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さきがけ「IoTが拓く未来」 研究総括説明 2020年4月 研究総括 徳田 英幸 (情報通信研究機構・理事長)

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Page 1: さきがけ「IoTが拓く未来」 - JSTさきがけ「IoTが拓く未来」 研究総括説明 2020年4月 研究総括徳田英幸 (情報通信研究機構・理事長) 文部科学省H31年度戦略目標(概要)

さきがけ「IoTが拓く未来」研究総括説明

2020年4月

研究総括 徳田 英幸(情報通信研究機構・理事長)

Page 2: さきがけ「IoTが拓く未来」 - JSTさきがけ「IoTが拓く未来」 研究総括説明 2020年4月 研究総括徳田英幸 (情報通信研究機構・理事長) 文部科学省H31年度戦略目標(概要)

文部科学省H31年度戦略目標(概要)

• Society5.0においては、IoT(Internet of Things)でつながった人や機器から生み出される大量かつ多様なデータを分析・活用し、機器単体では決して得られない新しい価値やサービスを創発することが期待される。

【次世代IoT活用基盤】次世代IoTの戦略的活用を支える基盤技術

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• 今後、日本が世界をリードしていくためには、この急速に進展するIoT環境の戦略的活用を支援する基盤技術の研究開発を促進することが重要である。

内閣府 Society5.0 https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

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【次世代IoT活用基盤】の達成目標

1. IoT機器から得られる多種大量のデータを、リアルタイム

に分散多段処理する基盤構築のための要素技術の開発

2. IoT機器に対するAI等による高度化した攻撃への対処や機

密情報の保護等、IoTセキュリティやプライバシー保護の

ための要素技術の開発

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さきがけ次世代IoT研究領域(概要)

超スマート社会のCPS(Cyber Physical System)を支えるには、カーボンニ

ュートラルなシステム、セキュリティやプライバシー保護をデザイン時点か

ら組み込んだデータエコシステムの実現などが重要。特に、日本が世界をリ

ードするためには、この急速に進展するIoT環境の戦略的活用を支援する基

盤技術の研究開発を加速することが必須。

対象とする技術項目• IoT機器から得られる多種大量のデータをリアルタイムに統合・分散処理する技術

• IoT環境における機能・性能・実装の課題を飛躍的に解決する要素技術• IoT機器の脆弱性、データ保全性等の課題を根本的に解決するセキュリティ

技術やプライバシー強化技術 等

領域名:IoTが拓く未来(略称:IoT)

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https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/research_area/ongoing/bunya2019-5.html

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「IoTが拓く未来」研究領域の全体像

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Safe & Secure Society5.0の構築に向けて

実証・検証用プラットフォーム

アーキテクチャ

データ処理

IoT機器関連

新たな価値を生む領域

超分散処理システム・

セキュリティ

エネルギーハーベスト

リアルタイムデータ連携・統合技術 IoTセキュリティ技術

テストベッド(StarBED, JGN-X, SINET-5)

高性能センサー

データ知的変換

データ保全意味理解

リアルタイム処理

機械学習 プラバシー保護

交通 / 医療・介護 / ものづくり / 農業 / 食品 / 防災 / エネルギー

自律制御

システム・セーフティ

重要関連技術

超低消費電力通信

軽量暗号・認証環境適応 SWアッ

プデートHW

再構成

5G/Local5G, LPWA, CPSエミュレータ, DX, Digital Twin, AI, BD,自動運転, ドローン等

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募集する技術領域詳細

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リアルタイムデータ統合技術、リアルタイムセンサー統合技術、リアルタイム認識技術エネルギーハーベスティング知的ハード/ソフト/バーチャルセンサー高度なデータ収集・流通・蓄積・解析基盤プラットフォームIoTを活用し新しいコネクテッド・サービスを導出する実現化技術 等

IoT認証技術、IoT セキュア通信プロトコルおよびその検証技術データの保証性技術データの信頼性技術プライバシー強化技術サイバー攻撃検知・防御技術動的なセキュリティ制御 等その他(次世代IoT基盤に関連するユニークな技術)

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さきがけIoT領域の運営方針

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・要素技術の高度化だけでなく、次世代IoT技術を如何に社会へ役立て利用

するかを熟慮し、未来社会のビジョンを明確にした革新的な研究開発を

推進する

・研究ビジョンの構築や研究の方向性をブラッシュアップする手段として

AIPラボ活動やSciFoS*活動への参画、海外ショートビジットや国際連携

ワークショップ等による国際連携の推進等を実施する

1.価値仮説の構築 2.企業インタビュー 3.価値仮説の見直し

*SciFoS (Science for Society) : 研究室を出て、研究への社会の期待を問い直す活動

研究へフィードバック

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領域アドバイザー

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【アドバイザー一覧(青:企業関係者; 赤:女性研究者)】

氏 名 所 属 役 職板谷 聡子 情報通信機構 ワイヤレスネットワーク総合研究センター 主任研究員荻野 司 重要生活機器連携セキュリティ協議会/

情報セキュリティ大学院大学 情報セキュリティ研究科代表理事/客員教授

菊池 浩明 明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 専任教授栗原 聡 慶応義塾大学 理工学部 管理工学科 教授佐古 和恵 早稲田大学 基幹理工学部 (R2.3までNECセキュリティ研究所) 教授高島 洋典 科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー戸辺 義人 青山学院大学 理工学部 情報テクノロジー学科 教授中澤 仁 慶應義塾大学 環境情報学部 教授原 隆浩 大阪大学 大学院情報科学研究科 教授東野 輝夫 大阪大学 大学院情報科学研究科 教授吉岡 克成 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 准教授

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さきがけIoT領域の採択評価の基準

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戦略目標の着実な達成に向け、新しい原理に基づく革新的技術の創出、IoTシステム全体性能の飛躍的向上やセキュリティの強化、時空間制約やエネルギー制約の根本課題の克服等を目指す提案であること提案にあたり、さきがけを通じて日本の存在感を示し、積極的に世界と協働する若手研究者であること次世代IoT技術は多くの省庁や企業等で様々な開発がしのぎを削って行われているが、本研究領域では更なる先を目指した基礎研究を大胆な発想をもって取り組む研究構想であること未来に対するビジョンを持ち、世界にインパクトを与え、科学技術イノベーションや未来社会の実現につながる研究に熱意をもって取り組む研究者であること

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H31年度採択課題の概要

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若土 弘樹パルス幅制御型セキュア通信

吉廣 卓哉IoTデータ

経済流通基盤

山内 利宏OSセキュリティ

松井 勇佑センサデータ最近傍探索

田中 雄一大規模時空間データ処理

清 雄一Web/IoT統合プライバシ

杉浦 慎哉無線NW

セキュリティ

内山 彰無線センシング

/行動推定

天方 大地ビッグデータ

分散解析

リアルタイムデータ統合

リアルタイムデータ流通

IoTセキュリティ IoTプライバシ

サービスSolution

ミドルウェア

基本ソフトウェア

ハードデバイス

IoTセキュア通信 サイバー攻撃対策

動的セキュリティセンサフュージョン

村尾 和哉生体情報収集セキュリティ

技術領域

システム階層

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H31年度採択課題一覧(第1期生)

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氏 名 所 属 役 職天方 大地 超高速IoTビッグデータ解析のための分散アルゴリズム基盤 阪大・大学院情報科学研究科

助教

内山 彰 ワイヤレスセンシングによるSustainable IoT基盤開発 阪大・大学院情報科学研究科助教

杉浦 慎哉 IoTワイヤレスネットワークセキュリティ 東大・生産技術研究所准教授

清 雄一 Web/IoT横断的プライバシ保護データ解析基盤 電通大・大学院情報理工学研究科准教授

田中 雄一 ハイパーモーダル時空間データの超スパース表現 農工大・大学院工学研究院准教授

松井 勇佑 大規模で不完全なセンサデータに対する高速な最近傍探索 東大・生産技術研究所助教

村尾 和哉 生体情報操作を活用したウェアラブルセンシング基盤の拡張 立命館大・情報理工学部准教授

山内 利宏 IoT機器の実行環境の隔離を実現するIoT基盤ソフトウェアの構築

岡山大・大学院自然科学研究科准教授

吉廣 卓哉 データ品質に基づいたIoTデータの経済流通プラットフォームの構築

和歌山大・システム工学部准教授

若土 弘樹 電磁材料に基づく同一周波数上での新規分散処理技術の開発 名工大・大学院工学研究科准教授

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さきがけ「IoTが拓く未来」 (2019年発足)

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大胆な発想に基づく挑戦的な研究提案をお待ちしてます!