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-中小企業庁委託 人権啓発活動支援事業「情報モラル啓発事業」- 令和元年度 情報モラル啓発セミナーin 香川 開催報告書 公益財団法人 ハイパーネットワーク社会研究所

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Page 1: 令和元年度 情報モラル啓発セミナーin 香川 開催報告書...2 令和元年度情報モラル啓発セミナーin 香川 実施概要 .セミナーの 目的 情報通信技術の活用が進む中で、企業の扱う情報量は飛躍的に拡大し、経営革新に有益な役割を果たすと期待

-中小企業庁委託 人権啓発活動支援事業「情報モラル啓発事業」-

令和元年度 情報モラル啓発セミナーin香川

開催報告書

公益財団法人 ハイパーネットワーク社会研究所

Page 2: 令和元年度 情報モラル啓発セミナーin 香川 開催報告書...2 令和元年度情報モラル啓発セミナーin 香川 実施概要 .セミナーの 目的 情報通信技術の活用が進む中で、企業の扱う情報量は飛躍的に拡大し、経営革新に有益な役割を果たすと期待

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令和元年度情報モラル啓発セミナーin 香川 実施概要

Ⅰ.セミナーの目的

情報通信技術の活用が進む中で、企業の扱う情報量は飛躍的に拡大し、経営革新に有益な役割を果たすと期待

されています。しかし、その一方で、情報の取扱いを一つ誤ると企業が人権問題を引き起こす可能性もあるため、

『情報モラル(企業が情報を取り扱うに当たって求められる考え方とその行動)』を正しく理解する必要があり

ます。本セミナーでは情報モラルを啓発し、企業の健全な経済活動の促進を目指します。

Ⅱ.内容

テーマ:「被災経験から学ぶ!災害時の情報発信・危機管理」

時 間:令和元年 12 月 10 日(火)13:30~16:30

場 所:高松商工会議所 501号室(香川県高松市番町2丁目2-2)

対 象:中小企業、個人事業主の方々をはじめ、情報を取り扱う全ての方(一般も可)

定 員:定員 50 名程度、事前申込み 64 名、当日参加者 64 名

主 催:中小企業庁、四国経済産業局、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所

後 援:法務省、香川県、高松市、四国経済連合会、(公財)かがわ産業支援財団、香川県商工会議所連合会、

高松商工会議所、香川県商工会連合会、香川県中小企業団体中央会、香川県情報サービス産業協議会、

(特非)ITC かがわ、四国 ITC 協議会、情報通信交流館 e-とぴあ・かがわ、かがわ情報化推進協議会、

(特非)中四国マネジメントシステム推進機構、四国新聞社、NHK 高松放送局、ケーブルメディア四国、

(独)情報処理推進機構(IPA)、日本商工会議所、(特非)日本ネットワークセキュリティ協会、

一般財団法人インターネット協会、一般財団法人日本情報経済社会推進協会、

(特非)IT コーディネータ協会、(公財)人権教育啓発推進センター、ISACA 東京支部、

ISACA 大阪支部、ISACA 名古屋支部、ISACA 福岡支部

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Ⅲ.プログラム

13:30~13:35 <主催者挨拶>

四国経済産業局 産業部 中小企業課 課長 保積 賢勇 氏

13:35~14:00 <事業趣旨説明>

「インターネット社会と人権」

説明者:公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所 副所長 渡辺 律子

14:00~15:00 <講演>

講演:「被災経験から学ぶ!災害時の情報発信・危機管理」

内容:被災現場の写真等を交えて、現場の実態、求められる対応を分かりやすく説明。

講師:株式会社 CLOUD-IA 代表取締役 松岡 祥仁 氏

15:00~15:10 <休憩>

15:10~16:10 <ワークショップ>

「災害に負けないための『意思決定』(クロスロード)」

内容:水害・地震など災害を想定した、意思決定のシミュレーションを実演。

16:10~16:30 <質疑応答>

質疑応答、講師と参加者との意見交換

16:30 終了

(参考:セミナー当日の写真)

<事業趣旨説明>の様子

<講師>松岡 祥仁氏

<全体>講演中の様子

<全体>ワークショップの様子

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Ⅳ.情報モラル啓発セミナーin 香川 アンケート結果

当日参加者 64 名、アンケート回収 50 名、アンケート回収率 約 78%

1. 啓発セミナー開催の情報について

事前申込者 64 名に対し、「本セミナーをどのように知ったか」は、「メールやメールマガジン」が 18 件(28%)

と最も多かった。

2. 参加者について

年齢層は 50 代 17 名(34%)が最も多く、次いで 40 代が 15 名、30 代が 6 名、60 代が 5 名であった。

都道府県については、香川県が 46 名(91%)と最も多かった。本州の岡山県からの参加もあった。

また役職は、経営者・管理者を中心に事務やシステム担当者など、組織の幅広い役職の方に参加頂いた。

18

15

4

3

3

1

1

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20

メールやメールマガジン

知人紹介

無回答

SNS

会報

メディア

ウェブサイト

セミナー開催情報について 単位:件

回答 48 件(96%)無回答 2 件(4%) 回答 48 件(98%)無回答 2 件(2%) 回答 46 件(92%)無回答 4 件(8%)

50代34%

40代30%

30代12%

60代10%

20代6%

70代以上4%

無回答

4%

年齢

50代

40代

30代

60代

20代

70代以上

無回答

香川県

92%

無回答4% 東京都

2%

岡山県

2%

勤務地:都道府県

香川県

無回答

東京都

岡山県高松市

74%無回答

8%

丸亀市4%

善通寺市,東かがわ

市、岡山市、三豊

市、綾川市、倉敷

市、千代田区

各2%

勤務地:市区町村

高松市

無回答

丸亀市

東かがわ市

千代田区

善通寺市

三豊市

倉敷市

岡山市

綾川市

[考察]関係先や知人からの紹介や、団体が会員向けに発信するメールマガジンからのお知らせから

セミナー開催の情報を得ており、メール、メルマガの告知媒体について閲覧した人が、セミナー

に申込みたくなるような文面、記載の工夫も今後必要と考える。

[考察]主に中高年を中心に幅広い年齢層の方々に参加頂いた。また、昨年1月に岡山県でセミナーを開催

したことが好評であったため、岡山県からの参加者もいた。

参加者がいたことから開催地を含め、隣県を含めた広域に対して普及啓発をすることができた。

も注力する必要があると考える。

と考える。

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3. 参加者の業種・役職

参加者の業種は、情報通信業が最も多く 8 件(16%)、製造業や飲食店・宿泊業などのサービス業が各 6 件

(各 12%)と、次いで多かった。

8

6

6

5

5

4

3

3

2

2

2

2

2

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

情報通信業

製造業

飲食店・宿泊業

医療・福祉

無回答

卸売・小売業

マスコミ

運輸業

電気・ガス・熱・水道業

金融・保険業

不動産業

官公庁(国)

その他

業種 (単位:件)

回答:47 件(94%)無回答:3 件(6%) 回答:45 件(90%)無回答:5 件(10%)

300人以上28%

20人未満

18%

100人未満14%

300人未満14%

5人未満10%

50人未満10%

無回答

6%

事業所の規模

300人以上

20人未満

100人未満

300人未満

5人未満

50人未満

無回答

管理者

34%

経営者30%

実務担当者

(事務系)10%

無回答10%

その他

8%

人事担当者4%

実務担当者

(システム系)4%

役職

管理者

経営者

実務担当者(事務系)

無回答

その他

人事担当者

実務担当者(システム系)

[考察]情報通信業以外に、製造業やサービス業、インフラ産業関係者も多数参加頂いていることから、

他業種かつ各方面の企業の方にも普及啓発を行うことができた。

と考える。

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4.参加者のソーシャルメディア利用状況

ソーシャルメディアの利用状況は、「Facebook」を組織で利用しているという回答が最も多く、個人では

「Facebook」、「LINE」を使っている方が同率首位であった。

5.セミナー全体について

セミナー内容について「とても良い」「良い」を合わせると 49 件(98%)でありかなり高い評価をいただいた。

また人権に対する意識が「とても深まった」「深まった」は合わせて 48 件(96%)、対策の必要性を

「強く感じた」「感じた」も同じく 48 件(96%)であった。

次回も同じセミナーに参加したいと答えた人は、33 件(66%)であった。

23

17

15

13

12

4

Facebook

LINE

Twitter

YouTube

Instagram

その他

0 5 10 15 20 25

組織で利用している

ソーシャルメディア(複数回答)

単位:件

n=84

32

32

20

12

12

0

Facebook

LINE

Twitter

YouTube

Instagram

その他

0 5 10 15 20 25 30 35

個人で利用している

ソーシャルメディア(複数回答)

単位:件

n=108

回答:49 件(98%)無回答:1 件(2%) 回答:49 件(98%)無回答:1 件(2%)

とても良い64%

良い34%

無回答2%

セミナー全体

とても良い

良い

無回答

とても深まった28%

深まった68%

深まらなかった2%

無回答2%

人権に対する意識

とても深まった

深まった

深まらなかった

無回答

[考察]全体的にソーシャルメディアのツールは、「組織」「個人」で棲み分け、分散して幅広く利用している。

個人でも「Facebook」を多く利用していることが分かる。

(他の開催地のアンケート結果では、組織では Facebook、個人では LINE が最も多かった。)

[考察]総じてかなり満足度が高く、参加者が台風・地震等の災害時における情報発信や危機管理に

ついて、日常からリスク対策を講じておくことに関心を持って頂くことができた。

このため、本セミナーの目的である普及・啓発について、概ね達成できたと考える。

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〈セミナー全体について〉(抜粋)※原文のまま記載 ◯理由(「とても良い」と答えた方の自由記入) ・実体験から学べることが多い ・社内、家族に伝えたい現実的な話だった ・情報というより災害対策のセミナーでしたが、参考になった ・講師選定が良かった ・具体的な事例ビジュアルがわかりやすい ・被災経験をリアルに話してくれて非常にためになった ・なるほどと思えることが結構あったので良かった ・災害の実体験が聞けて勉強になった ◯理由(「良い」と答えた方の自由記入) ・実体験に基づく話で納得できた。クロスロードが役立った 〈人権に対する意識について〉 ※原文のまま記載 ◯理 由 (「とても深まった」と答えた方の自由記入) ・匿名性の高いネット社会の中でモラルを持つことは非常に難しいことだと感じた ・自分の幸福を求めた時どこかで他人を不幸にしているのでは? ◯理由(「深まった」と答えた方の自由記入) ・自分と他人の意見、考えは同じでないことが分かった ・いざというときに素が出てくるので対策、教育が重要 〈対策の必要性について〉※原文のまま記載 ◯理 由 (「強く感じた」と答えた方の自由記入) ・他人事ではダメで自分事にする必要がある ・熊本地震の恐ろしさを感じた ・他人事から考え方を変える必要を感じました ・大災害が起きた時のことをあまり考えたことがなかった ◯理 由 (「感じた」と答えた方の自由記入) ・自分も2011年の震災を体験したが、必要性が薄れていることが分かった ・災害マップの詳細な確認をしようと思った 〈もし同趣旨のセミナーが開催されるとしたらまた参加したいか〉 ※原文のまま記載 ◯理 由 (「参加したい」と答えた方の自由記入)

回答:49 件(98%)無回答:1 件(2%) 回答:48 件(96%)無回答:2 件(4%)

強く感じた60%

感じた36%

感じな

かった2%

無回答

2%

対策の必要性

強く感じた

感じた

感じなかった

無回答

参加したい66%

講師による26%

わからない4%

無回答4%

同じ趣旨のセミナー

参加したい

講師による

わからない

無回答

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・昨年も同様のセミナーを受講しました。何度受講しても学びなおす事が出来る ・参加型ワークショップは様々な意見が聞けた

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6.各プログラム内容について

事業趣旨説明「インターネット社会と人権」は参考になりましたか? ※原文のまま記載

・自分に置き換えることが大切とわかった。

講演「被害経験から学ぶ!災害時の情報発信・危機管理」は参考になりましたか? ※原文のまま記載

・実体験はリアリティがあり、真剣に考える機会になった

・とても具体的で、色々考えさせられ参考になった。また、クロスロードは面白かった

・実体験を基にした話であり、非常に参考になった

・災害に直面した時、自分に何ができるか考えようと思った

・現場の人だから話せる内容であり、香川で被災をイメージすることに、おおいに参考になった

・災害実例参考になったし、クロスロードが良かった

・実際の経験をされたうえで、気づきや学びを伝えてくれたのですごくためになった

・ご自身の体験した話が聞けて、とても参考になった

・講師のプレゼンが心地良かった

・危険や危機管理に加え、人間として、人としての人権や考え方が大切だとわかった

・単純だが責任ある行動、情報発信が重要と感じた

・時系列に沿った説明をして頂くと、より必要なものが何か、わかりやすいと思う