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NPO 法人ピルコン
Press Release
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関係者各位
2019 年5 月 20 日
「手に入れやすくしてほしい」「私たちは守られてない」当事者の声
緊急避妊薬の安全で迅速なアクセスを考える院内勉強会を開催
写真左から登壇者である対馬ルリ子氏、遠見才希子氏、福田和子氏、ピルコン染矢
ジェネリック薬が発売となり、現在オンライン診療の検討会で議論され注目が集まる緊急避妊薬<アフ
ターピル>。緊急避妊薬の安全で迅速なアクセスの確保の課題について、NPO 法人ピルコン(東京都)は、
当事者・支援団体、医師、国会議員ら関係者の声を聞き、必要な施策について考える院内勉強会を 5 月 16
日に開催。国会議員の他、医療・薬事従事者、学生、報道関係者など、問題に関心を持つ方およそ 130 名
が参加しました。産婦人科医の対馬ルリ子氏、遠見才希子氏、なんでないの。プロジェクト福田和子氏が
登壇し、緊急避妊薬のアクセス改善と、医療や性教育など安全に使用するための課題について議論。自民
党より木村やよい衆議院議員、公明党より竹谷とし子参議院議員、国民民主党より大西健介衆議院議員と
いった与野党より3名の国会議員の方にもご参加・ご発言いただきました。
<緊急避妊薬のアクセスを巡る課題の整理>(産婦人科医 遠見才希子氏より)
・緊急避妊薬は、避妊の失敗や性被害の後 72 時間以内の服用で高い確率で妊娠を防ぐ薬。国内での入手
には医療機関での受診・処方が必要で、価格は 6 千円~2 万円程。
・WHO(世界保健機構)は緊急避妊薬について重大な副作用はなく、安全な薬であるとしている。
・2017 年には厚生労働省の検討会で市販(OTC)化が話し合われたが見送られ、現在はオンライン診療
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の適用も同省にて議論されている。
・SNS 等で海外の並行輸入品が違法に売買されていることも問題となっている。
・緊急避妊薬の提供に関し、WHO では「意図しない妊娠のリスクを抱えたすべての女性および少女には、
緊急避妊にアクセスする権利があり、緊急避妊の複数の手段は、国内のあらゆる家族計画プログラムに
常に含まれねばならない」と勧告。
■「困っている人が声を上げることが大切」当事者の声に耳を傾けた議論を
本イベントでは、#なんでないの。プロジェクト福田和子氏が約 1,500 名の回答を得たウェブアンケー
トの結果を発表(▶ https://www.nandenaino.com/ にてデータは公開予定)。回答者のほぼ全員が緊急
避妊薬へのアクセスに障壁があると答え、緊急避妊薬のアクセスを断念したことがある人も約 3 割いまし
た。その理由として、価格、産婦人科受診の抵抗感、病院へのアクセスの難しさ、知らなかった、などの
回答が多く、10-20 代の若い世代ほど価格と産婦人科受診の抵抗感を挙げる割合が多い傾向がありました。
また、9 割以上の回答者がオンライン診療、OTC 化に賛成と答え、アクセス改善について 600 件を越える
メッセージが届いており、「私たちはあまりにも守られていない、当事者の声を大切にしてほしい」と語り
ました。
また、産婦人科医で対馬ルリ子氏は、女性の生涯のかかりつけ医としてトータルな健康支援に取り組ん
できた立場から、「困っている人が声を上げることが大切」と、当事者のニーズをくみ取り、寄り添ったヘ
ルスケアが重要であることを強調。避妊を含め、女性の健康を守る政策の実現を求めました。産婦人科医
の遠見才希子氏も「医療は人を罰したりジャッジする役割ではなく、健康を守るために安全に平等に提供
されるもの」と述べました。
緊急避妊の服用経験のある当事者も発言。避妊を失敗し、妊娠が不安な中、産婦人科への受診や価格に
負担を感じたことから、「自分の体を自分で守る権利はすべての人にあるはず。一日でも早く、全ての女性
が自分の体を守るための薬にいつでもアクセスすることができる国になってほしい」と求めました。ピル
コン染矢は「緊急避妊薬のオンライン診療の議論をきっかけに、性教育のあり方、普段の避妊を含め女性
の健康をどう守るか、という議論に発展していってほしい」と語りました。
■「緊急避妊薬へのアクセス改善に向けた緊急提言」を発表
緊急避妊薬のアクセス改善にむけて、オンライン診療、薬局での薬剤師による販売、価格、その他、性
教育を含めた緊急避妊薬が適切・安全に使用されるための環境づくりについて緊急提言を発表し、本会を
締めくくりました。
▶全文はこちら:https://goo.gl/e1stXn
参加者からは、「緊急避妊薬のアクセスには、こんなにもハードルがあると気づき、苦しむ女の子がこれ
以上増えないように、できるだけ早く改善されるべきだと感じた」などの感想をいただきました。
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【緊急避妊薬の安全で迅速なアクセスの確保 ~オンライン診療の課題とこれからを考える~開催概要】
■日時:2019 年 5 月 16 日(火)17 時~19 時 30 分 ■会場:衆議院第一議員会館 大会議室
■対象者:テーマに興味を持つ一般の方、医療・薬事従事者、国会議員の方、メディアの方
■主催:NPO 法人ピルコン ■協力:#なんでないの。プロジェクト
■イベントページ:https://pilcon.org/info/20190516innai
アフターピル(緊急避妊薬)を必要とするすべての女性に届けたい!署名キャンペーン中!
ピルコンでは、厚生労働大臣、日本産科婦人科学会理事⾧、日本薬剤師会会⾧に対し、若者・当事者の立場から、ア
フターピルのアクセス改善を求める署名活動を行っています。2019 年 5 月現在、約 1 万 9 千筆が集まっています。
▼オンライン署名サイト HP: https://www.change.org/afterpill
<私たちの要望>
・アフターピルを OTC 化してください。また、諸外国との価格差を無くしてください。
・文部科学省と連携し、ピルや避妊についてしっかりした知識をつける性教育を充実させてください。義務教育であ
る中学校までの教育で取り上げるべきです。
・ネット通販業者がアフターピルやピルを売っている状況は危険です。経過的措置として、オンライン診療でのアフ
ターピル、ピル処方は安全性を担保できるものであり、アフターピル希望時の初診の際に対面での診療を必要しない
ことを明確化してください。
【法人概要】
■名称 NPO 法人ピルコン
■設立 2013 年 10 月
■代表 染矢明日香
■事業内容
・正しい性の知識に関する普及啓発事業
・女性のライフプランニングとキャリア実現に関する支援事業
・性教育教材や性の健康を増進する用品の企画、製造、および販売
・その他目的を達成するために必要な事業
■活動領域 東京・関東圏を中心とする日本全国
■HP: http://pilcon.org/
【取材お問い合わせ先】
NPO 法人ピルコン 担当:染矢明日香 TEL : 090-5179-3449
E-mail : [email protected]