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jGov Drupal ~Japan Government Drupal ~ 2017.06.02 DBCJ 池田秀一

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Page 1: jGov drupal 20170602

jGov Drupal ~Japan Government Drupal ~

2017.06.02

DBCJ 池田秀一

Page 2: jGov drupal 20170602

実績豊富な Enterprise Platform である Drupal を基盤 追加機能(Module)が約2万個も流通している

複数RDBMS 対応、オンプレもクラウドにも対応、セキュリティ強固

BigPipe高速体感表示などの新技術対応も早い

https://www.drupal.org/industries/government

日本独自の要求仕様を元に業務テンプレートとして提供 「業務テンプレート」: Drupal 用語では「ディストリビューション」

OSS の業務テンプレートとして、共有する DBCJ が企業間の調整を行い推進する

JGov Drupal とは?

Page 3: jGov drupal 20170602

Distribution of content management systems among websites that use .govhttps://w3techs.com/technologies/segmentation/tld-gov-/content_management

「.govで使われるCMSトップはDrupal」

http://news.mynavi.jp/news/2017/05/21/110/

政府機関での採用トップWordPress の2倍近い採用率

Page 4: jGov drupal 20170602

メッセンジャー連携: 米国ホワイトハウス オバマ大統領にメッセージを送れる「Facebook Messenger」ボットがオープンソース化

https://japan.cnet.com/article/35090602/

Amazon Echo(Alexa)連携: ジョージア州(試験) Alexa, ask GeorgiaGov

https://www.youtube.com/watch?v=pZ-tBUdmzpo

http://buytaert.net/think-beyond-with-acquia-labs

ディストリビューション採用: オーストラリア政府: aGov

ジョージア州:OpenPublic Distribution

海外Gov最新技術

Page 5: jGov drupal 20170602

ロサンゼルス市

https://www.lacity.org/

参考:海外Gov事例 1

Page 6: jGov drupal 20170602

ロサンゼルス市

https://www.lacity.org/

2014年開始、Oracle CMS からの移行事例 LA Moves To Drupal To Improve Website Management

Los Angeles will move its 40 sites to the open platform and add features such as user notifications, subscriptions, and eventregistration.

http://www.informationweek.com/government/cloud-computing/la-moves-to-drupal-to-improve-website-management/d/d-id/1307040

初期40サイト+検討中120サイトを、12サイトに統合 https://www.acquia.com/resources/case-study/city-of-la

参考:海外Gov事例 1

Page 7: jGov drupal 20170602

ジョージア州

https://georgia.gov/

参考:海外Gov事例 2

Page 8: jGov drupal 20170602

ジョージア州https://georgia.gov/

Amazon Echo(Alexa)連携も試験サービス開始 Alexa, ask GeorgiaGov https://www.youtube.com/watch?v=pZ-tBUdmzpo

http://buytaert.net/think-beyond-with-acquia-labs

OpenPublicディストリビューションでの構築 Replacing a Legacy Platform Gives Georgia.gov Room to Grow

https://www.acquia.com/resources/case-study/georgiagov

2012年から開始、商用CMS からの移行事例 州の65サイトを移行 Why Big Sites Run Drupal

http://www.govtech.com/policy-management/Why-Big-Sites-Run-Drupal.html

参考:海外Gov事例 2

Page 9: jGov drupal 20170602

オーストラリア政府自治体向け Drupal : aGov

https://agov.com.au/

参考:海外Gov事例 3

Page 10: jGov drupal 20170602

オーストラリア政府自治体向けDrupal :aGov

https://agov.com.au/

2014年から開始、180以上のサイトを4年間で移行予定 Federal government's Drupal-based Web platform goes live

An analysis by the Department of Finance found that between 182 and 450 websites could be transitioned to GovCMS over four years.

https://www.computerworld.com.au/article/569763/federal-government-drupal-based-web-platform-goes-live/

govCMS - One system, transformative change: a smart CMS

https://www.acquia.com/resources/case-study/australian-government

参考:海外Gov事例 3

Page 11: jGov drupal 20170602

米国 農務省 (USDA) サイト

https://www.usda.gov/

参考:海外Gov事例 4

Page 12: jGov drupal 20170602

米国 農務省 (USDA) サイト

https://www.usda.gov/

Drupal8 で再設計

A Deeper Look into the USDA.gov Website Redesign https://www.usda.gov/media/blog/2017/04/21/deeper-look-usdagov-website-redesign

USDA.gov Redesign & Migration to Drupal 8 https://www.webfirst.com/casestudies/usdagov-redesign-and-migration-drupal-8

参考:海外Gov事例 4

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米国 ホワイトハウス サイト

https://www.usda.gov/

参考:海外Gov事例 5

Page 14: jGov drupal 20170602

米国 ホワイトハウス サイト

https://www.whitehouse.gov/

Facebook Messenger と連携

連携する部品(Module)を OSS で提供済 オバマ大統領にメッセージを送れる「Facebook Messenger」ボットがオープンソース化

https://japan.cnet.com/article/35090602/

2009年から Drupal で稼働している https://www.cnet.com/news/white-house-web-site-makes-open-source-move/

http://buytaert.net/whitehouse-gov-using-drupal

参考:海外Gov事例 5

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WordPress長所と裏返しの課題

「WordPress の利点と課題」 ⇒ Drupal と補完関係?

・中核部分まで、追加部品で修正可能:

⇒追加部品でのセキュリティホール発生

⇒バージョンアップ時に追加部品の為に障害

⇒多言語対応も、追加部品で複数インスタンスが必要

・利用開始のハードルが低く、初心者も使いやすい

⇒最低限の運用保守を知らずにトラブルに陥りやすい

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外部サイトでも、バックエンドでも

Facebook BigPipeと同様な仕組みを標準で提供 Drupal 8.3 で BigPipeを標準実装

外部サイト向けとして政府機関での採用が多い「.govで使われるCMSトップはDrupal」http://news.mynavi.jp/news/2017/05/21/110/

バックエンドとして併用することも可能フロント側は、好きな開発環境、アプリで実装も可能

「Drupal は「API 優先」であって「API のみ」ではない」

http://www.webgogo.jp/blog/drupal-is-api-first-not-api-only

Page 17: jGov drupal 20170602

Drupal8.3 での日本語での情報

http://www.webgogo.jp/blog/the-future-of-decoupled-drupal2

コスト(処理の手間と時間)のかかるコンポーネントを選択的にあとで処理し、それほどコストのかからない部分を先に送信するための手段だ。クライアントサイドのダイナミックなコンテント置換のアプローチである BigPipeがあれば、ページを段階的にレンダリングできる。まず、ページの骨格がロードされ、そのあとで「先週いちばんよく聴いた曲」なり「現在再生中」なりといった高コスト(expensive)なコンポーネントがブラウザーに送られ、プレースホルダー(割り当てスペースの枠組み)を埋める。このコンポーネント駆動型のアプローチを使えば、僕たちにとっては両方の世界のいいとこどりになる。つまり、最初のインタラクションが瞬時に行える非ブロッキングのユーザーインターフェイス、そしてテーマレイヤーを活用しながらも Drupal のページ全体をすばやく断片的にロードできるということだ。

デモ:https://www.youtube.com/watch?v=JwzX0Qv6u3A

Drupal 8.3 BigPipe

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Drupal としての業務テンプレートの塊として、ディストリビューション形式を容易に作れるのが、他の CMS とは大きく異なる。

Drupal ディストリビューションとは、Drupal コアといっしょに貢献モジュールとカスタムモジュールのセットをパッケージ化したもの。特定の活用事例あるいは業界に対して Drupal を最適化して提供することができる。

「ディストリビューションは Drupal にとって増大する機会であり続ける」http://www.webgogo.jp/blog/distributions-remain-a-growing-opportunity-for-drupal

Drupal ディストリビューション

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1. 最小限の必要要求仕様の洗い出し• 各自治体の入札要件• 各自治体の現状のWebサイト構造• 自治体向け SI企業の知見と技術情報のすり合わせ

2. Drupal としての機能確認• 多言語化の確認と運用手法

3. 新規追加機能の検討1. メッセンジャー(LINE、WhatsApp、WeChat など)連携2. API 連携(IoT、FinTech etc)3. その他の連携、CRM(SalesForce,Microsoft Dynamics etc)

JGov Drupal 素案

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新規追加機能の検討

1. メッセンジャー(LINE、WhatsApp、WeChat など)連携

モジュール作成、海外製モジュールの日本語環境での確認

2. API 連携(IoT、FinTech etc)RESTfull もしくは、Headless Drupal の適用検討

3. その他の連携、SalesForce,Microsoft Dynamics etc※個別開発での事例は、表面化していないが既に多々ある

新規追加機能の検討

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日本向け仕様の参考情報

➢みんなの公共サイト運用モデル➢http://jis8341.net/minkyo.html

➢ Kintone連携

➢ LINE 連携

➢ 2 TBD

➢ 3 TBD

➢ 4 TBD

➢ 5 TBD

JGov Drupal 参考情報

Page 22: jGov drupal 20170602

① 参加組織(企業、自治体)募集の外部アナウンス

② 参加組織による情報共有と検討

③ 大枠の仕様確定

④ トライアル自治体への適用

⑤ 追加新機能の検討

⑥ 業務テンプレートとしての実装

⑦ 提供開始

JGov Drupal TimeChart

Page 23: jGov drupal 20170602

✓参加企業:年間仕様策定費用、研修2名の参加可能

✓参加自治体:参加費無料、但し情報提供か試用

✓一時参加費用:1回目は無料、2回目以降は不可

✓個人参加:参加無料、原則として理事の承認が必要

✓理事企業、技術提供企業については別枠で検討

JGov Drupal 参加条件(案)

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✓ jR-Drupal: Japan Ride Drupal Distribution交通情報、観光情報の提供の為の業務テンプレート

✓ jEdu Drupal: Japan Education Drupal Distribution大学や高校、中学などの文教サイト向け

海外の OpenAcademyや OpenEDU も参考、検討

https://www.drupal.org/project/openacademy

http://imagexmedia.com/openedu

JGovに続いての活動(案)

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海外で実績豊富な Enterprise Platform であり、PaaS中核となるOSS 追加機能(Module)が約2万個も流通している Ruby on Rails からの置き換えや、PaaS基盤での利用単なるCMSでない 複数RDBMS に対応しており、企業システムへ容易な適用、強固なセキュリティ PHP ベースの OSS CMS としても、多くの Award 受賞

ホワイトハウス、NASA、FireFoxなど多数 国内でも、毎日.jp 、 HIS 、インプレス、国立国会図書館

ディストリビューション企業やサポート企業が多い コアディストリビューターとして Acquia社

http://www.acquia.com/

欧米や東南アジアでも、サポートする企業が多数展開https://www.drupal.org/drupal-services

http://www.webgogo.jp/

参考:Drupal とは何か?

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なぜ DBCJ か?

DBCJ:「 Drupal ビジネスコンソーシアム in Japan」

1. 日本市場でのシステム構築での Drupal 浸透を活性化する為に活動

2. 2014年に Dries氏が来日する直前に、了承、賛同を受け DBCJ を設立

3. 中立な立場で、日本市場でのDrupal ビジネスの振興推進

4. 日本で唯一の Drupal 関連団体(2017年5月時点)

※開発者コミュニティとは競合しない

5. Drupal Code:行動規範に準拠

※新規参入者、新規参入企業の阻害などは、Drupal.org も嫌悪している

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DBCJ (Drupal Business Consortium Japan) @ Facebook

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Drupal を中核とした、システム構築における情報、部品、テンプレートなどを、相互に共有し、尊重し、尊敬し合える環境を日本でも作り上げる

「Drupal行動規範」に準拠する活動 サイト drupal.org に記載されている

「Drupal Code of Conduct」

https://www.drupal.org/dcoc

DBCJ の理想

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私たちのコミュニティが成長するにつれて、私たちがここにいるものを守ることは不可欠です。つまり、Drupalを楽しく、歓迎し、挑戦し、公正な場所で遊ばせることです。「Drupal 行動規範」:Drupal Code of Conduct(DCOC)は、行動に関する私たちの共通の理念を述べています。これを人々のコーディング標準と考えてください。それはルールブックではなく私たちの理想を表現したものです。既存の価値観をコミュニティ全体に伝える手段です。この行動規範は、Ubuntu によって開発されたもので、Drupalコミュニティによって開発された競合解消ポリシーが追加されています。この方針についての議論は、コミュニティワーキンググループの課題トラッカーに属します。・思慮深い。私たちの仕事は他の人々によって使用され、私たちは他の人の仕事に依存します。私たちが取る意思決定は、ユーザーや同僚に影響を及ぼします。決定を下す際には、その結果を考慮する必要があります。Drupalには、何百万というユーザーと何千人もの貢献者がいます。当時明らかになっていなくても、Drupalへの貢献は他人の仕事に影響を与えます。たとえば、リリース中にコード、インフラストラクチャ、ポリシー、ドキュメント、および翻訳を変更すると、他人の作業に悪影響を与える可能性があります。・敬意を表します。Drupalコミュニティとそのメンバーは、互いを尊重して扱います。誰もがDrupalに貴重な貢献をすることができます。私たちはいつも同意しているとは限りませんが、不一致は貧しい人の行動や礼儀が悪いことに対する言い訳ではありません。私たちはすべて今やいくつかの不満を経験するかもしれませんが、私たちはその欲求不満が個人的な攻撃に変わることを許すことはできません。人々が不快で脅かされていると感じるコミュニティは、生産的なものではないことを覚えておくことが重要です。Drupalコミュニティのメンバーは、Drupalプロジェクト以外のユーザーやDrupalのユーザーと同様に、他のコントリビュータを扱う際には敬意を表します。・協力してください。コラボレーションはDrupalとより大きなフリーソフトウェアコミュニティの中心です。この共同作業には、Drupal内の他のチームと協力して作業するチーム、Drupal内でお互いに協力するチーム、Drupal内の個人やチームが外部の他のプロジェクトと協力して作業することが含まれます。このコラボレーションは冗長性を軽減し、作業の質を向上させます。内部的にも外部的にも、私たちは常にコラボレーションを行うべきです。可能であれば、フリーソフトウェアコミュニティのアップストリームプロジェクトや他のプロジェクトと密接に協力して、技術、アドボカシー、文書化などの作業を調整する必要があります。私たちの仕事は透明に行われるべきであり、可能な限り多くの利害関係者を関与させるべきです。私たちが他のものとは異なるアプローチをとることに決めたら、早く知らせます。・我々が同意しないときは、他の人に相談する。私たちのコミュニティにおける紛争には多くの形があります。社会的および技術的な意見の不一致は正常ですが、私たちは彼らが同意した方向を不安定にしてしまわないようにしています。私たちは、個人がまず建設的な方法で自分たちの間の葛藤を解決しようと試み、必要なときに援助を求めることを期待しています。このアプローチにより、人々は紛争の結果をより詳細に管理することができます。それがうまくいかなかった場合は、指名された指導者を持つ構造物にその問題をエスカレートして、明確な方向性を提示します。紛争が発生した場合、紛争解決方針として、解決するための考えられ合意されたプロセスがあります。私たちは、Drupalコミュニティのメンバーのいじめや嫌がらせを容認しません。脅迫、違反、嫌がらせ、虐待、差別的、軽蔑的または軽蔑的な行為の結果として脅かされたり違反したりしたと感じる場合は、発言して停止するよう依頼してください。あなたが話すことができないと感じたら、すぐに事件の証拠を持ってコミュニティーワーキンググループに連絡してください。いじめや嫌がらせの事件は個人的に報告することができ、真剣かつ慎重に扱われます。このインシデントレポートフォームを使用してください。他の誰かがこのような行為を受けていることに気がついたら、話してください。人々を行動規範に照会し、そのような行動が歓迎されないことを指摘してください。・わからないときは、助けを求めます。誰もがすべてを知っているわけではなく、誰もDrupalコミュニティで完璧であるとは思われません。質問をすることで、多くの問題が回避されるため、質問が推奨されます。質問された人は、敏感で助けになるべきです。しかし、質問をするときには、適切な場所でこれを行うように注意しなければなりません。・かなり下に降りてください。すべてのプロジェクトのメンバーが出入りし、Drupalも変わりません。誰かがプロジェクトから離れたり離脱したりするときは、プロジェクトの中断を最小限に抑えるように、プロジェクトの全部または一部を頼んでいます。これは、彼らが退去している人々に伝えて、他の人が途絶えたところで拾うことができるようにする適切な措置を取ることを意味します。

Drupal 行動規範

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今後5年間で価値ある技術

➢ クラウド・ファースト & モバイルファースト➢ オンプレミスと言う井戸の所有から、クラウドと言う水道利用へ➢ 過渡期としてのプライベートクラウド

➢ OpenStack や AzureStackには、ほぼ使う意味が無い

➢ OSSもしくは、OSS API を前提にロックインを避ける

➢ API Economy ➢ 従来システムと新規システムや外部サービスとの短納期での連携➢ IoTでも FinTechでも、API Economyは重要

➢ 長期的:ブロックチェーン技術、Deep Learning ➢ ブロックチェーン技術による、クラウドサービスのさらなる低価格化➢ Deep Learning など

➢ どこでも Drupal が活躍する!➢ 特に企業システム構築への活用

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Drupal が日本市場で弱いと?

• 個別開発で、無駄な作り込みによる非効率な開発が蔓延• 多言語対応にも、無駄な工数を掛けて作り込む

• 東京オリンピックに向けた大量のサイト修正が間に合わない

• もしくは、不必要に高額な商用製品を選択することになる

• IoTや FinTechの分野でも遅れを取る可能性が高い• API Economy では Drupal 活用が多い

• 流通部品やテンプレートが弱い国産CMSで無駄な労力が多発• 作り込みするSI企業の愚かな因習

• 海外のソフトやサービスで Drupal 組み込みされたモノで困る• EU FIWARE / HORIZON 2020

• Google Apigee

• IBM API Connect