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Mobile Broadband Router IEEE802.11g/b準拠 モバイルブロードバンドルータ LAN-PWG/APR User’s Manual このマニュアルは,別冊の「セットアップガイド」とあわせてお 読みください はじめに P1 安全にお使いいただくために P2 もくじ P4 本製品の概要 P7 アクセスポイント編 P15 無線LANアダプタ編 P57 ブロードバンドルータ編 P89 付録編 P155 POWER LAN WLAN ●このマニュアルで使われている用語 このマニュアルでは紙面上の都合により,一部の表記を除いて“LAN-PWG/APR”を「本製品」と表記し ているほか,次の用語を使用しています。 無線 LAN クライアント 無線 LAN アダプタを取り付けたコンピュータのことを,この マニュアルでは無線 LAN クライアントと表記しています。 11g IEEE802.1g(2.4GHz:54Mbps)規格を「11g」と省略 して表記している場合があります。 11b IEEE802.1b(2.4GHz:11Mbps)規格を「11b」と省略 して表記している場合があります。 ●このマニュアルで使われている記号 作業上および操作上で特に注意していただきたいことを説明してい ます。この注意事項を守らないと,けがや故障,火災などの原因に なることがあります。注意してください。 説明の補足事項や知っておくと便利なことを説明しています。 Esc A キーボード上のキーを表します。 ご注意 ● 本製品の仕様および価格は,製品の改良等により予告なしに変更する場合があります。 ● 本製品に付随するドライバ,ソフトウェア等を逆アセンブル,逆コンパイルまたはその他リバースエンジニアリング すること,弊社に無断でホームページ,FTP サイトに登録するなどの行為を禁止させていただきます。 ● このマニュアルの著作権は,ロジテック株式会社が所有しています。 ● このマニュアルの内容の一部または全部を無断で複製/転載することを禁止させていただきます。 ● このマニュアルの内容に関しては,製品の改良のため予告なしに変更する場合があります。 ● このマニュアルの内容に関しましては,万全を期しておりますが,万一ご不審な点がございましたら,弊社テクニカ ル・サポートまでご連絡ください。 ● 本製品のうち,戦略物資または役務に該当するものの輸出にあたっては,外国為替法に基づく輸出または役務取引許 可が必要です。 ● 本製品は日本国内での使用を前提に製造されています。日本国外での使用による結果について弊社は一切の責任を負 いません。また,本製品について海外での保守,サポートはおこなっておりません。 ● 本製品を使用した結果によるお客様のデータの消失,破損など他への影響につきましては,上記にかかわらず責任は 負いかねますのでご了承ください。重要なデータについてはあらかじめバックアップするようにお願いいたします。 ● Microsoft,Windows は米国 Microsoft Corporation の登録商標です。そのほか,このマニュアルに掲載されてい る商品名/社名などは,一般に各社の商標ならびに登録商標です。本文中における®および TM は省略させていただきま した。

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Page 1: Mobile Broadband Router...Mobile Broadband Router IEEE802.11g/b準拠 モバイルブロードバンドルータ LAN-PWG/APR User’s Manual このマニュアルは,別冊の「セットアップガイド」とあわせてお

Mobile Broadband Router

IEEE802.11g/b準拠 モバイルブロードバンドルータ

LAN-PWG/APR

User’s Manual

このマニュアルは,別冊の「セットアップガイド」とあわせてお

読みください

はじめに P1

安全にお使いいただくために P2

もくじ P4

本製品の概要 P7

アクセスポイント編 P15

無線LANアダプタ編 P57

ブロードバンドルータ編 P89

付録編 P155

POWER LAN W

LAN

●このマニュアルで使われている用語 このマニュアルでは紙面上の都合により,一部の表記を除いて“LAN-PWG/APR”を「本製品」と表記し

ているほか,次の用語を使用しています。

無線 LAN クライアント無線 LAN アダプタを取り付けたコンピュータのことを,この

マニュアルでは無線 LAN クライアントと表記しています。

11g IEEE802.1g(2.4GHz:54Mbps)規格を「11g」と省略

して表記している場合があります。

11b IEEE802.1b(2.4GHz:11Mbps)規格を「11b」と省略

して表記している場合があります。

●このマニュアルで使われている記号

意 味 用 語

作業上および操作上で特に注意していただきたいことを説明してい

ます。この注意事項を守らないと,けがや故障,火災などの原因に

なることがあります。注意してください。

説明の補足事項や知っておくと便利なことを説明しています。

Esc A キーボード上のキーを表します。

ご注意

● 本製品の仕様および価格は,製品の改良等により予告なしに変更する場合があります。

● 本製品に付随するドライバ,ソフトウェア等を逆アセンブル,逆コンパイルまたはその他リバースエンジニアリング

すること,弊社に無断でホームページ,FTP サイトに登録するなどの行為を禁止させていただきます。

● このマニュアルの著作権は,ロジテック株式会社が所有しています。

● このマニュアルの内容の一部または全部を無断で複製/転載することを禁止させていただきます。

● このマニュアルの内容に関しては,製品の改良のため予告なしに変更する場合があります。

● このマニュアルの内容に関しましては,万全を期しておりますが,万一ご不審な点がございましたら,弊社テクニカ

ル・サポートまでご連絡ください。

● 本製品のうち,戦略物資または役務に該当するものの輸出にあたっては,外国為替法に基づく輸出または役務取引許

可が必要です。

● 本製品は日本国内での使用を前提に製造されています。日本国外での使用による結果について弊社は一切の責任を負

いません。また,本製品について海外での保守,サポートはおこなっておりません。

● 本製品を使用した結果によるお客様のデータの消失,破損など他への影響につきましては,上記にかかわらず責任は

負いかねますのでご了承ください。重要なデータについてはあらかじめバックアップするようにお願いいたします。

● Microsoft,Windows は米国 Microsoft Corporation の登録商標です。そのほか,このマニュアルに掲載されてい

る商品名/社名などは,一般に各社の商標ならびに登録商標です。本文中における®および TM は省略させていただきま

した。

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1

LAN-PWG/APR

User's Manual ユーザーズマニュアル

■ はじめに ■

重 要 このユーザーズマニュアルは以下の場合にお読みください。

・ 本製品の詳細な設定をおこなう。

・ 設定ユーティリティの詳しい機能を参照する。

導入手順については,別冊「セットアップガイド」をお読みください。

このマニュアルでは一部の表記を除いて各製品名を「本製品」と表記してい

ます。

このマニュアルは,製品の導入後も大切に保管しておいてください。

本製品はTCP/IPプロトコルを利用できるパソコンおよびOSであれば使用で

きますが,Windowsでの操作を中心に説明しています。

安全にお使いいただくために

2

けがや故障,火災などを防ぐために,ここで説明している注意事項を必ずお読みく

ださい。

警 告この表示の注意事項を守らないと,火災・感電などによる

死亡や大けがなど人身事故の原因になります。

注 意この表示の注意事項を守らないと,感電やその他の事故に

よりけがをしたり,他の機器に損害を与えたりすることが

あります。

警 告

本製品の分解,改造,修理をご自分でおこなわないでください。

火災や感電,故障の原因になります。また,故障時の保証の対象外となり

ます。

本製品から煙やへんな臭いがしたときは,直ちに使用を中止したうえで電

源を切り,ACコンセントから電源プラグを抜いてください。そのあと,ご

購入店もしくは当社テクニカル・サポートまでご連絡ください。

そのまま使用すると,火災や感電,故障の原因になります。

本製品に水などの液体や異物が入った場合は,直ちに使用を中止したうえ

で電源を切り,ACコンセントから電源プラグを抜いてください。そのあと,

ご購入店もしくは当社テクニカル・サポートまでご連絡ください。

そのまま使用すると,火災や感電,故障の原因になります。

本製品を,水を使う場所や湿気の多いところで使用しないでください。

火災や感電,故障の原因になります。

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安全にお使いいただくために

3

注 意

本製品を次のようなところで使用しないでください。

・高温または多湿なところ,結露を起こすようなところ

・直射日光のあたるところ

・平坦でないところ,土台が安定していないところ,振動の発生するところ

・静電気の発生するところ,火気の周辺

長期間本製品を使用しないときは,電源プラグを抜いておいてください。

故障の原因になります。

無線LANをご使用になるにあたってのご注意

● 無線LANは無線によりデータを送受信するため盗聴や不正なアクセスを受ける

恐れがあります。無線LANをご使用になるにあたってはその危険性を十分に理解

したうえ,データの安全を確保するためセキュリティ設定をおこなってください。

また,個人データなどの重要な情報は有線LANを使うこともセキュリティ対策と

して重要な手段です。

● 本製品は電波法に基づき,特定無線設備の認証を受けておりますので免許を申請す

る必要はありません。ただし,以下のことは絶対に行わないようにお願いします。

・ 本製品を分解したり,改造すること

・ 本製品の背面に貼り付けてある認証ラベルをはがしたり,改ざん等の行為をす

ること

・ 本製品を日本国外で使用すること

これらのことに違反しますと法律により罰せられることがあります。

● 心臓ペースメーカーを使用している人の近く,医療機器の近くなどで本製品を含

む無線LANシステムをご使用にならないでください。心臓ペースメーカーや医療

機器に影響を与え, 悪の場合,生命に危険を及ぼす恐れがあります。

● 電子レンジの近くで本製品を使用すると無線LANの通信に影響を及ぼすことが

あります。

もくじ

4

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

安全にお使いいただくために ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

もくじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

Chapter 1 概要編

1. 製品の保証について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

2. 本製品の概要について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

本製品の特長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

本製品の動作環境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

本製品の使い方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

3. 各部の名称とはたらき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

Chapter 2 アクセスポイント編

1. 本製品の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

本製品の接続方法(初期設定時)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

2. 設定用パソコンの準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

3. ウィザードによるセットアップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

設定ユーティリティの表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

セットアップウィザードの実行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

無線クライアント側の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

4. セキュリティ機能を設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30

セキュリティ機能の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30

SSIDステルス機能を設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33

WEPを設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35

WPA-PSK/WPA2-PSKを設定する ・・・・・・・・・・・・・ 39

5. 設定ユーティリティのリファレンス ・・・・・・・・・・・・・・ 41

セットアップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41

ステータス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41

基本設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43

IPアドレス設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46

拡張設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48

セキュリティ設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51

ツール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53

Chapter 3 無線LANアダプタ編

1. 本製品の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58

本製品の接続方法(初期設定時)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58

2. 設定用パソコンの準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60

3. 無線ネットワーク設定の確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61

4. ウィザードによるセットアップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62

設定ユーティリティの表示・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62

セットアップウィザードの実行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 64

5. セキュリティ機能を設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 68

セキュリティ機能の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 68

WEPを設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71

WPA-PSK/WPA2-PSKを設定する ・・・・・・・・・・・・・ 75

6. 設定ユーティリティのリファレンス・・・・・・・・・・・・・・・ 77

セットアップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77

ステータス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・77

基本設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79

IPアドレス設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84

拡張設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85

セキュリティ設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87

ツール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・88

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

1. 作業に入る前に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 90

回線業者/プロバイダとの契約と工事・・・・・・・・・・・・・・・90

設定に必要なプロバイダ情報の準備 ・・・・・・・・・・・・・・・91

2. 本製品の接続方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93

本製品の接続方法(初期設定時) ・・・・・・・・・・・・・・・・・93

3. 設定用パソコンの準備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95

無線設定の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95

IPアドレスの設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・95

4. ウィザードによるセットアップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97

設定ユーティリティの表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97

セットアップウィザードの実行(1)・・・・・・・・・・・・・・・・・99

セットアップウィザードの実行(2)・・・・・・・・・・・・・・・ 102

インターネットへの接続確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 106

5. セキュリティ機能を設定する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107

SSIDを変更する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107

SSIDステルス機能を設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 108

WEPを設定する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110

WPA-PSK/WPA2-PSKを設定する ・・・・・・・・・・・・ 112

6. 設定ユーティリティのリファレンス・・・・・・・・・・・・・ 114

[メイン]メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 114

[無線]メニュー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 120

[ステータス]メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 125

[ルーティング]メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 130

[アクセス]メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 134

[管理]メニュー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 146

[ツール]メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 148

[ウィザード]メニュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 154

Chapter 5 付録編

1. ネットワーク設定マニュアルの読み方・・・・・・・・・・・ 156

2. こんなときは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 158

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5

Chapter 1

概 要 編

本製品の概要について説明しています。

本製品の導入手順,各部の名称,動作環境については,別冊「セットアップガ

イドをお読みください。

1. 製品の保証について ·············· 6

2. 本製品の概要について ············ 7

3. 各部の名称とはたらき ··········· 13

製品の保証について

6

1

製品の保証とサービス

本製品には保証書が付いています。内容をお確かめの上,大切に保管してく

ださい。

●保証期間

保証期間はお買い上げの日より1年間です。保証期間を過ぎての修理は有料

になります。詳細については保証書をご覧ください。保証期間中のサービス

についてのご相談は,お買い上げの販売店にお問い合わせください。

●保証範囲

次のような場合は,弊社は保証の責任を負いかねますのでご注意ください。

・弊社の責任によらない製品の破損,または改造による故障

・本製品をお使いになって生じたデータの消失,または破損

・本製品をお使いになって生じたいかなる結果および,直接的,間接的なシ

ステム,機器およびその他の異常

詳しい保証規定につきましては,保証書に記載された保証規定をお確かめく

ださい。

●その他のご質問などに関して

別冊の「セットアップガイド」の,「サポートサービスについて」をお読みく

ださい。

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本製品の概要について

7

2

本製品の特長

●IEEE802.11g/bに対応したモバイルブロードバンドルータ

アクセスポイント/無線クライアント/ブロードバンドルータの3in1機能

を備えたモバイルブロードバンドルータです。本体ウラ面のスライドスイッ

チにより,機能を切り替えることができます。また,非常にコンパクトな設

計になっていますので,外出先など様々なシーンでご利用いただけます。

●持ち運びに便利なキャリーケース付属

本体,添付品一式を格納できるコンパクトな専用キャリーケースを付属して

いますので,持ち運びに大変便利です。

●USBポートから電源供給が可能

ACアダプタからの電源供給のほか,パソコンのUSBポートより電源供給可

能な「USB電源ケーブル」を付属しています。

●Auto-MDI/MDI-X対応で有線接続も安心

LANポートは,接続相手がストレート接続かクロス接続かを自動判定する

Auto-MDI/MDI-Xに対応していますので,LANケーブルのストレート/ク

ロスの種類を気にせずにハブ,ルータ,パソコンなどへ接続が可能です。

●各種セキュリティ機能を搭載

・WPA-PSK/WPA2-PSKに対応

近年セキュリティ脆弱性が指摘されているWEPに変わる新しい規格であ

るWPA-PSK/WPA2-PSKに対応しています。WPAは,暗号キーを一定

時間ごとに自動的に変更しますので,外部からの不正解読が困難になって

います。

※WPA2規格は,Windows XP/2000のみの対応となります。

・MACアドレスフィルタリング機能

クライアントのMACアドレスによるフィルタリング機能を搭載していま

す。登録したMACアドレスに対して接続許可/拒否を設定することがで

きます。

Chapter 1 概要編

8

・SSIDステルス機能

アクセスポイント動作時に,発信するSSID(ESS ID)を無線クライアント

側で表示されないようにする,SSIDステルス機能に対応しています。こ

れにより,第三者に対してアクセスポイントの存在を隠すことができます。

●IEEE802.11g/bの中から優先するネットワークに接続可能

無線クライアント動作時,無線LANアダプタ同士で通信するアドホック・モ

ードと,アクセスポイントや無線ルータを使用するインフラストラクチャ・モ

ードに対応します。インフラストラクチャ・モードでは,優先するネットワー

クに登録されたSSIDを見つけると規格に関係なく自動的に優先度の高い

SSIDに接続できます。

●伝送方式にOFDM方式を採用

OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing = 直交周波数分割多

重)方式は,データを多重化して送信するマルチキャリア伝送方式で伝送特性

の劣化を軽減することができる 新技術の伝送方式です。

※IEEE802.11b(11Mbps)はDS-SS方式(直接拡散スペクトラム拡散方

式)を採用しています。

●プロファイル機能を搭載

接続先ごとに無線LAN設定を変更しないで済むように,設定を保存できるプ

ロファイル機能を搭載しています。会社や自宅と外出先での設定の切り替えは

もちろん,認証方式の保存にも役立ちます。

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2. 本製品の概要について

9

本製品の動作環境

WEBベースの設定ユーティリティを採用していますので,TCP/IPプロトコル

を利用できるパソコンおよびOSであれば使用できます。

対応機種

PC/AT互換機(DOS/V),NEC PC98-NXシリーズ,

Macintosh,その他

※ただし,イーサネットポートを装備した機種に限ります。

対応OS

OSに依存しません。

※ただし,設定ユーティリティにアクセスするため,Internet

Explorer 5.0以降(Internet Explorer 5.5 Service Pack 2以

降を推奨)が動作する環境が必要です。

本製品の使い方

本製品は,使用目的に合わせて,次に示す機能を使用できます。

機能の切り替えは,底面のスライドスイッチによりおこないます。

(→P13「各部の名称とはたらき」参照)

●アクセスポイント機能(→P10)

●無線クライアント機能(→P11)

●ブロードバンドルータ機能(→P12)

Chapter 1 概要編

10

アクセスポイント機能

本製品をアクセスポイントモードに設定することにより,IEEE802g/bに対応

した無線LANアクセスポイントとして動作します。

本製品を通して無線クライアントが互いにデータを通信する無線ネットワー

クを構築できます。

<アクセスポイントモードへの切り替え>

Client

AP

RT C

lientA

PR

T

<アクセスポイントモードでの利用>

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2. 本製品の概要について

11

無線クライアント機能

本製品を無線クライアントモードに設定することにより,IEEE802g/bに対応

した無線LANアダプタとして動作します。LANアダプタを持ったパソコンと

接続することにより,ケーブルレスでのネットワーク環境を実現できるほか,

LANアダプタを持つプリンタなどと接続することで,お手持ちの機器を手軽に

無線化することができます。

<無線クライアントモードへの切り替え>

Client

AP

RT

Client

AP

RT

<無線クライアントモードでの利用(インフラストラクチャモード)>

Chapter 1 概要編

12

ブロードバンドルータ機能

本製品をブロードバンドルータモードに設定することにより,無線ブロードバ

ンドルータとして動作します。IEEE802gに対応したアクセスポイントとして

機能するほか,NAT/IPマスカレードやDHCPサーバなど,ルータとしてご使

用いただけます。

<ブロードバンドルータモードへの切り替え>

Client

AP

RT C

lientA

PR

T

<ブロードバンドルータモードでの利用>

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各部の名称とはたらき

13

3

Client

AP

RT

■LED スライドスイッチ■�

<オモテ> <ウラ>

<側面>

RESET POWERLAN/WAN

■LANポート

■RESET

■POWER

●POWER :付属のACアダプタ,またはUSB電源ケーブルを接続します。

●LANポート :付属のLANケーブルを使用してネットワーク機器と接続し

ます。

※スライドスイッチで本製品の機能を切り替えることにより,

接続方法が変わります。詳細は各機能編の「本製品の接続方

法」を参照してください。

●RESET :本製品の設定を工場出荷時の状態に戻します。クリップな

どの先のとがったものでボタンを数秒間押し続けて離すと

本製品が再起動され,工場出荷時の状態に戻ります。

Chapter 1 概要編

14

LED表示

WLAN 無線(IEEE802.11g/b)でリンクが確立している場合に点灯しま

す。

LAN

ハブなどの外部ネットワーク機器と正常に接続されている場合(リ

ンクが確立されている場合)に点灯,データの送受信時には点滅し

ます。

POWER 本製品の電源がオンになっている場合に点灯します

スライドスイッチ(本体ウラ)の設定

AP 本製品をアクセスポイントモードで使用します。

Client 本製品を無線クライアントモードで使用します。

RT 本製品をブロードバンドルータモードで使用します。

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15

Chapter 2

アクセスポイント編

本製品をアクセスポイントとして使用する場合の設定方法,および設定ユーテ

ィリティのリファレンスについて説明しています。

1. 本製品の接続方法·························· 16

2. 設定用パソコンの準備······················ 18

3. ウィザードによるセットアップ·············· 22

4. セキュリティ機能を設定する················ 30

5. 設定ユーティリティのリファレンス·········· 41

本製品の接続方法

16

1本製品をアクセスポイントモードで使用する場合の接続方法について説明し

ます。

本体ウラのスライドスイッチにより,本製品をアクセスポイントモ

ードに切り替えてから作業を始めてください(→P10)。本製品のモ

ードの切り替えは,本製品の電源を切ってからおこなってください。

本製品の接続方法 (初期設定時)

1 本製品の設置

・ 無線クライアントでのより良い通信を行うために,無線ネットワークの中央

に近い位置に本製品を設置します。

本製品には外部アンテナはありません。ダイバシティ方式のアンテナが内

蔵されています。なお,本製品の設置方向により通信状態が大きく変わる

ことはありません。

2 接続方法

本製品の初期設定をおこなうため,本製品と設定用パソコンをLANケーブル

で接続し,電源を投入します。本製品は,付属のACアダプタのほか,付属の

USB電源ケーブルを使用して,パソコンのUSBポートから電源を供給するこ

ともできます(USBバスパワー)。ご使用の環境に合わせて電源供給方法を選

択してください。

● USBポートからの電源供給について

パソコン本体のUSBポートから電源を供給する場合,安定した電力

供給のため,5V,500mAの電流が供給できるUSBポートに接続し

てご使用ください。また,USBハブを使って接続した場合の動作は

保証しておりません。USBハブは使用せず,パソコンのUSBポート

に直接接続するようにしてください。

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1. 本製品の接続方法

17

<本製品の接続(初期設定用)>

RESET POWERLAN/WAN

① 本製品に付属のLANケーブルでパソコン(イーサネット経由で本製品をコ

ントロールするための)のLANポートと本製品のLANポートを接続します。

②本製品に付属のACアダプタの電源プラグを本製品のPOWERに接続します。

③ ACアダプタ本体をACコンセントに差し込み,パソコンを起動します。

④ 本製品の「POWERランプ」が点灯していることを確認します。

ランプが正常に点灯していれば接続は完了です。

引き続き「2. 設定用パソコンの準備」に進んでください。

※初期設定が完了したら,別冊のセットアップガイドをお読みになり,実

際に使用する環境に本製品を接続します。

<本製品の接続(運用時)>

RESET POWERLAN/WAN

設定用パソコンの準備

18

2本製品の設定ユーティリティには,パソコンから有線LAN経由でアクセスし

ます。このパソコンを「設定用パソコン」と呼びます。設定用パソコンから設

定ユーティリティにアクセスする前に,本製品と設定用パソコンが同じサブネ

ットに含まれていることを確認します。同じサブネットに含まれていない場合

は,パソコンのIPアドレスを変更する必要があります。

本製品の工場出荷時の初期設定は次の通りです。

●IPアドレス :192.168.1.200 (固定IP)

●サブネットマスク :255.255.255.0

●デフォルトゲートウェイ :192.168.1.254

この初期設定に合わせて,設定用パソコンのTCP/IP設定を次のように変更し

ます。

●IPアドレス :192.168.1.10

●サブネットマスク :255.255.255.0

●デフォルトゲートウェイ :192.168.1.254

本製品の設定を無線経由でおこなう場合,本製品の無線側のDHCPサーバ

の初期設定が「有効」になっているため,設定用パソコンがこのDHCPサー

バのクライアントになるように設定する必要があります。

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2. 設定用パソコンの準備

19

設定用パソコンのTCP/IP設定方法

●Windows XPの場合

① システム管理者である「Administrator権限」でログオンします。

② Windowsの スタート ボタンから[コントロールパネル]を選択します。

③ 「ネットワークとインターネット接続」を選択します。

※クラシック表示の場合は,[ネットワーク接続]アイコンをダブルクリッ

クして次の手順へ進みます。

④ [ネットワーク接続]を選択します。

⑤ ネットワーク接続画面が表示されます。

「ローカルエリア接続」アイコンを右クリックし,[プロパティ]を選択しま

す。

⑥ 「インターネット プロトコル(TCP/IP)」のチェックボックスがオンなっ

ていることを確認して選択し, プロパティ ボタンをクリックします。

⑦ TCP/IPのプロパティが表示されます。次のように設定します。

・IPアドレス →192.168.1.10

・サブネット マスク →255.255.255.0

・デフォルト ゲートウェイ →192.168.1.254

⑧ OK ボタンをクリックしてプロパティを閉じます。

※設定を変更し,画面を閉じるときは,必ず OK ボタンをクリックして

ください。 OK ボタンをクリックしないと変更内容は保存されません

Chapter 2 アクセスポイント編

20

●Windows 2000の場合

① システム管理者である「Administrator権限」でログオンします。

② Windowsの スタート ボタンから[設定]→[ネットワークとダイヤル

アップ接続]を選択します。

③ 「ローカルエリア接続」を右クリックし,メニューから[プロパティ]を選

択します。

④ 「インターネット プロトコル(TCP/IP)」のチェックボックスがオンなっ

ていることを確認して選択し, プロパティ ボタンをクリックします。

⑤ TCP/IPのプロパティが表示されます。次のように設定します。

・IPアドレス →192.168.1.10

・サブネット マスク →255.255.255.0

・デフォルト ゲートウェイ →192.168.1.254

⑥ OK ボタンをクリックしてプロパティを閉じます。

※設定を変更し,画面を閉じるときは,必ず OK ボタンをクリックして

ください。 OK ボタンをクリックしないと変更内容は保存されません

●Windows 98/Meの場合

① Windowsの スタート ボタンから[設定]→[コントロールパネル]を

選択します。

② Windows Meでコントロールパネル内に[ネットワーク]アイコンが表示さ

れない場合は,画面左の「すべてのコントロールパネルのオプションを表示

する」を選択します。それ以外の場合は手順③へ進みます。

③ 一覧にある[ネットワーク]アイコンをダブルクリックします。

④ 「TCP/IP→LANアダプタ名」がリストに登録されていることを確認して選

択し,[プロパティ]ボタンをクリックします。

⑤ TCP/IPのプロパティが表示されます。次のように設定します。

・IPアドレス →192.168.1.10

・サブネット マスク →255.255.255.0

・デフォルト ゲートウェイ →192.168.1.254

⑥ OK ボタンをクリックし,プロパティを閉じます。

以上で,TCP/IPの設定は完了です。

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2. 設定用パソコンの準備

21

無線クライアントによる設定

無線機能を内蔵したパソコンを「設定用パソコン」として使用する場合は,パ

ソコンのマニュアルなどで無線規格がIEEE801.11g/bに対応していること

を確認してください。

そのうえで設定用パソコンが本製品と正常に通信できない場合は,次の内容が

正しく設定されているかどうかを確認してください。

●通信モード:インフラストラクチャ

●SSID:LAN-PWG_APR

●暗証:オープン(システム)

●暗号化:なし

●チャンネル:7

以上で設定用パソコンの準備は完了です。引き続き「3. ウィザードによるセ

ットアップ」に進んでください。

ウィザードによるセットアップ

22

3設定用パソコンの準備ができたら,本製品の設定ユーティリティを起動してセ

ットアップウィザードを実行します。設定ユーティリティを使用するには,

Internet ExplorerなどのWebブラウザが必要です。

設定ユーティリティの表示

1 本製品の設置と設定用パソコンの設定状態の確認

P16「1 本製品の接続方法」,P18「2 設定用パソコンの準備」で説明して

いる,各設定が正しくおこなわれていることを確認します。

2 Internet ExplorerなどのWebブラウザを起動します。

3 ブラウザのアドレス入力欄に「http://192.168.1.200」と入力し,

Enter キーを押します。

このアドレスは本製品の初期値です。すでに本製品のIPアドレスを変更してい

る場合は,変更後のIPアドレスを入力します。

設定ユーティリティにアクセスするIPアドレス,ユーザ名,パスワードは,

無線クライアントモード,簡易ルータモードで別々に設定することができ

ます。

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3. ウィザードによるセットアップ

23

4 「ログイン」画面が表示されます。初期値の場合は「ユーザー名」,「パスワー

ド」の両方に“admin”と入力し, OK ボタンをクリックします。.

入力する�

クリック�

不特定多数の人が利用するような環境では,第三者に設定を変更されない

ように,パスワードを変更する必要があります(P51「パスワード」参照)。

5 設定ユーティリティが[ステータス]タブが選択された状態で表示されます。

画面上部の[セットアップ]タブをクリックして,セットアップウィザード

を起動します。次の「セットアップウィザードの実行」に進んでください。

クリック�

Chapter 2 アクセスポイント編

24

セットアップウィザードの実行

[セットアップ]タブをクリックすると,ウィザード形式で本製品の基本的な

設定をおこなうセットアップウィザードが起動します。画面の指示に従って,

セットアップを進めます。

1 セットアップの手順を確認し, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

2 設定ユーティリティのパスワードを設定します。「パスワード」に新たなパス

ワードを入力し,「再入力」に確認のため同じパスワードを入力します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

入力する�

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3. ウィザードによるセットアップ

25

3 本製品のSSIDおよび無線チャンネルを設定します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

入力する�

選択する�

① SSIDを入力します。

・ SSIDは半角英数字32文字以内で入力します。大文字と小文字が区別さ

れます。空白は使用できません。

・ 無線環境でセットアップする場合,本製品のセットアップ後,本製品に

接続する無線LANクライアントにも同じ名称を設定する必要がありま

す。SSIDの異なるパソコンは本製品に接続することはできません。

② 無線通信で使用する「チャンネル」を選択します(1~13)。

チャンネルの異なる複数のアクセスポイントを使用する場合は5チャンネ

ル以上離してください。無線ネットワーク内のすべての装置は,同じチャン

ネルを使う必要があります。

Chapter 2 アクセスポイント編

26

4 WEPの設定をおこないます。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

選択する�

選択する�

入力する�

① 「WEPキー」では,WEPキーの長さを選択します。

64ビット(64bits)と128ビット(128bits)のどちらかを選択します。

128ビットの方がセキュリティ度が高いですが,ご使用になる無線ネット

ワーク内で同じ設定にする必要があります。

※64ビットは40ビットと互換性があります。

② 「入力形式」では,WEPキー文字種を選択します。ASCII(半角英数字)

/16進(a~f,0~9で構成される文字列)から選択してください。

③ 「キー」にWEPキーを入力します。

キーの長さと文字種による入力文字数の組み合わせは次のとおりです。

・64bits-ASCII →半角英数字,5文字

・64bits-16進 →16進数,10文字

・128bits-ASCII →半角英数字,13文字

・128bits-16進 →16進数,26文字

セットアップウィザードでは,WEPキー番号は1に設定されます。

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3. ウィザードによるセットアップ

27

5 再起動 ボタンをクリックします。

クリック�

6 再起動を確認するメッセージが表示されます。 閉じる ボタンをクリックし

て本製品を再起動し,設定を完了します。

クリック�

※再起動が完了しても設定ユーティリティは表示されたままです。ブラウザの

更新ボタンをクリックするなどして表示内容を更新し,再びログイン画面が

表示されれば,設定は完了しています。

以上で,「セットアップウィザード」による基本設定は完了です。

Chapter 2 アクセスポイント編

28

無線クライアント側の設定

本製品に接続するすべての無線クライアントについて,セットアップウィザ

ードで設定した内容と同じ設定をします。無線クライアントに取り付けてい

る無線LANアダプタの設定ユーティリティを起動して,各項目を次のように

設定してください。設定方法は無線LANアダプタのマニュアルをお読みくだ

さい。

●無線クライアント側の各項目の設定内容

SSID(ESS ID)

の設定

本製品に設定したSSIDと同じ名称を入力します。大文字と小文

字が区別されますので注意が必要です。

WEPの設定 ウィザードで設定したWEPと同じ設定内容を無線クライアント

にも設定してください。

※無線LANアダプタによっては項目名が異なることがあります。

●WEP以外のセキュリティ機能を設定している場合

ウィザード設定後,WEP以外のセキュリティ機能を本製品に設定し

た場合,必要に応じて無線クライアント側にも同じセキュリティ設

定をしてください。

接続を確認する

本製品と無線クライアント側の基本的な設定が終われば,無線LANが正常に

動作しているか無線クライアントを使って確認します。

無線LANが正常に動作している場合でも,各パソコンのネットワーク設定

が終わっていないと,インターネットへの接続や,ファイルを共有するこ

とはできません。無線LANアダプタのマニュアルなどをお読みになりネッ

トワークの設定をしてください。

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3. ウィザードによるセットアップ

29

●インターネットに接続できる環境の場合

Webブラウザを開いて,お気に入りのホームページにアクセスしてみてください。

正常に表示できれば,正しく設定できています。

1 有線LANに接続されたパソコンからインターネットに接続できること

を確認します。

2 本製品の電源が入っていることを確認します。

3 無線クライアントを起動します。

4 無線クライアントのWebブラウザを起動し,お気に入りのページなど

を表示してみます。

ホームページが表示できれば,無線LANの設定は完了です。

安全のために各種セキュリティ機能を設定してください。 P30

●ネットワーク設定が完了している場合

ファイル共有などの設定が完了している場合は,相手のパソコンの共有フォルダなど

にアクセスしてください。正常にアクセスできれば,正しく設定できています。

1 本製品の電源が入っていることを確認します。

2 共有フォルダ(ドライブ)が設定されているパソコンを1台起動します。

3 ネットワーク設定が完了している無線LANクライアントを起動します。

4 無線クライアントの[ネットワーク]を表示し,相手のコンピュータの

共有フォルダ(ドライブ)を表示します。

共有フォルダ(ドライブ)にアクセスし,フォルダ(ドライブ)の

内容が表示できれば,これで無線LANの設定は完了です。

安全のために各種セキュリティ機能を設定してください。 P30

セキュリティ機能を設定する

30

4

無線LANの普及により,不正アクセスや盗聴などの問題も急増しています。

無線LANが正常に使用できることを確認したあとは,セキュリティ設定をす

るようにしてください。

セキュリティ機能の種類

本製品は次ページ以降の説明にあるセキュリティ機能が使用できます。この説

明を参考にご使用の無線LANで設定可能なセキュリティ機能を利用してくだ

さい。

ホームユースでのお勧めのセキュリティ機能は?

ホームユースの場合,「WEP」または「WPA-PSK」を使用してください。

WEPの暗号化ビット数は128ビット以上を推奨します。

※アドホック・モードはWPA規格に対応していません。

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4. セキュリティ機能を設定する

31

●SSIDステルス機能(→P33)

SSIDは,無線LANのネットワークを区別するための名称です。SSIDはそのま

までは第三者にすぐにわかりますので,定期的に変更するようにしてください。

変更の際は,そのネットワークで使用するすべての無線クライアントを変更す

る必要があります。

また,本製品ではSSIDが他人に知られることを防ぐための「SSIDステルス機

能」を搭載しており,本製品のSSIDが無線クライアント上で自動的に表示され

ることを防ぎます。

●MACアドレスフィルタリング(→P52)

アクセスポイントへの不正接続を防ぐため,無線クライアントのMACアドレ

スを利用して接続を制限する機能です。本製品では, 大40個のアドレスを

登録しておき,登録したMACアドレスを持つ無線クライアントの接続許可/

拒否を制御できます。

●WEP(→P35)

データの暗号化方式のひとつです。64/128ビットの2種類から選択できます。

ビット数が高いほどセキュリティ度が高くなります。暗号に使用する暗号キー

の文字には半角英数字(ASCII文字)と16進数のいずれかが使用できます。

※WEPには152ビットもありますが,本製品は128ビットまでに対応してい

ます。

●TKIP/AES(CCMP)

いずれもWEPよりも強固な暗号化方式です。TKIPはWi-Fiアライアンスが提

唱するWPA規格に含まれる暗号化方式で,AES(CCMP)はアメリカの政府

機関などでも使用される暗号化方式です。インフラストラクチャ・モードでは

このあと説明する「WPA-PSK」でTKIPを,「WPA2-PSK」でAESを利用

できます。なお,アドホック・モードでは利用できません。

Chapter 2 アクセスポイント編

32

●WPA-PSK/WPA2-PSK(→P39)

無線LANのさまざまな規格を協議するWi-Fiアライアンスが提唱する新しい

セキュリティ「WPA規格」のひとつです。アクセスポイントに接続する無線

クライアントに対してユーザ認証をおこない,さらにTKIPによってデータを

暗号化するという二重のセキュリティ機能です。パスフレーズの設定が簡単な

のでホームユースに適したセキュリティです。なお,WPA規格はアドホック・

モードには対応していません。

※WPA2規格は,Windows XPでのみ使用できます。

WPA-EAP

WPA規格のもうひとつの機能です。ユーザ認証方式により厳格な

IEEE802.1X認証を使用します。ただし,認証サーバであるRADIUSサー

バが必要になりますので,大企業などのビジネスユースに適したセキュリ

ティ機能です。本製品では使用できません。

IEEE802.1X

無線LANのセキュリティ規格のひとつです。認証サーバであるRADIUS

サーバが必要になります。本製品では使用できません。

RADIUS(ラディウス)サーバ

認証サーバの一種です。アクセスポイントに接続しようとする無線クライ

アントが接続を許可されたクライアントであるかどうかをあらかじめ配布

された証明書やパスワードなどで確認し,正当なユーザであると判断でき

れば接続を許可します。

ANY拒否

無線クライアントのSSID設定が「ANY」の場合に,接続を拒否するアクセ

スポイントの機能です。

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4. セキュリティ機能を設定する

33

SSIDステルス機能を設定する

Windows XPや一部の無線LAN製品の設定ユーティリティには,電波の届く

範囲にあるアクセスポイントのSSID(ESS ID)をすべて表示する機能がありま

す。この機能を悪用されると第三者に無線LANから侵入される恐れがありま

す。SSIDステルス機能を有効にすると,これらの設定ユーティリティでも

SSIDが表示されなくなり,セキュリティが向上します。

SSID(ESS ID)を自動認識するように設定されている無線LANアダ

プタは,SSIDステルス機能が有効になると接続できなくなることが

あります。その場合は本製品の設定が終わったあと,本製品に設定

したSSIDと同じSSIDを無線LANアダプタに手動で設定してださ

い。

SSIDの設定について

SSIDを製品の出荷時のまま使用していたり,ずっと同じSSIDを使用して

いたりすると第三者に不正に侵入される恐れがあります。SSIDステルス機

能を使用しない場合でも,SSIDは定期的に変更するようにしてください。

変更の際は,そのネットワークで使用するすべての無線クライアントを変

更する必要があります。

不正に侵入されると・・・

SSIDを第三者に知られたために不正に侵入されると次のような危険があ

ります。

・ 共有フォルダを設定している場合,共有フォルダ内のファイルをコピー

して内容を見られることがあります。

・ 共有プリンタを設定している場合,勝手に利用される恐れがあります。

・ ルータ経由でインターネットを利用している場合など,本来の利用者に

なりすましてインターネットに接続される恐れがあります。

Chapter 2 アクセスポイント編

34

SSIDステルス機能の設定方法

SSIDステルス機能は,P22「3. ウィザードによるセットアップ」を完了させ

てから設定してください。

1 設定ユーティリティの「拡張設定」タブをクリックします。

2 「拡張設定」画面が表示されるので,「SSIDステルス機能」の「有効」を選択

し, 設定 ボタンをクリックします。

クリック�

「有効」を選択�

特に必要がなければ,その他の設定項目を変更する必要はありません。

3 本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお待

ちください)。再起動が完了すると,SSIDステルス機能の設定は完了です。

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4. セキュリティ機能を設定する

35

WEPを設定する

WEP(Wired Equivalent Privacy)を使って無線で通信するデータを暗号化し

ます。無線クライアントは同じWEPを設定したアクセスポイントにだけ接続で

きます。また,同じWEPを設定した無線クライアントだけがデータを読み取れ

るようになります。これにより無線で通信するデータを盗聴されても,そのま

まではデータを解読できないようになります。

WEP設定のポイント

WEPを使用する場合,「WEPキー」と呼ばれるデータを暗号化するためのキー

ワードを設定します。WEPキーにはキー1からキー4までの4つのキー番号が

あり,それぞれにキーワードを登録します。コンピュータAとコンピュータB

の間で暗号化したデータをやり取りする場合は,お互いが同じキー番号(キー1

~キー4のいずれか)に同じキーワードを設定することで,暗号化されたデータ

を正しく受信できます。キー番号は4つありますが実際に使用するのはひとつ

だけですので,使用するキー番号にだけキーワードを設定してもかまいません。

WEPキーのキーワードの文字列が異なったり,キーワードが同じでも使用する

キー番号が異なったりすればデータを正しく送受信することはできません。

同じ無線LANネットワークに存在するアクセスポイント(または無

線ルータ),無線LANアダプタのWEP設定はすべて同じ内容にする

必要があります。設定が異なると無線LANでデータを送受信するこ

とはできません。

Chapter 2 アクセスポイント編

36

●WEPタイプ(認証方式)

オープンシステム認証,シェアードキー認証の2種類があります。オープンシ

ステム認証では,無線クライアントが本製品に接続するときに認証をおこない

ません。シェアードキー認証では,無線クライアントが本製品に接続するとき

に,共通のWEPキーを持っていることを確認します。シェアードキー認証は,

無線LANアダプタによっては,「共有キー」などと呼ばれることもあります。

●暗号化のビット数

64ビット(40ビットと互換あり),128ビット,152ビットなどのビット数が

あります。ビット数が高いほどセキュリティ度が高くなり解読が困難になりま

す。ただし,ご使用になる無線LANのネットワークで同じ設定にする必要があ

るため,ネットワーク内に128ビットまでしか設定できない無線LANアダプ

タが1つでもある場合は128ビットを使用してください。

※本製品は,64ビット,128ビットに対応しています。

●暗号キーの文字種

暗号キーとは暗号化の元になる文字列です。半角英数字と16進数から選択で

きます。

半角英数字

(ASCII文字)

半角英数字(ASCII文字)を使用することができます。全角文字や記

号,スペースは使えません。大文字と小文字が区別されます。

16進数

半角文字の16進数を使用することができます。16進数とは0~9

の数字とa~fの文字で構成される文字列です。全角文字や記号,ス

ペースは使えません。また,大文字と小文字は区別されません。

(例)128ビット16進数の場合→0c2f91a27b45fe2d864g32c01b

●WEPキー番号

暗号キーはキー1~キー4の 大4つまで登録することができます。同じ無線

LANネットワークでは必ず同じキー番号を有効にし,そのキー番号に同じ暗号

キーを入力する必要があります。

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4. セキュリティ機能を設定する

37

●暗号キー

暗号キーはデータを暗号化するためのキーワードになる文字列のことです。暗

号キーの文字数は暗号化のビット数と暗号キーの文字種で決まります。必ず決

められた文字数で暗号キーを作成します。

半角英数字を入力する場合 16進数を入力する場合

64ビット 5文字の半角英数字 10文字の16進数

128ビット 13文字の半角英数字 26文字の16進数

WEPの設定手順

1 設定ユーティリティの「基本設定」タブをクリックします。

2 「基本設定」画面が表示されます。SSID,チャンネルが正しいことを確認し

たうえで,「暗号化方式」でWEPを選択します。

「WEP」を選択

Chapter 2 アクセスポイント編

38

3 WEPに関する設定項目が表示されますので,各項目を設定します。

クリック�

選択する�

1~4から選択して右側にWEPキーを入力�

① 「WEPタイプ」で認証タイプをオープンシステム/シェアードキーのどち

らかからを選択します。

② 「WEPキー」で暗号化のビット数を64bits/128bitsのどちらかから選択

します。

③ 「入力形式」で暗号キーの文字種をASCII/16進のどちらかから選択しま

す。

④ 使用するキー番号を選択し,その横にWEPキーを入力します。

※複数のキーに入力してもかまいませんが,実際に使用するキーは1つです。

⑤ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックします。

⑥ 本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお

待ちください)。再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。

4 設定はこれで完了です。このあと正常に接続できるかを確認してください。

正常に接続できれば,すべての無線LANクライアントに同じ設定をしてくだ

さい。

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4. セキュリティ機能を設定する

39

WPA-PSK/WPA2-PSKを設定する

WPA-PSK/WPA2-PSKは,小規模なネットワークでも安全性の高いセキュ

リティを簡単に実現できます。設定にあたっては,あらかじめ「PSK(事前共

有キー)」を決めておいてください。

WPA-PSKを例に説明しますが,WPA2-PSKでも設定方法は同じです。

WPA2-PSKは,Windows XP/2000のみの対応となります。

●PSK(事前共有キー)

WPA-PSK/WPA2-PSKでは,「PSK(事前共有キー)」と呼ばれるパスフレ

ーズをあらかじめ決めておき,本製品および無線クライアントに設定する必要

があります。パスフレーズは半角英数字8~63文字で作成します。全角文字や

記号,スペースは使えません。大文字と小文字が区別されます。

1 設定ユーティリティの「基本設定」タブをクリックします。

2 「基本設定」画面が表示されます。SSID,チャンネルが正しいことを確認し

たうえで,「暗号化方式」でWPA-PSKを選択します。

「WPA-PSK」を選択�

Chapter 2 アクセスポイント編

40

3 WPA-PSKに関する設定項目が表示されますので,各項目を設定します。

パスフレーズを入力�

もう一度入力�

クリック�

① 「PSK」にパスフレーズ(事前共有キー)を入力します。

② 「再入力」に,確認のため「PSK」で入力したものと同じパスフレーズを

もう一度入力します。

③ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックします。

④ 本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお

待ちください)。再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。

4 設定はこれで完了です。このあと正常に接続できるかを確認してください。

正常に接続できれば,すべての無線LANクライアントに同じ設定をしてくだ

さい。

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設定ユーティリティのリファレンス

41

5 ここでは,本製品をアクセスポイントとして使用する場合の,設定ユーティリ

ティの各項目について説明します。

セットアップ

「セットアップ」タブでは,本製品の初期設定をウィザード形式でおこないま

す。

本製品をアクセスポイントとして使用する場合の初期設定手順については,

P22「3.ウィザードによるセットアップ」を参照してください。

ステータス

「ステータス」タブは,本製品の管理情報を表示します。

Chapter 2 アクセスポイント編

42

ファームウェア

バージョン

使用しているファームウェアのバージョン情報を表示しま

す。

有線側

本製品の有線ネットワーク側の設定情報を表示します。

・MACアドレス

・IPアドレス (初期設定:192.168.1.200)

・サブネットマスク (初期設定:255.255.255.0)

・ゲートウェイ (初期設定:192.168.1.254)

・送信パケット数

・受信パケット数

無線側

本製品の無線ネットワーク側の設定情報を表示します。

・SSID ・暗号化機能

・チャンネル ・送信パケット数

・受信パケット数

(画面下部)

本製品と通信している無線クライアントの情報を表示しま

す。

・接続時間 ・MACアドレス

●操作ボタン

ログ情報 システムログを表示します。

ログ情報

本製品は,システムで発生したイベントの履歴として,システムログを管理

します。イベントメッセージは,発生する問題の原因を特定するのに役立て

ることができます。

ログ情報 ボタンをクリックすることにより,表示します。

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

43

表示項目は次のとおりです。

●発生日時

●メッセージ(ログの内容)

●操作ボタン

ログ情報を操作するボタンです。

初のページ ログの先頭にジャンプします。

後のページ ログの末尾にジャンプします。

前ページ 1ページ前に進みます。

次ページ 1ページ後ろに進みます

ログを削除 ログ一覧を削除します。

情報の更新 ログ一覧を 新の情報に更新します。

ログ情報画面では,画面上部のタブは操作できません。

基本設定

「基本設定」タブは,本製品のSSID,チャンネル,暗号化方式などを設定しま

す。

意図しない第三者からの盗聴や混信などを避けるためにSSIDは必ず初期

値から変更してください。初期値は「LAN-PWG_APR」です。

Chapter 2 アクセスポイント編

44

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

アクセスポイント名

本製品の名称を設定します。ここで設定した名称は,無線

ネットワーク内で本製品を識別するために使用します。

初期設定は「Mobile BB Router」です。

SSID

本製品のSSID(ESS ID)を入力します。

SSIDは半角英数字20文字以内で入力します。大文字と小

文字が区別されます。

チャンネル

使用するチャンネルを選択します。1~13チャンネルの中

から選択します。チャンネルの異なる複数のアクセスポイ

ントを使用する場合は5チャンネル以上離してください。

(例)1ch, 6ch, 11ch, 3ch, 8ch, 13ch

暗号化方式

本製品のセキュリティ機能を選択します。

・無効 :セキュリティ機能を使用しません。

・WEP :WEPを使用します( →P35)。

・WPA-PSK :WPA-PSKを使用します( →P39)。

・WPA2-PSK :WPA2-PSKを使用します( →P39)。

WEP

暗号化方式にWEPを選択した場合の設定項目は,次のとおりです。

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

45

●WEPタイプ

オープンシステム

無線クライアント側のWEP設定で「ネットワーク認証(共有モ

ード)」をオフ(無効)にする場合はこちらを選択します。オー

プンシステム認証になり,無線LANアダプタがアクセスポイ

ントに接続する場合に認証をおこないません。

シェアードキー

無線クライアント側のWEP設定で「ネットワーク認証(共有モ

ード)」をオン(有効)にする場合はこちらを選択します。シェ

アードキー認証になり、WEPで使用するWEPキーを利用して

お互いが共通のWEPキーを持っていることを確認します。

●WEPキー

64bits 64ビットで暗号化します。40ビットのWEPと互換性のある

暗号化です。

128bits

128ビットで暗号化します。同じ無線LANグループの無線

LANアダプタおよびアクセスポイントが同じビット数の暗号

化に対応している必要があります。

●入力形式

ASCII 暗号キーに半角英数字(ASCIIコード)を使用します。全角文字

や記号は使えません。大文字と小文字が区別されます。

16進数

暗号キーに半角文字の16進数を使用します。16進数とは0~

9の数字とA~Fのアルファベットで構成される文字列です。

全角文字や記号は使えません。

●1~4(暗号キー入力欄)

本製品に接続する無線クライアントが使用するキー番号をラジオボタンで選択し,

テキストボックスに暗号キーを入力します。キーは4つありますが,実際に使用

するのはひとつだけです。選択したキー番号以外に暗号キーを入力してもかまい

ません。

Chapter 2 アクセスポイント編

46

WPA-PSK/WPA2-PSK

暗号化方式にWPA-PSK/WPA2-PSKを選択した場合の設定項目は,次のとお

りです。

※WPA-PSKで説明していますが,WPA2-PSKも設定内容は同じです。

WPA2は,Windows XP/2000のみの対応となります

PSK

事前共有キー(PSK)を入力します。

文字種別は[ASCII]固定です。パスフレーズは8~63文字の半

角英数字で設定します。大文字と小文字が区別されます。

再入力 確認のため,「PSK」で入力したものと同じパスフレーズをも

う一度入力します。

※暗号化方式は,TKIP固定になります。

IPアドレス設定

「IPアドレス設定」タブは,本製品のIPアドレスに関する設定のほか,DHCP

サーバ機能の有効/無効を設定します。

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

47

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

●設定の保存について

本製品のIPアドレスを変更して設定を保存すると,設定ユーティリティに

接続できなくなります。本製品が再起動してから,Webブラウザの[アド

レス]に新しいIPアドレスを入力して設定ユーティリティに再接続してく

ださい。

●IPアドレスの自動取得について

有線側の設定を「DHCPクライアント」に設定した場合,本製品の起動ご

とにIPアドレスが変わる可能性があります。DHCPサーバ機能の設定を使

って本製品のIPアドレスが固定されるように設定することをお勧めしま

す。

[有線側]

DHCPクライアント

/固定IP

本製品のIPアドレスの取得方法を選択します。

・DHCPクライアント

IPアドレスをDHCPサーバから自動取得します。無線側

のDHCPサーバ機能は無効になります。DHCPサーバ機

能を使用しているネットワークに本製品を接続する場合

は,こちらを選択してください。

なお,ご使用のネットワークのネットワークIDが本製品

のIPアドレスと異なっている場合,本製品の設定ユーテ

ィリティに接続することはできませんが,アクセスポイ

ントとしては問題なく使用できます。

・固定IP

IPアドレスを手動設定します。「IPアドレス」以下に登録

した固定IPの設定が有効になります。

Chapter 2 アクセスポイント編

48

IPアドレス 固定IPを選択した場合に,本製品のIPアドレスを入力しま

す。初期値は「192.168.1.200」です。

サブネットマスク/

ゲートウェイ

手動設定の場合,ご使用のネットワークのサブネットマス

クとデフォルトゲートウェイを入力します。

初期値は「255.255.255.0」/「192.168.1.254」です。

[無線側]

DHCPサーバ

「有効」を選択すると,本製品のDHCPサーバ機能が有効に

なります。有線接続側にすでにDHCPサーバが起動してい

る場合は,本製品の無線側のDHCPサーバを「無効」にし

てください。

IP範囲

DHCPサーバを有効にした場合に,本製品に接続する無線

クライアントに配布するIPアドレスの範囲を設定します。

必ず本製品のIPアドレスと同じセグメントのアドレス(IP

アドレスの左から3項目までが同じ)を設定してください。

DNSサーバ

ご使用のネットワーク内にDNSサーバが存在する場合,そ

のアドレスを登録することで,本製品に接続する無線クラ

イアントは,個別にDNSサーバを登録する必要がなくなり

ます。

拡張設定

「拡張設定」タブでは,本製品の詳細機能を設定することができます。

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

49

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

「拡張設定」タブでは,次に示す各設定をおこなうことができます。

ビーコン間隔 本製品から送信されるビーコンの間隔を指定します。通常

は変更する必要はありません。初期値は100msです。

RTS Threshold

隠れ端末対策のためにRTS/CTS方式で通信する基準値を

設定します。通常は変更する必要はありません。

※無線ネットワーク内に隠れ端末(端末同士が通信できない状態)が

存在すると,コリジョンが発生してデータの転送効率が低下するこ

とがあります。このような場合は,この値を小さくすると,設定し

た値を超えるパケットが端末から送信された場合に,RTS/CTS方

式で通信するようになります。これにより,パケットが小さく分割

され,コリジョンを回避できます。

Fragmentation

Threshold

フラグしきい値を設定します。通常は変更する必要はあり

ません。

※通信状態が悪い環境では,同じデータの送信を何度もくり返して要

求されることがあります。このような環境で大きなファイルサイズ

のデータを送信すると,再送信がくり返されたり,それが原因でコ

リジョンが発生したりします。このような場合は,この値を小さく

します。設定した値を超えるパケットが端末から送信された場合に、

パケットが小さく分割され,コリジョンを回避できます。

DTIM間隔

ビーコンに対し,どの程度の間隔でDTIM(Delivery Traffic

Indication Message)を挿入するかを1~255秒の範囲で

設定します。通常は変更する必要はありません。

たとえば,ビーコン間隔を100に,DTIM間隔を2に設定す

ると,アクセスポイントは200msごとにDTIMの入ったビ

ーコンを送信します。

Chapter 2 アクセスポイント編

50

SSIDステルス機能

SSIDステルス機能の有効/無効を設定します。

アクセスポイントが発信するSSID(ESS ID)を無線クライ

アント側で表示されないようにする機能です。

→P33「SSIDステルス機能を設定する」を参照

モード設定

無線方式の規格(IEEE802.11g/11b)を設定します。

接続する無線クライアントの規格を制限することができま

す。

・Gモード

IEEE802.11g規格のクライアントからの接続のみ受け

付けます。

・Mixモード

IEEE802.11g/11bどちらのクライアントからの接続

も受け付けます。

プリアンプルタイプ

無線通信の同期をとるプリアンプル信号の種類(長さ)を

選択します。通常は変更する必要はありません。

・ロングプリアンプル

ロングプリアンプルにのみ対応します。比較的古いタイ

プの無線クライアントとの互換性を確保するための設定

です。

・ショートプリアンプル

ショートプリアンプルにのみ対応します。通信品質が低

下する場合,こちらを選択すると改善されることがあり

ます。

送信速度

通信速度を選択します。通常は「Auto」に設定しておくと,

信号強度に合わせて自動的に伝送速度を調整します。信号

強度が高い場合は高速に,弱い場合は低速になります。通

信距離よりも通信速度を優先したい場合などは速度を固定

することもできます。速度を固定した場合は,通信速度が

維持できないほど信号強度が低下すると通信できなくなり

ます。

設定範囲: 1/2/5.5/6/9/11/12/18/24/36/

48/54Mbps

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

51

セキュリティ設定

「セキュリティ設定」タブでは,設定ユーティリティのパスワード,MACアド

レスフィルタ機能を設定することができます。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

パスワード

「パスワード」では,設定ユーティリティを起動したときに表示されるログイ

ン画面のユーザ名とパスワードを変更できます。不特定多数の人が利用するよ

うな環境では,第三者に設定を変更されないように,パスワードを設定するよ

うにしてください。

●パスワード変更手順

① ユーザ名を変更したい場合は,[ユーザ名]に新しいユーザ名を入力します。

初期値は「admin」です。

② [新パスワード]に任意の新しいパスワードを入力します。半角英数字12

文字まで入力できます。

③[新しいパスワードの再入力]にもう一度同じパスワードを入力します。

④ 設定 ボタンをクリックします。

⑤ 本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお

待ちください)。再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。

Chapter 2 アクセスポイント編

52

以上でパスワードの変更は完了です。

MACアドレスフィルタ

本製品は,無線クライアントのMACアドレスを利用して本製品への接続を制

限するMACアドレスフィルタリング機能に対応しています。登録できるクラ

イアントの数は40個までです。

有効/無効を設定

アドレス一覧のページを切り替え (1~10,11~20,21~30,31~40)�

どちらかを選択

MACアドレスを登録

●MACアドレスフィルタの設定手順

① フィルタリングの方法を選択します。

・以下のMACアドレステーブルに登録されたPCのみ拒否されます

登録したMACアドレスを持つ無線クライアントは,本製品への接続が

拒否されます。

・以下のMACアドレステーブルに登録されたPCのみ許可されます

登録したMACアドレスを持つ無線クライアントだけが,本製品に接続

できます。

② MACアドレスを入力します。

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

53

③ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックして設定を保存します。

④ 本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお

待ちください)。再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。

以上でMACアドレスフィルタの設定は完了です。

ツール

「ツール」タブでは,本製品の設定のバックアップ/修復,ファームウェアの

アップデートをおこなうことができます。

設定内容のバックアップ

バックアップ ボタンをクリックすることにより,本製品の設定内容(設定プ

ロファイル)をファイルに保存することが可能です。また,あとでその設定フ

ァイルを読み込むことで,本製品の設定内容をファイル保存時の状態に戻すこ

とができます。設定内容のバックアップや本製品が複数ある場合の設定に便利

です。

Chapter 2 アクセスポイント編

54

設定ファイルはバイナリ形式で保存されるため,ファイル単体では

内容は閲覧できませんが,セキュリティ情報が含まれていますので

管理には十分注意してください。

1 バックアップ ボタンをクリックします。

2 [ファイルのダウンロード]ダイアログが表示されますので, 保存 ボタンを

クリックします。

クリック�

3 [名前をつけて保存]ダイアログが表示されますので,保存場所を指定し,

保存 ボタンをクリックします。

クリック�

ファイル名は変更してもかまいませんが,拡張子は「.bin」のまま変更しない

でください。

4 <ダウンロードの完了>画面が表示されたら, 閉じる ボタンをクリックし

ます。これで設定内容のバックアップは完了です。

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5. 設定ユーティリティのリファレンス

55

設定内容の修復

バックアップした設定内容を本製品に反映させるには,次の手順でおこないま

す。

1 「修復設定」の横の 参照 ボタンをクリックします。

2 [ファイルを開く]ダイアログが表示されますので,設定ファイルの場所を指

定し, 開く ボタンをクリックします。

3 「修復設定」のテキストボックスにファイル名が表示されたことを確認し,

修復 ボタンをクリックします。

ファイルを選択�

クリック�

4 確認ダイアログが表示されますので, OK ボタンをクリックします。

クリック�

5 本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお待

ちください)。再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。

以上で設定内容の修復は完了です。

Chapter 2 アクセスポイント編

56

設定内容の修復 (初期値に修復)

バックアップ内容とは関係なく,本製品の設定を工場出荷時の初期値に修復す

るには,「初期値に修復」の横の 初期値 ボタンをクリックします。

メッセージに従って操作し,本製品を再起動すると,修復は完了です。

ファームウェアのアップデート

「ファームウェアのアップデート」では,本製品のファームウェアを更新する

ことができます。ファームウェアを更新することで,本製品の機能が向上した

り,現在のバージョンで発生した問題を解決したりできます。ファームウェア

の更新を行う前に,弊社ホームページ等からファームウェアをハードディスク

にダウンロードしておく必要があります。 新のファームウェアおよび詳しい

更新の手順については弊社Webサイト(L-site:http://www.logitec.co.jp/)

をご確認ください。

ファームウェアのアップデートは,「アクセスポイントモード/無線クライ

アントモード」と「ブロードバンドルータモード」で個別におこなう必要

があります。

1 「ファームウェア アップデート」の横の 参照 ボタンをクリックします。

2 [ファイルを開く]ダイアログが表示されますので,ダウンロード等で入手し

た,ファームウェアのファイルを指定し, 開く ボタンをクリックします。

3 「ファームウェア アップデート」のテキストボックスにファイル名が表示さ

れたことを確認し, 実行 ボタンをクリックします。

4 確認ダイアログが表示されるので OK ボタンをクリックします。

5 ファームウェアの更新完了後,本製品が自動的に再起動されます(画面が切り

替わりますので40秒ほどお待ちください)。再起動が完了すると,元の画面

に自動的に戻ります。

以上でファームウェアのアップデートは完了です。

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57

Chapter 3

無線LANアダプタ編

本製品を無線LANアダプタとして使用する場合の設定方法,および設定ユーテ

ィリティのリファレンスについて説明しています。

ご使用の通信モードにより,次のように設定を進めてください。

① 無線ルータやアクセスポイントを使用して通信する場合(インフラストラク

チャ・モード)で,セキュリティ機能にWEPを使用する場合

→別冊の「セットアップガイド」をお読みください。

※ 次ページ以降をお読みになっても設定できます。

② 無線LANアダプタ同士のみで通信する場合(アドホック・モード)

→次ページ以降をお読みください。

③ WEP以外のセキュリティ機能をご使用になる場合

→次ページ以降をお読みください。

1. 本製品の接続方法·························· 58

2. 設定用パソコンの準備······················ 60

3. 無線ネットワーク設定の確認················ 61

4. ウィザードによるセットアップ·············· 62

5. セキュリティ機能を設定する················ 68

6. 設定ユーティリティのリファレンス·········· 77

本製品の接続方法

58

1本製品を無線クライアントモードで使用する場合の接続方法について説明し

ます。

本体ウラのスライドスイッチにより,本製品を無線クライアントモ

ードに切り替えてから作業を始めてください(→P11)。本製品のモ

ードの切り替えは,本製品の電源を切ってからおこなってください。

本製品の接続方法 (初期設定時)

1 本製品の設置

良好な通信状態を確保するため,無線通信をおこなうアクセスポイントや他の

無線クライアントが見える場所に本製品を設置します。

本製品には外部アンテナはありません。ダイバシティ方式のアンテナが内

蔵されています。なお,本製品の設置方向により通信状態が大きく変わる

ことはありません。

2 接続方法

本製品の初期設定をおこなうため,本製品と設定用パソコンをLANケーブル

で接続し,電源を投入します。本製品は,付属のACアダプタのほか,付属の

USB電源ケーブルを使用して,パソコンのUSBポートから電源を供給するこ

ともできます(USBバスパワー)。ご使用の環境に合わせて電源供給方法を選

択してください。

※ 実際に本製品を接続して使用するパソコンを設定用パソコンとしてもかま

いません。

● USBポートからの電源供給について

パソコン本体のUSBポートから電源を供給する場合,安定した電力

供給のため,5V,500mAの電流が供給できるUSBポートに接続し

てご使用ください。また,USBハブを使って接続した場合の動作は

保証しておりません。USBハブは使用せず,パソコンのUSBポート

に直接接続するようにしてください。

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1. 本製品の接続方法

59

<本製品の接続(初期設定用)>

RESET POWERLAN/WAN

① 本製品に付属のLANケーブルでパソコン(イーサネット経由で本製品をコ

ントロールするための)のLANポートと本製品のLANポートを接続します。

②本製品に付属のACアダプタの電源プラグを本製品のPOWERに接続します。

③ ACアダプタ本体をACコンセントに差し込み,パソコンを起動します。

④ 本製品の「POWERランプ」が点灯していることを確認します。

ランプが正常に点灯していれば接続は完了です。

引き続き「2. 設定用パソコンの準備」に進んでください。

※ 初期設定が完了したら,実際に使用する環境に本製品を接続します。

<本製品の接続(運用時)>

RESET POWERLAN/WAN

設定用パソコンの準備

60

2本製品の設定ユーティリティには,パソコンから有線LAN経由でアクセスし

ます。このパソコンを「設定用パソコン」と呼びます。設定用パソコンから設

定ユーティリティにアクセスする前に,本製品と設定用パソコンが同じサブネ

ットに含まれていることを確認します。同じサブネットに含まれていない場合

は,パソコンのIPアドレスを変更する必要があります。

本製品の工場出荷時の初期設定は次の通りです。

●IPアドレス :192.168.1.200 (固定IP)

●サブネットマスク :255.255.255.0

●デフォルトゲートウェイ :192.168.1.254

この初期設定に合わせて,設定用パソコンのTCP/IP設定を次のように変更し

ます。

●IPアドレス :192.168.1.10

●サブネットマスク :255.255.255.0

●デフォルトゲートウェイ :192.168.1.254

本製品の設定を工場出荷時から変更し,本製品のDHCPサーバを有効にし

ている場合は,設定用パソコンがこのDHCPサーバのクライアントになる

ように設定する必要があります。

TCP/IP設定の変更方法については,P19 Chapter 2 アクセスポイント編

の「設定用パソコンのTCP/IP設定方法」を参照してください。

設定用パソコンの準備が完了したら,引き続き「3. 無線ネットワーク設定の

確認」に進んでください。

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無線ネットワーク設定の確認

61

3 ご使用の通信モードに合わせて設定に必要な情報を用意します。

セキュリティ機能の設定について

無線LANの普及により以前に比べて不正アクセスや盗聴などのセキュリ

ティ問題が多く発生しています。無線LANをご使用になる場合は,セキュ

リティ機能を設定することを強くお勧めします。

●インフラストラクチャ・モード

(無線ルータやアクセスポイントと通信するモード)をご使用の場合

無線ルータまたはアクセスポイントで設定した下表の内容のメモをご用意く

ださい。

●アドホック・モード

(無線LANアダプタ同士だけで通信するモード)をご使用の場合

あらかじめ下表の内容を決めてメモしておいてください。

【設定内容メモ】

□ SSID 無線LANのネットワーク名です。32文字以内の半角英数字です。大文字と

小文字が区別されますのでご注意ください。

□ WEP

セキュリティ機能のWEPを使用する場合は以下の情報を用意するか,新し

く決めてください。

・ WEPのキーの長さ(ビット数と,半角英数字か16進数かの文字種)

・ 使用するキー番号

・ 暗号キー(半角英数字または16進数の文字列)

※WEPについてはP71「WEPについて」に説明があります。

※セキュリティ上,設定内容の取り扱いに十分ご注意ください。

無線ネットワークの設定情報をメモしたら,引き続き「4. ウィザードによる

セットアップ」に進んでください。

●WEP以外のセキュリティ機能をご使用になる場合

セットアップウィザードでは設定できません。セットアップウィザードの「暗

号化設定」は無効にしていったんウィザードを完了し,P68「5. セキュリテ

ィ機能を設定する」を参照して設定してください。

ウィザードによるセットアップ

62

4無線ネットワークの設定情報が用意できたら,本製品の設定ユーティリティを

起動してセットアップウィザードを実行します。設定ユーティリティを使用す

るには,Internet ExplorerなどのWebブラウザが必要です。

設定ユーティリティの表示

1 本製品の設置と設定用パソコンの設定状態の確認

P58「1 本製品の接続方法」,P60「2 設定用パソコンの準備」で説明して

いる,各設定が正しくおこなわれていることを確認します。

2 Internet ExplorerなどのWebブラウザを起動します。

3 ブラウザのアドレス入力欄に「http://192.168.1.200」と入力し,

Enter キーを押します。

このアドレスは本製品の初期値です。すでに本製品のIPアドレスを変更してい

る場合は,変更後のIPアドレスを入力します。

設定ユーティリティにアクセスするIPアドレス,ユーザ名,パスワードは,

アクセスポイントモード,ブロードバンドルータモードで別々に設定する

ことができます。

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4. ウィザードによるセットアップ

63

4 「ログイン」画面が表示されます。初期値の場合は「ユーザー名」,「パスワー

ド」の両方に“admin”と入力し, OK ボタンをクリックします。.

入力する�

クリック�

不特定多数の人が利用するような環境では,第三者に設定を変更されない

ように,パスワードを変更する必要があります(P87「パスワード」参照)。

5 設定ユーティリティが[ステータス]タブが選択された状態で表示されます。

画面上部の[セットアップ]タブをクリックして,セットアップウィザード

を起動します。次の「セットアップウィザードの実行」に進んでください。

クリック�

Chapter 3 無線LANアダプタ編

64

セットアップウィザードの実行

[セットアップ]タブをクリックすると,ウィザード形式で本製品の基本的な

設定をおこなうセットアップウィザードが起動します。画面の指示に従って,

セットアップを進めます。

1 セットアップの手順を確認し, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

2 設定ユーティリティのパスワードを設定します。「パスワード」に新たなパス

ワードを入力し,「再入力」に確認のため同じパスワードを入力します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

入力する�

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4. ウィザードによるセットアップ

65

3 接続するアクセスポイントのSSIDおよび無線チャンネルを設定します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

入力する�

選択する�

① SSIDを入力します。

SSIDは半角英数字32文字以内で入力します。大文字と小文字が区別されま

す。空白は使用できません。

② 無線通信で使用する「チャンネル」を選択します(1~13)。

4 WEPの設定をおこないます。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

選択する�

選択する�

入力する�

Chapter 3 無線LANアダプタ編

66

① 「WEPキー」では,WEPキーの長さを選択します。

64ビット(64bits)と128ビット(128bits)のどちらかを選択します。

128ビットの方がセキュリティ度が高いですが,ご使用になる無線ネット

ワーク内で同じ設定にする必要があります。

※64ビットは40ビットと互換性があります。

② 「入力形式」では,WEPキー文字種を選択します。ASCII(半角英数字)

/16進(a~f,0~9で構成される文字列)から選択してください。

③ 「キー」にWEPキーを入力します。

キーの長さと文字種による入力文字数の組み合わせは次のとおりです。

・64bits-ASCII →半角英数字,5文字

・64bits-16進 →16進数,10文字

・128bits-ASCII →半角英数字,13文字

・128bits-16進 →16進数,26文字

セットアップウィザードでは,WEPキー番号は1に設定されます。

5 再起動 ボタンをクリックします。

クリック�

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4. ウィザードによるセットアップ

67

6 再起動を確認するメッセージが表示されます。 閉じる ボタンをクリックし

て本製品を再起動し,設定を完了します。

クリック�

※再起動が完了しても設定ユーティリティは表示されたままです。ブラウザの

更新ボタンをクリックするなどして表示内容を更新し,再びログイン画面が

表示されれば,設定は完了しています。

以上で,「セットアップウィザード」による基本設定は完了です。

セキュリティ機能を設定する

68

5

無線LANの普及により,不正アクセスや盗聴などの問題も急増しています。

無線LANが正常に使用できることを確認したあとは,セキュリティ設定をす

るようにしてください。

セキュリティ機能の種類

本製品は次ページ以降の説明にあるセキュリティ機能が使用できます。この説

明を参考にご使用の無線LANで設定可能なセキュリティ機能を利用してくだ

さい。

ホームユースでのお勧めのセキュリティ機能は?

ホームユースの場合,「WEP」または「WPA-PSK」を使用してください。

WEPの暗号化ビット数は128ビット以上を推奨します。

※アドホック・モードはWPA規格に対応していません。

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5. セキュリティ機能を設定する

69

●SSID(ネットワーク名)

無線LANのネットワークを区別するための名称です。SSIDはそのままでは第

三者にすぐにわかりますので,定期的に変更するようにしてください。また,

変更の際は,そのネットワークで使用するすべての無線クライアントを変更す

る必要があります。

●WEP

データの暗号化方式のひとつです。本製品では64/128ビットの2種類から選

択できます。ビット数が高いほどセキュリティ度が高くなります。

暗号に使用する暗号キーの文字には半角英数字(ASCII文字)と16進数のいず

れかが使用できます。

●TKIPとAES

いずれもWEPよりも強固な暗号化方式です。TKIPはWi-Fiアライアンスが提

唱するWPA規格に含まれる暗号化方式で,AESはアメリカの政府機関などで

も使用される暗号化方式です。インフラストラクチャ・モードではこのあと説

明する「WPA-PSK」でTKIPを,「WPA2-PSK」でAESを利用できます。

なお,アドホック・モードでは利用できません。

●WPA-PSK/WPA2-PSK

無線LANのさまざまな規格を協議するWi-Fiアライアンスが提唱する新しい

セキュリティ「WPA規格」のひとつです。アクセスポイントに接続する無線

クライアントに対してユーザ認証をおこない,さらにTKIPによってデータを

暗号化するという二重のセキュリティ機能です。パスフレーズの設定が簡単な

のでホームユースに適したセキュリティです。なお,WPA規格はアドホック・

モードには対応していません。

※WPA2規格は,Windows XPでのみ使用できます。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

70

WPA-EAP

WPA規格のもうひとつの機能です。ユーザ認証方式により厳格な

IEEE802.1X認証を使用します。ただし,認証サーバであるRADIUSサー

バが必要になりますので,大企業などのビジネスユースに適したセキュリ

ティ機能です。本製品では使用できません。

IEEE802.1X

無線LANのセキュリティ規格のひとつです。認証サーバであるRADIUS

サーバが必要になります。本製品では使用できません。

RADIUSサーバ

認証サーバの一種です。アクセスポイントに接続しようとする無線クライ

アントが接続を許可されたクライアントであるかどうかをあらかじめ配布

された証明書やパスワードなどで確認し,正当なユーザであると判断でき

れば接続を許可します。

MACアドレスフィルタリング,APステルス/ANY拒否

これらはアクセスポイント側で設定するセキュリティ機能です。

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5. セキュリティ機能を設定する

71

WEPを設定する

WEPの解説と設定の手順について説明します。設定の手順についてはP72

「WEPの設定手順」へ進んでください。

WEPについて

WEPは無線LANでもっとも一般的な暗号化方式です。WEPはあらかじめ決め

た暗号キーを64(40)/128ビットで暗号化します。WEPを利用するにあたっ

てはあらかじめ以下の内容を決めておく必要があります。

WEP設定に必要な内容

暗号化のビット数 40/64ビット・128ビットから選択

暗号キーの文字種 ASCIIテキスト(半角英数字)・16進数のいずれかを選択

WEPキー番号 キー1~キー4の4種類から選択

暗号キー 上記の条件に基づいた文字列を作成

WEPの暗号キーのビット数には,152ビットもありますが,本製品では

128ビットまでにのみ対応しています。

同じ無線LANネットワークに存在するアクセスポイント(または無線ルー

タ),無線LANアダプタのWEP設定はすべて同じ内容にする必要がありま

す。設定が異なると無線LANでデータを送受信することはできません。

●暗号化のビット数

64ビット(40ビットと互換あり),128ビットなどのビット数があります。ビ

ット数が高いほどセキュリティ度が高くなり解読が困難になります。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

72

●暗号キーの文字種

暗号キーとは暗号化の元になる文字列です。ASCIIテキスト(半角英数字)と16

進数から選択できます。

ASCIIテキスト

(半角英数字)

半角英数字(ASCII文字)を使用することができます。全角文字や

記号,スペースは使えません。大文字と小文字が区別されます。

16進数

半角文字の16進数を使用することができます。16進数とは0~

9の数字とa~fの文字で構成される文字列です。全角文字や記号,

スペースは使えません。また,大文字と小文字は区別されません。

(例)128ビット16進数の場合→0c2f91a27b45fe2d864g32c01b

●WEPキー番号

暗号キーはキー1~キー4の 大4つまで登録することができます。同じ無線

LANネットワークでは必ず同じキー番号を有効にし,そのキー番号に同じ暗

号キーを入力する必要があります。

●暗号キー

暗号キーはデータを暗号化するためのキーワードになる文字列のことです。

暗号キーの文字数は暗号化のビット数と暗号キーの文字種で決まります。必ず

決められた文字数で暗号キーを作成します。

半角英数字を入力する場合 16進数を入力する場合

64ビット 5文字の半角英数字 10文字の16進数

128ビット 13文字の半角英数字 26文字の16進数

WEPの設定手順

WEPは無線ルータやアクセスポイントおよび,通信するすべての無線クライア

ントで同じ値に設定する必要があります。

1 本製品の設定ユーティリティを表示します。

・詳しくはP62の手順 2 3 を参照してください。

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5. セキュリティ機能を設定する

73

「基本設定」タブを選択し,「暗号化方式」から「WEP」を選択します。 2

「WEP」を選択

3 WEPに関する設定項目が表示されますので,各項目を設定します。

クリック�

選択する�

1~4から選択して右側にWEPキーを入力�

① 「WEPタイプ」で認証タイプをオープンシステム/シェアードキーのどち

らかからから選択します。

※SSIDを選択した時点で情報を取得できている場合は選択できません。

② 「WEPキー」で,暗号化のビット数を64bits/128bitsのどちらかから選

択します。40ビットの場合は互換性のある64bitsを選択してください。

③ 「入力形式」で暗号キーの文字種を16進数/ASCIIのどちらかから選択し

ます。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

74

④ 使用するキー番号を選択し,その横にWEPキーを入力します。

※複数のキーに入力してもかまいませんが,実際に使用するキーは1つです。

⑤ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックします。

・ 文字数は指定数より多くても少なくてもエラーになります。

・ 使用しないキーに暗号キーを入力しても問題ありません。

半角英数字を入力する場合 16進数を入力する場合

64ビット 5文字の半角英数字 10文字の16進数

128ビット 13文字の半角英数字 26文字の16進数

※ ASCII 文字は半角英数字で大文字/小文字が区別されます。

16 進数は a~f および 0~9 の半角英数字の組み合わせで大文字/小文字は

区別されません。

任意の文字列を第三者に簡単に推測できる文字列にすると簡単に解読さ

れる恐れがありますので注意してください。たとえば「yamada」では簡

単に推測されますが,「ya02maxyz1si9」のように意味のない文字列だ

と簡単には推測されません。

設定 ボタンをクリックして設定を保存する前に,WEPキーはメモする

などして大切に保管してください。

4

本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお待

ちください)。

5 再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。設定はこれで完了です。

このあと正常に接続できるかを確認してください。正常に接続できれば,す

べての無線LANクライアントに同じ設定をしてください。

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5. セキュリティ機能を設定する

75

WPA-PSK/WPA2-PSKを設定する

WPA-PSK/WPA2-PSKは,小規模なネットワークでも安全性の高いセキュ

リティを簡単に実現できます。設定にあたっては,あらかじめ「PSK(事前共

有キー)」を決めておいてください。

WPA-PSKを例に説明しますが,WPA2-PSKでも設定方法は同じです。

WPA2-PSKは,Windows XP/2000のみの対応となります。

●PSK(事前共有キー)

WPA-PSK/WPA2-PSKでは,「PSK(事前共有キー)」と呼ばれるパスフレ

ーズをあらかじめ決めておき,本製品および無線クライアントに設定する必要

があります。パスフレーズは半角英数字8~63文字で作成します。全角文字や

記号,スペースは使えません。大文字と小文字が区別されます。

1 本製品の設定ユーティリティを表示します。

・詳しくはP62の手順 2 3 を参照してください。

「基本設定」タブを選択し,「暗号化方式」から「WPA-PSK」を選択します。2

「WPA-PSK」を選択�

Chapter 3 無線LANアダプタ編

76

3 WPA-PSKに関する設定項目が表示されますので,各項目を設定します。

パスフレーズを入力�

もう一度入力�

クリック�

① 「PSK」にパスフレーズ(事前共有キー)を入力します。

② 「再入力」に,確認のため「PSK」で入力したものと同じパスフレーズを

もう一度入力します。

③ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックします。

設定 ボタンをクリックして設定を保存する前に,パスフレーズはメモ

するなどして大切に保管してください。

4

本製品が自動的に再起動されます(画面が切り替わりますので40秒ほどお待

ちください)。

5 再起動が完了すると,元の画面に自動的に戻ります。設定はこれで完了です。

このあと正常に接続できるかを確認してください。正常に接続できれば,す

べての無線LANクライアントに同じ設定をしてください。

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設定ユーティリティのリファレンス

77

6 ここでは,本製品を無線LANアダプタとして使用する場合の,設定ユーティ

リティの各項目について説明します。

セットアップ

「セットアップ」タブでは,本製品の初期設定をウィザード形式でおこないま

す。本製品を無線LANアダプタとして使用する場合の初期設定手順について

は,P62「ウィザードによるセットアップ」を参照してください。

ステータス

「ステータス」タブは,本製品の管理情報を表示します。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

78

ファームウェア

バージョン

使用しているファームウェアのバージョン情報を表示しま

す。

有線側

本製品の有線ネットワーク側の設定情報を表示します。

・MACアドレス

・IPアドレス (初期設定:192.168.1.200)

・サブネットマスク (初期設定:255.255.255.0)

・ゲートウェイ (初期設定:192.168.1.254)

・送信パケット数

・受信パケット数

無線側

本製品の無線ネットワーク側の設定情報を表示します。

・SSID ・暗号化機能

・チャンネル ・送信パケット数

・受信パケット数

(画面下部)

本製品と通信している無線クライアントの情報を表示しま

す。

・接続時間 ・MACアドレス

●操作ボタン

ログ情報 システムログを表示します。

ログ情報

本製品は,システムで発生したイベントの履歴として,システムログを管理

します。イベントメッセージは,発生する問題の原因を特定するのに役立て

ることができます。

ログ情報 ボタンをクリックすることにより,表示します。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

79

表示項目は次のとおりです。

●発生日時

●メッセージ(ログの内容)

●操作ボタン

ログ情報を操作するボタンです。

初のページ ログの先頭にジャンプします。

後のページ ログの末尾にジャンプします。

前ページ 1ページ前に進みます。

次ページ 1ページ後ろに進みます

ログを削除 ログ一覧を削除します。

再読み込み ログ一覧を 新の情報に更新します。

基本設定

「基本設定」タブは,本製品と接続するアクセスポイントのSSID,チャンネル,

暗号化方式などを設定します。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

80

アクセスポイント名 本製品と接続するアクセスポイントの名称を設定します。

SSID

本製品と接続するアクセスポイントのSSID(ESS ID)を入

力します。SSIDは半角英数字20文字以内で入力します。

大文字と小文字が区別されます。

検索 ボタンをクリックすることで,利用可能なアクセス

ポイントの情報から自動取得できます。

チャンネル

使用するチャンネルを選択します。使用するアクセスポイ

ントで使用しているチャンネルと同じものを選択します。

検索 ボタンをクリックすることで,利用可能なアクセス

ポイントの情報から自動取得できます。

ワイヤレスモード

使用する無線ネットワークの通信モードを選択します。

・アドホック

無線ルータやアクセスポイントを使用せず無線LANア

ダプタ同士で通信するモードです。

・インフラストラクチャ

無線ルータやアクセスポイント使用するモードです。

暗号化方式

本製品のセキュリティ機能を選択します。

・無効 :セキュリティ機能を使用しません。

・WEP :WEPを使用します( →P71)。

・WPA-PSK :WPA-PSKを使用します( →P75)。

・WPA2-PSK :WPA2-PSKを使用します( →P75)。

●操作ボタン

検索 利用可能なアクセスポイントの情報を表示します。

利用可能なアクセスポイントの情報を取得する

検索 ボタンをクリックすることで,本製品が使用できるアクセスポイントなど

の無線ネットワークの情報を表示し,情報を取得して本製品に反映することがで

きます。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

81

1 「SSID名」の横の 検索 ボタンをクリックします。

クリック�

2 使用可能なアクセスポイントの一覧が表示されますので,使用するアクセス

ポイントを選択し, 接続 ボタンをクリックします。

選択�

クリック�

3 選択したアクセスポイントの情報が取得され,基本設定画面に戻ります。

以上でアクセスポイントの情報取得は完了です。

※引き続き,暗号化方式の設定などをおこなう必要があります。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

82

WEP

暗号化方式にWEPを選択した場合の設定項目は,次のとおりです。

●WEPタイプ

オープンシステム

アクセスポイント側のWEP設定で「ネットワーク認証(共有モ

ード)」をオフ(無効)にする場合はこちらを選択します。オー

プンシステム認証になり,本製品がアクセスポイントに接続

する場合に認証がおこなわれません。

シェアードキー

アクセスポイント側のWEP設定で「ネットワーク認証(共有モ

ード)」をオン(有効)にする場合はこちらを選択します。シェ

アードキー認証になり、WEPで使用するWEPキーを利用して

お互いが共通のWEPキーを持っていることを確認します。

●WEPキー

無効 登録してあるWEPキーを無効にします。

64bits 64ビットで暗号化します。40ビットのWEPと互換性があり

ます。

128bits

128ビットで暗号化します。同じ無線LANグループの無線

LANアダプタおよびアクセスポイントが同じビット数の暗号

化に対応している必要があります。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

83

●入力形式

ASCII 暗号キーに半角英数字(ASCIIコード)を使用します。全角文字

や記号は使えません。大文字と小文字が区別されます。

16進数

暗号キーに半角文字の16進数を使用します。16進数とは0~

9の数字とA~Fのアルファベットで構成される文字列です。

全角文字や記号は使えません。

●1~4(暗号キー入力欄)

接続するアクセスポイントが使用するキー番号をラジオボタンで選択し,右側のテ

キストボックスに暗号キーを入力します。キーは4つありますが実際に使用する

のはひとつだけです。選択したキー番号以外にもキーワードを入力してもかまい

ません。

WPA-PSK/WPA2-PSK

暗号化方式にWPA-PSK/WPA2-PSKを選択した場合の設定項目は,次のとお

りです。アドホック·モードでは選択できません。

※WPA-PSKで説明していますが,WPA2-PSKも設定内容は同じです。

WPA2規格は,Windows XP/2000のみの対応となります

PSK

事前共有キー(PSK)を入力します。

文字種別は[ASCII]固定です。パスフレーズは8~63文字の半

角英数字で設定します。大文字と小文字が区別されます。

再入力 確認のため,「PSK」で入力したものと同じパスフレーズをも

う一度入力します。

※暗号化方式は,TKIP固定になります。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

84

IPアドレス設定

「IPアドレス設定」タブは,本製品のIPアドレスに関する設定をおこないます。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

●IPアドレスの自動取得について

有線側の設定を「DHCPクライアント」に設定した場合,本製品の起動ご

とにIPアドレスが変わる可能性があります。

DHCPクライアント

/固定IP

本製品のIPアドレスの取得方法を選択します。

・DHCPクライアント

IPアドレスをDHCPサーバから自動取得します。DHCP

サーバ機能を使用しているアクセスポイント/ネットワ

ークに本製品を接続する場合は,こちらを選択してくだ

さい。

・固定IP

IPアドレスを手動設定します。「IPアドレス」以下に登録

した固定IPの設定が有効になります。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

85

IPアドレス 固定IPを選択した場合に,本製品のIPアドレスを入力しま

す。初期値は「192.168.1.200」です。

サブネットマスク/

ゲートウェイ

手動設定の場合,ご使用のネットワークのサブネットマス

クとデフォルトゲートウェイを入力します。

初期値は「255.255.255.0」/「192.168.1.254」です。

拡張設定

「拡張設定」タブでは,本製品の詳細機能を設定することができます。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

「拡張設定」タブでは,次に示す各設定をおこなうことができます。

ビーコン間隔 本製品から送信されるビーコンの間隔を指定します。通常

は変更する必要はありません。初期値は100msです。

RTS Threshold

隠れ端末対策のためにRTS/CTS方式で通信する基準値を

設定します。通常は変更する必要はありません。

※無線ネットワーク内に隠れ端末(端末同士が通信できない状態)が存在す

ると,コリジョンが発生してデータの転送効率が低下することがあります。

このような場合は,この値を小さくすると,設定した値を超えるパケットが

端末から送信された場合に,RTS/CTS方式で通信するようになります。こ

れにより,パケットが小さく分割され,コリジョンを回避できます。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

86

Fragmentation

Threshold

フラグしきい値を設定します。通常は変更する必要はあり

ません。

※通信状態が悪い環境では,同じデータの送信を何度もくり返して要

求されることがあります。このような環境で大きなファイルサイズ

のデータを送信すると,再送信がくり返されたり,それが原因でコ

リジョンが発生したりします。このような場合は,この値を小さく

します。設定した値を超えるパケットが端末から送信された場合に、

パケットが小さく分割され,コリジョンを回避できます。

DTIM間隔

ビーコンに対し,どの程度の間隔でDTIM(Delivery Traffic

Indication Message)を挿入するかを1~255秒の範囲で

設定します。通常は変更する必要はありません。

たとえば,ビーコン間隔を100に,DTIM間隔を2に設定す

ると,アクセスポイントは200msごとにDTIMの入ったビ

ーコンを送信します。

プリアンプルタイプ

無線通信の同期をとるプリアンプル信号の種類(長さ)を

選択します。通常は変更する必要はありません。

・ロングプリアンプル

ロングプリアンプルにのみ対応します。比較的古いタイ

プの無線クライアントとの互換性を確保するための設定

です。

・ショートプリアンプル

ショートプリアンプルにのみ対応します。通信品質が低

下する場合,こちらを選択すると改善されることがあり

ます。

送信速度

通信速度を選択します。通常は「Auto」に設定しておくと,

信号強度に合わせて自動的に伝送速度を調整します。信号

強度が高い場合は高速に,弱い場合は低速になります。通

信距離よりも通信速度を優先したい場合などは速度を固定

することもできます。速度を固定した場合は,通信速度が

維持できないほど信号強度が低下すると通信できなくなり

ます。

設定範囲:

1/2/5.5/6/9/11/12/18/24/36/48/54Mbps

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

87

セキュリティ設定

「セキュリティ設定」タブでは,設定ユーティリティのパスワードを設定する

ことができます。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

パスワード

「パスワード」では,設定ユーティリティを起動したときに表示されるログイ

ン画面のユーザ名とパスワードを変更できます。不特定多数の人が利用するよ

うな環境では,第三者に設定を変更されないように,パスワードを設定するよ

うにしてください。

操作方法は,アクセスポイントモードと同様です。

P51「パスワード」を参照してください。

Chapter 3 無線LANアダプタ編

88

ツール

「ツール」タブでは,本製品の設定のバックアップ/修復,ファームウェアの

アップデートをおこなうことができます。

操作方法は,アクセスポイントモードと同様です。次のページを参照してくだ

さい。

●設定内容のバックアップ

→P53「設定内容のバックアップ」

●設定内容の修復

→P55「設定内容の修復」

●設定内容を初期値に修復

→P56「設定内容の修復(初期値に修復)」

●ファームウェアのアップデート

→P56「ファームウェアのアップデート」

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89

Chapter 4

ブロードバンドルータ編

本製品をブロードバンドルータとして使用する場合の設定方法,および設定ユ

ーティリティのリファレンスについて説明しています。

1. 作業に入る前に···························· 90

2. 本製品の接続方法·························· 93

3. 設定用パソコンの準備······················ 95

4. ウィザードによるセットアップ·············· 97

5. セキュリティ機能を設定する···············107

6. 設定ユーティリティのリファレンス·········114

作業に入る前に

90

1本製品の設定作業に入る前に,本製品でインターネットを楽しむための準備が

完了していることと,プロバイダ情報の内容を確認します。

回線事業者/プロバイダとの契約と工事

次の内容を確認してください。

①回線事業者/プロバイダと契約は完了していますか?

回線事業者やプロバイダとの契約を完了しておく必要があります。また,フレ

ッツサービスの場合は,NTTとのご契約とは別にプロバイダとの契約が必要

です。

②モデムなどの機器は準備できていますか?

本製品でインターネットを楽しむためには,ADSL/CATV/光ファイバーなど

のモデムと本製品を接続する必要があります。モデムを別途購入されるように

契約している場合は,対応モデムをご用意いただく必要があります。

③回線工事は完了していますか?

回線事業者/プロバイダとの契約,モデムの設定が完了していても,屋内まで

の配線工事が完了している必要があります。すでに開通日を過ぎていることを

確認してください。

④パソコン側の必要な機器は準備できていますか?

本製品の設定,および本製品と接続するネットワーク機器には,無線通信機能

(IEEE802.11g)が搭載されている必要があります。パソコン本体などに内

蔵されていない場合は,別途無線LANアダプタを準備してください。各機器

のセットアップ方法については,それぞれのマニュアルをお読みください。

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1. 作業に入る前に

91

設定に必要なプロバイダ情報の準備

プロバイダから提供された,プロバイダに接続するための情報が記載された資

料を準備しておいてください。

●PPPoE接続の場合(フレッツADSL,Bフレッツなど)

フレッツADSLやBフレッツなどの「PPPoE接続」でインターネットに接続

するプロバイダの場合は,次の情報が記載された資料がお手元にあるはずです。

記入欄にメモしてください。

項目 記入欄

ユーザID※1

パスワード

DNSサーバの

アドレス

□自動設定

□手動設定(以下にDNSアドレスをメモしてください)

プライマリDNS

. . .

セカンダリDNS

. . .

サービス名※2 ※必要な場合のみメモしてください。

※1 プロバイダによっては,「アカウント」,「ユーザ名」などと表記されてい

ることがあります。

※2 一部のプロバイダで必要な場合があります。

PPPoE接続で固定IPアドレスがある場合

本製品はPPPoE接続において,固定のグローバルIPアドレスを1つ設定で

きます。固定のグローバルIPアドレスを取得している場合は,メモしてく

ださい。

. . .

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

92

●動的IPアドレスの場合(Yahoo!BB,CATVインターネットサービスなど)

インターネット側のIPアドレス(グローバルIPアドレス)をプロバイダから自動

的に取得するサービスの場合は,次の情報が記載された資料がお手元にあるは

ずです。記入欄にメモしてください。

項目 記入欄

DNSサーバの

アドレス

□自動設定

□手動設定(以下にDNSアドレスをメモしてください)

プライマリDNS

. . . セカンダリDNS

. . .

ホスト名※1 ※必要な場合のみメモしてください。

※1 一部のプロバイダで必要な場合があります。

●静的IPアドレスの場合(固定IPアドレスが提供されるサービス)

インターネット側のIPアドレス(グローバルIPアドレス)が固定で割り当てられ

るサービスです。次の内容をお調べのうえ,記入欄にメモしてください。

項目 記入欄

WAN

IPアドレス

※グローバルIPアドレスです

. . .

WAN

サブネットマスク . . .

WAN

ゲートウェイ . . .

DNSサーバの

アドレス

プライマリDNS

. . . セカンダリDNS

. . .

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本製品の接続方法

93

2 本製品をブロードバンドルータモードで使用する場合の接続方法について説

明します。

本体ウラのスライドスイッチにより,本製品をブロードバンドルー

タモードに切り替えてから作業を始めてください(→P12)。本製品

のモードの切り替えは,本製品の電源を切ってからおこなってくだ

さい。

本製品の接続方法 (初期設定時)

1 本製品の設置

良好な通信状態を確保するため,無線通信をおこなう無線クライアントが見え

る場所に本製品を設置します。

本製品には外部アンテナはありません。ダイバシティ方式のアンテナが内

蔵されています。なお,本製品の設置方向により通信状態が大きく変わる

ことはありません。

2 接続方法

本製品の初期設定をおこなうため,電源を投入します。この時点ではまだモデ

ムなどに接続しないでください。

本製品は,付属のACアダプタのほか,付属のUSB電源ケーブルを使用して,

パソコンのUSBポートから電源を供給することもできます(USBバスパワー)。

ご使用の環境に合わせて電源供給方法を選択してください。また,無線機能を

内蔵,または無線LANアダプタを取り付けたパソコンを「設定用パソコン」

として用意してください。

※ 実際に本製品と接続して使用するパソコンを設定用パソコンとしてもかま

いません。

● USBポートからの電源供給について

パソコン本体のUSBポートから電源を供給する場合,安定した電力

供給のため,5V,500mAの電流が供給できるUSBポートに接続し

てご使用ください。また,USBハブを使って接続した場合の動作は

保証しておりません。USBハブは使用せず,パソコンのUSBポート

に直接接続するようにしてください。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

94

<本製品の接続(初期設定用)>

RESET POWERLAN/WAN

①本製品に付属のACアダプタの電源プラグを本製品のPOWERに接続します。

② ACアダプタ本体をACコンセントに差し込みます。

③ 本製品の「POWERランプ」が点灯していることを確認します。

引き続き「3. 設定用パソコンの準備」に進んでください。

※ 初期設定が完了したら,実際に使用する環境に本製品を接続します。

<本製品の接続(運用時)>

RESET POWERLAN/WAN

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設定用パソコンの準備

95

3 本製品の設定ユーティリティには,パソコンから無線LAN経由でアクセスし

ます。このパソコンを「設定用パソコン」と呼びます。設定用パソコンから設

定ユーティリティにアクセスする前に,設定用パソコンの無線機能が正常に動

作していること,設定用パソコンのIPアドレス設定が「自動取得」になってい

ることを確認します。設定用パソコンのIPアドレスが固定されている場合は,

「自動取得」に変更する必要があります。

無線設定の確認

お使いの無線LANアダプタまたはパソコン内蔵の無線機能が正常に動作して

いるかを,各機器のマニュアルなどを参照して確認してください。本製品は,

IEEE802.11g/bでの通信に対応しています。

本製品の工場出荷時の無線設定は次のとおりです。

●SSID:LAN-PWG_APR

●チャンネル:7

●暗証:オープン

●暗号化:なし(無効)

本製品の設定を工場出荷時から変更し,SSIDを変更したり,暗号化機能を

有効にしている場合は,変更内容に合わせた設定が必要です。

IPアドレスの設定

本製品の工場出荷時のIPアドレスの設定(無線側)は次の通りです。

●IPアドレス :192.168.1.200 (固定IP)

●サブネットマスク :255.255.255.0

●デフォルトゲートウェイ :192.168.1.254

●DHCPサーバ :有効

この初期設定に合わせて,設定用パソコンの「ワイヤレス ネットワーク接続」

のTCP/IP設定を次のように変更します。変更方法については,無線LANアダ

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

96

プタのマニュアルなどを参照してください。

●「IPアドレスを自動的に取得する」を有効(チェック)

●「DNSサーバのアドレスを自動的に取得する」を有効(チェック)

本製品の設定を工場出荷時から変更し,本製品のDHCPサーバを無効にし

ている場合は,設定用パソコンのIPアドレスを手動で設定する必要があり

ます。TCP/IP設定の変更方法については,無線LANアダプタのマニュア

ルなどを参照してください。

設定用パソコンの準備が完了したら,引き続き「4. ウィザードによるセット

アップ」に進んでください。

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ウィザードによるセットアップ

97

4 設定用パソコンの準備ができたら,本製品の設定ユーティリティを起動してセ

ットアップウィザードを実行します。設定ユーティリティを使用するには,

Internet ExplorerなどのWebブラウザが必要です。

設定ユーティリティの表示

1 本製品の設置と設定用パソコンの設定状態の確認

P90「1 作業に入る前に」,P92「2 本製品の接続方法」,P95「3 設定用

パソコンの準備」で説明している,各設定が正しくおこなわれていることを確

認します。

2 Internet ExplorerなどのWebブラウザを起動します。

3 ブラウザのアドレス入力欄に「http://192.168.1.200」と入力し, Enter

キーを押します。

このアドレスは本製品の初期値です。すでに本製品のIPアドレスを変更してい

る場合は,変更後のIPアドレスを入力します。

設定ユーティリティにアクセスするIPアドレス,ユーザ名,パスワードは,

アクセスポイントモード,無線クライアントモードで別々に設定すること

ができます。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

98

4 「ログイン」画面が表示されます。初期値の場合は「ユーザー名」,「パスワー

ド」の両方に“admin”と入力し, OK ボタンをクリックします。.

入力する�

クリック�

不特定多数の人が利用するような環境では,第三者に設定を変更されない

ように,パスワードを変更する必要があります(P118「[パスワード設定]

タブ」参照)。

5 設定ユーティリティが[メイン]メニューの[無線側設定]タブが選択され

た状態で表示されます。左フレームの[ウィザード]メニューをクリックし

て,セットアップウィザードを起動します。

次の「セットアップウィザードの実行(1)」に進んでください。

クリック�

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4. ウィザードによるセットアップ

99

セットアップウィザードの実行(1)

[ウィザード]メニューをクリックすると,ウィザード形式で本製品の基本的

な設定をおこなうセットアップウィザードが起動します。画面の指示に従って,

セットアップを進めます。

1 セットアップの手順を確認し, 次へ ボタンをクリックします。

クリック�

※「次回もウィザードを起動しますか?」で「いいえ」を選択して 修正 ボ

タンをクリックすると,次回以降,[ウィザード]メニューをクリックして

もウィザードが起動しなくなります。

2 設定ユーティリティのパスワードを設定します。「パスワード」に新たなパス

ワードを入力し,「再入力」に確認のため同じパスワードを入力します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

入力する�

クリック�

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

100

3 本製品の内蔵時計のタイムゾーンをプルダウンメニューから選択します。

通常は「(GMT+09:00)Seoul, Tokyo, Yakutsk」を選択してください。タ

イムゾーンを選択したら, 次へ ボタンをクリックします。

選択する�

クリック�

4 本製品のIPアドレスを設定します。入力が終わったら, 次へ ボタンをクリ

ックします。

入力する�

選択する�

クリック�

入力する�

① 本製品のIPアドレス,サブネットマスクを入力します。

② 無線側のDHCPサーバ機能を有効/無効のどちらかから選択します。通常

は有効に設定します。

③ DHCPサーバを有効に設定した場合に,本製品に接続する無線クライアン

トに配布するIPアドレス範囲を設定します。

DHCPサーバから配布するIPアドレスには,本製品のIPアドレスと同じセ

グメントのアドレス(左から3番目までが同じ)を設定してください。

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4. ウィザードによるセットアップ

101

有線接続側にすでにDHCPサーバが起動している場合は,本製品の

無線側のDHCPサーバを「無効」にしてください。

5 インターネットへの接続方法を選択します。選択が終わったら, 次へ ボタ

ンをクリックします。

選択する�

クリック�

P91「設定に必要なプロバイダ情報の準備」で確認した情報を設定します。

これ以降はインターネットへの接続方法により設定方法が異なります。ご使用

の環境の説明を参照してください。

●自動IPアドレス(DHCP client) →P102

●固定IPアドレス →P103

●PPPoE自動IPアドレス →P104

●PPPoE固定IPアドレス →P105

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

102

セットアップウィザードの実行(2)

以降の設定は,使用するインターネット接続環境によって手順が異なります。

それぞれの接続方法の説明をお読みください。

(a)自動IPアドレス(DHCP client)を選択した場合

おもに無線ネットワーク上に他にDHCPサーバがある場合の設定です。

SSID,チャンネルを設定後,ウィザードを終了します。

a1 無線設定をおこないます。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

選択する�

選択する�

クリック�

入力する�

① 通常は「有効」を選択します。

② SSIDを入力します。

SSIDは半角英数字32文字以内で入力します。大文字と小文字が区別されま

す。空白は使用できません。

③ 無線通信で使用する「チャンネル」を選択します(1~13)。

a2 再起動 ボタンをクリックします。

クリック�

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4. ウィザードによるセットアップ

103

a3 設定が保存されたことを確認するメッセージが表示されます。 閉じる ボタ

ンをクリックして本製品を再起動し,設定を完了します。

クリック�

※再起動が完了しても設定ユーティリティは表示されたままです。ブラウザの

更新ボタンをクリックするなどして表示内容を更新することで,変更を確認

します。

以上で,「セットアップウィザード」による基本設定は完了です。

(b)固定IPアドレスを選択した場合

プロバイダから固定IPアドレスが提供される場合の設定です。

IPアドレスを設定し,無線設定をおこない,ウィザードを終了します。

b1 固定IPアドレスに伴う各情報を設定します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

入力する�

クリック�

無線設定以降は「(a)自動IPアドレス(DHCP client)を選択した場合」と同じで

す。P102 a1 ~ a3 を参照してください。

以上で,「セットアップウィザード」による基本設定は完了です。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

104

(c)PPPoE自動IPアドレスを選択した場合

フレッツADSL,Bフレッツなど,PPPoE接続の場合の一般的な設定です。

プロバイダへの接続情報を登録し,無線設定をおこない,ウィザードを終了し

ます。

c1 プロバイダへの接続情報を設定します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

入力する�

入力する�

クリック�

① プロバイダに接続するためのユーザIDを入力します。

プロバイダによっては,「アカウント」,「ユーザ名」などと表記されている

ことがあります。

② プロバイダに接続するためのパスワードを入力し,確認のため同じパスワー

ドをもう一度入力します。

無線設定以降は「(a)自動IPアドレス(DHCP client)を選択した場合」と同じで

す。P102 a1 ~ a3 を参照してください。

以上で,「セットアップウィザード」による基本設定は完了です。

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4. ウィザードによるセットアップ

105

(d)PPPoE固定IPアドレスを選択した場合

PPPoE接続で,固定IPアドレス提供サービスを利用する場合などの設定です。

プロバイダへの接続情報を登録し,無線設定をおこない,ウィザードを終了し

ます。

d1 プロバイダへの接続情報を設定します。

入力が終わったら, 次へ ボタンをクリックします。

入力する�

入力する�

クリック�

入力する�

4

① プロバイダに接続するためのユーザIDを入力します。

プロバイダによっては,「アカウント」,「ユーザ名」などと表記されている

ことがあります。

② プロバイダに接続するためのパスワードを入力し,確認のため同じパスワー

ドをもう一度入力します。

③ プロバイダから指定された固定IPアドレスを入力します。

無線設定以降は「(a)自動IPアドレス(DHCP client)を選択した場合」と同じで

す。P102 a1 ~ a3 を参照してください。

以上で,「セットアップウィザード」による基本設定は完了です。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

106

インターネットへの接続確認

設定が終わったら,インターネットに接続できるかテストします。

1 Internet ExplorerなどのWebブラウザを起動します。

2 任意のホームページのアドレスを入力し, Enter キーを押します。

目的のホームページが表示されることを確認してください。

※「http://www.logitec.co.jp」を入力した場合の例です。

以上で基本的な設定は完了です。

このあとは,必要に応じて設定をおこなってください。

●不正アクセスを防ぐための暗号化設定

→「5. セキュリティ機能を設定する」へ

●詳細な設定

→「6. 設定ユーティリティのリファレンス」へ

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セキュリティ機能を設定する

107

5

無線LANの普及により,不正アクセスや盗聴などの問題も急増しています。

無線LANが正常に使用できることを確認したあとは,セキュリティ設定をす

るようにしてください。

無線LANのセキュリティについての一般的な説明は,Chapter 2 アクセスポ

イント編の「4. セキュリティ機能を設定する」を参照してください。

ブロードバンドルータモードでは,次のセキュリティ機能を設定できます。

●SSIDの変更(→P107) ●SSIDステルス機能(→P108)

●WEP(→P110) ●WPA-PSK/WPA2-PSK(→P112)

SSIDを変更する

SSIDの変更は,次の手順でおこないます。

SSIDを製品の出荷時のまま使用していたり,ずっと同じSSIDを使用して

いたりすると第三者に不正に侵入される恐れがあります。SSIDは定期的に

変更するようにしてください。変更の際は,そのネットワークで使用する

すべての無線クライアントの設定を変更する必要があります。

1 設定ユーティリティの[無線]メニューをクリックします。

選択する�

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

108

2 「SSID」に変更するSSIDを入力し, 設定 ボタンをクリックします。

入力する�

クリック�

・ SSIDは半角英数字32文字以内で入力します。大文字と小文字が区別さ

れます。空白は使用できません。

・ 本製品のセットアップ後,本製品に接続する無線LANクライアントに

も同じ名称を設定する必要があります。SSIDの異なるパソコンは本製

品に接続することはできません。

3 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品が

再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上でSSIDの変更は完了です。

SSIDステルス機能を設定する

SSIDステルス機能の設定は,次の手順でおこないます。

SSID(ESS ID)を自動認識するように設定されている無線LANアダ

プタは,SSIDステルス機能が有効になると接続できなくなることが

あります。その場合は本製品の設定が終わったあと,本製品に設定

したSSIDと同じSSIDを無線LANアダプタに手動で設定してださ

い。

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5. セキュリティ機能を設定する

109

1 設定ユーティリティの[無線]メニューをクリックします。

選択する�

2 [高度な設定]タブをクリックします。

選択する�

3 「SSIDステルス機能」で,「有効」を選択し, 設定 ボタンをクリックします。

選択する�

クリック�

4 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品が

再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上でSSIDステルス機能の設定は完了です。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

110

WEPを設定する

WEPの設定は,次の手順でおこないます。

ブロードバンドルータモードのWEP機能は次のとおりです。

ブロードバンドルータモードのWEP機能

暗号化のビット数 40/64ビット・128ビット

暗号キーの文字種 ASCIIテキスト(半角英数字)・16進数

WEPキー番号 キー1~キー4

本製品に接続する無線クライアントのWEP設定はすべて同じ内容にする

必要があります。設定が異なると本製品に接続してインターネット接続は

できません。

1 設定ユーティリティの[無線]メニューをクリックします。

選択する�

2 [WEP]タブをクリックします。

選択する�

3 「暗号化方式」から「WEP」を選択します。

選択する�

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5. セキュリティ機能を設定する

111

4 WEPに関する設定項目が表示されますので,各項目を設定します。

クリック�

選択する�

1~4から選択して右側にWEPキーを入力�

① 「WEP」で認証タイプをオープンシステム/シェアードキーのどちらかか

らを選択します。

② 「入力形式」で暗号キーの文字種をASCII/16進数のどちらかから選択し

ます。

③ 「WEPキー」で暗号化のビット数を64-bit/128-bitのどちらかから選択

します。

④ 使用するキー番号を選択し,その横にWEPキーを入力します。

※複数のキーに入力してもかまいませんが,実際に使用するキーは1つです。

⑤ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックします。

5 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品が

再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上でWEPの設定は完了です。

このあと正常に接続できるかを確認してください。正常に接続できれば,す

べての無線LANクライアントに同じ設定をしてください。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

112

WPA-PSK/WPA2-PSKを設定する

WPA-PSK/WPA2-PSKの設定は,次の手順でおこないます。

WPA-PSKを例に説明しますが,WPA2-PSKでも設定方法は同じです。

WPA2-PSKは,Windows XP/2000のみの対応となります。

●PSK(事前共有キー)

WPA-PSK/WPA2-PSKでは,「PSK(事前共有キー)」と呼ばれるパスフレ

ーズをあらかじめ決めておき,本製品および無線クライアントに設定する必要

があります。パスフレーズは半角英数字8~63文字で作成します。全角文字や

記号,スペースは使えません。大文字と小文字が区別されます。

1 P110の 1 ,2 を参照して,[無線]メニューの[WEP]タブを選択します。

2 「暗号化方式」から「WPA-PSK」を選択します。

選択する�

3 WPA-PSKに関する設定項目が表示されますので,各項目を設定します。

パスフレーズを入力�

もう一度入力�

クリック�

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5. セキュリティ機能を設定する

113

① 「PSK」にパスフレーズ(事前共有キー)を入力します。

② 「再入力」に,確認のため「PSK」で入力したものと同じパスフレーズを

もう一度入力します。

③ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックします。

4 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品が

再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上でWEPの設定は完了です。

このあと正常に接続できるかを確認してください。正常に接続できれば,す

べての無線LANクライアントに同じ設定をしてください。

設定ユーティリティのリファレンス

114

6ここでは,本製品をブロードバンドルータとして使用する場合の,設定ユーテ

ィリティの各項目について説明します。

※画面左フレームの設定項目を「メニュー」,画面上フレームの設定項目を「タ

ブ」と表記しています。

[メイン]メニュー

[メイン]メニューでは,本製品のIPアドレス,パスワードなどの基本情報を

設定します。

[メイン]メニューでは,画面上部のタブをクリックすることにより,次に示

す各サブメニューを表示します。

[無線側設定]タブ 本製品の無線ネットワーク側のIPアドレスなどを設定しま

す(→P115)。

[有線側設定]タブ 本製品の有線ネットワーク側のIPアドレスなどを設定しま

す(→P116)。

[パスワード設定]

タブ

本製品の管理者および利用者のパスワードを設定します

(→P118)。

[時刻設定]タブ 本製品の内蔵時計の時刻を設定します(→P118)。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

115

[無線側設定]タブ

[無線側設定]タブでは,本製品の無線側のIP情報を設定します。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を

保存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

ホスト名

CATV回線を使用するプロバイダなど,利用するプロバイ

ダから指示があった場合に変更します。

初期値はMobile BB Routerです

IPアドレス 本製品のIPアドレスを入力します。

初期値は「192.168.1.200」です。

サブネットマスク ご使用の無線ネットワークのサブネットマスクを入力しま

す。初期値は「255.255.255.0」です。

DHCPサーバ

通常は「有効」に設定します。無線クライアントのIPアド

レスを手動で割り当てる必要がある場合や,無線ネットワ

ーク上に別にDHCPサーバがある場合は,「無効」に設定し

ます。

有線接続側にすでにDHCPサーバが起動している場合は,本製品の

無線側のDHCPサーバを「無効」にしてください。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

116

開始IPアドレス/

終了IPアドレス

DHCPサーバを有効にした場合に,本製品に接続する無線

クライアントに配布するIPアドレスの範囲を設定します。

必ず本製品のIPアドレスと同じセグメントのアドレス(IP

アドレスの左から3項目までが同じ)を設定してください。

ドメイン名

プロバイダよりドメイン名を入力するように指示がある場

合に設定します。通常は空欄でかまいません。

ここに設定された内容はクライアントに転送されます。

(画面下部)

本製品と通信している無線クライアントの情報を表示しま

す。

・ホスト名 ・IPアドレス ・MACアドレス

[有線側設定]タブ

[有線側設定]タブでは,本製品の有線側のIP情報を設定します。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

117

[有線側設定]タブの「接続方法」は,インターネットの接続方法によって,次

のように選択します。

●自動IPアドレス(DHCP client) →「DHCPクライアント/固定IP接続」

●固定IPアドレス →「DHCPクライアント/固定IP接続」

●PPPoE自動IPアドレス →「PPPoE」

●PPPoE固定IPアドレス →「PPPoE」

有線側IPアドレス

IPアドレスの取得方法を選択します。

・DHCPクライアント

グローバルIPアドレスをプロバイダから自動的に割り当

てられる場合に選択します。

・固定IP設定

固定のグローバルIPアドレスをプロバイダから割り当て

られる場合に選択します。

IPアドレス 「固定IP設定」選択時に,IPアドレスを入力します。

サブネットマスク/

デフォルトゲート

ウェイ

「固定IP設定」選択時に,サブネットマスク,デフォルトゲ

ートウェイを入力します。

DNSサーバ

プライマリ

「固定IP設定」選択時に,プライマリDNSサーバのIPアドレ

スを入力します。

DNSサーバ

セカンダリ

「固定IP設定」選択時に,セカンダリDNSサーバのIPアドレ

スを入力します。

MACアドレス

CATVなど,プロバイダよりMACアドレスで認証するよう

に指示がある場合にMACアドレスを入力します。通常は空

欄でかまいません。プロバイダによっては,本製品(ルー

タ)のMACアドレスを入力すると問題が発生することがあ

ります。その場合は, 互換MACアドレス ボタンをクリッ

クことにより,セットアップに使っているパソコンのMAC

アドレスがコピーできます。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

118

[パスワード設定]タブ

本製品へのアクセスアカウントには,管理者(「admin」でログイン),ユー

ザ(「user」でログイン)の2種類があります。

[パスワード設定]タブでは,それぞれのアカウントのパスワードを初期値か

ら変更します。パスワードは,確認のために同じものを再入力する必要があ

ります。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。 設定 ボタンをクリックすると,画面が切り替わり,

「Setting were successfully saved」と表示され,設定が保存されます。

「戻る」リンクをクリックすると,元の画面に戻ります。

●管理者とユーザの違い

ユーザ権限で設定ユーティリティにログインした場合,設定内容を閲覧で

きますが,変更はできません。 設定 ボタンをクリックすると,エラーメ

ッセージ(「Only administrator can change the configuration」)が

表示されます。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

119

[時刻設定]タブ

[時刻設定]タブでは,本製品のタイムゾーン,時刻などを設定します。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。 設定 ボタンをクリックすると,画面が切り替わり,

「Setting were successfully saved」と表示され,設定が保存されます。

「戻る」リンクをクリックすると,元の画面に戻ります。

現在の時刻 現在の時刻を表示します。

タイムゾーン

本製品を使用する場所のタイムゾーンを設定します。

通常は,初期値の(GMT +09:00)から変更する必要はあり

ません。

デフォルトNTP

サーバ

NTP(Network Time Protocol)サーバのURLあるいは

IPアドレスを入力します。利用しているプロバイダやネッ

トワークがNTPサーバをサポートしている場合は,指定さ

れたNTPサーバを登録することで,本製品の時刻設定を正

常に保つことができます。インターネット上で公開されて

いる一般のNTPサーバを登録することもできます。

時刻の設定 現在の年月日,時刻を入力し,設定ボタンをクリックする

ことで,手動で時刻を変更します。

Daylight Saving

夏時間(Daylight Saving Time: DST)の開始,終了日を

入力することで,夏時間に自動対応します。

通常は「無効」のまま変更する必要はありません。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

120

[無線]メニュー

[無線]メニューでは,SSID,WEPといった,無線部分の設定をおこないま

す。

[無線]メニューでは,画面上部のタブをクリックすることにより,次に示す

各サブメニューを表示します。

[基本設定]タブ 本製品のSSID,無線チャンネルを設定します(→P120)。

[WEP]タブ 本製品のセキュリティ機能を設定します(→P121)。

[高度な設定]タブ 本製品の詳細機能を設定します(→P124)。

[基本設定]タブ

[基本設定]タブでは,本製品のSSID,無線チャンネルを設定します。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

121

意図しない第三者からの盗聴や混信などを避けるためにSSIDは必ず初期

値から変更してください。初期値は「LAN-PWG_APR」です。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

SSID

本製品のSSID(ESS ID)を入力します。

SSIDは半角英数字20文字以内で入力します。大文字と小

文字が区別されます。

チャンネル

使用するチャンネルを選択します。1~13チャンネルの中

から選択します。チャンネルの異なる複数の無線機器を使

用する場合は5チャンネル以上離してください。

(例)1ch, 6ch, 11ch 3ch, 8ch, 13ch

[WEP]タブ

[WEP]タブでは,本製品のセキュリティ機能を設定します。

暗号化方式

本製品のセキュリティ機能を選択します。

・無効 :セキュリティ機能を使用しません。

・WEP :WEPを使用します( →P110)。

・WPA-PSK :WPA-PSKを使用します( →P112)。

・WPA2-PSK :WPA2-PSKを使用します( →P112)。

[WEP]タブの画面は,「暗号化方式」の選択により表示が異なります。

●WEPを選択した場合 →P122

●WPA-PSK/WPA2-PSKを選択した場合 →P123

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

122

[WEP]タブ-「WEP」選択時

暗号化方式に「WEP」を選択した場合の設定項目は,次のとおりです。

●WEP

オープンシステム

無線クライアント側のWEP設定で「ネットワーク認証(共有モ

ード)」をオフ(無効)にする場合はこちらを選択します。オー

プンシステム認証になり,無線LANアダプタがアクセスポイ

ントに接続する場合に認証をおこないません。

シェアードキー

無線クライアント側のWEP設定で「ネットワーク認証(共有モ

ード)」をオン(有効)にする場合はこちらを選択します。シェ

アードキー認証になり、WEPで使用するWEPキーを利用して

お互いが共通のWEPキーを持っていることを確認します。

●入力形式

ASCII 暗号キーに半角英数字(ASCIIコード)を使用します。全角文字

や記号は使えません。大文字と小文字が区別されます。

16進数

暗号キーに半角文字の16進数を使用します。16進数とは0~

9の数字とA~Fのアルファベットで構成される文字列です。

全角文字や記号は使えません。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

123

●WEPキー

64-bit 64ビットで暗号化します。40ビットのWEPと互換性のある

暗号化です。

128-bit

128ビットで暗号化します。同じ無線LANグループの無線

LANアダプタおよびアクセスポイントが同じビット数の暗号

化に対応している必要があります。

●キー1~キー4(暗号キー入力欄)

本製品に接続する無線LANアダプタが使用するキー番号をラジオボタンで選択

し,暗号キーを入力します。キーは4つありますが実際に使用するのはひとつだ

けです。選択したキー番号以外にもキーワードを入力してもかまいません。

[WEP]タブ-「WPA-PSKまたはWPA2-PSK」選択時

暗号化方式に「WPA-PSK/WPA2-PSK」を選択した場合の設定項目は,次の

とおりです。

※WPA-PSKで説明していますが,WPA2-PSKも設定内容は同じです。

WPA2規格は,Windows XP/2000のみの対応となります

PSK

事前共有キー(PSK)を入力します。

文字種別は[ASCII]固定です。パスフレーズは8~63文字の半

角英数字で設定します。大文字と小文字が区別されます。

再入力 確認のため,「PSK」で入力したものと同じパスフレーズをも

う一度入力します。

※暗号化方式は,TKIP固定になります。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

124

[高度な設定]タブ

[高度な設定]タブでは,本製品の詳細機能を設定することができます。

[高度な設定]タブでは,次に示す各設定をおこなうことができます。

ビーコン間隔 本製品から送信されるビーコンの間隔を指定します。通常

は変更する必要はありません。初期値は100msです。

RTSスレッショルド

隠れ端末対策のためにRTS/CTS方式で通信する基準値を

設定します。通常は変更する必要はありません。

※無線ネットワーク内に隠れ端末(端末同士が通信できない状態)が

存在すると,コリジョンが発生してデータの転送効率が低下するこ

とがあります。このような場合は,この値を小さくすると,設定し

た値を超えるパケットが端末から送信された場合に,RTS/CTS方

式で通信するようになります。これにより,パケットが小さく分割

され,コリジョンを回避できます。

フラグメンテーション

スレッショルド

フラグしきい値を設定します。通常は変更する必要はあり

ません。

※通信状態が悪い環境では,同じデータの送信を何度もくり返して要

求されることがあります。このような環境で大きなファイルサイズ

のデータを送信すると,再送信がくり返されたり,それが原因でコ

リジョンが発生したりします。このような場合は,この値を小さく

します。設定した値を超えるパケットが端末から送信された場合に、

パケットが小さく分割され,コリジョンを回避できます。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

125

DTIM間隔

ビーコンに対し,どの程度の間隔でDTIM(Delivery Traffic

Indication Message)を挿入するかを1~255秒の範囲で

設定します。通常は変更する必要はありません。

たとえば,ビーコン間隔を100に,DTIM間隔を2に設定す

ると,アクセスポイントは200msごとにDTIMの入ったビ

ーコンを送信します。

SSIDステルス機能

SSIDステルス機能の有効/無効を設定します。

アクセスポイントが発信するSSID(ESS ID)を無線クライ

アント側で表示されないようにする機能です。

→P108「SSIDステルス機能を設定する」を参照

[ステータス]メニュー

[ステータス]メニューでは,本製品の管理情報を表示します。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

126

[デバイス情報]タブ

[デバイス情報]タブでは,IPアドレス,MACアドレス情報,ルータの設定情

報を表示します。

ファームウェア

バージョン

使用しているファームウェアのバージョン情報を表示しま

す。

有線側

本製品の有線ネットワーク側の設定情報を表示します。

・MACアドレス

・IPアドレス (初期設定:192.168.1.200)

・サブネットマスク (初期設定:255.255.255.0)

・DHCPサーバ

「DHCP Table」のリンクをクリックすると,[メイン]

メニューの[無線側設定]タブに移動します(→P115)

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

127

無線側

本製品の無線ネットワーク側の設定情報を表示します。

・MACアドレス ・SSID

・チャンネル ・暗号化方式

有線側(ブロードバ

ンドルータ)

本製品のブロードバンドルータ機能の情報を表示します。

・MACアドレス

・接続状態(DHCPサーバ機能の状態)

・IPアドレス

・サブネットマスク

・デフォルトゲートウェイ

・DNSサーバ

●操作ボタン

DHCP Release DHCPサーバとして保持しているIPアドレスを

解放します。

DHCP Renew クライアントにIPアドレスを再配布します。

[ログの参照]タブ

[ログの参照]タブでは,システムで発生したイベントをログとして表示しま

す。発生する問題の原因を特定するのに役立てることができます。

表示項目は次のとおりです。

●発生時刻 ●メッセージ

●送信元 ●送信先

●備考

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

128

●操作ボタン

初のページ ログの先頭にジャンプします。

前ページ 1ページ前に進みます。

次ページ 1ページ後ろに進みます

後のページ ログの末尾にジャンプします。

ログを削除 ログ一覧を削除します。

情報の更新 ログ一覧を 新の情報に更新します。

[ログの設定]タブ

[ログの設定]タブでは,ログのシステム管理者への送信機能を設定します。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。 設定 ボタンをクリックすると,画面が切り替わり,

「Setting were successfully saved」と表示され,設定が保存されます。

「戻る」リンクをクリックすると,元の画面に戻ります。

SMTPサーバ 本製品のシステムログをE-mailで送付する際,ご使用にな

るSMTPサーバ名を入力します。

送信先

システムログを送付するE-mailアドレスを入力します。

Emailログ情報 ボタンをクリックすると,登録した

E-mailアドレスにシステムログを送信します。

Syslogサーバ Syslogデーモンを使用してログを送信する際,Syslogデー

モンが実行されているサーバのIPアドレスを指定します。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

129

ログの種類

E-mailまたはSyslogデーモンを使用して送信するログの

種類を設定します。

・システム情報

本製品の動作情報を表示します。

・攻撃情報

ネットワーク上の不正(悪質)なアクセスについての情報

を表示します。

・ドロップパケット

正常に転送できなかったパケットの情報を表示します。

・参考情報

システムの管理者からの重要な通知を表示します。

[統計情報]タブ

[統計情報]タブでは,パケット送受信情報を表示します。

パケット伝送状況を,受信/送信,無線側/有線側に分類して表示します。

いずれの値も,記録を開始してから伝送されたパケット数を示します。

クリア ボタンをクリックすると,統計情報を削除し,はじめから記録を

開始します。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

130

[無線情報]タブ

[無線情報]タブでは,本製品に接続している無線クライアントの情報を表示

します。

表示項目は次のとおりです。

●接続時間

●MACアドレス(現在通信中の無線クライアントのMACアドレス)

[ルーティング]メニュー

[ルーティング]メニューでは,ルーティング情報(パケット転送ルート)を

設定します。

通常の使用では,特に変更する必要はありません。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

131

[スタティック]タブ

[スタティック]タブでは,ネットワークが静的IPアドレスを持つ場合のパケ

ット伝送ルートを設定します。登録内容は,画面下部にスタティックルーテ

ィングテーブルとして表示されます。

ネットワークIP

アドレス

インターネット接続に使用するIPアドレスを入力します。

詳細は,プロバイダまたはネットワーク管理者に確認して

ください。

サブネットマスク

ご使用のネットワークのサブネットマスクを入力します。

空白にすると,初期値の255.255.255.0が有効になりま

す。設定値については,プロバイダまたはネットワーク管

理者に確認してください。

ゲートウェイIP

アドレス

ご使用のネットワークのゲートウェイアドレスを入力しま

す。設定値については,プロバイダまたはネットワーク管

理者に確認してください。

ポート インターネット接続に使用するポート(無線側/有線側)

を選択します。

メトリック

メトリックとは,パケットが宛先に到達するまでの距離を

示す数値です。整数で表現します。数値が小さいほどルー

トの優先度が高いことを意味します。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

132

●操作ボタン

画面下部の,スタティックルーティングテーブルを操作するボタンです。

追加 入力した設定をテーブルに追加します。

修正

スタティックルーティングテーブルから修正したい情報を

クリックして選択し,このボタンをクリックすると,設定

内容が表示され,項目を修正できます。

削除

スタティックルーティングテーブルから削除したい情報を

クリックして選択し,このボタンをクリックすると,設定

内容を削除できます。

クリア 入力した設定をクリアします。

[ダイナミック]タブ

[ダイナミック]タブでは,NATの有効/無効,およびRIPを使用してルータ

同士で動的ルーティングをおこなうためのパラメータを設定します。

●NAT(Network Address Translator)

プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する仕組み。

●RIP(Routing Information Protocol)

ネットワークを構成するルータの経路表(データベース)を作成し,これに基

づいて経路制御(ルーティング)を行うプロトコル。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

133

NAT/IPマスカレード

有効にすると,ネットワークで使用しているプライベート

IPアドレスをグローバルIPアドレスに変換します。

インターネットに接続する場合は,有効にしてください。

直接インターネットに接続せず,ローカルなルータとして

使用する場合は,無効にします。

送信

RIP情報の送信設定をおこないます。

・無効 RIPを送信しません。

・RIP1 RIP1(RIP Version 1)パケットを送信します。

・RIP2 RIP2(RIP Version 2)パケットを送信しません。

受信

RIP情報の受信設定をおこないます。

・無効 RIPを受信しません。

・RIP1 RIP1(RIP Version 1)パケットを受信します。

・RIP2 RIP2(RIP Version 2)パケットを受信しません。

[ルーティングテーブル]タブ

[ルーティングテーブル]タブでは,ルータに保存されたルーティングテーブ

ルを表示します。ルーティングテーブルとは,パケットの経路情報のデータ

ベースです。

ネットワークアドレス ノードのIPアドレスを表示します。

ネットワークマスク

ノードのネットワークマスク(サブネットマスク)を表示

します。ネットワークアドレスがホストか経路かを判断す

るために使用します。

ゲートウェイアドレス ノードのゲートウェイアドレスを表示します。

ポート WANとLANのどちらを経由して接続されているかを表示

します。

メトリック ノードのメトリックを表示します。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

134

タイプ ルーティングテーブルが,スタティックで生成されたのか,

ダイナミックで生成されたのかを表示します。

[アクセス]メニュー

[アクセス]メニューでは,アクセス制御に関する機能を設定することができ

ます。

[アクセス]メニューでは,画面上部のタブをクリックすることにより,次に

示す各サブメニューを表示します。

[MACフィルタ]タブ MACアドレスフィルタ機能を設定します(→P135)。

[プロトコルフィルタ]

タブ

プロトコルとポート番号を指定してアクセス制御をおこな

う,プロトコルフィルタ機能を設定します(→P137)。

[IPフィルタ]タブ IPアドレスを指定してアクセス制御をおこなう,IPフィル

タ機能を設定します(→P139)。

[仮想サーバ]タブ

ネットワーク内にサーバを設置する場合に,IPアドレスと

ポート番号を登録してルーティングをおこないます

(→P140)。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

135

[特殊アプリ]タブ

複数のポートを使用する特殊アプリケーションを登録でき

ます。ネットワーク通信が原因で,ファイアウォール内で

アプリケーションが正常動作しない場合に利用します。

[DMZ]タブ

DMZ(DeMilitarized Zone)機能を設定します。

インターネットゲーム(対話型)やテレビ会議などの双方

向通信が必要な場合に,使用するパソコンのプライベート

IPアドレスを登録しておきます。セキュリティ上必要なと

き以外は使用しないでください。

DMZ機能を使用する場合,本製品のIPアドレスは固定にす

る必要があります。

[ファイアウォール]

タブ

インターネットなどの外部ネットワークと内部ネットワー

ク間のアクセス制御をおこなうファイアウォール機能を設

定します。

[MACフィルタ]タブ

[MACフィルタ]タブでは,クライアントのMACアドレスを利用して本製品

を経由したインターネット接続を制御します。

フィルタ方法を選択�

クリック

MACアドレスを入力

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

136

●操作ボタン

画面下部の,MACアドレステーブルを操作するボタンです。

追加 入力した設定をテーブルに追加します。

修正

MACアドレステーブルから修正したい情報をクリックし

て選択し,このボタンをクリックすると,設定内容が表示

され,項目を修正できます。

削除

MACアドレステーブルから削除したい情報をクリックし

て選択し,このボタンをクリックすると,設定内容を削除

できます。

クリア 入力した設定をクリアします。

●MACアドレスフィルタの設定手順

① フィルタリングの方法を選択します。

・以下のMACアドレステーブルに登録されたPCのみ許可されます

登録したMACアドレスを持つ無線クライアントだけが,本製品に接続

できます。

・以下のMACアドレステーブルに登録されたPCのみ拒否されます

登録したMACアドレスを持つ無線クライアントは,本製品への接続が

拒否されます。

② 設定 ボタンをクリックしてフィルタ設定を確定します。画面下部のリス

トに選択したフィルタリングに登録されたMACアドレスが表示されます。

③ MACアドレスを入力します。

③ 入力が終わったら, 追加 ボタンをクリックしてリストに登録します。

以上でMACアドレスフィルタの設定は完了です。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

137

[プロトコルフィルタ]タブ

[プロトコルフィルタ]タブでは,通信プロトコルとポート番号を利用して,

本製品に接続する無線クライアントから有線側への接続(インターネット接

続)を制御します。

①フィルタ方法を選択�

②クリック�

②クリック�

①フィルタ条件を設定�(プロトコル,ポート範囲)�

●操作ボタン

画面下部の,プロトコルフィルタテーブルを操作するボタンです。

追加 入力した設定をテーブルに追加します。

修正

プロトコルフィルタテーブルから修正したい情報をクリ

ックして選択し,このボタンをクリックすると,設定内容

が表示され,項目を修正できます。

削除

プロトコルフィルタテーブルから削除したい情報をクリ

ックして選択し,このボタンをクリックすると,設定内容

を削除できます。

クリア 入力した設定をクリアします。

●プロトコルフィルタの設定手順

① フィルタリングの方法を選択します。

・無効リスト

無線側から有線側への,登録した条件のパケットを廃棄します。

・有効リスト

無線側から有線側への,登録した条件のパケットを通過させます。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

138

② 設定 ボタンをクリックしてフィルタ設定を確定します。画面下部のリス

トに選択したフィルタリング方法のフィルタリストが表示されます。

③ 「プロトコルフィルタの編集」でフィルタ設定を編集します。

項目

有効/無効を選択します。

有効:フィルタ条件のパケットは無線側→有線側に通過

無効:フィルタ条件のパケットは廃棄

名前 フィルタ設定に任意の名前を付けることができます。

プロトコル プロトコルをTCP/UDP/ICMPから選択します。

ポート番号 ポート番号を範囲指定します。

④ 入力が終わったら, 追加 ボタンをクリックしてリストに登録します。

以上でプロトコルフィルタの設定は完了です。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

139

[IPフィルタ]タブ

[IPフィルタ]タブでは,IPアドレスを利用して,本製品に接続する無線クラ

イアントから有線側への接続(インターネット接続)を禁止します。

●操作ボタン

画面下部の,IPフィルタテーブルを操作するボタンです。

追加 入力した設定をテーブルに追加します。

修正

IPフィルタテーブルから修正したい情報をクリックして

選択し,このボタンをクリックすると,設定内容が表示さ

れ,項目を修正できます。

削除

IPフィルタテーブルから削除したい情報をクリックして

選択し,このボタンをクリックすると,設定内容を削除で

きます。

クリア 入力した設定をクリアします。

●IPフィルタの設定手順

① 「項目」でIPフィルタ機能の有効/無効を選択します。

② 「開始IPアドレス」にフィルタするIPアドレス範囲の開始アドレスを入力し

ます。

③ 「終了IPアドレス」にフィルタするIPアドレス範囲の終了アドレスを入力し

ます。

④ 入力が終わったら, 追加 ボタンをクリックしてリストに登録します。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

140

以上でIPフィルタの設定は完了です。

[仮想サーバ]タブ

[仮想サーバ]タブでは,ネットワーク内にサーバを設置する場合に,IPアド

レスとポート番号を登録してルーティングをおこないます。

仮想サーバに設定するアドレスは,固定IPアドレスで使用してください。

DHCPサーバを使用している場合は,DHCP割り当て範囲外のアドレスを

使用してください。

●操作ボタン

画面下部の,仮想サーバリストを操作するボタンです。

追加 入力した設定をリストに追加します。

修正

仮想サーバリストから修正したい情報をクリックして選択

し,このボタンをクリックすると,設定内容が表示され,

項目を修正できます。

削除

仮想サーバリストから削除したい情報をクリックして選択

し,このボタンをクリックすると,設定内容を削除できま

す。

クリア 入力した設定をクリアします。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

141

●仮想サーバの設定手順

① 「項目」で仮想サーバ機能の有効/無効を選択します。

② 「名前」に仮想サーバ名称を入力します。

③ 「プロトコル」で使用するプロトコル(TCP/UDP/*)を選択します。

「*」を選択すると,プロトコルは判別しません。

④ 「無線側ポート」に,サーバ側(無線ネットワーク側)で使用するポート

番号を入力します。

⑤ 「有線側ポート」に,外部(有線ネットワーク側)からサーバにアクセス

する際に使用するポート番号を入力します。

⑥ 「サーバIPアドレス」に,無線ネットワーク内に設置するサーバのIPアドレ

スを入力します。

⑦ 入力が終わったら, 追加 ボタンをクリックしてリストに登録します。

以上で仮想サーバの設定は完了です。

[特殊アプリ]タブ

[特殊アプリ]タブでは,インターネットゲーム,ビデオ会議などの複数のポ

ートを使用する特殊なアプリケーションを登録できます。ネットワーク通信

が原因で,ファイアウォール内でアプリケーションが正常動作しない場合に

利用します。設定内容の詳細は,使用するアプリケーションのマニュアルな

どを参照してください。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

142

●DMZ機能との違い

指定したクライアントをWAN側に全面解放するのではなく,特定のポー

トのみを開放するため,特定ポート以外のポートへのアクセス要求は拒否

できる点がDMZ機能と異なります。また,ポートが開放されるクライアン

トは,対象アプリケーションを 初に起動したクライアントに限定されま

す。

●操作ボタン

画面下部の,特殊アプリケーションリストを操作するボタンです。

追加 入力した設定をリストに追加します。

修正

特殊アプリケーションリストから修正したい情報をクリッ

クして選択し,このボタンをクリックすると,設定内容が

表示され,項目を修正できます。

削除

特殊アプリケーションリストから削除したい情報をクリッ

クして選択し,このボタンをクリックすると,設定内容を

削除できます。

クリア 入力した設定をクリアします。

●特殊アプリケーションの設定手順

① 「項目」で特殊アプリケーション機能の有効/無効を選択します。

② 「名前」に特殊アプリケーションの名称を入力します。

③ 「トリガ」に,特殊アプリケーションで使用するプロトコルとポートを開

放するスイッチ(トリガ)となるプロトコル(TCP/UDP/ICMP/*)とポ

ート範囲を入力します。ここで設定したプロトコルとポート範囲に対して

アプリケーションから要求があると,「インカミング」で設定したプロトコ

ルとポートがアプリケーションに開放されます。

※「*」を選択すると,プロトコルは判別しません。

④ 「インカミング」に,特殊アプリケーションに開放するプロトコル

(TCP/UDP/ICMP/*)とポート範囲を入力します。

※「*」を選択すると,プロトコルは判別しません。

⑤ 入力が終わったら, 追加 ボタンをクリックしてリストに登録します。

以上で特殊アプリケーションの設定は完了です。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

143

[DMZ]タブ

[DMZ]タブでは,DMZ機能を設定します。

インターネットゲーム(対話型)やテレビ会議などの双方向通信が必要な場

合に,使用するパソコンのプライベートIPアドレスを登録しておきます。

DMZ機能を有効にすると,指定したIPアドレスを持つクライアントは,

WAN側(インターネット側)から自由にアクセスできるようになるため,

不正侵入されやすくなります。この機能を使用するときは,ファイアウォ

ールなどのセキュリティに十分に注意してください。

DMZ機能は,セキュリティ上必要なとき以外は使用しないでください。

DMZ機能を使用する場合,本製品のIPアドレスは固定にしてください。

DHCPサーバを使用している場合は,配布アドレス範囲外にIPアドレスを

設定するなどしてください。

●DMZ(DeMilitarized Zone)機能

通常,NAT変換を利用するルータでは,WAN(インターネット側)から

LAN上のパソコンにアクセスすることはできません。DMZ機能を使用す

ると,指定したクライアントへのWAN側からのアクセスを許可すること

ができます。これにより,LAN上からは通常使用できない双方向通信を利

用したサービスを利用できます。

●操作ボタン

キャンセル 入力した設定をクリアします。

設定 設定内容を保存します。設定内容は,本製品再起動後に有

効になります。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

144

●DMZ機能の設定手順

① 「項目」でDMZ機能の有効/無効を選択します。

② 「DMZ IPアドレス」に,DMZ機能を使用するクライアントのIPアドレス

を入力します。

③ 入力が終わったら, 設定 ボタンをクリックして設定を保存します。

以上でDMZ機能の設定は完了です。

[ファイアウォール]タブ

[ファイアウォール]タブでは,ファイアウォール機能を設定します。

本製品のファイアウォール機能は,静的フィルタリングにより実現していま

す。送信元/送信先のIPアドレス,ポート番号の情報によって,受信パケッ

トの転送や破棄をおこないます。

本製品のファイアウォール機能では,次のような対応はできません。

ご理解いただいたうえで使用してください。

●インターネットからのすべての不正侵入や攻撃に対処することはでき

ません。

●ウイルスやワームなどは検出できません。

●LAN側ネットワーク内での不正アクセスや攻撃を防御することはでき

ません。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

145

項目 ファイアウォール機能の有効/無効を選択します。

名前 ファイアウォール設定に名称を付けます。

処理 フィルタリング設定に対する処理を許可/拒否から選択し

ます。

タイムアウト パケットが入ってきてから処理をおこなうまでの時間を設

定します。

送信元

送信元に対するフィルタリング条件を設定します。

・ポート

フィルタリングを適用するインタフェースを無線側/有

線側/*から選択します。*を選択すると,無線側,有

線側両方をフィルタリングします。

・開始IPアドレス,終了IPアドレス

フィルタリングするIPアドレスの範囲を設定します。*

を入力すると,範囲を制限しません。

送信先

送信先に対するフィルタリング条件を設定します。

・ポート

フィルタリングを適用するインタフェースを無線側/有

線側/*から選択します。*を選択すると,無線側,有

線側両方をフィルタリングします。

・開始IPアドレス,終了IPアドレス

フィルタリングするIPアドレスの範囲を設定します。

*は範囲を制限しません。

・プロトコル

フィルタリングするプロトコルをTCP/UDP/ICMP/*

から選択します。*はプロトコルを制限しません。

・ポート番号

フィルタリングするポート番号の範囲を設定します。

●操作ボタン

画面下部の,ファイアウォールリストを操作するボタンです。

追加 入力した設定をリストに追加します。

修正

ファイアウォールリストから修正したい情報をクリックし

て選択し,このボタンをクリックすると,設定内容が表示

され,項目を修正できます。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

146

削除

ファイアウォールリストから削除したい情報をクリックし

て選択し,このボタンをクリックすると,設定内容を削除

できます。

クリア 入力した設定をクリアします。

優先度アップ

ファイアウォールリストから情報をクリックして選択し,

このボタンをクリックすると,設定情報の優先度が1つ上

がります。変更した優先度を確定するには,優先度の修正

ボタンをクリックします。

優先度ダウン

ファイアウォールリストから情報をクリックして選択し,

このボタンをクリックすると,設定情報の優先度が1つ下

がります。変更した優先度を確定するには,優先度の修正

ボタンをクリックします。

優先度の修正 優先度アップ/優先度ダウンで変更した優先度を確定しま

す。

[管理]メニュー

[管理]メニューでは,リモート制御などの,主にWAN側→LAN側への各種

プロトコルの設定をおこないます。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

147

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

HTTP設定

WAN側からのHTTPを利用したリモート制御について設

定します。

・有効/無効

HTTPアクセスの有効/無効を選択します。

・ポート番号

有線側(WAN側)からのHTTPアクセスで使用するポー

ト番号を入力します。初期値は8080です。

・IPアドレス

有線側(WAN側)からのHTTPアクセスを許可するIPア

ドレス範囲を入力します。

有線側ポート

Ping許可

有線側(WAN側)からのPingに応答するかどうかを設定

します。

・有効/無効

Ping応答の有効/無効を選択します。

・IPアドレス

Pingに応答する有線側(WAN側)のIPアドレス範囲を

入力します。

UPnP機能

UPnP(Universal Plug and Play)機能の有効/無効を

選択します。本製品は,UPnP(Universal Plug and Play)

機能に対応しており,UPnPに対応したOSとネットワーク

機器との組み合わせで,特別な設定なしにテレビ電話や音

声チャットなどのアプリケーションを利用できます。

ゲームモード機能

ゲームモード機能の有効/無効を選択します。

オンラインゲームまたはボイスデータを使う専用アプリケ

ーションの使用中に問題が発生した場合,この機能を有効

にすると,問題が解決することがあります。

これらの専用アプリケーションを使用しない場合は,セキ

ュリティ上の問題が発生することがあるので,無効にして

ください。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

148

[ツール]メニュー

[ツール]メニューでは,本製品の設定のバックアップ/修復,ファームウェ

アのアップデートなどをおこなうことができます。

[ツール]メニューでは,画面上部のタブをクリックすることにより,次に示

す各サブメニューを表示します。

[本体再起動]タブ 本製品を再起動します(→P149)。

[設定の保存と復元]

タブ

本製品の設定内容を外部ファイルに保存/外部ファイルか

ら復元できます。また,VPNパススルーの設定もここでお

こないます(→P149)。

[ファームウェアの

更新]タブ 本製品のファームウェアを更新します(→P152)。

[Pingテスト]タブ ネットワーク上にIPアドレスやホスト名が存在することを

確認するための,「Ping」コマンドを出力します(→P153)。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

149

[本体再起動]タブ

再起動 ボタンをクリックすることにより,本製品を再起動します。

本製品が正常動作していない場合,本製品を再起動することにより,動作が改

善されることがあります。

[設定の保存と復元]タブ

[設定の保存と復元]タブでは,本製品の設定内容(設定プロファイル)の保

存,復元のほか,本製品を工場出荷時の状態に戻す,初期化をおこないます。

また,VPNパススルー機能の有効/無効もこの画面で設定します。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

150

[設定の保存と復元]タブ-VPN Pass Through (VPNパススルー)

本製品は,本製品を介してWAN-LAN間接続をしている状態でVPN(仮想プ

ライベートネットワーク)機能を使用するための「VPNパススルー機能」に

対応しています。

設定を変更した場合は,必ず 設定 ボタンをクリックして,設定内容を保

存してください。設定内容は,本製品再起動後に有効になります。

IPSec

IPSecを使用したVPNを利用するときは「有効」に,無効

にするときは「無効」に設定します。工場出荷時の状態で

は「無効」に設定されています。

●VPN(Virtual Private Network)

VPNとは,インターネットなどの共有回線を使って仮想的にネットワーク

を構築する技術です。一般的に共有回線での通信は,専用回線を使った通

信と同等の安全性は確保できませんが,VPNを使用すると拠点間の通信を

暗号化することにより,共有回線を使っても安全性を確保することができ

ます。比較的導入が簡単なことや,専用線やダイヤルアップ接続に比べて

コスト面でのメリットがあるため,近年普及が進んでいます。

本製品は,IPSecを利用したVPNサーバに対するルーティングをおこなう

ことができます。

[設定の保存と復元]タブ-設定の保存

「設定の保存」の 保存 ボタンをクリックすることにより,本製品の設定内

容(設定プロファイル)をファイルに保存することが可能です。また,あとで

その設定ファイルを読み込むことで,本製品の設定内容をファイル保存時の状

態に戻すことができます。設定内容のバックアップや本製品が複数ある場合の

設定に便利です。

設定ファイルはテキスト形式で保存されます。設定ファイルにはセ

キュリティ情報も含まれますので管理には十分注意してください。

1 保存 ボタンをクリックします。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

151

2 [ファイルのダウンロード]ダイアログが表示されますので, 保存 ボタンを

クリックします。

3 [名前を付けて保存]ダイアログが表示されますので,保存場所を指定し,

保存 ボタンをクリックします。

ファイル名を変更してもかまいませんが,拡張子は「.bin」のまま変更しない

でください。

4 <ダウンロードの完了>画面が表示されたら, 閉じる ボタンをクリックし

ます。これで設定内容の保存は完了です。

[設定の保存と復元]タブ-設定の復元

バックアップした設定内容を本製品に反映させるには,次の手順でおこないま

す。

1 「設定の復元」の横の 参照 ボタンをクリックします。

2 [ファイルの選択]ダイアログが表示されますので,設定ファイルを指定し,

開く ボタンをクリックします。

3 「設定の復元」のテキストボックスにファイル名が表示されたことを確認し,

復元 ボタンをクリックします。

ファイルを選択�

クリック�

4 確認ダイアログ(Load Setting from file)が表示されますので, OK ボタ

ンをクリックします。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

152

5 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品

が再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上で設定内容の復元は完了です。

[設定の保存と復元]タブ-初期設定に戻す

「初期設定に戻す」の 初期化 ボタンをクリックすることにより,本製品の

設定を工場出荷時の内容に戻すことができます。

1 初期化 ボタンをクリックします。

2 確認ダイアログ(Restore To Factory Default Settings?)が表示されます

ので, OK ボタンをクリックします。

3 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品

が再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上で本製品の初期化は完了です。

[ファームウェアの更新]タブ

[ファームウェアの更新]タブでは,本製品のファームウェアを更新すること

ができます。ファームウェアを更新することで,本製品の機能が向上したり,

現在のバージョンで発生した問題を解決したりできます。ファームウェアの更

新を行う前に,弊社ホームページ等からファームウェアをハードディスクにダ

ウンロードしておく必要があります。 新のファームウェアおよび詳しい更新

の手順については弊社Webサイト(L-site:http://www.logitec.co.jp/)を

ご確認ください。

1 「ファームウェアの更新」の横の 参照 ボタンをクリックします。

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6. 設定ユーティリティのリファレンス

153

2 [ファイルの選択]ダイアログが表示されますので,ダウンロード等で入手し

た,ファームウェアのファイルを指定し, 開く ボタンをクリックします。

3 「ファームウェア アップデート」のテキストボックスにファイル名が表示さ

れたことを確認し, 更新実行 ボタンをクリックします。

4 確認ダイアログが表示されますので, OK ボタンをクリックします。

5 画面が切り替わり,「The device is restarting...」と表示されます。本製品

が再起動されるまで40秒ほど待ち,「戻る」のリンクをクリックします。

以上でファームウェアの更新は完了です。

ファームウェアの更新中は,絶対に本製品の電源を切らないように

してください。本製品が使用できなくなることがあります。

[Pingテスト]タブ

[Pingテスト]タブでは,ネットワーク上のIPアドレスやホスト名への正常通

信を確認するための,「Ping」コマンドを出力します。

●Pingテストの実行手順

① 「ホスト名又はIPアドレス」の右のテキストボックスに通信を確認したい

ホスト名またはIPアドレスを入力します。

② Ping ボタンをクリックします。

③ 通信に成功すると,「Ping (ホスト名またはIPアドレス)」と表示されます。

以上でPingテストの実行は完了です。

Chapter 4 ブロードバンドルータ編

154

[ウィザード]メニュー

[ウィザード]メニューでは,本製品の初期設定をウィザード形式でおこない

ます。

本製品の初期設定手順については,P97「ウィザードによるセットアップ」

を参照してください。

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155

Chapter 5

付 録 編

付録編では,付属のCD-ROMに入っている「ネットワーク設定マニュアル」

の使い方の説明や,本製品がうまく動作しない場合のトラブルシューティング

「こんなときは」などを説明しています。「こんなときは」やFAQをお読みにな

っても解決しない場合は,別冊の「セットアップガイド」の「サポートサービス

について」をご覧ください。

1. ネットワーク設定マニュアルの読み方·······156

2. こんなときは·····························158

ネットワーク設定マニュアルの読み方

156

1

本製品に付属のCD-ROMの中にはOSごとのネットワーク設定の方法につい

て説明したPDF版「ネットワーク設定マニュアル」を収録しています。

●マニュアルの概要

このマニュアルは,ネットワークの基本的なことを説明した「基礎知識編」と

OSごとのネットワーク設定の方法を説明した「各OS編」に分かれています。

必要なファイルだけをA4サイズの用紙に印刷してご利用いただくと便利です。

なお,カラー対応になっていますのでカラープリンタで印刷していただくと,

より分かりやすくなります。

ネットワーク設定マニュアルは有線LANでの説明になっていますが,無線

LANでもネットワーク設定の方法は同じです。

●利用方法

① 付属のCD-ROMをドライブに入れ,セットアップメニューを表示します。

② セットアップメニューの「FAQ」をクリックし,FAQ(Logitecサポート

情報)を表示します。

③ FAQトップページの一番下に「ネットワーク設定マニュアル」のリンクが

ありますので,クリックして説明をお読みください。

マイコンピュータなどでCD-ROMの内容を表示し,「Manual」フォルダに

収録されているファイルを直接ダブルクリックしてもご覧いただけます。

「manual」フォルダの内容

「manual」フォルダには,本製品のマニュアルも収録されています。ネット

ワーク設定マニュアルのファイルは次のとおりです。

・ネットワーク設定マニュアルの利用法(.PDF)

・1-基礎知識編(.PDF)

・2-XP編(.PDF)

・3-ME_98編(.PDF)

・4-2000編(.PDF)

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2. 無線LANトラブル・チェック

157

●Adobe Acrobat Readerをお持ちでない場合

「ネットワーク設定マニュアル」をお読みになるには,Acrobat(Adobe)

Readerが必要です。お持ちでない場合は付属のCD-ROMからインストール

してください。

① マイコンピュータなどから付属のCD-ROMの内容を表示します。

② 「acrobat_reader」フォルダがありますので,その内容を表示します。

③ フォルダ内のプログラムアイコンをダブルクリックします。

④ 画面のメッセージに従ってインストールしてください。

こんなときは

158

2

無線LAN関係のトラブル

添付CD-ROMのセットアップメニューから閲覧できる「FAQ」もご参照

ください。

ネットワークの設定について

ネットワーク設定やIPアドレスを手動で割り当てる方法については,付属

のCD-ROMにあるPDF版「ネットワーク設定マニュアル」に詳しい説明

がありますので参考にしてください。「ネットワーク設定マニュアル」の

使い方についてはP156「1.ネットワーク設定マニュアルの読み方」をお

読みください。

●無線LANがつながらない。

① 通信モードを正しく設定していますか。アドホック・モードの場合は<ワイ

ヤレスネットワークのプロパティ>画面でアドホック・モードを使用するよ

うに設定する必要があります。また,詳細設定で設定を間違うと正しく接続

できないことがあります。

② ネットワーク設定で実際のネットワーク環境に応じたプロトコル,サービス

などの設定をしていますか。プロトコル(TCP/IPなど),クライアント

(Microsoft Networkクライアントなど),サービス(Microsoft Network共

有サービスなど)を環境に応じて設定する必要があります。

③ ルータなどのDHCPサーバ機能を使用せずにインターネットプロトコル

「TCP/IP」を利用する場合は,各パソコンに手動でIPアドレスを割り当てる

必要があります。手順については,「ネットワーク設定マニュアル」に詳し

い説明がありますので参考にしてください(→P156)。

◆ CATVインターネットなどでは,回線事業者からIPアドレスを指定され

る場合があります。その場合は指示に従ってください。

④ 本製品のセキュリティ設定やアクセスポイントのMACアドレスフィルタリ

ング設定は正しいですか。セキュリティ設定は,無線LANネットワーク上

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4. 補足事項

159

にあるすべての機器で同じ設定にする必要があります。また,MACアドレ

スフィルタリングを設定していると,設定条件によっては無線LANに接続

できない場合があります。

●アドホック・モードでつながらない。

無線LANアダプタのうち1つには,必ずSSIDを設定してください。

●セキュリティ機能を設定後に無線LANがつながらない。

① セキュリティ設定は,同じ無線LANネットワーク上にあるすべての機器で

同じ設定になっている必要があります。設定が少しでも異なる機器はネット

ワークに接続することができせん。

② 各セキュリティ機能で使用するパスワードや暗号などの文字列は大文字と

小文字が区別されたりします。また,意味のない文字列は入力ミスが発生し

やすいので特に注意して確認してください。

◆ セキュリティ設定でのトラブルのほとんどがスペルミスや設定ミスです

のでよく確認してください。

③ 設定を変更した直後や設定が正しい場合は,アクセスポイントを含め,すべ

ての機器の電源を入れ直してから接続してみてください。

Chapter 5 付録編

160

共通のトラブル

●インターネットに接続できない

① TCP/IPプロトコルが正しく設定されているかを確認してください。

〈ネットワーク〉画面でTCP/IPプロトコルが設定されているかを調べてく

ださい。見あたらない場合は,TCP/IPプロトコルを追加してください。

② DHCPサーバ機能を使用していない場合は,IPアドレスを手動で割り付けて

ください。TCP/IPのプロパティにある<IPアドレス>タブで設定します。

手順については,「ネットワーク設定マニュアル」に詳しい説明があります

ので参考にしてください(→P156)。

③ TCP/IPプロトコルの設定が正しいかを確認してください。

プロバイダによって,IPアドレスを自動取得する場合と固定IPアドレスを指

定する場合があります。プロバイダから提供されるマニュアルで確認の上,

正しい設定をおこなってください。

④ プロバイダから提供された情報をすべて設定したかを確認してください。

IPアドレス以外にも,識別情報の指定などが必要なことがあります。プロバ

イダから提供されるマニュアルで確認の上,正しい設定をおこなってくださ

い。

●本製品の設定は正常に終了したが,ネットワークパソコンを開くと「ネット

ワークを参照できません。」のエラーが表示される。

① 正常にネットワークの設定ができていない可能性があります。もう一度,デ

バイスマネージャなどで本製品の設定を確認し,OS側が本製品を正常に認

識しているか調べてください。

●他のパソコンのファイルやプリンタの共有ができない。

① ネットワーク設定をしましたか。

無線LANが正常に動作していてもネットワーク設定ができていないとファ

イルの共有やプリンタの共有はできません。

「ネットワーク設定マニュアル」に詳しい説明がありますので参考にしてく

ださい(→P156)。

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4. 補足事項

161

② ネットワークには接続できて相手側へ入れるようになったが,相手側のドラ

イブやプリンタの使用ができないときは次の点を確認してください。

・利用者がアクセスを許可するユーザとして登録されていますか。ユーザが登

録されているか確認してください。

・利用者が共有フォルダにアクセスできるように設定していますか。また,ア

クセス内容を正しく設定していますか。NTFSフォーマットのハードディス

クの場合は,さらにセキュリティ設定でも利用者を登録しておく必要があり

ます。

●Windows XP/2000でネットワーク設定ができない。

Administrator権限でログオンしていますか。ネットワークの各種設定には

Administrator権限がないと設定できない項目があります。

モバイルブロードバンドルータ ユーザーズマニュアル(LAN-PWG/APR用)

発行 2006年4月 第1版

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