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Oracle Reports 6i Oracle Reports 10g の機能変更に関するガイド Oracle ホワイト・ペーパー 2005 8

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Page 1: Oracle Reports 6iとOracle Reports 10g間の機能変更に関するガイドotndnld.oracle.co.jp/products/reports/10gr2/Reports... · 2007-05-01 · ポートをOracle Reports Builderにインポートする機能は、Oracle

Oracle Reports 6iとOracle Reports 10g間の機能変更に関するガイド

Oracle ホワイト・ペーパー 2005 年 8 月

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はじめに

はじめに ビジネスの成功とは、データを迅速に有意義な方法で示し、競争で優位に立つこ

とです。このため、大企業がそれぞれ保有している大量の異なったデータソース

から、高品質なレポートを作成するためのさらに強力なツールが必要になります。

Oracle Reports は、テクノロジの急速な変化に対応することによって、ナンバー・

ワンのエンタープライズ・レポート・ツールとしての位置を保ち続けてきました。

テクノロジの急速な変化とともに、Oracle Reports も、キャラクタ・ベースからグ

ラフィカル・ベースやクライアント/サーバーへ、そして現在では、多層の Webベースの開発と配置に移行しています。

Oracle6i Reports は、キャラクタ・モードおよびクライアント/サーバーの GUI レ

ポート・ビューア両方をサポートする Oracle Reports の 終バージョンです。

Oracle9i Reports では、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)Web ベースの多層環境に移

行しました。Oracle Reports 10g(9.0.4)と Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で

は、Web ベース環境のパフォーマンスとスケーラビリティが向上し、多くの新し

い機能も提供されています。

Oracle6i Reportsを使用しているユーザーはOracle Reports 10g Release 2(10.1.2)に、

Oracle9i ReportsのユーザーはOracle Reports 10g Release 2(10.1.2)に、それぞれで

きる限り早く移行することが推奨されます。Oracle6i ReportsとOracle9i Reportsのサ

ポート終了に関する 新情報については、Metalinkを参照してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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目的と範囲 このホワイト・ペーパーでは、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)における以前

のリリース(6i、9i、10g(9.0.4))の機能について説明します。つまり、このホ

ワイト・ペーパーは、次のようなユーザー向けに記述されています。

Oracle6i Reports / Oracle9i Reports / Oracle Reports 10g(9.0.4)を使用し、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)における

使用が推奨されていない機能、廃止された機能、および変更された機能と、これらの機能を使用している既存のレポート

を移行する方法について興味のあるユーザー

このホワイト・ペーパーの以前のバージョンである Oracle Reports 10g(9.0.4)用

の『Statement of Direction』では、以下の点が説明されています。

• Oracle6i Reports と Oracle9i Reports 間および Oracle9i Reports と Oracle Reports 10g (9.0.4)間の変更機能

このホワイト・ペーパーでは、以下の点も説明します。

• Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で変更された Oracle Reports 10g(9.0.4)機能

前述のとおり、このホワイト・ペーパーで対象としているのは、以前のリリース

で使用され、現在は使用が推奨されていない機能、廃止された機能、および動作が

変更された機能です。オラクルの Oracle Reports 戦略については、Oracle Technology Network(OTN)の新しい文書『Oracle Forms - Oracle Reports - Oracle Designer Statement of Direction』を参照してください。Oracle9i Reports、Oracle Reports 10g

(9.0.4)、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で導入された新機能については、

Oracle Technology Network(OTN)を参照してください。

項 このホワイト・ペーパーは、以下の項に分かれます。

• 使用が推奨されていない機能

• 廃止された機能

• 変更された動作および名前

• リソース

使用される用語は、以下のとおりです。

廃止された機能:廃止された機能とは、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で使

用できなくなった機能のことです。廃止された機能を削除し、新しいテクノロジ

に置き換えることで、Oracle Reports は、E-Business の開発と配置の成功に必要な

新の機能を常に提供します。

使用が推奨されていない機能:使用が推奨されていない機能とは、製品の実用性

に大きく貢献しなくなった機能です。Oracle Reports の今後のリリースで廃止され

るため、現在は文書化されておらず、使用も推奨されていません。使用が推奨さ

れていない機能が廃止される前に、ユーザーが少しずつ新機能に移行できるよう

に、使用が推奨されない段階が用意されています。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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使用が推奨されていない機能

以下の機能は、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用が推奨されていません。

• Oracle Express データソースと関連オプション

• Oracle Reports Server のクラスタリング

• Oracle Portal コンポーネントのインポート

• Oracle6i Reports クライアントとの下位互換性

• SRW.RUN_REPORTでのキーワード(SERVERとUSERID)の使用

以前のリリース(Oracle9i Reports または Oracle Reports 10g(9.0.4))で使用が推

奨されなかった機能を以下に示します。

• ユーザー・イグジット

• 選択された実行ファイル

• 選択された環境変数

• SRW.SET_ATTR組込み関数

• 書式関連の SRW 組込みパラメータ

• トレース関連の SRW 組込みプロシージャとパラメータ

• OLE2 オブジェクトの埋込み

Oracle Express データソースと関連オプション Oracle Express Server は、一連の Web ベースおよびクライアント/サーバーのプラッ

トフォームでオンライン分析処理(OLAP)を提供する、高度な計算エンジンのデー

タ・キャッシュです。多次元のデータ・モデルに基づいて、予測、モデル化、お

よびマルチユーザーの What-If シナリオと、計算、財務、統計、および時系列の操

作をサポートするために 適化されます。

Oracle Database の OLAP オプションは、Oracle Express Server の後継機能です。OLAPオプションには、Oracle Express Server と同等の機能があり、同一の標準機能セッ

トが提供されています。Oracle Database に直接関連する Oracle Express Server の多

次元計算エンジンとデータ型を使用することによって実行されます。また、Oracle Database の OLAP オプションには、いくつかの新機能があります。Oracle Expressを使用しているユーザーは、Oracle Database の OLAP オプションに移行すること

が推奨されます。

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)は、OLAPデータに基づいたレポートを作成

するためのOLAPデータソースを提供します。このため、Oracle Expressデータソー

スの使用は、現在推奨されていません。また、コマンドライン・キーワードの

EXPRESS_SERVERなど、関連オプションの使用も推奨されていません。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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必要なアクション Oracle ExpressのデータをOracle Database で提供されるOLAPオプションに移行し

てください。Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)の OLAP データソースを使用し

て、OLAP データに基づいたレポートを作成してください。

Oracle Reports Server のクラスタリング クラスタとは、リクエスト処理の負荷をクラスタのメンバー間で効率的に共有す

るための、複数のサーバーを仮想的にグループ化したコミュニティです。Oracle Reports Server のクラスタリングには、以下の利点があります。

• ロード・バランシング:複数の Oracle Reports Server 間で負荷を均等に共

有します。

• フェイルオーバー:あるメンバーがシャットダウンした場合、他のメン

バーがリクエスト・ロードの管理を続行します。1 台のマシンの不具合に

よって全体のシステムがダウンするといったシングル・ポイント障害は

発生しません。

ただし、現在の IT 環境では全体の IT インフラストラクチャの高可用性を必要と

するので、各コンポーネントの個別のクラスタリング・ソリューションではなく、

アプリケーション・サーバーのレベルで一元化された高可用性ソリューションが

推奨されます。

Oracle Application Server High Availability は、業界で も高い信頼性、リジリエン

ス、およびフォルト・トレランスを備えたアプリケーション・サーバー・プラッ

トフォームです。Oracle ReportsとOracleAS High Availabilityを統合することによっ

て、エンタープライズ・レポート環境の高い信頼性とフォルト・トレランスが確

保されます。OracleAS High Availability で一元化されたクラスタリング・メカニズ

ムといくつかの 新機能を提供しているため、Oracle Reports のクラスタリングは

現在推奨されていません。

必要なアクション Oracle Reports Server のクラスタリングを使用している場合は、OracleAS High Availability に切り替えてください。OracleAS High Availability を使用するレポート

環境の構成方法については、『Oracle Application Server エンタープライズ・デプ

ロイメント・ガイド』を参照してください。

Oracle Reports Serverのクラスタ名を含む以前のリリースのOracleAS Forms Servicesアプリケーションを使用している場合、このアプリケーションは、参照するReports Serverのクラスタにバインドできません。この問題を解決するには、クラスタ名と

Reports Server名をマッピングできる新しいReports ServletプロパティのREPORTS_ SERVERMAPを使用します。このプロパティについて詳しくは、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』のOracleAS Repors Servicesの構成

の章を参照してください。

Oracle Portal コンポーネントのインポート ブラウザ・ベースのウィザードを使用して、Oracle Portal の簡単なレポートを作成

できます。このウィザードは、Oracle Reports Builder 内のすべての強力な機能を提

供しているわけではありませんが、簡単なレポートの開発と配置を行うことがで

きます。このようなレポートに高度な書式を適用する必要がある場合は、「File」→「Import Portal Component」を選択して、Oracle Reports Builder にレポートを

インポートできます。

ただし、Oracle Reports Builder 内で簡単なレポートや複雑なレポートを作成して

Oracle Portal に配置できるため、Oracle Portal のブラウザ・ベースのウィザードを

使用する必要がなくなります。このため、Oracle Portal ウィザードで開発されたレ

ポートをOracle Reports Builderにインポートする機能は、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用が推奨されていません。

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必要なアクション ブラウザ・ベースのウィザードを使用する代わりに、Oracle Reports Builder でレ

ポートを開発し、Oracle Portal に配置してください。

Oracle6i Reports クライアントとの下位互換性 Oracle9i ReportsとOracle Reports 10g(9.0.4)では、Reports Server構成ファイルで

compatible要素が適切に構成されている場合に、Oracle6i Reportsクライアント

との下位互換性がありました。具体的には、compatible要素が設定された場合

に、Oracle6i Reportsクライアント・リクエストがReports Serverに転送されていま

した。この下位互換性の機能(compatible要素)は、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用が推奨されていません。compatible要素について詳しくは、

『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してく

ださい。

必要なアクション

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)クライアントの使用に切り替えてください。

SRW.RUN_REPORTでのキーワード(SERVERと USERID)の使用 Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で、SRW.RUN_REPORTでのキーワード(SERVERとUSERID)の使用は推奨されていません。SRW.RUN_REPORTでこれらのキーワー

ドを使用する以前のリリースで作成されたレポートをOracle Reports 10g Release 2(10.1.2)でも実行できますが、これらのキーワードに指定された値は無視されます。

これらのキーワードの値を有効にする場合は、環境変数REPORTS_SRWRUN_TO_ SERVER=YESを設定してください。

一般に、SRW.RUN_REPORTでキーワード(SERVERとUSERID)を使用しないこと

が推奨されています。これらのキーワードの値が親のレポート・リクエストから

継承されるためです。

必要なアクション

既存のレポートでは、SRW.RUN_REPORTコマンドのキーワード(SERVERとUSERID)を削除することが推奨されます。SRW.RUN_REPORTでこれらのキーワードを使用

する場合は、環境変数REPORTS_SRWRUN_TO_SERVER=YESを設定してください。

ただし、この環境変数は、下位互換性にのみ使用され、今後のリリースでは使用

できなくなる可能性があります。

ユーザー・イグジット ユーザー・イグジットは、Oracle Reports 内で実行される外部関数へのコールです。

ユーザー・イグジットを使用すると、Oracle Reports からの制御(おそらく引数)

を別のオラクル製品または 3GL プログラムに渡し、制御(おそらく引数)を Oracle Reports に戻すことができます。ただし、ユーザー・イグジットでは、すべてのユー

ザー・イグジットをリンクするために実行ファイルを再作成する必要があります。

このため、製品のトラブルシューティングおよび新しいリリースへのアップグレー

ドが困難になります。

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では、ORA_JAVAパッケージおよびJava Importerを使用してJavaメソッドをコールできます。これによって、レポート内でのユー

ザー・イグジットの必要性は抑えられ、よりオープンで移植性の高い配置を行う

ことができます。また、動的ライブラリでC関数を実行するための外部関数インタ

フェースを提供するORA_FFIパッケージも使用できます。これら新規のビルトイ

ンが使用できるため、ユーザー・イグジットは、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用が推奨されていません。ただし、既存のユーザー・イグジットの使用を

継続できるように、makefileは提供されます。

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必要なアクション

ユーザー・イグジットを使用している場合は、ORA_JAVAパッケージまたはJava Importerユーティリティの使用に切り替えてください。Java Importerの使用方法に

ついて詳しくは、『Oracle Reports online Help』を参照してください。

表 1 を参照して、使用が推奨されていないSRWユーザー・イグジット組込みプロ

シージャを新機能に置き換えてください。

表 1:使用が推奨されていないユーザー・イグジット組込みプロシージャ

組込みプロシージャ 必要なアクション

SRW.UNKNOWN_USER_EXIT ORA_FFIまたはORA_JAVAコールに置き換えてください。

SRW.USER_EXIT ORA_FFIまたはORA_JAVAコールに置き換えてください。

SRW.USER_EXIT20 ORA_FFIまたはORA_JAVAコールに置き換えてください。

SRW.USER_EXIT_FAILURE ORA_FFIまたはORA_JAVAコールに置き換えてください。

選択された実行ファイル Oracle6i Reportsのrwcgi60は、レポートをWebブラウザから動的に実行できる

Web ServerとReports Server間の接続を提供するReports Web Common Gateway Interface(CGI)実行ファイルです。

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)には、rwcgi60と同じ機能を持つ 2 つの実行

ファイル(Win32 のrwcgi.exeとUNIXのrwcgi)があります。ただし、これら

のCGI実行ファイルは、すべて使用が推奨されていません。代わりに、Web接続を

実行する標準のJava 2 Enterprise Edition(J2EE)を使用してください。サーブレッ

トURLまたはJSP URLを使用します。

必要なアクション

CGI 実行ファイルを使用している場合は、代わりにサーブレットまたは JSP URLを使用してください。Oracle Reports Server に対するリクエストの送信方法につい

て詳しくは、『Oracle Application Server Reports Services レポート Web 公開ガイド』

を参照してください。

選択された環境変数 環境変数によって制御される基本機能の使用が推奨されていないか、値の新しい

設定方法が使用できるようになったため、一部の環境変数の使用が推奨されてい

ません。

必要なアクション

表 2 を参照して、使用が推奨されていない環境変数を新機能に置き換えてください。

表 2:使用が推奨されていない環境変数

環境変数 必要なアクション

REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS

REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS

REPORTS_CGIHELP

REPORTS_CGIMAP

REPORTS_CGINODIAG

CGI 機能は、使用が推奨されていません。このた

め、これらの環境変数は不要になりました。CGI機能を説明している項の「使用が推奨されていな

い実行ファイル」と必要なアクションを参照して

ください。

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環境変数 必要なアクション

REPORTS_COOKIE_EXPIRE この環境変数は、特定のReports Serverセッション

内のCookieの有効期間を指定します。セッションご

とに 1 度だけユーザーが認証する必要があるため、

このCookieは、rwservletによって設定されます。

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)のデフォルト

のセキュリティ・メカニズムは、Oracle Single Sign-Onによって処理されます。rwservletでCookieを設定する必要はありません。このため、こ

の環境変数は必要ありません。

REPORTS_DB_AUTH REPORTS_SYS_AUTH

REPORTS_DB_AUTH は、ユーザーに対してデータ

ベース認証ページを表示するために使用される HTMLテンプレートを指定します。 REPORTS_SYS_AUTH は、Reports Server 認証ペー

ジを表示するために使用される HTML テンプレー

トを指定します。Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)の Oracle Single Sign-On は、固有の認証ページを表

示します。このため、これらの環境変数は不要に

なりました。

REPORTS_ENCRYPTION_KEY この環境変数は、ユーザー名とパスワードを暗号

化するために使用される暗号化キーを指定しま

す。ユーザー名とパスワードが Reports Server 構成

ファイルに格納されていたため、Oracle6i Reportsではこの環境変数が必要でした。Oracle9i Reportsと Oracle Reports 10g では Oracle Internet Directory

(OID)にユーザー名とパスワードを格納するため、

この環境変数は不要になりました。

REPORTS_SERVER この環境変数は、Web Cartridge または Web CGI のリクエストに対するデフォルトの Reports Server を指定します。Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では、rwservlet.properties ファイルのデ

フォルトのサーバー(インプロセス・サーバー)

名を指定します。

REPORTS_SSLPORT この環境変数は、CGI を使用中に SSL を使用する

際のポート番号を指定します。CGI の使用が Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で推奨されていない

ので、この環境変数は不要になります。SSL でサー

ブレットまたは JSP URL を使用する場合、Oracle HTTP Server の SSL ポートが使用されます。このた

め、Oracle HTTP Server の SSL ポートを構成する必

要があります。詳しくは、『Oracle HTTP Server 管理者ガイド』を参照してください。

SRW.SET_ATTR組込み関数 SRW.SET_ATTR組込み関数は、レポート開発者が 1 つの組込み関数内のフォント名、

前景色、背景色、境界線の幅などの属性を設定することによって、時間およびリ

ソースを削減するために元々設計されました。現在、これらの各属性は、個別の

組込みプロシージャ(たとえば、SRW.SET_FONT_FACEやSRW.SET_BORDER_

WIDTH)になっています。このため、SRW.SET_ATTRは使用が推奨されていませ

ん。新しい組込みプロシージャの使用が推奨されます。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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たとえば、SRW.SET_ATTRを使用すると、コードは次のようになります。

If :sal > 2000 then srw.attr.mask := srw.face_attr + srw.sz_attr + srw.weight_attr + srw.style_attr + srw.gcolor_attr;

srw.attr.face := 'times'; srw.attr.sz := 18; srw.attr.weight := srw.bold_weight; srw.attr.style := srw.underline_style; srw.attr.gcolor := 'blue'; srw.set_attr (0, srw.attr);

end if; RETURN (TRUE);

次のように、新しい組込みプロシージャを使用し、コードを変更して上記のコー

ドと同じ機能を実行できます。

If :sal > 2000 then srw.set_font_face('times') srw.set_font_size(18) srw.set_font_weight(srw.bold_weight) srw.set_font_style(srw.underline_style) srw.set_text_color('blue')

end if; RETURN (TRUE);

必要なアクション

表 3 を参照して、レポートのPL/SQLコードの推奨されていないSRW.SET_ATTR機

能と属性を新しいSRW組込みプロシージャに置き換えてください。

表 3:使用が推奨されていない SRW.SET_ATTR 機能

使用が推奨されていない

SRW.SET_ATTR 機能 影響する属性 必要なアクション

srw.action_attr srw.attr.action srw.set_pdf_actionを 使用します。

srw.aftcode_attr srw.attr.aftcode srw.set_after_printing_codeを使用します。

srw.aftform_ escape_attr

srw.attr.aftform_ escape

srw.set_after_form_htmlを使用します。

srw.aftpage_ escape_attr

srw.attr.aftpage_ escape

srw.set_after_page_htmlを使用します。

srw.aftreport_ escape_attr

srw.attr.aftreport srw.set_after_report_htmlを使用します。

srw.bbcolor_attr srw.attr.bbcolor srw.set_background_border_colorを使用します。

srw.befcode_attr srw.attr.befcode srw.set_before_printing_codeを使用します。

srw.befform_ escape_attr

srw.attr.befform_ escape

srw.set_before_form_htmlを使用します。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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使用が推奨されていない

SRW.SET_ATTR 機能 影響する属性 必要なアクション

srw.befpage_ escape_attr

srw.attr.befpage_ escape

srw.set_before_page_htmlを使用します。

srw.befreport_ escape_attr

srw.attr.befreport_escape

srw.set_before_report_ htmlを使用します。

srw.bfcolor_attr srw.attr.bfcolor srw.set_background_fill_colorを使用します。

srw.bookmark_attr srw.attr.bookmark srw.set_bookmarkを使用し

ます。

srw.borderwidth_ attr

srw.attr. borderwidth

srw.set_border_widthを 使用します。

srw.borderpatt_ attr

srw.attr. borderpatt

srw.set_border_patternを使用します。

srw.face_attr srw.attr.face srw.set_font_faceを 使用します。

srw.fbcolor_attr srw.attr.fbcolor srw.set_foreground_border_colorを使用します。

srw.ffcolor_attr srw. attr.ffcolor srw.set_foreground_fill_colorを使用します。

srw.fillpatt_attr srw.attr.fillpatt srw.set_fill_patternを 使用します。

srw.formatmask_ attr

srw.attr. formatmask

srw.set_format_maskを 使用します。

srw.gcolor_attr srw.attr.gcolor srw.set_text_colorを 使用します。

srw.gspacing_attr srw.attr.gspacing srw.set_custom_spacing または srw.set_spacingを 使用します。

srw.hjust_attr srw.attr.hjust srw.set_justificationを

使用します。

srw.hyperlink_attr srw.attr.hyperlink srw.set_hyperlinkを 使用します。

srw.linktag_attr srw.attr.linktag srw.set_linktagを 使用します。

srw.printer_ intray_attr

srw.attr.printer_ intray

srw.set_printer_trayを 使用します。

srw.plain_style srw.attr.plain_ style

srw.set_font_style(srw.plain_style)を 使用します。

srw.italic_style srw.attr.italic_ style

srw.set_font_style(srw.italic_style)を 使用します。

srw.oblique_style srw.attr.oblique_ style

適用されなくなりました。

srw.underline_ style

srw.attr.underline_style

srw.set_font_style(srw.underline_style)を

使用します。

srw.outline_style srw.attr.outline_ style

適用されなくなりました。

srw.shadow_style srw.attr.shadow_ style

適用されなくなりました。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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使用が推奨されていない

SRW.SET_ATTR 機能 影響する属性 必要なアクション

srw.inverted_style srw.attr.inverted_style

適用されなくなりました。

srw.overstrike_ style

srw.attr. overstrike_style

適用されなくなりました。

srw.blink_style srw.attr.blink_ style

適用されなくなりました。

srw.sz_attr srw.attr.sz srw.set_font_style(size)を使用します。

srw.plain_texta srw.attr.plain_ texta

srw.set_charmode_text(srw.plain_texta)を 使用します。

srw.reverse_texta srw.attr.reverse_ texta

srw.set_attrビルトインを 削除します。

srw.bold_texta srw.attr.bold_ texta

srw.set_charmode_text(srw.bold_texta)を 使用します。

srw.reversebold_ texta

srw.attr. reversebold_texta

適用されなくなりました

srw.underline_ texta

srw.attr. underline_texta

srw.set_charmode_text(srw.underline_texta)を

使用します。

srw.underlinereverse_texta

srw.attr.underlinereverse_texta

適用されなくなりました。

srw.underlinebold_texta

srw.attr.underlinebold_texta

適用されなくなりました。

srw.reverseboldunderline_texta

srw.attr. reverseboldunderline_texta

適用されなくなりました。

srw.ultralight_ weight

srw.attr. ultralight_weight

適用されなくなりました。

srw.extralight_ weight

srw.attr. extralight_weight

適用されなくなりました。

srw.light_weight srw.attr.light_ weight

適用されなくなりました。

srw.demilight_ weight

srw.attr.demilight_weight

適用されなくなりました。

srw.medium_weight srw.attr.medium_ weight

srw.set_font_weight(srw.medium_weight)を 使用します。

srw.demibold_ weight

srw.attr. demibold_weight

適用されなくなりました。

srw.bold_weight srw.attr.bold_ weight

srw.set_font_weight(srw.bold_weight)を 使用します。

srw.extrabold_ weight

srw.attr.extrabold_weight

適用されなくなりました。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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書式関連の SRW 組込みパラメータ クライアント・サーバー環境にのみ適用可能だったSRW.BLINK_STYLEなどの書

式関連のSRW組込みパラメータは、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用

が推奨されていません。Web環境には適用されないため、このような組込みパラ

メータの代わりはありません。

必要なアクション

表 4 を参照して、レポートの PL/SQL コードから書式関連の SRW 組込みパラメー

タを削除してください。

表 4:使用が推奨されていない書式関連の SRW 組込みパラメータ

使用が推奨されていない パラメータ

影響される組込み パラメータ

説明

srw.oblique_style srw.set_font_style クライアント/サーバーのみ適用可能です。

注:残るフォント・スタイル: srw.underline_style srw.plain.style srw.italic_style

srw.outline_style srw.set_font_style クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.shadow_style srw.set_font_style クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.inverted_style srw.set_font_style クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.blink_style srw.set_font_style クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.ultralight_weight srw.set_font_weight クライアント/サーバーのみ適用可能です。

注:残るフォントの太さ srw.medium_weight srw.bold_weight

srw.extralight_weight srw.set_font_weight クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.light_weight srw.set_font_weight クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.demilight_weight srw.set_font_weight クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.demibold_weight srw.set_font_weight クライアント/サーバーのみ適用可能です。

srw.extrabold_weight srw.set_font_weight クライアント/サーバーのみ適用可能です。

トレース関連の SRW 組込みプロシージャとパラメータ Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)以前は、SRW 組込みプロシージャを使用し

てレポート実行中にトレース・オプションを指定できました。たとえば、レポー

ト・トリガーの 1 つのトレースをオンにし、SRW ビルトインを使用してレポート

を実行する際にオフにできました。また、トレースをオンにするコマンド内で、

SRW トレース・パラメータを使用して、さまざまなトレース・オプションを指定

することも可能でしたが、これらの SRW ビルトインと関連する SRW パラメータ

は、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用が推奨されていません。

必要なアクション

表 5 を参照して、レポートの PL/SQL コードから使用が推奨されていないトレース

関連の SRW 組込みプロシージャを削除してください。代わりに、Reports Server構成ファイルのトレース・オプションを指定するか、コマンドラインで TRACEFILE、TRACEMODE、および TRACEOPTS キーワードを使用します。トレースについて

詳しくは、『Oracle Applicatioin Server Reports Services レポート Web 公開ガイド』

を参照してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

12

Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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表 5:使用が推奨されていないトレース関連の SRW 組込みプロシージャ

使用が推奨されていない SRW 組込みプロシージャ

説明

srw.trace_start トレースの開始に使用されていました。

srw.traceopts.mask トレースを開始する際に、トレース・オプションを指定す

るために使用されていました。

srw.trace_add_option トレース・オプションを追加するために使用されていました。

srw.trace_rem_option トレース・オプションを削除するために使用されていました。

srw.trace_end トレースの終了に使用されていました。

上記の SRW 組込みプロシージャは使用が推奨されていないので、トレース・オプ

ションを指定するために使用される次のトレース関連の SRW パラメータも推奨

されません。 srw.trace_all srw.trace_app srw.trace_brk srw.trace_dst srw.trace_err srw.trace_pls srw.trace_prf srw.trace_sql

OLE2 オブジェクトの埋込み Oracle6i Reportsでは、レポートのObject Linking and Embedding(OLE2)オブジェ

クトをユーザーが埋め込むことができました。たとえば、OLE2 オブジェクトを使

用して、レポートに企業のロゴ、Microsoft Word文書、またはMicrosoft Excelファ

イルを挿入できました。この機能は、クライアント/サーバー環境にのみ適用可能

なため、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では使用が推奨されていません。こ

のため、関連するコマンドライン・キーワードCONTAINSOLEも推奨されていませ

ん。このコマンドライン・キーワードでは、レポート用のプログラム単位や添付

ライブラリにOLEコールが含まれるかどうかを指定します。

必要なアクション

レポートから OLE2 オブジェクトを削除してください。この機能は Web 環境には

適用できないので、直接代わりになるものはありません。ただし、次のように同

等の機能を実行できます。

• Paper Layout ツール・パレットの File Link ツールを使用して、外部ファイ

ルから画像やテキストを表示します。

• Read from File(ファイルから読み取る)プロパティを使用して、外部ファ

イルから列の情報を取得します。

• オブジェクト(たとえば、Microsoft Word 文書と Microsoft Excel ファイル)

の読み取りおよび埋込みを可能にする Java プラグインにアクセスすると、

Java Importer ユーティリティで Oracle Reports 内のプラグインを使用でき

ます。

File Link ツール、Read from File(ファイルから読み取る)プロパティ、および Java Importer ユーティリティについて詳しくは、『Oracle Reports online Help』を参照

してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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廃止された機能

以下の機能は、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で廃止されます。

• Windows サービスとしての Reports Server の実行

以下の機能は、以前のリリース(Oracle9i Reports または Oracle Reports 10g(9.0.4))で廃止されました。

• キャラクタ・モードの Runtime Viewer

• Reports Runtime 用のグラフィカル・ユーザー・インタフェース

• レポート・リクエストを送信する Oracle Forms 組込み RUN_PRODUCT

• Oracle Graphics

• 選択された実行ファイル

• 選択されたコマンドライン・キーワード

• 選択されたシステム・パラメータ

• その他の項目

Windows サービスとしての Reports Server の実行 Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)以前のリリースでは、以下のコマンドを使用

して、Windows サービスとして Windows プラットフォームで Reports Server を実

行できました。

rwserver -install server_name

この機能は、Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で使用できなくなりました。こ

のため、関連するコマンドライン・キーワード(INSTALLとUNINSTALL)も廃止

されます。

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)と Oracle Enterprise Manager を使用して、Reports Server の開始、

停止、監視、および管理を行う必要があります。OPMN は、Reports Server を含む

Oracle Application Server コンポーネントを初期化、保守、および停止する一元化され

たメカニズムを提供します。Oracle Application Server に含まれる Oracle Enterprise Manager は、OracleAS Reports Service に対する管理サービスおよび監視サービスを

提供します。Oracle Enterprise Manager で Reports Server を簡単に監視できます。何

らかの理由でプロセスがクラッシュした場合、OPMN は自動的に Reports Serverを再起動します。Windows プラットフォームで、OPMN が Windows サービスとし

て実行されます。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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必要なアクション Windows サービスとして Reports Server を実行する代わりに、OPMN で Reports Serverを構成および実行してください。詳しくは『Oracle Application Server Reports Servicesレポート Web 公開ガイド』を参照してください。

キャラクタ・モードの Runtime Viewer Oracle9i Reports以前のリリースには、UNIXオペレーティング・システムに固有の

特別なキャラクタ・モードのランタイム・ユーザー・インタフェースの実行ファ

イル(rwrun60c)が含まれていました。現在、この実行ファイルは、Oracle Reportsに含まれていません。

必要なアクション キャラクタ・モードのレポートは、Oracle Reports Builder 10g(10.1.2)で引き続き

設計できます。また、コマンドラインのオプションMODE=CHARACTERを使用する

と、Oracle Reports 10g(10.1.2)でキャラクタ・モードを出力できます。

Reports Runtime 用のグラフィカル・ユーザー・インタフェース Oracle9i Reports以前のリリースのランタイム実行ファイル(rwrun.exe)では、

画面プレビューまたはParameter Formを表示していましたが、この機能は廃止され

ます。このため、コマンドライン・キーワード(PREVIEWとSCREENのDESTYPE値)

はサポートされなくなります。ただ、引き続きrwrun.exeを使用して、サポート

されているファイル、プリンタ、電子メールなどの出力先にレポート出力を送信

できます。また、コマンドラインのオプションPARAMFORM=YESがrwrun. exeで使用された場合は、無視されます。レポートにパラメータが含まれる場合、

コマンドラインに渡す必要があります。

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)では、すべてのレポートが Reports Server を通して実行されるため、Reports Engine に直接リクエストを送信できなくなりまし

た。このため、Reports Server のセキュリティおよび配布機能をフル活用できます。

製品内でさらに効率化されたアーキテクチャと一貫性も実現できます。

必要なアクション

次の手順を実行してください。

1. rwrun.exeでレポートを実行する場合、コマンドラインにパラメータを

渡します。rwservletを使用してWeb上でレポートを実行する場合、コ

マンドラインにパラメータを渡すか、コマンドラインのオプション

PARAMFORM=YESを使用してParameter Formを表示します。

2. 紙でレイアウト出力を表示するには、Web上でレポートを実行し、コマン

ドラインのオプションDESTYPE=CACHEを使用します。これによって、ブ

ラウザにレポート出力が表示されます。サポートされているすべての出

力先のリストについては、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。

注:Reports Builder(rwbuilder)で、Reports Builderユーザー・インタフェース

のスクリーン・フォントまたはプリンタ・フォントを表示するレポートの書式設

定を行うため、DESTYPEシステム・パラメータをSCREENまたはPREVIEWに引き

続き設定できます。

レポート・リクエストを送信する Oracle Forms組込み RUN_PRODUCT Oracle Forms組込みRUN_PRODUCTは、新しい組込みRUN_REPORT_OBJECTに置き

換えられました。

必要なアクション

Oracle FormsコードからRUN_PRODUCTを削除してください。代わりに、レポート・

リクエストを送信する新しい組込みRUN_REPORT_OBJECTを使用してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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詳しくは、Oracle Technology Network(OTN)のホワイト・ペーパー『Oracle Application Server 10g - Integrating Oracle Reports in Oracle Forms Services』を参照し

てください。

Oracle Graphics Oracle9i Reports以前のリリースでは、Oracle Graphicsを使用してレポートのグラフ

を作成していました。Oracle GraphicsとOGD画像形式はサポートされなくなりまし

た。Oracle Graphicsのグラフを含む以前のバージョンのOracle Reportsで作成された

レポートは、同じマシンの別のORACLE_HOMEにOracle Graphics 6iランタイムをイ

ンストールすると、引き続きOracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で実行できます。

ただし、サポートされている構成ではないため、この構成によるバグは修正され

ません。

代わりに、Graph Wizard を使用すると、より幅広い種類のグラフが提供され、Reports Builder 内からグラフのルック・アンド・フィールをさらに制御できます。Graph Wizard を使用してすべての Oracle Graphics オブジェクトを再作成することが強く

推奨されます。基盤になっているテクノロジが根本的に異なるため、Oracle Graphicsのグラフを Graph Wizard 形式に変換する移行パスまたは変換メカニズムは使用で

きません。

必要なアクション

Graph Wizard を使用して、すべての Oracle Graphics 6i オブジェクトを再作成して

ください。Graph Wizard について詳しくは、Oracle Technology Network(OTN)の

『Oracle Reports online Help』と『Graphing FAQ』を参照してください。

選択された実行ファイル クライアント/サーバー環境にのみ適用できる実行ファイルは、Oracle9i Reports から廃止されました。また、一部の実行ファイルは、さらに包括的な機能を提供す

る新しい実行ファイルに置き換えられています。

必要なアクション

表 6 を参照して、廃止された実行ファイルの使用を新しい機能に置き換えてくだ

さい。

表 6:廃止された実行ファイル

廃止された実行ファイル 説明 必要なアクション

rwrbe60.exe(Win32)と

rwrbe60(UNIX) Reports Background Engine。レポート・リクエストを直接

バックグラウンド・エンジン

に送信できます。Oracle9i Reports から、すべてのレポー

トが Reports Server を通じて

実行されます。Reports Engineへは直接コールされません。

このため、このバックグラウ

ンド・エンジンは不要になり

ました。

リクエストを Reports Serverに送信します。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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廃止された実行ファイル 説明 必要なアクション

rwisv60.exe(Win32) この実行ファイルを使用して、

実行時にレポートを Reports Background Engine に送信し

ました。バックグラウンド・

エンジンが使用されなくなっ

たため、この実行ファイルは

不要になりました。

リクエストを Reports Serverに送信します。

rwows60.dll(Win32)と

rwows60.so(UNIX) Oracle Application Serverカー

トリッジ。Web を通じて

Reports Server にリクエスト

を送信するために使用され

ました。J2EE 標準の Servletと JSP URL を使用して同等

の機能を実現できるため、

カートリッジは不要になり

ました。

サーブレットまたは JSP URLを使用して、Web でレポー

ト・リクエストを送信します。

obe60.exe(Win32) Query Builder。Query Builderは、Reports Builder で使用で

きます。スタンドアロン・

ツールとして使用できなく

なったため、この実行ファイ

ルは不要になりました。

Reports Builder でQuery Builderを使用します。

gorun60.exe(Win32)と

g60runm(UNIX) Oracle Graphics Runtime

gobld60.exe(Win32)と

g60desm(UNIX) Oracle Graphics Builder

gobat60.exe(Win32)と

g60batm(UNIX) Oracle Graphics Batch

Oracle9i Reports から、Oracle Graphics は使用できなくなり

ました。Reports Builder の

Graph Wizard を使用してく

ださい。

選択されたコマンドライン・キーワード Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)で廃止された多くのコマンドライン・キーワー

ドがあります。これらのコマンドライン・キーワードによって提供される機能は、

より包括的なオプションを備えた新しいキーワードまたは環境変数によって置き

換えられるか使用されなくなります。

必要なアクション

表 7 を参照して、廃止されたコマンドライン・キーワードの使用を新しい機能に

置き換えてください。

表 7:廃止されたコマンドライン・キーワード

廃止されたキーワード 必要なアクション

INSTALL

UNINSTALL

現在 Oracle Reports を Windows サービスとして実行できな

いため、これらのキーワードは不要になりました。Windowsサービスとしての Reports Server の実行の必要なアクション

を参照してください。

CURRENCY - 数値形式で使用

される通貨文字 NLS_CURRENCY環境変数を設定します。設定されない場合、

デフォルト値は NLS_LANG環境変数の言語に基づきます。

THOUSANDS - 数値形式で使用

される 3 桁文字 3 桁区切りおよび小数点文字の両方の NLS_NUMERIC_ CHARACTERS環境変数を設定します。設定されない場合、

デフォルト値は NLS_LANG環境変数の言語に基づきます。

DECIMAL - 数値形式で使用

される小数点文字 3 桁区切りおよび小数点文字の両方の NLS_NUMERIC_ CHARACTERS環境変数を設定します。設定されない場合、

デフォルト値は NLS_LANG環境変数の言語に基づきます。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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廃止されたキーワード 必要なアクション

PROFILE - パフォーマンス統

計を格納するファイルの名前 TRACEOPTS=TRACE_PRFを使用して、トレース・ファイル

にパフォーマンス統計を書き込みます。オプションの完全

なリストについては、『Oracle Reports Online Help』を参照

してください。

PROFILE - エラー・メッセー

ジを格納するファイルの名前

TRACEOPTS=TRACE_ERRを使用して、トレース・ファイル

にエラー・メッセージを書き込みます。オプションの完全

なリストについては、『Oracle Reports Online Help』を参照

してください。

LOGFILE - ステータスおよび

エラー出力を格納するファイル

の名前

サード・パーティ製アプリケーションを使用して、画面出

力を取得します。

KEYIN - 実行時に実行され

るキーストローク・ファイル

の名前

クライアント/サーバーおよびキャラクタ・モード GUI の廃

止にともない、廃止された機能です。

KEYOUT - 実行時に記録され

るキーストローク・ファイル

の名前

クライアント/サーバーおよびキャラクタ・モード GUI の廃

止にともない、廃止された機能です。

UPGRADE_PLSQL - rwconverterを使用して、レポートの PL/SQLコードをOracle Reports Developerに必要な 新バージョンに

アップグレードするかどうか

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)の rwconverter は、レ

ポートの PL/SQLコードを 新バージョンに変換しません。

レポートの PL/SQLコードを手動で変更して、Oracle Reports Developer に必要な 新バージョンにコンパイルされている

ことを確認します。

選択されたシステム・パラメータ 一部の機能の構成手順が変更されたため、該当する機能に関連するシステム・パ

ラメータは廃止されました。代わりに、適切な環境変数の設定やコマンドライン・

キーワードの使用などの新しい構成手順を使用してください。

必要なアクション

表 8 を参照して、廃止されたシステム・パラメータの使用を新しい機能に置き換

えてください。

表 8:廃止されたシステム・パラメータ

システム・パラメータ 必要なアクション

CURRENCY - 数値形式で使用

される通貨文字 NLS_CURRENCY 環境変数を設定します。設定されない場

合、デフォルト値は NLS_LANG変数の言語に基づきます。

THOUSANDS - 数値形式で使用

される 3 桁文字 3 桁区切りおよび小数点文字の両方の NLS_NUMERIC_ CHARACTERS環境変数を設定します。設定されない場合、

デフォルト値は NLS_LANG変数の言語に基づきます。

DECIMAL - 数値形式で使用

される小数点文字 3 桁区切りおよび小数点文字の両方の NLS_NUMERIC_ CHARACTERS環境変数を設定します。設定されない場合、

デフォルト値は NLS_LANG変数の言語に基づきます。

BACKGROUND コマンドライン・キーワードとして BACKGROUNDを使用し

ます。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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その他の項目 Oracle9i Reports 以降、Web 環境に適用されない機能や新しい機能に置き換えられ

る機能は、使用できなくなりました。

必要なアクション

表 9 を参照して、廃止されたさまざまな機能の使用を新しい機能に置き換えてく

ださい。

表 9:廃止されたその他の機能

廃止された機能 影響される実行

ファイル 説明と必要なアクション

レイアウト・モデル上で

ボタンを作成する機能 rwbuilder.exeと rwrun.exe

ボタンは、クライアント/サーバー・ユー

ザー・インタフェース(ドリルダウン・レポー

トを起動する場合など)で使用されました。

ボタンは Web 環境に適用されないため、代

わりにハイパーリンクを使用する必要があ

ります。ボタンを含む既存の 6i レポートを

開くと、ボタンはシンプルなテキスト・オブ

ジェクトとして表示されます。

外部問合せを定義する

(「File」→「New」→

「External Query」)

rwbuilder.exe このアクションによって作成されるファイ

ルには、スタンドアロンの SQL の問合せが

含まれ、ファイル・システムに格納されます。

外部ファイルを作成する代わりに、レポート

のデータ・モデルの問合せを定義するか、外

部ファイルから問合せをインポートする必

要があります。

ソース・コントロールの

PVCS、Clearcase rwbuilder.exe PVCS またはClearcase の代わりに、ソース・コ

ントロールに対してOracle Software Configuration Manager を使用します。Oracle Reports には、

Oracle Software Configuration Manager との組

込みの統合機能があります。

データベースからレ

ポートを開く機能と

データベースへレポー

トを保存する機能

rwbuilder.exe 現在、レポートをデータベースに保存したり、

データベースからレポートを開いたりできま

せん。レポート定義ファイルは、ファイル・

システムまたはOracle Software Configuration Manager に保存できます。データベース内に

現在レポートが格納されている場合、Oracle Reports の以前のバージョンで開き、ファイ

ル・システムに保存する必要があります。

Oracle Reports Call Interface

Oracle Reports Call Interface は、(C、COBOL、FORTRAN などの言語で記述されている)

3GL プログラムから Oracle Reports をコール

するために使用されました。Oracle Reportsは業界標準の J2EE テクノロジに移行してい

るため、この機能は現在サポートされていま

せん。URL(サーブレットまたは JSP)など

の標準メカニズムや Web サービスを通じて、

Reports Server をコールする必要があります。

Reports Server に対するリクエストの送信方

法について詳しくは、『Oracle Application Server Reports Services レポート Web 公開ガ

イド』を参照してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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廃止された機能 影響される実行

ファイル 説明と必要なアクション

データベースに格納され

ているレポートの報告 rwbuilder.exe Oracle Reportsで提供される 2つのレポート定

義ファイル(srwdoclb.rdfと srwdocpb.rdf)は、格納されているレポートのメタ

データの情報を作成するため、データベース

に格納されている RDF に対して実行できま

す。データベースにレポートを格納できなく

なったため、この機能は不要になりました。

MAPI 電子メール・プロ

トコル rwserver.exe インターネット標準の SMTP を使用して、

電子メールを送信します。

Oracle 描画形式(*.odf)とOracle6i Graphics画像

形式(*.ogd)

rwbuilder.exe これらの画像形式は、Oracle Graphics に関連

していました。Oracle Graphics がサポートさ

れなくなったため、*.odf および*.ogd の

拡張子のファイルはサポートされません。

Reports への ActiveX (または OCX)コント

ロール・インタフェース

rwsxa60.ocx

rwsxu60.ocx

Oracle Reportsは業界標準の J2EEテクノロジ

に移行しているため、Reports Server に対す

る ActiveX(または OCX)コントロール・イ

ンタフェースは現在サポートされていませ

ん。URL(サーブレットまたは JSP)などの

標準メカニズムや Web サービスを通じて、

Reports Server と通信する必要があります。

Reports Server に対するリクエストの送信方

法について詳しくは、『Oracle Application Server Reports Services レポート Web 公開ガ

イド』を参照してください。

Web Wizard rwbuilder.exe 現在、Web Wizard は、Reports Builder で使用

できません。代わりに、「Insert Bookmarks」ダイアログ・ボックスを使用してください。

詳しくは、『Oracle Reports online Help』を参

照してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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変更された動作および名前

新しいリリースとともに Oracle Reports で提供される機能の向上について、新機能

と拡張機能を踏まえたプロパティ、実行ファイル、インタフェースの一部の名前

を変更する必要があります。たとえば、Parameter Form は、Web レイアウトでは

なく紙のレイアウトにのみ適用されます。Reports Builder の"パラメータ・フォー

ム・ビュー"は、"ペーパー・パラメータ・フォーム・ビュー"と名前が変更されま

した。

この項では、以下の変更を示します。

• 動作

o コマンドライン・キーワード BACKGROUNDの動作変更 o コマンドライン・キーワード BATCHの動作変更

• 名前

o 実行ファイル名 o 環境変数名 o Reports Builder ユーザー・インタフェース名

Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)から新しい名前を使用するだけの変更のため、

名前変更を説明する箇所に必要なアクションの記述はありません。

コマンドライン・キーワード BACKGROUNDの動作変更 Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)のコマンドライン・キーワードBACKGROUND

は、サーバーのレポートを同期(NO)または非同期(YES)で実行することを指

定します。実行ファイルのrwclient、rwservlet、およびrwcgiでのみ使用で

きます。

必要なアクション

使用しているコマンドライン・キーワードBACKGROUNDと表 10 との整合性を確認

してください。詳しくは、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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表 10:コマンドライン・キーワード BACKGROUND の動作変更

影響される 実行ファイル

BACKGROUND=YES BACKGROUND=NO

rwrun キーワード BACKGROUND は、rwrun とともに廃止され無視されま

す。廃止の理由:Oracle6i Reports の BACKGROUND=NO(デフォルト)

は、レポートをインタラクティブに実行するRWRUN60インタフェー

ス(Runtime Previewer)を表示します。BACKGROUND=YESでは、レ

ポートを実行する別のプロセスを作成し、ユーザーがその間に別の

作業を行うことができます。rwrun60インタフェースは使用されな

くなったため、キーワード BACKGROUND は、rwrun と一緒に使用

できません。

rwclient ジョブを非同期に実行します。 デフォルト。クライアントはジョ

ブが終了するまで待機します。

rwservlet ジョブを非同期に実行します。

(注: Oracle6i Reports では、

DESTYPE のプリンタとファイ

ルのデフォルト・モードです。)

デフォルト。クライアントはジョ

ブが終了するまで待機します。

rwcgi rwservletと同じ動作です。rwcgiは下位互換性のためだけに使用

され、rwservletに置き換える必要があるので注意してください。

rwserver 適用されません。 適用されません。

rwbuilder 適用されません。使用が推奨さ

れていない機能のエラーが発生

しますが、処理は続行されます。

適用されません。

rwconverter 適用されません。 適用されません。

コマンドライン・キーワード BATCHの動作変更 Oracle Reports 10g Release 2(10.1.2)のコマンドライン・オプションのBATCH=YES

は、UI以外のモードで関連する実行ファイルを実行します(つまり、すべての端

末の入出力が非表示になります)。このコマンドライン・キーワードは、実行ファ

イルrwserverとrwconverterを使用する場合にのみ使用できます。

必要なアクション

使用しているコマンドライン・キーワードBATCHと表 11 との整合性を確認してく

ださい。詳しくは、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガ

イド』を参照してください。

表 11:コマンドライン・キーワード BATCH の動作変更

影響される実行ファイル Batch=Yes Batch=No

Rwrun キーワード BATCHは、rwrunとともに廃止されました。廃

止の理由:Oracle6i Reports の BATCH=NO(デフォルト)は、

rwrun60 インタフェース(Runtime Previewer)を表示します。

BATCH=YESでは非表示にします。rwrun60インタフェース

は使用されなくなったため、キーワード BATCH は、rwrunと一緒に使用できません。

Rwclient 適用されません。 適用されません。

rwservlet 適用されません。 適用されません。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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影響される実行ファイル Batch=Yes Batch=No

Rwcgi rwservletと同じ動作です。rwcgiは下位互換性のためだ

けに使用され、rwservletに置き換える必要があるので注

意してください。

rwserver Reports Server ダイアログは

表示されません。 デフォルト。Reports Serverダイアログが表示されます。

rwbuilder 適用されません。 適用されません。

rwconverter ユーザーの介入なくレポー

ト/ライブラリを変換するた

め、Convert ダイアログ・ボッ

クスを非表示にします。

デフォルト。Convert ダイア

ログ・ボックスが表示されます。

実行ファイル名 Oracle9i Reports より前のリリースから変更された実行ファイル名は、表 12 を参照

してください。xxはリリース番号を示しています(たとえば、rwbldxxは、Oracle6i Reports の rwbld60を示します)。

表 12:実行ファイル名の変更

9i と 10g コンポーネント 9i 以前

Windows UNIX

Reports Builder rwbldxx rwbuilder.exe rwbuilder

Reports Runtime rwrunxx rwrun.exe rwrun

Reports Server rwmtsxx rwserver.exe rwserver

Proxy Server - rwproxy.exe rwproxy

Reports コマンドラ

イン・インタフェー

ス(Reports Client)

rwclixx rwclient.exe rwclient

Queue Manager rwrqmxx rwrqm.exe -

Queue Manager Unicode

rwrquxx rwrqu.exe -

Queue Viewer rwrqvxx - rwrqv

Reports Converter rwconxx rwconverter.exe rwconverter

環境変数名 通常、リリース番号は、環境変数名から削除されています。たとえば、REPORTS60_

PATHは、現在REPORTS_PATHになっています。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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Reports Builder ユーザー・インタフェース名 Reports Builder の Report Editor は、以下のビューで構成されます。

• Data Model ビュー

• Paper Layout ビュー(以前の Layout Model ビュー)

• Paper Design ビュー(以前の Live Previewer ビュー)

• Paper Parameter Form ビュー(以前の Parameter Form ビュー)

• Web Source ビュー

Reports Builder における他のユーザー・インタフェース名の変更を以下に示します。

• 「File」→「Print Preview」を選択して表示される Previewer(以前の Runtime Previewer)

• Property Inspector(以前の Property Palette)

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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リソース

Oracle Technology Network(OTN) 以前のリリースからOracle Reports 10g Release 2(10.1.2)へ移行する詳細について

記載されている一部の文書を以下に示します。 これらの文書は、OTN(http://www.oracle.com/technology/products/reports)で入手

できます。

• 『Frequently Asked Questions on Migration』

• 『Oracle Forms - Oracle Reports - Oracle Designer Statement of Direction』

• 『Integrating Oracle Reports Services 10g in Oracle Forms Services 10g』

• 『Oracle Application Server Reports Services レポート Web 公開ガイド』

Oracle University 利用できる新しいInstructor Led Training(ILT)コースのOracle Reports Developer 10g: Move to the Webについては、 寄りのOracle University担当者に確認してくだ

さい。また、このコースと他のOracle Universityの案内について詳しくは、Oracle University Webサイトを参照してください。

Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド

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Oracle Corporation 発行「A Guide to Changed Functionality Between Oracle Reports 6i and 10g」の翻訳版です。

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Oracle Reports 6i と Oracle Reports 10g 間の機能変更に関するガイド 2005 年 8 月 著者:Navneet Singh 共著者:Philipp Weckerle、Stewart Wilson、Rajesh Ramachandran、Rohit Marwaha、Ingrid Snedecor、Frank Rovitto、Ellen Gravina Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口: 電話: +1.650.506.7000 ファクシミリ: +1.650.506.7200 oracle.com Copyright © 2005, Oracle.All rights reserved. 本文書は情報提供のみを目的として提供されており、ここに記載される内容

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