「ptsdの歴史」...h22 学部共通科目 「科学と人間」...
TRANSCRIPT
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H22学部共通科目
「科学と人間」第3セクション 医療と社会(その1)
「PTSDの歴史」
人間文化学科 心理・健康コース
内海千種
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まず、トラウマ,PTSDについて
アンケート
クリッカーを準備してください
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トラウマについて
6%
63%
29%
2%
よく知っている それなりに知っている
聞いたことがある程度 聞いたこともない
1. よく知っている
2. それなりに知っている
3. 聞いたことがある程度
4. 聞いたこともない
-
PTSDについて
3%
22%
38%
31%
6%
よく知っている それなりに知っている
聞いたことがある程度 聞いたこともない
「トラウマ」と同じじ...
1. よく知っている
2. それなりに知っている
3. 聞いたことがある程度
4. 聞いたこともない
5. 「トラウマ」と同じじゃないの?
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次のうち、トラウマにならないと思うものは?(複数選択可)
強盗
に襲
われ
、ナ
イフ
...
大震
災に
あい
、命
をお
...
仕事
や学
業の
大事
な...
恋人
の浮
気を
せめ
た...
ラー
メン
を食
べよ
うと思
...
7%
21%
33%30%
9%
1. 強盗に襲われ、ナイフで刺された
2. 大震災にあい、命をおとしそうになった
3. 仕事や学業の大事な場面で大失敗をした
4. 恋人の浮気をせめたら振られてしまった
5. ラーメンを食べようと
思ったら、ゴキブリが浮いていた
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PTSDってなに?
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PTSDって何の略?
PPPPostostostost----TTTTraumatic raumatic raumatic raumatic SSSStress tress tress tress DDDDisorderisorderisorderisorderPPPPostostostost----TTTTraumatic raumatic raumatic raumatic SSSStress tress tress tress DDDDisorderisorderisorderisorder
外傷後外傷後外傷後外傷後ストレスストレスストレスストレス障害障害障害障害
Traumatic Stress
ただのただのただのただのストレスストレスストレスストレスではないではないではないではない????
Traumatic Stress
ただのただのただのただのストレスストレスストレスストレスではないではないではないではない????
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ストレス と トラウマの違い
これまでの対処方法で対処可能
日常のストレス
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ストレス と トラウマの違い
個人の対処能力を超えるような大きな打撃をもらたす状態
トラウマ
ショッキングショッキングショッキングショッキングなななな出来事出来事出来事出来事ショッキングショッキングショッキングショッキングなななな出来事出来事出来事出来事即即即即、、、、トラウマトラウマトラウマトラウマではないではないではないではない即即即即、、、、トラウマトラウマトラウマトラウマではないではないではないではない
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トラウマとは
激しいショック生体の防御破壊人体全体へ及ぼす影響
個人の対処や防衛の能力の範囲を
凌駕するもの(Campbell 医学事典)
ギリシア語で「傷」を意味し、「貫く」を語源とする
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トラウマの分類
自然災害自然災害自然災害自然災害などなどなどなど単発的単発的単発的単発的にににに遭遇遭遇遭遇遭遇するするするする外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
日常的日常的日常的日常的にににに繰繰繰繰りりりり返返返返されるされるされるされる外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
単回性単回性単回性単回性トラウマトラウマトラウマトラウマ単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性
トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
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トラウマの分類
自然災害自然災害自然災害自然災害などなどなどなど単発的単発的単発的単発的にににに遭遇遭遇遭遇遭遇するするするする外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
日常的日常的日常的日常的にににに繰繰繰繰りりりり返返返返されるされるされるされる外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
単回性単回性単回性単回性トラウマトラウマトラウマトラウマ単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性
トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
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単回性トラウマ
犯罪被害、強姦、事故(飛行機、列車、自動車など) 、火傷など
単発的単発的単発的単発的にににに遭遇遭遇遭遇遭遇するするするする外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
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トラウマの分類
自然災害自然災害自然災害自然災害などなどなどなど単発的単発的単発的単発的にににに遭遇遭遇遭遇遭遇するするするする外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
日常的日常的日常的日常的にににに繰繰繰繰りりりり返返返返されるされるされるされる外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
単回性単回性単回性単回性トラウマトラウマトラウマトラウマ単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性
トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
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トラウマの分類
自然災害自然災害自然災害自然災害などなどなどなど単発的単発的単発的単発的にににに遭遇遭遇遭遇遭遇するするするする外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
日常的日常的日常的日常的にににに繰繰繰繰りりりり返返返返されるされるされるされる外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
単回性単回性単回性単回性トラウマトラウマトラウマトラウマ単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性単回性
トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマ
慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性慢性反復性トラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマ
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慢性反復性トラウマ
監禁、児童虐待、DV、
難民、捕虜体験など
日常的日常的日常的日常的にににに繰繰繰繰りりりり返返返返されるされるされるされる外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事
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トラウマ体験後に起こりうる変化
不眠、食欲不振、動悸、手足の震えなど
身体面身体面身体面身体面
心理面心理面心理面心理面
社会生活面社会生活面社会生活面社会生活面
人生観の変化、無力感、罪悪感、情緒不安定、抑うつ気分など
人間関係の変化、ひきこもりなど
これらのこれらのこれらのこれらの変化変化変化変化がががが重篤重篤重篤重篤になるとになるとになるとになると・・・・・・・・・・・・
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PTSD:外傷後ストレス障害
衝撃的出来事を経験することによって生じる、精神疾患
PPPPostostostost----TTTTraumatic raumatic raumatic raumatic SSSStress tress tress tress DDDDisorderisorderisorderisorderPPPPostostostost----TTTTraumatic raumatic raumatic raumatic SSSStress tress tress tress DDDDisorderisorderisorderisorder
医師医師医師医師のののの診断診断診断診断によるによるによるによる医師医師医師医師のののの診断診断診断診断によるによるによるによる
-
PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
中核中核中核中核3症状症状症状症状
-
PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
-
基準A:トラウマとなる出来事
危うく死ぬ、もしくは重傷を負うような出来事を体験した
自分または他人の身体の保全に迫る危険を体験した
その際に、強い恐怖、戦慄、無力感を感じた
-
DSM-IVに例示されている具体例
戦闘、テロ攻撃
捕虜収容所、強制収容所監禁
人質、拷問
誘拐・拉致
暴行(性的暴行、身体的暴行、強盗)
自然災害、人為災害
重度の自動車事故
生命的脅威をおよぼす病気の告知
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PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
中核中核中核中核3症状症状症状症状
-
PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
-
思い出したくないのに繰り返し記憶が蘇り、気分が不安・不快になる
繰り返し夢に出てきてうなされる
出来事が起こったときに引き戻されたかのように、生々しい感覚が蘇ってくる
出来事を思い出させるものに触れると、精神的な苦痛を感じる
出来事を思い出させるものに触れると、身体が反応する(心臓が早鐘を打つ、冷や汗をかく、震えるなど)
基準B:再体験(侵入)症状
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PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
中核中核中核中核3症状症状症状症状
-
PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
-
C基準:回避・精神的麻痺
出来事について考えたくない、話したくない
出来事を思い出させる場所、人、行動などを避ける
出来事の大事な部分を思い出せない
趣味などの活動に、以前のような関心をもてない
周囲の人とのあいだに壁ができ、疎遠になった感じがする
愛情や幸福感などの感情がもてなくなる、あるいは薄くなる
将来のことを考えられない。自分はきっとはやく死ぬだろうと思う
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PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
中核中核中核中核3症状症状症状症状
-
PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
-
D基準:過覚醒
寝つけない。途中で目がさめる
ちょっとしたことでいらいらして怒ってしまう
物事に集中できない
危険をおそれて過剰に警戒してしまう
ちょっとした物音などにもビクッとしてしまう
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PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
中核中核中核中核3症状症状症状症状
-
PTSD基準 A
トラウマ体験の
有無
基準B
再体験(侵入)
症状
基準C
回避・麻痺症状
基準D
過覚醒(覚醒亢進)症状
基準E
B-Dの症状の持続期間が1ヶ月以上
基準F
臨床上
著しい苦痛
PTSDの診断基準DSM-IV (APA精神疾患の診断・統計マニュアル)
-
基準E, F:症状の持続期間と困難
回復に通常より時間(1ヶ月以上)がかかる(基準E)
→1ヶ月未満:急性急性急性急性ストレスストレスストレスストレス障害障害障害障害(ASD;Acute StressDisorder)
本人に著しい苦痛や困難を与えている(基準F)
トラウマ反応(再体験・回避・過覚醒)は異常なものではない
「異常な状況に対する正常な反応」
トラウマを体験しても、多くの人は自然に回復している
AAAAAAAA〜〜〜〜〜〜〜〜FFFFFFFFをををを満満満満たすたすたすたす場合場合場合場合をををを満満満満たすたすたすたす場合場合場合場合PTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDとととと診断診断診断診断されるされるされるされるとととと診断診断診断診断されるされるされるされる
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PTSDの疫学
KesslerKesslerKesslerKesslerらららら(1995)(1995)(1995)(1995) 男性男性男性男性 女性女性女性女性
外傷的出来事への暴露率 61% 51%
PTSDの生涯有病率 5% 10%
BrealauBrealauBrealauBrealauらららら(1991)(1991)(1991)(1991) 男性男性男性男性 女性女性女性女性
外傷的出来事があった場合のPTSD発症率
14% 31%
外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事をををを体験体験体験体験したしたしたした人人人人がががが必必必必ずずずず外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事外傷的出来事をををを体験体験体験体験したしたしたした人人人人がががが必必必必ずずずずPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDになるわけではないになるわけではないになるわけではないになるわけではないになるわけではないになるわけではないになるわけではないになるわけではない
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「ひどい目にあったからといって、全員がPTSDになるわけではない」ということが・・・
52%52%52%52%
34%34%34%34%
6%6%6%6%5%5%5%5%3%3%3%3%
納得 納得 納得 納得がいったがいったがいったがいった それなりに それなりに それなりに それなりに納得納得納得納得がいったがいったがいったがいった
どちらでもない どちらでもない どちらでもない どちらでもない あまり あまり あまり あまり納得納得納得納得がいかないがいかないがいかないがいかない
納得 納得 納得 納得がいかないがいかないがいかないがいかない
1. 納得がいった
2. それなりに納得がいった
3. どちらでもない
4. あまり納得がいかない
5. 納得がいかない
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外傷後ストレス障害の歴史
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トラウマの発見からPTSDへ
鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故のののの発生発生発生発生ととととトラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見
19191919世紀世紀世紀世紀
戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ
女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ
20202020世紀世紀世紀世紀
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トラウマの発見からPTSDへ
鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故のののの発生発生発生発生ととととトラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見
19191919世紀世紀世紀世紀
戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ
女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ
20202020世紀世紀世紀世紀
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トラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見〜〜〜〜惨事惨事惨事惨事ストレスストレスストレスストレスとしてのとしてのとしてのとしての鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故
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トラウマの発見①〜はじまりは鉄道事故
1825年 鉄道の登場(英)1830年 鉄道営業開業日に最初の死亡事故(英)1842年 鉄道大惨事の発生(仏)−53名が死亡
現在現在現在現在のむちのむちのむちのむち打打打打ちちちち症症症症ととととPTSDがががが合体合体合体合体したよしたよしたよしたよ
うなうなうなうな症状症状症状症状がみられるがみられるがみられるがみられる
大惨事大惨事大惨事大惨事のののの後後後後のののの心理的心理的心理的心理的・・・・精神的変化精神的変化精神的変化精神的変化のののの発見発見発見発見大惨事大惨事大惨事大惨事のののの後後後後のののの心理的心理的心理的心理的・・・・精神的変化精神的変化精神的変化精神的変化のののの発見発見発見発見
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トラウマの発見②〜なぜ鉄道事故?
これまでのこれまでのこれまでのこれまでの輸送事故輸送事故輸送事故輸送事故とのとのとのとの違違違違いいいい
事故事故事故事故のののの規模規模規模規模 →→→→ 馬車馬車馬車馬車よりもよりもよりもよりも
身近身近身近身近ささささ →→→→ 船舶事故船舶事故船舶事故船舶事故よりもよりもよりもよりも
間近間近間近間近でででで大量大量大量大量のののの死傷者死傷者死傷者死傷者人類人類人類人類がががが経験経験経験経験したことのないしたことのないしたことのないしたことのない大惨事大惨事大惨事大惨事
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トラウマの発見③〜外傷?こころ?お金?
器質的原因(脊髄の震盪)による
(Erichsen,1886)
心理的原因によるもの(Page,1885)
鉄道脊椎症
(railroad spine)
賠償神経症
(compensation
neurosis)
賠償法制定(プロシャ:1871)のち、
鉄道事故後の傷病数報告増加
(Rigler,1879)
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トラウマの発見④〜被害者と加害者の存在
被害者(負傷者)はウソをいっている・・・?
加害者側加害者側加害者側加害者側加害者側加害者側加害者側加害者側((((((((補償側補償側補償側補償側補償側補償側補償側補償側))))))))のののの責任責任責任責任をををを低減低減低減低減するするするする効果効果効果効果のののの責任責任責任責任をををを低減低減低減低減するするするする効果効果効果効果
被害者側被害者側被害者側被害者側かかかか、、、、加害者側加害者側加害者側加害者側かかかか被害者側被害者側被害者側被害者側かかかか、、、、加害者側加害者側加害者側加害者側かかかか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・政治的判断政治的判断政治的判断政治的判断政治的判断政治的判断政治的判断政治的判断
補償の負担を軽減するために、被害者の症状が軽く見積もられる可能性もある
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トラウマの発見⑤〜鉄道事故のその後
トラウマトラウマトラウマトラウマ学学学学へのへのへのへの関心関心関心関心はははは徐徐徐徐々々々々にににに低調低調低調低調
技術進歩技術進歩技術進歩技術進歩によりによりによりにより、、、、鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故がががが減少減少減少減少
社会的現象社会的現象社会的現象社会的現象となるとなるとなるとなる程程程程のののの事故事故事故事故がががが多発多発多発多発しなくなったしなくなったしなくなったしなくなった
第一次世界大戦へ
トラウマトラウマトラウマトラウマがががが注目注目注目注目されるにはされるにはされるにはされるには、、、、「「「「かつてないかつてないかつてないかつてない」」」」要素要素要素要素がががが必要必要必要必要
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戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ〜〜〜〜あらたなあらたなあらたなあらたな惨事惨事惨事惨事ストレスストレスストレスストレス
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トラウマの発見からPTSDへ
鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故のののの発生発生発生発生ととととトラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見
19191919世紀世紀世紀世紀
戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ
女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ
20202020世紀世紀世紀世紀
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トラウマの発見からPTSDへ
鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故のののの発生発生発生発生ととととトラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見
19191919世紀世紀世紀世紀
戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ
女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ
20202020世紀世紀世紀世紀
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戦争とトラウマ①〜第一次世界大戦
症状を包括して、「戦争神経症」へ
シェルショック
(shell shock;砲弾恐怖症)
器質的原因:高性能爆弾の爆発による脳震盪や脊髄震盪によって生じる症状
↓
恐怖や驚愕といった心理的原因へと説を変更(Myers,1940)
鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎とととと似似似似たたたた発想発想発想発想鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎とととと似似似似たたたた発想発想発想発想
-
戦争とトラウマ②〜病気のふり?
兵役忌避
詐病を訴えて戦線を離れる者の存在→戦闘への恐怖から意識的に詐病を
演じるのと、無意識的に症状が発生するのとの差はきわめて微妙
鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎とととと似似似似たたたた問題問題問題問題鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎鉄道脊椎とととと似似似似たたたた問題問題問題問題
第一次大戦が終わると、戦争神経症への関心はうすれていく
(出来事が過去のものになると下火になる)
-
戦争とトラウマ③〜第二次世界大戦・ベトナム戦争後
第1段階:今日のPTSD症状
慢性的イライラ、驚愕反応、怒り爆発
第2段階:人格の適応や再構造化が生
じる
戦争トラウマ神経症
(Kardiner,1941,
1947)
「「「「「「「「PTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSDPTSD」」」」診断診断診断診断のののの登場登場登場登場」」」」診断診断診断診断のののの登場登場登場登場
「ベトナム帰還兵症候群」
→帰還兵後遺症の社会問題化
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女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ〜〜〜〜見過見過見過見過ごされていたごされていたごされていたごされていたトラウマトラウマトラウマトラウマ
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トラウマの発見からPTSDへ
鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故のののの発生発生発生発生ととととトラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見
19191919世紀世紀世紀世紀
戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ
女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ
20202020世紀世紀世紀世紀
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トラウマの発見からPTSDへ
鉄道事故鉄道事故鉄道事故鉄道事故のののの発生発生発生発生ととととトラウマトラウマトラウマトラウマのののの発見発見発見発見
19191919世紀世紀世紀世紀
戦争戦争戦争戦争ととととトラウマトラウマトラウマトラウマ
女性女性女性女性やややや子子子子どもとどもとどもとどもとトラウマトラウマトラウマトラウマ
20202020世紀世紀世紀世紀
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女性や子どもとトラウマ〜人権確立を目指す取り組みから
�女性への暴力に関する精神医学的研究
「レイプ・トラウマ症候群」(Burgess,1972)
「バタード・ウーマン・シンドローム」(Walker,1979)
�児童虐待への関心の高まり
「被殴打児症候群」(Kempe,1962)
女性解放運動女性解放運動女性解放運動女性解放運動などなどなどなど、、、、女性解放運動女性解放運動女性解放運動女性解放運動などなどなどなど、、、、人権意識人権意識人権意識人権意識のののの高高高高まりがまりがまりがまりが背景背景背景背景にににに人権意識人権意識人権意識人権意識のののの高高高高まりがまりがまりがまりが背景背景背景背景にににに
-
PTSDの歴史について・・・
31%31%31%31%
49%49%49%49%
11%11%11%11%
6%6%6%6%3%3%3%3%
理解 理解 理解 理解したしたしたした だいたい だいたい だいたい だいたい理解理解理解理解したしたしたした
どちらでもない どちらでもない どちらでもない どちらでもない あまり あまり あまり あまり理解理解理解理解していないしていないしていないしていない
理解 理解 理解 理解していないしていないしていないしていない
1. 理解した
2. だいたい理解した
3. どちらでもない
4. あまり理解していない
5. 理解していない
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さいごにショッキングな出来事は全て、トラウマになるわけではない
トラウマ体験をした人が全て、PTSDと診断されるわけで
はない
トラウマは100年以上前に発見、だが・・・
出来事が過去のものになると忘れられる
歴史の重要な節目で繰り返し「再発見」
かつてない要素、人権意識の高まりの必要
発見の陰にある社会的・政治的文脈
被害者・加害者の存在