に本格的に学びたい方へ - 早稲田大学...

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実習形式 講義形式 2015 に本格的に学びたい方へ 2015年度より選択科目を増設します 従来の木造彫刻、日本画・古文書に加え、2015年度より洋画と近 現代文書の保存修復授業を設置します。また日本の美術史(彫刻史・ 絵画史・工芸史)に関する専門講義を新たに開設します。これらは博 物館学芸員の資格を得るために必要な科目ではありませんが、より実 用的な技術・知識を身に付ける科目として、すでに当講座を修了され た方や、博物館学芸員として実際に活躍されている方にも受講いただ けるよう、内容を充実させています。なお博物館学芸員の資格をお持 ちでない方、今までに当講座を受講されたことのない方もお申込みい ただけます。 會津八一記念博物館は東京都選定歴史的建造物で、学内で2番目に古 い建物です。常設展示や企画展示を通じて、會津八一のコレクションを はじめ、建学以来収蔵してきた様々な資料を公開しています。 当館は入館無料です。開館時間は10:00~17:00(入館は16:30まで)、 企画展示室は、會津八一記念博物館主催展示の会期中のみ金曜は18:00 まで開室(入室は17:30まで)です。 休館日は日曜・祝日および大学が定めた休日です(詳細は当館HPをご 覧になるか、事務所までお問い合わせください)。 ◆企画展示室 難波田龍起・ 難波田史男の世界 会期:5月20日(水)~6月26日(金) ゴヤ版画展 会期:9月1日(火)~10月11日(日) 日吉館をめぐる文化人 ─會津八一と奈良─ 会期:10月17日(土)~11月28日(土) 早稲田大学のエジプト調査 ─半世紀の軌跡と展望─ 会期: 12月5日(土)~2016年1月30日(土) ◆富岡重憲コレクション展示室 近世の禅画 会期:5月9日(土)~6月23日(火) 色絵と五彩 ─赤の彩り─ 会期:7月3日(金)~9月18日(金) 白隠・遂翁・東嶺 会期:10月1日(木)~11月21(土) 富岡コレクションの漆工芸 ─漆絵盆を中心に─ 会期: 11月28日(土)~2016年1月30日(土) 人のかたち 会期: 2016年3月1日(火)~4月23日(土) 展覧会のご案内 ご利用案内 ●文化財保存修復(木造彫刻) 仏教美術を中心とした木造彫刻 の保存修復を行います。また日本 の仏像の技法・材料史、保存修復 の歴史などの解説を行いながら、 調書の取り方、記録写真の撮影、 保存処置の方法等の習得を目指し ます。 文化財保存修復(日本画・古文書) 文化財修復という立場から、日 本画の資料、作品の材料、表装の 構成、技法等を考察し、実習を通 じて学芸員として必要な経験を積 みます。 文化財保存修復(洋画) 油彩画の損傷状態を調査する方 法と修復について学びます。また 絵画の歴史、主に技法・材料の歴 史から、作品がどのようにして現 代まで残されてきたのかを考察し ます。 資料保存修復(近現代文書) 文書修復の基本を学びます。近 現代文書の構造、文書・紙の劣化 などに関する基本知識の講義、さ らには紙資料の保存処理、修復技 術(記録・解体・裏打ち・復元)、 保管・収納の技術などを総合的に 扱います。 ◆選択科目一覧◆ ─第13期生募集開始─ 早稲田大学文学部 学芸員夏季講座事務局 お問い合せはメールまたはお電話にてお気軽にどうぞ 03-3202-2408(月~金 9:00~17:00) [email protected] fb.com/mezasegakugeiin/ ●文化財専門講義(日本彫刻史) 飛鳥時代から江戸時代に至る仏 教彫刻の歴史を学びます。特に一 般の学芸員の方が関わることの多 い平安時代から江戸時代までの作 品について、時代の特徴や製作技 法などの分析により、制作された 時代や仏師を判定する方法などに も触れます。 ●文化財専門講義(日本絵画史) 中世から近世の日本絵画史の流 れ(主に世俗画)について学びます。 各時代の名品への親しみを深める と同時に、それらを調査・研究す るための基礎知識や作品の持つ情 報の把握方法の習得を目指します。 ●文化財専門講義(日本工芸史) 日本独特の展開をみせた「漆工 芸」において、漆芸装飾の主流を 占めた「蒔絵」の技法による作品 を中心に取り上げます。特に近世 の作例について、作者や用途と形 体、文様や技法について学びます。 flas.waseda.jp/curator/ 早稲田大学 文学部 学芸員資格課程 夏季集中講座 〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1(早稲田キャンパス2号館) 03-5286-3835/FAX 03-5286-1812 [email protected] 早稲田大学會津八一記念博物館 www.waseda.jp/aizu/index-j.html

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Page 1: に本格的に学びたい方へ - 早稲田大学 文化構想学部flas.waseda.jp/curator/wp-content/uploads/sites/9/2015/...実習形式 講義形式 2015 更に本格的に学びたい方へ

実 習 形 式 講 義 形 式

2015

更に本格的に学びたい方へ

2015 年度より選択科目を増設します

 従来の木造彫刻、日本画・古文書に加え、2015年度より洋画と近現代文書の保存修復授業を設置します。また日本の美術史(彫刻史・絵画史・工芸史)に関する専門講義を新たに開設します。これらは博物館学芸員の資格を得るために必要な科目ではありませんが、より実用的な技術・知識を身に付ける科目として、すでに当講座を修了された方や、博物館学芸員として実際に活躍されている方にも受講いただけるよう、内容を充実させています。なお博物館学芸員の資格をお持ちでない方、今までに当講座を受講されたことのない方もお申込みいただけます。

 會津八一記念博物館は東京都選定歴史的建造物で、学内で2番目に古い建物です。常設展示や企画展示を通じて、會津八一のコレクションをはじめ、建学以来収蔵してきた様々な資料を公開しています。

 当館は入館無料です。開館時間は10:00~17:00(入館は16:30まで)、企画展示室は、會津八一記念博物館主催展示の会期中のみ金曜は18:00まで開室(入室は17:30まで)です。 休館日は日曜・祝日および大学が定めた休日です(詳細は当館HPをご覧になるか、事務所までお問い合わせください)。

◆企画展示室難波田龍起・難波田史男の世界会期:5月20日(水)~6月26日(金)

ゴヤ版画展会期:9月1日(火)~10月11日(日)

日吉館をめぐる文化人─會津八一と奈良─会期:10月17日(土)~11月28日(土)

早稲田大学のエジプト調査─半世紀の軌跡と展望─会期:12月5日(土)~2016年1月30日(土)

◆富岡重憲コレクション展示室近世の禅画会期:5月9日(土)~6月23日(火)

色絵と五彩 ─赤の彩り─会期:7月3日(金)~9月18日(金)

白隠・遂翁・東嶺会期:10月1日(木)~11月21(土)

富岡コレクションの漆工芸─漆絵盆を中心に─会期:11月28日(土)~2016年1月30日(土)

人のかたち会期:2016年3月1日(火)~4月23日(土)

展覧会のご案内

ご利用案内

●文化財保存修復(木造彫刻) 仏教美術を中心とした木造彫刻の保存修復を行います。また日本の仏像の技法・材料史、保存修復の歴史などの解説を行いながら、調書の取り方、記録写真の撮影、保存処置の方法等の習得を目指します。

●文化財保存修復(日本画・古文書) 文化財修復という立場から、日本画の資料、作品の材料、表装の構成、技法等を考察し、実習を通じて学芸員として必要な経験を積みます。

●文化財保存修復(洋画) 油彩画の損傷状態を調査する方法と修復について学びます。また絵画の歴史、主に技法・材料の歴史から、作品がどのようにして現代まで残されてきたのかを考察します。

●資料保存修復(近現代文書) 文書修復の基本を学びます。近現代文書の構造、文書・紙の劣化などに関する基本知識の講義、さらには紙資料の保存処理、修復技術(記録・解体・裏打ち・復元)、保管・収納の技術などを総合的に扱います。

◆ 選 択 科 目 一 覧 ◆

─第13期生募集開始─

早稲田大学文学部 学芸員夏季講座事務局お問い合せはメールまたはお電話にてお気軽にどうぞ

☎03-3202-2408(月~金 9:00~17:00)  [email protected]  fb.com/mezasegakugeiin/

●文化財専門講義(日本彫刻史) 飛鳥時代から江戸時代に至る仏教彫刻の歴史を学びます。特に一般の学芸員の方が関わることの多い平安時代から江戸時代までの作品について、時代の特徴や製作技法などの分析により、制作された時代や仏師を判定する方法などにも触れます。

●文化財専門講義(日本絵画史) 中世から近世の日本絵画史の流れ(主に世俗画)について学びます。各時代の名品への親しみを深めると同時に、それらを調査・研究するための基礎知識や作品の持つ情報の把握方法の習得を目指します。

●文化財専門講義(日本工芸史) 日本独特の展開をみせた「漆工芸」において、漆芸装飾の主流を占めた「蒔絵」の技法による作品を中心に取り上げます。特に近世の作例について、作者や用途と形体、文様や技法について学びます。

flas.waseda.jp/curator/

早稲田大学 文学部 学芸員資格課程 夏季集中講座

〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1(早稲田キャンパス2号館)☎03-5286-3835/FAX 03-5286-1812  [email protected]

早稲田大学會津八一記念博物館

www.waseda.jp/aizu/index-j.html

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学芸員資格取得を目指す方へ

本講座の特徴

授業スケジュール

4月 5月 6月 7月 8月 9月

出願 入学手続 オンデマンド授業

対面授業

博物館実習

選択科目

本物を使って行う実習クラス 本講座の大きな特色は、「本物の美術品」を使って行う実習授業にあります。そして、実習授業の仕上げに行う展示実習は、「早稲田大学會津八一記念博物館」の企画展示室で行います。まさに會津八一の “実学論”を実践する講座です。

高等学校を卒業した方であればどなたでも受講が可能です。※博物館学芸員となる資格を取得するには、原則として学士の学位(大学卒業)が必要です。

※博物館実習等、一部の科目には定員を設けています。希望者が定員を超えた場合、抽選となります。抽選の結果、ご希望の科目を受講できない場合があります。

オープンカレッジとは違う緊張感 本講座は、早稲田大学文学部が社会人を対象に開講します。公開講座とはちがい本格的なカリキュラムを組んでいます。単位修得には、大学の正規授業と同様、レポートや試験の合格が必要。教室は真剣なまなざしと熱気に包まれています。

ひと夏で資格に必要な単位を修得 本講座は、学芸員資格に必要な「博物館に関する科目」19単位を毎年開講していますので、資格を取るために必要な単位をひと夏で修得できます。会社のリフレッシュ休暇を利用して参加される方も増えています。もちろん複数年での受講や他大学等での修得単位との併用も可能です。

文化人になる 学芸員は超難関な職業のひとつ。資格を手にしたからと言って必ずしも学芸員になれるとは限りませんが、本講座は文化財を大切にすることを学ぶ社会教育、もしくは生涯教育の場でもあります。受講理由は人それぞれ。 受講生の声はWebサイトでもご紹介しています。

※8/1を除く土曜、日曜、8/8~8/18は授業はありません。※ひと夏で資格取得に必要な全ての科目を履修することが難しい場合は、数年間かけて数科目ずつ履修することも可能です。

出  願

入学手続

オンデマンド授業

対面授業博物館実習

選択科目

受 講 生 の 声

 勤務先の大学図書館には貴重書や古文書が保管されており、その取り扱いや整理の知識を得たいと思っていました。この講座は身につけたい知識以上のことが短期間で学べ、複数年受講も可能とのことで志望しました。 1年目は講義、2年目は実習という計画で受講。先生方のお話は今まで触れたことのない世界のもので魅了され、些細なことも聞きもらすまいと拝聴しました。実習は最後まで成し遂げられるか不安でしたが、疲れも忘れ夢中で過ごしました。 仕事との両立で色々な問題にぶつかりましたが、多くの方々のご協力とお力添え、また複数年受講ができて良かったと感謝するばかりです。そして何よりここでの学びは私の一生の宝となるでしょう。今後は学んだ知識を実際の業務に役立てたいと思います。

〈40代・大学図書館司書〉

 地方の私立博物館で働いています。入館者年間2,000人足らずの博物館では経営的な知識を優先すべきとの現実がありつつも、学芸員資格が気になっていました。そんなときにこの講座の存在を知り、受講を決めました。 講師の方々や博物館に興味がある受講生に囲まれ、自分の気持ちや決心が曖昧で間違いがあると気づかされました。また全国の学芸員や地域の人々と良い関係を作れるかが大切だともわかりました。 博物館には魅力ある資料が存在する事が重要ですが、本当に楽しいと思える博物館は何よりそこに働いている学芸員が学びに貪欲であり、そうした人間力が魅力になると思います。この講座でお会いした魅力ある講師の方々に少しでも近づけるよう、努力を積み重ねたいと思います。

〈40代・博物館運営〉

 文化施設の運営スタッフとして様々な展覧会を開催する中で、資料の取り扱い知識と博物館・美術館の現状を知る必要があると感じ、受講しました。 仕事をしながら3年かけて全単位を取得。体力的につらいこともありましたが、無事修了できて安堵しています。学んだことの全てが身についた自信はありませんが、授業の緊張感や何かを大切に扱うことの意義は深く記憶に残っています。 数年前「ステュディオス(スタディの語源)」という「熱中したり夢中になる状態」を表すラテン語に出逢いました。何の制約もなく純粋に物事に対峙し、先生やクラスメイトと意見を交わす。その時間は本当に楽しく、まさに本来の「学び」なのだと実感しました。

〈30代・都内文化施設勤務〉

選考料 2015年度聴講料×申込単位数●算出方法

●1年プラン〈必修19科目をひと夏で〉

¥25,000

〈1年プラン 計〉¥696,900

¥35,100/単位×申込単位数

選考料 2015年度聴講料×申込単位数+ +

¥25,000博物館実習費¥5,000¥35,100/単位×19単位

※前年度から継続の方は選考料を免除します。※聴講料は1単位あたりの受講料をさし、履修年度により異なります。※博物館実習ならびに一部の選択科目の履修には別途実習費(3,000円~5,000円)が必要です。

※2年プラン、3年プランもあります。詳しくはホームページをご覧ください。

2015年4月20日(月)~5月11日(月)

2015年5月26日(火)~6月4日(木)

2015年6月22日(月)~各科目対面授業開始前日まで

2015年7月28日(火)~9月11日(金)

2015年8月24日(月)~9月11日(金)

2015年9月14日(月)~9月17日(木)

必修講義科目

必修講義科目

受講資格について

受講費用について

2015年4月4日(土)13:30~15:00 予約不要早稲田大学戸山キャンパス 36号館3階382教室地下鉄東西線「早稲田駅」下車 徒歩4分JR高田馬場駅から早大正門行バス「馬場下町」下車 徒歩2分

受 講 相 談 会 ・ 説 明 会 開 催

日 時

場 所

2014年度受講生(第12期生)の感想(抄録)です。