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学術 第31回MRI部会研修会
当院における心臓MRIの現状
市立島田市民病院 中道 善章
当院における心臓MRIの現状
島田市民病院
診療放射線室 中道善章
検査対象疾患(当院)
急性心筋梗塞
バイアビリティーの評価
狭心症を疑う胸痛
心筋虚血の評価
心不全
原因診断
心臓MRI検査内容(当院)
シネ
パーフュージョン(負荷有、無)
心筋遅延造影
T2WBB、T2*画像
心臓MRI検査件数
2005年度 79件 2006年度 200件 2007年度 245件 2008年度 209件 2009年度 147件(2009年12月まで)
使用装置
フィリップス ACHIEVA 1.5T(2005年導入)
心臓検査に必要な撮像ソフト(フィリップス)
ソフトウエアSENSE撮像時間の短縮、パルスシーケンスを変更する必要がないため撮像時間を短縮しても画質が大きく変化しない
Balanced FFE(SSFP)定常状態で画像収集できるGFEのシーケンスで、T2/T1のコントラストを示し、非常に短いTRであっても高いMR信号が得られ、信号飽和の影響をあまり受けない。血液や心嚢水、胸水などの液体が流れの有無にかかわらず高信号を呈する
シネ(Cine)
シネMRIは心機能検査で左室壁運動や
左室ポンプ機能の評価をする。
撮像はR-R間隔のすべての時相情報を
収集し、1回の息止めで1スライス20フェーズの画像が(約3~4秒)得られる。
通常、基本断面である短軸像、長軸像、
四腔像の3方向を撮像する。
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撮像は短軸像で心基部から心尖部まで4スライスを2心拍単位でDynamic撮像。
R波
2心拍
S1 S2 S3 S4
負荷パーフュージョンは、ATP 1mg/kgを生理食塩水で希釈し24mlにする、自動注入機で4.0ml/minで注入し4分後にDynamic撮像。造影剤量は0.1ml/kgで4.0ml/sで注入。
遅延造影MRI(Delayed Enhancement)
造影剤投与後の遅延相において、正常心筋の信号を打ち消すようにTIを設定したインバージョンリカバリー(IR)法を用いて梗塞領域を造影領域として描出する方法。
目的は病理学的な心筋梗塞領域の分布を明瞭に描出する事によって、心内膜下梗塞や心筋バイアビリティーなどの診断に有用。
パーフュージョン(Perfusion)
パーフュージョンは組織におけるGdのファーストパスによる灌流をみる。
心筋の安静時Rest Perfusionと、負荷時StressPerfusionを撮像する。
1、Rest Perfusionは主に急性心筋梗塞の機能的予後。
2、Stress Perfusionは冠動脈狭窄等による心筋虚血の判断。
( 安静時には冠血流予備能(CFR)がある ため、負荷が必要)
遅延造影MRI(Delayed Enhancement)
正常心筋 梗塞心筋
細胞外液20% 繊維化により細胞外液
Gd製剤が組織の細胞外液にほぼ均一分布する造影遅延相(10~15分後)で撮像
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Look Locker
R波
Null Point
180°インバージョンパルス
180°インバージョンパルスの後、40ステップ以上、フリップ角の非常に小さな撮像を繰り返して、正常心筋がNull PointとなるTI Delayを検索する。
心臓MRI検査の流れ
0 10分 20 分 30 分 40 分 50 分 60分
セッティング
位置決めよう長軸2方向T2WBB短軸STRESS PWIREST PWI
シネ短軸2CH4CH
Look locker遅延造影3方向