共振周波数および振動減衰測定 · 2017. 3. 8. ·...

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ものづくり”のベストパートナー 共振周波数および振動減衰測定 加振実験による測定の特長 加振実験により実際の共振周波数と減衰を求めることが可能です。 共振周波数とは 共振周波数とは 共振現象が発生する周波数のことで 構造物ごとにその周波数は異なります 共振現象は起振周波数 共振周波数とは共振現象が発生する周波数のことで構造物ごとにその周波数は異なります共振現象は起振周波数 (付随モーターの回転周波数等)が共振周波数に一致することで起き、振動が極端に大きくなり、ときには部品が破損する ことがあります。 加振実験による測定の必要性 実物の共振周波数は、設計時の計算値と異なることがあります。このため、共振を起こせない部品(回転翼など)の多くで は、加振実験による実物の共振周波数を測定して共振の有無の確認が行われています。また、測定値は計算解析モデル の検証にも使用されています。さらに、本測定では振動減衰値も求めるとができるので、実物の制振性能も把握するができます。 適用範囲(本測定で多用されている打撃加振装置の範囲) 測定対象の大きさ : ディスクドライブなどの小型製品から列車などの大型構造物まで 測定箇所 : 打撃可能な範囲 本測定では、測定対象に合わせた適切な測定方法・測定機器を選定する必要があるため、当社では対象ごとに実施法を 検討いたします。 検討いたします。 測定概要 打撃加振による共振周波数と振動減衰測定の一例 打撃加振した際の加振力と応答加速度を測定して、その比 (周波数応答関数)から、共振によって生じるピーク(共振点)を 求めます。この共振が起きる周波数が共振周波数になります。 減衰値 損 減衰 1.0E+03 1.0E+04 m/s 2 )/N ○印:共振点 減衰値失係減衰比)は、この共周波に対して 半値幅法等を適用することで求めることができます。 打撃加振によって得られた周波数応答関数の例 1.0E+01 1.0E+02 0 100 200 300 400 振幅 (m 周波数 Hz 半値幅法による減衰の算出方法 f f f dB 3 振幅 (m/s 2 )/N 0 1 2 0 1 2 2 2 f f f f f f =  =  損失係数 支持具 測定対象 打撃加振装置(力検出器付き) 加速度ピ 実施実績 家電製品、機械設備、自動車、自動車部品などの実物の共振周波数および振動減衰測定 工場の床、船のマストの共振周波数測定 0 f 1 f 2 f 周波数 Hz 写真 測定状況例 打撃加振装置(力検出器付き) 加速度ピアッCopyright ©2016 JFE Techno-Research Corporation. All Rights Reserved. 本資料の無断複製・転載・webサイトへのアップロード等はおやめ下さい。 Cat.No 3E5J-006-00-161209

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Page 1: 共振周波数および振動減衰測定 · 2017. 3. 8. · 共振現象は起捜യ周波数(付随モーターの回転周波数等)が共振周波数に一致することで起き、振動が極端に大きくなり、ときには部品が破摜爰夰謰匰栰䰰䈰訰縰夰Ȁ屲\渥케⁒ꁣ⽛龚ጰ欰蠰譮ⱛ騰湟얉腠✀屲\湛齲椰湑煣⽔桬

“ものづくり”のベストパートナー

共振周波数および振動減衰測定

加振実験による測定の特長

加振実験により実際の共振周波数と減衰を求めることが可能です。

● 共振周波数とは

共振周波数とは 共振現象が発生する周波数のことで 構造物ごとにその周波数は異なります 共振現象は起振周波数共振周波数とは、共振現象が発生する周波数のことで、構造物ごとにその周波数は異なります。共振現象は起振周波数

(付随モーターの回転周波数等)が共振周波数に一致することで起き、振動が極端に大きくなり、ときには部品が破損する

ことがあります。

● 加振実験による測定の必要性

実物の共振周波数は、設計時の計算値と異なることがあります。このため、共振を起こせない部品(回転翼など)の多くで

は、加振実験による実物の共振周波数を測定して共振の有無の確認が行われています。また、測定値は計算解析モデル

の検証にも使用されています。さらに、本測定では振動減衰値も求めることができるので、実物の制振性能も把握することの検証にも使用されています。さらに、本測定では振動減衰値も求める とができるので、実物の制振性能も把握する と

ができます。

● 適用範囲(本測定で多用されている打撃加振装置の範囲)

測定対象の大きさ : ディスクドライブなどの小型製品から列車などの大型構造物まで

測定箇所 : 打撃可能な範囲

本測定では、測定対象に合わせた適切な測定方法・測定機器を選定する必要があるため、当社では対象ごとに実施法を

検討いたします。検討いたします。

測定概要 打撃加振による共振周波数と振動減衰測定の一例

打撃加振した際の加振力と応答加速度を測定して、その比

(周波数応答関数)から、共振によって生じるピーク(共振点)を

求めます。この共振が起きる周波数が共振周波数になります。

振 減衰値 損 数 減衰 振 数

1.0E+03

1.0E+04

m/s2

)/N

○印:共振点

振動減衰値(損失係数、減衰比)は、この共振周波数に対して

半値幅法等を適用することで求めることができます。

図 打撃加振によって得られた周波数応答関数の例

1.0E+01

1.0E+02

0 100 200 300 400

振幅

(m

周波数 Hz

半値幅法による減衰の算出方法

ff f

dB3

振幅

(m/s2

)/N

0

12

0

12

22 f

ff

f

ff

= =比衰減

= 損失係数

支持具

測定対象

打撃加振装置(力検出器付き) 加速度ピ ク プ

実施実績

家電製品、機械設備、自動車、自動車部品などの実物の共振周波数および振動減衰測定

工場の床、船のマストの共振周波数測定

0f1f 2f

周波数 Hz写真 測定状況例

打撃加振装置(力検出器付き) 加速度ピックアップ

Copyright ©2016 JFE Techno-Research Corporation. All Rights Reserved.本資料の無断複製・転載・webサイトへのアップロード等はおやめ下さい。

Cat.No 3E5J-006-00-161209