oracle enterprise manager 10g - hitachi solutions

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〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 代理店名 TEL URL 0120-155-096 http://www.oracle.co.jp/contact/ お問合わせ窓口 OSE00693-SE ビジネスの継 続 性やI T 統 制を支 援する運用管 理ソリューション ORACLE GRID Oracle Enterprise Manager 10 g 本カタログの情報は、2007年5月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。 *Oracle、PeopleSoft、 JD Edwards及びSiebelは米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 他社名又は製品名は、それぞれ各社の商標である場合があります。 Copyright © 2007, Oracle. All rights reserved.

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Page 1: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1

代理店名

TEL

URL

0120-155-096http://www.oracle.co.jp/contact/

お問合わせ窓口

OSE00693-SE

ビジネスの継続性やIT統制を支援する運用管理ソリューション

ORACLE GRID

OracleEnterprise Manager 10g

本カタログの情報は、2007年5月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。 *Oracle、PeopleSoft、JD Edwards及びSiebelは米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 他社名又は製品名は、それぞれ各社の商標である場合があります。 Copyright © 2007, Oracle. All rights reserved.

Page 2: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

ミドルウェア統合によるシンプルなシステム 今日の複雑化した企業システムは、その運用・管理に多大な労力を要し、ビジ

ネスの変化に迅速に対応することが困難になっています。とくに、データベース

やアプリケーション・サーバーなどのミドルウェアを複数のベンダーの製品で組

み合わせている場合は、システムをさらに複雑化させ、開発・運用コストの増大

に直結します。こうしたシステムにひとたびトラブルが発生すると、多くの場合、

原因の切り分けと問題解決に多くの時間とコストを必要とします。

Oracle10�は、データベースやアプリケーション・サーバー、システム管理ツール

などの企業システムに求められるミドルウェアをすべて統合して提供するソリュー

ション・プラットフォームであり、ミドルウェアの分断によって発生する管理の複雑

化の問題を解決します。

また、Oracle 10�は、自動的に収集される稼動状況の情報をもとに、障害の兆

候や潜在的な問題点を事前に検知し、適切なアドバイスを管理者に提示する

ための機能を備えています。アプリケーションの性能低下などの問題が発生し

たときには、管理者は統合的なパフォーマンス分析機能を使用して、すべての

システム要素から原因と考えられる部分を素早く特定し、さらにチューニング機

能によって問題を迅速に解決することが可能です。Oracle 10�は、システム異

常の予防、発見、解決を容易にすることによって、企業の運用・管理コストの削

減に貢献します。

Application Application ServerServer DatabaseDatabase

ハードウェア/ OSOS

ハードウェア/ OSOS

分断された APサーバーとDB

業務業務 プログラム

業務業務 プログラム

Application Server Database

ハードウェア/ OS

ハードウェア/ OS

業務 プログラム

業務 プログラム

分断された システム監視

ハードウェア/ OS

Oracle 10g

業務 プログラム

業務 プログラム

Application Server Database

Oracle Enterprise Manager

システム統合管理

受発注システム 経理システム 人事システム

グリッド技術によるシステムの最適化 Oracle 10�では、Webアプリケーション・サーバー、データベース、ストレージと

いう3階層のそれぞれで、資源を共有化します。オラクルの提供するグリッド

技術は、これら各層のパフォーマンスと信頼性を向上させる一方で、コスト削

減を実現します。

グリッドを構成するさまざまなシステム資源は、Oracle Enterprise Manager

10�により一元的に集中管理・配置されるため、あたかも仮想的な1つの巨大

なサーバーであるかのように、単純かつ簡単に管理することができます。

Oracle 10�は、従来の分散システムが抱えていた、個別に独立したシステム

とそれぞれの冗長なコンピュータ資源の問題を、分散システムの低コストを生

かしたまま解消します。また、従来は集中システム固有のものであった、システ

ム資源の柔軟な割り振りを実現しました。たとえば、受発注システムの管理者

は、過去の新製品発売時のシステム統計をもとに、一時的に負荷が集中して

増強が必要となりそうなシステムを予測することができます。そして、グリッド

技術による柔軟なシステム資源の再配置機能によって、処理能力を容易に

増やすことができます。

こうして、Oracle 10�は最小限のシステム投資で、高いパフォーマンスと信頼

性、柔軟性を備えたグリッド・システムを構築することを可能にします。

データベース

ストレージ

アプリケーション・ サーバー

一時的に資源の 割当てを拡大

Oracle 10gは、グリッド・コンピューティングを実現するために開発された初めてのプラットフォームであり、 セキュリティおよび可用性に優れ、自動管理機能によって高品質のサービスを低コストで実現します。

Oracle 10gとは

リソースの可視化 企業内にある膨大なハードウェア およびソフトウェアを把握し、 ITガバナンスを実現します。

サービスの可視化 ビジネス視点でアプリケーションの可用性、

パフォーマンスを管理し、 サービスの品質とビジネスの 継続性を保障します。

セキュリティの可視化 情報漏洩などの脅威に対する 企業のセキュリティ対策を支援し、 企業のリスクを軽減します。

リソースの可視化

セキュリティの可視化

サービスの可視化

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Oracle 10g製品ファミリー

Oracle Database 10�は、高い信頼性、パフォーマンス、セキュリティをもつ業界標準のデータベース管理システムです。Oracle Database 10�では拡張性と管理性が大幅に向上し、グリッド・コンピューティングに対応。安価な小規模システムから、社会基盤を支える大規模システムにまで幅広く対応します。

Oracle Collaboration Suite 10�はEメール、文書管理、Web会議、掲示板など、エンタープライズ環境に不可欠なツール群を提供し、Oracle 10�を基盤とした強力なコラボレーティブ・アプリケーションを提供します。

Oracle Application Server 10�は、パワフルなJ2EE Webサーバーを基盤に、求められるすべてを一貫して提供するSOA対応のアプリケーション・プラットフォーム・スイートです。開発、システム統合、配置、管理といった情報システムの全フェーズに対応。ビジネス・インテリジェンス、ポータル、セキュリティといった現代のシステムに欠かせないすべての機能を提供します。

企業の大小にかかわらず、情報システムの担う役割は大きくなり続け、いまではビジネスの意思決定を支援

する欠かせない基盤となっています。ITのビジネスへの依存度が高まるにつれ、法整備や企業の社会的

責任による内部統制の整備が求められるようになり、コーポレートガバナンス、リスクマネジメント、コンプライア

ンスと関連して、IT統制を実現する上で運用管理の重要性が増しています。また、新規システムへの投資

比率を高め、企業の競争力を強化するためには、運用コストのさらなる削減とビジネスの継続性を保障する

安定したシステム運用が求められているのです。

こうした課題を解決するのが、Oracle Enterprise Manager 10gです。Oracle Enterprise Manager

10gは、企業のITインフラ全体の運用管理を自動化し、高度な構成管理とサービスレベル管理、可用性管

理、パフォーマンス管理を提供することで、企業の運用業務プロセスを改善します。これにより、内部統制の

実現と適切なリスク管理、安定運用によるビジネスの継続性、運用コスト削減といったさまざまな運用管理の

課題を解決します。また、ITILなどの標準的な運用管理フレームワークの導入を支援します。

ビジネス継続性とIT統制の実現

ビジネス継続性とIT統制の実現

Oracle 10gとは

Business Application Management トップダウン・アプローチによるビジネス・アプリケーションの管理

Grid Management データセンターにも適応するグリッド環境の効率的な管理

Service Level Management サービスレベルの管理と迅速なトラブル・シューティング

Database Management グリッド環境に対応したデータベース管理

Compliance and Security Management 企業におけるITセキュリティとそのコンプライアンスの確立

Configuration Management IT統制のための構成情報の管理と可視化

Fusion Middleware Management Oracle Fusion Middleware製品群の一元管理

Reporting コンプライアンスのための分析レポート

Managing Non Oracle Products 追加プラグインによる他社製品の包括管理

Technical Data 主要機能一覧とライセンス

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目 次

Oracle Enterprise Manager 10�は、Oracle Database 10�、Oracle Fusion Middleware、Oracle Collaboration Suite 10�、およびOracle E-Business Suiteの統合管理ツールです。問題の事前対処、障害の切り分けなどミドルウェア統合のメリットをフルに引き出すとともに、業務視点のアプリケーション管理により、ビジネスの継続性を向上させます。

Page 3: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

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トップダウン・アプローチによるビジネス・アプリケーションの管理

Business Application Management

「トップダウン・アプローチによる運用管理」とは、何らかのトラブルが発生した際に、ネットワークやデータベース、アプリケーション・サーバーといったインフラ側から調査するのではなく、業務アプリケーションのアーキテクチャに沿った根本原因分析をおこない、対処することです。 Oracle Enterprise Manager 10gは、企業のシステム全体の構成情報と蓄積しているパフォーマンス情報、検知したアラート情報に基づき、インフラ全体の問題解析を透過的におこないます。この機能により、業務アプリケーション側からトラブル対応を効率的におこなうことができます。また原因究明がなされた後、そのまま操作を継続し、対処することもできます。

ビジネスのIT依存の増加と、システムのオープン化は、ITシステムをより複雑にしています。どの業務がどのシステムで稼動しているかの把握も不十

分なことも多く、トラブルが発生した場合の対処は少数の人材の勘と経験でインフラを構成する個々のサーバやソフトウェアに対し、1つ1つ調査して

いるのが現状です。

Oracle Enterprise Manager 10gは、サービスや業務の視点で運用管理するトップダウン・アプローチによって、企業が利用するアプリケーションの

可用性やサービスレベル、障害時の問題分析から対処までの運用プロセスの自動化、システム・ライフサイクルの管理、セキュリティの可視化、IT統制

の強化といった運用管理ソリューションを実現します。また、Oracle E-Business SuiteやSiebel CRMなどのオラクルのパッケージ・アプリケー

ションにも対応しています。

トップダウン・アプローチによる運用管理

Oracle E-Business Suiteシステムの 自動検出

Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle E-Business Suiteシステムの全体構成を自動的に検出し、アプリケーションとインフラストラクチャの関連を管理します。この自動検出より、管理者がデータベースの情報や稼動しているアプリケーションの各サービスの種類と内容など、複雑で煩わしい登録作業をおこなわずに済みます。また新たなサーバーの追加など、システム構成に変更が生じたとしても、自動的にそれを判断し、システム構成を更新します。アプリケーションとインフラストラクチャの構成は、トポロジビューワによりわかりやすく可視化されます。

トラブルの分析ステップ

Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle E-Business Suiteの統合管理を実現します。これにより、Oracle E-Business Suiteの管理の利便性を大幅に向上します。 ・複数インスタンスの統合管理 ・Oracle E-Business Suiteが稼動するOS、データベース、 アプリケーション・サーバの統合管理 ・パフォーマンス管理 ・Oracle E-Business Suiteの構成管理 また、Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle E-Business Suite標準の管理コンソールである、Oracle Applications Managerも統合します。これにより、統合管理から、より詳細のアプリケーションの管理作業までをシームレスにおこなうことができます。

Oracle E-Business Suiteの管理

Oracle E-Business Suiteの管理ビュー

Oracle E-Business Suiteが使用するJVMの使用効率を監視

可能性のあるサービス失敗の原因

自動検出されたOracle E-Business Suiteシステムのトポロジ

Oracle E-Business Suiteのクローン

Oracle Enterprise Manager 10gのクローニング機能によって、Oracle E-Business Suiteのシステムをイメージ化し、別のサーバーへ配布することができます。 このクローニング機能によって、適切なパッチが当てられた状態の環境を別のサーバーに構築することが容易になります。開発環境から運用環境の作成といった導入フェーズから、システムを拡張する時、もしくはハードウェア障害が発生して、サーバーを再インストールする時に、簡単な操作でOracle E-Business Suiteシステムの拡張や復元が可能になります。

Oracle E-Business Suiteのプロビジョニング

業務アプリケーションの構成管理

Oracle Enterprise Manager 10gでは、以下に示すOracle E-Business Suite関連の構成情報を記録・保持しています。 ・パッチ情報およびカスタム・オブジェクト情報 ・アプリケーションのコンテキスト・ファイルおよび設定ファイル ・コンカレント・サービスおよびワークフロー・サービスの設定情報 これにより、複数のOracle E-Business Suite間での構成を比較したり、過去の構成情報を検索することができます。またレポート機能を利用することで構成情報をHTML形式で出力することも可能です。

Oracle E-Business Suiteの構成情報の検索

Siebel CRMの統合管理

Oracle Enterprise Manager 10gは、Siebel CRMについても構成情報の自動検出や稼動状況の監視、トップダウン・アプローチによる問題分析をおこなうことができます。またシステム監視およびボトルネック解析については、実績の高い従来のSARMデータ(Siebel Application Response Measurement:Siebel 独自の性能測定データ)を使用しており、複数サーバー上のSARMデータをOracle Enterprise Manager 10g で統合的に管理できます。

Siebel CRMのシステム構成(トポロジ)

Page 4: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

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データセンターにも適応するグリッド環境の効率的な管理

Grid Management

Oracle Enterprise Manager 10gは、システム全体の稼動状況とパフォーマンス・ステータスが一目でわかる統合的なビューを提供します。 システム管理者は、ブラウザベースの軽量な管理コンソールから、システムの稼動状況やパフォーマンス、アラートの数や重大度、セキュリティやポリシー違反、ジョブの状態など、管理すべき多くの情報を一目で把握することができます。 また、環境の監視を開始するための共通のエントリ・ポイントとして、構成情報や管理機能に直接かつ簡単にアクセスすることが可能です。

Oracle Enterprise Manager 10gでは、さまざまなシステム資源を管理対象とすることができます。 たとえば、Oracle データベース、Oracle Application Server、Oracle E-Business Suite、他社製のアプリケーション・サーバーやデータベース、ロードバランサなどのネットワーク機器、Portalやサーブレット、JSPなどのアプリケーション、サーバーのハードウェア(メモリ、CPU、ディスクを含む)は、すべてOracle Enterprise Manager 10gの管理対象です。 Oracle Enterprise Manager 10gの管理コンソールからは、これらのさまざまなリソースの稼動ステータスを一覧画面で参照できます。管理対象が、異なる部門システムや地域に散在していたとしても、管理者は各リソースの状況を簡単に把握可能です。

システムを管理する際には、単に動作しているかどうかだけではなく、良好なパフォーマンスで動作しているか確かめることも重要です。Oracle Enterprise Manager 10gでは、そうしたパフォーマンスの健全性も、簡単に確認することができます。 システムの性能情報は時系列のグラフで表示され、パフォーマンスの状態を視覚的に把握可能です。サーバーのCPU/メモリーの使用率、ディスクI/Oの状態、またデータベースのセッションやトランザクションの状況、Webアプリケーションのリクエスト処理時間などがわかりやすいグラフで確認できます。 また、パフォーマンスに問題が発見された場合は、パフォーマンス分析機能やチューニング機能によって、直ちに問題を解決することができます。

Oracle Enterprise Manager 10gは、企業内に分散して存在するリソースを統合された1つの単位として管理することができる

製品です。Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracleデータベース、Oracle Fusion Middleware、Oracle E-Business

Suiteなどのオラクル製品だけでなく、ホストのハードウェアやオペレーション・システム、ファイアウォールやロードバランサなどの

ネットワーク機器を含めた企業システムを構成するさまざまな要素を、単一の管理コンソールから一元的に管理します。これにより、

グリッド環境を構成する複雑なシステムをより効率よく管理し、企業の複雑な運用業務プロセスをシンプル、かつ迅速にします。

システム全体の統合監視

さまざまなシステム資源の稼動状況の監視

パフォーマンスの監視

システム異常のアラート通知 プロビジョニング

システム拡張の自動化

RAC環境の容易なスケールアウト/スケールダウン

ジョブによる管理作業の自動化

監視対象が停止したり、パフォーマンスが許容範囲を超えて悪化した場合は、管理者はアラートとしてそれらの情報を受け取ります。こうしたアラート情報は、管理コンソールから参照する以外に、メール、SNMPトラップ、カスタムスクリプトとして通知できます。 警告あるいはクリティカル・アラートが発行されるしきい値は、曜日や時間帯によって変動させたり、移動平均から動的に計算させるなど柔軟に設置可能なものもあります。また、アラートを受け取ってから管理者が対処するのではなく、あらかじめアラート発生時の処理を指定しておいて、問題発生時の対処を自動化することも可能です。

Oracle Enterprise Manager 10gは、強力なプロビジョニング機能を提供します。プロビジョニング機能により、大量のサーバーに対してOSやOracleデータベース、Oracle Application Serverを一括してインストールでき、システム管理者の負荷が大幅に軽減されます。ビジネス規模の変化に合わせてノードの増強や縮退、再配分をおこないシステムの処理能力を最適化するという考え方は、従来のような作業方法では膨大な負荷を要するため困難でしたが、Oracle Enterprise Manager 10gのプロビジョニング機能によって、簡単な操作できわめて効率的におこなうことができるようになります。

サーバーの稼動状況一覧

ジョブとは、管理タスクをおこなうために、定義およびスケジュールする作業の単位です。バックアップなどの管理コンソールから実行するタスクを自動化したり、エンド・ユーザーによってカスタマイズされたOSコマンドやSQLスクリプトを指定した時間に実行させることが可能です。 作成したジョブをジョブライブラリに保存すると、複数のユーザーが共有して再利用できます。また、複数の管理タスクを成功/失敗条件によって分岐させたり、ジョブを月に3回などの特定の間隔で実行させたりするオプションも用意されています。 マルチタスク・ジョブ

開発ライフサイクルのサポート

①必要なコンポーネントを選択

イメージの準備

②インストール

本番環境

Database

Software Library

Application ServerOS

プロビジョニング機能を使えば、最適なインスタンス構成やパッチ環境を保持した検証済みの標準サーバー環境を、そのまま別の環境にコピーすることができます。管理者が1つ1つのサーバーに個別にインストールして設定していると、人的ミスが入り込む余地も大きくなりますが、プロビジョニング機能によってWebブラウザ上のシンプルな操作だけでシステムを拡張でき、人的ミスを排してサーバー環境を適切に保つことが容易になります。

プロビジョニング機能は、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)にも対応し、新規のOracle RAC作成や、既存のOracle RACへのノード追加および削除が可能になりました。従来複雑だったOracle RACの構成作業は、WebブラウザでのGUI操作によっておこなえるようになり、RACの高可用性やスケーラビリティといったメリットを容易に享受することができます。

Oracle Enterprise Manager 10g Grid Control Home Page

データベースのパフォーマンス監視

アラートの管理

Page 5: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

8 9

サービスレベルの管理と迅速なトラブル・シューティング

Service Level Management

今日、企業で使用されているシステムの多くは、データベース、アプリケーション・サーバーを用いて構築されています。システムの規模やサービスの種類が増えるにつれてコンポーネント数は増加し、その構成は複雑になっています。しかし、管理者がシステムの構成を把握しておかなければ、トラブル発生時やシステムの規模を拡張する際に不都合が生じます。 Oracle Enterprise Manager 10gのトポロジ・ビューワ画面では、アプリケーション、データベース、アプリケーション・サーバーが、その依存関係に従った階層化されたビューで表示されます。この統合されたビューによって、管理者は多数のコンポーネントからなる複雑なシステムの構成を容易に把握することができます。 また、トポロジ・ビューワには、各コンポーネントの稼動状況やアラート、ポリシー違反などの情報が表示されます。コンポーネントに問題が発見された場合には、ターゲットのアイコンをクリックすることによって素早くターゲットの詳細ページにアクセスし、問題点を確認、修正することができます。

トポロジ・ビューワではシステム構成をビューで確認できますが、ダッシュボードを使用すると、コンポーネントとそのステータス、アラートなどの一覧を見ることが可能です。もちろん、ダッシュボードからもターゲットの詳細ページに素早くアクセスできるので、問題点の確認・修正を容易におこなうことができます。

企業が提供するITサービスの重要性が高まるにつれて、その品質についても高いレベルが求められるようになっています。システム

管理者は、サービスレベルを測定し、それを高い状態で維持するように管理し、ビジネス継続性を担保する必要があります。そのためには、

ますます複雑化するシステム全体を一元的に監視、管理できるツールが必要です。

Oracle Enterprise Manager 10gは、サービスレベルの管理およびサービス視点で種類の異なる複数のコンポーネント群を一元的な

管理を提供します。これにより、サービスに何らかの問題が発生した場合、問題の原因を迅速に特定することができます。管理者は、Oracle

Enterprise Manager10gを用いてサービスレベルの監視・管理をおこなうことで問題の未然防止を可能とします。また、障害が発生した

場合でも根本原因の分析を迅速におこなうことでサービスの停止時間を最小限にとどめられます。

システム構成の容易な把握

トポロジ・ビューワ

ミドルウェア統合のメリット

システム監視ダッシュボード

サービスに何らかの障害が発生したことを、エンドユーザーからの報告によりようやく気づき、対処するというケースは珍しいことではありません。しかし24時間365日サービスを提供するような重要なシステムの場合、そのような対処法ではサービスが不安定になり問題があります。問題発生後、急いでサービスを再開させる必要があるため、とりあえずサーバーを再起動したら問題が解決したように見えたが、後日また同じ問題が起きてしまうという最悪のケースもありえます。これを防ぐために、サービスに小さな変化や問題が起こった時点で発見し、その原因を突き止め、それ以降は同じ問題が発生しないよう対処する必要があります。 Oracle Enterprise Manager 10gではパフォーマンスに変化が生じ、一定のレベルを超えると自動的にアラートが発行されます。管理者は、このアラートメッセージから問題の発生時刻、現時点までのパフォーマンスの履歴などをビジュアルで確認することができます。 また、このアラートの詳細からドリルダウンしていくことで、ユーザーがどのURLにアクセスしたときパフォーマンスに問題が発生したかを確認することができます。もっとも処理時間が遅いURLとそれに対するヒット数などから、パフォーマンス問題を解決すべきURLの優先順位を特定し、具体的にどのような処理をおこなうときに時間がかかるのかを分析していきます。サーブレット、JSP、EJBメソッド、JDBC処理時間のうち、どこがボトルネックとなっているかを特定したあと、問題の原因を取り除くよう対処する必要があります。その際も、たとえばデータベース(JDBC)に原因があった場合には、データベースのチューニング機能などを用いて素早く対処することができます。

アラートの発生から解決まで

サービスレベルを管理する際に、1つのサイトを構成する各URLに対してエンドユーザーのレスポンスタイムを監視することはとても重要です。しかし、サイトを構成するURLの数は膨大であり、管理者が手作業でおこなうことは現実的ではありません。 Oracle Enterprise Manager 10gを用いると、これまで不可能だと思われていた作業を実現できます。Oracle Enterprise Manager 10gは、Webアプリケーションにアクセスする全エンドユーザーについてのレスポンスタイムを、URLごとに集計することができます。さらに、この情報を分析することにより、URL、ドメイン、リージョン、ビジター、Webサーバー別のコンテキスト、および日次・月次のコンテキストで詳細レポートを見ることができます。管理者は、このエンドユーザーのアクセス傾向などのデータを用いて、パフォーマンス低下などの大きな問題が発生する前にアプリケーションのチューニングや、リソースの追加をおこなうことができます。また、とくに重要なURLについては常に監視できるようにリスト化し、しきい値をカスタマイズしたりすることで柔軟なパフォーマンス監視が可能となります。

エンドユーザーのレスポンス分析

システムが複雑化し多様な連携が求められる時代において、データベースやアプリケーション・サーバーといったミドルウェアを複数のベンダー製のもので組み合わせることは、システムをさらに複雑化させ、開発・運用コストの増大に直結します。たとえば、Web受注システムでの処理の遅延という問題が起きた場合、ベンダーに問い合わせする前に問題を切り分ける必要があります。また、「相性の問題」と呼ばれる、個々のミドルウェアとしては正常でも組み合わせた結果生じる問題の解決には、より多くの時間と手間を要します。 Oracle 10gは、データベース、アプリケーション・サーバー、システム管理ツールという現代のシステムに求められるミドルウェアをすべて統合して提供するソリューション・プラットフォームです。組み合わせでの動作はすでに検証済みであるため、安心してシステムを構築することができ、システム構築会社の先にある問題の問い合わせ先が1つにまとまります。さらに、問い合わせる前にOracle Enterprise Manager 10gを用いることで、問題の予防・発見・解決も容易におこなえます。

ミドルウェア統合によるTCO削減

OK

OK

ミドルウェア統合がもたらす問題の単純化

ミドルウェアがばらばらだと

ミドルウェアが統一されていれば

情報の壁

トラブル発生

対処 対処

対処方法 対処方法

問い合わせ

調査

問い合わせ

調査

問題の切り分け

結合テスト

有 有

対処

問い合わせ

調査

NG

アプリケーション・ サーバー・ベンダー

データベース・ ベンダー

NG

組み合わせた結果、 起きる問題を ベンダーは解決してくれない

組み合わせた結果、 起きる問題もベンダーが解決

トラブル発生

対処方法提示

パフォーマンスの履歴

リクエスト・パフォーマンス

ページ・パフォーマンス

Page 6: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

データベース・グループ画面

10 11

グリッド環境に対応したデータベース管理

Database Management

自己診断機能 Oracle Database 10gには、自動的にパフォーマンス分析をおこない、問題があればその解決方法をアドバイスする強力な自己診断機能(ADDM: Automatic Database Diagnostic Monitor)が実装されています。これまでは、ボトルネックの調査や問題の解決には高度なスキルと多くの労力が必要でしたが、自己診断機能により負荷が大幅に軽減されます。 Oracle Enterprise Manager 10gでは、Oracle Database 10gの自己診断機能をより簡単に使用できます。自己診断機能により発見された問題は自動的にデータベース管理のトップ画面に表示されるため、データベース管理者はすぐに問題を認識することができ、データベースのパフォーマンスを良好な状態に保つことができます。 各種アドバイザによる自動チューニング Oracle Database 10gには、自己診断機能と連携してチューニングを自動でおこなうさまざまなアドバイザが実装されています。たとえば、SQL文のチューニングをおこなう「SQLチューニング・アドバイザ」、最適な索引やマテリアライズド・ビューの作成についてアドバイスする「SQLアクセス・アドバイザ」、最適なメモリー・サイズをアドバイスする「メモリー・アドバイザ」、領域の縮小などをアドバイスする「セグメント・アドバイザ」などがあります。これらのアドバイザは、問題点や最適な設定を提示するだけではなく、具体的な修正方法まで提示するため、チューニングの負担を大きく削減できます。 Oracle Enterprise Manager 10gでは、Webのグラフィカルなユーザー・インタフェースにより、自己診断機能によって表示された問題からアドバイザによる自動チューニング、そしてチューニング結果で提示された修正や設定の実装まで、リンクをたどるだけで簡単に実行できます。

Oracle Enterprise Manager 10gは、データベースの包括的な管理を提供します。ユーザーや表の作成、権限の管理、バックアップ/

リカバリーといったデータベースの基本的な管理をグラフィカル・ユーザー・インタフェースの簡単な操作でおこなえるだけでなく、自己

診断によるパフォーマンス分析や自動SQLチューニング機能などのOracle Database 10gが持つ強力な自己管理機能を最大限に

活用し、データベース管理者の負荷を大きく減らすことができます。また、複数のデータベースをグルーピングして一括管理をおこなう

グループ機能やOracle RACに対応したプロビジョニング機能などにより、企業内にある複数のデータベースの統合管理からデータセン

ターやグリッド環境といった大規模のインフラストラクチャにも適応します。

自己管理データベース

Oracle Enterprise Manager 10gでは、CPUやディスクI/Oの負荷状況、トランザクションのスループット、アクティブ・セッションなどのグラフを一覧表示できます。同じ時間軸でグラフが表示されるので、パフォーマンスが低下した場合などの問題の切り分けが容易になります。 また、アクティブ・セッションのグラフは、I/Oなどで待ち状態のセッションや、CPUなどで処理中のセッションを表します。グラフはクリックすることができ、ドリルダウンすることで、ロック待ちのSQL文やディスクI/Oが多いSQL文などを素早く特定したり、さらに自動SQLチューニングまでおこなうことが可能です。

パフォーマンス監視

Oracle Enterprise Manager 10gのハング分析機能により、ロックなどで待ち状態になっているセッションをわかりやすく図で示すことができます。ブロックしているセッションや待ち状態のセッションの関係が一目でわかります。

ハング分析

自己診断機能によるアドバイス

ハング分析画面

Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle RAC管理機能も充実しています。サービスの管理やインターコネクトの監視、ノード間ブロック転送のパフォーマンス情報の表示、インスタンスの追加・削除、トポロジ・ビューワを使用したRAC構成情報のグラフィカルな表示など、さまざまなOracle RAC固有の管理機能が実装されています。 また、クローニングやプロビジョニングによるOracle RACのノード追加が可能になりました。クローニングやプロビジョニングはすでに稼動済みで実績のあるOracleのソフトウェア環境をコピーして、新しいOracle RACノードを追加するため、システム負荷が急激に増えた場合でも、要求に応じて安全に素早くデータベースの処理能力を拡張できます。

Oracle Real Application Clusters(RAC)管理

SQLチューニング

Oracle Enterprise Manager 10gのグループ機能により、大量のデータベースを少ない作業コストで効率よく管理できます。関連するデータベースをグループ化し、監視・管理の対象を少なくすることで作業コストを削減できるという、グリッド環境においては必須の機能です。 データベースの起動・停止、SQLやバックアップ・スクリプトの実行など、さまざまな操作がグループ全体にわたっておこなえるようになり、ストレージの使用状況やバックアップ・レポート、セキュリティの情報などをグループ単位で表示することができます。また、ダッシュボードを表示して、リアルタイムにグループ全体のステータスを監視することが可能です。

グループ機能

Oracle Enterprise Manager 10gでは、記憶領域や表、索引、初期化パラメータなどさまざまなデータベース構成情報を保存し、管理できます。保存されている構成情報を比較して差分を表示するので、データベースの変更情報の履歴が簡単に表示できます。たとえば、データベースの移行やメンテナンスをおこなう場合には、作業の前後で索引や初期化パラメータの設定などの変更を簡単にチェックできます。 また、他のデータベースの構成情報と比較したり、構成情報をもとにDDL文を作成することもできるため、試験環境の作成などの場合にも便利です。

変更管理

パフォーマンス監視画面

クローン・データベース・ウィザード スキーマ間の差分の比較

Page 7: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

12 13

企業におけるITセキュリティとそのコンプライアンスの確立

Compliance and Security Management

個人情報保護法や内部統制に関する要求が加わったことで、ITシステムにおけるセキュリティの重要性はますます高くなっています。しかしセキュリティに関して「今どんな状態にあるのか」を可視化し常に管理できている組織はまだ少数です。可視化と管理ができていない状態は情報漏洩などのセキュリティ事件を防ぐことができない、発生したセキュリティ問題の原因を究明することができない、外部監査人や政府機関などに迅速な報告ができない、等の問題を引き起こします。 これらの問題を解決するためには日常のシステム運用の中で、常に各システムのセキュリティ状態を把握し、ポリシーに違反した行為などを検知・警告する仕組みや、それらを記録し保管しておく仕組みが必要になるのです。

今日の企業を取り巻く経営環境は、変化の速度をますます速め、情報漏洩防止や内部統制などが新たに求められています。これにとも

なって情報セキュリティの分野ではシステム運用に関わる「運用セキュリティ」も重要な要素として位置づけられるようになりました。

Oracle Enterprise Manager 10gは、IT統制における防止的コントロールと発見的コントロールを実現する、ポリシーベース管理

機能を提供します。

企業における運用セキュリティの課題

ITセキュリティにおけるPDCAサイクル

セキュリティ管理においてもその計画から実行、評価を継続していくためのPDCAサイクルが非常に重要です。具体的にはPlanにおいて現状の把握とリスク分析、それに対応するためのポリシーを策定し、Doでそのための対策を実行します。その後ポリシー通りに運用されているか、新たなリスクがないか等をCheckで評価し、改善策をActionで決定し次のPlanにフィードバックしていきます。このようなサイクルを繰り返すことで継続的なセキュリティレベルの維持と管理・運用が可能になります。

Oracle Enterprise Manager 10gでは、では、ポリシーと呼ぶ事前定義型のルールを提供しています。ポリシーとは、前記のPDCAサイクルのなかのPlanにおいて決定されるもので、データベースに対して60以上、ミドルウェアで25以上、それ以外を含めると200以上あります。それぞれが、セキュリティ管理や構成管理などのカテゴリに分けられています。 セキュリティ管理において、ポリシーは大きくアクセスコントロールと、実行制御の2つに分けられます。アクセスコントロールでは、パラメータファイルやディレクトリファイルへのアクセスやパスワードの適正利用、またログ取得やログファイルの有効性確認などに関するポリシーが提供されています。実行制御では、単にパフォーマンス監視に伴うサービスレベルの確保だけではなく、プログラムの実行権限の制限や障害検知、各サーバーにおいて設定されているパラメータの値の正常化などに関連するポリシーが提供されています。 また、コンプライアンス・スコア機能により、ポリシーの遵守状態をわかりやすく可視化します。これにより、企業のITセキュリティ対策状況やコンプライアンス状況を正確に確認するとともに、以降の対策の意思決定に大きく寄与することができます。 さらにポリシー違反を犯したシステムを検出した際、自動的に問題を修正する機能を提供します。この設定を有効にすると、自動修正が可能な問題を検出した場合、事前に設定した修正処置を即時実行することで、問題を解決します。これにより、数十、数百のサーバーで構築されている企業システムであっても、迅速な対応を可能にします。 企業において利用されているシステムが、常にポリシーで定めた運用レベル、サービスレベルを維持することは、企業活動が適切におこなわれている、つまりコンプライアンスが確立していることを保証するものです。そのために、人的エラーを排除した、間違いのない運用をおこなう必要があり、ポリシーを自動化していることが必須となります。これがオラクルの考える、予防的コントロールと発見的コントロールです。

ポリシーベースのITセキュリティ強化

一般に稼動後のシステム運用はコスト削減の対象となりやすい領域であり、その中で新たな運用コストを生み出すことになるセキュリティ管理をどのように効率化するかは大きな課題です。セキュリティ管理が生み出すコストは主にPDCAサイクルにおけるPlanとCheckの部分に発生し、これらの部分が効率化されていないと副次的に外部監査などを受ける場合の監査コストを増大させる結果になります。(特に内部統制評価にかかわる監査への対応は今までにない新たな運用コストを生み出しています)Oracle Enterprise Manager 10gはあらかじめ設定されているポリシーにもとづいたセキュリティ管理を自動化・効率化しトータルなTCO削減に貢献します。

「TCO削減」の新たな意味 内部統制を実現するための運用管理

PDCAサイクル

PDCA

不十分であった セキュリティ項目に対し、 必要な対応の定義

セキュリティ管理の 目標の設定と プロセスの定義

目標に対する セキュリティ管理レベルの 結果のモニタリングと評価

定められた 手順の実行

PlanDo

Check

標準監査結果のレポート

IT統制の構成

業務処理統制

全般統制

情報セキュリティ

正しい実装での開発、 着実な運用、安全なシステム・・・・・・

システムのセキュリティ管理を維持していくためには決められたポリシーの遵守状況をモニタリングし、違反行為を検出・報告するしくみが必要です。これによって継続的な改善や違反に対する迅速な対応が可能になります。Oracleデータベースが提供する標準監査機能を利用し、それぞれの行為を記録しておくことで、法的問題が発生した際に証跡として役立てることができます。Oracle Enterprise Manager 10gは1つまたは複数のデータベースの標準監査機能を容易に活用するためインタフェースを提供します。 また、Oracle Enterprise Manager 10gのセキュリティ管理機能やレポート機能と組み合わせることによってコンプライアンスの確立と維持、監査への対応を効率化することができます。

コンプライアンスのための監査機能

米国での巨大企業の不正会計事件を発端に、内部統制が世界的な潮流となるなか、システムの着実な運用が重要な課題となっています。内部統制の一翼を担う「全般統制」のうち、情報セキュリティは過半数を占める要素です。さまざまな「統制(=コントロール)」をシステム上に正しく実装するだけでなく、セキュアなシステムで着実に運用することが欠かせません。 情報システムを支えるOSやネットワーク、データベース、ミドルウェアなどのインフラ部分のセキュリティが脆弱であれば、その情報の信頼性、客観性といったものが失われてしまいます。Oracle Enterprise Manager 10gは、事前定義済みのポリシーなどから、不正なログインや失敗など、ユーザーの適切な利用をモニタリング、レポーティングすることができます。このような着実な運用機能により、内部統制の有効性を証明することが可能になります。日本の金融商品取引法では、運用結果を記録するなど運用環境の整備が一定の条件を満たせば、前年度の結果を再利用することが認められています。この再利用性を活用するためにも、Oracle Enterprise Manager 10gが大いに役立ちます。

コンプライアンスダッシュボード

ポリシーの設定画面

システム全体のセキュリティ状態の可視化

Page 8: Oracle Enterprise Manager 10g - Hitachi Solutions

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IT統制のための構成情報の管理と可視化

Configuration Management

これまでは、各サーバーにインストールされているOSやオラクル製品、パッチなどの情報を、運用者が自ら調査し、表計算ソフト等でとりまとめ、変更があったら手動で修正するプロセスが一般的です。しかしこれでは、人為的ミスが発生したり、変更履歴を取得するのが困難です。また、数十台、数百台のサーバーの構成管理をおこなう場合、手作業による運用プロセスは破綻します。 Oracle Enterprise Manager 10gを利用することで、サーバーのハードウェア情報や稼動しているソフトウェアの構成情報を自動的に収集し、構成管理データベース(CMDB)に蓄積できます。こうすることで、構成情報の作成や更新といった運用プロセスを自動化することで、常に最新の情報を把握することができます。

構成管理とは、ITにおけるシステムの構成を管理することを指し、ITIL(IT Infrastructure Library)においても定義されています。構成管

理は、IT統制の強化をおこなううえで、きわめて重要な役割を果たします。しかし、構成情報の収集やメンテナンスは、複雑で多岐にわた

るため、多くの手間がかかります。

Oracle Enterprise Manager 10gは、構成管理データベース(CMDB)および構成情報を管理するためのインタフェースなど、強力な

構成管理機能を提供しています。ITサービスの構成アイテム(CI)であるOSやインストールされているオラクル製品の製品構成、設定

パラメータ、パッチの情報といった詳細レベルの構成情報の収集を自動でおこない、条件による検索・比較、レポートなど、構成管理に

関する各種タスクを統合的におこなうことができます。これにより、IT統制の実現やビジネス継続性管理を支援します。

Oracle Fusion Middleware製品群の一元管理

Fusion Middleware Management

システムのオープン化に伴い、さまざまなテクノロジースタックが企業システムを支えています。オープンシステムの導入は初期コストの

削減に大きく貢献しますが、運用コストの観点では課題があります。とくに運用管理者にとっては、さまざまなコンポーネントから成り立つ

Webシステムの環境を、いかに効率よく管理するかが大きな課題です。

Oracle Enterprise Manager 10gは、OSからデータベース、アプリケーション・サーバー、Webアプリケーションに至るすべてのスタック

において、シームレスな統合管理をおこなうことができます。

構成管理の自動プロセス化 ・各サーバーにインストールされたオラクル製品 ・各サーバーのOSモジュール ・各オラクル製品のパッチ適用状況 検索結果は表形式で示され、必要に応じてその結果をファイルに出力できます。これにより、定期報告や内部統制監査などの目的に応じて、詳細な構成情報や変更情報を迅速に報告することが可能となります。

Oracle Enterprise Manager 10gによって蓄積される構成情報には、OSやオラクル製品といった単位だけでなく、データベースの設定パラメータのような各ソフトウェアの詳細情報も含まれます。Oracle Enterprise Manager 10gを利用することで、こうした詳細情報を以下のカットで自由に検索することができます。

構成情報の把握

Oracle Enterprise Manager 10gによる構成管理

構成管理の検索

Webシステムの環境では、クライアントのアクセス先となるHTTPサーバーやアプリケーションを実行するアプリケーション・サーバー、そしてデータベース・サーバーといったさまざまなコンポーネント、さらにはこれらのコンポーネントが稼動しているいくつものハードウェアが複雑に絡み合っています。従来は、それら各コンポーネントを個別の管理ツールで監視し、運用者の手によって個々の監視情報をまとめていました。そのため、Webアプリケーションにパフォーマンスなどの問題が発生した場合には、原因を特定するのに多くの時間と労力を要していました。 Oracle Enterprise Manager 10gを利用することで、1つの画面からすべてのコンポーネントを監視することができ、それらのコンポーネントを「Webアプリケーションの実行環境」という単位にまとめて管理できます。これによって従来のようにハードウェアごと、ソフトウェアごとに存在する複数の管理ツールを使用する必要はありません。また問題が発生した場合でも、Webアプリケーション側から原因となっているコンポーネントをシームレスに分析することができます。

Webアプリケーション単位での統合管理

Webシステムのなかで、とくにSOA環境は全体的な監視をおこなうのにたいへん手間がかかります。その理由としてSOA環境では、Webサービスなど自社サイト外で稼動しているWebアプリケーションと連携することが頻繁にあり、その際のレスポンス計測や死活確認が容易でないからです。 従来では、そのようなWebサービスの統計情報取得や死活監視、レスポンス時間の計測をおこなう場合、SOAに関するスキルの高い技術者が各 Webサービスに、独自のスクリプトやJavaアプリケーションを作成して対処していました。 Oracle Enterprise Manager 10gを使用することで、そのような統計情報の取得やレスポンス時間計測用のテスト作成を、GUIベースで簡単におこなうことができます。このようにして、SOAの全体コンポーネントから各プロセスの詳細情報まで包括的に管理できます。

SOA環境の統計収集、テスト作成

BPELプロセスの統計情報

レスポンス時間計測用テストの作成

アプリケーションの機能拡張や製品のバージョンアップなどにより、構成情報は変更されることがあります。Oracle Enterprise Manager 10gは、蓄積される構成情報の変更を自動的に補足し、CMDBに反映させると同時にこうした変更履歴を適時参照することが可能です。これにより、監査などでいつ、なんの目的で変更したのかを正確に報告することができます。また、複数の異なるサーバーに対して、構成情報を比較することもできます。たとえば、異常があるサーバーと正常なサーバーとの違いを構成管理の観点から問題点の追跡をおこなうことができ、差分を迅速に把握することができます。とくに、Oracle RACやOracle Application Server 10gのクラスタ構成といった、ほぼ同一のサーバーが複数存在する場合に、各サーバーのパラメータが正しく設定されているかどうか、パッチのレベルが同一かを確認するのに役立ちます。

構成情報の比較

構成管理の比較

構成管理データベース (CMDB)

Oracle Enterprise Manager 10g

・すべての構成管理情報を Oracle Enterprise Managerで管理

・最新情報や変更履歴を確認

・システム全体のパッチ状態を確認

Webアプリケーションのコンポーネント一覧

Webアプリケーションの統計情報

業務システム C

業務システム B

BPELサーバー

アプリケーション・サーバー

データベース・サーバー

Oracle Application Server 10g

Oracle Database 10g

Oracle SOA Suite

業務システム A

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コンプライアンスのための分析レポート

Reporting

Oracle Enterprise Manager 10gの強力なレポーティング・フレームワークである情報パブリッシャを使えば、企業内のさまざまなユーザーが、Oracle Enterprise Manager 10gによって管理されているターゲットの情報を取得できます。システム管理者はレポートを使用して、管理ターゲットのアクティビティ、リソース使用率、構成などを示したり、管理対象システムセットの可用性を示すことができます。企業経営者は、たとえばERP、SCM、Eメールなどの重要なビジネス・アプリケーション・サービスの可用性をレポートから把握、確認することができます。 情報パブリッシャはOracle Enterprise Manager 10gと完全に統合されているため、シームレスなレポーティング環境を実現しています。情報パブリッシャはシステム管理や環境に関する情報をプロアクティブにレポート化し、エンドユーザー、システム管理者、経営者層などに発行・配信します。また、アクセス制御によりレポートの編集・公開・配信範囲を細かく定義することができます。レポートのコピーを管理リポジトリに保管することができるため、過去の履歴を参照することも可能です。 100を超えるレポートが事前定義済みレポートとして提供されているため、システム管理者は、すぐにOracle Enterprise Manager 10gの強力なレポーティング機能の恩恵を受けることができます。これらのレポートはブラウザ上でカスタマイズも可能なため、必要に応じてより高度なレポートを容易に作成することができます。

システム環境をさまざまな切り口から分析する各種レポートは、システム管理には欠かせないものです。とくに今日では、企業のIT統制の

証明としてレポーティングは重要となっています。

Oracle Enterprise Manager 10gは強力なレポーティング・フレームワークを搭載し、レポート生成に対する多種多様な要求に応え

ます。必要な時にレポートを作成して情報を得るプル型の情報収集だけではなく、あらかじめスケジュールしたタイミングで定期的にレ

ポートを発行、送付するプッシュ型の情報配信をおこなうことも可能です。

追加プラグインによる他社製品の包括管理

Managing Non Oracle Products

企業システムを構成するハードウェアやソフトウェアは複雑です。ハードウェア製品では、サーバーだけでなく、ストレージ機器、ネットワー

ク機器が利用されています。

ソフトウェア製品では、オラクル製品のみならず、他社のミドルウェア製品を利用しているケースもあります。Oracle Enterprise Manager

10gは、顧客の所有するシステム基盤を効率よく統合管理することで、顧客のIT資産を保護します。

情報パブリッシャ

直感的なユーザー・インタフェースを使用して、カスタムレポート定義を作成することができます。レポート内容の構成要素を組み合わせて、要素パラメータを設定し、オプションでレポート発行スケジュールを定義し、アクセス権を付与して、新たなレポート定義を作成します。 情報パブリッシャでは、管理リポジトリから抽出した情報を使用して、レポートを生成することもできます。管理リポジトリの各種テーブルに保存されたデータに簡単にアクセスするためのデータベース・ビューが用意されています。

レポートのカスタマイズ/ オリジナルレポートの作成

事前定義済レポート

システム管理者以外のユーザーに、システム状況を知らせるレポートを公開したいという状況は往々にして発生します。Oracle Enterprise Manager 10gでは、レポートを任意のユーザーに対してEメールで発信したり、あるいはOracle Enterprise Manager 10gのWebサイト上で、任意のユーザーがアクセスできるように公開することができます。これらの機能により、システム管理者とエンドユーザーが簡単に情報を共有することが可能となります。

レポートの公開/メール配信

Oracle Enterprise Manager 10gには、高度なサービスレベル管理機能が搭載されています。この機能をさらに拡張することで、オラクル製品上で構築されたアプリケーションのみならず、他社ソフトウェア製品上で構築されたアプリケーションのパフォーマンス監視を効率よくおこなうことができます。また、この機能は、POP、IMAP、SMTP、LDAP、FTP、SOAPといった標準的なプロトコルをサポートすることにより、Webアプリケーションの分析だけでなく、Oracle E-Business Suiteのような業務アプリケーション製品、メール・システムなど、さまざまな種類のアプリケーションのパフォーマンス分析をおこなうことができます。また、複数の場所からアクセスした場合のパフォーマンス状態を監視することにより、東京、大阪のように利用者が異なる場所からパフォーマンス状況を評価することが可能です。

サービスレベル管理機能の強化による 他社製品の包括管理

メールで配信されたレポート

Oracle Enterprise Manager 10gには、他社のソフトウェア製品やハードウェア機器の管理用プラグインを提供しています。このプラグインを導入することにより、他社製品を含めた企業システムをトータルで管理できます。たとえば、サーバーのCPUやメモリの使用状況、ネットワークのトラフィック状況、ネットワーク機器の構成情報、ストレージの空き容量やディスク障害などの監視や、OS、他社のデータベース製品、他社のアプリケーション・サーバー製品といったオラクル以外の製品の可用性やパフォーマンス状況、その上で動作するお客様のアプリケーションを監視することができます。また、個々の専用管理ツールもOracle Enterprise Manager 10gから起動することができるため、問題の修正をシームレスにおこなうことができます。これにより、顧客の所有するシステム基盤を効率よく管理しつつ、顧客のIT資産の保護が可能となります。

他社製品管理機能

インフラ部分の監視業務に他社の運用監視ツールを使っている場合、サーバーやネットワークといったハードウェアの監視やコンポーネントの監視を行うことはできますが、問題を具体的に特定し、解決を行うことは専用の管理ツールを使うことが必要です。たとえば、データベースやアプリケーションサーバーのようなソフトウェアの管理の場合、Oracle Enterprise Manager 10gのような専用の管理ツールを使うことが必要です。しかし、その場合、2つ以上の管理コンソールを使い分けることとなり、運用管理が煩雑になることが懸念されます。Oracle Enterprise Manager 10gは、SNMPのサポートや、WebサービスベースのAPIであるEnterprise Manager Connector Framework(EMCF)の提供により、すでにご利用している運用監視ツールとの連携を実現します。これにより、現在の運用業務の変更を最小限にしつつ、詳細情報の活用、使い慣れたインタフェースを使った運用オペレーションの実現など運用管理性の大幅な向上をおこなうことが可能です。

他社運用監視ツールとの連携

IMAPアプリケーションのパフォーマンス分析

レポート定義ライブラリ

レポートのカスタマイズ

BEA WebLogic Serverの管理

Network Appliance Filerの管理

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主要機能一覧とライセンス

Technical Dataライセンス/主な機能 説明

Oracle Enterprise Manager 10g Release 3の新機能

Grid Controlで使用可能

Database Controlで使用可能

Application Server Control およびApplication Server Control for Collaboration Suite で使用可能

Oracle Database

基本管理機能 *1

起動停止

リアルタイムの可用性、メトリック監視

データベースの動作設定

ユーザー、スキーマの管理

ジョブ

バックアップ/リカバリ

Oracle XML DBの管理

Oracle Streamsの管理

トポロジ・ビューワ

ダッシュボード

レポーティング

グループ監視

Database Diagnostics Pack

自動ワークロード・リポジトリ (AWR)

Automatic Database Diagnostic Monitor (ADDM)

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

ブラックアウト

ハング分析

メモリー・アクセス・モード

Database Tuning Pack *2

SQL チューニング・アドバイザ

SQL アクセス・アドバイザ

オブジェクトの再編成

Database Configuration Management Pack

構成情報の収集とレポート

構成検索/分析

データベースとサーバーの構成

ポリシー管理

セキュリティ・アセスメント

コンプライアンス・ダッシュボード

Database Change Management Pack *3

データベース・オブジェクトの定義の保存

データベース・オブジェクトの定義の比較

Oracle Application Server

基本管理機能 *4

起動停止

リアルタイムの可用性、メトリック監視

アプリケーション・サーバーの動作設定

J2EEアプリケーションのデプロイ

クラスタの管理、設定

クラスタ監視

ジョブ

バックアップ/リカバリ*5

トポロジ・ビューワ*5

ダッシュボード

レポーティング

ログの閲覧

グループ監視

Application Server Diagnostics Pack

アプリケーション・パフォーマンスの分析

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

ブラックアウト

Application Server Configration Management Pack

構成情報の収集とレポート

構成検索/分析

アプリケーション・サーバーとサーバーの構成

ポリシー管理

セキュリティ・アセスメント

コンプライアンス・ダッシュボード

Oracle Management Pack for SOA

データベースの起動停止

現在のCPU使用率、セッション数、SQLレスポンス時間などの統計情報の取得

動作パラメータの変更や設定情報の管理

ユーザーやスキーマ・オブジェクトの管理

管理作業のスケジュール、定期的な実行

GUIベースでの容易なバックアップ、リカバリの実行

XML構造のデータベース格納を管理

複数データベース環境での情報共有を管理

システム全体の構成、状態を視覚的に把握

直感的なアイコンでシステムの状態を表示

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

任意のターゲット群の監視

データベースおよびサーバーのパフォーマンス管理

データベースの統計情報を自動的に取得

データベースの自己診断エンジン

データベースおよびサーバーのパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

計画停止時間の設定

ロックなどで待ち状態になっているセッションを図で表示

高負荷時にも診断情報を取得可能

SQLのパフォーマンス・チューニング

よりよい実行計画、SQL文書換えの推奨の提示

新しい索引、マテリアライズド・ビューの作成の推奨の提示

スキーマ・オブジェクトの再編成ウィザード

データベースおよびサーバーの構成管理

ハードウェアの詳細情報、パッチを含むOSの詳細情報、Oracle インベントリの参照

サーバーのハードウェア、ソフトウェアの構成の検索・比較

データベースおよびサーバーの構成

セキュリティや標準オペレーションの順守など、推奨構成との ポリシー・ギャップ管理

セキュリティの健全度を数値化して評価

ポリシーグループに基づいたセキュリティの可視化、設定情報のアドバイス

スキーマ定義の保存、比較

任意の時点のデータベース・オブジェクトの定義を取得・保存

データベース・オブジェクトの比較

アプリケーション・サーバーの起動停止

現在のCPU使用率、メモリー使用率、ヒット率などの統計情報の取得

動作パラメータの変更や設定情報の管理

ウィザードによりEARファイルおよびWARファイルのデプロイ

クラスタの作成、管理

クラスタの監視

管理作業のスケジュール、定期的な実行

GUIベースでの容易なバックアップ、リカバリの実行

システム全体の構成、状態を視覚的に把握

直感的なアイコンでシステムの状態を表示

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

アプリケーション・サーバーの各種ログ表示

任意のターゲット群の監視

アプリケーション・サーバーおよびサーバーのパフォーマンス管理

アプリケーションのパフォーマンス・ボトルネックを分析

アプリケーション・サーバーおよびサーバーのパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

計画停止時間の設定

アプリケーション・サーバーおよびサーバーの構成管理

ハードウェアの詳細情報、パッチを含むOSの詳細情報、Oracle インベントリの参照

サーバーのハードウェア、ソフトウェアの構成の検索・比較

アプリケーション・サーバーとサーバーの構成管理

セキュリティや標準オペレーションの順守など、推奨構成との ポリシー・ギャップ管理

セキュリティの健全度を数値化して評価

ポリシーグループに基づいたセキュリティの可視化、設定情報のアドバイス

SOA関連製品の管理

Webサービス監視

SOAインフラストラクチャ管理

集中化された管理コンソール

BPELプロセスの診断

スタンドアロン・ライセンス

Provisioning Pack

プロビジョニング

クローニング

Service Level Management Pack

Webアプリケーションのテスト・パフォーマンス

ビーコンの監視リスト

Configuration Management Pack for Non-Oracle Systems

インベントリ情報の収集とレポート

構成検索/分析

ホストの構成

ポリシー管理

レポーティング

System Monitoring Plug-In for Hosts

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

レポーティング

System Monitoring Plug-in for Non Oracle Databases *6

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

レポーティング

System Monitoring Plug-in for Non Oracle Middleware *6

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

レポーティング

System Monitoring Plug-in for Networks Devices *6

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

レポーティング

System Monitoring Plug-in for Storage *6

パフォーマンス・モニタリング

可用性、メトリックの履歴の参照

イベント監視

イベント通知

レポーティング

Oracle Application Management Pack

for E-Business Suite

アプリケーション・パフォーマンス・モニタリング

構成管理

サービス・レベル管理

Oracle Applications Managerとの連携

Oracle Application Management Pack for Siebel

アプリケーション・パフォーマンス・モニタリング

構成管理

サービス・レベル管理

SOAPテストの定義と実施。可用性やパフォーマンスの計測および記録 Oracle BPEL Process Managerサーバー、Oracle Applicaton Serverおよびデハイドレーション・ストアの管理 Oracle BPEL Process Manager Consoleおよび Oracle Business Activity Monitoringとの連携

BPELプロセスの状態、および同期/非同期プロセスのスループットを計測と表示

オペレーティング・システムおよびOracle製品の配布、コピー

オペレーティング・システムおよびAS/DBのソフトウェア・イメージの配布

既存のAS/DBインスタンス、およびOracleホームの別環境へのコピー

任意のWebサイトおよびネットワーク・コンポーネントのレスポンスを監視

ビーコンを使用したURLおよびトランザクションのレスポンスの監視

ビーコンを使用したIPアドレスおよびURLのレスポンスの監視

サーバーの構成管理

ハードウェアの詳細情報、パッチを含むOSの詳細情報、Oracle インベントリの参照

サーバーのハードウェア、ソフトウェアの構成の検索・比較

サーバーの構成

セキュリティや標準オペレーションの順守など、推奨構成との ポリシー・ギャップ管理

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

サーバーのパフォーマンス管理

サーバーのパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

Oracle以外のデータベースの管理

Oracle以外のデータベースのパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

Oracle以外のアプリケーション・サーバーの管理

Oracle以外のアプリケーション・サーバーのパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

ネットワーク機器の管理

ネットワーク機器のパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

ストレージ機器の管理

ストレージ機器のパフォーマンス情報の参照

可用性、メトリックの履歴・傾向データの参照

アラートの参照、アラートの詳細メッセージの参照、アラート履歴の参照

発生したイベントの通知方法、ルール、スケジュールの設定

レポート定義の作成とHTMLレポートの生成

Oracle E-Business Suiteの管理

アラート通知、メトリック履歴の参照。SARM分析、

トランザクション追跡、エンド・ユーザ・パフォーマンスの分析

構成変更の追跡、構成変更の比較、トポロジー参照

サービス・レベルの目標や可用性の基準の定義 ビジネス・プロセスのサービス・レベルの監視

Oracle Applications Manager コンソールの起動

Siebel CRMの管理

アラート通知、メトリック履歴の参照、SARM分析、

トランザクション追跡、エンド・ユーザ・パフォーマンスの分析

構成変更の追跡、構成変更の比較、トポロジー参照

サービス・レベルの目標や可用性の基準の定義

ビジネス・プロセスのサービス・レベルの監視

*1 Oracle Database のライセンスの範囲に含まれます。 *2 Database Tuning Pack の機能を使用するには、Database Diagnostics Pack が必要です。 *3 データベースの同期機能は Javaベース・コンソールに含まれます。 *4 Oracle Application Server のライセンスの範囲に含まれます。Application Server Controlのすべての機能は Packライセンスを必要としません。 *5 Application Server Control 10.1.3以降では使用できません。 *6 監視対象製品の詳細情報は以下のURLをご確認ください。 http://www.oracle.co.jp/products/em_standalone.html

パッケージング Oracle Enterprise Manager 10gの各機能は、Oracle Enterprise Manager 10g Database Control(Oracle Database 10gに付属)、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control (Oracle Application Server 10gに付属)、およびOracle Enterprise Manager 10g Grid Controlで提供されます。 Oracle Enterprise Manager 10g Database Control Oracle Database 10gの管理機能を提供します。Oracle Database 10gのインストール時に自動的に構成されます。 Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control Oracle Application Server 10gの管理機能を提供します。Oracle Application Server 10gのインストール時に自動的に構成されます。 Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control for Collaboration Suite(Collaboration Suite Control) Oracle Collaboration Suite 10gの管理機能を提供します。Oracle Collaboration Suite 10gのインストール時に自動的に構成されます。 Oracle Enterprise Manager 10g Grid Control 複数のOracle Database、Oracle Application Server、Oracle Collaboration SuiteなどのOracle製品、Oracle以外のデータベースやアプリケーション・サーバー、ネットワーク機器やストレージ機器、およびアプリケーションの統合管理機能を提供します。 Grid Controlの管理サーバーおよびエージェントをインストールすることによって構成されます。 ライセンス Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle DatabaseおよびOracle Application Serverのライセンスに含まれる基本機能と、Oracle DatabaseあるいはOracle Application Serverのオプション・ライセンスが必要な拡張機能、およびスタンドアロン・ライセンスが必要な機能で構成されます。 ■Oracle Databaseのオプション ※Oracle Database Enterprise Editionの有償オプション

Oracle Diagnostics Pack 統計情報の自動収集、パフォーマンス・ボトルネックの自動識別、問題解決へのガイド、総合的なシステム監視などのOracle Database環境のパフォーマンスを管理するための機能を提供します。 Oracle Tuning Pack データベースのパフォーマンスを向上させるための自動チューニング機能を提供します。 Oracle Configuration Management Pack データベースとサーバーの構成、ポリシー管理、およびハードウェアとソフトウェアのインベントリ・トラッキング機能を提供します。 Oracle Change Management Pack さまざまな時点でのデータベース・オブジェクトの定義を取得し、比較するための一連の機能を提供します。

■Oracle Application Serverのオプション ※Oracle Application Server Java Edition/Standard Edition One/Standard Edition/ Enterprise Editionの有償オプション

Oracle Diagnostics Pack アプリケーションのパフォーマンス問題を解決するための診断機能と、総合的なシステム監視などのOracle Application Server環境のパフォーマンスを管理するための機能を提供します。 Oracle Configuration Management Pack アプリケーション・サーバーとサーバーの構成、ポリシー管理、およびハードウェアとソフトウェアのインベントリ・トラッキング機能を提供します。 Oracle Management Pack for SOA Oracle SOA関連製品の可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。 ■スタンドアロン・ライセンス ※前提条件のあるオプションではなく、独立して購入可能なライセンス

Oracle Provisioning Pack オペレーションシステムおよびOracle製品の配布・コピー機能を提供します。 Oracle Service Level Management Pack 任意のWebサイトおよびネットワーク・コンポーネントのパフォーマンス監視機能を提供します。 Oracle Configuration Management Pack for Non-Oracle Systems Oracle製品のインストールされていないサーバーの構成管理機能を提供します。 Oracle System Monitoring Plug-In for Hosts Oracle製品のインストールされていないサーバーの可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。 Oracle System Monitoring Plug-in for Non Oracle Databases Oracle以外のデータベースの可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。 Oracle System Monitoring Plug-in for Non Oracle Middleware Oracle以外のアプリケーション・サーバーの可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。 Oracle System Monitoring Plug-in for Networks Devices ネットワーク機器の可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。 Oracle System Monitoring Plug-in for Storage ストレージ機器の可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。 Oracle Application Management Pack for E-Business Suite Oracle Application Management Pack for Siebel Oracle E-Business Suite および Siebel CRM の可用性とパフォーマンスの監視機能を提供します。