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Instructions for use Title 北海道石灰岩の地質学的研究 Author(s) 田中, 寿雄 Citation 北海道大学. 博士(理学) 乙第1189号 Issue Date 1974-06-29 Doc URL http://hdl.handle.net/2115/20143 Type theses (doctoral) File Information 1.田中寿雄.pdf Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

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Instructions for use

Title 北海道石灰岩の地質学的研究

Author(s) 田中, 寿雄

Citation 北海道大学. 博士(理学) 乙第1189号

Issue Date 1974-06-29

Doc URL http://hdl.handle.net/2115/20143

Type theses (doctoral)

File Information 1.田中寿雄.pdf

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

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宅作

北海道石灰岩の地質学的研究

唱え

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日 次

Abs七rac七 ……・……・・……… 一 ………・・・・ 山市内・ー ・・…・"・・・・・ ・a ……..............… 1頁

続苔…...

i 石灰岩の堆積機構…・・・......・-…"………・・ ......_. ….............・・ ・…・…"…・町 一 …H・H ・.-一…..1 3

z 北海道vc於ける石灰石鉱床の調査史・・・・・・・・ …ー・・・.......・……・・……・ ………… ー……・・ 14

1. (さわけ時代 (1874-1892)…ー・・…・.......…………"一……ー…一一…ー・……・ 14

z 北海道鉱物調査報告の時代 (1893-1924) .・・ 一・・・・…・・・・・… …}………・・・-… 16

3. 北海道有用鉱物調査報告の時代 (1925-1945)………・・…………・・山・ ……・ 17

4. 戦後の詩吟味時代 (1946-1970) ……..............一一…,..・M ・ 山 ……・…一"・ 18

星 北海道になける含石灰石鉱床治地質一……山…・.........……・…......・M ・.._....…・・・…………..-20

1. 礼文層群……山…・・" ・ー・"………・……・………山一 …・…………"・…............・・・ 23

z 枝幸層群 ………一...……・・・・…"… ・・・・ ・・…...............・・ ・・・・・・ ・・…・……・・・一……・… ・24

3. 歌登中生 j畜ー-・……・-.-..・-・山 M …………ー…ー………・……・……… …叩・…町一一一…25

4. 西興部層………………………山・・・・ ・山ー・・・・・……………一一 一一…・・ー……ω26

5. 湧別層群ー……・・…… 一…一・ ・・ ・・ ・・…・0・・ h …….......“……・ー………・…・山 27

6. 隈根尻層群 …・………ー・……………m ・・・ a ・…・・・・・"……………・・………… …… 28

7. 松前層群…山……........…………・……………………・…………………・・…....._.29

8. 空知層群・……・……………………………・…………山司・山 …一…………..3 1

9. 衿居古湾変成岩類… …………ー……….....“・・"ー………・・・・……・…・…・ ・・・ 一・・".33

1 O. 日高層群…一……ー………………"……………ー………山山田・…“・・ …............ー ・34

1 1. 下部エプ層群及び新第三紀層・・…一……・…・_...……・ー・・・・・_.,-・…・………………........-...38

W 北海道と南樺太の含石灰岩層準の対比Kついて ………....・M ・..,…………・・…・・・ー…・・・一時 40

V 石灰岩各論,・…一一-…・山…………山… -…………………………"・町一一…・日 42

1. 新第三紀j蚤中陀含まれるものー………m ・・・・吋・……・・…・・一…ー… …… …・・…一一山 42

( 1 ) 中頓別貝殻石灰岩…・山崎・…….........叩.......…・・…………・・……………・・・……ー・…..… ..42

之 下部エゾ層群中に含まれるもの …・・山…,仰山…….. ….山…..…….……...一一.....-叫…......…….山….. ……,__.n…….山…"叩.….... ………旬町…..山…….. 山.削.山…….. 山....………….. 山….. 山..由 H川“山….. 山....4

( 2 ) 上111口i郡鴻樋村オナラツペ …….-……......………噌叫.…….………….山--""-……….. 山....…….山" 山.......……….. 山….山…..…・・・ぃ ………....・42

f玉〉 芦別市島の下附近.-._.,・H ・....…・......・............…... …・・・…・….........…・・山戸山川町一一…...… .....43

(4) 下金山耳順沢"…"“…..._.・.............… …..……....................-・……………・・….......…甲山 44

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-四

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( 5) 金山パンケヤーラ支流・パンク νューノレ支比 一 一・四 ω ー・… ・…・ 44頁

( 6 )双珠1]IJIII流域............. ・山崎・ …..._.........時 .......................・ 守山・・・ー................・・ ..45

(7)芦別市南方庭山 …....... ・・・…ー ‘一..................ーー ・ ....・・“・….......“… …47

3. 空知層群中κ含まれるもの・・ m …・・・・ ・ ・ ・ー・ ・ ・・…・・ ー.......... …・…・・ 49

(8 )北見冨枝幸町民梨泊“・・・ー....-・"・…H ・H・・“ ・・ ・・・・ ・・山……・………・・・・ ..49

( 9 )北見聞枝幸郡関牧川上流附近-一一一一"“一“._.......-ー…ー…・ー .................…… 5 1

(1 0) 北見国技幸君砕くーチャン111上流地域…一一一ー " “… ・一一・山一…・ 51

(11 )北見国枝幸郡小頓1]IJ秋田沢附近一…日間 一…...-.........-........- …………・・・ 55

(12) 石狩国上111郡士別北方 ・・........-“ ….........・山町 ..............-“ ー "・・" ・…・・・… ..56

(13) 石狩国上111部和寒町辺乙部原野................…・…一........... ・・・e・e・"…"“・・・・…......・h ・56

(14) 石狩図上川郡比布町突哨山・・・ …"・… M ・ ・ ・ ・u 山・ … ......................・ 56

(15) 石狩国上川郡谷口牧場西方……"・・・..... … ・・…"・ ..................................................................56

(16) 石狩箇神居村雨紛川上流………… … " 山日… ・0・・… …....................山ー 56

(17)石狩国上川君榊唐古湾 e ・・ …..............………ー ・ ー…ー“ー 山山"も ・ 58

( 18) 石狩国上川郡当麻町開明山"・..........・“....,・..........................・ ' “ ‘ ・ ー・・ 58

(19) 石狩国空知郡東鹿越伊勢団体北万…“ ・・・・ー・・・・…“ ‘ ・ ・9………・… 6日

( 20) 石狩冨空知郡鹿越北方及び藤の沢. ‘....."・…・・…......・ “…ー ..........................60

(21) 石狩国空知郡東鹿越“・H・M ・- ・・......“・…………・・…… u ・a ・ 0 い・ “'・……・....・・ 61

( 22) 石狩冨空知郡白石石灰・・・・ー・山・ ー H ・‘...................... .......64

( 23) 石狩思空知郡鹿越不この沢……"。…ー…… 引 H ・ … ................................65

(24) 胆振国勇払郡占冠村岩部の沢及び鮮民岳 …・ー・…........................................................6 7

(2半世)胆振菌勇払郡穏別町福山南方及び坊主山北方…...,...・…,……・“・一一....... ・67

(25) 臼高密平取町岩和志附近 .............................・… ………… ・ー・・・"・・・.........山・"・・・M ・・・ 67

(26) 臼高国三石町三石川上流"・・・ ........................一'・…"ー ・ ・ー....................,.・ 70

(27) 日高国元鴻JlI上流ナイ沢一“・・"“…“..-..._.-.-・ ............................“・…"・"・…・・・…川… 70

(28) 日高思浦河町向別川上流"・ ・0・・…一......................- ・e ・・凶・ “…ー.........................・ ...............70

(29 ) 日高国幌万IJ川中流 ...................…ー・・…・" “・"・ ・,..,......,......,........ ・ ・ 71

(30) 十勝国広尾町坊主山 ー“ …........................““…"“......................................山..................71

(31 )十勝因足寄郡美利別附近

( 32) 北見国控別問J北 方 "

…71

7 2

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t.-..-.

(33) 北見国語!I子府間近............... …・,."・・・ 山・・…… … ー…………山 72頁

( 34) 北見国抱之内村…・ F ・・ω...........................................… ...........................-.........・ ・0 ・・................ 75

( 35) 北見国留辺薬町プトイナロマ沢及び仁頃山11付近一…...........................................-.........“…・ 75

(36) 北見眉毛当別沢支流及びその北方…・ ・・ 0 ・・ ・ ...............・・・・・ 76

(37)北見国佐呂見知来沢 "・ e ・.....…… ・…山....・・・ ・…・ 0 ・・・・・・ "“ -...76

(38) 北見国興部町ノミンク沢“・・山 ・・ ー・ ・ー・・・・ 向" “ ・"…"“… 77

4. 日高層梼申威麿準中に含まれるもの ・・ ......ー “・・ー・・ ・・ “"・ 0 ・・・・・ 0… 78

(39) 北見国校幸郡オフンタルマナイ)Il上流・山・ ー…・ ー・・ ー ・司 ........................78

(40 )北見国興部郡上興部 .................…..........・ a・ ・ ・ー…‘…..............… …・ー・・… ....... ・78

( 41 )石狩国上川郡下川町パンケ沢上流及び落合沢上流 ・…ー・ …・“・ー・ “・・崎 78

(42) 荷守国上川郡士別町 0・ ……・・ 6 ・a ・川・・ ・' “"。……・・ 。.….._..... ………ー…78

( 42-a) 石狩国上川線上川町北方 .••..••..••....•..••••.••.•••••.•.•....••.. ・・ ー・ ...............・・"・・・ "・…・・80

( 42-b) 北見国紋別郡滝の上町・.............................. …...・ ・ ・・ φ ““"“........・・ 0・・・ ・・ 8日

(43) 北見国丸溺布町........・・ ......…ド H 町・.......................・ e ・0 今 81

(4シ-a) 石狩国空知郡幾E室内藤農fl言"。 “ ・・ー・・・……一 "μ" ・..............… 81

(44) B高国沙流郡千栄沙流)11上 流 " 一・ 0 ・ ・ e ・ ・・ 0 ・・・ u ・M ・・ 81

( 45) 日高国新冠町新冠川上流山…・ ・・ 9・・・ 0 ・ ...................................山 81

( 46) 臼高国沙流郡千露呂)11上流・ ……・0・…..............................・_.............................・ ・ …・・....8 4

( 47) 臼高国新冠君臨平)11上流 ..........・ 0 ・・…・・ 0・ ・ ........“ 山 守..,....・ ..........・・ 84

( 48) 日高国静内郡春別川上流 ..............・… ・・・…......…..............................."... ・...................86

(49) 日高国静内郡コイボクνピチヤリ )11上流 …・……山 町..................................................86

(4宇吐) 日高国一静内郡メナ主/ベツ・… ・ ・… … ....・・0・H ・・・ー ー ・・ ・・…ー・ 88

(50) 日高菌浦河町元浦JII上流......・…・ ………...............................,・・"…0 ・・ ・・ -…・・・ 88

(51 ) 日高菌浦河町幌別川上流 ・・・・・・ー ・・・・ ……山山…・・山一“ "… H ・…… "..... 8 8

(52) 臼高国浦河町メアジユマ γ)11及びメナνユンベツ)11....・ ・"“ ..........守口

(53 ) 日高間様似川上流新富…“・“…...........・・・・・… …・…… ・"・"・ ・ー.....・・・・ 92

5. 道南松前j弱群中vc含まれるもの e ・・・ ・ ...........目・ ・・“ .....…"・"・....................9 7

(54) 島汝村永豊大平川及び治 )11........... ・a ・H ・・ 0・・......・.....日目.......... 山 ・・ 9・・・ 97

( 55) 止越若s長万部町二股温泉 ・.....…・"…・................・・"・・ー ー・ー………… ..............99

(56) 山越郡長万部町カニカン岳北西 ...........…ー" ・ …・・…・・… ・ .................. ・・ 99

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(57)低志田今金町メツプ111中流一一一一一一一一…ー 一…・ー……・…………..一 99頁

(58) 後志留今金町ピリカ温泉附近・・ー…一一一一一一一一目白………一…一"一一一叩 99

(臼59η) 槍山郡上ノ国村 ……..….“司一.叫一由一…"

(“d印ω口ω} 稽山郡上ノ国村臼方泊海岸 一一….一山一一一一一…"一…山……旬………喝一…』一.……"町一一.一一一.占~一…………山一…………..…..山……..山一..吋一……….岬叩……岬刷……….叫……暢一…"甲……….一一司一……"一…縄一向一…………"山……..….叫一崎町咽一一.10日

[ω6“1け) 松前郡大島村原口、江良附近…………ー _._.......町……『一.山…"…一一……"目.“一一……"一…….. 山.. 山.....山……….. 山….. ….叩"一一一.………"山……..山.山....一.......1口1

f臼6臼2η} 櫛古郡江良慣町I大鳴津jμfl 小鴨津南j川川11卜......-一………...….. 一.-田………..一一一一…"一一.一.

f臼63り)松前郡住川上流及び上識部ツラツラ j山!りi…….一一一一…"一…一一.一…一一一一……...10 1

(64) 上強郡義朗戸切地川附近一一一・・…・ー………・……“……ー・…一......・ E ・..一…102

(65) 上鶴郡嵐官民戸切地JII附近一一一一一一一一…一一一一一…一一………-1 02

(66) 渡島国亀田郡尻岸内………一…一一…・……一…ー・帽一一一一一一一一…・・・……103

R 北海道石灰石鉱床鉱量算定一覧表…ーー…一一一…M ・M ・-……山町山一一一一………一一 104

VH 化学分析結果からみた石灰石堆積の解釈Kついて一一一一一山……………………・-..-1日6

溜 結 論一一一"………}…・・………・…...........-…ー…一・……………......_...……一

.且

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Abstract

The first invest土gat土onof七he1imestone iロ Hokkaido

6as of B.S.Lyman Survey 土n 工品77.工n this paper the ma-

in object was on工y 工工mi七edin the southern territory

iιHoKkaido. And unti1 1889 many of the工imestonesin

soya,Kamikawa and Hidaka districts were reported.

However it was the first time in the Hokkaido Minera工

Survey Report in工893-1924that 1imestones were treat-

ed as a member of geo工ogica工 constitぃtionin geo1ogic四

a1 map,s七i11a11 of them were considered to be in Pa工a-

eozoic age,and on工y radio1aria,sponge spicu工eand cri-

no土d ste~ were reported.

In 1892 foraminifera fossi1 was co工工ectedin the 1ime-

stone a10ng七heSorachi river, and it was proved to

be10ng to Orbito工inaby Dr.Yabe in 190工,andthe exist-

ence of the Mesozoic 工土mestonewas assured. Since then,

many 1imestones and 1imestone bearing strata were inve申

stigated by geo1ogists and pa1aeon七ologists,andthey

have made a great contribution to the interpretation

of七hegeo1ogica1 history of Hokkaido. The 1imestone

bearing formations in Hokkaid are a工工 found in ~íeso­

zoic and Palaeozoic age excepting one example of Neo-

gene Tertiary age.

、、s.

,J1占

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一わん

4

ittiiis--1S12sa--ji--3jslit曹14113231

Undoub.七ed Pa1aeozoic 工土mestonesarξ on工yknown in

the Matsumae Groupe土n southern Ho~~aido , and no def土ni同

te Pa工aeozoic1imestone has ever been reported in Cen・肺

tra1 Hokkaido曹exceptingsOoe 1imes七onepebb工esin con-

glomerate and 工土mestonebou工ders.

The 1imestone bearing strata in central Hohl王aido土s

devided in七o3 horizons,which is as fo工工owsin descen-

ding order;

工 So四 ca11edthe Orbito工土na工土mestonein the

Yezo-group 書whichis cnnsidered :1S Apt-

A工bianage.

2. The Yamabe formation,the工owerpart of the

Sorachi Group,which indica七esupper Jurassico

3. The Kamui forma七土on,theuppe工 "pa工、七 。f七he

Hidaka Group,which is supposed to be midd1e

Jurassic,though no def土nite foss土工土s found.

The Orbi七o工ina工土mestone土n 七heYezo Group is specia工ー

土zedby fo工工owing f088i18;

Orbito工inadiscoidea-conoideaγar. ezoensis Yabe and Hanzawa.

Toucasia carinata var. orien七a工is Nagao.

Praecaprotina yaegashii Yehara.

This工ime8七oneis traced from the ncrth of Asahigawa

to Hidaka in a1mos七 the same horizon in the Yezo Group.

t3134%史認3idLV汁計計け刈む但

(2)

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-・・・ーー

ト1any1土mes七onesin this horizon have a工readybeen rep-

orted,however on工y one limestone土sworkable from the

economica工 pointof view,which is in the area of Gake-

yama,near Ashibetsu City,and its workable reserve is

ca工curatedas 23,斗50,OOOt.

The qua工i七Y of the mos七工imestonesin this horizon are

not so good量becauseof impurity and MgO inc 工、ease.

The re工a七土。n between 七heYezo Group and the Sorachi Gr-

oup is said七obe unconformab工e. The Sorachi Group is

devided into two parts ,七heShuyubari formation and

the Yamabe formation in descending order.

The Shuyubari formation is consist of sands七one,sha工e,

scha工stein1quar七ziteand cher、七, and from the Rebun for圃

matio忌土n the Rebun工slandwhich is corre工atedto this

horizonヲCrinocerasand Pulcheエエ土awhich indicate the

Barremian sヒageof the工owerCretaceous were reported.

Furthermore S七rama七omorpha,Spong土omorphaaなdZaniophy-

llum were a工soco工工ectedin the same formation.

The Yamabe for汲ationis consist of sandstone,shale,chert,

quar七ziteand七hickscha工steinin its basa工 part.

Hany 工土mes七one工ayersare interca工ated土n 七hisschals-

tein horizon. 32 among 57 limes七onelocalities in this

paper are comprised in this Yamabe horizon,and 6 are

in七neYezo Group,18 are in the Kamui formationo

(3)

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Fossils which indicate 七hegeo工ogicalage of the Yar盟国

abe forma七ionare a工工 co工lected from 七hese limestones,

and corre工ated七o the so-ca工工edTorinosu四 typeh:Jrizon

which are Pycnopor土dium,耳eptasty工ops土s,Cricopore工la,

Nipponophyx and so-forth.

工tsgeolog土ca工age土sconsidered七obe upper Jurassic.

Amonι so四 ca工工edunknown mesozoic strata in Hokkaido,

some of七hemare correlated七o the Sorachi horizon.

Name工y the Rebun formation of Rebun Island is to the

Shuyubari horizon,and the Esashi formation of the Esa司

shi moun七ainland is to the Sorachi horizon,the upper

part is to the Shuyubar土 andthe lower part is to the

Yamabe hor土zon..The工attercontains Pycnoporid土umlime司

stone. The Kamuikotan metamorphic comple文土sconsid.,red

to be the metamorphosed part of the Sorachi Group,most咽

ly the Yamabe horizon and probably some parts of the

Shuyubari horizon may be included.

In this me七amorphosedcomplex,土tis not clear wheじher

the Kamui formation had been invo工vedor not.

The Ka:nu1kotan湿e七amorphic complex was once con3idered

to be the Sambagawa horizon in Honshu,however Dr.Yabe

and Dr.Sugiyama described the Torinosu type fauna from

Kamuikotan in 工ヲ34and correla七edthis comp工ex to uppet

Jurassic.

、ta'

'H吋

,pa・、

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h・ー一

Short1y spea~土ng , The Kamuikotan metamorphic coごp1exis

composed of certain horエzonof the Sorachi Group,

ごhichreceived various se1ec七工vemetamつrphism,andchan-

ged to si工iciousshis七ose rock,ca工careous sh土stoserock

,a1mino由 ε土工土ceousshistose rock and green shistose rock.

Serpentine mass oI工arge sca工eintruded this comp1ex

a10ng f土ssurep1ane 2 or 3 times at工east"

Limes七onesin七heYamabe format土onare comparatively

good in nature and sca工e,and1imestone. mines now under-

working,name工y,Shikagoe,Higashishikagoe,K土七ami-Sekkai,

Kunneppu,Toma and P土ppuare be工ong to this horizon"

No 1土mestone1ayer has been reported in the Shuyubari

forma七土ou"

No accura七edata has ever ba担 Iound七hatthe Yezo Gr-

oup was envo1ved in th土smetamorphism,and七heexsis七e由

nce of green rock in the basal cong1omerate of the Ye-

zo Group sugges七七hatthere w土工工 bean unconformity be-

七weenthe Yezo Group and The Sorachi Group.

The re工a七ionbe七守.'feen七heHidaka Group and the Sorachi

Group is said to be conformab1e,because,this border 1i-

ne was drawn under a thickscha工εain 1ayer 0 f the basa1

part of the Yamabe forma七ion,whichsucceed from 七he

Kamui forma七ioncontinuous工y. So the geo1oζica工 age of

the Kamui forma己主onis cons土deredto be Jurassico

(5)

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事ケ

upper formations,the 2 into dev土ded工SGroup Hidak.a The

Na-the エS工o"'ier七heand formation Kamui 七hecalled S

・工

for-七千'10those be七weenrela七ionformation.The kanokawa

エSfac七However,the conformable. be 七osaid mations is

identified. s土mp工yso no七

S工・・western the a工ongdeve工opedis formation Kamui The

Nakanokawa the and comp工exHidaka me七amorphic七heof de

comp工ex.the of flank eastern 七hea10ng lS formation

between difference struc七ura工fundamenta工the to Owing

there tha七wonder geo工ogistsforma七ions,some2 七hose

stru由O工derthe break,and stratigraphical some be m土gh七

re-sti工工エSformation Nakanokawa the of remnan七c七ural

工、e司七hepresent at So structure. present the in maエnエロg

obscure. lS formations 七wothose between 工a七土on

Nakano国七heof age geo工ogica工,the this of result a As

七oJurass土c工owerbe to considered エSformat土onkawa

stra七amix帽Pa1aeozoic some be might there Trias,though

Pa国accurate above,no mentiつneda工readyhas As in ed

rocks O工der七hefound in been ever has fossi1 工aeozoic

found

eFhv

ouw z

品}d

.14 8 a

o

c

五owever,Nankinel工a';:as Hokkaido. Central 七heエn

Nishi-so-ca工工edof conglomerate 七heof bou工der七heエn

ho-Yamabe 七he七ocorrelated lS formation,wh土chOkoppe

also foss土工 waS

エSwhich

same

formation

the Group,and

Kumaneshiri

(6)

Sorachi

七he

七he

エn

of

reported

r工zon

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to be the Sorachi hor土zon. Furthermore Chaetetes foss-

i1 was once repor七edin the boulder limesしonenear Ka-

isei,K土tamiprovince of cen七ralHokkaido. So七heexsis-

tence of Palaeozo土cstrata in central Hokkaido cannot

be contradicted ..

If some Pa工aeozoicstrata is sti工工 remaining in cen土ral

Hokkaido ,i七 m土ghtbe土立七hearea of the Nakanokawa fo四

rmation ..

The name of the Ma七sumaeGroup has been wel工knownin

the southern part of HOkkaido,which consist of sandsto申

立e,s工ate,quartzite,cher七 and田 ha工stein,intercalating

limestone.

Among those limestones,七heGaro limestone has the bigd由

est sca工eand m.aintains about 70% of the工imestone

reserve in whole Hokkaido.

There are definite Pa工aeozoicstrata in the Matsumae

Group,which is as fo工工ows

工Futamatahot-spr土ns,Oshamanbe Town,Hiyama

provo

2. Katsuraoka,Kaminokuni Village,Hiyama prov.

3. Upper stream of Sumikawa,and Tsura tsura四 gawa,

Matsumae prov.

斗 Futakoshigawa,nor七h of Era Town,Matsumae prov ..

(7)

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Diphyphy工工u沼 was reported in Futamata ho七回springlime-

stone, Fusuline工工aand Chae七etesare reported a七 Katsu-3

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4

raoka,Chae七etesand Pseudopavona at Futakoshigawa工in問、

stone and Carinthyaphyl工um,Chaetetesand Fusu工ine工工aat

Tsura七suralimes七one.Latter3 are iden七ified七o the

Moscovian stage of沼iddle Carboniferouso

Mesozoic limestone in the Matsumae Group土sas follows

工。 Tomarikawalimes七one,Naga七oyo,5h土mamakiprov,

2. Garo工imestone,Kamiisoprov.

A七 Tomarikawa量Hikorocodiu辺,Millepore工工a,ThecO-smiエヰa,

Thamnas七er土aare reported and cons土dered七obe upper

Jurassic.

At Garo,beside Mesophyllum,firs七 discoveryof Conodont

fossi工s,whichare Tardogondo工ella,Enan七iognatus,Ozarko・

iium are reported and corre工atedto up.-mid. Trias.

Thus ,Carboniferous,Trias and Jura are found沼ixedal-

toghther in the so-ca工工edMatsumae Group,and the rela-

七ionbetween them and rock phase dis七inctionare no七

comp工etedyet ..

The reserve ca工curationof工imestoneisγery different

according to various inves七igatero

50 the wri七erapp工土es their 工o'.':est figurョ in this paper11

though SOme of them are prooable f土手urG.

The whole工imestonereserve in Hokkaido is about

(8)

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I!IIIO.-..ι

1, .,~tOO , つり,CC、t. Amonζ them 700,OOO,OOOt are belong to

one limes七onemass i~ Garo,Mizunash土zav:aand Tokiriji-

gawa ar~a.This figl斗reis a probabユe figure and other

inves七iga七erreported much more than this.

The break down of工,000,二OO,OOOtare as follows accor-

ding七ogeologica工horizon.

エ,070,000tto Neogene Tertiary, 27,536,000七七o the Or-

bitorina limestone of the工owerYezo Group, 37,536,000七

七o the Yamabe horizon of the Sorachi Group,工与斗,090,000t

to the Kamui horizon of the H土dakaGroup and 743,2ヲO,OOOt

to the Matsumae Group.

The qua工土tyof limestone 18 a工mostthe same excepting

Tertiary limes七one. However MgO is genere工lyrich in

the Yezo Group limestone.

In other three limestones MgO percentage is gradual工y

1ncreased as the Yamabe- the Kamui-theMatsumae(Palae-

ozo土c11mes七one).

This might be a resul七 ofdiagenesis succeed to the de-

posit土ono

(9)

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北海道における石灰石鉄床の地質学的研究

治日

北海道になける石灰岩の大部分は、極めて稀れ念特殊なものを除hてJ丈堆積岩の中に介在する。

ぞの特妹をものは、道西南部長万部附近の二股混泉の石灰慈の沈澱でラジユムを含有すると云われ

ている点鉱床としての経済的価値は零に等しい。石灰岩が堆積鉱床であるからには当然ある地質

的左分布に規正され、又従つ亡その地質構造的要素に支配される。

本道石灰岩の総埋蔵量は約 10億七と称せられ、その生産客員は戦中昭和 18年には 10 0万七以上

となった沙え終戦後は急激K滅少し~昭和 22年には僅か 1 6 万七を生産したに~ぎをかった。そ

の後経皆仮復fとつれて漸次上昇L...昭和 37年には、遂に戦中の 100万七を突破し、更代sT和 43

年には 200万七を越す生産を示している。

総和]2 4年以降の生産推移を示ぜば次の還りである。

年 次 生産額(単位牛七) 年 次 生産額[単位千七)

昭和 24 265 昭和34 8 3 4

25 4 0 1 3 5 9 3 0

2 6 5 6 4 9 6 9

27 5 4 5 3 7 1, 2 5 0

2 8 7 0 6 38 1, 3 1 2

2 9 762 3 9 1, 5 1 6

3 0 637 4 0 1,3 68

3 1 5 9 1 4 1 1, 7 0 3

3 2 7 3 1 4 2 1,8 0 5

3 3 735 4 3 2,0 2 2

一方、とれら生産を維持する石灰石鉱山は議院の 7億七を最高とい以下比較的小規正美の鉱体が多

〈、単独でセメント工場を設置し得る鉱量を持つものは極めて僅かであって、大都分のものは製鉄

用文は炭カ jレ、消石灰等の農業用消費K充当されているに過ぎない。従って、各鉱山の消長も泳し

〈、岨和 33年以降た 4 3年の 11年間継続して生産ーを続けているものは減郎、鹿払米j支払

・'*'jヒ見石氏訓子府、当風上興部L比布の 8鉱山に過ぎない。一万、石灰石鉱床に対する地質学的

左謁交は古<1 8 7 4年の B S. Lyma n {!(初めら九今日まで発表されたものは非常に多数に

-1 1ー

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日高山地の突に今迄知られなか主主石灰岩ーが発見される等、新らしい鉱体の存在が上っているカえ

発表されている。之等石灰岩ーを旺胎する地層のj道I俸の解釈も古生代から中生代ハ¥又あるものは再

立主近の函幅調査の進展につれて次しかし左が弘不明な βJ.):少くない。ひ古生代へと二転三転し、

あるいは松前古生層と称せられたもの等が次次と解明され日高古生j忌北見古生民ラト)(主主理され、

その j麗本が明らかにされて来たのである。筆者はと ~Vて現段階になける北海道の石灰石鉱床のj麗位

併せて本道古期中生代

学的左開通をとりまとめ、北海道の含石灰岩古期岩殺に対する私見をのべ、

(或いはそれ以前の)の地史の一端』て言及したいと思うのである。本論文をまとめるに当って二

制訴を裁いた北海道理学部湊正雄教授を初め、

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-各種未発表の資料を裁き又その引用、御々鞭主主

終始御劫言をいた Yいた長宅捻一博士法び斉藤正雄発表を許された道立地下資源調交所こと居博士

博士又石灰石鉱床の野外調査に当って協力されたすシコーコンサルタント会社の職員各位K深甚

なる感謝を表するものである。

更I(C又君主文の文献調査について東京教育大学橋本豆教授の"北海道の石灰石鉱床ーその文献と分布

一"に益されるとと真に大き左ものがあった。銘記して御礼申し上げる次第である。

之に代って日高浦河町ムコロベYが蹴坑

- 12ー

比布鉱山はu{:l拘144年 4月以除休ili.

新冠川上流 19 O 1年

%と

i長ぅ灸

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-・ーー

石灰岩の堆積椴権

石灰岩の堆積機構について;ま、古くから色々念説が提唱されているカ九大5.lljして、生物的成因と

祭梯守成因に分けられる。

長室近は電子顕微鑓を用いて二微粒の石灰基質を研究するととによって、今迄知られなかった石灰岩

の准議機構が非常に明らかに在った。無機的成因の中には陸上になける潟泉主主犯よる炭酸カル乙/ユ

ームの沈設も入るが海洋に於ても低温の深層*-がノ4ンクtて押上げら九その結果P002が急速に低(80)

下し、 ζ れによってOaOo3が品出するといわれる。室内実験に於てもとの穣な条件下で海水中か

らアラゴナイトの針状徴晶が品出するととも証明されている。実際パノ、マ諸島やアンドロヌ怠,西f'

部沿送オーストラリヤの北西部沿岸の海底で現在堆積している微粒堆積物はアラコ・ナイトの針土i

(6)

結晶が大部分で、 とれらが全部生物組織の破局物とは考えられ友いと OLOUDがのべている。

このようにして出来た石灰宕は電子顕微鏡下で宝物的堆積に起因する石灰石と、 どんな桑った構造(79")

をとるのであろうか。 とれについて本庄三五は最近次のよう K述べている。

「無機化学民雄積立て起国ずる石灰石のま走質はオ Jレソミクライト (Or七九omlcrl七日)からなD、

源物Z互はアラブナイトの後結晶からなり、堆積機構としては古生代主主である。一方直接生物起源K

起臨する石灰石の基質はナンノアゴライト(n丑官 noagorl七百〉あるいはスパライト(Sp丘口同)

と一部ミクライト(micri七e )から ii!J涼物質はアラゴナイト及びカ lレサイトの夜組織から左り

主主積機構としては中新生代型あるいは時代に無関係といわれる。 J

一方生物の遺骸の堆積による石灰岩の形成は現在の海洋K於ても明らかvc観察される。然し、 ζ

の燦に無機的 K炭竣カルνユームが海水中K品出してその形成に参加する可能性も否定出来ない。

生物起源Kよる炭酸カル乙/ユームの土佐敏は、造礁f生と公海性の 2つの機構が考えられる。造礁性炭

酸カルνユームはサンゴ礁又はそれと類似した環境で、ある緩の動植物が海水中K溶解したカル v

ユームと炭段イオンを固定させ不溶解性の炭酸カル乙/ユームを沈着させる。との際代裁に充分念日

射量の得られる上部真透光帯亡しかも、波等の物理的営力が最も高い所が適当とされる。石灰藻

ナンゴ虫類等が主な造礁生物であるカえ とれに多数の炭酸カ jレνユームを分j泌させる動権物、 との

[þ~とは軟体動物も入るカ九 との様左ものが参加する。之等礁性の炭酸カ jレνユームはスパライド型

の石灰岩を形成し易〈、 石灰質砕局、物Kはフレームを造る生物組織が残されているととが多い。

公海性の炭後カノレ乙/ユーム土佐積は浮遊性有孔良翼足類等の羽1<.質プランクトンの殻が堆積したも

ので、 i皮等の営カの直樹句1]:影響を受けずに静かな環境下K堆僚が庁念われるのを常とする。石灰

主主の殺を分泌する有子し虫類は公海のみ友らず沿岸近(VCも棲息するであろうカミ陸地の月Ij剥物とし

て主主ばれて来る砂粒等からみれ』えその割合は非常に小さく、石灰岩を形成するまでには至らない。

- 13-

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然し左がら遠洋では透-jf;帝から降下する微生物の遺骸はmarine snowと云われる程絶間な〈

降b注弘之K粘土鉱物やマンガン鉱物等が混入して海底堆積物が形成されるととが知られている。

文大洋底κ分布する浮泥の基質の大部分がcccoli七hを主体とするナンノプラ yクトンの夜組織

によるものでとのように現在の海洋になける生物による炭酸カルνユーム堆積物には造礁性と公海

性の 2つの機構が考えられる。

現在吾々が地球上fてないて石灰石鉱床として観察し得るものは過去の地質時代Vてない亡上に迩

べたような機構によって堆積したであろう ζとが推定される。

北海道にかける石灰石鉱体に比その中に化石が発見されてい友いものが非常に多い。

寄々が石灰岩を含む地層の時代判定に当って、石灰岩中の化石によって指示されるととが非常に

多い。然し北海道の古期岩類中には構支え変質の面から非常に区男IJの困難な地騒が沢山るる。そし

て、それらの地層中に含まれる石灰岩の中Vては普通の方法では化石を発見し得1.1:1/>でいるものが数

多く存在する。今迄吾々は とれらを時代未詳石灰岩として取扱って女ているカミ今後電子顕微鏡

等を用いて微細化石ゃ石灰基質の研究によって、それ等の時代決定がなされる日が来るであろう。

E 北海道Kなける石灰石鉱床の調査史

(1) くさわけ時代 (1874-18:92) Cノ(5)

北海道tてなける大部分の有用鉱物がそうであるように、 石灰岩の地質学的な調査も京 1 8 7 4 C/O6)

年及び 18 7 7年の B.S Lym丘立の調交によって初められている。この報告に比現在も稼行さ

れている上識を初め、石崎上湯、民鷲の木神居古湾のもの等が記載されてなり、概略的な鉱量

算定も行なわれている。上識のものはカロの沢の鉱体亡非常κ変質をうけ大理石様になり、鉱量

約 2千万七とされている。石崎のものは石崎村の西端で 25 0ヤード授の石灰岩の崖あbとされて

いる。との両鉱体は何れも松前j蛍詳の分布地帯内Vとあるのである治主上湯の沢の鉱体は現在もその

位遣を臨忍できず、鉱量 2.0 0 0七とされている久恐らく現在の湯の沢温泉附近の石灰華か何か

であろうと准測されている。輿F悟あることは との上湯の沢に是正にとの当時 Ki工11 があって石

灰を漉いていたことが記せられている ζ とである。治の木のもの;え八雲麗の分布範囲であり、恐

らくは泥灰岩層と思われる丸尾さ手ヤードで灰色粘土を伴左うと記せられている。 18 8 9年にCI$/)

出た西山省吾の報文には数多くの石灰岩産地が列記されてな b且つ、 2 8箇の分析値がのぜられて

いるので、との 10年間の謁交の進展が伺われる。

この報文には、北海道の石灰石鉱床は長万部以南と臼高函、石狩国上JlI. ;j~見回宗谷泌氏限られる

とされ、亀田郡尻岸内、同石段同下i湯のJlI,上域部ガロの氏松前郡福島村ーの減同根街i田村

字烏の民間済部川上流νノへ氏同原口村畑のi沢及び原口JlI並びVてオンコの氏檎山部石崎Jll

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iii' J Il後志国瀬棚郡平IJ55I)川ピリカベツ温泉附え 島牧郡治J1i、同大平J1l臼高田浦河郡元浦J1l同

視5J1])ll三石郡三石Jil石狩国上川部比布、北見函宗谷都知来別川上流等が記せられている。とれ

らの内大台左鉱床比ガロの、氏三瓦悦男11.治JIIの永愛、ピリカベツ等が挙げられている。(9S)

1 8 9 1年神品j、虎は符左訳石並びに大理石"として多〈の産地を挙げている札その内、当時採

揺せるものとして、 i)交差吉国ガロの、民同亀田部石崎を記載している。又装飾用として使えるものは

永豊村治I!Iの転石がよび三石川ドメク νの大理石があり、 石灰石産地として開発可能念海素又は道

洛vc接したものとして次のものが挙げられている。※

1. 渡島且亀田郡湯のJ1l石崎尻岸内

2. 渡島国、上認訴官ガロの沢

3. 渡島国、十松前郡原口、根部民 i清部並びVて福島村の辺久江差港辺石w奇

4. 後志凪i'fJ55IJ川上流美利汽永泉村

5. 臼高良三石)ll様仰11、元浦河、悦別JI!

6. 石狩員上川右~比布

7. 北見国宗谷都知来551]

ζれら石灰岩は全て古生j国中にあって、第三紀並びに中生j習中のi尼灰岩団球は工業上採る可さ価左

しとされている。

これらの石灰岩産地は現在も大体その位置を知るととがで台るカえその中の湯の川は上湯の川の温

泉泰と推測されるものであり、又根部自のように所在不明のもの、知来55IJのよう K増幌層穣岩中の

※糸石灰岩礁と推定されるものも存在する。又との文献中石狩)11の神居古湾中のものは三株系中』てあっ

て質よ量共Vて良き石灰を得るに適せずとしている。

また、 とれら石灰岩を含む古生j蓄は内地のもののよう K多種の化石を含まず、僅かにνヤーノレスタ

イン中にラデイオラフヤや海綿の遺設を見るにすきす二 i海百合の破片を見たものは永長と根部回並

びにj京口だけであると記せられている。〈デぜ3

続いて出された 1892年の神働j、虎の毅告中には、まととに興味のある石灰岩が記載されている。

とれば空知川下流空知川の滝か主主豆程上流の Panke七op七uyeushiと空知滝に近い

8h工r工keshomapの下手のPank e t e s h i !Il丘の 2ケ所に露出あり、 古生属中の石灰岩とはな

もむ常を異にし、文臼本の他の石灰岩とも巣友ってかり海胆の線と珊瑚、有孔虫があ人海視の線

えぷ文の地名は全て片仮名で警かれている

会ボ 御荷鉾系[原文{とは三株系とある)

-15ー

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が鳥巣産のものとよく似ているので恐らくはct1主代でらと3 つとさJして1八るものである。

ζの石l天宕は下部蝦夷j語群中の万ルピトリナ石灰岩でもあり、/三ヨチι〉

この有孔虫はその後1 9 0 1年矢部長

克K よって Orbユt0工 naであるととが明らかにされた。

1 8 9 4 '年Kは石]11貞良(87)

横山社次郎が北見包校幸郡屯)jIJ川の兵知安のガロの石灰岩を、又 Hl96

年{ICは石川貞治が日高mii少。IT.川中流{lC7ケ所の石灰岩を挙げている。

1 8 9 6年発表された神側、虎のj七海副頭鉱産図(1 2 0万分の 1 ) (1( 1丈ガロ、 石IIIえ 永豪、

三石川上流、屯別川上流に石灰岩のマークが施されている。(tずJ

これらの古文献は既に稲本亘によって指摘されたように現在は!日アイヌ名が次第に失われていって

いるので、 古い道庁の地形図で毛色、と、イ中々その跡をたどることが困難になってきている。

i乙i北海道鉱物調交報告の時代 (1893-1924 )

明治 43年( 1 9 1 0年)v亡入って、 道内の沢筋調交を主体とした鉱床調査が行なわ九北海道

の地質に大き1.]:貢献をしている。 ζれらは北海道鉱物調査報告として納められ大正13年まで絞芦

昭和 5年の第 37号を以て終っている。 との報告中κは念 銀鉱 鉄 豆長え 続賞等から石炭

石油と北海道になけるあらゆる鉱物が調査されているカミ 石灰岩に関する誠査報告は比較的少ない

のは、 当時石灰岩は焼いて石灰を作る原料としてのみ利用されていたの亡 価格も儲長利用範囲

も極めて限定されていた7がらであろう。。$2)との北海道鉱物謁究報告には岡村要蔵が明治43年 Vて日高沙留)11流域の識交としてニセク川口の石

灰岩、 静内、 新冠三石三部地方調査として三石]11 染返JII(ν ベチヤリ]11)、 新冠J:iの石灰岩を記

載しているカミ結論としては"石灰石は所k{IC存在すれども其量少念〈、 且つ交通の設借金〈欠除

せるを以て、到底採掘の望なし"としている。( 2L/./)

問じ報告中山根新次は臼高国及十勝鼠広尾郡識査報告とし亡 ヰノユマ乙ノンユンベツ(春日1])s付近

ン]11上流の二股附え 新様似ニ閥3付近の石灰岩を記載し、 幌別JIIの春Jj1i新後似のエヨナマンベツと

メナ乙/ユエサマンベyの落合附近のものは品質よく利用可能としている。

次いで、〈デ'.<L)

明治 44年にゆj、林儀一部は胆振国勇払郡掛川流域調資報告陪生属中{IC上下 2騒の小.SffL( '79)

体のあるととを記し、且又 伊木常誠は良両国元浦)llv蹴及i倒的近詣交報告とし℃ 元浦]11支流

νーホロカアンベツ川放幌局IJ川支流νユンベツJlI下流のものを託識し、 後者は大なるもの一条るり、

其{也小塊は多数と記している。 とれら!':t,.何れも古生属中とされ、化石は認められてい設い。

((.58) つ Yいて大正元年(1 9 1 3年)大日方j狽三民 2立小江良町占え清部村の滋石として大鴇津JlI;j七主主

1港湾川の石灰岩を記載している。又とれに添付されている 2日万分の?の地質商陀は今迄知られて

いる各地の石Dミ石鉱石の説地が記号を以て示されている。

-16-

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この鉱物詣資報告には livcのべたよう K石灰岩の記訟は他の鉱床κ比して非常に少をいのであるが

いくつかの新らしい鉱床の位置づけがあり、殊K重要なととは従来知られていた位体に追加して、

地質図嶋成の一員としての石灰石の分布がとり上げられているととで当時の地質調交の大雪左前進

との日新¥(!C発見された鉱床κ:仕上(!C記載したもの以外K北見回枝幸郡のがうか 5ごわれるのである。

上川郡央土足IJのもの等があり、又十勝支庁管内では足寄郡螺湾のものが初

めて知られるに至った。(~3)(.ノ',ä!-)US/)

又地質調交所報告に 19 1 9年納富重雄の鋲C:@:路線、地質羽交の報文(!Cは比布の石灰岩及び南宵長野

紋万i旬以上興凱吠5長崎

石灰石鉱床では宏いが貝殻石灰岩が伊木常誠の 19 1 1年の幸司村鹿越の石灰岩が図示されている。

告K日高田山内別の白直系の東Vて接する新第三系フラヌイ鼠主主底{t[発見され、多〈の戸鼓や海股を

含む ζとが記載されている。之等の石灰石鉱体は大井上義直Kよって編纂されたる口万分の 1北詰

道地質図(1 9 1 8年発行)(!Cのせられていふ大正14 昭和20

北海道有用品産物語査報告の時代 (1925-1945)131

道東・道南:j,,~よび日高地域の石灰石鉱床が~t.骨注工業試験場報告の中K有用主主産物調主主として、

との報告は主として金属鉱体に富む地方の概ね掛

単位の地質図を添付してらり、その中の有用鉱産物の一部に石灰岩がと b上げられている。(3'5)

との中には上段ガロの沢の石灰岩については7、 857え

記載されたのは 19 3 2年の鈴 2殺からである。

OD01l噸と鉱量計算がなさ九f 占~)

可念 b詳細在地質状況の記お加念されている。その他桧山部石崎川左股の石灰岩

分189,

析表も添付され、

との地質図は埋蔵量比較的大とされ 5万分の 1地質密(!C2条のνンズ状石灰岩がのせられている。

日方治師、願掛沢又海岸沿いには ;!lコ師、j享志内沢上流の 2クの石灰主主には更に天の川支流

この内天の川のものは分析の結果炭酸苦土を 2O. 7 0 %,塗土と5条の石灰岩も記入されている。

1.86%を含み自主雲岩に近しと記ぜられている。その他天の川の東方八雲層中の澗灰岩には径2m

I'Llえぶ大塊のあるととも書かれている。( S'r)

追及l部には常呂郡irl蕗内沢の支流前山の沢の白雲岩質石灰瓦

fぷFコ日高方面は新様似のメナνェサマンベ yjll

又佐呂間川河岸には径 1.5 - 2 mの

ニヒ村の給品質石灰石の団塊るりと記載されてh る。

ポンサヌ乙/ユベ等が鉱量比較於tkとされ分析表も添付されている。特に新様、似のものイサカナイ、

;立経青物廷を含み水銀鉱及び黄診訟を旺胎すると記せられている。石灰石鉱床ではないが山越郡ニ

亀白半島の恵山 i畿谷温泉などに混泉沈設による巨大念江差町東両国名)11支流湯の沢口、

石灰撃がさうるととヵ~lJらかにさ九

後話芸長

ライマン記載による上湯の沢のものは温泉沈設によるものであ

その手初めとして、北海道地質調資会で

るうと指摘されている。

お毎道全土の 10万分の 1地質I)g]q婦か計画さ九

-17-

との出L

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(/S.;) (/47) (43)

然自IJ良帯広大樹の 3 函隔が出版さ九その後は北海道工業試験場地質~品交報告として引継がれ(215) (.226) (237)

iili河、興長sの荷図l隔が昭和13年(1 9 3 8年)に夫々第 1-15-, ;;(4 2号として出さ九長万訴(第03"8) (/49) ♀27)ノSOJ

3号)、寿都(第 4号)が昭和 1 4年 (1 9 3 9年)、登Jll(第 5号)、鴻ノ舞[第 d号)、余月iJ

岳〔第 7号)が昭和 17年 (1 9 4 2年)v'c出版された丸第二次世界大戦突入のため第 7号を以

て打切られている。

とれら間中震には昭和]8年以来卒業生を出している北海道大学地質鉱物学科の少壮地質学者が大部分

の調査に当人文その人々の修卒論がその基礎に在っていゐ現在知られている石灰岩は大体その

中K記載されている力主長万部国幅のように、二股温泉鮒近の石灰岩と思われるものが長万部告の

頂上κ誤まって記入されたと推定されるものも存在する。

然し7まがら、 とれ等の地質図は戦後から初められた北海道全土の 5万分の1地質図の基礎として利

用され、又現在 5万分の 1未発行の地域では、未だに基本地質図として使用されている。

既にのべた北海道大学の地質鉱物学科は昭和 5年から開設さ九北海道地質学界の原動力となった

のであるカえ修卒論の地域内の石灰宕に闘する記載もみられる。特に枝幸郡ぺーチャン川や扶来峠

のものは繍表凝灰岩K伴なわれるものであるが、その中から中生代の化研Z発見さ九従来古生局

といわれていたものの再吟味が必妥となって米たものも存在する。

一五 との間になける北海道の地質学界の進展はまことに目覚しいものがあり、従来古生扇として

三波Jl I 系に対比されて神尼古 ì~様あるいは漠然とそれK対比されていた日高一胆振の地層中の石灰D.34Y235)(24υ

岩から中生代 しかも上古II僚羅紀を指示する化石が矢部長克杉山敏郎によって報告された。との

化石の一部v'cは前記妥JII図l婦の諭究中三本杉己代治によって採集されたものも含まれている。

このようにして、北海道には鴫オルピトリナ石灰岩"以外にも中生代"烏の巣型"化石を含む石灰

岩が存在することが明らかにされたのである。然し左がら道南地域の石灰岩を含む松前古生層Vてつ

いては未だ詳しい謁査が行左われてならず二北見地域の石灰岩も、まだ北見古生慢と称せられるも

のの中K眠つてなり、 日記吉生j習と呼ばれていたものの詩吟味は未だ行7まわれてい念かったのであ

る。組 20 昭 44

(4) 戦後の再吟味時代(1945-1969 )

第二 次世界大関遂に日本の蹴叫て刷、献帆南執台湾取材原料資源、としiてたよっていた地域は全て失われた。との日寺Vζ当って、残された日本国内で比較的未払j究部分の多

い北海道に対して、大女念w持を以て鉱産資源の再言泊予立が始めら九その中f亡;土石灰石資泌議:jj主も

取入れられた。 昭和 25年jヒ瓶草立地下資源拠資所が設置せら人出和 23年に発足した地質調究

所北海道支所、北海草大学等官公立の証技研究胡封の人々が一丸となって石灰47i拘デ!uて州出んだ。

-18-

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これ aらの3品交;士、主だ今日に主る迄続けられてh るのであるカミ ζの間に従来知られていた会主体の

?Jt,.長品位と共に石灰石を含む地j習の土当el 構iEL地質層準等も明らかにされ、とれと並行して行

左われた全道 5万部の 1地質図4属議交の進展にともない、新らしい欽体の発見もあり、数多〈の石

灰石鉱床治社表された。

との中には 石灰石鉱体中口径ーの第三紀j忌中fて存在するものとして、北見国枝幸郡中頓別町周台κ

ある貝殻石灰がるんとれば 1949必込治によって初めて発表された貝殻石町その搬

Jg1準について今も尚論争があり、未だ決定するに至ってい左1ハ。

との貝殻石灰Vては海楼化,石が殆んどそのま込の形で残って会り、帆立見フジツボの安が見事(!L保

存されている治元その主体をなすものはフジツボ類である。とれと同じように"フジツボ"要旨刀、ら( 5-<:)

なる石灰石は橋本直によって発表された樺戸山地や北見湾の上Vてあるが、いずれも筒代的にはそれ

工り古〈、又不純物が多く石灰岩とは云え念いようをものである。是正に記載した日高山r~5511 飴近のιノ"38)

海胆の線が多産するものてサンゴモドキを多〈含むものが道南瀬間部瀬棚の南にあ b、後者1;;fl!!l

準的には泌:jj!Ij層の下部vc当る。

との閣に会ける北海道の地質調査の進展はまととに目覚ましいものがあり、 5万分の 1地質函i隔

翁交の外に道立地下資源調交所報告vcは 30ケ坑北海道閥発庁による北尚道地下資源品交資料に

;士6ケ所(外にドロマイト 5ケ所)の調究報告が公表されている。

石灰岩を含む地j訟の鼠準謁査も、との閣に大常在進歩をと』丈村l居古湾系空知層群、日高古生層、

北見古生層、枝幸吉生局といわれていた含石灰岩古tm岩類の解明や、古くから知られている道南松く11'7)

前古生j遥からの中生代化石の発見等があり道内石灰石の地質学的層準とその鉱床規模はほ Y明らか

になった。然しなお¥松前層群といわれている地層中に明らかに古生代と呂される Diphyphy-(/63)

llum vc近いものが橋本豆によって報ぜられてな久又 19 6 7年には福島町知内川上流の石灰岩くノ2/.l

中;奏正雄C L ROWETT fてよって Carin七hi旦 phyllum yezoensis MINATO and

ROWE TT, Cha e七e七es sp. Fusul工ロella .dタ A,Fus u 1工ne1 1a s p. B が発

表され中部石炭紀のFu s u 1 i n e 11a帯K対比された。とれば道内古佳代で最初に時代が明確に〈ノ5.3.'

された石灰岩である。ついで 19る?年j、貫義晃盛合露夫、佐藤浩は同じく松前層群とされてい

る桂洞鉱山鮒近のチャートから Fusu1ine11a back工.MOLLER,Fusuline11a sp.

Chae七色七 es s 及を報告し侍代を同じく中部石炭紀Mos co v工anのFus u 1 i n e 11 a帯とし

む又松前上磁の石灰岩は既に湊£設山本智也によゐMesophy1lumの発見がある久 更K(J 79)

ζの石灰岩から 1970年には坂ム騎打L上島による T旦 rdogondolel1a abnep七工 s,

En a 1¥七工<1gn丘七 us Zieg1eri Oza τkod i na t 0 r七工 1is等のコノド y トの発見が小

- 1 9ー

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(/0)

池敏夫外 2によって発表さ九 ζの石休日の1',千代を上~~~乃孟;ぷい口E三塁紀とされている。更K

1 970年江良附近の石灰岩から吉田氏度見俊弘によって Chae七告も巴 S及ひ:pseudopav‘ona

が発見され古生代lfC属する ζとが明らかにされた。とのように松前層群と称位られているものの中

には中生1-1::、古生代の地層が混在されてなり、その分布及び相互関係は未だ混屯とした状態tてある。

一方自高古生j醤と称ぜられていたものの大部分は一応中生代と認定されるに至ったカえその中には

本当の古生代層カ坊主されている疑いもあり、将来の研究に待つものがある。

E 北海道Kなける含石灰石鉱床の地質

北海道の石灰石鉱床を挟有する地j蓄広緩めて僅かの例を除いて先第三紀属中にある。第三紀属

中のものは北見中頓別の貝殻石灰が唯一の鉱床的存在である。既にのベた道南今金附近の溺槻階

のナンゴモドキを含む石灰質玖及び日高山門別附近の海担線を多量に含むもの等は石灰石鉱床と

して取扱われる穫のものではない。又古い文献κ書記せられているものでも其後の調査の結果滋泉

沈澱の石灰菜や夏岩中の泥灰岩田塊とわかったものもあり、或いは知来別川上流の石灰石とされた

ものの様κ増幌層中の石灰岩礁の大塊と判明したものも存在する。

又吉第 3紀幌内層中には巨大左泥灰岩団塊があり 2.5m x 1.5 m大のものもあり鰯IJと芦別地域で

よく知られている。前者は幌内層の基底に後者は基底から 20 0 m位上部に存在する。

先第三紀j重中白亜紀蝦夷層群中の唯一の石灰岩層である時 Orbi七01i na石灰岩"は下部蝦夷層

群の下底12:近く存在し、その産出化石からAp七 -Alb i乱立とされている。蝦夷層若手の下位Vては場

所によって整合あるいは不受合関係も以て空知層群がある。空知層群は上部を主夕張j蓄、下部を山

副層といい両者のし削系はある所では整えある所では不盤合とされ、下部白亜紀から上部保緩紀に持き

及ぶものとされている。空知j遥若手中の石灰石鉱床は全て山都属中K含まれ、主夕張属中には存在し(140)

ない。主夕張i滑に同定される礼文層群中の下部に近いクエンナイ上部層の角篠質凝灰岩の跨結部分

が非常に石灰質亡その部分から S七roma七omo r pha )工巴bunensis ~ASHIMOTO ~ 〈ア3)

l:JAGAO, Spong工omorpha asiaも工 ca YABE & SUG IYAMA が発見さ九下部白亜

紀 Barremian i者に対比されたのであるが、 との部分も石灰石鉱床とはい L重量い。山部j語は

ほY上訴徐裕紀と考えられ、数多くの石灰石鉱床を腔胎している。その中には現在稼行中の鹿越及

び京鹿越のもの、 jヒ見柑ノ内訓子府、当麻等の石灰石鉱床治Z含まれている。 ζの空知IrA詐に対比(52)(f4!) (137)(・"24iJ) (4$)

されるもの?亡、かつて、北海道[待未詳ド生j重量とされていた礼文層龍西興部j註湧対IJ11単語車二歌主豊中

会 只 1つ空知Z予防越のこのj逗準にドロマイト鉱床がある

nu つ4

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くノ4-J)

生援があり、更に枝幸古生局と称されたも q 様戸古生局又は密根尻古生鼠と云われていたものの

大部分がとれに同定される。との凡枝幸古庄層と称せられたものの中には石灰石鉱床が妊胎され

ている。空知層群D下位Vては日高層群が整合的に来る。且て、 との愛知辰吉宇と臼高層若手とを総合し(43)

て日高累j麗群と呼ばれたこともある。との名称が提案された理由ば従来日高古生局と一般に呼ばれ

ていたものの中 K広明らかに空知j這群K間定出来るものもあり、又明らかにそれより下位の地層

も含まれてなり、あるいは又その何れとも同定出来ないま L莫然と臼高層の中に入れられていた

ものもあり、それらを便宜的に一応ζの総称の中K包含し、其後の謁究結果Kよって再度分しよう

という趣旨 κよるものである。との 19 6 1年の提案以災現在までの間に北海道の古.W'岩i"'r対

する謁交は著るしく進展し、現在では空知j麗群と臼高権i群とt丈その間は援会的であ;qてしでも、

明らかに岩栂的に識見Ijするととがで常るい提案者等が規定した臼高累j曽群自体の中Vて居準的を:モ

筒択も出て言ているので、 日高累層群という名称は一応その初期の目的を達したものと解釈」そ

れを発展解消させる必要があると思われる。とれらの点については後主主に於て詳必する予定でるる。

日高層若手は上部よ b神成中ノ 111の!ilij震に分けらオl、石灰石鉱床を腕胎するのは、上告¥.>の糾威j白手

中である。神成中ノ川の両j援の区分とそのi州系については未だ疑問点が沢山あり、現在も未財政

のま L残されている。との中ノ )111語力ミ道南地帝を除〈北海遂にないては最も古い地時とされてい

Qo

道南地帯vcは古くから松前層群あるいは松前古生j議といわれているものが存在し、その中には数多

〈の石灰岩が挟有されている。

松前届君手は古(iま神保ノj、虎V亡よって、江良戸治川中流の永重量等の石灰岩から海百合の化石が報告さ

へ一応古生代j醤として取扱われて来たが 19る 1年以後各所K中生代と思われる化石が発見され

る一方、又古生代化石も発見されている。従って松前層詳とされている捌醤には中生代と古生代思

が混在し、その岩栂丞分が未だなされていをい状態V亡ある。松前層群は北海道の他の地域の古海j岩

頬と広その趣む売を異にし、厚扇の輝緑凝灰岩を含まず、又臼高層群のよう K大規模左造山運動

の影響をうけていない。ホルンフエjレスは各所Vて発見されてはいる力三 日高層群のもの程広範囲で

は左い。文道南地域はとの基盤岩の上κ白亜紀層なよび古第三紀溺を欠いて、いわゆる"グリーン

タフ"を主体とする新第三紀層が累重し、との新第三紀層は中軸地帯とは呉左って、裏臼本型であ

ゐ中軸地帝に;え少くとも中生代上部経紀の地j遺言でを変成に巻老込んでいると推定される南

北方向に平行する 2条の大変成帝を特徴とする。西側のものは神唐古海変成事と主ばれ、緑色片岩

泌を主体とい大規模Zコ雌~岩道入を伴なっている。米側のものは臼謁変成帝とよば九由文岩類

を中核としへその主持階の後に続いて巨大な斑清岩の近入があり、更K少しかくれて花嵐岩の退入

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もある。神居古潔変成は地設の浅部vc:tける変成て 日高変成はとれvc反して深部変成で遣うるとい

われている。との 2つの変成は同一時期にかける深浅両様の変成であるとも云われ、あるいは又

別個の時期に属するものとも云われているが、現在迄の所、神居古湾変成vc参加しているものは空

知層群であ久日高変成に参加しているものは区高層群であると考えられる。何れにしても蝦夷層

群がとの両変成のいずれかに巻込まれているという事費ま存在しない。

臼高変成帯は南は襟裳岬から北は音様まで速なり、その東夜間t長JJvc空知j冨群が同じ〈南北の方向を

とって分布する。特にその西側のものは神唐古海変成帯として蛇紋岩を伴ない浅茅野附近まで追跡

するととがでさる。更にその西側には白亜紀層である蝦夷層群が基盤岩である空知層群と共に同じ

く南北性の方向をとって摺曲」南は清河から北は宗谷岬まで、延々北海道奄縦断して連続分布す

る。とうした構造の大勢は樺太まで速な久鈴谷山脈の変成岩は古くから神居古潔変成岩と考えら?

れている。文樺太幌内JlIー鈴谷川の低地帯は構造的に見て北海道の中央低地帯と見倣されて来たが(7oi

婿本亘は智久玉JlI-宮内.美浜の低土也管をそれに比しへその東に分布する蝦夷層群D下には:a闘岩

に震ぬかれている時代未詳の地騒が分布すると去っている。文その地域Kは佐々保雄力者介したク※

ラスノイの論文K見られる古生層が分布し、小岩井隆の訳出した 19 5 6年のラトノグスキーの

"樺太の石油地質"の中に記せられているプレνヤコフの北擦太西南部の地質によれ民クラスノ

イの紡鐙虫は中部二登紀の Neoschwager工n丘 cra七1CU工工 fera,N.j丘ponicaであ

るとされている。との明らかに古生代とされる地届丈その構造の速なりからみて、北海道の中執

地管の東よりに分布しそうに患われる。然」現在迄の尻北海道の道南部売除いた地域で古生代

を指示する化石は未だ見つかってい左い武日高層群といわれる地層の中に古生層がありそうに宮、(43)

える。日高層群は既にのべたように上部を神劇菌、下部を中ノ 111R蛍と云h、との区分の提案者等

は両者は断層で接するカえとの聞を整合と見倣している。空知層群下郎の山部j蓄はその主主出化石か

ら一応上部保緩紀であるととは動かし難い事実であ丸神威層と山部層との閣は厚い輝緑凝灰岩層

た境として整会関係Kあるととも湾事実である。然し中ノ 111層はその主部は日高変成帯の東側K分

布」構造的にどうも変成帯やその西側の空知層様、蝦夷層群の主妥構造万向である南北性Kアパ〈ノ41)

ツトしそうな配列たとり、そとに古い構造が残されているのではないかと h う疑問が長尾捨ーによ

って提示されている。

北海道(1(ないて、上位より蝦夷層拡空知j醤君主日高層群と hう累重は一応、中軸地帯にないて組

立てられた層序であるが、一方之等との直接関係が腕色さ九あるいは不明のため、未詳中生層あ

※ クラスノイは日本の石炭系に比している

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るいは又持代未詳古期陪業員とされていたものκ次の各層がある。

.itより 1. 礼文層群

2 校講蕩若手

3. 歌登中生局

4. 西興部層

5. 湧別層群

6. 限根毘層群

7. 松前層群

之等の各地層比橋本豆長尾捨一、小山内黒松下勝禿長谷川環山田敬一等の人々の設資[そ(/41)

よって長尾が一応の対比走行まっている久良残された疑問点もあり、とと K道~jの松前層誌に

至つては中生代化石を含む石灰岩と古生代化石そ含iY石灰岩がわかつてはいるカミ之等を含む札居

が未だ地質図の上K、明瞭に区別されてい左い状態である。

次Vて之等各j言及び空気日高両j醤群についてよ現在の資料から考えられるj意準対比をのべる。

1.ネL文 層 群(140)041)

礼文層群[ζついては、既K長尾fてよって詳恋されているので簡単左記載に止める。

本嵐広その岩質カ帯るし〈火山砕屑岩に富むととかをλ 南樺太へトナイ世の竜ケ瀬j習に比せらぐ13-4)

れたとともあるが 19 3 5年佐藤文男の卒論によって上位より、礼文岳民内路撲岩民アナマ磯

岩層、クエンナイ上部j亘クエンナイ下部層、地蔵岩層と分けら九時代未詳中生層とされた。そ

の後 1959年秒藻力なよび大森保によって、礼文層群最下部の地蔵岩層から下部自愛紀Bar re-

mla n 奇示すCr工oceras(?)が発見され、東Kもうーケの化石が松本達郎によってpu工che

lli a らしhと鑑定さ人少〈とも礼文 j通詳の最下部はBarre mi乱立階であるととが明らか(/40)

にされた。其主主 1 9 6 3年礼文島図中高が刊行され、その全喜怒が明らかにされたρ 岩相は殆んど集

塊者集塊岩質凝灰岩沿よび間質砂岩、角礁岩質凝灰岩、硬砂岩なよび粘板岩から左り、火山砕屑

岩の卓越した堆積j留で北海道の下部自主主紀層の中には例た見ない。北海道の下部自主E紀層は現在の

時E知層群の上部層である主夕張の層準vc対比されているのである沙三主夕張感Vては紛岩活動が認

められるととは既K知られているととである。礼文層群の各層の火山砕j脊岩;績は最上部の礼文岳居

中のものが安山岩質であるカミその他のものは全て扮岩質であると云われている。この全j替厚 2.450

m以上Vて及ぶ膨大~累j蓄は島のほ立中央K分布して南北性の1':向斜滋迄をとっている。本層群中k(73)

は章受下部の地蔵岩層から既にのべたBarrem工anのアンモナイが産出しているカえ橋本汝長Eさは

更に図i福謝交に際して、上高sクエンナイ騒の角在者質凝灰岩の謬結部が石灰質になっている所から次

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り化石を採集している。

Hydr 0 zo a S七roma七omorpha rebunens工s トfASH &; NAG.

Sp 0日 iOmor PlzA_ as工a七ica YABE &; SUGIYAMA

o ora 1 Po lyphylld ceri s SP.

Thamnas七ere在 SP.

S七ylina SP.

Placcca自立ia SP.

Loもomeandra SP.

文その上位のアナマj醤の砂岩から産出したZamiophyllum buccianum TIkr. と思われ

化石が記載されている。以上の化石はアンモナイトの指示する地質j醤準と一致して下部自主豆紀と考

えられる。この礼文島では上記主夕張担当層が基盤岩として南北性の向斜構造をと b、 ζれを不整

会に被覆して、新第三紀築別麗準の元地患が分布し、 ζ 』には北海道の中軸地帯に見られる蝦夷層

群も増幌j還準の岩層も見られないということは北海道の構造を考える昭まことに重大な;意味を

もって来る。 Rpち、 ζLは蝦夷j富詳の堆積盆の凶般であり、又北海道の主要含油含ガス層準である

増幌層の西限元副するものと考えられるからである。

2. 枝幸層群

枝幸層群とは浜頓別町の南方ボロヌプリ山珠文岳等700-S00mの山交占J6.. ~認は小宅溺せ

附近まで、南北約 25 KlIl,又京は目梨の海岸から凶方天jヒ鉄路の東万山地主で、東西約 1 2 Kmの面

積を以て分布し、チャ一人粘板長輝緑凝灰岩主硬砂岩等よりなる累層亡比較的下部κ近〈石く40) (88)

灰岩が挟有されるものである。古くは智也信世によって枝幸古生層と称せられ、有名古t枝幸砂金地

帯すと包含する。福地によれは本地域の古生層は下位から「ぺイチャン統l、 「パンケナイ統J、

「ズネンカラマップ統Jの 3統に分けられ、最上位の「オネンカラマップ統Jは他の 2者と断層関0/0)

係にあると記せられている。其後 1935年の鈴ド要の卒論調交があ久才ネンカラマップ統に当(,,4)

る地層を上下に 2分し下部をピラカナイ l習 上告1~ ~とクソタン属と命名しfc.r., 1 9 6 0年橋本亘は

ζのベイチャン統とピラカナイ j弱含、呆クソタン j弱含パンケナイ統と同じものであろうとのべてい〈之S)

る。両長今西茂は中ノ川流域の石灰岩より Pycnoporidium lobatum YABE &; (<>"6) r OY.AL'vfA を発見し又橋本亘は Spong工omorpha n・中・を得たことを記し、何れもその時

代を上部保緩紀K比している。 Pycnopor工dium 1丑 ba七umは本州上告sj朱縫紀島の巣石灰岩

に多数発見され、当時紙κ神居古i車変成岩線中Vζ挟;有される石灰岩中にも知られているもので、空

知j番在学下部の山部層の指準iじ石と考えられる。 19 6 3長小山内民三谷勝利石山昭三、松下

- 2 4ー

下ふバ....

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ζの枝主主山地の地質が明らかKされた。それによると勝秀による中頓別図幅が刊行され、

チャート(粘板岩会含む)岳層

チャート、輝糠岩質凝灰岩砂岩、

砂岩

粘板長

粘板岩一

日i属

層イ

-

fil〈lji

群逼間etoe,, ンヤチ。へ

砂岩石灰是主輝禄岩質凝灰岩、チャート、結仮去層JlI ノ

名古仮岩石灰岩之同質凝灰長輝緑岩、

ペーチャン層群は山部層に対比される。尚上記化石が発見された石でクソタシ層群は主夕張層V亡、

との枝幸層群と様式地の空知層群とでは大体¢灰岩は最下部のホロヌプリ属中のものからである。

とと K上部K も尚輝緑凝灰岩質岩手そ多素:~て含岩j麗・屑序は必ずしも一致せず、層栂は一致するカミ

んでいるととや非常K厚いチャートを挟んでぐるとと等合特徴とする。文構造的に非常V'Coo白いと

との地域のポロヌプリ山会よびその南側の山部層(領地及ひ'中頓別図!需のペーチャン是J群〉とは、

チャート、珪粘板岩質灰岩、その中央部に砂是正は南に沈む大台な向斜構造をとるもののようで、

岩等から念る主夕張層(領地のパンケナイ統及び国!揺のクフタン層群)がぺーチヤ YJlIやパンケナ

ほY東西tて近いi向斜軸をもってなり、斜内

山道』て近い山部層準の厚い輝緑凝灰岩層も亦東西方向V'C延びておミり、 ピラカナイJlIV'C分布する嬢夷(14./)

層群が南北性方向に排列するのと全〈相反する構造が見られる。長尾は、

イ川なよび金駒内J11 V'C分布する。本属は北部地域で比

ζの事実を先蝦夷地変s!D

ち鍛夷層群と空知層群との間の不整会の一つの現われで左いかと云っている。

3. 歌登中生層ω5)(体 1) (66)

歌主筆中生層あるいは又歌登j菌群とよばれている地層比 現在も尚正体のはっき bしない地層であ

る。音威子府留i福と中頓}jIJI)gi幅?とつなぎ合せてみると、その対闘は少くとも山部j弱準よ bは新らし(/88) (206)

1 942年島田忠夫によって転石中から発見されたアンモナイトが陶仏国男Kょっいと思われる。

その地質時代を

長制11潔等に色々と論議売よび、その後(/4/)

よって現地の再調交が行なわれその経過は長尾Vてよって詳細K記述されている。小頓男Il

長尾捨て

と鑑定さ九

今西茂橋本1[,

てPhyffocera.εCpme-d乙~ert・an.e!J.l!1 W E:U M 11γ花

中部{朱緩紀とされて以来

校幸間の

道路セク乙/ヨシでは東西両側合新第三紀j話Kよってはさまれているとの地震は北方延長中頓別図i鱈

ζの西側の空知内のぺーチャン JII中流では采西両側そ空知層若手と断層で接した模状の分布を示L、

w 担1)のものは粘板岩の小角片を持つ砂岩と粘板岩質灰岩の互腐亡空知j蛍併上部の主夕張j起に対比さ

(/4-/)

れている。歌主豊中生層自体の岩質は長尾によれば、

loba七U辺を含む石灰岩を侠む山吉g嵐準の輝緑凝灰岩j弱であb、層厳は Pycnop 0 r id工UI且

灰緑色砂長(&2)

今iKJ茂のホーロンベツj語及び上出

i茂質砂岩の互たj亡結灰色灰岩、

新潟三紀I醤下K断続的V'C露出」

- 25ー

とれらの各層は雨方にのびて、

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別層群と称せられたものと一連の関係にあるものと推定される。

O このホーロンベツj遥から今西は

、/、l 0 K. ocilifarmis Tt工gonla

Tr CjT

匂p.

Ko七oi YEHARA.

Tr

Cuculea acuticarinata NAGAO

Cer工七 hium グーP e c t e 尺 ( Neエ七 hea) C f}r m 0 r r i s i (P 1 C TE T

Na七lca 勺f エE叩 or七un昌トIAGAO

&: KENEVER)

を記殺し、 その後中聖子光雄は上記Tri g 0丸工 a ~ocílífor/7l is 脅 Scabrotrigoní 亙

il'll呈沢 ishi i MAKANOと」 ζれら化石の示す地質持代宏Ap七o-Albian,特に

Scabr 0七ri g On iaは Ap七工-Tur(}n Ht花とした。之等の化石によって、 ホーロンベツ j萄

は少くとも上部常古世から上部ギ 3ヤーク世の聞にあるととが推定され、北海道白涯系の萎準から

云えば下部蝦夷層群の上部から中部蝦夷層群の上部までに位置する。北海道の蝦夷層群は中央部石

狩地帯のいわゆる Trigon工a Sand s七one と称せられる三笠層の Tri g on工a を産出する

浅海相君主堆積層た除いては全てアンモナイトを産出するそれよりや L深い堆積棺を示し、特にとの

歌主主 中頓別合含む天北地域の蝦夷層群にはでrigoniaは未だ発見されていない。

長尾はこの歌査中生層を東西両層(!c分け二 東僚IJをホーロシベツ層、西倶IJを上院別層群(!c対比」前

者を下部蝦夷層群、 後者を空知層群主夕張r~重 K対比しているが、筆者は旦て小頓別石灰岩謁査に際

して、 との地域のいわゆる未詳中生層も合せて踏王ましたのでるるカミ 主夕張層準とされているとの

西側のものも岩抱的K鍛夷層群と考えられ、 東側のものは恐ら〈中部蝦夷層群に対比して差支え念

いと居、われる。但し、 今回ーの上幌別j醤群はチャート宏挟むととから主夕張j畜準に属するものであろ

う。又一方、 蝦夷j語詳の分布からみると、歌登中生層はその分布の東端部に当b、中部殺夷属若手K

しろ又下部蝦夷層若手であるKしろ、 何れにしても東の縁辺部の浅海椙を表わすものであろう。

4. 西興部層(~5)

本層は 1956年遠蔑橋本?とょっ亡 その磁岩局中の石灰岩機から二畳紀を示す。

Nankinella そf'.

Gifm工locodiu慨 J丘 pcnicumk.ONISHI

Gyroporella n工pponlca Ei1.do ゐ HASHIMOTO

Mizzia ve 1 eK工七 ana SCHUBERT

- 26-

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が発見さ九橋本はとれた西興部層とよんだ。(226)

ぞれ以前は 19 3 8年の竹内嘉助の謝査による時代未詳中生j賓とされその後長ら〈放置されていた(13/コ(152)

ものである。長尾は 1960 長 との地域の地質紙委を発表し、間氏の湧月I])畜群の上部で主夕張階

,1(同定されるとしている。

ヱド層は主として暗灰色硬質砂長暗緑色烏糞状砂岩より左 b、上記化石を含む石灰岩礁を含む穣岩

層宏挟有し、毒事岩層は可なり膨絡が激し〈、暗緑色砂岩と漸移する。その後 1969矢長谷JllU;2)

長尾氏よって上興部図i揺が刊行され西興部層の構造岩質や、その層準が明らかVてされた。更に

との西興部層の西尺それと断層で接する上奥部石灰岩を含む地層が日高層群の神威の属探である

ととも推定された。との西興部層の中には石灰岩鉱体か棋有され、かつて採掘されたとともある。

上興部図幅tてよれは西興部層は下位付、砂ま頁岩互j童書室岩を挟有する砂を鳥禁状砂岩、

石灰岩を挟む砂長頁岩の互J醤K分けられ、初桔の大部分は帯緑色、砂湾立には非常K火山岩片が多

しとの火山岩片は大部分スピライト質であるといわれている。とのととから、西興部j醤のj蛍与が

空知層群下部の山部緩準に対比されるのではないかと推定される。

5. 湧別層群

北海道北見地域の東部に湧別層群又は佐呂間層群とよばれる未詳中生層が広い分布を示している。(36) (137)(/3&)

1 958年長尾がその一部の地質奄発表し、更に 1960,qえ とれを空知層群の主夕張層準K対比(/.1,/.0)

した。更に 1 9 6 2年中古琴別図l揺Vてがいて 湧5511川両側の本層群の層序た記載している。本層群は

湧551]西岸より佐呂R立生田原方商に速なり、従来空知層群山部階に対比されている石灰岩を含む輝〈ぷρJ

緑凝灰岩層と接する。との関係は橋本によって断層関係とさ九 との断層会計白地断層とよんでい

先ぞ

る。との地域では湧別j翠群の延長部が輝緑凝灰岩層の下に来る工うな展開を示している。との事実C23f/)

が後K19 6 3年生田原菌幅の調資者等によって吟味され、前記橋本・長老が計呂地断層会以て両

者の界の接触としたのに反して、との間は整合関係であり、湧55ljJ弱群は輝緑凝灰岩層の下に来ると

いわれている。但し、長尾の湧5.lIJJ畜群と生田原図幅の湧551]層群とは必ずしも全語的K一致し左いよ

うであるσ 生田原図穏では湧別層群を下位より、安田麗 f砂岩800m+)、 j芭瑚苔 f砂去頁岩

在民 1500m),旭峠層(砂岩で窃去頁岩の互層を伴左夕、 850m入二線層co濯、頁岩互j良140 0

m),大成層 f頁長凝灰岩、 120Om)、瑞穂庖f砂若、頁岩互患と砂定礎岩、 4000m)、若竹鯖(砂岩、

株主主 11日 om 1.中国j蛍f頁是砂岩手と伴なう、 430m)と分け全j謹厚は 11,280 m K}えぶ膨大な厚さと

なっている。ー瓦長尾の湧別居群は下位ょ b臣経層 f砂靖、頁岩互j蛍80白血十)、ポンサノレ j選

※ 生白原図幅では仁頃層群とよばれているo

-27-

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(頁岩、 8 0 0 m )、 オンネナイ j選(砂法と砂岩、頁岩互j亘 1. 5 0 0 m )で下底は不明であるが

い o0 mで、これ等が生田原図幅の瑞滞、若伝中醤の 5層 (5.500m)¥'(当るのではないか(141)

と必ベて hる。然し一番問題になる点、は ζの生田原図1揺の湧5jIJ層群が仁頃輝線凝灰岩層の下に来る

というととである。そうなればとの湧別顧群は日高層群中の神威の層準K念久橋本・長尾料提

(;46)(6めしたように空知層群主夕張i習のものではなh ととになる。仁頃j議締ま既にその中の石灰岩沙諸ら矯本

(42)

によって

To s as七om a ya b e i );[ A SH

Milleporella fass工cullaはもenue HASH

Milleporエdium Ki七amien.se HASH

等が記載され山部層準と認ゐられているのて と』の計呂地断層の存否が重大な鍵になるのである。

生田原図幅では、と』に断層の存在もないし、又地層の逆転もないと云っているカミ其後 ζの地点

の吟味は未だ行なわれていなレ、一方岩相的な昆方からすれば、 この湧55IJJ畜若手の岩質は殆んど変成

手とうけでならず隣接地域の弱変成の明らかな神威j醤準のものとは全く異質であるととに注意しなけ

ればなら左い。との点は庄田原図I寝Kも疑問として提出されている治三岩栢的κは全〈主夕張層の

それである。又との 11.0 0 0 mという膨大な厚さも問題Kなる。タイプの神威層若手の厚さは(//3)

4.0 00血 -6.0 0 0 mであり、空知層群の主夕張階のものとしても、タイプの空知・山部地域で(S.タ〉 くノ40) ノ66)

2.7 7 0 m、礼文島では 2.50 0 m内外、中頓別F付近枝幸山地では2.3 0 0 mであるので、地層の

積み重ね等にも少し吟味を要するであろう。

筆者はかつて、仁頃の石灰岩調交に際して、その東K分布する湧別層群を観察したのであるカミ岩

栢的には日高にもって行〈ことは出来兼ねる、やは b橋本・長尾の玉三う様K空知層群の上部に対比

するのがよさそうに思われた。

6 隈 根 尻j醤詳ι9/)

かつ℃樺戸古生届と称せられてきた隈根尻山地の持代未詳j議は 19 5 8長垣見等の図i福謁交

によって地層の分類が試みられたが、時代的Kは未詳として取扱われた。但」注意す可き比両

国隔に本j醤若手は従来云われていたように臼高地方の古期岩類より寧ろ西南北海道の古期岩類K類似

すると迩べられているととである。 ζのととは北海道Kなける鍛夷地向斜の堆積盆の東への広が

Dを規制する重大な意味を含んでなり、既にのべた礼文島の古期岩殺が空知I醤詳の主タ強;去と考えぱ .f!.)(OS) ※ V,I,り

られ、又醍根尻層群はその後の橋本豆の調査によって、ほY空知盾若手の一部と考えら九吏K長尾

※ 一部蝦夷層群を含むらしいと云われる

-28-

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:よって、大体主夕張関に対比され、文送西古均岩類中から中生代ジユラ紀と推定される化石が発

呈されるκ歪って、礼文昆!径根民道西古期岩類分布地域を結ぶ一線が蝦夷地向斜の西を劃した

ものという推定も成立するのである。隈根尻j議若干の膳序は前記橋本によって新らし〈組直され、最

下位の惣富地川層は上位の地層と全然異なった奈!j理面を持弘文惣富地川局を賞ぬ〈詩岩が上位の

処墜とは不整会関係Kあるので、隈根尻層若手から除外され、狭義の隈根尻層群は神居尻山震から初

まり、金渓繕j蚤隈根尻山嵐と重なる。との両層は日時異相的ではあるカミ全体として金渓橋層が

下位会占める。更Vとその上位tては共有地沢層、浦自山層があり、共有地沢層から発見された介化石

の稜柱層が 1no cer amusのものと判定されている。 ζの ζとは狭義の援根尻層群は少〈ともグ

ュラー自主主紀と推定され、更に神居尻山属中の石灰岩礁から既に記した西興部震と間じ〈紡針て虫f巳(~)

石トJa打kinellaが発見されているととはまととに興味ある事実である。

この際機尻層群中Vては石灰岩の庇胎がないので簡単左記遂に止めた九北海道中生界の地史を論ず

る場合Kは蝦夷層群堆積金の規札及び北上山地と北海道中軸地帯の地史の差K大雪左目当J題を投

げかけるのである。

7‘ 松 前 j選群

西南北海道には古くから松前層群と称、せられる地層が存在する。松前層群は北海道中軸地帯の古

矧岩類とは異なり、本州北上山地の延長と考えられ、その大部分は古生代と考えられていた。地層

は主として黒色粘板岩珪質岩、輝緑凝灰長ホルンフエルス等より左り石灰岩を挟有している。

標式地は渡島半島南端の松前-江良地方で、その他湯の岱、厚沢部盆地周辺、太括主利551]川北方山

地上畿地瓦亀田半差丈島牧等に基盤岩として分布」上磯咲紛の石灰岩は道内最大の規模と称(/25)

せられる。 とれら各地vc散在する松前層群も上議附近のもの以外は詳しい地質認査も未だ発表され

てならず、各地域の対上海も全然なされていない。本j語群中には数多〈の石灰岩か挟有されている(81)

久吉生物学的な研究は非常Vてなくれて狩り、古くは神保小虎が永至急根部田bよび原口tて海百合(/19 )

の破片を記設したに止まっていた。 19 6 1年湊正雄は従来古生層と考えられていた上積お朗の石

灰岩中氏海百合の茎二枚九日ydrozoa、小型有孔虫と共にM巴sophyllum宏報告した。

※必Mesophyllumは7ピヤ地方のCe /'l.-<>む:J!;T!.,-Turo~ とされているあやしいものすそ除け

(7/)(?.A)

民全て第三紀以降の産出化石てこ湊はとの石灰岩を上部ジユラ紀でないかと記している。 19 6 2

長橋本亘・猪郷久義はかつて神保小虎によってi海百合の茎が発見さ九古生代と考えられてい

ぅ災 笠拘j弱群山部j醤相当麗と考えられる

※t決 議近この種の化石が古生代からも発見されている由である[湊正雄談 1 9 7 1年 1月)

- 2 9ー

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た治川中流永豊の石灰岩から Hikorocodium4p. Mi11epore11a ~・ The c os-

mエ1ia ゃ Thantnas七erea ?そp, 等を発見」中聞きユラ紀のものとしたo との

ようにして、従来古生起として考えられていた松前届詳も北海道中軸部の古期岩類と同様に、少く

とも空知階相当層が存在することが明らかにされた。一五明らかに古生代と目されるものは、長

<.3) 万部町二股温泉の石灰岩亡 1 9 6 0年橋本査と島田忠夫氏よって Diphyphy11umに近いとい

(/20)

われるものが記載されている。又 19 6 3年湊£雄・庖府谷盛明は槍山郡上ノ国村の石灰岩角磯部

から Fusu1ine11aすと発見している。 但し、 ζの記載者等は ζの角磁部があとから石灰岩K移(21,13)

入されたことも考えられるとのべている。その後1967名地質調資所吉田氏山口昇等が福島

町の北北西 13 Km知内JlI支流の住川及びツラツラ川上流の石灰岩 4ケ所から採取した化石丸湊疋

堤 oJて(iROWBTTによって

Cari九七 hyaphy11um yezoensis MINATO and ROWETT

C ha e t e t e s 4.fl.

Fus u1i ne11a 伊. A

Fus u 1 in色11a 41', B

と鑑定さへ中部石炭紀Moscovia凡の Fusu1工ne1 1a帯κ対比された。この化石は従来漠

然と吉生局とされていた道南松前層岩手の石灰岩常時代が明確κ指示された最初のものである。。'$3)続いて 19る?年にはノj、賞義男、援会議未佐藤浩は同じく松前層群とされている上国桂岡鉱山附

近のチャートから

Fusu1ine11a backi MOLLER

Fusuline11a 中、

Chaete七日 p々.

宏幸員色吉iJ記知内JI!のものと同様Moscoviotnの Fusu1ine11a者K対比している。之等荷

地域はその間 1 5 Km宏火成岩や第三紀層に隔てられているが大体南北方向に並江少くともこの(9,よコ

Zone ては中部石炭紀の地騒が存在することを示している。その徒 19 7臼年小池敏夫渡辺耕

右側久治は先峨正雄がMes 0 p h y 11 u mを報告した上般の石灰岩について坂盗未南

〈〆7?)

川純夫、上島幸宇雄が 19る?年発表したコノドントのとと合記載し、 これが上部lJ至中部三畳紀を

示すことを報告している。その化石は下の様なものである。

T在 rd 0 g 0 nd 0 1 e 1 1 a a b立 ep工工 s

※ 1 9 6 9年度目玉ド古生物学会に於ても発表している

- 30-

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Ziegler工Ena n七工 ¥;gn在七us

七or七ilusOzar kodium

垣見f組は江主主の北東方ニ越川!中流の石灰岩沙ミら Cha自治ヂ及び Pseは

石炭紀後半のものとして発表し、之

又19 7 0年吉田札

その他鑑定不能の紡錘虫化石宏発見、〉ヂ-d op丑vona

が北方突末JlI、願掛、日方岬のものと連続する可能性のあるととそのべている。

こ).~於て松前鮒近の標式地にある松前j言群は古生代石炭紀κ属しへ恐ら〈上ノ国地按のものK連

なる可能性が強〈なって来たのである。

上部あるいは中宮'三SF記現在松前層群として一括されている地層中Vては中部石炭記とのように、

及び空知層群相当層の上部ジユラ紀の各地層がささ在しているととに念る。今後の図{解~j寄の准ff- が

最もはっ台りし左いものがとの松之等の問題全解決して〈れるであろう久北海道の古期岩知司王

前層群であるといえる。

〈層'

J

Vお

文出前本

8.

空知層群という名称脅しばしば使用して来た。空知層群そのものの定義は当初

現在は次にのべる日高層群と共に北海道古Wj岩矧(/<72.)

佐々保雄・湊疋設によって、天塩111流域

くよ9)がよび橋本亘の奈英川

に使用されたものから次第に拡大して用いら九

の内の大台左一つのユニットと在っている。 1 9 4 3主R(1.31) (/,ご~4l)

の森田義人による鬼刺底空知JII流域の大立回謙一郎による輝緑凝灰岩息

その援に.:Iti海道エソ・系の下tてあチャート震などに対する総括的名称として用いられたのであるカミ

って、ジユラ一白亜系を示す地層で、その下限があるいは三畳紀までも下るかも知れ左い地層に対( 60)

との名称、が用いられている。縞本亘による標式地の空知層群ば上位より

奈英川経質岩j語

2 5線沢桂質宕

奈英j!!チャート層

芦別JlI既設凝灰岩・チャート・硬砂岩j霞

芦 別JII赤色チャート層

主夕張JlI桂質輝縁凝灰岩層

2 5線沢砂岩層

主夕張層

し亡

層岩

/

flJill-¥

同局部山

Jて分けられ、下限は不明とされている。

南1:土日高・浦1可方面まで追跡すると

そ長谷川潔等ーによって ζれを空気]層群の最下部と」

-31ー

との山部j扇の中の厚い樹表凝灰岩層は北は宗谷から、

極めて著るしい鍵j蓄となるのてとが出未

その役、

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れより下は後に述べる日高層群上部の神成層の中(IC入れられた。従って前記橋本亘の山部j習の内の

空知・臼高両j醤詳の国係は整会と{故されると芦別川娃質岩j蓄は神威憎の最上部という ζ とになり、

一部不橋本亘によヲて一部整色空知j蓄若手含2分する主夕張・山部の両j逗の関係司、とに左った。

金山方面ではよく観察されるボ富良晃とのような接触は露出のい L芦足't整合とされてh るカミ

厚い輝綾凝灰岩層やスピ或は又誠交の不充分か弘大部分の地域では露出が断片的であったり、

チヤー忍省、頁長石灰岩等1i:挟む部分を山部層(IC対比しへ山石頁砂老えライト質岩を主体とL.

薄い輝縁凝灰岩層を挟むものを主夕張層に対比している。興味ある事実は桂岩等を主体とい、LS

主夕張i壊の岩j逼中には石灰質団塊ゃνシズ状のイ沼灰岩層を除いては、大肴友石灰岩層を挟んでい

とのことは山部・主夕張両j語準の区分の 1っとも左っているが大量の火山灰の昨下左い挙である。

が海水中の石灰分含品出せしめるのに大脅な役割を演じている句b¥:t知れない。

空知f遥詳の地質時代令指示する古生物学的な資料の大部分は山部層準の石灰岩から得られた

SUGI YAMA ;Jo~よび ζれと assoCla 七邑し号 tYABE 10ba七umpycnopor工 di UI且

Circopor-SUGIVAMA , eもas la七ica YABE て出て来る Hep七as七y10pris

':( ABE ramosum yx N工pponophsemic1a七hra七a HAYASAKA, e11a

ζれらによって山吉¥5層の地

一方碍じ山部層主主の石灰岩でも勇払宕s占冠村(/8(; )

岩部の沢のものの中から Sp工ri f e r i naゃRhyn c h 0 n e 11 a.が三本杉己代治Vてよって採集さ(30)

れてなり、その後採国浮夫の研究によってその一部は上告¥.¥三畳紀まで遡り得るとされている。その(181)

他三本杉は金山地方の石灰岩から Te七rι 七ax工sを報じている。

これ等の{じ石鑑定に誤~1.Ì'無いとナれは空知層群の下底はνート・ライアス世まで下る可能性が

いわゆる烏の巣型化石群と称せられるもので、

質時代も上部ジユラ紀と推定されるのである。然し、

.sUGIYAMA気et

その下に援会的に来る臼高層群も確かな化石産出ある。現在空知!語辞は上告~ジユラ紀と考えらオ1、

との点次の日 i諾f醤群の項κ於て述べるつもそのま L一般にはジユラ紀とされている。がないので、

りであるカミ北海道古矧岩績の時代決定K重要な意味を持つ空知j醤群の含石灰岩j弱準の再検討が瑳

されるのである。一方主夕張j蛍からの化石は様式地に於ては R乳 di 0 1a r i a等以外V亡は時代を指

示するものは見つかってい左い。主夕張階の特徴的念事実は統(IC橋本亘によって指摘せられている

ζの劫岩活動を礼文島になける礼文産量群中の捻岩活動と対比すれように、活援な翁岩活動にある。

統Vて本稿礼文i鍾岩手の項にないは干し文飽き宇とそは北海道になける上制空知j醤詳の鼓北分布となり、

が上告¥.¥三量:紀まその後北大湊正雄教授も上記 Sp工riferiロaや Ryn c ho nB 1 1 i d ‘玖陀

日宅

で下り得る可能性るりと云われている由である(長島による)

つ'-?へJV

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て延べたように PUlchellia と Criocerasい)が発見さオ1、下部自を紀 Barr色!lllan

f告を指示するものとさ九その他 S七rO!ll立七 o!llorpha rebuner, sis HASHIMOTO &

)JAGAOや SpO時 iO!llorpha iisia七ica YABE .&. SUGIYAMA祭の Hydrozoa

ゃ飛成文植物イじ石としてZa~iophyllU !ll bucc工an urn. Dkrが記鼓されている。とれら

のことから、主夕張階が下部自受紀を示すものと解釈される。空知層群の中に下部白亜紀が含まれ

るで遣うろうととは紙に松本達郎や橋本亘(i[よって再三指示されていたととである久 とのととが

礼文!百群にないて実証されたとと Kなる。との礼文j議群と南北検太になける路間層位と考えられみくノI,l/)

地層との対比は長尾が 19 6 5年に発表している。

とのようにして、北海道にないて空知層群と称せられる地j習の岩栂並びにj顧準は最近』て奈って京 1Z

vc明らかにされ、従来未詳中生層とされていたものの大部分丸山部・主夕張間層の{ii;れかに対上と

されるととも亦明らかにされた。

然しながら山部層の下底の時代問題がまだ充分解明されて居らず、そのため本道石灰岩j憶の多〈宏

侠宵する山部I説中のものと、その下位Vてある日高層群中の石灰岩の地質層準的左間抵良IJち、 jヒ尚

道中央地帯l吃古生代石灰岩があるのか、無いのかと云う問題が疑問のま L残されている。

9. 神唐古湾変成岩業員

かつて、神居吉津系という名称のもとに、本州の三波]11系K対比さオL、北海道に於ては臼;語系と

共f亡古生代を代表するものとされていたものは今日で広神居古海変成岩殺とよば九独立した

地層詳ではな〈、空知局群の中の何れかの!選準が特殊な変日却下用会うは且っそとに大規模な蛇紋

岩の道入手とうけて更に変成を助長されて生じたものであるととは既に一般に認められている所で

ある。

神居モ言湾主ご成岩美自の岩j道的主主研究は多〈の人々(i[よってなされているし、又その層準的な問題もE之0デ (23(1.)

1 9 3 4年の鈴木醇の三波]11対比以来 1 9 3 4年の矢部・杉山のジユラ紀えの対比すと経て、最近(57)(60)ぐ臼)(lts)

では橋本及び長尾等によって詳細に記載されているので、 と~(i[詳しい再録を省略する。要するK

神居古河変成岩鎮とは空知層群の中の色々な層準の部分が選択的な変成をうけて片状岩ーとなり、娃

質 片岩浪慰霊jf岩支え石灰質片岩錦、緑色片岩類等』て友:り、その断裂穏に沿って大規模討倣岩

の近入があり、北は天士気から南は三石にき三る延々 300Km(i[亘って、本道中軸部を南北に縦断する

き長成帯含構成する岩石K対して与えられた名称であって、その変成に巻込まれているものは空知届

'.'玉

砕[或いは日高j浸詳の一部が巻込まれている疑いもある〉であるo 重減念ことは、との変成にエゾ

iyjS宇が巻込まれている挙実は今迄発見されてい左い事で、神居古j翠変成の時期がエゾ属。手権積以前

と考える人々の一つの資料となってい.00 尚!富士紋岩の逆入は函税制菌群の腐準まで認められているの

- 33ー

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で蛇放;岩が断裂線に沿って遊入した時期は何度もあった事が推定される。かつて新城地域に第三紀(;),2)

Mを貰ぬく蛇紋岩が報ぜられた事があったカえそれは蛇紋岩ではなかったようである。本稿Vてない

ては神居古深変成岩娘の石灰岩は全て空知j畜詳の層準の中に入れて記迩した。

1 O. 日高層群

日高層群について泌べるに先立って、 日高累層群という名称、について記認しなければならないo

(4LJ)

1 9 6 1年長谷JII謀、小山内民鈴木守、松下勝秀等によっ亡北海道中軸地帯に分布する先エゾ

系の地層を一倍した名称として提案されたもので、下位よ b中ノ JII層君主神威j語能空知層群と 3

つの層群に分け、 ζれらを互いに盛合ずる一連の堆積物といその堆積期は中生代とした。当時は

提案者等の云うように、本道中軸地干すには空知l話群に入るの治元或いは又日高層群に入るの治三充

分な資料の無いものもあり、 ζれら?と一先ず臼高累層群という枠の中に入れて整理するという越者

であったようである治三当時¥1:沿いても空知j語辞と日高層群とは区足1]出来設いわけではなかったし

空知j凶詳と H高j語辞令同一堆積盆の沈積物とする確か左資料も無く、且つ又神威・中ノ JII両j道詳の

区分が可左りあいまいでるったの亡筆者は ζの臼高累j這群という名称は、屋上屋脅かけるものと

考えていた。位し、提案者等が空知j醤詳と伸威騒詳との境宏、従来の山部層の下部に挟有される厚

い輝緑表層の下にもって行ったことは野外調交の燦Vては非常に解りい Lζと』患ったのである。

然し、空知f露訴の中では従来単に斜線凋1<.岩層といわれていたものの中には輝緑岩やスピライト質-ぷ※

岩のように貰入岩が五Hとり停在すると云われているので、 ζれらを層準決定の指示j醤にとるととの

危険性は考慮されなければなら左い。 1961cq三以降の函中長調交の進展によっても日高累層群とい

う名称は必ずしも必要とは考えられず、従来使用して来た空知j語性 日高層詳という名称をそのま

判吏用し、その境界は今仮に山吉~þ長下部の厚い輝緑綬灰岩層(ある所では輝緑岩乃至はスピライト

質岩でるるといわれているが)に置くことが望さしいと考えられる。このような観点から本稿K於

ては日高累層詳という名称は使用せず日高層群という名称合用い、 日高層群は空知j醤在学の下位に整%・・〆・・3

合し、千lt副賞岩手と中ノ川層群とに分たれるとする。

※ 下富良野みえび美瑛図l福にないて山部j援の基底と思われる輝歳凝灰岩騒が 2,000m以上の

厚さを持つスピライト質岩類として分布し、その白浜IJ見掛け上の下位に緑色準片岩、赤

色チャート、黒色準片岩よりなる変成岩r.-i'1が蛇紋岩Vて主主ぬかれを分布している。 とれが

本当に山部顧の下位Vて来るものとすれ』丈との変成岩殺は空知j這詳の下、 日高J語群上部

の神威j閣のj爵準となる。

※※ 道立地下資源調究所鈴木守氏談

針路長正h窪』て云えば豆層群という名称在使用しなければなら念い

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神成層鮮中には数多〈の石灰岩崎札その様式地の臼高山脈問IJ地帯のイ ii努ツプ函穏で※

はイドンナップ震とよばれ、厚い輝緑凝灰岩層の下に来る赤色チャート、くlL2)

あり、神威岳図i福では下位よりソエマツ沢震{砂ゑ粘板岩豆腐(輝緑凝灰岩、

【111) (/5"9) 粘板岩互j芭漬岩質凝灰岩)とよばれ、農民札内111上流の両図幅では

U,S) 幌尻岳図寝でイドンナップj菅[砂去

粘板岩で砂、去桂長

石灰岩))なよび

νヨロカシペツ層[砂、長

チヤ粘板岩、結板まチャート)、Cノ9.3)

千露呂図i福ではユートラνナイ沢震(砂、岩、

イドンナップ層[砂岩、

粘板岩)、落舎層 f粘石灰岩)、

クエンデル111層(砂最

輝緑凝灰岩主

ペンケヌジ111屑チャート)、:wi岩質粘板岩互層、砂質粘板岩)、山石坂

輝緑凝灰岩)の 4層がその相互関係不明のま L神威の石灰去チャート、砂老主(頁岩質粘板岩

十彩、北買v'cj醤準κ当るであろ5。神威層群はとれらの榛式地から更vc;/ヒに延ひ脊勝峠を越えて二

その先は恐ら〈オーツク海κ入るものと*一定される。入り最北端は歌登町乙/ピユータ~i:で露出し、

あるいは又単に日高系とよばれJ畜準未詳のま Lなかれていたので

次第に全貌が明らかにされて来た地域である。千鉱最近の園短調交の進展にともなって、臼01)(ノi?:7)

呂図i福内の神威J醤は落合・新得の両図i揺に延び主として黒色粘板岩よりをり更に西達布区i幅Vてない

これらの地域は従剥ヒ見古生層、

あるカミ

とれの地層は所々ホルンフエJレス化して居り、原岩の持ーてi容結凝灰岩に被われて点々と露出する。

定が困難な所もあり、且つ各々が断層接触のため構造的に上下を定める K非常に困難であるといわ

国l福の謝交者等は神威~中ノ 111のj逗証書としてhるが、其後の考えは大体神威の層準と考

えているようである。

れている。

確実な資料との中に浸っているのかどうかという点になると、然しながら中ノ JIIの麗準のものカミ

は何も無い。後恋する九大体中ノ川麗ff.自体の岩質も、神威層群とはつ発り区分出来ない点もあ( 1 9 3 )

その判定は非常K困難である。一方狩1湖岸から更に北方に延びる日高層群は十勝川上流図幅でb、

ニぺソツ j爵(粘板頁岩)、十勝ノミンケj醤(頁岩質粘板長黒色砂岩〉、十勝ぺンケ麗[頁は下位より、

岩質粘板去黒色忍位緑色砂岩Lチカプペツ層{頁岩)に分けら九大体N40E内主主の走向粉、て西

K傾斜するものと思われる。との最上部のチカプペツロはその岩相的な特徴て下位層の砂、岩を諜と

して包含しているととから恐ら〈は神威の属準から除かれる可言ものと考える。そして最下部のニペ

(jOO)(178) ソツj曽B:次の図幅の下部庖に対比されるようである。その;/l埠岳及ひ'石狩岳の詞IZV幅では上部日高

I@と下部日高層とに分けらオ1、下部は頁岩質粘板岩?と主体としてよ部は暗緑色の夜砂宕と頁岩Vて近

ζの函幅でい枯板岩との互層よりな bこの上部庖は神威告地域のソエマツ沢j習に対比されている。

謁宝聖者はとれをは部騒の基底部にとっていながら、 Pllの対比の表にないては胤・富良野

前図i隔の芦別岳輝縁蝿天岩層の基底?と神威庖詳の中κまでもって来ているのは理解出来乏い

にJ

之d

ぅ長

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、通

下部層は中ノ JII層準と考えられ確実な証拠はないが三畳紀ではないかと推定している。

北海道中軸地帝では現在確実に古生代と推定される地j層が発見されてい友い。然し空知j逼準と考え(23)

られている西興部j習中の石灰岩礁から二畳紀を示す Nan.kinel工aが発見されているい大石三

郎が北見開盛附近の農家の庭石として使われている石灰岩塊中に化石を発見し、杉山敏郎がとれを

Cha e七e七邑S と鑑定、更に隈根尻山塊¢空知層準の椅措尻山属中の石灰岩僚から婿本豆によって<65")

西興部顧と同様な Nan.kine llaが発見されてなり、古生属の存在を推定せしめている。又長尾〈ノ.JO)

は北海道VC$'ける古期岩殺を整理するV亡者って、中ノ111J震当bが古生代の星追いがあるとと会記して

いる。長湾の上記報文宏よんでみると、中ノ)11J掻若手は日高のミグマタイトを含む変成帯の東側に分

布し、西K分布する神成層群が日高山脈と平行したNW性VC;丘い構造含とるのに反して、東仮IJの中

ノ川i脳鮮は一般走向がNE方向をとり、と Lκ古い構造が残されているのでは左いかと疑っている

ようであるし、又、図憾の調査者等が札内HI上流及び神威岳両国i福κ於て、臼 r議変成帯の東側にも

中ノ)111言群が少し分布しているととにしているカミ長尾はとれに対しでも岩栂的に云って必ずしも

中ノ )11の麗準にもって行か左ければ友ら左い岩層ではなく、それも神威の層準と考えているようで

ある。

所有山iJI長の中核そ構成するミグマタイト、ホルンフエルス、片麻岩.角閃岩、千枚岩等の変成帯は

新得町の北方で地上には見られ左〈念り、それより北方ば日高j議群を貰ぬく:a鴎岩や斑頚岩や輝緑

;gが断片的fて致点してのみであって、大規模な変成脊が見られない。従って長尾の云うような日高

山~中核言!lの東西両側の構造差も北方ではあま b 顕著でない。然も既Vてのべたように様式地の中ノ

川j選詳の岩質も神威j醤詳のものとはっきり区別出来るものでないので、北方地域では益々との両j議

L与を区分するととが主主かしくなっている。 とのjヒ万に延びている臼高層若手がはたして中ノ JIIのj遥準

のもの在含んでいるかどうかという問題は可左り解決が難かしいので、以下日高層群を上下VC2分

し上部は神威のj話弘下部は中ノ川のj回準かも知れないが、或いは神威の下き¥,麗かも知れないと云

うことにしてかく。(;1.0(;) (4.1/.)

さて、北見富士・上支湧別の両図憾に名、いては、 a高層鮮は下部局宏ニセチヤロマップj習とよばれ

頁岩貨粘板岩と黒色綿校長会岩よ b なり、上部j留は幌加j醤(頁岩質粘板岩と砂一岩の互j醤)と湧~IJ)I踊

(粘板岩後勢の互層)に分け、上部層の砂岩は暗緑色の硬質砂岩である。上支言語おIJ図幅によれば、

南方自雨山派中核地帯に発達する努断干すはとの図幅にのび、武利を元支湧日IJ岳北方等Vて大規模な南4

jヒ性努断2号?を形成し、上訴・下部両層共にその彩殺をうけL千枚岩荒圧砕岩帯となり、そとにH(9'1)

高山脈を;資ぬ〈花!調岩と同質の花/tf.j岩;賓入宏みている。この男新子宮は、北方自j話国偏にも延ひL同

じく花筒岩の策入干とみている。との鴎 i簡には下部層の鑑出は左〈、 幌加j回と言語}JIJ川j習からなる上必

-36-

ぅJ

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題がN S Vと近0NW方向で延びている。 との間l搭から以北の地域Vては下部層と明らかに識別される

地層は認出せす:殆んどが上部の層準が露出することになる。との層準では狩勝争以北に殆んど石

灰岩を挟んで米てなかったのが丸瀬布附近や上川町5付近で初めて石灰岩が見られる。何れも結品質

で未だ化石が発見されていをい。

乙の上部j麗は東西方向κ約70 Kmの広い拡がり含見せて更に北方奥部、下川町の線までのび、との

てノタペコ間κ現在も稼行中の上興部及び土55IJの石灰岩鉱床を挟有している。突士別図l原Vて分布する本属は灰

主主色硬砂札結板私灰祭色砂岩より友り、所々花騎去斑務岩Vて貫かれ、上記石灰岩鉱床は上t均

約上部K腔胎される。その東方への広がりは 5万分の 1図l蹟渚滑岳、立牛、鴻舞の図I阪が公干ilきれU2'iっ

ていないので、詳しい構造はまだわから設いカミ古い1 0万分の 1鴻舞図!隔κよれば、同じよう花

粉岩{灰緑色乃至は暗灰色)を上訴とする、粘板長砂岩の互層が青紙向斜或いは断関等Vてよ

って反復露出し、花関岩塊の貫入手そうけ二周辺部がホルシブヱルス化しているととそ示していあ。

ζれらの地域から更に来の遠軽・生田原附近では妓に本稿湧別層群の項に於て主Eべた問題のぬj語がu5'.2)

出現する。但し、筆者はとれを空知階上部のものとヨ考えているので、 とLでは省略する o 下川箇i陥

内f亡入ると、 とのj扇準のものは硬砂岩f灰緑色)と粘板岩から左り、チャート、輝緑凝灰岩一石灰

岩νンズを挟み、斑結走輝緑岩Vて賞かれ、断層帯に沿った小規模の蛇紋岩の露出がある。岩相的(/9$) (5.2)

には殆んど変らずに速なるもののようである。ナシ/レ、上輿試西興部(未干il)の各国l需にはとの

上部層が第三紀の火山岩類の基盤をなして所々に露出する。最下部と忠、われるものは上奥部図穏で

A濁とされた粘板岩と蒸色のグνワツケ砂岩の互j萄部で上奥部鉱山の石灰岩鉱体含挟有している。

その上には赤色チャート、滋賀粘板岩より左る B題がある。之等と断層で接しているので蔭接関係

:1不明であるカミ恐ら〈それより上位と思われる東興層中阻ま特徴のある灰緑色の硬忍唱が存在し

淘から追って来た日高層部上部層の岩質とほうt一致するようである。そして B高音群は一先ず第三

知習下に没してしまう。そして、それから北方 20-30Km隔てた歌登ー音標地区に再び出現する。(1.Lf)) UAi.) u9{,)

音威子府、仁字布、乙念部fてなける本j露伐硯砂告と粘板岩によって構成さ九所々ホルンフエ Jレス

化令よび千枚岩イむしている。銅鉛、i:l!i.鉛の今井本摩鉱山附近のものはチャート及び結品質の石灰<'21,とヂ〉

さと粘板岩よりなり、その京の仁字布、雄武や乙宏、部の図穏のものは大部分は鶴見と粘板岩で、

白i竜辺りで見られる特徴のある灰緑色砂岩は見られ左い。存在し岩樹上から一応上部層κ対比される

であろう。 ζれらの各層は、との地蚊から北方はオーツク海中K没し、荷樺太の古生患と称せられ

る長浜j醤の一部と速なるものと思われる。

日時奇麗群の下部合総成するものとされている中ノJI[腕鮮は日高山脈の東側に分布い これらの地iLt.l) (21/) (54-) (.53) (/タタ〉

犬。調資結呆出院長楽古色広尾札内乱札内川上流の各図幅I(C発表されている。本L内JlI上流

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図幅にないて中ノ )11層群の最上部にνピチマリ)11層とよばれる砂え粘板岩の互JgJがあ久下位暑

とは樹係不明として日高山脈の西1lliJv'c分布するととに走っているが、 ζれがはたして中ノ川の層準

のものか、あるいは神威届準の下部のもの設、謝査者も疑問としている。とれば日高山脈函館に分

布する唯一の中ノ!lrp.醤準のものであるカミ或いは神威の一部である疑いもあり現在は大体中ノ JII局

群は山脈の東{員ijと考えられているようである。

中ノ川1)逗群は、札内)11上流図i穏では上位より

{粘板岩、砂岩互層挟厚砂岩層

ヤオロマYプ川f醤〈板状砂岩、挟粘板岩

l細・中粒砂岩挟磯岩薄層

r*1撤去挟記者岩

札 内 川 層イ忍端、粘板岩j享互層

L粘板岩ー紹粒砂岩、葉片状互!麗

5 0 0 m十

2.0 0 0 m土

3.000m土

5 0 0 m土

7 0 0 m土

1.0 0 0 m以上

に分けられ、全j醤約 8.000mに及ぶ累j弱である。文広尾区躍では約 4.00 0 mで上位ょ b砂 註

砂岩粘板岩互j雷、器禁最高撒岩となっている。尚本図福中の広尾j蓄は恐ら〈空知層群v'c属し、オキ

ナベツ爆は中ノ川j語辞の一部と推定される。楽古告図i障では下位より AJ畜[板状砂岩粘板岩互j設

3.2 0 0国土)B層(中級世砂岩、 1,.1 0 0 m )、 CJ嘗[粘板岩・縞状砂長 2.500m)に分け

られ、岩栢的Vては大体札内JII上流のものと一致する。とのように現夜までの図幅調査の結果から見

れば、 H高山脈東側には神威のj通準のものの分布はないようである。狩勝峠を越えて北方K延びて

いる日浦醤群中v'c中ノ川j醤準のものが入っているかどうかと云う点になると、化石が発見されてい

ない臼高層群では対比の手掛りが左い。岩相的えと対比も細かく追跡したものでなければあま b確実

性は左い九石灰岩の分布と灰緑色の磁砂岩の分布比一応神威の層準に限られているの亡之等

の点告と考慮に入れてみると、狩勝北方地誠で臼高麗詳の下部j道としたものの中に中ノ )11相当局準の

古いものが浸っているかも知れない。日高山脈東側の様準の中ノ )11溺若手は主として砂岩部の多い地

層であるえ北方の下部j醤は大体粘板岩質が卓越」岩相的には必ずしも一致し左い。

とのよう氏、現在は臼高層群の詳しい堆段状況は未だ不明の点が多〈、 とれがはたして間一堆穣盆

の沈積物であるのか、或いは又その聞に時代を主要にする間際があるのれまだまだ議論の余地が

ありそうである。

1 1. 下部エゾj語辞及び新第三紀扇

下部エゾj通告手中に経胎される石灰岩は、ただ一つのj蛍員長、通常オノレピトリナ石灰岩とよばれるも

のである。 ζの石灰岩氏北海道中お肱也帯の白亜紀j議中のある定ったj渇準に挟有さ九 jヒはt@)11の

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.iと';./九ナラツぺ川から陶は日高の双珠別川会で点々として控訴続的に追跡さ九特徴のある

orI)工七 01工na d i s c 0 i d e a c 0 n 0 i d e el va r e Z 0 e r. s i s ,( AB E a n d H AN Zー

AWA tc初めとし Touc丑 S1 a c a r 1 na七a var Or工e九七 a1is VAGAo, Praeca-

pr 0七工 na yaeg在sh工工 ((EHARA) 等を主主出する。 とのj漫準の石灰岩fては大警なものはあ

まりなく、芦別j息域の崖山の鉱体そ除けば他は殆んど小レンス状の鉱体である。

新第三紀j習中のものは北見鼠枝幸都中頓別町の貝殻石灰岩で海接介化石がそのま L残されてがり、

くノ,,'5')帆立戸、フジツボの類が見事に保存されている。との介殻石灰岩は既fてのべたように 1949年小

tf!) (ti;l 関幸治によって調査され、その層準は新第三紀中新制能内層の下部lK担当するといグ今良勝式( ;2)ノ66)

秋山等の見解と鮮新世下部に相当すると考える小山九三谷の見解と対立している。との右!安定ーかくノ正/,】

ら採集された化石は中頓別留幅によれば北部地域からは

Y01dia SP.

Ve只er工cardia SP.

Lucinoma aれ nu1a七a (REEVE)

P在七工 nop巴c七号 n SP.

C1inoc小tdium ca工工 fornieγ'Lse (VESHAYES)

Spisu1在 voyi l.~ABB

、JMacoma op七工 va 七oKUYAMA) (多産)

Ma co ma SP‘

Mya cunaieformis C80HM) (多産)

Tur r i七e11a fOr七11エra七在 (.s'OWERBY) 多産)

その他珪藻試双子葉積物を産している。

文南部地域からは次の化石が記載されている。

Y01dia SP.

P在七 i江 opec七eh n在ka七O犯be七sue.n..4 i s A.KI Y A1AA 多産)

p hashin'to七oi AKIYAMA 多産)

P. SP. 〔多産)

ポ 今西の ζの報告ではこの石灰岩?と含む中頓完lj詳はNl・Nz・N3に 5分されN2 ま介殻石

灰岩 j亡 とれを鮮新世滝川統に対比している効にその後 ζれを r:+1新協宮内階と考えて

いるといわれている。

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Chlamys swif七i (:3 ERNARDI) 〔多産)

G SP

Luc ino ma annu工a七a f叉EEVE)

Mac or,'a SP

M oP七iva (YOKOYAMA)

Mya c u n a i e fo r lYl i .$ (宮 OHM)

Nep七un号 証 ar七hrエ七 lca (BERNARDI) f多産)

Balanus geロ et;匂!J.凶 de七 f多産)

上記橋本亘は野外になける観察から、 又秋山は Pa七lnopecも邑 n の研究から中新世説を出し、

小山内、 三谷はとの化石群を滝川化石群と考え 両者の間Vて大雪左開きがあり、 その結論をつける

調ヨミは未だなされてい左い。

H 北海道と南樺太の含石灰岩層準の対比について

北海道と街樺一太の地質の漏似性については、 既に多くの地質学者Vてよって公表されているように

西南北海道は本州との迷続であるカt(/df') (110)

中綿北海道は南樺太と連続している。特に海成自注紀j曹は松

本達郎の詳細な研究報告によって両者が全く相違なるととが知られている。又との自主歪紀j蓄の基盤

を構成する古期岩類中 Vて含まれる石灰岩も戦吉弘 多くの日本人地質学者によって調査された。南様

太の最も古い地j蓄は長浜j醤あるいは米倉溺とよばれる粘板岩 輝緑凝灰岩 娃岩層であって.北海

道の日高層詳に対比され南樺太の東側部を占め、東北山地と中知床半島に広い分布"k占める。神居

古;潔翠変成岩『κ亡対比されるものは鈴谷庖 w、長 各種片岩から左る地層で上記長

1浜兵』樹弱の西i仮例側員苅別IHに亡沿フて南j北ヒVκ亡達左る変成干帝管を橋成ナる。 との構造もjヒ海道中軸地帯のそれと金〈規を(/70)

1 9 6 8年ソ聯の地質学者尺ODNIKOVA等t主新第三紀庖の油田闘発のために南樺太~Vとする。

と中軸北海道との対比を行っているカミ 北海道の空知層群をジユラ紀とい 日高層群た古生代とし

これ合鈴谷山旅の変成岩干名:につないでいる。文中知床半民 (Ton工n.-Aniva Peninsula) ど/83)

の長浜j国許をゆ告代~古生代としてliX放っている。佐々保訴え

鈴谷d.u派の変成岩類は下部より授j潟街、 アナンJ語、 ノサム層、

小岩井隆の様太地質編纂図κよれば

オブナクj溺に分けられ、各極片岩類

なよびチャート、娃岩矧よりなり、 その制点端』て石灰岩(喜美内石灰岩)そ持つ長浜j弱上認そ露出

している。東北山地にも鈴谷胤詳の東に それと接して長浜}蛍群が山地の中核交友して分布し、月草

r:l. 岡田山1.91.)

位遠山の赤沢・池田・飲頃等ーの石灰岩がその中VClt正胎されている。

小岩井隆の南樺太石灰岩の分類によれ』え 下記のように長浜脳詳というものが非常に広い第四に亘

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クて使われているととがわかる。

ヰユ知床半島 τEt 3 村 黒沢・斎藤 西 JlI 石灰石の所在蹄と名称

上部砂岩・粘按岩互l音 ※浅瀬|¥無関群/ q~

輝緑凝灰岩・粘板岩互層

t霊 粘板岩f訴※散頃,美留久肉イの左主赤主j沢I1

緑色凝灰岩層

浜 層下部砂岩・粘板岩互j浸..--.ト・---骨ーー『

文党層 帯紅色輝緑i凝灰岩層

膚赤 ※岡田山米倉山,平合JlltJl~.腕白

長 宅山王f埠禄凝灰岩殺局}

粘板岩・輝禄凝灰岩互層 高田, 主力団

詳 供 市 米倉層 f米倉上部層) 雁rllH信白 f元す, 勾音,喜美内}

層桂岩層 f米倉下部溜)j翠

鈴谷層群 東山層帯群) 〔結晶片岩 山間直士一,粘樹

小岩井 隆

従って、 長浜層群は吾々の空知層群と日高層群合併せたものに担当い空知層群と臼南冨群との境

JN;は長浜属の上部i.. !l.pち上記4主伏の文覚層の下古IIに来ると思われる。従って西)11覚の文覚層は山部

層基底の輝縁凝灰岩j震がとれに該当し、 鳴子層;士大ii~ 分が山苦i~ J嘗て あるいは一部主夕張を含むか

も知れないj函準となると忠われる。長浜j替は中知床半島部で下部は札塔属、 上部は赤岩層に分たれ

る。 これは又そのま L米倉j言受上下に 2分するj弱準(IL遠投っているので、 岡田山米倉山 平台、

主Cf也多くの石灰岩鉱床含持つ上部米倉j蚤tえ恐ら〈は神高立のi選準に対比されるであろう。 下都米倉

1醤;士、 あるいは中ノJfl棺当麗準かも知れ左いが、 岩質的に中ノ Jfll弱とは全〈異なる娃岩層であるの

亡神威層群の一部であるかも知れ左h。下部米倉j習K対比される剥落絹は粘板ま 桂老主 角岩、

石灰岩等よりまり、 上総米倉層(IL対応する赤岩層は輝緑凝灰岩 角岩、粘板長 砂、悲 石灰岩で岩

相的にも日高層群と一致し、 少〈とも衿威の層挙が広い分布脅占めているととがわかる。一五 グ包ここ

知層群上部の主夕張階(IL相当する地層は、従来所属加且の中生懸として亜庭統として一括され亡

G砧 )ノρ1/.) 1..Z2t) 無意加麗ー矢板f武小田井統等とよばれる地j岳は未変成の砂岩 頁岩、 J禄岩短から左り、 エゾ懸i群

の下に不重喜合を以て浅い 下位は長浜隠群と不主主合関係にあるといわれτいるカ九 とれらが主夕張

担当j醤と考えられる。

以上級略的左南樺太と北海道中軸地帯との古海J岩鵠の対比ずと試みたえ 南様太fて会いても、 山部

溺相当局と神成層若手相当j醤の中に北海道と間後』て;白灰岩が挟有されていあのである。

- 41ー

L

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V 石灰岩各論

既にのべたよう κ、北海道の石灰岩鉱床は上部から

(1)新第三紀j醤中K含まれるものo

(21 下部エゾ層群中fて含まれるもの。

(31 空知属若手山部j議中に含まれるもの。

(4¥ 日高j母様神威j詞j洋中に含まれるもの。

15: 松前j語辞中に含まれるもの。

の 5J:逗準に分けることができる。その他鉱床としては殆んど価値のない温泉沈誌によb5灰室長貝

殻や海胆の密集している層や特殊左サンゴモドキが砂層中に集まっている部分等が存在するか之等;

のものは本論から省略する。

1. 新第三紀j醤中に含まれるもの

(1) 北見国枝幸都中頓別貝殻石灰岩 ( 1 69・166)

新築三紀j醤中唯一の稼行石灰岩であって、中頓別市街の北東方約 4Km. との地域で中頓別層と称

せられる磁岩、ltT岩、泥岩よりなるJ手さ約 3 0 0 m内外の累属中に挟有される。

tまY南北に近い向斜構造をとる本属中には、 2枚の石灰岩震が存在し、南に向って薄化する。現在

稼行中の北部旭丘鉱山地区では下部のものは 10泊以一人上部のものは 15-30mの厚ざすと持ち

とのよ部j習を採援している。石灰岩j醤は上記旭丘鉱山で採援している尻鰯11と平賀内111の品工平安

内)11-高の民高の沢両の 4地区lfC話出し 10 - 2日。の緩傾斜で低平な丘陵地帯合とりまいて露

頭があるカヘ現在稼行中の区域以外は稼行価値はないようである。石灰岩は灰白一淡褐色、粗しよ

う、局部的に堅鋭友部分があり、貝殻化石の細片が密集い時Vとは只化石そのま Lの形で保存されLノイヂ〉

ている。鉱量は旭丘鉱山地区で 1,0702jtと算定されているカミ現採掘現場の南に鍾乳精があり、

約7ヘクターjレが天然記念物として保存されて採掘不能である。用途は土壌改良扶飼料原料で謡

天採擬されている。

2. 下部エゾ属議中に含まれるもの

(2) 石狩尉上川部路樹村オサラツぺ ( 2 09 )

オナラツペ川の支流テライクエンベ::;)11の中流の )11底V亡 5m内外の小銭出で、下部エゾj浸詳の認す

質頁表ー泥岩の互j討中 K挟有される灰白色醤硬な石灰岩で 19 3 3年森田義人によって Orbi七0-

ぞ/ヨ'/)

II n a d 1 S C 0 i de a va r e Z 0 e n s工 sγABE e七日λNZAVlA が沫返され長i己巧に工ク

- 4 2-

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亡:lti瓶藍晶ヒ限の Orb工七 olina石灰岩として発表されたものである。鉱量としては採掘の対

称になるよう左もので念いカミ上記オルピトリナ石灰岩の最北限として地質学よ興味ある石灰岩で

ある。

(31 石狩国空知郡芦551]市島の下附近 付 1)

上記オサラツペII[以南に初めて露出するオルピトリナ石灰岩は、芦別市滝里南方の鉄道西側IJVL 4

ケの小鉱体、島の下j駅北方κ1ケ所。馬内川支流VL2ケの小鉱体が知られている。いづれも稼行価

値κ乏しい小鉱体であるカ丈島の下のものがやや鉱体としては大台00 これらの石灰岩ば県宮友化(.J2)(ayンC(?J(.2=B)

石を産し、古〈から矢部長克長尾巧等の化石研究が発表されている。とれらの化石は次のようを

ものである。

藻類 Nipponophyx ramosum YABE e七 TOYAMA

Pe tro phy七Cn miy包 koenis YABE

Li七hothamni um ザ

L工七 ho七hamnium ? 中

Py也noporidium loba七um YABE e七 TOYAMA

有孔具 Pseudooy;[え1ltLr¥.札坦今Q.

Choffa七ella ?今fJ.

Or b i t 0工工 na dエsooidea-oonoidea γιr ezoen.Sl S γABE

自七 HANZAWA

Orbi七01i na j apo n工oa YABE e七 日ANZAWA

珊瑚虫 Thamnas七er工a ezoensis EGUCHI

Hetero C/~む1ムム ? 吟p.

Polypムylloceris ? Af'.

海胆 C工daris ?今匂 (8pine)

二枚介 Praec丑pro七ina yaegashii (yEHARA)

Tou.cas ia car ina七記L var orien.talis }lfAGAO

Os t rea 今~

巻貝 Nerinea 吃Pー

とれらの化石t之、殆んど本州鳥巣w.のき足素によって占められているが、そのZE!体は小型化してなり、

海中の環境変化が考えられる。現在との層準は大体Ap七ia n期とされている。 友会島の下附近の

石灰岩ぽT撃"fc加えると油臭を発するものがあり S七ink -Kaikとして有名である。

- 4 3ー

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道里附近の石灰岩の分析伎は次の通りである。

Ca 0 Fe%03十 A12 03 MgO

50.89 1.02 0.70

52.22 0.64 7.92

47.38 1.0 2 0.65

51.89 0.98 0.83

50.7 5 1.07 0.7 6

(4! 石狩田空知郡下金山耳j煩沢 ( 6 3・136 )

橋本亘の山部図偏中の咲別111交流耳j駒沢VC50CTn

( 136) 内外のオノレピトジナ石灰岩が記載されている。これ

は、かつて長尾巧がノカアン川最上流のものとして

記殺したものでOrbi七olina,Toucasi丘,

Thamna s七eria,Fav工a,C工dar工s,

N母 rinea等が発見されている。

(5) 石狩国空知郡金山パンクヤーラ支民ノミン

ケνユーノレ支流 (32・59・132・160 )

金山南方パンケヤーラ川の支仇石灰沢、石福沢

峠下沢 1 4線沢には下部エゾ層群オ lレピト

- 44ー

s; O2 I g, Loss

6.56 40.81

4.41 41.7 5

1 2.55 38.1日

4.7 2 41圃 55

6.7 4 40.4 6

地下資源

アLffFL{、ーー-・

4KM

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(/ i)Clう

9ナ石灰岩の露出がある ζとは古くから知られている。との内石灰沢と石南沢のものはかつて、

小規硬に稼行されたととがある。石灰沢のものは沢口より1.5 Km上流にあり走行N1日OE、 傾斜

!ffl7 00内外の逆転構造をとり、中央部合斜に切る胴切断層によって 5m内外のズレが認められる。

ufj和 12年頃よ b稼 行い月 50日もそ採掘したと云われる。昭和 25年に採擢中止」現恋陪

クている。採掘当時はJIQJIIの岨和道工lても 55日丹で売鉱したといわれる。露頭は 10 0 m位連続

して追跡されi福は約 15m内外、中央部の良質部分のみ採掘可能で、{乙石は採掘に価し左い周辺の(32)

組しよう部に Orbi七01;..",w.の密集部が見られる。鉱量は深田によれば推定 3.36日七、可柊( 1':;2)

1.5 0口七、長尾等によれば推定56.250七、可採2 2.5 0 0七と算定されている。

石商j尺のものは沢口から約 lKm上流 Vてあり走向N S性で、東VL4 5 - 7 00傾斜し.石F穀は比車

的規則正しいνンズ状で延長約 70 m、巾は最大巾 25mで、全体の約2/3を露出している。品T

は石灰沢のものより不良で暗灰乃至は暗褐色で鉱量は上記深田fてよれば推定 1.5 0口七、確定700

七、長尾らによれば推定 26. 2 5 0七と算定されている。井上石灰鉱業でかつて採掘した自である。

降下沢のものは深自の調査によれば沢口よ b約 2!¥,11上流にあって、推定 52.50口七、確定 20.00 0

もとされている。石灰岩は細かい方解石派に寅ぬかれて網状を呈」東側は僅かの頁岩部を以℃

空知j寝苦手の山部層懇のチャート、頁岩より友る互潟と断j脅接触手としている。

1 4線沢の石灰岩は沢口から約1.5 Km上流にある砂え頁岩の互層中にあって数ケの小Vンズ状

岩体に分かオ1、更に 200也位上流で山部J習の廷岩と断騎で接している。鉱畳はほとんど云うに足

りす工 深田は議定七日 o0七、確定 100七と記している。本地域tてはその他金山北方氏家の沢の(S9) (-3.2)

踏切F付近Vては橋本によれば 2ケ、深田によれば 4ケの石灰岩の小νンズがあり、 Orbi七olina,

Pycnoporidium, Pseudocyclam工na,Eugyr a等が発見されている。文下金山二段

沢にもオ jレピトリナ石灰岩の転石が知られているカミ本体はまだ明らかで友い。又金山図揺によれ

ば占笈南方乙/ム )11上流の支流にもズルピトリナ石灰岩の小νンズカミ己せられているが詳細は不明で

ある。又石灰岩の反対側のホロカ沢入口tても小レンズの存在が知られていあ。

(6) 石狩国空知郡双珠551]川流域 ( 33・34・ i&/-げ8

L

双珠別111流域には;H:語道中軸地帯のオ jレピトリナ石灰岩があり、 ζれが斑在知られている南阪で

ある。下部エゾ層群は この地域では多くの断層K工って切断さ九反覆して露出する。従ってオ

ルピトリア石灰岩もーのiJてのよう K再三反覆して見られるカミ一番E誌にある入口のものが厚〈、上

流のものほど薄化している。いづれも中告ßエプ隠詳基底の砂岩のすぐ下に挟有され、中主I~エゾJH詳

基底の不整会カミ石灰岩の上告t¥層受持Ij剥したZZEを示している。 ζれら石灰岩の内最大のものはーの

沢入口のもので厚さ 40 m程とされているカえそれから上流に反援してE進出するものは 20皿、 10m

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と漸次厚さ宏減ずる。とれら石灰岩は灰白色又は暗灰色で砂古きゃ頁岩の不純物を介在い あま1:11ミ(.]JJ.)

質でない。とれらは又今迄採掘された形跡もない。との石灰岩からは深田によって

Ne'rine 丘 hidakaen~is FUKADA

Orbi七olina discoidea-conoidea var ezoerr..s:<s YABE et

トfANZAWA

P ra..乙。 apro七ina yaegashii (YEHARA)

Touc昌 si a c a r in a七a var 0 γie 1'1七alis トIAGAO

が報告されている。

1Zヌ若手男IJJl/;r1レピトリナi5灰岩タ却問

〆〆

宅 i岡崎 2ドMi

石灰岩は、その他フンベツノ代ーの沢と二の沢の中間部等vc認められるカえ何れも防上一層準の転

位あるいは反覆であり、文この地域では鉱量算定に価する湿の鉱体は認められていない。

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(7) 石狩国空知郡芦別市南方箆山 ( 2 f・22・lea-í"~4 ・ 223 ・ 242)

この地域のオルピトリナ石灰岩は芦55IJJIfの東支流の庭山及び礼振蜂を主体とする山稜に沿って

向。OE方向fてのびるものを主体とい北の一部は山部毘i箆の南西隅まで延は 南は礼援峰でーた

ん切れ、 再び芦別JIf本流のjとの山稜κν ンズ状K出乳 更に南方三文沢をはさんで組長いνンズ状

露出がある。その南のプロックは断層に切断されて地表には露われず、その南方主夕張Jflの上流地

蜘と再び出現する。その南延びは大夕張図I揺にのびて主夕張)11支流臼陰沢の 87瑳民 8 8車位尺と

芦別主主山地域オjしビトリナ石灰岩介布図

重石材私下苦Y:&i場群生r脅苧

O

L

/同 21¥M . 断続的ではあるが総延長18 KmKJまって連続露出する。 オルピト Yナ石灰岩が最も連続的であり又

設も良質であり、 鉱量制亡も採掘に倍するものは、 との主主山の石灰岩のみである。 との主義山石灰岩

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帝も採撒亡悩いする笥i分は宇u反峰から;ll:大支流の尾根まで約 6KmVC亘る連続鉱体であっ亡南の延

長者~は次第に薄化し~設両端の臼陰沢のものは i福 20m 内外となり、品質も砂質分を増加して悪〈

なる。

礼振修一大支流の 6KmVC亘る石灰岩の露出はいづれも吃立した崖尾根を構成し、定向ほ三南il:..

習に 800内外急斜し、石灰岩の最厚部は惣芦別JIl大支流間で 30-100mを示し、地表から

10-100mの突出した断崖を作フて連続するo 大支流からjヒ方のjヒ尾根では規模は小さくなり

石灰岩の厚さは20-5日mと務{じする。岩質は一般に灰白色、徴密であるカミ化石の多い部分が

帯状に発達する。主鉱体である惣芦別JJI-庭山では灰白~青灰色で、多数の方解石脈が入り均質で

ない。

道立地下資源、調交所VC;!;~ける分析結果は次のようである。 地下資源

外 観 CaO MgO S~02 Fe20S 十A1203 Iζ Los s

産山中腹・良質・青灰色民麗・綾密 54.08 0.93 0.51 0.6る 42.90

最も普通のもの・青灰白色・民讃 5之77 1.0 5 2.03 0.92 42.65

11 11 51.8 1 0.87 4.51 0.54 41.81

方解石?と僅かに含む 52.9 5 1.24 2.60 0.49 42.52

方解石を含み再結晶したもの 53.1 5 1.1 0 0.27 0.97 4之73

介化石密集部 51.05 1.51 4.1 8 1. 1 9 41.88

灰白~青灰白色・僅かに方解石を含む 51.29 日.79 5.56 0.7 4 41. 2 9

以上の分棉直が示すように箆山の/I"Jレピトリナ石灰岩は特K方解石Il*の多い部分はsi. O2の含有

量が増加しているが、その他の吉~分はセメント原料として利用されている他鉱山と比して遜色はな

ν、鉱量も北海道の他のオ/レピトリナ石灰岩に比べて隔段に大きく地下資源謁究所の算定によれば惣

芦別JII、崖山大支流間で全埋蔵量7日.000.0口白人可稼10.000.000七、 礼主長峰は埋蔵量

19.000.0日目、i:iJ稼 1.000.0 0口七、大支流北尾根で埋蔵量4.500.00 0七、可稼 450.000七とさ

九連続して雨は礼振峰より北は大支流北尾根までの全埋蔵量93.5日0.000¥可稼11.50 0.00 0七

である。との石灰岩は地表からの突出音j)分が 10-8 0 mあ久且つ表土が非常K薄〈、又両信Ijは

深い谷になっているので信石には好条件であ久品質もセメント材料、石灰工業に利用し得る。但

し運搬条件はよくない。芦別側から入る森林鉄道までさえ 1 5 Kmあり、との鉄道も巡搬量K街Us.財E

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あり、富良野あるいは芦別まで索道建設が必姿である。開発計阪も -Lよ、!主立てられたのでるる札

未だ利用されてい1まい。

3. 空知層群中に含されるもの

aH亡のべたようにかマて本道未詳中生層と云われていたものの内、石灰岩告と挟有する西興部層

及び枝幸j醤群は空知層群に担当いその含石灰岩層準J太いづれも山部j畜準と考えられるので、と

の両j習準の石灰岩をとの中に含めて記載する。尚既にのべたよう κ空知層群中上部の主夕張照準Vて

は今迄の所石灰石鉱床は発見されていなし、

(8) :lt見国枝幸郡枝幸町目梨治 ( 1ア・{告2・197

目梨泊の東方山地及び北方海岸線には石灰岩が露出し、その 2つはかつて樹子されたととがある。(1St)

石灰岩の含有層準は酒勾によってクパトマナイ層と称せられる砂是頁長桂岩及び発緑凝灰岩よ

りなる累層て上部K斜内輝緑凝灰岩層と称せられる時議凝灰岩と輝緑岩よりなる厚鼠告ljが存在ナ

るととから、明らかに山部層準と推定される。

目梨治北方の海岸線沿いに 5ケの石灰岩が記せられているがほとんど稼行価値は左い。

自梨泊東方山地にはけの鉱体が知られてなり、最北部クパトマナイ問惜のものは第 1鉱体と称、

せられ、昭和 14 - 1 7年'iで稼行さ人戦後昭和 22年より 1-2年間採掘されて今日に至って

いる。鉱体の形状は講に細長く宅全引〈紡錘形を示L..最大幅員 130m、延長35 0 mと推定さ(16之〉

オ1、小山内によって推定鉱量 1,600,0 0 0七と算定された。その後昭和五?年(1964)道立地下資

源調査所によって 5本の試錘が行なわれたが、深部の石灰岩は黒色合帯び珪酸分を増加して品質不

良となったと去われるので稼採鉱量として比もっと少な〈なるものと思われる。第 2鉱体はクパ

トマナイ沢の南瓦第一鉱体の南延長部であるが舗は 20-25mと左 b品質も第一鉱体より季

良といわれる。小山内による推定鉱量62,0口口七、昭和 18-20.年に稼行されたζ とがある。

その南方トマリケνコトイ沢の鉱体は厚さ 80 ill内外、延長130mで推定鉱量325.0 00七とされ

ている。 第一・第二鉱体の分析結果は次の還りである。

第 1 鉱体

第 2 鉱体

Fe 2 03 +A1203

0.96

0.26

(弟 5鉱体の分析健は記殺されてい友い)

※ 後記する分析結果そ見ると治ー鉱体の方が碕竣分が非常に高い

-49ー

地下資源

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山万一広

--・

νム;'-

梨一位

/'

田了

IK剖A

-5 0ー

O 』圃E・

干支

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(9) 北見盟校幸脇被Jfl上流附近 (162・16 6 )

目梨治の南方、 問牧沢上流のポロヌプザ震の分布地域に 2ケの石灰岩がある。上下盤ともに圧砕

された黒色粘板岩で、 この鉱体の最大幅員 15 0 m、延長45 0 mと記せられている。(/6.之〉 占 (66)小山内の報告には 1ケの石灰岩の記載しか左いカえその後公刊された中頓lJlJ図幅では平行した 2条

の石灰岩が図示されている。

小山内の算定による石灰岩の鉱量は 370,000七、分析値は次の還りである。

S ιO2 Fe203十A立203 CaO MgO 1 g Loss

1. 0.38 0.1 3 55.35 0.60 43.73

2. 1.58 0.7 8 53.5日 1.0 1 42.42 , 地下資源

島敬JIIの東五 ポロヌプリ山の;l[:fJ'lIJの中の川最上流地域t亡、V66.)

間牧Jflのポロヌプリ層が延びてなり

と;,.(/(も 2条の石灰岩が図示されているが詳しい記教はない。

(]o¥ 北見国枝幸郡ぺーチヤシJII上流地域 (25・64-・ 163・166)

ぺーチヤ::.-Ii I上流地域Kは技幸層群と紛せられた地層が広〈分布しへその下部は山部層に、上部

は主夕日起草i(/(対比されている。石灰岩は全て山部層準のペーチヤシ層群中に含まれ、 ぺーチャン層

群は下位よりポロヌプ9j畜f溌緑岩、輝緑踊夫是 石灰最 粘板岩 砂岩)、 間ノ JII層 f粘板長

砂主主 チャート、 石灰岩、 輝縁凝灰岩)、 ヒラガナイ層 fチャート、粘板岩、輝緑凝灰岩)、パン

ケアイ庖(砂岩、粘板岩)に分かた九石灰岩は下位のポロヌプリ層と間ノJfI J畜中に含まれる。

石灰岩はポロヌプリ層中(/(1 0体[との内ポロヌプリ山北京 中の川最上流の 2体は前項{手うにない

てのべた)あり、<.25)※

ζの内中のJlI最下流のものから今西茂は Pyonoporid工um 1 ob a七um を

※※ (oilJ 発見している。又橋本亘はガロの沢から SFO BM F ι...-omorph ~/n SPを発見lへとれらの化石

も亦本属が山部属議長であることを示している。 i笥ノ川属中の石灰岩は 5体発見されているカミ ポロ

ヌプリ j番中のものより規模は小さい。

ポロヌプリ j謹の石灰岩体は小山内によれtえ ;fa.1-j係 5金t4本と命名さ九 ペーチヤ ::.-}II本流沿いに

J仮1‘ Jyo.2・A在4・;/ii.6、佐々木沢上流(/(A'<I3、やのJfl本流(/(j伝5、又Aa.2とA'<I61苛ノ沢の上流K

小鉱体が 1ケ存在する。

元t 第 5鉱{本

※※ 第 12立体

- 51ー

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司週刊/竹

石アイ¥¥J川

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- 52ー

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ペーチャン)11流或石灰岩

位置図rtr / JI[居中川の

;lfo x7"~ ~

とごご二二二ご

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3判。 JE

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志向 NS必1鉱体はぺーチャン川のガロから白岩を縦て 2の沢左岸まで約3Kmi'C亘って追跡され、

平均巾 50 mである。

必 1鉱体との簡に 50-eOmの経緑凝灰岩及ひe砂、

- 53ー

1母品事4E50-800

必 2fJL~体はJt託 1 鉱体のE担保IJí'C平行して存在し

- N 1 00 E、

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岩があり、約 1Km追跡する ζとがでさる。平均巾は約 50 mである。

Ji6'. 3鉱体は佐有木沢上流にあり、走向延長は約1.5 Km.巾約五 omである。

J仮4OJt体はペーチャン川下流Vとあり、 V:Yズ状ノj、鉱体が 2ケ近接して存在する。

ノ阪 5鉱体は中の111中流にあって、チャートを混えたやや珪質の石灰岩で延長は約 50 0 m追跡され

る治三品質不良のため採掘対新Kはならない。

Ao. 6鉱体は必 1・MJ.2鉱体の南にあり、延長約 1.5 Kmと縫定される。巾は 30m内外である。

とれらの石灰岩鉱体は、 hづれも灰白色~灰色を呈し、後品質乃至は顕品質で一般に割自の発達が

著るしい。採掘の対称と左る鉱体はMJ.1・必,2 ・ぷ 5・Ji6'.6の 4鉱体てと{也のものは規模が小さ〈

稼行に堪えない。

分棉直は次の通りである。

鉱体名 8 (... O2 Fez 03 +A12 03 GaO MgO 工g Loss

MJ.1鉱体北部 0.4 4 0.34 54.36 1.03 43.26

!I 南部 0.42 0.24 54.62 0.99 43.50

J自;:2鉱体 0.48 0.20 54.84 0.91 43.36

Ji6'.3鉱体 0.25 0.28 54.57 0.9 2 43.5 1

Ji6'.5鉱体 42.44 2.65 29.63 1.1 1 23.9口~ーーー-圃』一一一一一一一一一一ー E

J紙6鉱体は未分析 地下資源

以上の分析が示すように d仮 1 -必 3鉱体の性質は殆んど似たようなものでCaOは540/0.以上の良

※ 質のものでるるカミ MgOが 0.9%以上ぁbセメシト原料としては使用出来ない。 炭カ jレ.9.lZいは1再

石灰として農業用には使用可能である。鉱量は次のよう K算定されている。

算 定 ま走 礎鉱体名 鉱 量(も)

走向延 長沼 厚さ E 採掘可能の高さ 比 重 可採率鳴

Ji6'.1 鉱体 5,850,000 3,0 00 50 30 2.6 50

Ao. 2鉱体 1.9 50,00 0 1,000 50 30 乙6 50

J仮 3鉱{ 1,755,00 0 1,500 30 30 2.6 50

Ji6'.4 鉱体 1,755,000 1,5日日 30 30 2.6 50 L一一一一一

-※ セメント原料としてはMgO0.5 %以下である ζ とが必要とされる。

-54-

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聞の)11層中のものは匡i示したように中の川上流に1、ペーチャンJlI上流VC4知られているカミ何れ

も小νンズ状の鉱体て且つチャート等と互層して浸質となり品質も慈し鉱最も亦小さ〈稼行対

.íif~とは左ら左い。

(11) 北見冨校幸郡小頓別秋田沢附近 (4$.jf;3 ・166)

jと見国中輔IJ町小頓7.lIJvては小宅期IJ石灰岩として知られている鉱体が存在する。 ζの石灰岩は山部

ピベ士4己〉j醤準の輝結疑灰毛主砂右頁長チャート等の閣に挟ま九かつてLエ七 ho七hamniumザが報

((6)

告されている於 196 0年橋本亘によって Yezoa c 七 i~ia sho七omb eもsuensis )fASH

が発見され上部保票差紀とされた。との鉱体は一時拓北石灰鉱山が建築用、装飾用として稼行し*と

ι163) とがある力主現在はそのま L放置されている。鉱床は小山内によれば 1つのレンズ状鉱休が断If.に

よって切断された 5つの部分からなり、各走向及傾斜を異にしている。

各鉱体の可稼鉱量は次のように算定されている。

第 1 鉱体

第 2鉱体

第 5鉱体

1,230,1 67七

622,836七

347,974七

却を』合計約22口万七が稼採可能である。

ζの鉱体の周辺部は輝緑凝灰長チャート等と石灰岩の圧砕却が交錯して美くしい模様となり、装

飾用として利用されたカえその量は少なh。中心部の分析値は次の通りである。

Ca 0 Fe203 +A1203 MgO S 1... O2 I g, Los s

52.34 0.8 .~ 1.6 3 2.74 42.30

54.65 0.38 1.59 0.50 43.57

55.2日 1.24 。.14 0.40 43.1 8

55.30 日94 0.1 3 0.54 42.93

55.1 0 。98 0.1 4 0.86 43.33

55.42 1.02 0.24 0.60 43.20 地下資源

岩尾沢の石灰岩は利晃別川のtr.支流岩尾沢にあり、新第三紀鮮新世の本幌別層に周辺をとりまか

へ:怨状に小露出する空知層群山部層準のお灰岩である。かつて歌登石灰工業株式会社によって昭

社129 年~ 34年まで稼行され年 6,0 0 0七平均を採掘して炭カノレ用として稼行したカミ条件のh

L所を採掘しつ〈して廃山となっている。採掘当時の CaOは54.09%の良質のものであったと云

われている。

- 55-

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本幌別石灰岩は岩尾沢石灰岩の奇方 2.5 Kmの地点にあり、輝議長友三三チャートと互麗し鉱床の

延長は不明であるが幅員は70 mと推定されている。本続出題の三主主と Jて窓、状K露出」前者と

同様空知属準のものと考えられる。鉱量は不明である。

百失来書初石灰岩はその南延長認に当ると推定さ九東側は新第三志議とさ号層で接し、 ~t及ひ酒は

それに不整会に被援されている。

小山内によれはとの鉱床の規稜は巾 35 0 m.、延長45 0 mの諸式三Z天で可探鉱量 1.70 0.0 0 0 t

といわ九品位は Ca 0 4 4. 0 3 - 5 3. 3 7 %、 8;.0 2 は 1%以下、一三万~3売の発達する所もあるが

全般的に良好で稼行可能である。但し現在まで採掘されずに放置されて ρ る。

(12;石狩国上川郡上士別北方 ( 1 94)

士別市上士別j七万に輝縁凝灰岩層から変成された緑色岩類中に石a岩三コ小鉱体があるととが記載

されているカミ大理石様になっていると hわれている。

(13) 石狩国上JII書官和寒町辺乙部原野 ( 2 09 )

辺乙部原野 15線の沢の神J吾古潔変成岩類中の緑色片岩中に縛諒岩と委して石灰岩の小鉱体が報

告されている。白色細粒で多少片理を示し、粉状にして加熱すると雰えさと発するといわれている。

日必 石狩図上JlI書官比布村突哨山 (!q.μ・215タ・ 232)

突日高山の南端fC砂質凝灰角凝岩と黒色粘板岩が露出」蒸色粘板岩中 Jてや込厚いレンズ状石灰岩

の存在力咲口られている。 ζの石灰岩は明治る年ライマンの発見によるものと伝えられる。石灰岩は

走向N300W, EfC700傾斜し、岩質は白色灰白色乃至は脱走包含示し、一般に激密でや L粗い

方角妬粒の集合よりなる部分も認められる。<20'1)

比布留i婚には Cenospha色 ra ヂ Ce11 i ps工 s -4"- 百七 racapsa 中・ Theo-

campe 8P, L工七hocalTtpe 4fJ. Dic七yoml七日中 Trエco10capsa ..djD・ど乙.3,:2)

The oc a p sa .<1.p_等の放散虫が記載されている。又 19 3 1年渡煽正三郎は海百合の茎及び種

名不明の荷l且 4獲を発見したといわれる。 との石灰岩ば高さ約40辺、採掘面約 90 mの採掘晃

場で採挺され年度約 1万七、土壌改良材として利用されて来たカえ昭和4 4年4月会以て休山して

いる。

(15)石狩国上川郡谷口枚場西方 (209)

中江丹別の来A 上川・雨竜泌境fC緑色片岩中fC挟まれた薄j磁の小銘体が知られている。

層準は辺乙部房審のものと同様とされているo

(16)石狩国神居村雨紛川上流 ( 1 76 )

雨紛川上流約 6Kmの石灰沢にある小鉱体で附近一帯ば南北性の複雑な締法を示す神居古涼変成岩

ぷυ

「ひ

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類が分布し、鉱体は輝緑凝灰岩中氏挟まれた5鉱体よりまり、第 1鉱体は延長35m、信15血の

N600

W 方向を持つ塊状鉱民第 2鉱体は延長 11 0盟、 i隠 5mの扇状鉱体、第 5金主体は第 1、第

2の中間fてあって延長約五日盟、{隠 5mの小鉱体である。

運蔵量は第 1鉱体 37,日日日七、第 2鉱体32,000七、第 5鉱体三 500七と算定されている。

分析値は次の遜りである。

鉱 体 採 取 箇 所 I g. Lo s s s;. O2 F!I2 03十 CaO A12 03

第 1鉱体 上盤側周辺部 20.75 49.33 2.19 27.2 2

同 上擦周辺から約 1m離れた所 35.5日 2.96 1.65 51.89

間 下探側周辺部 23.49 43.1日 1.58 27.52

第 2鉱体 中 J心 部 42.59 0.48 0.4 0 54.1 5

第五鉱体 中 Il;、 部 43.1 1 0.88 0.88 53.る5

同 石 灰沢 111床露頭 34.1 8 5.38 4.52 48.83 4

To ta 1

99.49

9700

95.69

97.62

98.57

92.9 1

此本石灰岩は古〈は19401手北大修論(tC末光俊雄によって記載されている。 地下資源

第 7 図

雨粉 石賦存図

- 57ー

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(J'()石狩国上川郡神罵古津 (105)(208)

1 8 7 4年Lyma立によって記載された石灰岩は神置古潔訴の対岸東よりの道路下と、その上流

約5 0 0 mの地点花小レンズ宏なして露出する。何れも神唐古潔変成岩類とされている緑色片岩識

の中に挟まれる。古典的左意味はあるが鉱床的には価値は之とい。

(18) 石狩国上川郡当麻村闘明(?)f2?)(之/灼

本地域には 4つの鉱体が知られている。

何れも空知層群I'C対比される砂長頁岩、チャート、スピライト質岩中に挟有され、その内五の沢

鉱体と称せられるものは昭和 28年より採据され現在も当麻石灰工業KK.によって朝間 6.0口0-7, 000

七が採提されている。 ζの鉱体中に昭和 36年 11月天然紀念物の指定をうけた鐙乳洞があり、採

掘は大巾に制限をうけている。この鉱体は走向 N40-4 50W、延長約20 0 mが確認されている。

上下2層に分れ、上層は65 m、下層は 50 mの厚さをも弘塊状で央縫物の少左い下震が採掘さ

れている。(ア)

可稼鉱量は土居によって 900,00 百七と算定されているが既Kのべたよう κ鍾乳洞の保護のため可左

りの採掘不能区域がで常ている。との鉱体の南延長部に当って小さな鉱体が朱別川支流小沢の北岸

に露出している。又その:Jt延長選Eは熊の沢I'C露出し、延長10 0 m、淳さ 50m、蕗高最低露頭差

30mが確認され、可稼 300.000七と算定されている。

品質は場所κよってか左りの差異があり、良質のものは灰白ー培灰色、不良のものは乳白色珪質で

硬い。

現在採握されているものの分析億は次の通りでるるo

CaO ~ら 8 1. O2 % Fe z 03十 Alz03% Ig.Loss%

ト ー

56.29 0.57 0.29 42.89

55.60 0.5 1 0.35 43.21 地下資源、

又現在の 採d箇所K近後して淡褐色ないし淡紅色を呈する美麗左大理石の露頭があ b、若干工芸

用として採掘されたことがある。 この大理石の鉱量は 2,000 - 3.0 0 8七と算定されている。熊の沢

鉱{本は品質については詳かで左い。

当麻石灰の南方、石渡川中流の板山附近の頁岩中 K若干の石灰岩が挟まれているが良質のものでも

せいぜい 5辺内外の厚さである。大部分は石英質部全挟んでいる。良質のものの分析健はCa 0

.5'4.18%、 Mg00.04 %、 F1203 十 A 12 03 0.4 5 %である。

-58-

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第 8図 石狩国当月末村開明地域地質略図

lOOOm

1 第四紀1習 2 石英組函岩質誕灰岩 3 凝 f実質実岩砂岩 4 黒色粘板岩 5 (廷j天質砂岩,石灰岩

6 白岩 7 杏状簿緑誕灰 岩 . *車線J廷灰岩 8 繁蘇輝石安山岩 9 揮緑岩 10蛇紋岩

石狩国当麻村開 明地域地質圏各国

- 59ー

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(191 石狩国空知郡東鹿越伊勢団体北方 (132)(168)(204)

(/;]2)

石狩国東鹿越鮒近の石灰岩類は昭和 27年長尾外2名によってまとめられているが、本石灰岩も

その中の 1つ亡空知JlI:1出の伊勢団体北方山地にある不規則 νンズ状鉱体亡端表凝灰岩層中陀

ある。推定延長50 m、厚さ 10皿、採も闘の高さ 15mて可稼7, 5 0口七と算定されている。

品質はあまり良好でない。 ζの石灰岩の北東方2Kmの鹿越鉱山東山採掘所で比空知層若手上部の主

夕張階の砂岩、真去、輝緑凝灰岩の互属中にドロマイト鉱床が発見され、昭和 40年から見産2,000

-3,000七が採擬されていゐ

{一zρぷ〕

ζのドロマイト鉱床は空知層群中に発見された唯一のもので、杉本Kよれは賦存面積は 20 0 x

40 0 m 2で鉱床の厚さは30-品目岳、可採鉱量は 1,624.0 0 0七と算定されてh る。

分析催は次の通りである。

番号 O亘 O % MgO 0/0 8 L O2 % R.! O~ 0/0 Ig. Los s 備 考

1 34.50 1 4.7 4 2.80 3.2日 44.55 試錐試料

2 34.84 16.08 1.2 8 2.41 44.8 3 H

5 37.33 16.5口 0.28 0.60 45.58 H

4 42.01 1 1.32 0.70 44.98 第1鉱床転石

5 34.76 17.81 0.4日 一 46.26 試錐試料

6 54.41 0.23 1. 4 3 42.7 4 第2鉱床転石 」7 55.1 0 0.25 0.51 一 43.40

〔輝緑凝灰岩中)第1鉱床鉱石

8 38.63 13.94 1.34 一 45.1 2 ドロマイト鉱床転石

? 55.23 0.33 0.3 4 0.32 43.64 f珪質岩層中)

第1鉱床鉱石

1 0 4 0.7 0 1 2.36 1.22 0.60 45.1 5 試錐試料

11 46.79 0.2 7 1 4.41 。82 37.28 第五鉱床転石

1 2 38.63 1 4.63 0.50 0.28 45.86 試錐試料

士活IJ石灰

位。石狩函空知郡鹿越北方&.び藤の沢 (132)(10)(160)

鹿越訳北方2Kmの山地にあるレンズ状鉱体で、輝緑凝灰岩j選中にあり、延長10 0 m、 編20m、

採掘函の高さ 20mとして 50.000七の可稼鉱量が算定されている。その凶方、 自主E紀j選との境界

近く、藤)11の川口から約1.5 Km上流にあるレンズ状鉱体で掻定延長50 m、 l福10m、採掘面の高

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‘民

さ15mとして、約 1仏o00七が算定されている。との層準t丈鹿越北方のものより上位のj議準の

f吾さ

もので山部層上部K該当L..東鹿越石灰岩?を含む輝結凝灰岩層より上位の富士川!珪質岩慮中に含ま

れるものである。

ζの荷鉱体のほ':;中央部通称三軒家部落の西端の沢の上流 500 mの所vcも小鉱体が報ぜられて

いるが採掘に値する様なものではない。

(21)石狩国空知郡東農越 (o 1) (132) (1 60・)(201)

{第?匡!・第 10図・第 11図)

国鉄東鹿越駅の南方約10 0 mの山腹に大きな採掘面合見せている大台左鉱体亡空知層群下部

の山部層の基患と考えられるトマム輝縁凝灰岩中vclfE給される。長軸の延長は800-守口 om、?を

向N350_45

0E、傾斜 SE4 50

_ 5日。、膨縮の激しい鉱体亡厚さは ω-150mとされている。

との鉱体は現在2つの採掘現場があり、北部のものは鹿越鉱業鹿越鉱山 (1日費1コ銀、業)、南音toも

のは日鉄鉱業東鹿越鉱山の採掘現場である。尚北部の鹿越鉱山の採掘面で略南北性C昔創構造が見

られる。 ζの鉱体のjヒ延長部約 60 0 mの山腹に、本地域K於て最初K稼行された小鉱体があD長

尾等Kよって、約 16.000七の可採鉱量が算定されているが品質はあまりよ〈乏いといわれる。

東鹿越鉱体の壊蔵量は今迄の調査報告によれt王、次のように記せられている。

福 官Bヨ- 博 士一... R 20史762,800七

RW 1日4、881,4日B七

深 田 浮 未..... R 5,69る.700七

RW 3,987,800七

臼 鉄 鉱 業..... R 4.870,000七

RW 3,9 9 6,0 0 0七

長 尾 捨 一..... R 5,969,000七

RW 4.178,000七

鉱石は一般に灰白色良質で製鉄・製糖・農業用炭酸カノレ乙ノユーム・パルプ・炭鉱用岩粉として道内

各地vc出荷さ九日鉄では年産 19万七、鹿越輿議ではる -8万七の生産をあげている。

※ 山部層基底の輝緑凝灰岩j蓄に対比される。

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(5) 11鉄鉱業!f!:鹿組Jii:i11訂版イi

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/50

医2石灰岩

主旦m①日鉄材蹴②英中抹掘現場

200

/ry5

第 10 図

鹿越南方石灰岩菌第 11

均一一

20m 15 10 5 O

- 6 3ー

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分析値は次の通りである。

C品 O MgO S ん O2 A12 0 3 IKLoss Fe 203 S P O

54.93 0.4 0 0.1 7 0.1 5 43.62 0.24 0.0 2 2 0.1 1 0.1 6

54.93 0.30 0.23 0.25 43.92 0.24 0.0 58 0.1 7 0.0

55.06 0.10 0.21 0.1 7 43.76 0.27 0.0 45 0.1 5 七r

55.22 0.30 0.1 9 0.06 43.8 1 0.1 6 0.027 。.34 七r

55.1 0 0.30 0.40 0.1 1 43.60 0.09 0.03日Pz 05

0.02 2

55.20 0.20 0.30 0.2ヲ 43.6日 0.04 0.039

55.00 0.50 0.30 0.23 43.70 o.日5 0.032

55.00 0.3 0 0.40 0.37 43.60 日.05 0.038 一 士別石灰」

又JiE越駅南方の墓地から約500mの山地にかつて採掘された小鉱体があり、問様K輝緑凝灰岩層

中に挟在している。品質は挟在物が多くあま b良質で~い。推定鉱量 7, 50 0志と算定されている。

(22) 石狩国空知溺鹿越白石中央 (132)(160)

鹿越駅のl南西方約 2Kmの沢を約50 0 m遜った地点にある鉱体で、輝緑凝灰岩層中vrH壬胎されて

いる。一般走向は N6OO~ 7 OOE 、傾斜は SE600~700 の扇状鉱体である。 鉱体の最大幅は 30

虫、白色乃至は灰白色かつて炭カル用として採掘されていたが、昭和 25年{立から休止し現在は

北海道炭砿汽船の鉱区となっている。鉱量ば百I稼 1,702,750七と算定されている。

- 64-

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第 2図 白石石沢山附近地質図

/ 至鹿越

、ξタ-マーーー

~下部弼石月

Eヨ1勝、臨岩

園珪県岩

Eヨ石灰岩

250

O 100 2c幻 3OOm

( 23) 石狩国鹿越不二の沢 (133)(160)

J!Jij記白石石灰のi!Bvc接する不この沢の上流VC3ケの石灰石鉱体が知られている。何れもチャートや間企挟む輝縁凝灰岩脳中Kるってーの沢齢、この沢脚、三の沢鉱体と称ぜられる。長尾による推定鉱註算定は次の通Dである。

ーの 1〆銀;体

この:沢鉱体

三の沢法体

1 2.5 0 0も

8.7 0 0七

700.000七

との三の沢涼体も平均Jffi)手 7m、 j,:ut+3 OQのj通状会主体であるので、実怒Jま採提出来ないであろう o

戸ヘuro

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第 13図 鹿越不二の沢石灰石地質図

1" I藤~ /.、の

(¥γ 沢

、1

¥¥

三E落合

E2] 礎資砂岩

黒色頁岩

輝緑凝灰岩層

王王区ユ陸軍]チヤト

ーーっ石灰石鉱床

1 : 5000

100 o 100 200 300 400M

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[ぶ)胞援国勇払郡占冠村岩部の沢及び鉾風岳 (30) (160) (177) (jε0)

岩部の沢の石灰岩は小さなνシズ状鉱体で鉱床としては価伎の乏いものである久地質学的な意

(80) 味では と』で非常に興味のある化石が採集されている。 19 3 7年三本杉によってとの石灰岩か

(30)

ら採集された化石は 19 4 9年深田によって Spir工ferinaと Rhynchonellaとされ、そ

の{じ石は上部三畳紀きで遜 b得るとされた。既に空知層群の項v'c於てのべたように山部層最下部の※ 輝縁凝灰岩属中の化石にレートーライアスまで遡り得る要素会もっているとと;えその下位にある

日高j議群の時代決定、ひいては北海道の古期岩類の地史v'c大発な影響を与えるものと考えられる。

昇風岳の山頂Kある石灰岩の小鉱体は上記輝緑凝灰岩j震の上位『てあり、山部層上部の層準とされて

いるが経済的価値は無い。

(24 a )胆振菌勇払郡穂別町福山南方及び坊主山北方 fヂ)(11/.;テ)(1&.7)

勇払郡鵡川のノ、ッタオマナイ岳の西側の西流ずるνユクプキνユナイ沢の最上1iilV'C2ケの小鉱体

が知られている。附近一帯は空知層群下部山部j欝準の夜砂是千枚岩質頁岩輝縁凝灰岩等によっ

て構成されている。石灰岩は千枚岩質頁岩及び硬砂岩中K不規則塊状κ挟お乞第 1鉱体は可保鉱詮

53.00口七、第 2鉱体は問じく 76.0 0 0七と算定されている。

分析結果は次の通りである。

i 試料番号 S ιo 2 OaO MgO Fe203 A12 03 1 g. Loお To七al

第鉱 1 4.39 52.7 5 0.23 D‘29 0.34 37.4 7 99.56

一体 2 6.1 8 50.64 0.55 1.1 2 1.2 1 39.9口 99.60

ィr

合事鉱 5 7.2 9 51.07 0.23 0.42 0.26 40.1 4 99.41

二体 3 1 2.47 48.1 2 0.24 0.31 0.33 37.98 99.45

道立地下資源調究所分析

又 1/1 0万登川|図l隔によればオロロップ附近の支流の最上流坊主山に近い空知層群中K石灰岩のιヂJ

小νンズの存在が報ぜられている。 ζの鉱{本は土底繁雄ーによれば稼採85.00 0もと算定されている。

又同じような小鉱体がパツタラク ν沢上流にもあり稼採 120.000七と算定されている。

( 25) 日高出平取町岩知事柑近 (11)~11仏 )(149)(190)

※ トマム鮮緑凝灰岩層とよばれる。

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さら 14 図 日高国岩知志附近地質図

- 68-

国自彊 E

i自車門

口巴菌。

J

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第 15 図 LOC, ffo:1石灰岩附近鉱大図

qト+ll

凡{列

車石灰岩

配三!輝緑凝己記灰岩

o 50 100 200m

臼高の沙流川流域の岩知志南方の輝織凝灰岩層及び之fて近い層準の砂質粘板岩中に数多くの石灰(&7)

岩の鉱休が知られている。之等の石灰岩の一部は既に 18 9 6年石JfI貞治によって報告さオL、又登(1;{.守 <ノ/必〉

JlI区i隠K も記載されているが、詳しい調交は19 5 1年湊£長松井愈によってなされている。 ζ

の報告によれば、石灰岩は 15体ほど知られてお寸、その内比較的まとまっているものは必 1、

Ao.7-必 11の6体とされている。之等石灰岩は何れも沙流川層と称せられる山部局準担当局中K

C//)

含ま九特定の層準を在しているといわれている。その後本地域を謁査した土忠実雄は8ケの鉱体

を描忍いその内採擦の対称と左るもの 5鉱件、鉱量 1,000,0 0口もと報告している。之等の石灰岩

〈之36)中。流川右岸JVa:1 1の石灰岩から、かつて、矢部・杉山両博士は Circoporella semicl-

a七hra七e 'HAY及びトle-ri (ì,~a. 却を発見し烏の巣層準に対比されている。くノN.)

又湊はLoc. 正8の石灰岩から Pycnoporidium loba七umYABE e t TOYA地 元

発見している。之等の化石からとの地域の石灰岩が空知層群下部の山部顧単に属するものと考えら

れる。

石灰石は灰色又は白色で比較的良質といわれる。鉱量は;('0:1ー9.5万七以ムノ伝 8ー確定15万七、

必?・必 10ー確定 22万七以l ffo:11-8.5万七、未確認部を入れれば約 15 0万七内外の鉱

量と見られる。

分析値は大体次のようである。(地下資源調?を所分析)

- 6 9ー

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CaCo3 98.77% MgCo3 0.33% A1203 0.13% FeZ030.04%

s {. O2 0.05%

(26 ) 日高国三石町三石川上流 (38) (.111) <161/-)

鉱体は三石川上流とピラνユケ川の合流点鮒近にあって必 1・Jf,i2・;1伝 5の5鉱体が確かめられ

ている。石灰岩を旺胎する地層は農屋図I福で岩清水腐と称せられる輝縁凝灰岩層で、山部層下部の

輝緑凝灰岩層K対比される。

AG.1鉱体は延長50 m、 i福10辺、高さ 2 0血で 26.000七の予想鉱量があ久 AG.2鉱体は延長

る口氏市長 20m、高さ 15mで、予想鉱量は 46.000七、必 5鉱体は延長40恐、幅 20也、高

さ15mで予想、鉱量は71 0.0 0 0七と算定されている。

Jfti. 1鉱体は一般に灰白色、時に淡紅色の部分があり、桂質で硬質の部分がある。

ノ伝 2鉱体は淡紫色淡灰紫色で方解石L石英の派が不規則に発達している。

ノ伝5鉱体は一般f'uJ、豆色を呈し、特に濃淡がある。良 1 0万分の 1浦河図幅中景気別j醤〔下部蝦

夷j醤群)中厚さ 50mvcJ:幻J石灰岩ありとされている設に恐らくこれは上記 3鉱体の何れかであろ

う。

(27) 臼高田元浦川上流ナイ沢 (113)(225)

日高国元浦川の上流のナイ沢なよびその支流のポロナイ沢に石灰岩のあるととは古くから知られ

てなり、 1 0万分の 1栴可図I幅Kも図示されている。 ζのお灰岩手と含む層準は浦河図幅では B高系

の最下位に公かれる輝緑凝灰岩層中K庇胎されているととに左っている九その後湊正措D識査で

はこの輝緑凝灰岩層と一見その上位を占める黒色粘板岩層を含めて全ての日高系が逆転している

ことが指摘され、輝緑凝灰岩腐は主主上位含占めるととになる。 この料緑凝灰岩震は其後の隣接図1短

編交κょっ亡空知層群最下部の山きIII語の輝緑凝灰岩とさ九それらi下の地j奮は神威層群のものと

されている。従フ亡 ζの石灰石は空知層準のものである。

ナイ沢中流のものは延長 30m以 よ 厚 さ 15mで所々鮮緑凝灰岩を介んでいるが、比較的良賓と

いわれる、予恕35万七と算定されている。ポロナイ沢のものは古〈採掘されたことがあり、石灰

石の厚さ 4-10mで予恕、鉱量10万七とされている。

又元浦JI!下流ベツチヤリ JI!上流の料縁凝灰器j議中に石灰岩の小レンズがあb員活虫類の化石を産

するととが記せられている。

(28) 日高画注目河町向55IJJlI上流 (116)(225)

前記元j甫川の縛緑凝灰岩騒は凶i:栄κ延びて、向月IJ)II上流に説われる。 ζ 〉にはレンズ状の 2主主体

が知られている。何れも編 6mと5mの小鉱体で前者は 4.50 0七、{没者は 8.0 0 0七と算定され

-70ー

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ている。

(29 ) 日高l焼別J11中流 (225)

線別川中九 日南重層枚場の対岸の輝緑擬灰岩居中Vて2条の石灰岩νンズ及びその南東延長κも

石灰岩の小νンズが浦河歯I福(tt:記載されている。何れも前項(28)及び (27)の延長に当る輝縁凝灰

岩層であるが詳しい記載はない。

(3日) 十勝国広尾町坊主山 (54)(232)

($#)("2/1)

臼高山脈の東倶1)地帯に中のJ11層準{日高層群下部層)の楽古層と称せられる砂岩・粘板岩の互j習

がNNEの方向をとって分布する。その東側Kζれと断層た以て接するのが豊頃中生層或いは広~<!f/.XI.併の語とよばれる輝縁凝灰岩を含む砂治、泥岩層で、石灰岩は輝緑凝灰岩j習中に含まれている。広尾関(51!-) i緩によれは石灰岩銀本は何れも小さいもので楽古川岸から広尾市街地の港の立岩までるケ所 4層

<-232) 認められている。との内通称坊主山のものは土居fてよって識査さ:h...可稼鉱量 208,0 00 七と算定

されている。品質はあまり良好で左〈、上下盤K近い所は珪質分が増加するといわれている。

分析{直は次の通りである。

試料番号 OaO MgO Fe 2 03 + A1203 S ιO2 I g. Loss To七乳l

,{ii': 1 44.55 0.38 1.08 19.4 31.72 1 0 0.1 7

J鉱 2 53.85 0.46 。.85 2.1 5 42.45 99.77

fo. 3 53.9口 0.4 7 0.7 7 1.22 42.85 99.21

地下資源

(31) 十勝国足等部美手i毘Ij附近 ( 1 2 3 )

広尾中生層の輝緑凝灰岩は北方新らしい地層の下に隠れ忠類附近で僅かに顔た出し、更に北上し

て足寄地域でラワジ Jll 茂足寄川等Vて小露出があり、陸別を経て~fI子収北見佐呂間地区の山部

i習慣豆当層(tt:速なる。との一連の空知j菌群の連左りは日高山町初来{員IJの連左りであっ亡 と':dては

西仮11(tt:見られるような鍛夷j露群の分布は見られ左い。

石灰石鉱体J丈美利別東方の輝緑凝灰岩層 (ζ 与では小利男Ij}習とよばれる)中に可なり大発な鉱体

として存在」培灰色乃至は紅灰色の珪酸分に富む織犬互燈体で、走向延長350-400m 橋【1:k'3)

150-170 mが確認され、約 13 0万七の鉱量が算定されている。良三谷等はとの沢の転石か

らMon七as七rea 択と S七ylina ザ' 売記殺している。之等の化石の九後者は鳥巣石

灰岩のj選準中普通に見られるもので、岩質・化石共に空知層群下部の山部層準を指示している。

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(32) 北見国能別町北方 (214)(2JS)(2.ltO)

本地域の空知層群は小利JJIJ図幅では小平1J5jIJJ亘 本岐図i編では仁頃層群とよばれ、 空知層群下部の

山部j蓄に対比される。岩質は輝緑凝灰岩、輝縁長 チャート等からなり、輝緑凝灰岩中vc多〈の石

灰岩小νシズが挟有されている。大部分は数m程度の厚さを持つ小鉱体であるカヘ )11上附近のもの

は鈴フ侍によって1 0万七程度の鉱量が算定されている。

ζの地域の石灰岩の特徴は大部分が大理石化しているととで特に!II上F付近のものは川上石と称せ

られ、 淡魚 赤事ミ 灰、 白色等の美しい繍犬をな」 時にはタイノレ様の模様を示すものもあって装

飾用に利用し得る。文トレYプ乙/ユ川の流域に存在するものは規模は)11上のものより小さい九 や

はb装飾用として利用し得るものが存在する。

分析値は次の通りである。

産 地 O乱O ザ。 S I-02 % Fe203十Alz03 % MgO % 1 g. Lo ss %

)11 上 53.29 3.56 1.32 0.23 4 1. 4 5

トレツプジユ仏) 52.98 2.86 2.18 0.42 41.58

トレツプ乙/ユ@)i 54.1 2 1.35 1.95 0.31 42.47

地下資源

(33 )北克国語1I子府附近 ( 10) ( 1 2) ( 1 3) ( I'? ) ( 23) ( 83 )

陸見IJ地域のま手緑凝灰岩層はそのま L北方Vて延び亡 函境を越えてilJli子府メ谷沢や上常呂万面の多

数の石灰岩吾手合レンス・状に雌胎する。q.3)

この内大谷沢の石灰岩からは縞本亘がPyonoporidiun

を発見している。 とれら多数の石灰岩も大部分は厚さ数回程度の小錦本であって、 稼行価伎のある

ものはすくな同之等数多くの鉱体の中で稼行されたものは、 訓子府石灰臨D大谷沢のもの、北見

石灰邸eの上常呂である。訓子府石灰岩はそれを妊胎ずる輝緑凝灰岩層と同じ NE-SW方向をとり、

厚さ 90 m、五五頭延長4 0 0 m余カq;:鋭{さ九 割自の発達は比較的少左い塊状の鉱体である。色は

灰白乃至培灰色、 綾護主 非品質で、品質はあま b良好でなく分析表に示すように、 鉱体中央部は

CaO 52.07-54.53 %、 S J. O2 1%以ム ギ占土分 2%以上 周辺部はCaO 5 3 %内タト、 S ..02

2.34-2.77%で粘土分は 3%以上で農業用炭カル製造D原料にしか利用出来ない。

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Ig. Loss qも CaO % S L O2 % Fez Q, +Alz 03 % MgO 場7

43.26 54.53 1.4 1 0.77 0.1 6

42.5 4 53.76 2.77 0.7 4 0.1 1

52.81 53.93 2.34 0.61 0.1 4

52.69

53.67

54.54

52.07

55.22

53.23 地1下資源

鉱量は可渓 1.060.000七と算定されている。

上常呂の鉱体は灰白一培灰色激密質で下盤側Kは暗灰色の粘土質K富む層があり、上盤側には

珪質石灰岩が発達する。割自は N-S方向のものが多〈、割自に沿って褐鉄鉱イじした粘土質物があ

る。上盤側は珪質で品質は懇〈、下盤側は輝緑凝灰岩の薄層を挟んでいるので、良好な部分は中央

部である。 ζの中央部はCa 0 55. 1 6 - 5 5.4 9 %、 si02 o.34-0.84%、粘土分 1%以下であ

る。とれに反して、下盤側は Ca0 53.0 3 - 54.3 2 %、 s~ 02 1.1 6 - 3.5 6 %、粘土分 2-5%、

上繰側は CaO 49.9口%、 Sし O2 9.81 %、粘土分 10.5 1 ~もである。 ζの中央の良質部は製紙製

糖等の化学工業原料としても利用可能である。

分析値は下の通 bである。

Ig.Loss % OaO % s i.. O2 % FeZ03+Alz03 % MgO %

43.04 54.84 0.56 0.50 0.4 2

43.53 55.47 0.44 0.34 0.54 I

41.62 53.03 3.56 1.04 0.47

43.47 55.49 0.1 0 0.84 0.2 1

43.48 55.40 0.41 0.56 0.25

39.1 6 49.9口 9.8 1 0.7 0 。~

43.29 55.1 6 0.32 0.66 0.36

42.42 54.32 1.16 0.7 6 0.54

43.43 55.4 4 0.4 0 0.7 3 。.33 地下資源

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上常呂石灰岩の可探鉱量は 2.300.0 0 0七と算定されている。 fえ 訓子府石灰は現在大平洋炭砿Vて権

利が譲渡されている。

第 1る図 北見国訓子府石炭石鉱床附近地質図

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(34 )北見国相之内村 ( !, T}(J'02.)UJ(.6)

Wll子府石灰岩を旺胎する仁頃層群はそのま)..:It i'C延びて担ノ内村北東方に数多〈の石灰岩小レジ

ズ状鉱体が知られている。乙ノ26) (/0之〉

留辺革審図I綴Kよれば 7鉱体、熊野純男其の他tてよれば 13鉱体が記載されているが何れも不規則の

形状のム無数の断層に切断されて、仁頃貯鮮のチャート及び凝灰質頁岩、輝線凝灰岩凝灰角礎

岩等の中に存在している。

熊野等は之等鉱体群を 3つのグループに分は現在稼行中文は過去に稼行したものそ第 1グルーフ:

第2グループは第 1グループの東南約 1.2 li.m にある稼行中のもの、第 3グループは杉田農場9のも

ので最も.:ItK位置している。第 1グループは7つの岩体から左り、 J鉱 1は現在稼行中のもので捻主

鉱量277.000七、灰白乃至は灰渇色で品位良民 jtf2・紙五は既κ採掘し尽さ九Ai4以下tゴ.;采

提の対称にt:らない小鉱体と記せられている。

第2グループの石灰石は灰白乃至は灰褐色節理のよ〈発達した良質のもので 2.500.000七と推

定されている。との内第 1グループのJ仮 1は相ノ内石灰石として知られ北見石灰が稼行し 196 日

(6ア〉

宅橋本主主によって

S七yoma七opof昌 (Epis七roma七opora) 0/

S (pa r a s七roma七opora) ~.

Tos as七rom a ya b e i HλSHIMOTO

M工lleporella fassioul工a七a 七enue l-!A SH I MO TO

M工11邑por id i um Ki七am1 e ",,,,-1.;事 HASHIMOTO

M 4ず空 1

M. 伊 2(23:の

が記載され空知層群山音11層準とされた。その後 1 9 6 3年間じ石灰岩から山田敬一二寺岡易司

石田iE夫tてよって

S七roma七opora (Ep工s七roma七opoγa) n. S P

M i 1 1 e p 0 r i d i um ヂ-

Maoroporella 明

Li七h000 d工um <1f".

が追加されている。

(35) 北見忌1'&辺袋町プトイナロマ沢及び仁頃山附近 ( 2 3 9 )

(;)..."9)

fElノ内石灰岩を)出l台ずる長ft緑凝灰岩見えびチャート績は更K北東方向に延びてL生田原図幅及び鴻

- 7 5 -

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([jft)

illf密 i揺を縦断してきナロマ湖の南岸に連左る。との膨大な輝緑凝灰岩層は ζれら両図I福でみると少〈

とも 4.000-5,00 0 mの厚さがありそう亡山部層基底の輝緑凝灰岩層としては最も淳いものであ

ろう。

生田原図l福内にはプトイナロマ沢と仁頃山P付近と 2群の石灰岩が記載されてなり、前者は最厚部は

2 5皿、大体3limVC亘って追跡される 5騒の石灰岩よりなり、後者は 1 0数ケ小鉱体といわれる。

生田原因偏には次のような化石が記殺されている。

v S七roma七omorpha yokoyamai rABE &唱UGIYA1iA

S七roma七opora (Epis七roma七opora) n. 今回

Mil1邑 poridium cfr kitamiensis HASHIMOTO

M工11eporidium ザ

S七y工l.na ザ

+u e

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立、品、,,,。:

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Bryozoa C?)

Pe七rophy七cn 4.;口

Ma c r 0 p 0 r e 11 a ザ-

Li凶 occd i um 中

Ca1careous a1gae ge1'1.. et 2!,,_.~,1't.de も

品質は灰白色特に鏑状きsがあり、岩体の周辺は淡赤色を帝L人チャートの薄層と互層したり不規則

友岩塊合含むことがある。

(36) 北見市毛当別沢支流及びその北方 C 84 )

UW.)

端野図幅には西VC隣接する生田原図l福の仁頃j層群カミ図幅西北部はい分布を占める。この毛当

別沢支流に 5つの石灰岩レンズ岩依その北方武士鉱山F付近VC1岩依更Vてその北方Kも4ケの小

岩体が図示されている。何れもレンズ状の極めて小ざいもので、品質も亦良好でない。

(37)北見直佐呂間知来沢 ( 1 0 3 ) ( 1 3 9 ) (222)

佐呂間湖南側に分布する仁明通群は鍔縁凝灰去黒色頁長珪岩、チャート等よ JJ~JJ、石灰岩

の鉱体は輝緑凝灰岩中K雌始される。(/03)

石灰岩は知来の沢VC3鉱体〔留幅Vてよれば更に上流VCノj、鉱体が 2ケあり合計 6鉱体となる)、吉田

の沢汝び富武士の沢に各 1鉱体、文佐呂間市街地の北方VC1鉱体があるが、知来のもの以外は鉱呈

品質共 VCr.轄になるようなものでは左い。矧毛沢の弟 1岩体は川口より約 4 0 0 m上流にあっ亡

-7るー

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{之22.コ紹かい不純物を含み品質は良好でない。武回Vてよって一応推定3,200.000七と記せられているカミ

(37)

実際は稼行価値は無いであろう。ェ認識告にはCa029.9%、 CaC 03 53.3%と記せられている。

第2岩体は更に 1.5日日図上流κあって、厚さは約 120ID¥'L&ぶカミ第 1岩体同様不純物を縮かく

挟み、稼行不能と思われる。第 5岩体は更に 30 '0 ID上流』てあり、厚さは 4 5 ID位あるが、前と同

様細かい不荷物と互層しているのでL稼行倒産はまいものと思われる。

第 17図 北見国佐呂晶脅す知来附近地J貰図

o 1 Km. L-一回-'-一一一ーJ

(38 )北見国興部町パンケ沢 (52)(124)

奥部・中興部地区fてかつて時代未詳中生震とされていた西興部層が分布することは既Kのべた通

りである。本属はその岩相から一応空知層群仏師層に対比される。との興部111の支流ノξンケ沢K石

灰岩があるととは古くから知られてなり、かつて採掘されたとともある。との石灰岩は宇津石灰岩

とよばれ20万分の 1北海道地質図Kはワツ川上流にあるように誤記されている。 との鉱体はV24-)

N450W、 55-600 SW lfCのは走向延長約 12口氏!隠 60IDの小鉱体でるり、三試杉本によっ

て可探鉱量80万七と算定されている。品位は別表lfC示すよう K比較的良質のものであるが局辺部

2 0 ID {立は珪質となっている。

CaO MgO SょO2 A12C)" + Fe2 03 I g. Lo s s

55.7 8 。.78 0.06 。‘36 43.83

55.88 。.56 0.26 0.3 1 43.68

1 5.1 8 0.81 68.1 5 3.16 1 2.7 1 地下資源

- 77ー

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4. 日高層群神威層準中κ含まれるもの

空知j畜詳下部の山部層の下位に整合する本j寝中Vては数多〈の石灰否認床が!国会される。 との層君主

の石灰石は山部層準のものに比して一般に連続性があり大きなものが多い。

(39) jと見思校幸郡才フンタ Jレマナイ JIIよ流 ( 45 )

枝幸郡オフンタルマナイ川上流の今井本庫鉱山の附近に粘板去 チャートからなる累層の小露出U1S)

があり、 これに石灰岩が挟有されている。音威子Jf,f図幅ではとの層準を空知層群の山部屋準と考え

ているようであるカミ 岩抱的κその西 fて露出する発鞍凝灰岩層や石灰岩を含む山部層準のものとは

異な b、むしろ、 その東側の乙忠部に広い分布売占める神威層群のものと類似している。石灰岩自

体は激しい結晶化作用そうけて大理石化していると云われる。

(40 )北見国奥部郡上興部 (20)(52)

附近一帯は神威層群上部に属する上爽部層と称せられる砂長 頁長粘板老え チャートよりなる

累層がNW-SE方向κ分布し、空知層群山部局準と推定される西奥部層と NW-SE方向の断層で接

し北部は新鶏火山岩類に被覆され南及び酋に広い分布宏占める。石灰石は上奥部駅の北方約1.5 Km

附近に 略 NS(iL;;crいNW方向に 5体存在する。昭和?年土壌改良補助事業として、北海道庁直営

の石灰石工場が設置され、 炭カノレの製造が行なわれたカミ昭和 19年北海道農材工業株式会社の手

(iL移 D今日まで農業用炭カ/レを、年産 50.00 0七の規模で稼行されている。鉱体は左ili、右UJ.本

間の沢の 5鉱体が存在し、その他中の沢鉱体他数鉱体が存在するカミ 右山鉱体左山鉱体と本間の沢

鉱体が稼行対称となっている。その内右山鉱体は既(iL採掘し尽きれ、 左山鉱体f可稼鉱量26 0万

七)も殆んど採掘を終り、 現在は本間の沢鉱体〔可稼鉱量18日万七)が稼行対称と在っている。

(41) 石狩図上川部下JIIl!lJノミンケ沢上流及び落合沢上流 (52)

前記上興部附近の神威層群は南西方にのびて下川町の嬬東山地一帯に分布」黒色粘板長砂岩、

縛緑凝灰岩Vてよって構成され、 ほ):"NS、或いはNSに近いNE方向すととる。 ζの神威J選若手の比較

的上部と思われる砂吉部の多い所』て石灰岩の小鉱体が挟まれている。ペンケJll上流と落合沢上流の

2ケ所に現在迄の所知られているカミ 鉱体が小さく、品位も悪いので稼行の対称、とはならない。

(42) 石狩国上JIl部士別町 C~) (I97j <1(1)(194)

本地域Vては神威層群V亡属する粘板虫硬砂、去 チャート、珪岩、輝緑凝灰岩が広〈分布し、走向

NSるるいは、 それに近いNEで東に向って 40 ~ 4 50傾斜する。 石灰岩は輝緑凝灰札 チヤー

ト、珪岩中(iL挟まれ、現在稼行されている士別石灰株式会社の稼行している 3つの鉱体の他、 天塩

川を隔てた対岸のヌプ3乙ノロマナイ JIIの河口に小鉱体が1ケ知られている。露震は様高 35白血~

6 0 0恐の急峻なや L丸!来を帯びた頂上に泌出し、 上盤及び下獲を構成ナる輝緑凝灰主きや珪岩と極

-78ー

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誌も

霊童日目

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(127) ((?I)

めて不規則友境界面全持ち、 士別石灰の調査によれば石灰岩の鉱体は土居の調査図のよう左層状鉱

体で念〈、 むしろ不規則塊状の銘体の集合であって、 第 1・第 2・5お5鉱体とその他 2つの小鉱{本

Vて分たれる。鉱量は土居によれは治 1鉱体 8 3 6万七、 第 2鉱体 600万七、 合計 1,4 4 0万七

と算定され、 鉱山側の資料によれば

第 1鉱 体 474万七[可探 261万七)

第 2 鉱体 1, 3 2 9万七(可採 731万七)

第 5鉱体 164万七〔可採 4 9万七)

合計 1,96 7万七、可採 1,04 1万七となっている。

品伎はOaOとして 53 %以上の良質のものである。

分析{直はi欠の通りである。

OaO S l-O2 Fe203十 AQ.・203 MgO 002 不溶解物 H2 0

55.40 % 0.02% 0.42 % 0.02% 42.74 % 0.71 qも 0.03%

54.51 0.04 0.18 0.1 4 42.98 0.51 0.07

53.79 0.31 0.07

55.64 0.0 2 0.1 0 43.80 。.20 0.06

56.00 0.01 0.1 9 0.0 4 43.02 0.01 0.06

55.1 3 0.06 43.26 0.10 0.76

士別石灰

(42ー丘) 石狩国上JlI部上川町北方 (1 6 )

上川町市御也の北方クックンベツ沢の上流に砂主 粘板岩の互層によって構成される神威層群が

分布する。 この中にレンズ状石灰岩の小鉱体カ執有されているが、稼行κ堪えるようなものはまだ

発見されていない。

(42-b) 北見国紋)5IJ部滝の上回IJ(l18)

紋JjIJ部滝の上回I鮒近には臼話題群1fC!,i議する蹴表凝灰長 砂、最粘板岩の手吉達があり、 詳しい飽質

謁査はまだ完了してい左い力丸神威層準のものと思われる。 j竜の上釘J~方の 1 4 線沢の長~緑凝灰岩

?と含む古期岩美車中に石灰岩の小レンス'が報告されている。謁査者によって約 3,000七と算定されて

いる。又 滝芭の岡告らの沢Kは数七に達する石灰岩の大塊の転石も報ぜられているカミ まだその{長

岩は発見されてい左い。

- 80ー

J

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(43) iヒJ見出丸瀬布町 (227 )

it見国丸瀬布町北西の沢の中流fて記載されているνンズ状石灰岩でとの地域の古期岩類中最上部

のPh4VC属する硬砂苦層中に燦緑凝灰岩層に近〈存在するととが記せられている。石灰岩自体は

νンズ状の小鉱体で稼行価値は左いポかつて日高層群としてー告されていた古期岩類中の最上部

にあるとと)jょとれが神威の層準にあるものと推定される。

(43-a) 石狩菌空知器幾寅内藤農場 (132)(201)

幾寅市谷弛の南方約3Kmの内藤農場の南部山地にあつで、神威層群上部のユートラνナイ沢j習中

の砂是粘板岩属中vcJff拾する N200E方向の長軸?をもっ小レンズ状鉱体である。大正末期Vて-lJ;t.

稼行されたととがあるカえその後間もな〈休止して今日に至っている。(js2)

長尾ら Kよれば可稼鉱量6.000七内札結品質が目立k 黒色の不純物が縞状κ入るきi分もあり、

鉱量不足のため稼行の対象fてはならない。

( 44) 日高畠沙流郡千栄沙流111上 流 (198)

との地域Kは略南北性に一つの帯を在して走るエゾ層群の東側Vて空知層群下部の山部騒の主主底と

忠、われる厚い輝緑凝灰岩層が附随して同じ〈南北方向にのびている。との両者の関係はある時は断

j竜ある時は不整会の形手ととってjりま幾寅附i丘から南は様似まで延々 11 0 KmVC亘って速なり、そ

の外側f!Pち東側に日高層群上部の神威層群が連友って分布している。

石氏壱主挟有する地層tえ との輝緑凝灰岩層の下に来る砂岩、粘板岩層で千呂露図幅ではペンケヌ乙/

)11層とよばれるもの及びその下部のクエンヂルJlI層とよばれる砂長頁岩質粘板岩層の 2層準であ

って、何れも神威層群の上部j警と考えられる層準である。石灰岩の位置はペンケヌ ν)11合流点の東

方約 2.5Kmの稜線近〈と、双珠別111のペンケヌ乙/)11である札何れも規模の小ざいレンズ状鉱体で

緩行価値はな ν、。

( 45) 日高国新冠村新冠川上流 ( 5 0 ) ( f 1 2 ) ( 2 1 2 ) (2 1 "3 ) ( 2 f S ) ( 217 ) ( 228 )

新冠川の本支流Vては幌尻岳、 イドンナップ岳両国幅Vて示されているよう K数多〈の石灰岩が知ら

れている。 ζの石灰岩を含む地層は砂昔、粘板去チャート、熔緑凝灰岩層等よりなり、上記両国

幅ではイドンナップ麗と呼ばオ入神威層群の層準K対比される。との鼠準は日高山脈K沿って、そ

の西仮Ij宏占めて南東に延ひ.:ijll55ljJll春別J1lコイボク νピチヤリ JIIVC数多くの石灰岩をj正給してい

る。

新冠)11vc分布する石灰岩は数多〈存在する。この内大部のものは 10-20mの厚さのレンズ状

小鉱体で稼行の対象.VC?まらないカミ昭和 34年イドンナップ図i偏謁交の際に発見された大理石沢eB

綾に略南北性に緩出ナるものは鉱量も多〈品位も良質であるので、昭和 35年 VL鉱床精宜、測武

-81-

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第19図 日高田新冠村冠J11と流石灰岩介布図

- 82-

~

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試錐を実施して、その全裂が明らかにされたo との髭;体は不規則に相会J~続するものであるが、 I . (212)

n . 1IIの 5つの主主体K分けられ、鈴木守によれば次のよう左鉱量算定が行左われている。

名 称 鉱 f会 可稼金主量

~I}鉱体 1.400万七 840万七

第 E鉱体 9.000 11 5.400 1I I

第 E鉱体 3.30011 1.980 グ

計 1 3.7 0 0 11 8.22011

その後昭和 39年筆者は、との鉱体中最も大さい主な鉱体Kついて企業化のための鉱景調交を実

施した。その結果は標高65 0 m以上を一応稼行可能対象と見、埋蔵量2.5 1 0万七、可稼欽iE

1. 0 1 5万七と算定した。文徳 1・第E鉱体についても、経済的可稼鉱量としては上記鈴木の算定

より大幅に下廻るものと考え足。

然し乏がら、 との鉱体を初めとする新冠川流域の石灰石は多数にのぼり、鉱量はさほど大きくな

くとも第 1.第 2・第百鉱体の開発と共vc稼行するには、極めて条件のV>).ものもあり、総鉱量は

5.口口口万七を下らず道内未開発石灰石鉱床としては有力設ものである。

尚、数多〈の分車産鑑の内主なものを挙げれば次の通bである。

;vo: CaO I g. Loss MgO Fe203 +A12 03 S L O2

1 54.56 4 3.7 9

2 54.77 43.46 0.48 0.46 1.33

5 55.04 43.37

4 50.46 39.79

5 55.04 43.1 9

6 55.36 43.39

7 54.6 42.9 0.82 2.1 7 0.18

8 54.6 42.9 0.46 0.32 0.25

? 55.4 4 3.5 0.54 0.30 0.51

1 0 54.9 43.1 0.49 0.16 0.38

1- 6 道立地下資源調査所分析

7 -1 0 ナンコー・コンサルタント資料

実M

QU

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(46) 臼高国i少流都千露呂川上流 ( 5 0 )

新冠JIIと沙流JlIの両地域を南北方向K連ねる神威ld詳は千返呂川上流にも同じj亘準fて5ケの石灰

岩j、レンズ持己載されている。鉱床的KはFJ閣とするに足りない小さいものである札殆んど同じ

層準に含石灰岩帯が連念るととに地質学的な興味がある。

(47)日高国新部額平川上流 ( 50 )

千緩呂川と新冠JlIとの間の額平川流域κも上記のものと同様な石灰岩νシズの小鉱体ゾーンが記

載されている。単f'L小鉱体レンズとしてあって詳しい記載は念いカミ上記のものを含めてその位濯

は添付圏第20図に示す。

-84ー

...A

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(48) 日高国静内郡春男IJ}l1上流 ( 21 9 )

春5;iIJ111の最上民臼高変成帯K近く、とれと NSI(C近い NW方rPJの控訴l富で接して砂岩、粘板岩か

らなる神威層群が分布する。 j選準的に云えば前I(C記した新冠JIiのものよりや L下部fてなると思われ

るカミ ζ Lにも 2ケの石灰岩レシズが記載されている。何れも小レンズで稼行価値のあるものでは

ない。

( 49) 日高畠静内部コイボク乙/ピチヤリ川上流 (213)

上記春別JII上流の石灰岩と同じ層準カミその南東方コイボクジピチヤリ}l11(C分布する。向じ〈砂

去粘板岩中K挟有される νシズ状の小鉱体で稼行価値は左い。

-86-

~

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(42)(202) 日高国静内部メナνベツ( 49-a)

メナνベツJlIがヨイボク νユベチヤリ )11とコイカク νユベチヤヲJlIに分静内町の東方約45 KDI.

絞する地点とその南方約 2Kmの川沿いに北部鉱床及び南部鉱床と称ぜられる羽夜岩体が存在する。

砂岩よりを b走向略 N8、東(iC600内外傾斜している。北部鉱床は

附近→管は神威j醤群の粘板岩、

2つの鉱体よ b友久雄定 10万七、南部鉱床は 3つの銘体よりなり、推定 31万七と算定されて

いる。

鉱石は何れも灰白一灰色の敏弘非品質である。南部鉱床の分析値は次の通りである。

Ca 0 MgO Fe 203 Al宣 03 8 .t O2 1 g. Los s

43.90 0.48 日.40 0.1 0 1 8.75 35.04

54.81 0.08 0.29 0.01 日.12 4 2.9 3

44.8 2 6.34 0.28 0.03 1 3.39 36.34

道立地下資源調査所分析

( 4 2) 日高田浦河町元浦JlI上流(50)

i

j

!

;ー;

:

i

l

i

-

-

1

乙ノユロカンベツ川との分

ζの石灰岩は唱蹴IJ川最上流に至る細長い石灰岩の記載がある。

昭和 29年発行の 2 0 万分の 1 北海道地質図の中 K浦河町元潟~I上九

岐点南東に延びナイ沢上流を経亡

<l.J.2)

その後図幅調査の結果、各単独の小さいνンズ状石灰岩て 長〈連続するものでないととが判ったa

との層準には小さなVンズ状石灰岩が挟まれて来るととが記ぜられてあるに神威岳図幅によれは

鉱床的には価値あるものではなh とされている。止ま b、

l'!ιd) (48:) Cl'fT}モ165)日高国浦河町幌別)11上流(51 )

春別川に沿ってメナ乙/ユンベツの 5支流に分岐する地点から、メナ乙/ユマシ、線別川が春J.lIJ)ll

粘板岩及び輝縁高差約 4Km附近(iC石灰岩が数多く知られている。附近一帯は神威層群に属する砂長

ζの地区の石灰岩は添付習に示した東(iC60 - 7 00傾斜する。

灰岩がN3口-500Wの走向にのひt、

その中には可なりの規模を示すものが約7鉱体知られているカミ詳しように極めて多数挟有され、

その他のものは、まだその状態がよい鉱量算定が行宏われたものは南部の 5鉱体についてであり、

かつて稼行された西舎水銀鉱床のすぐ近くに存在する。〈知られていなレ、。最北端のものは、

栂並行k ーの沢以南ーに富鉱邸とれらの石灰石鉱床は大きく見ると近接した 2つのj醤準からえtlJ,.

ーの沢以北(iC富鉱部のあるj習とに分けられる。ーの沢以南のものは 456m峰を中心のある層 ζ

ーの沢以北ではる 7 0 mを中心とするもの汝ぴ!日

- 88-

とするもの及び 52 6 ml峰周辺に富鉱部があり、

副会水銀鉱山を中心とする部分に富鉱部がある。

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(.<<.8)

第 1鉱体は 2.40 2万七、第 2鉱体は 1.4 4 0万七、第五鉱体は78 0万七の稼探鉱量が算定され

てなり、その北方の 67 0 m峰を形成ナるもの及び!日西会水銀の鉱体も各々 1.000- 2.00 0万七の

鉱量があるものと推定されている。

鉱石は一般に白色一灰色一灰黒色絵密結品質であり特K圧砕をうけてh る部分は結品質度が強同

又第 1鉱体の上盤側 10m位は少量の輝緑凝灰岩を含んでいる。

分析値は次の通りである。

場 所 CaO MgO FE注03+A12 03 S !. Oz Ig.Loss

第 2 鉱体 55.39 0.32 0.37 0.27 43.83

第 2 鉱体54.52 0.78 0.56 0.33 43.25

(圧砕部)

第 2 鉱体 56.20 1.14 0.31 0.30 42.53 i

第 鉱体56.7 1 1.09 日.25 0.1 7 43.48 {含輝緑凝灰岩)

第 1 鉱体 56.44 0.99 0.23 0.14 43.20 I

6 7 0 r且 蜂 55.31 1.29 0.34 2.1 3 42.1 4

IB西会水銀 56.51 0.98 0.32 3.7 <: 40.03

一一一一一一一 一一一一一一一地下資源調査所分析

(52) 臼高官富浦河町メナνユマ yJlI及びメナνユンベツJl[ ( 4 )

前記春局1]川の鉱床の南延長に当つてなり、神威層群の穆靖、粘板岩輝緑凝灰岩がN5 O'w方向

にのび、 ζ':.~亡上杵臼鉱体とムコロベツ鉱体が知られてなり、同じ層準の岩層は吏K南方新富vcの

は と与に新富の石灰岩群がある。 ζれ等一連の石灰岩を含む神威層群は日高変成悲の西側の前縁

を構成L..西外側に空知層群、更にその西側にエゾ層群が露出している。上杵臼の鉱体は50 5.8

2の山頂の北東絡に蕗出している。詳しい謁査は未だなされていないので、不明の点が多いカ主主t

体の北部は走向N S、傾斜はw50-800 であるK反して、中央部は走向N4 0 - 6 o.W、走向 E60

_800 で可~þ 努断をうけているようである。

鉱量算定はまだ信用するに足る報告はない。

その南ムコロベツ南側の山頂を構成する石灰石は現在鴻河町営のムコロベツ鉱山によって稼行さ

れ炭カノレ、或いは道路録接用として採掘されている。 ζの鉱体はその一部について識資され発表さ

れている。その調査によれば鉱体は少〈とも 2ケ平行して存在するようで、現在稼行中のものは東

側の鉱体て北部宏採掘し尽し、その商部を稼行対象としてなり、稼採鉱主主として 1 4万七が計上

一?口一

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一円一

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されている力主更にまだ南方にも鉱床の延長があ担、少くとも 20 ~ 3 0万七の鉱量は残されてい

るであろう。

分析品位は次の通りである。

Ca 0 MgO S L O2 E 8203十 A1203

48.5日 0.39 1 1. 6日 0.1 5

55.32 0.20 0.40 0.1 5

49.1 5 0.39 1 0.20 0.25

55.4日 0.20 0.36 0.25

55.51 0.20 0.30 0.15 地下資源

(53) 臼高国様似川上流新富 (lil) (flS)く'2!1)

ζの附近は楽古岳図幅κ上部日高層群メナvユンベツI岳の BJ蚤といわれている砂法主粘板えチ

ャート、石灰岩よりなる累層が複雑念断層切断のプロックをなして分布している。岩j主主層準的に

神威層群に対比される。(;.メS)

石灰岩は新室、松岡沢、滝之、氏ポンエサマシベツ沢等に νンズ状小鉱体をなして露出し、湊の調

(JtJ)α11)

面亡は 7ケ、図隔には 12ケの石灰岩が記載されている。何れも結品質で部分的に大理石化してい

るといわれる。

大部は鉱体が小さいので鉱量的には稼行価値が少ないカえ湊によって、添付留のJ紙1鉱体は 500.

00 0七、必 2鉱体は 1.280.000七、 jfo.7鉱体は 280.000七と算定されている

一92-

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第25図G

x o

/ q

o /、ま

日高膚群神威膚装(ジュ者

• /θ

/ /

下部エソ、、麗若手(白亜紀)× .0 ム

本図は P106-107の“化学分析結果からみた石灰岩の堆積機構"の添付図

CaC03 - MgC03一(SiC1舟んAliJ3)タイヤゥ弓ム

グO

Vプ

3 《

d d

/。

空知恵群(上部ジユラ記)O

• 松煎層群(ジユ弓紀~石炭

秩父古生膚(古生代)

8'9% MgC03戸/90 91 92 93

-94-

o

‘ム

ot×

xへも

•• 0.

94 95

。x

. よき

:22伽tム0- ム

。ムfム• '::,,-. x

-pdhム令

A ×司。

一寸ー一一一

COC0399 98 97 96

s

q

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第話、図b 本医iは P106 -107の“化学分析掛からみた石灰岩の臓機構"の添付国

三角ダイ匂グラムによる

各層準の範今ゅう

唱骨 ー合 下部工ソ守層君羊

/ J 空矢口層群/ ノ

t/J /

ぷ/ 日高層若手神威膚手

/ / 松前唐群

{../

U 秩父古生層

9T2 91 9'0 % Mg C 0 :3一一一一

95

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S. 松前R著書卒中に含まれるもの

道南松前層群は長らく松島j古生層として、古生代4こ対比されていたので忠るが、 19 6 1年

における湊正雄外 1、 19 6 2年の矯本亘外 1及び 19 7 0 $J¥池外 2名等の化石発表によっ

て‘その中に中生代層が混入していることが指摘されたことはま正に述べた通りである。更にと

の中生代層も上部ジユラ紀令指示するもの及び上音li乃至中留三畳紀を示す 2つの層準に分けら

れるようであって、然もこれらの各層準の石灰岩を含むI也管の相互関係、構造等は現在迄の所

よく判ってい左い。

現在の情況に於て云えることは、島牧附近のものは中生代上部ジユラ紀、その東方長万部附

近のものは古生代、上の国間近及び松前附近のものは古生代、上磯F付近のものは中生代三畳紀

とされておb、尻桂内のものは未だ層準不明と宏っている。このように地質学的には非常に輿

味のある道南石灰岩も企業的には上磯の大鉱体寺除いては稼行されているものは無く、島牧村

治I11のもの十除いては、あまり稼行価値の忘るものは左い。

(7;コ(72)( S 4 ) 島牧郡氷豊大平川及び泊1"(8'1) cr 51) (230) (23"ア)(2.3B)

島牧君E永長村の大平JII上流及び治I11中流4こは永重量石灰岩と称せられる数条のレンズ状石灰

岩が N4 0 -6 0"E方向に数多く含まれていて、傾斜は一般に W6げ'-88である。これら

石灰岩を舎も粘板岩‘娃岩、磁砂岩の互層は時に輝緑凝灰岩す交え、強し変質宇うけている。

( 1 51 ) 大平111下流のものは既に 1889年の西山省吾によって記載されておにその後の寿都図嬬

にも石灰岩の小レンズとして地質図に記入されている。

(89) 治I11のものも上記西山省吾、神保小虎の記載中にもあり、特に後者はこの石灰岩中海百合

の茎の化石券発見し古生代j習とされたものである。

(71 )(72) その後 196 2年橋本豆、猪郷久券が狂 iko r s C od i ¥よ国 sp.Mllleporell3. sp.

Thecosmili3. sp.Th3.mn3.steri止,宇 sp. ~ト発見し、とれきト上部ジユラ紀層に対

比したことは前にのべた通 bである。

(230) その後昭和.10年堤秀造外 2名による鉱床調査によれば、この鉱体は全部で 7鉱体あり、

この内下流に近い 4鉱休について鉱量算定が行左われたが、鉱体規樽としてはより大会いカ

モイ111上流の 2つの鉱体については未だ充分な調査が行をわれていえtぃ。第 1ー第 4の鉱$.

q,~曇 Id~究の返りて汚否。

一97-

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名称 走向延長田 傾斜延長皿 面 積 m2 職算鉱量色

第 1鉱体 1 5 0 1 '2 1,8 0 0 1 0 0,0 0 0

第 2鉱体 '2 0 3 0 600 1 3 0,0 0 0

第五鉱体 5 0 0 1 5 7. 5 0 0 8 1 0,0 0 0

第 4鉱体 2 4 0 2 0 ヰ, 800 3 2 0,0 0 0

合計 1,3 6 0,0 0 0七

品質は通常灰白色~暗灰色、綴密、室硬で一般に結品質である。分析結果は次の通りであ

る。

採取 ケ 所 G呈 0% MgO% R203'iも P205% S 1.02%

カモイ I11上流の鉱体 46.35 1. 1 9 0.93 1 1. 5 7

N 4 6. 1 7 七r 0.80 七r 1 5. 0 3

,ペソ 5 3.84 " 1. 1 7 1. 0 0

カモイ川i最上流の鉱体 5 4.73 1/ O. 5 7 0.50

" 5 4.9 1 " 0.6 0 0.0 3守 0.1 3

N 5 3.8 4 " 1. 4 7 0.7 3

第 鉱 体 5 4.55 " 0.6 0 0.2 3

// 5 4.5 5 // 0.1 7 0.2 3

第 2 鉱 体 54.55 // 0.5 4 1. G 3

" 5 4.3 7 " O. 1 4 0.9 3

N 5 4.9 1 N 0.47 O. 0 4 6 0.9 0

/.〆 5 3.9 7 // 。.37 0.4 0

// 53.4 5 // 0.6 7 O. 0 6 3 1. '2 3

// 5 3.1 0 N 0.67 1. 1 0

第 5 鉱 体 4 3.50 -// 1. 3 7 '2 0.93

// 5 2.2.3 // 0.74 4.2 7

〆, 54.32 // 1. 0 7 0.20

第 4 鉱 体 5 4. 1 4 " 0.43 O. 7 7

// 53.2 7 // 0.6 0

第五鉱体東方の小レYズ 43.1 4 // 0.83 2 0.1 0

第 2鉱体南方鉱体 5 1. 36 N 4.03 0.87 L

QOr

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( 5 5 ) 山越忍長万部町二股温泉(6 3 )

長万部町二股JIIの上流、石灰華ドームで有名;7二股温泉附近には梗砂岩及び粘板岩よ 9;7

る松~j層群が新第三紀J寝と断層で援して露出する。この中に挟有される不純物の高い石灰岩

(63) の小レンズは鉱床的には殆んど仮li僚が;7いものであるが、 1960年橋本豆、島田忠夫によ

って Diphyphyllum に近いとされる化石の発見があ b、古生代とされたものでSFる。

向 10万分の 1、長万き{j凶l!ii11の長万きE岳頂上に記せられている石灰岩は位置の間違いか存

在しない。

( 5 6 ) 山越郡長万部町カニカン岳北西(2 3 7 )

(237)

1 0 万分のい地主諸国1語、長万部~,こ奏利河の支流ベタメ川最上流の島牧flß との思境稜線に

NE方向の石灰岩が記せられている。

2 0万分の 1、北海道地質図幅/Iii1にも閉じく石灰岩のマークがあるが、その後の詳しい

調査も左く、資料が会く左い。

( 5 7 ) 後志函今金町メツプ111中流(1 0 7 )

メツプ川中流には磯砂岩、粘板岩よりなる松前層郡とこれ争責ぬく花筒岩類があれこの

松前j膏苦手中に 5ケの石灰岩が知られている。鉱体は干芝樹岩貫入のため変成をうけているホル

ン7 ヱルス、珪岩の互j言中不規制層状に挟まれており、南都鉱体と北部鉱体とに分けられる。

南留鉱体は N30_45'¥v方向守とり、東に 40-7cf傾斜し、 1部は花筒岩に貫ぬかれて

いる。鉱体は全体に再結晶して大津石イヒし白色~帯緑灰色、持に縞状のものも志って、装飾

用或いは建築用として用いることがでさまる。北部鉱体は淫岩中に挟まれ N3 0"E方向にのび、

E65-85'祖斜している。この鉱体も南部のものと同様大恐石化している。

鉱量は南部鉱体 10 0万七、北部鉱体 300万七と算定されている。

( 5 8 ) 後志国今金町ピリカ温泉附近(1 0 7 )

ピ JjカベツJIIの上流ピ J}カ温泉附近には、ホルンフエルス{とした粘板岩、珪質岩より ;79

複雑な構造令示す松前層群が分布する。石灰岩は温泉のすぐ北方に露出しノトレンズ 2鉱体、

大きいもの 5鉱体が知られている。品質は強い再結晶作用合うけて大理石化し灰色又は灰白

色、時に巣色石灰岩、粘板岩手ト栴伏に挟むことがあり、又暗灰色の石灰質粘板岩に移りかわ

る鋭分もある。

鉱量は推定 2,778.8万七と記載されておb、更にその延長及び他の鉱体を加えると、倍

ー 99ー

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加するとされている。

( 5 9 ) 槍山君r上ノ函村桂間附近(3')(51)(100)(120)(145)(1535υ72)( 174-)

(100 ) 上ノ菌、湯の岱北方には広い古生層の分布があり邑名nlf露とよばれている。本層は砂岩、

粘板岩、チャ-r.輝緑凝灰岩層等から1i:J?石灰岩を含んでいる。走向略 NS、W或いはE

に 70-8 0傾斜し、この中に接関の鉄鉱床す旺胎している。石灰岩は天の川の南支流アツ

シナイ沢に近い大平山の頂上、その南方及び桂岡市街地の東方の小沢中に知られており、更

に地質図南限に近い澄ifI上流にも玉条の石灰岩の記入がある。この内大平山頂上のものは

5 0,0 0 0七の鉱量が算定されているが、他のものはこれより小規模であった b又位置的に

開発は難しいといわれる。この大平山のものの分析品位は次の通りである。

Ig ・Loss

4 2.20

地下資源、諮査所分析

大平山南方アツシナイ沢の石灰岩はチャート中に介在し、部分的に麗質化し、間一銀、体で

(100) も品質はilJ左り異に時には穂状化或いは大理石化している。鉱量は松井愈等によって可稼

8万七前後と見られている。この石灰岩中松井は海百合の茎の化石を得たこと寺報じている。ι120)

1 963年湊正雄、鴎府谷盛明が大平山の石灰岩の角磯部から FusulInellaを発見、(¥53)

更にその後 19 69年小意義男、昼集会繕夫、佐藤浩は桂間鉱山附近のすヤートから

FusulInella b旦ckI Mi;LLER

Fusulinell呈 sp.

Ohae七e七es sp.

ヲト発見し中部石炭紀MdscovlanのFusulinell呈帯に対比している。従がって、こ

の上の国附近の松前層群は石炭紀中部に属するものと思われる。

( 6 0 ) 檎山郡上の国村日万治海岸 (51 )(85)

上の国村の南端、日本海最に面した日方泊、願掛岬の海髭の古期岩類中に石灰岩が点々と

存在することは古くから知られているが鉱床的にもあま b大きをものでも乏いし、又化石の

発売も未だ1.'[ぃ。この附近一帯は珪岩、粘板岩及びその互層部から左台、略 N S方向十とり

E及びWに 50-7 G市頃斜する。お~分断lに輝緑凝灰岩を介在し、若るしい唾乱をうけている。

-100-

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石灰岩は不規則の薄い予言状を呈し南に行く程少しづ L厚みを増してゆく様である。

何れも珪岩 a 粘板岩の互慮中にぶって数条或いは十数条の小鉱体で白色乃至は灰白色結品

質で、鉱量も僅少稼行価値は左い。

この石灰岩には化石が未発見であるが次にのべるこ越111中流の石灰岩から Ch主 e七e七es

及びPseudof'互γon呈が発売され石炭紀Aこ比せられるので、その延長上にあるとの石灰岩

帯も恐らく間寸言準に来るものと思われる。

( 6 1 ) 松前郡大島村原口、江良F付近 ( 15 7 )(244)

突未川及び二越iJl中流に石灰岩レンズを含む粘板岩、チヤード俊砂岩、輝総凝灰岩よ h

;7る松前層群が分布する。前記臼方泊海最のものと連続し、稼行対称になるよう左ものでは

α44) ;7いが 1970年吉田、海更が二越}l1で角機状をした石灰岩から

Cha e七e七es sp

PS8udop呈 vona sp

~発売し上の国、大手軒につ Y いて石炭紀化石産地として報告されたものである。

( 6 '2 ) 松前郡江良町大鴨津111、小鴨津111δ刊何回)(W) (158)

(151) ~ (89) 古く 18 8 9年の西山省吾、 18 9 1是正の神保小泥の調査報告中に清部、根きsEEの石灰岩

(158) として記載されたもので、その後 1913年大日方JI寅三によって江良及び清都村の虫歯石とし

て記載されている。之等の石灰岩は鉱量ーとしては少在〈、結品質で;Fるので稼行価値は志ま

りないが、この内大鵠津111の 1Km程上流にあるものは走向 N 1 o"w、 W5げ餌斜で 2枚わ石

(108) 灰岩から左り、一部;苦土質に富むfl'f分が存在することが報告されている。鉱量は約 10万も

と算定さま1、分析{直は次の通りである。

M g 0'7ト o a 0切、 F 8203勿ヲ s 02句、

'2 1. 0 0 '2 9.5 8 1. 8 8 Z 5 0

'2 0.0 4 3 0.7 7 0.6 2 6.5 0

2 0.4 0 32.'2 9 0.8 1 6. 2 5

1 8.1 1 '2 3. 6 0 2.3 2 1 6.25 地質調査所1

( 6 3 ) 槍山部石崎111最上流及び松前君t大鴨津川最上流 (69) (69)

? 0万分の 1北海道地筆i凶及び橋本亘の附留によれば石崎川最上流登111の突に石灰岩の存

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在が臨!示されている。又大千軒岳西方大鴨津111の長上流4こも石灰岩が示されている。

之の両所共に調査文献も無く詳細は不明である。

(6 4) 松前郡住111上流及び上磯郡ツラツラJlI (1 2 1) (2 43)

大千事干岳東方守占める本地域は悦砂岩、粘板岩、珪岩、テヤ一人輝縁凝灰岩等よ bなる

松前層苦手の分布地域である。この地主正の福島町の:lt:H:西 13 Kmの住JIIの支流及び知内村ツラ

ツラJIIの上流から師、(1118こよって石灰岩が採取され、 19 6 7年湊正422L1owET

が C呈 rinthyaphy工lunの新種及び Ch呈 e七eもes.Fus ultnell誌を記載し、その

時代寺中部石炭紀Mos co. vi.anの Fusuli nella帯に,寓するものとした。このことは

北海道の松前層群と称せられる地層 4こは中部石炭紀の化石を含むものがあることを明瞭にし

たもので松前附近及び上の国鮒近の松前l警官学は少くとも古生代のものがあることが立まされ

たわけである。

(6 5) 上磯郡殺朗、戸切地川附近 (78)(9$) ({{2) ([25)(14-6) ~1均)(f79)(220) (2.2t)

北海道の石灰石鉱床の内最大の規模争誇るもので、上機1デヒT沢、水無沢及び戸切地JIIに投

がる大台?士鉱休で :Fる。

石灰岩を姪胎する地震は粘板岩、使砂岩、珪岩、ま筆緑凝灰岩よ h宏り、新第三紀j警に被疲

れ又 NE及び NW方向の断層に切断されてブロック状に分布し上記の大鉱体以外にも小さ左

レ Y ズ状鉱体令沢山挟んでいる。かつて古生代層と考えられていたこの松前層群が 19る1

4品外 1名のい白山llumの発見、又その後 1?6?dL議外 2名の Cono-

く95)don七の発売、 19 7 0年小池敏夫外 2名による上記 Conodon七 の鑑定によって上中留三

三畳紀とされた事は既に述べた通りである。この大鉱休は現在殺朗で稼行されている日本セ

メ Y トの現場、水無沢で稼行されている道南石灰 KKの現場の 2ケ所で品売って戸切地JlIのも

のはまだ稼行されてい宏い。大鉱依は南北約 6Km、東西約 4Kmに及ぶものであるがきE分的に

は上を被領する新第三紀層が厚くて稼行出来左い部分もあb、全体として可稼鉱嚢は数億主

α21) と称、せられている。きE分的な鉱最算定は武83裕季tこよれば滅虫1j28,OOO万七、水管沢

1 5,0 0 0万七、戸切地JII3 6 0.0 0 0万色とされているが可稼鉱量としてはもっと少左くげ 8)

在ると恩われる。本文では一五、 7億七として取上げた。又戸切地JIIのー習が五十嵐j昭明によ

って調査されたものも志る。この地域の石灰岩は一般に暗灰色級管質のものが多く、部分的

に白色或いは結品質のものも歩 h 多少ドロマイト質の翁主体もある。

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分析{直は次の;Ii!iηである。

採取ケ所 S 1 02 FQ.203

ダロの沢 0.74 0.1 0

水無沢 七r

" tr

戸切地川 0.2 4

必, 4.5 2

" 0.1 3 0.04

" 0.9 5 0.1 0

" 5. 9 6 0.0 4

ノF 0.1 2 0.09

A1203 G 呈 O

0.1 1 54.20

0.3 4 5 5.2 6

O. 7 1 5 5.2 9

5 4.63

5 0.3 6

O. 5 0 5 4.49

O. 4 8 5 4.2 1

O. 4 4 5 1. 68

0.0 5 55.05 l

MgO P 203

0.54 0.00 8

0.5 1

O. 4 9

0.9 1

1. 5 1

1. 0 1

0.81

0.61

0.6 1

地下資源調査所地質調査所

(6 6) 渡嘉伝道亀田郡尻岩内 (85) (103) (i8s') (:2.20)

Ig,lPss

4 3.72

43.76

4 3. 6 4

41.2 2

4 1. 1 9

39.0 5

4 1. 2 9

渡鳥半島東部に分布する松前層若手は尻器内川寺中心とするものと戸井村のものと 2つのプ

ロックに分たれる。イ可れも磁砂岩、粘板岩、珪岩、輝線凝灰岩等からだEり岩格的には古生代

告示のものとも、或いは又中生代のものとも判定する事は難かしく、化石の発売も宏く現在の所

層準は不明である。石灰岩が含まれているのは尻器内地援であって、こ ¥!C.数条の石灰岩 ν

Y ズが含まれているが、や』規模の大きいものは 3体である。この附近の構造は穫めて複雑

で、且つ捺岩、石英安山岩、石英粗函岩等に貫ぬかれ、石灰岩との接触部にスカルン鉱物が

出来ているものもある。石灰岩(1)一般走向はWEで S傾斜と思われる。昭和33年の熊野外

一名によれば、この 5鉱依の内、中小屋一堤の沢鉱体は品質もよく推定鉱i;270万七、盤

の沢鉱体は 15万七、立石沢鉱休は 72万七であるの

又昭和 37年の長谷川外一名によれば、中小鹿一堤の沢鉱体は権定鉱量 1,00 0万七争下

らないとされている。この石灰石鉱床は寸投に黒色結品質で、時に白色す帯びたものも存在ー

するの現在迄の所まだ開発されてい左いが、分析僚は次の通 hである。

や民法内の対告本州青森県 IT¥究尾の石灰岩からは巻員、六射サンゴが発見されて中生代と考えら

れている。

-103-

100.-.

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S 02% Fe203十A工203じか ¥.j a υ円 '-;0 ,-,l gO% 1 g ‘ Loss'lo

0.3 8 O. 3 2 55.75 0.60 43.03

0.6 2 0.49 55.64 O. 6 0 42.8 3

0.65 O. 3 9 5 5.8 7 0.45 42.4 7

0.2 3 0.4 7 5 5. 7 5 0.60 42.92

0.50 0.2 8 54.80 1. 2 4 4 3.3 1

地質調査所

日 北語道石灰石鉱床鉱量算定一覧表

地 質時代 層 準 名 称 鉱 量万七 記載番号

新第三紀 中一鮮新世 中頓別貝殻石灰 1.070

下宮E白亜紀 オルピト 1}ナ石灰岩 空知郡金山附近 6.8 5

" 空知郡産山 2.345 7

上部ジユラ紀 空知層群 校幸都目梨治1 60

E6乙.25 8

" 手支幸郡ベーチャン111流域 1. 1 31 1 0

" 枝幸震E小頓7511 220 1 1

" 神居村雨紛川上流 7 1 6

λr 上川部当麻開明90

1 8 30

1/ 空知郡東箆越 41 8 21

" 空知郡鹿越白石石灰 1 70 22

1/ 空知郡居室越不ニの沢 72 23

" 勇tI忍む干高山南方 1 3 24--a

〆f 日高ー平取町岩知志F付近 1 50 25

" 日高三石町三石111上流 78.2 26

バF B高浦河町向55IJ川上流 1.2 28

" 日高広尾町坊主山 20.8 30

-104-

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,.--ー四

地質時代 層 準 名 称、 鉱 量万七 記載番号

iニ喜E5えェラ最古 空知 j欝群 足寄郡美手リ5.lIJ附近 1 30 31

" ::Jt見国陸別町北方 1 0 32

" 北見~訓子府:附近 106 33 230

" 北見国相之内村27.7

34 250

" jヒ見国佐呂間知来沢 320 37

" 北見恩典音E町バンケ沢 80 38

ジユラ紀? 神威層群 ::Jt見国奥部君lUニ奥部 1 80 40

" 上川君主士別町 1,0 41 42

" 日高国新冠村新冠川上流 5.000 45

" 日高畠静内君tメナンベツ 41 49---"i

" 臼高箆浦河町悦別111上流 ム12 2 51

" 日高国浦河町ムコロベツ 25 52

" 日高図様似川上流新富 2,000' %長 53

主主企ラ一石炭紀 松前層郡 島牧君t永豊泊JII 1 36 54

〆'/ 後志国今金町メツプ111 400 57

" 後志国今金町ピリカ温泉 2,7 78-:r,.: 58

" 槍山訴上ノ国村桂悶附近 5 59

// 松前君t江良町、大鴨津川l 1 0 62

" よ磁器語長期 70.000 米 65

亀田君t尻様内村 1,000 66

~コ 計 95,91 3.4

長白口はJ挙定t語、震

-105-

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沼 化学分析結果からみた石灰岩堆積の解釈について (包i2 5 Cじ及び区i2 5 b )

海中の炭酸塚溶解物質は、@化学的、@生物学的、@前から水中に存在する間体微粒子による

吸着手ト通じて沈澱す7.)0

(20$) ソ併のエヌ・エム・ストラーホブは、〆テオール号の海洋調査の結果から次の解釈を下してい

る。すなわち、化学的に炭酸海類が沈澱する可能性はきわめて限られてお b、いつほう生物を通

じて大洋中の OaOOト MgOO3が抽出分離され得る条件はきわめて大きい。というのは、大洋

中では骨格す組み立てるために炭酸塩す用いる動植物が非常に豊富であるからである。このよう

念ことから、現在の海洋では G主 003の沈澱は主として生物学的方法で進行しているという考え

が提唱されている。

海成の石灰質土佐積物には次のようなものが含まれる。a.-)礁性石灰岩、 b)殻質石灰岩、 c)

生物一辞退膚質石灰岩、 d)砕屑質石灰岩、 e)化学的沈澱牲の粘土質および細粒〉石灰岩。

これらのうち且)-d)の石灰岩は特徴的な浅海陸棚土佐積物であ b‘ e)の粘土質石灰岩は海俸

を離れたより深海都に産する。ただし、海探 4,00 0 m以上の大洋では粘土質石灰岩の沈澱噌

滅される。

現在各層準から採取した資料の化学分析結果からそれぞれの層準の特異性について解析するこ

とは多少の危険が伴没う。ナiXわち現在の石灰岩もしくは石灰石鉱床がもっている岩石学的性質

の特徴は、続成作用の段階争経過した後にはじめて発生したものであるからである。続成作用の

過程が現在みられる鉱石成分の濃集度の形成に与える影響は複雑であるが、これを 5つの型に分

けることがで会る。第 1裂は、はじめの濃度を俣ちながら(すでに鉱石)化学ー鉱物学的改変争

被るだけのもの、第 2型は、初主主沈澱物に補足的濃度増加の発生(鉱床の富イヒ〉、第 3~裂に属す

るものは、続成過程全体分通じてのはげしい物質の再配分による鉱石の形成である。

したがって、 Oa003の場合は初生的にどういう鉱物で通えったか、それが続成作用の過程でど

ういう鉱物に変わったか、それに伴う徴量元素の璃E分はどうであったかなどの点Lす考慮し左け

れば左らをい。石灰石鉱床は第 1型に属するものが多く、第 2型のものはほとんどなく、第 3裂

は多少考慮し左くては授ら左いと思われる。

炭酸復岩石である石灰岩は、主として炭酸カルシワムから宏 b、優少の珪酸、マグネシア及び

アルミナ斗酸化鉄などを含み、その化学成分は一般に G旦O、MgO‘ Si02、Fe2 03、Al203

の分析によって示されており、これが堆積環境を論ずるための微量元素については従来あまわそ

の分析例がiXぃ。しかし左がら.最近微量元素を対象とする発光分析法が、さらに数年前から原

子吸光;分析法が開たくされて、岩石鉱物、セメント左どの他に石灰岩の分析にも利用され、その

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ittfeFJ境解析左どに適用され始めている。

石灰岩中の徴還元素として問題と在るのは 8r, P.、有機物、不溶解残透などで、とれらについ

ては海外でかなりの研究報告が発表されている。この他の元素として Mn(心、 Ba, Z耳、 Cr,

U, Na、Rb.. L i, 8 1.i:ど興味あるものが多く、今後これら元素の含有量、存在状態把獲が翠ま

れるところであるが、本邦の石灰岩についてはほとんど資料が左い。莫然と東北および北海道西

南地区の石灰岩中に Mnが比較的多いといわれている。

次に本報告でIlX!i扱った諸地域の石灰岩の分析例を引用し、各j喜準毎ナ1.i:わち下音Eヱゾ層群、

空知層群、包高層群神威層準、松前層群および参考として秩父古生層(本邦内地主要鉱山産)に

ついての CaCOト MgCOシ不溶解物 (8i 02斗乎 e203十A1203) 守 3頂点として三角ダイヤ

グラムにプロットすると第 25図 aのようになる。また、第 25図 aからそれぞれの範ちゅうを

線で表わしたのが第 25図 bであ b、この図から各層準中の成分の特徴と各層準開の差異につい

て検討すると、次のことがいえるようで歩る。

1 )本邦のジユラ紀から古生代にかけての各層準の石灰岩では、織して CaC03の純度が良好で

均一で通えるが、白亜紀エゾ層群のものは比較的純度が溶ちる。

2)一般傾向として、石灰分の少をく在る程不溶解物は多く1.i:るが、苦土分はさほど変わら左い。

3) 2)のうちでも G呈 C03の比較的優良部では、石灰分と不溶解物との間には必ずしも相反し

ないととも志 b、石灰分と苦土分との聞では各層準間に志る程度の特徴がみられる。

苦土分についていえば、一世によ吉客層進から下部層進にかけて、空知層群→神威層準→松前

層群→秩父古生層と比較自そlMgC03が遂次増加する傾向が認められるが、最上部のエゾ層群の

みはこれらと関係宏く MgC03が比較的多いということがいえる。

4)苦土分がエゾ層群寺例外として古い層準ほど比較的多く含まれることは、ここでは明確左解

釈令下すことはでき左いが、一つの考え方として、ジユラ紀会場企して続成作用の結果古いも

のほど苦土分が付加されていったのでは宏いかということである。

5)特に、秩父古住層では苦土分がか1.i:YJ多く含有され、逆に末溶解物は比較的少1.l:く左るよう

であり、中生代ジユラ紀のものでは苦土分の増加が儲少わためか不溶解物との関係は明らかで

ない。

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W 結論

北海道の石灰岩調査は 18 7 7年 8 . 8 . Lymanと共tこ初まり、幾多の変遷を経て今日に至

っている。当時は道南地域の石灰岩が主体であったが 18 8 9年には援に宗谷、上JII、日高方面

の石灰岩が諦宝をされている。然しさEがら地質図構成の一員として石灰岩が取りよげられたのは

1893-1924のjヒ甑蓋鉱物諺盛報告の時代に入ってからである。それまでは単にラデイオ

ヲリヤ、海綿等の遺殻や海百合の茎の化石が報告されているだけであるが、 18 9 2年には空知

JIIのorb i七olin且石灰岩から有孔虫が発見され、これが後 19 0 1年矢部博士によって

Or b i七olinaであることが明らかにされ、今迄古生代と思われていた北海道の石灰岩に自主主

紀争示すものがあることが明らかにされた。爾来今日まで多くの地質学者や古生物学者によって

石灰岩及びそれ令含む地層が調査され、北海道の地史解明4こ大きな貢献脅してきたのである。

北海道 に於 て石 灰岩 拾む 舗は 耕三紀の 1附除いて他は全て中、古生代に廃する。古生

代と明らかに判定されるものは道菊地域に発達する松前層群中にあるのみで、中央地帯の含石灰

岩吉期岩類には転石或いは穣岩中の設以外には未だ古生代を確実に指示する化石は出ていない。

北海道中央地帯の含石灰岩中生代層は上位より次の通りである。

1. エソ寝苦手中のいわゆる Orbi七olin呈石灰岩で Ap七一A1bi呈B弁示す。

2. 空知層群下蔀の山告E層でよ部ジユラ紀令指示する。

3. 臼高層群上部の神威層でほ Y中蔀ジユラ紀と推定されるが化石未発見のため確実在同定が出

来設い。

エソ慢群中の Orbi七01i na石灰岩は

o rb i七olina discoidea-ConoideaVar ezoensis YA8E and

HANZAWA

Toucasia Carin且 ta Var Orien七a1is NAGAO.praecapro七lna.

yaeg呈 sh i i Y EHARA

等脅含みjヒは旭)11北方から南は日高まで点、々として同→畜準に追跡することができる。

このj蓄準の石灰岩は数多く挟有されてはいるが経済的には芦方IJ市崖山地域の 2,345万七以外

には稼行に堪える大き左鉱体は左い。品質も MgO が比較的多く、且つ不純物を含みあまり良質

とは去えだtいものが多い。

空知!言苦手は下部I エソ7雲鮮の下に不整会に重1.i:fJ‘よきß~争主夕張層、下吉宮寺山部層とよばれる。

上部は砂岩、頁岩、短絞凝灰岩、珪岩.チャート等からなり、この層進に属する礼文島の礼文層

群から下{f[i臼il't紀十JE示する criocer且Sや Pu 1 ch e 11 i aが発見され、更にその他 SもrO-

-'108一一

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ma七omOj-rha, Spongi O!DOrphaや ZamiophyllUIllらしL化石す含み下郡白さ紀

Ba r r ew i anに局定される。空知層群の下訟は厚い輝総{足灰岩j忌守基底とする、砂岩、頁岩、

テヤート、桂岩等よ担;zる山吾s層があにこのま筆緑凝灰岩層に石灰岩が数多く挟まれている。本

文に記殺した中央地帯の石灰岩 57ケ所の内 32ケ所が山部j畜準の石灰岩、 6ケ所がエゾ層群、

1ク所が新'弟三紀、 18ケ所が山部層準の下に来る神威膳準のものである。

山部l層の地質時代を指示する化石は大きE分その石灰岩から得られ、 Pycnoporidiu皿、

Hep色as主yloprls、Circoporella...Nipponophy<<等、いわゆる烏の巣型の化石を

多産し、その地質時代はよ部ジユラ紀とされている。北海道の未詳中生層といわれているものの

内、この空知層群に対比されるものが沢山ある。先づ礼文島に分布する礼文層群は既にのべたよ

うに主夕張の層準に対比される。枝幸山地の枝幸層群と称せられたものには主夕張、山部の同層

準があり、山部層準には Pycnopo r i d i U!D弁含む石灰岩が挟有されている。又神居古j草変成

岩類は空知層苦手に属する出蓄が変成されたもので、主として山部層準のI也j蓄が巻き込まれている

ので、一部主夕張層準のものもこれに参加し、或いは神威層準のものもこの変成に加わっている

可能性も存在する。神唐古潔変成岩類はかつて本州の三波川系』こ対比されて古生代と考えられて

いたもので歩るが、 19 3 4年の矢きE長克、杉山綾部のジユラ紀への対比争経て、空知層群と同

じPycnoporidiu!D層準の化石も発見され、今Bでは空知層群中の変成帯として認められて

いる。要するに、神居古海変成岩類とは空知層若手の中の色々な層準の部分が撰択的左変成作用安

うけて、片状岩と;zb,母質片岩類、経馨片岩類、石灰質片岩類、緑色片岩類等に;zfJその断

裂線に沿って大規模;z蛇紋岩の透入があし:ltは天塚から南は三石に至る延々 30 0 Kmlこ亘って、

ヱ伝道中軸前十南北に縦断する変成帯電ト構成する岩石に与えられた名称である。

空知層群山部層準中の石灰石鉱床中には規樽、品質共に優秀左ものが沢山あり現在稼行中の鹿

越、東鹿越、:lt男石灰、訓子府、当麻、比布はこの層準に属している。向、空知層群上認の主タ

張層準には今迄の所石灰岩は発売されてい;zい。この変成にエゾ層若手が巻きこまれてい宏いこと

及ひ'エゾ層群の主主底磯岩の中4こ緑色片岩類が多少入っていること等は神居古海変成がエゾ層群土佐

積前に行なわれたものと推定さ守るのである。

空知層群の下位には臼高層群が整合的に霊ぎなる。このことは空知謄苦手下部の山都層の下底守康

い輝絞凝灰岩j習にと句、ぞれ以下手ト B高層苦手の上部層で歩る神威層君主に入れたことで整合とされ

たのである。従がって少くと色神威層群の地質時代は一応ジユラ紀と判断される。日高局群は上

部1を神成層苦手、下混合中の川j菌群と称せられ、この両者の樹係は整会といわれているが、事実は

そう館単でない。 B誌 ÙJ ,ijJl~a-1'仰上十る日高変成帯を中にして、凶器には神威層群が分布し、東部

-109ー

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には中のJIIJ官群が分布し、両者の基本構造の差異から、中の111層群の中に古い地質構造の残 bが

あり、この偶者の間に時代間隔があるのではないかと考えている人もあ b、現在の所この両者の

関係は明瞭で左い。従がって中の111層群の地質時代は下部ジュラ乃更は三畳紀と一般に考えられ

ているが、この中に古生代グ油層が混じっているかも知れたい今北海道中央地帯には既にのべた

ように、明らかに古生代す指示する化石は未だ発売されていないが、空知層苦手山音E層準tこ対比され

れる西興部層中石灰岩礁中に N~nkln 自 11 aが発売され、同じく空知層準と考えられる際機尻

j言苦手中にも Nanklne11~ 十含む石灰岩礁が見つかっている。又旦て Ch~e 七 e 七 es を含む石

灰岩の軽石のあった事が報ぜられている。このように古生代j蓄の存主Eす暗示することも知られて

いるので、若し今後古生代層が発売されるとすればこの中の川j警告平等が最も可能性のある地層で

怠る勺

一方道南地域には古くから松前層群、或いは松前古生層と称せられる使砂岩、粘板岩、延岩、

チャート、輝緑凝灰岩等からなる地層があ打、その中に石灰岩が含まれている。

これら石灰岩中には北海道最大の規模弁持つ上磯主計時美朗地方の石灰岩が点台、本道の石灰岩埋

蔵量の約 70%の鉱還がこの鉱体から算定されている。

この松前j雪苦手のうち、明らかに古生代として認められる化石を産した地域は次の通りで歩る。

1 山越郡長万部町二段温泉

2. 櫓山郡上ノ富村桂爾

3. 松前郡住IIlJ二流及びツラツラJII

4. 松宮司君E江良町北方二越Jfl

二股温泉では Dlphyphy11um、上の鼠桂岡附近では Fusu1infl11a、Chafl七eもflS

ツラツラ111では C~rin 七 hy 呈 phy11u臥 Cha eもe七es、Fus u1 i ne工l呈、二越川では

Chaete七es,Ps eud主pavonaが報告され、後 3者は何れも中部石炭紀阿Oscovlanに

同定されている。又中生代と認められたものは次の通りである。

1. 島牧群永堂泊川

2. 上磯郡義朗

f白川では Hikorscodiu皿、 MÌ11epore11~_ Thecosmi1Ia, Thamn~s も erÌail;

報告されジユラ紀と考えられ、我朗では M日 sophy11um の他、本道最初のコノドント化石

T主 rdogondo1fl1工a、Enan七i0 gnaも問、 OzarkodIum が報告されよ中部三畳紀と

考えられている。

このように現在松市j層群とされている捌習の中には石炭紀、三畳紀、ジユラ紀と 3""'2)の層準の

-110-

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地l習が存在するのであるが、その相互の段1係、岩花正ジi 弓』士号ξi("ーたぎれてい t:~'o

石灰石鉱床の埋蔵量算定は非常1こまちまちでdえり、お交え与によって正]7}:i)大宗左差の歩る数字

が発表されている。本論文に於てはなる可く~;,..在い数字弁採用したのであるが、全北海道の石灰

石鉱床の埋蔵量約 10億七の内の 70%を占める上磁統宗朗、水無沢、戸切地111に蒋がる鉱体は

推定鉱量である。この 10億七の内第三紀に属するものは 1ケ所 4鉱体で 1,0 7 0万七、下部エ

ゾ層群 or b i七olIn呈石灰岩は 2地区 2,351.8万七、空知層群山部層準のものは 19ケ所で

3, 7 5 3. 6万七、日高層群神威層準のものは 7ケ所で 14,4 0 9万七、松前層群のものは 7ク所

で 74,32 9万七と在っている。石灰石鉱体の品質からみれば、第三紀のものは別として、下部

ヱゾ麿若手のものは MgOが比較的多い他あまり特徴的な分析結果の差異は出7.tいが、山部j層準、

神成層準、松前層群の古生層中のものと僅かに MgOの増加が認められる。恐らくは土佐穫後の続

成作用によるものと推定される。

-1 11-

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文 献

1. 秋葉力、大森保 1 9 5 9 北海道礼文鳥からの Griocar呈 sの発見とその意義

地質雑 6 5巻 7 7 1号

2. AKIYAMA, A 1 962 S色ud1es on 色he phylogeny 0 f P':i七 ino-

pecten of J!ip!in {.

SC1YRep.Tokyo忌 Kyc>i-

ku.D9.ig証 ku.Geol.Ser,

c必 74

3. 番場猛夫他 2 1 9 6 1 桂問委案山地域の磁鉄鉱鉱床の特性

地調月報 v9.112

4. 番場 猛 夫 1 969 日高国浦河郡浦河町ムコロベY鉱山の石灰石鉱床調査報告

山屋政美 地調所内報告(M .S )

5. 地質調査所 1 9 5 0 B本鉱産誌 B .置

6. U L 0 U D • P 1962 Environment 白 f c9.1cIum carbona~e depoー

S1七10n,wes七 of Andorロs Island B呈 h旦 ma

U.S.G.S. Prof.pap.350

I 土居繁雄 19 52 石狩国当麻村開明附近の石灰石

北地調報 JYO6

8. " 1 95 2 天塩国上川諒士別Jrf附近の石灰石鉱床

北 地 調 資 第 5号

1 952 胆疲国稼}jIJ村福山附近の石灰石

地下資調報第6号

1 9 5 2 :jt見図書I!子府村大谷附近の石灰石

北 地 調 報 第4号

1 9 5 9 平取/IIJ岩知志附近の石灰石 :it地調報 第 21号

1 959 北見図上常呂の石灰石 北地調報第 21号

1 9 6 0 ;Jt完菌北見市上常呂及び訓子府大谷の石灰石鉱床

北地調資第61号

北海道開発庁

10 .

••

4

a

h

?』

3

1

1

1

"

"

14.土居繁雄.樋勾純俊 19 6 0 ニヲプ函幅

金山奇書祐、太白昌秀

一寸ー

~

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1 5 土居繁雄 1 9 6 0 広尾町坊主山の石灰岩 ;lt地調報第 24号

1 6. 土居繁雄 1 9 6 1 北海道石狩菌上川町の地質

国府谷盛明

藤原智雄上川町

長谷川 潔

1 7.土居繁雄.竹林勇 1 9 6 5 ;jとさ善鉱山 鉄鋼原料必 3

18. 土居繁雄外 4 1 9 65 甫河地域石灰石鉱床 特定鉱床開発調査、北海道開発庁

1呪土居繁雄外 2 1 9 65 訓子府大谷極 鉄鎖原料Al3

2 O. 土居 繁雄 1 9 6 8 北海道農材工業樹、上良部鉱山本閣の沢石灰石鉱床調査報告

高橋功 地下資源所内報告 (M • S )

21.江口元起 1ヲ42 日本ジユラ白亜紀六射瑞E認の研究(予報)

地質雑 Vo149 Al585

22. 11 1 9 44 北海道石狩石方産 Orbiもolina石灰岩中の溺瑚類

地質雑 Vo151 Aii604

73. 遠藤隆次 1 9 56 北海道より二畳紀化石の発売と莫(})意義

橋本 亘 地質雑る 2巻 776号

74. 遠藤 隆次 1 959 北海道常呂郡訓子府村大谷沢に露出する石灰岩よりの

橋本 亘Pycnoporidiumの発見

地質雑 6 5巻 76 5号

75. ENDO,R 1 9 6 0 Discovery of pycnoporidium 10ba七um

f r 0 m t.h e J u r豆 ssic T0rinosu 1ines七円ne

sもr主七 a in Kit.呈minokuni Hokkai do・

Sei.Rep.Sai七且ma , Un i v • S e • • 8 Vo 1.3

;(1i:3

26 ITi基本治革委 1 9 4 1 赤坂鍵ケ井上也方産 pseudosch宵 agerina廷に pseu-

d.o.d;.schwagerina帯の地質時代の考察

地質維 Vo 1.4 8

77 藤貰 正 1 9 68 石灰岩の地球化学的研河口一赤坂石灰岩の微量元素について

地調月報 Vol.1 9 ;1の

28. 1 9 6 8 石灰岩の微量元素ー土佐様性炭酸塩の地球化学的分野からみた

諸問題

議原哲夫29..,...,<=1 1964 愛別箇幅

度谷幸夫

石灰石 Vo1.116

道立地下資源

-2一

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北海道中央山JW.に発達する輝緑凝反岩層中の凝足怒について1 9 4 9 夫t享回(5f: 3 O.

地質雑Lγ 〔要旨)

石狩脳空知若t東鹿越の石灰岩1 9 50 〆,31.

第 2号~t地抱幸長

第?号~t地調報石狩包金山地方の石灰岩1 9 5 1 h 32

石狩国占冠双王家別川上流の石灰石1 9 5 1 33.

JYO20 ;jt地調報

1 953 " 34. cen主r豆 Lfrol!l Nerlnea 8pecies A New

Hokk且 ido •

N. VOl J our . F邑 c.8 c i , Ho k • Un i v • S er

.JYO3 可E

:Jt工試第 2報北海道有用鉱産物調査1 932 男J忠~・= EB R喜35

it王試第 4報1 9 .~ 4 /1 36.

jと工試第 8報" 1 9 3 6 〆"3Z

北工試

it工試

第 10報

第 6報

11

〆,

193 6

1 9 4 2 男弥一明男

忠哲土口正文

/1

吉田橋馬川田

指惜官同相陸杉

38.

5虫

北海道枝幸砂金地に慢する地質学的観察190 2

1ヲo3

世信地被4 O.

1 0巻?巻、地質雑

地調幌泉図if.¥'li

神威岳民幅

1ヲ56

1 9 58

さ長緩木

長谷川樋勾

舟猪

41.

42. 北海道開発庁

北海道中軸地帯の先エゾ層群1 9 6 1 潔熊守秀

川内木下

谷山

長小鈴松

43‘

第 25号

北海道開発庁

it地調報

上支湧別E主j幅1 9 6 1 潔正平

長谷川高橋松井

44.

北海道5活発庁音威子府歯幅

-3ー

1 962 潔一力正

俊ノ、1

~、

川田晴江橋

長長藤一角

45.

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浦河町春別JlIの石灰石鉱床1 962 潔長谷川46.

第 27号

第 1報

jヒ地謁報

忌内鉄鋼原料謁受西南北海道尻器内地区1 9 6 2 潔夫

長谷川藤原

47 哲

浦河郡浦河町幌別川中流C石灰石1 963 潔長谷川48.

地下資所内報告(M . S )

Al2 鉄鎖原料神威層中の石灰石1 964 11 4官:

.. f<i 3 鉄剣原料

上ノ函村

浦河地産

上ノ鼠村の地質

1 96 5

1 965

潔外 5

潔秀

長谷川

長谷川松下

5 O.

51.

北海道開発庁上妻亀裂箇1幅1 9 6 9 潔一平勝

制{尾内

g

長長河士口

52.

道立地下資源

北海道開発庁

札内岳菌幅

広尾国f福

1 9 5 3

1 960 主善

誠裕

B

議武

53.

54.

道立地下資源幌尻岳図幅1 9 6 1 一一市ザ題一

議議窓鈴木小山内

55.

北地要報様戸山地周縁部の地質国1 9 5 0 旦本橋56.

地下質源.il'o3-;f<i:4北海道の地質(1 -2 ) 11 " 57.

地調報告特}JIJ号北海道ジユラ系の地質1 952 11 58

北海道開発庁山部函幅1 9 5 3 11 5 ~え

( M • S ) 北海道中生界の堆積と変形1 9 5 4 fI 6 o.

北海道開発庁下富良野図1揺1守 55 11 61.

愛領-;jt見帯から発売した中生代Z型化石ー19 58 回本橋62.

第 7巻8;2広の後期中生代の研究連絡紙

北海道南部より古生代珊瑚の発見1 9るO自

田橋

急63.

6 6巻 780号地質雑J忠

北海道の下都蝦夷層部以前の地層に闘する諮問題

半沢教授紀念論文集東北大、理科報告(地質学)

-4ー

1 9 6 0 自本橋64.

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山地よ b紡鍍虫化石の発見

6 6巻 77 6号地質雑

北海道石狩国樺戸1 960 亘義悦男雄

久一俊和

本郷倉野瀬

緩猪朗明鎗長

65.

fcss11e new Hydrczo呈Yez白 ac七in i a,呈1 9 6 0 日ASHIMOTO.W66.

sh百七 ombe七su,Naka主ombe七su-ma c h. i from

EsashI-gun,Hokkaid白

Sc 1. Rep. Tokyo. ky 0 i ku. D _ S er. c ,;fii6 0

Ll回ら s色白ne,A !'no na 1 from Strom邑七 oporoid1 960 67.

Ki.七ami,Prov.HokkaId白

;(il 6 5. 東京教育大、理科報告

北海道4託業振興会北海道の地質1 9 6 1 臼本繕68.

jヒ甑葦の石灰石鉱床ーその分布と文献1 9 62 6京

7 6号石灰石

Ai 1 6 地下資源北海道白亜系の石油196 2 " 70.

北海道西南部よ b中生代化石の発売1 96 2 日

義久本

郷橋

猪71.

8 09号6 8巻地質雑

from FOSSl1s Mes()zo}c of DlscOvery HASHIMOTO,W 1962 IGO H.

72.

日白 kkaldoSou七hern

Pro己 .Japan-Aca.d.Vo13'8 Ai8

もhefrom Spo nJj 10m orph白 id of f ind A 1 9 6 4 HASHIMO TO, W and NAGAO,S

73.

亘 ndIs1呈 ndRebun of Sys七emCr e七旦 ceol.Cs

田白un-Esashl 七heof g.roup EsashI 七he

日okkaldo.七anis

Tr且 ns.Proc.P且 1a丹 .S0C.Jt1.p・Ai55

Ai 1 3

北海道松前君j;西半音在地下資源概査報告

北地資料

1 953 早瀬善太郎外 574

北海道上磯郡茂辺地ドロマイト鉱床読珪速報1 9 5 1 昇回q巴75.

Vo12 Jfii16 地調月報

道南地域鉱業開発振興計画謝査報告書

函館市、渡島支庁、槍山支庁

-5-

1 9 5 a 北海道商工部資源説

76.

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1 9 5守 道北摺或鉱業開発振興計画謁査報告書

1 960 道面倒鉱業開発振興計画j調査報告書

1 9 6 1 道東地誠鉱業号鞍振興計画調査報告書

1 9 6 2 鉱業の窃況と方向一中央地域 その I

否 1 9 6 9 石灰岩基質の電子顕微鏡による研究

地質雑 7 5巻 7号

78 五十嵐昭 明 1 959 北海道上磯町戸切地川カラカラ沢の石灰石鉱床調査報告

安藤高明

7z本庄

地調所内報告 (M • S )

7呪伊木常識 1 9 1 1 北海道鉱物識査報告 北海道

80, 1-ししING.L.S 1 954 Bahama Calcareous sand

Bull.A.A.D.G. VoL33

81.今西 茂 1 9 5 3 宇津内層について 地質要報 22号

82. IMANISHI.S 1956 On もhe occurence of Trigonia bearing

sandstone a七日oronbe七su,U七anobori

Ulura,Es呈 shi-gun, n or七h Ho kka i do.

Fac. of Sci.Kumamo主o UnIv. Feb.

83. 石田正夫 1 9 6 8 北見地域の地質 1/5万図1福 地調

沢村主長之助

幅図野鶏QU

ro q'

夫男健夫

田宮山場

石鼠一川平番

dH守no

北海道開発庁

85. 石井次郎魚住 居

藤江 力

86. 石川貞治横山壮次郎

1ヲ58 渡島箇上ノ国及び江良郡の石灰石

地下資調報第 20号

1 8 94 北海道庁地質調査鉱物調査報文

北海道庁

87. 石 111 貞治 1 8 9 6 北海道庁地質調査鉱物謁査第 2報文

北海道庁

88. 石川 俊夫 1 9 5 9 三石川下流地域地質調査獄報

鈴木淑夫榊原忠政 日高地域地下資源調査報告

8虫神保小売 1 8 9 1 北海道地質報文 北海道庁

90. JIMBO K 1892 General Geological Sketch of HOkkaidO

-6ー

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Pe七ro-七he色。reference spec1al Wl七h

北海道庁graphy ・

月形隊lij雇1 958 弘武

俊見村

植91. 地調

生物源炭酸塩と続生作用1 96 7 彦愛島鹿92.

地質学会第 74年大会討論資料

「土佐語学に関する諸問題J

Ai1 鉄鋼原料上磯茂辺地地区1 9 6 3 麗秀B 河93.

北海道庁北海道鉱物調査報告第5号1 9 1 1 儀一郎林94. IJ、

B:;$.:産三畳紀コノドントによる新知見1 9 7 0 夫造義

敏耕久

池辺郷

95. IJ、渡猪 7 6巻 5号地質雑

石灰石 (66)(7) ・南樺太の石灰石1 9 6 0 陵小岩井96.

本邦彦堆積源岩炭酸塩岩の紹介と続生作用に関する問題点1 966 健E宣IJ、97.

地球化学討議会講演要旨集

石灰岩中の不溶解残澄1 9 6 7 健西98.

地質学会第 74年討論会資料

「土佐諸学に関する諸問題j

北海道開発庁幅図滝自1 9 6 4 明潔平

盛国府谷長谷川松井

99.

北海道開発庁旭岳図1福1 9 6 8 明彦祐平

盛武務管

谷林山内

醐小金河

100

北海道開発庁新得図4隔1 9 6ヲ明平重

盛/、i

.L..

谷井厚

醐桧土

101

;!iI 6

北海道開発庁

~t土色調報北見国相ノ内村の石灰石

サロマ湖及三塁審屋圏穏

1 952

1 964

他 2

男司吋

和易

熊野純男

B 岡

長黒

102

: 03

矢部教授 60年記念論文集 1巻F誇樺太中知床半島の地質1 9 3 9 守沢長良104

Seas-Firsも七heon Repcrもpreliminary 1 8 74 LYMAN.B,S i05

Yesso. Gecl.Surv.of

北海道開拓使

七heof work

-7-

on's

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Ye 53 Q 。fGe白 logyof Repor七ge ηer:J.l A 1 8 7 7 LYMAN. B. 8 106

北海道開拓使

今金町東北器地質鉱床調査報告審1 9 5 5 外る念松井1 07

道立地下資源調査所

地下資調教第 20号渡島鼠厚志内沢の石灰岩1 9 5 8 愈幸雄

gm

松武北

108

俗芳

Sもr証一Or e七ac eo U5 主he<.-n. Fundamen七als 1942-43 MAT8UMOTO.T 1 09

parもI-lIー量Jap呈 E。fも19raphy

Imp.Univ.8ey.D. Fac.SC!l.Kyushu

Japanese 七heんI/l8y s七emOre も豆 ceousThe 1 9 5 .3 11 1 1 0

工sland.

Or七a.R e s .0 om •

北海道開発庁農産国I福1 96 2 秀守

勝下木

松鈴

1 1 1

新冠町新冠川上流の石灰石鉱床1 9 6 3 日下松11 2

日高国元浦河および模別)1¥上流の石灰岩1 9 5 0 雄正湊1 1 3

北地調報第2号

北地調報第2号日高国岩知志附近の石灰岩1 9 5 1 雄

念正湊

松11 4

日高層様似村様似)11上流新富附近の石灰石!1 952 雄

,愈

疋湊松

1 1 5

地下資調報第 6号

件汁

B高国浦河町向別川上流の石灰岩

北地謁報第る号

1 9 5 2 雄夫弘雄

疋淳俊

田見回

湊探湾山

1 1 6

日高額様似村幌別)11上流の石灰石1 952 雄民団雄

正湊魚市

1 1 7

北地調報第 6号輝金JII

地下資諺報第 20号紋別郡滝ノ上田Iの石灰岩1 9 5 8 雄正湊1 18

上磯石灰岩からのMesophy工工umの発見1 9 6 1 竣

也正哲

湊山

1 1 9

地質雑 67巻 791号本

~

北海道松前君t上ノ国村の Fusulinella

地質雑 69巻 810号、

-8ー

1 9 6 3 雄

明正経

湊国府谷

12 (}

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sOu七hernfrom FOSSlls Palaeozoi口New 1 9 6 7 MINATO.M 旦nd R OWElL

.0 ‘L

121

Hokkaido,J'apan ・

Un i v. Fac. 8cI. Hokk且 ido 七he白 fJ' our

M1n.V;:.L X~ , JYo4

地調vl 回本炭盟国

and

石狩炭田空知地区東芦別区主主

8e.N.Gecl

1 9 5 1 一一確実

E

4

h

三 回小 島佐々木

122

北海道開発庁上足寄sl幅1 964 利夫三

勝哲昭

谷原山

一一一議石

123

園内鉄鋼原料調査jf<l5石灰石鉱床中興部地区1 96 6 和j

谷本

124

道地下、資源大沼公園図幅1 9 6る利市寸秀明

三谷鈴木松下国府谷

125

J妬26-27 地球科学赤坂石灰岩の地質学的研究1 9 56 {也 5森JlI六郎126

天塩国安平志内川流域地質調査報告1 9 3 1 人霊安回森127

東北大卒論 (M.8 )

北海道におけるオルピトリナ石灰岩1 932 巧尾長128

Vo139 地質雑

七heU官1carlna七呈T白 ucasl呈of OccureOce 1 9 3 2 129

J且 panof Oreta.eous lOwer

P r u e • I mp • Ac乱 d.TokyoVI

carlna七aT白 Ucaslaof V 呈 r1etyA New 1 93 3 130

J'a.pan. Qf Ore七aceous主hefrom

J' our .Fac .8c1 .Hokkaido Univ.8erIi7J",H

北海道におけるオルピト '1ナ石灰岩の新産地

VoL41 地質雑

193 4 131

石狩図上)11群南富良野村金山、鹿越及び幾寅間近の石灰石鉱床1 9 5 2 一一照俊

捨尾一間勾

長小煩

132

:it地謁資第 4号純

石狩国上川郡南富良野村鹿越、不二ノ沢石灰石謁査報告

北地調資第 12号

-9ー

1 9 5 3 捨尾長133

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北海道開発庁大夕張図幅1 9 5 4 捨長尾小山内極勾

1 34 一照俊純

紋別及び湧別附近の泊激ガス徴説査報告1 9 5 8 捨尾長1 35

北地下祭料第 41号

北海道の未詳中生層(議ii主要旨)196 0 " 136

66巻 778号地質雑

北海道東部の未詳中生層湧Jjlj層群について

1 1号有孔虫

1 9 6 0 " 1 37

太櫓地域の石炭及び可燃性天然ガス調査報告196 1 一利志

捨臨防衛

尾谷一線

長三斉

138

6 7号地下資調資

北海道開発庁

北海道開発庁

中湧号1]図幅

礼文芸主図幅

1 96 2

1 9 6 3

捨葉

尾長

長社大

139

140 一力保

未言羊中生層を主題とした北海道のジユラ?白乏系について1 9 65 捨尾長1 41

第五五号地下資謁報

Japan 'fn S己主 br0もri g口ni且1 9 5 8 土佐う吃野中142

Un i v • S er • e • n 日lroshim且Jour.Sci

石狩及び十勝国境附近の鉄道沿線地質謁査報文

74 地調報

1ヲ 19 a 雄重富fぬ1 43

歪石狩国上JII君1:永山道路治線地質調査自北見国紋別部遠軽191 9 b 144

74 地謁幸量報文

槍山君E上の国村枝問鮒近の地質と鉱床1 9 5 7 =1= cl 英回成145

鉱山地質Vo工7Ai 4

圏内鉄鋼原料調査A'a2茂辺地西部地区4 1 9 土口一絃

英B 藤

成文月

1 46

北海道地質調査会1/10万帯広図幅1 933 寛郎男

忠三武

本石辺

機大渡

1 47

北海道地質調査会対宮司図幅 1/10巧第 5号1 933 寛雄

bmw

根本

佐々木148

北海道地質調査会登川国幅 1/10万第 5号

-10一

1 9 42 忠寛巳代治文作

根本三本杉

水口

149

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北海道工業誌検場余53IJ岳区!綴 1/ 1U芳第 7号1守 42 寛,忠王伝根150

札幌北海道鉱床調査較文1 889 王王1=1 雀山西151

北海道庁北海道鉱物調査報告第 4号1 9 1 0 蔵要村間152

北海道桂岡鉱山の地質及び地質鉱床1 9 6 9 男夫浩

義積

夏合一線

小盛佐

153

Vo119 Ai98 鉱山地質

北海道中部に於ける下部菊石層と輝緑凝灰岩層の層位関係に194 0 謙一郎大立呂154

J伝 11

北海道地質調査会

北地調報ついて

然思IJ沼図幅 1/1 0万1 9 33 郎男

石辺

大渡

156 一武

渡島菌、松前郡大島村附近の石灰石鉱床1守 54徴

荏杉

藤大斉

157

Ai1 8 北地資料

第 12号

北海道庁

北海道鉱物調査報告191 3 j願大g万158

V白138地学雑誌

北海道開発庁

赤坂石灰岩の研究(1 • II )

石狩金山国幅

1 9 2 7

1 9 5 8

照一利潔亘

捨勝

内尾谷川家

小長一ニ長橋

159

160

北地調報第 21号臼高山脈西縁のElilE系1 9 59 都立秀

内下

山ト松

161

北地調報第'21号

地下資議資 55号

枝幸町管内の石灰石

:lt見中頓別町の石灰石

1 9 5 9

1 9 5 9

照孝

小山内

小山内竹田石山

162

163

裕昭

北地調報第 25号三石町三石111石灰石鉱床1 9 6 1 臣日小山内164

北地調報第 25号

北海道開発庁

浦河町春別111の石灰石鉱床

中頓別図f岳

1 9 6 1

1 9 6 3 照利三秀

"

内谷山下

山小三石松

165

166

jヒI也務報第 32号穏53IJ町福山の石灰石1守 64 間小山内石山

: 6 7

f 下、 1

北海道開発庁t~j茎布幽幅1♀ 6 8 鼎俊平

内勾井

山小組松

:68

-11ー

純/、dιB、

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169 小関幸治 1 9 4 9 北海道北見国中頓別村附近の介化石石灰岩

地調速報 92

170 RωNIKOVA R.D,SEVOSTYANOV K..A

γABOYAKOV A.YA 守 68 S七ructura1-fbrma七ion connecもiOn

be色宵een s ou七hern-Sakha1in and

HokkaidO Is工且nd ν1t rela もion 七o

hydrocarbotl po七en七ia1(事這尺)

In色erna七lon4-1 Geo 1. Ra v. Vo1.1 0 .;l{i7

(U.S.A)

1 71 斉藤 仁 1 9 6 0 非金属資源北海道の地下資源

北海道開発庁

172 斉藤 正雄 1 9 5 2 北海道渡島扇上の国村誠化鉄鉱床調査報告

地調月報 Vo工.3Ai1

1 73 斉藤正雄 1 952 北海道渡島国水無ドロマイト鉱床調査報告

松村 明地認月毅 Vo 1.3 ;l{i3

1 74 斉藤 正土佐; 1 9 5 4 渡島国桂岡鉱山の磁鉄鉱鉱床調査報告

渡辺芳次北地資料 J妬 14

175 斉藤正雄外 6 1 967 北海道金属非金属鉱床総覧 地調

176 斉藤 昌之 1 9 5 2 石狩国神居村雨紛の石灰石 北地調報第6号

177 斉藤 昌之 1 958 界風岳F付近のクロム鉄鉱床 北地調資第 40号

鈴木戸て晶T司.

178 斉藤 昌之 1 9 6 0 石狩岳図領 北海道開発庁

土井繁雄

1 79 坂上澄夫 1 9 69 北海道渡島半島土磯石灰石の 3 すドントとその地質時代の考

南 )11 純夫川島幸宇雄 察 地質雑 Vo175 A6"6

180 三本杉 巳十鳩 1 9 3 7 石狩国金山地方の地質 北大謬地卒論;Yo:45(M.S)

181 1 93 8 北海道中央山脈に発達する日高系について

地質雑 XLV

182 佐 々保雄 1 9 4 3 石狩炭毘北部のー噺面 地質雑 L工

183

湊 正簸他

佐々保雄

小岩井 隆1 96 0 樺太地質編察国(1 0葉)

-12一

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北大理地卒論 (M • S ) 北見国ネL文島の地質及岩石1ヲ35 男文藤佐:84

亀田半島簡東都の銅、鉛、笠鉛、硫化鉄、ア Y チモニー鉱床1 9 6 1 外 5俊明沢:85

JKl 6 2

北海道開発庁

北地資料言母査報告

留辺義国幅1 9 6 4 孝之助光男

村沢秦

ー86

( M • S ) 士別鉱山施業案1 9 5 9 士別石灰株式会社:87

北見国枝主主郡小頓別東部の地質1 94 2 夫忠B 島:88

北大理士也卒論 128号 (M• S )

北大摩地修論JYiI61 (M.S) 石狩園山部南部の地質1 94 0 土日

J'ls 平部

下岡

:89

園内鉄鋼原料調査JlG1 岩知志地区1 9 6 8 夫雄

幸繁

谷居

庄土

:9日

北海道開発庁

北海道開発庁

央土}jIJ図幅

下111区!幅

1守 52

1 9 5 5

俊囲…

話 '勾

j自勾小山内

: 91

192

北海道原発庁十勝fJl上流呂幅1 9 5 7 俊潔

純酒勾長谷川

~ 9 3

地下資諭報第 21号附録士別市の地質と地下資源1守 59 俊夫秀照之孝

純哲勝

頑勾藤原

松下小山内斉藤武 g

:94

北海道開発庁サンル図幅1 9 6 1 俊雄秀

純繁日目

勾居回

一泊土太

95

北海道開発庁乙忠叡図~1 9 6 1 俊守活祐

一首

純勾木住山

婚鈴魚金

守6

道立地下資源

道立地下資源

呂梨泊図:MI

千露呂図幅

1 9 6 1

1 962

俊照

婚勾小山内

在重i97

;98

道立地下資源本L内JI!上流幽偏

-13-

1 963 俊郁彦

純平勝

勾埼下

樹木松

可99

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北i伍葦開発庁北見富士図i福1 9 6 4 俊宏祐

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北海道閣発庁

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静内町静内町の地質と地下資涙1 9 6 8 俊守夫ゑ秀

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扇内鉄鋼原料調査;Vo:2 東山地区1 9 6 4 也良

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石狩函東山ドロマイト鉱床調査1 9 64

JVo: 9 3

堆積岩の生成ーそのタイプと進化-( 1 )

北地資料

1 96 3

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f平山次郎他 5共言尺 1 9 6 7 )

杉本良也204

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北大震地卒論 166号 (M • S

XLI 地質雑所吉田神居古湾系の岩石について1 9 3 4 苦手木鈴207

北海道開発庁務ml図1福1 9 5 3 醇木鈴208

" 比布図幅1守 57 " 209 北大卒論 ( M • S )

北海道開発庁

北見圏中頓別附近の地質

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守二宏秀

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新冠村新冠石灰石鉱床調査報告1 9 6 1 守平

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特殊地帯地下資源開発調査資料 %a7

北海道開発庁イドンナヅプ図!揺1 9 6 1 守照平線

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北海道開発庁小平1)別国樋

北地調資 78号陸 glj地域の地質と鉱床

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間内りれ131,.~~~~ .:f'o 1 奥新冠地区1 9 63 守平

木弁

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国内鉄鎖原料Yo3

道立地下資源

新冠地区

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北海道開発庁当麻図幅1 9 6 6 守夫宏

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地下資調報第2号波島国上磯地方の石灰岩9 5 0 幸裕回武220

地下資調報第2号渡島国上磯地方の石灰石1 9 5 1 " 121

幸男

裕芳

~t売国佐呂間村知来F付近の石灰石1 952 g

JlI 武

~t 1'l2

北地調報第 6号

芦別市崖山石灰石鉱床調査報告1 9 5 7 幸美三

裕政昭

田屋山

武山石

123

北地調資第五 6号

芦別市崖山石灰石鉱床調査報告1 9 59 他 2武田裕さき1'l4

~t地資料Æl 3 0

北海道工業試験場浦河歯l寓 1/1 0万第 1号1 9 38 嘉助巳代治

竹内三本杉

125

北海道工業試験場奥部図幅 1/10万第 2号193 8 助嘉内竹ti6

北海道工業試験場鴻之舞図1箔 1/10万第 6号1 942 'I7

道南石灰石鉱床の企業化sこ関する調査 f事「帝石灰石鉱床)1 964 雄寿中回'78

サ Y コーコンサルタント (M.8)

事華太鉱会誌 11巻 1号

国内鉱鋼原料調査第4号

美白炭田附近の地質調査

島牧地区石灰石調査

1 9 4 0

1 9 6 5

造明明

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上包

同姥盛杉

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i ¥ 1 元浦河中流地区地質鉱床誠査繊報、特殊地帯地下資源開発

調査資料Yo2

1 9 5 9 他 2浦島幸世主

Vo1.38 地質雑北海道中央部の石灰岩1 9 3 1 正三郎綴d主'¥2

[iH 北海道に於けるオルビト lJナ石灰岩グ溌見

地質学縫XLV工

地質進国

持定量古i1界中の化石

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235 YABE.H.& 守 39SUGIYAMA・T

236 矢蔀 長克 1 9 4 1 杉山 敏 郎

237 矢 島澄策 1 9 3 9 陸JlI正明

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240 山口昇一 1 965 沢村幸之助

241 山 根 新 次 1 9 1 0

1 9 5 5 幾春lJlJ岳図1醤 北海道開発庁242 吉 g 向神戸信和

243 吉田 向山口昇

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244 吉田 向坦見俊弘

1 9 7 0

245 吉村豊文 1 938

D i s c ov e r y 0 f a M e z 0 i c H e x a c 0 r a 1 i n . a

もan Sys七emof HokkaIdo.

" Green Shlstose Rock of 七he Kamuiko-

Proc.lmp.Acad XV

北海道広於ける circoporella semicla七hrata

HAY<Z:発見。 地質雑;Vc;:568

長万部国編 1/10万第 5号 北海道工業試験場

寿者E図幅1/10万第4号北極差工業試験場

生田原図!福 北海道開発庁

本岐図幅 地調

北海道鉱物語査報告第 4号 北海道庁

北海道松前群大千軒岳附近。中部石炭紀化石

地質雑 Vol.73

北海道松前町からの石炭紀化石

地質雑 VoL76 Ai8

南樺太ム拍沢地方の地質地質雑 40巻 554号

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