デバイスは使用中です

rmdir: ディレクトリ "/tmp/mnt29984": ディレクトリがマウントポイントである

か、または使用中です。

(3) ミニルートを展開した作業ディレクトリに、パッケージおよびパッチをインストール

します。

# cd /cdrom/cdrom0/ultra_lvd_driver/10 <RETURN>

# pkgadd -R /tmp/work -d . FJSVulsa.u <RETURN>

# pkgadd -R /tmp/work -d . FJSVulsa.v <RETURN>

# patchadd -C /tmp/work Patch-ID <RETURN>

Patch-ID には、SPARC Enterprise 用のパッチ番号を指定します。パッチ番号の詳細につい

ては、FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降のインストー

ルガイドを参照してください。

FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 CD-ROM を使用する場合

は以下のようになります。

# patchadd -C /tmp/work 914572-01 <RETURN>

(4) 後記の”ディスクの確認方法”に基づいて sd.conf を編集してください。

(5) 展開した作業ディレクトリを圧縮します。

# mkdir –p /tmp/media/Solaris_10 <RETURN>

# /boot/solaris/bin/root_archive packmedia /tmp/media /tmp/work <RETURN>

(6) /tmp/media 配下のファイルと、インストールサーバ上の OS インストールイメージ配

下のファイルを置き換えます。

“umount –f”,”lofiadm –d”は”df –k”で確認してから実行してください。

# cd /tmp/media <RETURN>

# find boot Solaris_10/Tools/Boot | cpio –pdum /export/install/Sol10 <RETURN>

# umount –f /dev/lofi/1 <RETURN>

# lofiadm –d /dev/lofi/1 <RETURN>

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第3章 構築方法

ディスクの確認方法

OBP上で”probe-scsi-all”を実行することによりインストール対象サーバの接続されている装

置の情報を確認できます。

{0} ok probe-scsi-all

/pci@7,700000/FJSV,eulsa@0

MPT Version : 01.05 , Firmware Version : 01.24.00.00

SAS World Wide ID(HBA:Port0) is 0x500605b0003cf854

Target 0x1c

Unit 0x0 Disk FUJITSU E2000 0000 2097152 Blocks, 1073 MB

Unit 0x1 Disk FUJITSU E2000 0000 2097152 Blocks, 1073 MB

ブートディスクを作成したいディスクアレイ装置、ファイルユニット装置のロジカルユニット

(LU)を認識できるようターゲットドライバの設定ファイル(sd.conf)に設定を行います。

例:ターゲット ID 28、ロジカルユニット 0を認識させる場合

Solaris 10 5/08 以前の場合

# vi /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/Boot/kernel/drv/sd.conf

Solaris 10 10/08 以降の場合

ミニルートを展開した作業ディレクトリ配下(/tmp/work)で作業をしてください。

# vi /tmp/work/kernel/drv/sd.conf

#

# Copyright (c) 1992, by Sun Microsystems, Inc.

#ident "@(#)sd.conf 1.8 93/05/03 SMI"

name="sd" class="scsi"

target=0 lun=0;

name="sd" class="scsi"

target=1 lun=0;

name= "sd" class="scsi"

target=28 lun=0;

インストールが完了した後、CD-ROM を取り出します。

インストール時に、パッケージ名が「FJSVulsa.2」、「FJSVulsa.3」と表記されますが、問題あり

ません。

14

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3.1 インストールサーバの作成

[Solaris 10 OS をインストールサーバとする場合の注意事項]

Solaris 10 OS をインストールサーバとする場合は、NFS サービスが起動されているか確認して

ください。

nfsd デーモンが動作していることを確認します。

# svcs -l svc:/network/nfs/server:default <RETURN>

nfsd デーモンが起動していない場合は、このデーモンを起動します。

# svcadm enable svc:/network/nfs/server <RETURN>

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第3章 構築方法

3.2 カスタム JumpStart の設定 Solaris カスタム JumpStart のための設定を行います。Solaris カスタム JumpStart の詳細につ

いては、"Solaris 10 インストールガイド (カスタム JumpStart/上級編)"を参照してください。

Solaris カスタム JumpStart を使用することで、Solaris OS のインストール後、リブートする前

に、自動的に以下のドライバがインストールされます。

• FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降または FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0

以降

• FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降

• FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降

(SE0X7SA1F は 2.1 以降)

この手順を行うことで、ネットワークインストール後、Solaris OS の起動時に、インストール対

象となる SPARC Enterprise サーバに搭載された以下のカードが認識できるようになります。

• Dual Gigabit Ethernet カード(SE0X7GD1F、SE0X7GD2F)

• Quad Gigabit Ethernet カード(SE0X7GQ1F、SE0X7GQ2F)

• 10 Gigabit Ethernet カード(SE0X7HE1F)

• デュアルチャネル Ultra320 SCSI カード(SE0X7SC1F、SE0X7SC2F)

• Serial Attached SCSI カード(SE0X7SA1F)

以下に、インストールサーバ上で、カスタム JumpStart の設定をする手順を記述します。

ここでは、カスタム JumpStart 用のディレクトリを/jumpstart に作成する場合の例を記述します。

3.2.1 カスタムJumpStartディレクトリの作成

(1) カスタム JumpStart ディレクトリの作成

インストールサーバ上に JumpStart ディレクトリを作成します。

# mkdir /jumpstart <RETURN>

カスタム JumpStart ディレクトリを共有します。

インストールサーバ上の/etc/dfs/dfstab ファイルに以下の1行を追記してください。

share -F nfs -o ro,anon=0 /jumpstart

インストールサーバ上で以下のコマンドを実行してください。

# shareall <RETURN>

(2) ドライバパッケージ、パッチ、およびインストールファイルのコピー

インストールサーバ上の JumpStart ディレクトリ配下に、ドライバのパッケージ、パッチ、

およびインストールファイルをコピーします。

[FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の場合]

JumpStart ディレクトリ配下に、fjgi ディレクトリを作成します。

# mkdir /jumpstart/fjgi <RETURN>

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3.2 カスタムJumpStartの設定

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の

CD-ROM を挿入して、以下のように実行し、パッケージ、パッチ、およびインストールファイ

ルをコピーします。

# cp -p /cdrom/cdrom0/install /jumpstart/fjgi/. <RETURN>

# cp -p /cdrom/cdrom0/admin /jumpstart/fjgi/. <RETURN>

# cp -pr /cdrom/cdrom0/FJSVgid_3.0/10/* /jumpstart/fjgi/. <RETURN>

コピーが完了した後、CD-ROM を取り出します。

[FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降の場合]

JumpStart ディレクトリ配下に、fjgi ディレクトリを作成します。

# mkdir /jumpstart/fjgi <RETURN>

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降 の CD-ROM を

挿入して、以下のように実行し、パッケージ、パッチ、およびインストールファイルをコピ

ーします。

# cp –p /cdrom/cdrom0/install_v4 /jumpstart/fjgi/. <RETURN>

# cp –p /cdrom/cdrom0/admin /jumpstart/fjgi/. <RETURN>

# cp –pr /cdrom/cdrom0/FJSVgid_4.0/10/* /jumpstart/fjgi/. <RETURN>

コピーが完了した後、CD-ROM を取り出します。

[FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降の場合]

JumpStart ディレクトリ配下に、fjxge ディレクトリを作成します。

# mkdir /jumpstart/fjxge <RETURN>

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降 の CD-ROM を挿

入して、以下のように実行し、CD-ROM のルートディレクトリ配下の全ファイルをコピーしま

す。

# cp –pr /cdrom/cdrom0/* /jumpstart/fjxge/. <RETURN>

コピーが完了した後、CD-ROM を取り出します。

[FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0 Update1 以降の場合]

JumpStart ディレクトリ配下に、fjulsa ディレクトリを作成します。

# mkdir /jumpstart/fjulsa <RETURN>

インストールサーバの CD-ROM 装置に FUJITSU ULTRA LVD SCSI Host Bus Adapter Driver 2.0

Update1 以降の CD-ROM を挿入して、以下のように実行し、パッケージ、パッチ、およびイン

ストールファイルをコピーします。

# cp –p /cdrom/cdrom0/install /jumpstart/fjulsa/. <RETURN>

# cp –p /cdrom/cdrom0/admin /jumpstart/fjulsa/. <RETURN>

# cp –pr /cdrom/cdrom0/ultra_lvd_driver/10/* /jumpstart/fjulsa/. <RETURN>

コピーが完了した後、CD-ROM を取り出します。

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第3章 構築方法

(3) JumpStart sample のコピー

Solaris OS インストールイメージから、JumpStart sample ファイルをコピーします。

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のように

なります。

# cp –r /export/install/Sol10/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample/* /jumpstart

<RETURN>

3.2.2 カスタムJumpStartファイルの設定

カスタム JumpStart ファイル(profile、rules ファイル、finish スクリプト)の編集を行いま

す。カスタム JumpStart ファイルは、”Solaris 10 インストールガイド(カスタム JumpStart/上

級編)”を参照して作成してください。

(1) profile の編集

テキストエディタ(vi 等)で/jumpstart/profile ファイルを編集します。

なお、profile はインストール対象のマシン構成にあわせて作成します。

profile の設定例:

UFS ファイルシステムを使用してインストールする場合

install_type initial_install # install_type パラメータは必須です。

# initial_install を指定しています。

system_type server # system_type を server に指定しています。

partitioning explicit # partitioning を explicit に指定しています。

cluster SUNWCXall # cluster パラメータは必須です。

# インストールする OS の cluster は SUNWCXall

# (Entire Software Group Plus OEM Support)を

# 指定しています。

filesys c7t0d0s1 4096 swap # swap ファイルシステムを c7t0d0s1 に 4096MB

# 割り当てています。

filesys c7t0d0s0 free / # c7t0d0s0 に残りのディスク領域を割り当てています。

ZFS ファイルシステムを使用してインストールする場合

install_type initial_install # install_type パラメータは必須です。

# initial_install を指定しています。

system_type server # system_type を server に指定しています。

partitioning explicit # partitioning を explicit に指定しています。

cluster SUNWCXall # cluster パラメータは必須です。

# インストールする OS の cluster は SUNWCXall

# (Entire Software Group Plus OEM Support)を

# 指定しています。

pool newpool auto auto auto c7t0d0s0 # c7t0d0s0 に自動的にサイズを割り当て

# newpool を作成します。newpool 内に作成される swap

# ,dump サイズも自動的に割り当てています。

bootenv installbe bename sxce_xx # ブートファイルシステムが sxce_xx という

# 名前(newpool/ROOT/sxce_xx)で作成されます。

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3.2 カスタムJumpStartの設定

(2) finish スクリプトファイルの編集

テキストエディタ(vi 等)で finish スクリプトファイルを編集します。finish スクリプト

は/jumpstart ディレクトリ配下に、任意のファイル名で作成します。

finish スクリプトの設定例 1:

インストール対象が SPARC Enterprise Txxxx シリーズの場合は、fjgi ドライバ、fjxge

ドライバおよび fjulsa ドライバの install コマンドで、-p オプションに”sun4v”を指

定します。

finish スクリプト名を”sun4v_finish”として作成しています。

#!/bin/sh

BASE=/a

JUMPSTART=/a/mnt

mount -F nfs インストールサーバの IP アドレス:/jumpstart ${JUMPSTART}

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4v

${JUMPSTART}/fjxge/install -R ${BASE}

${JUMPSTART}/fjulsa/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjulsa -p sun4v

umount ${JUMPSTART}

exit 0

FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の場合

install には、install コマンドを指定します。

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4v

FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降の場合

install には、install_v4 コマンドを指定します。

${JUMPSTART}/fjgi/install_v4 -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4v

finish スクリプトの設定例 2:

インストール対象が SPARC Enterprise Mxxxx シリーズの場合は、fjgi ドライバ、fjxge

ドライバおよび fjulsa ドライバの install コマンドで、-p オプションに”sun4u”を指

定します。

finish スクリプト名を”sun4u_finish”として作成しています。

#!/bin/sh

BASE=/a

JUMPSTART=/a/mnt

mount -F nfs インストールサーバの IP アドレス:/jumpstart ${JUMPSTART}

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4u

${JUMPSTART}/fjxge/install -R ${BASE}

${JUMPSTART}/fjulsa/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjulsa -p sun4u

umount ${JUMPSTART}

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第3章 構築方法

exit 0

FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の場合

install には、install コマンドを指定します。

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4u

FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降の場合

install には、install_v4 コマンドを指定します。

${JUMPSTART}/fjgi/install_v4 -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4u

finish スクリプトの設定例 3:

インストール対象の SPARC Enterprise に対して、同一の finish スクリプトを使用する場

合は、以下のように finish スクリプトを作成します。

finish スクリプト名を"finish"として作成しています。

#!/bin/sh

BASE=/a

JUMPSTART=/a/mnt

ARCH=`uname -m`

mount -F nfs インストールサーバの IP アドレス:/jumpstart ${JUMPSTART}

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p ${ARCH}

${JUMPSTART}/fjxge/install -R ${BASE}

${JUMPSTART}/fjulsa/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjulsa -p ${ARCH}

umount ${JUMPSTART}

exit 0

FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の場合

install には、install コマンドを指定します。

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p ${ARCH}

FUJITSU PCI GigabitEthernet 4.0 以降の場合

install には、install_v4 コマンドを指定します。

${JUMPSTART}/fjgi/install_v4 -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p ${ARCH}

finish スクリプトの設定例 4:

"3.1.2 インストールサーバの設定"でターゲットドライバの設定ファイル(sd.conf)を変

更した場合は、以下のように finish スクリプトを作成します。

finish スクリプト名を"finish"として作成しています。

#!/bin/sh

BASE=/a

JUMPSTART=/a/mnt

mount -F nfs インストールサーバの IP アドレス:/jumpstart ${JUMPSTART}

${JUMPSTART}/fjgi/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjgi -p sun4v

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3.2 カスタムJumpStartの設定

${JUMPSTART}/fjxge/install -R ${BASE}

${JUMPSTART}/fjulsa/install -R ${BASE} -d ${JUMPSTART}/fjulsa -p sun4v

## Copy sd.conf

if [ -f /kernel/drv/sd.conf ]

then

echo "copying sd.conf "

cp /kernel/drv/sd.conf ${BASE}/kernel/drv/sd.conf

COPY_STATUS="$?"

if [ "$?" != "0" ]

then

echo "ERROR: sd.conf copy failed."

fi

else

echo "NOTICE: /kernel/drv/sd.conf does not exist."

fi

umount ${JUMPSTART}

exit 0

すでにカスタム JumpStart の環境が構築されている場合は、上記の finish スクリプトの内

容を、環境にあわせて既存の finish スクリプトに追記してください。

・ "SPARC Enterprise SAN Boot 環境構築ガイド"を参照して、SAN Boot 環境を構築し

ている場合など

(3) rules ファイルの編集

テキストエディタ(vi 等)で、/jumpstart/rules ファイルを編集します。rules ファイルで

は、インストール対象となる SPARC Enterprise にあわせて使用する profile および finish

スクリプトを指定します。

なお、rules ファイルの初期状態には設定例が複数記載してありますが、これらは不要です

ので全てコメントアウトしてください。

rules ファイルの設定例 1:

rules ファイルの末尾に以下を記入します。

この例では、finish スクリプトとして、SPARC Enterprise Txxxx シリーズの場合には

"sun4v_finish" ス ク リ プ ト を 、 SPARC Enterprise Mxxxx シ リ ー ズ の 場 合 に は

"sun4u_finish"スクリプトを使用するように設定しています。

# rule keywords and rule values begin script profile finish_script

# ----------------------------- ------------ ------- -------------

karch sun4v - profile sun4v_finish

karch sun4u - profile sun4u_finish

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第3章 構築方法

rules ファイルの設定例 2:

rules ファイルの末尾に以下を記入します。

この例では、SPARC Enterprise に対して、同一の finish スクリプトを使用するように設

定しています。

hostname <インストールマシンのホスト名> - profile finish

(4) rules ファイルのチェックと有効化

/jumpstartディレクトリ内のcheckスクリプトを実行して、rulesファイルを有効にします。

Solaris 10 5/08 以前の場合

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のよう

になります。

# cd /jumpstart <RETURN>

# ./check -p /export/install/Sol10 -r rules <RETURN>

Solaris 10 10/08 以降の場合

展開したディレクトリの圧縮先が /tmp/media 配下にした場合は以下のようになります。

# cd /jumpstart <RETURN>

# ./check -p /tmp/media -r rules <RETURN>

check コマンド実行時に以下のようなエラーメッセージが表示された場合、以下の手順

を実施後、check コマンドを再実行してください。

エラーメッセージ

ERROR: /tmp/media is not a valid Solaris 2.x CD image

エラーメッセージが表示された場合の手順

# cd /tmp/media/Solaris_10/Tools/Boot <RETURN>

# bzcat lu.cpio.bz2 | cpio -idum <RETURN>

# ls usr/sbin/install.d/chkprobe <RETURN>

usr/sbin/install.d/chkprobe

check スクリプトによってエラーが検出されていない場合は、rules.ok ファイルが

/jumpstart ディレクトリ配下に作成されます。

3.2.3 インストールサーバへの追加

(1) ネットワークインストールサーバ上に、インストール対象マシンの IP アドレスおよび MAC

アドレスの登録を行います。

インストール対象マシンの IP アドレスの登録

/etc/hosts をテキストエディタで編集します。

インストール対象マシンの IP アドレスが“192.168.1.1”の場合は以下となります。

192.168.1.1 hostname

インストール対象マシンの MAC アドレスの登録

/etc/ethers をテキストエディタで編集します。

インストール対象マシンの MAC アドレスが“0:80:17:28:1:f8”の場合は以下となりま

す。

0:80:17:28:1:f8 hostname

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3.2 カスタムJumpStartの設定

(2) インストールサーバへインストールクライアントを追加します。

カスタム JumpStart ディレクトリを、add_install_client コマンドの-c オプションで指定

します。

Solaris 10 OS のイメージを、/export/install/Sol10 配下に複写した場合は以下のように

なります。

インストール対象のモデルによって設定が異なります。

SPARC Enterprise Txxxx シリーズの場合の設定例

# /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/add_install_client -c インストールサー

バのホスト名:/jumpstart インストール対象マシンのホスト名 sun4v <RETURN>

SPARC Enterprise Mxxxx シリーズの場合の設定例

# /export/install/Sol10/Solaris_10/Tools/add_install_client -c インストールサー

バのホスト名:/jumpstart インストール対象マシンのホスト名 sun4u <RETURN>

インストールサーバで、ネットワークインストールに必要な設定が事前に全て完了している

必要があります。/etc/inet/hosts ファイル、/etc/ethers ファイル等の設定が事前に完了

していることを確認してください。詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

・ Solaris 10 インストールガイド(ネットワークインストール)

・ Solaris 10 インストールガイド(カスタム JumpStart/上級編)

・ Solaris 10 Solaris のシステム管理(IP サービス)

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第3章 構築方法

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3.3 OS インストール インストール対象のサーバの OBP 上で以下のコマンドを実行します。

ok boot net – install <RETURN>

その後は、画面の指示に従いインストールを進めてください。

なお、SPARC Enterprise の基本 Gigabit Ethernet ポートを使用せず、以下のカードを使用して

ネットワークインストールを行う場合は、FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0 Update1 以降の説

明書を参照してください。

• Dual Gigabit Ethernet カード(SE0X7GD1F、SE0X7GD2F)

• Quad Gigabit Ethernet カード(SE0X7GQ1F、SE0X7GQ2F)

• 10 Gigabit Ethernet カード(SE0X7HE1F)

(注) Quad Gigabit Ethernet カード(SE0X7GQ2F)については、FUJITSU PCI GigabitEthernet 3.0

Update3 / 4.0 Update1 以降の説明書を参照してください。

FUJITSU 10Gigabit Ethernet 1.0 以降の場合には、以下の手順により boot を行う 10 Gigabit

Ethernet カードを決定してください。

(1) クライアントシステムの ok プロンプトから show-nets コマンドで、10 Gigabit Ethernet

カードへのデバイスパスを検索します。

ok show-nets

実行例)

ok show-nets

a) /pci@0,600000/FJSV,e1xsa@0

b) /pci@1,700000/FJSV,e1xsa@0

q) NO SELECTION

Enter Selection, q to quit:

(2) クライアントシステムの ok プロンプトから、10 Gigabit Ethernet カードを使用し、クライ

アントシステムを起動してください。

ok boot /pci@0,600000/FJSV,e1xsa@0