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松屋旅館釘鍛造工程 釘を作成する為の材料としてリン・硫黄を極力低減した現在の精錬方法では、出来ない 高純度鉄です。 材料を重油炉にて加熱 次に、コークス炉にて鍛造 これからの工程は全て、手作業による作業になり、非常に神経を使う作業です。 色になれば、出して次の工程に移る。 平成21年1月吉日 材料のSLCM材 径は19Φ SLCM材とは、NKK(日本鋼管株式会社)が1990年に薬師寺再建の為に1,000年持たせる ≒4mm角に延べて行く SLCM材の19Φの丸棒を、最初重油炉にて加熱後、25kg.のベルトハンマ-にて ≒4mm.程度の角材に延べて行く。 炉内の温度は≒1,100度ぐらいに上がる、鍛造時期は鉄色が、紅シャケの切り身

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Page 1: 材料のSLCM材 径は19Φ -  屋旅館釘作成.pdf · PDF fileSLCM材の19Φの丸棒を、最初重油炉にて加熱後、25kg.のベルトハンマ-

松屋旅館釘鍛造工程

 釘を作成する為の材料としてリン・硫黄を極力低減した現在の精錬方法では、出来ない 高純度鉄です。

材料を重油炉にて加熱

 次に、コークス炉にて鍛造

 これからの工程は全て、手作業による作業になり、非常に神経を使う作業です。

 色になれば、出して次の工程に移る。

平成21年1月吉日

材料のSLCM材 径は19Φ

  SLCM材とは、NKK(日本鋼管株式会社)が1990年に薬師寺再建の為に1,000年持たせる

≒4mm角に延べて行く

 SLCM材の19Φの丸棒を、最初重油炉にて加熱後、25kg.のベルトハンマ-にて≒4mm.程度の角材に延べて行く。

 炉内の温度は≒1,100度ぐらいに上がる、鍛造時期は鉄色が、紅シャケの切り身

Page 2: 材料のSLCM材 径は19Φ -  屋旅館釘作成.pdf · PDF fileSLCM材の19Φの丸棒を、最初重油炉にて加熱後、25kg.のベルトハンマ-

松屋旅館釘鍛造工程 平成21年1月吉日頭の生成

釘頭に成る部分を加熱して、金床にて鍛造する。   まず直角に曲げる

   次に、半円に曲げる   次に、菱形に鍛造する

釘頭の形が、出来たらタガネで切断する   頭部分の完成

先端部分の生成

再加熱後、先端部分の鍛造を行う   先端を尖らす

次に、もう一段曲げる(U字型に)

再度コ クス炉にて

再加熱を行う

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松屋旅館釘鍛造工程 平成21年1月吉日

先端部分の加工が完了して、鍛造は完了

 最後に、紅ガラ等の仕舞と艶出しの為に、ぬかを入れた

著作に関する考え方は下記を参照ください。

バレル研磨機にて、2時間程度回転さして完成となる。

Author N.Kamitani ©白鷹幸伯Make up さゞれ銘砥㈱ T.Nakaoaka http://creativecommons.org/licenses/by-nd/2.1/jp/