san boot 環境構築ガイド flex system 版

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SAN Boot 環境構築ガイド Flex System 版 2014-09 Windows Server 2008 R2 Flex System x220 Flex System x240 Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチ Flex System FC5022 2 ポート 16Gb F C アダプター Flex System V7000 Storage Node

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SAN Boot環境構築ガイド Flex System版

2014-09

Windows Server 2008 R2

F lex System x220

F lex System x240 F lex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチ

F lex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター F lex System V7000 Storage Node

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2014年 9月

発行: レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社 担当: System x Technical Sales

お願い

ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」 の事

項を必ずご確認ください。

3

本書をご利用になる前に

当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex Systemなどを活用することを目的として作成しました。

詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。

当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社およびLenovo Enterprise Solutions (以下総称して、

LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、LES はその正確性または完全性についてはいか

なる責任も負いません。 当技術資料の個々の項目は、LESにて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結果が得られる保証

はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身の環境にこれらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いいたします。

Copyright 2015 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社

Lenovo、Lenovoロゴ、およびThinkServerは、Lenovoの米国およびその他の国における商標です。 IBM、IBM ロゴおよび ibm.com は、International Business Machines Corp.の米国およびその他の国における商標です。

Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。

MicrosoftおよびWindowsは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。

VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびvMotionはVMware,Inc の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

当ガイドにて使用している 各種ホスト名、ドメイン名、IPアドレス、e-mailアドレス などの設定値等は、全て架空のものです。実際

に設置環境に合わせて、使用されるものに置き換えてください。

当ガイドでの操作および設定は、Administrator , root権限のユーザーで行う事を前提としています。

4

INDEX

SAN Boot 環境構築ガイド Flex System 版 .................................................................... 1

要約 ·········································································································································································· 5

1. はじめに ........................................................................................................................ 6

1.1 SAN Boot について·········································································································································· 6

1.2 各種ファームウェア について ·························································································································· 7

1.3 構成概略··························································································································································· 8

1.4 シャーシ内部構造について ····························································································································· 9

1.5 事前準備·························································································································································10

2. 各種ネットワーク設定................................................................................................. 11

2.1 CMM (Chassis Management Module) の管理用 IPアドレスの設定 ····························································12

2.2 各種スイッチの管理用 IPアドレスの設定 ····································································································15

2.3 Flex System V7000 Storage Node 管理用 IPアドレスの設定 ····································································17

3. SAN環境の構築手順 ................................................................................................ 18

3.1 WWPN (World Wide Port Name) の確認 ·······································································································18

3.2 ゾーニングの設定 ··········································································································································22

3.3 LUN の設定 ····················································································································································25

3.4 マッピングの設定 ···········································································································································28

4. OS の導入手順........................................................................................................... 32

4.1 ドライバの準備 ···············································································································································32

4.2 OSの導入 ······················································································································································34

5. 冗長化構成の設定 ..................................................................................................... 35

5.1 マルチパス・ドライバの導入 ··························································································································35

5.2 マルチパス化··················································································································································37

6. 動作テスト ................................................................................................................... 38

6.1 マルチパステスト ············································································································································38

5

要約

本書では、 Flex System に内蔵するストレージである Flex System V7000 Storage Node を使用して SAN Boot環境を構築するた

めの主要なプロセスを記載しております。

ご使用になられる環境により、各設定内容や構成構築内容が異なると思われますが、適宜読み替えてご利用ください。

また、SAN Boot環境の構築を行う場合には、各ベンダーなどのサポートがあるかをご確認ください。 Lenovo製品の場合には、以下の System Storage Interoperation Center (SSIC)にてご確認ください。

System Storage Interoperation Center (SSIC)

http://www.ibm.com/systems/support/storage/ssic/interoperability.wss

本書では、 Flex System に Windows Server 2008 R2 SP1 を SAN Boot環境を構築する際の手順と注意点について記載していま

す。

本書で使用した構成は必ずしもサポートされる構成を掲載しているわけではございません。

Flex System と Flex System V7000 Storage Node による SAN Boot構成のサポートについては、ストレージ機器の最新の SSICの情報や各 Readme 等を参照してください。記載のない構成については個別サポートで対応可能な場合がありますので、弊社担

当営業にご相談ください。

活用局面: □ 提案時 ■ 構築時 □ 運用時

情報: ■ Marketing □ Technical

シリーズ: ■ 単発 □ 定期発行

6

1.1 SAN Boot について

SAN Boot とは、ファイバー・チャネルで接続された SAN ストレージ装置に OSをインストールしてサーバーを起動する機能で、Remote Bootの一形態です。Remote Boot とは、サーバーの筐体内の(ローカル)ディスクからブートする Local Bootに対して、外

部の(リモート)ディスク装置に OSを導入し起動する構成を指します。 Flex System は、この SAN Boot構成に対応しており、本書

では、SAN ストレージ装置上に Windows Serverを導入しております。

※SAN Boot構成において稼働系サーバーと待機(予備)系サーバーは同一のハードウェア構成(本体の型番、本体に装着する

オプション)を推奨致します。ファームウェア、uEFI 等に関しましては同じバージョンのものを御使用するようお願い致します。

特に同一の 4桁の型番の本体(例えば Flex System x240[8737]等 4桁の型番)や同一の 7桁の型番の HBA(例えば FC5022 2

ポート 16Gb FC アダプター [88Y6370]等 7桁の型番)を装着する事は原則必須となっています。

この最低条件であれば、例えば CPU のクロックまたはメモリーのサイズが異なっても、使用する OS側の稼動要件を満たしている

のであれば起動するという事がいえるかと存じます。OS側の稼動要件につきましては使用する OSの供給元の WEB サイト等に

て御確認するようお願い致します。

ただし発表される時期によって同じ Flex System x240[8737]等 4桁の型番であっても、チップセットや NIC 等の Revision が異なる

場合ございます。その違いによって全く OSが起動しないという事例は今までにございませんが、予期せぬ問題が発生する事は

現時点では否定できません。システムボード(マザーボード)の詳細な公開情報はないため、そういう点においても考慮するという

事であれば、稼働系サーバーと待機(予備)系サーバーはどちらもできるだけ同一の 7桁の型番の本体(例えば Flex System

x240[8737R2J]等 7桁の型番、またベースモデルの 7桁の型番で同じ本体として判断してかまいません)にする事が好ましいとい

えますが必ずしも同現象を回避できる事をお約束できるわけではございませんので予め御了承ください。

ハードウェア変更に伴いネットワークが再認識される現象について - System x/Flex System/BladeCenter http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-017DEEB

各ファームウェアに関しては Readme や Change History、WEB サイトの情報に従うようお願い致します。

「Fix Central」 → http://www.ibm.com/support/fixcentral/

1. はじめに

7

1.2 各種ファームウェア について

基本的には、各機器では最新のファームウェアを適用されることを推奨していますが、製品の組み合わせなどによりサポートされ

ているファームウェアバージョンなどが指定されている場合があります。詳しくは以下のサイトよりご確認ください。

サポート状況に関しましては、以下のサイトをご確認ください。

System Storage Interoperation Center (SSIC) http://www.ibm.com/systems/support/storage/ssic/interoperability.wss

最新のファームウェアおよびドライバに関しましては、以下のサイトをご確認ください。

Support: Fix Central http://www.ibm.com/support/fixcentral/

本書では、以下のファームウェアバージョンにて構成を確認しています。

シャーシ (Flex System エンタープライズ・シャーシ)

CMM : 2PET10K FC スイッチ(Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチ) : 7.0.0_pha2

コンピュート・ノード (Flex System x220)

UEFI : 1.20

IMM2 : 1.88

FC アダプター (Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター) : 3.0.3.1

8

1.3 構成概略

本書では、以下の機器構成にて構成を行います。

また、各機器に対してネットワーク経由にて構成を行うため Windows OSを導入した管理用ノードを別途用意しております。

【FC アダプター】 Flex System

FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター

【エンタープライズ・シャーシ】 Flex System エンタープライズ・シャーシ

【コンピュート・ノード】 Flex System x220

【FC スイッチ】

Flex System FC5022 16Gb

SAN スケーラブル・スイッチ

【ストレージ】 Flex System V7000 Storage Node

9

1.4 シャーシ内部構造について

Flex System エンタープライズ・シャーシ内部では結線がすでにされているため、シャーシ背面の I/Oモジュール・ベイから挿入す

る各種スイッチの位置により、コンピュート・ノードに搭載する I/O拡張カードの搭載位置が決まります。

ハーフ・ワイド(x220、x240 など)のコンピュート・ノードの場合、LOM(LAN on Motherboard)が搭載されているモデルまたはコンピュ

ート・ノードの I/O拡張コネクター1に搭載した I/O 拡張カードは、エンタープライズ・シャーシの I/Oモジュール・ベイ 1および 2に

接続されており、コンピュート・ノードの I/O拡張コネクター2に搭載した I/O 拡張カードは、エンタープライズ・シャーシの I/Oモジ

ュール・ベイ 3および 4 に接続されております。また、Flex System V7000 Storage Node では、10GB イーサネットが I/Oモジュー

ル・ベイ 1および 2に接続されており、4 ポート ファイバー・チャネル HIC(Host Interface Cards)搭載モデルの場合、I/Oモジュー

ル・ベイ 3および 4に接続されております。

< I/O拡張コネクター1に I/O拡張カードを搭載した場合> <I/O拡張コネクター2 に I/O拡張カードを搭載した場合>

※ LOM(Lan On Motherboard) 搭載モデルの場合は、I/O モジュール・ベイ 1、2に接続されます。

<F lex System V7000 Storage Node イーサネット接続> <F lex System V7000 Storage Node FC 接続>

ノード・ベイ 1 ノード・ベイ 2 ノード・ベイ 1 ノード・ベイ 2

I/Oモジュール・ベイ 2 I/Oモジュール・ベイ 1 I/Oモジュール・ベイ 4 I/Oモジュール・ベイ 3

I/Oモジュール・ベイ 2 I/Oモジュール・ベイ 1 I/Oモジュール・ベイ 4 I/Oモジュール・ベイ 3

Flex System V7000 Storage Node Flex System V7000 Storage Node

10

本書では、Flex System x220 の I/O拡張コネクター2に Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターを搭載して、アダプタ

ーを搭載した Flex System x220 を Flex System エンタープライズ・シャーシのノード・ベイ 1に搭載します。

Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチは、Flex System エンタープライズ・シャーシの I/Oモジュール・ベイ 3および 4に搭載します。

1.5 事前準備

本書にて使用するハードウェアおよびソフトウェアを記載いたします。

Flex System エンタープライズ・シャーシ (8721-PAB)

Flex System x220 (7906-PAA) (1GbE LOM あり)

FC アダプター ドライバ brcd_dd_fc_flex-3.0.3.0_windows_32-64.exe

以下の Fix Central よりダウンロードしてください。

Support: Fix Central

http://www.ibm.com/support/fixcentral/

マルチパス・ドライバ SDDDSM_x64_2431-2_110328.zip

以下のサイトより Storwize V7000 用のドライバをダウンロードしてください。

Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM)

http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=ssg1S4000350

Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター (88Y6370)

Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチ (88Y6374)

Flex System V7000 Storage Node (4939H49)

管理用ノード (Windows OS)

JAVA (JRE 1.6.0 以降)

各設定を行うために必要になります。本書では導入方法に関しましては、記載いたしませんので予め導入を行っ

てください。

java.com

http://www.java.com/ja/

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各ノードにアクセスを行うため、本書では、以下のような配線を行います。 本章では、各ノードにアクセスを行うために IPアドレスの設定を行います。

本書では、各ノードに対して以下の IPアドレスの割り当てを行います。それぞれの環境に応じて読み替えてください。

管理用ノード

管理用ノード ネットワーク・インターフェース :192.168.70.10

Flex System シャーシ

CMM 管理用ポート :192.168.70.100

ノード・ベイ 1 Flex System x220 :192.168.70.101 ノード・ベイ 3~6 Flex System V7000 Storage Node

キャニスター1 :192.168.70.103 キャニスター2 :192.168.70.104

I/Oモジュール・ベイ 3 FC スイッチ 管理用ポート :192.168.70.122

I/Oモジュール・ベイ 4 FC スイッチ 管理用ポート :192.168.70.123

本書では、Ethernetスイッチの設定を記載しないため、上記図には記載しておりませんが、Flex System シャーシ内の I/Oモジュ

ール・ベイ 1 および 2には Ethernet スイッチを搭載しており、それぞれ配線および IPアドレスを含む設定を事前に行っています。

詳細は、各スイッチの導入ガイドもしくはマニュアル等をご確認ください。

2. 各種ネットワーク設定

管理用ノード (Windows OS)

Flex System

192.168.70.10

CMM

192.168.70.100

12

2.1 CMM (Chassis Management Module) の管理用 IP アドレスの設定

まず、CMM の初期設定に関しましては、以下のガイドをご参照ください。

Flex System CMM (Chassis Management Module) 初期設定ガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-03B3F39

本項では、CMM の初期設定が完了していることを前提に IPアドレスの設定を記載いたします。

1. Flex System エンタープライズ・シャーシに電源を挿します。

2. 管理用ノードのネットワーク・インターフェースに CMM と通信可能な IPアドレスを割り当て、WEB ブラウザより CMM へアク

セスします。ここでは、管理用 PC のネットワーク・インターフェースに 192.168.70.10/255.255.255.0 を割り当て、CMM 管理用

ポートのデフォルト IPアドレスは、192.168.70.100/255.255.255.0 に設定されておりますので URLに「https://192.168.70.100」

を入力します。

3. 「IBM Chassis Management Module の認証」画面が表示されます。ユーザー名[USERID]とパスワード(初期設定時に設定し

たパスワード)を入力し[Log In]をクリックします。

Web ブラウザによっては、セキュリティ証明書のエラーが表示されることがあります。環境に応じた適切な処理を行ってください。

13

4. 「System Status」画面が表示されます。上部メニューから[Mgt Module Management]-[Network]をクリックします。

5. 「Network Protocol Properties」画面が表示されます。[Ethernet]タブの[Ethernet Configuration]のページにて各項目にネット

ワークの設定を入力します。入力が完了しましたら[Apply]をクリックします。

14

6. 「Ethernet configuration / Network settings」のポップアップが表示されます。[OK]をクリックします。

7. 「Network Properties」のポップアップが表示されます。[Close]をクリックします。

以上で CMM の管理用 IPアドレスの設定は完了です。

※ 再起動を行う旨のメッセージが表示された場合は、CMM を再起動してください。

15

2.2 各種スイッチの管理用 IPアドレスの設定

1. 管理用ノードの WEB ブラウザより CMM へアクセスします。URLに CMM の IPアドレスを入力します。

2. 「IBM Chassis Management Module の認証」画面が表示されます。ユーザー名[USERID]とパスワード(初期設定時に設定し

たパスワード)を入力し[Log In]をクリックします。

3. 「System Status」画面が表示されます。上部メニューから[Chassis Management]-[Component IP Configuration]をクリックし

ます。

4. 「Component IP Configuration」画面が表示されます。I/O Modules の一覧より[FC5022 16Gb SAN Scalable Switch]をクリック

します。

16

5. 「IP Address Configuration FC5022 16Gb SAN Scalable Switch」画面が表示されます。[IPv4]もしくは[IPv6]タブをクリックして

New Static IP Configuration の各項目にネットワークの設定を入力します。入力が完了しましたら[Apply]をクリックします。

6. 「IPv4 Address Configuration」もしくは「IPv6 Configuration」のポップアップが表示されます。内容を確認して、[Close]をクリッ

クします。

7. [Close]をクリックします。

以上で各種スイッチの管理用 IPアドレスの設定は完了です。

同様の手順でもう一台の Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチにも IPアドレスの設定を行ってください。

17

2.3 F lex System V7000 Storage Node 管理用 IPアドレスの設定

基本的に、各スイッチの IPアドレス変更方法と同様です。「System Status」画面の上部メニューから[Chassis Management]-

[Component IP Configuration]をクリックして「Component IP Configuration」画面を表示させ、Storage Node の一覧より設定を行う

Device Name をクリックして変更します。

詳細は、前項[2.2 各種スイッチの管理用 IPアドレスの設定]をご確認ください。

以上で Flex System V7000 Storage Node の管理用 IPアドレスの設定は完了です。node1(キャニスター1)、node2(キャニスター2)

共に設定を行ってください。

18

本章では、以下のようなアダプターとスイッチとストレージを接続する設定を行います。

3.1 WWPN (World Wide Port Name) の確認

SAN 環境の設定を行う前に各ポートの WWPN を確認します。

まず、コンピュート・ノードに搭載している FC アダプターの WWPN を確認します。

1. コンピュート・ノードを起動して、以下の画面で<F1>キーを押します。

3. SAN 環境の構築手順

19

2. 「System Configuration and Boot Management」画面が表示されます。[System Settings]-[Storage]-[(WWPN) Brocade-

1867]を選択します。(2ポートの場合は、2ポート分表示されます。)

3. 「Brocade Adapter Version Data」画面が表示されます。WWPN の項目を確認します。(複数ポートある場合は、それぞれ確認

します。)

20

次に、Flex System V7000 Storage Node の WWPN を確認します。

4. 管理用ノードの WEB ブラウザより CMM へアクセスします。URLに CMM の IPアドレスを入力します。

5. 「IBM Chassis Management Module の認証」画面が表示されます。ユーザー名[USERID]とパスワード(初期設定時に設定し

たパスワード)を入力し[Log In]をクリックします。

6. 「System Status」画面が表示されます。上部メニューから[System Status]をクリックしシャーシマップから[Storage Control

Enclosure]を右クリックして[Launch Storage Node Console]を選択します。

7. 「Launch Node Console」画面が表示されます。[Launch]をクリックし Flex System V7000 Storage Node コンソール画面にロ

グインします。(ユーザー名およびパスワードは、CMM と同様のユーザーを使用します。)

8. 「Flex System V7000」管理画面が表示されます。左のペインから[モニター]-[システムの詳細]をクリックします。

21

9. 「システムの詳細」画面が表示されます。[Cluster_“IPアドレス”]-[エンクロージャー]-[キャニスター]を選択して該当するキャ

ニスターの[ポート]からタイプがファイバー・チャネルの該当する WWPN を確認します。(キャニスターが複数ある場合には、

それぞれ確認します。)

以上で WWPN の確認は完了です。

22

3.2 ゾーニングの設定

FC スイッチのゾーニング設定を行います。

本項では、各ゾーニング設定は以下のような名称で設定を行います。

Alias

FlexSystem_bay1_port1 (Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター ポート 1)

V7000_A1 (Flex System V7000 Storage Node のキャニスター1)

Zone

FlexSystem_Zone1

Zone Config

FlexSystem_ZoneConfig1

1. 管理用ノードの WEB ブラウザより Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチへアクセスします。ここでは、スイ

ッチ・モジュール・ベイ 3に搭載した Flex System FC5022 16Gb SAN スケーラブル・スイッチの管理用ポートに

192.168.70.122/255.255.255.0 が割り当てられておりますので URLに「https://192.168.70.122」を入力します。

2. 「Please Login」画面が表示されます。ユーザー名[USERID]とパスワード(デフォルトパスワード:PASSW0RD(0は、数字のゼ

ロ))を入力し[OK]をクリックします。

3. 「Web Tools」画面が表示されます。左のペインから[Tasks]-[Manage]-[Zone Admin]をクリックします。

4. 「Zone Administration」画面が表示されます。中央にある Alias タブから[New Alias]をクリックします。

23

5. 「Create New Alias」画面が表示されます。Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターのポートに対して[Alias name]

を入力して、[OK]をクリックします。(ここでは、FlexSystem_bay1_port1 とします。)

6. Member Selection Listから[WWNs]-[Brocade Communications Systems]を選択し、Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC

アダプターの WWPN を選択して、[>]をクリックします。右側の Alias Members の欄に追加されていることを確認します。

7. 同様に Flex System V7000 Storage Node のキャニスターに対しても上記 4~6の工程を行い、Flex System V7000 Storage

Node のキャニスターに対しても Alias name を設定します。(ここでは、V7000-A1 とします。)

8. 次にゾーンの設定を行います。「Zone Administration」画面の中央にある Zone タブから[New Zone]をクリックします。

9. 「Create New Zone」画面が表示されます。[Zone name]を入力して、[OK]をクリックします。(ここでは、FlexSystem_Zone_1 とし

ます。)

10. Member Selection Listから[Aliases]を選択し、作成した Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターと Flex System

V7000 Storage Node のキャニスターのAlias を選択して、[>]をクリックします。右側の Zone Members の欄に追加されてい

ることを確認して完了です。

24

11. 次にゾーンコンフィグの設定を行います。「Zone Administration」画面の中央にある[Zone Config]タブから[New Zone Config]

をクリックします。

12. 「Create New Zone Config」画面が表示されます。 [Zone Config name]を入力して、[OK]をクリックします。(ここでは、

FlexSystem_ZoneConfig_1 とします。)

13. Member Selection Listの[Zone]中から、作成した Zone を選択して、[>]をクリックします。右側の「Zone Config Members」の

欄に追加されていることを確認して完了です。

14. 次に設定した Zone Config を有効にします。「Zone Administration」画面上部メニューから[Enable Config]をクリックします。

15. 「Choose Zone Config to be enabled...」画面が表示されます。設定した Zone Config を選択して[OK]をクリックします。

16. 「Enable Config “Zone Config 名”」画面が表示されます。内容を確認して、[はい]をクリックします。

17. 次に設定した内容を保存します。「Zone Administration」画面上部メニューから[Save Config]をクリックします。

18. 「Save Config」画面が表示されます。内容を確認して、[はい]をクリックします。

以上でゾーニングの設定は完了です。冗長化構成を行う場合には、同様の設定をもう一台の FC スイッチにも行う必要があります。

25

3.3 LUN の設定

本項では、Flex System V7000 Storage Node 上にて、Flex System x220 で使用するストレージ領域を作成します。

1. 管理用ノードの WEB ブラウザより Flex System V7000 Storage Node へアクセスします。ここでは、Flex System V7000

Storage Node の管理用ポートに 192.168.70.116/255.255.255.0 が割り当てられておりますので URLに

[https://192.168.70.116]を入力します。

2. 「Flex System V7000 の認証」画面が表示されます。ユーザー名[superuser]とパスワード(デフォルトパスワード:passw0rd(0

は、数字のゼロ))を入力し[ログイン]をクリックします。

3. 「概要」画面が表示されます。左のアイコンから[プール]-[内部ストレージ]をクリックします。

4. 「内部ストレージ」画面が表示されます。画面中央の[ストレージの構成]をクリックします。

26

5. 「内部ストレージの構成 ステップ 1/2」画面が表示されます。ご使用の環境に応じた設定を行い[次へ]をクリックします。ここ

では、[別の構成を選択する]を選択して設定を行います。

6. 「内部ストレージの構成 ステップ 2/2」画面が表示されます。[1つ以上の新規プールを作成する]を選択して、[プールの名前

または接頭部] を入力して、[完了]をクリックします。

27

7. 「RAID アレイの作成」画面が表示されます。完了しましたら、[クローズ]をクリックします。

8. 次にボリュームを作成します。左のアイコンから[ボリューム]-[プール別のボリューム]をクリックします。

9. 「プール別のボリューム」画面が表示されます。画面中央の[新規ボリューム]をクリックします。

10. 「新規ボリューム」画面が表示されます。[事前設定の選択]で[汎用]をクリックして、[プールの選択]で作成したプール名をク

リックします。

11. 「名前とサイズの選択」で「ボリューム名」と「サイズ」に、ご使用の環境に応じた設定を行い[作成]をクリックします。

12. 「ボリュームの作成」画面が表示されます。完了しましたら、[クローズ]をクリックします。

以上で LUN の設定は完了です。

28

3.4 マッピングの設定

本項では、Flex System V7000 Storage Node 上にて、Flex System x220 に搭載している Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC

アダプターと「3.3 LUN の設定」にて作成したボリュームをマッピングします。

1. 管理用ノードの WEB ブラウザより Flex System V7000 Storage Node へアクセスします。ここでは、Flex System V7000

Storage Node の管理用ポートに 192.168.70.116/255.255.255.0 が割り当てられておりますので URLに

[https://192.168.70.116]を入力します。

2. 「Flex System V7000 の認証」画面が表示されます。ユーザー名[superuser]とパスワード(デフォルトパスワード:passw0rd(0

は、数字のゼロ))を入力し[ログイン]をクリックします。

3. 「概要」画面が表示されます。左のアイコンから[ホスト]-[ホスト]をクリックします。

4. 「ホスト」画面が表示されます。画面上部のメニューから[新規ホスト]をクリックします。

29

5. 「ホストの作成」画面が表示されます。[ファイバー・チャネル・ホスト]をクリックします。

6. [ホスト名]を入力します。

7. 「ファイバー・チャネル・ポート」に Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターの WWPN を選択し、「リストへのポート

の追加」をクリックします。

8. 「ポートの定義」に選択した WWPN が追加されたことを確認して、「ホストの作成」をクリックします。

9. 「ホストの作成」画面が表示されます。完了しましたら、[クローズ]をクリックします。

10. 次に作成したホストとボリュームをマッピングします。左のアイコンから[ホスト]-[ホスト別のポート]をクリックします。

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11. 「ホスト別のポート」画面が表示されます。「ホスト・フィルター」からマッピングするホストを選択して、[処置]-[マッピングの変

更]をクリックします。

12. 「ホスト・マッピングの変更」画面が表示されます。「非マップ・ボリューム」から作成したボリュームを選択して、[>]をクリック

します。

13. 右側の「ホストにマップ済みのボリューム」の欄に追加されていることを確認して、[ボリュームのマップ]をクリックします。

14. 「マッピングの変更」画面が表示されます。完了しましたら、[クローズ]をクリックします。

以上でマッピングの設定は完了です。

正常にマッピングが完了した場合には、「ホスト・マッピング」画面から Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターとボリュ

ームがマッピングされていることが確認できます。

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※BIOSモードの場合以下に従って設定してください。

(当ガイドは uEFI モードで Windows のインストールを行う事を想定しておりますので、uEFI モードの場合は当ページ内の設定は行

わず次ページの手順に進んでください。

Windows Server 2008 x64 の導入における uEFI モードと BIOSモードの違いについて

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-014C664

Windows Server 2012 の導入における uEFI モードと BIOSモードの違いについて

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-00E1069

システム起動時、IBM ロゴが表示されても何も押さず、ctrl キー+B キーを押して Brocade BIOS Config Menu で設定するポートを

選択し、Adapter Settings を選択し、Boot LUN を左右の矢印キーで「Flash Values」に変更して Altキー+Sキーを押して設定してく

ださい。

Boot Device Setting で接続しているストレージの LU を選択して Altキー+Sキーを押して設定してください。

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4.1 ドライバの準備

本項では、Windows Server 2008 R2 を導入時に必要になる Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターのドライバを用意

します。ドライバに関しましては、以下のサイトよりダウンロードをしてください。

本書では、brcd_dd_fc_flex-3.0.3.0_windows_32-64.exe をダウンロードして使用します。

Support: Fix Central http://www.ibm.com/support/fixcentral/

1. 管理用ノードなどの Windows 端末上でダウンロードしたファイルを実行します。以下のポップアップ画面が表示された場合は、

[実行]をクリックします。

2. 「Querying System」画面が表示されます。Extract to Hard Drive のラジオボタンにチェックをつけて、[Next]をクリックします。

4. OS の導入手順

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3. 「フォルダの参照」画面が表示されます。ファイルを展開するフォルダを選択して、[OK]をクリックします。

4. 「Extract to HD」画面が表示されます。Extract successful と表示されていれば正常に完了ですので[Exit]をクリックします。

5. 次に展開したファイルから導入する OSに応じた EXE ファイルを実行します。本書では、Windows Server 2008 R2 を導入し

ますので、brocade_driver_win2008_R2_x64_v3-0-3-0.exe を実行します。

6. 「Choose Extraction Directory」画面が表示されます。ファイルを展開するフォルダを選択して、[Continue]をクリックします。

7. 「Package Extraction Successful」画面が表示されましたら、[OK]をクリックして、展開したファイル内にある[FC]フォルダを

USB メモリーなどの記憶媒体にコピーします。

以上でドライバの準備は完了です。

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4.2 OS の導入

OSの導入を行います。OSの導入に関しましては、本書では記載いたしませんので、各種導入ガイドなどを参照の上、導入を行っ

てください。

その際、Windows Server 2008 R2 には、Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプターのドライバが組み込まれておりません

ので、アダプターを認識することが出来ず、自動的にはマッピングした LUN を検知することが出来ません。

Windows Server 2008 R2 の導入をマッピングした LUN に対してインストールする場合には、「4.1 ドライバの準備」にて展開したド

ライバの読み込みを行ってください。

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本章では、以下のような冗長化環境設定を行います。

5.1 マルチパス・ドライバの導入

本項では、Flex System V7000 Storage Node へのマルチパス・アクセスを行うために必要になる、マルチパス制御ドライバを導入

します。ドライバに関しましては、以下のサイトよりダウンロードをしてください。

本書では、SDDDSM_x64_2431-2_110328.zip をダウンロードして使用します。

Subsystem Device Driver Device Specific Module (SDDDSM)

http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=ssg1S4000350

1. OS導入を行ったノード上でダウンロードしたファイルを展開します。

2. 展開したフォルダ内にある「setup.exe」を実行します。

3. コマンドプロンプトが起動します。以下のメッセージが表示されましたら、[Yes]を入力して、<Enter>キーを押します。

5. 冗長化構成の設定

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4. インストールが実行され、完了しましたら以下のメッセージが表示されます。[Yes]を入力して、<Enter>キーを押し、再起動を

行います。(再起動後、OS上にて再度、再起動を行うメッセージが表示される場合があります。その際には、再度、再起動を

行います。)

以上でマルチパス・ドライバの導入は完了です。

マルチパス・ドライバの導入が正常に完了しているかは、以下の方法で確認することが出来ます。

Windows Server 2008 R2 の「サーバーマネージャー」から「機能」に、マルチパス I/Oが追加されていることを確認しま

す。(「機能の追加」にて「マルチパス I/O」にチェックがついていることを確認します。)

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Windows Server 2008 R2 の「サーバーマネージャー」から「診断」-「デバイス マネージャー」-「ディスク ドライブ」に、

「IBM 2145 Multi-Path Disk Device」が追加されているか確認します。

Windows Server 2008 R2 の「サーバーマネージャー」から「診断」-「デバイス マネージャー」-「記憶域コントローラー」に、

「Microsoft Multi-Path Bus Driver」が追加されているか確認します。

5.2 マルチパス化

マルチパスを行うため「3.2 ゾーニングの設定」および「3.4 マッピング設定」にて設定した手順をもう一方の FCスイッチに対しても

行い、Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター ポート 2 と「3.3 LUN の設定」にて作成したボリュームをゾーニングおよ

びマッピングします。設定方法に関しましては、各項目をご確認ください。

本書での各ゾーニング設定は、以下の様な名称で設定を行います。

Alias

FlexSystem_bay1_port2 (Flex System FC5022 2 ポート 16Gb FC アダプター ポート 2)

V7000_A2 (Flex System V7000 Storage Node のキャニスター2)

Zone

FlexSystem_Zone2

Zone Config

FlexSystem_ZoneConfig2

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6.1 マルチパステスト

本章では、正常にマルチパス・ドライバが動作して、ポートのフェイル・オーバーおよびフェイル・バックが機能するか確認します。

本章では、テスト方法として FCスイッチからコンピュート・ノードのポートを無効化にして確認する方法を記載しております。

1. OS導入を行ったノード上でコマンドプロンプトを実行します。

2. コマンド[cd C:\Program File\IBM\SDDDSM]を入力し、SDDDSM フォルダに移動します。

3. コマンド[datapath query device]を入力し、接続されているパスの State を確認します。(Stateが OPEN の状態が使用されて

いる状態で、CLOSE の状態が使用されていない状態です。)

4. Flex System エンタープライズ・シャーシに搭載されている CMM にアクセスを行い、シャーシマップから FC スイッチをクリック

してメニューから[Launch IOM Console]をクリックします。

6. 動作テスト

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5. 「Launch IOM Console」画面が表示されます。Protocol を環境に応じて確認した上で[Launch]をクリックし、FCスイッチにログ

インします。

6. 「Web Tools」画面が表示されます。[Tasks]-[Manage]-[Port Admin]をクリックします。

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7. 「Port Administration」画面が表示されます。「FC Ports Explorer」からテストを行うコンピュート・ノードが接続されているポー

トをクリックして[Disable]ボタンをクリックしてポートを無効化します。

8. 確認画面が表示されますので[はい]をクリックします。

9. 再度、コマンドプロンプトからコマンド[datapath query device]を入力し、接続されているパスの State が CLOSE になるが OS

が正常に動作することを確認します。

10. 動作することを確認したら、「Port Administration」画面から[Enable]ボタンをクリックしてポートを有効化します。

11. 再度、コマンドプロンプトからコマンド[datapath query device]を入力し、接続されているパスの State が OPEN であることを

確認します。

以上でマルチパステストは完了です。