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にある こセンター される びら まいたけ セット す。まいたけ に、 びら サラダ パス タに よく い、 えます。 (提供 みずほの村市場) 【応募方法】ハガキに してください ■記入事項 による させていただきます ■応募先 〒310-0842  き台3-42-1  センター テイスト 12/2 プレゼン ■締め切り 12/4( ■当選発表 って えさせ ていただきます。 【賞品引き換え】みずほ 4382-26  029-2 57-3240)、引 花びら茸と まいたけ 2種類の詰め合わせ る・さ ブロッコリー(稲 あみぐるみ さん 大滝 さん める い らき MyTaste リハ リ い らき める 糀室の中で糀箱に竹製のスノコを掛けて保温する吉野さん 美浦村木原 l.oV が 、3 がかり 吉野こうじ店 平成 日曜日

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Page 1: Postscript codes converted from Printdataibarakinews.jp/taste/pdf/334.pdf · あみぐるみ作家、阿 部由美さんの作品は毛 糸を編んで作り上げるだけに、どれもほん

 城里町にある七会きのこセンターで栽培される花びら茸とまいたけのセットです。まいたけは天ぷらや鍋物に、花びら茸はサラダやパスタにもよく合い、和洋中幅広い料理に使えます。

(提供 みずほの村市場)

【応募方法】ハガキに必要事項を記入し郵送してください■記入事項 住所 氏名 年齢 職業 性別 電話番号 意見 要望

※応募による個人情報は、当選者への通知と紙面作りの参考のみ使用させていただきます

■応募先 〒310-0842 水戸市けやき台3-42-1 茨城新聞社編集センター テイスト編集室 12/2付プレゼント係■締め切り 12/4(火)当日消印有効■当選発表 引換券の発送をもって代えさせていただきます。【賞品引き換え】みずほの村市場水戸店(水戸市河和田町4382-26  029-257-3240)、引換券持参

花びら茸とまいたけ2種類の詰め合わせ

煮る・さば水煮

ブロッコリー(稲敷市)

あみぐるみ作家 阿部由美さん

大滝秀治さんの芝居と稽古

住吉三神

石岡市・本田生花苑

 極める

 いばらきの元気な食材

 MyTaste

 リハビリ忍法帖

 いばらき星空散歩

 花めでる

糀室の中で糀箱に竹製のスノコを掛けて保温する吉野さん 美浦村木原

l.oV

温度管理が命、3日がかりで製造

吉野こうじ店

 

 国道125号を稲敷市方向に走

る。左には霞ケ浦が見え隠れする。

美浦村木原地区に入り、コンビニ、

ガソリンスタンドを過ぎてすぐ右

側。「吉野こうじ店」の看板が目に

入った。店舗らしき構えはなく、普

通の民家である。看板がなければ通

り過ぎてしまうところだ。

 店主の吉野恒夫さん

は、住

宅の裏手にある作業場で糀

こう

を仕込んでいる最中だった。会

社勤めを

歳で辞め、父親から店を

引き継いだ。4代目に当たる。会社

員時代から手伝いをしていたため、

糀作りに戸惑いはなかった。

 昔ながらの手作りによる製造。機

械いじりが好きだった吉野さんは、

さまざまな機械を創意工夫しながら

作り、その製造工程に組み入れてい

った。水圧精米機、蒸篭

セイ

、真空パック機などだ。「一人

で作っているので、お客さんが来た

時に分かるように」とモニターも随

所に設置した。温度計測器は「父親

は手で触っただけで温度が分かるん

ですが、そこまでは出来ませんか

ら」という理由で使っている。

    

      

 糀作りの製造工程を説明してもら

った。精米、洗米をした後、蒸篭で

蒸して、糀室

むろ

の糀床に蒸し

米を取り込み冷ます。糀菌を付け布

ムシロで覆い保温し、温度を均一に

するための切り替えしを行う。箱に

糀を盛り、温度に応じて箱を積み替

える。竹製のスノコを掛けて保温

し、温度が上がり過ぎないように注

意し、米蒸しから

時間後、3日が

かりで糀が出来上がる。

 この日は2日目の工程である箱の

積み替えとスノコを掛けるこも掛け

を行っているところだった。「明日

の朝には糀が出来上がりますが、今

夜が一番大変で、1時間おきに温度

を確認しなければなりません」。温

度計測のモニターを枕元に置いて眠

る。習慣で時間が来ると自然に目が

覚めるという。

    

      

 糀作りのピークは1月中旬から3

月初め。1日おきに100

の米を

蒸す忙しさになる。「農家の方たち

が味噌を作るためにお米を持ってく

るんです。味噌の寒仕込みで冬場に

集中するんです」と吉野さん。塩糀

ブームで、昨年は1年分の米が春先

になくなってしまうほどだった。

 生糀のほか、塩糀や味噌、甘酒も

作り販売している。吉野さんは「店

を引き継いでから風邪を引いたこと

がありません」と笑う。一人だけの

根気のいる作業が今日も続く。

29

885

0069。

 ( )      第三種郵便物認可 年 平成 年 月 日  日曜日   

Page 2: Postscript codes converted from Printdataibarakinews.jp/taste/pdf/334.pdf · あみぐるみ作家、阿 部由美さんの作品は毛 糸を編んで作り上げるだけに、どれもほん

煮 る

 ふたを開けるだけで手軽に食べ

られる缶詰。保存がきくため常備

している家庭も多い。今回訪ねる

のは大平洋沿いの本県最南端、神

栖市波崎にある

木商店。銚子や

波崎で水揚げされるサバやイワ

シ、サンマなどを原料に、さまざ

まな缶詰を製造している。

 同社は1957年創業。大手食

品会社の委託加工のほか、自社ブ

ランドの缶詰を販売する。魚のお

いしさをそのまま閉じ込めた水煮

をはじめ、梅酢煮や柚子みそ煮な

どバラエティに富んだ缶詰があ

り、その中から自社ブランドの看

板商品「ねぎ鯖」を紹介してくれ

るという。

 「ねぎ鯖」シリーズは2007

年に発売。醤油だれ、塩だれ、味

噌だれの3種類あり、醤油だれは

同年度の県水産製品品評会で県知

事賞に選ばれた。品質の良い大き

なサバと、つくば市内で栽培され

た新鮮なネギを使う。

 営業の豊島光伸さんの案内で、

缶詰ができる工程を見せてもらっ

た。原料になるサバは、身が締ま

り脂ののったマサバが中心。サバ

を缶詰用の大きさに切り、ネギと

一緒に缶の中に並べる。ラインを

流れると調味料が注がれ、異物や

重さのチェックが済んだら空気を

抜いて密閉される。

 続いて大きな圧力釜に入れられ

る。百度以上の高温で長時間加熱

することで骨まで軟らかくなり、

調味料が素材になじむ。「少し時

間をおくと材料に味が良くしみ渡

り、よりおいしくなります」。添

加物や着色料などは一切使わな

い。醤油、味噌、塩いずれも、極

力薄味に仕上げるのがこだわり

で、「ネギの風味を生かし、まろ

やかな味にする工夫」だという。

 出来たての塩だれの缶詰を開け

てくれた。ほんのりとネギの香り

が広がる。「今年はいいサバが揚

がるので期待が持てますよ

と豊

島さん。ねぎ鯖シリーズは1個3

20円。注文、問い合わせは同店

販売係

0479

1134。

土日祝日は休み。

 厳選した素材を使って、本来のおいしさを最大限に引き

出す。シンプルな味付けにすればこそ、使う食材の品質や

鮮度が試される。神栖市の水産加工会社を訪ね、ネギとサ

バ両方のおいしさを閉じ込めた缶詰を取材した。

サバとネギを缶の中に並べる 神栖市

サバを缶に詰めてラインに流す

さっぱりとして薄味の塩だれ

圧力釜でじっくり加熱する

厳選素材の豊かな風味閉じ込める神栖市  木商店

さば水煮

 茹でて食べてもいいし、シチューやスープ類の具材に

も欠かせないブロッコリー。水田の転作として栽培して

いる稲敷市の生産農家を訪ねた。

ブロッコリーを持つ坂本さん 稲敷市

 JA稲敷東部経済センターの

坂本敏光さんの案内で、ブロッ

コリーが栽培されているほ場に

向かう。今回取材するのは、東

ブロッコリー部会の部会長を務

める坂本秀樹さん。秀樹さんは

旧東町

現稲敷市

の生産者約

人をまとめている。

 同地域のブロッコリー栽培は

年の歴史がある。米づくり

の合間の後作として始まったそ

うだ。水田に作付けされること

から、ほ場に高畝

うね

を作

って栽培しているのが特徴だ。

 秀樹さんは「連作障害を防ぐ

ため、ローテーションを組んで

ほ場を変えられるのが強みです

ね。化学肥料や農薬の削減にも

取り組み、安心・安全な作物づ

くりにも力を注いでいます」と

話す。

 収穫時期は春

5月

6月初

と秋冬

3月いっぱ

の年2回。朝取りのため、

春は午前3時、秋冬は同7時頃

からほ場に立つ。今年の出来に

ついて聞くと「夏場が暑かった

ので、発芽率が悪く、苗づくり

と定植に苦労しましたね。

前後が適温なんですよ」と教え

てくれた。

 朝収穫したブロッコリーは保

冷倉庫に集められ、夕方に京浜

市場に向けて運ばれていく。稲

敷のブロッコリーとしてブラン

ド化を目指し、有望な品種の提

供や目揃い会などを通し、品質

の安定化に努めている。ブロッ

コリーは緑が濃くて締まった形

のものが美味しいそうだ。

海老とブロッコリーのピリ辛炒め

取材協力:中川学園調理技術専門学校

11人人分分     キキロロカカロロリリーー

材  料(4人分)海老8尾、海老下味…{卵白、塩、こしょう、酒、サラダ油、片栗粉各少々}、ブロッコリー1株、赤ピーマン1個、サラダ油大さじ1、唐辛子1本、しょうが1かけ、薄口しょうゆ小さじ2、鶏がらスープ(固形)小さじ1、酒小さじ2、水 カップ、砂糖小さじ1

つくり方ブロッコリーは小さな房に切る。ゆででおく。海老は殻をむき、背わたを取る。塩、こしょう、酒で下味をつける。卵白と片栗粉をつけて多めのサラダ油で揚げ焼きする。フライパンにサラダ油を熱し、唐辛子としょうがを入れて香りを出す。ブロッコリーと赤ピーマンと海老を入れて炒め、調味料を入れて仕上げる。アドバイス ブロッコリーはゆでた後に炒めるので、色よく硬めにゆでてください。芯の部分は硬い皮をむいて、ゆでて一緒に炒めてもよいでしょう。

ブロッコリー 【稲敷市】

 年 平成 年 月 日  日曜日 第三種郵便物認可      ( )

Page 3: Postscript codes converted from Printdataibarakinews.jp/taste/pdf/334.pdf · あみぐるみ作家、阿 部由美さんの作品は毛 糸を編んで作り上げるだけに、どれもほん

 あみぐるみ作家、阿部由美さんの作品は毛

糸を編んで作り上げるだけに、どれもほんわかとした雰囲気。丸みのあるラインと立体感は優しげで、見ている人を笑顔にする理由の一つなのでしょう。「nuku―n

uku(ぬくぬく)展6」は 月6日―日まで水戸市大足町のニュートラル、「あったかぽったか展3」フェルトと編みぐるみの2人展は同7― 日まで同市笠原町のモカハウス。ともに入場無料。ニュートラルは水曜、モカハウスは木曜定休。(滝)

作品で和んでくれる人

材料を探している時間

面白いものとの出合い

 毛糸がとにかく大好きです。優し

い手触りや温かさ、色合い

。毛糸

は別の色と組み合わせてもにごらな

いので、2本の毛糸を使えば新しい

色彩が生まれます。無限の可能性が

ありますね。

 もともと編み物は苦手でしたが、

母があみぐるみを作っているのを見

かけて、「私にもできるんじゃない

か」と試してみたのがきっかけでし

た。工夫しながらさまざまな形に編

んで仕上げる。肩の力を抜いて自由

に作れるところが性格に合っていた

のだと思います。

 人や動物、食べ物、花など作品は

思いつくまま。あみぐるみはかぎ針

と毛糸があって、こま編みができれ

ばすぐに始められます。失敗したら

何度でもほどいてやり直せるのも魅

力です。私の場合は「編み物をして

いる」という感覚はなくて、自然に

手が動いている。編んでいないと落

ち着かない感じです。

 作品づくりは材料集めから。とて

も楽しい時間です。変わった色や素

材の毛糸、ボタンなどを手芸品店や

100円ショップ、雑貨屋さんなど

で探します。「これは何に使えるか

な」と想像しながらお店を歩き、使

えそうな材料を見つけた時には本当

に幸せな気持ちになりますね。自宅

にはこうして集めた、まだ形になら

ない宝がたくさんあります。

 陶器市や美術展にも足を運びま

す。おもしろいもの、おもしろいも

のを作る人との出会いから、たくさ

んのヒントをもらうためです。全く

違った分野からの刺激が、次の作品

につながります。

 生活情報誌の表紙を創刊号から担

当させていただき、季節に応じたさ

まざまな場面を想定した作品を手が

けてきました。みなさんに作品を見

てもらえる機会があることは、とて

も勉強になっています。あみぐるみ

を見て怒る人はいないと思うんで

す。にこにこ、くすくす、人それぞ

れですが、笑顔になってくれる人の

存在が作り続ける源です。 

構成・滝山亜紀、撮影・柳下知彦

あべ・ゆみ/水戸市生まれ。筑波大学芸術専門学群卒。公立中教諭やデザイン事務所勤務などを経てフリーに。市内であみぐるみ教室を開くほか、生活情報誌 』の表紙を担当。同市在住。

超高齢社会の自助共助茨城県立健康プラザ管理者・医学博士:大田仁史

[   ]

 役者さんがどうやって台詞を

覚えるのか知らないが、長いセ

リフをすらすら言うのにはただ

ただ感心するだけである。亡く

なった大滝秀治さんは稽古に厳

しい人であったとか。何かの新

聞のコラムに、稽古をしっかり

するので役やせりふは自然に出

てくると書いてあった。

 反復促通による脳卒中片麻痺

の訓練で有名な川平和美先生の

手法は繰り返し同じ動作をする

ことで脳に新しい回路ができる

という考えに基づいている。忍

者も年をとって覚えるより忘れ

る方が多いような気もするが、

それでも反復すること、思い続

けることは大切だと信じてメモ

をとったり繰り返したりするよ

う心がける。受講時、平均年齢

・4歳のシルバーリハビリ

体操指導士さんが医学用語を覚

えるのに四苦八苦する気持ちは

よくわかる。

 JALを立て直した稲盛和夫

さんが著書「生き方」

サンマ

ーク出版

の中で同じようなこ

とを書いているのを279回で

紹介した。繰り返すこと、そし

て「すざましく思うことが大

切。

頭のてっぺんからつ

ま先まで全身をその思いでいっ

ぱいにして、切れば血のかわり

思い

が流れる」。そのく

らい思わなければならない、

と。

 大滝さんもきっとそのくらい

役づくりと台詞を体の中に叩き

込み、切ったら血の代わりに台

詞が出たのだろうと思った。

 このような先輩の生き方、考

え方を知ると忍者は切ったら何

が出るが心配になった。死んで

も体操をしているだろうか。

 大滝秀治さんの

   芝居と稽古

住吉三神

 午後8時を過ぎた頃、東の空には、昇って行く「星座の王様」、オリオン座の姿がある。 日本では、オリオン座の真ん中に並ぶ「三つ星」を、「表筒男命(うわつつのおのみこと)」「中筒(なかつつの)男命」「底筒(そこつつの)男命」という、「住吉三神」と見立てる地方が多い。東の空に昇ってくるとき、オリオン座は横倒しになっている。「三つ星」は縦に並び、上から順番に水平線の上に現れるので、これを三柱の海の神の姿と見ていたのである。写真は、水戸市の住吉神社近くで撮影したもの。社(やしろ)の杜(もり)の上に昇る「住吉三神」の姿を見ることができる。 洋の東西を問わず、古来から、星や星の並びに神様の

姿を当てはめて見ることが多い。夜空の星たちは、世の中で何があろうと、世の中がどんなに変わろうと、それに関係なく、毎年決まった頃に決まった方角に現れる。昔の人々は、それを畏敬の念を持って眺め、そこに神々の姿を見ていたに違いない。

いばらき 星空散歩 水戸市移動天文車指導員 中川 義通

  材料を探す時間に幸せを感じます

あみぐるみ作家・イラストレーター

 阿部 由美

 ( )      第三種郵便物認可 年 平成 年 月 日  日曜日

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花たちの育て方

 シクラメンは葉を手で押

しのけて、そっと水を与え

る。花や葉の上からの水や

りは駄目だそうだ。葉っぱ

の枝数が多く、花首がしっ

かりしているものを選ぶと

いいという。暖房の効いて

いる場所だと乾燥してしま

うので避けた方がいい。場

所にもよるが水は1日おき

ぐらいがベスト。

 ポインセチアは水のやり

過ぎに注意が必要。土の表

面が乾いて3

5日くらい

間をおいて控えめに水をや

るといい。

 本田生花苑本店は、石岡

市1

。午前9時

午後7時。元旦だけ休み。

毎月3日、鉢物のセールを

行い、全品

引き。

299

6235。

 本店のほか、小美玉市川

中子のアスタ店、茨城町桜

の郷の水戸医療センター店

がある。

 今回の「花めでる」は、花屋さんを訪ねる初めての試みである。訪ねた花屋

さんは石岡市内にある「本田生花苑」。個人的に以前から興味を抱いていたお

店だった。お城風の外観とともに、店内もゆったりと花が置かれ、愛好家だけ

でなく至福のひと時が楽しめる。プロが作った花々はさすがに優雅で、お店の

人たちの花に寄せる思いが伝わってきた。

ピンクが鮮やかなプリンセチア

花のお城をイメージした外観

ラッピングをする朝子さん

店内はゆったり花が置かれている

本田生花苑 石岡市

愛愛情情注注げげばば応応ええててくくれれるる入入っっててみみたたくくななるる 花花ののおお城城

 「本田生花苑」本店は、石岡市

杉並にある。土浦から石岡に向か

い、恋瀬橋を渡り、国道6号から

商店街に続く道に進む。しばらく

走ると、「水戸方向右折」の標識

が掛かる十字路交差点が見えてく

る。そこを右折してしばらく行く

と、左手に目を引く花屋さんが飛

び込んでくる。ドーム型をした建

物が左側にあるメルヘンチックな

外観。

 実は土浦から水戸まで通勤して

いて、国道6号が混雑している時

に、この道を迂回路としてよく使

っている。そこを走っていていつ

も気になっていたのが本田生花苑

の建物だった。一度入ってみたい

と思っていたのだが、その勇気が

なかなか湧かなかった。今回は、

花めでるの取材ということで、念

願かなって堂々と訪れることがで

きた次第である。

 社長の本田大蔵さんは、ひたち

なか市の市場に出掛けていて留守

だった。専務で母親の朝子さんが

対応してくれることになった。本

田生花苑は1965年、朝子さん

の夫、文三さんが水戸駅前に出店

したのが始まり。その後、石岡市

に拠点を移した。今では小美玉市

と茨城町にも店舗を構えている。

 店の中は思いのほか、奥行きが

ある。通路は広めに取ってあり、

ゆったりと花が楽しめる。「若い

お母さん方がベビーカーを押して

進める広さにしてあるんですよ」

と朝子さん。その優しい笑顔が心

に沁みる。説明してくれる言葉が

分かりやすく心遣いを感じる。

 店内はリースなどが飾られ、華

やかな雰囲気に包まれていた。ポ

インセチアやシクラメンが置いて

ある一角に行く。さすがに色鮮や

かだ。ポインセチアの中にプリン

セチアという札のある花があっ

た。ピンク色をしていて可愛らし

い。「日持ちがいいんですよ」と

朝子さんが教えてくれる。

 花の管理はどうしているのか質

問すると、「花の冷蔵室があるん

ですよ」と言って、その冷蔵室に

案内してくれた。花の種類によっ

度と0度に分けられている。

ただし、胡蝶蘭などは

度以下に

はできないため、夜は暖房をかけ

っ放しにしておくそうだ。

 「この店を建てる時、お客さん

が入ってみたくなるような建物に

しようと考えたんです。気軽に入

っていただいて、花を楽しんでも

らうだけでいいんです」。朝子さ

んはそう言って微笑んだ。花の魅

力を聞くと「愛情を注げばちゃん

と応えてくれます。安らぎと癒し

をくれます」とにこやかに答えが

返ってきた。

 年 平成 年 月 日  日曜日 第三種郵便物認可      ( )