国土地理院・基盤地図情報 基本項目 データを利用...
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SuperMap GISで公開地図データ利用
国土地理院・基盤地図情報(基本項目)データを利用したマップ作成
(付録:国土基本情報、国土数値情報の利用)
SuperMap GISでは様々なデータを取り込んでマップを作成することができます。この説明書では、デスクトップGISソ
フトウェア「SuperMap iDesktop」を使用して、国土地理院の基盤地図情報(基本項目)データをSuperMapに取
り込んで、マップ作成する方法を紹介します。(操作方法は 9Dバージョンでの説明ですが、他のバージョン(6R以降)で
も操作方法は概ね共通しています。)
以下で、操作ステップを説明します。
1. データの入手
データは、国土地理院・基盤地図情報ダウンロードサービスの Web サイトからダウンロードします。ダウンロード
サイトの「基本項目」に進み、白地図上で直接、または市区町村を選択して対応するメッシュを選択してダウンロ
ードします(複数選択可)。ダウンロードしたデータファイルは zip 形式の圧縮ファイルです(例:
FG-GML-533955-ALL-20190701.zip)。詳細はダウンロードサイトの説明に参照してください。
基盤地図情報ダウンロードサイト: https://fgd.gsi.go.jp/download/menu.php (基本項目)
2. ダウンロードした元データを Shape形式に変換
ダウンロードしたデータ(xml 形式)を、国土地理院が提供するビューアソフトに読み込んでから、Shape 形
式に出力します。
ビューアソフト「基盤地図情報ビューア」のダウンロードサイト(国土地理院):
https://fgd.gsi.go.jp/download/documents.html
① ダウンロードした「FGDV.zip」ファイルを解凍して、「FGDV.exe」を実行すると「基盤地図情報ビューア」が
起動します。ダウンロードした zip ファイルを直接ビューアのウィンドウにドラッグするか、zip ファイルを解凍し
て必要な地物ファイル(xml)のみをドラッグして、ビューア上にデータを表示します。
② [エクスポート]を選択して、[変換種別]で「シェープファイル」(デフォルト)を選択、他の座標系
(※)や領域を設定してエクスポート(変換)を実行すると、指定フォルダに Shape 形式のファイルが保
存されます。
「基盤地図情報ビューア」の使用方法の詳細は付属の説明を参照してください。
※座標系の設定を特に決めていない場合、デフォルト(緯度経度座標)で構いません。SuperMap に
基盤地図情報(基本項目)
国土地理院により公開されている地図データで、海岸線、行政界、道路縁、鉄道、建物等の基本地物を収録してい
ます。全国をカバーしており、必要な地域メッシュを選択してWeb サイトからダウンロードできます(要利用登録)。
・ 国土地理院サイト「基盤地図情報とは」:https://www.gsi.go.jp/kiban/towa.html
・ 利用規約:https://fgd.gsi.go.jp/download/terms.html
基盤地図情報では、「基本項目」のほか、標高データを収録する「数値標高モデル」も提供しています。
取り込んだ後も座標系変換は実行できます。
ビューアのエクスポート画面
3. Shape形式ファイルのインポート
新規データソースを作成、または既存データソースを開いて、変換したShape形式ファイルを[インポート]
します。
①[ワークスペースウィンドウ]でデータソースを右クリックして[データソースのインポート]を選択します。
②変換した Shape形式ファイルを選択(複数可)して[インポート]を実行します。
4. マップの作成
インポート後、各レイヤーに[スタイル設定]で、色、線種を設定したり、[主題図]でラベル表示を行い
ます。また、[レイヤーコントロール]を通じて、レイヤー毎に縮尺により表示/非表示切り替えを行う設定等を
行います。
① データセットを[マップウィンドウ]に追加
[ワークスペースウィンドウ]でマップ作成に使用するデータセットを選択(複数可)して、右クリックしてショ
ートカットメニューで[新規マップに追加]を選択します。
②[スタイル設定]と[主題図の作成]
[凡例ウィンドウ]でスタイルを設定または主題図を作成するレイヤーを選択して、右クリックして、[レイヤ
ースタイル]または[主題図の作成]を選択すると、それぞれの設定ウィンドウが開くので、スタイル設定や
主題図作成を行います。
⚫ スタイル設定の例:水域ポリゴンを青色にする/町字界線を破線にする 等
⚫ 主題図作成の例:建築物ポリゴンの属性”種別”の違いにより色分け表示する/町字の代表点の”
名称”により[ラベル主題図]を作成する 等
③[レイヤーコントロール]で最小表示スケール/最大表示スケール、その他の設定を行います。
通常、建築物ポリゴンレイヤーのような小さいオブジェクトで構成するレイヤーに対しては、ある縮尺以下
に縮小すると非表示とするように設定します。このように、縮尺に応じて表示するレイヤーを切り替えること
で、マップの見やすさだけでなく表示速度を向上させることができます。
④ マップの作成が完了したら、マップウィンドウ上で何も選択しない状態で右クリックして、ショートカットメニ
ューから[マップの保存]を選択して、名前を付けてマップを保存します。最後に[ワークスペースの保存]
を行います。
以上で完了です。
●マップ作成後の表示例
【テンプレート・ファイルの提供】
上記サンプルのマップ設定を再現するためのワークスペースファイル(基盤地図情報.smwu)を無償で提供しております。
テンプレートとして、違うエリアのデータに対しても同様のマップ内容を再現することができます。
以下 URL よりダウンロードしてください(操作説明書含みます)。
・基盤地図情報ワークスペース・テンプレート ダウンロード URL(日本スーパーマップサイト):
https://supermap.jp/products/download/Tools/KibanChizuSuperMapTemplete.zip
【付録】関連データの紹介
⚫ 国土基本情報:より詳細な地物を収録した国土地理院刊行の数値地図です。日本地図センターにてオンライン
で販売(2次メッシュ1図郭=178円):https://net.jmc.or.jp/digital_data_gsiol_kokudokihon.html
Shape形式ファイルを選択でき、直接インポートすることができます。
⚫ 国土数値情報:国土交通省国土政策局が提供するオープンデータで、国土、政策区域、各種施設、交通、統
計等の専門、主題データです。ダウンロードサイト:http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/
※本文書で紹介するデータの取扱いについては、各データの利用規約等に従ってください。
※2019年 10月時点の情報です。
SMJ201910
SuperMap iDesktop 9D
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