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次へ この内容を正しく表示するには、JavaScriptが有効である必要があります。 1. 財務プロジェクトの定義と管理 2. 目次 目次 タイトルおよびコピーライト情報 はじめに 1 プロジェクトの定義 プロジェクト・リスト 予算と予測のコピー方法 新規プロジェクトのタスク日付の計算方法 プロジェクト・スペース プロジェクトのインポート・プロセス リソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート・プロセス プロジェクト組織およびタスク組織を変更するためのオプション プロジェクトの定義に関する FAQ プロジェクト・セットとは何ですか プロジェクトはプロジェクト・セットにどのように追加しますか 共有プロジェクト・セット内のすべてのプロジェクトを表示できないのはなぜです プロジェクト・リストとプロジェクト・セットの違いは何ですか 自分のプロジェクトを表示したときにプロジェクト・リストに表示されるのは、ど のようなプロジェクトですか プロジェクト・スペースのロールはプロジェクト・リソースにどのようにマップさ れますか プロジェクト・スペース文書と添付の違いは何ですか スポンサ付きプロジェクトのプロジェクト・タイプを使用可能にするとどうなりま すか プロジェクト関連の課題について自分のプロジェクト・チームと共同作業するには どうすればよいですか 既存のテンプレートを使用してプロジェクト・テンプレートを作成するときに、ビ ジネス・ユニットを変更できますか。 プロジェクトの定義 : プロジェクト・オプションの管理 プロジェクト日付カスケード・オプション プロジェクト顧客 区分カテゴリの使用例 プロジェクトの定義 : プロジェクト・オプションの管理に関する FAQ プロジェクト日付を最も早いタスク開始日および最も遅いタスク終了日の範囲 外にできますか パートナ組織とは何ですか ジョブ・タイトルとプロジェクト・ロールの違いは何ですか デフォルト・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャとは何 ですか プライマリ・リソース・ブレークダウン・ストラクチャとは何ですか プライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを変更 できないのはなぜですか プロジェクトでリソース・ブレークダウン・ストラクチャを編集できますか プランニング、請求およびレポートのリソース・ブレークダウン・ストラク チャの違いは何ですか。 1

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次へこの内容を正しく表示するには、JavaScriptが有効である必要があります。

1. 財務プロジェクトの定義と管理2. 目次

目次タイトルおよびコピーライト情報はじめに1 プロジェクトの定義

プロジェクト・リスト予算と予測のコピー方法新規プロジェクトのタスク日付の計算方法プロジェクト・スペースプロジェクトのインポート・プロセスリソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート・プロセスプロジェクト組織およびタスク組織を変更するためのオプションプロジェクトの定義に関するFAQ

プロジェクト・セットとは何ですかプロジェクトはプロジェクト・セットにどのように追加しますか共有プロジェクト・セット内のすべてのプロジェクトを表示できないのはなぜですかプロジェクト・リストとプロジェクト・セットの違いは何ですか自分のプロジェクトを表示したときにプロジェクト・リストに表示されるのは、どのようなプロジェクトですかプロジェクト・スペースのロールはプロジェクト・リソースにどのようにマップされますかプロジェクト・スペース文書と添付の違いは何ですかスポンサ付きプロジェクトのプロジェクト・タイプを使用可能にするとどうなりますかプロジェクト関連の課題について自分のプロジェクト・チームと共同作業するにはどうすればよいですか既存のテンプレートを使用してプロジェクト・テンプレートを作成するときに、ビジネス・ユニットを変更できますか。

プロジェクトの定義: プロジェクト・オプションの管理プロジェクト日付カスケード・オプションプロジェクト顧客区分カテゴリの使用例プロジェクトの定義: プロジェクト・オプションの管理に関するFAQ

プロジェクト日付を最も早いタスク開始日および最も遅いタスク終了日の範囲外にできますかパートナ組織とは何ですかジョブ・タイトルとプロジェクト・ロールの違いは何ですかデフォルト・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャとは何ですかプライマリ・リソース・ブレークダウン・ストラクチャとは何ですかプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを変更できないのはなぜですかプロジェクトでリソース・ブレークダウン・ストラクチャを編集できますかプランニング、請求およびレポートのリソース・ブレークダウン・ストラクチャの違いは何ですか。

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区分カテゴリと区分コードの組合せに対して比率を指定するのはなぜですかプロジェクトの定義: トランザクションの管理

トランザクション管理支出項目の賦課可能ステータスの決定方法プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポートプロジェクトの定義: トランザクションの管理に関するFAQ

除外トランザクション管理と包含トランザクション管理の違いは何ですか支出項目の請求可能ステータスを上書きできますか

プロジェクトの定義: 資産割当および資産計上オプションの管理資産原価配賦方法資産計上利息の管理に関する考慮事項資産計上利息設定オプションプロジェクトの定義: 資産割当および資産計上オプションの管理に関するFAQ

資産計上利息停止日とは何ですかプロジェクトの定義: 間接費スケジュール割当の管理

間接費スケジュール・タスク割当オプションプロジェクトの定義: 間接費スケジュール割当の管理に関するFAQ

スポンサ付きプロジェクトの実績原価の計算にはどの間接費スケジュールを使用しますかスポンサ付きプロジェクトまたはタスクに対して選択された間接費スケジュールに基づいて総原価が計算されないのはなぜですか

プロジェクトの定義: レポート・オプションの管理集計済財務プラン・タイプパフォーマンス・トレンド・インジケータKPIコンポーネントの連携方法KPI値の生成方法タスクおよびリソースのパフォーマンス・ステータスの計算方法プロジェクトの定義: レポート・オプションの管理に関するFAQ

財務プラン・タイプのバージョンは、集計を実行する前に作成できますか要約が有効になっているプロジェクトの財務プラン・タイプを置換できますか。大規模なプロジェクトで期間累計金額ベースのメジャーを使用するとどうなりますか同じメジャーに対して異なるKPIをプロジェクトに添付するとどうなりますかキー・パフォーマンス・インジケータとKPIカテゴリの違いは何ですか

2 プロジェクト・プラン・タスクおよびタスク割当の管理タスクと割当日の連携方法タスク割当期間の金額タスク割当の置換: 考慮する点日次分割基準を使用したプロジェクトおよび財務プラン期間金額の計算分散曲線の配分ファクタ計算の例財務プロジェクト・プラン・ベースラインの設定方法間接費の計算方法リソース・マッピングの計算方法タスク体系階層の非標準化方法プロジェクト・タスクのインポート財務プロジェクト・プランの変更用のパブリック・イベントプロジェクト・プラン・タスクおよびスケジュールの定義に関するFAQ

プランニング・プロジェクトとは何ですか作業タイプとは何ですかベースライン財務プロジェクト・プランとは何ですかプロジェクト・プランでタスクの原価レートをリフレッシュするとどうなりますか

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財務プロジェクト・プランから予算を生成するとどうなりますかプロジェクト・プランの実績金額はいつ更新する必要がありますかプロジェクト更新を同期するとどうなりますか

プロジェクト要員配置プランの定義に関するFAQプロジェクト・プランでタスクに対するリソースの割当は複数回実行できますかタスク割当またはその他の変更を予算からプロジェクト・プランに転送できますかタスク割当の金額を修正するとどうなりますか実績金額のあるタスク割当を削除するとどうなりますかプロジェクト・プランでタスク割当の原価レートをリフレッシュするとどうなりますか未計画リソースとは何ですか未計画リソースを計画リソースに変換するには、どうすればよいですか未計画リソースを計画リソースとして設定するとどうなりますか計画金額を進捗に基づいて更新するとどうなりますかタスク割当期間の金額の配分と計算の違いは何ですか「間接費詳細」ウィンドウの間接費金額がリソース・アサインの間接費金額と異なるのはなぜですか置換リソースのタスク割当を検索できないのはなぜですかチーム・メンバー、プランニング・リソースまたは個人レート・スケジュールを入力するときにリソースのリストで個人を検索できないのはなぜですか

3 プロジェクト予算とプロジェクト予測の管理予算および予測の作成時の考慮事項助成プロジェクト予算の考慮事項予算管理での財務プラン・タイプおよびプロジェクト予算バージョンの使用方法管理予算の作成の考慮事項プロジェクト予算からの管理予算の作成予算と予測の編集プロジェクト予算のインポート・プロセスプロジェクト予測のインポート・プロセスプロジェクト予算とプロジェクト予測の管理に関するFAQ

一部の予算または予測バージョンのマージン金額が表示されないのはなぜですか標準原価レートと有効原価レートの違いは何ですか標準間接費乗数と有効間接費乗数の違いは何ですか標準収益レートと有効収益レートの違いは何ですか予測ETC期間の配分ファクタはどのように計算されますか予算または予測をレビューするときに、比較のために任意の財務プラン・バージョンを選択できますか焦点財務プラン・バージョンのレポート・オプションによって比較プラン値が決定されますか予算明細または予測明細のプランニング要素の値をExcelで更新できますかExcelで定期予算または定期予測を編集するとき、削除する行を選択するとどうなりますかExcelで計画日の範囲外の期間に予算金額または予測金額を入力するとどうなりますか助成との統合に関するFAQ

助成プロジェクト予算に対する金額はどのように入力しますか助成プロジェクト予算の期間はどこから取得されますか助成の予算バージョンを表示できないのはなぜですか

予算管理統合に関するFAQ予算管理で使用可能な財務プラン・タイプのある予算バージョンを作成できないのはなぜですかプロジェクト財務管理から管理予算を編集できますか

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予算バージョンの予算管理設定を編集できないのはなぜですか予算バージョンのカレンダ・タイプを変更できないのはなぜですか予算バージョンで予算管理勘定科目セグメントを編集する必要があるのはなぜですか財務プロジェクト・プランのベースライン設定時、予算バージョンを生成するときに一部の財務プラン・タイプを選択できないのはなぜですか予算管理が使用可能な予算バージョンのステータスが送信済のままなのはなぜですかプロジェクトに対して予算管理を使用可能にする方法は何ですか

4 財務プロジェクトの進捗の追跡プロジェクト財務進捗財務プロジェクト進捗のパブリック・イベントプロジェクト進捗の追跡に関するFAQ

計画日と見積日の違いは何ですか5 Microsoft Project Integrationの使用

Microsoft Projectとプロジェクト財務管理アプリケーションの連携方法処理管理Microsoft Project統合の使用に関するFAQ

Microsoft Projectをサードパーティのスケジューリング・アプリケーションとして使用するとどうなりますかMicrosoft Projectでプロジェクト識別子を消去するとどうなりますかMicrosoft Projectで属性値を選択するのはなぜですかMicrosoft Projectの属性キャッシュはいつ消去しますか実績金額をMicrosoft Projectのリンクされていないプロジェクトにインポートできますか

用語集

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1. 財務プロジェクトの定義と管理2. タイトルおよびコピーライト情報

Oracle Project Portfolio Management Cloud財務プロジェクトの定義と管理19B

部品番号F18113-01

Copyright c 2011-2019, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.

原本著者: Mahesh Ramadugu、Tanya Poindexter、Sandeep Pillai、Abhishek Majumder、Pradeep Giri

このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。

ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクルまでご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS:Oracle programs, including any operating system, integrated software, anyprograms installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are"commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specificsupplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs,including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/ordocumentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No otherrights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアまたはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアまたはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、Oracle Corporationおよびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはオラクルおよびその関連会社の登録商標です。その他の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンス

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をもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、TheOpen Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に別段の定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に定めがある場合を除いて、OracleCorporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。

このドキュメントで使用されている事業所名は架空のものであり、現在または過去に実在する実際の会社を特定するためのものではありません。

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1. 財務プロジェクトの定義と管理2. はじめに

はじめにここでは、アプリケーションを使用する際に役立つ情報ソースについて説明します。

Oracle Applicationsの使用Applicationsヘルプの使用

ヘルプ・アイコン を使用すると、アプリケーションのヘルプにアクセスできます。ページにヘルプ・アイコンが表示されていない場合は、グローバル・ヘッダーで自分のユーザー・イメージまたはユーザー名をクリックし、「ヘルプ・アイコンの表示」を選択します。ヘルプ・アイコンがないページもあります。Oracle Applicationsヘルプにアクセスすることもできます。

視聴: このビデオ・チュートリアルでは、ヘルプの検索方法およびヘルプ機能の使用方法を示します。

Applicationsヘルプの使用を参照することもできます。

その他のリソースコミュニティ: Oracleのエキスパート、パートナ・コミュニティ、およびその他のユーザーから情報を入手するには、Oracle Cloud Customer Connectをご利用ください。

ガイドおよびビデオ: Oracle Help Centerにアクセスしてガイドおよびビデオを参照できます。

トレーニング: Oracle Universityで提供されるOracle Cloudのコースを受けることができます。

表記規則

このガイドで使用されるテキスト表記規則を次の表に示します。

表記規則 意味

太字 太字は、ユーザー・インタフェース要素、ナビゲータ・パス、または入力する値や選択する値を示します。

固定幅フォント

固定幅フォントは、ファイル名、フォルダ名、ディレクトリ名、コードの例、コマンドおよびURLを示します。

> 右矢印記号は、ナビゲータ・パスの要素を区切ります。

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ドキュメントのアクセシビリティについてオラクルのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトを参照してください。

このガイドに含まれるビデオは、このガイドで使用可能なテキストベースのヘルプ・トピックの代替メディアとして提供するものです。

オラクル社へのお問合せOracle Supportへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はMy Oracle Supportにアクセスするか、聴覚に障害のあるお客様はアクセス可能なOracleサポートにアクセスしてください。

ご意見およびご提案Oracle Applicationsヘルプやガイドに関するフィードバックをお寄せください。[email protected]宛に電子メールをお送りください。

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前次 この内容を正しく表示するには、JavaScriptが有効である必要があります。

1. 財務プロジェクトの定義と管理2. プロジェクトの定義

1プロジェクトの定義この章の内容は次のとおりです。

プロジェクト・リスト

予算と予測のコピー方法

新規プロジェクトのタスク日付の計算方法

プロジェクト・スペース

プロジェクトのインポート・プロセス

リソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート・プロセス

プロジェクト組織およびタスク組織を変更するためのオプション

プロジェクトの定義に関するFAQ

プロジェクトの定義: プロジェクト・オプションの管理

プロジェクトの定義: トランザクションの管理

プロジェクトの定義: 資産割当および資産計上オプションの管理

プロジェクトの定義: 間接費スケジュール割当の管理

プロジェクトの定義: レポート・オプションの管理

プロジェクト・リストプロジェクト・リストは、プロジェクト・マネージャ、顧客、ビジネス・ユニット、プロジェクト・セットなどのプロジェクト検索基準に基づいてフィルタ処理および表示されるプロジェクトの集合です。たとえば、デフォルトの保存済検索である「自分のアクティブ・プロジェクト」では、自分がプロジェクト・チーム・メンバー・ロールを持っている承認済ステータスのすべてのプロジェクトが表示されます。

プロジェクト・リストでは、プロジェクトでのロールに基づいて様々な処理を選択できます。たとえば、プロジェクト・マネージャは、プロジェクト・プランおよびプロジェクト進捗の更新、財務プランの管理、プロジェクト・パフォーマンスのレビュー、外部スケジューリング・アプリケーションとの統合の管理などを行うことができます。また、プロジェクトの「概要」ページにドリルダウンし、プロジェクト、財務、パフォーマンスの詳細を参照することもできます。

プロジェクト・リストのプロジェクトおよびプロジェクト情報

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プロジェクト・リストには、自分がプロジェクト・チーム・メンバーとして直接的に関与しているすべてのプロジェクトを表示できます。また、アクティブ・メンバーであるユーザーに付与されるプロジェクト権限を持つプロジェクトも含まれます。このプロジェクト権限は、プロジェクトでのロールを通して直接的に付与されるか、ビジネス・ユニットやプロジェクト・ユニットに対する権限を保有することで間接的に保有することになります。

次の表で説明するように、プロジェクト・リストに表示されるプロジェクトごとに参照できる情報も、プロジェクト・ロールによって決まります。

情報プロジェクト・マネージャ

プロジェクト管理者

プロジェクト・チーム・メンバー

プロジェクトの一般情報(名前や番号、タイプ、ステータス、日付、顧客、説明、添付、ノートなど) 可 可 可

プロジェクトのステータスとトレンド 可 可 可

現行の作業、ベースライン、承認済予算および予測の情報 可 可 不可

予算と予測の差異 可 可 不可

開始来累計および期間累計メジャー 可 可 不可

プロジェクト、財務プランおよび進捗に関連する保留中のアクティビティ 可 可 不可

予算と予測のコピー方法新しいプロジェクトを作成するときは、プロジェクト・テンプレートと既存プロジェクトのどちらを基にする場合でも、既存の財務プラン・バージョンをコピーできます。

財務プラン・バージョンのコピーに影響する設定

新しいプロジェクトにコピーされる財務プラン・バージョンおよびそのコピー方法は、次の項目によって決定されます。

カレンダ・タイプ: 財務プラン・タイプで会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダが使用されているか、またはいずれも使用されていないか

作成ソースおよびバージョン・ステータス: プロジェクトがプロジェクト・テンプレートまたは別のプロジェクトから作成されているか、およびソースでの財務プラン・バージョンのステータス

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新しいプロジェクトを作成するときは、ソースのテンプレートまたはプロジェクトで使用されているすべての財務プラン・タイプのバージョンをコピーできます。ただし、バージョンにエラーがなく、次のいずれかのステータスである必要があります。

現行作業中

現行ベースライン

現行承認済

送信済

いずれかのステータスの財務プラン・タイプのバージョンを1つ選択して、新しいプロジェクトにコピーできます。

注意: 原価と収益を異なるプラン・バージョンでサポートする財務プラン・タイプの場合は、原価と収益の両方のバージョンが表示され、ステータスに基づいて個別に選択できます。

財務プラン・バージョンのコピー方法

別のプロジェクトからプロジェクトを作成すると、財務プラン・バージョンは、ソース・プロジェクトでのバージョン・ステータスに関係なく、「現行作業中」ステータスでコピーされます。ソースがテンプレートのときは、次のいずれかのオプションを選択して、現行ベースライン予算バージョンをコピーできます。

選択したバージョンを現行作業中バージョンとしてコピー。

選択したバージョンを現行ベースライン・バージョンおよび現行作業中バージョンとしてコピー。つまり、新しいプロジェクトに2つのバージョンを作成します。

次の表では、コピーされるバージョン情報について詳細に説明します。

バージョンの情報

詳細

生成およびコピーのソース

コピーされる財務プラン・バージョンが、もともとは別のソースから生成またはコピーされていた場合、それらの詳細は新しいプロジェクトにコピーされます。一方、バージョンが、コピーするように選択しなかった別の財務プラン・バージョンから生成またはコピーされていた場合、予算または予測の作成方法が変更されなくてもソース情報は削除されます。

実績金額

予測バージョンの実績金額は、新しいプロジェクトにコピーされません。完了時見積(EAC)金額は残作業見積(ETC)としてコピーされ、実績金額はゼロに設定されます。

会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダを使用する財務プラン・バージョンをコピーすると、新しいプロジェクトに作成されるバージョンの期間は、ターゲット・プロジェクトの期間およびタスク開始日が基になります。

ソースのプロジェクトまたはテンプレートに日付が設定されていない場合、またはターゲット・プロジェクトに開始日を入力しなかった場合、期間は修正されずに新しい財務プラン・

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期間情報

バージョンにコピーされます。

一方、ソースのプロジェクトまたはテンプレートと、ターゲット・プロジェクトの両方に開始日が設定されている場合は、Oracle Fusion Project Portfolio Managementで次のアクションが実行されます。

1. 次の期間の間の期間数を計算します。

1. ソースのプロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトの開始日を含む期間

2. 新しいプロジェクトの開始日を含む期間

2. 前述のアクションで求めた期間数を新しい開始日の期間に加算して、新しいプロジェクトの予算明細または予測明細ごとに開始期間を求めます。

たとえば、プロジェクトの開始日が次のとおりとします。

ソースのプロジェクトまたはテンプレート: 2010年9月1日

新しいプロジェクト: 2010年12月15日

ソース・プロジェクトの財務プラン・バージョンに期間SEP-2010、OCT-2010、DEC-2010 (月単位の期間とします)のプラン金額が含まれている場合、新しいプロジェクトの財務プラン・バージョンにはDEC-2010、JAN-2011、MAR-2011の金額が含まれます。

Oracle Fusion Project Portfolio Managementでは、すべての期間は等しいと想定されます。期間の長さが異なる場合は、新しい財務プラン・バージョンでプラン金額を確認し、必要に応じて更新する必要があります。

新規プロジェクトのタスク日付の計算方法プロジェクトを作成するときは、必要に応じてソースのプロジェクトまたはテンプレートからタスクをコピーできます。Oracle Fusion Project Foundationでプロジェクトを作成する場合は、プロジェクト・プランのタスクの計画日が計算されます。これは、新しいプロジェクトに指定した日付とソース・プロジェクトの日付に基づいて行われます。

Microsoft Projectでプロジェクトを作成する場合は、すべてのスケジューリング情報をそのアプリケーションで入力します。したがって、プロジェクトをOracle Fusion Project Foundationにエクスポートするときに選択したソースのプロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトの日付は使用されません。

タスク日付の計算に影響する設定

ソースのプロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトのデフォルト情報および新しいプロジェクトにプロジェクト詳細を指定するときに指定する情報によって、タスク日付の計算方法が決まります。

プロジェクトの作成時、関連付けられているプロジェクト・プラン・タイプで指定されているタスク計画日を積み上げるオプションは、プロジェクトおよびタスクの日付に影響しません。

タスク日付の計算方法

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新しいプロジェクトの開始日および終了日を入力しない場合、Oracle Fusion Project Foundationでは次のようにして日付が決定されます。

プロジェクトがテンプレートから作成される場合、プロジェクト開始日は常に現在の日付です。

プロジェクトが別プロジェクトから作成される場合、プロジェクト開始日はソースのプロジェクト開始日です。

タスクがソース・プロジェクトで定義される場合、新しいプロジェクトに対してスケジュールされる開始日は、積上げタスク日付から算出されます。

プロジェクト開始日を入力した場合、Oracle Fusion Project Foundationにより、ソースの日付と新しいプロジェクトに指定した日付の差に基づいて、タスク日付はシフトされます。指定されている開始日に基づいて、タスクの開始日と終了日が31日後ろにずらされる場合を考えてみます。

日付タイプ ソース・テンプレートの日付

プロジェクト詳細に入力された日付

結果のプロジェクト日付

プロジェクト開始 2010年5月1日 2010年6月1日 2010年6月1日

プロジェクト終了 2010年5月31日 該当なし 2010年7月1日

タスク開始 2010年5月2日 該当なし 2010年6月2日

タスク終了 2010年5月31日 該当なし 2010年7月1日

プロジェクトの開始日と終了日の両方を入力し、プロジェクトの期間が短くなった場合は、次の表の例で明らかにされているように、プロジェクトの終了日より後のタスク日付は切り捨てられます。

日付タイプ ソース・テンプレートの日付

プロジェクト詳細に入力された日付

結果のプロジェクト日付

プロジェクト開始 2010年5月1日 2010年6月1日 2010年6月1日

プロジェクト終了 2010年5月31日 2010年6月15日 2010年6月15日

タスク1開始 2010年5月1日 該当なし 2010年6月1日

タスク1終了 2010年5月15日 該当なし 2010年6月15日

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タスク2開始 2010年5月2日 該当なし 2010年6月2日

タスク2終了 2010年5月31日 該当なし 2010年6月15日

注意: プロジェクト実行管理から財務プロジェクト・プランおよび進捗を更新中に、プロジェクト財務設定に応じてプロジェクト財務管理でプロジェクト・スケジュールが更新されます。

プロジェクト・スペーススペースは、チームがさらに効率よく共同で文書に関する作業をするためのネットワークに接続されている場所であり、一連のツールが用意されています。

プロジェクト・スペースが使用可能な場合、ソース・プロジェクト・テンプレートまたはソース・プロジェクトからコピーされたプロジェクト・チーム・メンバーが、プロジェクトおよびプロジェクト・スペースに追加されます。新しいプロジェクト・チーム・メンバーはプロジェクト・スペースに自動的に追加されます。必要に応じて、プロジェクト・スペースのロールを変更したり、スペースからメンバーを削除したりできます。

ロールのマッピング

プロジェクト・マネージャは、プロジェクト・スペースの「Moderator」ロールに割り当てられます。他のすべてのプロジェクト・チーム・メンバーは、「Participants」としてプロジェクト・スペースに割り当てられます。

プロジェクトのインポート・プロセスプロジェクトのインポート・プロセスを使用して、プロジェクト、タスク、トランザクション管理、プロジェクト・チーム・メンバーおよびプロジェクト分類をサード・パーティ・アプリケーションからインポートするか、新規作成します。

「プロジェクト・インタフェース」マクロ有効Excelワークブック・テンプレートを使用して、データをアプリケーションにロードおよびインポートするための準備ができます。ワークブックには次のワークシートが含まれます。

指示およびCSV生成: データ・ファイルをアップロード用に準備するための表固有の特記事項、ガイドライン、書式設定されたスプレッドシートおよび推奨事項。

プロジェクト: プロジェクト名、プロジェクト番号、ソース・テンプレート番号、組織、法的エンティティなどのプロジェクト詳細。

タスク: プロジェクト名、タスク名、タスク番号、タスク摘要、親タスク番号、プランニング開始日、プランニング終了日などのプロジェクト・タスク詳細。

トランザクション管理: トランザクション管理参照、プロジェクト名、タスク番号、タスク名、支出カテゴリなどのプロジェクトおよびタスク・トランザクション管理詳細。

プロジェクト・チーム・メンバー: プロジェクト名、チーム・メンバー番号、チーム・メンバー名、プロジェクト・ロール、開始日、終了日など、プロジェクト・チーム・メンバー詳細。

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プロジェクト分類: プロジェクト名、区分カテゴリ、区分コードおよびコード・パーセントなどのプロジェクト分類詳細。

「プロジェクト・インタフェース」Excelテンプレートでデータを準備した後、テンプレートのCSVファイルの「生成」ボタンを押して、データをインタフェース表にロードするための.zipファイル形式でCSVファイルを作成します。オプションで、Excelテンプレートを迂回してCSVファイルを手動で作成できます。

「スケジュール済プロセス」ページで、インポートのためのインタフェース・ファイルのロード・プロセスを、次にプロジェクトのインポート・プロセスを送信して、データをアプリケーション・データベース表に転送します。

プロジェクトのインポート・プロセス: パラメータ

プロジェクト名: 自

プロジェクト、タスク、トランザクション管理、プロジェクト・チーム・メンバーおよびプロジェクト分類をインポートして処理するために提供されるプロジェクトの範囲内での先頭のプロジェクト名。

プロジェクト名: 至

プロジェクト、タスク、トランザクション管理、プロジェクト・チーム・メンバーおよびプロジェクト分類をインポートして処理するために提供されるプロジェクトの範囲内での末尾のプロジェクト名。

ヒント: すべてのプロジェクトを含める場合は、「プロジェクト名: 自」および「プロジェクト名: 至」パラメータを空白のままにします。

レポート成功詳細

正常にインポートまたは作成されたプロジェクト、タスク、トランザクション管理、プロジェクト・チーム・メンバーおよびプロジェクト分類を出力レポートで表示するためのオプション。

プロジェクトのインポート・レポート

プロジェクトのインポート・レポートには、プロジェクトのインポート・プロセスの出力が含まれます。レポートには、インポート・プロセス時に発生したプロセス・エラー、警告および例外が表示されます。正常にインポートされたプロジェクト、タスク、トランザクション管理、プロジェクト・チーム・メンバーおよびプロジェクト分類をすべて表示するには、プロセスの詳細ウィンドウの「レポート成功詳細」リストから「はい」を選択します。プロジェクト、ならびにタスク、トランザクション管理、プロジェクト・チーム・メンバーおよびプロジェクト分類など、すべての関連オブジェクトのインポートが正常に行われる必要があります。そうしないと何もインポートされません。

プロジェクトのプロセス・エラー、警告および例外をレビューして、データにある問題を修正します。更新されたデータをインタフェース表に再ロードして、プロジェクトのインポート・プロセスを再送信します。

関連項目

Oracle Cloudの外部データ統合サービス: 概要

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プロジェクト・タスクのインポート

リソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート・プロセスリソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート・プロセスを使用して、プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャの作成と更新、請求リソース・ブレークダウン・ストラクチャの更新またはサードパーティ・アプリケーションからのデータのインポートを実行します。

リソース・ブレークダウン・ストラクチャ・インタフェースのマクロ対応のExcelテンプレートを使用して、アプリケーションでリソース・ブレークダウン・ストラクチャのデータをインポートできます。Excelテンプレートは、次のワークシートで構成されています。

指示およびCSV生成: データ・ファイルをアップロード用に準備するための表固有の特記事項、ガイドライン、書式設定されたスプレッドシートおよび推奨事項。

PlanningRBSヘッダー: プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャのヘッダー詳細(名前、プロジェクト・ユニット、ジョブ・セット、開始日など)。

リソース: 名前、リソースの書式、リソースの組合せ、リソース区分などのリソースの詳細。

Excelテンプレートでデータを準備したら、指示ワークシートでCSVファイルの「生成」をクリックしてZIPファイルを作成し、インタフェース表にデータをロードします。Excelテンプレートを使用せずにCSVファイルを手動で作成することもできますが、データがターゲット・データベース表の構造および形式に準拠していることを確認してください。

アプリケーションの「スケジュール済プロセス」ページで、データをインタフェース表にロードする「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」プロセスを発行し、次に「リソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート」プロセスを実行してデータをアプリケーション・データベース表に転送します。インポート・プロセスの完了後、開いているインタフェース表からレコードがパージされます。

出力レポート

このプロセスにより、「リソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート」という名前のExcelレポートが生成されます。Excelレポートには、インポート・プロセス時に発生した処理のエラー、警告および例外が表示されます。データの問題を修正し、更新されたデータをインタフェース表にリロードし、リソース・ブレークダウン・ストラクチャのインポート・プロセスを再発行します。

関連項目

Oracle Cloudの外部データ統合サービス: 概要

プロジェクト組織およびタスク組織を変更するためのオプション関連するビジネス・ユニットとプロジェクト・ユニットへのアクセス権を持つ、プロジェクト作成者であるプロジェクト・マネージャまたはプロジェクト管理者は、次の方法でプロジェクトおよびタスク組織を変更できます。

請求イベントやコスト・トランザクションが存在しない場合は、「財務プロジェクト設定の管理」ページの組織フィールドを使用します。

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請求イベントやコスト・トランザクションが存在する場合は、「プロジェクト/タスク組織の管理」ページで、プロジェクトとタスクのバッチを作成します。

トランザクションなし

プロジェクトに請求イベントやコスト・トランザクションが存在しない場合にのみ、「財務プロジェクト設定の管理」ページの「一般」タブの「基本情報」セクションでプロジェクト組織を変更します。個々のタスクの組織は、「財務プロジェクト・プランの管理」ページで変更します。

次に示すのは、請求イベントやコスト・トランザクションが存在しない場合に、「財務プロジェクト設定の管理」ページでプロジェクトおよびタスク組織を変更する例です。

ロール アクセス 処理

プロジェクト管理者

ビジネス・ユニット1のプロジェクト管理者

ビジネス・ユニット1とプロジェクト・ユニット1内の組織1に、プロジェクトP1を作成します。

プロジェクト作成者として、プロジェクトP1の組織を変更できます。

プロジェクト・マネージャ

プロジェクトP1のプロジェクト・マネージャ

プロジェクトP1を管理します。

プロジェクト・マネージャとして、プロジェクトP1の組織を変更できます。

プロジェクト管理者 組織1のプロジェクト管理者

プロジェクトP1の詳細を表示できます。

管理者であってもプロジェクト作成者ではないため、P1の組織を変更できません。

その他のロール 任意のアクセス プロジェクトP1の組織を変更できませ

ん。

トランザクションあり

「プロジェクト/タスク組織の管理」ページで、プロジェクトとタスクのバッチを作成し、発行します。未処理トランザクションの再計算も行う場合は、「支出項目への再計算のマーク付け」オプションを有効にする必要があります。アプリケーションで「プロジェクト/タスク組織の変更」プロセスが実行されて、組織が変更されます。「プロジェクト/タスク組織の変更」プロセスを後で実行するようにスケジュールすることも可能です。

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プロジェクトの定義に関するFAQ

プロジェクト・セットとは何ですか

検索またはレポート作成のためにグループ分けされ、パーソナライズされた一連のプロジェクトです。プロジェクト・セットは他者と共有できます。

プロジェクトはプロジェクト・セットにどのように追加しますか「自分のプロジェクト」ページでプロジェクト行を選択し、「処理」パネル・タブから「プロジェクト・セットへの追加」を選択します。

共有プロジェクト・セット内のすべてのプロジェクトを表示できないのはなぜですか

共有プロジェクト・セットでは、アクセスできるプロジェクトしか参照できません。たとえば、10個のプロジェクトを含むプロジェクト・セットを共有していて、同僚がそのうちの7個のプロジェクトのチーム・メンバーである場合、その同僚がプロジェクト・セットを表示したときに参照できるのは、その7個のプロジェクトのみです。

プロジェクト・リストとプロジェクト・セットの違いは何ですか

プロジェクト・リストは、プロジェクト・マネージャ、顧客、ビジネス・ユニット、プロジェクト・セットなどのプロジェクト検索基準に基づいてフィルタ処理および表示されるプロジェクトの集合です。たとえば、デフォルトの保存済検索である「自分のアクティブ・プロジェクト」では、自分がプロジェクト・チーム・メンバー・ロールを持っている承認済ステータスのすべてのプロジェクトが表示されます。

プロジェクト・セットは、ビジネス要件に基づいてグループ分けされたプロジェクトの集合です。たとえば、アクセスできるプロジェクトであれば、そのプロジェクトに他のプロジェクト・マネージャまたは顧客が設定されていたり、そのプロジェクトが特定の組織またはビジネス・ユニット用に作成されていたとしても、プロジェクト・セットに追加できます。

作成した保存済プロジェクト・リスト検索は、他のユーザーと共有できません。

プロジェクト・セットは、他のユーザーと共有できます。

自分のプロジェクトを表示したときにプロジェクト・リストに表示されるのは、どのようなプロジェクトですか「自分のアクティブ・プロジェクト」保存済検索では、自分がアクセス可能で、かつチーム・メンバーである承認済ステータスのすべてのプロジェクトが表示されます。

プロジェクト・スペースのロールはプロジェクト・リソースにどのようにマップされますか

アプリケーションによって、各プロジェクト・リソースは、関連付けられているプロジェクト・スペースのプロジェクト・スペース・ロールに自動的に割り当てられます。プロジェクト・マネージャには、プロジェクト・スペースModeratorのロールが割り当てられます。他のすべてのプロジェクト・リソースはプロジェクト・スペースParticipantになります。

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プロジェクト・スペースModeratorは、必要に応じて、手動で新しいParticipantを追加したり、Participantのアクセス権を変更したりできます。

プロジェクト・スペース文書と添付の違いは何ですか

文書は、プロジェクト・スペース文書または添付としてプロジェクトにアップロードできます。プロジェクト・スペース文書は、自動プロジェクト・スペースが使用可能な場合にプライマリ・プロジェクト・スペースにアップロードする文書です。プロジェクト・スペース文書には、プロジェクト・スペース内で、またはプロジェクトの「概要」ページの「文書」タブでアクセスできます。プロジェクト・スペースでは、チーム・メンバーと文書について共同作業をするなど、追加機能を利用できます。その他の文書機能には、コメントやバージョン履歴などがあります。

添付は、任意の形式を使用可能で、文書のアップロード、テキストの入力、またはURLの指定を行うことができます。プロジェクトの作成元のプロジェクト・テンプレートで添付を無効にすることで、「プロジェクト定義の編集」ページおよびプロジェクトの「概要」ページの「添付」リージョンを非表示にすることができます。

プロジェクト・スペースから添付にアクセスすることや、「添付」リージョンからプロジェクト・スペース文書にアクセスすることはできません。

スポンサ付きプロジェクトのプロジェクト・タイプを使用可能にするとどうなりますか

このプロジェクト・タイプのプロジェクトは、スポンサ付きプロジェクトになります。このプロジェクト・タイプは、間接費計算に対して自動的に使用可能になります。ただし、「間接費計算可能」チェック・ボックスの選択を解除することで、このプロジェクト・タイプで間接費計算を回避できます。

間接費計算に対してプロジェクト・タイプを選択解除した後、そのプロジェクト・タイプがプロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートで使用されている場合、後から間接費計算に対してプロジェクト・タイプを使用可能にすることはできません。

プロジェクト関連の課題について自分のプロジェクト・チームと共同作業するにはどうすればよいですか

プロジェクト関連の課題についてプロジェクトの利害関係者と会話するには、プロジェクトの「概要」ページの「ソーシャル」リンクを使用します。「ソーシャル」リンクは、Oracle Social NetworkCloud Serviceとの統合を使用可能にしている場合に使用できます。

次の例を考えてみます。あなたは、顧客のためにソフトウェアを実装するプロジェクトのプロジェクト・メンバーです。あなたは、製品テストに関する課題に懸念を抱いています。この課題を解決するには、プロジェクト・メンバー間で共同作業をする必要があります。会話を作成し、プロジェクト・ディスカッションについてプロジェクト・マネージャや機能エキスパートなどのメンバーに参加依頼します。

会話は、メッセージ、コメントおよび文書を含むオンライン・ディスカッションです。会話の参加者は、自らの意見を述べ、情報を提供し、文書をアップロードします。情報は、参加者全員が同じ部屋で共同作業をしているように共有されます。

関連項目

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ソーシャル・ネットワーキングは自分のジョブにどのように関わっていますか。

既存のテンプレートを使用してプロジェクト・テンプレートを作成するときに、ビジネス・ユニットを変更できますか。

できます。アプリケーションで、次のように設定されているビジネス・ユニットがリストされます。

ソース・テンプレートと同じプロジェクト・ユニットに属します。

プロジェクト・レートおよびプロジェクト会計定義の参照グループについて、ソース・テンプレートのビジネス・ユニットと同じ割当の設定がされています。

ソースとターゲットのビジネス・ユニットで同じ元帳通貨およびプロジェクト・カレンダが使用されている場合にのみ、テンプレートを複製すると、予算と予測、プロジェクト・タスク割当が新しいテンプレートにコピーされます。

プロジェクトの定義: プロジェクト・オプションの管理プロジェクト日付カスケード・オプション「カスケード・オプション」選択リストは、プロジェクト日付に対する変更をタスクにカスケードするかどうかを指定するのに使用します。

「プロジェクト・テンプレートの編集」ページの「基本情報」リージョンを使用して、次のオプションのいずれかを選択します。

プロジェクト日付の変更をタスクにカスケードしない: 開始日と終了日はいずれも編集可能です。ただし、次のことを確認する必要があります。

プロジェクト開始日が最も早いタスク日付より後でないこと。

プロジェクト終了日が最も遅いタスク日付より前でないこと。

プロジェクト開始日の変更を影響されるタスクにカスケード: プロジェクト開始日のみを編集できます。

プロジェクト終了日の変更を影響されるタスクにカスケード: プロジェクト終了日のみを編集できます。

「プロジェクト日付の変更をタスクにカスケードしない」がデフォルト値です。選択したカスケード・オプションが将来の日付変更にも適用されることはないため、プロジェクト日付を変更するたびにオプションを選択する必要があります。

タスク計画日の積上げを選択した場合、またはスケジューリングに外部アプリケーションを使用している場合は、プロジェクトの開始日または終了日を変更できません。

トランザクション日に対する変更のカスケード

トランザクション日と計画日の同期を選択した場合は、日付変更がタスクにカスケードされるときに、トランザクション日は自動的に更新されます。

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注意: トランザクションがすでにタスクに割り当てられている場合は、タスクの既存のトランザクション日が新しいトランザクション日の範囲内にあることを確認してください。

割当日に対する変更のカスケード

タスク割当日とタスク日付の同期を選択した場合は、プロジェクト日付に対する変更が割当に自動的にカスケードされます。選択しない場合は、すべてのタスク割当日が新しいタスク日付の範囲内になるようにする必要があります。

プロジェクト顧客

プロジェクト顧客とは、プロジェクトで実行された作業の請求先となる内部パーティまたは外部パーティです。

顧客をプロジェクトと関連付けるには次の2つの方法があります。

プロジェクト定義を編集するときに、プロジェクト顧客を選択します。

プロジェクトまたはタスクを契約と関連付けます。

プロジェクト顧客

初期段階または提案段階の間にプロジェクト顧客を1つ以上指定すると、契約が締結されてプロジェクトと関連付けられるまで顧客を追跡するのに役立ちます。

契約が使用可能になるまで、プロジェクト顧客はプロジェクト・リストおよびプロジェクト概要に表示されます。複数のプロジェクト顧客を指定した場合、プロジェクト・リストに表示されるのは最初の顧客のみです。

契約顧客

プロジェクトが契約と関連付けられると、契約請求プランで指定されている請求先顧客がプロジェクト・リストに表示されます。プロジェクトが顧客の異なる複数の契約明細と関連付けられている場合は、最初の顧客が表示されます。

プロジェクト概要には、関連付けられている契約によってプロジェクトにリンクされているすべての顧客が表示されます。

区分カテゴリの使用例

区分カテゴリおよび区分コードを使用すると、プロジェクトを分類できます。次の例に、プロジェクト分類の使用方法を示します。

シナリオ

InFusion社は、政府および民間の顧客向けの大規模なエンジニアリング・プロジェクトの設計と実装を行っています。InFusion社では契約の多様なポートフォリオを保持しているため、部門および資金を追跡する機能は、企業経営にとって非常に重要です。

したがって、組織は市場部門および資金調達先別にプロジェクトを分類しています。次の表では、使

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用されている つの区分カテゴリについて説明します。

区分カテゴリ

すべてのプロジェクトへの割当

プロジェクト当たり1つの区分コード

区分コードの比率の入力

摘要

市場部門 可 可 不可

プロジェクトの作業が行われる市場部門。

プロジェクトでは区分カテゴリに対して1つの区分コードを指定する必要があります。

資金調達先可 不可 可

プロジェクトの資金調達先。

プロジェクトでは区分カテゴリに対して少なくとも1つの区分コードを指定する必要があります。各調達先の分担を示す比率を指定する必要があります。

次の表では、前の表で指定したカテゴリで使用できる区分コードについて説明します。

区分カテゴリ 区分コード 摘要

資金調達先 民間 民間組織によって資金提供されるプロジェクト

資金調達先 連邦政府 連邦政府によって資金提供されるプロジェクト

資金調達先 都道府県または地方自治体

都道府県または地方自治体によって資金提供されるプロジェクト

資金調達先 外国 外国政府によって資金提供されるプロジェクト

市場部門 公益事業 公共設備または発電所の建設を含むプロジェクト

市場部門 廃棄物 廃棄物処分施設またはリサイクル施設の建設を含むプロジェクト

市場部門 機械 機械設計およびエンジニアリング業務を含むプロジェクト

市場部門 構造 構造設計およびエンジニアリング業務を含むプロジェクト

InFusionの経営陣は、前の表に示された区分カテゴリと区分コードに基づいてプロジェクトを簡単に評価できます。

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たとえば、プロジェクトに「資金調達先」という区分カテゴリを指定したとします。このカテゴリで、「民間」および「連邦政府」という2つの区分コードを選択します。「民間」に30パーセントを、「連邦政府」に70パーセントを割り当てた場合、2つの調達先からプロジェクト用に受け取った資金の割合を意味します。

一方、単一の市場部門を選択する必要があるため、プロジェクトの作業に公益事業、廃棄物、機械、構造のどのアクティビティが含まれるかを指定します。

プロジェクトの定義: プロジェクト・オプションの管理に関するFAQ

プロジェクト日付を最も早いタスク開始日および最も遅いタスク終了日の範囲外にできますか

できます。プロジェクト・プラン・タイプ・レベルでタスク日付を自動的に積み上げないことを選択した場合、プロジェクトの開始日と終了日は編集可能です。これらは、構成タスクの最も早い開始日および最も遅い終了日と一致する必要はありません。

タスク日付がタスク階層を積み上がる場合は、プロジェクト日付は編集できず、最も早いタスク開始日および最も遅いタスク終了日と常に一致します。

パートナ組織とは何ですか

プロジェクトに協力している外部パーティで、パートナ管理アプリケーションで定義されています。

たとえば、InFusion社はBusiness Worldのプロジェクトで作業しています。InFusion社では機能コンサルタントとしてABC Consultingを採用しています。InFusion社のプロジェクト・マネージャは、原価および作業を追跡するために作成されたプロジェクトに、パートナ組織としてABC Consultingを入力できます。

ジョブ・タイトルとプロジェクト・ロールの違いは何ですか

ジョブ・タイトルは、組織内における個人の機能と、レポート階層内での位置を表します。たとえば、組織では、ソフトウェア開発者、営業担当者、アカウント・マネージャなどの呼称つまりジョブ・タイトルが使用されることがあります。

プロジェクト・ロールは、特定のプロジェクトでの要件または割当を表します(プロジェクト・マネージャなど)。プロジェクト・ロールはプロジェクトごとに異なることがあります。

デフォルト・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャとは何ですか

プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、1つのリソース書式(リソース区分)とそれに関連する4つのプランニング・リソース(労務、機材、資材品目、財務リソース)で構成されます。

デフォルト・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、プロジェクト・ユニットごとに自動的に作成されます。プロジェクト・テンプレートを作成すると、デフォルト・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャがプライマリとして選択されますが、他の任意のものを指定することもできます。一度指定すると、プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクトから削除できません。

プライマリ・リソース・ブレークダウン・ストラクチャとは何ですか

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プロジェクト・テンプレートまたはプロジェクト・レベルでプライマリとして選択されているプランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャです。プライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャはプロジェクト・プランニングに使用されます。

プロジェクト・テンプレートを作成するとき、プロジェクト・ユニットのデフォルト・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャが自動的に追加され、プライマリとして設定されます。他のプランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャをテンプレートに追加し、いずれかをプライマリとして設定できます。プロジェクトでは、関連付けられているテンプレートからプランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを継承します。テンプレートと同様に、必要に応じて、プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャの追加または削除、プライマリ指定の変更を行うことができます。

プライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを変更できないのはなぜですか

管理予算財務プラン・タイプのバージョンを作成した後に、プロジェクトに関連付けられたプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを変更することはできません。この制約は、予算バージョンを削除する場合でも適用されます。

プロジェクトでリソース・ブレークダウン・ストラクチャを編集できますか

できます。プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャにおいてプロジェクト・レベルでリソースを変更できる場合、プロジェクト・プランまたは財務プランの作業中にリソースを追加できます。ただし、リソース書式を追加したり、プロジェクト・レベルでその他の変更を行うことはできません。

プランニング、請求およびレポートのリソース・ブレークダウン・ストラクチャの違いは何ですか。

プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、プロジェクト・プランニングと財務プランニング、および必要に応じてプロジェクト報告に使用できる、リソース書式とそれに関連するプランニング・リソースのリストを提供します。

請求リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、編成においてプランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャと似ています。ただし、事前定義済の請求リソース・ブレークダウン・ストラクチャは2つのみであり、実装定義リソース書式の限定セットと、契約に対する請求および収益認識に使用される請求リソースを提供します。

報告リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、リソース、リソース・タイプ、他のリソース・グループで構成されるリソース階層を提供します。このリソース階層は、プロジェクトのプランニング金額および実績金額のレポートに使用されます。また、プランニングおよび請求のリソース・ブレークダウン・ストラクチャとは異なり、報告リソース・ブレークダウン・ストラクチャを配賦ルールで使用して、配賦ソースおよび基準額を決定できます。

区分カテゴリと区分コードの組合せに対して比率を指定するのはなぜですか

複数の区分コードを1つの区分カテゴリと関連付けることができる場合、比率を指定することにより、各コードの相対的な値に基づいてレポートを作成できます。

たとえば、プロジェクトに「資金調達先」という区分カテゴリを指定したとします。このカテゴリで、「民間」および「連邦政府」という2つの区分コードを選択します。「民間」に30パーセントを、「連邦政府」に70パーセントを割り当てた場合、2つの調達先からプロジェクト用に受け取った

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資金の割合を意味します。

プロジェクトの定義: トランザクションの管理トランザクション管理

プロジェクトおよびタスクに対するトランザクションのタイプ(賦課可能または賦課不可)を指定するために、トランザクション管理を定義します。トランザクション管理を使用して、予定または計画している賦課のみを許可するようにプロジェクトおよびタスクを構成します。また、請求可能であるプロジェクトに、どの項目が請求可能または請求不可であるかを定義することもできます。資産プロジェクトの場合は、どの項目が資産計上可能または資産計上不可であるかを定義できます。

トランザクション管理を作成するには、次のコンポーネントを構成します。

支出カテゴリ

支出タイプ

非労務リソース

個人

個人のジョブおよび組織

個人タイプ

賦課可能ステータス

請求可能ステータスまたは資産計上可能ステータス

開始日および終了日

必要なトランザクション管理の任意の組合せを作成できます。たとえば、特定の個人と支出タイプのトランザクション管理を作成したり、個人、支出タイプ、非労務リソースの組合せを作成できます。また、各トランザクション管理を適用する日付範囲を指定できます。トランザクション管理を入力しない場合は、任意の個人、支出カテゴリ、支出タイプおよび非労務リソースの支出項目をプロジェクトのすべての最下位タスクに割り当てることができます。

賦課可能ステータス

賦課を許可するかどうかを指定することにより、各トランザクション管理レコードの賦課をさらに制御できます。デフォルト値では賦課を許可します。

包含トランザクション管理を使用するときは通常、「賦課可能」を選択します。たとえば、プロジェクトに対する労務の賦課のみを個人に許可する場合は、「労務」支出カテゴリでトランザクション管理を定義し、プロジェクトまたはタスクに対する賦課を許可します。

除外トランザクション管理を使用するときは通常、「賦課可能」を選択しません。これは、除外トランザクション管理では賦課可能トランザクションに対する例外がリストされるためです。

システム個人タイプ

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この管理を使用すると、従業員によって発生したトランザクションと派遣就業者(契約者)によって発生したトランザクションのいずれか、またはその両方を賦課可能にするかを指定できます。

次の表では、システム個人タイプ管理の検証ルールについて説明します。

トランザクション管理タイプ

システム個人タイプ 検証ルール

包含 値なし 従業員および派遣就業者によって発生したトランザクションは賦課できません。

包含 従業員 従業員によって発生したトランザクションのみ賦課可能です。

包含 派遣就業者 派遣就業者によって発生したトランザクションのみ賦課可能です。

除外 値なし 従業員および派遣就業者によって発生したトランザクションは賦課できません。

除外 従業員 従業員によって発生したトランザクションは賦課できません。

除外 派遣就業者 派遣就業者によって発生したトランザクションは賦課できません。

請求可能ステータスと資産計上可能ステータス

請求可能オプションまたは資産計上可能オプションを選択することによって、請求可能プロジェクトには請求可能トランザクションを、資産プロジェクトには資産計上可能トランザクションを定義できます。「いいえ」と「タスク・レベル」のいずれかのオプションを選択できます。賦課を請求不可または資産計上不可にする場合、「いいえ」を選択します。請求可能ステータスまたは資産計上可能ステータスにおいて、項目が賦課されるタスクからの値を使用するように設定する場合は、「タスク・レベル」を選択します。

「タスク詳細」セクションでタスクの請求可能ステータスまたは資産計上可能ステータスを定義します。

注意: 個々のトランザクションの請求可能ステータスまたは資産計上可能ステータスは、タスクの請求可能ステータスまたは資産計上可能ステータスより優先されます。

開始日および終了日

各トランザクション管理レコードの開始日および終了日を入力することによって、その日付範囲についてトランザクションを賦課可能として定義できます。

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支出項目の賦課可能ステータスの決定方法Oracle Fusion Project Costingでは、プロジェクトに対してトランザクションを賦課しようとすると、すべてのレベルの賦課可能管理がチェックされます。新しい原価トランザクションを入力するか、別のプロジェクトやタスクに支出項目を転送して、レコードを保存すると、賦課可能ステータスがチェックされます。

賦課可能ステータスに影響する設定

プロジェクトに賦課されるすべての支出の賦課可能ステータスを設定するには、除外および包含トランザクション管理オプションを使用します。

包含トランザクション管理を使用すると、明示的に許可した賦課を除き、プロジェクトまたはタスクに対するすべての賦課が禁止されます。許可する支出のタイプを指定し、「賦課可能」オプションを使用可能にします。

除外トランザクション管理を使用すると、デフォルトでプロジェクトまたはタスクに対するすべての賦課が許可されます。プロジェクトまたはタスクに賦課しない支出のタイプを指定します。

賦課可能ステータスの決定方法

次の図は、Oracle Fusion Project Costingで支出項目の賦課可能ステータスが決定される手順を示しています。

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包含オプションが選択されていて、該当するトランザクション管理が存在しない場合、トランザクションは賦課できません。該当する管理が存在する場合は、トランザクション管理で賦課が許可されているかどうかがチェックされます。

除外オプションが選択されていて、該当する管理が存在しない場合、トランザクションは賦課可能です。該当する管理が存在する場合は、トランザクション管理で賦課が許可されているかどうかがチェックされます。

包含トランザクション管理および除外トランザクション管理の両方において、適用可能な管理の「賦課可能」チェック・ボックスが選択されている場合、トランザクションは賦課可能です。「賦課可能」チェック・ボックスが選択されていない場合、トランザクションは賦課可能ではありません。

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポート

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポート・プロセスでは、トランザクション管理をインタフェース表からOracle Fusion Project Foundationにインポートします。

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トランザクション管理データをインポートする前に、トランザクション管理が作成される支出タイプ、支出カテゴリおよびリソースを定義する必要があります。トランザクション管理を作成するプロジェクトとタスクがアプリケーションに存在しない場合、プロジェクト、タスクおよびトランザクション管理のインポート用に指定されたExcelテンプレートを使用してそれらを作成できます。

スプレッドシートにトランザクション管理を入力したら、それらをPJC_TXN_CONTROLS_STAGEインタフェース表にロードしてこのプロセスを実行する必要があります。各インタフェース表の詳細は、「Oracle Project Portfolio Management Cloudのファイル・ベース・データ・インポート」を参照してください。

事前定義済テンプレートと「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセス(どちらもExternal Data Integration Services for Oracle Cloud機能の一部)を使用して、インタフェース表にデータをロードできます。詳細は、使用しているクラウド・サービスのファイル・ベース・データ・インポートに関するガイドを参照してください。

ナビゲータで、「スケジュール済プロセス」メニューを選択し、プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポート・プロセスを実行するために、プロセス名と実行日時を指定します。

パラメータ

プロジェクト番号: 自

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理をインポートして処理するために提供されるプロジェクトの範囲内での開始プロジェクト番号。

プロジェクト番号: 至

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理をインポートして処理するために提供されるプロジェクトの範囲内での終了プロジェクト番号。

レポート成功詳細

レポートで、成功したプロジェクト、タスクおよびトランザクション管理を追跡することを示します。

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポート・レポート

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポート・プロセスを発行します。プロセスの完了後、成功したプロジェクト・データおよび例外の出力レポートがあれば、それをレビューします。問題をレビューして解決し、プロセスを再発行します。

プロジェクトおよびタスク・トランザクション管理のインポート・プロセスは、Oracle Fusion ProjectManagementのトランザクション管理を検証および作成します。プロジェクトまたはタスクの1つのトランザクション管理によってインポート・プロセスが失敗すると、データ全体がインポートされません。無効なデータの例外は、レポートで追跡されます。エラーと警告をレビューしてください。

「レポート要約」セクションでは、インポートされたり拒否されたプロジェクト、タスクおよびトランザクション管理の数が提供されます。

レポートの「エラーおよび警告」セクションでは、問題が追跡されます。問題をレビューして修正してください。

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「レポート成功詳細」セクションでは、インポートに成功したデータが追跡されます。

インタフェース表のエラー・レコードは削除されます。ソース・スプレッドシートのエラーを修正し、CSVファイルを生成し、それをインタフェース表にロードしてから、プロセスを再発行する必要があります。

関連項目

Oracle Project Portfolio Management Cloudのファイル・ベース・データ・インポート

プロジェクトの定義: トランザクションの管理に関するFAQ

除外トランザクション管理と包含トランザクション管理の違いは何ですか

除外トランザクション管理を使用すると、デフォルトでプロジェクトまたはタスクに対するすべての賦課が許可されます。支出カテゴリ、支出タイプ、組織などの基準を指定して、プロジェクトまたはタスクに賦課できない支出を定義します。

包含トランザクション管理を使用すると、明示的に許可した賦課を除き、プロジェクトまたはタスクに対するすべての賦課が禁止されます。賦課可能な支出のタイプを指定します。

支出項目の請求可能ステータスを上書きできますか

できます。支出項目の請求可能ステータスの上書きは、「請求書の編集」ページまたは「プロジェクト・コストの管理」ページで行います。

プロジェクトの定義: 資産割当および資産計上オプションの管理資産原価配賦方法

資産原価配賦方法では、プロジェクトで発生した間接費または共通コストを複数の資産に配賦する方法を決定します。

Oracle Fusion Project Costingで未割当の資産明細および共通コストが複数の資産に自動的に配賦されるように、資産原価配賦方法を指定できます。通常、未割当の資産明細が発生するのは、複数の資産が1つの資産グループ・レベルに割り当てられている場合です。

プロジェクトおよびプロジェクト・テンプレートでは、関連付けられているプロジェクト・タイプからデフォルトの資産原価配賦方法を継承します。このデフォルトはプロジェクト・レベルで上書きできます。資産イベントを使用して原価を配賦する場合は、イベント・レベルで資産原価配賦方法を上書きすることもできます。

資産原価配賦方法

次の表では、使用できる資産原価配賦方法について説明します。

方法 資産配賦の基準

実績ユニット 各資産に定義されているユニット数

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現行原価 各資産の建設仮勘定(CIP)原価

見積原価 各資産の見積原価

標準ユニット原価標準ユニット原価と各資産に定義されているユニット数の組合せ

均等に分割 各資産への原価の均等配賦

関連項目

標準ユニット原価方法とは何ですか

資産計上利息の管理に関する考慮事項

資産計上利息とは、長期資産プロジェクトに投資したときに発生する利息原価の見積です。

会計基準および規制ガイドラインに従って、使用できるようになるまでに長期間を要する資産の取得および建設の合計原価の一部として、利息を資産計上できます。この要件をサポートするため、Oracle Fusion Projectsでは、資産プロジェクトの資産計上利息を計算して記録できます。プロジェクトでは複数のタイプの資産計上利息を使用できます。たとえば、借入金や株式などの利息タイプごとに異なる資本計上利息を計算できます。

Oracle Fusion Projectsでは、オープン建設仮勘定(CIP)金額に対する資産計上利息が計算されます。1つの支出項目の原価を複数の資産に分割できます。原価の配賦先となる資産のいずれかをすでに資産計上していた場合、その合計品目原価は利息の計算から除外されます。

資産計上利息トランザクションの生成および記録のプロセスには、次のタスクが含まれます。

レート名およびレート・スケジュールの定義

資産計上利息を計算するための資産プロジェクトの設定

資産計上利息支出バッチの生成、レビューおよびリリース

レート名およびレート・スケジュールの定義

資産計上する各利息タイプを表す資産計上利率名を定義します。各組織の利息計算のレートを定義する資産計上利率スケジュールを作成します。

資産計上利息を計算するための資産プロジェクトの設定

資産計上利息を正しく計算するには、プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクト・レベルで正しい資産計上オプションが定義されていることを確認します。プロジェクト・レベルで、次のことを確認します。

プロジェクトで資産計上利息計算が許可されていること

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適切な資産計上利率スケジュールおよび資産計上利息停止日が指定されていること

資産計上利息支出バッチの生成、レビューおよびリリース

資産計上利息を計算して適切なプロジェクトおよびタスクのトランザクションを生成する、資産計上利息トランザクションを定期的に生成できます。資産計上利息バッチをレビューし、必要に応じて削除または元に戻すことができます。

注意: プロジェクトの資産計上利息バッチを生成する前に、プロジェクト・ステータスで資産計上利息計算が許可されていることを確認する必要があります。

資産計上利息設定オプション

資産計上利息を正しく計算するには、プロジェクト・タイプ、プロジェクト・テンプレートおよびプロジェクト・レベルで正しい資産計上オプションが定義されていることを確認します。プロジェクト・レベルで、次のことを確認します。

プロジェクトで資産計上利息計算が許可されていること

適切な資産計上利率スケジュールおよび資産計上利息停止日が指定されていること

プロジェクトに対する資産計上利息の許可

プロジェクトが資産計上利息の対象かどうかを指定します。デフォルトでは、このオプションはすべての資産プロジェクトに対して使用可能です。ただし、必要に応じてオプションを更新できます。

資産計上利息スケジュールおよび資産計上利息停止日の選択

資産計上利率スケジュールでは、組織の利息計算のレートを定義します。デフォルトの利率スケジュールはプロジェクト・タイプから継承されます。プロジェクト・タイプにおいてプロジェクト・レベルでのスケジュール変更が許可されている場合は、スケジュールを上書きできます。

プロジェクトの定義: 資産割当および資産計上オプションの管理に関するFAQ

資産計上利息停止日とは何ですか

プロジェクトまたはタスクに対して資産計上利息が計算される最後の会計期間を決定する日付です。

たとえば、プロジェクトの停止日が2010年12月27日で、会計期間が週単位であるとします。つまり、停止日は12月の4番目の期間になります。このような場合、資産計上利息は2010年12月の3番目の期間までのみ計算されます。

プロジェクトの定義: 間接費スケジュール割当の管理間接費スケジュール・タスク割当オプション

間接費スケジュールは、確定日のプロジェクト・タイプ、プロジェクトまたはタスクで指定されます。間接費スケジュールを変更する場合、その変更をプロジェクトから既存のすべてのタスクに伝播できます。間接費スケジュール割当は、プロジェクトとタスクで別々に変更できます。タスクごとに

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個別に間接費スケジュールを変更する必要はありません。間接費スケジュールの変更を選択的にカスケードする場合は、次のタスク割当オプションのいずれかを検討します。

新規タスクのみに間接費スケジュールを割当

すべてのタスクに間接費スケジュールを割当

以前にスケジュールが割り当てられたタスクに間接費スケジュールを割当

新規タスクのみに間接費スケジュールを割当

変更された間接費スケジュールは、新しい最上位タスクのみに適用されます。新しいサブタスクは、常に親タスクから間接費スケジュール割当を継承します。間接費スケジュールの変更は、既存のタスクまたは既存の上書きがあるタスクに影響しません。

すべてのタスクに間接費スケジュールを割当

変更された間接費スケジュールは、既存のすべてのタスクに適用されます。既存の間接費スケジュール上書きは変更されません。

以前にスケジュールが割り当てられたタスクに間接費スケジュールを割当

変更された間接費スケジュールは、この変更より前に同じ間接費スケジュールがプロジェクトに割り当てられている既存のタスクにのみ適用されます。変更された間接費スケジュールは、既存の間接費スケジュール上書きがあるタスクには適用されません。

プロジェクトの定義: 間接費スケジュール割当の管理に関するFAQ

スポンサ付きプロジェクトの実績原価の計算にはどの間接費スケジュールを使用しますか

スポンサ付きプロジェクトの実績原価トランザクションでは、助成とその関連オブジェクトに対して指定された間接費スケジュールおよび間接費スケジュール上書きを使用します。

スポンサ付きプロジェクトのプロジェクト・タイプで指定された間接費スケジュールは、実績原価の計算には使用されません。

スポンサ付きプロジェクトまたはタスクに対して選択された間接費スケジュールに基づいて総原価が計算されないのはなぜですか

スポンサ付きプロジェクトの実績原価トランザクションでは、関連付けられた助成で選択された間接費スケジュールおよび間接費スケジュール上書きを使用します。これらのトランザクションでは、スポンサ付きプロジェクトまたはタスクに対して割り当てられた間接費スケジュールおよび間接費スケジュール上書きは使用しません。

財務およびプロジェクト・プラン・タイプのプランニング・オプションで、プランニング原価トランザクションの間接費スケジュールを選択できます。または、プランニング・トランザクションのプランニング・レートのかわりに実績レートを使用するプランニング・オプションを設定できますが、この場合、関連付けられた助成において割り当てられた間接費スケジュールおよび間接費スケジュール上書きがプランニング原価トランザクションでも使用されます。

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財務またはプロジェクト・プランニングでプランニング・レートを使用する場合、そのプラン・タイプの特定のレート・スケジュールおよび間接費スケジュールを選択できます。

プロジェクトの定義: レポート・オプションの管理集計済財務プラン・タイプ

集計済財務プラン・タイプとは、プロジェクト・パフォーマンス・データの集計に前回承認済および現行承認済のバージョン(予測用)または当初ベースラインおよび現行ベースラインのバージョン(予算用)が使用されている財務プラン・タイプです。

デフォルトでは特定の財務プラン・タイプが集計に含まれていますが、その他は手動で選択する必要があります。

デフォルトの財務プラン・タイプ

次の財務プラン・タイプの承認済予測バージョンおよびベースライン予算バージョンは、プロジェクト・パフォーマンス・データの集計に自動的に含まれます。

承認済収益予算

承認済原価予算

プライマリ収益予測

プライマリ原価予測

予算または予測財務プラン・タイプは、1つのバージョンで原価と収益の両方をサポートすることがあります。

ユーザー選択の財務プラン・タイプ

デフォルトの財務プラン・タイプとは別に、最大で4つの他の財務プラン・タイプをプロジェクト・パフォーマンス・データの集計に含めることができます。

ヒント: プロジェクトでのバージョン作成に使用する前に、財務プラン・タイプを含めることができます。

プロジェクト・パフォーマンス・データがレポート用に集計されるまでは、ユーザー選択の財務プラン・タイプを置換できます。集計後は、財務プラン・タイプを使用不可にし、それ以降の集計から除外することのみが可能です。

関連項目

パフォーマンス・データ集計: 処理方法

パフォーマンス・トレンド・インジケータ

プロジェクト・パフォーマンス・トレンド・インジケータは、プロジェクト・パフォーマンスが有利か不利かを示します。次のタイプのトレンドを表示できます。

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上昇、有利: KPI値の上昇がプロジェクトで有利になることを示しています。

上昇、不利: KPI値の上昇がプロジェクトで不利になることを示しています。

下降、有利: KPI値の下降がプロジェクトで有利になることを示しています。

下降、不利: KPI値の下降がプロジェクトで不利になることを示しています。

未変更: KPI値が変わっていないことを示しています。

「トレンド・インジケータの管理」設定タスクを使用して、トレンド・インジケータのデフォルトのソート順を変更できます。最も不利なトレンドを持つKPIが「プロジェクト・パフォーマンス」ダッシュボードの「KPIウォッチリスト」のリストの最初に表示されるように設定できます。

「プロジェクト・パフォーマンス」ダッシュボードに最新情報を表示するには、プロジェクト・パフォーマンス・データの更新後に「KPI値の生成」プロセスを実行します。

ヒント: 「プロジェクト・ユニットの管理」ページでレポート・オプションを使用可能にすると、プロジェクト・パフォーマンス・データの更新後にKPI値が自動的に生成されるようになります。

KPIコンポーネントの連携方法

キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を使用すると、プロジェクト・ユニットに含まれるプロジェクトに対するパフォーマンス・メジャー値のしきい値を定義できます。KPIの定義では、パフォーマンス・ステータス・インジケータと各しきい値レベルを関連付けます。KPI値を生成するときに、その値とKPIに定義されているしきい値が比較されます。値が定義されているいずれかのしきい値レベルに該当する場合、そのしきい値のステータス・インジケータとパフォーマンス・メジャーが関連付けられます。次のKPIコンポーネントについて説明します。

パフォーマンス・メジャー

パフォーマンス・ステータス・インジケータ

しきい値レベル

トレンド・インジケータ

許容範囲率

プロジェクト・パフォーマンス・データ

プロジェクト・ユニット

パフォーマンス・メジャー

Oracle Fusion Project Performance Reportingでは、プロジェクトのパフォーマンスに関する客観的な認識を表す基本的なメジャーと導出されたメジャーの両方が提供されます。さらに、組織の固有のニーズを満たすカスタム・メジャーを作成できます。KPIを作成するには、提供されるパフォーマンス・メジャーまたはカスタム・パフォーマンス・メジャーを使用します。

パフォーマンス・メジャーは、予算と予測、請求と収益、原価、従事、マージン、資産計上などの領域で使用できます。事前定義済パフォーマンス・メジャーの例を次に示します。

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EAC予算原価(現行ベースライン予算を基にした完了時見積総原価)

ITD予測収益差異(開始来累計の現行ベースライン予算収益から現行承認済予測収益を減算)

前期マージン率差異(前期の現行ベースライン予算マージン率から実績マージン率を減算)

パフォーマンス・メジャーは時間ディメンションと関連付けられます。使用できる時間ディメンションは次のとおりです。

完了時見積(EAC)

開始来累計(ITD)

前期間

期間累計(PTD)

四半期累計(QTD)

年累計(YTD)

予算原価などの特定のパフォーマンス・メジャー・セットでは、時間ディメンションごとに1つずつ、6個ものパフォーマンス・メジャーを設定できます。

パフォーマンス・メジャーは、通貨金額、パーセントまたは時間ユニット(従事を測定する時間数など)で表すことができます。複数の通貨を使用するプロジェクトでKPIを使用する場合は、必要な通貨ごとに異なるしきい値レベルを入力できます。

パフォーマンス・ステータス・インジケータ

パフォーマンス・ステータス・インジケータを見ると、プロジェクトのステータス(クリティカル、リスクあり、予定通りなど)が一目でわかります。それぞれの個別アイコンは、パフォーマンスのステータスと重大度を示します。KPIの定義では、最初にステータス・インジケータとパフォーマンス・ステータスを関連付けます。

クリティカル

重大

リスクあり

予定どおり

優勢

その後、これらのステータスとしきい値レベルを関連付けます。プロジェクトに対してKPI値を生成すると、各値が定義済のしきい値と比較されて、KPIの対応するステータス・インジケータがプロジェクト・パフォーマンス・レポートに表示されます。

ステータスによってマイナスのパフォーマンスを識別できるため、適切なアクションを実行して問題を回避または迅速に解決することができます。逆に、ステータスによってプラスのパフォーマンスを識別できるため、予想どおりまたは優れたパフォーマンスの追跡に役立ちます。

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しきい値レベル

KPIの定義では、すべてのKPI値が含まれるようにしきい値レベルを定義します。KPI値が、KPIしきい値レベルとして定義した値の範囲を超えた場合は、最も近いしきい値を使用してKPIステータスが決定されます。たとえば、KPIの値が最低のしきい値レベルを下回った場合は、最低のしきい値レベルのステータスがKPIに割り当てられます。

1つのステータス・インジケータは、複数のしきい値レベルと関連付けることができます。たとえば、リソースの過少使用と過剰使用の両方をクリティカル・パフォーマンス・ステータスで示すことができます。

トレンド・インジケータ

パフォーマンス・トレンド・インジケータを見ると、プロジェクトのKPI値の改善または悪化のトレンドが一目でわかります。それぞれの個別アイコンは、上昇中のパフォーマンス・トレンドがプラスまたはマイナスのどちらの影響をもたらすかを示します。たとえば、請求不可原価の増加は、クライアントに原価を請求できる組織にとっては不利と見なされます。この例では、パフォーマンス・トレンド・インジケータはマイナスの影響を示します。

許容範囲率

許容範囲率は、前回のKPI値と現行の値を比較して、パフォーマンス・トレンドが上昇しているか、下降しているか、または同じ状態のままかを示すために使用されます。たとえば、あるKPIの許容範囲率が10パーセントの場合、前回のKPI値と現行の値の差異が10パーセントより大きいと、トレンドは上昇しています。差異が-10パーセントより大きい場合、トレンドは下降しています。差異が-10パーセントから10パーセントの範囲内の場合、トレンドは同じ状態を維持しています。単一の許容範囲率の値(この例では10パーセント)が、マイナスとプラスの両方の許容値を表します。

プロジェクト・パフォーマンス・データ

アプリケーションでは、トランザクション・データを抽出して更新し、プロジェクト・パフォーマンス・データを保守するプログラムが提供されています。KPI値を生成するプロセスでは、このプロジェクト・パフォーマンス・データが使用されます。新しいKPI値を生成する前に、プロジェクト・パフォーマンス・データが最後に生成された日付をチェックし、プロジェクト・パフォーマンス結果に影響する可能性のあるすべてのトランザクションがデータに含まれていることを確認してください。次に、プロジェクト・パフォーマンス・データを更新する必要があるかどうかを判断してから、KPI値を生成します。これらのプログラムを実行すると、プロジェクト・パフォーマンスの実際の状況がわかります。

KPI値を生成するときに、KPI期間決定日によってKPI値の生成対象期間が決定されます。その期間のデータを使用してプロジェクト・パフォーマンス・データが生成され、「プロジェクト・パフォーマンス」ダッシュボードに移入されます。

注意: KPI定義で使用できるKPIは、KPI値が生成されるときに組み込まれます。

プロジェクト・ユニット

KPIは、特定のプロジェクト・ユニットに対して作成されます。プロジェクト・ユニットの実装中に、そのプロジェクト・ユニットについてKPIを追跡するかどうか指定します。

関連項目

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KPIトレンド: 計算方法

KPI期間決定日とは何ですか

KPI値の生成方法

プロジェクト・パフォーマンス・データを更新した後でKPI値を生成し、プロジェクト・パフォーマンスを分析します。KPI値のしきい値を割り当てることができます。まずKPI値が生成され、次に定義するしきい値に基づき、ステータス・インジケータがKPIに割り当てられます。

KPI値に影響する設定

「スケジュール済プロセス」ページの「KPI値の生成」プロセスを実行するときに、次の表に示されたパラメータの値を指定できます。

パラメータ 摘要

KPI期間決定日

KPI値の生成時にパフォーマンス・メジャー計算用のプロジェクト・カレンダ期間および会計カレンダ期間の導出に使用する日付を設定します。

現行KPI値の置換 既存のKPI値を現在生成中の値に置換します。

前回のKPI値の削除

「KPI値の生成」プロセスの以前の実行で生成されたKPI値を削除します。

KPI値の保持日数 前回のKPI値を削除する前に、現行日付から指定した日数の間KPI値を保持します。

この表では、KPI期間決定日と生成日の例を示します。

KPI期間決定日 生成日

2010年10月29日 2010年11月12日

2010年9月30日 2010年10月15日

2010年11月18日にKPI値を生成し、現行KPI値を置換するように選択すると、2010年11月12日に生成されたKPI値が削除され、2010年11月18日に生成されたKPI値にデータが置換されます。1つのKPI値セットを保持し、特定の期間のKPI値をレビューする場合は、その期間について現行のKPI値の置換を選択する必要があります。

また、レポートに必要ないKPI値も削除できます。オプションの「前回のKPI値の削除」および「KPI値の保持日数」を使用すると、特定の日数より前に生成されたKPI値を削除できます。たとえ

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ば、今日が2010年11月18日であり、前年に生成されたすべてのKPI値を削除するには、前回のKPI値を削除するように選択し、「KPI値の保持日数」を322に設定する必要があります。2010年1月1日以降に作成されたすべてのKPI値は保持され、それより前に生成されたKPI値は削除されます。

注意: 期間のKPI値を初めて生成する場合、またはプロジェクトの有効期間にわたってKPIのトレンド情報を表示する場合、前回のKPI値を削除しないでください。

KPI値の生成方法

KPI値は、プロジェクトに関連付けられたパフォーマンス・メジャーの値に基づいて計算されます。KPI値を生成するときに、KPI期間決定日を使用して、期間が決定されます。KPI定義のオプションに基づいて、その期間に対するKPI値が生成されます。1つのKPI期間決定日に対して保持されるKPIのセットは1つのみです。

たとえば、プロジェクトAおよびBについて、KPI期間決定日の8月24日午前8時15分に対するKPI値を生成します。次に、プロジェクトBについてのみ、KPI期間決定日の8月24日午前10時45分に対するKPI値を生成します。午前8時15分に生成したプロジェクトBのKPI値は削除されますが、プロジェクトAのKPI値は保持されます。

注意: 履歴情報を残しておくには、一意のKPI期間決定日を使用します。

KPI通知の生成

「財務プロジェクト設定の管理」ページの「レポート作成」タブの「KPI通知」セクションで「プロジェクト・マネージャに通知」オプションを使用可能にすると、KPI値を生成した後でプロジェクト・マネージャが自動的に通知を受信します。

関連項目

現行、前期および前四半期のKPI値の計算: 例

KPI期間決定日とは何ですか

タスクおよびリソースのパフォーマンス・ステータスの計算方法

パーセントベースのキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)値を求めるために、個別のタスクおよびリソースのパフォーマンス・ステータスが計算されます。

タスクおよびリソースのパフォーマンス・ステータスに影響する設定

プロジェクト定義でタスク別に追跡およびリソース別に追跡オプションを有効にすると、個別のKPI値が予定どおり出ない場合、プロジェクト・パフォーマンス・レポートにおいてタスクおよびリソースにステータス・インジケータが表示されます。このオプションを使用可能にすると、プロジェクトの階層的なタスク体系およびリソース・ストラクチャにおいて、問題のあるタスクおよびリソースを簡単に識別できます。

注意: パーセントで表すKPI値に対してのみ、パフォーマンスをタスクおよびリソースで追跡できます。

タスクおよびリソースのパフォーマンス・ステータスの計算方法

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パフォーマンス・ステータスは、タスクおよびリソースの階層のすべてのレベルについて、KPIしきい値定義に基づいて個別に計算されます。KPIのしきい値は、KPIを作成するときに定義します。パーセントベースのKPI値を求めるために、定義したしきい値に基づいてタスクおよびリソースのステータスが計算されます。

この表では、タスクおよびリソースのステータスの計算方法を示します。また、「合計原価に対するITD請求不可原価の比率」という名前のKPIに、表に記載されたしきい値が定義されているとします。

しきい値レベルしきい値範囲開始しきい値範囲終了ステータス・インジケータ

1 -99.00% -12.00% クリティカル

2 -11.99% -5.00% リスクあり

3 -4.99% 4.99% 予定どおり

4 5.00% 11.9% リスクあり

5 12.00% 99% クリティカル

システム実装タスクの例

この表は、6つのサブタスク、および各サブタスクに対応する原価を含むシステム実装タスクを示しています。ITD請求不可原価は合計原価に対する比率として表されます。各サブタスクの原価の合計はメイン・タスクに積み上げられます。

タスク階層 タスク ITD請求不可

原価ITD請求可能原価

ITD合計原価

合計原価に対するITD請求不可原価の比率

1 システム実装 21,000 105,000 126,000 16.66%

1.1 プランニング 0 21,000 21,000 0%

1.2 定義 6,000 51,000 57,000 10.53%

1.3 構築 15,000 33,000 48,000 31.25%

1.4 テスト 0 0 0 0%

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1.5 リリース 0 0 0 0%

1.6 サポート 0 0 0 0%

定義タスクの「合計原価に対するITD請求不可原価の比率」のKPI値は10.53% (6,000/57,000)です。このKPIに対して定義されているしきい値レベルに基づき、定義タスクには「リスクあり」ステータス・インジケータが表示されます。

コンサルティング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャの例

もう1つの例では、コンサルティング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャに労務リソースが含まれています。労務はプロジェクト・マネージャ・リソースの親であり、プロジェクト・マネージャ・リソースは、Maxwell Martin、Robert AltimaおよびFred Jonesというリソースの親です。労務の「合計原価に対するITD請求不可原価の比率」のKPI値は12.97% (15,700.00/121,015.00)です。FredJonesの「合計原価に対するITD請求不可原価の比率」のKPI値は0%です。階層構造の各行のKPI値は個別に計算されるため、労務のステータス・インジケータは「クリティカル」であり、Fred Jonesにはステータス・インジケータが表示されません。

この表では、コンサルティング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャの労務リソースの「合計原価に対するITD請求不可原価の比率」を示します。

リソース階層 リソース ITD請求不可

原価ITD請求可能原価

ITD合計原価

合計原価に対するITD請求不可原価の比率

1 コンサルティング 19,776 105,315 125,091 15.81%

1.1 労務 15,700 105,315 121,015 12.97%

1.1.1 プロジェクト・マネージャ 15,700 50,000 65,700 23.90%

1.1.1.1 Maxwell Martin 2,800 14,000 16,800 16.67%

1.1.1.2 Robert Altima 8,400 0 8,400 100.00%

1.1.1.3 Fred Jones 0 36,000 36,000 0%

プロジェクトのタスクおよびリソースを追跡する場合、KPI値が予定通りではない各タスクおよびリソースは例外として指定されます。プロジェクトのKPI値は、個別のタスクおよびリソースの例外指定には影響を与えません。たとえば、KPIの値およびしきい値定義に基づいてタスクに「クリティカル」ステータス・インジケータが表示される場合、プロジェクトのステータス・インジケータが「予定通り」であったとしても例外として指定されます。

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注意: タスクおよびリソースのパフォーマンス・ステータスは最新の集計済データに基づきますが、このデータは、最新のKPI値を生成するために使用された集計済データと同じでない場合があります。

プロジェクトの定義: レポート・オプションの管理に関するFAQ

財務プラン・タイプのバージョンは、集計を実行する前に作成できますか

できます。

要約が有効になっているプロジェクトの財務プラン・タイプを置換できますか。

できます。プロジェクト・パフォーマンス・データがレポート用に集計されるまでは、財務プラン・タイプを変更できます。

大規模なプロジェクトで期間累計金額ベースのメジャーを使用するとどうなりますか

期間累計金額ベースのメジャーでは、プロジェクトのすべてのフェーズに対して同じしきい値が使用されます。その結果、キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)値の計算に使用される金額がプロジェクト全体で大きく異なる場合、KPI値が急上昇する可能性があります。この問題を回避するには、定義する金額ベースのKPIのしきい値セットを、小規模なプロジェクトと大規模なプロジェクトで変えてみてください。

同じメジャーに対して異なるKPIをプロジェクトに添付するとどうなりますか

複数のKPIで同じパフォーマンス・メジャーを使用している場合でも、プロジェクト全体の状態は最も厳しいKPIステータスに基づきます。

たとえば、財務カテゴリに3つのKPIがあり、そのうちの2つは同じパフォーマンス・メジャーを異なるしきい値定義で使用しているとします。次の2つのシナリオでは、プロジェクト全体の状態は「クリティカル」になります。

同じパフォーマンス・メジャーを使用する2つのKPIのステータスが「クリティカル」と「予定通り」であり、3番目のKPIのステータスが「予定通り」である。

同じパフォーマンス・メジャーを使用する2つのKPIのステータスが「予定通り」であり、3番目のKPIのステータスが「クリティカル」である。

キー・パフォーマンス・インジケータとKPIカテゴリの違いは何ですか

キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)は、組織の現在および将来の成功にとって重要な運用、戦術または戦略上のアクティビティを組織または個人がどの程度実行しているかを測定します。たとえば、期間累計(PTD)実績作業従事消費率、PTD実績機材従事消費率、PTD実績マージン率などです。

KPIカテゴリは、特定のパフォーマンス領域に属するKPIのグループです。たとえば、原価、収益性、財務、スケジュールなどです。

例が示すとおり、PTD実績マージン率は収益性KPIカテゴリに存在する必要があります。

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1. 財務プロジェクトの定義と管理2. プロジェクト・プラン・タスクおよびタスク割当の管理

2プロジェクト・プラン・タスクおよびタスク割当の管理この章の内容は次のとおりです。

タスクと割当日の連携方法

タスク割当期間の金額

タスク割当の置換: 考慮する点

日次分割基準を使用したプロジェクトおよび財務プラン期間金額の計算

分散曲線の配分ファクタ計算の例

財務プロジェクト・プラン・ベースラインの設定方法

間接費の計算方法

リソース・マッピングの計算方法

タスク体系階層の非標準化方法

プロジェクト・タスクのインポート

財務プロジェクト・プランの変更用のパブリック・イベント

プロジェクト・プラン・タスクおよびスケジュールの定義に関するFAQ

プロジェクト要員配置プランの定義に関するFAQ

タスクと割当日の連携方法タスクおよびタスク割当日オプションは、プロジェクト・プランニング・オプションを指定するときに選択します。タスクおよび割当日設定により、タスクの計画日およびトランザクション日の設定方法とタスク割当日の設定方法が決定します。

タスクの計画日の積上

最下位レベルのサブタスクの計画日をタスク階層に沿って積み上げるように選択できます。この場合、要約タスク、最上位タスクおよびプロジェクトの計画日は編集できません。必要に応じて、最下位レベルのタスクの計画日を編集します。更新後の日付は、要約レベルおよびプロジェクト・レベルの計画日が下位レベルのタスクの最も早い開始日および最も遅い終了日に等しくなるように、階層に沿って積み上げられます。

反対に、計画日の積上を選択しない場合、最下位レベルのサブタスクの日付は編集できますが、要約タスクとプロジェクトの計画日の範囲内にある必要があります。必要に応じて、プロジェクトまたは

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要約タスクの日付も編集できます。

タスクのトランザクション日と計画日の同期

トランザクション日と計画日の同期を選択した場合、タスクのトランザクション日は編集できません。トランザクション日は常にタスクの計画日と一致し、日付修正バッファとして指定した日数が加算または減算されます。

ヒント: タスクに対しトランザクションを作成することが可能な計画開始日より前の日数と計画終了日より後の日数を指定するには、プラスのバッファ値を指定します。反対に、タスクに対しトランザクションを作成することができる計画開始日より後の日数と計画終了日より前の日数を指定するには、マイナスのバッファ値を指定します。つまり、マイナスのバッファを指定すると、トランザクション日は、計画日の範囲内になります。

トランザクション日と計画日の同期を選択しない場合、トランザクション日はデフォルトでは空白になり、必要に応じて編集できます。要約タスク・レベルで入力されたトランザクション日は、下位レベルのタスクでデフォルトのトランザクション日として使用されます。サブタスクに指定するトランザクション日は、要約タスクのトランザクション日の範囲内にする必要があります。階層内にトランザクション日が指定された要約タスクが存在しない場合、新しいトランザクション日は、プロジェクト日付の範囲内にする必要があります。

タスクに対しトランザクションが作成されるまでは、日付同期オプションを変更できます。オプション間の変更の意味を次に示します。

選択解除から選択: 既存のトランザクション日は、タスク計画日に日付修正バッファを加算または減算して計算された日付で置き換えられます。

選択から選択解除: 既存のトランザクション日を編集できます。新しいタスクのトランザクション日は空白になり、編集できます。プロジェクト日の範囲外にある既存のトランザクション日は消去されます。

タスクの計画日を使用したタスク割当日の設定

タスク割当日の基準としてタスク計画日を選択した場合、タスク割当はタスク期間全体にわたります。タスク割当日は編集できません。

注意: 個別のタスク割当では、このオプションを上書きできます。

関連項目

Microsoft Projectをサードパーティのスケジューリング・アプリケーションとして使用するとどうなりますか

プロジェクト日付カスケード・オプション

タスク割当期間の金額関連付けられたプロジェクト・プラン・タイプで選択したカレンダ・タイプに応じて、プロジェクト期間全体に対して、あるいは会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダの特定の期間に対して、計画金額を入力できます。カレンダを選択すると、割当の分割曲線を使用して、タスク割当に対して入力した計画金額が割当期間内のすべての期間に分割されます。

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計画金額の編集および計算

「財務プロジェクト・プランの管理」ページでは、すべてのリソースの計画数量とレートベース・リソースのレートを編集できます。1つの期間の金額を編集すると、必要に応じて、割当の分割曲線に基づいてすべてのオープン期間に金額を配分できます。

選択した期間の計画数量と計画金額を消去することもできます。計算して変更を保存すると、それに応じてタスク割当の合計数量と合計原価の値が更新されます。

プロジェクト・プランが複数のトランザクション通貨でのプランニングに対応している場合、選択した期間のプロジェクトとプロジェクト元帳通貨換算属性を編集できます。プロジェクト通貨とプロジェクト元帳通貨での原価金額は、計算して変更を保存したときに更新されます。

割当日の変更

「タスク割当日の編集」ウィンドウを使用して、会計期間の金額を分割せずに、リソースの割当日を延長します。リソース割当が早く終了するように変更し、未配賦金額の分割元となる期間を選択します。

タスク割当の置換: 考慮する点「リソース割当の置換」ウィンドウを使用して、プロジェクト・プランのタスクに割り当てられたリソースを置換します。このウィンドウでは次の処理を実行できます。

プロジェクト・プランのリソースの検索。

タスク割当を置換する必要のある1つ以上のタスクの選択。

(オプション)タスク割当を終了する日付または期間の指定。

「リソース割当の置換」ウィンドウの次の属性は、リソース・アサインの結果に影響します。

置換期間

置換日

置換リソース

置換期間

プロジェクトを計画するカレンダを使用する場合、オプションで、既存のリソースのタスク割当を終了する期間を指定できます。置換リソースのタスク割当は、次の期間から始まります。

置換日

プロジェクトを計画するカレンダを使用しない場合、オプションで、既存のリソースのタスク割当を終了する日付を選択できます。置換リソースのタスク割当は、次の日から始まります。

注意: 置換日または置換期間を入力しないと、既存のリソースはタスク割当のすべての日付で置換されます。

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置換リソース

既存のリソースと同じリソース区分から置換リソースを選択します。選択できるのは、プライマリ・リソース・ブレークダウン・ストラクチャのリソースのみです。

日次分割基準を使用したプロジェクトおよび財務プラン期間金額の計算予算、予測またはプロジェクト・プラン金額を、タスク割当期間に対する各期間の日数の比率に基づいて複数の期間に比例配分するには、日次分割基準の分割曲線をリソース区分またはプランニング・リソースに割り当てます。

金額配分に影響する設定

日次分割基準の分割曲線に対して分割ポイントを定義することはできません。したがって、配分ファクタは計算されません。タスク割当開始日とタスク割当終了日によって最初の期間と最後の期間を含む各期間の日数が決定された結果、各期間の配賦ファクタが決定されます。

注意: 割当開始日と割当終了日は、期間の日数に含まれます。

日次分割基準金額の計算方法

期間金額を計算するとき、Oracle Fusion Project Portfolio Managementでは次のステップが実行されます。

1. タスク割当期間内の最初と最後の期間の日数を、割当開始日と割当終了日を使用して決定します。

2. 割当期間内のその他の期間の日数を決定します。

3. タスク割当期間の合計日数を決定します。

4. 次の式を使用して、各期間の配賦ファクタを計算します。

期間配賦ファクタ = 期間の日数 / タスク割当期間

5. 次の式を使用して、定期金額を計算します。

金額 = 期間配賦ファクタ * 合計リソース原価または収益

例: 標準の会計カレンダ

この例では、企業は、期間がカレンダ月と同じ会計カレンダを使用します。リソースは、121日間(2月21日から6月21日まで)、タスクに割り当てられます。

次の表に、タスク割当日数がどのようにして決定されるか、および結果の配賦ファクタを示します。

月 期間日付 期間内日数タスク割当日数期間配賦ファクタ

1月 1月1日から1月31日 31 0 0

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2月 2月1日から2月28日 28 8 8 / 121 = 0.0661

3月 3月1日から3月31日 31 31 31 / 121 = 0.2561

4月 4月1日から4月30日 30 30 30 / 121 = 0.2479

5月 5月1日から5月31日 31 31 31 / 121 = 0.2561

6月 6月1日から6月30日 30 21 21 / 121 = 0.1735

121 121 / 121 = 1

例: 4-4-5会計カレンダ

この例では、企業は、四半期の最初の月と2番目の月は4週、3番目の月は5週で構成される4-4-5会計カレンダを使用します。リソースは、2月21日から6月21日まで、タスクに割り当てられます。

次の表に、タスク割当日数がどのようにして決定されるか、および結果の配賦ファクタを示します。

月 期間の週数

週番号

元帳開始日

元帳終了日

期間内日数

元帳の日数

タスク割当日数

期間配賦ファクタ

1月 4 1 1 7 7

2 8 14 7

3 15 21 7

4 22 28 7 28 0 0

2月 4 1 29 4 7

2 5 11 7

3 12 18 7

4 19 25 7 28 5 5 / 121 = 0.0413

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3月 5 1 26 4 7

2 5 11 7

3 12 18 7

4 19 25 7

5 26 1 7 35 35 35 / 121 = 0.2892

4月 4 1 2 8 7

2 9 15 7

3 16 22 7

4 23 29 7 28 28 28 / 121 = 0.2314

5月 4 1 30 6 7

2 7 13 7

3 14 20 7

4 21 27 7 28 28 28 / 121 = 0.2314

6月 5 1 28 3 7

2 4 10 7

3 11 17 7

4 18 24 7

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5 25 1 7 35 25 25 / 121 = 0.2066

121 121/121 = 1

分散曲線の配分ファクタ計算の例配分ファクタは、各期間に配賦された分割ポイントに従って按分されます。

たとえば、按分均等分割曲線(金額を均等に配分)を使用するプランニング・リソースに対して4か月にわたって$100を分割する場合、各期間にはそれぞれ$25が割り当てられます。つまり、4か月にわたる10個の分割ポイントは、期間当たり2.5個の分割ポイントに相当します。各分割ポイントの配分ファクタは10になります。

次に、全期間または一部期間に対する配分ファクタの計算方法について説明します。

加重配分ファクタの計算

前述の例を踏まえて、プランニング・リソースで按分均等分割曲線ではなくバックロード済分割曲線を使用したとします。

注意: バックロード済分割曲線のデフォルトの配分ファクタは、0-5-10-15-20-25-30-35-40-45です。したがって、分割曲線の合計配分は225になります。

次の表で、4つのプランニング期間にわたる配分ファクタがどのように決定され、金額がどのように配賦されるかについて説明します。

期間 配分ファクタの計算 加重配分

ファクタ 配分率 配分金額

1 分割ポイント1と2に割り当てられた配分ファクタに、分割ポイント3に割り当てられた配分ファクタの半分を加算: 0 + 5 + (0.5 * 10) 10.0 4.44%,

(10.0/225) $4.44

2 分割ポイント3に割り当てられた配分ファクタの半分に、分割ポイント4と5に割り当てられた配分ファクタを加算: (0.5 * 10) + 15 + 20 40.0 17.78%,

(40.0/225) $17.78

3 分割ポイント6と7に割り当てられた配分ファクタに、分割ポイント8に割り当てられた配分ファクタの半分を加算: 25 + 30 + (0.5 * 35) 72.5 32.22%,

(72.5/225) $32.22

4 分割ポイント8に割り当てられた配分ファクタの半分に、分割ポイント9と10に割り当てられた配分ファクタを加算: (0.5 * 35) + 40 + 45 102.5 45.56%,

(102.5/225) $45.56

合計 225 100% $100

分割ポイント値の導出と一部期間に対する配分ファクタの按分

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プランニング・リソースまたはタスクに関連付けられたトランザクション開始日は、多くの場合、期間の開始日または終了日と一致しません。このような場合は、プランニング・リソースまたはタスク・トランザクションの実際の日数によって、全期間および一部期間に対する分割ポイントおよび構成配分ファクタの配賦方法が決定されます。

タスク割当の期間が、4か月のプランニング期間の最初の月(30日の月)の15日間しか占めていないとします。その最初の月の分割ポイント値は半分になります。

このような場合、各全期間の分割ポイント値は、分割ポイントの合計数(10)をトランザクションに対応する期間の数(3.5)で除算して求めます。つまり、分割ポイント値は、次のようになります。

全期間: 10/3.5 = 2.8571

一部期間: (10/3.5) * 0.5 = 1.4287

関連項目

予測ETC期間の配分ファクタはどのように計算されますか

財務プロジェクト・プラン・ベースラインの設定方法プロジェクト・マネージャは、財務プロジェクト・プランのベースラインを必要に応じて何度でも設定できます。ベースラインを設定するたびに、ベースライン情報は現行計画値によって上書きされます。「財務プロジェクト・プランの管理」ページを使用して、ベースラインを設定できます。

すでにベースラインのあるプロジェクト・プランで新規タスクの追加や既存のタスクの変更を行う場合、それらのタスクを選択して、プロジェクト・プランの他の部分に影響を与えずにそれらのベースラインを設定できます。

注意: 財務プロジェクト・プランにエラーがある場合、ベースラインは設定できません。

ベースラインの作成に影響する設定

財務プロジェクト・プランのベースラインを設定すると、計画金額が変更されずにベースライン金額としてコピーされます。

タスクの計画日を自動的に積み上げるように選択した場合、アプリケーションによって、サブタスクと要約タスクの計画日が変更されることなくベースライン日としてコピーされます。一方、計画日がタスク階層に沿って自動的に積み上げられない場合、要約タスク日付がサブタスクの最も早い日付および最も遅い日付に一致しないことがあります。不一致を回避するため、要約タスクの計画日がサブタスク日付に基づいて修正されます。

たとえば、次のようなタスク体系の計画日を考えてみます。

タスク1: 2010年1月1日から2010年12月31日

タスク1.1: 2010年1月1日から2010年2月28日

タスク1.2: 2010年3月1日から2010年3月31日

財務プロジェクト・プランに対してベースラインを設定すると、タスク1の計画終了日は、ベースライン終了日としてコピーされる前に、2010年12月31日から2010年3月31日に変更されます。

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注意: 財務プロジェクト・プランのベースラインを設定するとき、プロジェクト日付が最上位タスクの最も早い日付および最も遅い日付を超えることがあるため、プロジェクトの開始日と終了日は変更されません。

プロジェクト・プラン・ベースラインの設定方法

財務プロジェクト・プランのベースラインを設定すると、次に示す現行計画値がタスクおよびタスク割当レベルのベースライン情報として保存されます。

計画日

数量または従事

トランザクション通貨、プロジェクト通貨またはプロジェクト元帳通貨での直接費および総原価

タスク割当の平均標準直接費レートおよび総原価レート

各期間の直接費レートおよび総原価レート

間接費の計算方法間接費計算では、直接費および間接費を集計して事業にかかる原価の合計を正確に表します。総原価は、乗数の優先度を使用して原価の値入れとして計算できます。Oracle Fusion Project Costingでは、間接費を直接費と合計して真の原価を表します。間接費計算を使用すると、内部の原価計算、収益見越、請求、資産計上、および企業が直接費に適用する間接費のタイプを含めた予算管理を実行できます。

間接費計算処理に影響する設定

間接費計算に対してプロジェクト・タイプを使用可能にすると、間接費計算を実行する必要があるプロジェクトを定義できます。プロジェクト・タイプが間接費計算されることを指定する場合は、使用する間接費スケジュールを指定する必要があります。間接費スケジュールには間接費乗数が格納され、間接費体系に定義されている原価ベースに基づいて間接費計算が実行されるトランザクションが示されます。各原価ベースに含まれる支出タイプはユーザーが指定します。間接費計算を使用すると、間接費コードを数に制限なく使用し、間接費スケジュールを簡単に訂正できます。また、乗数の遡及的修正もできます。原価計算、収益および請求用に、異なる間接費スケジュールを定義できます。

プロジェクト・タイプのレベルで間接費に別の支出項目を作成するオプションを使用可能にし、トランザクションが予算管理に適格な場合、間接費体系の原価ベースで支出タイプを間接費コードに関連付ける必要があります。

間接費の計算方法

次の図は、間接費を計算するためのデシジョン・ポイントおよびプロセスを示しています。

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1. 直接費金額がある支出項目が処理のために選択されます。

2. 支出項目の関連プロジェクト・タイプが間接費計算で使用可能かどうかが決定されます。

3. プロジェクト・タイプが間接費計算に対して使用可能になっている場合、使用する間接費スケジュールが決定されます。

4. プロジェクト・タイプが間接費計算に対して使用可能になっていない場合、支出項目は間接費計算されません。間接費乗数はゼロとみなされます。したがって、間接費はゼロであり、総原価は直接費に等しくなります。

5. 使用する間接費乗数を決定するために、支出に対する間接費スケジュール上書きが存在するかどうかが判別されます。

6. 間接費スケジュール上書きが存在する場合は、関連付けられたタスクに対するタスク間接費スケジュール上書きが使用されます。スポンサード・プロジェクトの場合、タスク間接費スケジュール上書きは無視されます。

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7. 関連付けられたタスクに対するタスク間接費スケジュール上書きが存在しない場合は、関連付けられたプロジェクトに対するプロジェクト間接費スケジュール上書きが使用されます。スポンサード・プロジェクトの場合、プロジェクト間接費スケジュールは無視されます。

8. 間接費スケジュール上書きがない場合、タスク・レベルで割り当てられた間接費スケジュールが間接費計算に使用されます。

スポンサード・プロジェクトの場合、間接費計算に使用する間接費スケジュールが次の順序で決定されます。

1. 助成プロジェクトの要約タスク・レベルで割り当てられた間接費スケジュール

2. 助成プロジェクト・レベルで割り当てられた間接費スケジュール

3. 助成レベルで割り当てられた間接費スケジュール

9. 間接費スケジュール・タイプが確定スケジュールの場合、間接費計算用の確定日が指定されているかどうかがチェックされます。指定されている場合は、確定日を使用してスケジュール・バージョンが決定されます。確定日が指定されていない場合は、支出項目を使用して間接費スケジュール・バージョンが決定されます。

10. スケジュール・バージョンが決定すると、選択された間接費スケジュール・バージョンのいずれかの原価ベースで支出項目の支出タイプが見つかるか確認されます。

11. 支出タイプが間接費体系のすべての原価ベースから除外されている場合、その支出タイプを使用する支出項目は間接費計算されません(間接費はゼロであり、総原価は直接費に等しくなります)。

12. 次に、原価トランザクションが属する組織の間接費乗数が存在するかどうかがチェックされます。組織の間接費乗数が定義されていない場合、階層内の親組織のいずれかに乗数が定義されているかどうかがチェックされます。組織にも親組織のいずれにも間接費乗数が存在しない場合、支出は間接費計算されません。

13. 次の計算式に従って、間接費および総原価の金額が計算されます。

追加間接費体系では、間接費は直接費に間接費乗数を乗算した金額に等しくなります。

間接費 = 直接費 * 間接費乗数

優先間接費体系では、間接費は直接費と先行する間接費の和に間接費乗数を乗算した金額に等しくなります。

間接費 = (直接費 + 先行する間接費) * 間接費乗数

総原価は、直接費と間接費の合計に等しくなります。

総原価 = 直接費 + 間接費

総原価計算

間接費スケジュール・バージョンに割り当てられた間接費体系によって、計算が追加になるか、各原価コードに割り当てられた優先度に基づいて計算されるかが決定されます。間接費体系は、追加ベースにすることも優先度ベースにすることもできます。

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複数の間接費コードがある場合は、追加間接費体系によって、各間接費コードが適切な原価ベースの直接費に適用されます。次の表の例では、総原価を直接費と間接費の和として計算する方法や、同じ原価コードを使用しても、間接費体系が異なる場合は合計総原価が異なる可能性があることを示します。

次の表に、追加間接費体系を使用して総原価を計算するための原価コードおよび乗数を示します。

原価コード優先度乗数

間接費 1 0.10

資材処理 1 0.10

一般管理費 1 0.10

次の表では、レートベースでない支出項目に対して追加間接費体系を使用して総原価を計算する例を説明します。

原価タイプ 計算 金額

直接費 該当なし 1000.00

間接費 1000.00 * 0.10 100.00

資材処理 1000.00 * 0.10 100.00

一般管理費 1000.00 * 0.10 100.00

総原価 1000.00 + 100.00 + 100.00 + 100.00 1300.00

優先間接費体系は累積で、各原価コードが直接費の実行合計に適用され、それまでの原価コードはすべて課せられます。計算では、優先番号が最も小さい原価コードの乗数が直接費金額に適用されます。

計算では、優先番号が次に小さい原価コードが、直接費に最初の乗数の間接費を加算した小計に適用されます。計算ロジックでは引き続き、残りの原価コードに対して同じ方法が適用されます。2つの原価コードの優先番号が同じ場合は、同じ小計金額に対して両方が適用されます。

次の表に、優先間接費体系を使用して総原価を計算するための原価コードおよび乗数を示します。

原価コード優先度乗数

間接費 10 0.10

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資材処理 20 0.10

一般管理費 30 0.10

次の表では、レートベースでない支出項目に対して優先間接費体系を使用して総原価を計算する例を説明します。

原価タイプ 計算 金額

直接費 該当なし 1000.00

間接費 1000.00 * 0.10 100.00

資材処理 (1000.00 + 100.00) * 0.10 110.00

一般管理費 (1000.00 + 100.00 + 110.00) * 0.10 121.00

総原価 1000.00 + 100.00 + 110.00 + 121.00 1331.00

間接費コードの順序は、追加間接費体系または優先間接費体系のどちらでも、合計総原価に影響しません。

関連項目

間接費の再計算: 考慮する点

リソース・マッピングの計算方法「マッピングの更新」プロセスは、実績原価および収益と、プロジェクト・プランニングおよび予測用に保存された最新のプランニング・リソースを一致させます。集計済実績原価および収益は、プロジェクト・パフォーマンス・レポート用に再計算されます。

リソース・マッピングに関する考慮事項

「マッピングの更新」プロセスを使用するときは、次のことを考慮します。

リソース・マッピングは、リソース書式の変更またはリソースの追加を行い、リソース・ブレークダウン・ストラクチャを保存した後に更新できます。

ベースライン・プロジェクト・プランの値は、「マッピングの更新」プロセスの影響を受けません。

「マッピングの更新」プロセスは、プロジェクト・レベルでのリソース変更を許可しない場合

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にのみ適用されます。

ヒント: プロジェクト・レベルでのリソース変更を許可する場合は、プロジェクト・プランに対して「実績金額の更新」処理を使用して、プロジェクト・プランに関するすべてのタスクの実績金額を更新します。プロジェクト・パフォーマンス・データをレポート用に集計するには、プロセス・モニターを使用してプロセスを開始します。

「マッピングの更新」プロセスの実行後、新しい実績原価を反映するには、予測バージョンを再生成します。

リソース・マッピングの計算方法

プロジェクト・タスクに割り当てられているすべてのリソースの原価影響を追跡し、リソース・ブレークダウン・ストラクチャを使用してこれらの原価の内訳を表示できます。Oracle Fusion Projectsでは、タスクに使用されるリソースの原価はリソース・ブレークダウン・ストラクチャの分岐およびレベルに関連付けられます。適切な関連付けを決定するプロセスは、優先度ルールによって管理されます。

Oracle Fusion Projectsでは、次のルールを使用して、原価金額がリソースに関連付けられます。

トランザクションのマップ先となるリソース・ブレークダウン・ストラクチャの最下位レベルを選択します。

トランザクションのマップ先となるレベルが1つのみである場合、原価金額はそのレベルにマップされます。

トランザクションが複数のレベルにマップされる場合は、分岐内のすべてのリソース・タイプの優先番号が合計され、合計が最も小さい分岐のリソース要素が優先されます。

最も小さい優先番号が複数の分岐の最下位レベルにある場合は、1つ上のレベルの優先番号が使用されます。

優先番号の合計が複数の分岐で同じ場合は、最下位レベルの番号が最も小さい分岐が優先されます。

ある分岐にユーザー定義リソース・タイプが含まれる場合は、ユーザー定義リソース・タイプが含まれていない分岐が優先されます。

Oracle Fusion Projectsでは、優先番号が小さいほど、優先度は高くなります。たとえば、優先番号が1のリソース要素は、優先番号が10のリソース要素より優先されます。

次の表に、優先度ルールを示します。

リソース・タイプ

「労務」リソース区分での優先度

「機材」リソース区分での優先度

「資材品目」リソース区分での優先度

「財務リソース」リソース区分での優先度

指定個人 1 1 1 1

プロジェクト非労務リソース 3 3 3 3

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在庫品目 5 5 5 5

ジョブ 6 6 6 6

品目カテゴリ 8 8 8 8

支出タイプ 9 9 9 9

イベント・タイプ 10 10 10 10

支出カテゴリ 11 11 11 11

収益カテゴリ 12 12 12 12

組織 13 13 15 15

システム個人タイプ 14 14 14 14

サプライヤ 15 15 13 13

リソース区分 16 16 16 16

優先度ルールを使用したリソース・マッピングの例

この例に、優先番号の合計が複数の分岐で同じ場合に、最下位レベルの番号が最も小さい分岐が優先されることを示します。

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この例では、出張経費が発生しているプリンシパル・コンサルタントのタイム・カード・トランザクションが2つの分岐にマップされます。

最初の分岐は、2つのレベルで構成されています(1-個人タイプ: 従業員と1.1-ジョブ: プリンシパル・コンサルタント)。最上位レベルの優先番号は14、最下位レベルの優先番号は6であり、分岐での合計は20になります。

2番目の分岐も、2つのレベルで構成されています(2-支出カテゴリ: 経費と2.1-支出タイプ: 出張)。最上位レベルの優先番号は11、最下位レベルの優先番号は9であり、分岐での合計は20になります。

トランザクション原価金額は、最下位レベルで最も小さい番号(6)のジョブ: プリンシパル・コンサルタントというリソース要素にマップされます。

タスク体系階層の非標準化方法「ビジネス・インテリジェンスのタスク体系階層の非標準化」プロセスを使用して、OracleTransactional Business Intelligence (OTBI)レポートに最新のプロジェクト・データを含めます。

たとえば、複数のプロジェクトの管理中に、一部のタスクの実績原価がOTBIレポートでレポートされないことに気付いたとします。理由の1つとして、プロジェクト・タスク体系を変更したが、タスク体系を非標準化していないことが考えられます。

タスク体系階層の非標準化に影響する設定

プロジェクト財務管理アプリケーションを使用してプロジェクトを管理する場合、タスク体系は、プロジェクト・プランを最初に保存したときに非標準化されます。その後、タスクのインデントを追加、削除、移動または変更する場合に、プロジェクト・プランからプロジェクト更新を同期できます。

または、OTBIレポートが最新であることを保証するため、プロジェクト・アプリケーション管理者とプロジェクト・マネージャは、プロセスを定期的に実行するようにスケジュールできます。次のパラメータを指定する必要があります。

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変更されたタスク体系を持つすべてのアクティブな承認済プロジェクトを含めるプロジェクト番号の範囲。

プロセスを定期的に実行するスケジュール。

注意: プロジェクト実行管理アプリケーションを使用してプロジェクトを管理する場合、「スケジュール済プロセス」ページからのみ非標準化プロセスを実行できます。

タスク体系階層の非標準化方法

非標準化プロセスは、階層タスク・データを単一の行にグループ化してタスク・レベルの数を減らします。このプロセスは、階層のレベルごとに新しい行を作成します。

例: タスク体系階層の非標準化

プロジェクトJellyFishには次のタスク階層があります。

タスク1

タスク1.1

タスク1.2

タスク2

タスク2.1

タスク2.1.1

次の表および図に、非標準化プロセスの実行後にこれらのタスクがどのようになるかを示します。

レベル1 レベル2 レベル3 レベル4

プロジェクトJellyFishタスク1タスク1.1

プロジェクトJellyFishタスク1タスク1.2

プロジェクトJellyFishタスク2タスク2.1タスク2.1.1

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プロジェクト・タスクのインポートプロジェクト・タスクのインポート・プロセスは、Oracle Fusion Project Tasksのインタフェース表にロードされたデータからプロジェクト・タスクを作成します。このプロセスは、オープン・インタフェース表にロードされた、サードパーティ・アプリケーションからのデータに基づいてプロジェクト・タスクを作成します。

「スケジュール済プロセス」ページから「プロジェクト・タスクのインポート」プロセスを実行します。

このプロセスを実行する前に、次の操作を行う必要があります。

Oracle Fusion Project Foundationでタスクのプロジェクトを定義します。

PJF_PROJ_ELEMENTS_XFACE表にインポート・データをロードします。各表の詳細は、OracleProject Portfolio Management Cloudの表およびビューに関するガイドを参照してください。

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事前定義済テンプレートと「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセス(どちらもExternal Data Integration Services for Oracle Cloudの一部)を使用して、インタフェース表にデータをロードできます。ファイル・ベース・データ・インポートの詳細は、使用しているクラウド・サービスのファイル・ベース・データ・インポートに関するガイドを参照してください。

パラメータ

プロジェクト名: 自

プロジェクト・タスクをインポートするために提供されるプロジェクトの範囲内での先頭のプロジェクト名。

プロジェクト名: 至

プロジェクト・タスクをインポートするために提供されるプロジェクトの範囲内での末尾のプロジェクト名。

レポート成功詳細

インポートに成功したプロジェクト・タスクのプロジェクト・タスクのインポート・レポートの詳細を提供するオプション。

プロジェクト・タスクのインポート・レポート

プロジェクト・タスクのインポート・レポートは、プロジェクト・タスクのインポート時に発生した処理済、受理済および拒否済タスクの数の要約を示します。レポートには、インポート・プロセス時にエラーを生成したすべてのプロジェクト・タスクの詳細が含まれます。

各タスクのエラー・メッセージの詳細をレビューしてください。ソース・スプレッドシートのエラーを修正し、すべてのプロジェクト・タスクがインポートされるまでプロジェクト・タスクのインポート・プロセスを再発行します。

関連項目

Oracle Cloudの外部データ統合サービス: 概要

財務プロジェクト・プランの変更用のパブリック・イベントプロジェクト・アプリケーション管理者が「機能の編集: プロジェクト・コントロール」ページから、プロジェクト管理者またはプロジェクト・マネージャとして「財務プロジェクト・プランでの変更時のパブリック・イベントの生成」オプションを有効にした場合、タスク割当を財務プロジェクト・プランで作成または変更するときはいつでも、間接費の計算、プロジェクト・リソースの要求などのパブリック・イベントを呼び出すことができます。

パブリック・イベントは、ユーザー・インタフェースまたはMicrosoft Project統合などの外部統合から発生させることができます。

属性およびサンプル・ペイロード

財務プロジェクト・プラン変更イベントには、次の属性が含まれています。

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属性 摘要

planVersionId 財務プロジェクト・プラン・バージョンの一意の識別子。

projectId プロジェクトの識別子。

projectNumber プロジェクトの番号。

eventType パブリック・イベントのタイプ。

taskId 財務プロジェクト・プラン変更の一部として変更されたプロジェクト・タスクの識別子。

taskNumber タスクの番号。

resourceName 財務プロジェクト・プランのタスクに割り当てられたリソースの名前。

rbsElementId 財務プロジェクト・プランに含まれるリソースの識別子。

resourceClass リソースのリソース区分。たとえば、労務リソースの場合はLABOR、機材タイプ・リソースの場合はEQUIPMENTです。

planningCurrency リソースが計画されている通貨。

unitOfMeasure 計画金額の単位。たとえば、労務リソース割当の場合はHOURSです。

planningStartDate リソース割当の計画開始日。この要素には古い値と新しい値の両方が含まれます。

planningEndDateリソース割当の計画終了日。この要素には古い値と新しい値の両方が含まれます。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

totalQuantityリソース割当の合計計画数量。この要素には古い値と新しい値の両方が含まれます。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

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totalTcRawCostリソース割当のトランザクション通貨直接費の値の合計。この要素には古い値と新しい値の両方が含まれます。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

totalTcBrdndCostリソース割当のトランザクション通貨総原価の値の合計。この要素には古い値と新しい値の両方が含まれます。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

tcRawCostRate リソース割当のトランザクション通貨直接費レート値の合計。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

tcBrdndCostRate リソース割当のトランザクション通貨総原価レート値の合計。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

totalPcRawCost リソース割当のプロジェクト通貨直接費の値の合計。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

totalPcBrdndCost リソース割当のプロジェクト通貨総原価の値の合計。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

totalPfcRawCost リソース割当のプロジェクト機能通貨直接費の値の合計。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

totalPfcBrdndCostリソース割当のプロジェクト機能通貨総原価の値の合計。タスクへの新しいリソース割当の値は、oldValueおよびnewValue属性で同じです。

次に、タスクに新規リソースを追加した財務プロジェクト・プラン変更イベントのサンプル・ペイロードを示します。<eb:business-event xmlsn:eb="http://ora.com/fabric/businessEvent" xmlsn:ob="http://xmlns.ora.com/apps/projects/control/projectPlan/planChange/PlanChangeEvent">

<eb:name>ob:PlanChangeEvent<eb:name>

<eb:content>

<ns0:PlanChangeEventInfo><planVersionId>100100075548718100100075548718</planVersionId><projectId>300100152392374</projectId><projectNumber>sk_pub_event</projectNumber><eventType>PLAN_UPDATE</eventType><planningResource>

<taskId>100100075548714</taskId>

<taskNumber>1</taskNumber>

<resourceName>Labor</ResourceName>

<rbsElementId>100000011550441</rbsElementId>

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<resourceClass>PEOPLE</resourceClass>

<planningCurrency>USD</planningCurrency>

<unitOfMeasure>HOURS</unitOfMeasure>

<planningStartDate>

<newValue>2018-09-04</newValue>

<oldValue>2018-09-04</oldValue>

</planningStartDate>

<planningEndDate>

<newValue>2018-12-02</newValue>

<oldValue>2018-12-02</oldValue>

</planningEndDate>

<totalQuantity>

<newValue>234.00000000</newValue>

<oldValue>234.00000000</oldValue>

</totalQuantity>

<totalTcRawCost>

<newValue>2340.00000000</newValue>

<oldValue>2340.00000000</oldValue>

</totalTcRawCost>

<totalTcBrdndCost>

<newValue>3346.20000000</newValue>

<oldValue>3346.20000000</oldValue>

</totalTcBrdndCost>

<tcRawCostRate>

<newValue>10.00000000</newValue>

<oldValue>10.00000000</oldValue>

</tcRawCostRate>

<tcBrdndCostRate>

<newValue>14.30000000</newValue>

<oldValue>14.30000000</oldValue>

</tcBrdndCostRate>

<totalPcRawCost>

<newValue>2340.00000000</newValue>

<oldValue>2340.00000000</oldValue>

</totalPcRawCost>

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<totalPcBrdndCost>

<newValue>3346.20000001</newValue>

<oldValue>3346.20000001</oldValue>

</totalPcBrdndCost>

<totalPfcRawCost>

<newValue>2340.00000000</newValue>

<oldValue>2340.00000000</oldValue>

</totalPfcRawCost>

<totalPfcBrdndCost>

<newValue>3346.20000001</newValue>

<oldValue>3346.20000001</oldValue>

</totalPfcBrdndCost>

</planningResource>

<nso:PlanChangeEventInfo>

</eb:content></eb:business-event>

関連項目

Oracle Integration Cloud Service

プロジェクト・プラン・タスクおよびスケジュールの定義に関するFAQ

プランニング・プロジェクトとは何ですか

プランニング・プロジェクトでは、タスク割当の作成、プランニング金額の入力、集計済実績金額のプロジェクト・プランへの取込み、Oracle Fusion Project Portfolio Managementのプロジェクト財務管理アプリケーションでの進捗の取得を実行できます。

つまり、次のアクティビティは、プロジェクトをプランニング・プロジェクトとして指定している場合にのみ実行できます。

タスク割当を作成すること

タスクに対して従事を入力すること

プロジェクトの進捗を追跡すること

集計済実績金額をプロジェクト・プランに表示できるようにすること

Microsoft Project統合を使用すること

注意: 実績原価をプロジェクト・ユニット・レベルで集計から除外する場合、プロジェクトをプランニング・プロジェクトとして指定することはできません。

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作業タイプとは何ですか

実際の作業の分類です。たとえば、専門サービス企業では、分析、設計、外部トレーニングなどの作業タイプを定義できます。作業タイプを使用して、支出項目を請求可能にするかどうかを決定したり、相互賦課金額を原価と収益に分類します。

支出項目を作成またはインポートすると、関連付けられたタスクからデフォルト作業タイプが継承されます。タスクは、親タスク(最終的にはプロジェクト)から作業タイプ値を継承します。プロジェクト・タイプにより、プロジェクトおよびプロジェクト・テンプレートのデフォルト作業タイプ値が決定されます。

ベースライン財務プロジェクト・プランとは何ですか

現行プロジェクト・プラン値から保存できるタスクおよびタスク割当の主要な計画情報(日付、原価、数量、従事、レートなど)です。財務プロジェクト・プランのベースラインを設定しても、新しいプラン・バージョンは作成されません。かわりに、現行プロジェクト・プランのベースライン列に現行プラン情報が保存されます。

プロジェクト・マネージャは、進捗を取得する前に、プロジェクト・プランに対してベースラインを設定する必要があります。「財務プロジェクト・プランの管理」ページを使用して、ベースラインを設定できます。ベースライン金額によって最下位レベルのタスクのアーンド・バリューが決定され、実質完了率を要約タスクに積み上げるために使用されます。

ベースライン・データは削除できず、タスクのベースラインを次回設定するときに上書きしなければ、ベースライン・データは変更されません。

ヒント: 財務プロジェクト・プランのベースラインを設定するときに予算バージョンを生成すると、過去のベースライン・データの履歴レコードを保持できます。

プロジェクト・プランでタスクの原価レートをリフレッシュするとどうなりますか

次の表で、選択したオプションを使用してプロジェクト・プランの原価レートをリフレッシュした場合の影響について説明します。

オプション 摘要

すべての行のリフレッシュ

プロジェクト・プランのすべてのタスクのレートをリフレッシュします。

選択した行のリフレッシュ

選択したタスクのレートをリフレッシュします。

すべての期間のリフレッシュ

すべての期間のレートをリフレッシュします。すべての行をリフレッシュするか、選択した行をリフレッシュするかによって、プロジェクト・プラン全体のレートまたは選択したタスクのレートがリフレッシュされます。

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選択した期間以降のリフレッシュ

入力した期間とそれに続く期間のレートをリフレッシュします。すべての行をリフレッシュするか、選択した行をリフレッシュするかによって、プロジェクト・プラン全体のレートまたは選択したタスクのレートがリフレッシュされます。

注意: 期間のレートをリフレッシュするオプションは、プロジェクト・プランで会計期間またはプロジェクト会計期間のプランニングがサポートされている場合に適用されます。

財務プロジェクト・プランから予算を生成するとどうなりますか

ベースライン財務プロジェクト・プランの設定時に作成される予算バージョンは、選択した財務プラン・タイプに指定したプランニング・オプション(カレンダ・タイプ、プランニング・レベル、レートなど)に基づいて生成されます。

たとえば、金額は計算され、プラン設定で指定したプランニング・レベルまで集計されます。収益をサポートする財務プラン・タイプを選択した場合は、対応する金額が、生成オプションに指定した収益生成方法に基づいて計算されます。

プロジェクト・プランの実績金額はいつ更新する必要がありますか次の状況では、「実績金額の更新」メニュー・オプションを使用します。

プロジェクト・パフォーマンス・データの更新後(つまり集計プロセスの実行後)、実績金額がプロジェクト・プランに表示されない場合

実績金額が存在するタスク割当を削除し、金額をプロジェクト・プランに戻す場合

実績金額をプロジェクト・プランに取り込んだ後、プライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを置換してすべてのタスク割当を削除した場合

プロジェクト更新を同期するとどうなりますか

アプリケーションでは、予算と予測のあるプロジェクト体系の更新を同期し、Oracle TransactionalBusiness Intelligenceでのレポートのために、変更されたタスク階層を非標準化します。プロジェクト・アプリケーション管理者またはプロジェクト・マネージャは、プロジェクト財務管理アプリケーションを使用して作成されたプロジェクトのプロジェクト更新を同期できます。または、「スケジュール済プロセス」ページで、「ビジネス・インテリジェンスのタスク体系階層の非標準化」プロセスを定期的に実行するようにスケジュールできます。

プロジェクト実行管理アプリケーションを使用してプロジェクトを管理する場合、「スケジュール済プロセス」ページからのみプロセスを実行できます。

プロジェクト要員配置プランの定義に関するFAQ

プロジェクト・プランでタスクに対するリソースの割当は複数回実行できますか

いいえ。ただし、リソースがタスクに断続的に割り当てられ、各期間の金額が同じプランニング通貨である場合は、作業またはタスク期間を含む単一のタスク割当を作成できます。期間金額を修正して、リソースが未使用である期間にゼロの計画数量または計画原価を割り当てます。

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タスク割当またはその他の変更を予算からプロジェクト・プランに転送できますか

いいえ。予算バージョンはプロジェクト・プランから生成できます。ただし、予算に対するその後の変更(新しいタスク割当や計画金額に対する更新など)は、プロジェクト・プランに転送できません。

タスク割当の金額を修正するとどうなりますか

タスク割当の原価レートまたは数量をプラスまたはマイナスの比率を使用して修正すると、その割当に対する直接費および総原価の金額が自動的に再計算され、変更が保存されます。

以前に間接費の上書きを入力した場合は、訂正された総原価が上書き間接費乗数に基づいて計算されます。

実績金額のあるタスク割当を削除するとどうなりますか

リソースの計画金額は、プロジェクト・プランではゼロに減少し、実績金額は同じままです。リソースは、プロジェクト・プランから削除できない未計画リソースになります。

注意: 実績金額のあるリソースのタスク割当を削除できるのは、ベースライン・プロジェクト・プランが存在する場合のみです。

プロジェクト・プランでタスク割当の原価レートをリフレッシュするとどうなりますか

次の表で、選択したオプションに基づいて原価レートをリフレッシュした場合の影響について説明します。

オプション 摘要

すべての行のリフレッシュ

タスクに割り当てられたすべてのプランニング・リソースのレートをリフレッシュします。

選択した行のリフレッシュ

選択したタスク割当のレートをリフレッシュします。

すべての期間のリフレッシュ

すべての期間のレートをリフレッシュします。すべての行をリフレッシュするか、選択した行をリフレッシュするかによって、タスクに関連付けられたすべてのプランニング・リソースのレートまたは選択したタスク割当のレートがリフレッシュされます。

選択した期間以降のリフレッシュ

入力した期間とそれに続く期間のレートをリフレッシュします。すべての行をリフレッシュするか、選択した行をリフレッシュするかによって、タスクに関連付けられたすべてのプランニング・リソースのレートまたは選択したタスク割当のレートがリフレッシュされます。

68

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注意: 期間のレートをリフレッシュするオプションは、プロジェクト・プランで会計期間またはプロジェクト会計期間のプランニングがサポートされている場合に適用されます。

期間詳細を編集するとき、タスク割当のすべての期間のレートまたは選択した期間とそれに続く期間のレートを訂正できます。

未計画リソースとは何ですか

実績原価があるのに、タスク割当が作成されたことがないリソースです。

プロジェクト・パフォーマンス・データを更新すると、実績原価がプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャのリソースにマップされます。実績原価を持つプランニング・リソースにタスク割当が存在しない場合、新しい割当が作成され、未計画とマークされます。未計画リソースおよび関連付けられた実績原価は、進捗を取得すると表示されます。ただし、未計画リソースの進捗情報(残作業見積数量、見積日付、実績日付など)を入力することはできません。

未計画リソースは、次のような様々な理由で、プロジェクト・プランに表示されることがあります。

トランザクションがプロジェクトまたはタスクに対して間違って賦課されたため

計画リソースと、タスクで実際に使用されたリソースが一致しないため

未計画リソースは、計画リソースとして指定できます。ただし、この変更は元に戻せません。

未計画リソースを計画リソースに変換するには、どうすればよいですか「プロジェクト・プランの管理」ページでタスクを選択し、「選択したタスクのリソースの管理」処理を選択します。「リソースの管理」ウィンドウで、リソースに対して「未計画」オプションを選択します。

期間別に計画する場合は、「リソースを計画済に変換」という2つ目のウィンドウで金額と計画期間の値を入力します。

期間別に計画しない場合は、リソースの計画数量に実績数量が自動的にコピーされます。

未計画リソースを計画リソースとして設定するとどうなりますか

財務プロジェクト・プランで未計画リソースを計画リソースに変更する場合、プロジェクト・プランニング・オプションに応じて次の2つの結果が考えられます。

期間別に計画する場合、計画数量と計画期間を指定するための「リソースを計画済に変換」ウィンドウが開きます。入力した内容に基づいて次のようになります。

「計画数量」フィールドに入力した値に基づいて、リソースの計画原価または計画従事が導出されます。

計画数量を1つの期間に適用するか、選択した期間以降から数量を配賦できます。どちらの場合も、計画期間はタスク割当の日付範囲内にある必要があります。

期間別に計画しない場合は、プロジェクト・プランのリソースの計画数量に実績数量が自動的にコピーされます。

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計画金額を進捗に基づいて更新するとどうなりますか

進捗に基づく計画金額の更新では、完了時見積(EAC)数量を使用してタスク割当の計画値を更新します。計画原価は、「財務プロジェクト・プランの管理」ページで計画数量を訂正すると再計算されます。訂正された割当金額はタスク階層に沿って積み上げられ、プランニング期間に分割されます。

進捗の公開時にプロジェクト・プラン全体のプラン金額を更新するか、プロジェクト・プランで更新する特定のタスク割当を選択できます。

注意: 未計画リソースの進捗情報は編集できません。したがって、リソースを計画リソースとして設定するまでは、プロジェクト・プランの対応するタスク割当を進捗に基づいて更新することはできません。

タスク割当期間の金額の配分と計算の違いは何ですか

金額を配分すると、任意の期間の金額に対する更新は、タスク割当の分割曲線に基づいてすべてのオープン期間に配分されます。変更の保存またはタスク割当への積上は実行されません。

金額を計算して保存すると、各期間明細の金額は更新に基づいて再計算され、金額はタスク割当に積み上げられて、すべての変更が保存されます。特定の期間明細の金額を更新しても、関連付けられた分割曲線に基づく他の期間への金額の再配分は行われません。

「間接費詳細」ウィンドウの間接費金額がリソース・アサインの間接費金額と異なるのはなぜですか

間接費金額は、最後に作成された間接費スケジュール・バージョンに基づいて計算されます。リソース・アサインに対する間接費レートがプロジェクト・プラン、予算および予測でリフレッシュされていない場合、間接費金額が一致しないことがあります。

「間接費詳細」ウィンドウの間接費金額は、単一のトランザクション日を使用して計算されるため、間接費スケジュール・バージョンは1つのみです。リソース・アサインが複数の期間にわたる場合、個別の期間開始日が複数の間接費スケジュール・バージョン内に存在する可能性があります。リソース・アサインの間接費詳細を表示するとき、リソース・アサインの開始日を使用して間接費スケジュール・バージョンが決定されるため、間接費金額がリソース・アサインの間接費金額と一致しないことがあります。これは、リソース・アサインの実績間接費が個別の期間の総計であり、期間ごとに異なる乗数が使用されている場合があるためです。

置換リソースのタスク割当を検索できないのはなぜですか

「リソース割当の置換」ウィンドウでタスク割当を置換するときに、元のリソースの計画終了日と同じかそれ以降の置換日または置換期間を入力しています。元のリソースの計画終了日より前の置換日または置換期間を入力してください。

チーム・メンバー、プランニング・リソースまたは個人レート・スケジュールを入力するときにリソースのリストで個人を検索できないのはなぜですか

次の状況では、チーム・メンバー、プランニング・リソースまたは個人レート・スケジュールを入力するときにリソースのリストで個人を検索できません。

管理者が、ユーザーの作成時に部門を割り当てていません。個人は、アクティブな割当を持

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ち、Oracle Fusion Human Capital Managementの部門に割り当てられないと、プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャまたは個人レート・スケジュールでチーム・メンバーとして追加したり、リソースとして入力することができません。

現在の日付がリソースの有効日より前のために、リソースがOracle Fusion Human CapitalManagementでアクティブではありません。将来使用できるようになる個人を含める場合、個人の検索時に「有効開始日が先日付の個人を含む」オプションを選択します。

プロジェクト・マネージャとして割り当てられた個人が、プロジェクト開始日の時点でアクティブではありません。

個人の割当が終了したが、割当が終了した個人を表示する日数の値が適切に設定されていません。「設定および保守」作業領域の「割当が終了した個人を表示する日数の指定」タスクを使用して、プロファイル値をサイト・プロファイル・レベルで適切に設定できます。

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前次 この内容を正しく表示するには、JavaScriptが有効である必要があります。

1. 財務プロジェクトの定義と管理2. プロジェクト予算とプロジェクト予測の管理

3プロジェクト予算とプロジェクト予測の管理この章の内容は次のとおりです。

予算および予測の作成時の考慮事項

助成プロジェクト予算の考慮事項

予算管理での財務プラン・タイプおよびプロジェクト予算バージョンの使用方法

管理予算の作成の考慮事項

プロジェクト予算からの管理予算の作成

予算と予測の編集

プロジェクト予算のインポート・プロセス

プロジェクト予測のインポート・プロセス

プロジェクト予算とプロジェクト予測の管理に関するFAQ

予算および予測の作成時の考慮事項予算または予測バージョンは、財務プラン・タイプを使用して作成される特定のプランニング・シナリオを表します。たとえば、一連の提案済契約条件に基づく原価予算や、エンジニアリングの見積に基づく原価予測などです。

予算または予測バージョンを作成するには、次のいずれかの方法を選択します。

別の財務プランまたはプロジェクト・プランの数量に基づいて金額を生成

別の予算または予測バージョンから金額をコピー

予算明細または予測明細の金額を手動で入力

予算または予測バージョンの生成

予算または予測バージョンは、他の財務プランを基にするか、プロジェクト・プランから生成できます。生成時、ソース・プランの数量と、ターゲット財務プラン・タイプのプランニング・オプションから導出されるレートを使用して、新しいバージョンの金額が計算されます。

注意: プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャは、ソースから継承される唯一のプランニング・オプションです。プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャは編集できません。

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予算金額または予測金額のコピー

別の財務プランをコピーすると、バージョンを作成できます。新しいバージョンを作成する前に、プラン値を変更せずにコピーするか、プラスまたはマイナスの比率を指定して金額を修正します。

コピーしたバージョンでは、ソース財務プランからプランニング・オプションを継承します。初回作成時に、新しいバージョンのプランニング・オプションを編集することはできません。

予算明細または予測明細の手動作成

予算または予測バージョンを手動で作成する場合は、数量、レートまたは金額の設定なしに基本的なタスク体系が再作成されます。予算日または予測日は、プロジェクト・プランで入力したタスクの計画日に基づいています。

バージョンを効率的に作成するには、選択したプランニング・レベルで次のリソースを追加します。

プランニング・リソース: 関連するプランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャのすべてのリソースを追加します。

財務リソース: プランニング・リソースを割り当てなくてもタスクに対する金額を入力できるように、プレースホルダ・リソースを追加します。

アクセス権に応じて、選択した財務プラン・タイプから継承されるプランニング・オプションを編集できます。バージョンを手動で作成する場合、生成オプションは適用されません。

財務プロジェクト・ベースラインの設定中に、プロジェクト予算を自動的に生成し、ベースラインを設定できることに注意します。ただし、プロジェクトのタスク体系に多数の定期明細が含まれている場合は、財務プロジェクト・プラン・ベースラインの設定を確認する前に、予算生成プロセスにかなりの時間を要することがあります。財務プロジェクト・ベースラインの作成における遅延を減らすために、予算生成プロセスを延期して、バックグラウンドで実行できます。

財務プラン作成の遅延

プロジェクトのタスク体系に多数の定期明細(10000個を超える場合など)が含まれている場合、財務プランの作成が遅延されます。履歴データから導出されたしきい値に応じて、アプリケーションは財務プランの生成をただちに処理するか遅延するかを決定します。

また、多数の定期明細があるプロジェクトに財務プロジェクト・プラン・ベースラインを設定している間、アプリケーションは財務プラン生成プロセスを遅延し、財務プロジェクト・プラン・ベースラインの作成を完了します。

助成プロジェクト予算の考慮事項「助成概要」ページから助成プロジェクトの予算を作成し、資金供給されている助成に関連付けられた支出の費用を管理します。財務プラン・タイプおよび予算バージョンで次の属性に対して特定の値を選択し、助成プロジェクトの予算を管理する必要があります。

カレンダ・タイプ

予算作成方法

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プランニング・リソース

カレンダ・タイプ予算バージョンの詳細で、「助成カレンダ」カレンダ・タイプを選択します。

注意: 財務プラン・タイプまたは予算バージョンのカレンダ・タイプが「助成カレンダ」の場合、Oracle Fusion Grants Managementが助成予算期間のソースになります。

予算作成方法「予算明細の手動作成」予算作成方法を選択します。予算明細を手動で作成する場合、予算のプラン明細ごとに定期レベルで金額を入力します。この方法により、定期詳細予算が作成され、値は最下位レベルのタスクから上に向かって最上位レベルのタスクに、さらにプロジェクト・レベルに累計されます。

プランニング・リソース

プロジェクトで選択したプランニング・レベル(プロジェクト・レベルまたはタスク・レベル)にプランニング・リソースを割り当てます。期間ごとにリソースの値を入力します。

注意: 管理予算のプランニング・リソースのソースは、常にプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャです。

予算管理での財務プラン・タイプおよびプロジェクト予算バージョンの使用方法Project Controlの財務プラン・タイプおよび予算バージョンには、Budgetary Controlで管理予算を自動的に作成できる属性が含まれます。財務プラン・タイプでこれらの属性を構成すると、その財務プラン・タイプから作成した予算バージョンで管理予算を作成できます。

次の図に、Budgetary Controlで管理予算を作成するためのプロジェクト予算バージョンを使用可能にする目的で構成する必要のある財務プラン・タイプのコンポーネントを示します。一般予算情報には、プラン区分、プランニング金額および「予算管理使用可能」オプションが含まれます。予算管理設定は、管理予算、管理レベル、デフォルト・レート・タイプおよび許容範囲率です。

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一般情報および予算オプション

「財務プラン・タイプの編集」ページで次のオプションを選択します。

プラン区分: 予算

プランニング金額: 原価

予算管理のプロジェクト・テンプレートを有効にするには、プロジェクト・アプリケーション管理者として、「プロジェクト・テンプレートの編集」ページの「一般」タブで「基本情報の編集」ウィンドウから、「予算管理使用可能」を選択します。プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートが予算管理に対して使用可能になっていないが、デフォルト・プラン・タイプとして選択した助成財務プラン・タイプが予算管理に対して使用可能になっている場合、助成を作成できません。プロジェクト予算または助成予算を作成するとき、予算管理の使用可能な財務プラン・タイプがアプリケーションで表示されるのは、予算管理がソース・プロジェクトまたはテンプレートで使用可能な場合のみです。

予算管理の使用可能なプロジェクト・テンプレートを使用するとき、デフォルトでは、このテンプレートを使用して作成するすべてのプロジェクトで予算管理が有効です。プロジェクトで予算管理が使用可能な場合、予算管理の使用可能な財務プラン・タイプを使用して、予算管理で予算を作成できます。同様に、予算管理の使用が不可能な財務プラン・タイプを使用しても予算を作成できます。

注意: プロジェクトで予算管理に対して使用可能にできる財務プラン・タイプは1つのみです。予算管理で使用可能な財務プラン・タイプがプロジェクトの予算バージョンで使用されている場合、予算管理で使用可能な異なる財務プラン・タイプを使用して別の予算バージョンを作成することはできません。

スポンサード・プロジェクトの助成および資金ソースによる予算の管理

複数の助成および資金ソースから資金を割り当てられたスポンサード・プロジェクトの場合、予算とプロジェクトの組合せのそれぞれに対して予算バージョンを更新できます。このプラン・タイプは承

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認済原価財務プラン・タイプおよび助成財務プラン・タイプとして使用可能にする必要があります。スポンサード・プロジェクトの場合、予算管理に対してこの財務プラン・タイプを使用可能にする必要もあります。

予算管理設定

財務プラン・タイプおよび予算バージョンの「プランニング・オプション」セクションの「予算管理設定」タブには、管理予算を作成するための指示が含まれます。次の表で、各属性と、それらの管理予算に対する影響について説明します。

属性名 摘要

管理予算

予算管理金額を入力できるプロジェクト階層のレベル。

プロジェクト・レベルまたは最上位リソース・レベルで予算バージョンの金額を入力します。管理予算には、これらの金額が保持され、Budgetary Controlでは、プロジェクトおよび最上位リソース情報を使用して管理予算勘定科目セグメントを作成します。

複数の助成または資金ソースに関連付けられたスポンサード・プロジェクトの場合、次の管理セグメントのいずれかを設定できます。

助成プロジェクト

助成プロジェクト最上位リソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

助成プロジェクト資金ソース

財務プラン・タイプを助成財務プラン・タイプとして使用可能にし、予算管理でも使用可能にすると、これらの管理予算セグメントが表示されます。

管理レベル

管理予算に影響を与える支出の資金予約のレベル。

レベルは次のとおりです。

絶対: 予算で資金が使用可能である場合のみ、管理予算に影響するトランザクションに予算を引き当てます。

勧告: 予算で十分な資金が使用可能であるかどうかにかかわらず、管理予算に影響するトランザクションに予算を引き当てます。ただし、トランザクションが資金供給額を超える場合に生成される例外があれば、それをレビューできます。

追跡: 管理予算に影響を与えるすべてのトランザクションに予算を引き当てます。予算に十分な資金がないトランザクションの場合でも、通知は発行されません。

管理予算を作成しない: この予算バージョンに対してはBudgetary Controlで予算を作成しません。

既存の助成財務プラン・タイプには、資金ソース・セグメントを含め、すべての新規管理セグメントが表示されます。ただし、資金ソース属性を含むセグメントのデフォルト管理レベル

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は、「管理予算を作成しない」として表示されます。既存の助成プロジェクト予算にベースライン予算バージョンがある場合は、資金ソース属性を含むセグメントの管理レベルを「管理予算を作成しない」から他の値に変更できません。

財務プラン・タイプの場合、低い管理レベルが最上位のセグメントの組合せに存在する場合、それより高い管理レベルを最下位のセグメントの組合せに設定できません。たとえば、助成プロジェクトが「勧告」の場合、助成プロジェクト最上位リソースまたは助成プロジェクト資金ソースは「絶対」には設定できません。管理セグメントの組合せ、つまり「助成プロジェクト最上位リソース資金ソース」またはプロジェクト最上位リソースの最下位に対して、追跡管理予算が作成されます。より上位のセグメントの組合せの残高は、この追跡レベル管理予算から積み上げられます。

デフォルトのレート・タイプ

残余予算チェックの前に、トランザクションの金額を、管理予算で使用される通貨に変換するレート・タイプ。

許容範囲率

Budgetary Controlが警告通知を発行したり、残余予算引当を制約することなく、トランザクションが予算金額を超過できる比率。

先日付予算マネージャを持つベースライン予算

先日付の予算マネージャをベースラインにする予算管理使用可能プロジェクトおよび助成予算を設定できます。たとえば、予算管理対応プロジェクト予算のプロジェクト・マネージャまたは予算管理対応助成予算の主要調査員が今後アクティブである場合でも、そのような予算をベースラインに設定できます。この機能は、将来そのロールを果たす既存のマネージャと、そのロールに将来採用されるマネージャの両方に適用されます。

関連項目

財務プラン・タイプで予算管理を使用可能にできないのはなぜですか

管理予算の作成の考慮事項管理予算は、スポンサード・プロジェクトや非スポンサード・プロジェクトの予算がベースラインに設定されると作成されます。

管理予算は、管理セグメント、管理レベル、カレンダ設定などの属性の組合せに基づいて作成されます。スポンサード・プロジェクトの場合は、助成が拡張権限に対して有効か制限権限に対して有効かによって、管理予算の期間が決まります。各シナリオに対して、または属性の組合せに対して、複数の管理予算が作成されます。また、組合せによって、それらの管理予算の名前も決まります。

管理予算の作成方法を決定する要因

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スポンサード・プロジェクトと非スポンサード・プロジェクトの両方に、次のルールが適用されます。

管理セグメントのより高い組合せでより低い管理レベルが設定されている場合、管理セグメントの最も低い組合せでより高い管理レベルを設定することはできません。たとえば、「助成プロジェクト」管理セグメントが「勧告」管理レベルに設定されている場合、「助成プロジェクト最上位リソース」や「助成プロジェクト資金ソース」管理セグメントを「絶対」に設定することはできません。

既存のスポンサード・プロジェクトや非スポンサード・プロジェクトについて、管理レベルの設定をより高いレベルに変更できます。たとえば、既存のプロジェクトに対しては、管理レベルを「勧告」から「絶対」に変更できます。

助成と関連付けられている既存のスポンサード・プロジェクトで、予算バージョンや現行作業中バージョンがない場合は、新しい管理セグメントの管理予算設定を更新できます(助成と資金ソースなど)。助成と関連付けられ、ベースライン予算バージョンがある既存のスポンサード・プロジェクトの場合は、新しい管理セグメントの管理予算設定を更新できません。

管理レベルをより高いレベル変更すると、既存の管理予算もより高い管理レベルに更新されます。

管理レベルを「勧告」から「絶対」に変更することは可能ですが、「追跡」と「作成しない」の値を高くすることはできません。

いずれかのセグメントの管理レベルが「管理なし」に設定されている場合でも、レポート目的で「追跡」管理レベルを管理セグメントの最も低い組合せに設定できます。

「追跡」はセグメントの最も低い組合せでのみ設定できるため、多くの組合せで「追跡」は表示されません。例外として、既存の管理セグメントの場合、プロジェクトとプロジェクト最上位リソース、または助成プロジェクトと助成プロジェクト最上位リソースの組合せでは、「追跡」が適切なレベルで表示されます。新規財務プラン・タイプの場合、これらの例外で「追跡」が表示されますが、実際の「追跡」管理予算は、セグメントの最も低い組合せ(プロジェクト最上位リソースと助成プロジェクト最上位リソース資金ソースなど)に対してのみ作成されます。

新規財務プラン・タイプの場合、プロジェクトまたは助成プロジェクトのレベルで「追跡」を選択すると、より低いレベルがすべて「追跡」に変わり、レコードが使用不可になります。

「予算管理設定」タブを使用して、プロジェクト予算の予算管理許容範囲パーセントおよびデフォルト・レート・タイプを更新できます。これらの変更は、予算がベースラインに設定されると、それぞれの管理予算に反映されます。

スポンサード・プロジェクトの場合の管理予算の作成方法を決定する要因

スポンサード・プロジェクトの管理予算では、「助成」と「プロジェクト」、「最上位リソース」、「資金ソース」が管理セグメントになります。次のいずれかの管理セグメントを設定できます。

助成プロジェクト

助成プロジェクト最上位リソース

助成プロジェクト資金ソース

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助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

スポンサード・プロジェクトの「要約」カレンダは、助成前の日付から助成終了日の範囲になります。助成前の日付が使用不可の場合は、助成開始日から助成終了日の範囲になります。定期カレンダは助成予算期間と同じです。

4つの管理セグメントすべてで管理レベルが「絶対」のシナリオについて考えてみます。管理セグメントの組合せごとに1つ、4つの管理予算が作成されます。拡張権限に対して助成が有効になっている場合、カレンダは、4つの管理予算すべてに対して「要約」に設定されます。制限権限に対して助成が有効になっている場合、カレンダは、4つの管理予算すべてに対して「定期」に設定されます。

また、「助成プロジェクト最上位リソース資金ソース」管理セグメント用に5番目の管理予算が作成されます。この管理予算に対して、管理レベルは「追跡」に、カレンダは「定期」に設定されます。

次に、拡張権限に対して助成が有効になっている、次のシナリオについて考えてみます。

助成プロジェクト: 絶対

助成プロジェクト最上位リソース: 絶対

助成プロジェクト資金ソース: 勧告

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース: 追跡

このシナリオでは、管理セグメントごとに1つ、4つの管理予算が作成されます。最初の3つの管理セグメントについてはカレンダが「要約」に設定されますが、4番目の「助成プロジェクト最上位リソース資金ソース」についてはカレンダが「定期」に設定されます。同じシナリオで、制限権限に対して助成が有効になっており、4つの管理セグメントすべてのカレンダが「定期」に設定されている場合は、管理セグメントごとに1つ、4つの管理予算が作成されます。

非スポンサード・プロジェクトの場合は、管理タイプとカレンダ設定に応じて、複数の管理予算を作成できます。次の表は、管理セグメント、管理レベル、カレンダ設定、助成が拡張権限に対して有効か制限権限に対して有効かに応じて、作成される管理予算の例を示しています。各管理予算の名前には詳細情報が含まれています(プロジェクト番号_35文字の助成番号_管理_セグメント_管理_レベル)。管理予算の例を次の表に示します。

支出のタイプ

管理セグメント

管理レベル

カレンダ

管理予算の例

助成プロジェクト

助成プロジェクト最上位リソース

助成プロジェクト

絶対

絶対

要約

要約

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj

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拡張権限

資金ソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

絶対

絶対

追跡

要約

要約

定期

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Funding_Source

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource_Funding_Source

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource_Funding_Source_Track

制限権限

助成プロジェクト

助成プロジェクト最上位リソース

助成プロジェクト資金ソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

絶対

絶対

絶対

絶対

追跡

定期

定期

定期

定期

定期

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Funding_Source

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource_Funding_Source

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource_Funding_Source_Track

拡張権

助成プロジェクト

助成プロジェクト最上位リソース

助成プロジェクト

絶対

絶対

要約

要約

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Funding_Source

80

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限 資金ソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

追跡

定期

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource_Funding_Source_Track

制限権限

助成プロジェクト

助成プロジェクト最上位リソース

助成プロジェクト資金ソース

助成プロジェクト最上位リソース資金ソース

絶対

絶対

勧告

追跡

定期

定期

定期

定期

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Funding_Source

12345_AwardProjectSample12345SponsoredPrj_Top_Resource_Funding_Source_Track

非スポンサード・プロジェクトの場合の管理予算の作成方法を決定する要因

レベルが最も低い管理セグメントに、レベルがより高いセグメントよりも高い管理を設定することはできません。たとえば、プロジェクトが「勧告」に設定されている場合、リソースを「絶対」に設定することはできません。プロジェクトが「追跡」に設定されている場合、リソースを「絶対」や「勧告」に設定に設定することはできません。このアプリケーションでは、プロジェクトに「管理なし」レベルを設定できません。

非スポンサード・プロジェクトの「要約」カレンダは、最小のプランニング要素開始日またはプロジェクト開始日から最大のプランニング要素終了日またはプロジェクト終了日の範囲になります。定期カレンダは、予算のプランニング・オプションに割り当てられるカレンダです(「会計期間」または「プロジェクト会計期間」)。

プロジェクトとプロジェクト最上位リソースの両方の管理セグメントで管理レベルが「絶対」になっているシナリオについて考えてみます。両方の管理セグメントで、カレンダは「要約」に設定されています。このシナリオでは、2つの管理予算が作成されます。プロジェクト最上位リソース管理セグメント用に3番目の管理予算が作成され、カレンダ・タイプは「定期」に設定され、管理レベルは「追跡」に変わります。

別のシナリオでは、プロジェクトの管理レベルが「絶対」に、カレンダが「要約」に設定されています。プロジェクト最上位リソースの管理レベルは「追跡」で、カレンダは「定期」です。このシナリオでは、2つの管理予算が作成されます。同様に、非スポンサード・プロジェクトの場合は、管理タ

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イプとカレンダ設定に応じて、複数の管理予算を作成できます。

非スポンサード・プロジェクト用に作成される管理予算の例を次の表に示します。

管理セグメント 管理レベルカレンダ 管理予算の例

プロジェクト

プロジェクト最上位リソース

プロジェクト最上位リソース

絶対

絶対

追跡

要約

要約

定期

P12345

P12345_Top_Resource

P12345_Top_Resource_Track

プロジェクト

プロジェクト最上位リソース

絶対

追跡

要約

定期

P12345

P12345_Top_Resource

プロジェクト予算からの管理予算の作成プロジェクト予算バージョンからOracle Fusion Budgetary Controlの管理予算を作成し、スポンサ付きプロジェクトおよびスポンサ無しプロジェクトのトランザクションに予算管理を集中的に適用します。予算管理属性のあるプロジェクト予算バージョンのベースライン・バージョンを作成すると、Oracle Fusion Budgetary Controlの管理予算が自動的に作成されます。

次の図に、プロジェクト予算バージョンから管理予算を作成する手順を示します。Oracle FusionProject Controlで予算バージョンを作成し、予算管理設定をレビューまたは変更します。予算明細を入力し、予算に問題がなければ、バージョンを保存してベースラインを作成します。ベースラインを作成すると、Oracle Fusion Budgetary Controlによって、予算バージョンが自動的に検証およびインポートされ、対応する管理予算が作成されます。

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前提条件

プロジェクト予算バージョンから管理予算を作成するには、次の条件を満たしている必要があります。

予算管理が元帳のプロジェクト会計ビジネス機能で使用可能であること。このオプションは、「設定および保守」作業領域の「予算管理の管理」タスクで管理します。

プロジェクトまたはプロジェクト・テンプレートと、対応する財務プラン・タイプが予算管理に対して使用可能になります。

管理予算の作成1. プロジェクト財務管理の「プロジェクト」作業領域で、プロジェクトをオープンします。

2. 「タスク」パネル・タブから「プロジェクト予算の管理」をクリックして、予算バージョンを作成します。予算バージョンは、次の条件を満たしている必要があります。

予算の財務プラン・タイプが予算管理で使用可能であること。

予算バージョンでプロジェクトと同じプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダ

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ウン・ストラクチャを使用していること。

助成予算を使用している場合、カレンダ・タイプは「助成カレンダ」であること。

「予算バージョンの編集」、「バージョン詳細の管理」ページの「予算作成詳細」セクションの「予算管理設定」タブにあるフィールドが入力済であること。

注意: 財務プラン・タイプには、予算バージョンのデフォルトの予算管理設定が含まれます。予算バージョンの管理レベル、デフォルト・レート・タイプおよび許容範囲率は変更できます。

3. プロジェクト予算のタスクおよびリソースに対して予算計画詳細と予算明細を入力します。助成予算を作成する場合、期間レベルでタスクおよびリソースに対して予算計画詳細と予算明細を入力します。

アプリケーションは、Oracle Fusion Budgetary Controlでプロジェクトおよび最上位リソースに対して個別の管理予算を作成します。管理予算の数は、予算バージョンの「予算管理設定」タブで選択された管理レベルに応じて異なります。

4. 予算バージョンを保存します。

5. ベースラインを作成します。ベースラインは、「予算バージョンの管理」ページ、「予算バージョンの編集」ページまたは「予算のレビューおよび確定」ページで作成できます。

6. Oracle Fusion Budgetary Controlによって、ベースライン・プロセスの最中に予算バージョンが自動的にインポートされます。アプリケーションは予算を検証し、例外をチェックします。予算バージョンに例外が存在しなければ、予算インポートは成功し、管理予算が作成されます。

予算と予測の編集予算および予測バージョン(生成された数量および金額を含む)を編集するには、数量および金額を直接変更するか、または金額を決定する属性を変更します。

予算明細または予測明細のレベルで要約の数量および金額を直接編集し、期間明細に関連付けられている数量および金額を編集します。バージョン、明細または期間のレベルで、特定の比率で金額を修正することもできます。バージョン・レベルで金額を修正する場合は、修正済の値に基づいて別のバージョンを作成できます。

予測バージョンを編集するとき、実績値は変更できません。ただし、残作業見積(ETC)の数量および金額は変更できます。また、明細レベルと、実績金額のない期間(つまり、開始日がETC開始日以降である期間)の完了時見積(EAC)の数量および金額を変更することもできます。

予算および予測バージョンに加えることのできる変更の概要を次に示します。

期間情報の変更

期間明細の値を直接編集する他に、プラン明細レベルでプランニング・リソースに関連付けられている分割曲線を変更することによって金額の定期分割を変更できます。予算明細または予測明細の開始日と終了日を編集して、関連する期間の数を増減することもできます。

リソース割当の変更

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予算バージョンを変更するために、「予算の編集」ページからリソース割当を変更できます。選択したタスクのリソース割当を変更するには、「処理」メニューから「選択したタスクの割当の管理」を選択します。

レートのリフレッシュおよび上書き

次の表に、予算または予測バージョンを管理する場合や、バージョンを編集する場合に、原価レートおよび収益レートをリフレッシュするためのオプションを示します。

オプションバージョン・レベルでの使用

摘要

すべての行のリフレッシュ 可

選択した財務プラン・バージョンのすべてのプラン明細のレートをリフレッシュします。

選択した行のリフレッシュ 不可 選択したプラン明細のレートをリフレッシュします。

すべての期間のリフレッシュ

可すべての期間のレートをリフレッシュします。すべての行をリフレッシュするか、選択した行をリフレッシュするかによって、選択したプラン明細のレートまたは財務プラン・バージョンのレートがリフレッシュされます。

選択した期間および後続期間のリフレッシュ

不可選択した期間とそれに続く期間のレートをリフレッシュします。すべての行をリフレッシュするか、選択した行をリフレッシュするかによって、選択したプラン明細のレートまたは財務プラン・バージョンのレートがリフレッシュされます。

注意: 期間のレートをリフレッシュするオプションは、財務プラン・バージョンで会計期間またはプロジェクト会計期間ごとのプランニングがサポートされている場合に適用されます。

期間詳細をレビューするとき、プラン明細内のすべての期間のレートまたは選択した期間とそれに続く期間のレートを訂正できます。

また、原価金額および収益金額(直接費、総原価、請求レートなど)の計算に使用される有効レートを手動で上書きし、個々の予算明細または予測明細の通貨換算属性を訂正することもできます。

予算明細または予測明細の有効レートを上書きすると、関連する期間明細は、それらの上書きされたレートを継承します。

レートベース・リソースとレートベースでないリソースの値の変更

レートベースでないプランニング・リソース(財務リソースなど)の場合、入力できるのは原価または収益の金額のみです。数量およびレートは変更できません。

レートベース・プランニング・リソースの場合、数量、レートまたは金額を編集できます。値を編集

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すると、次の表で説明するように、事前定義済の優先度ルールを使用して関連する値が自動的に再計算されます。

変更する値 優先度ルール

数量またはレート、あるいはその両方 数量および対応するレートに基づいて金額を計算します。

金額、または金額と数量の組合せ 数量(使用可能な場合)からレートを計算し、続いて金額を計算します。

レートおよび金額

更新された金額および既存の数量に基づいてレートを計算します。レートに対する更新は上書きされます。

また、レートおよび金額を指定して、数量を指定しない場合は、新しいプラン明細の作成時にレートは消去され、金額のみが保存されます。

注意: レートに対する変更、または原価金額および収益金額に基づいて数量が変更されることはありません。

数量、レートおよび金額 更新された金額および既存の数量に基づいてレートを計算します。

通貨換算レートのリフレッシュ

財務プロジェクト・プランニング時およびプロジェクト予算および予測の作成時に、最新の通貨換算レートを取得できます。たとえば、現在の換算レートで4年間のプロジェクトを計画できます。後で、最新の値に基づいて通貨換算レートをリフレッシュできます。

プロジェクト予算のインポート・プロセスプロジェクト予算のインポート・プロセスでは、サードパーティ・アプリケーションからプロジェクト予算バージョンをインポートし、新規予算バージョンを作成します。

作業中およびベースライン・プロジェクトの予算バージョンをインポートできます。

「スケジュール済プロセス」の「概要」ページからプロジェクト予算のインポート・プロセスを実行します。

このプロセスを実行する前に、次の操作を行う必要があります。

PJO_PLAN_VERSIONS_XFACE表にインポート・データをロードします。各表の詳細は、OracleProject Portfolio Management Cloudの表およびビューに関するガイドを参照してください。

パラメータ

プロジェクト名: 自

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プロジェクト予算バージョンのインポート用に提供されるPJO_PLAN_VERSIONS_XFACE表に含まれる、プロジェクトの範囲内の開始プロジェクト名。

プロジェクト名: 至

プロジェクト予算バージョンのインポート用に提供されるPJO_PLAN_VERSIONS_XFACE表に含まれる、プロジェクト範囲内の終了プロジェクト名。

プロジェクト予算のインポート実行レポート

プロジェクト予算のインポート実行レポートは、プロジェクト予算バージョンのインポート時に発生した処理済、受理済および拒否済項目の数の要約を示します。レポートには、インポート・プロセス時にエラーを生成したすべての予算バージョン明細の詳細が含まれます。

各予算バージョン明細のエラー・メッセージの詳細をレビューしてください。ソース・スプレッドシートのエラーを修正し、インタフェース・ファイルを再度ロードし、すべてのプロジェクト予算バージョン明細がインポートされるまでプロジェクト予算のインポート・プロセスを再発行します。

関連項目

Oracle Cloudの外部データ統合サービス: 概要

プロジェクト予測のインポート・プロセスプロジェクト予測のインポート・プロセスは、サードパーティ・アプリケーションからプロジェクト予測バージョンをインポートし、新規プロジェクト予測バージョンを作成します。作業中および承認済のプロジェクト予測バージョンをインポートできます。

「スケジュール済プロセス」ページから、プロジェクト予測のインポート・プロセスを実行します。このプロセスを実行する前に、次の操作を行う必要があります。

PJO_PLAN_VERSIONS_XFACE表にインポート・データをロードします。各表の詳細は、OracleProject Portfolio Management Cloudの表およびビューに関するガイドを参照してください。

事前定義済テンプレートと「インポートのためのインタフェース・ファイルのロード」スケジュール済プロセス(どちらもExternal Data Integration Services for Oracle Cloudの一部)を使用して、インタフェース表にデータをロードできます。ファイルベース・データ・インポートの詳細は、Oracle Project Portfolio Management Cloudのファイルベース・データ・インポート・ガイドを参照してください。

パラメータ

プロジェクト名: 自

プロジェクト予測バージョンのインポート用に提供されるPJO_PLAN_VERSIONS_XFACE表に含まれる、プロジェクト範囲内の開始プロジェクト名。

プロジェクト名: 至

プロジェクト予測バージョンのインポート用に提供されるPJO_PLAN_VERSIONS_XFACE表に含まれる、プロジェクトの範囲内の終了プロジェクト名。

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プロジェクト予測のインポート・レポート

プロジェクト予測のインポート・レポートは、プロジェクト予測バージョンのインポート時に発生した処理済、受理済および拒否済項目の数の要約を示します。レポートには、インポート・プロセス時にエラーを生成したすべての予測バージョン明細の詳細が含まれます。

各予測バージョン明細のエラー・メッセージの詳細をレビューしてください。ソース・スプレッドシートのエラーを修正し、インタフェース・ファイルを再度ロードし、すべてのプロジェクト予測バージョン明細がインポートされるまでプロジェクト予測のインポート・プロセスを再発行します。

関連項目

Oracle Cloudの外部データ統合サービス: 概要

プロジェクト予算とプロジェクト予測の管理に関するFAQ

一部の予算または予測バージョンのマージン金額が表示されないのはなぜですか

プロジェクトの予算または予測バージョンのリストを表示するときやバージョンを編集するときは、焦点バージョンに原価金額と収益金額の両方が含まれている場合にのみ、マージンは計算されて表示されます。

ただし、原価と収益が個別に計画される財務プラン・タイプに基づいている予算または予測バージョンをレビューするときは、対応する金額が存在する別のバージョンを選択して、マージンを導出できます。

標準原価レートと有効原価レートの違いは何ですか

標準原価レートは、次の原価レート・スケジュールから導出されます。

プランニング・レートを使用している場合、プランニング・オプションで指定されたもの。

実績レートを使用している場合、実績原価レートの導出ロジックを使用して導出されたもの。

有効原価レートは、予算または予測の直接費を計算するために数量に適用されます。訂正済有効レートまたは直接費金額を入力しない場合は、標準原価レートに等しくなります。

標準間接費乗数と有効間接費乗数の違いは何ですか

標準間接費乗数は、間接費スケジュールから導出される数値乗数です。間接費スケジュールは、プランニング・オプションで割り当てられるか、または実績原価レートの導出ロジックを使用して導出されます。

有効間接費乗数は、財務プランニングの間接費金額を計算するために直接費に適用される数値乗数です。訂正済総原価または有効総原価レートを入力する場合は、再計算されるまで、標準間接費乗数に等しくなります。

標準収益レートと有効収益レートの違いは何ですか

標準収益レートは、予算または予測バージョンの収益の生成方法に応じて、プランニング・オプションで指定された収益レート・スケジュールまたは関連する契約から導出されます。

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有効収益レートは、予算収益または予測収益を計算するために数量に適用されます。訂正済有効レートまたは収益金額を入力しない場合は、標準収益レートに等しくなります。

予測ETC期間の配分ファクタはどのように計算されますか

予測バージョンの残作業見積(ETC)金額に関連付けられている配分ファクタと比率を導出するとき、Oracle Fusion Project Financial Managementアプリケーションでは、ETC期間に対応する分割ポイント値のみを使用します。そのため、ETC金額の配分率の計算に使用される合計配分はETC期間における合計であり、全期間の合計配分ではありません。

予算または予測をレビューするときに、比較のために任意の財務プラン・バージョンを選択できますか

できます。プロジェクトの任意の財務プラン・バージョンを選択して、焦点バージョンと比較できます。

ただし、比較バージョンに関連付けられているカレンダ・タイプが焦点バージョンのカレンダ・タイプと異なる場合、パーソナライズされた期間情報は比較バージョンに対して表示されません。(焦点バージョンでカレンダを使用しない場合、期間情報は表示されません。)

同様に、比較バージョンで別のプランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャを使用する場合、その比較バージョンのためにパーソナライズされた情報はリソース・ストラクチャ・ビューに表示されません。

焦点財務プラン・バージョンのレポート・オプションによって比較プラン値が決定されますか

できます。焦点バージョンのレポート・オプションは比較プラン・バージョンにも適用されます。

たとえば、レポート原価として直接費を選択すると、焦点バージョンと比較バージョンの両方の直接費を使用してマージン分析が実行されます。

別の例として、焦点バージョンは、同じバージョンを使用して原価および収益が計画される財務プラン・タイプを使用して作成されます。この場合、焦点バージョンには1つの数量が含まれており、その数量を使用して比較されます。比較プランが、異なるバージョンを使用して原価および収益が計画される財務プラン・タイプに基づいている場合は、焦点バージョンのレポート・オプション(レポート数量)によって、原価と収益のどちらのバージョンの数量が差異の計算に使用されるかが決定されます。

注意: 財務プラン・タイプ・レベルでは、同じバージョンの原価および収益を計画するとき、レポート数量は常に原価数量になります。ただし、予算または予測バージョンをレビューするときに、比較プランの収益バージョンの数量を使用するようにレポート・オプションを編集できます。

予算明細または予測明細のプランニング要素の値をExcelで更新できますか

いいえ。既存の予算明細または予測明細のプランニング要素情報(タスク、リソース、通貨など)をExcelで更新することはできません。プランニング要素情報をExcelで変更した場合は、OracleFusion Project Controlにその情報をエクスポートするときに、バージョンに新しいプラン明細が作成されます。

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Excelで定期予算または定期予測を編集するとき、削除する行を選択するとどうなりますかExcelで、選択した行に削除マークが付けられます。Oracle Fusion Projectsでは、予算または予測バージョンをExcelからエクスポートするときに、マークが付けられた行が削除されます。

Excelで計画日の範囲外の期間に予算金額または予測金額を入力するとどうなりますか

予算または予測の計画日の範囲外で金額を入力すると、エラーが発生します。予算および予測では、計画日の範囲外の期間に対する金額は受け入れられません。

助成との統合に関するFAQ

助成プロジェクト予算に対する金額はどのように入力しますか

助成プロジェクト予算バージョンに対する金額は、リソース・レベルやタスク・レベルではなく、期間レベルで入力します。予算の編集時に、各予算明細の「期間詳細」セクションで、数量、レート、金額およびリソース・アサインの値を入力します。

助成プロジェクト予算の期間はどこから取得されますか

助成プロジェクト予算の期間は、Oracle Fusion Grants Managementで特定の助成に対して定義された予算期間から取得されます。助成プロジェクト予算では、プロジェクト会計カレンダ、会計カレンダまたは会計期間は使用されません。

助成の予算バージョンを表示できないのはなぜですか

「プロジェクト」作業領域から「予算バージョンの管理」ページを開いても、助成の予算バージョンは表示されません。助成の予算バージョンを表示するには、助成のコンテキスト内で「助成」作業領域から「予算バージョンの管理」ページを開く必要があります。

予算管理統合に関するFAQ

予算管理で使用可能な財務プラン・タイプのある予算バージョンを作成できないのはなぜですか

次のいずれかの状況が存在します。

プロジェクトに関連付けられたビジネス・ユニットに対して予算管理が使用可能になっていません。

プロジェクトまたは助成に、予算管理で使用可能な予算バージョンがすでに存在します。プロジェクトまたは助成の予算バージョンでは、予算管理で使用可能な財務プラン・タイプを1つのみ使用できます。

プロジェクト通貨とプロジェクト機能通貨が異なります。

プロジェクト財務管理から管理予算を編集できますか

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できます。プロジェクト予算の現行作業中バージョンを編集し、「ベースライン予算レビュー」ウィンドウを開きます。ここで、現行作業中予算、現行ベースライン予算および提案された増額/減額予算の管理予算金額をレビューし、比較できます。新しいベースライン予算バージョンを作成すると、既存の管理予算が自動的に更新されます。

ベースライン予算の編集および作成は、管理予算とプロジェクト予算金額が同期されるようにOracleFusion Project Control内で行う必要があります。

注意: 管理予算はOracle Fusion Budgetary Control内で編集できますが、その場合、管理予算とプロジェクト予算金額は同期されません。

予算バージョンの予算管理設定を編集できないのはなぜですか

次のいずれか、または両方の状況が存在します。

必要なセキュリティ権限を持っていません。プロジェクトの予算管理設定を編集できるのは、プロジェクト・マネージャと主要調査員のみです。

予算のベースライン・バージョンが存在します。予算のベースライン・バージョンを作成した後に、予算管理設定を編集することはできません。

予算バージョンのカレンダ・タイプを変更できないのはなぜですか

その予算バージョンには管理予算が存在します。予算管理用として予算バージョンを使用可能にしている場合は、管理予算の作成後にカレンダ・タイプを編集できなくなります。

注意: ベースライン・バージョンを作成すると、管理予算が自動的に作成されます。

予算バージョンで予算管理勘定科目セグメントを編集する必要があるのはなぜですか

予算管理で使用可能な予算バージョンを作成すると、予算管理勘定科目セグメントが自動的に作成されます。アプリケーションにより、プロジェクト名と最上位リソース名が連結されてセグメントが作成されます。50文字を超えるセグメントは、自動的に短縮されます。短縮されたセグメントには、既存のセグメントと同じテキストが含まれることがあります。

ヒント: 管理予算勘定科目セグメントが重複する主な原因は、長すぎるプロジェクト名と最上位リソース名です。

財務プロジェクト・プランのベースライン設定時、予算バージョンを生成するときに一部の財務プラン・タイプを選択できないのはなぜですか

プロジェクト・マネージャがベースライン財務プロジェクト・プラン設定時に予算を生成する場合、予算作成に使用できるアクティブな予算財務プラン・タイプを選択できます。ただし、プロジェクト・プラン・タイプの予算生成オプションで選択したデフォルト財務プラン・タイプなどの一部の財務プラン・タイプは、次の状況では選択できません。

予算バージョンを作成するために「承認済原価予算」または「承認済収益予算」財務プラン・タイプをすでに選択している場合、他の承認済予算財務プラン・タイプは使用できません。

予算管理の使用可能な財務プラン・タイプを選択したい場合でも、次の環境では選択できません。

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プロジェクトまたはテンプレートが予算管理に対して使用可能になっていない環境。

ビジネス・ユニットで予算管理の使用が不可の環境。

プロジェクトがスポンサード・プロジェクトであり、予算管理の使用が可能と予想されるのが助成予算のみの環境。

異なる予算管理を使用可能な財務プラン・タイプがすでに使用されている環境。

予算管理が使用可能な予算バージョンのステータスが送信済のままなのはなぜですか

予算管理へのプロジェクト予算の統合プロセスが正常に完了しないので、予算バージョンのステータスが送信済のままです。これは、予算管理が元帳に対してのみ使用可能であり、プロジェクトに対しては使用可能でないためです。これを解決するには、プロジェクトに対して予算管理を使用可能にしてから、ベースライン予算を改訂および再送信する必要があります。

プロジェクトに対して予算管理を使用可能にする方法は何ですか

プロジェクト設定へのアクセス権を持つプロジェクト・マネージャまたはプロジェクト管理者として、「財務プロジェクト設定の管理」ページの「一般」タブの「基本情報の編集」ウィンドウを使用して、プロジェクトに対して予算管理を使用可能にできます。

注意: 予算管理を使用可能にできるのは、トランザクションがプロジェクトに1つもない場合のみです。

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前次 この内容を正しく表示するには、JavaScriptが有効である必要があります。

1. 財務プロジェクトの定義と管理2. 財務プロジェクトの進捗の追跡

4財務プロジェクトの進捗の追跡この章の内容は次のとおりです。

プロジェクト財務進捗

財務プロジェクト進捗のパブリック・イベント

プロジェクト進捗の追跡に関するFAQ

プロジェクト財務進捗タスクの現行ステータスを追跡し、残りの作業量を測定するには、進捗を取得します。進捗は、OracleCloud Project Controlで一元的に取得するか、Microsoft Projectを使用して取得した後、Oracle Cloud ProjectControlにインポートします。

ここでは、進捗の取得および値の計算、アーンド・バリュー・メトリックのレビュー、進捗の公開、および外部スケジューリング・アプリケーションを使用した進捗の入力について、簡単に説明します。

ETC値およびEAC値の計算

残作業見積(ETC)および完了時見積(EAC)の値は、タスクまたはタスク割当に割り当てられたETC方法に基づいて導出されます。使用できるオプションは、「手動入力」および「残りのプラン」です。「残りのプラン」オプションを選択した場合、タスク割当のETC数量はEAC数量から実績数量を減算して計算されます。EAC数量は、進捗の取得時に、プロジェクト・プランの現行計画数量に等しくなるように設定されます。ETC数量は、ETC従事の決定およびETC原価の計算のために使用されます。

EAC金額は、ETC金額を実績金額に加算して計算されます。計算後、ETC値とEAC値の両方がタスク階層に沿って積み上げられます。

実質完了率の計算

実質完了率は、実質完了率計算方法に基づいて最下位タスク・レベルで計算されます。使用できる計算方法は、「原価」、「従事」および「手動入力」です。「原価」または「従事」を選択すると、これまでに消費された実績原価または実績従事の、最新のEAC金額に対する比率から実質完了率が導出されます。計算された値は更新できます。

すべてのタスクの実質完了率を手動で入力する場合、または外部スケジューリング・アプリケーションから進捗情報をインポートする場合は、「手動入力」計算方法を使用します。

アーンド・バリュー・メトリックの計算

進捗を取得した後、プロジェクトおよびタスク・レベルでアーンド・バリュー・メトリックをレビューし、プロジェクトが予定通りに進行しているかどうかを確認します。

アーンド・バリュー原価および従事は、最下位タスク・レベルで、実質完了率とベースライン計画原価または従事を乗算して計算されます。アーンド・バリューはタスク階層に沿って積み上げられ、要約タスクおよびプロジェクトのレベルで、積み上げられた実質完了率を求めるために使用されます。

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次の表に、タスク・レベルおよびプロジェクト・レベルで計算される他のメトリックの一部を示します。

メトリック 計算

原価差異 アーンド・バリュー原価 - 実績原価

原価パフォーマンス指数 アーンド・バリュー原価 / 実績原価

スケジュール差異アーンド・バリュー原価 - 進捗基準日までのベースライン計画原価

注意: 進捗基準日までのベースライン計画原価 = (ベースライン計画原価 / ベースライン日に基づく期間日数) * ベースライン開始日に基づく進捗基準日までの日数

スケジュール・パフォーマンス指数 アーンド・バリュー原価 / 進捗基準日までのベースライン計画原価

残作業パフォーマンス指数 (ベースライン計画原価 - アーンド・バリュー) / (ベースライン計画原価 - 実績原価)

進捗の公開

進捗を公開して進捗コレクションを確定し、プロジェクト・プランニング、予測、収益生成および請求に使用できるようにします。

進捗の公開中、同時に予測バージョンを生成および承認できます。計画数量をEAC数量で更新することもできます。この場合、EAC数量が計画数量にコピーされ、関連する値が計算されます。訂正された値はタスク階層に沿ってで積み上げられ、期間に適宜分割されます。

契約収益および契約請求書がどのように生成および処理されるかに応じて、完了率に基づいて収益金額および請求金額を計算するときに、最新の公開済進捗を使用できます。

進捗を公開するたびに、プロジェクトの履歴情報が記録されます。プロジェクト、タスクまたはタスク割当レベルで履歴進捗を表示できます。

外部スケジューリング・アプリケーションの使用方法

外部スケジューリング・アプリケーションで進捗を取得してからOracle Cloud Project Controlに進捗を送信するには、Microsoft Project Integrationを使用します。

Microsoft Projectと統合すると、Microsoft Projectに実績金額をインポートし、進捗を手動で入力した後、結果の進捗をOracle Cloud Project Controlにエクスポートできます。

関連項目

実質完了率はタスク階層に沿ってどのように積み上げられますか

分析のディープ・リンクの作成: 手順

財務プロジェクト進捗のパブリック・イベント

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プロジェクト・アプリケーション管理者が「機能の編集: プロジェクト・コントロール」ページで、プロジェクト管理者またはプロジェクト・マネージャとして「財務プロジェクト進捗の公開時のパブリック・イベントの生成」オプションを有効にした場合、財務プロジェクト・プランの進捗状況を公開するときは常に、収益の生成などのパブリック・イベントを発生させることができます。

パブリック・イベントは、ユーザー・インタフェースまたはMicrosoft Project統合などの外部統合から発生させることができます。

属性およびサンプル・ペイロード

財務プロジェクト進捗の公開イベントの作成に使用される属性は次のとおりです。

属性 摘要

projectID プロジェクトの一意の識別子。

projectNumber プロジェクトの番号。

asOfDate システム日付現在のプロジェクト進捗。

physicalPercentComplete 作業の実質完了率。

previousPhysicalPercentComplete 前のインスタンスの作業の実質完了率。

primaryPhysicalPercentCompleteBasisプライマリ・リソースの実質完了率の基準。

etcCost 残作業見積原価。

eacCost 完了時見積原価。

baselinedPlannedCost ベースラインにおける計画原価の値。

etcEffort 残作業見積工数。

eacEffort 完了時見積工数。

baselinedPlannedEffort ベースライン計画工数の値。

earnedValueCost アーンド・バリュー原価の値。

earnedValueEffort アーンド・バリュー工数の値。

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currencyCode 使用する通貨のコード。

publishedDate プロジェクト進捗公開日(YYYY-MM-DD形式)。

publishedBy プロジェクト進捗を公開した個人の名前。

次に、財務プロジェクト進捗の公開イベントのサンプル・ペイロードを示します。<eb:business-event xmlsn:eb="http://ora.com/fabric/businessEvent" xmlsn:ob="http://xmlns.ora.com/apps/projects/control/progress/publishProgress/PublishProgressEvent">

<eb:name>ob:PublishProgressEvent<eb:name>

<eb:content>

<ns0:PublishProgressEventInfo>

<ns0:projectId>300100005141135</ns0:projectId>

<ns0:projectNumber>0001 PJO CDRM AM</ns0:projectNumber>

<ns0:projectName>0001 PJS CDRM AM</ns0:projectName>

<ns0:asOfDate>2018-06-26</ns0:asOfDate>

<ns0:physicalPercentComplete>21.3306265828</ns0:physicalPercentComplete>

<ns0:previousPhysicalPercentComplete>0</ns0:previousPhysicalPercentComplete>

<ns0:primaryPhysicalPercentCompleteBasis>COST</ns0:primaryPhysicalPercentCompleteBasis>

<ns0:etcCost>59199.75</ns0:etcCost>

<ns0:eacCost>1492099.75</ns0:eacCost>

<ns0:baselinedPlannedCost>63849.7500000699875</ns0:baselinedPlannedCost>

<ns0:etcEffort>1373</ns0:etcEffort>

<ns0:eacEffort>51373</ns0:eacEffort>

<ns0:baselinedPlannedEffort>1683</ns0:baselinedPlannedEffort>

<ns0:earnedValueCost>13619.5517465487276026185568</ns0:earnedValueCost>

<ns0:earnedValueEffort>739.5762330717</ns0:earnedValueEffort>

<ns0:currencyCode>USD</ns0:currencyCode>

<ns0:publishedDate>2018-06-26</ns0:publishedDate>

<ns0:publishedBy>ABRAHAM.MASON</ns0:publishedBy>

</ns0:PublishProgressEventInfo>

</eb:content>

</eb:business-event>

関連項目

Oracle Integration Cloud Service

プロジェクト進捗の追跡に関するFAQ

計画日と見積日の違いは何ですか

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計画日は、プロジェクトまたはタスクのスケジュールされた開始日または終了日を示し、タスク・プランニングの基礎を形成します。

見積日は、プロジェクト、タスクまたはタスク割当の見積開始日または見積終了日です。プロジェクトの進捗を取得したとき、見積日はタスクの計画日およびタスク割当の割当日に等しくなります。割当済リソースがないタスク割当および最下位レベルのタスクについて、見積日を訂正できます。最新の公開済進捗の見積日を、プロジェクト・プランの計画日およびベースライン日と比較できます。

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前次 この内容を正しく表示するには、JavaScriptが有効である必要があります。

1. 財務プロジェクトの定義と管理2. Microsoft Project統合の使用

5Microsoft Project統合の使用この章の内容は次のとおりです。

Microsoft Projectとプロジェクト財務管理アプリケーションの連携方法

処理管理

Microsoft Project統合の使用に関するFAQ

Microsoft Projectとプロジェクト財務管理アプリケーションの連携方法Microsoft Project統合を使用すると、プロジェクト・マネージャは、プロジェクト・プランと進捗情報をOracle Fusion Project Portfolio Managementのプロジェクト財務管理アプリケーションと同期する前に、プロジェクトの作成、依存関係と制約を使用した詳細なスケジューリングの完了、What-If分析のオフライン実行が可能になります。

プロジェクト・エグゼクティブ、プロジェクト会計担当者および請求スペシャリストは、OracleFusion Project Portfolio Managementにエクスポートされた情報を財務プランニング、プロジェクト原価計算、請求および収益見越、パフォーマンス・レポートに使用できます。

デスクトップ用Microsoft Projectバージョン2007、2010、2013、2016をプロジェクト財務管理アプリケーションと統合すると、次を行うことができます。

プロジェクト財務管理アプリケーションからテンプレートまたは既存のプロジェクトをインポートして、Microsoft Projectでプロジェクトを作成すること。

Microsoft Projectからプロジェクトをエクスポートして、プロジェクト財務管理アプリケーションでプロジェクトを作成すること。

既存のプロジェクトをプロジェクト財務管理アプリケーションと同期すること。

注意: Oracle Fusion Project Managementを実装している場合、同期オプションは使用できません。

プライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャからリソースをインポートして、Microsoft Projectでタスク割当を作成するために使用すること。

プロジェクトを計画してスケジューリングし、リソースを割り当て、進捗を追跡すること。

進捗の収集のために計画数量および計画原価をMicrosoft Projectにインポートすること。

プロジェクト・プランおよび進捗情報をプロジェクト財務管理アプリケーションにエクスポートすること。

Microsoft Project統合クライアントのインストール

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プロジェクト・マネージャやプロジェクト管理者は、Microsoft Projectの様々なバージョンで使用できる統合クライアントをダウンロードおよびインストールし、プロジェクト管理またはプロジェクト財務管理アプリケーションと統合できます。

クライアントをダウンロードする前に、.NET Framework 4.5.2以降のバージョンをコンピュータにインストールしてください。ヘルプ・デスクに連絡して、既存の.NET Frameworkバージョンおよびアップグレード手順を探します(必要な場合)。

次の表では、使用可能なクライアントおよびその機能のリストを示します。

プロジェクト財務管理アプリケーションのクライアント サポートされる機能

Microsoft Project 2007 スケジューリングのみ。

デスクトップ用Microsoft Project2010、2013、2016

手動タスク、非アクティブなタスク、フリー・テキストのサポートを伴うスケジューリング。

プロジェクト管理またはプロジェクト財務管理アプリケーションのいずれかの統合クライアントを1つのみデスクトップに用意できます。異なるクライアント間で切り替えるには、既存のクライアントをアンインストールしてから、他のクライアントをインストールする必要があります。

プロジェクト財務管理アプリケーション用のMicrosoft Project Integrationクライアントをインストールするには、次の手順を実行します。

1. 「ナビゲータ」から「プロジェクト財務管理」を開きます。

2. 「自分のプロジェクト」ページの「処理」パネル・タブを開き、「Microsoft Project Integrationのインストール」を選択して、必要なクライアントをダウンロードします。

3. クライアントを保存し、インストール・ファイルをローカル・フォルダに抽出し、そのフォルダからインストール・ファイルを実行します。

4. Microsoft Projectアプリケーションを開き、「Oracle Fusion Projects」メニューから「環境の変更」を選択し、Oracle Fusion ApplicationsのURLを入力します。

その後のサーバーの変更をサポートするために、環境URLはいつでも変更できます。

プロジェクトのインポート

プロジェクト財務管理アプリケーションからテンプレートまたは既存のプロジェクトをインポートして、Microsoft Projectで新しいプロジェクト・ファイルを作成できます。インポート時に、すべてのプロジェクト情報のインポートまたはプランニング・リソースのみのインポートを選択します。後でプロジェクトの新しいタスク割当をプロジェクト財務管理アプリケーションにエクスポートする場合は、プライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャからリソースをインポートする必要があります。

プロジェクト財務管理アプリケーションからテンプレートをインポートするときには、プロジェクト・レベルでプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャの変更が可能なテンプレートは選択できません。プロジェクトをインポートするときに、この制約は適用されませ

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ん。

既存のプロジェクトをインポートするとき、プロジェクトを同期する場合はリンクを保持します。プロジェクト詳細のみを表示する場合や、後でプロジェクトを異なるプロジェクトとしてプロジェクト財務管理アプリケーションにエクスポートする場合は、プロジェクト・リンクを保持しないでください。Oracle Fusion Project Managementが実装されている場合は保持リンクを使用できず、サード・パーティ・スケジューリングがプロジェクトに対して使用不可能な場合はプロジェクト・リンクを保持できません。

リソースおよびレートのインポート

プロジェクト財務管理アプリケーションのプロジェクトと関連付けられているプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャからすべてのプランニング・リソースをインポートすることも、選択したリソースのみをインポートすることもできます。

Microsoft Projectで計画原価を計算するには、プロジェクト財務管理アプリケーションからレートをインポートします。「原価タイプ」同期オプションにより、直接費レートと総原価レートのどちらをインポートするかを決定します。

インポート前に、関連付けられているプロジェクト・プラン・タイプで指定されている実績またはプランニングのレート・スケジュールに基づいて、各リソース・レートが導出されます。Oracle FusionProject Portfolio Managementのプロジェクト・プランで指定されている上書きレートはインポートされません。

実績原価のインポートと進捗のエクスポート

最新の集計済データまたはドラフト進捗から実績数量および実績原価をインポートできます。次の表で説明するように、実績金額のソースによって進捗のエクスポート方法が決まります。

実績金額のソース 進捗のエクスポートに対する影響

最新の集計済データ

ドラフト進捗の実績金額は、進捗をエクスポートするときに最新の集計済データでリフレッシュされます。また、同期オプションで進捗基準日を指定します。

ドラフト進捗

ドラフト進捗の実績金額はリフレッシュされません。したがって、すでにMicrosoftProjectにインポートされた実績金額と一致します。

Microsoft Projectから進捗をエクスポートするとき、残作業見積(ETC)方法と実質完了率計算方法は「手動」に設定されます。計画、実績、見積の終了日および実質完了率の値は、タスク階層の各レベルでエクスポートされ、プロジェクト財務管理アプリケーションでは積み上げられません。他のすべての属性の値は、タスク割当レベルで転送され、プロジェクト財務管理アプリケーションで積み上げられます。

エクスポート後、ドラフト進捗は公開されます。関連付けられているプロジェクト・プラン・タイプで定義されている進捗設定に応じて、予測バージョンが生成されます。間接費計算がプロジェクト・タイプに対して使用不可能な場合、直接費とともに進捗をエクスポートできます。間接費計算が使用可能になっている場合は、総原価を使用して進捗をエクスポートする必要があります。これを行うには、「原価タイプ」同期オプションを「総原価」に設定します。

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Microsoft ProjectからのプロジェクトのエクスポートMicrosoft Projectからプロジェクトをエクスポートして、プロジェクト財務管理アプリケーションで新しいプロジェクトを作成できます。エクスポートを行うと、2つのアプリケーションでプロジェクトがリンクされます。必要に応じて、プロジェクト・プランのベースラインを設定し、予算バージョンの生成とベースラインの作成を同時に行います。

注意: 新規プロジェクトを作成するときに、ソース・プロジェクトまたはテンプレートが予算管理に使用可能な場合のみ、予算管理に使用可能な財務プラン・タイプが財務プラン・タイプ・フィールドに表示されます。

プロジェクトをエクスポートするときは、もともとプロジェクト財務管理アプリケーションからプロジェクトまたはテンプレートをインポートした場合を除いて、ソース・プロジェクトまたはテンプレートを選択する必要があります。ソース・プロジェクトまたはテンプレートはサードパーティのスケジューリングに対応している必要があり、関連付けられたプライマリ・プランニング・リソース・ブレークダウン・ストラクチャではプロジェクト・レベルでの変更が禁止されている必要があります。

プロジェクトをプロジェクト財務管理アプリケーションにエクスポートするときに、Microsoft Project2010以降のバージョンからは、下の表で示すとおりに、様々な条件に基づいてタスクがエクスポートされます。

タスク 条件

非アクティブ・タスクエクスポートしません。

手動タスク手動タスクの日付と期間が有効な場合のみ、エクスポートします。

手動要約タスク

すべての要約タスクのスケジュール・モードが自動の場合のみ、エクスポートします。この理由は、積上はプロジェクト財務管理アプリケーションで発生しないからです。

プロジェクト情報の同期Microsoft Projectと情報をやり取りするには、同期ルールを使用します。必要な同期ルールを選択してすべての情報を同期するか、または選択した情報のみをインポートまたはエクスポートします。たとえば、プロジェクトのスケジュール更新のみを同期するように選択できます。同期ルールによっては、同期オプションを選択して情報の転送方法を決定します。また、データの喪失を回避するため、プロジェクトを同期した後に必ずMicrosoft Projectで変更を保存します。

次の表で、属性が転送されるデフォルトの方向を説明します。

属性 Microsoft Projectにインポート Microsoft Projectからエクスポート

タスク体系 可 可

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リソースおよびリソース・レート可 不可

タスク属性 可 可

実績数量および実績原価 可 不可

スケジューリングおよび進捗 不可 可

注意: スクリーン・リーダー・アプリケーションを使用する場合は、プロジェクトのインポート時やエクスポート時に必ず「転送レポート」にフォーカスを置いて、プロジェクト振替後に詳細を読めるようにしてください。

プロジェクト同期時のインポート・オプションMicrosoft Projectでのタスクのスケジュール方法は、プロジェクト財務管理アプリケーションとは異なります。たとえば、Microsoft Projectではリソース空き状況とタスクの依存関係が考慮されますが、プロジェクト財務管理では考慮されません。

Microsoft Projectでは、作業、日付および単位の3つの主要属性を使用してタスクをスケジュールします。1つの属性を変更した場合、他の2つの属性のいずれかを変更して相殺する必要があります。Microsoft Projectでのタスクのスケジュール方法は異なるため、新しいタスク割当の作業と日付をインポートできなくても、割当単位は100%になります。インポートする場合は、3つの値のうち、Microsoft Projectに計算させる値を1つ選択し、残りの2つの値をインポートする必要があります。

たとえば、次の属性を持つ新しいタスク割当をインポートするとします。

作業: 16時間

開始日: 03-AUG-15

終了日: 03-AUG-15

新しいタスク割当は、同期時に選択したオプションに基づき、次の表の説明どおりにインポートされます。

オプション 計算の例

日付の計算開始日を03-Aug-15、作業を16時間、単位を100%とした場合、Microsoft Projectでは終了日が04-Aug-15として計算されます。

作業の計算開始日を03-Aug-15、終了日を03-Aug-15、単位を100%とした場合、Microsoft Projectでは作業が8時間として計算されます。

単位の計算(Microsoft Project 2007)また 開始日を03-Aug-15、終了日を03-Aug-15、作業を16時間と

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はピークの計算(Microsoft Project 2010以降のバージョン)

した場合、Microsoft Projectでは単位またはピークが200%として計算されます。

処理管理処理管理では、他のアプリケーションからプロジェクト財務管理アプリケーションにインポートされるデータを管理します。処理管理を使用すると、他のアプリケーションで発生したレコードに対してプロジェクト財務管理アプリケーションで処理を実行できなくなります。処理管理はプロジェクト実行管理アプリケーションには適用されません。

使用可能な処理管理

次の処理に対して管理を設定できます。

財務タスクの追加

財務タスクの削除

プロジェクト日付の更新

プロジェクト摘要の更新

プロジェクト名の更新

プロジェクト番号の更新

プロジェクト組織の更新

プロジェクト・ステータスの更新

財務タスク日付の更新

財務タスク摘要の更新

財務タスク名の更新

財務タスク番号の更新

財務タスク組織の更新

たとえば、次のようなシナリオを考えてみます。

Microsoft Projectからプロジェクトをインポートしました。

ビジネス・ルールでは、Microsoft Projectでプロジェクト日付およびタスク日付を常に保持することになっています。

データの整合性を確保するため、Microsoft Projectで発生したプロジェクトおよびタスクがプロジェクト財務管理アプリケーションで削除されないようにする必要があります。

このルールを適用するには、ソースのMicrosoft Projectに対して次の処理管理を入力します。

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プロジェクト日付の更新

財務タスク日付の更新

財務タスクの削除

Microsoft Project統合の使用に関するFAQ

Microsoft Projectをサードパーティのスケジューリング・アプリケーションとして使用するとどうなりますかOracle Fusion Project Foundationでプロジェクト日付およびタスク日付を変更する機能がいくつかの点で制限されます。制限は次のとおりです。

プロジェクトおよび既存のタスクの開始日と終了日は変更できません。

新しいタスクの開始日と終了日は入力できますが、これらの日付は、要約タスクの計画日の範囲内にある必要があります。

トランザクション日は変更できますが、これらの日付は、要約タスクまたはプロジェクトのタスク計画日およびトランザクション日の範囲内にある必要があります。

Microsoft Projectでプロジェクト識別子を消去するとどうなりますか

プロジェクト識別子を消去すると、Microsoft ProjectとOracle Fusion Project Foundationでのプロジェクト間のリンクが削除されます。プロジェクト識別子を誤って消去した場合、プロジェクトを新しいプロジェクトとしてOracle Fusion Project Foundationにエクスポートできます。

ヒント: Oracle Fusion Project Portfolio Managementの環境情報を変更した後は、プロジェクト識別子を消去してください。

Microsoft Projectで属性値を選択するのはなぜですかサービス・タイプ、作業タイプ、タスク・マネージャ、進捗ステータスの値を選択するには、「属性値の選択」メニュー・オプションを使用します。メニュー・オプションを使用すると内部IDがMicrosoft Projectに保存され、値をOracle Fusion Project Portfolio Managementのプロジェクト財務管理アプリケーションにエクスポートできるようになります。

「属性値の選択」オプションを使用して内部IDを移入しないと、関連付けられている値はプロジェクト財務管理にエクスポートされません。属性値を選択し、後で内部IDを変更せずに属性値を手動で変更した場合、元の属性値がプロジェクト財務管理にエクスポートされます。

Microsoft Projectの属性キャッシュはいつ消去しますか

属性キャッシュを消去するのは、Oracle Fusion Project Portfolio Managementの環境を変更した後、または、同期ルールを変更してMicrosoft ProjectのフィールドとOracle Fusion Project Portfolio Managementのプロジェクト財務管理アプリケーションの属性との間のマッピングが変更された場合です。

ヒント: 属性キャッシュを誤って消去した場合、次にプロジェクトを同期するとキャッシュが再移入されます。

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実績金額をMicrosoft Projectのリンクされていないプロジェクトにインポートできますか

できます。プロジェクト・リンクを保持していない場合であっても、Microsoft Projectで新しいプロジェクトを作成するときに、Oracle Fusion Project Portfolio Managementのプロジェクト財務管理アプリケーションから他の情報とともに実績金額をインポートできます。ただし、その後でプロジェクトの進捗をエクスポートすることはできません。

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1. 財務プロジェクトの定義と管理2. 用語集

用語集

A | B | C | D | F | K | P | R | S | T | U

A

属性キャッシュOracle Fusion Project Portfolio Managementのプロジェクト財務管理アプリケーションの属性の値と、同期時におけるMicrosoft Projectのフィールドとの属性マッピングに関連する情報を保存します。

B

ベースライン財務プロジェクト・プラン現行プロジェクト・プラン値から保存できるタスクおよびタスク割当の主要な計画情報(日付、原価、数量、従事、レートなど)です。財務プロジェクト・プランのベースラインを設定しても、新しいプラン・バージョンは作成されません。かわりに、現行プロジェクト・プランのベースライン列に現行プラン情報が保存されます。

予算明細タスクおよび通貨、必要に応じてプランニング・リソースの予算金額、数量およびレート。

予算管理支出超過を防止するためにどのトランザクションが予算に対して検証対象となっているかを判別するオプションと検証プロセスのセット。

間接費間接費は、事業経営の正規の原価です。直接費を補助するものであり、実行する作業に直接起因しません。

間接費ベース間接費が適用される直接費のグループ。

間接費コード間接費の分類。間接費コードは、直接費に適用する間接費のタイプを表します。間接費体系に含まれる間接費コードごとに、適用先となる原価ベース、関連する支出タイプおよび原価ベース内の直接費への適用順序を指定します。

総原価直接費や間接費など、支出項目の原価。

C

区分カテゴリプロジェクトの分類方法。たとえば、区分カテゴリを使用して、プロジェクトの資金調達先、投資戦略または業種を定義します。区分カテゴリは、区分コードと呼ばれる一連の値に関連付けられます。

区分コードプロジェクトの分類に使用する区分カテゴリ内の実装定義値。たとえば、業種という区分カテゴリには、建設、銀行、医療などの区分コードを設定できます。

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管理予算勘定科目セグメント予算管理を検証する予算ディメンション。予算ディメンションは、勘定体系セグメント、プロジェクト属性およびプロジェクト・リソース属性に制限されます。

D

非標準化階層への問合せ中のパフォーマンス向上のために、階層内で最下位のノードごとに、履歴データを1行にグループ化します。

配分ファクタ分割曲線を構成する10個の分割ポイントのそれぞれに対応した財務期間に配分される予算、予測またはプロジェクト・プランの金額を決定する数値。

F

財務プランプロジェクトの財務パフォーマンスの見積を表す予算または予測。

財務プラン・タイププロジェクト予算またはプロジェクト予測のカテゴリ(集合)。

財務リソース単位として通貨を使用するリソース。

予測明細タスクおよび通貨、必要に応じてプランニング・リソースの予測金額、数量およびレート。

K

KPI期間決定日キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)値の生成時に、パフォーマンス・メジャー計算用の会計カレンダおよびプロジェクト会計カレンダの期間を決定するのに使用される日付。

P

期間明細特定の会計期間、プロジェクト会計期間、助成予算期間または期間のグループに対する、タスク、通貨およびプランニング・リソースの組合せの予算金額または予測金額を表します。

プロジェクト・セット検索またはレポート作成のためにグループ分けされ、パーソナライズされた一連のプロジェクトです。プロジェクト・セットは他者と共有できます。

R

直接費実行する作業に直接起因する原価。たとえば、給与や出張経費などです。

リソース・ブレークダウン・ストラクチャリソース、リソース・タイプ、リソース書式またはその他のリソース・グループの1つ以上の階層。財務プランニングおよびプロジェクト・プランニングに使用したり、プロジェクトの計画金額と実績金額の表示に使用します。

S

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スペース共通の関心分野または目標に沿った作業をする各個人を支援するコラボレーション機能。スペース・メンバーは、コンテンツの共有、メッセージの相互送信、グループのイベントやタスクの追跡などが可能です。

集計集計(プロジェクト・パフォーマンス・データの更新)プロセスでは、実績原価、取引約定、予算、予測、収益および請求書のトランザクションに関連するデータを抽出して、レポート用のデータを準備します。

T

トランザクション管理トランザクションの賦課先をプロジェクトとタスクのどちらにするかを管理する基準のセット。請求可能なプロジェクトに、どの項目が請求可能または請求不可であるかを定義することもできます。資産プロジェクトの場合は、どの項目が資産計上可能または資産計上不可であるかを定義できます。

U

未計画リソース実績原価が関連付けられているのに、タスク割当が作成されたことがないリソース。

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