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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese http://slidepdf.com/reader/full/manual-melodyne-editor-japanese 1/131 editor ハンドブック

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editor 

ハンドブック

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2   Melodyne editor ハンドブック

 

Melodyne editor ユーザーマニュアル rev 1

このマニュアルは、Melodyne editor 1.0 用に制作されています。

執筆: Uwe G. Hoenig, Stefan Lindlahr, Alex Schmidt翻訳: 木原 美紀

レイアウト: Saskia Kölliker

Celemony Software GmbH

Valleystr. 25, 81371 München, Germany

www.celemony.com

サポート: [email protected]

マニュアルとソフトウェアは、正式な使用許諾書に基づき提供されます。マニュアル

とソフトウェアは、この使用許諾書の条件の下でのみ使用することができます。マニ

ュアルに記載されているデータは情報提供の目的でのみ記載されており、予告なく

変更する場合があります。マニュアルに記載されている情報は、Celemony Software

GmbHの法的義務を構成するものではありません。Celemonyは、マニュアルに含ま

れうる誤りや不正確な情報について責任を負いません。Celemony Software GmbH

から書面による許諾を得ることなく、このマニュアルの一部または全部を複写または

複製することは禁じられています。

MelodyneおよびDNA Direct Note AccessはCelemony Software GmbHの登録

商標です。その他記載の社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

Apple、Mac、AudioUnit、Mac OS Xは米国およびその他の国におけるApple Inc.の

登録商標です。Windows XP、Vista、Windows 7は米国およびその他の国における

Microsoft Corporationの登録商標です。IntelはIntel Corporationの登録商標です。

AMDはAdvanced Micro Devices, Inc.の登録商標です。

© Celemony Software GmbH München, 2009

All rights reserved

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3Melodyne editor ハンドブック

目次

目次

Melodyne editorイントロダクション ......................................................................................................7

 お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor .......................................................................... 14

オーディオをロード・転送・保存する

オーディオ素材をMelodyne editor Pluginへ転送する ............................................................... 23

プラグインとホストアプリケーション • [転送]ボタン • 複数の転送を実行する • 再生リージョン

Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオをロード・保存する ............................................. 26

[開く]メニューコマンド • [最近使った項目を開く]メニューコマンド • [最後に保存した状態に戻す]メニューコマンド • ドラッグ&ドロップでファイルをロードする • [保存]メニューコマンド • [別名で保存]メニューコマンド • MPDフォーマット • MIDIファイルを保存する

Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオを録音する ............................................................ 31

オーディオと録音の設定 • テンポを設定する • メトロノームと録音の開始/停止 • パンチイン/パンチアウトと録音のキャンセル

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

再生・ナビゲーション・ズーム ................................................................................................................. 35

ウィンドウサイズ • blobの再生 • タイムルーラーを使った再生とスクラブ • スクロールとズームのツール • スクロールバー • マウスとキーボードを使ったスクロールとズーム

サイクルゾーンを有効にして設定する ................................................................................................. 41サイクルゾーンを定義・移動する • サイクルゾーンの長さを調整する

表示オプションを選択する ...................................................................................................................... 43

自動スクロール • ピッチカーブを表示 • ノート分割を表示 • ノートテールを表示 • blob情報を表示 • 対象ノートを表示 • 楽譜を表示 • 再生リージョンを表示(Pluginのみ)

ノート検出を確認し編集する

メロディック素材のノート検出を確認し編集する ............................................................................ 50

ノートアサインメントツール • ノート配置を変更する • ノート分割を編集する

ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する ........................................................................ 55

ノートアサインメントツール • 有効なノートと潜在的なノート • ノート分割 • ノートアサインメントスライダー • ブラインド • モニタリング用シンセ音

リズミック素材のノート検出を確認し編集する................................................................................. 61

ノートアサインメントツール • ノート分割を編集する

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4   Melodyne editor ハンドブック

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

タイムグリッドのオプション ..................................................................................................................... 64

タイムグリッドをオン/オフにする • グリッド幅とダイナミックグリッド • グリッドとノートの関係 • Altキーを使ってグリッドを無視して移動

ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する ........................................................................................ 67

グリッドオプション[スナップなし]と[半音スナップ]  • 調性と音階を選択する • ダブルクリックでノートを音階音へと動かす • Altキーを使ってグリッドを無視して移動 • 基準音高を選択する

オーディオノートを選択しコピーする

ノートを選択する ....................................................................................................................................... 71

一般的な選択方法 • スネーク選択 • ピッチルーラーを使って選択する • メニューのコマンドを使って選択する

ノートをコピーする ................................................................................................................................... 76ノートをコピーする • 対象を選択した状態、または選択しない状態でノートをペーストする • ノートをペーストする際のタイムグリッドの関連性

マクロとツールを使ってノートを編集する

マクロを使ってピッチを補正する .......................................................................................................... 81

選択したノートのみまたはすべてのノートを編集する • [ピッチを補正]マクロを開く• ピッチセンターとピッチドリフト • 手動で編集したノートを含める

マクロを使ってタイミングを補正する .................................................................................................. 84対象となるポジションとアンカー • 選択したノートのみまたはすべてのノートを編集する • [タイムをクオンタイズ]マクロを開く • グルーヴ単位とタイミング補正の強度 • 手動で編集したノートを含める

メインツールを使って操作する............................................................................................................. 89

音高を変更する • タイミングを変更する • 長さを変更する • ノート分割を編集する

音高を編集する .......................................................................................................................................... 93

ピッチツールを選択する • ピッチグリッドと微調整 • ソロまたは他の音と一緒にモニタリングする • ダブルクリックでピッチをクオンタイズする • ピッチトランジション • [ピッチをリセット]コマンド

ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する ........................................................................ 97

ピッチモジュレーションとピッチドリフトのツールを選択する • ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する

フォルマントをシフトさせる...................................................................................................................100

フォルマントツールを選択する • フォルマントをシフトさせる • フォルマントトランジションを編集する

ノートの音量を変更・ミュートする ......................................................................................................104

音量ツールを選択する • 音量の微調整と粗調整 • 音量トランジションを編集する • ノートをミュート/ミュートを解除する

目次

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5Melodyne editor ハンドブック

タイミングを編集する .............................................................................................................................107

タイミングツールを選択する • タイミングを変更する • ノートの長さを変更する • ダブルクリックでタイミングを修正する

ノート分割を編集する ............................................................................................................................111

ノートアサインメントツールを選択する • ノート分割を設定・移動・削除する

Melodyne editor Pluginの特別機能

リアルタイムコントローラ ......................................................................................................................113

音高・フォルマント・ボリュームのリアルタイムパラメータ • オートメーション • コントロール範囲を選択したり、値を中点に戻す

ホストアプリケーションのテンポ変更に合わせる ...........................................................................115

チェーンアイコン • 一定または可変 • テンポ変更を再生する • テンポ変更に合わせてオーディオをタ

イムストレッチ/タイムコンプレッションする

転送したオーディオファイルを管理し、不明なファイルを指定する...........................................118

デフォルトパスとプロジェクトパス • 不必要なファイルを削除する • 不明なファイルを再指定する • 散在する格納先への参照を修復する

Melodyne editor Pluginの環境設定 ..............................................................................................123

インターフェイスの言語 • 基準音高の周波数 • アップデートを確認する • 転送用グローバルパス • オーディオキャッシュのパスとサイズ

Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

タイムグリッドをオーディオに合わせる .............................................................................................125

第1小節をファイルの先頭に合わせる • Melodyne editor Stand-Aloneのテンポウィンドウ • テンポを乗算 • 一定のテンポを定義

Melodyne editor Stand-Aloneの環境設定 .................................................................................129

インターフェイスの言語 • 基準音高の周波数 • アップデートを確認する • 転送用グローバルパス • オーディオキャッシュのパスとサイズ

目次

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6   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editorイントロダクション

 ようこそ!Melodyne editor にご関心をお寄せいただきありがとうございます。Melodyne ユー

ザーとなったお客様に、心より歓迎の意を表します。

Melodyne は、直感的な編集操作と優れたサウンドクオリティにより、世界各国の有

名スタジオで採用され、長年にわたって好評を博しています。事実、近年ではプロに

よる音楽作品のほとんどに Melodyne が使用されています。細部の補正、コーラスや

ボーカルのバリエーションの作成、オーディオ素材のクリエイティブな再構築など、さ

まざまな用途に使用されています。お客様にとって、この事実は何を意味するのでし

ょうか。答えは簡単です。Melodyne を使用するということは、極上のアプリケーショ

ンを使いこなすグループへの仲間入りをしたいうことなのです。

Melodyne editor は、これまでの Celemony 製品の伝統を忠実に継承しつつ、デザインとプログラミングに徹底的な再検討が行われています。その結果、Melodyne edi-

tor は、よりスピーディでよりパワフルな Melodyne となりました。サウンドクオリティ

はこれまで以上となり、革新的な最新技術を搭載しています。また、Melodyne editor

に統合された先進的技術 DNA Direct Note Access により、ポリフォニックなオーディ

オ素材に含まれる各音も自由自在に操作することが可能となりました。

Celemony では、Melodyne editor をよりパワフルでより使いやすいものにするよう

努力を重ねてきました。Melodyne editor により、スタジオでの作業がより快適で楽しいものへと変化し、お客様のクリエイティビティが刺激されることを、私たちは心

から願っています。ご意見やお気づきの点がございましたら、ぜひともご連絡くださ

い。また、操作についてご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ

ください。www.celemony.com にて承っております。

Melodyne editor により、お客様の作業がより効率的なものとなり、楽しい音楽制作

が行えるようになることを願っています。

Celemony チーム一同

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Melodyne editorイントロダクション

Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editorイントロダクション

このマニュアルについて

このマニュアルは、Melodyne editor の動作と使用方法について説明しています。プログラムのインストールとアクティベーションについての情報は、別紙に記載されて

います。

ユーザーマニュアルを読むのが好きな人はいません。とにかく使い始め、作業を行

いながら重要なポイントを学んでいく方がずっと効果的だと私たちは考えています。

お客様を必要以上に退屈させることのないよう、また Melodyne editor での操作間

違いを防ぐことができるよう、導入章の最後に短いセクション「お急ぎの方に: 10 分

で分かる Melodyne editor」を作成しました。このセクションには、知っておくと便利

な要点だけが簡潔にまとめられています。ユーザーマニュアルがどうしても性に合わないという方や、もうマニュアルなど必要ないというプロの方も、このセクションだけ

には目を通しておくことをお勧めします。

ユーザーマニュアルを読むのが苦にならないという方に、ここではマニュアルに記載

されている内容について簡単に説明します。

• この導入章には、上記の短いセクションに加えて、Melodyne editor の操作や適用

範囲に関する一般的な事項について説明しています。

•「ガイドツアー」には、オーディオファイルのロードと転送、ピッチドリフトやビブラ

ートのリダクションなど、Melodyne editor での操作を手順ごとに説明しています。

この章は、特定の操作についての情報を探す場合や、仕組みが分からないという場

合に参考にするとよいでしょう。

Melodyne editor についての詳しい情報は、Celemony ウェブページ( www.celem-

ony.com )のサポートページに記載されています。サポートページへは、Melodyne

editor の[ヘルプ]メニューから直接アクセスすることができます。ヘルプセンターには、Melodyne editor の操作に関するビデオチュートリアル・詳細情報・最新のアドバ

イス・問題の回避方法などが掲載されています。フォーラムでは、他のユーザーの体

験から学んだり、互いにアイデアを交換することができます。それでもお探しの答え

が見つからない場合、ウェブサイトから、またはメール [email protected]

でお気軽にお問い合わせください。

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8   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editorイントロダクション

Melodyne editor とその用途Melodyne editor では、ボーカル・ピアノ・ギター・ドラムループ・パーカッションなど、

さまざまな種類のオーディオ素材を音楽的に編集・表示することができます。Melo-

dyne の特徴は、オーディオデータ内の楽音を認識し、音高と時間を単位とするグリッド上に表示する点です。振幅値が時間軸上に表示されるだけの一般的なサンプル

エディタやオーディオシーケンサのディスプレイに比べ、情報がより分かりやすくなっ

ています。Melodyne editor では、レコーディング内容のどの部分の音量が大きくど

の部分が小さいのかだけでなく、各音がどこで始まり、どの音高であるのかも表示さ

れます。この点で、Melodyne は他のアプリケーションと大きく異なっています。

和音に含まれる各音に直接アクセス: DNAを搭載したMelodyne editor

単に分析するだけでなく、表示された音を移動させたり、変更したりすることもできま

す。たとえば、半音ずれている音を正しい音高へとドラッグしたり、短すぎる音を伸ば

したり、小さすぎる音を大きくしたりと、さまざまな変更が行えます。レコーディング内容の修正や最適化への高感度ツールとして使用するだけでなく、オーディオ素材

を大きく変化させ、再構築を行い、全く新しいものを生み出すこともできます。

Melodyne は、聴覚で聞き取ることのできない微妙なずれを音楽的かつ直感的な操

作で修正できるその優れたリードボーカル編集機能により、長年にわたって高い評

価を受けてきました。この機能は、他の楽器に使用した場合にもすばらしい能力を

発揮します。一度 Melodyne editor をご使用いただければ、間違いの修正にとどま

らず、さまざまな用途に応用できることにお気づきいただけることでしょう。以下は

その一例です。

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Melodyne editorイントロダクション

Melodyne editor ハンドブック

• 元のトラックをコピーして 2 つ目のボーカルバートアンサンブルを作成

• フレーズの反復にメロディやハーモニーのバリエーションを導入

• ドラムとベースのタイミングを修正・調整

• リズムを整理したり、クオンタイズを適用してリズムを変更• ドラムループのブレイクやバリエーションを作成

• フォルマントシフトであらゆる素材の音色特性を操作

• ピッチシフトやタイムストレッチなどの一般的な操作を、Melodyne editor 独自の

簡単な操作と優れたサウンドクオリティで実行

Melodyne editor では、モノフォニック(リードボーカル、サックスソロ、フルートなど)

、ポリフォニック(ピアノ、ギター、マリンバなど)、リズム/噪音(ドラムループ、パーカッ

ション、アンビエントサウンド、ノイズなど)のオーディオ素材を編集できます。図は、

オーディオ素材が Melodyne editor でどのように表示されるかを示しています。

 

Melodyne editorでのポ

リフォニックな素材

 

Melodyne editorでのメ

ロディックな素材

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10   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editorイントロダクション

 

Melodyne editorでのリ

ズミックな素材

DNA テクノロジーにより、Melodyne editor ではこれまで不可能だったポリフォニッ

クなオーディオ素材のハーモニーを操作することができます。メジャーコードをマイ

ナーコードに変更させるなど、これまでのオーディオ処理では考えられなかったクリエイティブで新しいオーディオ操作が可能となっています。

これらの編集機能は、ピアノやギターのレコーディングなど、楽器ごとに分けられたト

ラックに個別に使用することを意図して設計されています。ミックスされたオーディ

オトラックやミックス全体へ使用する場合には、素材が楽器ごとに分割されておらず、

演奏された各音の音高によって分割されているため、その有効性に限度があります。

2 つ以上の楽器が同じ音を同じ拍で演奏している場合、Melodyne editor には、それ

らすべての楽器の音を組み合わせた 1 音のみが表示されます。

しかし、ルールにとらわれずいろいろと実験してみることをお勧めします。「適してい

ない」素材をあえて使用したり、「適切でない」方法で素材を編集することにより、面白

い効果が得られるかもしれません。Melodyne では、標準的なオーディオ編集の範囲

であれば自然かつ優れたサウンドクオリティを得ることができます。しかし、サウンド

またはトラックの構造を完全に変形させるようなクリエイティブな使用方法では、同

様のサウンドクオリティを得ることができない場合もあります。いろいろな操作を試

してみてください。

スタンドアローンとプラグインの Melodyne editor他の多くのソフトウェアシンセサイザー同様、Melodyne editor は、ホストアプリケ

ーション(Pro Tools、Logic、Cubase、Live などのオーディオワークステーション)のプ

ラグインとして、または、スタンドアローンの独立したプログラムとして使用すること

ができます。このため、Melodyne editor をインストールすると、ご使用のオペレー

ティングシステムに対応するフォーマットの 1 つまたは複数のプラグインとしての

Melodyne editor と、スタンドアローンとして使用できる Melodyne editor の両方が

ハードディスクに保存されます。

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Melodyne editorイントロダクション

Melodyne editor ハンドブック

プラグインとスタンドアローンの Melodyne editor では、核となる機能に違いはあり

ません。どちらも同じようにオーディオ素材を編集することができます。ただし、操作

方法、ワークフロー、付帯的な機能は多少異なります。

 

実験的な操作に便利: オート

メーション可能なMelodyne

editor Pluginのリアルタイムコ

ントローラ

このイントロダクションでは、どちらにも共通する機能について説明する場合はMelodyne editor と表記し、プラグインとスタンドアローンとで異なる機能について

説明する場合は Melodyne editor Plugin または Melodyne editor Stand-Alone と

個別に表記しています。たとえば、Melodyne editor Stand-Alone にはシンプルなレ

コーディング機能が搭載されていますが、Melodyne editor Plugin にはレコーディン

グ機能が搭載されていません。プラグインとして使用する場合、レコーディングはホス

トアプリケーションで行うためです。

Melodyne editor Stand-AloneMelodyne editor Stand-Alone は、通常のサンプル編集プログラムとほぼ同じよう

に機能します。メニュー経由またはドラッグ&ドロップでオーディオファイルをロード

して編集し、新規バージョンとしてファイルを保存します。元のファイルを上書きす

る場合、Melodyne editor Stand-Alone により安全コピーが自動的に作成されます。

Melodyne editor Stand-Alone では、一般的にその入力と出力はハードディスク上の

オーディオファイルとなります。

オーディオファイルの編集が途中の場合、または後で変更を加えたい場合

は、Melodyne editor Stand-Alone にデータを保存することができます。この場合、専用の Melodyne ファイルフォーマットで保存され、元のサウンドファイルと編集内容

が別々に保存されます。この方法で保存を行うと、結果としてノンディストラクティブ

のファイルが作成されることとなり、ファイルをロードするたびにオーディオファイル

を分析し直す必要がなく、編集アルゴリズムを繰り返し実行する必要がないため、オ

ーディオクオリティが必要以上に損なわれることもありません。編集が完了したら、編

集結果を通常のオーディオファイルとして保存し、ファイルを別のソフトウェアで使用

することができます。

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12   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editorイントロダクション

Melodyne editor Stand-Alone はサンプルエディタのように機能します。特定の楽曲

のプロジェクトから抽出された 1 つまたは複数のサンプルを編集する際に使用しま

す。Melodyne editor Stand-Alone の利点は、ホストアプリケーションよりも起動ス

ピードが速いことです。また、楽曲に含まれているのではないサンプルを編集する場合、Melodyne editor Stand-Alone を使えば、自動的ホストアプリケーションの機能

を操作したり、時間をかけてホストから Melodyne editor Plugin へのファイル転送

する必要もありません。

 

ご使用のDAW

に完全統合さ

れたMelodyne

editor Plugin

では、すばやく

簡単な操作が

可能

Melodyne editor Plugin

DAW で楽曲を制作しており、Melodyne で 1 つまたは複数のトラックのパッセージ

を編集したい場合は、Melodyne editor Plugin を使用します。インストール手順が完

了していれば、ご使用の DAW のオーディオエフェクトプラグイン(インストゥルメント

プラグインではありません)の一覧に Melodyne editor が表示されているはずです。オーディオトラック上に Melodyne editor Plugin を開いたら、編集したいパッセー

ジをプラグインに転送すると、Melodyne editor Plugin にパッセージが表示されま

す。ここでいう「オーディオの転送」とは、編集したいパッセージを Melodyne editor

Plugin にレコーディングするようなものです。それ以降トラックを再生すると、転送さ

れたパッセージ部分は Melodyne editor Plugin により再生され、トラックの残りの部

分はご使用の DAW によって再生されます。

Melodyne editor Plugin は DAW に付属して動作します。DAW とプラグインは完

全調和の状態で動作し、楽曲内での操作と編集に最適な条件を提供します。ご使

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Melodyne editorイントロダクション

Melodyne editor ハンドブック

用のコンピュータの RAM と処理スピードが許す範囲であれば、同時にいくつでも

Melodyne editor を使用することができます。トラックでの作業が完了したら、ご使

用の DAW のレンダーまたはバウンス機能を使って作業内容を保存し、作成された

オーディオファイルを元のトラックへと挿入してから、Melodyne editor Plugin をトラックから削除します。

まず分析、次に編集 - 動作の原則Melodyne editor は、いったいどのようにしてポリフォニックな素材を含むオーディ

オ素材の音を検出するのでしょうか。その答えは、素材を分析することにあります。オ

ーディオがロードまたは Melodyne editor へと転送されると、Melodyne editor はフ

ァイル全体を分析し、ファイルに含まれる音の検出を試みます。この処理は、ファイル

がロードされた後、または転送が完了した後に実行されます。かかる時間は、コンピ

ュータの処理能力により異なります。

 

ファイルを開くか転

送すると、Melodyne

editorは素材を分析

して素材に含まれるノ

ートを検出します。ノー

トが検出されてはじめて、Melodyne独自の

編集機能を活用するこ

とができます。

Melodyne editor がリバーブやエコーなどのようにリアルタイムエフェクトとして動

作できないのは、この分析が必要であるためです。分析が完了しなければ音を表示

することができず、Melodyne 独自の機能を使用することができません。もちろん、こ

れらの処理自体はリアルタイムで実行されます。Melodyne editor でオーディオに行

った変更はすべて、タイムラグなくすぐさま再生することができます。

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14   Melodyne editor ハンドブック

お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

以下のセクションでは、Melodyne editor を使用する際に知っておくべき要点につい

て簡潔に説明しています。マニュアルには、各要点についてのより詳しい情報が説明されています。

このマニュアルでは、「Command」キーという表記を使用しています。このキー

は、MacではCommandまたはAppleキー、PCではCtrlキーを意味しています。その

他のキーはMacもPCも同じです。

スタンドアローンとプラグインMelodyne editorは、スタンドアローンアプリケーションとして、または、対応するホ

ストアプリケーションのプラグインとして使用できます。ホストアプリケーションでは、Melodyne editor Pluginは(インストゥルメントプラグインではなく)オーディオ

エフェクトプラグインとして表示されます。Melodyne editorは、インストゥルメント

としてではなく、オーディオエフェクトと同じように使用します。Melodyne editor

Stand-Aloneは、インストール後ハードディスクのプログラムフォルダに表示されま

す。Melodyne editor Stand-Aloneは、一般的なサンプル編集プログラムと同じよう

に使用できます。アプリケーションを起動し、ファイルを開き、編集して保存します。

転送スタンドアローンアプリケーションでのファイルのロードにあたるのが、Melodyne

editor Pluginでの編集パッセージのホストアプリケーションからの転送です。各パッ

セージをホストアプリケーションで再生し、同時にMelodyne editor Pluginに録音し

ます。この手順を経て、素材の分析が完了すると編集することができます。このプラ

グインは、リアルタイムエフェクトのようには動作しません。

• Melodyne editorの[転送]ボタンを有効にしてから、編集したいトラック部分をホス

トアプリケーションで再生します。転送が終わったら、ホストアプリケーションの再

生を停止します。ホストのトラックのさまざまな部分から複数抽出して転送することができます。

再生範囲1つまたは複数のパッセージを転送後、これらのパッセージを再生すると、パッセー

ジ部分はMelodyne editorによって再生されます。トラックの他の部分はすべてホス

トアプリケーションによって再生されます。[表示]メニューから、[再生範囲を表示]を

選択します。(ホストアプリケーションではなく)Melodyne editorによって再生される

リージョンがタイムルーラーに表示されます。このリージョンは、マウスで枠をドラッ

グして拡張することができます。リージョンを縮小するには、いくつかのノートを削除

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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

Melodyne editor ハンドブック

し、タイムルーラーのコンテキストメニューから[再生範囲をノートに合わせる]を選

択します。

検出とアルゴリズムオーディオ素材に含まれるノートを検出し編集するには、まずオーディオ素材を

Melodyne editorで分析する必要があります。Melodyne editorでは、モノフォニック

(メロディック)、ポリフォニック、リズミック/噪音の各素材を編集することができま

す。Melodyne editorは、その分析結果に従って、それがどのような素材であるのか

を判断します。しかし、さまざまな再生アルゴリズムを手動で選択し、素材を再分析

することもできます。これは、編集の目的にそぐわない形で素材が分析されてしまっ

た場合に便利です。Melodyne editorのアルゴリズムを切り替え、素材によってどのよ

うな結果が生まれるのか試してみるとよいでしょう。

• [アルゴリズム]メニューからさまざまなアルゴリズムを選択し、指定のアルゴリズム

で素材を分析します。

[ポリフォニック]アルゴリズムを手動で選択して分析を行った結果、素材にノートが

検出されなかった場合、[パーカッシブ]アルゴリズムが自動的に選択されます。

DNA Direct Note Access

ポリフォニックな素材では、DNA Direct Note Accessにより和音内の各音にもアクセスすることができます。DNAは、ポリフォニック楽器(ギター、ピアノなど)のトラックに

対して個別に使用するようデザインされており、楽器ではなく音高に従って音を分割

します。そのため、2つの楽器が同じ音を同時に演奏している場合、編集できるのは1

つのblobだけとなります。このblobは、2つの楽器を組み合わせたサウンドを示して

います。ポリフォニック素材をうまく編集するには、検出結果を手動で編集する必要

があります。検出結果の編集については、次のセクションで説明しています。

検出結果を編集する

素材によっては、検出結果を手動で編集し、検出されたノートを再配置する必要がある場合があります。これはポリフォニック素材に特に当てはまります。ポリフォニック

素材の倍音は個別の音として認識されることがあり、再生されたすべての音が表示

されないことがあります。メロディック素材では、音が1オクターブ高い音や1オクター

ブ低い音と混同されて検出されることがあります。このような素材を編集する場合に

は、事前にノートを正しく配置し直す必要があります。これを行わないと、素材を編集

する際にアーチファクトが生じることがあります。他のツールから少し離れたところに

ある±のアイコンをクリックして[ノートアサインメントツール]を選択すると、ノートア

サインメントモードに切り替わります。このモードでは、(「有効な」ノートを示す)空

洞でないblobと、(「潜在的な」ノートを示す)空洞のblobが表示されます。潜在的な

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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

Melodyne editor ハンドブック

• 縦軸と横軸を同時にズームするには、Command+Altを押したままマウスホイール

を使います。

• blobまたは現在の選択位置をズームするには、Commandを押したままダブルクリ

ックします。• ズームアウトするには、Commandを押したまま編集エリアの背景をダブルクリック

します。

• 表示を水平方向/垂直方向に移動するには、スクローラーをドラッグします。

• 表示を水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーの端をドラッグします。

• 表示部分の長さを伸ばすには、スクローラーの左端または右端を外向きにドラッグ

します。この機能はプラグインでは重要となります(最初の4小節だけを転送してこ

の部分を操作し、第20小節に何かを挿入したい場合など)。

• すべてのノートを水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーをドラッグし

ます。• blobのサイズを調整するには、ウィンドウ右下隅のスライダーを使います。

再生機能Melodyne editor Stand-Aloneでは、ウィンドウ左上のトランスポートキーを使って

操作します。タイムルーラー上で素材をスクラブしたり、タイムルーラーをダブルクリ

ックしてその位置から再生をスタートさせることができます。ホストアプリケーション

が動作していない場合であれば、Melodyne editor Pluginでも同じ操作が行えます。

Melodyne editor Pluginからホストアプリケーションの再生機能をコントロールすることはできません。

Melodyne editor Stand-AloneとPlugin(ホストアプリケーション停止中)の再生機能:

• 再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックします。

• タイムルーラーをダブルクリックすると、その位置から再生がスタートします。

• 現在の選択範囲を再生するには、タイムルーラーをAlt+ダブルクリックします。

• ほとんどのホストアプリケーションでは、スペースバーを押してPluginの再生を停止

できます。

• 前/次または上/下のblobを選択して再生するには、矢印キーを使います。• 再生を停止して再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックし

ます。

• スクラブするには、タイムルーラーをクリック&ドラッグします。

Melodyne editor Stand-Aloneの再生機能:

• スペースバー: 再生/停止

• Alt+スペースバー: 現在の選択範囲を再生

• テンキーのEnter: 再生

• テンキーの0(ゼロ)を1回押す: 停止

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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18   Melodyne editor ハンドブック

お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

• テンキーの0(ゼロ)を2回押す: 前の再生位置に戻る

• テンキーの0(ゼロ)を3回押す: ファイルの先頭に戻る

• テンポボックス: テンポを変更しオーディオをストレッチするには、入力済みの値を

ドラッグするか新しい値をタイプ入力します。このボックスにはパーセンテージ値をタイプ入力することもできます。

サイクルモードMelodyne editor Stand-AloneとMelodyne editor Pluginのどちらでも、サイクルモ

ードを使用できます。Melodyne editor Pluginでは、ホストアプリケーションが停止

中の場合にのみサイクルモードをオンにすることができます。

• サイクルゾーンを設定するには、タイムルーラーの下半分を水平方向にドラッグし

ます。

• サイクルモードのオンとオフを切り替えるには、サイクルゾーンをダブルクリックします。

• サイクルゾーンを調整するには、ゾーンの端をドラッグします。

• サイクルゾーン全体を左右に移動するには、ゾーンの中央をドラッグします。

• タイムグリッドが有効の場合、その選択内容がサイクルゾーンの設定位置に影響し

ます。

• タイムグリッドを無視して移動させたい場合は、Altを押したままサイクルゾーンを

ドラッグします。

• サイクルゾーンを左右に拡げるには、サイクルゾーンの左右の任意の位置をShift+クリックします。

• サイクルゾーンを選択されているblobの最初または最後へ移動させるには、サイク

ルゾーンをShift+ダブルクリックします。Shift+Alt+ダブルクリックすると、選択され

ているノート範囲がサイクルゾーンに設定されます。

ノート選択編集エリアに表示されるblobは、Shift+クリック、マーキー/投げ縄/ラバーバンド選択

など、一般的な操作方法で選択することができます。他にも、編集メニューのサブメ

ニューからさまざまなコマンドを選択することができます。選択は、以下のいずれかの方法で行います。

• ノートの選択と選択解除は、クリック、Shift+クリック、ドラッグなどの一般的な方法

で行います。

• Shift+クリックを押したままドラッグすると、ノートをスネーク選択モードで選択で

きます。

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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19

お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

Melodyne editor ハンドブック

• ピッチルーラーをクリック&ドラッグしてもノートを選択できます。ピッチルーラーを

ダブルクリックすると、クリックしたノートだけでなく、同じ音名のノートがすべての

オクターブにわたって選択されます。

• ピッチルーラーでも、Shift+クリックまたはShift+ドラッグで選択範囲へノートを追加したり選択範囲から削除したりできます。

• [編集]メニューには、[すべて選択]コマンドに加えて、特殊コマンドを含むサブメニ

ューがあります。

コピーとペーストMelodyne editorでは、blobをカット・コピー・ペーストできます。あるblob(「ソース」

blob)をコピーし、別のblob(「ターゲット」blob)を選択してペーストすると、ターゲッ

トblobがソースblobに置き換えられます。blobを選択しないでペーストすると、カー

ソル位置にソースblobがペーストされます。グリッドから離れているblobをコピーしてペーストすると、再生カーソルから同じ間隔だけ離れたところにペーストされます。

カーソルに合わせてペーストしたい場合は、タイムルーラーの単位を[秒]に変更して

からペーストします。

マクロとツールピッチ補正とタイム補正のマクロを選択範囲に適用することができます。マクロは、

ウィンドウ右上隅のボタンで選択します。ノートを選択しないでマクロを実行すると、

マクロはすべてのノートに適用されます。手動での編集は、ツールボックスのツールを使って行います。ツールは、blobのどの部分を選択するかによって異なる機能を持

つ場合があります。微調整を行うには、Altを押したままパラメータを変更します。ツ

ールボックスは、編集エリアを右クリックしても開くことができます。

• 選択されているツールのメイン機能を、選択されているblobに適用するに

は、Command+上/下矢印のショートカットを使用します。微調整を行うには、Altキ

ーを押したまま値を変更します。

以下の表は、各ツールの機能概要です。機能は、blobのどの部分をクリックまたはドラッグするか、また、何度クリックするかによって異なります。マウスポインタの形状

は、ツールの機能に合わせて変化します。

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20   Melodyne editor ハンドブック

お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

テンポ機能テンポボックス隣のボタンをクリックすると、テンポダイアログが開きます。テンポ

ボックスとテンポダイアログは、Melodyne editor Stand-AloneとMelodyne editor

Pluginではそれぞれ機能が異なります。

Plugin: ボックスに表示されるテンポを変更することはできません。テンポは、ホストアプリケーションで設定します。ホストアプリケーションでテンポを変更した

ら、Melodyne editor Pluginでこのダイアログを開き、変更内容を伝えます。選択した

テンポ変更は、固定のテンポ変更ですか、それともリタルタンドのような段階的なテ

ンポ変更ですか? 後者の場合、そのテンポ変更を含むパッセージをMelodyne edi-

torで通して再生し、テンポの進行をMelodyne editorに覚えさせる必要があります。

テンポダイアログでは、テンポ変更を考慮するためにタイムストレッチやタイムコン

プレッションをオーディオに適用するべきかどうかを選択することもできます。

シングルクリック ダブルクリック

blobの部分

ツール   左

中央(メイン

機能) 右 中央(ダブルクリック) 右(ダブルクリック)

メイン   先頭を移動• ピッチ/位置をシフト

末尾を移動 ノート分割を挿入/削除

(blobの一番上)

ピッチ   ピッチをシフト ピッチトランジションを設定

一番近い半音にクオンタイズ

ピッチトランジションをオン/オフ

ピッチモジュレーション

モジュレーションを設定

モジュレーションを現在の値となしの間で切り替え

ピッチドリフト

ドリフトを設定 ドリフトを現在の値となしの間で切り替え

フォルマント   フォルマントをシフト

フォルマントトランジションを設定

フォルマントシフトなし

フォルマントトランジションをオン/オフ

音量   音量を設定 音量トランジションを設定

ミュート/ミュート解除 音量トランジションをオン/オフ

タイム   先頭を移動 ノート全体を移動

末尾を移動 任意の位置にクオンタイズ

ノート分割   ノート分割を挿入/削除

ノート分割を挿入/削除

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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

Melodyne editor ハンドブック

Stand-Alone: テンポボックスの値をドラッグするか、新しい値をタイプ入力してテン

ポを変更すると、テンポに合わせてオーディオがタイムストレッチまたはタイムコン

プレッションされます。また、(オーディオのテンポに変更を加えず)blobの下のグリ

ッドだけを変更したい場合は、テンポダイアログを使用します。グリッドの解像度を変更するのは、検出されたテンポが希望のテンポの2倍または2分の1のスピードの

場合です。または、演奏者がテンポに若干のバリエーションを付けて演奏したため、

別のテンポが検出されてしまった際、厳密なテンポ合わせをしたい場合に使用しま

す。テンポダイアログの設定を変更しても、サウンドの聞こえ方に変化はありません。

これは、グリッド単位でノートを移動させたり、クオンタイズを適用させる際など、編

集用にグリッドを最適化するための機能です。

編集を保存する

Melodyne editor Stand-Aloneでは、元のファイルと同じフォーマットの新規オーディオファイルとして編集内容を保存します。元のファイルは、バックアップとして保管さ

れます。後でファイルの編集を続けたい場合、[ファイル]メニューから[別名で保存]を

選択し、フォーマットに[Melodyne Project Document]を選択します。このフォーマッ

トは、元のオーディオファイルとは別に編集内容を保存します。このため、ファイルを

開くたびに分析を行う必要がありません。Melodyne editor Pluginでは、ホストアプ

リケーションにより自動的に保存されるため、手動で編集内容を保存する必要はあり

ません。編集内容をオーディオファイルとしてMelodyne editor Pluginから書き出す

には、ホストアプリケーションのバウンス/書き出し機能を使用する必要があります。

ファイル管理オーディオ素材が転送されると、Melodyne editor Pluginは転送されたオーディオ

のコピーを作成します。デフォルトでは、これらのファイルは[環境設定]>[設定]>[転

送用グローバルパス]フォルダに保存されます。このロケーションには、プロジェクト

を特定しないファイルが保存されます。特定のプロジェクトに属するファイルをプ

ロジェクトフォルダなどの別のロケーションに保存したい場合、[設定]>[ファイルマ

ネージャ]>[プロジェクトパス]を選択し、いつでもパスを変更することができます。

Melodyne editor Stand-Alone では、[環境設定]>[オーディオ]>[録音フォルダ]を選択し、Melodyne editor Stand-Aloneにより作成されるファイルの保存場所を選択で

きます。

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22   Melodyne editor ハンドブック

お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor

Melodyne editor Stand-Alone

停止: テンキーの0(ゼロ)

再生: テンキーのEnter

 メインツール: F1

ピッチツール: F2

フォルマントツール: F3

音量ツール: F4

タイムツール: F5

ノート分割ツール: F6

 

[ピッチを補正]マクロを開く: Command+Shift+P

[タイムをクオンタイズ]マクロを開く: Command+Shift+T

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23Melodyne editor ハンドブック

オーディオをロード・転送・保存する

 オーディオ素材をMelodyne editor Pluginへ転送する

このツアーでは、オーディオ素材をMelodyne editor Pluginに転送する方法と、Melodyne editor Pluginの使用方法の基礎について説明します。

• 編集するには、オーディオをホストアプリケーションのトラックからMelodyneeditor Pluginに転送する必要があります。

• [転送]ボタンを押して転送の準備を整えます。ホストアプリケーションのトラックの任意の部分を複数抽出して転送することができます。

• 転送後は、転送部分はMelodyne editor Pluginにより再生され、残りの部分はホストアプリケーションのトラックにより再生されます。

• Melodyne editor Pluginが再生する部分はタイムルーラーに表示されます。この再生リージョンは編集できます。

オーディオを転送するホストアプリケーション(ご使用のシーケンサーまたはDAWなど)で、編集したいプロ

ジェクトを開きます。

Melodyne editor Pluginを、編集したい素材が含まれているオーディオトラックにロ

ードします。Melodyne editor Pluginは、そのトラックに使用されているエフェクトチ

ェーンの先頭(最初のスロット)に置きます。最良の分析結果を得るには、できるだけ

ドライ(未処理)でクリーンな入力信号をMelodyne editorに供給する必要があるた

めです。

ホストアプリケーションの再生カーソルを、Melodyne editorで編集したいパッセー

ジの先頭より前に移動します。

Melodyne editorウィンドウ左上の[転送]ボタンをクリックし、転送の準備を整えます。

ホストアプリケーションで素材の再生を開始すると、Melodyne editorはインポート

を自動的に開始します。編集したいパッセージの終わりに到達したら、再生を停止し

ます。ホストアプリケーションの再生を停止すると、Melodyne editorの転送状態が

     概

    要

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25

オーディオをロード・転送・保存する

Melodyne editor ハンドブック

関連トピック• メロディック素材のノート検出を確認し編集する

• ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する

• リズミック素材のノート検出を確認し編集する• メインツールを使って操作する

• 転送したオーディオファイルを管理し、不明なファイルを指定する

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26   Melodyne editor ハンドブック

オーディオをロード・転送・保存する

Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオをロード・保存する

このツアーでは、Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオファイルを開いて保存する方法と、使用可能なデータフォーマットについて説明します。

• ファイルは、[ファイル]メニューの[開く]・[最近使った項目を開く]・[最後に保存した状態に戻す]コマンドでロードできます。

• ファイルは、プログラムアイコンまたはウィンドウへ直接ドラッグ&ドロップしてロードできます。

• ウィンドウにロードされた最初のファイルにより、テンポが決定されます。• ファイルを初めて保存すると、[別名で保存]ダイアログが開き、新規ファイルのフォーマットを選択できます。これ以降、このファイルは同じフォーマットで自動的に保存されます。

• Melodyne Project Documentフォーマットでは、オーディオファイルとは別に編集内容が保存されます。編集が完了するまでの間は、このフォーマットでファイルを保存することをお勧めします。

• MIDIファイルフォーマットでは、スタンダードMIDIファイルが作成されます。Melodyne editorのノートがすべてMIDIノートとなります。

メニューを使ってファイルを開くMelodyne editor Stand-Aloneの[ファイル]メニューから[開く]を選択し、オーディオ

ファイルをファイルの選択ボックスから選択します。選択してロードすると、ファイル

が開きます。

[最近使った項目を開く]サブメニューを選択すると、これまでにロードしたドキュメン

トが最大20件表示されます。希望のエントリを選択すると、(ドキュメントがハードデ

ィスクから削除されていたり、別のロケーションに移動されていなければ)ドキュメン

トが開きます。

     概    要

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オーディオをロード・転送・保存する

Melodyne editor ハンドブック

編集したドキュメントが保存済みの場合、[最後に保存した状態に戻す]を選択して、

最後に保存したバージョンに戻ることができます。このコマンドを選択することで、最

後に保存した後に行った編集内容をすべて消去することができます。

ドラッグ&ドロップでファイルを開くMelodyne editor Stand-Aloneが開いている場合、オーディオファイルをMelodyne

editor画面の空のウィンドウ(起動直後のウィンドウ、または[ファイル]メニューで[新

規]を選択して作成したウィンドウ)にドラッグして開くことができます。アウトラインが

表示され、タイムルーラー上の任意の位置にファイルをドラッグすることができます。

ドラッグしていたファイルをリリースすると、分析が行われ、検出されたノートが編集

エリアに表示されます。

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28   Melodyne editor ハンドブック

オーディオをロード・転送・保存する

同じ方法で、複数のファイルをウィンドウへドラッグし、自由に配置することもできま

す。複数のテイクから1つの新しいサンプルを作成する場合などに便利です。ドキュメントのテンポは、最初にロードされたファイルから算出されますが、いつでも変更

できます。

作業内容を保存するファイルの編集後、[ファイル]メニューで[保存]を選択すると、[別名で保存]ダイアロ

グが開き、新規ファイルのフォーマットを選択できます。デフォルトでは、元のファイルの名前とフォーマットが選択されます。[OK]をクリックすると、編集済みバージョン

のファイルと元のファイルが置き換わります。新規ファイルとは別に、元のファイルも

保存されます。元のファイルには、「オリジナル」を示す「.orig」が名前の後に付けら

れます。このバックアップ保存は、Melodyne editor Stand-Aloneのデフォルト操作

です。この機能を使用したくない場合、[保存前に既存のファイルのバックアップを作

成]のチェックボックスを外します。

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29

オーディオをロード・転送・保存する

Melodyne editor ハンドブック

  ファイルフォーマットを選択してファイルを保存し、同じファイルを使って作業を行う

場合、これ以降このダイアログは表示されません。[保存]コマンドを使うたび、新しい

バージョンのファイルと前回保存されたファイルが置き換わります。

[別名で保存]ダイアログでは、ファイルに対して別のフォーマットを選択し、新しい名

前を付けることができます。一般的なオーディオファイルフォーマットに加え、[MIDIファイル]と[Melodyne Project Document]の2つのオプションも選択できます。

Melodyne Project Documentとして保存するMelodyne Project Documentでは、作業内容をノンディストラクティブに保存できま

す。DAWにみられる「1トラックのソングファイル」のようなものです。

それではどのような違いがあるのでしょうか。オーディオファイルとして作業内容を

保存する場合について考えてみましょう。この場合、編集は新規ファイルに「焼き付

け」られます。後で何かを変更するには、ファイルをロードし、改めて分析を行う必要

があります。そうなると、オーディオファイルを操作する前に、またすべてのノートを

確認して編集しなければなりません。また、編集はオーディオデータに焼き付けられ

ているため、動作を取り消すこともできません。このような理由から、オーディオファ

イルとして作業内容を保存するのは、ファイルへの作業が完全に終了し、別のソフト

ウェアアプリケーションでこのファイルを使用したいときにのみ行うのが好ましいでしょう。

対して、[Melodyne Project Document]フォーマットでは、編集内容がオーディ

オデータとは別に保存されます。「.MPD」の拡張子が付いたこのドキュメントに

は、Melodyne editor Stand-Aloneの分析(ノート検出)に基づくデータだけでな

く、編集内容の記録も保存されます。そのため、オーディオファイルを再分析する

必要がなく、前回の編集の状態から続けて作業を行うことができます。編集内容は

Melodyne editorによりリアルタイムで適用されるため、オーディオファイル自体は変

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30   Melodyne editor ハンドブック

オーディオをロード・転送・保存する

更されません。編集が完了するまでの間はMPDフォーマットで保存し、オーディオフ

ァイルで保存するのは編集が完了した場合のみにしましょう。

この際、ひとつ注意点があります。MPDフォーマットではオーディオファイルを参照しているだけなので、MPDファイルにはオーディオファイルは含まれていません。作

業内容を別のコンピュータまたは第三者に転送したい場合、MPDファイルとともに、

使用されているオーディオファイルも転送する必要があります。オーディオを直接プ

ログラムに録音する場合は、Melodyne editor Stand-Aloneは以下のように動作しま

す。MPDファイルを保存すると、[Audio]と名前の付けられたフォルダに録音テイクが

置かれ、MPDファイルとともに保存されます。

MIDIファイルとして保存する

[別名で保存]ダイアログで選択できるもうひとつの特別なオプションは、[MIDIファイル]です。このフォーマットを選択すると、Melodyne editorにより、すべてのノートを

含むファイルがスタンダードMIDIファイルフォーマットで作成されます。Melodyneで

のノートのボリュームは、MIDIノートのベロシティとして変換されます。作成された

MIDIファイルは、ほとんどのシーケンサーでロードすることができ、MIDI音源のコン

トロールに使用できます。この機能は、オーディオファイルをシンセサウンドと置き

換えたりオーディオファイルを2重奏にするのに、オーディオファイルからMIDIファイ

ルを作成する場合に使用できます。MIDIとして保存すると、MIDIノートはMelodyne

ノートとは切り離されます。それ以降に変更を行う場合、MIDIノートとして変更内容を出力するには、MIDIとしてもう一度保存する必要があります。

関連トピック• タイムグリッドをオーディオに合わせる

• メロディック素材のノート検出を確認し編集する

• ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する• リズミック素材のノート検出を確認し編集する

• メインツールを使って操作する

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オーディオをロード・転送・保存する

Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオを録音する

このツアーでは、Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオファイルを録音する方法と、その際の注意点について説明します。

• 初めて録音する場合、[環境設定]ダイアログの[オーディオ]タブで、使用するオーディオ入力を選択します。

• 一定のテンポを使用するは、メトロノームを使うか、テンポを手動で設定します。何の設定も行わない場合、Melodyne editor Stand-Aloneは再生中に録音内容のテンポを分析し、テンポの揺れに合わせてBPM表示とグリッドを更新します。

• Melodyne editor Stand-Aloneを録音可能にするには、準備ができたらトランスポートの録音ボタン(再生ボタンの隣の丸いボタン)をクリックします。録音ボタンのオン/オフを切り替えることで、テイク中にパンチインとパンチアウトを行うことができます。

オーディオ設定Melodyne editor Stand-Aloneで初めて録音する場合は、録音前に[環境設定]の[オ

ーディオ]タブを開き、正しく設定されているかどうか確認する必要があります。

上側の枠には、オーディオの一般設定が表示されています。すでにMelodyne editor

でファイルをロード・再生・編集し、問題なく機能するようであれば、設定を変更する

必要はありません。(Macでは、デフォルトでは内蔵のCore Audioハードウェアを使用

     概

    要

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32   Melodyne editor ハンドブック

オーディオをロード・転送・保存する

しています。PCでは、ご使用のオーディオハードウェアのASIOドライバを選択する必

要があります。)

下側の枠では、使用するオーディオハードウェアのオーディオ入力を選択できます。このパラメータは、ご使用のオーディオハードウェアに複数の入力がある場合にのみ

必要となります。リストボックスでは、録音の解像度を選択できます。一般的には、16

ビットまたは24ビットのリニアを選択します。一番下の行には、録音が保管されるフ

ォルダのパスが表示されます。ロケーションを選択するには、右のアイコンをクリック

して選択ボックスからフォルダを選択します。

ファイルは、保存すると指定のフォルダに新規ファイルとして作成されます。そのた

め、[録音フォルダ]には、すべてのファイルに共通の一時フォルダを選択しておくこと

をお勧めします。この[録音フォルダ]とは、作業内容を保存するまでの一時的な保管

場所として機能するフォルダを指しています。ですので、レコーディングセッションご

とに別のロケーションを選択する必要はありません。

テンポとメトロノームMelodyne editor Stand-Aloneに録音する前に、テンポについて考慮する必要があり

ます。動作形態としては2種類あります。1つは、グリッドが音楽に従う形態です。この

場合、Melodyne editorがテンポの変動を解釈します。その結果、ソングテンポはさま

ざまに変化し、それに合わせてグリッドが伸縮されます。もう1つは、音楽がグリッド

に従う形態です。この場合、テンポは一定となり、ノートはグリッドラインの左や右に

ずれます。

([ファイル]>[新規]を選択して)Melodyne editor Stand-Aloneに空の新規ドキュメントを作成する際、デフォルトのテンポは120 BPMに設定されています。この場合、テ

ンポパラメータを変更せず、かつ、メトロノームをオンにしないまま、録音を開始して

から一定時間後に停止すると、その後分析が行われ、録音内容のテンポが検出され

ます。このオプションは、たいていの場合うまく機能し、間違いが生じることもあまり

ありませんが、演奏によるテンポの微妙な揺れがテンポ変更として認識されてしまう

ことがあります。その結果、テンポ表示が再生中に変化し、編集エリアのグリッドも録

音内容のテンポの揺れに合わせて伸縮します。

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33

オーディオをロード・転送・保存する

Melodyne editor ハンドブック

固定のテンポと等間隔のグリッドラインを使用したい場合は、録音前に、希望のテン

ポを手動で設定しておくか、メトロノームをオンにしておきます。このいずれかまた

は両方を行うと、Melodyne editor Stand-Aloneは固定のテンポを使用します。この

場合、録音後にテンポ表示が変化することはなく、グリッドも固定されます。分析が行われると、演奏によるテンポの揺れはすべて検出されます。揺れが検出された部分の

ノートはグリッドラインから離れて(グリッドライン上になく、2つのグリッドラインの

間に)表示されます。

メトロノームをオンにするには、メトロノームの形が描かれた丸いアイコンをクリッ

クします。マウスをドラッグして、メトロノームのボリュームを変更できます。

録音を開始・停止する再生カーソル(この場合録音カーソルとなります)を、録音を開始したい位置から少

し左にずらして配置します。カウントインはありませんので、カーソルで録音の開始

位置とテンポを確認することができます。その後、トランスポートの録音ボタンをクリ

ックします。

録音ボタンが点灯し、トランスポートキーの下のメーターに受信オーディオ信号のレ

ベルが表示されます。クリッピングが生じないよう、最大レベルを確認し、ご使用のミ

キサーや再生デバイスの出力を調整します。

準備が整ったら、再生ボタンをクリックして録音を開始します。

録音ボタンをもう一度クリックすると録音が止まり、さらにもう一度クリックすると録

音が再開します。このように切り替えることで、再生中にパンチインとパンチアウトが

行えます。停止ボタンをクリックすると、録音が終了し、カーソルが停止します。録音

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34   Melodyne editor ハンドブック

オーディオをロード・転送・保存する

は、前回の録音と同じ位置から開始し、同じ位置で停止してかまいません。この場合、

前の録音は消去されますが、[取り消す]コマンドを選択すれば前回のテイクに戻るこ

とができます。分析が実行中であっても、録音内容を再生して確認し、同じように取り

消すことができます。

関連トピック

• Melodyne editor Stand-Aloneの環境設定

• タイムグリッドをオーディオに合わせる

• メロディック素材のノート検出を確認し編集する

• ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する

• リズミック素材のノート検出を確認し編集する

• メインツールを使って操作する

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35Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

再生・ナビゲーション・ズーム

このツアーでは、Melodyne editorのblobをナビゲート・再生・ズーム・表示する方法

について説明します。

Melodyne editor Stand-AloneとPlugin(ホストアプリケーション停止中)の再生機能:

• 再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックします。

• クリック位置から再生を開始するには、タイムルーラーをダブルクリックします。

• 現在の選択範囲を再生するには、タイムルーラーをAlt+ダブルクリックします。

• ほとんどのホストアプリケーションでは、スペースバーを押してMelodyne editorPluginの再生を停止できます。

• 前/次または上/下のblobを選択して再生するには、矢印キーを使います。

• 再生を停止して再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックします。

• スクラブするには、タイムルーラーをクリック&ドラッグします。

 

Melodyne editor Stand-Aloneの再生機能:

• スペースバー: 再生/停止

• Alt+スペースバー: 現在の選択範囲を再生

• Enter(テンキー): 再生

• 0(テンキー)を1回押す: 停止

• 0(テンキー)を2回押す: 前の再生位置に戻る

•(テンキー)を3回押す: ファイルの先頭に戻る

ナビゲーションとズーム機能

• ウィンドウのサイズを変更するには、右下隅をドラッグします。

• 表示エリアを移動するには、Commandを押したまま編集エリアの背景をドラッグします。

• 上下にスクロールするには、マウスホイールを使います。左右にスクロールするには、Shiftを押したままマウスホイールを上下にスクロールします。

• 表示エリアを水平方向/垂直方向にズームするには、Command+Altを押したまま編集エリアをドラッグします。

     概    要

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36   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

• 縦軸と横軸を同時にズームするには、Command+Altを押したままマウスホイールを使います。

• 現在選択している1つまたは複数のblobにズームするには、Commandを押した

ままダブルクリックします。

• ズームアウトするには、Commandを押したまま編集エリアの背景をダブルクリックします。

• 表示を水平方向/垂直方向に移動するには、スクローラーをドラッグします。

• 表示を水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーの端をドラッグします。

• 表示部分の長さを伸ばすには、スクローラーの左端または右端を外向きにドラッグします。この機能はプラグインでは重要となります(最初の4小節だけを転送

してこの部分を操作し、第20小節に何かを挿入したい場合など)。• すべてのノートを水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーをドラッグします。

• blobのサイズを調整するには、ウィンドウ右下隅のスライダーを使います。

ウィンドウサイズを変更するウィンドウのサイズを変更するには、右下隅をドラッグします。この操作

は、Melodyne editor Stand-AloneでもMelodyne editor Pluginでも同じです。

画面上のコントロールとキーボードを使って再生をコントロールするMelodyne editor Pluginはホストアプリケーションに統合され、ホストの再生に完全

に合わせられます。ホストで再生位置を変更すると、その情報はMelodyne editor

Pluginに伝達され、新規位置が反映されます。ホストがスタートすると、Melodyne

editor Pluginもスタートします。つまり、ホストアプリケーションの「スレーブ」とし

て動作します。Melodyne editor Pluginからホストアプリケーションの再生カーソ

ルの開始・停止・位置変更をコントロールすることはできません。Melodyne editor

Pluginが開いており、画面の一番前に表示されている場合、Shift・Alt・Commandキ

ーと矢印キーを使ってMelodyne editor Pluginを操作することができますが、コンピ

 

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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37

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

ュータキーボードのトランスポート機能とコマンドはホストアプリケーションの操作

に使用されます。

Melodyne editor Stand-Aloneではこの動作は異なります。Stand-Aloneでは、ウィンドウ左上のトランスポートキーを使うか、スペースバーを押して再生を開始または停

止できます。Altを押したまま同じ操作を行うと、再生範囲が現在の選択範囲に限定

されます。

キーボードのテンキーを使ってMelodyne editor Stand-Aloneの再生をコントロールすることもできます。Enterを押すと再生が開始し、0(ゼロ)を押すと停止します。0

を2回押すと、再生カーソルが前回の再生位置へと戻ります。0を3回押すと、再生カ

ーソルがファイルの先頭へと戻ります。

Melodyne editor Stand-AloneでもMelodyne editor Pluginでも、矢印キーを使って

blobを順に選択することができます。blobが選択されると、blobのサウンドが再生さ

れます。

タイムルーラーを使って再生とスクラブをコントロールするこの機能は、Melodyne editor Stand-AloneでもMelodyne editor Pluginでも使用で

きます。しかし、Melodyne editor Pluginでは、ホストアプリケーションが停止中の場

合にのみ実行できます。ホストの再生がスタートすると、Melodyne editor Pluginは

上記の「スレーブ」状態に戻り、ホストの動作に従います。

クリック位置から再生をスタートさせるには、タイムルーラーを(または編集エリア背

景を直接)ダブルクリックします。Altを押したまま同じ操作を行うと、再生範囲が現在

の選択範囲に限定されます。

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38   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

タイムルーラーをクリックすると、再生カーソルがクリック位置に移動し、再生が停止

します。

オーディオ素材内をスクラブするには、タイムルーラーをクリック&ドラッグします。

blobのナビゲーションとズームマウスで表示エリアを移動するには、メインツールのドロップダウンからスクロール

ツール(手の形をしたアイコン)を選択するか、Commandキーを押したままドラッグ

します。

マウスで表示エリアをズームするには、メインツールのドロップダウンからスクロー

ルツール(ルーペの形をしたアイコン)を選択するか、Command+Altキーを押したま

まドラッグします。ルーペを使えば、水平または垂直方向にズームすることができま

す。ズームの度合いは方向により異なります。

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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39

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

選択されている1つまたは複数のblobにズームするには、Command+ダブルクリッ

クします。ズームアウトするには、編集エリアの背景をダブルクリックします。

表示範囲を移動するには、水平または垂直スクローラー(スクロールボックス)をドラ

ッグします。スクローラーには、blobの配置を示す縮小イメージが表示されています。

表示をズームするには、スクローラーの端をドラッグします。

すべてのblobが表示されるようズームを調整するには、スクローラーの中央をダブ

ルクリックします。

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40   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

 blobのサイズを拡大するには、ウィンドウ右下隅のスライダーを使用します。この操

作ではボリュームは変化しません。この機能は、音量の小さなノートが多数含まれる

素材を表示させる場合に便利です。

関連トピック

• ノートを選択する

• サイクルゾーンを有効にして設定する

• 表示オプションを選択する

• タイムグリッドのオプション

• ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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41

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

サイクルゾーンを有効にして設定する

このツアーでは、Melodyne editorでサイクルを行う方法について説明します。「サイク

ル」とは、選択したパッセージを繰り返し(「ループ」)再生することをいいます。

Melodyne editor Pluginでは、ホストアプリケーションが停止中の場合にのみサイク

ルモードをオンにすることができます。ホストアプリケーションが動作中の場合、サイ

クルは(再生自体と同じく)ホストによりコントロールされます。

• サイクルゾーンを設定するには、タイムルーラーの下半分を水平方向にドラッグします。

• サイクルモードのオンとオフを切り替えるには、サイクルゾーンをダブルクリックします。

• サイクルゾーンを調整するには、ゾーンの端をドラッグします。

• サイクルゾーン全体を左右に移動するには、ゾーンの中央をドラッグします。

• タイムグリッドが有効の場合、その選択内容がサイクルゾーンの設定位置に影響します。

• タイムグリッドを無視して移動させたい場合は、Altを押したままサイクルゾーンをドラッグします。

• サイクルゾーンを左右に広げるには、サイクルゾーンの左右の任意の位置をShift+クリックします。

• サイクルゾーンを選択されているblobの最初または最後へ移動させる(最も近いグリッドラインへスナップされます)には、サイクルゾーンをShift+ダブルクリックします。選択されているblobの最初のblobの先頭と最後のblobの末尾の間にサイクルゾーンを移動させる(グリッドは無視されます)には、Shift+Alt+ダブルクリックします。

手順

サイクルゾーンを設定するには、タイムルーラーの下半分をクリック&ドラッグします。Altキーを押したまま操作すると、タイムグリッドを無視してスタート位置とエンド

位置を自由に設定することができます。

サイクルモードのオンとオフを切り替えるには、サイクルゾーンをダブルクリックし

ます。オフの場合、サイクルゾーンは薄い灰色で表示されます。Melodyne editor

     概    要

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42   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Stand-Aloneでは、トランスポートのアイコンを使ってオンとオフを切り替えることも

できます。

サイクルゾーンの長さを変更するには、ゾーン右端または左端をドラッグします。Alt

キーを押したまま操作すると、タイムグリッドを無視してスタート位置とエンド位置を

自由に設定することができます。

サイクルゾーン全体を左右に移動するには、ゾーンの中央をドラッグします。Altキー

を押したまま操作すると、タイムグリッドが無視されます。

サイクルゾーンを左右に広げるには、サイクルゾーンの左右の任意の位置をShift+ク

リックします。Altキーを押したまま操作すると、タイムグリッドが無視されます。

サイクルゾーンを選択されているblobの最初または最後へ移動させる(最も近いグ

リッドラインへスナップされます)には、Shiftキーを押したままサイクルゾーンをダ

ブルクリックします。Shiftキーに加えてAltキーも押したまま操作すると、サイクルゾ

ーンはグリッドにスナップせず、選択されているblobの最初のblobの先頭と最後の

blobの末尾の間に移動します。

関連トピック• 再生・ナビゲーション・ズーム

• タイムグリッドのオプション

• ノートを選択する

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オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

表示オプションを選択する

このツアーでは、ノートを操作する際のMelodyne editorのオプションについて説明し

ます。以下のすべてのオプションは、[表示]メニューから選択できます。

• [自動スクロール]を選択すると、再生カーソルに合わせて表示エリアがスクロールします。

• [ピッチカーブを表示]を選択すると、各音の正確な音高がblob内に曲線で表示されます。

• [ノート分割を表示]を選択すると、ノートの境界線が垂直線で表示されます。

• [ノートテールを表示]を選択すると、各音の残響音が表示されます。

• [blob情報を表示]を選択すると、コンテキストツールが使用でき、追加ピッチルーラーが表示されます。

• [対象ノートを表示]を選択すると、音がどの拍に割り当てられているかを示す枠が表示されます。

• [再生リージョンを表示](Pluginのみ)を選択すると、ホストアプリケーションではなくPluginが再生する部分がタイムルーラーに薄い色で表示されます。

自動スクロール[表示]メニューの[自動スクロール]を選択して)自動スクロールをオンにする

と、Melodyne editorの表示エリアが再生カーソルに合わせてスクロールします。

1つまたは複数のノートが選択されている場合、Melodyne editorは、選択範囲が編

集されると判断し、選択範囲を表示します。このため、ノートが選択されている場合は

[自動スクロール]機能が一時的に無効となります。編集エリアの背景をクリックするな

どしてノートの選択が解除されると、再生カーソルの位置から表示エリアのスクロー

ルが再開されます。

     概

    要

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44   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

ピッチカーブを表示[ピッチカーブを表示]を選択すると、音の音高を示す細い曲線が各blob内に表示さ

れます。

左は何も表示されていない([表示]オプションで何も選択していない場合の)blob、

右はピッチカーブが表示されたblobです。

どのオプションが選択されているかどうかに関係なく、いずれかのピッチツール(ピ

ッチ・ピッチモジュレーション・ピッチドリフト)が選択されている場合は常にピッチカ

ーブが表示されます。

ノート分割を表示[ノート分割を表示]を選択すると、ノートの最初と最後を示す境界線に灰色の垂直線

が表示されます。

ノート分割を表示すると、ノートの配置がより分かりやすくなる場合があります。ま

た、メインツールまたはノート分割ツールを使ってドラッグし、隣り合うノートの間の

境界を動かすことができます。

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45

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

完全に離れているノートやくっついて並んでいるノートでは、ノート分割線は太めの

括弧で表示されます。これらも動かすことができます。ノートの最初や最後をトリムし

たり、前後のノートとの間隔を空けるのに使用します。

どのオプションが選択されているかに関係なく、ノート分割ツールが選択されている

場合は常にノート分割が表示されます。

ノートテールを表示ノートを検出し表示する際、Melodyne editorはノート自体とノートのテールを区別

します。ノートは「音楽的な事象」であり、テールは「音楽的ではないサウンドのフェー

ドアウト部分」として認識されます。演奏された音に付随する残響音などがテールと

なります。[ノートテールを表示]では、ノートのリバーブテールの表示と非表示を切り

替えることができます。重点が音楽的な側面なのか物理的な側面なのかによって表

示を切り替えるとよいでしょう。

テールが表示されていない場合、タイミングツールでノートの最後の部分をドラッグし、ノートの長さを変更することができます。この際、テール部分は変更に合わせて自

動的に調整されます。複数のノートが重なり合っている場合にこの表示オプションを

使用すると、音楽を把握しやすくなります。

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46   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

テールが表示されている場合、タイミングツールでテール部分をドラッグすることが

できます。[ノートテールを表示]は、残響などによる音の重なりを含む、実際に聞こえ

る音をできるだけそのまま表示させたい場合に適しています。

blob情報を表示[blob情報を表示]では、各音を操作する際に参考となるさまざまな要素の表示と非

表示を切り替えることができます。

もっとも特筆するべき要素は追加ピッチルーラーです。マウスポインタをノート上に

移動させると、ノートの前に表示されます。blobをドラッグしようとすると、blobの形

をしたドラッグゾーンを示す赤い細線が表示されます。

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47

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

[blob情報を表示]が選択されている場合、マウスポインタをノート上に移動させる

と、ノートの最初に合わせた垂直線もタイムルーラーに表示されます。これにより、よ

り正確な位置合わせが行えます。

対象ノートを表示[対象ノートを表示]を選択すると、各blobを囲む灰色の枠が表示されます。

この枠は、半音単位のグリッド線に一致しています。つまりこれは、Melodyneが(オー

ディオ分析に基づいて)ノートの音高と拍子または小節内の位置をどのように仮定し

ているかを示しています。ほとんどの場合この仮定は正確に行われますが、必ずしも

正しいとは限りません。参考としてとらえておくとよいでしょう。この枠は、マクロを使

って部分的なクオンタイズをノートに適用する際にノートが引き寄せられる先の音

高と時間上の位置も示しています。また、タイミングツールまたはピッチツールを使

ってダブルクリックするとスナップされる位置も示しています。

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48   Melodyne editor ハンドブック

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

楽譜を表示[楽譜を表示]を選択すると、タイムルーラーの下に譜表が表示されます。ノートの音

高についての情報が一般的な記譜法に従って音符として表示されます(リズムは表

記されません)。

楽譜を表示することでより音楽的に表示することができますが、譜表内の音符を直接

編集することはできません。

再生範囲を表示(Pluginのみ)このオプションを選択すると、ホストアプリケーションからMelodyne editor Pluginに

転送されたパッセージが表示され、ホストアプリケーションではなくPluginが再生す

る部分が表示されます。

Page 49: Manual Melodyne Editor Japanese

7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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49

オーディオを表示・ナビゲート・再生する

Melodyne editor ハンドブック

パッセージの長さ全体が、タイムルーラーに薄い色で表示されます。

関連トピック

• 再生・ナビゲーション・ズーム• タイムグリッドのオプション

• ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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50   Melodyne editor ハンドブック

ノート検出を確認し編集する

メロディック素材のノート検出を確認し編集する

このツアーでは、モノフォニック素材でのノート検出を確認する方法と、ノートを再配置

する方法について説明します。

モノフォニック素材は、ポリフォニック素材に比べると、手を加える必要があまりあり

ません。モノフォニック素材では、検出の際に解釈の矛盾が生じる可能性が低いため

です。しかし、場合によっては、音に倍音が多く含まれている場合にノートの音高が1

オクターブ高く検出されてしまったり、ノート分割が多すぎたり少なすぎたりすること

があります。このような検出結果は、簡単に修正することができます。

• 間違って検出されたノートを再配置するには、正しいノート位置(潜在的な音として表示されているノート)をダブルクリックするか、間違っているノート(有効な音として表示されているノート)を正しい音高へドラッグします。

• 再生する際、モニタリング用のシンセ音を使用すると、検出されたメロディだけを元のサウンドから抽出して聴くことができるため、確認するのに便利です。

• ノート分割を設定または削除するには、ノートの上半分をダブルクリックするか、既存のノート分割を動かします([表示]メニューで[ノート分割を表示]オプションを選択する必要があります)。

手順オーディオを転送またはロードした後、他のツールから少し離れたところにある±の

アイコンをクリックして[ノートアサインメントツール]を選択し、ノートアサインメント

モードに切り替えます。技術的な理由により、このモードに切り替えると取り消し履歴

が消去されます。そのため、このモードに変更する前の動作については、モード変更

後取り消すことはできません。

編集エリアの背景の配色が変わり、ノートアサインメントモードであることが

示されます。このモードでは、ノートの音自体の編集はできません。このモード

は、Melodyne editorによるオーディオ素材に含まれる音の解釈を確認し、修正する

ためのモードです。表示されているノートと実際に演奏された音を一致させるため

に、間違って解釈されたノートを正しい音高へ配置し、今後その他のツールを使って

行う編集の下準備を行います。

     概    要

Page 51: Manual Melodyne Editor Japanese

7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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51

ノート検出を確認し編集する

Melodyne editor ハンドブック

このモードでは、空洞のノート(潜在的なノート)と空洞でないノート(有効なノート)

の両方が表示されます。

有効なノートとは、分析結果に従ってMelodyne editorにより配置されたノートのう

ち、その信頼性が高いと判断されたノートのことをいいます。Melodyne editorは、

素材内でこれらの音が実際に演奏され、聞こえているものと仮定して動作します。空

洞として表示される潜在的なノートとは、有効なノートの次に信頼性が高いと判断さ

れた、有効なノートの代わりとなる可能性のあるノートのことをいいます。素材内で聞こえている音が、こういった潜在的なノートである可能性もないわけではありませ

んが、有効なノートがこれらの音である可能性の方が高いと判断されています。ここ

で重要となるのは、オーディオ素材に含まれる音が正しく検出されているかどうかで

す。Melodyne editorは高い検出精度を誇りますが、それでもノートが間違って検出

されることがまったくないわけではありません。

たとえば上図では、検出された有効なノートの1オクターブ下に空洞のノートが表示

されています。このような現象はなぜ起こるのでしょう? これは、録音された楽器の

サウンドに、基音の1オクターブ上の倍音が存在しているかどうかをMelodyne editorがはっきりと判断できなかったためです。倍音が存在する場合、メロディ全体が1オ

クターブ高く検出されている可能性があります。その場合、メロディに含まれるノート

の実際の位置は、検出されたノートより1オクターブ低いところである可能性がありま

す。これらのノートが潜在的なノートとしてここに表示されているのはそのためです。

演奏方法や歌い方によって、メロディに含まれるノートのうち1つのノートだけに他

のノートとは異なる倍音構造がある場合、このノートが1オクターブ低く検出されるこ

とがあります。このような場合、メロディラインが突然Vの字を描いて急激に変化しま

す。このVの字が、エラーを見つける際の目安となります。

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52   Melodyne editor ハンドブック

ノート検出を確認し編集する

このような解釈エラーを修正するには、正しい音高に配置されている潜在的なノート

をダブルクリックします。こうすると、潜在的なノートが有効なノートとなり、間違って

配置されている有効なノートが無効に切り替わります。また、間違って配置されてい

る有効なノートを正しい音高へドラッグしてもかまいません。ノートを正しい音高に

正確にドロップする必要はありません。

ドラッグするとノートの新しい検出がトリガーされ、「正しい音高を上方向で探す」と

ガイドラインが表示されます。ノートをリリースすると、最も信頼性が高いと思われる

音高へノートがジャンプします。

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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53

ノート検出を確認し編集する

Melodyne editor ハンドブック

モニタリング用シンセ音ノートの配置を確認し修正する際に便利なシンセ音は、ツールバーの下にある正弦

波が描かれた丸いアイコンをクリックして選択します。このボタンは、ロータリーコン

トロールを兼ねています。オンの場合、各blobがシンセ音で再生されます。ロータリ

ーコントロールとして操作し、シンセ音のボリュームを変更するには、ボタンをクリッ

クしてから上下にドラッグします。

このボタンを使う理由は何でしょうか? 簡単です。モニタリング用シンセ音を使え

ば、現在表示されている有効なノートを聴くことができます。こうすることで、これらの

ノートが、素材に含まれている可聴音に一致しているかどうかを簡単に確認すること

ができます。

空洞でないblobは、オーディオファイルに含まれる音楽を音写したものと考えるとよ

いでしょう。シンセ音を使うと、MIDI音源でこの音写を確認することができ、すべての

ノートが正しいオクターブに配置されているかどうかを簡単に確認できます。上記の

手順に従ってノートを再配置していけば、より迅速に理想形に到達することができま

す。理想形とは、空洞でないblob(有効なノート)が、実際に演奏されたすべてのノー

トだけを示している状態です。

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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54   Melodyne editor ハンドブック

ノート検出を確認し編集する

ノート分割マウスポインタをblobの少し上に重なるように置くと、マウスポインタがノート分割

ツールに変化します。このツールを使えば、ノートアサインメントモードでも通常の

ノート分割ツールと同じようにノートを分割したり分割を削除したりすることができます。

ノートアサインメントモードを終了する

ノートアサインメントモードを終了するには、他のツールを選択します。このモードを終了すると、変更内容に従って再分析が行われます。再分析には若干の時間がか

かります。

関連トピック• ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する

• リズミック素材のノート検出を確認し編集する

Page 55: Manual Melodyne Editor Japanese

7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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55

ノート検出を確認し編集する

Melodyne editor ハンドブック

ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する

このツアーでは、ポリフォニック素材でのノート検出を確認する方法と、ノートを再配置

する方法について説明します。

素材に倍音が多く含まれる場合、特にこの操作を避けることができない理由は、その

特性にあります。ポリフォニック素材に含まれるノートを検出しようとする場合、周波

数スペクトルの解析が複数存在することがあり、それに従って、スペクトルがノートへ

とさまざまな形で分割されてしまうことがあります。そのためMelodyne editorは、特

定の周波数内のエネルギーが、新しいノートを示しているのか、それとも、それより低

いノートの倍音を示しているのかをはっきりと認識できないことがあります。結果と

して、倍音が基音として間違って認識されたり、実際に演奏された音が別の音の倍音

として判断されて表示されなかったりすることがあります。

検出結果にはもっとも信頼性が高いと思われる解釈結果が表示されていますが、ほ

とんどの場合、検出結果を確認し、余分に検出されてしまったノートを削除したり、「

潜在的な」ノートとして無効になっているノートを有効にして足りないノートを付け

加えたりする必要があります。仕組みが分かれば操作は簡単ですから、素材を編集

する前には必ずこの処理を行うことをお勧めします。処理は後の編集にも影響を与

えます。表示されているノートが再生されたノートと完全に一致していないと、素材

を編集する際にアーチファクトが生じることがあります。表示されているノートが実際のノートと一致していない場合、実際にはスペクトルの一部分でしかないものを

完全な音だと思って編集することになります。また、上のノートが下のノートの倍音

として解釈されてしまっている場合、実際には2つのノートであるものを1つのノート

だと思って編集してしまうことになります。そのような事態を避けるためにも、ノート

の検出が完了したら、必ずノートの配置を確認するための時間を割きましょう。確認

しないで操作を行うと、Melodyne editorはその編集機能をフルに発揮することがで

きません。

• ノートアサインメントツールをダブルクリックして、余計なノートを無効にし、(空洞になっている)潜在的なノートを有効にして足りないノートを付け加えます。

• ポリフォニックな素材では、ツールボックス下のスライダーの右括弧で潜在的なノートの表示数を、オレンジ色の左括弧で潜在的なノートを有効なノートへと変化させる度合いをコントロールします。スライダーでまずおおよその範囲を選択し、手動でノートのオンとオフを切り替えて調整します。

• スライダー横のアイコンでは、オリジナルのサウンドとモニタリング用のシンセ音とを切り替えます。また、このアイコンではシンセ音のボリュームも調整できます。こうすると、割り当てられている音と実際に再生されている音が一致している

かどうかを識別することが簡単になります。

     概    要

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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56   Melodyne editor ハンドブック

ノート検出を確認し編集する

• 元の音とシンセ音とを切り替えるには、タイムルーラーをShift+ダブルクリックします。Melodyne editor Stand-Aloneでは、Shift+スペースバーのショートカットも使用できます。

• ブラインドでは、Melodyne editorにより自動的に有効なノートへと設定されるノートの範囲を設定できます。しかし、ブラインドの下に隠れているノートも、マウスクリックすることでブラインド越しにオンとオフを切り替えることができます。

ノートの有効と無効を切り替えるオーディオを転送またはロードした後、ノートアサインメントツールを選択し、ノート

アサインメントモードに切り替えます。(技術的な理由により、このモードに切り替える

と取り消し履歴が消去されます。そのため、このモードに変更する前の動作について

は、モード変更後取り消すことはできません。)ポリフォニック素材の編集時にノートアサインメントツールを選択すると、ツールバーの下にコントロールが表示されます。

編集エリアの背景の配色が変わり、ノートアサインメントモードであることが

示されます。このモードでは、ノートの音自体の編集はできません。このモードは、Melodyne editorによるオーディオ素材に含まれる音の解釈の確認と修正に使用

します。のちに編集ツールを使った編集ができるよう、基音なのに倍音として間違っ

て認識されているノートを有効なノートへと切り替えます。逆に、倍音なのに基音と

して間違って認識されているノートを無効に切り替えることもできます。

このモードでは、有効なblobは空洞ではなく(色が付いた状態で)、無効なblobはが

空洞として外枠だけが表示されます。

 

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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58   Melodyne editor ハンドブック

ノート検出を確認し編集する

シンセ音は、Melodyne editorがノートアサインメントモードの場合に元の音の代わ

りに再生されます。こうすることで、現在「有効」になっているノート(つまり、空洞でな

いblobとして表示されているノート)を聴くことができます。空洞でないblobは、オー

ディオファイルに含まれる音楽を音写したものと考えるとよいでしょう。シンセ音を使

えば、音写の内容をよりはっきりと確認することができます。こうすることで、実際に

演奏された音がすべて基音として正確に検出されており、実際には演奏されていな

い音(倍音なのに基音として検出されていた音)がすべて取り除かれているかどうか

をすばやく確認することができます。シンセ音での再生中も、blobの有効と無効を切

り替えることができます。操作は再生に反映されるので、より迅速に理想形に到達することができます。理想形とは、空洞でないblob(有効なノート)が、実際に演奏され

たすべてのノートだけを示している状態です。

ノート分割マウスポインタをblobの少し上に重なるように置くと、マウスポインタがノート分割

ツールに変化します。このツールを使えば、ノートアサインメントモードでも通常の

ノート分割ツールと同じようにノートを分割したり分割を削除したりすることができ

ます。

ノートアサインメントスライダーノートアサインメントモードに切り替えるとツールバーの下に表示されるスライダー

では、潜在的なノートの表示数と、潜在的なノートを有効なノートへと変化させる度

合いをコントロールすることができます。

右括弧を左へドラッグして動かすと、表示される潜在的なノートの数が減ります。右

へドラッグすると、表示される潜在的な音の数が増えます。編集を行いたいノートが

すべて表示され、有効なノートに切り替わるように設定を調整します。こうすること

で、素材の概要がよりつかみやすくなります。

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59

ノート検出を確認し編集する

Melodyne editor ハンドブック

オレンジ色の左括弧を左右にドラッグしてみましょう。左へドラッグすると、表示され

ている潜在的なノートが有効なノートへと変化する確率が下がり、結果として有効な

ノートの数が減ります。右へドラッグすると、確率が上がり、結果として有効なノート

の数が増えます。

潜在的なノートの数以上に有効なノートを増やすことはできませんので、オレンジ色

の左括弧を右括弧を越えて右へと動かすことはできません。左括弧と右括弧がくっつ

いた状態で右へと動かすと、表示される潜在的なノートと有効なノートへと変化する

潜在的なノートの両方が同時に増えます。有効なノートの数と実際に演奏されたノートの数とができるだけ一致するよう、2つのスライダーを調整します。その後、ノー

トを手動で個別に修正していきます。

場合によっては、素材では聞こえているのに、その音が有効なノートとして検出され

ておらず、右括弧を右端まで動かしても、その音が潜在的なノートとしても表示され

ないことがあります。このような場合、右括弧を右端まで動かし(最大値に設定し)て

から、足りない音があると思われる編集ウィンドウ上の位置へマウスポインタを置き

ます。すると、有効なノートとしても潜在的なノートとしても検出されなかった音が、マウスポインタのまわりに黒い影のような「エネルギーイメージ」として表示されま

す。この方法で足りない音を見つけたら、ダブルクリックして有効なノートへと変化さ

せます。その後、さらにダブルクリックして、「潜在的な」ノートと「有効な」ノートとの

間で状態を切り替えることができます。

ブラインド特に、倍音を多く生成する楽器では、実際に再生した音よりもずっと高い(またはずっ

と低い)音が広帯域にわたって検出されることがあります。このような場合、「ブライ

ンド」を使うと便利です。ブラインドは編集エリアの一番上と一番下に表示されます。

表示されていない場合は、編集エリアを上下にスクロールすると表示されます。上側

のブラインドは、下端をドラッグして上げ下げします。下側のブラインドは、上端をド

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61

ノート検出を確認し編集する

Melodyne editor ハンドブック

リズミック素材のノート検出を確認し編集する

このツアーでは、リズミック素材でのノート検出を確認する方法と、ノートを再配置する

方法について説明します。

リズミック素材では音階上の配置を行うことはありません。この場合、ノート分割の確

認と修正だけを行います。

• ノートアサインメントモードをオンにするには、ノートアサインメントツールを選択します。

• パーカッシブな素材での検出結果を編集する場合、操作するのはノート分割の

挿入と削除のみとなります。• ノート分割を表示するには、[表示]メニューの[ノート分割を表示]を選択します。

• ノート分割を挿入するには、blobの上半分をダブルクリックします。

• ノート分割を削除するには、既存のノート分割をダブルクリックします。

• ノートアサインメントモードを終了するには、ツールバーで別のツールを選択します。

手順オーディオを転送またはロードした後、他のツールから少し離れたところにある±の

アイコンをクリックして[ノートアサインメントツール]を選択し、ノートアサインメント

モードに切り替えます。技術的な理由により、このモードに切り替えると取り消し履歴

が消去されます。そのため、このモードに変更する前の動作については、モード変更

後取り消すことはできません。

ノートアサインメントモードでは、ノートの音自体の編集は行いません。このモード

は、Melodyne editorによるオーディオ素材に含まれる音の解釈を確認し、修正する

ためのモードです。リズミック素材では、検出されたノートのノート分割の変更(多す

ぎたり少なすぎるノート分割の変更)のみを行います。ノート分割が正確に行われて

いるかどうかは、後で素材を編集する(タイムストレッチなど)際の編集結果のクオリ

ティに影響します。

     概    要

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62   Melodyne editor ハンドブック

ノート検出を確認し編集する

最初に、[表示]メニューから[ノート分割を表示]を選択します。

ノート分割は、最初のblobを選択してから矢印キーを使ってblobを順に選択してい

くと簡単に確認できます。1つのblobに2つのドラムのストロークが含まれている場

合、blobの上半分をダブルクリックすると、クリック位置(2つ目のストロークの開始位置に設定したい位置)にノート分割が挿入されます。

また、1つのストロークが間違って2つに分割されている場合は、分割線をダブルクリ

ックしてノート分割を削除します。

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63

ノート検出を確認し編集する

Melodyne editor ハンドブック

ノート分割の位置が間違っている場合、水平方向にドラッグして位置を修正します。

ノートアサインメントモードを終了するノートアサインメントモードを終了するには、他のツールを選択します。このモード

を終了すると、変更内容に従って再分析が行われます。再分析には若干の時間がか

かります。

関連トピック

• メロディック素材のノート検出を確認し編集する

• ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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64   Melodyne editor ハンドブック

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

タイムグリッドのオプション

このツアーでは、編集エリアのタイムグリッドを設定し操作する方法について説明します。

グリッドとは、オーディオデータの内容が分かりやすくなるよう、編集エリアの背景に

秒単位または拍単位で表示されるラインのことです。必要に応じて、ノートをドロップ

すると最も近いグリッドラインにスナップされるよう設定することができます。こうす

ると、ノートは拍に正確に合わせられます。

• タイムグリッドがオンの場合、ノートの水平方向の動きはグリッドラインに依存します。

• グリッドは、固定の音価に設定したり、ズームレベルに合わせて自動的に調整されるよう設定できます。

• グリッドラインからのノートのオフセット(距離)は、ノートを動かしても維持されます。移動はグリッドに依存しますが、ノートの終端は必ずしもグリッドラインに一致しません。

• Altキーを押したまま操作すると、グリッドを無視してノートを動かすことができます。

手順タイムルーラーとピッチルーラーの交わる点(左上隅)をクリックし、ドロップダウンメ

ニューのグリッドオプションを開きます。または、タイムルーラーを右クリックしてメニ

ューを開きます。

リストの一番上のエントリ[タイムグリッド]にマウスポインタを合わせると、サブメニューがカスケード表示されます。サブメニューの[グリッドを有効]で、グリッ

ドのオンとオフを切り替えることができます。Melodyne editor Stand-Aloneで

は、Alt+Command+Tのショートカットを使ってグリッドのオンとオフを切り替えるこ

ともできます。

     概    要

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65

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

Melodyne editor ハンドブック

グリッドがオンの場合、タイムルーラーの下半分の幅いっぱいに目盛りが表示され

ます。グリッドがオフの場合、タイムルーラーの下半分の幅の半分に目盛りが縮小さ

れます。

[タイムグリッド]メニューから[ダイナミック]を選択すると、グリッドが水平方向のズー

ムレベルに合わせて自動的に調整されます。ズームインするほどグリッド線が増え、

より細かく表示されます。

[ダイナミック]の下の各エントリでは、音価に従ってグリッドの単位を選択することが

できます。選択は、タイムルーラーの目盛りの間隔に反映されます。扱う素材が3拍子の場合、[3連符]を選択します。[秒]を選択すると、タイムルーラーにスタート位置から

の経過時間が表示されます。この場合、[グリッドを有効]が選択されているかどうかに

関係なく、ノートの移動はタイムルーラーに依存しません。

グリッドに[ダイナミック]を選択すると、音価を選択できるようになります。こうする

と、グリッドに[ダイナミック]を選択している場合にも、3連符がうまく機能するように

なります。単なる3連符だけではなく、8分(クエーヴァー)音符の3連符、4分音符(クロ

チェット)の3連符などを選択できるため、ダイナミックグリッドが正確に描かれ機能

するよう音価を選択することができます。

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66   Melodyne editor ハンドブック

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

[タイムグリッド]がオンであり[秒]が選択されていない場合、ある拍から別の拍へとノ

ートを動かすと、前の位置での拍とノートのオフセットが維持されます。つまり、ノー

トの配置はグリッドに依存しますが、そのノートがもともとグリッドライン上に正確に

合わせられているのではない場合、移動先でもノートはグリッドライン上に合わせられません。たとえば下図のノートは、小節の第1拍から少し遅れたところで鳴っていま

す。タイミングツールを選択すると、ノートの先頭部分にポジションアンカーが表示

されます。このアンカーは、Melodyne editorがノートの頭と判断した位置に表示さ

れます。

グリッドがオンの場合にこのノートを第2拍に移動すると、そこでも拍からのノートの

オフセットが維持され、拍から少し遅れたところで鳴ります。

グリッドがオンの場合も、Altキーを押したまま操作すれば、グリッドを無視してノート

を動かすことができます。

関連トピック• タイミングを編集する

• マクロを使ってタイミングを補正する

• ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

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タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

Melodyne editor ハンドブック

ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

このツアーでは、ノートを移動する際にピッチグリッドのオンとオフを切り替える方法と、

音階をグリッドとして使用する方法について説明します。音階をグリッドに選択すると、ノートを動かす際、選択した音階に含まれる音にのみスナップされます。

• ノートを垂直方向に動かす際、グリッドなし、半音単位のグリッド、音階のグリッドのいずれかを選択できます。

• 音階グリッドを定義するには、まず調性を選択してから音階を選択します。

• 選択されているグリッドに応じて、blobをダブルクリックすると、最も近い半音または音階音に移動します。

• Altキーを押したまま操作すると、グリッドを無視してノートを動かすことができます。

• 基準音高(A)の周波数を変更できます。新しい設定は、新規ドキュメントのデフォルト設定として使用できます。

ピッチグリッドを設定するタイムルーラーとピッチルーラーの交わる点(左上隅)をクリックし、ドロップダウンメ

ニューのグリッドオプションを開きます。または、ピッチルーラーを右クリックしてメニューを開きます。

[スナップなし]を選択すると、自由にノートの音高を動かすことができます。[スナップ

なし]が選択されている場合、ピッチルーラーに音名を区切るラインが表示されませ

ん。

     概    要

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68   Melodyne editor ハンドブック

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

[半音スナップ]を選択すると、ノートを動かす際、最も近い半音にスナップされます。

最も近い半音からのノートの音高のオフセット(離れ具合)は、ノートの移動先でも維

持されます。つまり、動かす前の位置でノートがシャープまたはフラットぎみであれ

ば、移動先でも同じようになります。[半音スナップ]がオンの場合、ピッチルーラーに音名を区切るラインが表示されます。

blobをダブルクリックすると、最も近い半音階音へと移動します。ノートの音高にはわ

ずかな揺れがあることがほとんどです。そのため、ノートの位置はMelodyne editor

が計算した平均音高に基づいています。この値をMelodyneでは「ピッチセンター」と

呼んでいます。この値はピッチクオンタイズの基準となります。音高に揺れがあるとき

は、クオンタイズを実行し最も近い半音にスナップしても、新しい音高でサウンドが「

正しく」聞こえるとは限りません。「正確な音高」とは絶対的なものではなく、音楽の内

容に常に左右されるものだからです。イントネーションを編集する際は、目ではなく、

耳を信用しましょう。blobが正しい位置にあるように見えても、それは必ずしもその音が正しいということではありません。

音階を選択する半音ではなく、音階を選択することもできます。音階は12音にまとめられ、オクターブ

ごとに分けられています。長音階と短音階、その他さまざまな音階から選択できま

す。音階に含まれていない音はグリッドに表示されません。また、クオンタイズ実行

時に、音階に含まれない音にblobがスナップされることもありません。音階を設定す

るには、[ピッチグリッド]>[スケールを選択]でまず調性(主音)を選び、その後音階ま

たはモードを選びます。[音階スナップ]が選択されている場合、音階に含まれていないノートはピッチルーラーに薄い灰色で表示され、また、主音の下にオクターブ境界

を示す太線が表示されます。

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69

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

Melodyne editor ハンドブック

音階を選択したまま、[ピッチグリッド]メニューから[スナップなし]・[半音スナップ]・[

音階スナップ]を自由に切り替えることができます。

この場合、ピッチツールを使って1つのblob(または複数選択されているblobのいず

れか)をダブルクリックすると、選択されている音階の一番近い度にスナップされま

す。

Altキーを押したまま操作すると、ピッチルーラーを無視して1つまたは複数のノート

を上下に動かすことができます。つまり、ピッチルーラーが一時的に無効になります。

基準音高を選択するコンサートピッチ(A = 440 Hz)以外の基準をピッチルーラーに使用したい場合、[ピ

ッチグリッド]メニューから[基準音高]を選択します。

小さなウィンドウが開き、Aに任意の周波数を設定することができます。

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70   Melodyne editor ハンドブック

タイムグリッドとピッチグリッドを設定する

[基準音高]ウィンドウのドロップダウンには、あらかじめ別の基準音高が選択肢とし

て表示されている場合があります。それ以外の値を選択するには、値をタイプ入力し

ます。Melodyne editorが選択肢として提示する周波数は、オーディオ素材の分析結

果をもとに選出されています。たとえば、すこし低めにチューニングしたギターのレコーディングを処理する場合、Melodyne editorは、素材を分析した結果にもとづくAの

値をウィンドウ内のコンボボックスに表示します。この値を選択すると、グリッドがギ

ターの演奏音にできるだけ合うよう、ルーラー全体が移動します。一方、この場合にコ

ンサートピッチ(A = 440 Hz)を使用すると、blobはすべて少しだけグリッドラインか

らずれて表示されます。このような場合は、イントネーション補正のマクロを使えば、

演奏後であってもギターのチューニングをコンサートピッチに合わせて修正すること

ができます。

[デフォルトに設定]を選択すると、選択した基準音高が新規ドキュメント(Melodyneeditor Stand-Alone)またはこれ以降のMelodyne editor Pluginインスタンスのデフ

ォルト設定になります。これは、楽器のチューニングがコンサートピッチより少しだけ

高め(A = 442 Hzなど)であることがすでに分かっているような場合の操作に便利で

す。デフォルトに設定しておけば、基準音高を手動で何度も再定義する必要がなくな

ります。デフォルト設定は、このウィンドウか[環境設定]の[設定]タブからいつでも自

由に変更することができます。

[OK]で変更を確定するか、[キャンセル]で変更をキャンセルして[基準音高]ウィンドウ

を閉じます。

関連トピック• 音高を編集する

• マクロを使ってピッチを補正する

• タイムグリッドのオプション

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71Melodyne editor ハンドブック

オーディオノートを選択しコピーする

ノートを選択する

このツアーでは、Melodyne editorでのノートの選択方法について説明します。

• ノートの選択と選択解除は、クリック、Shift+クリック、ラバーバンド選択などの一般的な選択方法で行えます。

• Shiftキーを押したままノートをクリックし、そのまま次のノートへドラッグすると、ノートをスネーク選択モードで選択できます。

• ピッチルーラーをクリック&ドラッグしてもノートを選択できます。ピッチルーラーをダブルクリックすると、同じ音名のノートがすべてのオクターブにわたって選択されます。

• Shiftキーを押したままピッチルーラーを選択し、選択範囲へノートを追加したり選択範囲から削除したりできます。

• [編集]メニューでは、[すべてを選択]コマンドや、より特定の選択オプションを含む[特別選択]サブメニューを選択できます。

一般的な選択方法ノートを選択するには、編集エリアのノートをクリックします。選択されたノートは、

濃い色で表示されます。

選択範囲にノートを追加するには、Shift+クリックします。

選択範囲からノートを取り除くには、ノートをShift+クリックします。

     概    要

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73

オーディオノートを選択しコピーする

Melodyne editor ハンドブック

ピッチルーラーを使って選択する音名に従ってノートを選択するには、ピッチルーラーの音名を選択します。

サイクルモードがオンの場合、サイクルゾーン内のノートのみ選択されます。

ピッチルーラーの他の音名をShift+クリックし、選択範囲に追加したり削除したりす

ることができます。

ピッチルーラーの音名をダブルクリックすると、クリックした音名のノートだけでな

く、同じ音名のノートをすべてのオクターブにわたって選択することができます。

一定範囲のノートを選択するには、ピッチルーラー内をクリック&ドラッグします。

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74   Melodyne editor ハンドブック

オーディオノートを選択しコピーする

Shiftキーを押したままピッチルーラーを選択すると、一定範囲のノートまたはある音名のノートを選択範囲から取り除くことができます。ここでも、サイクルモードがオン

の場合、サイクルゾーン内のノートのみ選択されます。

メニューのコマンドを使って選択する[編集]メニューでは、[すべてを選択]コマンドや、追加の選択コマンドを含む[特別選

択]サブメニューを選択できます。

[前の選択に戻す]コマンドでは、最後の選択動作を無効にし、前に有効だった選択範

囲に戻すことができます。これは、複雑な選択を行っている場合、誤って選択範囲が

消えてしまった場合などに便利です。[前の選択に戻す]をクリックすると、消える前の

状態に戻すことができます。

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75

オーディオノートを選択しコピーする

Melodyne editor ハンドブック

[ノート選択を反転]コマンドでは、選択されているすべてのノートの選択を解除し、選

択されていないノートすべてを選択します。以降のコマンドも、コマンド名からその

動作を簡単に推測できます。それぞれ、そのノート以降にあるノート、同じ音名のノー

ト、すべてのオクターブにわたる同じ音名のノートを選択できます。[すべてのオクターブにわたって上下5度を選択]コマンドを選択すると、選択されているノートの上下

5度のノートがすべてのオクターブにわたって選択されます。このメニューに含まれ

るすべての[選択]コマンドは、サイクルモードがオンの場合、サイクルゾーン内のノー

トにのみ影響します。

[重なっているノートを順に選択]コマンドでは、重なり合っているノートを順に選択

できます。選択するたびに重なり合っているノートがレイヤーごとに表示されます。

レイヤーが切り替わりノートが表示されたら、確認してドラッグすることができます。

関連トピック

• メインツールを使って操作する

• マクロを使ってピッチを補正する

• ノートをコピーする

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76   Melodyne editor ハンドブック

オーディオノートを選択しコピーする

ノートをコピーする

このツアーでは、ノートのコピーとペーストに使用するMelodyne editorのコマンドに

ついて説明します。

• ノートをペーストする場合、状況によってノートが挿入されるときと置き換えられるときがあります。これは、ペースト時にペースト対象となるノートが選択されているかいないかにより決まります。

• タイムグリッドがオンの場合にペーストすると、ペーストされたノートは、再生カーソルに最も近い4分音符のグリッドラインに合わせられます。その際、元の位置での4分音符のグリッドラインからのずれ(オフセット)とノートの長さは維持されます。

• タイムグリッドがオフの場合(またはオンで[秒]に設定されている場合)にペーストすると、ペーストされたノートは、再生カーソルの位置に合わせられます。ノートの長さは変更されません。

• 置き換える場合、隣り合うノート(通例、モノフォニック素材に含まれるノート)と隣り合わないノート(通例、ポリフォニック素材に含まれるノート)の場合で動作が異なります。どちらの場合も、ペースト対象として選択されているノートは削除されます。

• コピー元とペースト先の両方が隣り合う複数のノートで構成されている場合にペーストすると、ペースト先の選択範囲と同じ長さになるよう伸縮されます。タイ

ムストレッチまたはタイムコンプレッションの許容限度をこえる場合、[ペースト]は使用不可となり、コマンドが灰色表示されます。ペースト先の複数のノートが時間軸上でつながっていない複数の選択範囲により構成されている場合も、[ペースト]コマンドは使用不可となります。

• 隣り合わないノートの場合、選択されているペースト先のノートは削除されます。タイムグリッドがオフの場合(またはオンで[秒]に設定されている場合)にペーストすると、ペーストされたノートは再生カーソルの位置に合わせられます。ノートの長さは変更されません。タイムグリッドがオンで、ペースト先のテンポがコピー元のテンポと異なる場合にペーストすると、コピーされた各ノートが正しい拍に配置されるよう、長さがペースト先のグリッドに合わせられます。

1つのノートを挿入するまずは1つのノートをコピーしてみましょう。ノートを選択し、[編集]メニューまたはコ

ンテキストメニューの[コピー]を選択します。

     概    要

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78   Melodyne editor ハンドブック

オーディオノートを選択しコピーする

ノートを置き換えるあるノートをコピーし、別のノートを選択してからペーストすると、選択したノートが

コピーしたノートと置き換えられます。モノフォニック素材に含まれる隣り合うノート

の場合、ペーストしたノートは、ペースト先のノート(置き換えられたノート)の長さに合わせてタイムストレッチまたはタイムコンプレッションされます。しかし、ペースト

したノートの音高は維持されます。たとえば、ノートを選択してコピーし、次に別のノ

ートを選択してから...

… ペーストすると、後に選択した方のノートは消えてしまいます。コピーしたノートは、

ペースト先として選択したノートと同じ位置に置かれます。スタート位置も長さもペー

スト先として選択したノートと同じになりますが、音高はコピーしたノートの音高が維

持されます。もちろん、このノートを上下にドラッグし、音高を自由に変更することがで

きます。この方法でノートを置き換える場合、タイムグリッド設定は影響しません。

複数のノートをコピー&ペーストする

複数のノートを同時にコピー&ペーストする場合、以下のルールが適用されます。複数のノートをコピーし...

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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80   Melodyne editor ハンドブック

オーディオノートを選択しコピーする

隣り合う複数のノートを選択してからペーストすると、選択されたノートは上記と同じ

ように削除され、ペーストされたノートは削除されたノートのスペースに合わせて伸

縮されます。たとえば、これらのノートが選択されていた場合...

… ペースト後はこのようになります。

関連トピック• ノートを選択する

• タイムグリッドのオプション

• メインツールを使って操作する

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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81Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

マクロを使ってピッチを補正する

このツアーでは、ずれのある音や音高の揺れを[ピッチを補正]マクロを使ってすばやく

簡単に補正する方法について説明します。

• [ピッチを補正]マクロは、選択されているノートにのみ適用されます。ノートが1つも選択されていない場合は、すべてのノートに適用されます。

• マクロでは、すでに手動で編集を加えているノートも含めて適用させるか、これらのノートを適用対象から除くかを選択することができます。

• 再生中に、ピッチセンターとピッチドリフトの補正の度合いを個別に調整することができます。

• [OK]でマクロの処理結果を維持するか、[キャンセル]でノートを以前の音高に戻すかを選択できます。

• ウィンドウを閉じた後でも、[取り消す]機能を使って同じ操作が行えます。

手順編集したいノートを選択します。ノートを1つも選択しない場合、デフォルトではマク

ロ編集がすべてのノートに適用されます。

[ピッチを補正]マクロを開くには、ウィンドウ右上隅のボタンをクリックします。

上のスライダーでは、選択されている1つまたは複数のノートのピッチセンターを、最

も近い半音から0%から100%の範囲で動かすことができます。ノートの音高にはわ

ずかな揺れがあることがほとんどです。そのため、ノートの位置はMelodyne editorが計算した平均音高に基づいています。この値は「ピッチセンター」と呼ばれ、ピッチ

補正の基準となります。音高に揺れがあるときは、100%の補正を適用しても、新しい

音高でサウンドが「正しく」聞こえるとは限りません。「正確な音高」とは絶対的なもの

ではなく、音楽の内容に常に左右されるものだからです。 音高を編集する際は、目で

はなく、耳を信用しましょう。

[ピッチを補正]マクロを使って自動補正を行っても、ピッチツールを使って手動で補

正を行っても、原則としてそのプロセスに違いはありません。

     概    要

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82   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

下のスライダーでは、ノートのピッチドリフトを段階的に削減することができます。「

ピッチドリフト」とは、演奏技術が未熟な場合に生じる、音高のゆっくりとしたうねりの

ことをいいます。影響するパラメータは、ピッチドリフトツールで操作するパラメータと同じです。ピッチモジュレーションやビブラートなどのよりスピードの速いピッチ

の揺れには適用されません。

ピッチ補正のパラメータは、どちらもオーディオの再生中にリアルタイムで変更する

ことができます。設定を変更することで、どのように聞こえるのか、そして表示がどの

ように変わるのか(編集エリアのblobがどのように移動するのか)確認してみましょ

う。

ピッチツールを使ってノートを微調整済みである場合、Melodyne editorはそれらの

ノートには変更を加えません。デフォルトでは、ノートを1つも選択しないで[ピッチ

を補正]マクロを開き、パラメータの変更を行うと、変更内容がすべてのノートに適用

されます。デフォルトでは、手動で調整済みのノートには、マクロは適用されません。

手動で調整済みのノートにもマクロを適用させたい場合、[手動で編集したノートを

含める]のチェックボックスを選択します。手動での編集がなされておらず、このオプ

ションが選択不可の場合は灰色表示されます。

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83

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

[OK]で変更内容を維持し、[キャンセル]で取り消します。[ピッチを補正]マクロを使用したあとで、手動でノートの微調整を行ってもかまいません。

マクロを使って編集したノートを選択し、再びマクロを開くと、前回適用された設定

が表示されます。つまり、マクロは、各ノートに以前適用されたパラメータを記録して

います。適用されたパラメータが異なっている複数のノートが現在の選択範囲に含

まれている場合、各パラメータの平均値が表示されます。

[OK]で終了したあとも、[取り消す]機能を使ってマクロ編集を取り消すことができま

す。

関連トピック• ノートを選択する

• ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

• 音高を編集する

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84   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

マクロを使ってタイミングを補正する

このツアーでは、[タイムをクオンタイズ]マクロを使ってすばやく簡単にノートのタイミン

グを修正する方法について説明します。

• [タイムをクオンタイズ]マクロは、選択されているノートにのみ適用されます。ノートが1つも選択されていない場合は、すべてのノートに適用されます。

• 再生中にさまざまなグルーヴ単位や強度スライダーの設定を試すことができます。

• マクロでは、すでに手動で編集を加えているノートも含めて適用させるか、これらのノートを適用対象から除くかを選択することができます。

• [OK]でマクロの処理結果を維持するか、[キャンセル]でノートを以前の音高に戻すかを選択できます。

• ウィンドウを閉じた後でも、[取り消す]機能を使って同じ操作が行えます。

[タイムをクオンタイズ]: どこでどう使うのか[タイムをクオンタイズ]マクロの操作を詳しく見ていく前に、いくつか基本的なことに

ついて説明しましょう。これらを分かりやすく説明するために、まずタイミングツール

を選択しましょう。

タイミングツールをオンにすると、ポジションアンカー(赤色の垂直線)が各blobの先

頭に表示されます。

ここで、[表示]メニューで[対象ノートを表示]を選択してみましょう。

     概    要

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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85

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

各blobの背後に灰色の四角形が表示されました。

素材を初めて分析すると、Melodyne editorにより、タイミング補正処理に関連する2

つのパラメータが各ノートに対して算出されます。1つは、各ノートのスタート位置に

関するパラメータです。ポジションアンカーが示しているのがこの位置です。これは、

必ずしもblobの左端と一致していません。たとえば金管楽器では、実際の音は、息を

吹き込んだ時の雑音の後に聞こえてきます。もちろん。この息もノートの一部ですが、タイミングの観点から見れば、本来の音が発せられ、希望の音高に達した瞬間が重

要になります。Melodyne editorのアンカーがこのスタート位置に置かれているのは

そのためです。

もう1つは、ノートがどの拍に置かれているかについてのパラメータです。灰色の四

角形がその拍を示しています。四角形の左端は、グリッドラインに合わせられていま

す。タイミングツールでノートをダブルクリックし、ノートをクオンタイズすると、ポジ

ションアンカーが灰色の四角形の左端にスナップします。これが、Melodyne editor

でのタイミングのクオンタイズにおける基本です。

[タイムをクオンタイズ]マクロを使用する編集したいノートを選択します。ノートを1つも選択しない場合、デフォルトではマク

ロ編集がすべてのノートに適用されます。

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86   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

[タイムをクオンタイズ]マクロを開くには、ウィンドウ右上隅のボタンをクリックしま

す。

まず、タイミング補正の基準となるグルーヴの単位を選択します。

[なし]を選択すると、クオンタイズ位置が、上記の通り灰色の四角形の左端に設定

されます。四角形の左端は、拍を示すグリッドラインに合わせられます。Melodyne

editorは、分析後ノートをこの拍に合わせて配置します。(概して、システムはうまく機

能します。しかし、Melodyne editorがノートをうまく検出することができず、クオンタ

イズ後にノートを手動で前後の拍に動かさなくてはならない場合もあります。)つま

り、[なし]を選択すると、[タイムをクオンタイズ]マクロに、Melodyne editorによる素

材の分析結果により配置された拍の上へ(または拍に近づくように)ノートを動かすよう指示を出しているのと同じことになります。

[なし]はオプションのひとつに過ぎません。左に並ぶボタンをクリックして他のオブシ

ョンを選択できます。たとえば、グルーヴ単位に[1/4]を選択すると、灰色の四角形が

最も近い4分音符(クロチェット)へと移動し、クオンタイズ位置がこの位置に設定さ

れます。

[強度]スライダーでは、クオンタイズによりクオンタイズ位置へとノートが動く際の距

離をパーセンテージで設定します。たとえば、スライダーを[0%]に設定するとノートは動かず、[50%]に設定すると半分の距離だけ動き、[100%]に設定すると拍の上ちょ

うどに合わせられます。グルーヴ単位とクオンタイズの強度は、どちらもオーディオ

の再生中にリアルタイムで変更することができます。設定を変更することで、どのよう

に聞こえるのか、そして表示がどのように変わるのか(編集エリアのblobがどのよう

に移動するのか)確認してみましょう。

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87

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

さまざまな設定を試してみるとよいでしょう。しかし、オーディオのタイミングを調

整する際は、目ではなく、耳を信用しましょう。表示は正確であるように見えても、

実際にはそうではないこともあります。ノートをタイムグリッドにスナップすること

が、常に音楽的に意味をなしたり、好ましいものであるとは限りません。クオンタイズによって、サウンドから生き生きとした感じが失われてしまうこともあります。ま

た、Melodyne editorによってアンカーやノートが間違った拍に配置されており、それ

がクオンタイズの結果に影響を与えていることもあります。ですから、クオンタイズご

のノートの位置は参考としてとらえ、絶対的なものではないと考えておくとよいでしょ

う。ドラッグやナッジを繰り返し、(納得のいく見た目ではなく)納得のいく音が出るま

でとことん操作してみてください。

[タイムをクオンタイズ]マクロを使って自動補正を行っても、タイミングツールを使って手動で補正を行っても、原則としてそのプロセスに違いはありません。

タイミングツールを使ってノートの位置を微調整済みである場合、Melodyne editor

はそれらのノートには変更を加えません。デフォルトでは、ノートを1つも選択しない

で[タイムをクオンタイズ]マクロを開き、パラメータの変更を行うと、変更内容がすべ

てのノートに適用されます。手動で調整済みのノートにもマクロを適用させたい場

合、[手動で編集したノートを含める]のチェックボックスを選択します。手動での編集

がなされておらず、このオプションが選択不可の場合は灰色表示されます。

[OK]で変更内容を維持し、[キャンセル]で取り消します。[タイムをクオンタイズ]マク

ロを使用したあとで、手動でノートを移動させてもかまいません。

マクロを使って編集したノートを選択し、再びマクロを開くと、前回適用された設定

が表示されます。つまり、マクロは、各ノートに以前適用されたパラメータを記録して

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88   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

います。適用されたパラメータが異なっている複数のノートが現在の選択範囲に含

まれている場合、各パラメータの平均値が表示されます。

[OK]で終了したあとも、[取り消す]機能を使ってマクロ編集を取り消すことができます。

(タイミングツールをダブルクリックまたはマクロを使って)タイムをクオンタイズす

る場合には、以下の点に注意してください。ポリフォニック素材では、アンカーに三角

形が付いているものと付いていないものがあります。三角形の付いていないアンカ

ーは、三角形が付いている別のノートに関連しており、そのため、クオンタイズ中は別

に扱われます。ピアノでEのすぐあとにCを弾くと、Eに付随するトランジェント(過渡特

性)がCの音にも含まれます。この場合、Cには三角形が付けられ、Eには三角形が付

きません。これら2つのノートを、特別な理由もないのにクオンタイズ中にそれぞれ別の値で動かすことは、あまり意味がないだけでなく、アーチファクトが生じてしまう

ことさえあります。そのため、以下のルールが適用されます。クオンタイズ中に両方

のノートを選択すると、三角形の付いているノートと付いていないノートは、同じ値

だけマーカーに向かって移動します。2つのノートは、主従関係にあると考えるとよ

いでしょう。三角形の付いたマーカーが表示されているノートだけが選択されてい

る場合、そのノートだけがクオンタイズされます。三角形の付いていないマーカーが

表示されているノートだけが選択されている場合、クオンタイズは行われません。ノ

ートを複数選択している場合も同じです。もちろん、聞こえ方に満足がいかない場合は、手動でノート(すべてまたはいずれか)を動かすこともできます。

関連トピック

• ノートを選択する

• タイムグリッドのオプション

• タイミングを編集する

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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89

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

メインツールを使って操作する

このツアーでは、Melodyne editorのメインツールの操作方法について説明します。

他のほとんどのツールと同じように、メインツールもコンテキストツールとなってお

り、blobのどこにポインタを合わせるかによってさまざまな機能を使い分けることが

できます。

 メインツールに独自の機能はありませんが、機能がより特定されている他のツール

の機能をさまざまな方法で使用することができます。メインツールを使えば、操作ご

とにツールを変更することなく基本的な編集操作を行うことができます。

• 1つのノート全体を上下左右に移動するには、メインツールでblobの中央をドラッグします。

• Altキーを押したまま操作すると、タイムグリッドとピッチグリッドが無視されます。

• ノートの先頭または末尾部分だけを動かすには、そのノートのblobの先端または終端をドラッグします。

• 新しいノート分割を作成したり、既存のノート分割をダブルクリックして削除したり、既存のノート分割を左右にドラッグするには、メインツールをノートの上半

分に合わせます。• 隣り合うノートの関連性を取り除くには、いずれかのノートを十分な距離が空くまでドラッグして引き離します。

ピッチとタイミングを変更するツールバーでメインツールを選択します。ツールバーは、ウィンドウ上部のパネル、

または、編集エリアを右クリックすると表示されるコンテキストメニューにあります。

ツールバーには、(左から)メインツール、ピッチツール、フォルマントツール、音量ツ

ール、タイミングツール、ノート分割ツールのアイコンが並んでいます。

メインツールでblobの中央をクリックし、マウスボタンを押したまま上下にドラッグ

すると音高を、左右にドラッグすると時間軸上の位置を変更することができます。最

初にどちらの方向に動かすか(垂直方向または水平方向)によって、音高またはタイ

ミングのどちらが変更されるかが決まります。マウスボタンをリリースすると、ノート

     概    要

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90   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

がその位置へ移動します。Altキーを押したまま操作すると、ピッチグリッドやタイム

グリッドを無視して自由にノートを配置することができます。

ノートの長さを変更する[表示]メニューで[blob情報を表示]を選択してみましょう。blobの形がはっきり確認

できるようになるまで、編集エリアを拡大表示します。マウスポインタをblobに合わ

せると、blob内に細い線が表示されます。この線は、メインツールをどの位置に置くと

どの機能を操作できるようになるかを示しています。図では、見やすくなるようこの

線を実際より太く表示しています。blobの中央で使用できる機能については先に説明しました。blobの先頭、末尾、上半分でも、それぞれ使用できる機能が異なってい

ます。マウスポインタをそれぞれの領域に置くと、マウスポインタの形がその機能に

合わせて変化します。

ノートの先頭部分を左右にドラッグしてみましょう。Altキーを押したまま操作すると、

タイムグリッドを無視して動かすことができます。このとき、変化するのはノートの先

頭部分だけではありません。ノートの末尾部分が固定されているため、移動に合わ

せてノート全体が伸縮します。

同じように、blobの一番右の部分(ノートの末尾部分)を動かすこともできます。

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91

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

ノートの先頭または末尾部分をこの方法で動かすと、このノートに隣り合う前後のノ

ートも同じ分だけ伸縮します。こうして、これら2つのノートが重なり合ったり、2つのノ

ートの間に空白部分(無音部分)が生じたりするのを防ぎます。この動作は、隣り合う

2つのノートの間にピッチトランジションが検出されている場合に起こります。

ピッチトランジションを無効にし、2つのノートの相互依存関係を無効にするには、ピ

ッチツールを使うか、いずれかのノートをドラッグして引き離します。この操作を行う

と、下図のように、切れ目部分に括弧が表示されます。この括弧は、2つのノートの間に依存関係がないことを示しています。モノフォニック素材でも、同じような操作で

引き離されたノート(またはコピーされたノート)をドラッグして別のノートに重ねる

ことで、ポリフォニーを作成することができます。

ノート分割を編集するマウスポインタをノートの上半分(水平線より上)に合わせると、メインツールがノー

ト分割ツールに変化します。ダブルクリックすると、ノート分割が挿入され、ノートが

2つに分けられます。

 

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92   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

分割すると、分割されたそれぞれのノートの音高が変化することがあります。これは、

分割後にノートのピッチセンターが再計算され、結果として、分割されたノートそれ

ぞれのピッチセンターが1つのノートだったときのピッチセンターと異なることがあ

るためです。このような場合、新たに計算されたピッチセンターに従って、それぞれのノートが新しい音高位置に移動します。

ノート分割ツールでノート分割を水平方向にドラッグすると、既存のノート分割を動

かすことができます。

ノート分割をダブルクリックすると、ノート分割を削除することができます。

関連トピック

• ノートを選択する

• タイムグリッドのオプション

• ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

• 音高を編集する

• ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する

• タイミングを編集する

• ノート分割を編集する

• ノートをコピーする

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93

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

音高を編集する

このツアーでは、Melodyne editorのピッチツールの操作方法について説明します。

• ノートの音高を変更するには、ピッチツールを使ってノートを垂直方向にドラッグします。

• ノートの位置は、グリッドがオンの場合はグリッドに合わせられます。Altキーを押したまま操作すると、グリッドが無視されます。

• 複数のノートを移動するとき、選択されているノートだけの音を再生するか、全体の音と合わせて再生するかを切り替えるには、操作中にCommandキーを押し、そのまま押し続けます。

• ノートをクオンタイズするには、ピッチツールを使ってノートをダブルクリックします。

• あるノートとそれに続く別のノートの間にピッチトランジションがある場合、それを調整するには、前側のノートの終端をクリック&ドラッグします。

• ピッチトランジションのオンとオフを切り替えるには、前側のノートの終端をダブルクリックします。

• [編集]>[特定の編集をリセット]>[ピッチ]メニューで、選択されているノートの特定のパラメータを元の値にリセットことができます。また、これらのコマンドは通常の[取り消す]コマンドとは無関係に動作します。

ピッチツールツールバーまたは編集エリアのコンテキストメニューから、ピッチツールを選択しま

す。

ノートの音高を変更するには、ノートを上下にドラッグします。ノートが複数選択されている場合、選択されているすべてのノートをまとめて上下に移動することができ

ます。

     概    要

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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94   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

[ピッチグリッド]メニューからどのオプションが選択されているかによって、ノートの

移動動作が変化します。[スナップなし]だとスナップされず、[半音スナップ]または[音

階スナップ]だとそれぞれ半音または選択した音階の音名にスナップされます。

Altキーを押したまま操作すると、選択されているグリッドが無視されます。こうするこ

とで、ノートを自由に移動させることができます。

モニタリングノートを別の音高に動かすと、ノートをクリックした位置のサウンドが新しい音高で

再生されます。ポリフォニック素材を扱っている場合、和音に含まれる1つのノートの

音高を変更する際、このノートだけでなく、このノートが含まれる和音のサウンドも聞

こえると便利です。これを行うには、ノートを動かし始めてからCommandキーを押

し、そのまま押し続けます。これで、和音のすべてのノートのサウンドが聞こえるよう

になります。

インスペクタ上記のツールを使って行うほかにも、ノートを選択してからツールバー下のインスペ

クタに値を入力して編集することもできます。既存の値をドラッグするか、インスペク

タをダブルクリックしてから希望の値をタイプ入力します。

ピッチツールが選択されている場合、インスペクタの左側のボックスに半音単位で、

右側のボックスにセント単位で値をタイプ入力することができます。さまざまな音高

の複数のノートを選択した場合、3本のハイフンがボックス内に表示されます。ボック

ス内をドラッグすると、相対的な変化値が表示されます。

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95

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

半音単位で入力する場合、絶対値(C3、D4など)または相対値(+2、-1など)のいずれ

かを入力することができます。

ピッチを半音にクオンタイズする編集エリアのノート表示を見て、水平ストライプの中心にノートがない場合、ノートが

少しシャープまたはフラットぎみになっていることを示しています。ピッチツールで

このようなノートをダブルクリックすると、クリックされたノートがグリッドにスナップ

し、最も音高が近い水平ストライプ(半音)のちょうど中央に配置されます。

ノートの音高にはわずかな揺れがあることがほとんどです。そのため、ノートの位置

はMelodyne editorが計算した平均音高に基づいています。この値をMelodyneでは

「ピッチセンター」と呼んでいます。この値はピッチクオンタイズの基準となります。音高に揺れがあるときは、クオンタイズを実行し最も近い半音にスナップしても、新

しい音高でサウンドが「正しく」聞こえるとは限りません。「正確な音高」とは絶対的な

ものではなく、音楽の内容に常に左右されるものだからです。イントネーションを編

集する際は、目ではなく、耳を信用しましょう。blobが正しい位置にあるように見えて

も、それは必ずしもその音が正しいということではありません。

ピッチトランジションあるノートが別のノートと関連しており、その関連性が検出されている場合、この2つ

のノートの内部にはピッチカーブが表示され、2つのノートの間にはピッチの推移(トランジション)を示す太いオレンジ色のラインが表示されます。

ピッチツールをこのうちのいずれかのノートの先頭部分に合わせて垂直方向にドラ

ッグすると、ピッチトランジションの度合いを変化させることができます。

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96   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

ピッチツールでノートの末尾部分をダブルクリックすると、ピッチトランジションがオ

フになり、2つのノート間の関連性が消滅します。オレンジ色のラインも消えます。も

う一度ダブルクリックすると、トランジションを元に戻すことができます。

[リセット]コマンド[編集]>[特定の編集をリセット]>[ピッチ]メニューでは、さまざまな種類のピッチ編

集を元に戻すコマンドを選択することができます。コマンドを選択すると、選択され

ているノートの特定の編集を元の状態に戻すことができます。これらのコマンドは、

選択されているノートに適用されている編集の種類がコマンドの対象に該当しない

編集である場合、灰色表示されます。また、これらのコマンドは通常の[取り消す]コマ

ンドとは無関係に動作します。

関連トピック• ノートを選択する

• ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する

• メインツールを使って操作する

• ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する

• マクロを使ってピッチを補正する

• フォルマントをシフトさせる

• ノート分割を編集する

• ノートをコピーする

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97

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する

このツアーでは、ピッチツールのサブツールを使ってピッチモジュレーションとピッチドリ

フトを編集する方法について説明します。

「ピッチモジュレーション」とは、トリルやビブラートなど、効果を意図して演奏され

た急な音高の揺れのことをいいます。「ピッチドリフト」とは、演奏技術が未熟な場合

に生じがちな、意図せず起こる音高のゆっくりとしたうねりのことをいいます。

• ピッチモジュレーションまたはピッチドリフトを編集するには、ピッチツールのサブメニューからそれぞれのツールを選択します。

• いずれかのツールを使ってノートを上方向にドラッグすると、ツールの効果が強まります。

• 下方向にドラッグすると、ツールの効果が弱まります。さらにドラッグするとツールの効果が反転します。

• ピッチモジュレーションツールまたはピッチドリフトツールでダブルクリックすると、モジュレーション/ドリフトありとモジュレーション/ドリフトなしの間で切り替わります。

• [編集]>[特定の編集をリセット]>[ピッチ]メニューで、ピッチモジュレーションまたはピッチドリフトの変更をリセットすることができます。

ツールツールボックスまたは編集エリアのコンテキストメニューから、ピッチモジュレーショ

ンツールまたはピッチドリフトツールを選択します。ピッチツールのすぐ下にあるの

がピッチモジュレーションツール、ピッチモジュレーションツールの下にあるのがピ

ッチドリフトツールです。

ツールを選択したら、ノートをクリックし、マウスボタンを押したまま上下にドラッグ

します。複数のノートを選択して編集することもできます。その場合、選択されている

ノートすべてが同時に編集されます。ピッチカーブがどのように変化するのかを確

認しましょう。

     概    要

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98   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

下方向にドラッグすると、モジュレーションまたはドリフトがゼロに到達し、その後反

転します。

ピッチモジュレーションツールまたはピッチドリフトツールでノートをダブルクリック

すると、モジュレーション/ドリフトあり(変更前)とモジュレーション/ドリフトなし(変

更後)の間で切り替わります。ダブルクリックを繰り返すことで、ありなしを切り替える

ことができます。モジュレーションとドリフトの両方を取り除くと、フラットでモノトー

ンになり、俗に「シェール効果」と呼ばれるボコーダサウンドを彷彿とさせる音になり

ます。

インスペクタ上記のツールを使って行うほかにも、ノートを選択してからツールバー下のインスペ

クタに値を入力して編集することもできます。既存の値をドラッグするか、インスペク

タをダブルクリックしてから希望の値をタイプ入力します。

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99

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

ピッチモジュレーションツールまたはピッチドリフトツールが選択されている場合、

インスペクタに各ツールの値がパーセンテージ単位で表示されます。100%の場合

は元のモジュレーションまたはドリフト、0%の場合はピッチカーブが平坦になった状

態、-100%の場合はピッチカーブが反転した状態を示しています。さまざまな値の複数のノートを選択した場合、3本のハイフンがボックス内に表示されます。ボックス内

をドラッグすると、相対的な変化値が表示されます。

[リセット]コマンド[編集]>[特定の編集をリセット]>[ピッチ]メニューでは、さまざまな種類のピッチ編

集を元に戻すコマンドを選択することができます。コマンドを選択すると、選択され

ているノートの特定の編集を元の状態に戻すことができます。これらのコマンドは、

選択されているノートに適用されている編集の種類がコマンドの対象に該当しない

編集である場合、灰色表示されます。また、これらのコマンドは通常の[取り消す]コマンドとは無関係に動作します。

関連トピック• ノートを選択する

• 音高を編集する

• メインツールを使って操作する

• マクロを使ってピッチを補正する

• ノート分割を編集する

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100   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

フォルマントをシフトさせる

このツアーでは、ノートのフォルマントをシフトさせる方法について説明します。

フォルマントとは、あるサウンドの周波数スペクトルのうち、基音の音高に関係なく常

に同じ周波数帯に現れるピークのことをいいます。フォルマントによって、それぞれ

のサウンドの音色は特徴付けられています。フォルマントをシフトさせる(ずらす)こ

とにより、男性の声を女性の声に変化させるなどの面白い効果を得ることができま

す。基音とフォルマントを平行にトランスポーズさせると、レコードを本来のスピード

より速いスピードで再生させたときのような、俗に言う「ミッキーマウス効果」が生ま

れます。

• サウンドのフォルマントをピッチグリッドに沿って上下にシフトすると、音色が変化します。

• フォルマントツールを選択すると、ノートの上にフォルマントビームが重なって表示されます。フォルマントを上下にシフトさせるには、ピッチグリッドに沿ってビームを上下にドラッグします。

• フォルマントシフトの方向や値がそれぞれ異なる隣り合うノートとノートの間のフォルマントトランジションのスピードを調整できます。

• ノートのフォルマントを元の周波数にリセットするには、フォルマントツールでノ

ートをダブルクリックします。

フォルマントを編集するツールボックスまたは編集エリアのコンテキストメニューから、フォルマントツール

を選択します。

ツールを選択したら、ノートをクリックし、マウスボタンを押したまま上下にドラッグ

します。こうすると、ノートに重なって表示されている「フォルマントビーム」が上下に

移動します。フォルマントビームは、フォルマントツールが選択されていると表示され

ます。

     概    要

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101

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

ビームの位置は、実際の音高とフォルマントの離れ具合を示しています。インスペク

タには、その距離と方向がセント(半音の100分の1)単位で表示されます。数セント

だけシフトして微妙なニュアンスを与えたり、数千セントもシフトさせてサウンドを大

きく変性させることができます。

ノートのフォルマントを元の周波数にリセットするには、フォルマントツールでノート

をダブルクリックします。

インスペクタ上記のツールを使って行うほかにも、ノートを選択してからツールバー下のインスペ

クタに値を入力して編集することもできます。既存の値をドラッグするか、インスペク

タをダブルクリックしてから希望の値をタイプ入力します。

さまざまな値でフォルマントシフトされている複数のノートを選択した場合、3本の

ハイフンがボックス内に表示されます。ボックス内をドラッグすると、相対的な変化値

が表示されます。

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102   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

フォルマントトランジション隣り合うノートのいずれかのノートのフォルマントをシフトすると、ノートのフォルマ

ントビームの間に太いオレンジ色のラインが表示されます。このラインは、2つのノ

ート間のフォルマントの推移を示しています。

1つ目のノートの終端にフォルマントツールを移動すると、フォルマントトランジションツールが表示されます。このツールを垂直方向にドラッグし、フォルマントの推移

のスピードをコントロールすることができます。スピードは、ノート間を結ぶラインの

角度が急であるほど速くなります。

ノートの終端でフォルマントトランジションツールをダブルクリックすると、フォルマ

ントの推移が無効となり、オレンジ色のラインが消えます。もう一度ダブルクリックす

ると、推移が再び有効になります。

[リセット]コマンド[編集]>[特定の編集をリセット]>[フォルマント]メニューでは、フォルマントトランジシ

ョンやフォルマントシフトの編集を元に戻すコマンドを選択することができます。コ

マンドを選択すると、選択されているノートの特定の編集を元の状態に戻すことがで

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103

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

きます。これらのコマンドは、選択されているノートに適用されている編集の種類が

コマンドの対象に該当しない編集である場合、灰色表示されます。また、これらのコ

マンドは通常の[取り消す]コマンドとは無関係に動作します。

関連トピック

• ノートを選択する

• 音高を編集する

• ノート分割を編集する

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104   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

ノートの音量を変更・ミュートする

このツアーでは、音量ツールを使ってノートの音量を変更したりミュートしたりする方法

について説明します。

• ノートの音量を増減するには、音量ツールを選択し、ノート(または複数選択されているノートのいずれか)をクリックしてから上下にドラッグします。

• 微調整を行うには、Altキーを押したまま操作します。

• 音量の設定がそれぞれ異なる隣り合うノートとノートの間の音量の推移(トランジション)を調整できます。

• 1つまたは複数の選択されているノートを音量ツールでダブルクリックすると、ノ

ートをミュートしたり、ミュートを解除することができます。

音量を調整するツールボックスまたは編集エリアのコンテキストメニューから、音量ツールを選択し

ます。

ツールを選択したら、ノート(または複数選択されているノートのいずれか)をクリッ

クし、マウスボタンを押したまま上下にドラッグします。ノートが太くなると音量が大

きくなり、細くなると音量が小さくなります。

音量調整の度合いは、垂直方向のズームレベルにより異なります。Altキーを押した

まま操作すると、微調整が行えます。

インスペクタ上記のツールを使って行うほかにも、ノートを選択してからツールバー下のインスペ

クタに値を入力して編集することもできます。既存の値をドラッグするか、インスペク

     概    要

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107

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

タイミングを編集する

このツアーでは、タイミングツールを使ってノートの位置と長さを編集する方法につい

て説明します。

• タイミングツールでは、ノート全体や、ノートの先端または終端部分だけを動かすことができます。

• Altキーを押したまま操作すると、タイムグリッドが無視されます。

• ノートをダブルクリックすると、グリッドに合わせてノートがクオンタイズされます。

• クオンタイズの基準となるのは、アンカーの位置または灰色の四角形の位置で

す。これらは、Melodyne editorによる素材の分析結果に従って配置されています。

ノートの位置と長さを変更するツールボックスまたは編集エリアのコンテキストメニューから、タイミングツールを

選択します。

ノート(または選択されている複数のノートのいずれか)の中央をクリックし、左右にド

ラッグします。こうして、ノートを時間軸上で前後に動かします。Altキーを押したまま

操作すると、タイムグリッドが一時的に無視され、位置を微調整することができます。

  ノートの先端部分だけを動かすには、先端部分をクリックしてからドラッグします。

ドラッグする方向によって、ノートはタイムストレッチ(伸び)またはタイムコンプレッ

ションされ(縮み)ます。Altキーを押したまま操作すると、タイムグリッドが無視され

ます。

     概    要

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108   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

同じように、blobの一番右の部分(ノートの末尾部分)だけを動かすこともできます。

ノートの先頭または末尾部分をこの方法で動かすと、このノートに隣り合う前後のノ

ートも同じ分だけ伸縮します。こうして、これら2つのノートが重なり合ったり、2つのノ

ートの間に空白部分(無音部分)が生じたりするのを防ぎます。この動作は、隣り合う

2つのノートの間にピッチトランジションが検出されている場合に起こります。

ピッチトランジションを無効にし、2つのノートの相互依存関係を無効にするには、ピ

ッチツールを使って前の方のノートの終端部分をダブルクリックするか、いずれかの

ノートをドラッグして引き離します。切れ目部分に括弧が表示され、この2つのノートの間の関連性が消失したことが示されます。

ダブルクリックでタイミングを修正するタイミングツールが選択されている状態でノートをダブルクリックすると、ノートがク

オンタイズされ、グリッドにスナップします。それでは、その仕組みについて詳しく見

てみましょう。

まず、[表示]メニューで[対象ノートを表示]を選択しましょう。各ノートに重なるよう

に灰色の小さな四角形が表示されます。また、タイミングツールが選択されている場

合、ノートの先頭部分に「ポジションアンカー」が表示されることにも注目してくださ

い。赤い垂直線がポジションアンカーです。

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109

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

素材を初めて分析すると、Melodyne editorにより、タイミング補正処理に関連する2

つのパラメータが各ノートに対して算出されます。1つは、ノートの(音楽的な観点に

よる)スタート位置です。この「音楽的な観点」によるノートのスタート位置は、blobの

左端とは必ずしも一致していません。たとえば金管楽器では、実際の音は、息を吹き

込んだ時の雑音の後に聞こえてきます。もちろん、この息もノートの一部ですが、タイミングの観点から見れば、本来の音が発せられ、希望の音高に達した瞬間が重要に

なります。Melodyne editorのアンカーがこのスタート位置に置かれているのはその

ためです。

もう1つは、ノートがどの拍に置かれているかについての情報です。灰色の四角形

がその拍を示しています。四角形の左端は、グリッドラインに合わせられています。

タイミングツールでノートをダブルクリックし、ノートをクオンタイズすると、ポジシ

ョンアンカー(音楽的な観点によるスタート位置)が灰色の四角形の左端にスナップします。これが、Melodyne editorでのタイミングのクオンタイズにおける基本で

す。Melodyne editorによるアンカーやノートの配置の精度は高いとはいえ、必ずしも

常に正しいとは限りません。おかしいなと思ったら、目ではなく、耳を信用しましょう。

(タイミングツールをダブルクリックまたはマクロを使って)タイムをクオンタイズする場合には、以下の点に注意してください。ポリフォニック素材では、アンカーに三角

形が付いているものと付いていないものがあります。三角形の付いていないアンカ

ーは、三角形が付いている別のノートに関連しており、そのため、クオンタイズ中は別

に扱われます。ピアノでEのすぐあとにCを弾くと、Eに付随するトランジェント(過渡特

性)がCの音にも含まれます。この場合、Cには三角形が付けられ、Eには三角形が付

きません。これら2つのノートを、特別な理由もないのにクオンタイズ中にそれぞれ

別の値で動かすことは、あまり意味がないだけでなく、アーチファクトが生じてしまう

ことさえあります。そのため、以下のルールが適用されます。クオンタイズ中に両方

のノートを選択すると、三角形の付いているノートと付いていないノートは、同じ値

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110   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

だけマーカーに向かって移動します。2つのノートは、主従関係にあると考えるとよい

でしょう。三角形の付いたマーカーが表示されているノートだけが選択されている

場合、そのノートだけがクオンタイズされます。三角形の付いていないマーカーが表

示されているノートだけが選択されている場合、クオンタイズは行われません。ノートを複数選択している場合も同じように動作します。もちろん、聞こえ方に満足がい

かない場合は、手動でノート(すべてまたはいずれか)を動かすこともできます。

関連トピック

• ノートを選択する

• メインツールを使って操作する

• マクロを使ってタイミングを補正する

• ノート分割を編集する

• ノートをコピーする

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111

マクロとツールを使ってノートを編集する

Melodyne editor ハンドブック

ノート分割を編集する

このツアーでは、ノート分割ツールを使ってノートを分割する方法と、ノート分割を移動

したり削除したりする方法について説明します。

• ノートを2つに分割するには、ノート分割ツールでノート内をダブルクリックします。

• ノート分割を削除するには、ノート分割をダブルクリックします。ノート分割を削除すると、分割の両側のノートが融合されます。

• ノート分割を動かすには、ノート分割ツールでノート分割を水平方向にドラッグします。

手順ツールボックスまたは編集エリアのコンテキストメニューから、ノート分割ツールを

選択します。

ノート分割ツールでノート内をダブルクリックすると、ノート分割が挿入され、ノート

が2つに分けられます。

分割すると、分割されたそれぞれのノートの音高が変化することがあります。これは、分割後にノートのピッチセンターが再計算され、結果として、分割されたノートそれ

ぞれのピッチセンターが1つのノートだったときのピッチセンターと異なることがあ

るためです。このような場合、新たに計算されたピッチセンターに従って、それぞれ

のノートが新しい音高位置に移動します。

ノート分割ツールでノート分割を水平方向にドラッグすると、既存のノート分割を動

かすことができます。

     概    要

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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112   Melodyne editor ハンドブック

マクロとツールを使ってノートを編集する

ノート分割をダブルクリックすると、ノート分割を削除することができます。複数のノ

ートを選択し、そのうちのいずれかのノートのノート分割を削除すると、選択されて

いるすべてのノートのノート分割が削除されます。

関連トピック• メインツールを使って操作する

• ノートの音量を変更・ミュートする

• リズミック素材のノート検出を確認し編集する

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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113Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの特別機能

リアルタイムコントローラ

このツアーでは、Melodyne editor Pluginのリアルタイムロータリーコントローラにつ

いて説明します。

このコントローラを使えば、編集エリアで行った音高・フォルマント・ボリュームの設

定をリアルタイムで増減させることができます。この操作はすべてのノートに適用さ

れます。

• Melodyne editor Pluginでは、音高・フォルマント・ボリュームのリアルタイムパラメータを使用できます。

• 3つのパラメータはすべて、ホストアプリケーションを経由してオートメーションすることができます。

• 音高とフォルマントのコントロール範囲は、コンテキストメニューを使って調整できます。

• コントローラをCommand+クリックすると、値が中点に戻ります。

手順(左から)音高・フォルマント・ボリュームの各コントロールを使って、リアルタイムで

操作することができます。

これらのパラメータは、オートメーション可能なプラグインパラメータとしてホストア

プリケーションに表示されます。これらのパラメータに対するオートメーションカーブを描くこともできます。パラメータのオートメーション設定とその操作について、詳

しくはホストアプリケーションのユーザーマニュアルをご参照ください。

どのコントローラも、中点を基点として双方向にパラメータをコントロールできます。

左(反時計回り)に回すと、音高・フォルマント・ボリュームの各パラメータの値が減少

します。右(時計回り)に回すと、値が増大します。

     概    要

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114   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの特別機能

音高のコントローラでは、パラメータの値が半音単位でツールチップに表示され

ます。コンテキストメニューを使って、コントロール範囲を切り替えることができます。

フォルマントのコントローラにも、パラメータの値が半音単位でツールチップに表示

されます。このコントロール範囲も、コンテキストメニューで選択できます。

ボリュームのコントローラのコントロール範囲は固定されており、中点を0 dBとす

る-∞から6 dBの範囲でコントロールできます。コントローラをCommand+クリック

すると、値が中点に戻ります。

関連トピック• 音高を編集する

• フォルマントをシフトさせる

• ノートの音量を変更・ミュートする

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115

Melodyne editor Pluginの特別機能

Melodyne editor ハンドブック

ホストアプリケーションのテンポ変更に合わせる

このツアーでは、テンポ変更の取り扱いについて説明します。

• ホストアプリケーション内のテンポ変更が見つかると、Melodyne editorのテンポ表示の横のチェーンの形をしたアイコンが点滅します。

• このアイコンをクリックすると、ダイアログが開きます。ダイアログでは、ソング全体を通してテンポは一定か、あるいはソング内でテンポが変化するのかを選択します。

• ソング内でテンポが変化する場合、テンポ変更が生じているパッセージをMelo-dyne editorに聞き取らせる必要があります。

• テンポが一定であるか可変であるかに関係なく、オーディオ素材をタイムストレッチ/タイムコンプレッションするのか、それともテンポの変更に合わせてグリッドを調整するのか、Melodyne editorの動作を選択できます。

新しい一定のテンポホストアプリケーション内のテンポ変更が見つかると、Melodyne editorのテンポ表

示の横のチェーンの形をしたアイコンがオレンジ色に点滅します。ここで何の手段も

講じなければ、ホストアプリケーションのタイムルーラーとMelodyne editor Plugin

のタイムルーラーが一致しなくなります。

チェーンアイコンをクリックし、テンポウィンドウを開きます。このウィンドウでは、ホ

ストアプリケーションとMelodyne editor Pluginのタイムルーラーが一致するよう、テ

ンポ変更の種類を指定することができます。

ソング全体のテンポが変更されているだけで、ソング内に複数のテンポ変更が存在

しない場合、[一定のテンポ]を選択します。新しいテンポがソング全体に適用されて

     概    要

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7/21/2019 Manual Melodyne Editor Japanese

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116   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの特別機能

いることがMelodyne editorへと伝えられ、Melodyne editorのタイムルーラーが新し

いテンポに合わせられます。

Melodyne editorが新しいテンポに合わせてオーディオ素材をタイムストレッチまたはタイムコンプレッションするよう設定するには、[オーディオをストレッチ]チェックボ

ックスを選択します。

このオプションを選択すると、Melodyne editorは、新しいテンポに合わせて素材をタ

イムストレッチ(またはタイムコンプレッション)します。ホストアプリケーションがホ

ストのオーディオ素材をタイムストレッチするとき、このチェックボックスが選択されていれば、Melodyne editorはホストと同じように動作し、ホストの素材とプラグイン

の素材の同期が保たれます。

テンポ変更が生じてもホストがタイムストレッチを行わず、オーディオ素材に合わせ

てグリッドを変更するだけの場合、Melodyne editorでも同じ動作がおこなわれるよ

う、このチェックボックスの選択を解除してください。もちろん、このような場合であっ

ても、ホストができない操作をMelodyne editorで行う(タイムストレッチで新しいテ

ンポに合わせてオーディオ素材を調整する)目的でチェックボックスを選択しておいてもかまいません。

テンポ可変ホストアプリケーションのテンポ変更がソングの一部にのみ適用される場合、[テン

ポ可変]のチェックボックスを選択します。

Melodyne editorは、テンポ変更を認識しその変更を正確に適用することができます

が、そのためには、テンポ変更が起こるパッセージをあらかじめMelodyne editorに

聞き取らせておく必要があります。テンポ変更が、Melodyne editor Pluginへ転送さ

れた2つのパッセージの間で起こっている場合、Melodyne editorはそれに対処する

ことができません。そのため、そのテンポ変更を含むパッセージをMelodyne editor

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117

Melodyne editor Pluginの特別機能

Melodyne editor ハンドブック

で通して再生し、テンポの進行をMelodyne editorに覚えさせる必要があります。こ

うすることで、ホストとプラグインのタイムルーラーを一致させることができます。そ

の際、テンポ進行を含むパッセージ全体を最初から最後まで一定のテンポで再生し

てください。テンポ変更が生じるパッセージが短い場合も、この作業は必ず行ってください。

テンポダイアログを開き、ホストアプリケーションの再生を停止し、テンポ変更が起こ

る位置より前に再生カーソルを移動させます。その後、Melodyne editorのために、

テンポ変更(1つまたは複数)を含むパッセージ全体を通して(それより後にはテンポ

変更が起こらないという位置まで)再生します。終わったら、再生を停止します。テン

ポウィンドウが更新され、新しい情報が表示されます。

テンポの変更に合わせてオーディオ素材自体をタイムストレッチまたはタイムコンプレッションするのか、単にグリッドを変更させるだけなのかを指定します。

[OK]で設定内容を確定し、[キャンセル]で取り消します。

関連トピック• オーディオ素材をMelodyne editor Pluginへ転送する

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120   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの特別機能

この操作は一度行うだけでかまいません。操作は、使用されているすべてのMelo-

dyne editor Pluginインスタンスに適用されます。新しい格納先を選択したら、ホスト

アプリケーションのプロジェクトを保存し、このファイルへの参照を更新します。

不必要なファイルを削除する[ファイルマネージャ]の一覧には、Melodyne editor Pluginの各インスタンスへ転送

されたオーディオ部分すべてのオーディオファイルが表示されます。Melodyne edi-

torですべてのノートが削除されているオーディオ部分(つまり、使用されていないオ

ーディオ部分)は灰色表示されます。対して、使用されている部分は黒色表示されま

す。不必要なオーディオ部分に対するオーディオファイルが自動的に削除されること

はありませんので、必要に応じて、[取り消す]機能を使って元に戻すこともできます。

使用されていないファイルについてこれ以降必要でないことが分かっている場合は、

現在のインスタンスのみ、またはすべてのインスタンスのファイルを削除し、格納先の空き容量を増やすことができます。

Melodyne editor Pluginのインスタンスでの編集が完了し、編集結果をバウンスまた

は書き出しでオーディオファイルとして保存したら、Melodyne editor Pluginを閉じて

ホストアプリケーションのトラックから削除する前に[ファイルマネージャ]ウィンドウ

下の[すべてのファイルを削除]ボタンをクリックし、このインスタンスに付随するすべ

てのファイルを削除してください。こうすることで、格納先の空き容量を増やすことが

できます。

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121

Melodyne editor Pluginの特別機能

Melodyne editor ハンドブック

不明なファイルを指定するMelodyne editor Pluginがプロジェクトを開く際に転送済みファイルを見つけること

ができない場合(プロジェクトが別のコンピュータに移動したためにファイルが削

除・移動・未転送されているときに起こります)、編集エリアが灰色表示され、再生中Melodyne editor Pluginがミュートします。[ファイルマネージャ]では、これらのファイ

ルは赤色で表示されます。

不明なファイルがどのフォルダにあるのか分かっている場合、[ファイルマネージャ]

の[ファイルを検索]ドロップダウンメニューを使用することができます。[不明なファ

イルを検索]を選択します。

ファイル選択ボックスで、不明なファイルが含まれているフォルダを選択し、[OK]をク

リックします。このフォルダ内の不明なファイルが再指定されます。この場合、ファイ

ル自体を選択する必要はなく、ファイルが置かれているフォルダを選択するだけでかまいません。ファイルには生成時に自動で英数字を組み合わせた名前が付けられ

るため、どちらにせよ非常に見つけにくくなっています。フォルダを選択すると、その

内容が自動的に検索されます。しかし、フォルダに含まれるサブフォルダは検索され

ませんのでご注意ください。フォルダに直接含まれているファイルだけが検索されま

す。サブフォルダに不明なファイルが含まれている場合は、サブフォルダを選択して

上記の手順を行う必要があります。

それでは、不明なファイルがあるプロジェクトを受け取った後、メールなどで不明な

ファイルの一覧を別途受け取った場合はどうすればよいのでしょうか? このような場合、[選択されているファイル名をコピー]コマンドが便利です。このコマンドを選択

すると、一覧で選択されているファイル名すべて(Shiftでマルチ選択)がクリップボー

ドにコピーされます。

散在する格納先への参照を修復する不明なファイルを再指定した場合、または、プロジェクトパスの代わりにデフォルトパ

スをプロジェクトで間違って変更した場合、Melodyne editor Pluginが2つの異なる

ロケーションに格納されているファイルにアクセスすることがあります。このような状

況になった理由がなんであれ、簡単に解決できます。[ファイルマネージャ]で、プロジ

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122   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの特別機能

ェクトパスをもう一度選択します。すでに入力されているパスでもかまいません。プ

ロジェクトパスを(改めて)選択すると、Melodyne editor Pluginにより、使用されてい

るすべてのファイルが選択されているロケーションに移動され、散在するファイルを

まとめることができます。

関連トピック

• オーディオ素材をMelodyne editor Pluginへ転送する

• Melodyne editor Pluginの環境設定

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123

Melodyne editor Pluginの特別機能

Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの環境設定

このツアーでは、Melodyne editor Pluginの[環境設定]について説明します。

• [環境設定]では、Melodyne editor Pluginの言語、基準音高、アップデート確認スケジュール、転送とオーディオキャッシュのパス、オーディオキャッシュの最大サイズの設定が行えます。

さまざまな設定とその内容[設定]メニューの[環境設定]ウィンドウを開きます。

[環境設定]ウィンドウでは、Melodyne editor Pluginの動作オプションを設定できま

す。

上側の枠

• [言語]: ユーザーインターフェイスの言語を選択します。

• [基準音高]: 基準音高(A)の周波数を変更できます。

• [バージョン]: 現在インストールされているMelodyne editorのバージョンが表示さ

れます。

• [アップデートを確認]: アップデートを自動確認するスケジュールを設定できます。

• [今すぐ確認]: アップデートを確認します。

     概    要

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124   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Pluginの特別機能

• [前回の確認]/[ステータス]/[次回の確認]: それぞれ、前回アップデートを確認した日

付、その際の状態、次回アップデートを確認する日付が表示されます。

下側の枠• [転送用グローバルパス]: 転送用の共通保管フォルダを指定します。

• [オーディオキャッシュ]: Melodyne editorのオーディオバッファのパスを設定しま

す。

• [キャッシュサイズ]: オーディオバッファの最大サイズを設定できます。

• [キーボード拡張対応]: このオプションを選択すると、Spaceキーを使ってPluginの

再生を停止することができます。ホストアプリケーションによっては、この機能が使

用できない場合があります。その場合、このチェックボックスの選択を解除してくだ

さい。

• [転送後にオーディオを分析]: このオプションを選択すると、オーディオ素材の分析は転送中ではなく転送完了後に実行されます。こうすることで、コンピュータ負荷を

大幅に低減することができます。処理速度の遅いコンピュータをご使用の際、転送

中に障害(クリックノイズ、ドロップアウト、速度の極端な低下など)が生じる場合に

このオプションを選択してください。

関連トピック• オーディオ素材をMelodyne editor Pluginへ転送する

• タイムグリッドのオプション

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125Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

タイムグリッドをオーディオに合わせる

このツアーでは、グリッドを手動で調整する方法について説明します。

• [テンポを定義]ウィンドウでなされた変更は、すべて編集エリア背景(グリッド)に影響します。オーディオ素材の再生テンポ自体には影響しません。

• [テンポを乗算]オプションは、希望のテンポと現在表示されているテンポの間に数学的関係が存在する場合に使用します。

• [一定のテンポを定義]オプションは、Melodyne editorがオーディオ自体に含まれるテンポの揺れを無視し、テンポボックスに入力されているテンポに合わせてグリッドを描くよう指定したい場合に使用します。

• [第1小節をファイルの先頭に合わせる]オプションを選択すると、Melodyne edi-torが、第1小節をオーディオファイルに含まれる最初のサンプルに(たとえ最初の音がその後に来ていても)合わせます。

「1」を動かすオーディオファイル(ここではドラムループとしましょう)のロードと分析が完了した

ら、まず、タイムグリッドの「1」が、最初のノート(ドラムビート)に正確に合わせられて

いるかどうかを確認する必要があります。 オーディオファイルでは、最初のノートが発音するより前に、若干の空白時間が空くことがよくあります。Melodyne editorでは、

この空白部分が休符として解釈されることがあります。その結果、それ以降のすべて

のノートが右にずれてタイムグリッド上に配置されてしまい、音楽の第1拍とタイムル

ーラーの拍「1」が一致しなくなることがあります。これを修正するには、タイムルーラ

ーの「1」のマーカーを最初のドラムビートの先頭へとドラッグします。ドラッグは選

択されているタイムグリッドに合わせてスナップするため、位置合わせがスムーズに

行えます。必要に応じて、Altキーを押したまま操作し、タイムグリッドを無視して位置

を微調整することもできます。

「1」が最初のドラムビートの先頭と完全に合わせられていれば完了です。

     概    要

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126   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

テンポ解析結果を修正する「1」が正しく配置できたら、今度は、検出されているテンポを確認してみましょう。

Melodyne editorのアルゴリズムは、テンポとテンポの揺れを非常に正確に検出す

ることができます。しかし、このテンポは解析結果でしかありません。そのため、表示

されるテンポが実際のテンポの2倍になってしまうことがよくあります。これが実際

のサウンドに悪影響を与えることはありませんが、グリッドが素材に合っていないため、分かりにくくなってしまうことがあります。この1小節ループも、検出されたテンポ

が正しいテンポの2倍になっており、1小節ループがグリッドの2小節分にわたって伸

びています。

テンポボックスに新しい値をタイプ入力しても、ここでは意味がありません。なぜな

ら、オーディオ素材がタイムストレッチまたはタイムコンプレッションされてしまうだ

けだからです。ループの速度が速くなったり遅くなったりしますが、これでは1小節ル

ープがグリッドの2小節分にわたって伸びていることの解決にはなりません。

このような場合、表示テンポは簡単に修正できます。テンポボックスの横のボタンを

クリックし、[テンポを定義]ウィンドウを開きましょう。

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128   Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

編集しているとしましょう。ギター演奏には、ギタリストによって若干のテンポ変化が

加えられています。Melodyne editor Stand-Aloneで録音内容を開くと、テンポ変更

が検出され、そのまま保存されます。再生しながらテンポ表示を確認すると、120あ

たりで常に変化しているのが分かります。ここからが重要な点です。プロジェクトの基本テンポは120 BPMでなければなりませんが、だからといって、ギタリストにより加

えられたアーティスティックなテンポ変化が消し去られてしまうことがあってはいけ

ません。解決法は簡単です。[一定のテンポを定義]チェックボックスを選択し、右のボ

ックスに「120」をタイプ入力してから、[OK]をクリックしてウィンドウを閉じます。これ

で、グリッドがテンポに合わせて調整され、テンポは全体を通して「120」と表示され

ます。ギタリストの演奏に含まれる微妙なテンポ変化はすべてそのまま残されます。

テンポ変化がある部分のノートは、グリッドラインから少しずれて表示されています。

もちろん、必要に応じて、クオンタイズすることでこのようなテンポの揺れを取り除き、

ギターパートが120 BPMのテンポに厳密に従うよう修正することもできます。

第1小節をファイルの先頭に合わせるこのコマンドは、[テンポを定義]ウィンドウの一番下、またはタイムルーラーの「1」の

アイコンのコンテキストメニューにあります。

通常、Melodyne editor Stand-Aloneは、この「1」をオーディオファイル内に検出され

た最初のノートの先頭に合わせます。ほとんどの場合はそれでうまくいきますが、い

つもそうであるとは限りません。たとえば以下のような例を考えてみましょう。DAW

のトラックを編集していて、あとでDAWのプロジェクトへ再統合させるとします。トラ

ックはソングの先頭から録音されていますが、ノートは先頭にはありません。 このよ

うな場合、Melodyne editorが「1」を(ファイルの先頭ではなく)最初のノートに合わ

せてしまうと、後でトラックを元のプロジェクトに再統合する際にずれが生じてしまい

ます。これを防ぐには、[第1小節をファイルの先頭に合わせる]を選択します。こうす

ると、Melodyne editorがタイムルーラーの第1小節(「1」)を最初のサンプルワードに合わせるようになります。これで、元のプロジェクトにトラックを戻しても、ずれが生

じません。

関連トピック

• Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオをロード・保存する

• Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオを録音する

• メロディック素材のノート検出を確認し編集する

• ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する

• リズミック素材のノート検出を確認し編集する

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Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

Melodyne editor ハンドブック

Melodyne editor Stand-Aloneの環境設定

このツアーでは、Melodyne editor Stand-Aloneの[環境設定]について説明します。

• [環境設定]では、Melodyne editorの言語、基準音高、アップデート確認スケジュール、録音とオーディオキャッシュのパス、オーディオキャッシュの最大サイズ、オーディオハードウェアの設定が行えます。

さまざまな設定とその内容Melodyne editor Stand-Aloneの[環境設定]は、2つのタブから構成されています。

1つ目のタブは[設定]です。

上側の枠

• [言語]: ユーザーインターフェイスの言語を選択します。

• [基準音高]: 基準音高(A)の周波数を変更できます。

• [保存]: 保存前に既存のファイルをバックアップを作成したい場合、チェックボックス

をオンにします。

• [バージョン]: 現在インストールされているMelodyne editorのバージョンが表示さ

れます。

• [アップデートを確認]: アップデートを自動確認するスケジュールを設定できます。

     概    要

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Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

• [今すぐ確認]: アップデートを確認します。

• [前回の確認]/[ステータス]/[次回の確認]: それぞれ、前回アップデートを確認した日

付、その際の状態、次回アップデートを確認する日付が表示されます。

下側の枠

• [オーディオキャッシュ]: Melodyne editorのオーディオバッファのパスを設定しま

す。

• [キャッシュサイズ]: オーディオバッファの最大サイズを設定できます。

2つ目のタブは[オーディオ]です。

上側の枠• [オーディオデバイス]: ご使用のオーディオハードウェアのオーディオドライバを選

択します。

• [サンプルレート]: Melodyne editorで使用するサンプルレートを選択します。

• [バッファサイズ]: オーディオ編集に使用するバッファサイズを設定します。値が小

さいとレイテンシは低くなりますが、CPU負荷は高くなります。

• [出力]: ご使用のオーディオハードウェアに出力端子が複数ある場合、Melodyne

editorで使用する出力を選択します。

• [バッファアンダーランを無視]: このチェックボックスをオンにすると、処理速度の遅

いコンピュータでMelodyne editorを使用する場合、ドロップアウトが回避される代

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Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能

わりに、クリックノイズが生じます。オーディオハードウェアはドロップアウトに敏感

に反応することが多く、クラッシュの原因となることもあります。ドロップアウトが起

こることが予想される場合、このオプションを選択します。しかし、必要となるケース

はまれです。通常であれば、ドロップアウトは支障なく回避されます。

下側の枠

• [入力]: ご使用のオーディオハードウェアに入力端子が複数ある場合、Melodyne

editorで使用する入力を選択します。

• [分解能]: Melodyne editor Stand-Aloneでの録音のビット分解能を選択できます。

• [録音フォルダ]: 録音が一時的に格納されるフォルダを選択します。

関連トピック

• Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオを録音する

• Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオをロード・保存する